JP2012063008A - 駆動減速装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最終段の遊星歯車機構の太陽歯車、遊星歯車の寿命を延ばすことができる駆動減速装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】太陽歯車と、太陽歯車と同軸上で配設された内歯歯車と、内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され太陽歯車と内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、遊星歯車を回転自在に支持するとともに太陽歯車や内歯歯車と同軸上で回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構を複数段備えている。そして、駆動伝達方向最下流に配置される最終段の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構のピッチ円直径よりも大きくした。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動減速装置および画像形成装置に関するものである。
感光体等の像担持体を備えた画像形成装置にあっては、像担持体の回転に従って、像担持体に対して帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程等を施すことにより画像形成を行うようになっている。かかる画像形成装置においては、像担持体を回転駆動するためのモータ等の駆動源が設けられているが、駆動源の回転数は一般に、像担持体の回転に求められる回転数よりも大きい。そこで、遊星歯車減速機構を用いて駆動源の回転速度を減速して像担持体に伝達する駆動減速装置が用いられている(例えば、特許文献1)。
遊星歯車減速機構は、太陽歯車、太陽歯車と同軸上に配設された内歯歯車、太陽歯車および内歯歯車に噛み合う複数の遊星歯車、遊星歯車を回転自在に支持するとともに太陽歯車および内歯歯車と同軸上に回転自在に支持されたキャリアを備えている。遊星歯車減速機構は、太陽歯車の回転、遊星歯車の公転(キャリアの回転)、内歯歯車の回転の三つの要素の内、一つを固定、一つを入力、一つを出力に接続する。それぞれ、どれを入出力・固定に割り当てるかによって、それぞれ異なる減速比を得ることができたり、出力軸の回転方向を入力軸の回転方向と反対にすることができたりする。
近年、高画質化のために、重合トナーが使用されることが多く、像担持体のクリーニングブレードなどによる負荷が大きくなっている。そこで、上記遊星歯車機構を複数段備えた複合遊星歯車減速装置を用いて、高減速比にして、出力トルクを高めることが考えられる。この複合遊星歯車減速装置においては、各段の内歯歯車、遊星歯車、太陽歯車を共通化して、コストを抑えることが一般的に行われている(例えば、特許文献2)
しかしながら、回転体たる像担持体に加わるクリーニングブレードなどによる負荷が、複合遊星歯車減速装置に対して負荷トルクとして加わる。この負荷トルクは、駆動伝達方向最下流の段(以下、最終段という)の遊星歯車機構に最も加わる。その結果、最終段の遊星歯車機構の各歯車の噛み合い部に加わる負荷トルクによる力が最も大きくなる。その中でも、回転中心にある太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる力が最も大きくなる。遊星歯車と太陽歯車との噛み合い部に加わる負荷トルクからの力Fは、負荷トルクをN、太陽歯車のピッチ円直径をrとすると、F=N/(r/2)となる。一方、内歯歯車は、太陽歯車に比べて、ピッチ円直径が大きいため、内歯歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる力は、太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる力よりも小さい。このように、最終段の遊星歯車機構の太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部に負荷トルクにより大きな力が加わるため、早期に太陽歯車や遊星歯車が磨耗してしまい、早期に太陽歯車や遊星歯車が寿命に達してしまうという課題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車、遊星歯車の寿命を延ばすことができる駆動減速装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、太陽歯車と、前記太陽歯車と同軸上で配設された内歯歯車と、前記内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、前記遊星歯車を回転自在に支持するとともに前記太陽歯車や前記内歯歯車と同軸上で回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構を複数個軸方向に直列に配置し、駆動伝達方向最上流に配置された遊星歯車機構の入力要素を駆動源に接続し、駆動伝達方向最下流に配置された遊星歯車機構以外の遊星歯車機構の出力要素を、この遊星歯車機構に対して駆動伝達方向下流側に隣接する遊星歯車機構の入力要素に接続し、駆動伝達方向最下流側に配置された遊星歯車機構の出力要素を、回転体へ駆動力を出力するための部材に接続して、駆動源からの回転駆動力を減速させて、回転体へ伝達する駆動減速装置において、駆動伝達方向最下流に配置される遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径よりも大きくしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径よりも大きくすることで、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる力を低減することができる。これにより、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径と同じにした駆動減速装置に比べて、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車や遊星歯車の寿命を延ばすことができる。
実施形態に係るプリンタの一例における画像形成部全体の概略構成図。 感光体駆動装置の装置への組付けの様子を示す概略構成図。 感光体駆動装置の断面図。 (a)は、第1キャリアの斜視図、(b)は、第2キャリアの斜視図。 1段目の遊星歯車機構の横断面図。 1段目の遊星歯車機構において、遊星歯車を4個設けた場合について説明する図。 2段目の遊星歯車機構の横断面図。 遊星歯車機構における内歯歯車と遊星歯車との噛み合いモデルを示す説明図。 本発明の駆動減速装置を適用したベルト駆動装置と中間転写ベルト5の一部とを示す概略構成図。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラー複写機(以下、「複写機」という。)に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態における複写機は、いわゆるタンデム式の画像形成装置であって、乾式二成分現像剤を用いた乾式二成分現像方式を採用したものである。
図1は、本実施形態に係る複写機における画像形成部全体の概略構成図である。
この複写機は、図示しない画像読取部から画像情報である画像データを受け取って画像形成処理を行う。この複写機には、図に示すように、イエロー(以下、「Y」と省略する。)、マゼンタ(以下、「M」と省略する。)、シアン(以下、「C」と省略する。)、ブラック(以下、「Bk」と省略する。)の各色用の4個の回転体としての潜像担持体である感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkが並設されている。これら感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、駆動ローラを含む回転可能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿って並んで配置されている。また、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの周りには、それぞれ、帯電器2Y,2M,2C,2Bk、各色対応の現像装置9Y,9M,9C,9Bk、クリーニング装置4Y,4M,4C,4Bk、除電ランプ3Y,3M,3C,3Bk等の電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設されている。また、感光体ドラム1、帯電器2、除電ランプ3、クリーニング装置4及び現像装置9は、プリンタ本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして一体形成されている。
本実施形態に係る複写機でフルカラー画像を形成する場合、まず、図2に示すように、後述する感光体駆動装置により、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電器2Yで一様帯電した後、図示しない光書込装置からの光ビームLYを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。このY静電潜像は、現像装置9Yにより、現像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1Yと中間転写ベルト5とが接触する1次転写位置に搬送される。この1次転写位置において、中間転写ベルト5の裏面には、1次転写ローラ6Yにより所定のバイアス電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって発生した1次転写電界により、感光体ドラム1Y上のYトナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベルト5上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト5上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。
このように、中間転写ベルト5上に4色重なり合ったトナー像は、中間転写ベルト5の回転に伴い、2次転写ローラ7と対向する2次転写位置に搬送される。また、この2次転写位置には、図示しないレジストローラにより所定のタイミングで転写紙が搬送される。そして、この2次転写位置において、2次転写ローラ7により転写紙の裏面に所定のバイアス電圧が印加され、そのバイアス印加により発生した2次転写電界及び2次転写位置での当接圧により、中間転写ベルト5上のトナー像が転写紙上に一括して2次転写される。その後、トナー像が2次転写された転写紙は、定着ローラ対8により定着処理がなされた後に装置外に排出される。
次に、本発明の特徴部分である、減速装置としての遊星歯車減速装置を備える駆動装置である感光体駆動装置について説明する。
感光体ドラムに速度変動が生じると出力された画像にジッタや濃度ムラが生じる。ある周波数で速度変動が継続すると画像全体に周期濃度ムラが生じ、縞模様のバンディングとして目視される。感光体ドラムの速度変動は書き込み系の露光ラインの副走査位置ずれを発生させる。同時に、転写ベルトへの1次転写時の副走査位置ずれを発生させる。
このような高精度駆動が要求される感光体ドラムの駆動伝達部には、溶融樹脂を射出することに成形されたプラスチックギヤが利用されている。プラスチックギヤは金属ギヤに比べて、自己潤滑性があり、使用時の騒音が低く、軽量化を図ることができ、耐腐食性が高く、量産性が高い点で優れている。一方、耐久性(耐磨耗性)、高剛性、高精度といった点が劣っている。プラスチックギヤを用いても耐久性、剛性を高くするために、遊星歯車装置を駆動減速機として用いることが提案されている。遊星歯車装置は、同心状に配置した太陽歯車および内歯車と、これらの双方に噛合う複数の遊星歯車を有し、遊星歯車はキャリアによって回転支持され、自転および太陽歯車の回りに固定可能な状態となっている。出力軸の回転負荷を複数の遊星歯車が分散して伝達するため、歯車輪列の歯車装置よりも耐久性、伝達剛性に優れ、歯車の小型化が実現できる。例えば、小型化された駆動機構と駆動源であるモータを、感光体ドラムの円筒内部に配置することで、大幅な小型化を実現することができる。
一般的に、複写機、プリンタの感光体ドラムの駆動減速機において、歯車輪列の減速方式で使用される駆動モータは、回転精度、回転速度の要求仕様からアウターロータ型DCブラシレスモータが用いられ、モータ回転数:1000rpm〜2500rpmで使用されている。但し、アウターロータ型DCブラシレスモータの効率を考えれば、回転数は3000rpmから5000rpmの方が望ましい。また、モータ軸径は、φ6mmであり、モータ軸がφ6mmより大きくなる場合は、段付き軸に加工を施し、モータ軸に形成される歯車がφ6mmとなるようにする。モータのアウターロータ径:φ40〜φ60程度、減速駆動装置の減速比が1/15〜1/20程度である。また、感光体ドラムの径は、φ30mm〜φ60mmが主流である。
一方、一般的な2K−H型遊星歯車減速装置は、入力軸は太陽歯車に、出力軸(減速回転)はキャリアに接続し、内歯歯車はケーシングに回転不能に固定され、複数の遊星歯車がキャリアに回転支持され、太陽歯車と内歯歯車に噛合う構成で、減速比は大きくできても、1/10程度である。しかし、2K−H型遊星歯車機構を2段にすることにより、減速機の減速比を1/20〜1/40に容易にでき、モータの効率の良い回転数での使用が可能となる。また、遊星歯車装置は複数の遊星歯車に荷重分配されて駆動されるが、遊星歯車数は3個が均等に配分されて、回転精度も良いことが知られている。さらに、遊星歯車装置の外径をモータの外径及び感光体ドラムの外径相当、あるいは以下にすることによって、小型化のメリットが発揮できる。
しかしながら、このような、遊星歯車機構を複数段備えた遊星歯車減速装置においては、感光体ドラムの負荷トルクが、最終段の遊星歯車機構に加わる。特に、最終段の遊星歯車機構の回転中心に配置される太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクにより加わる力が、最も大きくなり、最終段の遊星歯車機構の太陽歯車や遊星歯車が早期に磨耗し、早期に寿命を向かえてしまうという不具合があった。本実施形態においては、最終段の遊星歯車機構に負荷トルクが加わっても、太陽歯車や遊星歯車が早期に寿命を迎えるの抑制できる構成した。以下、図2〜8を用いて、具体的に説明する。なお、各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、同一構成の感光体駆動装置により回転駆動されているので、以下、感光体ドラム1Yの感光体駆動装置10について説明する。
図2は、感光体駆動装置10の装置への組付けの様子を示す概略構成図である。
感光体ドラム1Yの軸方向端部には、その感光体ドラム1Yの軸方向端部面を塞ぐように、円板状のドラムフランジ1aが固定されている。ドラムフランジ1aの中心には、ドラム軸1bが固定されている。ドラム軸1bは、感光体ドラム1Yと帯電器2Y、現像装置9Y、クリーニング装置4Y、除電ランプ3Y等を収容するプロセスカートリッジの側板100aに設けられた第1ドラム軸受101により回転支持されている。ドラム軸1bには、第2ドラム軸受102が固定されており、本体側板76には、この第2ドラム軸受102が挿入される浅い嵌合部76aが設けられている。ドラム軸1bの先端には、後述する感光体駆動装置10の出力軸である円筒軸91の内周面に設けられたスプライン状の内歯52bと嵌合するスプライン状の外歯52aが形成されている。また、図示してないが、プロセスカートリッジまたは本体側板76のいずか一方に位置決めピンが設けられており、他方には、この位置決めピンが挿入される位置決め孔が設けられている。
プロセスカートリッジ100Yは、本体側板76に対し脱着可能であり、装着の際には、図示しないレースガイドで所定の場所へ誘導される。そして、第2ドラム軸受102が本体側板76の嵌合部76aに挿入され、不図示の位置決めピンが不図示の位置決め孔に挿入されることで、2箇所で装置本体に位置決めされる。第2ドラム軸受102と本体側板76とはインローで嵌合されることで、感光体ドラム1Yと感光体駆動装置10における遊星歯車減速装置80との同軸精度が確保される。
感光体駆動装置10は、駆動源たるモータ14と、駆動減速装置たる遊星歯車減速装置80と有している。感光体駆動装置10は、本体機構固定ネジ71によって駆動側板74に固定されている。
図3は、感光体駆動装置10の断面図である。
モータ14は、DCブラシレスモータで、固定フランジ14cを有している。固定フランジ14cの遊星歯車減速装置80との対向面には、感光体側へ突出する突出部14dを有しており、遊星歯車減速装置80の円筒状の内歯固定ハウジング81が、この突出部14dに嵌合して位置決めされる。そして、この内歯ハウジング81が、図2に示すように、内歯固定ネジ70によってモータ14の固定フランジ14cに固定されている。また、モータ14の固定フランジ14cの遊星歯車減速装置80と対向する対向面と反対側の面には、固定子鉄心やモータ駆動回路基板14b等が設置されている。モータ14のモータ軸14aは、固定フランジ14cに設けられた不図示の2個の軸受に支持されながら、固定フランジ14cを貫通して、先端が内歯固定ハウジング81内に位置している。モータ軸14aを支持することで、固定フランジ14cは、DCブラシレスモータの回転子であるアウター型ロータを支持することになる。また、本実施形態では、固定フランジ14cと内歯固定ハウジング81とを別体で構成しているが、これらを一体形成してもよい。固定フランジ14cは、十分な強度となるように5mm程度の金属板を用いている。
本実施形態の遊星歯車減速装置80は、2K−H型遊星歯車機構を2段備えた複合遊星歯車機構を用いた。2K−H型遊星歯車機構は、太陽歯車(sun gear)、遊星歯車(planetary gear)、遊星歯車の公転運動を支持するキャリア(planetary carrier)、内歯歯車(outer gear)の四点の部品から構成されている。太陽歯車の回転、遊星歯車の公転(キャリアの回転)、内歯歯車の回転の三つの要素の内、一つを固定、一つを入力、一つを出力に接続する。それぞれ、どれを入出力・固定に割り当てるかによって、一つの遊星歯車減速機構で複数の減速比や回転方向の切替えが可能である。2K−H型遊星歯車減速機構を複数段備えた複合遊星歯車機構は、最もモータ側(駆動伝達方向最上流側)の遊星歯車機構は、3本の基本軸のうち1本の基本軸を駆動伝達方向ひとつ下流側の遊星歯車機構の基本軸に結合し、1本の基本軸を入力軸であるモータ軸に設け、残りの基本軸を固定する。また、最も回転体側(駆動伝達方向最下流側)の遊星歯車機構は、3本の基本軸のうち1本の基本軸を駆動伝達方向ひとつ上流側の遊星歯車機構の基本軸に結合し、1本の基本軸を出力軸に設け、残りの基本軸を固定する。また、遊星歯車機構に挟まれた遊星歯車機構は、3本の基本軸のうち2本の基本軸同士を結合し、残りの基本軸の1本を固定する。本実施形態の複合遊星歯車機構は、2K−H型の遊星歯車機構を2段備えたものであるため、上述した最もモータ側(駆動伝達方向最上流側)の遊星歯車機構の構成と、最も回転体側(駆動伝達方向最下流側)の遊星歯車機構の構成とを有したものとなる。また、本実施形態の複合遊星歯車装置の格段の遊星歯車機構は、内歯歯車を固定、太陽歯車を入力、遊星キャリアを出力に用いた。
モータ側の一段遊星歯車機構80aの第1太陽歯車92は、入力軸であるモータのモータ軸14aの先端に直接歯切りして形成されている。この第1太陽歯車92および内歯固定ハウジング81に設けられた内歯歯車82に噛み合う第1遊星歯車83が第1キャリア85により支持されて第1太陽歯車92の外周を公転するようになっている。第1遊星歯車83は回転バランスとトルク分担のために同心状に3箇所が配置される。本実施形態では、周方向で3等分された位置にそれぞれ第1遊星歯車83が配置されている。各第1遊星歯車83は、第1キャリア85に設けられた第1キャリアピン84に回転自在支持されて自転する。第1遊星歯車83は、第1太陽歯車92と内歯歯車82との噛合いにより、自転及び公転回転し、第1遊星歯車83を支持する第1キャリア85は、第1太陽歯車92の回転に対し減速回転し、1段目の減速比が獲得される。
第1キャリア85の回転中心には2段目の遊星歯車機構80bの第2太陽歯車86が設けられており、第2太陽歯車86が、2段目の遊星歯車機構80bの入力となる。第1キャリア85は、遊星歯車減速装置内に回動自在に浮動支持されている。第2太陽歯車86のピッチ円直径は、第1太陽歯車92のピッチ円直径よりも大きくなっている。この第2太陽歯車86および内歯固定ハウジング81に設けられた1段目の遊星歯車機構80aと共通の内歯歯車82に噛み合う第2遊星歯車87が第2キャリア89により支持されて第2太陽歯車86の外周を公転するようになっている。本実施形態では、周方向で4等分された位置にそれぞれ第2遊星歯車87が配置されており、1段目の遊星歯車機構80aよりも遊星歯車の数が多くなっている。各第2遊星歯車87は、第2キャリア89に設けられた第2キャリアピン88に支持されて自転する。最終段に相当する2段目の第2キャリア89には、出力軸である円筒軸91が設けられている。円筒軸91の内周面にはスプライン状の内歯52bが形成されている。そして、ドラム軸1bの先端のスプライン状の外歯52aとこの内歯52bとでスプラインカップリング52が構成され、上記外歯52aと内歯52bとが噛み合うことで、ドラム軸1bと遊星歯車減速装置80とが連結される。ドラム軸1bと遊星歯車減速装置80の出力軸である円筒軸91との連結をスプラインカップリング52で行うことで、プロセスカートリッジを感光体ドラム軸方向に本体側板76から引き出すだけで、円筒軸91からドラム軸1bの切り離しが可能となり、円筒軸91に対して容易にドラム軸1bの連結・切り離しができる。
モータ14の駆動力は、モータ軸14aから第1太陽歯車83へ伝達され、第1太陽歯車が回転駆動する。この第1太陽歯車83の回転により、第1太陽歯車83に噛み合う3個の第1遊星歯車83に駆動力が伝達され、これら第1遊星歯車83が第1太陽歯車83のまわりを公転しながら自転する。これら第1遊星歯車83の公転により、駆動力が減速されて第1キャリア85に伝達され、第1キャリア85が回転し、第1キャリア85に設けられた第2太陽歯車86に伝達され、第2太陽歯車86が回転する。そして、第2太陽歯車86と噛み合う4個の第2遊星歯車87に駆動力が伝達され、これら第2遊星歯車87が、第2太陽歯車86のまわりを公転しながら自転する。これら第1遊星歯車86の公転により、駆動力が減速されて第2キャリア89に伝達され、第2キャリアに設けられた円筒軸91、ドラム軸1bを介して、駆動力が、感光体に伝達され、感光体が所定の回転数で回転する。
図4(a)は、第1キャリア85の斜視図であり、図4(b)は、第2キャリア89の斜視図である。
図4(a)に示すように、第1キャリア85は、第1遊星歯車83を支持する第1キャリアピン84の両端部を第1キャリア側板85aと第2キャリア側板85bの2枚の側板で支持する構成である。1段目は遊星歯車が3個配置されており、各遊星歯車の間に設けられた3本のキャリア支柱85cによって第1キャリア側板85aと第2キャリア側板85bとが固定されている。第1遊星歯車83の公転回転が第1キャリア全体の回転となり、第1キャリア側板85の同軸上に一体で構成された第2太陽歯車86に回転が伝達される。
図4(b)に示すように、第2キャリア89は、第1キャリア85と同様の構成であるが、第2遊星歯車87とキャリア支柱89cの数が4個となっている。また第2キャリア89の第1キャリア側板89aの同軸上に円筒軸91が一体に形成されている。
各キャリアピン84,88にはキャリアを回転させるためのラジアル荷重が発生する。各キャリアピン84,88を片持ち支持した場合、このラジアル荷重によって、キャリアピンの傾斜が発生しやすく、回転伝達精度を悪化させてしまう。特に、キャリアピンが固定されるキャリア側板の材質が樹脂の場合、キャリアピンの傾斜が発生しやすい。しかし、本実施形態では、キャリアピンは、第1キャリア側板と第2キャリア側板との両方で支持されているので、キャリアを樹脂材料で構成してもキャリアピンの傾斜を抑制することができ、回転伝達精度の悪化を抑制することができる。
遊星歯車減速装置80の減速比に関しては、太陽歯車の歯数をZa、遊星歯車の歯数をZb、内歯車の歯数をZcとした場合に、次の式で表される。なお、式中の添え字1,2は1段目の遊星歯車機構80a、2段目の遊星歯車機構80bを意味している。
減速比=Za1/(Za1+Zc1)×Za2/(Za2+Zc2)
上記式に示すように、遊星歯車減速装置80の減速比は、1段目と2段目の遊星歯車機構の減速比の積になる。モータ14には、効率よく駆動できる回転数があり、モータ14が効率よく駆動できる回転数で駆動できるよう、遊星歯車減速装置80の減速比が決められる。
本実施形態においては、第2太陽歯車86のピッチ円直径を大きくすることで、第2太陽歯車86と第2遊星歯車87との噛み合い部にかかる負荷トルクを低減することができる。しかし、第2太陽歯車86のピッチ円直径を大きくすると、2段目の減速比が小さくなる。このため、モータ14を、効率よく駆動できる回転数で回転できる減速比にするためには、1段目の減速比を大きくする必要がある。従って、本実施形態においては、第1太陽歯車92のピッチ円直径を、第2太陽歯車86のピッチ円直径よりも小さくして、減速比を大きくすることで、モータ14を、効率よく駆動できる回転数で回転できる減速比にしている。ただし、1段目の内歯歯車の直径を大きくすれば、第1太陽歯車92のピッチ円直径を小さくせずとも、1段目の減速比を大きくすることができる。しかし、その場合、1段目と2段目とで共通の内歯歯車を使用することができなくなり、装置のコストアップに繋がるおそれがある。また、一段目の遊星歯車機構の外径がモータ14の外径および感光体の外径よりも大きくなり、小型化のメリットが得られなくなってしまう。
先の図3に示すように、内歯固定ハウジング81の回転体側端部には、ネジ(不図示)によりエンドキャップ90が固定されている。このエンドキャップ90は、遊星歯車減速装置80を駆動側板74に組み付ける際に、内歯固定ハウジング内の部材(第1、第2キャリア85,89、第2太陽歯車86、第1遊星歯車83、第2遊星歯車87、円筒軸91)が内歯固定ハウジング81から脱落するのを防止するために設けられている。エンドキャップ90と第2キャリア89に設けられた円筒軸91には十分なクリアランスがあり、エンドキャップ90は第2キャリア89を回転支持していない。これにより、第2キャリア89が内歯固定ハウジング81内で浮動支持される。
また、本実施形態の遊星歯車減速装置80においては、モータ軸14aに直接歯切りして形成された第1太陽歯車92、第1、第2キャリアピン84、88は、金属材料、例えば、ステンレス、炭素鋼などからなり、その他部材(第1遊星歯車83、第1キャリア85、第2太陽歯車86、第2遊星歯車87、第2キャリア89、円筒軸91、内歯歯車82が形成された内歯固定ハウジング81)は、樹脂材料、例えばポリアセタールなどで成形されたものである。各部材を樹脂で成形することは、射出成形によって低コストで大量生産が可能となる。また、第1太陽歯車92を除く遊星歯車機構の各歯車を樹脂材料で形成することで自己潤滑性を得ることができ、各歯車を金属で形成した場合に比べて、使用時の騒音が低く、軽量化を図ることができる。また、耐腐食性を高めることができる。
一方で、各歯車を樹脂材料で形成することで、金属材料にした場合に比べて、耐久性(耐磨耗性)、高剛性といった点で劣ってしまう。感光体ドラム1Yの負荷トルクを受ける2段目の遊星歯車機構80bの第2遊星歯車87と第2太陽歯車86との噛み合い部には、負荷トルクにより大きな荷重がかかる。しかし、本実施形態では、第1太陽歯車92のピッチ円直径を大きくしているので、第2太陽歯車86を、第1太陽歯車92のピッチ円直径を同じ直径にしたものに比べて、第2遊星歯車87と第2太陽歯車86との噛み合い部にかかる荷重を抑制することができる。これにより、第2太陽歯車86や第2遊星歯車87を樹脂材料で形成しても、第2太陽歯車86や第2遊星歯車87の寿命が早期にきてしまうのを抑制することができる。
図5は、1段目の遊星歯車機構80aの横断面図である。図5においては、キャリア支柱85cについては、図示していない。
第1太陽歯車92はモータ軸14aに直接歯切りしているので、外径がφ6mm以下となり、その回りに第1遊星歯車83が3個等分に配置されている。第1太陽歯車92のピッチ円直径が小さいので、第1太陽歯車92と内歯歯車82との間の距離が大きくなる。その結果、第1太陽歯車92および内歯歯車82に噛み合う第1遊星歯車83のピッチ円直径が長くなり、図6に示すように、第1遊星歯車83を4個配置しようとすると、遊星歯車同士が干渉して、配置できない。
図7は、2段目の遊星歯車機構80bの横断面図である。この図においても、キャリア支柱89cについては、図示していない。
第2太陽歯車86のピッチ円直径は第1太陽歯車92のピッチ円直径よりも長くしているため、第2太陽歯車86と内歯歯車82との間の距離が、1段目の遊星歯車機構80aよりも狭くなる。これにより、第2遊星歯車87のピッチ円直径を第1遊星歯車83よりも短くできる。したがって、第2遊星歯車87はお互いが干渉することなく、4個等分に配置することができる。
このように、本実施形態においては、最終段の遊星歯車機構80bの遊星歯車の数を4つにしているので、各遊星歯車87に加わる負荷トルクによる荷重を、遊星歯車の数が3つの場合に比べて、少なくでき、第2遊星歯車87の寿命を延ばすことができる。
さらに、本実施形態においては、第1、第2キャリア85、89を回転自在に浮動支持している。これにより、第1、第2遊星歯車83、87の公転軌道が自動調心される効果が得られる。
図8は、遊星歯車機構における内歯歯車と遊星歯車との噛み合いモデルを示す説明図である。
太陽歯車Sが反時計回りに回転する場合、図中符号Aで示す部分のように、太陽歯車Sの歯と遊星歯車P1の歯は、遊星歯車P1が時計回りに回転する方向に動力伝達するように噛み合う。また同時に、遊星歯車P1は、図中符号B1で示す部分のように、内歯歯車Fと噛み合う。このとき、遊星歯車P1は図中矢印の方向の歯面応力を受けている。同様に、他の遊星歯車P2,P3も同時に各矢印が示す方向に歯面応力を受ける。この歯面応力は、内歯歯車Fの歯車精度誤差や取付位置誤差によって生じる噛み合い状態の違いで異なってくる。ここで、キャリアCを浮動支持すると、各歯面応力が歯車噛合いの接触圧力角に応じて中心方向に傾いているため、各歯面応力が均等となる位置にキャリアCは自動的に移動する。これによって各歯面応力が一致する。各歯面応力は、内歯歯車Fが1回転、および、キャリアCが内歯歯車Fに沿って1回転する間、一定となるため、出力軸の回転速度変動が低減される。
また、上述では、太陽歯車を入力、内歯歯車を固定、キャリアを出力として用いているが、これに限られない。例えば、太陽歯車を固定、キャリアを入力、内歯歯車を出力にしてもよい。このような場合でも、最終段の太陽歯車のピッチ円直径を他の太陽歯車のピッチ円直径よりも大きくすることで、最終段の太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる荷重を低減することができる。さらに、本実施形態の遊星歯車減速装置80は、2段であるが、3段以上であってもよい。この場合も、少なくとも最終段の太陽歯車のピッチ円直径を、一段目の太陽歯車のピッチ円直径をよりも大きくすることで、最も負荷トルクがかかる最終段の遊星歯車機構における遊星歯車および太陽歯車の寿命を延ばすことができる。
また、上述では、像担持体としての感光体ドラムを回転駆動させる感光体駆動装置10に本発明の駆動減速装置を適用した例について説明したが、像担持体たる中間転写ベルト5を回転駆動させるベルト駆動装置に本発明の駆動減速装置を適用してもよい。
図9は、本発明の駆動減速装置を適用したベルト駆動装置と中間転写ベルト5の一部とを示す概略構成図である。
中間転写ベルト5は駆動ローラ51とその他複数の従動ローラ及びテンションローラに張架されおり、駆動ローラ51の回転が、駆動ローラ51と中間転写ベルト5間のフリクションによって中間転写ベルト5に伝達されて搬送される。駆動ローラ51に設けられた駆動ローラ軸51aと遊星歯車減速装置80の円筒軸(不図示)が感光体ドラムと同様のスプラインカップリング52で連結されており、モータ14の回転が遊星歯車減速装置80で減速されて駆動ローラ51へ回転が伝達される。
以上、本実施形態の駆動減速装置たる遊星歯車減速装置80によれば、太陽歯車と、太陽歯車と同軸上で配設された内歯歯車と、内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され太陽歯車と内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、遊星歯車を回転自在に支持するとともに太陽歯車や内歯歯車と同軸上で回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構を複数段備えている。そして、駆動伝達方向最下流に配置される最終段の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構のピッチ円直径よりも大きくした。これにより、上述したように、最終段の遊星歯車と太陽歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる荷重を、最終段の太陽歯車を他の太陽歯車のピッチ円直径と同じした場合に比べて、低減することができる。その結果、最終段の太陽歯車や遊星歯車の歯が早期に磨耗するのを抑制することができ、最終段の太陽歯車や遊星歯車の寿命を延ばすことができる。
また、駆動伝達方向最上流に配置される一段目の遊星歯車機構の太陽歯車は、駆動源の駆動軸に直接歯切りして形成することで、一段目の太陽歯車を別に設ける必要がなくなり、装置のコストダウンを図ることができる。また、各段の遊星歯車機構の内歯歯車を共通にすることで、さらに、装置のコストダウンを図ることができる。また、各段のキャリアの遊星歯車を支持する支持軸たるキャリアピン以外、各段の遊星歯車機構の部品を樹脂材料で構成することで、射出成形によって低コストで大量生産が可能となる。また、樹脂材料で形成することで自己潤滑性を得ることができ、各歯車を金属で形成した場合に比べて、使用時の騒音が低く、軽量化を図ることができる。また、耐腐食性を高めることができる。また、キャリアピンを金属で構成することで、キャリアを回転させるためのラジアル荷重により、キャリアピンが変形するのを抑制することができ、良好な回転伝達精度を維持することができる。
また、最終段の遊星歯車機構の遊星歯車の数を、他の遊星歯車機構の遊星歯車の数よりも多くした。具体的には、他の遊星歯車機構に3個の遊星歯車を設け、最終段の遊星歯車機構に4個の遊星歯車を設けた。最終段の遊星歯車個数を多くすることで、1個当りに加わる負荷トルクによる荷重を小さくすることができ、最終段の遊星歯車の寿命を延ばすことができる。
また、各段の遊星歯車機構のキャリアをケーシングたる内歯固定ハウジングに回動自在に浮動支持したので、太陽歯車の偏芯や組み付け誤差、遊星歯車の偏芯、内歯歯車の組み付け誤差などの回転伝達誤差要因があっても、キャリアと遊星歯車とが径方向へ移動して、遊星歯車の公転軌道が自動調心されて回転変動が抑制される。
また、各段の遊星歯車機構は、内歯歯車を回転不能に固定し、太陽歯車に駆動力が入力され、キャリアに駆動力が出力されるよう構成した。これにより、モータの回転速度を、各段の遊星歯車機構で減速することができ、高減速比を得ることができる。
また、最終段の遊星歯車機構のキャリアには、回転体たる感光体へ駆動力を出力するための出力軸たる円筒軸が固定されており、それ以外の遊星歯車機構のキャリアには、当該遊星歯車機構よりも一段感光体側の遊星歯車機構の太陽歯車が固定されている。これにより、遊星歯車のキャリアから出力された駆動力が一段回転体側の太陽歯車に入力することができる。
最終段の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、ドラム軸径よりも長くすることで、最終段の遊星歯車と太陽歯車との噛み合い部にかかる負荷トルクによる荷重を、低減することができる。
また、円筒軸とドラム軸とをスプラインカップリングで連結することで、回転体たる感光体を軸方向へ移動するだけで、円筒軸とドラム軸との連結および切り離しを行うことができる。よって、容易に円筒軸とドラム軸とを連結および切り離しを行うことができる。
また、本実施形態によれば、回転体を備えたプリンタなどの画像形成装置において、回転体を駆動する駆動装置の駆動減速装置として、本発明の駆動減速装置を用いたことで、感光体ドラム等の像担持体、中間転写ベルト5や転写ベルト等のベルト部材を駆動する駆動ローラ、記録材等を搬送するための搬送ローラなどの回転体の回転速度変動を低減させることができ、良好な画像形成を行うことができる。
1Y,1M,1C,1Bk:感光体ドラム
5:中間転写ベルト
10:感光体駆動装置
14:モータ
14a:モータ軸
14b:モータ駆動回路基板
14c:固定フランジ
14d:突出部
51:駆動ローラ
51a:駆動ローラ軸
52:スプラインカップリング
52a:外歯
52b:内歯
70:内歯固定ネジ
71:本体機構固定ネジ
74:駆動側板
76:本体側板
80:遊星歯車減速装置
81:内歯固定ハウジング
82:内歯歯車
83:第1遊星歯車
84:第1キャリアピン
85:第1キャリア
86:第2太陽歯車
87:第2遊星歯車
88:第2キャリアピン
89:第2キャリア
90:エンドキャップ
91:円筒軸
92:第1太陽歯車
特開2008−151868号公報 特開2001−173733号公報

Claims (11)

  1. 太陽歯車と、
    前記太陽歯車と同軸上で配設された内歯歯車と、
    前記内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転自在に支持するとともに前記太陽歯車や前記内歯歯車と同軸上で回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構を複数個軸方向に直列に配置し、
    駆動伝達方向最上流に配置された遊星歯車機構の入力要素を駆動源に接続し、駆動伝達方向最下流に配置された遊星歯車機構以外の遊星歯車機構の出力要素を、この遊星歯車機構に対して駆動伝達方向下流側に隣接する遊星歯車機構の入力要素に接続し、駆動伝達方向最下流側に配置された遊星歯車機構の出力要素を、回転体へ駆動力を出力するための部材に接続して、駆動源からの回転駆動力を減速させて、回転体へ伝達する駆動減速装置において、
    駆動伝達方向最下流に配置される遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、他の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径よりも大きくしたことを特徴とする駆動減速装置。
  2. 請求項1の駆動減速装置において、
    駆動伝達方向最上流に配置される遊星歯車機構の太陽歯車は、駆動源の駆動軸に直接歯切りして形成し、各遊星歯車機構の内歯歯車を共通にし、
    各遊星歯車機構のキャリアの遊星歯車を支持する支持軸のみを金属材料で構成し、各遊星歯車機構の残りの部品を樹脂材料で構成したことを特徴とする駆動減速装置。
  3. 請求項1または2の駆動減速装置において、
    前記駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の遊星歯車の数を、他の遊星歯車機構の遊星歯車の数よりも多くしたことを特徴とする駆動減速装置。
  4. 請求項3の駆動減速装置において、
    他の遊星歯車機構に3個の遊星歯車を設け、駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構に4個の遊星歯車を設けたことを特徴とする駆動減速装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの駆動減速装置において、
    各遊星歯車機構の各キャリアをケーシングに回動自在に浮動支持したことを特徴とする駆動減速装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの駆動減速装置において
    各遊星歯車機構は、内歯歯車を回転不能に固定し、太陽歯車に駆動力が入力され、キャリアに駆動力が出力されるよう構成したことを特徴とする駆動減速装置。
  7. 請求項6の駆動減速装置において
    駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構のキャリアには、前記回転体へ駆動力を出力するための部材としての出力軸が固定されており、それ以外の遊星歯車機構のキャリアには、当該遊星歯車機構よりも駆動伝達方向下流側で隣接する遊星歯車機構の太陽歯車が固定されていることを特徴とする駆動減速装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの駆動減速装置において、
    駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構の太陽歯車のピッチ円直径を、前記回転体の軸の直径よりも大きくしたことを特徴とする駆動減速装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの駆動減速装置において、
    駆動伝達方向最下流の遊星歯車機構のキャリアに設けられた前記回転体へ駆動力を出力するための出力軸と、回転体の軸とをスプラインカップリングで連結したことを特徴とする駆動減速装置。
  10. 回転体を備えた画像形成装置において、
    前記回転体を駆動する駆動源と、前記駆動源の回転速度を減速して、前記回転体へ伝達する駆動減速装置とを備え、
    前記減速装置として、請求項1乃至9いずれかの駆動減速装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    前記回転体である像担持体を有しており
    前記駆動減速装置を前記像担持体の駆動に用いたことを特徴とする画像形成装置。
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