JP2012050191A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】定常時(出力不変時)に一定の動作周波数で駆動するオン時間固定方式のスイッチングレギュレータを提供する。
【解決手段】本発明に係るスイッチングレギュレータ500は、所定の発振周波数を有するクロック信号CLKを生成する発振回路OSCと、出力回路501に接続されるスイッチング素子502を駆動するためのスイッチング信号SWを生成するスイッチング信号生成回路503と、を備え、スイッチング信号生成回路503は、スイッチング信号SWの周波数がクロック信号CLKの周波数に近づくように、スイッチング信号SWのオン時間Tonを変化させ、かつ出力回路501から出力される出力電圧Voutが所定の基準電圧Vrefに近づくように、スイッチング信号SWがオンとなるタイミングを変化させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、電源装置に関し、特にスイッチングレギュレータに関する。
様々な電子機器において、内部に使用される電子回路に適切な電圧を供給するため、スイッチングレギュレータ等の昇圧型または降圧型DC/DCコンバータが広く用いられている。このようなスイッチングレギュレータは、スイッチング素子のオンオフを制御するためのスイッチング信号を生成するスイッチングレギュレータ制御回路を有している。
このスイッチング信号としては、周波数が一定でそのパルス幅に応じてスイッチング素子をオンオフさせるPWM[Pulse Width Modulation](パルス幅変調)信号が広く用いられている(特許文献1、2参照)。ところが、このようなPWM信号を利用した周波数固定方式では、一度スイッチング素子がオンされてから、次にオンされるまでの期間は、スイッチング周波数の逆数で与えられる周期時間に固定されているため、スイッチング周波数よりも高速な負荷変動や入力電圧の変動に対しては追従できず、出力が不安定になるという課題を有していた。
これに対して、高速な負荷応答性が求められるようなアプリケーションに対応するために、スイッチング信号のパルス幅、すなわちオン時間Tonを固定しておき、ハイレベルになるタイミング、すなわち周波数を変化させる方式(以下、オン時間固定方式という)が考えられる。このオン時間固定方式によれば、周波数固定方式に比べて負荷変動や入力電圧変動に対して高速に応答することができる。
なお、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータに関連する従来技術の一例としては、本願出願人によって開示された特許文献3を挙げることができる。
特開2003−219638号公報 特開2003−319643号公報 国際公開第2006/046372号パンフレット
このようなスイッチングレギュレータが搭載される電子機器においては、複数の異なる電圧が必要とされる場合があり、降圧型スイッチングレギュレータを複数チャンネル設けて、同一の入力電圧を異なる降圧率で降圧して出力する場合がある。この際、複数チャンネルのスイッチング信号が同時にオンとなり、各チャンネルのスイッチング素子が同時にオンすると、入力電圧を供給する入力電源から供給される入力電流の瞬時値が急激に増加することになる。降圧型スイッチングレギュレータの入力電流の変動が大きくなると、入力電源の電流容量を大きくし、または平滑化用の入力コンデンサの容量を大きくする必要がある。さらに、入力電流が瞬間的に増大すると、スイッチングノイズが増加するため、周辺回路の誤動作や、EMI[Electro Magnetic Interference]の増加が問題となる。
ここで、上記の問題を異なる2つの方式のスイッチングレギュレータについて考えてみる。降圧型スイッチングレギュレータのデューティ比Dutyは、定常状態において、Duty=Vout/Vinで与えられる。PWM信号を用いる周波数固定方式では、同一のオシレータから複数チャンネルのスイッチング信号を生成することができ、複数のスイッチング信号の周波数をデューティ比によらずに同一とすることができるため、複数チャンネル間の同期を容易にとることができ、スイッチング信号がオンとなるタイミングを容易にシフトさせることができる。一方、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータの場合、各チャンネルにおけるスイッチング信号のオン時間Tonを等しく設定した場合、デューティ比が変化するとスイッチング信号の周波数が変化することになり、各チャンネル間の同期をとることが困難となり、複数のスイッチング信号が同時にオンする可能性がある。このため、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータを複数チャンネル化して使用する場合、入力電流の増加やEMIの増加が発生するという問題がある。
また、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータを定常時(出力不変時)に一定の動作周波数で駆動するためには、下記の問題点があった。
オン時間固定方式のスイッチングレギュレータにおいて、理想的なオン時間Tonは、Ton=α×(Vout/Vin)で与えられるが、IC内部の遅延や素子ばらつきによる誤差Aの影響を考慮すると、実際のオン時間Ton’は、Ton’=α×(Vout/Vin)±Aとなる。なお、上式中の符号αはIC固有の回路定数である。
図16は、スイッチングレギュレータの動作周波数が変動してしまう様子を示したタイムチャートであり、(a)誤差Aのない理想的な状態(A=0)、(b)誤差Aがオン時間Tonを長くする方向に働いた状態(A>0)、及び、(c)誤差Aがオン時間Tonを短くする方向に働いた状態(A<0)における各々のスイッチング電圧Vsw(図15を参照)が示されている。
図16中の符号(a)と(b)とを対比すれば分かるように、実際のオン時間Ton’が理想的なオン時間Tonよりも誤差Aだけ長くなると、その影響を受けてオフ時間Toffも長くなるため、結果として、スイッチングレギュレータの動作周波数が所定の目標値よりも低くなってしまう。
また、図16中の符号(a)と(c)とを対比すれば分かるように、実際のオン時間Ton’が理想的なオン時間Tonよりも誤差Aだけ短くなると、その影響を受けてオフ時間Toffも短くなるため、結果として、スイッチングレギュレータの動作周波数が所定の目標値よりも高くなってしまう。
例えば、入力電圧Vinが高いほど、或いは、出力電圧Voutの目標値が低く設定されているほど、上式で求められるオン時間Ton(Ton’)は短くなるため、メインコンパレータCMP(図15を参照)での信号遅延に起因する誤差A(>0)の影響が相対的に大きくなっていく(図17を参照)。つまり、入力電圧Vinが高いほど、或いは、出力電圧Voutの目標値が低く設定されているほど、理想的なオン時間Tonに対する誤差Aの割合が大きくなり、延いては、スイッチングレギュレータの動作周波数が低下していく(図18を参照)。
また、スイッチングレギュレータの動作周波数は、負荷状態(負荷電流Ioutの大きさ)に応じても変動してしまう。具体的には、負荷電流Ioutが大きいほど、スイッチングレギュレータの出力段を形成するトランジスタN1での電圧降下(=トランジスタN1のオン抵抗値×トランジスタN1に流れる電流値)が大きくなり、スイッチング電圧Vswのハイレベル電位が低下する(図19を参照)。つまり、負荷電流Ioutが大きいほど、トランジスタN1でのエネルギロスが大きくなって、オン時間Tonにおける負荷への供給電力が目減りしてしまうため、その影響を受けてオフ時間Toffが短くなり、延いては、スイッチングレギュレータの動作周波数が高くなる(図20を参照)。
このように、スイッチングレギュレータの動作周波数に意図しない変動が生じた場合、出力リップルの増大など、スイッチングレギュレータ自体の性能低下が生じることはもちろん、スイッチングレギュレータの動作周波数が音声信号や無線信号の周波数帯域と重なった場合には、音声出力や無線通信に支障を生じるなど、スイッチングレギュレータを電源として搭載したアプリケーション自体の性能を損なうおそれもあった。
本発明は、本願の発明者らによって見い出された上記の問題点に鑑み、定常時(出力不変時)に一定の動作周波数で駆動するオン時間固定方式のスイッチングレギュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチングレギュレータは、所定の発振周波数を有するクロック信号を生成する発振回路と、出力回路に接続されるスイッチング素子を駆動するためのスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成回路と、を備え、前記スイッチング信号生成回路は、前記スイッチング信号の周波数が前記クロック信号の周波数に近づくように、前記スイッチング信号のオン時間を変化させ、かつ前記出力回路から出力される出力電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記スイッチング信号がオンとなるタイミングを変化させる構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記スイッチング信号生成回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出し、その経過時間が所定の目標値に近づくように前記スイッチング信号のオン時間を変化させる構成(第2の構成)にするとよい。前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を一定とすることにより、前記クロック信号と前記スイッチング信号の周波数を近づけることができる。
また、上記第2の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記スイッチング信号生成回路は、前記出力電圧と前記基準電圧とを比較する電圧比較器と、前記電圧比較器の出力によりセットされるフリップフロップと、前記フリップフロップの出力の立ち上がりから前記スイッチング信号のオン時間が経過すると前記フリップフロップをリセットするオン時間制御回路と、を含み、前記フリップフロップの出力を前記スイッチング信号として出力し、前記オン時間制御回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出し、その経過時間が所定の目標値に近づくように前記スイッチング信号のオン時間を変化させる構成(第3の構成)にするとよい。
前記スイッチング信号生成回路において、前記クロック信号の立ち上がりと前記スイッチング信号の立ち上がりを検出し、この経過時間に応じて前記スイッチング信号のオン時間を増減させることによって、次に前記スイッチング信号がオンするタイミングを変化させ、周期時間すなわち周波数を調節して前記クロック信号に同期させることができる。
なお、前記クロック信号のオン時間は固定されているため、「前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出」することは、前記クロック信号の立ち下がりから、前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出することと等価である。
また、上記第3の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記オン時間制御回路は、定電流をコンデンサに流して所定の電圧に達するまでの経過時間を前記スイッチング信号のオン時間として計測するタイマ回路と、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間に基づいて前記タイマ回路における前記定電流の値を増減させるオン時間補正回路と、を含む構成(第4の構成)にするとよい。
タイマ回路において容量を充電する定電流の値を変化させることによって、定電流を増加させた場合には前記スイッチング信号のオン時間を短くし、減少させた場合にはオン時間を長くすることができる。
また、上記第4の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記オン時間補正回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が短いとき、前記定電流を減少させ、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が長いとき、前記定電流を増加させる構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記オン時間補正回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が、前記クロック信号の周期時間の略1/2のときに前記定電流の補正量を0とする構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路は、第2出力回路に接続される第2スイッチング素子を駆動するための第2スイッチング信号を生成する第2スイッチング信号生成回路をさらに備え、前記第2スイッチング信号生成回路は、前記第2スイッチング信号の周波数が前記第1スイッチング信号の周波数に近づくように、前記第2スイッチング信号のオン時間を変化させ、かつ前記第2出力回路から出力される第2出力電圧が所定の第2基準電圧に近づくように、前記第2スイッチング信号がオンとなるタイミングを変化させる構成(第7の構成)にするとよい。この態様によれば、第2スイッチング信号のオン時間を調節することによって第1、第2スイッチング信号生成回路により生成される各スイッチング信号間の同期をとることが可能となる。
また、上記第7の構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路において、前記第2スイッチング信号生成回路は、前記第2スイッチング信号のオン時間が前記第1スイッチング信号のオン時間と重ならないように前記所定の目標値を設定する構成(第8の構成)にするとよい。第1スイッチング信号の立ち上がりから第2スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を調節することによって、各スイッチング信号のオン時間を時間的にシフトさせ、2つのスイッチング信号が同時にオンするのを防止することができる。
また、本発明に係るスイッチングレギュレータは、上記第1〜第8いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータ制御回路と、前記スイッチングレギュレータ制御回路によってオンオフされるスイッチング素子と、を備える構成(第9の構成)とされている。
また、本発明に係る電子機器は、所定の直流電圧を生成する電圧源と、前記直流電圧を昇圧または降圧して負荷に出力する上記第9の構成から成るスイッチングレギュレータとを備える構成(第10の構成)とされている。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、定常時(出力不変時)に一定の動作周波数で駆動するオン時間固定方式のスイッチングレギュレータを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るスイッチングレギュレータ100の構成を示す回路図 第1オン時間制御回路34の構成を示す回路図 第1スイッチングレギュレータ部200の信号波形を示すタイムチャート 第2オン時間制御回路44の構成を示す回路図 第2オン時間制御回路44の信号波形を示すタイムチャート 第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行わない場合のスイッチングレギュレータ100の信号波形を示すタイムチャート 第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行った場合のスイッチングレギュレータ100の信号波形を示すタイムチャート 第1実施形態に係るスイッチングレギュレータ100を搭載した電子機器400の構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係るスイッチングレギュレータ500の構成を示す回路図 オン時間制御回路CTRLの構成を示す回路図 オン時間制御回路CTRLの信号波形を示すタイムチャート オン時間制御回路CTRLにおいて、オン時間補正回路Xによるオン時間の補正を行った場合のスイッチングレギュレータ500の信号波形を示すタイムチャート オン時間補正動作をより詳細に説明するためのタイムチャート 本発明の第3実施形態に係るスイッチングレギュレータ600の構成を示す回路図 オン時間固定方式のスイッチングレギュレータの一従来例を示す回路図 スイッチングレギュレータの動作周波数が変動する様子を示したタイムチャート 入力電圧Vinとスイッチング電圧Vswとの関係を示す波形図 入力電圧Vinと動作周波数との関係を示す相関図 負荷電流Ioutとスイッチング電圧Vswとの関係を示す波形図 負荷電流Ioutと動作周波数との関係を示す相関図
<第1実施形態>
図1は、本発明に係るスイッチングレギュレータの第1実施形態を示す回路図である。以降の図において、同一の構成要素には同一の符号を付して、適宜説明を省略する。図8は、図1のスイッチングレギュレータ100を搭載した電子機器400の構成を示すブロック図である。電子機器400は、たとえばパーソナルコンピュータやデジタル家電、あるいは携帯電話端末やCD[Compact Disc]プレイヤ、PDA[Personal Digital/Data Assistant]などの電池駆動型小型情報端末である。以下では、電子機器400は携帯電話端末として説明する。
電子機器400は、電池310、電源装置320、アナログ回路330、デジタル回路340、マイクロプロセッサ350、LED[Light Emitting Diode]360を含む。電池310は、たとえばリチウムイオン電池であり、直流電圧である電池電圧Vbatとして3〜4V程度を出力する。アナログ回路330は、パワーアンプやアンテナスイッチ、LNA[Low Noise Amplifier]、ミキサやPLL[Phase Locked Loop]などの高周波回路を含み、電源電圧Vcc=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。また、デジタル回路340は、各種DSP[Digital Signal Processor]などを含み、電源電圧Vdd=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。マイクロプロセッサ350は、電子機器400全体を統括的に制御するブロックであり、電源電圧1.5Vで動作する。LED360は、RGB3色のLED素子を含み、液晶のバックライトや、照明として用いられ、その駆動には、4V以上の駆動電圧が要求される。
電源装置320は、多チャンネルのスイッチング電源装置であり、各チャンネルごとの必要に応じて、電池電圧Vbatを降圧または昇圧する複数のスイッチングレギュレータ部を備え、アナログ回路330、デジタル回路340、マイクロプロセッサ350、LED360に対して適切な電源電圧を供給する。このような電源装置320においては、各チャンネル毎にスイッチング動作を非同期で行った場合、各チャンネルのスイッチング素子が同時にオンする場合があるため、電池310からの入力電流が瞬時的に大きくなり、EMIが増加するという問題がある。
図8に示すような多チャンネルの電源装置320として、第1実施形態に係る図1のスイッチングレギュレータ100を用いれば、チャンネル間のスイッチング動作を同期させることにより、EMIなどの問題を好適に解決することができる。以下、図1に戻り、第1実施形態に係るスイッチングレギュレータ100の構成について詳細に説明する。
第1実施形態に係るスイッチングレギュレータ100は、マスターチャンネルとスレーブチャンネルを備え、2つの出力電圧を出力する降圧型のDC/DCコンバータである。このスイッチングレギュレータ100は、マスターチャンネルに対応する第1スイッチングレギュレータ部200と、スレーブチャンネルに対応する第2スイッチングレギュレータ部300を含み、入力端子102、第1出力端子104、及び、第2出力端子106を備える。第1スイッチングレギュレータ部200および第2スイッチングレギュレータ部300は、それぞれ、入力端子102に入力された入力電圧Vinを降圧し、第1出力端子104から第1出力電圧Vout1を、第2出力端子106から第2出力電圧Vout2を出力する。
このスイッチングレギュレータ100は、第1スイッチング素子12、第2スイッチング素子22、およびそれぞれに接続される第1出力回路14、第2出力回路24、スイッチング信号を生成するスイッチングレギュレータ制御回路1000を含む。スイッチングレギュレータ制御回路1000は、第1スイッチング素子12を駆動するための第1スイッチング信号SW1を生成する第1スイッチング信号生成回路10および第2スイッチング素子22を駆動するための第2スイッチング信号SW2を生成する第2スイッチング信号生成回路20を含み、これらが一体集積化されて構成される。
また、第1スイッチングレギュレータ部200は、第1スイッチング信号生成回路10と、第1スイッチング素子12と、第1出力回路14を含む。同様に、第2スイッチングレギュレータ部300は、第2スイッチング信号生成回路20、第2スイッチング素子22、第2出力回路24を含む。第1スイッチングレギュレータ部200、第2スイッチングレギュレータ部300の構成、動作は同様であるため、以下、第1スイッチングレギュレータ部200について説明する。
第1出力回路14は、第1インダクタL1、第1出力コンデンサCo1を含み、第1スイッチング素子12と接続されている。また、第1スイッチング素子12は、入力端子102および接地電位間に直列に接続される第1メイントランジスタTr1、第1同期整流トランジスタTr2を含み、それぞれのゲート端子に入力される駆動信号によりオン、オフが制御される。
これらの第1メイントランジスタTr1、第1同期整流トランジスタTr2が交互にオンオフすることによって、第1インダクタL1には第1メイントランジスタTr1および第1同期整流トランジスタTr2を介して交互に電流が供給され、入力電圧Vinが降圧される。また、第1出力回路14を構成する第1インダクタL1および第1出力コンデンサCo1はローパスフィルタを構成し、第1出力電圧Vout1を平滑化し、第1出力端子104から出力する。
第1スイッチング信号生成回路10は、第1電圧比較器30、第1フリップフロップ32、第1オン時間制御回路34、第1駆動回路36を含む。
この第1スイッチング信号生成回路10は、第1スイッチング素子12を駆動するための第1スイッチング信号SW1を生成し、この第1スイッチング信号SW1にもとづいて第1スイッチング素子12を駆動する。第1スイッチング信号生成回路10において生成される第1スイッチング信号SW1は、そのハイレベル期間(すなわち、第1メイントランジスタTr1のオン時間)が固定され、その周波数(すなわち、第1メイントランジスタTr1のオンタイミング)が変化するパルス信号となっている。
ここで、第1スイッチング信号生成回路10においては、第1電圧比較器30、第1フリップフロップ32、第1オン時間制御回路34によってオン時間の固定された第1スイッチング信号SW1が生成される。
第1電圧比較器30は、第1基準電圧Vref1および第1出力電圧Vout1の大小関係を比較し、Vref1>Vout1のときハイレベルを、Vref1<Vout1のときローレベルを出力する。この第1電圧比較器30の出力VS1は、第1フリップフロップ32のセット端子Sに入力されている。したがって、第1フリップフロップ32は、Vref1>Vout1となってセットされてから、次にリセットされるまでの期間、その出力信号である第1スイッチング信号SW1をハイレベルとする。
第1オン時間制御回路34には第1フリップフロップ32の反転出力VQ1’が入力されており、第1フリップフロップ32がセットされてから所定のオン時間が経過した後に第1フリップフロップ32をリセットする。図2は、第1オン時間制御回路34の構成を示す回路図である。
第1オン時間制御回路34は、定電流をコンデンサに流し、所定の電圧に達するまでの経過時間を計測するタイマ回路である。この第1オン時間制御回路34は、第1トランジスタM1、第1コンデンサC1、第3電圧比較器52、第1定電流源50を含む。
第1トランジスタM1のゲートには、第1フリップフロップ32の反転出力VQ1’が入力される。第1出力電圧Vout1が第1基準電圧Vref1より低くなり第1フリップフロップ32がセットされると、反転出力VQ1’はローレベルとなって、第1トランジスタM1はオフする。
第1定電流源50によって生成される第1定電流Ion1は、第1トランジスタM1がオンのとき第1トランジスタM1を介して接地へと流れ、第1トランジスタM1がオフのとき、第1コンデンサC1を充電する。
すなわち、第1出力電圧Vout1が第1基準電圧Vref1より低くなり第1フリップフロップ32がセットされると、反転出力VQ1’がハイレベルからローレベルに切り替えられ、第1定電流Ion1によって第1コンデンサC1の充電が開始される。
第1コンデンサC1に現れる電圧Vxは、充電開始からの経過時間、すなわち第1フリップフロップ32がセットされてからの経過時間tを用いて、Vx=Ion1/C1×tで与えられる。第3電圧比較器52は、電圧Vxと第3基準電圧Vref3を比較し、Vx<Vref3のときローレベルを出力し、Vx>Vref3のときハイレベルを出力する。すなわち、第1オン時間制御回路34は、第1フリップフロップ32がセットされてからの時間を測定するタイマ回路として動作し、電圧Vxが第3基準電圧Vref3に達するまでの期間、すなわちTon1=C1×Vref3/Ion1で与えられる一定期間経過後にその出力をハイレベルとする。後述のように、期間Ton1は、第1スイッチング信号SW1をハイレベルに維持すべきオン時間を与えることになる。以降、この所定期間Ton1を第1オン時間という。
図1に戻る。第1オン時間制御回路34の出力VR1は、第1フリップフロップ32のリセット端子に入力されているため、第1フリップフロップ32は、セットされてから第1オン時間Ton1経過後に再びリセットされることになる。その結果、第1フリップフロップ32の出力SW1は、第1オン時間制御回路34によってカウントされる第1オン時間Ton1の間ハイレベルとなる。
次に、図2の第1オン時間制御回路34における、第1オン時間Ton1の設定について説明する。
第1スイッチング信号SW1の第1オン時間Ton1は、第1オン時間制御回路34において決定され、Ton1=C1×Vref3/Ion1で与えられることは上述の通りである。ここで、第3基準電圧Vref3を、第1出力電圧Vout1の目標値である第1基準電圧Vref1に等しく、もしくは比例するように設定する。さらに第1定電流Ion1の値を、入力電圧Vinに比例するように設定する。その結果、Vref3=Vref1×b1、Ion1=Vin×a1が成り立つことになる。これらを上記の第1オン時間Ton1に代入すると、Ton1=C1×(Vref1×b1)/(Vin×a1)が成り立つことがわかる。
一方、第1スイッチング信号SW1の周期である第1周期時間Tp1と第1オン時間Ton1の間には、デューティ比D1を用いて、Ton1=D1×Tp1が成り立ち、第1スイッチング信号SW1の定常状態におけるデューティ比D1は、D1=Vref1/Vinで与えられる。したがって、第1周期時間Tp1は結局、Tp1=Ton1×Vin/Vref1となる。この第1周期時間Tp1に、上記第1オン時間Ton1を代入すると、Tp1=C1×(Vref1×b1)/(Vin×a1)×Vin/Vref1=C1×b1/a1が得られる。すなわち、第1定電流Ion1が入力電圧Vinに比例し、第3基準電圧Vref3を第1基準電圧Vref1に比例するように設定した場合、第1周期時間Tp1、あるいはその逆数で与えられる周波数fp1は、入力電圧Vinおよび第1出力電圧Vout1の目標値によらずに一定とすることができる。
図3は、第1スイッチングレギュレータ部200の各信号波形を示すタイムチャートである。なお、このタイムチャートは、理解の容易および見やすさのために、縦軸、横軸ともに実際のスケールとは異なって示されている。
第1スイッチング信号SW1がローレベルとされ、第1メイントランジスタTr1がオフしている時刻T0から時刻T1の間、第1出力電圧Vout1は徐々に低下する。時刻T1に、第1出力電圧Vout1が、その目標値である第1基準電圧Vref1より低くなると、第1電圧比較器30の出力VS1がハイレベルとなって第1フリップフロップ32がセットされる。
第1オン時間制御回路34は、第1フリップフロップ32がセットされてからの経過時間を測定を測定する。第1オン時間制御回路34において電圧Vxが上昇し、時刻T1から第1オン時間Ton1経過後の時刻T2に第3基準電圧Vref3より大きくなると、第3電圧比較器52の出力VR1がハイレベルとなり、第1フリップフロップ32がリセットされる。時刻T1から時刻T2における第1スイッチング信号SW1のハイレベル時間中には、第1メイントランジスタTr1がオンされて、第1出力電圧Vout1は上昇する。その後、第1スイッチング信号SW1がローレベルとされて、第1メイントランジスタTr1がオフすると、第1出力電圧Vout1は再び低下をはじめ、時刻T3にVout1<Vref1となって再度第1フリップフロップ32がセットされ、第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなり、第1メイントランジスタTr1がオンとなる。
このようにして第1スイッチング信号生成回路10は、第1メイントランジスタTr1のオン時間を所定の第1オン時間Ton1に固定しつつ、第1出力電圧Vout1が所定の第1基準電圧Vref1に近づくように、第1メイントランジスタTr1がオンとなるタイミング(言い換えれば、第1オフ時間Toff1)を変化させて第1スイッチング信号SW1を生成する。
第1スイッチング信号SW1は、第1駆動回路36へと入力されており、第1駆動回路36は、第1スイッチング信号SW1にもとづいて第1スイッチング素子12を駆動するための駆動信号を生成する。本実施の形態においては、第1スイッチング信号SW1のハイレベル時間(第1オン時間Ton1)に第1メイントランジスタTr1がオンして第1同期整流トランジスタTr2がオフするように、また、第1スイッチング信号SW1のローレベル時間(第1オフ時間Toff1)に第1メイントランジスタTr1がオフして第1同期整流トランジスタTr2がオンするように駆動信号は生成される。その結果、第1出力電圧Vout1は、第1基準電圧Vref1に近づくように制御されることになる。
つぎに、図1に戻り、スレーブチャンネルである第2スイッチングレギュレータ部300について説明する。第2スイッチングレギュレータ部300の基本的な構成および動作は上述の第1スイッチングレギュレータ部200と同様であるため、以下その相違点を中心に説明する。
第2スイッチングレギュレータ部300は、第2スイッチング信号生成回路20、第2スイッチング素子22、第2出力回路24を含む。第2スイッチング素子22および第2出力回路24の構成、動作はそれぞれ第1スイッチング素子12および第1出力回路14と同様である。
第2スイッチング信号生成回路20は、第2電圧比較器40、第2フリップフロップ42、第2オン時間制御回路44、第2駆動回路46を含む。このうち、第2電圧比較器40、第2フリップフロップ42、第2駆動回路46の構成及び動作は第1スイッチング信号生成回路10と同様であるため、以下、第2オン時間制御回路44について説明する。
第2オン時間制御回路44は、第2フリップフロップ42がセットされてから第2スイッチング信号SW2をハイレベルに維持すべき第2オン時間Ton2が経過した後に、第2フリップフロップ42をリセットする。この第2オン時間制御回路44には、第2フリップフロップ42の反転出力VQ2’に加えて、第1スイッチング信号SW1が入力されており、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2の立ち上がりまでの経過時間にもとづいて第2スイッチング信号SW2の第2オン時間Ton2を変化させる。
図4は、第2オン時間制御回路44の構成を示す回路図である。第2オン時間制御回路44は、タイマ回路80と、オン時間補正回路70を含む。
タイマ回路80の構成、動作は、図2の第1オン時間制御回路34と同様であり、図中のIch2で示される充電電流によって第2コンデンサC2を充電し、第2コンデンサC2に現れる電圧Vyが所定の第4基準電圧Vref4に達するまでの時間を測定する。したがって、このタイマ回路80によって測定される第2オン時間Ton2は、Ton2=C2×Vref4/Ich2で与えられる。
オン時間補正回路70は、同期補正電流Isyncを出力している。第2コンデンサC2を充電する充電電流Ich2は、第2定電流源60から出力される第2定電流Ion2およびオン時間補正回路70から出力される同期補正電流Isyncの和で与えられ、Ich2=Ion2+Isyncが成り立っている。したがって、同期補正電流Isyncが正の時、タイマ回路80によって測定される第2オン時間Ton2は短くなり、同期補正電流Isyncが負の時、第2オン時間Ton2は長くなる。すなわち、オン時間補正回路70はこの同期補正電流Isyncの値を変化させることによって、第2オン時間Ton2を調節することができる。以下、同期補正電流Isync=0のときの第2オン時間を基準第2オン時間Ton2とし、オン時間補正回路70による補正後の第2オン時間を補正第2オン時間Ton2’として区別する。
この第2オン時間制御回路44においても、基準第2オン時間Ton2は上述の第1オン時間制御回路34における第1オン時間Ton1と同様に、第2スイッチング信号SW2の周期である第2周期時間Tp2が、入力電圧Vinおよび第2出力電圧Vout2の目標値である第2基準電圧Vref2によらずに一定となるように設定する。
すなわち、第2定電流Ion2が入力電圧Vinに比例し、第4基準電圧Vref4が第2出力電圧Vout2の目標値である第2基準電圧Vref2に比例するように設定する。第2定電流Ion2をIon2=Vin×a2、第4基準電圧Vref4をVref4=b2×Vref2とすれば、第2周期時間Tp2は、Tp2=C2×b2/a2となり、入力電圧Vinおよび第2出力電圧Vout2の目標値によらずに一定とすることができる。
本実施の形態においては、第1オン時間制御回路34および第2オン時間制御回路44において、C1×b1/a1=C2×b2/a2が成り立つように、各定数を決定する。この場合、第1出力回路14、第2出力回路24に使用されるインダクタL1及びL2や出力コンデンサCo1及びCo2、第1スイッチング素子12、第2スイッチング素子22における電力損失が無視できる理想的な回路においては、定常状態における第1スイッチング信号SW1の第1周期時間Tp1と、第2スイッチング信号SW2の第2周期時間Tp2を等しく、すなわち第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周波数を等しくすることができる。
しかしながら実際の回路においては、これらの素子には抵抗成分が含まれ、各素子のばらつきも存在するため、C1×b1/a1=C2×b2/a2とした場合においても、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周波数fp1、fp2は若干ずれることになる。
オン時間補正回路70は、第2スイッチング信号SW2の周波数fp2が第1スイッチング信号SW1の周波数fp1に近づくように、第2スイッチング信号SW2の基準第2オン時間Ton2の長さを調節する。このために、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2の立ち上がりまでの経過時間にもとづいて同期補正電流Isyncを生成する。図4に示すように、オン時間補正回路70は、ワンショット回路68、第3トランジスタM3、第3定電流源66、第3コンデンサC3、演算増幅器64、トランジスタQ1、Q2、Q3、第4定電流源72、抵抗R1を含む。
第1スイッチング信号SW1は、ワンショット回路68に入力される。このワンショット回路68は第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなってから一定期間その出力をハイレベルに保持し続ける。ワンショット回路68の出力はN型のMOSFETトランジスタである第3トランジスタM3のゲートに接続されている。第3トランジスタM3は、ワンショット回路68の出力がハイレベルとなるとオンし、第3コンデンサC3に蓄えられた電荷を放電し、第3コンデンサC3に現れる電圧Vzを0Vまで低下させる。
第3コンデンサC3には第3定電流源66が接続されており、定電流Ibが供給されている。第3コンデンサC3に現れる電圧Vzは、定電流Ibによる充電によって時間に比例して上昇し、充電開始からの経過時間tを用いてVz=Ib/C3×tで表される。第3コンデンサC3は、演算増幅器64の非反転入力端子に接続される。
演算増幅器64の出力はトランジスタQ3のベースと接続されており、反転入力端子はトランジスタQ3のエミッタと接続される。トランジスタQ3のエミッタと接地間には抵抗R1が設けられる。ここで、演算増幅器64の非反転入力端子と反転入力端子の電圧は等しくなるように帰還されるため、抵抗R1とトランジスタQ3の接続点には電圧Vzが現れる。この結果、抵抗R1には、Id=Vz/R1で与えられる電流Idが流れることになる。
トランジスタQ1及びトランジスタQ2はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ1のコレクタには、定電流Icを生成する第4定電流源72が接続されている。その結果、オン時間補正回路70からは、定電流Icと電流Idの差が同期補正電流Isyncとして出力されることになる。すなわち、同期補正電流Isyncは第1スイッチング信号SW1の立ち上がりからの経過時間tの関数となり、Isync(t)=Id−Ic=Vz/R1−Ic=(Ib/C3/R1)×t−Icで表される。
同期補正電流Isyncは時間の関数となるため、充電電流Ich2も時間の関数として与えられ、Ich2(t)=Ion2+Isync(t)と表すことができる。
第2コンデンサC2の充電は、第2スイッチング信号SW2の立ち上がりより開始される。第2スイッチング信号SW2が時刻t1に立ち上がったとすると、時刻t2における電圧Vyは、充電電流Ich2を時刻t1からt2まで積分した値に比例する。時刻t2に電圧Vyが第4基準電圧Vref4に達したとすると、補正第2オン時間Ton2’はTon2’=t2−t1で与えられる。
なお、第1スイッチング信号SW1が立ち上がる時刻がt=0に相当するため、第2スイッチング信号SW2が立ち上がる時刻t1は、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2が立ち上がりまでの経過時間に相当する。
補正第2オン時間Ton2’は、上述の積分により得られる方程式を解くことによって得られ、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2の立ち上がりまでの経過時間t1によって変化し、経過時間t1が長いときには補正第2オン時間Ton2’は長く、逆に経過時間t1が短いときには補正第2オン時間Ton2’は短くなる。
図5は、第2オン時間制御回路44の電流、電圧波形を示すタイムチャートである。
時刻T1に第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなる。このとき、ワンショット回路68の出力が所定の期間だけハイレベルとなるため、トランジスタM3がオンして、第3コンデンサC3に蓄えられた電荷が放電し、第3コンデンサC3に現れる電圧Vzは0Vまで減少する。ワンショット回路68の出力がローレベルになると、トランジスタM3がオフして、第3コンデンサC3は定電流Ibによって充電され、電圧Vzは傾きIb/C3で上昇する。抵抗R1に流れる電流Idは、電圧Vzに比例して時間とともに増加していく。
同期補正電流Isyncに着目すると、Isync=Id−Icが成り立つから、Id=0となる時刻T1においてはIsync=−Icとなり負の値をとり、その後、電流Idが増加するに従って同期補正電流Isyncは負から正に増加していく。ここで、同期補正電流Isyncは、時刻T1から第1スイッチング信号SW1の周期時間Tp1の半分となるTp1/2が経過した時刻T3に0となるように調節しておく。
電流Idは、傾きIb/(C3×R1)で時間とともに増加し、同期補正電流Isyncの傾きもこれと等しくなる。同期補正電流Isyncは、第1スイッチング信号SW1の周期時間Tp1の1/2の時間Tp1/2でIcだけ増加させればよいため、Ic=Ib/(C3×R1)×Tp1/2が成り立つように、電流値Ibおよび抵抗R1、容量値C3を決定すればよい。
オン時間補正回路70において以上のように同期補正電流Isyncを生成した場合、タイマ回路80における充電電流Ich2は、第2定電流源60により生成される第2定電流Ion2に、時間と共に変化する同期補正電流Isyncが合成された電流となる。
以上のように構成されたスイッチングレギュレータ100の動作について説明する。以下の説明では、入力電圧Vin=10V、第1基準電圧Vref1=2V、第2基準電圧Vref2=2.5Vと仮定する。このときの定常状態における第1スイッチング信号SW1のデューティ比はD1=20%、第2スイッチング信号SW2のデューティ比はD2=25%となる。
始めに本発明の効果をより明確とするために、第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行わない場合の動作について説明する。
図6は、第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行わない場合のスイッチングレギュレータ100の信号波形を示すタイムチャートである。
上述のように第1オン時間制御回路34および第2オン時間制御回路44において、理想状態における第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周波数は等しくなるように設定されているが、実際の回路においては、回路内の各素子に抵抗成分が含まれ、各素子のばらつきも存在するため、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周期時間Tp1、Tp2にはずれが生じる。このとき、第2スイッチング信号SW2は、第1スイッチング信号SW1と全く独立にオンオフを繰り返すため、一周期ごとに第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2aの立ち上がりまでの経過時間td(以下、単に経過時間tdという)がずれていき、図6に斜線で示すタイミングで互いのオン時間が重なってしまい、EMIの増加などの問題が発生する。
次に第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行った場合の動作について説明する。
図7は、第2オン時間制御回路44において、オン時間補正回路70による第2オン時間の補正を行う場合のスイッチングレギュレータ100の信号波形を示すタイムチャートである。
マスターチャンネルである第1スイッチングレギュレータ部200は安定に第1出力電圧Vout1を出力する定常状態となっており、オン時間Ton1とオフ時間Toff1(=Tp−Ton1)がデューティ比20%で繰り返し現れている。
時刻T1に第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなる。その後、時刻T2に第2出力電圧Vout2が第2基準電圧Vref2まで下がると第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなる。第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなると、第2スイッチング信号生成回路20の第2オン時間制御回路44において、第2スイッチング信号SW2の補正第2オン時間Ton2’が決定される。
上述のように第2オン時間制御回路44においては、タイマ回路80の第2コンデンサC2を充電する充電電流Ich2は、第1スイッチング信号SW1が立ち上がると、徐々に増加し始める。第2スイッチング信号SW2が立ち上がった時刻T2において、充電電流Ich2は、第2定電流Ion2よりも小さくなっている。その結果、第2コンデンサC2を第4基準電圧Vref4まで充電するのに要する時間、すなわち補正第2オン時間Ton2’は、基準第2オン時間Ton2よりも長くなる。第2オン時間制御回路44は第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなってから補正第2オン時間Ton2’経過後の時刻T3に第2フリップフロップ42をリセットし、第2スイッチング信号SW2をローレベルとする。時刻T2から時刻T3までの第2スイッチング信号SW2のハイレベル時間中、第2出力電圧Vout2は上昇し、時刻T3に第2スイッチング信号SW2がローレベルとなると、第2出力電圧Vout2は下がり始める。
次に時刻T4において再び第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなる。この間、第2出力電圧Vout2は徐々に低下しており、第2基準電圧Vref2まで低下した時刻T5に第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなる。前回の補正第2オン時間Ton2’が基準第2オン時間Ton2よりも長く設定されていたため、第1スイッチング信号SW1が立ち上がってから第2スイッチング信号SW2が立ち上がるまでの経過時間td2は、前回の経過時間td1よりも長くなり、第2スイッチング信号SW2の立ち上がりは遅れる。
時刻T5に第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなると、再度第2オン時間制御回路44によって第2オン時間Ton2が調節される。第2スイッチング信号SW2が立ち上がる時刻T5における充電電流Ich2は、第2定電流Ion2よりも低いため、補正第2オン時間Ton2’’は、基準第2オン時間Ton2よりも長くなり、時刻T6に第2スイッチング信号SW2がローレベルとなる。
次に、時刻T7において再び第1スイッチング信号SW1がハイレベルとなり、時刻T8において第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなる。前回の補正第2オン時間Ton2’’の調節により、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2の立ち上がりまでの経過時間td3は、経過時間td2よりも長くなる。
第2オン時間Ton2の補正量は、同期補正電流Isyncによって決められており、この同期補正電流Isyncは、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第1周期時間Tp1の1/2の時間経過後に0となるように設定されている。したがって、第2スイッチング信号SW2の立ち上がりの時刻が徐々に調整されていき、第2スイッチング信号SW2の立ち上がり時間は、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから、Tp1/2経過後の時刻に収束していくことになる。
このようにして、本実施の形態に係るスイッチングレギュレータ100では、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから第2スイッチング信号SW2の立ち上がりまでの経過時間に応じて、第2スイッチング信号SW2の第2オン時間Ton2を補正し、補正後の第2オン時間Ton2’(図中では、補正量が変化していく様子をTon2’、Ton2’’、Ton2’’’として描写)によってスイッチング素子を駆動することにより、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周期を近づけ、互いに同期をとることが可能となる。
また、第2オン時間制御回路44のオン時間補正回路70において、充電電流Ich2の補正量を、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから、第1スイッチング信号SW1の周期時間の1/2遅れた時刻において0に設定することによって、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2のオン時間が時間的にシフトして生成されることになり、互いに位相が180度ずれてオンオフを繰り返すことになる。
この結果、第1スイッチング信号SW1および第2スイッチング信号SW2が同時にハイレベルとなることを防止することができ、延いては、第1メイントランジスタTr1と第2メイントランジスタTr3が同時にオンすることを防止することができるので、入力端子102に流れる入力電流が瞬時的に増加するのを防止し、入力端子102に接続される電源の電流容量を抑えることができる。さらに入力端子102に接続される平滑化用の入力コンデンサの容量を小さく抑え、あるいは不要とすることができる。さらに、瞬時的な入力電流の増加を抑えることができるため、EMIによる回路への影響を低減することができ、回路を安定に動作させることができる。
なお、第1実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、第1実施形態における第1オン時間制御回路34、第2オン時間制御回路44においては、第3基準電圧Vref3および第4基準電圧Vref4をそれぞれ第1基準電圧Vref1および第2基準電圧Vref2に比例させ、第1定電流Ion1および第2定電流Ion2をそれぞれ第1基準電圧Vref1および第2基準電圧Vref2に比例させて、理想状態における第1周期時間Tp1と第2周期時間Tp2が等しくなるように設定した。しかしながら、本発明は、必ずしも第1周期時間Tp1と第2周期時間Tp2を等しく設定しなくても、第2オン時間制御回路44におけるオン時間補正回路70において帰還により第2スイッチング信号SW2の第2オン時間Ton2が補正されるため、2つの周期時間は近づくことになり同期制御を行うことが可能となる。
また、第1実施形態において、同期補正電流Isyncが、第1スイッチング信号SW1の立ち上がり後、第1周期時間Tp1の1/2経過後に0となるよう設定したが、必ずしも周期時間の1/2に設定する必要はない。すなわち、第2オン時間制御回路44は、第1スイッチング信号の立ち上がり後、同期補正電流Isyncが0となる時刻に第2スイッチング信号SW2がハイレベルとなるように帰還制御がかかるため、第2スイッチング信号SW2をハイレベルとさせたい時刻で同期補正電流Isyncが0となるように設定することで、第2オン時間Ton2を第1オン時間Ton1に対して任意にシフトさせることができる。
また、第1実施形態では、図5に示したように、オン時間補正回路70において生成される同期補正電流Isyncは、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりからの経過時間tdに依存し、さらに充電電流Ich2も時間とともに変化する場合について説明したがこれにも限定されない。たとえば、同期補正電流Isyncを図5に示すように経過時間tdの関数として規定しておき、第2スイッチング信号SW2が立ち上がった時刻における同期補正電流Isyncの値を同期補正電流値とし、第2定電流Ion2に合成して充電電流Ich2としてもよい。この場合でも、補正第2オン時間Ton2は、経過時間tdに対して一意に決まり、帰還により第2スイッチング信号SW2の立ち上がり時刻を同期補正電流Isyncが0となる時刻に収束させることができ、第2スイッチング信号SW2を第1スイッチング信号SW1と同期させることができる。
また、第1実施形態において、第1スイッチング信号SW1および第2スイッチング信号SW2のオン時間を設定する第1オン時間制御回路34および第2オン時間制御回路44をアナログ回路によって構成したが、他の形式のタイマー回路やデジタル回路によって構成しても良い。
第2オン時間制御回路44をデジタル回路によって構成した場合にも、第2オン時間Ton2を、経過時間tdの関数として決定すればよく、第1実施形態に係る第2オン時間制御回路44と同様の動作を行うことができる。
また、第1実施形態では、2チャンネルの出力を有するスイッチングレギュレータ100を例に説明を行ったが、マスタチャンネル、第1スレーブチャンネル、第2スレーブチャンネルの3チャンネルを備えるスイッチングレギュレータにも適用することができる。
このとき、第1スレーブチャンネル、第2スレーブチャンネルそれぞれのオン時間制御回路にオン時間補正回路を設け、マスターチャンネルのスイッチング信号の立ち上がりから、その周期時間の1/3の時間経過後に、第1スレーブチャンネルのスイッチング信号を立ち上がるように制御し、その周期時間の2/3の時間経過後に、第2スレーブチャンネルのスイッチング信号が立ち上がるように制御すればよい。同様にして、さらにチャンネル数を増加させることも可能である。
また、第1実施形態において、スイッチングレギュレータ100を構成する素子はすべてが、一体集積化、あるいは複数の集積回路に集積化されていてもよく、また、その一部がディスクリート部品で構成されていてもよい。
たとえば、第1実施形態に係るスイッチングレギュレータ制御回路1000が、第1スイッチング素子12および第2スイッチング素子22と一体集積化されていてもよい。どの部分をどの程度集積化するかは、回路に要求される仕様、コストや占有面積などによって決めればよい。
また、第1実施形態では、降圧型のスイッチングレギュレータについて説明した。この降圧型のスイッチングレギュレータにおいて、第1同期整流トランジスタTr2、第2同期整流トランジスタTr4は整流ダイオードであってもよい。また、本発明は降圧型のスイッチングレギュレータに限定されず、昇圧型、あるいは昇降圧型のスイッチングレギュレータにも適用することができる。その他、スイッチドキャパシタ型のDC/DCコンバータであってもよく、広くパルス信号によりスイッチング素子がスイッチング制御される電源装置に適用することができる。
また、第1実施形態での各ブロックの回路構成において、MOSFETとバイポーラトランジスタは自由に変更することができる。いずれのトランジスタを用いるかについては回路に要求される設計仕様、使用する半導体製造プロセスなどに応じて決めればよい。
また、本発明はHブリッジ回路などを構成するスイッチングトランジスタにパルス信号を供給しモータを駆動するような駆動回路にも適用することができ、広くパルス変調によって駆動されるスイッチング素子を駆動する制御回路に適用することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るスイッチングレギュレータ500は、所定の発振周波数を有するクロック信号CLKを生成する発振回路OSCと、出力回路501と、出力回路501に接続されるスイッチング素子502と、スイッチング素子502を駆動するためのスイッチング信号SWを生成するスイッチング信号生成回路503と、を含むスイッチングレギュレータ制御回路1000を備え、入力電圧Vinを降圧して出力電圧Voutを生成する降圧型のDC/DCコンバータである。
出力回路501は、インダクタLと出力コンデンサCoを含み、スイッチング素子502と接続されている。また、スイッチング素子502は、入力電圧Vinが印加される入力端子と接地電圧が印加される接地端子との間に直列接続されたメイントランジスタN1と同期整流トランジスタN2を含み、それぞれのゲート端子に入力される駆動信号によりオン、オフが制御される。
これらのメイントランジスタN1と同期整流トランジスタN2が交互にオンオフすることによって、インダクタLにはメイントランジスタN1および同期整流トランジスタN2を介して交互に電流が供給され、入力電圧Vinが降圧される。また、出力回路501を構成するインダクタLおよび出力コンデンサCoはローパスフィルタを構成し、出力電圧Voutを平滑化して出力端子から出力する。
スイッチング信号生成回路503は、電圧比較器CMP、フリップフロップFF、オン時間制御回路CTRL、及び、駆動回路DRVを含む。なお、上記のフリップフロップFFとオン時間制御回路CTRLにより、スイッチング信号生成部SGが形成されている。
このスイッチング信号生成回路503は、スイッチング素子502を駆動するためのスイッチング信号SWを生成し、このスイッチング信号SWに基づいてスイッチング素子502を駆動する。スイッチング信号生成回路503において生成されるスイッチング信号SWは、その周波数がクロック信号CLKの周波数に近づくように、そのハイレベル期間(すなわち、メイントランジスタN1のオン時間)が変化され、かつ、出力電圧Voutが所定の基準電圧Vrefに近づくように、その周波数(すなわち、メイントランジスタN1のオンタイミング)が変化されるパルス信号となっている。
ここで、スイッチング信号生成回路503においては、電圧比較器CMP、フリップフロップFF、オン時間制御回路CTRLによって、オン時間Tonが可変とされたスイッチング信号SWが生成される。
電圧比較器CMPは、基準電圧Vrefと出力電圧Voutの大小関係を比較し、Vref>Voutのときハイレベルを、Vref<Voutのときローレベルを出力する。この電圧比較器CMPの出力VSは、フリップフロップFFのセット端子Sに入力されている。したがって、フリップフロップFFは、Vref>Voutとなってセットされてから、次にリセットされるまでの期間、その出力信号であるスイッチング信号SWをハイレベルとする。
オン時間制御回路CTRLは、フリップフロップFFがセットされてからスイッチング信号SWをハイレベルに維持すべきオン時間Tonが経過した後に、フリップフロップFFをリセットする。具体的に述べると、オン時間制御回路CTRLの出力VRは、フリップフロップFFのリセット端子に入力されているため、フリップフロップFFは、セットされてからオン時間Ton経過後に再びリセットされることになる。その結果、フリップフロップFFから出力されるスイッチング信号SWは、オン時間制御回路CTRLによってカウントされるオン時間Tonの間だけハイレベルとなる。
また、このオン時間制御回路CTRLには、フリップフロップFFの反転出力VQ’に加えて、クロック信号CLKが入力されており、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWの立ち上がりまでの経過時間にもとづいて、スイッチング信号SWのオン時間Tonを変化させる。
スイッチング信号SWは、駆動回路DRVへと入力されており、駆動回路DRVは、スイッチング信号SWにもとづいてスイッチング素子502を駆動するための駆動信号を生成する。本実施形態においては、スイッチング信号SWのハイレベル時間(オン時間Ton)にメイントランジスタN1がオンして同期整流トランジスタN2がオフするように、また、スイッチング信号SWのローレベル時間(オフ時間Toff)にメイントランジスタN1がオフして同期整流トランジスタN2がオンするように駆動信号は生成される。その結果、出力電圧Voutは、基準電圧Vrefに近づくように制御されることになる。
図10は、オン時間制御回路CTRLの構成を示す回路図である。オン時間制御回路CTRLは、オン時間補正回路Xと、タイマ回路Yを含む。
タイマ回路Yは、定電流源Y1と、トランジスタY2と、コンデンサY3(容量値:CY3)と、電圧比較器Y4と、を含んで成り、充電電流I6(=I4+I5)をコンデンサY3に流し込んで得られる充電電圧V2が所定電圧V3に達するまでの経過時間を計測する。したがって、このタイマ回路Yによって測定されるオン時間Tonは、Ton=CY3×V3/I6で与えられる。
トランジスタY2のゲートには、フリップフロップFFの反転出力VQ’が入力されている。出力電圧Voutが基準電圧Vrefより低くなりフリップフロップFFがセットされると、反転出力VQ’はローレベルとなって、トランジスタY2はオフする。
充電電流I6(オン時間補正回路Xによって生成される補正電流I4と、定電流源Y1によって生成される定電流I5との合算電流)は、トランジスタY2がオンのときトランジスタY2を介して接地へと流れ、トランジスタY2がオフのとき、コンデンサY3を充電する。
すなわち、出力電圧Voutが基準電圧Vrefより低くなりフリップフロップFFがセットされると、反転出力VQ’がハイレベルからローレベルに切り替えられ、充電電流I6によってコンデンサY3の充電が開始される。
コンデンサY3に現れる電圧V2は、充電開始からの経過時間、すなわちフリップフロップFFがセットされてからの経過時間tを用いて、V2=I6/CY3×tで与えられる。電圧比較器Y4は、電圧V2と基準電圧V3を比較し、V2<V3のときローレベルを出力し、V2>V3のときハイレベルを出力する。すなわち、オン時間制御回路CTRLは、フリップフロップFFがセットされてからの時間を測定するタイマ回路として動作し、電圧V2が基準電圧V3に達するまでの期間、すなわちTon=CY3×V3/I6で与えられる一定期間経過後にその出力をハイレベルとする。後述のように、期間Tonは、スイッチング信号SWをハイレベルに維持すべきオン時間を与えることになる。
オン時間補正回路Xは、補正電流I4を出力している。コンデンサY3を充電する充電電流I6は、定電流源Y1から出力される定電流I5とオン時間補正回路Xから出力される補正電流I4の和で与えられ、I6=I4+I5が成り立っている。したがって、補正電流I4が正の時、タイマ回路Yによって測定されるオン時間Tonは短くなり、補正電流I4が負の時、オン時間Tonは長くなる。すなわち、オン時間補正回路Xは、この補正電流I4の値を変化させることによって、オン時間Tonを調節することができる。以下、補正電流I4=0のときのオン時間を基準オン時間Tonとし、オン時間補正回路Xによる補正後のオン時間を補正オン時間Ton’として区別する。
オン時間補正回路Xは、スイッチング信号SWの周波数がクロック信号CLKの周波数に近づくように、スイッチング信号SWの基準オン時間Tonの長さを調節する。このために、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWの立ち上がりまでの経過時間にもとづいて補正電流I4を生成する。図10に示すように、オン時間補正回路Xは、ワンショット回路X1、トランジスタX2、定電流源X3、コンデンサX4(容量値:CX4)、演算増幅器X5、トランジスタX6、X7、X8、抵抗X9(抵抗値:RX9)、定電流源X10を含む。
クロック信号CLKは、ワンショット回路X1に入力される。このワンショット回路X1は、クロック信号CLKがハイレベルとなってから一定期間その出力をハイレベルに保持し続ける。ワンショット回路X1の出力は、N型のMOSFETトランジスタであるトランジスタX2のゲートに接続されている。トランジスタX2は、ワンショット回路X1の出力がハイレベルとなるとオンし、コンデンサX4に蓄えられた電荷を放電し、コンデンサX4に現れる電圧V1を0Vまで低下させる。
コンデンサX4には定電流源X3が接続されており、定電流I1が供給されている。コンデンサX4に現れる電圧V1は、定電流I1による充電によって、時間に比例して上昇し、充電開始からの経過時間tを用いてV1=I1/CX4×tで表される。コンデンサX4は、演算増幅器X5の非反転入力端子に接続される。
演算増幅器X5の出力はトランジスタX8のベースと接続されており、反転入力端子はトランジスタX8のエミッタと接続される。トランジスタX8のエミッタと接地間には抵抗X9が設けられる。ここで、演算増幅器X5の非反転入力端子と反転入力端子の電圧は等しくなるように帰還されるため、抵抗X9とトランジスタX8の接続点には電圧V1が現れる。この結果、抵抗X9には、I2=V1/RX9で与えられる電流I2が流れることになる。
トランジスタX6及びトランジスタX7はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタX6のコレクタには、定電流I3を生成する定電流源X10が接続されている。その結果、オン時間補正回路Xからは、定電流I2と電流I3の差が補正電流I4として出力されることになる。すなわち、補正電流I4は、クロック信号CLKの立ち上がりからの経過時間tの関数となり、I4(t)=I2−I3=V1/RX9−I3=(I1/CX4/RX9)×t−I3で表される。
補正電流I4は時間の関数となるため、充電電流I6も時間の関数として与えられ、I6(t)=I5+I4(t)と表すことができる。
コンデンサY3の充電は、スイッチング信号SWの立ち上がりより開始される。スイッチング信号SWが時刻t1に立ち上がったとすると、時刻t2における電圧V2は、充電電流I6を時刻t1からt2まで積分した値に比例する。時刻t2に電圧V2が基準電圧V3に達したとすると、補正オン時間Ton’はTon’=t2−t1で与えられる。
なお、クロック信号CLKが立ち上がる時刻がt=0に相当するため、スイッチング信号SWが立ち上がる時刻t1は、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWが立ち上がりまでの経過時間に相当する。
補正オン時間Ton’は、上述の積分により得られる方程式を解くことで得られ、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWの立ち上がりまでの経過時間t1によって変化し、経過時間t1が長いときには補正オン時間Ton’は長く、逆に経過時間t1が短いときには補正オン時間Ton’は短くなる。
図11は、オン時間制御回路CTRLの電流、電圧波形を示すタイムチャートである。
時刻T1にクロック信号CLKがハイレベルとなる。このとき、ワンショット回路X1の出力が所定の期間だけハイレベルとなるため、トランジスタX2がオンしてコンデンサX4に蓄えられた電荷が放電し、コンデンサX4に現れる電圧V1は0Vまで減少する。ワンショット回路X1の出力がローレベルになると、トランジスタX2がオフして、コンデンサX4は定電流I1によって充電され、電圧V1は傾きI1/CX4で上昇する。抵抗X9に流れる電流I2は、電圧V1に比例して時間とともに増加していく。
補正電流I4に着目すると、I4=I2−I3が成り立つから、I2=0となる時刻T1においてはI4=−I3となり負の値をとり、その後、電流I2が増加するに従って補正電流I4は負から正に増加していく。ここで、補正電流I4は、時刻T1からクロック信号CLKの周期時間Toscの半分となるTosc/2が経過した時刻T3に0となるように調節しておく。
電流I2は、傾きI1/(CX4×RX9)で時間と共に増加し、補正電流I4の傾きもこれと等しくなる。補正電流I4は、クロック信号CLKの周期時間Toscの1/2の時間Tosc/2でI3だけ増加させればよいため、I3=I1/(CX4×RX9)×Tosc/2が成り立つように、電流値I1、抵抗値RX9、および、容量値CX4を決定すればよい。
オン時間補正回路Xにおいて以上のように補正電流I4を生成した場合、タイマ回路Yにおける充電電流I6は、定電流源Y1により生成される定電流I5に、時間と共に変化する補正電流I4が合成された電流となる。
以上のように構成されたスイッチングレギュレータ500の動作について説明する。以下の説明では、入力電圧Vin=10V、基準電圧Vref=2Vと仮定する。このときの定常状態におけるスイッチング信号SWのデューティ比Dは20%となる。
図12は、オン時間制御回路CTRLにて、オン時間補正回路Xによるオン時間の補正を行う場合のスイッチングレギュレータ500の信号波形を示すタイムチャートである。
発振回路OSCは、所定の周期時間Toscをもって、クロック信号CLKにパルスを発生させている。
時刻T1にクロック信号CLKがハイレベルとなる。その後、時刻T2に出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで下がるとスイッチング信号SWがハイレベルとなる。スイッチング信号SWがハイレベルとなると、スイッチング信号生成回路503のオン時間制御回路CTRLにおいて、スイッチング信号SWの補正オン時間Ton’が決定される。
上述のようにオン時間制御回路CTRLにおいては、タイマ回路YのコンデンサY3を充電する充電電流I6は、クロック信号CLKが立ち上がると、徐々に増加し始める。スイッチング信号SWが立ち上がった時刻T2において、充電電流I6は、定電流I5よりも小さくなっている。その結果、コンデンサY3を基準電圧V3まで充電するのに要する時間、すなわち補正オン時間Ton’は、基準オン時間Tonよりも長くなる。オン時間制御回路CTRLは、スイッチング信号SWがハイレベルとなってから補正オン時間Ton’経過後の時刻T3にフリップフロップFFをリセットし、スイッチング信号SWをローレベルとする。時刻T2から時刻T3までのスイッチング信号SWのハイレベル時間中に出力電圧Voutは上昇し、時刻T3にスイッチング信号SWがローレベルとなると、出力電圧Voutは下がり始める。
次に時刻T4において再びクロック信号CLKがハイレベルとなる。この間、出力電圧Voutは徐々に低下しており、基準電圧Vrefまで低下した時刻T5にスイッチング信号SWがハイレベルとなる。前回の補正オン時間Ton’が基準オン時間Tonよりも長く設定されていたため、クロック信号CLKが立ち上がってからスイッチング信号SWが立ち上がるまでの経過時間td2は、前回の経過時間td1よりも長くなり、スイッチング信号SWの立ち上がりは遅れる。
時刻T5にスイッチング信号SWがハイレベルとなると、再度オン時間制御回路CTRLによってオン時間Tonが調節される。スイッチング信号SWが立ち上がる時刻T5における充電電流I6は、定電流I5よりも低いため、補正オン時間Ton’’は、基準オン時間Tonよりも長くなり、時刻T6にスイッチング信号SWがローレベルとなる。
次に、時刻T7において再びクロック信号CLKがハイレベルとなり、時刻T8においてスイッチング信号SWがハイレベルとなる。前回の補正オン時間Ton’’の調節により、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWの立ち上がりまでの経過時間td3は、経過時間td2よりも長くなる。
オン時間Tonの補正量は、補正電流I4によって決められており、この補正電流I4は、クロック信号CLKの立ち上がりから周期時間Toscの1/2の時間経過後に0となるように設定されている。したがって、スイッチング信号SWの立ち上がりの時刻が徐々に調整されていき、スイッチング信号SWの立ち上がり時間は、クロック信号CLKの立ち上がりから、Tosc/2経過後の時刻に収束していくことになる。
このようにして、本実施の形態に係るスイッチングレギュレータ500では、クロック信号CLKの立ち上がりからスイッチング信号SWの立ち上がりまでの経過時間に応じてスイッチング信号SWのオン時間Tonを補正し、補正後のオン時間Ton’(図中では補正量が変化していく様子をTon’、Ton’’、Ton’’’として描写)によってスイッチング素子を駆動することにより、クロック信号CLKとスイッチング信号SWの周期を近づけることが可能となる。
図13は、オン時間補正動作をより詳細に説明するためのタイムチャートであり、クロック信号CLKと、(a)誤差Aのない理想的な状態(A=0)、(b)誤差Aがオン時間Tonを長くする方向に働いた状態(A>0)、及び、(c)誤差Aがオン時間Tonを短くする方向に働いた状態(A<0)における各々のスイッチング電圧Vswが描写されている。
図13に示すように、本実施形態のスイッチングレギュレータ500では、誤差Aが正の値である場合には、それを打ち消すように補正量Bが負の値に設定され、逆に、誤差Aが負の値である場合には、それを打ち消すように補正量Bが正の値に設定される。
従って、本実施形態のスイッチングレギュレータ500であれば、その定常時(出力不変時)に、スイッチング信号SWを一定の動作周波数(=1/Tosc)でパルス駆動することができるので、出力リップルの低減など、スイッチングレギュレータ500自体の性能向上を図ることはもちろん、スイッチングレギュレータ500を電源として搭載したアプリケーション自体の性能(音声出力や無線通信のノイズ耐性など)を高めることも可能となる。
また、スイッチング信号SWの発振精度は、クロック信号CLKの発振精度に依存するので、発振回路OSC(PLL回路)を高精度化して、クロック信号CLKの発振精度を高めることにより、容易にスイッチング信号SWの発振精度を高めることが可能となる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係るスイッチングレギュレータ600の構成を示す回路図である。本実施形態は、先述の第1実施形態と第2実施形態を組み合わせた構成である。具体的には、図1のスイッチングレギュレータ100に図9の発振回路OSCを追加した上で、図1の第1オン時間制御回路34を図9のオン時間制御回路CTRLに置き換えた構成であると言える。
本実施の形態に係るスイッチングレギュレータ600であれば、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2の周期を近づけて互いに同期をとりながら、定常時(出力不変時)に、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2をいずれも一定の動作周波数(=1/Tosc)で駆動することが可能となる。
また、第1実施形態でも述べたように、第2オン時間制御回路44のオン時間補正回路70において、充電電流Ich2の補正量を、第1スイッチング信号SW1の立ち上がりから、第1スイッチング信号SW1の周期時間の1/2遅れた時刻において0に設定することにより、第1スイッチング信号SW1と第2スイッチング信号SW2のオン時間が時間的にシフトして生成されることになるので、第1メイントランジスタTr1と第2メイントランジスタTr3の同時オンを防止することが可能となる。
<その他の変形例>
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータ、及び、これを電源として用いた電子機器に利用可能な技術である。
SW1 第1スイッチング信号
SW2 第2スイッチング信号
10 第1スイッチング信号生成回路
12 第1スイッチング素子
14 第1出力回路
20 第2スイッチング信号生成回路
22 第2スイッチング素子
24 第2出力回路
30 第1電圧比較器
32 第1フリップフロップ
34 第1オン時間制御回路
40 第2電圧比較器
42 第2フリップフロップ
44 第2オン時間制御回路
70、X オン時間補正回路
80、Y タイマ回路
100、500、600 スイッチングレギュレータ
1000 スイッチングレギュレータ制御回路
CTRL オン時間補正回路
OSC クロック生成回路

Claims (10)

  1. 所定の発振周波数を有するクロック信号を生成する発振回路と、
    出力回路に接続されるスイッチング素子を駆動するためのスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成回路と、を備え、
    前記スイッチング信号生成回路は、前記スイッチング信号の周波数が前記クロック信号の周波数に近づくように、前記スイッチング信号のオン時間を変化させ、かつ前記出力回路から出力される出力電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記スイッチング信号がオンとなるタイミングを変化させることを特徴とするスイッチングレギュレータ制御回路。
  2. 前記スイッチング信号生成回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出し、その経過時間が所定の目標値に近づくように前記スイッチング信号のオン時間を変化させることを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  3. 前記スイッチング信号生成回路は、
    前記出力電圧と前記基準電圧とを比較する電圧比較器と、
    前記電圧比較器の出力によりセットされるフリップフロップと、
    前記フリップフロップの出力の立ち上がりから前記スイッチング信号のオン時間が経過すると前記フリップフロップをリセットするオン時間制御回路と、を含み、前記フリップフロップの出力を前記スイッチング信号として出力し、
    前記オン時間制御回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間を検出し、その経過時間が所定の目標値に近づくように前記スイッチング信号のオン時間を変化させることを特徴とする請求項2に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  4. 前記オン時間制御回路は、
    定電流をコンデンサに流して所定の電圧に達するまでの経過時間を前記スイッチング信号のオン時間として計測するタイマ回路と、
    前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間に基づいて前記タイマ回路における前記定電流の値を増減させるオン時間補正回路と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  5. 前記オン時間補正回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が短いとき、前記定電流を減少させ、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が長いとき、前記定電流を増加させることを特徴とする請求項4に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  6. 前記オン時間補正回路は、前記クロック信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の立ち上がりまでの経過時間が、前記クロック信号の周期時間の略1/2のときに前記定電流の補正量を0とすることを特徴とする請求項5に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  7. 第2出力回路に接続される第2スイッチング素子を駆動するための第2スイッチング信号を生成する第2スイッチング信号生成回路をさらに備え、
    前記第2スイッチング信号生成回路は、前記第2スイッチング信号の周波数が前記第1スイッチング信号の周波数に近づくように、前記第2スイッチング信号のオン時間を変化させ、かつ前記第2出力回路から出力される第2出力電圧が所定の第2基準電圧に近づくように、前記第2スイッチング信号がオンとなるタイミングを変化させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  8. 前記第2スイッチング信号生成回路は、前記第2スイッチング信号のオン時間が前記第1スイッチング信号のオン時間と重ならないように前記所定の目標値を設定することを特徴とする請求項7に記載のスイッチングレギュレータ制御回路。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のスイッチングレギュレータ制御回路と、
    前記スイッチングレギュレータ制御回路によってオンオフされるスイッチング素子と、
    を備えることを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  10. 所定の直流電圧を生成する電圧源と、
    前記直流電圧を昇圧または降圧して負荷に出力する請求項9に記載のスイッチングレギュレータと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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