JP2012048563A - 自動運転制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の時刻と場所において自動運転車両の使用を可能とする自動運転制御装置を提供する。
【解決手段】自動運転制御装置1は、ユーザによって入力されたスケジュール情報に基づいて、ユーザが次に自動運転車両を使用する場所を特定し、その場所を目的地として設定する目的地設定部21を備える。また、ユーザの特定を行うユーザ検出手段23と、複数のユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段7a,7bとをさらに備え、目的地設定手段は、スケジュール記憶手段からユーザ検出手段によって特定されたユーザのスケジュール情報を取得し、スケジュール情報に基づいて目的地を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動運転制御装置に関するものである。
目的地情報等を入力することで、目的地まで自動運転を行う自動運転車両が知られている。例えば下記の特許文献1に記載の自動運転車両では、目的地情報を予め記憶したカードPCを自動運転車両に挿入することで、カードPCに記憶された目的地情報等に基づいて目的地まで自動運転を行い、目的地に到着した後、自動運転で出発地に車両を戻している。
特開平11−282530号公報
上記特許文献1に記載された自動運転車両では、目的地に到着後ユーザが自動運転車両から降りると、自動運転車両は出発地に戻ってしまう。そのため、ユーザは出発地以外の場所から自動運転車両に乗ることができないという問題があった。また、上記特許文献1に記載された自動運転車両では、ユーザが目的地情報を予めカードPC等の記憶媒体に記憶しておき、当該記憶媒体を自動運転車両に挿入している。そのため、ユーザごとに目的地情報が記憶された記憶媒体を準備し、自動運転車両に乗る度に記憶媒体を車両に挿入する必要があった。さらに、他のユーザが自動運転車両を使用している場合には、他のユーザが使い終わって自動運転車両が出発地に戻ってくるまで、ユーザは自動運転車両を利用できなかった。
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、所望の時刻と場所において自動運転車両の使用を可能とする自動運転制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の自動運転制御装置は、ユーザによって入力されたスケジュール情報に基づいて、当該ユーザが次に自動運転車両を使用する場所を特定し、その場所を自動運転の目的地として設定する目的地設定手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザによって入力されたスケジュール情報に基づいて、当該ユーザが次に自動運転車両を使用する場所を自動運転の目的地として設定することにより、ユーザが次に乗りたいであろう場所に自動運転車両を待機させることが可能となる。
また本発明に係る自動運転制御装置において、ユーザの特定を行うユーザ検出手段と、複数のユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、をさらに備え、目的地設定手段は、スケジュール記憶手段からユーザ検出手段によって特定されたユーザのスケジュール情報を取得し、当該スケジュール情報に基づいて目的地を設定することが好ましい。
本発明によれば、複数のユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段を備えることにより、ユーザごとに記憶媒体を準備する必要がなく、乗車時に記憶媒体を車両に挿入する作業を行う必要がなくなり、ユーザの作業を軽減することができる。また、特定されたユーザのスケジュール情報に基づいて目的地を設定することにより、ユーザに応じたスケジュールにしたがって、当該ユーザが次に乗りたいであろう場所に自動運転車両を待機させることが可能となる。
また本発明に係る自動運転制御装置において、駐車場に関する情報を記憶する駐車場情報記憶手段をさらに備え、目的地設定手段は、次に自動運転車両が使用されるまでの時間が所定の時間以上である場合には、駐車場情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、自動運転車両を目的地の周辺で待機させることが好ましい。
本発明によれば、次に自動運転車両が使用されるまでの時間が所定の時間以上である場合に、駐車場に関する情報に基づいて、自動運転車両を目的地の周辺で待機させることにより、駐停車が一定時間以上できない場所が目的地である場合に、その場所に自動運転車両を待機させないで、目的地周辺の駐車場に待機させることが可能となる。目的地周辺に駐車場がない場合には、自動運転車両を目的地周辺で周回させることによって、自動運転車両を目的地周辺で待機させることが可能となる。このようにすることで、駐停車が一定時間以上できない場所が目的地であっても交通ルールを遵守することが可能となる。
また本発明に係る自動運転制御装置において、目的地設定手段は、複数のユーザによって自動運転車両が使用される場合には、次に自動運転車両を使用するユーザの所在地を目的地とすることが好ましい。
本発明によれば、複数のユーザによって自動運転車両が使用される場合に、次に自動運転車両を使用するユーザの所在地を目的地とすることにより、次に使用するユーザが存在する場所に自動運転車両を移動させることができる。これにより、出発地に自動運転車両が戻ってくるのを待つことなく、次のユーザが自動運転車両を使用することを可能とする。
また本発明に係る自動運転制御装置において、各スケジュール情報に優先順位を設定するスケジュール優先順位設定手段をさらに備え、目的地設定手段は、複数のスケジュール情報が重複する場合には、スケジュール優先順位設定手段によって設定された優先順位の最も高いスケジュール情報に基づいて目的地を設定することが好ましい。
本発明によれば、各スケジュール情報に優先順位を設定することにより、複数のスケジュールが重複する場合に、優先順位の最も高いスケジュール情報を優先して次に自動運転車両が使用される場所を決定することができる。例えば、複数のユーザが同時間帯に自動運転車両の使用を望む場合に、優先順位の最も高いスケジュール情報に対応するユーザが自動運転車両を使用することができる。この結果、複数のスケジュール情報において同時間帯に自動運転車両を使用することが予定されていたとしても、優先順位が最も高いスケジュール情報を優先させることができる。
また本発明に係る自動運転制御装置において、スケジュール記憶手段に記憶されたスケジュール情報通りに自動運転車両が運行できない場合に、当該スケジュール情報に対応するユーザに通知を行う通知手段をさらに備えてもよい。
本発明によれば、スケジュール情報通りに自動運転車両が運行できない場合に、当該スケジュール情報に対応するユーザに通知を行う通知手段を備えることにより、ユーザに対して自動運転車両を予定通りに使用できないことを通知することができる。
本発明によれば、所望の時間と場所において自動運転車両の使用を可能とする自動運転制御装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る自動運転制御装置の構成概略図である。 本発明に係るスケジュール記憶部が保持するスケジュール情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る自動運転制御装置で実行される乗車時の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る自動運転制御装置で実行される降車時の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る自動運転制御装置の構成概略図である。 本発明の第2実施形態に係る自動運転制御装置で実行される降車時の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る自動運転制御装置の構成概略図である。 本発明の第3実施形態に係る自動運転制御装置で実行される降車時の処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の自動運転制御装置1の構成概略図を示す。自動運転制御装置1は、ユーザのスケジュール情報に基づいて目的地を設定し、自動運転可能な車両をユーザの運転操作なしに目的地まで自動運転させる装置である。図1に示すように自動運転制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)2、操作部3、GPS(Global Positioning System)受信機4、通信部5、地図DB6、スケジュール記憶部7、駆動部8を含んで構成されている。
ECU2は、自動運転車両に搭載されており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェイス等を含むコンピュータを主体として構成されている。ECU2は、操作部3、GPS受信機4、通信部5、地図DB6、スケジュール記憶部7に接続されている。またECU2は、目的地設定部21と自動運転制御部22とを備えて構成されている。ECU2は、さらにユーザ検出部23を備えて構成されてもよい。
操作部3は、ユーザが自動運転制御装置1に対して各種設定や各種選択等を行うための装置である。本実施形態では、操作部3は操作パネルである。操作部3は、例えば、リモートコントローラ、ディスプレイを利用したタッチパネル等としてもよい。ユーザは、操作部3を操作することにより、後述するスケジュール情報を設定することができる。
GPS受信機4は、衛星測位システムの情報端末機であって、現在位置を取得するために用いられるものである。なお、現在位置を取得するために、GPS受信機4に代えて、地磁気センサ、ジャイロスコープ、走行距離を算出するための車速センサ等を用いてもよい。
通信部5は、外部と通信を行うためのものである。通信部5は、例えば無線により通信を行うよう構成されている。通信部5は、後述するスケジュール情報等を外部から受信する。
地図DB6は、地図情報が格納されたデータベースである。地図情報には、各ノードについての情報を含むノード情報や各リンクについての情報を含むリンク情報等といった経路情報が含まれる。地図DB6は、ハードディスクやメモリカード等の読み書き可能な記憶媒体により構成されている。
スケジュール記憶部7は、ユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段として機能するものである。図2に、スケジュール記憶部7が記憶するスケジュール情報の一例を示す。スケジュール情報は、「時刻」、「所在地」、「目的地」、「移動手段」の各情報を含んでいる。「時刻」は、ユーザが移動を開始する予定時刻を示す情報である。「所在地」は、ユーザが移動前に存在する予定位置を示す情報である。「自宅」、「S駅」等のように施設や地点の名称、緯度経度等といった位置を特定可能な情報であればよい。「目的地」は、移動先の予定位置を示す情報である。「所在地」と同様、位置を特定可能な情報であればよい。「移動手段」は、ユーザが移動に使用する予定の交通手段を示す情報である。
図1に示すように、複数のユーザが自動運転車両を使用する場合には、スケジュール記憶部7は、各ユーザ毎に設けられてもよい。スケジュール記憶部7は、ハードディスクやメモリカード等の読み書き可能な記憶媒体により構成されている。スケジュール記憶部7に記憶されるスケジュール情報は、予め通信部5を介して外部から取得して記憶しておく。例えばインターネット上にスケジュール管理サーバを設け、ユーザがスケジュール管理サーバにスケジュール情報を予め登録しておき、スケジュール管理サーバから自動運転制御装置1のスケジュール記憶部7にスケジュール情報を送信するようにしてもよい。また、自動運転制御装置1に埋め込みWebサーバ設け、ユーザの端末からWebを使用して直接スケジュール記憶部7にスケジュール情報を登録するようにしてもよい。ユーザが操作部3を使用して予めスケジュール情報を登録するようにしてもよい。
駆動部8は、エンジン、ブレーキ、ステアリング等のアクチュエータ及びそれらを制御するECUを含み、後述する自動運転制御部22からスロットル開度制御信号、ブレーキ圧制御信号、ステアリングトルク制御信号等を受けて、これらを駆動制御する。
引き続いて、第1実施形態のECU2の各機能について以下に説明を行う。
目的地設定部21は、ユーザによって入力されたスケジュール情報に基づいて、当該ユーザが次に自動運転車両を使用する場所を推定し、その場所を目的地として設定する目的地設定手段として機能するものである。図示しないセンサ等によりユーザが降車したことを検出すると、目的地設定部21は、スケジュール記憶部7を参照して、現在時刻以降のスケジュール情報に基づいてユーザが次に自動運転車両を使用する時間と場所を推定する。図2のスケジュール情報を用いて説明すると、現在時刻が21時15分であった場合、目的地設定部21は、次にユーザが自動運転車両を使用する時刻は22時30分で、乗車場所はS駅であると推定する。そして、目的地設定部21は、S駅を目的地として設定する。なお、現在時刻は図示しない内蔵の時計により取得する。あるいは、通信部5を介して外部から現在時刻を取得してもよい。
目的地設定部21は、ユーザが乗車した際に、スケジュール記憶部7を参照して、現在時刻前後のスケジュール情報に基づいてユーザの目的地を推定するようにしてもよい。現在時刻の5〜10分前後に自動運転車両を使用する予定がある場合、目的地設定部21は、その予定の目的地を自動運転の目的地と推定する。
自動運転制御部22は、自動運転車両をユーザの運転操作なしに目的地設定部21により設定された目的地まで自動運転させるための制御を行う自動運転制御手段として機能するものである。自動運転制御部22は、地図DB6に格納された地図情報に基づいて目的地までの経路を探索し、その経路に従って自動運転車両を移動させるための指示を駆動部8に出力する。さらに自動運転制御部22は、通信部5を介して取得した交通情報等に基づいて、ブレーキやステアリング等の運転操作を行うよう駆動部8に指示する。
ユーザ検出部23は、ユーザの特定を行うユーザ検出手段として機能するものである。ユーザ検出部23は、例えばユーザが自動運転車両に乗車した時にカメラによりユーザを撮像し、撮像した画像を解析してユーザを特定する。ユーザを特定可能であれば如何なる方法を用いてもよく、ユーザが自動運転車両にIDカードを挿入する等してユーザIDを入力し、ユーザ検出部23は、この入力されたユーザIDからユーザを特定するようにしてもよい。
続いて、図3のフローチャートを用いて、第1実施形態に係る自動運転制御装置1における乗車時の処理手順について説明する。
ユーザであるドライバ等が自動運転車両に乗車した時に、ユーザ検出部23はカメラによりユーザを撮像する。ユーザ検出部23は、撮像した画像を解析してユーザを特定する(S1)。あるいは、ユーザがIDカードを挿入するか、操作部3を使用する等してユーザIDを入力し、ユーザ検出部23はそのユーザIDからユーザを特定するようにしてもよい。なお、ユーザの乗車は、例えばイグニッションキーがオンにされることで検出される。次に目的地設定部21は、ユーザ検出部23によって特定されたユーザに対応するスケジュール情報を、スケジュール記憶部7から検索し(S2)、当該ユーザのスケジュール情報がスケジュール記憶部7に記憶されているか否かを判定する(S3)。
この判定においてユーザのスケジュール情報が記憶されていると判定された場合には、目的地設定部21は、スケジュール記憶部7から当該ユーザのスケジュール情報を取得し、現在時刻とスケジュール情報を照合する(S4)。そして目的地設定部21は、現在時刻前後でユーザが自動運転車両を使用する予定があるかを確認し、その予定の目的地を自動運転の目的地と推定する(S5)。図2のスケジュール情報を用いて説明すると、現在時刻が7時58分であった場合、8時に自宅からS駅に自動運転車両で移動する予定があるため、S駅が目的地と推定される。
自動運転制御装置1は、目的地設定部21によって推定された目的地に対して、自動運転車両を移動するように制御する。例えば自動運転制御部22は、GPS受信機4から自車両の現在位置情報を取得し、地図DB6を参照して現在位置から目的地までの経路を探索する。そして自動運転制御部22は、通信部5を介して取得した交通情報等に従って、目的地までの経路に沿って自動運転を行うように制御する(S6)。
一方で、S3の判定においてユーザのスケジュール情報が記憶されていないと判定された場合には、目的地設定部21は、ユーザによって目的地が手動で設定されたか否かを判定する(S7)。ユーザによって目的地が手動で設定されると、自動運転制御部22は、その目的地に自動運転車両を移動するように制御を行う(S6)。目的地に到着したと判定されると(S8)、自動運転制御装置1における乗車時の処理が終了する。
このように、第1実施形態の自動運転制御装置1によれば、自動運転車両に乗車した時に特定されたユーザに対応したスケジュール情報に基づいて自動運転の目的地を設定することで、ユーザが手動により目的地設定を行うことや目的地情報を予めカードPC等の記憶媒体に記憶しておくことといった作業が不要となる。その結果、ユーザの作業を軽減することができる。
続いて、図4のフローチャートを用いて、第1実施形態に係る自動運転制御装置1における降車時の処理手順について説明する。
自動運転車両が自動運転により目的地(地点A)に到着すると(S11)、図示しないセンサ等によりユーザが自動運転車両から降車したことが判定される(S12)。例えば重量センサにより座席の重量が減少したことが検知された場合や、ドアセンサによりドアの開閉が検知された場合に、ECU2はユーザが自動運転車両から降車したと判定する。
次に目的地設定部21は、スケジュール記憶部7を参照し、当該ユーザのスケジュール情報を検索して取得する(S13)。目的地設定部21は、現在時刻とスケジュール情報とを照合し(S14)、ユーザの次の移動場所と移動手段を検索する(S15)。そして目的地設定部21は、ユーザが現在地Aから自動運転車両に乗るか否かを判定する(S16)。この判定において現在地Aから自動運転車両に乗ると判定された場合には、自動運転制御部22は自動運転車両を地点Aで待機するように制御する(S17)。そして自動運転制御装置1における降車時の処理が終了する。
一方で、S16の判定において現在地Aから自動運転車両に乗らないと判定された場合には、目的地設定部21は、スケジュール記憶部7を参照して、現在時刻以降のスケジュール情報に基づいてユーザが次に自動運転車両を使用する場所を推定する(S18)。そして目的地設定部21は、その場所を自動運転の目的地に設定する。自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行い、ユーザが次に自動運転車両を使用する予定の場所で待機させる(S19)。そして自動運転制御装置1における降車時の処理が終了する。
このように、第1実施形態の自動運転制御装置1によれば、現在時刻以降のスケジュール情報に基づいてユーザが次に自動運転車両を使用する場所を推定し、その場所を自動運転の目的地に設定することで、自動運転車両をユーザが次に自動運転車両を使用する場所に待機させることができる。その結果、ユーザは出発地以外の所望の場所においても自動運転車両に乗車することが可能となる。
(第2実施形態)
図5に、第2実施形態の自動運転制御装置1Aの構成概略図を示す。第1実施形態の自動運転制御装置1と比較すると、自動運転制御装置1Aは駐車場情報記憶部9をさらに含んで構成される点が異なる。
駐車場情報記憶部9は、駐車場に関する情報を記憶する駐車場情報記憶手段として機能するものである。駐車場に関する情報は、駐車場の位置を特定する情報、駐車料金を示す情報、駐車場が空いているか満車であるかを示す情報等を含む。駐車場が空いているか満車であるかを示す情報は、通信部5を介して定期的に(例えば15分ごとに)取得されることが好ましい。駐車場情報記憶部9は、ハードディスクやメモリカード等の読み書き可能な記憶媒体により構成されている。
その他の構成については、第1実施形態の自動運転制御装置1と同様であるので、その説明を省略する。
続いて、図6のフローチャートを用いて、第2実施形態に係る自動運転制御装置1Aにおける降車時の処理手順について説明する。
S21〜S24は、図4の動作S11〜S14と同様であるので、その説明を省略する。次に目的地設定部21は、現在時刻以降のスケジュール情報に基づいてユーザが次に自動運転車両を使用する予定の時刻と場所(以下、「次回使用予定時刻」、「次回使用予定場所」とする。)を検索する(S25)。目的地設定部21は、現在時刻から次回使用予定時刻までが時間T以上であるか否か判定する(S26)。この判定において現在時刻から次回使用予定時刻までが時間Tより短いと判定された場合、目的地設定部21は、次回使用予定場所を自動運転の目的地に設定する。そして自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行って次回使用予定場所で待機させ(S27)、自動運転制御装置1Aにおける降車時の処理が終了する。
一方で、S26の判定において現在時刻から次回使用予定時刻までが時間T以上と判定された場合、目的地設定部21は、駐車場情報記憶部9を参照して駐車場を検索する(S28)。そして目的地設定部21は、次回使用予定場所からXm以内に空きがある駐車場が存在するか否かを判定する(S29)。この判定において次回使用予定場所からXm以内に空きがある駐車場が存在すると判定された場合、目的地設定部21は、当該駐車場を自動運転の目的地に設定する。そして自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行って当該駐車場で待機させ(S30)、自動運転制御装置1Aにおける降車時の処理が終了する。
一方で、S29の判定において次回使用予定場所からXm以内に空きがある駐車場が存在しないと判定された場合、目的地設定部21は、ユーザの自宅を自動運転の目的地に設定する。そして自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行ってユーザの自宅で待機させ(S31)、自動運転制御装置1Aにおける降車時の処理が終了する。
S29の判定において次回使用予定場所からXm以内に駐車場が複数存在する場合は、次回使用予定場所から最も近い駐車場を選択するのが好ましい。また、S27において、次回使用予定場所に次回使用予定時刻まで駐車可能でない場合には、自動運転制御部22は、次回使用予定場所付近を周回するように自動運転車両を制御し、次回使用予定時刻に次回使用予定場所に着くように制御するようにしてもよい。また、S26の判定において現在時刻から次回使用予定時刻までが時間T以上と判定された場合、目的地設定部21は、駐車場情報記憶部9から駐車場に関する情報を取得し、駐車場に関する情報や自車両の情報等に基づいて、自動運転車両を駐車場で待機させるか、自宅で待機させるか、次回使用予定場所近辺を周回させるかを判断するようにしてもよい。
例えば、目的地設定部21は、駐車場の料金と駐車場までの距離と自車両の燃費とガソリン価格とに基づいて駐車場で待機させる場合のコストを算出し、自宅までの距離と自車両の燃費とガソリン価格とに基づいて自宅で待機させる場合のコストを算出し、現在時刻から次回使用予定時刻までの時間と自車両の燃費とガソリン価格とに基づいて次回使用予定場所近辺を周回させる場合のコストを算出する。そして目的地設定部21は、最も低いコストとなるように、自動運転車両を制御するようにしてもよい。
なお、時間Tは現在地Aからユーザの自宅までを往復するのに要する時間に基づいて設定される。例えば往復に要する時間を時間Tとする。また、X[m]はユーザが許容できる距離に設定される。例えば200m程度とする。また時刻T、距離Xは、いずれも目的地設定部21に予め設定されているものとする。ガソリン価格や燃費は、いずれも自動運転制御装置1に予め設定されているものとする。
このように、第2実施形態の自動運転制御装置1Aによれば、現在時刻以降のスケジュール情報に基づいてユーザが次に自動運転車両を使用する場所を推定し、その場所を自動運転の目的地に設定することで、自動運転車両をユーザが次に自動運転車両を使用する場所に待機させることができる。その結果、ユーザは出発地以外の所望の場所においても自動運転車両を使用することが可能となる。
また、第2実施形態の自動運転制御装置1Aによれば、現在時刻から次回使用予定時刻までの時間に応じて、自動運転車両を次回使用予定場所に待機させるか、駐車場あるいは自宅に待機させるかを決定することにより、長時間自動運転車両が使用されない場合には、駐車場等に一旦待避させることで、長時間自動運転車両が放置されることを回避できる。その結果、例えば次回使用予定場所が、駐停車が一定時間以上できない場所であっても交通ルールを遵守することが可能となる。
(第3実施形態)
図7に、第3実施形態の自動運転制御装置1Bの構成概略図を示す。第1実施形態の自動運転制御装置1と比較すると、自動運転制御装置1Bはスケジュール優先順位設定部24をECU2にさらに含めて構成される点が異なる。
スケジュール優先順位設定部24は、各スケジュール情報に優先順位を設定するスケジュール優先順位設定手段として機能するものである。スケジュール優先順位設定部24は、予め定められた優先順位設定ルールに従って、各スケジュールに優先順位を設定する。例えば早く設定されたものほど優先順位を高くするように優先順位を設定するようにしてもよい。複数のユーザが自動運転車両を使用する場合には、スケジュール優先順位設定部24は、高齢者や子供、女性のスケジュール情報に対して高い優先順位を設定するようにしてもよい。あるいは、スケジュール通りに運行できる可能性が高いものには高い優先順位を設定し、スケジュール通りに運行できる可能性が低いものには低い優先順位を設定するようにしてもよい。また上記優先順位設定ルールを複数組み合わせて使用してもよい。
その他の構成については、第1実施形態の自動運転制御装置1と同様であるので、その説明を省略する。
続いて、図8のフローチャートを用いて、第3実施形態に係る自動運転制御装置1Bにおける降車時の処理手順について説明する。
S41〜S42は、図4の動作S11〜S12と同様であるので、その説明を省略する。S43において、目的地設定部21は、スケジュール記憶部7を参照して各ユーザのスケジュール情報を検索する。目的地設定部21は、現在時刻と各ユーザのスケジュール情報とを照合して(S44)、現在時刻以降に自動運転車両を使用する予定の時刻(以下、「使用予定時刻」とする。)を抽出する。そして目的地設定部21は、複数のスケジュール情報の使用予定時刻が重複しているか否かを判定する(S45)。
この判定において複数のスケジュール情報の使用予定時刻が重複していると判定された場合には、目的地設定部21は、スケジュール優先順位設定部24により設定された各スケジュールの優先順位を参照し、優先順位の最も高いスケジュール情報に基づいて自動運転の目的地の設定を行う。そして自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行い、次回使用予定場所で待機させる(S46)。そして自動運転制御装置1Bにおける降車時の処理が終了する。
一方で、S45の判定において複数のスケジュール情報の使用予定時刻が重複していないと判定された場合には、現在時刻以降に自動運転車両を使用するスケジュール情報の中で最も早い使用予定時刻のスケジュール情報に基づいて、目的地設定部21は自動運転の目的地の設定を行う。そして自動運転制御部22は、目的地に自動運転車両を移動するように制御を行い、次回使用予定場所で待機させる(S47)。そして自動運転制御装置1Bにおける降車時の処理が終了する。
なお、目的地設定部21は、複数のスケジュール情報の使用予定時刻が重複している場合に、最も優先順位の高いスケジュール情報に基づく自動運転終了後に優先順位の低いスケジュール情報を実施するようにしてもよい。あるいは、優先順位の低いスケジュール情報をキャンセルするようにしてもよい。
このように、第3実施形態の自動運転制御装置1Bによれば、複数のユーザが自動運転車両を使用する場合でも、他のユーザが使い終わって自動運転車両が戻ってくるまで出発地で待つことなく、ユーザが使用したい場所で自動運転車両を使用することが可能となる。また、スケジュール情報に優先順位を設定しておくことにより、複数のユーザのスケジュール情報がバッティングする場合でも、優先順位の高いスケジュール情報を有するユーザが自動運転車両を優先的に使用することができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係る自動運転制御装置の最良な実施形態を説明したものであり、本発明に係る自動運転制御装置は本実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る自動運転制御装置は、各請求項に記載した要旨を変更しないように実施形態に係る自動運転制御装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。例えば自動運転制御装置は、第1〜第3実施形態を適宜組み合わせ、上述の処理のうち所望の処理を実施するように構成されてもよい。
上記第1〜第3実施形態において、スケジュール記憶部7に記憶されたいずれかのスケジュール情報に対してユーザが自動運転車両を予定通りに使用可能でない場合、目的地設定部21は、スケジュール情報の使用予定時刻通りに自動運転車両を移動させることができない旨を通信部5を介してそのスケジュール情報に対応するユーザに通知することが好ましい。また、かかる場合に、目的地設定部21は、予定通りに実施できないスケジュール情報をキャンセルし、その旨をそのスケジュール情報に対応するユーザに通知するようにしてもよい。さらに、自動運転車両の現在位置やスケジュール情報を実施できない理由等を通知するようにしてもよい。このユーザへの通知は、予めユーザの携帯電話のメールアドレスを自動運転制御装置1に登録しておき、そのメールアドレスに対してメールを送信する等の方法により行う。
さらにECU2は、上記第1〜第3実施形態において説明した各機能の他、目的地に到着したか否かを判定する目的地到着判定機能、ドアセンサや重量センサによって検出されたドアの開閉や座席の重量変化に基づいてユーザが乗降車したか否かを判定するユーザ乗降車判定機能、駐車場情報記憶部9から検索した駐車場までの最適ルートを地図DB6を参照して探索する駐車場ルート探索機能、ユーザの自宅までの最適ルートを地図DB6を参照して探索する自宅ルート探索機能、目的地周辺を周遊する場合の周遊ルートを地図DB6を参照して探索する周遊ルート探索機能、通信部5を介して他の自動運転車両と通信を行い、複数のユーザのスケジュール情報を予定通り実施できるよう自動運転車両の配車を調停する配車調停機能等をさらに備えて構成されてもよい。
1、1A、1B…自動運転制御装置、2…ECU、3…操作部、4…GPS受信機、5…通信部、6…地図DB、7…スケジュール記憶部、8…駆動部、9…駐車場情報記憶部、21…目的地設定部、22…自動運転制御部、23…ユーザ検出部、24…スケジュール優先順位設定部

Claims (6)

  1. ユーザによって入力されたスケジュール情報に基づいて、当該ユーザが次に自動運転車両を使用する場所を特定し、その場所を自動運転の目的地として設定する目的地設定手段を備える、
    自動運転制御装置。
  2. ユーザの特定を行うユーザ検出手段と、
    複数のユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、
    をさらに備え、
    前記目的地設定手段は、前記スケジュール記憶手段から前記ユーザ検出手段によって特定されたユーザのスケジュール情報を取得し、当該スケジュール情報に基づいて前記目的地を設定する、
    請求項1に記載の自動運転制御装置。
  3. 駐車場に関する情報を記憶する駐車場情報記憶手段をさらに備え、
    前記目的地設定手段は、次に前記自動運転車両が使用されるまでの時間が所定の時間以上である場合には、前記駐車場情報記憶手段に記憶された前記情報に基づいて、前記自動運転車両を前記目的地の周辺で待機させる、
    請求項1又は2に記載の自動運転制御装置。
  4. 前記目的地設定手段は、複数のユーザによって前記自動運転車両が使用される場合には、次に前記自動運転車両を使用するユーザの所在地を前記目的地とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動運転制御装置。
  5. 各スケジュール情報に優先順位を設定するスケジュール優先順位設定手段をさらに備え、
    前記目的地設定手段は、複数のスケジュール情報が重複する場合には、前記スケジュール優先順位設定手段によって設定された優先順位の最も高いスケジュール情報に基づいて前記目的地を設定する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動運転制御装置。
  6. 前記スケジュール記憶手段に記憶されたスケジュール情報通りに前記自動運転車両が運行できない場合に、当該スケジュール情報に対応するユーザに通知を行う通知手段をさらに備える、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動運転制御装置。
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