JP2009193857A - 固体電解質グリーンシートの製造方法、固体電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固体電解質グリーンシートの製造方法は、リチウムイオン伝導性粉末と有機バインダとを、リチウムイオン伝導性粉末/有機バインダ(質量比)が1.2以上で、溶媒と混合することでスラリーを作製し、このスラリーを支持体上に配置し、乾燥する工程を有する。
【選択図】なし
Description
前記リチウムイオン伝導性粉末と有機バインダとを、リチウムイオン伝導性粉末/有機バインダ(質量比)が1.2以上で、溶媒と混合することでスラリーを作製し、
前記スラリーを支持体上に配置し、乾燥する工程を有する製造方法。
酸化物基準のmol%で、
Li2O 10〜25%、及び
Al2O3及び/又はGa2O3 0.5〜15%、及び
TiO2及び/又はGeO2 25〜50%、及び
SiO2 0〜15%、及び
P2O5 26〜40%
の各成分を含有する(1)から(11)いずれか記載の製造方法。
(1)から(12)いずれか記載の製造方法で製造された固体電解質グリーンシート又は(13)記載の製造方法で製造された固体電解質の少なくとも一面に、リチウムイオンを吸蔵及び放出する活物質を含む電極グリーンシートが積層された積層体を作製し、
前記積層体を焼成する工程を有する製造方法。
本実施形態にかかる固体電解質グリーンシートの製造方法は、スラリーを作製する工程と、このスラリーを用いて固体電解質グリーンシートを作製する工程と、を有する。
まず、本発明で用いる材料について説明する。なお、本明細書において、「グリーンシート」とは、薄板状に成形されたガラス粉末、結晶(セラミックス又はガラスセラミックス)粉末の未焼成体を指し、具体的には、ガラス粉末、結晶(セラミックス又はガラスセラミックス)粉末と、有機バインダ、可塑剤、溶媒等との混合スラリーをドクターブレードやカレンダ法、スピンコートやディップコーティング等の塗布法、インクジェット、バブルジェット(登録商標)、及びオフセット等の印刷法、ダイコーター法、スプレー法等で薄板状に成形したものをいう。また、「グリーンシート」には、他のグリーンシート又は他のグリーンシートの焼成体に混合スラリーが塗布されたものも包含される。
本実施形態で使用されるスラリーは、リチウムイオン伝導性粉末と有機バインダとを所定の質量比で溶媒と混合することで作製される。各成分について以下説明する。
リチウムイオン伝導性粉末は、熱処理によってリチウムイオン伝導性を発現する酸化物ガラスの粉末、リチウムイオン伝導性を有する無機粉末、又は両方である。
Li2O 10〜25%、及び
Al2O3及び/又はGa2O3 0.5〜15%、及び
TiO2及び/又はGeO2 25〜50%、及び
SiO2 0〜15%、及び
P2O5 26〜40%
を含有するものであることがより好ましい。
有機バインダとしては、プレス成形やラバープレス、押出成形、射出成形用の成形助剤として汎用されている市販のバインダが使用できる。具体的には、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロース誘導体、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びそれらの共重合体からなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。これらの他に、粉末の分散性を高める分散剤や、乾燥時の泡抜きを良好にするための界面活性剤等を適量添加することが好ましい。
溶媒は、上記のリチウムイオン伝導性粉末及び有機バインダの分散性を向上するために用いられる。かかる溶媒は、分散性を向上できる点で、25℃における誘電率が10.0以上であることが好ましく、より好ましくは15以上、最も好ましくは20以上である。具体的には、溶媒は、水、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、酢酸、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、及びアセトンからなる群より選ばれる1種以上を含むことが好ましい。その中でも、環境負荷を軽減でき且つ分散性に優れる点でアルコール又は水が好ましく、水が最も好ましい。また、乾燥時における残留水分を低減するために、25℃での誘電率が10.0以下であるトルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル等を少量添加してもよい。溶媒として水を用いない場合には、炭素数6以上のいわゆる高級アルコールであるラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール等を少量添加してもよい。更に、より均質で緻密な固体電解質を得るために、適量の分散剤を併用してもよく、乾燥する際の泡抜き効率を向上するために、適量の界面活性剤を併用してもよい。
固体電解質グリーンシートは、ガラスセラミックス粒子同士を結合する焼結助剤として機能するLi含有無機化合物を更に含んでいてもよい。中でも、Li3PO4、LiPO3、LiI、LiN、Li2O、Li2O2、LiFは、焼結時に軟化し溶融して、リチウムイオン伝導性粉末の隙間を充填する結果、リチウムイオン伝導性粉末同士を強固に結合できる点で好ましい。
スラリーは、リチウムイオン伝導性粉末及び有機バインダを溶媒と混合することで得られる。このとき、リチウムイオン伝導性粉末/有機バインダ(質量比)を1.2以上とすることが好ましく、より好ましくは1.5、最も好ましくは2.0とする。これにより、固体電解質に形成される空隙が低減されるため、リチウムイオン伝導性を向上できるとともに、負極への水分の移行が阻害されるために安全性を向上できる。質量比の下限は、また、質量比の上限は、後述の支持体上へのスラリーの配置を均質且つ容易に行うことができる点で、23であることが好ましく、より好ましくは19、最も好ましくは13である。
スラリーに凝集体が存在し、スラリーの支持体への均一な配置が困難になる場合がある。そこで、スラリーから凝集体を除去する工程を行うことが好ましい。これにより、混合物への凝集体の残存が抑制されるため、スラリーの支持体への均一配置が容易になる。凝集体の除去は、スラリーの撹拌、粉砕、濾過等で行うことができるが、容易且つ迅速な点で、スラリーを濾過することで行うことが好ましい。
また、スラリーに気泡が残存し、この気泡のために後述の焼成後の固体電解質の空隙率が増加する場合がある。そこで、スラリーから気泡を除去する工程を行うことが好ましい。これにより、固体電解質の空隙率を大幅に低減できる。気泡の除去は、加熱脱気法や真空脱気法等で行うことができるが、スラリー組成への悪影響を抑制できる点で、標準大気圧以下の減圧条件下で行うことが好ましい。更には、スラリーへ消泡剤を添加し自転/公転式のミキサーを使用することで、より微細な気泡を除去することもできる。なお、本明細書における「除去」とは、必ずしも完全なる消失を要求するものではなく、量が低下すればよい。
作製したスラリーを支持体上に配置し、乾燥することで、固体電解質グリーンシートが作製される。支持体は、通常、離型処理が施されたPET等製の薄フィルムであり、乾燥後に支持体を除去する。ただし、焼成後の固体電解質層の厚みを調節するために、支持体として固体電解質グリーンシートを用いてシート同士を重畳してもよいし、支持体として後述の固体電解質を用いてもよい。かかる成形は、前述のように、ドクターブレードやカレンダ法等の公知の方法で行えばよい。
上述の固体電解質グリーンシートを焼成することで、固体電解質が製造される。かかる固体電解質を固体電解質グリーンシートに代用又は併用することで、後述の積層後の焼成における収縮率が抑制され、収縮に伴う不具合をより確実に抑制できる。焼成の手順については後述する。
本実施形態に係るリチウム電池の製造方法は、(i)作製した固体電解質に正極、負極を取り付けた後、必要に応じ集電体を取り付けることや、(ii)固体電解質又は固体電解質グリーンシートの少なくとも一面に、リチウムイオンを吸蔵及び放出する活物質を含む電極グリーンシートを積層して積層体を作製し、この積層体を焼成し、必要に応じて集電体を取り付けることによって得ることができる。
この手順では、固体電解質グリーンシート又は固体電解質層の少なくとも一面に、電極グリーンシートが積層された積層体を作製する。即ち、固体電解質グリーンシート又は固体電解質層の両面に電極グリーンシートを配置し焼成してもよいし、固体電解質グリーンシート又は固体電解質層の一面のみに一方の電極グリーンシートを配置し、焼成後に他方の電極を配置してもよい。
電極グリーンシートは、リチウムイオンを吸蔵及び放出する活物質を含有し、その他、有機バインダや溶剤等、固体電解質グリーンシートと同様の成分も含有してもよい。電極グリーンシートには、正極グリーンシート及び負極グリーンシートが包含される。
続いて、積層体を焼成する。この手順は、一般に、脱脂工程及び焼結工程を含む。これらの工程は、ガス炉、マイクロ波炉、電気炉等の中で、空気交換しつつ行うことが好ましい。
積層体を、比較的低温で加熱して、有機バインダの除去を行う。これにより、各グリーンシート及び層に含まれていた有機バインダ等が分解され、ガス化して積層体から排出されるため、有機物を除去できる。加熱温度の下限は、有機物を充分に除去できる点で、360℃以上であることが好ましく、より好ましくは380℃以上、最も好ましくは400℃以上である。また、加熱温度の上限は、金属材料の酸化を抑制できる点で、700℃以下であることが好ましく、より好ましくは680℃以下、最も好ましくは660℃以下である。
脱脂工程の後の積層体を、脱脂工程における温度よりも高い所定温度で焼成する。これにより、酸化物ガラスや活物質が焼き固められる。所定温度の下限は、各層を充分に緻密化できる点で、750℃以上であることが好ましく、より好ましくは800℃以上、最も好ましくは850℃以上である。また、所定温度の上限は、材料の強度低下を抑制できる点で、1100℃以下であることが好ましく、より好ましくは1080℃以下、最も好ましくは1060℃以下である。
続いて、焼結積層体の電極層に集電体を取り付ける。通常、集電体粉末、有機バインダ等を含む集電体スラリーを電極層に塗布し、塗布物を焼成する。
原料として、H3PO4、Al(PO3)3、Li2CO3、SiO2、及びTiO2を用い、これらの原料を、酸化物換算のmol%で、P2O533.8%、Al2O37.6%、Li2O14.5%、SiO22.8%、TiO241.3%の組成になるように秤量し、均一に混合した。混合物を白金ポット内に入れ、電気炉中1450℃で3時間に亘り、撹拌を行いながら加熱溶解を行った。得られたガラス融液を流水中に滴下することで、フレーク状のガラスを得た。このガラスをジェットミルで粉砕することで、平均粒子径1.5μmのガラス粒子を得て、このガラス粒子をエタノールによる湿式ボールミルで微粉砕し、得たスラリーを噴霧乾燥することで、平均粒子径0.3μm、最大粒子径1.8μmのガラス微粒子を得た。
気孔率(%)=(真密度−嵩密度)/真密度×100
式中、真密度とは、アルキメデス法等の方法で測定できる物質そのものの密度である。また、嵩密度とは、物体の重さを見掛けの体積で割った密度であり、空孔も含まれた密度である。
実施例1の途中で得たガラス微粒子と、有機バインダとしての水溶性アクリル酸アンモニウム系共重合体とを、ガラス微粒子/アクリル酸アンモニウム系共重合体(質量比)が1.1で、溶媒としての水と、ボールミルを用いて混合することでスラリーを作製した。
実施例1の途中で得たガラス微粒子を、有機バインダとしてのポリビニルブチラール(PVB)と、ガラス微粒子/PVB(質量比)が1.1で、溶媒としてトルエンのみを用いて、ボールミルを用いて混合することでスラリーを作製した。このスラリーは凝集が著しく、実施例1と同様の手順でPETフィルム上に塗布したところ、バーコード状の模様を形成し均一厚みのグリーンシートを得ることができなかった。
(正極の作製)
実施例1で得たフレーク状のガラスを1010℃で12時間に亘り熱処理し、主結晶相がLi1+x+zAlxTi2−xSizP3−zO12(0≦x≦0.4、y=0、0<z≦0.6)で、イオン伝導度が6.8×10−4Scm−1のフレーク状固体電解質を得た。このフレーク状固体電解質をジェットミル及び湿式ボールミルを用いて粉砕し、平均粒子径0.2μmの粉末状固体電解質を得た。この粉末状固体電解質と、市販の平均粒子径5μmのLiCoO2粉末とを、粉末状固体電解質:LiCoO2(質量比)=2:9となるようにボールミルで混合した。得られた複合体と、水に分散させたアクリル樹脂とに分散剤を添加し、ボールミルにて48時間に亘り撹拌することで、スラリーを調製した。このとき、スラリーに含まれる複合体の含有量を67.1質量%とし、アクリル樹脂の含有量を12.5質量%とした。ドクターブレード法にて離型処理を施したPETフィルム上に、スラリーを厚み45μmにて正極グリーンシートを成形し、80℃で一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥を行った。得られた正極グリーンシートを、PETフィルムを剥離した後に2枚重畳し、CIP(等方加圧装置)を用いて196.1MPaで10分間加圧することで、緻密な正極グリーンシート積層体を得た。この正極グリーンシート積層体を780℃で熱処理し、薄板状の正極を得た。
市販の平均粒子径7.5μmのLi4/3Ti5/3O4を、上記の粉末状固体電解質と、粉末状固体電解質:Li4/3Ti5/3O4(質量比)=1:4となるようにボールミルで混合した。ここで得られた複合体と、水に分散させたアクリル樹脂とに分散剤を添加し、ボールミルにて48時間に亘り撹拌することで、スラリーを調製した。このとき、スラリーに含まれる複合体の含有量を65.5質量%とし、アクリル樹脂の含有量を13.7質量%とした。ドクターブレード法にて離型処理を施したPETフィルム上に、スラリーを厚み48μmにて成形し、80℃で一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥した。得られた負極グリーンシートを、PETフィルムを剥離した後に2枚重畳し、CIP(等方加圧装置)を用いて196.1MPaで10分間加圧することで、緻密な負極グリーンシート積層体を得た。この負極グリーンシート積層体を650℃で熱処理し、薄板状の負極を得た。
ここで、溶媒としてのアセトニトリルに、ポリエチレンオキサイド及びポリプロピレンオキサイドの重合体と、LiTFSIとを加え、二軸ミキサーを用いて24時間かけて溶解し、撹拌した。ドクターブレード法にて離型処理を施したPETフィルム上に、溶解液を厚み7μmにて成形し、70℃で一次乾燥し、更に80℃で二次乾燥し、更に露点−60℃の雰囲気にて25℃で三次乾燥を行った。得られたシートについてインピーダンス測定を行ったところ、イオン伝導度が1.2×10−5Scm−1であったことから、イオン伝導性及び接着性を有する固体電解質が得られたことが確認された。
上記で得られた、実施例1の薄板状の固体電解質、接着性固体電解質、正極、及び負極を積層し、0.1MPaで加圧しながら露点−60℃の雰囲気にて90℃で24時間に亘り保持した。これにより作製した積層体の正極側に、金属アルミニウムをスパッタで蒸着することで正極集電体を設けた。負極側には銅をスパッタで蒸着することで、負極集電体を設けた。更に、正極集電体にアルミニウム箔を正極リードとして接続し、負極集電体に銅箔を負極リードとして接続した後、内側を絶縁コートしたアルミニウム製のラミネートフィルムで封入することで、リチウムイオン二次電池を作製した。作製した電池は、平均電圧2.5Vで放電し、充放電可能な電池であった。
(正極の配置)
実施例1で得た平均粒子径0.3μmの、熱処理することでイオン伝導性が呈する酸化物ガラス粉末を、市販の平均粒子径5μmのLiCoO2粉末と、酸化物ガラス粉末:LiCoO2(質量比)=20:80で、ボールミルにて混合した。得られた複合体と、水に分散させたアクリル樹脂とに分散剤を添加し、ボールミルにて48時間に亘り撹拌することでスラリーを調製した。このとき、スラリーに含まれる複合体の含有量を65.4質量%とし、アクリル樹脂の含有量を13.6質量%とした。実施例1で得た固体電解質上に、ドクターブレード法にてスラリーを厚み85μmにて成形し、80℃で一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥し、800℃で熱処理した。これにより、薄板状の固体電解質上に正極が形成された。
市販の平均粒子径7.5μmのLi4/3Ti5/3O4粉末を、湿式ボールミルにて、平均粒子径が1.1μmになるまで粉砕し、上記の酸化物ガラス粉末と、酸化物ガラス粉末:Li4/3Ti5/3O4(質量比)=25:75でなるようにボールミルで混合した。得られた複合体と、水に分散させたアクリル樹脂とに分散剤を添加し、ボールミルにて48時間に亘り撹拌することでスラリーを調製した。このとき、スラリーに含まれる複合体の含有量を62.3質量%とし、アクリル樹脂の含有量を16.5質量%とした。このスラリーを上記の薄板状の固体電解質上にドクターブレード法にて厚み80μmにて成形し、80℃で一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥し、670℃で熱処理した。これにより、薄板状の固体電解質上に負極が形成された。
このようにして作製した積層体の正極に、アルミペーストを塗布した後、乾燥及び焼成することで、正極集電体を設けた。負極には銅ペーストを塗布し、乾燥及び焼成することで、負極集電体を設けた。更に、正極集電体にアルミニウム箔を正極リードとして接続し、負極集電体に胴箔を負極リードとして接続した後、内側を絶縁コートしたアルミ製のラミネートフィルムに封入することで、リチウムイオン二次電池を作製した。この電池は、平均電圧2.5Vで放電し、充放電可能な電池であった。
Claims (14)
- 熱処理後にリチウムイオン伝導性を呈する酸化物ガラスの粉末、リチウムイオン伝導性を有する無機粉末、又はその両方(以下これらを、「リチウムイオン伝導性粉末」という)を含む固体電解質グリーンシートの製造方法であって、
前記リチウムイオン伝導性粉末と有機バインダとを、リチウムイオン伝導性粉末/有機バインダ(質量比)が1.2以上で、溶媒と混合することでスラリーを作製し、
前記スラリーを支持体上に配置し、乾燥する工程を有する製造方法。 - 前記有機バインダは、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロース誘導体、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びそれらの共重合体からなる群より選ばれる1種以上である請求項1記載の製造方法。
- 前記溶媒は、25℃における誘電率が10.0以上である請求項1又は2記載の製造方法。
- 前記溶媒は、水、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、酢酸、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、及びアセトンからなる群より選ばれる1種以上を含む請求項1から3いずれか記載の製造方法。
- 前記リチウムイオン伝導性粉末は、10μm以下の平均粒子径を有する請求項1から4いずれか記載の製造方法。
- 前記スラリーにおける前記リチウムイオン伝導性粉末の含有量を、前記スラリー全体の50質量%以上とする請求項1から5いずれか記載の製造方法。
- 前記スラリーから凝集体を除去する工程を有する請求項1から6いずれか記載の製造方法。
- 前記凝集体の除去は、前記スラリーを濾過することで行う請求項7記載の製造方法。
- 前記スラリーから気泡を除去する工程を有する請求項1から8いずれか記載の製造方法。
- 前記気泡の除去は、標準大気圧以下の減圧条件下で行う請求項9記載の製造方法。
- 前記酸化物ガラスの粉末は、Li1+x+yMx(Ge1−yTiy)2ーxSizP3−zO12(式中、MはAl及びGaからなる群より選ばれる1種以上であり、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6である)で示される結晶を含む請求項1から10いずれか記載の製造方法。
- 前記熱処理後にリチウムイオン伝導性を呈する酸化物ガラス粉末は、
酸化物基準のmol%で、
Li2O 10〜25%、及び
Al2O3及び/又はGa2O3 0.5〜15%、及び
TiO2及び/又はGeO2 25〜50%、及び
SiO2 0〜15%、及び
P2O5 26〜40%
の各成分を含有する請求項1から11いずれか記載の製造方法。 - 請求項1から12いずれか記載の製造方法で製造された固体電解質グリーンシートを焼成する工程を有する固体電解質の製造方法。
- リチウム電池の製造方法であって、
請求項1から12いずれか記載の製造方法で製造された固体電解質グリーンシート又は請求項13記載の製造方法で製造された固体電解質の少なくとも一面に、リチウムイオンを吸蔵及び放出する活物質を含む電極グリーンシートが積層された積層体を作製し、
前記積層体を焼成する工程を有する製造方法。
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