JP6341480B2 - ガーネット型酸化物及びその製造方法、並びにこれらを用いた二次電池用固体電解質及び二次電池 - Google Patents
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Description
Li2O → 2Li +1/2O2 ・・・(2)
雰囲気に二酸化炭素ガス(CO2)が存在すると、式(1)の右方向の反応の進行が抑制され、炭酸リチウムの分解が抑制される。炭酸リチウムから二酸化炭素ガスの生成が抑えられ、無機材料に二酸化炭素ガスの抜け出る気孔の生成が少なくなり、無機材料から緻密なガーネット型酸化物の焼結体を形成させることができる。
本発明のガーネット型酸化物の製造方法により得られるガーネット型酸化物は、二次電池の固体電解質として用いることができる。本発明のガーネット型酸化物の製造方法により得られるガーネット型酸化物がリチウム含有ガーネット型酸化物である場合、このリチウム含有ガーネット型酸化物は、リチウムイオン二次電池の固体電解質として用いることができる。リチウムイオン二次電池の固体電解質は、正極と負極との間に介在されて、リチウムイオンを伝導する。
成形工程として、原料としてLi2CO3とLa2O3とZrO2とを、Li7La3Zr2O12の化学量論比となる配合比でボールミル(フリッチュジャパン社製、商品名遊星型ボールミルP−7)で混合し、無機材料を得た。無機材料100質量部に対して、バインダーとしてのPVB(ポリビニルブチラール)を8質量部、及び溶剤としてのトルエンとブタノール混合液(トルエン:ブタノール=1:1体積比)を300質量部添加し、これらを混練して、スラリーを得た。スラリーをドクターブレイド法により厚み100μmのシート状に成形して、シート成形体を得た。
また、リチウム含有ガーネット型酸化物のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を図2に示した。図2に示すように、ガーネット型酸化物には、ほとんど気孔が見られなかった。
試料1のシート成形体と同様のシート成形体を準備した。シート成形体を、図3に示す焼成条件で焼成した。図3に示す焼成条件の中で、温度条件は試料1の焼成条件と同様である。一方、焼成時の雰囲気は、次のように変更した。
試料1のシート成形体と同様のシート成形体を準備した。シート成形体を、所定の焼成条件で焼成した。この焼成条件の中で、温度条件は試料1の焼成条件と同様である。しかし、焼成時の雰囲気は、空気雰囲気とした。
試料1のシート成形体と同じシート成形体を準備し、これに本焼成工程を行った。本焼成工程は、本焼成温度を1250℃とし、600℃の仮焼成温度から1250℃の本焼成温度までの温度上昇速度を1250℃/分とし、1250℃での本焼成温度の焼成時間を4分とした以外は、試料1と同様の条件で、シート成形体を焼成した。
試料1のシート成形体と同じシート成形体を準備し、これに本焼成工程を行った。本焼成工程は、本焼成温度を1300℃とし、600℃の仮焼成温度から1300℃の本焼成温度までの温度上昇速度を1300℃/分とし、1300℃での本焼成温度の焼成時間を3分とした以外は、試料1と同様の条件で、シート成形体を焼成した。
試料1のシート成形体と同じシート成形体を準備し、これに本焼成工程を行った。本焼成工程は、本焼成温度を1350℃とし、600℃の仮焼成温度から1350℃の本焼成温度までの温度上昇速度を1350℃/分とし、1350℃での本焼成温度の焼成時間を1分とした以外は、試料1と同様の条件で、シート成形体を焼成した。
Claims (18)
- 炭酸塩を含む複数種の無機材料を、二酸化炭素を含む二酸化炭素ガス雰囲気で本焼成温度に加熱して焼成する本焼成工程を有し、
前記本焼成工程において、粒子間を接着する役目を持った、炭酸塩を有する異相が析出することを特徴とするガーネット型酸化物の製造方法。 - 炭酸リチウムからなる炭酸塩を含む複数種の無機材料を、二酸化炭素を含む二酸化炭素ガス雰囲気で本焼成温度に加熱して焼成する本焼成工程を有することを特徴とするガーネット型酸化物の製造方法。
- 炭酸塩を含む複数種の無機材料を、二酸化炭素を含む二酸化炭素ガス雰囲気で本焼成温度に加熱して焼成する本焼成工程を有し、
前記二酸化炭素ガス雰囲気のガス全体を100体積%としたときに、前記二酸化炭素ガス雰囲気中での二酸化炭素ガスの濃度は10体積%以上100%体積以下であることを特徴とするガーネット型酸化物の製造方法。 - 炭酸塩を含む複数種の無機材料を、二酸化炭素を含む二酸化炭素ガス雰囲気で本焼成温度に加熱して焼成する本焼成工程を有することを特徴とする、基本組成がLi x A y B 3-y M 2 O 12 (但し、Aは第2族元素のうちいずれか1以上、Bはランタノイド元素及びY,Scのうちいずれか1以上、yは0以上3以下の整数、x=7+yであるときにMはTi,Zr,Hfのうちいずれか1以上であり、x=5+yであるときにはMはV,Nb,Taのうちいずれか1以上である。)であるガーネット型酸化物の製造方法。
- 前記本焼成温度は、炭酸塩の融点よりも高い請求項1〜4のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 前記本焼成工程の前に、二酸化炭素ガス雰囲気で炭酸塩の融点よりも低い温度から前記本焼成温度まで昇温させる昇温工程を有し、
前記昇温工程では、前記無機材料を前記二酸化炭素ガス雰囲気で焼成する請求項1〜5のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。 - 前記本焼成温度は1100〜1300℃である請求項2に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 本焼成温度までの温度上昇速度は5〜1350℃/分である請求項1〜7のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 前記本焼成工程を行う前に、前記無機材料にバインダーを添加してスラリーとなして成形体を成形する成形工程と、前記バインダーの焼失する温度で前記成形体を仮焼成する仮焼成工程とを行う請求項1〜8のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 仮焼成工程での仮焼成の温度は300℃以上723℃以下である請求項9に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 前記ガーネット型酸化物の相対密度が70%以上98%以下である請求項1〜10のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 前記ガーネット型酸化物が立方晶である請求項1〜11のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載のガーネット型酸化物の製造方法でガーネット型酸化物を製造する工程、
前記ガーネット型酸化物を固体電解質として採用し、当該固体電解質と、正極と、負極とを配置する工程、
を有することを特徴とする二次電池の製造方法。 - 炭酸塩を含む複数種の無機材料を、二酸化炭素を含む二酸化炭素ガス雰囲気で本焼成温度に加熱して焼成する本焼成工程を有するガーネット型酸化物の製造工程、
前記ガーネット型酸化物を固体電解質として採用し、当該固体電解質と、正極と、負極とを配置する工程、
を有することを特徴とする二次電池の製造方法。 - 基本組成がLixAyB3-yM2O12(但し、Aは第2族元素のうちいずれか1以上、Bはランタノイド元素及びY,Scのうちいずれか1以上、yは0以上3以下の整数、x=7+yであるときにMはTi,Zr,Hfのうちいずれか1以上であり、x=5+yであるときにはMはV,Nb,Taのうちいずれか1以上である。)であり、相対密度が70%以上98%以下であるガーネット型酸化物。
- 立方晶である請求項15に記載のガーネット型酸化物。
- 請求項15又は16に記載のガーネット型酸化物を有することを特徴とする二次電池用固体電解質。
- 請求項17に記載の二次電池用固体電解質と、正極と、負極とを備える二次電池。
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