JP2011248071A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアを良好に径方向に移動させることができ、良好な遊星歯車の自動調心効果を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体たる感光体ドラム1に駆動源たるモータ31の回転駆動力を減速して伝達する遊星歯車伝達機構70のキャリア74をケーシングたる内歯ハウジング751に浮動支持する。また、キャリア74に設けられた出力軸76にセレーションカップリング34を介して接続される感光体ドラム1の奥側端部をケーシングたるプロセスケース101に浮動支持し、手前側端部をドラム支持軸113に調心軸受け90を介して支持した。
【選択図】図9

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
感光体等の像担持体を備えた画像形成装置にあっては、像担持体の回転に従って、像担持体に対して帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程等を施すことにより画像形成を行うようになっている。かかる画像形成装置においては、像担持体を回転駆動するためのモータ等の駆動源が設けられているが、駆動源の回転数は一般に、像担持体の回転に求められる回転数よりも大きい。そこで、遊星歯車減速機構を用いて駆動源の回転速度を減速して像担持体に伝達する駆動伝達装置が用いられている(例えば、特許文献1)。
遊星歯車減速機構は、太陽歯車、太陽歯車と同軸上に配設された内歯歯車、太陽歯車および内歯歯車に噛み合う複数の遊星歯車、遊星歯車を回転自在に支持するとともに太陽歯車および内歯歯車と同軸上に回転自在に支持されたキャリアを備えている。遊星歯車減速機構は、太陽歯車の回転、遊星歯車の公転(キャリアの回転)、内歯歯車の回転の三つの要素の内、一つを固定、一つを入力、一つを出力に接続する。それぞれ、どれを入出力・固定に割り当てるかによって、一つのユニットで複数の減速比や回転方向の切替えが可能である。
図21は、遊星歯車減速機構700の一例を示す概略構成図である。
図に示すように、この遊星歯車減速機構700は、太陽歯車701が、入力軸であるモータ31のモータ軸31aに固定されている。また、モータ31を固定したモータブラケット33のモータ固定面とは反対の面に、内周面に内歯歯車702を有する内歯ブラケット703の一端が固定されている。内歯ブラケット703の他端には、キャリア704に設けられた出力軸705が玉軸受706を介して支持される支持蓋707が設けられている。キャリア704の出力軸706には、不図示のカップリングを介して不図示の像担持体の軸が接続されている。この図21の構成は、太陽歯車701を入力に接続し、キャリア704を出力に接続し、内歯歯車702を固定したものである。
しかしながら、遊星歯車減速機構においては、各構成部材の組み付け誤差等により良い回転特性が得られないという課題があった。具体的に説明すると、図21に示した遊星歯車減速機構700の構成においては、太陽歯車701の偏芯と組み付け誤差、遊星歯車708の偏芯、内歯歯車702の組付け誤差、支持蓋707の穴位置誤差と組付け誤差、等々により遊星歯車708の公転軌道と内歯歯車702との同軸精度を確保するには限界がある。そして、この同軸誤差がそのまま回転伝達誤差になり、良い回転特性が得られないのである。
上記課題を解決するために、本出願人は、鋭意研究の結果、次のことがわかった。すなわち、キャリア704を浮動支持して、回転特性を評価したところ、上記のような組み付け誤差や偏芯などがあったとしても、かなり良い回転伝達特性が得られた。これは、キャリア704を浮動支持することで、遊星歯車708の公転軌道が内歯歯車702及び太陽歯車701と同軸が合うようにキャリア704が径方向へ移動し調心されて回転伝達される。これにより、図21に示すように、キャリア704が、玉軸受706を介して支持蓋707に固定されたものに比べて、良い回転伝達特性が得られたと考えられる。
しかし、浮動支持されたキャリア704の出力軸705に不図示のカップリングを介して接続される不図示の像担持体の軸が、軸受を介して本体装置に対して径方向に移動不能に支持されていると、キャリア704の径方向に移動を阻害し、遊星歯車708の公転軌道が内歯歯車702及び太陽歯車701と同軸が合うように自動調心することができなかった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、キャリアを良好に径方向に移動させることができ、良好な遊星歯車の自動調心効果を得ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体と、像担持体を駆動する駆動源と、駆動源の回転駆動力を像担持体に伝達する駆動伝達装置とを備えた画像形成装置において、前記駆動伝達装置は、複数の遊星歯車と、前記遊星歯車に噛み合う内歯歯車と、前記駆動源から回転駆動力が入力される入力軸に固定されていてその回転駆動力を前記遊星歯車に伝達する太陽歯車と、前記複数の遊星歯車を回動自在に支持するとともに、ケーシングに回動自在に浮動支持されたキャリアとを有し、前記内歯歯車が回転不能に固定され、前記キャリアの回転を前記像担持体に伝達する遊星歯車減速機構であり、前記キャリアの径方向の移動に連動して前記像担持体が移動するよう、前記像担持体を支持したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体を加圧する加圧部材を複数有し、各加圧部材の前記像担持体に対する加圧力の合力と、前記像担持体の自重とが釣り合うよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記複数の加圧部材の少なくともひとつに、前記像担持体に対する加圧力を調整する調整手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記像担持体表面を一様に帯電させる帯電部材、自らが担持する現像剤を前記像担持体との対向部に搬送する現像剤担持体、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写部材、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング部材のうちの少なくとも2つが、前記像担持体を加圧する加圧部材であり、これら加圧部材とは別に、前記像担持体を加圧する加圧補助部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4いずれかの画像形成装置において、前記複数の加圧部材は、前記像担持体の法線方向に移動可能に支持されたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、前記遊星歯車減速機構は、前記キャリアと一体で回転する出力軸を有し、前記出力軸と前記像担持体とがテーパ形状のセレーションカップリングで連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、前記遊星歯車減速機構は、複数の遊星歯車を備えた多段減速構成であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、前記遊星歯車減速機構を、前記像担持体の内部空間に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側端部をケーシングに対して浮動支持し、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構と反対側端部を支持する支持軸を備え、前記支持軸が、調心軸受を介して前記像担持体の前記遊星歯車減速機構と反対側端部を支持したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側端部をケーシングに対して浮動支持し、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側と反対側端部を支持する支持軸を備え、前記支持軸の先端を、球面形状にし、この球面形状の先端を、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側と反対側の側面の中心部に設けられた軸受の穴に突き当てて支持したことを特徴とするものである。
本発明によれば、遊星歯車を回転自在に支持するキャリアがケーシングに回動自在に浮動支持されているので、遊星歯車及びこれに噛み合う歯車の製造誤差や取付誤差があっても、遊星歯車が適切な遊星回転位置へ移動する自動調心効果を得ることができる。また、キャリアの径方向の移動に連動して像担持体が移動するよう構成しているので、上記自動調心のためにキャリアが径方向へ移動すると、それに追随して像担持体が移動する。その結果、良好な自動調心効果を得ることができる。これにより、遊星歯車とこれに噛み合う歯車との間の噛み合い誤差が軽減され、像担持体の回転変動を抑えることができる。
本実施形態に係る複写機における画像形成部全体の概略構成図。 Y色のプロセスユニットの内部構成を示す概略構成図。 帯電ローラを感光体ドラムとともに示す概略構成図。 現像ローラを感光体ドラムとともに示す概略構成図。 感光体駆動伝達装置を軸方向に切った部分断面図。 図5のA−A断面図。 感光体ドラムと、感光体駆動伝達装置とが離間した状態を示す部分断面図。 遊星歯車減速機構における内歯歯車と遊星歯車の噛み合いモデルを示す説明図。 感光ドラムと感光体駆動伝達装置とを軸方向に切った断面図。 感光ドラムの装置奥側の部分断面図。 感光体ドラムの装置手前側の部分断面図。 調心軸受けの拡大図。 現像加圧力調整機構の概略構成図。 帯電加圧力調整機構の概略構成図。 補助ローラを設けたプロセスユニットの概略構成図。 補助ローラ加圧調整機構の概略構成図。 感光体ドラム手前側端部の変形例を示す図。 プロセスユニッを、バネを介して装置本体に支持した概略構成図。 遊星歯車減速機構の変形例を示す図。 遊星歯車減速機構の別の変形例を示す図。 従来の遊星歯車減速機構の概略構成図。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラー複写機(以下、「複写機」という。)に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態における複写機は、いわゆるタンデム式の画像形成装置である。
図1は、本実施形態に係る複写機における画像形成部全体の概略構成図である。
この複写機は、図示しない画像読取部から画像情報である画像データを受け取って画像形成処理を行う。この複写機には、図に示すように、トナー像を生成するためのイエロー(以下、「Y」と省略する。)、マゼンタ(以下、「M」と省略する。)、シアン(以下、「C」と省略する。)、ブラック(以下、「Bk」と省略する。)の4つのプロセスユニット10Y,10M,10C,10Bkを備えている。4つのプロセスユニット10Y,M,C,Bkは、回転体としての像担持体である感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkをそれぞれ有している。これら感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、駆動ローラを含む回転可能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿って並んで配置されている。
各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Bkの構造は同一であるので、Y色のプロセスユニット10Yについて説明する。図2は、Y色のプロセスユニット10Yの内部構成を示す概略構成図である。プロセスユニット10Yは、図2に示すように、像担持体たる感光体ドラム1Y、感光体ドラム1Yを所定の電位に帯電させる帯電手段たる帯電装置2Y、感光体ドラム1Yに形成された潜像を現像する現像手段たる現像装置9Y、感光体ドラム1Y上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置4Y、感光体ドラム1Yの表面を除電する除電ランプ3Yなどの電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設されている。
上記帯電装置2Yは、開口部を有する帯電ケース内に配置された帯電部材たる帯電ローラ21Yが、感光体ドラム表面の法線方向に移動可能に帯電ケース22Yに取り付けられている。図3に示すように、帯電ローラ21Yの軸部21bYと帯電ケース22Yとの間には、帯電加圧バネ23Yが配置されており、帯電加圧バネ23Yで帯電ローラ21Yのローラ部21aYが、長手方向全幅に渡って感光体ドラム1Yに圧接するよう構成している。また、帯電ローラ21Yのローラ部21aYと感光体ドラム1Yとの間に所定のギャップを設けて配置してもよい。この場合、帯電ローラ21Yのローラ部21aYの両端にスペーサーを巻き付けて、スペーサーを感光体ドラム1Yに圧接させることにより、感光体ドラム1Yと帯電ローラ21Yとの間に所定のギャップを形成する。
現像装置9Yは、開口部を有する現像剤収容部としての現像ケース91Y内に配置された現像剤担持体たる現像ローラ92Yを備える。現像ケース91Yは、プロセスユニット10Yに設けられた現像装置ガイド101aYにスライド自在に取り付けられており、これにより、現像ローラ92Yが、感光体表面の法線方向に移動可能となっている。現像ケース91Yとプロセスケース101Yとの間には現像加圧バネ93Yが配置され、現像加圧バネ93Yで現像ケース91Yを介して現像ローラ92Yを感光体ドラム1Yに押圧するよう構成している。これにより、図4に示すように、現像ローラ92Yは、感光体ドラム1Y表面に一定荷重で接触して、現像ニップを形成している。また、現像ローラ92Yを感光体ドラム1Y表面に対して一定の隙間を介して配置してもよい。この場合は、現像ケース91Yを感光体ドラム1Yの両端に突き当てることで、現像ローラ92Yを感光体ドラム1Y表面に対して一定の隙間を介して配置することができる。
クリーニング装置4Yは、開口部を有するクリーニングケース41Y内に、感光体ドラム1Y表面に圧接するクリーニングブレード42Yを備えている。クリーニングブレード42Yは、クリーニングブラケット43Yに固定されている。クリーニングブラケット43Yは、クリーニングケース41Yに揺動可能に支持されている。クリーニングケース41Yとクリーニングブラケット43Yとの間には、クリーニング加圧バネ44Yが配置されており、クリーニング加圧バネ44Yでクリーニングブラケット43Yを介してクリーニングブレード42Yを感光体ドラム1Yに押圧するよう構成している。
中間転写ベルト5のループ内側には、4つの一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkと、複数の張架ローラとが配設されている。中間転写ベルト5は、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動される駆動ローラ51の回転により、図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。
ベルトループ内側に配設された4つの一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkは、感光体ドラム表面の法線方向に移動可能に装置本体に取り付けられている。また、4つの一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkは、それぞれ転写加圧バネ61Y,61M,61C,61Bkにより感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bk側へ付勢され、感光体ドラムと一次転写ローラとの間に中間転写ベルト5を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト5のおもて面と、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkとが当接するY,M,C,Bk用の一次転写ニップが形成されている。なお、一次転写ローラ6Y,6M,6C,Bkには、それぞれ図示しない電源によってトナーとは逆極性の一次転写バイアスが印加される。
本実施形態に係る複写機でフルカラー画像を形成する場合、まず、図2に示すように、後述する感光体駆動伝達装置により、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電ローラ21Yで一様帯電した後、図示しない光書込装置からの光ビームLYを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。このY静電潜像は、現像装置9Yにより、現像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像ローラ92Yと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1Yと中間転写ベルト5とが接触する一次転写位置に搬送される。この一次転写位置において、中間転写ベルト5の裏面には、一次転写ローラ6Yにより所定のバイアス電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって発生した一次転写電界により、感光体ドラム1Y上のYトナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベルト5上に一次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト5上のYトナー像に順次重ね合うように一次転写される。
このように、中間転写ベルト5上に4色重なり合ったトナー像は、中間転写ベルト5の回転に伴い、二次転写ローラ7と対向する二次転写位置に搬送される。また、この二次転写位置には、図示しないレジストローラにより所定のタイミングで転写紙が搬送される。そして、この二次転写位置において、二次転写ローラ7により転写紙の裏面に所定のバイアス電圧が印加され、そのバイアス印加により発生した二次転写電界及び二次転写位置での当接圧により、中間転写ベルト5上のトナー像が転写紙上に一括して二次転写される。その後、トナー像が二次転写された転写紙は、定着ローラ対8により定着処理がなされた後に装置外に排出される。
各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Bkは、感光体ドラム1帯電装置2、現像装置9、クリーニング装置4などを一体に支持し、装置本体に着脱可能になっている。
次に、本発明の特徴部分である、回転伝達装置としての遊星歯車減速機構を備える駆動装置としての感光体駆動伝達装置について説明する。なお、各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、同一構成の感光体駆動伝達装置により回転駆動されているので、以下、感光体ドラム1Yの感光体駆動伝達装置30Yについて説明する。
図5は、本実施形態における感光ドラム1Yの装置奥側端部よりも装置奥側に設置される感光体駆動伝達装置30Yを軸方向に切った部分断面図であり、図6は、図5のA−A断面図である。図7は、感光体ドラム1Yと、感光体駆動伝達装置30Yとが離間した状態を示す部分断面図である。図5、図7において、セレーションカップリング34Yの雄側カップリング34aYについては、構成がわかりやすいやすいように断面表示していない。
感光体駆動伝達装置30Yは駆動源のモータ31Yと遊星歯車減速機構70Yとを有しており、本体の奥側側板33に固定されている。遊星歯車減速機構70Yは、モータ31Yの回転を入力する入力軸たるモータ軸31aYに設けられた太陽歯車71Y、太陽歯車71Yの回りに等分配置されて噛み合う3個の遊星歯車72Y(図6参照)、遊星歯車72Yを回転自在に支持するキャリアピン73Y、キャリアピン73Yが固定されているキャリア74Y、遊星歯車72Yと噛み合う内歯歯車75Yを有している。この実施形態では、キャリアピン73Yがキャリア74Yに圧入固定されているが、キャリアピン73Yはキャリア74Yと一体部品であってもよい。キャリア74Yには回転を出力する出力軸76Yが一体で設けられている。
ケーシングたる内歯歯車75Yの内歯ハウジング751Yの感光体側端部には、出力軸76Yを支持するための支持蓋77Yが固定されている。この支持蓋77Yの中心部にキャリア74Yと一体で回転する出力軸76Yを浮動支持する浮動支持受け78Yが設けられている。浮動支持受け78Yは、出力軸76Yに対して一定の間隔を開けて設けられており、ポリアセタールやテフロン(登録商標)などの樹脂材や銅焼結材などの摺動性の良い材質からなっている。
また、内歯ハウジング751Yの奥側端部の外周面には、奥側側板33の貫通孔の内周面に嵌合する側板嵌合部751aYと、奥側側板33の感光体ドラム側の面と反対側の面に突き当たる突き当て部751bYとを有している。遊星歯車減速機構70Yは、奥側側板33の感光体ドラム側の面と反対側の面に突き当て部751bYを突き当て、奥側側板33の貫通孔に側板嵌合部751aYを嵌合させることで、奥側側板33に位置決め固定される。また、内歯ハウジング751Yの奥側端部の内周面751cYにモータ31Yが嵌合している。この実施形態では、奥側側板33よりも感光体側に遊星歯車減速機構70Yを配置しているが、遊星歯車減速機構70Yの支持蓋77Yを奥側側板33に固定して、奥側側板33が遊星歯車減速機構70Yよりも感光体ドラム側になるよう遊星歯車減速機構を配置してもよい。
出力軸77Yの先端(感光体側端部)には、三角歯で構成されたセレーションカップリング34Yの雄側カップリング34aYが固定されている(図7参照)。オス側カップリング34aYは、感光体ドラム側に向かうにつれて、径が小さくなるようなテーパ形状をしている。また、出力軸76Yの支持蓋77Yよりも感光体ドラム側には、止め輪35Yが固定されている。
一方、感光体ドラム1Yの奥側端部には、駆動伝達される感光体ドラム1Yの奥側端部面を塞ぐように奥側ドラムフランジ1aYが固定されている。この奥側ドラムフランジ1aYの中心部にはセレーションカップリング34Yの雌側カップリング34bYが設けられている(図7参照)。この雌側カップリング34bYは、感光体駆動伝達装置30Yに向かうにつれて、径が大きくなるようなテーパ形状となっている。
このように、雄側カップリング34aYが感光体ドラム1Y側に向かうにつれて、径が小さくなるようなテーパ形状を有し、雌側カップリング34bYが、感光体駆動伝達装置30Yに向かうにつれて、径が大きくなるようなテーパ形状を有しているので、雄側カップリング34aYと雌側カップリング34bYとが嵌合したとき、感光体ドラム1Yと出力軸76Yとの同軸精度が確保される。
モータ31Yの回転は以下のように伝達される。すなわち、モータ軸31aYの回転とともに太陽歯車71Yが回転し、その回りの遊星歯車72Yに伝達される。遊星歯車72Yはキャリアピン73Y中心に自転するとともに、外側に固定されている内歯歯車75Yに噛み合いながら太陽歯車71Yの回りを公転する。遊星歯車72Yの公転によってキャリア74Yが回転し、モータ31Yの回転が減速されて出力軸76Yに伝達する。キャリア一体の出力軸76Yをある一定のギャップを設けて浮動支持することによって、減速機を構成する太陽歯車71Yの偏芯や組み付け誤差、遊星歯車72Yの偏芯、内歯歯車75Yの組み付け誤差などの回転伝達誤差要因があっても、キャリア74Yと遊星歯車72Yとが径方向へ移動して、遊星歯車72Yの公転軌道が自動調心されて回転変動が抑制される。
ここで、この自動調心効果について補足する。
図8は、遊星歯車減速機構における内歯歯車と遊星歯車との噛み合いモデルを示す説明図である。
太陽歯車Sが反時計回りに回転する場合、図中符号Aで示す部分のように、太陽歯車Sの歯と遊星歯車P1の歯は、遊星歯車P1が時計回りに回転する方向に動力伝達するように噛み合う。また同時に、遊星歯車P1は、図中符号B1で示す部分のように、内歯歯車Fと噛み合う。このとき、遊星歯車P1は図中矢印の方向の歯面応力を受けている。同様に、他の遊星歯車P2,P3も同時に各矢印が示す方向に歯面応力を受ける。この歯面応力は、内歯歯車Fの歯車精度誤差や取付位置誤差によって生じる噛み合い状態の違いで異なってくる。ここで、キャリアCを浮動支持すると、各歯面応力が歯車噛合いの接触圧力角に応じて中心方向に傾いているため、各歯面応力が均等となる位置にキャリアCは自動的に移動する。これによって各歯面応力が一致する。各歯面応力は、内歯歯車Fが1回転、および、キャリアCが内歯歯車Fに沿って1回転する間、一定となるため、出力軸の回転速度変動が低減される。
先の図5に示す浮動支持受け78Yと出力軸76Yとのギャップは、自動調心に関わる誤差要因である太陽歯車71Yの偏芯と組み付け誤差、遊星歯車72Yの偏芯、内歯歯車75Yの組み付け誤差を合わせた誤差以上にする必要がある。これは、上記誤差以上にしなければ、自動調心によりキャリア74Yとともに出力軸76Yが径方向へ移動したとき、出力軸76Yが浮動支持受け78Yに当接してしまい、調心が中途半端になってしまうからである。また、出力軸76Yと浮動支持受け78Yとが当接しないようにするためには、浮動支持受け78Yの穴偏芯と組み付け誤差も考慮したギャップにする必要がある。そこで、浮動支持受け78Yと出力軸76YとのギャップGを、太陽歯車71Yの偏芯(e1)と組み付け誤差(e2)、遊星歯車72Yの偏芯(e3)、内歯歯車75Yの偏芯(e4)と組み付け誤差(e5)、浮動支持受け78Yの偏芯(e6)と組み付け誤差(e7)の二乗和平方根以上にすることによって、各誤差分を吸収して調心することが可能となる。
G≧√(e1)+(e2)+(e3)+(e4)+(e5)+(e6)+(e7)
上述したように、キャリア74Yを浮動支持することにより、遊星歯車72Yの公転軌道が自動調心される効果が得られるが、このとき、感光体ドラム1Yが装置本体に対して径方向に移動不能の支持されていると、感光体ドラム1Yが、キャリア74Yの径方向の移動を阻害し、良好な調心効果を得られない。そこで、本実施形態においては、キャリア74Yの径方向の移動に連動し感光体ドラム1Yが移動するよう、感光体ドラム1Yが支持されている。
図9は、感光ドラム1Yと感光体駆動伝達装置30Yとを軸方向に切った断面図であり、図10は、感光ドラム1Yの装置奥側の部分断面図であり、図11は、感光体ドラム1Yの装置手前側の部分断面図である。
図10に示すように、プロセスケース101Yの奥側側面には開口穴101bYが設けられており、開口穴径は奥側ドラムフランジ1aYに設けられた雌側カップリング34bYの外径よりも大きく、ギャップを設けている。このギャップは、遊星歯車減速機構70Yの出力軸76Yと浮動支持受け78Yとのギャップよりも大きく設定されている。これにより、感光体ドラム1Yの装置奥側端部は、プロセスケース101Yに対して浮動支持される。
一方、図11に示すように、感光体ドラム1Yの手前側端部に固定された手前側ドラムフランジ1bYの中心には調心軸受け90Yが固定されている。また、装置手前側の側板36には、プロセスユニット10Yを着脱するための穴36aYが設けられており、その穴36aYを塞ぐように面板110Yが手前側側板36に固定されている。面板110Yには、感光体ドラム1Yの手前側端部を支持するためのドラム支持軸113Yが取り付けられており、面板110Yが手前側側板36に固定されるとドラム支持軸113Yが手前側ドラムフランジ1bYに固定された調心軸受け90Yに突き通る。また、ドラム支持軸113Yには、ドラム加圧バネ111Yが挿入されており、ドラム加圧バネ111Yの一端が、面板110Yに設けられたバネガイド112Yに取り付けられている。面板110Yが手前側側板36に固定されるとドラム加圧バネ111Yの他端が手前側ドラムフランジ1bYに当接して、感光体ドラム1Yを遊星歯車減速機構70Y方向に押圧する。これにより、感光体ドラム1Yが装置奥側に押圧され、セレーションカップリング34Yが連結される。また、感光体ドラム1Yがドラム加圧バネ111Yにより装置奥側に押圧されることで、セレーションカップリング34Yが外れないようになっている。また、この押圧力は出力軸76Yに設けた止め輪35Yが浮動支持受け78Yに突き当たり受け止める。
図12は、調心軸受け90Yの拡大図である。調心軸受け90Yは内輪901Yと円周方向に2列状態で転動可能に装着されている複数個のボール902Yと外輪903Yとから構成されている。外輪903Yの軌道面903aYは、軸受けの中心点aを中心とする球面形状をしている。外輪903Yの軌道面903aYが、上述したような球面形状を有しているので、ボール902Yと内輪901Yは外輪903Yに対してある程度傾いて回転することができる。従って、この調心軸受け90Yが受ける軸であるドラム支持軸113Yが手前側ドラムフランジ1bYに対してある程度傾いても、感光体ドラム1Yの回転を維持できる。
このように、本実施形態においては、図10に示すように、感光体ドラム1Yの奥側端部は、プロセスケース101Yとの間にギャップを設けて装置本体に対して浮動支持し、感光体ドラム1Yの手前側端部は、ドラム支持軸113Yに対してある程度傾くことができるように支持されている。これにより、自動調心によりキャリア74Yと一体の出力軸76Yが径方向に動くと、感光体ドラム1Yが、その径方向の動きに連動して傾く。その結果、感光体ドラム1Yを移動不能に支持したものに比べて、感光体ドラム1Yが出力軸76Yの径方向の動きを阻害しないので、良好な調心効果を得ることができる。
また、感光体ドラム1Yの手前側端部をドラム支持軸に支持して、感光体ドラムが傾くことで、キャリアの径方向の動きに連動して移動するよう構成したので、感光体ドラム1Y長手方向全体をキャリアの径方向の動きに連動して、径方向に動かす場合に比べて、容易に感光体ドラム1Yを移動させることができる。
ところで、感光体ドラム1Yは、図2に示すように、帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Y、クリーニングブレード42Yによって加圧されている。これらの加圧力の合力と感光体ドラム1Yとの自重とが釣り合っていないと、感光体ドラム1Yの奥側端部が、プロセスケース101Yの開口穴101bYなど、力が加わったときに、変位しないような部材に突き当り、良好な自動調心効果が得られない。このため、本実施形態においては、感光体ドラム表面を加圧する加圧部材たる帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yの加圧力の合力と、感光体ドラム1Yの自重とが釣り合うように構成している。具体的に説明すると、図2に示すように、帯電ローラ21Yの感光体ドラム1Yへの加圧力をFt、現像ローラ92Yの感光体ドラム1Yへの加圧力をFg、一次転写ローラ6Yの感光体ドラム1Yへの加圧力をFi、クリーニングブレード42Yの感光体ドラム1Yへの加圧力をFk、感光体ドラム1Yの自重をFpとすると、Ft+Fg+Fi+Fk+Fp=0に設定されている。
このように、感光体ドラム表面を加圧する加圧部材たる帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yの加圧力の合力と、感光体ドラム1Yの自重とが釣り合うように構成することによって、感光体ドラム1Yの奥側端部が、プロセスケース101Yの開口穴101bYに突き当ったたり、出力軸76Yが浮動支持受け78Yに突き当ったりすることがなくなり、良好な自動調心効果を得ることができる。また、各加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)は、感光体表面法線方向に移動可能に構成されているので、感光体ドラム1Yが出力軸76Yの径方向の動きに連動して移動すると、加圧部材が感光体ドラム1Yの動きに追随して移動して、感光体ドラム表面を加圧し続ける。これにより、感光体ドラム1Yを径方向に移動させるときの力が少なくて済むので、良好な自動調心効果を得ることができる。
また、現像ローラ92Yの加圧力Fgや帯電ローラ21Yの加圧力Ftを調整できるよう構成してもよい。
図13は、現像ローラ92Yの加圧力Fgを調整する調整手段たる現像加圧力調整機構190Yの概略構成図である。
現像加圧力調整機構190Yは、現像加圧ネジ191Y、現像台座193Y、筒状の現像バネガイド192Yなどを有している。現像バネガイド192Yは、現像ケース91Yに取り付けられており、現像バネガイド192Y内に現像加圧バネ93Yが配設されている。現像台座193Yは、現像バネガイド192Y内にスライド自在にはめ込まれており、現像加圧バネ93Yの現像ケース側と反対側の端部が当接している。プロセスケース101Yに固定されている現像蓋102Yには、ネジ穴が設けられており、このネジ穴に現像加圧ネジ191Yがネジ止めされている。現像加圧ネジ191Yの先端は、現像台座193Yと当接している。現像加圧ネジ191Yを一方向に回すことによって、現像加圧ネジ191Yが現像台座193Yを押し込み、現像加圧バネ93Yの現像ケース91Yを感光体ドラム側へ付勢する付勢力が増加する。その結果、現像ローラ92Yの感光体ドラム1Yに対する加圧力Fgが増加する。また、現像加圧ネジ191Yを他方向へ回すと、現像加圧ネジ191Yの押し込み量が減少し、現像加圧バネ93Yの現像ケース91Yを感光体ドラム側へ付勢する付勢力が減少する。その結果、現像ローラ92Yの感光体ドラム1Yに対する加圧力Fgが減少する。このように現像加圧ネジ191Yを回すことによって現像ローラ92Yの加圧力Fgを調整することができる。
図14は、帯電ローラ21Yの加圧力Ftを調整する調整手段たる帯電加圧力調整機構120Yの概略構成図である。
帯電ローラ21Yの両端の軸部21bYを支持する軸受け24Yは、帯電ケース22Yに対して感光体ドラム1Y方向にスライド自在になるように、溝部24aYが設けられている。そして、この溝部24aYが、帯電ケース22Yに設けられた軸受けガイド22aYに差し込まれている。また、軸受け24Yには凹部24bYが設けられており、この凹部24bYに帯電加圧バネ23Yが配置されている。また、この凹部24bYには、帯電台座123Yがはめ込まれており、帯電加圧バネ23Yの一端が当接している。帯電ケース22Yには、ネジ穴が設けられており、このネジ穴に帯電加圧ネジ121Yがネジ止めされている。帯電加圧ネジ121Yの先端は、帯電台座123Yと当接している。帯電加圧ネジ121Yを一方向に回すことによって、帯電加圧ネジ121Yが帯電台座123Yを押し込み、帯電加圧バネ23Yの帯電ローラ21Yの感光体ドラム1Yへの加圧力が増加する。また、帯電加圧ネジ121Yを他方向へ回すと、帯電加圧ネジ121Yの押し込み量が減少し、帯電ローラ21Yの感光体ドラム1Yに対する加圧力Ftが減少する。このように帯電加圧ネジ121Yを回すことによって帯電ローラ21Yの加圧力を調整することができる。
このように、現像ローラ92Yの加圧力Fgや帯電ローラ21Yの加圧力Ftを調整できるようにすることで、各加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)の感光体ドラム1Yに対する合力と感光体ドラム1Yの自重とが釣り合った状態に正確に設定できる。
また、画像形成する工程において、各加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)の配置位置や加圧力に制約条件があり、帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yの加圧力の合力と感光体ドラム1Yの自重とを釣り合わせることができない場合がある。例えば、クリーニングブレード42Yの加圧力は、ある範囲に設定しないと、クリーニング性能がでなかったり、感光体ドラム1Yの磨耗が大きくて寿命が短くなったりする場合があり、クリーニングブレード42Yの加圧力に制約条件がある。また、一次転写ローラ6Yの加圧力をある範囲にしないと転写率が極端に悪くなるため、一次転写ローラ6Yの加圧力にも制約条件がある。また、装置のレイアウトの関係上、一次転写ローラ6Yの配置位置やクリーニングブレード42Yの配置位置などにも制約がある。その結果、帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yの加圧力の合力と感光体ドラム1Yの自重とを釣り合わせることができないことがある。帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yなどの画像形成のプロセスで用いる部材の加圧力の合力のみでは、感光体ドラム1Yの自重と釣りあわせることができない構成のときは、感光体ドラム1Yの自重と加圧力の合力とを釣りあわせるための加圧補助部材を設けてもよい。
図15は、加圧補助部材たる補助ローラ81Yを設けたプロセスユニット10Yの概略構成図である。
補助ローラ81Yは、現像ローラ92Yとの当接位置と一次転写ローラ6Yとの当接位置と間に配置されている。補助ローラ81Yは、補助ローラ軸に2個設けられており、一方の補助ローラは、感光体ドラム1Yの一端部に当接し、他方の補助ローラは、感光体ドラム1Yの他端部に当接するよう設けられている。補助ケース83Yと補助ローラ81Yとの間に配置された補助加圧バネ82Yにより加圧力Fhで感光体ドラム1Yを加圧している。この加圧力Fhは、他の加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)との合力と、感光体ドラムの自重とが釣り合うように設定されている。すなわち、Ft+Fg+Fi+Fk+Fp+Fh=0となるよう、Fhが設定されているのである。
また、補助ローラ81Yの感光体ドラム1Yに対する加圧力を調整する補助ローラ加圧調整機構180Yを設けてもよい。
図16は、補助ローラ81Yの加圧力を調整する補助ローラ加圧調整機構180Yの概略構成図である。補助ローラ加圧調整機構180Yは、先の図14に示した帯電加圧力調整機構120Yと同様な構成となっている。すなわち、補助ケース83Yに対して感光体ドラム1Y方向にスライド自在に設けられた補助ローラ軸81aYを支持する軸受け84Yに設けられた凹部84aYに補助加圧バネ82Yと補助台座182Yとを配置し、補助加圧ネジ181Yを補助ケース83Yにネジ止めして、補助加圧ネジ181Yの先端を補助台座182Yに当接させる。これにより、補助加圧ネジ181Yを回すことによって、補助ローラ81Yの感光体ドラム1Yに対する加圧力Fhを調整することができる。
また、本実施形態では、感光体ドラムの手前側の支持は、先の図11に示した構成に限られず、図17に示すような構成で支持してもよい。
図17は、感光体ドラム手前側端部の変形例を示す図である。
図17に示すように、手前側ドラムフランジ1bYの中心部には一般的な玉軸受け95Yが固定されている。また、これはすべり軸受けであっても良い。また、手前側側板36の穴36aを塞ぐように固定された面板110Yには軸ガイド114Yが設けられ、この軸ガイド114Yにドラム支持軸113Yがスライド自在に支持されている。ドラム支持軸113Yの感光体ドラム側先端が球面形状となっている。ドラム支持軸113Yの感光体ドラム側にはバネ台座117Yが固定されており、ドラム支持軸113Yの面板110Yとバネ台座117Yとの間にドラム加圧バネ111Yが挿入され、ドラム支持軸113Yを感光体ドラム側に付勢している。また、ドラム支持軸113Yの感光体ドラム側と反対側の端部付近には、止め輪115Yが固定されている。面板110Yが手前側側板36に固定されると、ドラム支持軸113Yの球面状の先端が軸受け95の穴端面に突き当たり、これにより、感光体ドラム1Yの手前側端部がドラム支持軸113Yにより支持される。自動調心による出力軸76Yの径方向の動きに連動して、感光体ドラム1Yの奥側端部が径方向に移動すると、手前側ドラムフランジ1bYに設けられた玉軸受95Yが、ドラム支持軸113Y先端の球面部分と摺動し、回転を妨げることなく感光体ドラム1Yを傾かせることができる。
また、感光体ドラム手前側端部をドラム支持軸113Yに支持させず、感光体ドラム1Yを加圧する加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、一次転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)のみで支持してもよい。また、図18に示すように、プロセスユニット10Yを、バネ201を介して装置本体に支持し、感光体ドラム1Yは、プロセスケース101Yに固定支持された構成でもよい。この構成においては、キャリアの出力軸76Yが調心により径方向に移動した場合、プロセスユニット10Yが感光体ドラム1Yと一体で径方向に移動することで、感光体ドラム1Yがキャリア74Yの径方向の移動に連動して移動することができる。すなわち、図18の構成は、プロセスユニット10Yを装置本体に対して、径方向に移動可能に支持されることで、像担持体が間接的に装置本体に対して径方向に移動可能に支持される。
また、遊星歯車減速機構70Yも、図5に示した構成に限られない。
図19は、遊星歯車減速機構の変形例を示す図である。
図19に示すように、この変形例は、キャリア74Yのモータ側側面の回転中心部に凹部74aYを設け、この凹部74aYの内周面に浮動支持受け781Yを設ける。そして、モータ軸31aYの先端がこの凹部74aY内に位置するようモータ軸31aYを太陽歯車71Yよりもキャリア側に延設させる。この構成により、キャリア74Yが出力軸76Yの浮動支持受け78Yとモータ軸31aYの浮動支持受け781Yとの2箇所で浮動支持されることになる。また、歯車の噛み合い振動低減のために遊星歯車減速機構70Yの各歯車をハスバ歯車で構成したときは、スラスト方向に力が働き、キャリア74Yが、モータ側へ移動するおそれがある。その結果、キャリア74Yのモータ側側面が、モータ軸31aYの先端と接触するおそれがある。このため、図に示すように、モータ軸31aYの先端を球形にするとよい。これにより、スラスト方向の力によりキャリア74Yとモータ軸31aYの先端とが当接しても点接触となり、摺動抵抗が少なくて済むので、キャリア74Yを良好に回転させることができる。
図20は、遊星歯車減速機構の別の変形例を示す図である。
この図20に示す変形例は、多段遊星歯車減速機構の概略構成図である。
この多段遊星歯車減速機構は、軸方向に第一減速部170aYと、第二減速部170bYとが直列配置されている。第一減速部170aYは、モータ軸31aYに設けられた第一太陽歯車171aY、第一太陽歯車171aYの回りに等分配置されて噛み合う3個の第一遊星歯車172aY、第一遊星歯車172aYを回転自在に支持するキャリアピンが固定されている第一キャリア174aYを有している。第二減速部170bYは、第一キャリア174aYの第一出力軸176aYに設けられた第二太陽歯車171bY、第二太陽歯車171bYの回りに等分配置されて噛み合う3個の第二遊星歯車172bY、第二遊星歯車172bYを回転自在に支持するキャリアピンが固定されている第二キャリア174bYを有している。また、内歯歯車75Yは、第一遊星歯車172aYと第二遊星歯車172bYの両方と噛み合わせるため、図5に示した構成に比べて、軸方向に長くなっている。第一キャリア174aYの出力軸176aYに設けられた第二太陽歯車171bYは、第一キャリア174aYの出力軸176aYに別部品で製作した第二太陽歯車171bYを圧入などで固定してもよい。また、第一キャリア174aと第一出力軸176aYと第二太陽歯車171bYとを同一部品で一体加工して構成したものでもよい。内歯歯車75Yは減速比などの設計条件で、第一遊星歯車172aYと噛み合う部分と第二遊星歯車172bYが噛み合う部分とを同じにした構成した一体物でよい。また、第一遊星歯車172aYが噛み合う部分と第二遊星歯車172bYが噛み合う部分の歯数などの歯車諸元を異ならせる場合は、第一遊星歯車172aYが噛み合う部分と第二遊星歯車172bYが噛み合う部分とを別体で構成してもよい。この変形例では、第一遊星歯車172aYと噛み合う部分と第二遊星歯車172bYが噛み合う部分の諸元を同じにして一体構成としている。
この多段遊星歯車減速機構のモータ31Yの回転は以下のように伝達される。すなわち、先ず第一太陽歯車171aYが回転し、第一遊星歯車172aYに伝達され、第一遊星歯車172aYは自転するとともに、固定された内歯歯車75Yと噛み合い、それに沿って公転する。この公転によって第一キャリア174aYが回転し、モータ31Yの回転が減速されて第一出力軸176aYに伝達する。さらに、第二太陽歯車171bYから第二遊星歯車172bYに伝達され、自転するとともに、固定された内歯歯車75Yに沿って公転する。この公転によって第二キャリア174bYが回転し、第一出力軸176aYの回転が減速されて第二出力軸176bYに伝達される。このように、各減速部で減速して伝達されるので、大きな減速比を得ることができる。このように、大きな減速比を得ることができるので、モータの負荷トルクが軽くなり、モータの小型化が可能となる。3段目(減速部が3個)以上にした場合もこの繰り返しで回転が減速伝達されていく。
また、この変形例は、第一キャリア174aY、第二キャリア174bYが、浮動支持されている。第一キャリア174aのモータ側側面の中心部は、先の図19に示す構成と同様、内周面に第一浮動支持受け781aYが設けられた凹部を有し、その凹部にモータ軸31aYの先端が挿入されている。第二キャリア174bYの第一出力軸側側面の中心部に第二浮動支持受け781bYが設けられた凹部を有し、その凹部に第一出力軸176aYの先端が挿入されている。第二出力軸176bYは、内歯歯車75Yの内歯ハウジング751Yに固定された支持蓋77Yに対して浮動支持されている。すなわち、第一キャリア174aYは、モータ軸31aYと第二キャリア174bYとに対して浮動支持され、第二キャリア174bYは、支持蓋77Yと第一出力軸176aYに対して浮動支持されている。
また。この多段遊星歯車減速機構の噛み合い振動を低減する手段として、各歯車をハスバ歯車で構成することが有効であるが、上述したようにハスバ歯車はスラスト方向に力が働く。このため、モータ軸31aYの先端を球面形状にし、第一出力軸176aYの先端を球面形状にする。これにより、第一キャリア174aYが、モータ側へスラスト移動しても、モータ軸31aYの球面形状の先端と当接することになり、モータ軸31aYと第一キャリア174aYとの接触を点接触にすることができる。また、第二キャリア174bYが、第一キャリア側へスラスト移動しても、第一出力軸176aYの球面形状の先端と当接することになり、第一出力軸176aYと第二キャリア174bYとの接触を点接触にすることができる。これにより、第一キャリア174aYとモータ軸31aYとの摺動抵抗や、第二キャリア174bYと第一出力軸176aYとの摺動抵抗が、面接触する場合に比べて低減することができ、回転速度変動を抑制することができる。
また、この変形例においては、奥側ドラムフランジ1aYが、感光体ドラム内側に凹形状の空間が形成されるような凹形状を有しており、この奥側ドラムフランジ1aYの凹部空間に遊星歯車減速機構70Yを配置している。これにより、遊星歯車減速機構70Yが、感光体ドラム1Yの内部空間に配置され、装置をコンパクト化することができる。
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、像担持体たる感光体ドラム1と、感光体ドラム1を駆動する駆動源たるモータ31と、モータ31の回転駆動力を感光体ドラム1に伝達する駆動伝達装置たる感光体駆動伝達装置30とを備えている。感光体駆動伝達装置30は、複数の遊星歯車72と、遊星歯車72に噛み合う内歯歯車75と、モータ31から回転駆動力が入力される入力軸たるモータ軸31aに固定されていてその回転駆動力を遊星歯車72に伝達する太陽歯車71と、複数の遊星歯車72を回動自在に支持するとともに、ケーシング(内歯ハウジング751と支持蓋77とで構成)に回動自在に浮動支持されたキャリア74とを有し、内歯歯車75Yが回転不能に固定され、キャリア74の回転を感光体ドラム1に伝達する遊星歯車減速機構70を備えている。このように、本実施形態においては、キャリア74が浮動支持することにより、太陽歯車71の偏芯や組み付け誤差、遊星歯車72の偏芯、内歯歯車75の組み付け誤差などの回転伝達誤差要因があっても、キャリア74と遊星歯車72とが径方向へ移動して、遊星歯車72の公転軌道が自動調心されて回転変動が抑制される。そして、キャリア74の径方向の移動に連動して感光体ドラム1が移動するよう、感光体ドラム1を装置本体に支持しているので、感光体ドラムを径方向に移動不能に支持したもののように、感光体ドラムがキャリアの径方向の移動を阻害しないので、良好な自動調心効果を得ることができる。
また、感光体ドラム1の表面に当接して、感光体ドラムを加圧する各加圧部材(帯電ローラ21,現像ローラ92,一次転写ローラ6,クリーニングブレード)の感光体ドラム1に対する加圧力の合力と、感光体ドラム1の自重とが釣り合うよう構成している。これにより、感光体ドラムを複数の加圧部材により支持することができ、感光体ドラムが、キャリアの径方向の移動に連動して良好に移動することができる。
また、複数の加圧部材の少なくともひとつに、感光体ドラムに対する加圧力を調整する調整手段たる加圧力調整機構を設けた。これにより、加圧部材の加圧力を調整でき、各加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Y)の感光体ドラム1Yに対する合力と感光体ドラム1Yの自重とが釣り合った状態に正確に設定できる。
また、帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yとは別に、感光体ドラムを加圧する加圧補助部材たる補助ローラ81を設けた。これにより、画像形成条件の制約やレイアウトの制約により、帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yの各加圧力の合力と、感光体ドラムの自重とを釣りあわせることができない場合でも、補助ローラの加圧力により、加圧力の合力と感光体ドラムの自重とを釣りあわせることができる。
また、各加圧部材(帯電ローラ21Y、現像ローラ92Y、転写ローラ6Yおよびクリーニングブレード42Yは、感光体ドラムの法線方向に移動可能に支持されているので、キャリアの径方向の移動に追随して感光体ドラムが径方向に移動するとき、感光体ドラムの径方向の動きに追随して各加圧部材が変位する。これにより、各加圧部材が、感光体ドラムの径方向の動きを阻害することがないので、自動調心を良好に行うことができる。
また、遊星歯車減速機構70は、キャリアと一体で回転する出力軸と感光体ドラムとがテーパ形状のセレーションカップリングで連結されているので、キャリアと感光体ドラムの同軸精度を高めることができる。また、感光体ドラムを軸方向に移動させるだけで、出力軸に対して着脱することができる。よって、感光体ドラムを出力軸に対して着脱することができる。また、雄側カップリングが雌側カップリングに挿入されて、感光体ドラムと出力軸とが連結されるので、キャリアと感光体ドラムとを一体で径方向に移動させることが可能となる。
また、遊星歯車減速機構は、複数の遊星歯車を備えた多段減速にすることで、減速比を高めることができ、モータの負荷を軽くすることができるので、モータの小型化が可能になる。
また、遊星歯車減速機構を、感光体ドラムの内部空間に配置することで、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、感光体ドラムの遊星歯車減速機構側をケーシングたるプロセスケースに対して浮動支持し、感光体ドラムの遊星歯車減速機構と反対側を、調心軸受で支持した。これにより、感光体ドラムの遊星歯車減速機構側が、キャリアの径方向の動きに連動して動き、感光体ドラムの遊星歯車減速機構と反対側は、スムーズに支持軸に対して傾むく。これにより、キャリアの径方向の動きに連動して、感光体ドラム長手方向全体を径方向に移動させる場合に比べて、容易に感光体ドラムが、キャリアの径方向の動きに連動して、動くことができる。
また、感光体ドラムの遊星歯車減速機構と反対側に感光体ドラムを支持する支持軸たるドラム支持軸を備え、このドラム支持軸の先端を、球面形状にし、この球面形状の先端を、感光体ドラムの遊星歯車減速機構側と反対側の側面の中心部に設けられた軸受の穴に突き当てて支持する構成でもよい。このような構成にしても、感光体ドラムの遊星歯車減速機構と反対側をスムーズにドラム支持軸に対して傾かせることができる。
1:感光体ドラム
1a:奥側ドラムフランジ
1b:手前側ドラムフランジ
2:帯電装置
4:クリーニング装置
6:一次転写ローラ
9:現像装置
10:プロセスユニット
21:帯電ローラ
22:帯電ケース
23:帯電加圧バネ
30:感光体駆動伝達装置
31:モータ
31a:モータ軸
33:奥側側板
34:セレーションカップリング
36:手前側側板
41:クリーニングケース
42:クリーニングブレード
44:クリーニング加圧バネ
61:転写加圧バネ
70:遊星歯車減速機構
71:太陽歯車
72:遊星歯車
74:キャリア
75:内歯歯車
76:出力軸
81:補助ローラ
82:補助加圧バネ
83:補助ケース
91:現像ケース
92:現像ローラ
93:現像加圧バネ
101:プロセスケース
110:面板
111:ドラム加圧バネ
113:ドラム支持軸
120:帯電加圧力調整機構
170a:第一減速部
170b:第二減速部
171a:第一太陽歯車
171b:第二太陽歯車
172a:第一遊星歯車
172b:第二遊星歯車
174a:第一キャリア
174b:第二キャリア
176a:第一出力軸
176b:第二出力軸
180:補助ローラ加圧調整機構
190:現像加圧力調整機構
751:内歯ハウジング
751 内歯ハウジング
Fg:現像ローラの加圧力
Fh:補助ローラの加圧力
Ft:帯電ローラの加圧力
特許第4268807号公報

Claims (10)

  1. 像担持体と、
    像担持体を駆動する駆動源と、
    駆動源の回転駆動力を像担持体に伝達する駆動伝達装置とを備えた画像形成装置において、
    前記駆動伝達装置は、複数の遊星歯車と、前記遊星歯車に噛み合う内歯歯車と、前記駆動源から回転駆動力が入力される入力軸に固定されていてその回転駆動力を前記遊星歯車に伝達する太陽歯車と、前記複数の遊星歯車を回動自在に支持するとともに、ケーシングに回動自在に浮動支持されたキャリアとを有し、前記内歯歯車が回転不能に固定され、前記キャリアの回転を前記像担持体に伝達する遊星歯車減速機構であり、
    前記キャリアの径方向の移動に連動して前記像担持体が移動するよう、前記像担持体を支持したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体を加圧する加圧部材を複数有し、
    各加圧部材の前記像担持体に対する加圧力の合力と、前記像担持体の自重とが釣り合うよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記複数の加圧部材の少なくともひとつに、前記像担持体に対する加圧力を調整する調整手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    前記像担持体表面を一様に帯電させる帯電部材、自らが担持する現像剤を前記像担持体との対向部に搬送する現像剤担持体、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写部材、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング部材のうちの少なくとも2つが、前記像担持体を加圧する加圧部材であり、
    これら加圧部材とは別に、前記像担持体を加圧する加圧補助部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2乃至4いずれかの画像形成装置において、
    前記複数の加圧部材は、前記像担持体の法線方向に移動可能に支持されたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、
    前記遊星歯車減速機構は、前記キャリアと一体で回転する出力軸を有し、
    前記出力軸と前記像担持体とがテーパ形状のセレーションカップリングで連結されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、
    前記遊星歯車減速機構は、複数の遊星歯車を備えた多段減速構成であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
    前記遊星歯車減速機構を、前記像担持体の内部空間に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側端部をケーシングに対して浮動支持し、
    前記像担持体の前記遊星歯車減速機構と反対側端部を支持する支持軸を備え、
    前記支持軸が、調心軸受を介して前記像担持体の前記遊星歯車減速機構と反対側端部を支持したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側端部をケーシングに対して浮動支持し、
    前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側と反対側端部を支持する支持軸を備え、
    前記支持軸の先端を、球面形状にし、この球面形状の先端を、前記像担持体の前記遊星歯車減速機構側と反対側の側面の中心部に設けられた軸受の穴に突き当てて支持したことを特徴とする画像形成装置。
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