JP2012048890A - 全固体リチウムイオン電池 - Google Patents

全固体リチウムイオン電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2012048890A
JP2012048890A JP2010188137A JP2010188137A JP2012048890A JP 2012048890 A JP2012048890 A JP 2012048890A JP 2010188137 A JP2010188137 A JP 2010188137A JP 2010188137 A JP2010188137 A JP 2010188137A JP 2012048890 A JP2012048890 A JP 2012048890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
solid electrolyte
lithium ion
electrode layer
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010188137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5602541B2 (ja
Inventor
Kazuhito Ogasa
和仁 小笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohara Inc
Original Assignee
Ohara Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohara Inc filed Critical Ohara Inc
Priority to JP2010188137A priority Critical patent/JP5602541B2/ja
Publication of JP2012048890A publication Critical patent/JP2012048890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5602541B2 publication Critical patent/JP5602541B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】全固体リチウムイオン電池の電極層の未焼成体を焼成する際に、電極層中の電極活物質粉末と固体電解質粉末の粒界や、電極層と固体電解質層の界面で両者の化学反応によって電極活物質が分解したり、イオン伝導を阻害する物質が生成されてしまう事を低減し、高い電圧と、高い放電容量を得られ、かつ製造コストが低い全固体リチウムイオン電池を提供すること。
【解決手段】 無機固体からなる正極層、電解質層および負極層を含む全固体リチウムイオン電池であって、前記正極層にLi1−xMPOである正極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、前記固体電解質の前記正極活物質に対する質量比の値が1/9以上9以下である全固体リチウムイオン電池。
但し、xは0≦x≦0.1、yは0≦y≦0.1を満たし、AはAl、W、Tiから選ばれる1種以上であり、MはFe、Mn、Co、Niから選ばれる1種以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は全固体リチウムイオン電池に関する。
無機固体電解質を使用し、電極においても有機物を使用しない全固体電池は有機電解液の漏液やガス発生の心配がなく安全な電池として期待されている。また、全固体電池は液系の電池と比較して、電池反応以外の反応が生じることが少なく、長寿命化も期待できる。
一例として全固体電池は固体電解質層の両側に正極層と負極層がそれぞれ積層される。無機固体電解質層として焼結体を使用する場合、固体電解質またはその未焼成体と電極の未焼成体を積層し、同時に焼成することによって電極や固体電解質の焼結体を作製すると同時にこれらの界面を良好に接合することが期待できる。この方法は製造工程を少なくすることができ、製造コストを低減することが出来ると同時に、電極層−固体電解質層の接合界面におけるイオンの移動抵抗を低減することが期待できる。
しかし、一般的にリチウムイオン二次電池においては、正極活物質は酸化力の高い物質であり、負極活物質は還元力の高い物質である。電極内でのイオン伝導性を付与する為に、電極の未焼成体中には電極活物質粉末と共に固体電解質粉末を含有させて焼成することが好ましいが、焼成時の両者の粉末間の粒界において、両者が化学反応してしまう事がある。また、固体電解質層またはその未焼成体と同時に電極層の未焼成体を焼成する場合においても、電極層と固体電解質層の界面において電極活物質と固体電解質とが化学反応してしまう。
そのため電極活物質が分解されてその機能を果たさなくなったり、イオン伝導を阻害する化合物が生成されてしまう問題が生ずる事となる。
従って、電極層−固体電解質層の界面が焼成によって物理的に良好に接合されたとしても、この界面や電極層中の電極活物質と固体電解質間の粒界に生成された化合物によってリチウムイオンの移動抵抗が大きくなり、放電容量が理論容量まで遠くおよばない結果となる。さらに、前記生成化合物によって、設計電圧が得られないこともある。
また、電極の未焼成体のみを焼成することにより電極層の焼結体のみを作成し、その後固体電解質層の未焼成体と共に再度焼結する場合や、固体電解質層を接着する場合もある。このような場合も電極層の焼結時に電極層中の電極活物質と固体電解質間の粒界において両者が化学反応してしまう。
このことは、特に正極において顕著である。
このような問題を解決する為に、焼成温度を低温にする方法も提案されているが、電極や固体電解質の焼結が不十分となり、高い開回路電圧を実現し、かつ、理論容量付近まで放電容量を高めるには至っていない。
特許文献1には、電極の前駆体や固体電解質の前駆体等からなる積層体を焼成する雰囲気を低酸素雰囲気とすることが提案されている。しかしこれらの方法で作製された電池は0.88μA/cmの非常に小さな電流での充放電を行っているにすぎず、大電流での充放電は実現していない。また、放電容量も非常に小さい。
特開2007−227362号公報
本発明の課題は全固体リチウムイオン電池の電極層の未焼成体を焼成する際に、電極層中の電極活物質粉末と固体電解質粉末の粒界や、電極層と固体電解質層の界面で両者の化学反応によって電極活物質が分解したり、イオン伝導を阻害する物質が生成されてしまう事を低減し高い開回路電圧を実現し、高い放電容量を実現し、かつ製造コストが低い全固体リチウムイオン電池を提供することにある。
本発明者は上記の課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、正極の活物質として特定の物質を選択し、かつ、電極中に混合する固体電解質の含有量を特定の割合とする事によって、上記の課題が解決できる事を見いだし、この発明を完成したものであり、その具体的な構成は以下の通りである。
(構成1)
無機固体からなる正極層、電解質層および負極層を含む全固体リチウムイオン電池であって、
前記正極層にLi1.3−xMPOである正極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、
前記固体電解質の前記正極活物質に対する質量比の値が1/9以上9以下である全固体リチウムイオン電池。
但し、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、AはAl、Mg、W、Ti、Na、から選ばれる1種以上であり、MはFe、Mn、Co、Ni、Cu、Znから選ばれる1種以上である。
(構成2)
前記正極活物質が炭素で被覆されている構成1に記載の全固体リチウムイオン電池。
(構成3)
前記正極層に導電助剤が1質量%以上20質量%以下含まれている構成1または2に記載の全固体リチウムイオン電池。
(構成4)
前記負極層にLiTi5−x12である負極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、
前記固体電解質の前記負極活物質に対する質量比の値が1/9以上10以下である構成1から3のいずれかに記載の全固体リチウムイオン電池。
但し、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、RはMg、Al、Wから選ばれる1種以上である。
(構成5)
前記負極活物質が炭素で被覆されている構成4に記載の全固体リチウムイオン電池
(構成6)
前記リチウムイオン伝導性の固体電解質はLi0.8+x+z2−jSi3−z12の結晶を含むことを特徴とする構成1から5のいずれかに記載の全固体リチウムイオン電池。
但し、x、y、zは0≦x≦0.8、0≦z≦0.6、yは0≦y≦0.6、jは0≦j≦0.6を満たし、EはAl、Gaから選ばれる1種以上、GはGe、Ti、Zr、Y、Scから選ばれる1種類以上である。
本発明によれば、全固体リチウムイオン電池の電極層の未焼成体を焼成する際に、固体電解質層と電極層との界面および/または電極中の電極活物質と固体電解質との粒界での固体電解質や電極活物質の分解やイオン伝導を大きく阻害する化合物の生成が抑制されるので、高い放電容量が得られ、大きな作動電流においても高い充放電効率を得られる全固体リチウムイオン二次電池を得ることができる。
また、起電力が高いほど、より正極活物質は酸化力が高くなり、負極活物質は還元力が高くなるため、焼成時の分解やイオン伝導を大きく阻害する化合物の生成がより生じやすい。しかし、本発明によれば、より高い起電力を有する全固体リチウムイオン二次電池を得ることができる。
正極活物質の種類と放電容量の関係を示した図である。
本発明の全固体リチウムイオン二次電池は無機固体電解質層を挟み、正極と負極の2つの無機固体からなる電極層を有し、少なくとも1つの電極層が焼結されており、それぞれの電極層には集電体が接合されている。固体電解質層は、正極と負極の電極層を物理的に離間させ、かつリチウムイオンの伝導を担う。二つの電極層は固体電解質層に接合されている。固体電解質層と二つの電極層は焼成によって接合されていることが物理的および電気化学的な接合性を良好とする為に好ましい。
本発明の全固体リチウムイオン二次電池について述べる。本発明の全固体リチウムイオン二次電池は、無機固体からなる正極層、電解質層および負極層を含む全固体リチウムイオン電池であって、前記正極層にLi1−xMPOである正極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、前記固体電解質の前記正極活物質に対する質量比の値が1/9以上9以下であることを特徴とする。
正極活物質として、Li1−xMPOを使用し、さらに正極活物質に対する固体電解質の量を規程することにより、電極層の未焼成体を焼成する際に、固体電解質層と電極層との界面および/または電極中の電極活物質と固体電解質との粒界での固体電解質や電極活物質の分解やイオン伝導を大きく阻害する化合物の生成を効果的に抑制することができる。
ここで、Li1.3−xMPOにおいて、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、AはAl、Mg、W、Ti、Naから選ばれる1種以上であり、MはFe、Mn、Co、Ni、Cu、Znから選ばれる1種以上である。
このなかでも上記式中においてAはAl、Mg、W、Ti、Naのから選ばれる1種であって良い。また、MはFe、Mn、Co、Ni、Cu、Znから選ばれる1種であって良い。特にMはNiとCoの固溶体が最も好ましい。CoとNiの比率は1:1が好ましい。また、上記式において、xの範囲は0.39≦x≦0.5がより好ましく、0.35≦x≦0.40が最も好ましい。
好ましい正極活物質は、具体的にLi0.95Al0.05Ni0.5Co0.5PO、Li0.95Al0.05CoPO、である。
負極活物質としては、SiO(但しzは0.1≦z≦2.2を満たす)、Nb、LiTi12、Li0.1WO、MoO、LiMn、LiFe、LiNiVO、Li1.5CoVO、Li2.5ZnVO、LiMnV6.96、LiFe(PO、LiTi(PO、グラファイト、ハードカーボン、Sn−Cu、Sn0.50.5などを使用することが可能であるが、LiTi5−x12で(但し、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、RはMg、Al、Wから選ばれる1種以上)を使用する事により、電子伝導性が付与されるため好ましい。
より具体的にはLiTi12、LiTi4.95Al0.0512、LiFe(PO、LiTi(POが好ましい。
正極層には、正極層に接合される固体電解質層と、正極層中の活物質とのリチウムイオン伝導パスを良好に形成する為に、イオン伝導助剤として固体電解質が含まれる。
負極層においても、負極層に接合される固体電解質層と、負極層中の活物質とのリチウムイオン伝導パスを良好に形成する為に、イオン伝導助剤として固体電解質が含まれることが好ましい。
固体電解質をイオン伝導助剤として正極層または負極層の電極層中に含ませるには、電極活物質および導電助剤と共にリチウムイオン伝導性の固体電解質の粉末または焼結後にリチウムイオン伝導性を発現する無機固体粉末を混合し、焼結すれば良い。
正極層に含まれるリチウムイオン伝導性の固体電解質含有量は、正極層中の正極活物質に対する質量比で1/9以上9以下である。より好ましくは2/8以上6/4以下であり、さらに好ましくは3/7以上4/6以下である。この範囲でリチウムイオン伝導性の固体電解質を含有させ、かつ、正極活物質を限定することで、良好なイオン伝導を得つつ、電極層の焼成時の固体電解質や電極活物質の分解や化合物の生成を効果的に抑制することができる。
負極層においてもリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれる事が、負極層中のリチウムイオン伝導性を高める為に好ましい。含まれるリチウムイオン伝導性の固体電解質含有量は、負極層中の負極活物質に対する質量比で1/9以上10以下が好ましく、2/8以上6/4以下がより好ましく、3/7以上4/6以下が最も好ましい。
正極層と負極層の間に位置する固体電解質層、および電極層を構成する電極材料中にイオン伝導助剤として存在す固体電解質はリチウムイオン伝導性を有する結晶を含む化合物を使用することができる。例えば、LiN、LISICON類、ペロブスカイト構造を有するLa0.55Li0.35TiO、NASICON型構造を有する物質(例えばLi1+XAl(Ti,Ge)2-X(PO、LiTi12、Li1.5Al0.5Ge1.5(PO等)が使用できる。
その中でも特に、Li1+x+z2−jSi3−z12(但し、j、x、y、zは0≦x≦0.8、0≦z≦0.6、yは0≦y≦0.6、jは0≦j≦0.6を満たし、EはAl、Gaから選ばれる1種以上、GはGe、Ti、Zr、Y、Scから選ばれる1種類以上)の結晶を含む物質はリチウムイオン伝導度が高く、化学的に安定しており、扱いが容易であるという利点がある。また、この結晶は特定組成のガラスを熱処理することにより、ガラスセラミックス中の結晶として析出させる事が可能である。上記結晶を有するガラスセラミックスの粒子は、粒子中においてイオン伝導を妨げる空孔や結晶粒界をほとんど有しない点で好ましい。
ここで、ガラスセラミックスとは、アモルファスガラスを熱処理することによりガラス相中に結晶相を析出させて得られる物質であり、非晶質固体と結晶からなる物質をいう。更に、ガラス相すべてを結晶相に相転移させた物質、すなわち、物質中の結晶量(結晶化度)が100質量%のものを含む。ガラスセラミックスの場合は析出結晶の粒子間や析出結晶中に空孔がほとんどない為にイオン伝導の点で有利である。
固体電解質層の作製において、または電極層の作製において電極層中に固体電解質を含有させる為には、上記ガラスセラミックスの粉末、またはガラスセラミックスの原ガラスの粉末を使用することができる。原ガラスの粉末を使用する場合は固体電解質層や電極層の焼成過程においてガラス粉末中に結晶が析出しガラスセラミックスとなる。すなわち、上記結晶を析出する原ガラスは、焼結後にリチウムイオン伝導性を発現する無機固体である。
熱処理により、上記結晶を析出する原ガラスは
酸化物基準のmol%表示で、
LiO:10〜25%、および
Al+Ga:0.5〜15%、および
TiO+GeO+ZrO+Y+Sc:25〜50%、および
SiO:0〜15%、および
:26〜40%
の各成分を含有するガラスを溶融、急冷することで得ることができる。
正極活物質および負極活物質は、活物質のリチウムイオンの吸蔵、放出に伴う電子の授受がスムーズに行われる為に、炭素で被覆されていても良い。活物質が炭素で被覆されているとは、活物質の結晶粒界に炭素の層が存在することである。前記効果を得るためには前記炭素の層の厚みとしては1nm〜1μmが好ましく、3nm〜100nmがより好ましく、5nm〜10nmが最も好ましい。同様に前記効果を得るためには、活物質の結晶子の周囲を全て被覆することが必要ではなく、ある一定以上の面積を被覆すれば良い。具体的には結晶子の面積の5%〜100%が好ましく、40%〜100%がより好ましく、60%〜100%が最も好ましい。
ここで、電極層中の活物質周囲の被覆層の厚さは電極層を削り出し、微粉末状態にした試料をTEM(透過型電子顕微鏡)観察することで確認することができる。また、被覆層の存在面積割合は3次元の測定は困難であるため、TEM像に現われる粒界の線の長さの合計に対する保護層の長さの割合を被覆層の面積割合とする。TEMで観察ができない場合はEPMAによるマッピング分析によって観察し、同様に存在面積割合を求める。保護層の存在面積割合は電池の全ての部位について測定しなくとも良く、任意に選んだ部位のTEM観察像において測定した値を用いることができる。また、特異的にごく限られた一部の部位のみ(例えば電極層の体積の3%以下)で保護層の存在面積割合が他の部位と異なっていても、他の部位が本発明で規定する被覆層の面積割合に合致するのであれば、その電池は本発明の効果を得ることができる。
正極層を構成する正極材料中または、負極層を構成する負極材料中には、正極層や負極層の電極層に接合される集電体と電極層中の電極活物質との電子伝導パスを良好に形成する為に、導電助剤が含まれることが好ましい。
導電助剤の含有率は、電池容量と電極層の電子伝導性のバランスを考慮し、含まれる電極層の電極材料(すなわち、正極材料または負極材料)全体に対し、1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、2質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、4質量%以上10質量%以下であることが最も好ましい。導電助剤は、炭素やチタンやニッケル、クロム、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属や白金、金、ロジウムなどの貴金属を含むことができる。
本発明の全固体リチウムイオン電池の電極層と固体電解質層の積層体の製造は電極層前駆体、固体電解質層前駆体を焼成することにより作製することができる。焼成の方法は種々の態様を用いることができる。
すなわち、電極層前駆体、固体電解質層前駆体をそれぞれ焼成した後に積層し、再度焼成して各層を接合する方法や、いずれかの層を焼成して焼結体とした後に当該焼結体上に前駆体を積層し、焼結体と前駆体を同時に焼成して接合する方法や、二以上の層の前駆体を積層し同時に焼成して焼結体としながら層間を接合する方法などである。
電極層前駆体、固体電解質層前駆体とはそれぞれ、電極層の未焼成体、固体電解質層の未焼成体を意味する。
さらに電極層上に集電体を積層するが、薄膜状の金属層を接合しても良いし、前駆体から焼成により形成しても良い。なお、電極層自体の電子伝導性が高ければ、集電体はなくても良い。
固体電解質層前駆体は固体電解質の粉末を材料粉末として成形すればよい。固体電解質粉末の平均粒子径は固体電解質層を緻密にしてイオン伝導率を上げるため、0.1μm〜3μmが好ましく、0.1μm〜1μmがより好ましく、0.1μm〜0.6μmが最も好ましい。
電極層前駆体は電極活物質の粉末と必要に応じて固体電解質の粉末、電子伝導助材の粉末を電極材料粉末として成形すればよい。電極活物質粉末の平均粒子径は電極反応面積を上げるため、0.1μm〜10μmが好ましく、0.1μm〜3μmがより好ましく、0.1μm〜1μmが最も好ましい。
電極層前駆体に含む固体電解質粉末の平均粒子径は反応面積を上げるため、0.1μm〜10μmが好ましく、0.1μm〜1μmがより好ましく、0.1μm〜0.6μmが最も好ましい。
電子伝導助材粉末の平均粒子径は伝導度を上げるため、10nm〜3μmが好ましく、10nm〜1μmがより好ましく、10nm〜50nmが最も好ましい
なお、平均粒子径はレーザー回折法によって測定した時のD50(累積50%径)の値であり、具体的には日機装株式会社製の粒度分析計マイクロトラックMT3300EXIIまたはベックマン・コールター社製サブミクロン粒子アナライザーN5によって測定した値を用いることができる。なお、前記平均粒子径は体積基準で表わした値である。
電極活物質の粒子に被覆層を形成するためには、電極層前駆体の原料粉末の表面に被覆層となる物質を被覆して、これを電極材料粉末とすることが好ましい。例えば電極活物質粒子の表面に炭素を被覆する場合、電極活物質とスクロースやグルコースなどの糖類の水溶液を混合しながら水分を乾燥し、黒鉛坩堝内、不活性雰囲気下で熱処理すれば良い。
電極層前駆体や固体電解質層前駆体は上述の原料粉末を加圧成形したものでも良いが、薄板状や任意の形状に成形し易い点でグリーンシートを前駆体とすることが好ましい。
ここでグリーンシートとは、焼成前のガラス、ガラスセラミックス、セラミックス等の粉末に有機バインダー、可塑剤、溶剤等を混合してスラリーとし、当該スラリーを薄板状に成形後、溶剤を揮発させた未焼成体を意味することができる。この成形は、ドクターブレードやカレンダ法、スピンコートやディップコーティングなどの塗布法、印刷法、ダイコーター法、スプレー法等により行うことができる。焼成前のグリーンシートは柔軟であり、任意の形状に切断することや、積層することも可能である。
有機バインダーとしては、プレス成形やラバープレス、押し出し成形、射出成形用の成形助剤として市販されている汎用のバインダーを用いることができる。具体的には、アクリル樹脂、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ブチルメタアクリレート、ビニル系の共重合物等を用いることができる。有機バインダーの含有量の下限値は、シート形状を維持させやすくするため、電極活物質粉体、固体電解質粉体、有機バインダー、可塑剤、溶剤などからなる混合スラリーの量に対して1重量%以上とすることが好ましく、3重量%以上とすることがより好ましく、5重量%以上とすることが最も好ましい。
また、有機バインダーの含有量の上限値は、脱脂後の空隙を低減させやすくするため、混合スラリーの量に対して50重量%以下とすることが好ましく、40重量%以下とすることがより好ましく、30重量%以下とすることが最も好ましい。
溶剤は粉体を均質に分散する為に用いてもよい。溶剤としてはPVA、IPA、ブタノール、トルエン、キシレン、アセトニトリル、NMPなど公知の材料を使用することができるが、環境の点でアルコール若しくは水が好ましい。更に均質で緻密な固体電解質を得るために、電極活物質や固体電解質粉末、有機バインダーと共に分散剤を適量添加することも可能であり、混合乾燥時の泡抜きを良好にするための界面活性剤などを適量添加することも可能である。
また、グリーンシートには、Liを含む無機化合物を同時に含有する事も可能である。これは、Liを含む無機化合物が焼結助剤(バインダー)として働き、焼結時に粒子同士を結合させる働きを持つ。Liを含む無機化合物としてはLiPO、LiPO、LiI、LiN、LiO、Li、LiF等が挙げられる。
グリーンシートの成形はドクターブレード法、カレンダ法等の公知の方法を用い、シート状に成形する。成形後のグリーンシートの厚みの下限値は、乾燥工程において内部の残溶媒量をできるだけ少なくし表面にクラックを生じさせないようにするため、300μm以下が好ましく、150μm以下がより好ましく、100μm以下が最も好ましい。また、グリーンシートの厚みの下限値は安定したハンドリング性をもたせるため1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上が最も好ましい。更に必要に応じて任意の形状に加工してもよい。焼成後の固体電解質、電極等を所望の厚みとするために、同種のグリーンシートを積層してもよい。また焼成後の固体電解質の緻密性をより向上させる為に、グリーンシートをロールプレスや一軸、等方加圧等により加圧しても良い。
正極、固体電解質、負極それぞれのグリーンシートを積層する場合、積層後のグリーンシートの厚みの上限値は焼成時間の短縮のため2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、800μm以下が最も好ましい。また、グリーンシートの厚みの下限値はうねり度低減のため30μm以上が好ましく、100μm以上がより好ましく、200μm以上が最も好ましい。また、グリーンシートの積層体が焼成される際に撓んだり破損することを防ぐ為に、これらのグリーンシートを支持体上に積層して焼成しても良い。
電極層前駆体を焼成する際の最高温度は750℃〜1100℃が好ましく、900℃〜1050℃がより好ましく、950℃〜1000℃が最も好ましい。
固体電解質層前駆体を焼成する際の最高温度は850℃〜1100℃が好ましく、900℃〜1050℃がより好ましく、950℃〜1000℃が最も好ましい。
電極層前駆体を焼成する工程、または少なくとも1つの電極層前駆体を含む電極層前駆体と固体電解質層前駆体の積層体を焼成する工程においては、N、H、He、Ar、CO、CO、CHから選ばれる少なくとも1種のガスを含む雰囲気で焼成することが好ましい。このような雰囲気とすることで、保護層の変質や焼失を抑制し、保護層が固体電解質や電極活物質の分解反応を抑制する効果が得やすくなる。
上記の他、焼成雰囲気の酸素分圧を低減させることを可能にする材料からなる成形体を電極層前駆体に接触させながら焼成する工程によっても保護層の変質や焼失を抑制し、保護層の材料が電極活物質と固体電解質の分解反応を抑制する効果が得やすくなる。これは上述のガスを含む雰囲気で焼成すると共に行っても良い。
酸素分圧を低減させることを可能にする材料とは、雰囲気中の酸素と燃焼反応を起こすことが可能な材料であることが好ましい。具体的には炭素系材料あるいは、炭素系材料に金属粒子を分散させたシートであることが好ましく、グラファイトからなるセッター、あるいはFeの微粒子を分散させたグラファイトからなるセッターが最も好ましい。
焼結後の電極層の厚さは電極層中のイオン移動抵抗と電池容量のバランスから5μm〜1mmが好ましく、10μm〜500μmがより好ましく、20〜100μmが最も好ましい。一方の電極(例えば負極)に支持体としての機能を付与させる場合は電極の厚さは2mmを上限としても良い。
焼結後の固体電解質層の厚さは、負極と正極を隔離することができれば十分であり薄いほうが好ましいが、機械的強度との兼ね合いからに1μm〜100μmが好ましく、1μm〜50μmがより好ましく、1〜20μmが最も好ましい。
以下、本発明に係る全固体リチウムイオン電池について、具体的な実施例を挙げて説明する。
[リチウムイオン伝導ガラスセラミックスの作製]
原料としてHPO、Al(PO、LiCO、SiO、TiOを使用し、これらを酸化物換算のmol%でPを35.0%、Alを7.5%、LiOを15.0%、TiOを38.0%、SiOを4.5%といった組成になるように秤量して均一に混合した後に、白金ポットに入れ、電気炉中1500℃でガラス融液を撹拌しながら4時間加熱熔解した。その後、ガラス融液を流水中に滴下させることにより、フレーク状ガラスを得た。
前記フレーク状ガラスをそれぞれラボスケールのジェットミルにより粉砕して、ジルコニア製の回転ローラーにより分級を行い、平均粒子径20μmの粉末とした。この粉末を遊星ボールミル、アトライター、ビーズミル等で更に粉砕し、平均粒子径0.6μmを有するリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの原ガラス粉末(以後原ガラス粉末とする)を得た。
[リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス基板の作製]
原ガラス粉末に、水に分散させたアクリル樹脂に分散剤を添加し、ボールミルで12時間に亘り撹拌することでスラリーを調製した。このスラリーにおけるガラス微粒子の含有量は65.5質量%であり、アクリル樹脂の含有量は13.5質量%であった。かかるスラリーを、ドクターブレード法で離型処理を施したPETフィルム上に厚み20μmで成形し、80℃にて一次乾燥を、更に95℃で二次乾燥を行うことで、シート状物を得た。
PETフィルムを剥離した後のシート状物26枚を重畳し、等方加圧装置(CIP)を用いて196.1MPaにて10分間に亘り加圧を行うことで、緻密なグリーンシートを作製した。
グリーンシートをφ59.5mmに切り出し、1000℃で1時間焼成した。そして、焼成処理物をX線回折法で調査したところ、主結晶相がLi1+x+yAlTi2−xSi3−y12(式中、0≦x≦0.4、0<y≦0.6)であることが確認された。また、インピーダンス測定を行って求めたイオン伝導度は2.0×10−4Scm−1であった。厚さは380μm、直径はφ50mmであった。
[正極活物質、負極活物質の前処理]
(正極活物質の処理)
表1に記載の各正極活物質それぞれについて、表面処理を行った。正極活物質10gに変性エタノール40g、10mmのジルコニアボール(YTZボール、東ソー)を200g、250ccジルコニアポットに入れ、遊星ボールミルにて250rpm100分間粉砕処理を行った。その後、ジルコニアボールを0.5mm、300gに変更して、300rpm、100分間粉砕処理をおこなった。粉砕後の試料粒子径はD50で0.5μmであった。
粉砕試料に20重量%スクロース溶液2.5gを加え、乳鉢で混合、乾燥後に炭素坩堝に入れ、上方にグラファイト粉末の入った皿を配置し、N雰囲気下600℃ 3時間焼成した。
(負極活物質の処理)
負極活物質LiTi12について表面処理を行った。負極活物質10g(石原産業株式会社製・LC855−17C、D50 20μm)に20重量%スクロース溶液2.5gを加え、乳鉢で混合、乾燥後に炭素坩堝に入れ、上方にグラファイト粉末の入った皿を配置し、N雰囲気下600℃、3時間焼成した。
[電極スラリーの作製とセルの焼成]
表1に示すように、表面処理をした各正極活物質と、原ガラス粉末、電子伝導助剤(カーボン・ナノファイバー、VGCF(登録商標)昭和電工株式会社製)、バインダー(オリコックスKC250、共栄化学)、分散剤(フローレンG700、共栄化学)、溶剤(変性エタノール、和光純薬)を混合し、正極スラリーを6種類作製した。
上記において焼成した直径50mmのリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス基板の片面に各正極スラリーを塗布、基板周縁部のスラリーをウエスでふき取り大気放置でスラリーを乾燥させた後、表1に示す焼成温度でN雰囲気下10分間焼成した。
正極スラリーに含まれる原ガラス粉末は焼成後にリチウムイオン伝導性の固体電解質となった。
表2に示すように、表面処理をした負極活物質LiTi12と、バインダー(オリコックスKC250、共栄化学)、分散剤(フローレンG700、共栄化学)、溶剤(変性エタノール、和光純薬)を混合し、負極スラリーを作製した。
各正極スラリーを塗布、焼成したリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス基板の反対面に負極スラリーを塗布し、周縁部のスラリーをウエスでふき取り大気放置でスラリーを乾燥させた後、N雰囲気で500℃、10分間焼成した。
厚さ25μmアルミ箔および銅箔を幅5mm長さ35mmのリードをつけたφ45の円形にくり貫き集電体とした。アルミ箔の集電体を正極側に、銅箔の集電体を負極側に配置し、真空パックの圧着により正極と正極集電体、負極と負極集電体間を接触させた。
[充放電試験]
作製した6種類の電池について、CC−CV充電を行った。充電電圧が6Vとなるまで充電レート0.1Cで充電し、その後充電電圧6Vを維持しながら、充電容量が理論容量に達したところで充電を終了した。充電後、CC放電を行った。放電レート0.025Cで放電し、放電電圧が0.01Vとなった時点で放電を終了した。前記充電、放電を1サイクルとし、4サイクルの充放電を行い、5サイクル目の充電終了後に開回路電圧を測定した。充放電の環境温度時の環境温度及び測定温度は120℃とした。
[結果]
正極活物質と充放電容量の関係を表3と図1に示す。Li1−xMNPOの正極活物質いずれもが、高い開回路電圧と高い放電容量を示した。
(正極活物質の比較例)
正極活物質に、Li1.3−xMPO以外の材料としてLiCoO、LiNiO、LiMnを用いた場合の評価を実施した。
表4に示すように、各正極活物質と、原ガラス粉末、電子伝導助剤(カーボン・ナノファイバー、VGCF(登録商標)昭和電工株式会社製)、バインダー(オリコックスKC250、共栄化学)、分散剤(フローレンG700、共栄化学)、溶剤(変性エタノール、和光純薬)を混合し、正極スラリーを3種類作製した。
上記実施例において焼成した直径50mmのリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス基板の片面に各正極スラリーを塗布、基板周縁部のスラリーをウエスでふき取り大気放置でスラリーを乾燥させた後、表4に示す焼成温度でN雰囲気下10分間焼成した。
正極スラリーに含まれる原ガラス粉末は焼成後にリチウムイオン伝導性の固体電解質となった。
上記実施例の表2と同様に、表面処理をした負極活物質LiTi12と、バインダー(オリコックスKC250、共栄化学)、分散剤(フローレンG700、共栄化学)、溶剤(変性エタノール、和光純薬)を混合し、負極スラリーを作製した。
各正極スラリーを塗布、焼成したリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス基板の反対面に負極スラリーを塗布し、周縁部のスラリーをウエスでふき取り大気放置でスラリーを乾燥させた後、N雰囲気で500℃10分間焼成した。
作製した3種類の電池について、CC−CV充電を行った。充電電圧が4Vとなるまで充電レート0.1Cで充電し、その後充電電圧4Vを維持しながら、充電容量が理論容量に達したところで充電を終了した。充電後、CC放電を行った。放電レート0.025Cで放電し、放電電圧が0.01Vとなった時点で放電を終了した。前記充電、放電を1サイクルとし、4サイクルの充放電を行い、5サイクル目の充電終了後に開回路電圧を測定した。充放電の環境温度時の環境温度及び測定温度は120℃とした。
評価結果を表5に示す。もっとも高い開回路電圧を示したLiCoOでも充電後の開回路電圧は0.4Vであり、放電も確認できなかった。正極活物質の機能は認められなかった。
(電解質と正極活物質の比率の検討)
電極中の固体電解質と正極活物質の比率を替え、それ以外は上記実施例と同様に電池を作製し、放電容量を測定した。使用した電極活物質はLiFePOとした。結果を表6に示す。
固体電解質/正極活物質比が9/1を超えると、焼結時において正極活物質が拡散により電極中の固体電解質に埋没し、その結果、放電容量が急激に低下し、電池としての出力が期待できなくなる。
固体電解質/正極活物質比が1/9未満であると、焼成時の反応によって、電極中で機能する固体電解質がほぼ消失してしまうことにより、急激に放電容量が低下し、電池としての機能が期待できなくなる。










Claims (6)

  1. 無機固体からなる正極層、電解質層および負極層を含む全固体リチウムイオン電池であって、前記正極層にLi1.3−xMPOである正極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、前記固体電解質の前記正極活物質に対する質量比の値が1/9以上9以下である全固体リチウムイオン電池。
    但し、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、AはAl、Mg、W、Ti、Naから選ばれる1種以上であり、MはFe、Mn、Co、Ni、Cu、Znから選ばれる1種以上である。
  2. 前記正極活物質が炭素で被覆されている請求項1に記載の全固体リチウムイオン電池。
  3. 前記正極層に導電助剤が1質量%以上20質量%以下含まれている請求項1または2に記載の全固体リチウムイオン電池。
  4. 前記負極層にLiTi5−x12である負極活物質とリチウムイオン伝導性の固体電解質が含まれており、前記固体電解質の前記負極活物質に対する質量比の値が1/9以上10以下である請求項1から3のいずれかに記載の全固体リチウムイオン電池。
    但し、xは0≦x≦0.5、yは0≦y≦0.5を満たし、RはMg、Al、Wから選ばれる1種以上である。
  5. 前記負極活物質が炭素で被覆されている請求項4に記載の全固体リチウムイオン電池
  6. 前記リチウムイオン伝導性の固体電解質はLi0.8+x+z2−jSi3−z12の結晶を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の全固体リチウムイオン電池。
    但し、x、y、zは0≦x≦0.8、0≦z≦0.6、yは0≦y≦0.6、jは0≦j≦0.6を満たし、EはAl、Gaから選ばれる1種以上、GはGe、Ti、Zr、Y、Scから選ばれる1種類以上である。
JP2010188137A 2010-08-25 2010-08-25 全固体リチウムイオン電池 Expired - Fee Related JP5602541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010188137A JP5602541B2 (ja) 2010-08-25 2010-08-25 全固体リチウムイオン電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010188137A JP5602541B2 (ja) 2010-08-25 2010-08-25 全固体リチウムイオン電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012048890A true JP2012048890A (ja) 2012-03-08
JP5602541B2 JP5602541B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=45903550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010188137A Expired - Fee Related JP5602541B2 (ja) 2010-08-25 2010-08-25 全固体リチウムイオン電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5602541B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014181784A1 (ja) * 2013-05-07 2014-11-13 Dowaホールディングス株式会社 正極活物質粉末およびその製造方法
WO2020105695A1 (ja) 2018-11-21 2020-05-28 積水化学工業株式会社 全固体電池用活物質、全固体電池用電極及び全固体電池
CN113424351A (zh) * 2019-02-20 2021-09-21 尤米科尔公司 用于固态可充电锂离子蓄电池的粉末状固体电解质化合物
US11908293B2 (en) 2013-04-26 2024-02-20 Nec Corporation Information processing system, method and computer readable medium for determining whether moving bodies appearing in first and second videos are the same or not using histogram

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001052733A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体リチウム二次電池
JP2001155777A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Kyocera Corp リチウム電池
JP2004014340A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 電極材料及びそれを用いたリチウムイオン電池並びに電極材料の製造方法
JP2005504693A (ja) * 2000-12-05 2005-02-17 ハイドロ−ケベック Li4Ti5O12,Li(4−α)ZαTi5O12,又はLi4ZβTi(5−β)O12を主成分とする粒子群,それらの粒子群の獲得方法、及び、電気化学装置に於けるそれらの粒子群の利用方法
JP2009140911A (ja) * 2007-11-12 2009-06-25 Kyushu Univ 全固体電池
JP2010034006A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Idemitsu Kosan Co Ltd 固体リチウム電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001052733A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体リチウム二次電池
JP2001155777A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Kyocera Corp リチウム電池
JP2005504693A (ja) * 2000-12-05 2005-02-17 ハイドロ−ケベック Li4Ti5O12,Li(4−α)ZαTi5O12,又はLi4ZβTi(5−β)O12を主成分とする粒子群,それらの粒子群の獲得方法、及び、電気化学装置に於けるそれらの粒子群の利用方法
JP2004014340A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 電極材料及びそれを用いたリチウムイオン電池並びに電極材料の製造方法
JP2009140911A (ja) * 2007-11-12 2009-06-25 Kyushu Univ 全固体電池
JP2010034006A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Idemitsu Kosan Co Ltd 固体リチウム電池

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11908293B2 (en) 2013-04-26 2024-02-20 Nec Corporation Information processing system, method and computer readable medium for determining whether moving bodies appearing in first and second videos are the same or not using histogram
WO2014181784A1 (ja) * 2013-05-07 2014-11-13 Dowaホールディングス株式会社 正極活物質粉末およびその製造方法
JP2014239030A (ja) * 2013-05-07 2014-12-18 Dowaホールディングス株式会社 正極活物質粉末およびその製造方法
CN105144438A (zh) * 2013-05-07 2015-12-09 同和控股(集团)有限公司 正极活性物质粉末及其制造方法
US9761907B2 (en) 2013-05-07 2017-09-12 Dowa Holdings Co., Ltd. Positive-electrode active-material powder and manufacturing method therefor
WO2020105695A1 (ja) 2018-11-21 2020-05-28 積水化学工業株式会社 全固体電池用活物質、全固体電池用電極及び全固体電池
CN113424351A (zh) * 2019-02-20 2021-09-21 尤米科尔公司 用于固态可充电锂离子蓄电池的粉末状固体电解质化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5602541B2 (ja) 2014-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551542B2 (ja) 全固体電池および全固体電池の製造方法
JP5731278B2 (ja) 全固体リチウムイオン電池
JP7009390B2 (ja) リチウムイオン電池及びその製造方法
CN109906531B (zh) 二次电池
JP5484928B2 (ja) 全固体電池
CN107851843B (zh) 固体电解质片材及其制造方法以及钠离子全固体二次电池
JP2019534539A (ja) リチウム固体電解質界面処理法
JP7120230B2 (ja) 全固体ナトリウムイオン二次電池
JP2012099225A (ja) 全固体リチウムイオン二次電池およびその製造方法
WO2019093222A1 (ja) 全固体リチウム電池及びその製造方法
CN110574208A (zh) 全固态电池
WO2019093221A1 (ja) 二次電池
US11552329B2 (en) Solid electrolyte sheet, method for producing same and all-solid-state secondary battery
JP2018206486A (ja) 積層体グリーンシート、全固体二次電池およびその製造方法
JP5602541B2 (ja) 全固体リチウムイオン電池
JP2014002855A (ja) 電極合材の製造方法
JP2009193857A (ja) 固体電解質グリーンシートの製造方法、固体電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法
JP2020098710A (ja) 固体電解質層及び全固体電池
JP2019057495A (ja) 固体電解質シート及びその製造方法、並びに全固体二次電池
EP4250421A1 (en) Composite solid electrolyte for secondary battery, secondary battery comprising same, and method of preparing same
JP6340955B2 (ja) 複合積層体の製造方法、複合積層体及びリチウム電池
JP6341480B2 (ja) ガーネット型酸化物及びその製造方法、並びにこれらを用いた二次電池用固体電解質及び二次電池
JP2011222131A (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池前駆体
US11721836B2 (en) Solid electrolyte sheet, method for producing same and all-solid-state secondary battery
JP2019057496A (ja) 固体電解質シート及びその製造方法、並びに全固体二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5602541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees