以下、本発明の実施の一形態としての画像形成装置について、図面を用いて説明する。
図1〜図14は本発明の実施の一形態としての排紙積載機構を備えた自動原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を示す図であり、本実施形態では、排紙積載機構を備えた自動原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を複写機に適用した例を示している。
なお、画像形成装置としては複写機以外に例えば、ファクシミリ装置、プリンタ装置、複写機能とファクシミリ機能を備えた複合機に適用することができる。また、画像読取装置としては、例えば、スキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能を備えた複合機に適用することができる。
まず、構成を説明する。図1において、複写機21の本体21aの上面には透光性部材からなるコンタクトガラス22a(図2参照)が設けられており、このコンタクトガラス22aに隣接する本体の上面にはコンタクトガラス22aよりも小面積の透光性部材からなるスリットガラス22bが設けられている(図2参照)。
また、本体21aの上部には自動原稿搬送装置(ADF)23が設けられており、このADF23は図示しないヒンジ機構を介してコンタクトガラス22aを開放及び閉塞するように開閉自在になっている。
図2、図3に基づいてADF23の構成を説明する。図2はADF23の概略構成図であり、図3はADF23の制御系のブロック図である。図2において、ADF23は用紙載置台としての原稿テーブル24を備えており、この原稿ケーブル24には原稿面が上向きになるように用紙束(又は用紙)としての原稿束(又は原稿)Pが載置されるようになっている。
原稿テーブル24のテーブル面には原稿の長さを検出する原稿長さ検出手段としての原稿長さセンサ25〜27が設けられており、この原稿長さセンサ25〜27はそれぞれ隣接する一対の受光素子及び発光素子を備えている。
したがって、原稿長さセンサ25〜27は少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なように原稿テーブル24のテーブル面に配置されている。コントローラ100は受光素子から入力した情報に基づいて原稿テーブル24に載置された原稿束Pの搬送方向長さを判断する。
また、原稿テーブル24に対して原稿の搬送方向下流側にはストッパ部材としてのストッパ爪28が設けられており、このストッパ爪28は呼出しモータ101によって原稿束Pの先端が突当てられる突当て位置(破線で示す位置)と原稿束Pの先端から退避する退避位置(実線で示す位置)の間で移動されるようになっている。
したがって、ストッパ爪28が突当て位置にあるときに原稿束Pの先端が突当てられることにより、原稿束Pの先端を揃えるようになっている。また、原稿束Pの幅方向は原稿テーブル24上に設けられた図示しないサイドフェンスに突当てられることにより、搬送方向と直交する方向の位置決めが行われるようになっている。
また、ストッパ爪28が下方に移動すると、このストッパ爪28はホームポジョンセンサ34によって検出されるようになっており、ホームポジションセンサ34は検出情報をコントローラ100に出力する。
また、原稿束Pの先端側の原稿ケーブル24上にはセットフィラー29及び原稿セットセンサ30が設けられており、セットフィラー29は原稿テーブル24に原稿束Pが載置されたときに原稿束Pの先端に押圧されて破線で示す位置から実線で示す位置に移動し、原稿セットセンサ30がこのセットフィラー29を未検出の状態から検出した状態に変化すると、コントローラ100に信号を出力する。
コントローラ100はインタフェース(以下「I/F」ともいう)107を介して複写機21の本体21aに設けられた本体制御部111に接続されており、このI/F107に信号を出力する。本体制御部111はこの入力信号に基づいて本体21a側で原稿の読取りを行うための待機状態に移行する。
ストッパ爪28の上方には呼出し手段としての呼出しローラ31が設けられており、この呼出しローラ31は呼出しモータ101からの駆動力が呼出しカム(不図示)を介して伝達されるようになっており、呼出しモータ101及びカム機構により実線で示す原稿束Pから退避する位置と二点鎖線で示す原稿束Pの上面に当接する位置との間で昇降するようになっている。
また、本体21a側には操作部108が設けられており、この操作部108のプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信されると、コントローラ100は呼出しモータ101を正転駆動してストッパ爪28を原稿束Pから下方向に退避するように駆動する。
そして、このストッパ爪28が退避位置に移動すると、ストッパ爪28はホームポジションセンサ34によって検出されるようになっており、ホームポジションセンサ34はストッパ爪28を検出すると、コントローラ100は呼出しモータ101を逆転駆動して呼出しローラ31を原稿束Pに当接する位置に下降させる。
このとき、呼出しローラ31は給紙モータ102の正転駆動によって原稿テーブル24上の数枚(理想的には1枚)の原稿の給紙を開始する。この給紙された原稿は呼出しローラ31の下流側に設けられた給紙ベルト32及びリバースローラ33に分離搬送手段に給紙される。
給紙ベルト32は駆動ローラ32a及び従動ローラ32bに橋架されており、給紙モータ102から駆動ローラ32aに駆動力が伝達されると、周回移動するようになっている。
給紙ベルト32は給紙モータ102が正転駆動されると給紙方向(時計回転方向)に周回移動するようになっており、リバースローラ33には図示しないトルクリミッタが内蔵され、給紙モータ102が正転駆動されると給紙方向と逆方向(時計回転方向)に回転駆動されるようになっている。このため、最上位の原稿とその下の原稿が分離されて最上位の原稿のみが給紙される。
具体的には、リバースローラ33は給紙ベルト32と所定圧で接しており、給紙ベルト32と直に接触しているとき、又は、原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト32の回転につられて反時計回転方向に連れ回りし、原稿が2枚以上給紙ベルト32とリバースローラ33の間に進入したときには連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されている。このため、リバースローラ33は本来の駆動方向である時計回転方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送を防止することができる。
この分離原稿は給紙ベルト32の下流側に設けられた分離用紙検出手段としての分離センサ51によって検出されるようになっており、分離センサ51によって検出された原稿は給紙ベルト32によって更に搬送され、給紙ベルト32の下流側に設けられた突当てセンサ35によって原稿の先端が検出された時点から所定量Xmm搬送されると、コントローラ100によって給紙モータ102の正転駆動を停止される。
この所定量Xmmは、突当てセンサ35からプルアウトローラ対(回転部材)36のニップ部までの距離よりも大きく設定されており、互いに摺接するプルアウト駆動ローラ36a及びプルアウト従動ローラ36bのニップ部に一定の撓みを形成した状態で停止されるようになっている。
このとき、呼出しモータ101はコントローラ100からの指令により正転駆動されることにより、呼出しローラ31を原稿上面から退避させ原稿を給紙ベルト32の搬送力のみで搬送することにより、原稿の先端はプルアウト駆動ローラ36a及びプルアウト従動ローラ36bのニップ部に突当てられ、分離搬送時に発生した原稿の曲がり(スキュー)を補正することができる。
また、プルアウト駆動ローラ36a及びプルアウト従動ローラ36bは、原稿の分離後に給紙モータ102の逆転駆動によりスキュー補正された原稿を、反転通路53を介して下流側に設けられた読取入口ローラ対37に向かって搬送する。この読取入口ローラ対37は読取入口駆動ローラ37aと読取入口従動ローラ37bによって構成されている。
また、給紙モータ102の逆転駆動時には、プルアウト駆動ローラ36aは駆動されるが、後述するワンウェイクラッチの作用により呼出しローラ31と給紙ベルト32に駆動力は伝達されない。
また、プルアウト駆動ローラ36a及びプルアウト従動ローラ36bの下流側には原稿幅センサ38が設けられており、この原稿幅センサ38は図2中、奥行き方向に複数個並べられ、実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で移動するようになっている。
この原稿幅センサ38は原稿を検出すると二点鎖線で示す位置に移動するようになっており、プルアウト駆動ローラ36a及びプルアウト従動ローラ36bにより搬送された原稿の搬送方向に直交する幅方向の情報を取得してコントローラ100にこの検出情報を送信する。
コントローラ100は原稿サイズセンサ25〜27からの原稿長さ情報と原稿幅センサ38からの幅情報との組合せに基づいて本体制御部111に原稿テーブル24上に積載された原稿束Pのサイズ情報を送信する。
また、コントローラ100は原稿の先端後端を突当てセンサ35で検出する間に搬送した距離に相当するモータ駆動パルス数をカウントすることにより、原稿のより正確な長さを算出する。
また、プルアウト駆動ローラ36aの駆動により読取入口ローラ対37に原稿が搬送される際には、原稿搬送速度を高速に設定して原稿をスリットガラス22b上の読取位置80に送り込む処理時間の短縮を図るようになっており、特に2枚目以降の原稿ではこの高速搬送により前原稿との紙間を短縮することで生産性を向上させることができる。そして、原稿の先端が読取入口センサ39によって検出されると、読取入口ローラ対37に原稿先端が進入する前に減速が開始される。
また、コントローラ100は読取入口センサ39から読取入口ローラ対37までの距離よりもYmmだけ搬送距離が長くなるように給紙モータ102を駆動して停止させることにより、停止している読取入口ローラ対37のニップ部に原稿の先端を突当てて一定の撓みを形成した状態で原稿を停止させるようになっている。この結果、プルアウトローラ対36による原稿の搬送時に発生したスキューを補正することができる。本実施の形態では、読取入口ローラ対37がスキュー補正用のローラ対を構成している。
また、コントローラ100は、原稿が読取入口ローラ対37のニップ部で一時停止(レジスト停止)したときに、I/F107を介して本体制御部111にレジスト停止信号を送信するようになっている。
レジスト停止信号が送信されると、コントローラ100は本体制御部111から読取開始信号を受信するようになっており、レジスト停止していた原稿が読取倍率に応じた搬送速度で搬送されるように読取モータ103を駆動し、読取出口ローラ対40により原稿を搬送する。また、この読取出口ローラ対40は読取出口駆動ローラ40aと読取出口従動ローラ40bによって構成されている。
ここで、原稿の先端がスリットガラス22bの上流側に設けられたレジストセンサ41に到達するよりも前に読取開始信号を受信した場合はレジスト非停止読取動作となる。レジスト非停止読取動作の場合はレジスト停止を行わずに、読取搬送速度を維持したまま読取りを行う。
レジストセンサ41は原稿の先端を検出するようになっており、レジストセンサ41によって原稿の先端が検出されると、コントローラ100は読取モータ103のパルスカウントを開始し、原稿先端がスリットガラス22b上の読取位置80に到達するタイミングで、本体制御部111に対して副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信する。このゲート信号は、通常は原稿の後端が読取位置80を抜けるまで送信される。
反転通路53を介して読取位置80を通過した原稿は上下面が反転されて読取出口ローラ対40及び排紙ローラ42によって搬送されるようになっており、両面原稿の読取り終了後、又は、片面原稿の片面読取り終了後には原稿排紙台としての排紙トレイ43に排紙される。この排紙トレイ43の詳細については図4〜図6にて後述する。
また、排紙ローラ42は排紙駆動ローラ42a、排紙従動上ローラ42b及び排紙従動下ローラ42cを備えており、この排紙ローラ42の下流側には切換手段としての切換爪44が設けられている。
両面原稿の搬送を行う場合には、この原稿の表面の読取り時に読取位置80を抜けた原稿先端が排紙ローラ42に到達する前に、切換爪43が反転ソレノイド105に駆動されて2点鎖線で示す位置に切り換わるようになっている。
このとき、読取モータ103によって駆動される排紙駆動ローラ42a及び排紙下従動ローラ42cと、反転モータ104により駆動されるスイッチバックローラ対としての反転ローラ対45により原稿がスイッチバック通路46aに搬送される。
コントローラ100は読取出口ローラ対40の下流側に設けられた読取出口センサ47によって原稿の後端が検出されてから読取モータ103の駆動パルスが所定パルスに達すると、原稿の後端が排紙ローラ42を抜け出たものと判断して、反転ソレノイド105をオフにして切換爪44を実線で示す位置に移動させるようになっている。
また、コントローラ100は上述したように読取モータ103の駆動パルスが所定パルスに達した後に、反転モータ104を逆転駆動して反転ローラ対45を逆転駆動することにより、原稿をプルアウトローラ対36に向かってスイッチバックする。
このとき、読取モータ103の駆動方向は同一方向で、反転モータ104の駆動方向は逆方向となり、処理時間短縮のために反転モータ104及び読取モータ103を高速駆動する。
また、コントローラ100は原稿がスイッチバックを始めると反転モータ104の駆動パルスが所定パルスになった後に、給紙モータ102を高速に逆転駆動して原稿をプルアウトローラ対36に向かって高速搬送する。
また、再給紙通路46bを搬送される原稿の後端が反転センサ49によって検出されると、コントローラ100は反転センサ49からの検出情報に基づいて反転ローラ対45の逆転駆動を停止するようになっている。
この後、プルアウトローラ対36によって原稿のスキュー補正をして上述したようにして原稿の片面を読取り、再度スイッチバック通路46aでスイッチバックした後、再給紙通路46bを通して読取位置80に向かって搬送し、原稿の読取りを行わずに原稿面を備えるための反転動作を行って原稿を排紙トレイ43に排紙する。
また、排紙ローラ42の上流側には排紙センサ50が設けられており、この排紙センサ50は原稿の後端を検出してコントローラ100に信号を出力するようになっており、コントローラ100はこの検出情報に基づいて原稿が排紙されたものと判断する。
また、コントローラ100は突当てセンサ35、読取入口センサ39、レジストセンサ41、読取出口センサ47、反転センサ49、排紙センサ50等からの検出情報及び原稿サイズセンサ25〜27からの検出情報に基づいてジャム判定を行い、ジャムが発生した場合に、表示部48によってジャム表示を行うようになっている。
また、図1において、複写機21の本体21a内には、画像読取装置81が設けられており、この画像読取装置81によって読取られた画像情報は書込部82によって感光体ドラム83に照射されるようになっている。
画像読取装置81は、コンタクトガラス22a又はスリットガラス22b上の原稿を照明する光源81aと、原稿から反射された光をそれぞれ反射する第1ミラー81b、第2ミラー81c、第3ミラー81dと、第3ミラー81dから反射された光をCCDイメージセンサ81fに結像するレンズ81eと、レンズ81eによって結像された光を電気信号に変換するCCDイメージセンサ81fとを備えている。
光源81a及び第1ミラー81bは図示しない第1走行体に取付けられているとともに、第2ミラー81c及び第3ミラー81dは第2走行体に取付けられており、第1走行体及び第2走行体はコンタクトガラス22a及びスリットガラス22bに沿って図1中、移動するようになっている。
そして、第1走行体及び第2走行体は、コンタクトガラス22aに載置された原稿を読取るときには、コンタクトガラス22aの下方で図1中、左右方向に移動され、スリットガラス22bを通過する原稿を読取るときには、スリットガラス22bの下方で停止される。
書込部82は、画像読取装置81によって読取った画像情報に応じて光変調したレーザ光を照射し、帯電させた感光体ドラム83の表面をこのレーザ光で露光するようになっている。
感光体ドラム83の周囲には、感光体ドラム83と共に画像形成手段を構成する現像装置86、転写ベルト87、クリーニング装置88、図示しない帯電装置及び除電装置が設けられている。帯電装置は暗中にプラス電荷のローラナ放電をグリッドにより制御して感光体ドラムの表面を一定電位に帯電させるようになっている。
書込部82はこの一定電位に帯電された感光体ドラム83上に画像情報を含んだレーザビームを照射して感光体ドラム83上のマイナス電荷を除去して静電潜像を形成する。
現像装置は感光体ドラム83上の電気除去された部分にマイナスに帯電されたトナーを付着させて可視像を形成する。転写ベルト87にはプラスのバイアスが印加されており、この転写ベルト87はマイナスに帯電された可視像を記録媒体としての転写紙(用紙)に転写して搬送するようになっている。
クリーニング装置88はクリーニングブレードを備えており、感光体ドラム83に残ったトナーを掻き落とすようになっている。除電装置はLEDを点灯させることにより感光体ドラム83の残留電荷を除去して次の転写紙に新たな画像を形成するための準備を行う。
このようにして画像が形成された転写紙は定着装置90に搬送され、定着装置90によりトナー画像が転写紙に定着される。
また、本体21a内にはそれぞれ異なるサイズの転写紙S1〜S5が収納された収納カセット91〜95が設けられており、この収納カセット91〜95に収納された転写紙は呼出しローラ91a〜95aによって給紙された後、搬送方向に回転する給紙ローラ91b〜95b及び給紙ローラ91b〜95bに摺接し、分離方向に回転するリバースローラ91c〜95cによって分離された後、中継ローラ対96、97を介してレジストローラ対98に搬送され、レジストローラ対98によってタイミングを取られて感光体ドラム83と転写ベルト87の間の搬送路に搬送される。
図4〜図6に基づいて排紙トレイ43の形状を説明する。図4は排紙トレイ43の概略斜視図であり、図5は排紙トレイ43の概略平面図であり、図6は排紙トレイ43の一部断面図である。
図4において、排紙トレイ43は、排紙ローラ42によって搬送されて排紙された原稿Pを積載し、その積載面(スタック面)には、積載されている原稿Pを容易に取り出せるように凹凸が形成されている。この凹凸として、第1の凸部208、第2の凸部209、第1の凹部210、第2の凹部211が形成されている。
第1の凸部208は、排紙トレイ43の始端(排紙ローラ42の近傍下方)から主走査方向の手前側の一端まで連続し、副走査方向(搬送方向)の上流から下流へ上る傾斜面208aと、同じく第1の凹部210へ下る傾斜面208bと、を有している。第2の凸部209は、排紙トレイ43の始端から主走査方向の手前側の一端まで連続し、副走査方向の上流から下流へ上る傾斜面209bと、同じく第1の凹部210へ下る傾斜面209a、209dと、第2の凹部211へ下る傾斜面209cと、を有している。第1の凸部208は、第2の凸部209に対して主走査方向の手前側にあり、第1の凹部210を挟んで第2の凸部209と対向している。
第1の凹部210は、排紙トレイ43の始端から主走査方向の手前側の一端及び副走査方向の下流側端まで、湾曲して連通している。即ち、第1の凹部210は溝状に形成された溝状凹部である。ここで、第1の凹部210の溝幅は、排紙トレイ43の始端から主走査方向の手前側の一端に向かって広がっている。第2の凹部211は、第1の凹部210に対して主走査方向の奥側にあり、第2の凸部209を挟んで第1の凹部210と対向している。第2の凹部211は、第1の凹部210よりも浅く形成され、第2の凸部209の段差部となっている。
なお、第1の凸部208及び第2の凸部209には、副走査方向に延在する複数のリブ211が形成されている。また、第1の凸部208及び第2の凸部209の表面には皺加工(レザーテクスチャ加工)が施され、シボ形状となっている。
図5において、主走査方向における手前側とは図中、右側であり、同じく奥側とは図中、左側である。また、副走査方向における下流側とは図中、上側であり、同じく上流側とは図中、下側である。したがって、排紙トレイ43の始端は図中、下側の端(点301〜点304を含む線分)であり、排紙トレイ43の終端は図中、下側の端である。また、第1の凹部210の始端は排紙トレイ43の始端に含まれる。更に、第1の凹部210の終端は、主走査方向における排紙トレイ43の手前側端と平行であって始点306を含む線分と、副走査方向における排紙トレイ43の下流側端と平行であって点308〜点310を含む線分と、で画される。
サイズfは、第1の凸部208の主走査方向における手前側端であって、副走査方向における上流側端(点304)から下流側端(点306)までの長さである。サイズgは、第1の凸部208の幅走査方向における上流側端であって、主走査方向における手前側端(点304)から奥側端(点303)までの長さである。
サイズaは、第2の凸部209の副走査方向における上流側端であって、主走査方向における第2の凸部209の手前側端(点302)から奥側端(点301)までの長さである。サイズdは、第2の凸部209の幅走査方向における下流側端であって、主走査方向における第2の凸部209の手前側端(点310)から奥側端(点309)までの長さである。サイズeは、第2の凸部209の主走査方向における奥側端であって、副走査方向における第2の凸部209の上流側端(点301)から下流側端(点305)までの長さである。サイズiは、第2の凸部209の主走査方向における手前側であって、副走査方向における第2の凸部209の下流側端(点310)から、この下流側端の上流の曲折点(点307)までの長さである。
サイズbは、第1の凹部210の副走査方向における上流側端の幅(溝幅)であって、点302と点303の距離である。サイズhは、第1の凹部210における開口側の溝幅であって、点306と点307の距離である。サイズcは、第2の凹部211の副走査方向における下流側端の幅であって、点308と点309の距離である。
ここで、B6横の原稿P2の幅方向サイズが最小幅サイズMinであり、A3横の原稿P1の幅方向サイズが最大幅サイズMaxである場合、a<Min、c<Max、d<Max、Max<(a+b+g)との関係が成立するようにしている。また、サイズeは、最小長さサイズ(例えば、B6横の原稿P2の長さ方向サイズ)よりも大きく、最大長さサイズ(例えば、A3横の原稿P1の長さ方向サイズ)よりも小さくなるようにしている。また、サイズfは、中間長さサイズ(例えば、A4縦の原稿(不図示)の長さ方向サイズ、A4横の原稿P3の幅方向サイズ)よりも小さくなるようにしている。更に、b<hとの関係が成立するようにしている。ここでは、複写機21で使用可能な原稿サイズのいずれについても、排紙トレイ43に積載した際、その原稿の一部が第2の凸部209から第1の凹部210にはみ出るか、又は、その原稿が第1の凸部208と第2の凸部209の両方に跨るようにしている。また、第1の凹部210における溝の深さ及び曲率は、ユーザがスタック原稿をつかみ、更にその手を引き出せるよう実験に基づいて設定している。
図6において、第2の凸部209は、水平面に対して所定の角度α傾斜している。また、第1の凸部208についても同様に傾斜している。ここで、角度αは、排紙トレイ43に排出された原稿Pが自重で幅走査方向(搬送方向)の上流側に戻り、スタックされる程度の値(例えば、10度〜20度)に設定されている。また、第1の凸部208及び第2の凸部209において、幅走査方向に延在するリブ211の両端にはR部211a、211bが形成されている。
以上のように構成された複写機21について、図7〜図11を用いてその原稿の搬送動作(給紙、読取り)を説明する。図7〜図11のフローチャートはコントローラ100によって制御される搬送制御プログラムに相当する。ここでは、動作モードとして例えば、原稿の片面のみを読取る片面モード、両面を読取る両面モード、異なるサイズの原稿を混載して読取る混載モードを設定するようにしている。なお、読取り時の動作については片面モードのみを説明する。
まず、図7において、コントローラ100は原稿サイズセンサ25〜27からの検出情報に基づいて原稿テーブル24に原稿束Pがセットされたか否かを判別する(ステップS1)。
次いで、操作部108のプリントキーが押下されると、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信されるため、コントローラ100は給紙モータ102を時計回転方向に正転駆動する(ステップS2)。このとき、ストッパ爪28が原稿束Pの先端から退避する。
次いで、コントローラ100はホームポジションセンサ34からの検出情報に基づいてストッパ爪28が退避対置に移動したか否かを判別し(ステップS3)、ストッパ爪28が退避位置に移動した場合には、呼出しモータ101を逆転駆動する(ステップS4)。
次いで、コントローラ100は呼出しローラ31が当接位置に移動したか否かを判別し(ステップS5)、呼出しローラ31が当接位置に移動したものと判断した場合には、原稿サイズセンサ25〜27からの検出情報に基づいて原稿の長さを取得した後(ステップS7)、給紙モータ102を時計回転方向に正転駆動する(ステップS8)。このため、呼出しローラ31によって原稿束Pから最上位に位置する原稿が分離された後、給紙ベルト32及びリバースローラ33によって最上位に位置する原稿が分離される。
次いで、コントローラ100は突当てセンサ35がオンしたか否かを判別し(ステップS9)、突当てセンサ35がオンしない場合には、ジャム検出時間オーバーか否かを判別する(ステップS10)。コントローラ100はジャム検出時間オーバーであるものと判断した場合には、突当て未達ジャムと判断して表示部48にジャム表示を行う(ステップS11)。
一方、ステップS23で突当てセンサ35がオンになったものと判断した場合には、突当て量をカウントする(ステップS12)。即ち、コントローラ100は突当てセンサ35とプルアウトローラ対36の距離よりも大きく設定された所定量Xmmに相当する給紙モータ102の駆動パルスのカウントを開始する。
次いで、図8に示すように、コントローラ100は呼出しモータ101を反時計回転方向に逆転駆動した後(ステップS13)、呼出しローラ31が退避位置に移動したか否かを判別し(ステップS14)、呼出しローラ31が退避位置に移動した場合には、呼出しモータ101を停止する(ステップS15)。
次いで、コントローラ100は給紙モータ102のパルスカウントが突当て量(Xmmに相当する所定パルス)に到達したか否かを判別し(ステップS16)、パルスカウントが所定パルスに到達した場合には、両面モード、原稿の搬送長が所定長以下及び搬送原稿が2枚目以降であるか否かを判別する(ステップS17)。なお、給紙モータ102が所定パルスに到達した時点では、原稿が所定量の撓みを持ってプルアウトローラ対36に押し当てられた状態になり原稿のスキューが矯正される。
コントローラ100はステップS17で片面モード、原稿の搬送長が所定長以上及び搬送原稿が2枚目以降でないものと判断した場合には、図9のステップS18に進み、両面モード、原稿の搬送長が所定長以下及び搬送原稿が2枚目以降であるものと判断した場合には図9のステップS19に進む。
コントローラ100はステップS18では遅延時間が上述したTdlであるか否かを判別し、遅延時間がTdl以上であるものと判断した場合には、ステップS19に進む。
ステップS19では、コントローラ100は給紙モータ102の電流の切換えをオンにして給紙モータ102を高速で駆動する(ステップS19)。給紙モータ102が逆転駆動されると、プルアウトローラ対36は駆動されるが、プーリ(不図示)のワンウェイクラッチの作用により呼出しローラ31と給紙ベルト32に駆動力は伝達されないので、原稿はプルアウトローラ対36によって搬送される。
次いで、コントローラ100は原稿幅センサ38がオンしたか否かを判別し(ステップS20)、原稿幅センサ38がオンした場合には、コントローラ100は原稿幅センサ38からの検出情報に基づいて原稿の幅情報を取得する(ステップS21)。この結果、コントローラ100は原稿サイズセンサ25〜27の原稿長さ情報と原稿幅センサ38からの幅情報との組合せにより原稿テーブル24上に積載された原稿束Pのサイズ情報を把握することができる。
このとき、原稿はプルアウトローラ対36及び読取入口ローラ対37に挟持されて読取位置80に向かって搬送される。この際には原稿搬送速度を高速に設定されるので、原稿を読取位置80に送り込む処理時間の短縮を図ることができる。特に、2枚目以降の原稿ではこの高速搬送により前原稿との紙間を短縮することで生産性を向上させることができる。
次いで、コントローラ100は混載モードがオフになっているか否かを判別し(ステップS22)、混載モードがオフになっている場合には、本体制御部111に原稿テーブル24上に積載された原稿束Pのサイズ情報を送信する(ステップS23)。
次いで、コントローラ100は読取入口センサ39によって原稿の先端が検出されたか否かを判別し(ステップS24)、読取入口センサ39がオンしない場合には、ジャム検出時間オーバーか否かを判別する(ステップS25)。コントローラ100はジャム検出時間オーバーであるものと判断した場合には、先端検出未達ジャムと判断して表示部48にジャム表示を行う(ステップS26)。
一方、ステップS36で読取入口センサ39がオンになったものと判断した場合には、突当て量の補正カウントをスタートする(ステップS27)。即ち、コントローラ100は読取入口センサ39と読取入口ローラ対37の距離よりも大きく設定された所定量Ymmに相当する給紙モータ102の駆動パルスのカウントを開始する。
次いで、コントローラ100は給紙モータ102のパルスカウントが突当て量(Ymmに相当する所定パルス)に到達したか否かを判別し(ステップS28)、パルスカウントが所定パルスに到達した場合には、給紙モータ102を停止して(ステップS29)、本体制御部111にレジスト停止信号を送信した後(ステップS30)、読取位置80までの搬送制御を終了する。また、給紙モータ102が所定パルスに到達した時点では、原稿が所定量の撓みを持って読取入口ローラ対37に押し当てられた状態になり原稿のスキューが補正される。
図10は、読取り時(片面モード)における原稿の搬送制御プログラムのフローチャートである。図10において、コントローラ100は片面モードの場合、読取モータ103の速度を読取倍率から設定した後(ステップS32)、続いて本体制御部111から読取開始信号を受信すると、原稿読取り動作を開始する。
コントローラ100は読取モータ103を正転駆動して読取入口ローラ対37及び読取出口ローラ対40を読取倍率に応じた搬送速度で駆動する(ステップS33)。次いで、コントローラ100は原稿の先端がレジストセンサ41によって検出されたか否かを判別し(ステップS34)、原稿の先端が検出されると、読取モータ103のパルスカウントを開始する(ステップS35)。
次いで、コントローラ100は、読取モータ103のパルスカウント値がレジストセンサ41とスリットガラス22b上の読取位置80の距離に相当する表面所定パルスになったか否かを判別する(ステップS36)。
コントローラ100はカウント値が表面所定パルスに到達したものと判断した場合には、原稿のスリップ率等を考慮した補正パルスが表面所定パルスになったか否かを判別する(ステップS37)。
コントローラ100は補正パルスが表面所定パルスに到達したものと判断した場合には、原稿先端が読取位置80に到達するタイミングで、本体制御部111に対して副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信した後(ステップS38)、表面ゲートカウントのカウントを開始する(ステップS39)。
次いで、コントローラ100は排紙センサ50によって原稿の先端が検出されたか否かを判別し(ステップS40)、排紙センサ50によって原稿の先端が検出されていないものと判断した場合には、ジャム検出時間オーバーか否かを判別する(ステップS41)。
コントローラ100はジャム検出時間オーバーであるものと判断した場合には、排紙未達ジャムと判断して表示部48にジャム表示を行う(ステップS42)。
一方、ステップS40で排紙センサ50がオンになったものと判断した場合には、図11に示すようにコントローラ100はレジストセンサ41がオフであるか否かを判別し(ステップS43)、レジストセンサ41がオフでないものと判断した場合には、ジャム検出時間オーバーか否かを判別する(ステップS44)。コントローラ100はジャム検出時間オーバーであるものと判断した場合には、レジスト滞留ジャムと判断して表示部48にジャム表示を行う(ステップS45)。
また、コントローラ100はレジストセンサ41がオフであるものと判断した場合には、読取モータ103のパルスをカウントする後端カウントをスタートする(ステップS46)。
次いで、コントローラ100は読取モータ103のパルスのカウント値が表面所定パルスに達したか否かを判別し(ステップS47)、表面所定パルスに達したものと判断した場合には、ゲートカウント値が原稿長よりも大きくなったか否かを判別する(ステップS48)。
コントローラ100はゲートカウント値が原稿長よりも大きくなったものと判断した場合には、副走査方向有効画像領域を示すゲート信号の送信を停止する(ステップS49)。
次いで、コントローラ100は排紙センサ50がオフになったか否かを判別し(ステップS50)、排紙センサ50がオフになっていないものと判断した場合には、ジャム検出時間オーバーか否かを判別する(ステップS51)。
コントローラ100はジャム検出時間オーバーであるものと判断した場合には、排紙滞留ジャムと判断して表示部48にジャム表示を行う(ステップS52)。また、コントローラ100は排紙センサ50がオフになったものと判断した場合には、排紙完了を示す信号を本体制御部111に送信して(ステップS53)、処理を終了する。
このような本発明の第1の実施形態としての複写機21によれば、B6、A5、A3等の複数種類のサイズに応じて原稿束又は原稿P(用紙に相当する)を、前記原稿基準位置側及び始端側から積載する排紙トレイ43と、排紙トレイ43の始端へ複数種類のサイズの原稿Pを搬送する読取出口ローラ対40及び排紙ローラ42(搬送手段に相当する)と、を備え、排紙トレイ43には、排紙トレイ43の始端から副走査方向の下流へ延びる第1の凹部210(溝状凹部に相当する)を形成し、第1の凹部210の幅(溝幅)は、第1の凹部210の始端(点302と点303を含む)から終端へ向かって広がり、排紙トレイ43に例えば、B6横の原稿P2(主走査方向のサイズが最小である用紙に相当する)を積載したとき、B6横の原稿P2と第1の凹部210が一部重なるようにした構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。
この構成によれば、図12に示すように、小サイズ原稿としてのB6横の原稿P2が積載されている場合、原稿P2が第2の凸部209から、はみ出ているため、原稿P2を排紙トレイ43から取り出す際、原稿テーブル24を持ち上げることなく、第1の凹部210に手を挿入して小サイズ原稿を取り出すことが可能となり、ユーザの操作性(小サイズ原稿の取り出し性)が向上する。更に、第1の凹部210の面積が排紙トレイ43の始端から広がっていくことで、第1の凹部210に手を挿入しやすくなり、ユーザの操作性が向上する。
また、本実施形態によれば、更に第1の凹部210は、排紙トレイ43の始端から副走査方向の下流でかつ主走査方向の手前側の原稿取り出し位置(点306、点307、点310の付近)へ湾曲して延びる構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。
この構成によれば、第1の凹部210が湾曲していることで、そこに手を挿入しやすくなり、操作性が向上するとともに、ユーザの手が第1の凸部208、第2の凸部209と強く接触することを回避し、安全に小サイズ原稿を取り出すことができる。
また、本実施形態によれば、更に排紙トレイ43に例えば、A4横の原稿P3あるいはA4縦の原稿(副走査方向のサイズが所定サイズである用紙に相当する)を積載したとき、その原稿が第1の凸部208と第2の凸部209に跨るよう、第1の凹部210の幅(溝幅)を設定した構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。
この構成によれば、図13に示すように、A4横の原稿P3あるいはA4縦の原稿(不図示)が積載されている場合、第1の凸部208と第2の凸部209に跨るような位置関係としているため、第1の凸部208と第2の凸部209の両方に積載されることで、原稿スタック性が向上する。また、第1の凹部210に手を容易に挿入できるため、原稿取り出し性も向上する。
また、本実施形態のADF23によれば、原稿Pを載置する原稿テーブル24と、原稿テーブル24に載置された原稿Pを搬送する原稿搬送手段としての読取出口ローラ対40及び排紙ローラ42と、原稿テーブル24の下で、読取出口ローラ対40及び排紙ローラ42により搬送された原稿Pを積載する排紙トレイ43と、を備えた構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。
この構成により、前述したように排紙された原稿の取り出し性及び原稿スタック性を向上させることができ、ADF23の操作性が向上する。
また、本実施形態の複写機21は、画像読取装置として原稿の画像を読取る画像読取装置81(画像読取手段に相当する)を備え、更にADF23(自動原稿搬送手段に相当する)を備えた構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。また、画像形成装置として、原稿の画像を読取る画像読取装置81(画像読取手段に相当する)と、画像読取装置81により読取られた画像に基づいて、異なるサイズの転写紙S1〜S5(所定の用紙に相当する)に画像を形成するための感光体ドラム83、現像装置86、転写ベルト87、クリーニング装置88、図示しない帯電装置及び除電装置(画像形成手段に相当する)と、を備え、更にADF23(自動原稿搬送手段に相当する)を備えた構成を有している。この構成は、本発明に係る実施の一形態に相当する。
これらの構成により、前述したように排紙された原稿の取り出し性及び原稿スタック性を向上させることができ、画像読取装置、画像形成装置としての複写機21の操作性が向上する。
更に、本実施形態によれば、第1の凸部208と第2の凸部209は、水平面に対して10度〜20度傾斜しているため、排紙ローラ42から排出された原稿Pは、第1の凸部208と第2の凸部209の傾斜面によってすくい上げられ、自重で傾斜面を滑落して搬送方向(副走査方向)の上流へと戻ることになる。この作用により、排紙時における原稿のスタック性が向上する。
また、本実施形態によれば、副走査方向の下流側でかつ主走査方向の奥側における第2の凸部209の角部に、第2の凹部211を形成したことにより、図14に示すように、A3横等の大サイズ原稿P1の排紙先端側に腰をつけることができるため、排紙トレイ43から大サイズ原稿が落下するのを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、第1の凸部208と第2の凸部209の表面をシボ形状に加工しているため、その表面に汚れが付着し難くなるとともに、静電気によって原稿Pがその表面に張り付き難くなる。この静電気による張り付きを低減することにより、排紙時における原稿Pのスタック性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、第1の凸部208と第2の凸部209の表面に、搬送方向に延在するリブを形成しているため、このリブにより、前述と同様に静電気が原因の原稿の張り付きを低減することができ、排紙時における原稿Pのスタック性を向上させることができる。
なお、前述した実施形態では、排紙積載機構における排紙トレイとして、ADF23に設けた原稿用の排紙トレイ43について説明したが、本発明はこのほかに、例えば、記録媒体としての転写紙を排出して積載するための転写紙トレイに適用しても同様の効果が得られるものである。