JP7142379B2 - 自動運転車及び自動運転車用プログラム - Google Patents

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この発明は、自動運転車及び自動運転車用プログラムに関する。
運転者による運転操作が無くても自律走行可能な自動運転車が提案されている。また、この自動運転車の特質を利用した種々の発明が提案されている。例えば、特許文献1(特開2012-48563号公報)には、予め、ユーザが時刻と場所(目的地)の指定を含むスケジュール情報を自動運転車に記憶させておくと、そのスケジュール情報に基づいて、自動運転の目的地を定めて移動するようにする自動運転車が提案されている。
例えば、ユーザAが降車した後には、記憶されているスケジュール情報に基づいて、次にユーザAが自動運転車の使用を開始する場所を推定し、その推定された場所が現在位置であればその場所で待機し、推定された場所が現在地とは異なるときには、その推定された場所に移動して待機するようにする。
特開2012-48563号公報
しかしながら、前述の特許文献1の発明においては、ユーザが、事前に、少なくとも日時、場所の指定を含むスケジュール情報を自動運転車に登録して記憶する必要があり、厄介であると共に、実際に乗車中の利用者が、降車後の行動態様や行動目的に応じて臨機応変に自動運転車に指示を与えることができないという問題がある。
また、自動運転車は、運転者による運転操作が無くても自律走行可能な自動車であるので、乗車中の者であれば誰でも、行先を指定するなどして行動を指示することができてしまう。しかし、降車後の自動運転車の行動(振る舞い)について誰でもが指示をすることができてしまうと、自動運転車の所有者や管理者が予期しない行動を自動運転車がしてしまい、収拾がつかなくなる事態が生じる恐れがあるという問題もある。
この発明は、上記の問題点を解決することができる自動運転車を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
自律走行を行う自動運転モードを備える自動運転車であって、
設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、
自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段と、
前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段と、
前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段と、
自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段と、
乗車中の人数を認識する人数認識手段と、
を備え
前記問い合わせ手段による前記問い合わせを行う前に、前記人数認識手段で、前記乗車中の人数を認識する
ことを特徴とする自動運転車を提供する。
上述の構成の請求項1の発明によれば、自動運転車からの降車者がある毎に、乗車者に対して、自車の降車後の振る舞いの設定希望の問い合わせがなされ、設定希望者があれば、設定された降車後振る舞いの情報が降車後振る舞い記憶部に記憶される。このとき、降車後振る舞い記憶部に既に別の降車後振る舞いの情報が記憶されていたときには、複数の降車後振る舞いの情報が、降車後振る舞い記憶部に記憶されることになる。
上述の請求項1の発明においては、複数の降車後振る舞いの情報が、降車後振る舞い記憶部に記憶されているときには、調整手段により、当該複数の降車後振る舞いの情報が調整される。
そして、制御手段は、調整結果に基づいて降車後振る舞いの情報の実行を制御するようにする。したがって、降車後振る舞い記憶部に、降車者がある毎に、降車後振る舞いの情報が追加記憶されて、複数の降車後振る舞いの情報が存在していても、制御手段は、適切に降車後振る舞いを実行することができる。
この発明による自動運転車は、降車後振る舞い記憶部に、降車者がある毎に、降車後振る舞いの情報が追加記憶されて、複数の降車後振る舞いの情報が存在していても、適切に降車後振る舞いを実行することができ、収拾がつかなくなる事態が生じる恐れはない。
この発明による自動運転車の第1の実施形態の電子制御回路部の構成例を示すブロック図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる利用者・設定権能者情報記憶部の記憶内容の例を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる降車後振る舞い記憶部の記憶内容の例を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における利用者・設定権能者の登録処理動作の例の概要を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞い設定受付動作の流れを説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞い設定受付動作の流れを説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞い設定受付動作の流れを説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態における降車後振る舞いの処理動作の流れの例を示すフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる降車後振る舞いの具体例を説明するための図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる降車後振る舞いの具体例を説明するための図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる降車後振る舞いの具体例を説明するための図である。 この発明による自動運転車の第1の実施形態で用いられる降車後振る舞いの具体例を説明するための図である。 この発明による自動運転車の第2の実施形態の電子制御回路部の構成例を示すブロック図である。 この発明による自動運転車の第2の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第2の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第2の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による自動運転車の第2の実施形態における処理動作の概要を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
以下、この発明による自動運転車の実施形態を、図を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
[自動運転車1のハードウエア構成例]
図1は、この発明の第1の実施形態の自動運転車1の電子制御回路部10のハードウエア構成例を示すブロック図である。なお、この実施形態の自動運転車1は、電気自動車の場合の例である。ただし、バッテリーは、図1では図示を省略した。
この実施形態の自動運転車1は、自動運転モードと、手動運転モードとを備えている。手動運転モードは、自動運転車ではない通常の自動車と同様に、運転者のアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作及びステアリング操作(ハンドル操作)に応じた走行ができるモードである。また、自動運転モードは、運転者がアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作及びステアリング操作をしなくても、自動運転車1自身が自動的(自律的)に障害物を回避しながら進路変更をして走行するモードである。
なお、自動運転車1の運転者は、例えば後述するタッチパネル112を通じた所定の操作により、手動運転モードで走行中の自動運転車1を自動運転モードに切り替えることができると共に、自動運転モードで走行中に、運転者がアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作またはステアリング操作をすると、自動的に手動運転モードに戻るように構成されている。
図1に示すように、電子制御回路部10は、コンピュータを搭載して構成されている制御部101に対して、システムバス100を通じて、無線通信部102、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104、手動/自動運転モード切替制御部105、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、表示部111、タッチパネル112、カーナビゲーション(以下、カーナビと略称する)機能部113、利用者認証部114、利用者・設定権能者情報記憶部115、呼出者認証部116、呼出者認証用情報記憶部117、降車後振る舞い設定受付部118、降車後振る舞い記憶部119、振る舞い制御処理部120、タイマー回路121、音声入出力部122、設定権能者認証部123、許可者連絡先情報記憶部124、登録権能者認証部125、のそれぞれが接続されている。
モータ駆動制御部103には、モータ駆動部131が接続されている。ステアリング駆動制御部104には、ステアリング駆動部132が接続されている。手動/自動運転モード切替制御部105には、手動運転操作検知部133が接続されている。また、カーナビ機能部113には、カーナビ用データベース134が接続されている。利用者認証部114には利用者・設定権能者情報記憶部115が接続されている。また、利用者・設定権能者情報記憶部115には、設定権能者認証部123が接続されている。呼出者認証部116には、呼出者認証用情報記憶部117が接続されている。降車後振る舞い設定受付部118には、降車後振る舞い記憶部119が接続されている。さらに、音声入出力部122には、音声収音用のマイクロフォン135と音響再生出力用のスピーカ136が接続されている。
無線通信部102は、この実施形態では、携帯電話網を通じて電話通信や電子メール通信などの通信を行う機能を備える。すなわち、この実施形態の自動運転車1の無線通信部102は、携帯電話網における加入者端末としての機能を備え、携帯電話端末としての加入者番号を有している。制御部101は、この無線通信部102を通じて、呼出者からの呼出要求を受けたときの処理を行う機能と、携帯電話の加入者電話番号が登録されている利用者の携帯電話端末に対して発信して、必要なメッセージを通知する機能とを、ソフトウエア処理機能として備えている。
モータ駆動制御部103は、制御部101の制御の下に、この実施形態の電気自動車で構成される自動運転車1のモータ駆動部131への駆動信号の供給を制御して、自動運転車1の走行開始、走行速度制御(ブレーキ制御及びアクセル制御を含む)、走行停止などを制御するようにする。
ステアリング駆動制御部104は、制御部101の制御の下に、この実施形態の自動運転車1のステアリング駆動部132への駆動制御信号の供給を制御して、自動運転車1の進路変更の制御をするようにする。
手動/自動運転モード切替制御部105は、タッチパネル112を通じた選択操作入力に応じて、自動運転車1の運転モードを、手動運転モードと、自動運転モードとのいずれかに切り替える制御を行う。手動運転操作検知部133は、運転者によるアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作さらにはステアリング操作の操作情報を受けて、その手動運転操作情報を手動/自動運転モード切替制御部105に供給する。
手動/自動運転モード切替制御部105は、自動運転車1が手動運転モードのときには、この手動運転操作検知部133からの手動運転操作情報を、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104に供給して、モータ駆動部131、ステアリング駆動部132を、運転者のペダル操作やシフトレバー操作、ステアリング操作(ハンドル操作)に応じて制御する。
また、手動/自動運転モード切替制御部105は、自動運転車1が自動運転モードのときには、後述するようにして、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、周囲移動体把握部109の出力に基づいて制御部101で生成される自動運転操作情報を、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104に供給して、モータ駆動部131、ステアリング駆動部132を、自動運転操作情報により駆動制御する。なお、自動運転モードにおいては、カーナビ機能部113において、運転者などにより設定された行先(目的地)に対する現在位置からの経路が探索され、その探索された経路に沿って走行するように制御される。
レーダー群106は、自動運転車1の車両の周囲に存在する人や物との距離を測るためのもので、1~複数個のレーザー・レーダーやミリ波レーダーなどからなる。レーザー・レーダーは、例えば天井やバンパー付近に埋め込まれ、ミリ波レーダーは、例えば車両の前部及び後部に設けられている。レーザー・レーダーとミリ波レーダーの両方を備えてもよいし、一方のみであってもよい。また、マイクロ波レーダーなど、その他のレーダーを用いてもよい。さらに、レーダーと同様の目的でソナー(図示せず)を用いることができる。
カメラ群107は、自動運転車1の車内を撮影する1~複数個のカメラと、自動運転車1の前方、側方、後方など、車外の周囲を撮影する1~複数個のカメラとを含む。車内を撮影するカメラは、例えば運転席と助手席の間に設置されたバックミラー(後写鏡、ルームミラー)やフロントウインドウの上部などに取り付けられ、運転席に座った人物(運転者)の所作を撮影するカメラの他、助手席や、後部座席に座った乗車者(同乗者)の所作を撮影するためのカメラを含む。また、自動運転車1の周囲を撮影するカメラは、例えばバックミラーの左側方及び右側方に取り付けられ、自動運転車1の左前方及び右前方を主として撮影する2台のカメラ(ステレオカメラ)や、自動運転車1の例えばドアミラーまたはフェンダーミラーに取り付けられて左右の側方を撮影するカメラ、自動運転車1の後方を撮影するカメラなどを含む。
センサ群108は、ドアの開閉や窓の開閉を検知する開閉検知センサ、シートベルト着用を検出するためのセンサ、運転席や助手席などの座席に乗車者が着座したことを検知する着座センサ(例えば重量センサ)、運転席のハンドルを人がタッチしたことを検知するタッチセンサ(例えば静電容量センサ)などの他、車外の近傍の人物を検知する人感センサ(例えば赤外線センサ)や自動運転のための補助となる情報を取得するための各種センサからなる。自動運転のための補助となる情報を取得するための各種センサとしては、例えば車両やタイヤの振動を検出するための振動センサ、タイヤの回転数を検出する回転数センサ、方位を検出するための地磁気センサ、加速度を検出するための加速度センサ、角度や角速度を検出するためのジャイロセンサ(ジャイロスコープ)、などが含まれる。また、この実施形態では、センサ群108には、右ウインカーや左ウインカー(方向指示器)やハザードランプ(非常点滅灯)の点灯を検知するセンサも含まれている。
周囲移動体把握部109は、レーダー群106やセンサ群108、また、カメラ群107の撮像画像を用いて、自車の周囲の移動体(人物を含む)を把握するようにする。周囲移動体把握部109は、例えばベイズ理論に基づいた処理を行うことで、周囲の障害物や移動体を把握するようにする。
現在位置検出部110は、GPS衛星からの電波を受信して、自車の現在位置を検出する。現在位置検出部110は、GPS衛星からの電波により検出された位置の精度は悪いので、GPS衛星からの電波の受信で検出された現在位置の情報のみではなく、センサ群108に含まれる1~複数個のセンサ及びレーダー群106、カメラ群107の撮像画像(ナビ機能を併用)などをも用いると共に、例えばベイズ理論に基づいた処理を行うことで、より精度の高い現在位置を検出確認するようにしている。
自動運転車1は、自動運転モードにおいては、現在位置検出部110や周囲移動体把握部109において、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、GPS衛星からの電波の受信で取得した位置情報などの各種情報、つまり、人間の目や耳から得る情報に対応する情報をベイズ理論などの機械学習により処理し、これに基づき、制御部101は、自車の進路変更や障害物の回避など知的な情報処理(人工知能)及び制御(人工知能)を行って、自動運転操作情報を生成する。
表示部111は、例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)からなる。タッチパネル112は、LCDからなる表示部111の表示画面の上に、指やタッチペン等によるタッチ入力が可能なタッチセンサが重畳されて配設されたものである。表示部111の表示画面には、制御部101の制御に基づき、ソフトウエアボタン(キーボードの文字入力用ボタンを含む)を含む表示画像が表示される。そして、タッチパネル112は、表示画面に表示されているソフトウエアボタン上の指やタッチペン等によるタッチを検出すると、そのタッチを制御部101に伝達する。これを受けた制御部101は、ソフトウエアボタンに対応する制御処理を実行するように構成されている。
カーナビ機能部113に接続されているカーナビ用データベース134には、国内の地図及び経路案内データが、予め格納されている。カーナビ機能部113は、カーナビ用データベース134に記憶されている地図や、経路案内データに基づいて、自動運転車1が指定された目的地まで移動するのを補助するように案内するための機能部である。この実施形態では、カーナビ機能部113は、手動運転モードと、自動運転モードとで、若干異なる処理をするように構成されている。
すなわち、手動運転モードにおいては、カーナビ機能部113は、表示部111の表示画面上において、目的地までの経路(ルート)を明示的に表示する地図上に、現在位置検出部110で検出確認されている自車位置を重畳表示した画像を表示すると共に、自車の移動に伴い、地図上の自車位置(現在位置)を移動させ、かつ、ルート上の交差点や分岐点など、経路案内が必要な箇所で音声案内をするようにする。これは、通常のカーナビ機能と同様である。
一方、自動運転モードにおいては、カーナビ機能部113は、自車の現在位置が目的地までのルート上から離れているときには、その離間方向及び距離の情報を制御部101に通知すると共に、自車の現在位置が目的地までのルート上に在るときには、自車の移動に伴い、ルート上の交差点や分岐点などの手前で、ルートに沿った進路方向の変更指示情報を制御部101に通知するようにする。制御部101は、このカーナビ機能部113からの通知された情報と、現在位置検出部110の現在位置確認結果及び周囲移動体把握部109の把握結果とに基づいて、自車がルート上を指示された通りの進路をとって移動するように、モータ駆動制御部103を通じてモータ駆動部131を制御すると共に、ステアリング駆動制御部104を通じてステアリング駆動部132を制御するための自動運転操作情報を生成する。したがって、自動運転モードにおけるカーナビ機能部113及び制御部101による目的地までの経路案内により、乗車者が無人の状態においても、自動運転車1は、目的地まで移動することができる。
そして、この実施形態では、カーナビ機能部113は、周辺検索機能をも備えている。カーナビ用データベース134には、地図情報に加えて周辺検索のための駐車場、コンビニ、などの拠点情報(POI(Point Of Interest))が記憶されている。なお、周辺検索機能は、カーナビ機能部113が備えるのではなく、制御部101が、例えば現在位置検出部110で取得した現在位置情報などの位置情報を含めた周辺検索要求を、無線通信部102を通じてインターネット上の周辺検索サーバに送って、その検索結果を取得するようにする機能として実現するようにしてもよい。
利用者・設定権能者情報記憶部115には、自動運転車1の利用権能を有する利用者が登録されて記憶されていると共に、その利用者の中で、降車後振る舞いの設定権能を有する者(以下、説明の簡単のため設定権能者という)が登録されて記憶されている。この実施形態では、自動運転車1の利用権能を有する利用者として、利用者・設定権能者情報記憶部115に登録されて記憶されている利用者のみが、自動運転車1の利用が可能となる。
この実施形態では、利用者及び設定権能者の登録を許可する権能を有する者(以下、登録権能者という)が予め定められている。そして、設定権能者情報記憶部115への利用者及び設定権能者の登録は、この登録権能者による許可があったときにのみ、行うことができるようにされている。登録権能者としては、例えば自動運転車1の所有者や管理者等が定められて、利用者・設定権能者情報報記憶部115に登録されて記憶されている。例えば自動運転車1の所有者の家族などは、登録権能者の許可の下に、自動運転車1の利用に先立ち、事前に、利用者・設定権能者情報記憶部115に登録するようにすることもできる。事前に登録されていない他の利用者については、その利用(乗車)の際に、登録権能者の許可を条件に登録するようにする。
図2は、利用者・設定権能者情報記憶部115の記憶内容の一例を示すものである。図2に示すように、この実施形態においては、利用者・設定権能者情報記憶部115には、登録権能者情報記憶エリア115Aと、利用者・設定権能者情報記憶エリア115Bとが設けられている。
そして、登録権能者情報記憶エリア115Aには、利用者及び設定権能者の登録処理に先立ち、登録権能者の情報の登録がなされる。この例では、登録権能者の情報としては、その認証用情報と通信先情報とが記憶される。この場合の認証用情報としては、この例では、例えばカメラで撮影された顔画像が用いられる。この実施形態では、カメラ群107の内の所定のカメラで撮影された利用者の顔画像が記憶されるが、予め例えばカード型メモリなどに記憶して用意した利用者顔画像を登録してもよい。また、通信先情報としては、電話番号やメールアドレス等が記憶される。通信先情報は、登録権能者が自動運転車1に乗車していないときに、自動運転車1が、登録権能者に、利用者及び設定権能者の登録を許可してよいかどうかを問い合わせるために用いられる。なお、登録権能者は、図2では一人としたが、複数人を登録しても勿論よい。
そして、利用者・設定権能者情報記憶部115の利用者・設定権能者情報エリア115Bには、この例では、図2に示すように、登録された利用者の認証用情報と、通信先情報と、降車後振る舞いの設定権能と、利用者登録を保持するか否かの登録保持情報とが記憶されている。登録された利用者の認証用情報としては、この例では、例えばカメラで撮影された顔画像が用いられる。この実施形態では、カメラ群107の内の所定のカメラで撮影された利用者の顔画像が記憶されるが、予め例えばカード型メモリなどに記憶して用意した利用者顔画像を登録してもよい。通信先情報は、利用者が自動運転車から降車したときに、当該自動運転車が移動を開始したときなど、降車した利用者に、自車の移動を通知するためなどのために用いられる。通信先情報としては、電話番号やメールアドレス等が記憶されている。
降車後振る舞いの設定権能は、当該利用者が自動運転車1からの降車時に降車後振る舞いの設定をする権能を有するどうかの情報であり、登録権能者の付与許可があった場合に、「有」として登録され、登録権能者の付与許可がなかった場合には、「無」が登録される。設定権能「有」とされた利用者は設定権能者となる。
また、登録保持情報も登録権能者の許可に基づいて設定される情報であり、例えば家族などのように常時利用が想定される場合には、利用者・設定権能者情報記憶部115の利用者登録情報を保持し、その他の場合には、保持せずに削除するための情報である。図2の例では、登録権能者の許可指示があった場合には「保持」が、登録権能者の許可指示がなかった場合には「非保持」と記録されている。「非保持」の場合には、利用者が自動運転車1から降車した後に、その利用者の登録情報が削除される。ただし、その利用者について、降車後振る舞いの設定権能が「有」に設定されている場合には、降車後振る舞い記憶部119に、当該利用者により設定された降車後振る舞いの実行が終了しているか否かを確認し、終了したことを確認した後、当該利用者の登録情報が削除される。したがって、例えば、常時利用を許可する家族などの利用者については、登録保持情報として「保持」を記録しておき、一時的に利用を許可する利用者には、登録保持情報として「非保持」を記録しておくことで、適切な対応ができる。
なお、利用者・設定権能者情報の登録処理については、後でさらに詳述する。
利用者認証部114は、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶された利用者の認証用情報と、その時の自動運転車1への乗車者から取得した認証用情報とを用いて、利用者認証を行う。ここで、乗車者とは、運転席への乗車者のみならず、運転席以外の助手席や後部座席への乗車者も含むものである。この実施形態の自動運転車1は、運転者が存在していなくても、自動運転モードにより自律走行が可能である。
この実施形態では、利用者認証部114は、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている利用者の顔画像と、自動運転車1への乗車者の顔画像との一致/不一致により利用者認証を行う。このため、この実施形態においては、利用者認証部114は、画像認識手段の構成とされている。
なお、利用者認証部114における利用者の認証は顔画像に限らず、利用者の音声により利用者認証を行うこともでき、その場合には、自動運転車1は、登録する利用者の音声をマイクロフォン135で収音して、利用者・設定権能者情報記憶部115にその降車者の音声を記憶する。そして、利用者認証部114は、音声認識機能及び話者認識機能を備えるものとして構成されて、記憶されていた言葉(合言葉)や音声(話者音声)と、マイクロフォン135により収音された利用者の音声との一致/不一致を判定することで、利用者認証を行う。この利用者認証の場合、あらかじめ記憶されている言葉(合言葉)との一致/不一致を判定する音声認識、または、あらかじめ記憶されている音声(話者音声)との一致/不一致を判定する話者認識のどちらかで行われる。もちろん、両方の一致/不一致により判定してもよい。
また、利用者の指紋により利用者認証を行うこともでき、その場合には、自動運転車1には、指紋読み取り装置が設けられると共に、利用者・設定権能者情報用情報記憶部115には、降車者の指紋が記憶され、利用者認証部114は、指紋認識機能を備えるものとして構成されて、記憶されていた指紋と、指紋読み取り装置により取得された自動運転車1への乗車者の指紋との一致/不一致を判定することで、利用者認証が行われる。なお、利用者認証には、静脈、虹彩、その他の生体情報を用いることでき、それらの場合も、同様の構成の変更により可能となる。なお、利用者認証に自動運転車1の鍵を用いることもできる。この場合、利用者が自動運転車1の鍵を所持していること自身が認証となる。
呼出者認証部116は、呼出者認証用情報記憶部117に記憶された呼出者の認証用情報と、無線通信部102で呼出(呼出し、呼び出し)を受けた時に取得した呼出者から取得した認証用情報とを用いて、上述した呼出者認証を行う。この実施形態では、直近の降車者の携帯電話端末の電話番号と、呼出者の携帯電話端末の電話番号との一致/不一致により呼出者認証を行う。
呼出者認証用情報記憶部117には、この実施形態では、タッチパネル112を通じて入力された、例えば直近の降車者などの呼出を予定している者の携帯電話端末の電話番号が記憶される。この呼出者認証用情報記憶部117に記憶される電話番号は、以前に記憶されていた電話番号に重ね書きされることで、直近の呼出者のみの電話番号とされる。もちろん、重ね書きせずに、以前に記憶されていた電話番号を残しておいてもよい。なお、呼出者認証用情報記憶部117に記憶されるのは、電話番号に限らず、メールアドレスでもよいし、呼出者の顔画像などの生体情報、氏名、住所、生年月日、ID、パスワードなどであってもよい。
呼出者認証部116は、無線通信部102への呼出者からの着信があった時に、その着信の電話番号を取得して、呼出者認証用情報記憶部117に記憶された電話番号との一致/不一致を判定して、呼出者認証を行う構成とされている。
なお、呼出者認証部116と呼出者認証用情報記憶部117の構成に関しても、利用者認証部114及び利用者・設定権能者情報記憶部115の構成と同様に、認証用情報として使用する情報の違いに応じて構成が変更されるものである。
降車後振る舞い設定受付部118は、この実施形態では、運転者や運転者以外の乗車者などの利用者の降車時における、当該利用者による自動運転車1がすべき降車後振る舞いの設定を受け付けて、受け付けた設定情報を内蔵する記憶部(図示は省略)に記憶する。この実施形態では、降車後振る舞い記憶部119には、予め利用者により降車後振る舞いが登録されて記憶されている。降車後振る舞い設定受付部118は、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いのリストを利用者に呈示し、そのリストの中から、利用者により選択設定された降車後振る舞いの情報の設定を受け付ける。
この場合に、図示は省略するが、降車後振る舞いリスト(後述の図3参照)の各降車後振る舞いの項目をアイコンボタンの構成として、利用者が、希望するそれぞれのアイコンボタンをタッチパネル112において操作指示することで、降車後振る舞いの情報の選択設定入力をすることができる。降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いの例及び降車後振る舞い設定受付部118の受付処理については後述する。
なお、降車後振る舞い設定用の入力方法としては、音声による各降車後振る舞いの読み上げ入力とすることもできる。制御部101は、そのための音声認識機能を備えているものである。
また、降車後振る舞い設定受付部118は、設定された降車後振る舞いの変更ないし修正や、キャンセルを受け付けることができるように構成することもできる。その場合には、降車後振る舞い記憶部119には、降車後振る舞いを設定した利用者(設定権能者)の識別情報(例えば利用者・設定権能者情報記憶部115における利用者名など)を、設定された降車後振る舞いと対応付けて記憶されている。
そして、利用者(設定権能者)が自動運転車1から降車する前であれば、当該変更ないし修正や、キャンセルをする利用者(設定権能者)を、前記識別情報を用いることで、確認し、その確認した利用者(設定権能者)により設定された降車後振る舞いについて、変更ないし修正や、キャンセルを受け付けるようにする。
もしも、降車後振る舞いを設定した利用者(設定権能者)が、自動運転車1から降車した後である場合には、利用者(設定権能者)は、自動運転車1に対してアクセスして、無線通信部102を通じて通信路を生成して、その通信路を通じて設定した降車後振る舞いについての変更ないし修正や、キャンセルを依頼するようにする。この場合にも、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いを設定した利用者(設定権能者)の識別情報から、利用者・設定権能者情報記憶部115に登録されている利用者の認証用情報を取得すると共に、通信路を通じた利用者(設定権能者)から認証用情報を取得して、両者を用いて認証を行う。そして、その認証結果に基づいて確認した利用者(設定権能者)により設定された降車後振る舞いについて、変更ないし修正や、キャンセルを受け付けるようにする。
なお、設定した降車後振る舞いの変更ないし修正や、キャンセルを受け付ける場合において、自動運転車1には、変更ないし修正や、キャンセルをする権利を有する者の登録を予め受け付けて記憶する登録者記憶部(図示せず)を備えるようにし、変更ないし修正や、キャンセルの要求をしてきた者が登録者記憶部に記憶されている登録者であるときにのみ、降車後の振る舞いの変更ないし修正や、キャンセルを受け付けるようにしてもよい。
振る舞い制御処理部120は、利用者の降車後の自車についての振る舞いを、降車後振る舞い設定受付部118で受け付けた降車後振る舞いに基づいて実行する。この場合に、運転者が乗車しているときには、当該運転者による制御指示に従って自車の移動制御をすべきという観点から、制御部101は、この実施形態では、利用者が降車した後、自車内に運転者が存在しない場合にのみ、受け付けた降車後振る舞いに基づいた制御処理を実行する。この振る舞い制御処理部120による振る舞い制御処理の例については、後で詳述する。
タイマー回路121は、現在時刻を提供すると共に、所定の時点からの時間計測を行う機能を有する。
音声入出力部122は、マイクロフォン135で収音した音声を取り込んで、例えば音声認識処理のためにシステムバス100に送出するようにする。また、音声入出力部122は、図示は省略するが、外部に放音する音声メッセージデータを記憶するメモリを内蔵すると共に、そのメモリから読み出された音声メッセージデータを、アナログ音声信号に変換する音声合成器やD-A変換器を内蔵している。そして、音声入出力部122は、制御部101の制御により選択された音声メッセージを、スピーカ136に供給して、音声として外部に放音するようにする。記憶する音声メッセージとしては、後述するように、例えば「降車後振る舞い設定をしますか?」などの問い合わせメッセージや、「認証しました。」、「認証できませんでした。」などの通知メッセージ、降車後振る舞い設定入力を受け付ける際の対話型メッセージなどが用意されている。
設定権能者認証部123は、乗車者が、自動運転車1に対する降車後振る舞いの設定権能を有するかどうかの認証を、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている設定権能者の認証用情報を用いて行う。この設定権能者認証部123による認証処理は、利用者認証部114における認証処理とほぼ同様となる。ただし、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている利用者のうち、設定権能を有する利用者である設定権能者についてのみ、認証を行う点が利用者認証部114とは異なる。なお、設定権能者認証部123による認証処理は、利用者認証部114における認証処理よりも厳しく設定し、誤って設定権能者になることや、悪意等で設定権能者になりすます行為を防止するようにしてもよい。
なお、この実施形態の自動運転車1では、自動運転車1に対する降車後振る舞いの設定権能を有しない利用者であっても、予め設定されている設定権能の許可をする権限を有する。例えば自動運転車1の所有者や管理者等による許可を得ることができれば、降車後振る舞いの設定をすることができるようにしている。
このため、許可者連絡先情報記憶部124には、自動運転車1に対する降車後振る舞いの設定権能の許可をする権限を有する、例えば自動運転車1の所有者や管理者等の許可者の通信先情報が記憶されている。通信先情報としては、電話番号やメールアドレス等が記憶されている。
後述するように、自動運転車1は、降車後振る舞いの設定権能を有しない者と判別したときには、当該設定権能を有しない者を特定することができる情報を、許可者に送り、その許可承認の依頼をして、その依頼に応じた承認が得られたときには、降車後振る舞いの設定を許可するようにする。設定権能を有しない者を特定することができる情報としては、例えば、カメラ群107のカメラで撮影した当該者の顔画像などが用いられる。
登録権能者認証部125は、利用者及び設定権能者の登録を許可する権能を有する登録権能者であるか否かの認証を、利用者・設定権能者情報記憶部115の登録権能者情報記憶エリア115Aに記憶されている登録権能者の認証用情報を用いて行う。この登録権能者認証部125による認証処理は、利用者認証部114及び設定権能者認証部123における認証処理とほぼ同様となる。なお、登録権能者認証部125による認証処理は、利用者認証部114や設定権能者認証部123における認証処理よりも厳しく設定し、誤って登録権能者を認証してしまうことや、悪意等で登録権能者になりすます行為を防止するようにしてもよい。
以上のように、自動運転車1の電子制御回路部10は構成されるが、図1に示した各処理ブロックのうち、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104、手動/自動運転モード切替制御部105、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、カーナビ機能部113、利用者認証部114、呼出者認証部116、降車後振る舞い設定受付部118、振る舞い制御処理部120、音声入出力部122、設定権能者認証部123、の各処理機能は、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現することができる。
[降車後振る舞い記憶部119の記憶情報の例]
前述したように降車後振る舞い記憶部119には、降車後振る舞いを設定しようとする者(以下、設定者という)が指定したい降車後振る舞いが予め記憶保持される。この降車後振る舞いとしては、自動運転車1に予め自動車会社などによりデフォルトとして登録されているものの中から選択することもできるし、利用者が設定して記憶させるようにすることもできる。また、インターネットのクラウド上に記憶したものを利用することもできる。
図3は、この実施形態において、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いの例を示すものである。各降車後振る舞いの例について説明する。
「既定の駐車場へ移動」は、乗車中の設定者が降車した後、予め登録されている既定の駐車場へ自動運転車1が移動するようにするもので、駐車場への移動により降車後振る舞いは終了となる。ここで、既定の駐車場としては、複数の駐車場を登録することができ、「自宅の駐車場」、「会社の駐車場」、「契約駐車場」などを登録することができる。駐車場の登録は、その位置情報と、「自宅の駐車場」、「会社の駐車場」、「契約駐車場」などの駐車場の名称(種別)とを記憶することを意味している。設定者は、降車後振る舞いとしてこの「既定の駐車場へ移動」を選択設定するときには、既定の駐車場の名称も併せて選択設定するものである。
「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」は、自動運転車1が設定者の降車位置近傍の駐車場を検索して、その駐車場で待機し、その後、設定者が、携帯電話端末で、自動運転車1の無線通信部102を通じて呼出の電話通信をすると、その呼出に応じて、自動運転車1は、設定者が降車した場所に戻るようにするもので、設定者の再利用(再乗車)を想定している。この場合に、この実施形態では、降車時に設定者は、呼出時の認証用情報と、再乗車のための認証用情報を登録するようにする。
自動運転車1の振る舞い制御処理部120は、携帯電話端末を通じた設定者による呼出があった時に、登録されている呼出時の認証用情報を用いて呼出者の認証を行い、認証がOKであったときにのみ呼出に応じて、設定者が降車した場所に戻る移動制御を行う。この実施形態では、呼出時の認証用情報として、例えば呼出者の携帯電話端末の電話番号(加入者番号)が、降車時に登録され、呼出者からの着信を受けた時に、呼出者の電話番号が登録された電話番号であるか否かにより認証を行う。
そして、自動運転車1の振る舞い制御処理部120は、設定者の再乗車を検知したときには、登録されている認証用情報を用いて再乗車者の認証を行い、認証がOKであったときにのみ再乗車者により自車の利用を許可するように制御する。この実施形態では、再乗車時の認証用情報として、例えば設定者の顔画像を降車時に登録しておき、設定者の再乗車時に、顔画像による顔認識により、乗車者が登録された降車者(設定者)であるか否かにより認証を行う。
なお、呼出時の認証用情報としては、携帯電話端末の電話番号に限られるものではなく、パスワードやIDなどを登録しておき、呼出者からの呼出の着信に基づく通信において、そのパスワードやIDなどを送ってもらって、両者の一致を確認することで認証を行うようにしてもよい。電話番号と、それらパスワードやIDとの組み合わせを呼出時の認証用情報としてもよい。
また、再乗車者の認証用情報としては、顔画像のみではなく、声(音声)や指紋、静脈、虹彩などの生体情報であってもよいし、さらには、パスワードやIDを用いるようにしてもよい。また、それらの組み合わせを認証用情報としてもよい。なお、声(音声)を認証用情報とする場合は、音声認識または話者認識のどちらか、あるいは両方を併用して認証を行う。
「ここで待機」は、自動運転車1は、設定者が降車した場所で、そのまま待機するものであり、設定者の再乗車を想定している。この場合に、この実施形態では、降車時に設定者は、再乗車のための認証用情報を登録するようにする。この再乗車のための認証用情報は、前述した「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」において説明したものと同様とすることができ、この実施形態では利用者(例えば運転者)の顔画像とする。
「地点Aに向かう」は、自動運転車1は、利用者が指定した場所に向かう動作をするものであり、設定者の再乗車を想定する場合と、設定者による利用はこれで終了となる場合とがある。地点Aは、設定者により降車時に指定される。この地点Aは、予め登録してある地点の中から設定してもよいし、例えば地図上において指定したり、住所を入力して指定したり、特定可能な建物名などを指定したりするようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)でしてもよい。さらに、地点Aが電話番号で特定できる場合は、電話番号を入力して指定してもよい。
この「地点Aに向かう」の場合の再乗車者は、設定者による利用はこれで終了となる場合には、降車した設定者以外の者となる。そこで、当該設定者以外の再乗車者のために、認証用情報としては、この実施形態では、パスワードやIDが設定され、設定者により設定者以外の再乗車者にそのパスワードやIDが伝達される。
「呼出に応じて迎えに行く」は、設定者が降車した後は、自動運転車1は呼出があるまでは自由な動作を行うことができるが、設定者が、携帯電話端末で、自動運転車1の無線通信部102を通じて呼出の電話通信をすると、その呼出に応じて、自動運転車1は、設定者が指定した場所に迎えに行くようにするものであり、設定者の再乗車を想定している場合である。この場合に、迎えに行く場所の情報は、設定者が自動運転車1に呼出の電話通信をしたときに、その電話通信において自動運転車1に送られる。例えば設定者の携帯電話端末が備えるGPSによって測位された現在位置の情報が、迎えに行く場所の情報として、設定者の携帯電話端末から自動運転車1に送られる。更に、この場合にも、設定者は、降車時に、呼出時の認証用情報と、再乗車のための認証用情報を登録するようにする。呼出時の認証用情報及び再乗車のための認証用情報に関しては、「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」と同様の処理を行う。
「地点Bで待機」は、自動運転車1は、設定者が指定した場所で待機して、設定者の再乗車を待つものである。地点Bは、設定者により降車時に指定される。この地点Bは、予め登録してある地点の中から設定してもよいし、例えば地図上において指定したり、住所を入力して指定したり、特定可能な建物名などを指定したりするようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)でしてもよい。さらに、地点Bが電話番号で特定できる場合は、電話番号を入力して指定してもよい。
そして、この場合の設定者の再乗車時の認証用情報としては、前述した「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」において説明したものと同様とすることができ、この実施形態では利用者(例えば運転者)の顔画像とする。
「所定時間後に降車位置に戻る」は、設定者が降車後に所定の用事を行っている所定時間後、降車位置(現在位置)に戻る(移動せず居ることを含む)ことを前提とした降車後の振る舞いである。設定者は、降車時に、「所定時間」を直接的に設定したり、「所定時間」を把握するための情報の入力をしたりする。すなわち、この場合の「所定時間」の設定の仕方としては、
(a)タイマー回路121に対するタイマー時間の設定、
(b)音声入力による設定、例えば「ちょっとだけ用事」、「トイレ」、「食事」、「コンサート」、「野球観戦」、「サッカー観戦」、「大相撲観戦」、「2,3分」、「1時間ほど」など、
(c)表示部111に表示された所定の用事のリストの中からの選択
等が挙げられる。
自動運転車1の制御部101が、(b)及び(c)の所定時間を把握するための情報の入力からの所定時間の把握の仕方の例を以下に示す。なお、(b)の場合には、「」で囲んだ文言が音声入力され、(c)の場合には、「」で囲んだ文言がリストの中から選択される。
・「大相撲観戦」 年間6回開催される本場所の場合は、ほぼ18時に終了するので、その終了時刻を目安に所定時間を把握する。
・「野球観戦」 プロ野球の場合、開始から約3時間、高校野球の場合、開始から約2時間が目安である。延長戦になると時間が加算される。インターネットを通じて所定のサイトから放送中継等を入手すれば、試合終了時刻が把握できる。
・「サッカー観戦」 前半45分 ハーフタイム15分 後半45分 ロスタイム少々を目安に所定時間を把握する。延長戦になると時間が加算される。インターネットを通じて所定のサイトから放送中継等を入手すれば、試合終了時刻が把握できる。
・「コンサート」 主催者側発表の終演時間が目安である。降車時に、利用者により、その終演時間が入力され、その時刻を目安に所定時間を把握する。
・「映画鑑賞」 終演時間は確定している。降車時に、利用者により、その終演時間が入力され、その時刻を目安に所定時間を把握する。
・「ショッピングセンター」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば2時間として把握する。
・「デパート」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば2時間として把握する。
・「量販店(家電・コンピュータ)」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば1時間として把握する。
・「本屋」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば30分として把握する。
・「花屋」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば15分として把握する。
・「小さい商店」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば10分として把握する。
・「コンビニ」 経験値・統計値を基に所定時間を、例えば10分として把握する。
・「郵便局」 待ち時間によるが、例えば10分として把握する。
・「銀行」 待ち時間によるが、ATMなら5分、窓口なら20分として把握する。
・「塾」 終了時間は確定している。降車時に、利用者により、その終了時間が入力され、その時刻を目安に所定時間、例えば2時間を把握する。
・「レストラン」 例えば昼食30分、夕食2時間として、所定時間を把握する。
・「喫茶」 例えば1時間として、所定時間を把握する。
・「釣堀」 例えば2時間として、所定時間を把握する。
・「神社・仏閣」 初詣など。例えば1時間として、所定時間を把握する。
・「動物園・水族館」 例えば3時間として、所定時間を把握する。
・「車両進入禁止エリア」 「ここから先、車はご遠慮ください」のような表示があるが、その先が見てみたい場合、車を降りて見てくる。例えば5分として、所定時間を把握する。
なお、自動運転車1がTPO(状況、混雑度等)を判断し、時間を決定してもよい。また、利用者を降ろした場所での駐車スペースの有無も所定時間を判断する条件とするようにしても勿論よい。また、所定時間は、待ち時間等の状況に応じて変更することができるようにしてもよい。
この例では、降車後振る舞いを「所定時間後に降車位置に戻る」としたが、「所定時刻に降車位置に戻る」とすることもできる。また、両方の降車後振る舞いを用意しておいてもよい。
「所定時間後に地点Cに居る」も、設定者が、降車後に所定の用事を行った後、再乗車をすることを前提とした降車後の振る舞いであり、かつ、所定時間後に再乗車する地点として、降車位置(現在位置)ではない別の地点Cに移動するものである。「所定時間後に降車位置に戻る」と同様に、設定者は、降車時に、「所定時間」を直接的に設定したり、「所定時間」を把握するための情報の入力をしたりすると共に、地点Cを設定する。地点Cは、予め登録してある地点の中から設定してもよいし、例えば地図上において指定したり、住所を入力して指定したり、特定可能な建物名などを指定したりするようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)でしてもよい。さらに、地点Cが電話番号で特定できる場合は、電話番号を入力して指定してもよい。
地点Cが降車位置(現在位置)に近接している場合、「所定時間」の設定の仕方及び自動運転車1の制御部101における所定時間の把握の仕方は、「所定時間後に降車位置に戻る」と同様である。地点Cが降車位置(現在位置)から離れている場合(例えば1km以上)、降車位置(現在位置)から地点Cへの移動時間が、所定時間に大きく影響する。そのため、所定時間は、所定の用事にかかる時間だけでは不足しており、移動にかかる時間を加算して把握する必要がある。移動時間の計算(推定)には、少なくとも移動手段とその手段での移動距離または移動区間の情報の入力が必要となる。したがって、地点Cが降車位置(現在位置)から離れている場合は、設定者が、降車時に、「所定時間」を直接的に設定するのが好ましい。
この例でも、降車後振る舞いは「所定時間後に降車位置に戻る」と同様、「所定時間後に地点Cに居る」ではなく、「所定時刻に地点Cに居る」とすることができる。また、両方の降車後振る舞いを用意しておいてもよい。
「解放(利用終了)」は、設定者が降車後振る舞いの設定をすることなく、自動運転車1の利用を終了することを意味している。明示的な利用終了の指示を受けることで、自動運転車1は、その後の自車の振る舞いを、所有者や管理者等の権限を有する者に問い合わせるなどの適切な処理をすることが可能となる。
[実施形態の自動運転車1での利用者及び設定権能者の登録処理動作の例]
次に、自動運転車1の制御部101の利用者及び設定権能者の登録処理動作の例の概要について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この図4のフローチャートの各ステップの処理は、主として制御部101が実行するものである。
例えば、自動運転車1の乗車者が、表示部111に表示されている設定項目メニューの中から、「利用者の登録」の項目を選択すると、制御部101は、図4のフローチャートの処理を開始する。
制御部101は、先ず、登録権能者は登録済みであるか否か判断し(ステップS301)、登録済みでないと判別したときには、登録権能者の登録をするように要請するメッセージを表示部111の表示画面に表示すると共に、スピーカ136が音声で放音し、利用者の登録を受け付けるようにする(ステップS302)。そして、この処理ルーチンを一旦終了する。
ステップS301で、登録権能者は登録済みであると判別したときには、制御部101は、登録権能者は乗車中であるか否か判別する(ステップS303)。このステップS303の判別は、カメラ群107のカメラで撮影した乗車者の顔画像と、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている登録権能者の顔画像との比較を行って、一致する顔画像が検出できたか否かにより行う。
このステップS303で、登録権能者は乗車中ではないと判別したときには、制御部101は、利用者・設定権能者情報記憶部115の登録権能者情報記憶エリア115Aに記憶されている登録権能者の通信先情報を用いて、登録権能者に無線通信部102を通じて発信を行い、当該登録権能者の通信装置との間に通信路を接続する(ステップS304)。
そして、ステップS303で、登録権能者は乗車中であると判別したとき、また、ステップS304における登録権能者との通信路の接続を完了した後には、制御部101は、登録をしようとしている利用者の登録を許可するかどうかを、登録権能者に問い合わせる(ステップS305)。この場合に、ステップS305において、ステップS304で生成された通信路を通じて行う場合には、登録権能者は、登録をしようとしている利用者を特定することができないので、制御部101は、生成した通信路を通じて、カメラ群107のカメラで撮影した、登録をしようとしている利用者の顔画像の情報を登録権能者に送り、その顔画像の利用者の登録を許可するか否かを問い合わせる。なお、乗車中の登録権能者は、登録をしようとしている利用者と同乗しているので、そのような処理は不要であるが、この例では、カメラ群107のカメラで撮影した、登録をしようとしている利用者の顔画像を表示部111の表示画面に表示して、登録権能者が確認することができるようにする。
この問い合わせに対しては、登録権能者は、タッチパネル112を通じて「登録を許可する」、「登録を許可しない」のいずれかを回答するので、制御部101は、その回答に基づいて、登録権能者が登録を許可するか否か判別する(ステップS306)。この場合に、制御部101は、登録権能者認証部125の機能により、タッチパネル112を通じて操作する乗車者が登録権能者であるか否かの認証を行う。この認証は、例えば、カメラ群107の内のカメラのうち、タッチパネル112を通じて操作することができる位置(座席)の乗車者を撮影することができるカメラにより、その乗車者の顔画像を撮影し、その撮影した顔画像と、利用者・設定権能者情報記憶部115の登録権能者情報記憶エリア115Aに記憶されている登録権能者の認証用情報である顔画像とを比較し、その比較結果により実行することができる。
そして、制御部101は、ステップS306で、登録権能者が登録を許可しないと判別したときには、利用者登録が許可されないので、自動運転車1の利用は不可であることを、表示部111の表示画面及びスピーカ136による音声により通知する(ステップS307)。そして、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS306で、登録権能者が登録を許可すると判別したときには、制御部101は、登録をしようとしている利用者についての降車後振る舞いの設定権能と、登録情報の保持についての許可/不許可の取り合わせをし、その問い合わせの回答としての許可/不許可を受け付ける(ステップS308)。
そして、制御部101は、登録をしようとしている利用者についての登録情報を受け付けて、利用者・設定権能者情報記憶部115の利用者・設定権能者情報記憶エリア115Bに記憶する(ステップS309)。この場合に、ステップS308で、登録権能者が降車後振る舞いの設定権能を許可するとしている場合には、当該利用者の設定権能の欄には「有」が記録され、不許可の場合には、「無」が記録される。また、登録権能者が登録情報の保持について許可している場合には、当該利用者の登録保持情報の欄には「保持」が記録され、不許可の場合には、「非保持」が記録される。
なお、以上の例では、予め登録権能者が登録され、その登録権能者による許可を得て、利用者の登録、設定権能者の登録、登録保持するか否かの全ての登録ができるようにした。すなわち、上述の説明では、設定権能の記録や、登録保持の記録以外の利用者の登録自体についても登録権能者の許可を必要とするようにしたが、登録権能者の許可がなくても、例えば予め定めた利用者登録のためのパスワードやIDを利用者に入力させて、そのパスワードやIDによる認証が取れたら、設定権能や登録保持情報以外の利用者の情報については登録することができるようにして、利用者登録をできるようにしてもよい。つまり、利用者の登録のみは、登録権能者による許可を得なくても、例えば利用者登録のためのパスワードやIDによる認証をすることでできるようにしてもよい。
また、設定権能者の登録及び登録保持するか否かの登録についても、それぞれの登録のためのパスワードやIDを利用者に入力させて認証することでできるようにしてもよい。その場合には、正しいパスワードやIDを入力できた利用者は、設定権能の設定を許可する登録権能者となり、また、登録保持するか否かの登録を許可する登録権能者となったことと等価となる。なお、その場合の利用者登録のためのパスワードやID、設定権能者の登録のためのパスワードやID及び登録保持するか否かの登録のためのパスワードやIDは、全て同一あるいは2個は同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
[実施形態の自動運転車1での利用者が降車時の処理動作の例]
次に、自動運転車1に乗車していた利用者、この例では、特に運転者が降車をしようとする際における自動運転車1の制御部101の処理動作の概要について説明する。
この実施形態では、自動運転車1に乗車していた利用者、この例では、特に運転者が降車をしようとすると、自動運転車1は、降車後振る舞いを設定するかどうかを降車しようとする運転者に問い合わせをする。この問い合わせに対して、運転者が降車後振る舞いの設定入力をすると、自動運転車1は、当該運転者による降車後振る舞い設定入力を受け付け、運転者の降車後に受け付けた降車後振る舞いに応じた処理を行う。
図5~図7は、運転者が降車するときの自動運転車1の電子制御回路部10の制御部101が実行する処理動作の流れの例を説明するためのフローチャートである。なお、この図5~図7のフローチャートにおける各ステップの処理は、降車後振る舞い設定受付部118、振る舞い制御処理部120及び設定権能者認証部123の各処理機能を、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現するようにした場合として説明する。
制御部101は、乗車者により、自車のモータ駆動部131の駆動が停止させられたか否か判別する(ステップS1)。このステップS1で、モータ駆動部131の駆動は停止させられてはいないと判別したときには、制御部101は、走行時に必要な制御を継続し(ステップS2)、その後、ステップS1に戻る。
ステップS1で、モータ駆動部131の駆動は停止させられたと判別したときには、一般的には、乗車者は降車すると予想されることから、制御部101は、降車後振る舞い設定をするかどうかの問い合わせのメッセージを表示部111に表示すると共に、スピーカ136を通じて音声として放音する(ステップS3)。
制御部101は、ステップS3における問い合わせに対する乗車者からの回答を監視して、乗車者が降車後振る舞い設定をするかどうか判別し(ステップS4)、乗車者が降車後振る舞い設定をしないと回答したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。この場合、自動運転車1は乗車者が降車した位置で、モータ駆動部131を停止したまま、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとする。
なお、自動運転車1には、乗車者が降車後振る舞い設定をしない場合における所定の振る舞いを予め設定しておき、自動運転車1は、それを実行するようにしてもよい。また、自動運転車1は、例えば許可者連絡先情報記憶部124に記憶されている当該自動運転車1の所有者や管理者等の権限を有する許可者に対して無線通信部102を通じて通信を行い、乗車者が降車後振る舞いの設定をしなかった旨を告げて、許可者に降車後振る舞いの指示を受けるようにしてもよい。
ステップS4で、乗車者が降車後振る舞い設定をすると回答したと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像を、カメラ群107のカメラで撮影することで、当該設定者から認証用情報を取得する(ステップS5)。そして、制御部101は、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている設定権能者の認証用情報としての顔画像の情報を読み出して、ステップS5で取得した降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像と一致するか否かを判断して、降車後振る舞いを設定しようとする者が、設定権能者であるか否かの認証を実行する(ステップS6)。
次に、制御部101は、ステップS6での認証の結果として、設定権能者についての認証が取れたか否か判別し(ステップS7)、認証が取れなかったと判別したときには、許可者連絡先情報記憶部124から許可者の連絡先情報を読み出して、許可者との間に通信路を生成し、例えばステップS5で取得した降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像を許可者に送って、降車後振る舞いの設定を許可してよいか否かの許可承認依頼をする(ステップS8)。
許可者は、この許可承認依頼を受け付けたときには、降車後振る舞いの設定の許可を承認するか否かの承認結果を、自動運転車1に送る。そこで、自動運転車1の制御部101は、通信路を通じて受けた許可者からの承認結果を判別し、承認OKであるか否かを判別する(ステップS9)。
このステップS9で、承認OKではないと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いを設定しようとする者に、設定権能を有しないために、降車後振る舞いの設定が禁止されている旨を表示部111の表示画面に表示したり、スピーカ136を通じて、音声メッセージを放出したりして、通知する(ステップS10)。
ステップS10の次には、制御部101は、他に、降車後振る舞いの設定を要求する者が存在するか否か判別し(図6のステップS11)、存在すれば、処理をステップS5に戻し、このステップS5以降の処理を繰り返す。また、ステップS11で、他に、降車後振る舞いの設定を要求する者が存在しないと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了する。
そして、ステップS7で、設定権能者の認証が取れたと判別したとき、また、ステップS9で、降車後振る舞いの設定の許可が承認されたと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いの設定が許可されたと判断して、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いを、図3に示すようなリストとして表示部111の表示画面に表示する(図7のステップS12)。なお、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いを表示に限らず、音声案内で提示することもできる。
そして、次に、制御部101は、タッチパネル112を通じた設定者の入力操作を監視して、表示画面に表示されているリストからの降車後振る舞いの選択操作の受け付けを待つ(ステップS13)。このステップS13で、リストからの降車後振る舞いの選択操作を受け付けたと判別したときには、制御部101は、その選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を行う(ステップS14)。ステップS14の選択された降車後振る舞いの受付処理については、後で詳述する。
次に、制御部101は、選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を完了したか否か判別し(ステップS15)、選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を完了したと判別したときには、設定者により選択された降車後振る舞いの選択情報及びそれに付随する情報を記憶する(ステップS16)。
次に、制御部101は、ドアセンサなどにより設定者が降車したか否かを判別し(ステップS17)、設定者の降車を確認したら、記憶した選択された降車後振る舞いを実行するようにする(ステップS18)。このステップS18おいて、自動運転車1が走行して移動する場合には、自動運転車1は、自動運転モードにより自律走行するものである。
なお、上述した図5~図7の例においては、設定権能者の認証が取れなかったときには、設定者による降車後振る舞いの設定を受け付けないことで設定を禁止したり、受け付けてもその設定を無効にしたり、許可者による許可があったときに設定者による降車後振る舞いの設定を許可することで設定を制限するようにした。しかし、降車後振る舞いの設定は受け付けておいて、設定権能者の認証が取れなかった降車後振る舞いの実行を禁止したり、制限したりするようにしてもよい。
[降車後振る舞いの受付処理の流れの例]
次に、ステップS14の降車後振る舞いの受付処理の流れの例について説明する。図8~図10は、降車後振る舞いの受付処理の流れの例を説明するためのフローチャートであり、この例では、図3に示したリストの各降車後振る舞いのそれぞれが選択されたときの受付処理を想定して説明する。
この図8~図10のステップの処理も、降車後振る舞い設定受付部118の処理機能を、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現するようにした場合として説明する。なお、この実施形態では、制御部101は、設定者との間で対話形式によるやり取りをして、降車後振る舞いの設定を受け付けるようにする。
先ず、制御部101は、設定者により「既定の駐車場へ移動」が選択されたか否か判別し(ステップS21)、当該「既定の駐車場へ移動」が選択されたと判別したときには、既定の駐車場について、設定者に「自宅の駐車場」、「会社の駐車場」、「契約駐車場」のいずれかの選択指定を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの既定の駐車場の選択指定を受け付ける(ステップS22)。このとき、このステップS22の次には、制御部101は、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次にステップS16で、選択された降車後振る舞い「既定の駐車場へ移動」の選択指定、及び「自宅の駐車場」、「会社の駐車場」、「契約駐車場」のいずれかの選択指定を記憶する。なお、後述するように、既定の駐車場について、「特定の施設の専用駐車場」を選択指定に加えてもよい。
ステップS21で「既定の駐車場へ移動」は選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」が設定者により選択されたか否か判別する(ステップS23)。このステップS23で、「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」が利用者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に呼出者の認証用情報の入力を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの呼出者の認証用情報の入力を受け付ける(ステップS24)。前述したように、この例では、呼出者の認証用情報としては、呼出者の携帯電話端末の電話番号が入力される。
次に、制御部101は、設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS25)。前述したように、この実施形態では、設定者の顔画像をカメラ群107の内の運転席を撮影するカメラで撮影し、その顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。このステップS25の次には、制御部101は、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」の選択指定を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、呼出者認証用情報としての携帯電話端末の電話番号を呼出者認証用情報記憶部117に記憶し、さらには、再乗車の認証用情報としての「設定者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS23で、「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「ここで待機」が利用者により選択されたか否か判別する(ステップS26)。このステップS26で、「ここで待機」が設定者により選択されたと判別したときには、制御部101は、現在位置(降車位置)は駐車禁止であるか否か判別する(ステップS27)。駐車禁止であるか否かは、カメラ群107の内の周囲を撮影するカメラの撮像画像から、駐車禁止の標識や標示があるか否かを認識することにより判定するようにする。なお、駐停車禁止の場合も駐車禁止の場合と同様であるが、この実施例では「駐車禁止」に含まれるものとする。
ステップS27で、駐車禁止であると判別したときには、制御部101は、設定者に現在位置は駐車禁止であることを通知すると共に、他の降車後振る舞いの設定依頼を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)し(ステップS28)、その後、ステップS21に処理を戻し、設定者からの降車後振る舞いの再設定を待つようにする。
ステップS27で、現在位置は駐車禁止ではないと判別したときには、制御部101は、設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS29)。このステップS29での処理は、前述したステップS25と同様であり、この実施形態では、設定者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。そして、制御部101は、このステップS29の次には、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「ここで待機」の選択指定を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、再乗車者の認証用情報としての「運転者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
次に、ステップS26で、「ここで待機」は選択されていないと判別したときには、制御部101は、「地点Aに向かう」が設定者により選択されたか否か判別する(図9のステップS31)。このステップS31で、「地点Aに向かう」が利用者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に対して「地点A」の設定入力を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの「地点A」の設定を受け付ける(ステップS32)。この際に、制御部101は、ステップS32では、現在位置を中心とした地図を表示部111の表示画面に表示して、その地図上において「地点A」の設定を受け付けるようにする。あるいは、設定者による「地点A」の住所の入力を受け付けてもよいし、現在地周辺の施設等を呈示して、その選択入力を受け付けるようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)の入力を受け付けてもよい。さらに、「地点A」が電話番号で特定できる場合は、電話番号の入力を受け付けてもよい。
ステップS32の次には、制御部101は、地点Aでの設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS33)。このステップS33での処理は、ステップS25及びステップS29と同様であり、この実施形態では、設定者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。そして、制御部101は、このステップS33の次には、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「地点Aに向かう」の選択指定及び「地点A」の設定情報を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、再乗車者の認証用情報としての「運転者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS31で、「地点Aに向かう」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「呼出に応じて迎えに行く」が設定者により選択されたか否か判別する(ステップS34)。このステップS34で、「呼出に応じて迎えに行く」が設定者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に呼出者の認証用情報の入力を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの呼出者の認証用情報の入力を受け付ける(ステップS35)。この例では、呼出者の認証用情報としては、呼出者の携帯電話端末の電話番号が入力される。
次に、制御部101は、設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS36)。このステップS36での処理は、ステップS25及びステップS29と同様であり、この実施形態では、設定者としての運転者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。このステップS36の次には、制御部101は、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「呼出に応じて迎えに行く」の選択指定を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、呼出者認証用情報としての携帯電話端末の電話番号を呼出者認証用情報記憶部117に記憶し、さらには、再乗車者の認証用情報としての「設定者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS34で、「呼出に応じて迎えに行く」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「地点Bで待機」が設定者により選択されたか否か判別する(ステップS37)。このステップS37で、「地点Bで待機」が設定者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に対して「地点B」の設定入力を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの「地点B」の設定を受け付ける(ステップS38)。この際に、制御部101は、ステップS38では、現在位置を中心とした地図を表示部111の表示画面に表示して、その地図上において「地点B」の設定を受け付けるようにする。あるいは、設定者による「地点B」の住所の入力を受け付けてもよいし、現在地周辺の施設等を呈示して、その選択入力を受け付けるようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)の入力を受け付けてもよい。さらに、「地点B」が電話番号で特定できる場合は、電話番号の入力を受け付けてもよい。
ステップS38の次には、制御部101は、地点Bでの設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS39)。このステップS39での処理は、ステップS25及びステップS29と同様であり、この実施形態では、設定者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。そして、制御部101は、このステップS39の次には、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「地点Bで待機」の選択指定及び「地点B」の設定情報を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、再乗車者の認証用情報としての「設定者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS37で、「地点Bで待機」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「所定時間後に降車位置に戻る」が設定者により選択されたか否か判別する(図10のステップS41)。そして、このステップS41で、「所定時間後に降車位置に戻る」が設定者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に対して「所定時間」を計算(推定)するための情報の入力(「所定時間」の直接入力を含む)を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、前述したような設定者からの音声入力情報やタッチパネル112を通じた「所定時間」を計算するための情報の入力(「所定時間」の直接入力を含む)を受け付ける(ステップS42)。
次に、制御部101は、設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS43)。このステップS43での処理は、ステップS25及びステップS29と同様であり、この実施形態では、設定者としての運転者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。このステップS43の次には、制御部101は、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「所定時間後に降車位置に戻る」の選択指定を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、再乗車者の認証用情報としての「設定者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS41で、「所定時間後に降車位置に戻る」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、「所定時間後に地点Cに居る」が設定者により選択されたか否か判別する(ステップS44)。このステップS44で、「所定時間後に地点Cに居る」が設定者により選択されたと判別したときには、制御部101は、設定者に対して「所定時間」を計算(推定)するための情報の入力(「所定時間」の直接入力を含む)を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、前述したような利用者からの音声入力情報やタッチパネル112を通じた「所定時間」を計算するための情報の入力(「所定時間」の直接入力を含む)を受け付ける(ステップS45)。ステップS45では、「地点C」が降車位置(現在位置)から離れている場合は、「所定時間」を直接入力するのが好ましい。
次に、制御部101は、設定者に対して「地点C」の設定入力を促すメッセージを、表示部111を通じて報知(併せてスピーカ136を通じて音声報知してもよい)して、設定者からの「地点C」の設定を受け付ける(ステップS46)。この際に、制御部101は、ステップS46では、降車位置(現在位置)を中心とした地図を表示部111の表示画面に表示して、その地図上において「地点C」の設定を受け付けるようにする。あるいは、設定者による「地点C」の住所の入力を受け付けてもよいし、現在地周辺の施設等を呈示して、その選択入力を受け付けるようにしてもよい。また、緯度と経度の二次元座標(または標高を加えて三次元座標)の入力を受け付けてもよい。さらに、「地点C」が電話番号で特定できる場合は、電話番号の入力を受け付けてもよい。
フローチャートにおけるステップの図示は省略するが、制御部101は、「地点C」の設定を受け付ける時点で、自動運転車1が、降車位置(現在位置)から「地点C」へ移動するための所要時間を推定し、「所定時間後に地点Cに居る」が降車後振る舞いとして、時間的に可能かどうか判断することができる。この場合、制御部101は、「地点C」の設定を受け付けると、降車位置(現在位置)から「地点C」までの経路をカーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにし、経路を決定する。次に、その経路と自動運転車1の走行速度から、自動運転車1が、降車位置(現在位置)から「地点C」へ移動するための所要時間を推定する。さらに、この推定された移動所要時間と、入力設定されている「所定時間」を比較する。その比較結果により、移動所要時間の方が長いと判断される場合は、「所定時間後に地点Cに居る」という降車後振る舞いを実現することが困難となるため、自動運転車1の移動所要時間が「所定時間」より短くなるよう、「所定時間」または「地点C」の再入力を促すメッセージを報知して、その情報の再入力を受け付ける。もちろん、地点Cが降車位置(現在位置)に近接している場合、このような再入力の必要は、ほとんどない。
次いで、制御部101は、地点Cでの設定者の再乗車時の認証用情報を取得する(ステップS47)。このステップS47での処理は、ステップS25及びステップS29と同様であり、この実施形態では、設定者の顔画像を再乗車者の認証用情報として取得する。このステップS47の次には、制御部101は、図7のステップS15において、受付完了と判別して、次のステップS16で、選択された降車後振る舞い「所定時間後に地点Cに居る」の選択指定及び「地点C」の設定情報を降車後振る舞い設定受付部118の記憶部に記憶すると共に、再乗車者の認証用情報としての「設定者の顔画像」を利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶する。
ステップS44で、「所定時間後に地点Cに居る」が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、設定者が降車後振る舞い設定を中止する操作をしたか否か判別する(ステップS48)。このステップS48で、設定者が降車後振る舞い設定を中止する操作をしてはいないと判別したときには、制御部101は、処理を図8のステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。あるいは、設定者の希望する降車後振る舞いが、図2で示す、降車後振る舞い記憶部の記憶内容に無いものであると判断し、タッチパネル112から文字入力を促したり、マイクロフォン135を通して、音声入力を促したりするようにしてもよい。
また、ステップS48で、設定者が降車後振る舞い設定を中止する操作をしたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了する。この場合、運転者が降車後振る舞い設定をしないと判断し、自動運転車1は運転者が降車した位置で、モータ駆動部131を停止したまま、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとしてもよい。また、運転者が降車後振る舞い設定をしない場合における所定の振る舞いを予め設定し、それを実行するようにしてもよい。
[実施形態の自動運転車1の利用者の降車後の処理動作の例]
次に、図7のステップS18における設定者の降車後の処理動作例について説明する。図11~図16は、設定者が降車して、乗車者が不在となったときの自動運転車1の電子制御回路部10の制御部101が実行する降車後振る舞いの制御処理動作の流れの例を説明するためのフローチャートである。この例も、図3に示したリストの各降車後振る舞いのそれぞれが設定受付されたときのそれぞれに対応する処理を想定して説明する。
なお、この図11~図16のフローチャートにおける各ステップの処理は、振る舞い制御処理部120と、利用者認証部114と、呼出者認証部116の処理機能を、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現するようにした場合として説明する。
制御部101は、まず、設定された降車後振る舞いが何かを確認する(ステップS51)。そして、確認の結果、設定された降車後振る舞いは「既定の駐車場への移動」であるか否か判別する(ステップS52)。このステップS52で、設定された降車後振る舞いは「既定の駐車場への移動」であると判別したときには、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置から選択設定されて記憶されている既定の駐車場までの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS53)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1を選択設定されて記憶されている既定の駐車場まで移動させるように制御する(ステップS54)。そして、制御部101は、目的の駐車場に駐車したら、降車後振る舞い制御処理を終了する。
この「既定の駐車場への移動」が降車後振る舞いとして設定される場合のシチュエーションの例を図17に示す。図17の例においては、自動運転車1に乗車した利用者2が自宅のあるマンション3の玄関に到着したときに、当該マンションの指定駐車場を既定駐車場とし、「既定の駐車場への移動」を降車後振る舞いとして指定し、自動運転車1から降車し、自宅に戻る。自動運転車1は、利用者2による降車後振る舞いの設定を受け付ける。そして、自動運転車1は、利用者2の降車の確認の後、設定された降車後振る舞いとして、指定されたマンションの指定駐車場4に、自動運転モードにより移動して駐車する動作を実行し、駐車が完了するとモータ駆動部131を停止し、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとする。
他の例としては、利用者2が自動運転車1に乗車して出勤のために会社の玄関に到着したときに、会社の駐車場を既定駐車場とし、「既定の駐車場への移動」を降車後振る舞いとして設定し、自動運転車1から降車して、会社のビルの内部に入ることが想定される。この場合には、自動運転車1は、利用者2による降車後振る舞いの設定を受け付けて、利用者2の降車の確認の後、指定された会社の駐車場に、自動運転モードにより移動して駐車する動作を実行し、駐車が完了するとモータ駆動部131を停止し、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとするようにする。契約駐車場が既定の駐車場として指定される場合も同様の動作となる。
さらに、他の例としては、図3の例としては挙げていないが、利用者2が自動運転車1に乗車して宿泊のためにホテルなどの宿泊施設に到着したときに、当該宿泊施設の専用駐車場を既定駐車場とし、「既定の駐車場への移動」を降車後振る舞いとして設定し、自動運転車1から降車して、宿泊施設に入ることが想定される。この場合には、自動運転車1は、利用者2による降車後振る舞いの設定を受け付けて、利用者2の降車の確認の後、指定された宿泊施設の専用駐車場に、自動運転モードにより移動して駐車する動作を実行し、駐車が完了するとモータ駆動部131を停止し、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとするようにする。宿泊施設ではなく、アミューズメントパークや動物園などのレジャー施設、ショッピングセンターやデパートなどの商業施設などの場合でも、自動運転車1の利用者2は、当該施設の専用駐車場を既定の駐車場として指定し、同様の動作を行えばよい。利用者2は、頻繁に利用するホテル等の特定の施設があれば、その専用駐車場を既定の駐車場として登録しておくようにすればよい。
次に、ステップS52で、設定された降車後振る舞いは「既定の駐車場への移動」ではないと判別したときには、制御部101は、設定された降車後振る舞いは「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」であるか否か判別する(ステップS55)。このステップS55で、設定された降車後振る舞いは「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」であると判別したときには、制御部101は、カーナビ機能部113を制御して、現在位置を中心位置とした周辺検索を行わせて、近隣の駐車場を検出する(ステップS56)。
次に、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置からステップS56で検出した近隣の駐車場までの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS57)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1をステップS56で検出した近隣の駐車場まで移動させるように制御する(ステップS58)。
そして、制御部101は、目的の駐車場に駐車したら、モータ駆動部131を停止して待機状態にすると共に、無線通信部102を監視して、呼出(着信)を受信したか否か判別する(ステップS59)。この場合、目的の駐車場が満車の場合は、再度、別の駐車場を周辺検索し、検出した駐車場に移動することはもちろんである。なお、待機場所は、駐車場ではなくても、駐車できるスペースであれば、同等の役割を果たすことは言うまでもない。
このステップS59で、呼出を受信したと判別したときには、制御部101は、呼出者認証用情報記憶部117に記憶されている携帯電話端末の電話番号と着信してきた携帯電話端末の電話番号とを照合して、呼出者の認証がOKであるか否かを判別する(図12のステップS61)。
ステップS61で、呼出者の認証がOKではないと判別したときには、制御部101は、呼出NGの音声メッセージを、着信してきた相手先に、無線通信部102を通じて送る(ステップS62)。そして、制御部101は、処理を図11のステップS59に戻す。また、ステップS61で、呼出者の認証がOKであると判別したときには、制御部101は、カーナビ機能部113を、ステップS57で探索した経路を逆に辿って経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1を、現在位置の駐車場から元の降車位置まで移動する(ステップS63)。
そして、制御部101は、運転席に利用者が乗車したか否かを、例えばドアセンサや、重量センサからなる着座センサ、ハンドルに人がタッチしたか否かを判別するタッチセンサ、カメラ群107の内の運転席の運転者を撮影するためのカメラの撮像画像などを監視することにより判別する(ステップS64)。このステップS64で、運転席への利用者の乗車を判別したときには、制御部101は、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている再乗車者の認証用情報としての顔画像と、乗車した運転者をカメラで撮影して得た顔画像とを比較参照して、両者が一致しているか否かを判別することにより、再乗車者の認証がOKであるか否か判別する(ステップS65)。
このステップS65で、再乗車者の認証がOKではないと判別したときには、制御部101は、再乗車者の認証ができないために降車を促すメッセージを、表示部111の表示画面に表示すると共に、スピーカ136を通じて放音して、再乗車者の降車を促す(ステップS67)。そして、制御部101は、ドアセンサ、着座センサ、タッチセンサ、カメラの撮像画像などを監視して乗車者が降車したか否かを判別し(ステップS68)、降車していないと判別したときには、処理をステップS67に戻す。また、制御部101は、ステップS68で、降車したと判別したときには、処理をステップS64に戻し、ステップS64以降の処理を繰り返す。
なお、ステップS65で、再乗車者の認証がOKではないと判別したときには、不審者の可能性が考えられるため、制御部101は、ステップS67のように、再乗車者の降車を促すだけではなく、直近の降車者または自動運転車1の所有者や管理者の携帯電話端末に電話あるいはメールで不審者の可能性を連絡するようにしてもよい。メールでの連絡の場合は、カメラで撮影して得た再乗車者の認証のための顔画像を添付してもよい。もちろん、直近の降車者または自動運転車1の所有者や管理者が許可しない限り、自動運転車の運転操作は不可能となっている。さらに、不審者の可能性が極めて高いと判断したときは、110番通報してもよい。
また、ステップS65で、再乗車者の認証がOKであると判別したときには、制御部101は、乗車した運転者の再乗車を許可し(ステップS66)、その後は、運転者(再乗車者)の指示に従った運転制御モードの処理ルーチンへ移行する。
図11のステップS55で、設定された降車後振る舞いは「近隣の駐車場で呼ぶまで待機」ではないと判別したときには、制御部101は、設定された降車後振る舞いは「ここで待機」であるか否か判別する(図13のステップS71)。このステップS71で、設定された降車後振る舞いは「ここで待機」であると判別したときには、制御部101は、モータ駆動部131を停止して自動運転車1を待機状態にすると共に、処理を図12のステップS64に進めて、利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
また、ステップS71で、設定された降車後振る舞いは「ここで待機」ではないと判別したときには、設定された降車後振る舞いは「地点Aに向かう」であるか否か判別する(ステップS72)。このステップS72で、設定された降車後振る舞いは「地点Aに向かう」であると判別したときには、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置から、設定されて記憶されている地点Aまでの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS73)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1を地点Aまで移動させるように制御する(ステップS74)。
このステップS74の次には、制御部101は、処理を図12のステップS64に進め、地点Aでの利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
次に、ステップS72で、設定された降車後振る舞いは「地点Aに向かう」ではないと判別したときには、制御部101は、設定された降車後振る舞いは「呼出に応じて迎えに行く」であるか否か判別する(ステップS75)。このステップS75で、設定された降車後振る舞いは「呼出に応じて迎えに行く」であると判別したときには、制御部101は、現在位置は駐車禁止であるか否か判別する(ステップS76)。駐車禁止であるか否かは、カメラ群107の内の周囲を撮影するカメラの撮像画像から、駐車禁止の標識や標示があるか否かを認識することにより判定するようにする。
このステップS76で、駐車禁止ではないと判別したときには、制御部101は、当該現在位置で利用者からの呼出を受け付ける状態にしつつ、モータ駆動部131を停止して待機する(ステップS77)。また、ステップS76で、駐車禁止であると判別したときには、制御部101は、カーナビ機能部113を制御して、現在位置を中心位置とした周辺検索を行わせて、近隣の駐車可能場所を探索する(ステップS78)。
そして、制御部101は、ステップS78での探索の結果、近隣の駐車可能場所があったか否か判別し(ステップS79)、あったと判別したときには、その駐車可能場所までの経路をカーナビ機能部113に探索させると共に、その経路に沿った案内をさせて、当該駐車可能場所まで、自動運転車1を自動運転モードにより移動させ、そこで、利用者からの呼出を受け付ける状態にしつつ、モータ駆動部131を停止して待機する(ステップS80)。
ステップS79で、近隣の駐車可能場所が見つからないと判別したときには、制御部101は、利用者の降車地を中心として周辺地域の範囲で移動を継続すると共に、利用者からの呼出を待つ(ステップS81)。
ステップS77、ステップS80またはステップS81の次には、制御部101は、利用者からの呼出を受信したか否かを監視して、呼出を待つ(図14のステップS91)。ステップS91で、呼出を受信したと判別したときには、制御部101は、ステップS61と同様にして、呼出者の認証がOKであるか否かを判別する(ステップS92)。
ステップS92で、呼出者の認証がOKではないと判別したときには、制御部101は、呼出NGの音声メッセージを、着信してきた相手先に、無線通信部102を通じて送る(ステップS93)。そして、制御部101は、処理をステップS91に戻す。また、ステップS92で、呼出者の認証がOKであると判別したときには、制御部101は、着信してきた相手先に、迎えに行く場所の位置情報の送信を依頼する音声メッセージを音声合成により生成して送り、これに応じて相手先から送られてきた迎えに行く場所の位置情報を取得する(ステップS94)。
そして、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置からステップS94で取得した迎えに行く場所までの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS95)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1をステップS94で取得した迎えに行く場所まで移動させるように制御する(ステップS96)。その後、制御部101は、処理を図12のステップS64に進めて、利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
次に、図13のステップS75で、設定された降車後振る舞いは「呼出に応じて迎えに行く」ではないと判別したときには、制御部101は、設定された降車後振る舞いは「地点Bで待機」であるか否か判別する(図15のステップS101)。このステップS101で、設定された降車後振る舞いは「地点Bで待機」であると判別したときには、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置から、設定されて記憶されている地点Bまでの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS102)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1を地点Bまで移動させるように制御する(ステップS103)。このステップS103の次には、制御部101は、処理を図12のステップS64に進めて、利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
次に、ステップS101で、設定された降車後振る舞いは「地点Bで待機」ではないと判別したときには、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に降車位置に戻る」であるか否か判別する(ステップS104)。このステップS104で、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に降車位置に戻る」であると判別したときには、制御部101は、記憶されている所定時間を計測するための情報に基づいて、所定時間を推定する(ステップS105)。
次に、制御部101は、降車位置(現在位置)は駐車禁止であるか否か判別する(ステップS106)。駐車禁止であるか否かは、カメラ群107の内の周囲を撮影するカメラの撮像画像から、駐車禁止の標識や標示があるか否かを認識することにより判定するようにする。ステップS106で、駐車禁止ではないと判別したときには、制御部101は、当該降車位置(現在位置)でモータ駆動部131を停止して待機する(ステップS107)。
また、ステップS106で、駐車禁止であると判別したときには、制御部101は、ステップS105で推定した所定時間の間は、降車位置(現在位置)の周辺地域を周回するなど、移動を継続するようにする、あるいは、カーナビ機能部113を制御して、降車位置(現在位置)を中心位置とした周辺検索を行わせて、近隣の駐車可能場所を探索し、その探索の結果として検出した駐車場に移動して、ステップS105で推定した所定時間の間待機する(ステップS108)。なお、このステップS108においては、所定時間が所定の閾値例えば20分以下であれば移動を継続し、所定時間が閾値以上であれば、駐車場など駐車可能な場所を探索して、その駐車可能な場所に移動して待機するようにしてもよい。
そして、制御部101は、ステップS108の次には、ステップS105で推定した所定時間の近傍になったか否かを監視し(ステップS109)、所定時間の近傍になったと判別したときには、カーナビ機能部113を制御して、経路案内させて降車位置に戻るようにする(ステップS110)。そして、ステップS107またはステップS110の次には、制御部101は、処理をステップS64に進めて、利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
この「所定時間後に降車位置に戻る」が降車後振る舞いとして設定される場合のシチュエーションの例を図18に示す。図18の例は、自動運転車1の利用者2が尿意または便意を催して、公園などのトイレに立ち寄るシチュエーションである。この場合には、運転者2は、降車時に、マイクロフォン135に対して、例えば「トイレ」と音声入力して降車後振る舞いを設定し、自動運転車1を降車する。すると、自動運転車1の制御部101は、利用者2の音声入力「トイレ」を音声認識して、所定時間をこの例では5分と推定し、当該場所で待機する。そして、所定時間以内、あるいは、所定時間よりも許容範囲である若干長い時間内に戻ってくる利用者の再乗車の認証を行って、再乗車を許可するようにする。なお、尿意ではなく便意を催した場合は、「トイレ大」等と音声入力して、所定時間を長めに、例えば10分と推定するようにしてもよい。また、利用者2が女性の場合は、男性の場合より所定時間を長めに推定するようにしてもよい。
また、図19の例は、自動運転車1の利用者2が、大相撲観戦のために、例えば両国の国技館に自動運転車1で出向いた場合である。利用者2は、降車時に、マイクロフォン135に対して「大相撲観戦」と音声入力して降車後振る舞いを設定し、自動運転車1を降車する。すると、自動運転車1の制御部101は、大相撲本場所は午後6時で終了となると判断して、所定時間を推定し、例えば国技館の駐車場あるいは周辺の空きの駐車場に移動して待機し、午後6時になると、運転者2を迎えに国技館の出入口まで移動するように制御する。
次に、ステップS104で、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に降車位置に戻る」ではないと判別したときには、制御部101は、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に地点Cに居る」であるか否か判別する(図16のステップS111)。このステップS111で、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に地点Cに居る」ではないと判別したときには、制御部101は、その他の降車後振る舞いについての処理ルーチンに移行する(ステップS112)。
ステップS111で、設定された降車後振る舞いは「所定時間後に地点Cに居る」であると判別したときには、制御部101は、記憶されている所定時間を計測するための情報に基づいて、所定時間を推定する(ステップS113)。
次に、制御部101は、現在位置検出部110で測位された現在位置の情報を取得し、その現在位置から、設定されて記憶されている地点Cまでの経路を、カーナビ機能部113に、その経路探索機能を用いて探索させるようにする(ステップS114)。そして、制御部101は、その経路探索結果を用いて、カーナビ機能部113に、経路案内を行わせるように制御して、自動運転モードにより、自動運転車1を地点Cまで移動させるように制御する(ステップS115)。
次に、制御部101は、地点Cは駐車禁止であるか否か判別する(ステップS116)。駐車禁止であるか否かは、カメラ群107の内の周囲を撮影するカメラの撮像画像から、駐車禁止の標識や標示があるか否かを認識することにより判定するようにする。ステップS116で、駐車禁止ではないと判別したときには、制御部101は、当該地点Cで利用者からの呼出を受け付ける状態にしつつ、モータ駆動部131を停止して待機する(ステップS117)。
また、ステップS116で、駐車禁止であると判別したときには、制御部101は、ステップS108と同様にして、ステップS113で推定した所定時間の間は、地点Cの周辺地域を周回するなど、移動を継続するようにする、あるいは、カーナビ機能部113を制御して、地点Cを中心位置とした周辺検索を行わせて、近隣の駐車可能場所を探索し、その探索の結果として検出した駐車場に移動して、ステップS113で推定した所定時間の間待機する(ステップS118)。
そして、制御部101は、ステップS118の次には、ステップS113で推定した所定時間の近傍になったか否かを監視し(ステップS119)、所定時間の近傍になったと判別したときには、カーナビ機能部113を制御して、経路案内させて地点Cに移動する(ステップS120)。そして、ステップS117またはステップS120の次には、制御部101は、処理を図12のステップS64に進めて、利用者の再乗車を監視し、このステップS64以降の処理を繰り返す。
以上の例は、全て自動運転車1が個人用や家庭用として使用される場合を想定したものであるが、業務用として使用される場合も勿論想定される。この業務用として想定される、降車後振る舞いとされるシチュエーションの例を図20に示す。図20の例の自動運転車1は、個人用や家庭用の乗用車ではなく、工場Aを所有する会社の配送用トラック(図20では、符号1Tを付す)の場合の例である。
この図20の例では、工場Aで製造した商品を自動運転車1T(この例では、図20の配送トラック1Tの符号を用いる。以下同じ)に積載してセンターBに運び、当該センターBで自動運転車1Tに積載している商品の一部を下ろし、その後、自動運転車1TをセンターBからセンターCに移動させ、当該センターCで自動運転車1Tに積載している残りの商品の全てを下ろす。そして、センターCで全ての商品の荷卸しを終了したら、自動運転車1Tを工場Aに戻すようにする。なお、自動運転車1Tには、工場A、センターB、センターCの位置情報は予め登録されて記憶されているものとする。
図20の例では、荷卸しの作業者2A及び2Bが配送用トラックからなる自動運転車1Tに乗車して移動するようにする。この場合に、作業者2A,2Bは利用者及び設定権能者として、利用者・設定権能者情報記憶部115に登録されて記憶される。そして、作業者2A,2Bのいずれかが降車時に降車後振る舞いの設定入力をするようにする。この実施形態では、自動運転車1Tは、上述の例と同様に、常に自動運転モードで移動するようにする。
例えば、自動運転車1Tは、まず、利用者認証をした作業者2A,2Bを乗車させて、車庫(図示せず)から工場Aに移動する。工場Aに到着すると、作業者2A,2Bのいずれかは、自動運転車1Tの制御部101により設定権能者の認証を受けた後、降車後振る舞いとして、「移動指示が有るまで現在位置で待機し、移動指示があったら、センターBに移動する」を選択設定する。そして、作業者2A,2Bは、商品を自動運転車1Tに積載し、再乗車する。すると、自動運転車1Tは、作業者2A,2Bの両者を利用者認証し、認証がOKである判別したら、設定された降車後振る舞いに基づいて、作業者2A,2Bのいずれかからの移動指示を待ち、移動指示がなされたと判別すると、自動運転モードにより工場AからセンターBに向かう。
自動運転車1TがセンターBに到着すると、作業者2A,2Bのいずれかは、自動運転車1Tの制御部101により設定権能者の認証を受けた後、降車後振る舞いとして、「移動指示が有るまで現在位置で待機し、移動指示があったら、センターCに移動する」を選択設定する。そして、作業者2A,2Bは、自動運転車1Tに積載されている商品の内、センターBに届けるべき一部の商品を自動運転車1Tから下ろす。その後、作業者2A,2Bは、自動運転車1Tに再乗車する。すると、自動運転車1Tは、作業者2A,2Bの両者を利用者認証し、認証がOKである判別したら、設定された降車後振る舞いに基づいて、作業者2A,2Bのいずれかの移動指示に応じて自動運転モードによりセンターBからセンターCに向かう。
自動運転車1TがセンターCに到着すると、作業者2A,2Bのいずれかは、自動運転車1Tの制御部101により設定権能者の認証を受けた後、降車後振る舞いとして、「移動指示が有るまで現在位置で待機し、移動指示があったら、工場Aに戻る」を選択設定する。そして、作業者2A,2Bは、自動運転車1Tに積載されている残りの商品の全てを自動運転車1Tから下ろす。その後、作業者2A,2Bは、自動運転車1Tに再乗車する。すると、自動運転車1Tは、作業者2A,2Bの両者を利用者認証し、認証がOKである判別したら、設定された降車後振る舞いに基づいて、作業者2A,2Bのいずれかの移動指示に応じて工場Aに移動する。
この例では、作業者は二人であったが、一人であっても、三人以上であってもよい。そして、上述の例では、設定権能は、複数人の作業者の全てに割り当てるようにしたが、複数人の作業者の内の特定の一人や特定の複数人のみに割り当てるようにしてもよい。ただし、利用者としては、全ての作業者を登録するのは勿論である。なお、センターBやセンターCで、作業者の一部または全員が入れ替わってもよい。もちろん、工場やセンターの数はこの例に限るものではないし、配送用トラックが複数台であってもよい。
この図20の例においては、設定権能を有する作業者のみが降車後振る舞いの設定ができるので、設定権能を有しない他の作業者が勝手に自動運転車1Tを利用してしまうという事態を回避することができて便利である。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、自動運転車に乗車中の利用者中に複数人の設定権能者が存在している場合にも、そのうちの一人のみが降車後振る舞いを設定する場合を想定した。しかしながら、自動運転車に乗車中の設定権能者が複数人の場合に、自動運転車にしてもらいたい降車後の振る舞いが、当該複数人で共通するとは限らない場合もある。また、自動運転車から降車する場所も、乗車中の複数人で同一の場合もあるし、異なる場合もある。
第2の実施形態は、このような要求にも答えることができる場合である。図21は、この第2の実施形態の自動運転車1Aの電子制御回路部10Aの構成例を示すブロック図であり、第1の実施形態の自動運転車1と同一部分には、同一参照符号を付してある。
この第2の実施形態の自動運転車1Aは、上述した第1の実施形態の自動運転車1の各部の構成に加えて、乗降者管理制御処理部126と、降車後振る舞い調整部127とを備える。乗降者管理制御処理部126は、自動運転車1Aの利用が開始(前回の利用が終了して新たな利用が開始)してから、利用が終了(設定された降車後振る舞いの全てが実行されたとき)するまでの乗降者を管理する。また、降車後振る舞い調整部127は、降車後振る舞い設定受付部118Aにより受け付けられて、当該降車後振る舞い設定受付部118Aに内蔵する記憶部に記憶された降車後振る舞いが複数個存在するときに、その複数個の降車後振る舞いの実行の順序を調整する。
そして、降車後振る舞い設定受付部118Aは、複数の設定権能者による降車後振る舞いの設定を受け付けることが可能であり、その受け付けた複数の降車後振る舞いを、それぞれの設定権能者の識別情報と対応付けて記憶する点が異なるだけで、その他の構成は、第1の実施形態における降車後振る舞い設定受付部118と同様に構成される。
さらに、振る舞い制御処理部120Aは、降車後振る舞い設定受付部118Aに記憶されている複数の降車後振る舞いを順次に実行し、実行の終了した降車後振る舞いの設定は消去する点が異なるだけで、その他の構成は、第1の実施形態における振る舞い制御処理部120と同様に構成される。なお、振る舞い制御処理部120Aは、消去する代わりに、実行を完了した降車後振る舞いの設定に対して実行済みを記憶するようにしてもよい。第2の実施形態の自動運転車1Aのその他の構成は、第1の実施形態の自動運転車1と同様に構成されている。
なお、この第2の実施形態においても、図21に示した各処理ブロックのうち、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104、手動/自動運転モード切替制御部105、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、カーナビ機能部113、利用者認証部114、呼出者認証部116、降車後振る舞い設定受付部118A、振る舞い制御処理部120A、音声入出力部122、設定権能者認証部123、乗降者管理制御処理部126、降車後振る舞い調整部127、の各処理機能は、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現することができる。
[第2の実施形態の自動運転車1Aの処理動作例]
図22~図25は、第2の実施形態の自動運転車1Aの電子制御回路部10Aの制御部101が実行する処理動作の流れの例を説明するためのフローチャートである。なお、この図22~図25のフローチャートにおける各ステップの処理は、降車後振る舞い設定受付部118A、振る舞い制御処理部120A、設定権能者認証部123、乗降者管理制御処理部126及び降車後振る舞い調整部127の各処理機能を、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現するようにした場合として説明する。
図22及び図23は、第2の実施形態の自動運転車1Aの乗降者管理制御処理部126の処理動作例を説明するためのフローチャートであり、乗降者管理制御処理部126の処理機能を、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウエア処理として実現する場合として説明する。
先ず、制御部101は、自身の自動運転車1Aの利用が開始されたか否か判別する(ステップS201)。このステップS201では、制御部101は、上述したように、設定された降車後振る舞いの全てが実行されたと判断して前回の自動運転車1Aの利用が終了したとされた後に、新たな利用が開始したか否かを検出する。
このステップS201で、自身の自動運転車1Aの利用が開始されたと判別したときには、制御部101は、乗車中の人数を認識し、記憶する(ステップS202)。次に、制御部101は、降車者を待ち(ステップS203)、降車者が有ったことを確認すると、乗車中の人数を認識し、記憶する(ステップS204)。次に、制御部101は、降車時処理動作を実行して、降車後振る舞いの設定の受け付けをする(ステップS205)。なお、この第2の実施形態における降車時処理動作については、更に詳述する。
次に、制御部101は、降車後振る舞い設定受付部118Aの記憶部を参照して(ステップS206)、未実行の降車後振る舞いが有るか否か判別し(ステップS207)、未実行の降車後振る舞いが無いと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
そして、ステップS207で、未実行の降車後振る舞いが有ると判別したときには、制御部101は、降車後振る舞い設定受付部118Aの記憶部に記憶されている降車後振る舞いを、後述のようにして調整して定められた実行順序に従って実行する(ステップS208)。次に、制御部101は、降車後振る舞い処理の実行の終了を待ち(ステップS209)、降車後振る舞い処理の実行の終了を確認したら、降車後振る舞い記憶部115Aから、当該実行を終了した降車後振る舞いの設定を消去する(図23のステップS211)。なお、ステップS208及びステップS209の処理は、振る舞い制御処理部120Aにより実行されるもので、ステップS208の処理は、前述した図11~図16に示した処理と同様である。
次に、制御部101は、降車後振る舞いに伴い、新たな乗車者が有ったか否か判別する(ステップS212)。そして、このステップS212で、新たな乗車者が有ったと判別したときには、制御部101は、乗車中の人数を認識し、記憶する(ステップS213)。このステップS213の次には、また、ステップS212で、新たな乗車者は無かったと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いに伴い、新たな降車者が有ったか否か判別する(ステップS214)。
そして、ステップS214で、降車者が有ったと判別したときには、制御部101は、処理を図22のステップS204に戻し、このステップS204以降の処理を繰り返す。また、ステップS214で、降車者が無かったと判別したときには、制御部101は、処理を図22のステップS207に戻し、このステップS207以降の処理を繰り返す。
ステップS202およびS204において、乗車中の人数を0と認識した場合(乗車者がいないと認識した場合)、自動運転車1は自動運転モードのみとなり、手動/自動運転モード切替制御部105は、手動運転モードの場合は、自動運転モードへ切り替えるとともに、手動運転モードへの切り替えを禁止し、自動運転モードの場合は、自動運転モードを維持するとともに、手動運転モードへの切り替えを禁止する。すなわち、自動運転車1は完全自動運転モード(運転者の関与しない自動運転モード)となる。なお、自動運転車1の走行エリアが自動運転を禁止しているエリアであった場合は、自動運転車1は走行せず、その場所で停止する。
次に、ステップS205における降車時処理動作について、図24及び図25のフローチャートを参照しながら説明する。
制御部101は、先ず、降車後振る舞い設定をするかどうかの問い合わせのメッセージを表示部111に表示すると共に、スピーカ136を通じて音声として放音する(ステップS221)。
次に、制御部101は、ステップS221における問い合わせに対する乗車者からの回答を監視して、乗車者が降車後振る舞い設定をするかどうか判別し(ステップS222)、乗車者が降車後振る舞い設定をしないと回答したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。この場合、自動運転車1Aは乗車者が降車した位置で、モータ駆動部131を停止したまま、停止中の処理として必要な部位への給電を維持しつつ電源もオフとする。
なお、自動運転車1Aには、乗車者が降車後振る舞い設定をしない場合における所定の振る舞いを予め設定しておき、自動運転車1Aは、それを実行するようにしてもよい。また、自動運転車1Aは、例えば許可者連絡先情報記憶部124に記憶されている当該自動運転車1Aの所有者や管理者等の権限を有する許可者に対して無線通信部102を通じて通信を行い、乗車者が降車後振る舞いの設定をしなかった旨を告げて、許可者に降車後振る舞いの指示を受けるようにしてもよい。
ステップS222で、乗車者が降車後振る舞い設定をすると回答したと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像を、カメラ群107のカメラで撮影することで、当該設定者から認証用情報を取得する(ステップS223)。そして、制御部101は、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶されている設定権能者の認証用情報としての顔画像の情報を読み出して、ステップS223で取得した降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像と一致するか否かを判断して、降車後振る舞いを設定しようとする者が、設定権能者であるか否かの認証を実行する(ステップS224)。
次に、制御部101は、ステップS224での認証の結果として、設定権能者についての認証が取れたか否か判別し(ステップS225)、認証が取れなかったと判別したときには、許可者連絡先情報記憶部124から許可者の連絡先情報を読み出して、許可者との間に通信路を生成し、例えばステップS5で取得した降車後振る舞いを設定しようとする者の顔画像を許可者に送って、降車後振る舞いの設定を許可してよいか否かの許可承認依頼をする(ステップS226)。
許可者は、この許可承認依頼を受け付けたときには、降車後振る舞いの設定の許可を承認するか否かの承認結果を、自動運転車1Aに送る。そこで、自動運転車1Aの制御部101は、通信路を通じて受けた許可者からの承認結果を判別し、承認OKであるか否かを判別する(ステップS227)。
そして、ステップS225で、設定権能者の認証が取れたと判別したとき、また、ステップS227で、降車後振る舞いの設定の許可が承認されたと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞い記憶部119Aに記憶されている降車後振る舞いを、図3に示すようなリストとして表示部111の表示画面に表示する(図25のステップS231)。
そして、次に、制御部101は、タッチパネル112を通じた設定者の入力操作を監視して、表示画面に表示されているリストからの降車後振る舞いの選択操作の受け付けを待つ(ステップS232)。このステップS232で、リストからの降車後振る舞いの選択操作を受け付けたと判別したときには、制御部101は、その選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を行う(ステップS233)。ステップS233の選択された降車後振る舞いの受付処理は、前述したステップS14における説明(図8~図10)と同様である。
次に、制御部101は、選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を完了したか否か判別し(ステップS234)、選択された降車後振る舞いを受け付けるための処理を完了したと判別したときには、設定者により選択された降車後振る舞いの選択情報及びそれに付随する情報を記憶する(ステップS235)。
また、ステップS227で、承認OKではないと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞いを設定しようとする者に、設定権能を有しないために、降車後振る舞いの設定が禁止されている旨を表示部111の表示画面に表示したり、スピーカ136を通じて、音声メッセージを放出したりして、通知する(ステップS228)。
ステップS235の次には、また、ステップS228の次には、制御部101は、他に、降車後振る舞いの設定を要求する者が存在するかどうかを問い合わせるメッセージを表示部111の表示画面に表示すると共にスピーカ136を通じて放音する(ステップS236)。そして、制御部101は、降車後振る舞いの設定を要求する者が存在するか否か判別し(ステップS237)、存在すれば、処理を図24のステップS223に戻し、このステップS223以降の処理を繰り返す。
また、ステップS237で、他に、降車後振る舞いの設定を要求する者が存在しないと判別したときには、制御部101は、降車後振る舞い設定受付部118Aの記憶部には複数の降車後振る舞いが記憶されているか否か判別し(ステップS238)、複数の降車後振る舞いが記憶されていると判別したときには、それらの複数の降車後振る舞いの実行スケジュールを調整する(ステップS239)。ステップS238で降車後振る舞い設定受付部118Aの記憶部には複数の降車後振る舞いが記憶されていないと判別したとき、また、ステップS239の次には、制御部101は、この処理ルーチンを終了する。
ステップS239における複数の降車後振る舞いの実行スケジュールの調整方法の例について説明する。
<第1の例>
利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶される設定権能者に、設定権能の優先順位を予め付与して、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶しておく。そして、ステップS239の実行スケジュールの調整の際には、利用者・設定権能者情報記憶部115に記憶される設定権能者の優先順位を参照して、設定されている降車後振る舞いの実行順序を定めるようにする。
<第2の例>
降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いのそれぞれに、予め、時間的な先後の優先順位を付けておく。そして、ステップS239の実行スケジュールの調整の際には、降車後振る舞い記憶部119に記憶されている降車後振る舞いのそれぞれに、予め、時間的な先後の優先順位を参照して、設定されている降車後振る舞いの実行順序を定めるようにする。
<第3の例>
降車後振る舞い設定受付部118Aで降車後振る舞いの設定を受け付ける際に、その実行を要求する時間情報を設定しておく。ステップS239の実行スケジュールの調整の際には、降車後振る舞い設定受付部118Aの記憶部に記憶されている降車後振る舞いの設定事項の時間情報を参照して、設定されている降車後振る舞いの実行順序を定めるようにする。
<第4の例>
ステップS239の実行スケジュールの調整の際には、調整を乗車している設定権能者に依頼し、その優先順位を定めてもらうようにする。この場合に、調整を複数の乗車者の全員を対象として依頼するようにしてもよいし、例えば設定権能の優先順位の上位の者に調整をしてもらうようにしてよい。もしも、優先順位の上位の設定権能者による調整結果が得られなかったときには、優先順位が次位の設定権能者に調整を依頼するようにするものである。
なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態の降車後振る舞い設定受付部118と同様にして、降車後振る舞い設定受付部118Aは、設定された降車後振る舞いの変更ないし修正や、キャンセルを受け付けることができるように構成することもできる。ただし、この第2の実施形態の場合には、設定された降車後振る舞いの変更ないし修正や、キャンセルを受け付けたときには、降車後振る舞い調整部127は、その変更ないし修正や、キャンセルに基づいて、複数の降車後振る舞いについて実行順序の調整をするようにする。
[実施形態の効果]
以上説明したようにして、上述の実施形態の自動運転車によれば、自動運転車に乗車中の利用者が、降車時に、降車後の自分の行動態様や行動目的に応じて臨機応変に自動運転車に指示を与えることができ、非常に便利である。例えば利用者が自動運転車に乗車して自宅に帰宅したときに、自動運転車に対して降車後振る舞いの設定をすることにより、自宅から離れている駐車場に自動運転モードにより移動させることが簡単にできる。
また、上述の実施形態によれば、利用者は、自動運転車に再乗車する場合であっても、降車後振る舞いの設定により自動運転車を降車地以外の希望する場所に移動させるようにすることができ、利用者の行動に応じた適切な位置で再乗車することができるというメリットがある。
また、上述の実施形態の自動運転車は、利用者が再乗車するときには、予め記憶しておいた再乗車者の認証用情報を用いて、再乗車者の認証をすることができるので、他の者に自動運転車に乗車されて利用されてしまうという事態を防止することができる。
また、上述の実施形態の自動運転車によれば、利用者が通信手段を用いて呼び出すことが可能である。したがって、利用者は、降車地以外の任意の場所を指定して、自動運転車を呼び出すことにより、当該任意の場所から自動運転車に再乗車することができ、非常に便利である。しかも、呼出者の認証をするようにするので、権限のない他の者により、自動運転車が呼び出されて利用されてしまうという事態を防止することができる。
また、上述したように、この発明の自動運転車は、個人用や家庭用の乗用車の用途だけではなく、トラック等の業務用車両の用途として利用することが可能であるという利点もある。
また、この実施形態の自動運転車によれば、自動運転車の降車後の振る舞いの設定を行う権能を有する設定権能者のみが、降車時に、自動運転車の降車後の振る舞いの設定をすることができるようにしているので、設定権能者は、降車時に、降車後の自分の行動態様や行動目的に応じて臨機応変に自動運転車に指示を与えることができると共に、設定権能者以外の者が自動運転車の降車後振る舞いの設定をすることがないので、自動運転車が予期しない行動をしてしまい、収拾がつかなくなるという問題は生じないという顕著な効果を奏する。
[その他の実施形態又は変形例]
上述の実施形態では、無線通信部は、携帯電話網を利用する場合として説明したが、それに限らず、Wi-Fi(Wireless Fidelity(登録商標))など、他の通信方式であってもよい。
上述の実施形態では、再乗車者の認証用情報としては、予め定めた降車者の顔画像や、パスワードやIDとしたが、利用者が再乗車者の認証用情報として、顔画像を使用するか、パスワードやIDを使用するかを選択設定することができるようにしてもよい。また、呼出者の認証用情報についても、利用者が降車時に何を使用するかを選択設定することができるようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、運転者が自動運転車1から降車する場合として説明したが、乗車者は存在するが運転者が存在せずに自動運転車1が自律走行した状態から、運転者ではない乗車者が降車した場合にも、同様の処理動作を行うことができ、その場合の降車後振る舞いの設定は運転者以外の乗車者が行い、再乗車者も当該乗車者とされる。
呼出者認証のために記憶部に記憶する呼出者の認証用情報の例としては、上述した電話番号に限られるものではなく、呼出者の顔画像などの生体情報、氏名、住所、生年月日、ID、パスワード、メールアドレスなどを、単独で、あるいは複数個を組み合わせて用いることができる。呼出者は、携帯電話端末から携帯電話網を通じて、この認証用情報を自動運転車1に送る。呼出者の顔画像は、携帯電話端末が備えるカメラで撮影したものを利用することができ、呼出者のその他の生体情報は、予め携帯電話端末のメモリに記憶したものを利用することができる。また、その他の情報は、呼出者が入力したものを利用することができるし、クラウド上に記憶したものを利用することもできる。
また、利用者認証のために記憶部に記憶する利用者の認証用情報の例としては、上述の例のような利用者の顔画像に限られるものではなく、例えば利用者の指紋、声(音声)、静脈、虹彩などの利用者のその他の生体情報を用いることもできる。また、利用者の認証用情報としては、利用者の生体情報のほか、氏名、住所、生年月日、ID、パスワード、電話番号及び/またはメールアドレスなどを、単独で、あるいは複数個を組み合わせて用いるようにしてもよい。なお、利用者認証に自動運転車1の鍵を用いることもできる。この場合、利用者が自動運転車1の鍵を所持していること自身が認証となる。
なお、この発明の自動運転車は、レンタカーとしても利用できる。利用者は、レンタカーサービスを行うレンタカー会社で、自動運転車のレンタカーを借りると、利用者・設定権能者情報記憶部に記憶され、運転者(利用者)かつ設定権能者として登録される。この場合、登録権能者はレンタカー会社の管理者である。そして、目的に応じて、1つまたは複数の目的地(目的の場所)を経由してドライブすることができる。利用者は、各々の目的地で降車時に、降車後振る舞い設定受付手段に、「ここで待機」「湖の反対側で待機(湖を半周観光)」「遊歩道の出口で待機(遊歩道を散策)」「ホテルの駐車場で一晩待機(ホテルに宿泊)」「○○会社の駐車場に待機(○○会社で打合せ)」など、降車後の振る舞いを画面から選択入力したり、音声で対話入力したりする。これらの降車後の振る舞いは、レンタカー会社が観光やビジネスなどの用途に応じて、準備することもできる。
利用者の当該レンタカーの利用が終了すると、利用者は降車するとともに、レンタカーとしての自動運転車に降車後振る舞い設定受付手段に「返却」と入力する。なお、レンタカーとしての自動運転車には、返却専用のボタンを設けたり、タッチパネルで返却表示をわかりやすく設けたりして、利用者が「返却」入力を簡単にできるようにして、利便性を高めることができる。レンタカーとしての自動運転車は、「返却」を受け付けると、最寄りの自分のレンタカー会社の駐車場を返却用の場所として検索して、無人で自律走行(自動運転)して移動する。または、レンタカーとしての自動運転車は、予め指定された返却用の場所に無人で自律走行(自動運転)して移動する。レンタカー料金は、利用終了時点もしくは移動終了後に計算され、利用者のクレジットカードなどで決済される。また、時間レンタル、1日レンタル、複数日レンタルなどで、前払いであってもよい。なお、返却後は、利用者の認証用データはリセットされ、再乗車は認められない。もちろん、利用者は、設定権能者であることも利用者・設定権能者情報記憶部から消去されるため、設定権能を失う。
レンタカーは、一般に空港や駅の周辺にあるレンタカー会社まで行かないと返却できないが、この発明の自動運転車のレンタカーであれば、利用者の都合のよい時間に、どこでも乗り捨てが可能であり、非常に便利である。例えば、列車や飛行機の出発時間が迫っている場合、レンタカー会社に行かなくても、駅や空港の入口(ロータリー)で降車し、列車に飛び乗ったり、飛行機にチェックインしたりできる。当該レンタカーは、降車後振る舞いを「返却」とすれば、無人で自律走行(自動運転)して、所定のレンタカー会社の駐車場などの返却用の場所に戻る。
なお、この発明の自動運転車のレンタカーは、駅や空港の付近一帯に、自律走行(自動運転)専用道路や専用レーンが整備され、その整備域内に返却用の場所があれば、利用者が当該レンタカーを返却のため降車した後、当該返却用の場所まで、無人の自律走行(自動運転)で極めてスムーズに移動し、容易に返却が完了できる。
また、この発明は、カーシェアリングにも適用できる。自動運転車を共同利用する会員を、当該自動運転車の利用者として登録することにより、会員は、利用者認証、呼出者認証がOKとなり、自由に当該自動運転車を利用できる。会員は、自分の所有する車でなくても、利用時に利用者・設定権能者情報記憶部に記憶されることで、設定権能者として登録され、降車後の振る舞いを自分の利用目的に応じて臨機応変に設定できるので、自分の所有する車のように扱え、非常に有用である。なお、利用を終了すると、利用者が設定権能者であることは、利用者・設定権能者情報記憶部から消去され、利用者は設定権能を失う。カーシェアリングの場合、登録権能者は、カーシェアリング会社の管理者であるか、共同利用者間で決めた管理者である。
さらに、この発明は、タクシー会社やハイヤーサービス会社が提供する、無人で自律走行(自動運転)するタクシーやハイヤーにも適用できる。当該タクシーやハイヤーは、利用者が乗車時に、設定権能者として登録され、降車時に、降車後振る舞い設定受付手段に、降車後の振る舞いを入力できる。利用者は、自分の予定に合わせて途中下車できるため、非常に便利である。当該タクシーやハイヤーの利用を終了するときは、降車するとともに、降車後振る舞い設定受付手段に「利用終了」または単に「終了」と入力する。なお、当該タクシーやハイヤーには、終了専用のボタンを設けたり、タッチパネルで終了表示をわかりやすく設けたりして、利用者が「(利用)終了」入力を簡単にできるようにして、利便性を高めることができる。当該タクシーやハイヤーは「(利用)終了」を受け付けると、最寄りの自分のタクシー会社やハイヤーサービス会社の駐車場を利用終了時の場所として検索して、無人で自律走行(自動運転)して移動する。または、当該タクシーやハイヤーは、予め指定された次の乗客(利用者)の待っている場所に、無人で自律走行(自動運転)して移動する。なお、当該タクシーは、最寄りのタクシー乗車場所を、また、当該ハイヤーは、最寄りのハイヤー乗車場所を利用終了時の場所として検索して、無人で自律走行(自動運転)して移動し、次の乗客(利用者)の乗車を待ってもよい。利用料金については、クレジットカードや電子マネーなどで決済することができる。なお、利用終了後は、利用者の認証用データはリセットされ、再乗車は認められない。もちろん、利用者は、設定権能者であることも利用者・設定権能者情報記憶部から消去されるため、設定権能を失う。なお、この場合、登録権能者は、タクシー会社やハイヤーサービス会社の管理者である。
なお、この発明の自動運転車のタクシーやハイヤーは、オリンピックやサッカーのFIFAワールドカップの競技会場や選手村などの施設のある区域一帯、また、アミューズメントパークなどの大型施設の敷地内に、自律走行(自動運転)専用道路や専用レーンが整備されていれば、その整備域内で自由に乗客(利用者)を降ろし、利用終了後は、整備域内にあるタクシーまたはハイヤーの乗車場所まで、無人の自律走行(自動運転)で極めてスムーズに移動し、効率よく次の乗客を待つことができる。
さらに、上述の実施形態では、自動運転車は電気自動車であったが、ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車、燃料電池車など、その他の方式であってもよい。また、この発明の自動車は、通常の自動四輪車に限らず、自動二輪車、自動三輪車その他を含むものである。
また、自動運転車はカーナビによる誘導のみならず、信号機やサインポストなどからの外部電波による誘導によって走行することもできるものであってもよい。
また、上述の実施形態における自動運転車は、自動運転モードと手動運転モードを備え、切り替えられる構成としていたが、自動運転モードのみの構成でもよい。この場合、手動運転モードを有しないため、手動/自動運転モード切替制御部105と、手動運転操作検知部133は不要となる。その代わりに、自動運転のための制御処理を行う自動運転制御部(図示せず)が設けられる。また、自動運転モードの場合は、運転者がアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、シフトレバー操作、ステアリング操作(ハンドル操作)などの操作をする必要がないので、これらの操作に必要な機構も不要となる。自動運転モードのみの場合、利用者(乗車者)は、例えば、ボタン操作、タッチパネル操作、音声操作などで、自動運転に必要な全ての操作が可能となる。なお、自動運転モードのみの構成の自動運転車の場合、運転者は存在せず、運転者や運転者以外の乗車者という区別もなくなるため、全てが乗車者となる。
さらに、この発明の自動運転車は、自動車に限らず、大型車両、1人乗り移動体、さらにヘリコプターや航空機、モーターボートやフェリーなどの船舶、その他乗り物全般に適用できる。もちろん、空飛ぶ自動車や水陸両用の自動車であってもよい。
なお、上述の実施形態では、許可者や登録権能者は、自動運転車の所有者または管理者であるとしたが、自動運転車が許可者や登録権能者の役割を果たしてもよい。この場合、実際は自動運転車に搭載された人工知能がその役割を果たすことになる。
1,1A…自動運転車、2…利用者、10,10A…電子制御回路部、107…カメラ群、108…センサ群、110…現在位置検出部、111…表示部、112…タッチパネル、113…カーナビ機能部、114…利用者認証部、115…利用者認証用情報記憶部、116…呼出者認証部、117…呼出者認証用情報記憶部、118,118A…降車後振る舞い設定受付部、119…降車後振る舞い記憶部、120,120A…振る舞い制御処理部、121…タイマー回路、122…音声入出力部、135…マイクロフォン、136…スピーカ

Claims (50)

  1. 自律走行を行う自動運転モードを備える自動運転車であって、
    設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段と、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段と、
    乗車中の人数を認識する人数認識手段と、
    を備え
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせを行う前に、前記人数認識手段で、前記乗車中の人数を認識する
    ことを特徴とする自動運転車。
  2. 自律走行を行う自動運転モードを備える自動運転車であって、
    設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段と、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段と、
    乗車中の人数を監視する手段と、
    手動/自動運転モード切替手段と、
    を備え
    乗車中の人数が0人である場合には、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを禁止する
    ことを特徴とする自動運転車。
  3. 自律走行を行う自動運転モードを備える自動運転車であって、
    設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段と、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段と、
    乗車中の人数を監視する手段と、
    手動/自動運転モード切替手段と、
    を備え、
    乗車中の人数が0人であり、かつ手動運転モードである場合には、自動運転モードへ切り替える
    ことを特徴とする自動運転車。
  4. 前記調整手段は、前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の実行順序についての調整を行い、
    前記制御手段は、前記調整手段での調整結果に基づく実行順序で前記降車後振る舞いを実行するように制御する
    ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の自動運転車。
  5. 前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在しないと判別した場合には、前記記憶手段を実行することなく、前記降車後振る舞い制御手段を行う
    ことを特徴とする請求項1請求項4のいずれかに記載の自動運転車。
  6. 前記設定された前記降車後振る舞いの情報には、時間的な先後の優先順位の情報が含まれており、前記調整手段は、前記時間的な先後の優先順位の情報に基づいて前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の自動運転車。
  7. 前記降車後振る舞い記憶部に記憶された前記降車後振る舞いの情報には、前記降車後振る舞いの実行を要求する時間情報が含まれており、前記調整手段は、前記降車後振る舞いの実行を要求する時間情報に基づいて前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の自動運転車。
  8. 前記降車後振る舞いの実行の終了後、前記降車後振る舞い記憶部から、前記実行終了した前記降車後振る舞いの情報を消去する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の自動運転車。
  9. 前記降車後振る舞いの実行の終了後、前記降車後振る舞い記憶部に、前記実行終了した前記降車後振る舞いの情報が実行済みであることを記憶する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の自動運転車。
  10. 前記制御手段は、前記降車後振る舞い記憶部に、未実行の前記降車後振る舞いの情報が有るか否かを判別し、前記未実行の前記降車後振る舞いの情報が有ると判別した場合に、前記降車後振る舞いを実行するように制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の自動運転車。
  11. 1または複数種の前記降車後の振る舞いを記憶している振る舞いメニュー記憶部を備えると共に、
    前記設定希望者による、前記振る舞いメニュー記憶部に記憶されている前記降車後の振る舞いの選択指定を受け付ける振る舞い設定受付手段を備える
    ことを特徴とする請求項1~請求項10のいずれかに記載の自動運転車。
  12. メッセージを表示する表示画面及び/またはメッセージを音響再生するスピーカを備えると共に、前記降車後の振る舞いの設定を受け付ける際に用いられるメッセージを記憶するメッセージ記憶部を備え、
    前記振る舞い設定受付手段は、前記メッセージ記憶部に記憶されているメッセージを用いて、対話形式で、前記設定希望者による前記降車後の振る舞いの設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項11に記載の自動運転車。
  13. 前記降車後振る舞いを設定した設定者の通信先を記憶する通信先記憶部と、
    前記通信を行うための通信手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記設定された前記降車後振る舞いに応じて、前記自動運転車の移動を開始する際には、前記通信先記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いを設定した設定者に、前記通信手段により連絡する
    ことを特徴とする請求項1~請求項10のいずれかに記載の自動運転車。
  14. 前記制御手段は、前記降車後振る舞いを設定した設定者に前記通信手段により連絡して、前記降車後振る舞いを設定した設定者の許諾を得た場合に、前記自動運転車の移動を開始する
    ことを特徴とする請求項13に記載の自動運転車。
  15. 前記降車後振る舞い記憶部には前記降車後の振る舞いを設定した設定者の情報が記憶されており、
    前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後の振る舞いを設定した設定者の情報に基づいて、前記記憶されている前記降車後振る舞いの情報の変更、修正、キャンセルを受け付ける
    ことを特徴とする請求項1~請求項14のいずれかに記載の自動運転車。
  16. 前記降車後振る舞いの情報の変更、修正、キャンセルに基づいて、前記降車後振る舞いについての実行順序を調整する手段を備える
    ことを特徴とする請求項15に記載の自動運転車。
  17. 自律走行を行う自動運転モードを備える自動運転車であって、
    設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段と、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段と、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段と、
    自車の降車後の振る舞いの設定を行う権能を有する設定権能者の情報を記憶する設定権能者情報記憶部と、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者から取得した情報と、前記設定権能者情報記憶部に記憶されている前記設定権能者の情報とから、前記設定希望者が前記設定権能者であるか否かを判別する設定権能者判別手段と、
    を備え、
    前記記憶手段は、前記設定権能者判別手段で、前記設定希望者が前記設定権能者であると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を記憶する
    ことを特徴とする自動運転車。
  18. 前記調整手段は、前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の実行順序についての調整を行い、
    前記制御手段は、前記調整手段での調整結果に基づく実行順序で前記降車後振る舞いを実行するように制御する
    ことを特徴とする請求項17に記載の自動運転車。
  19. 前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在しないと判別した場合には、前記記憶手段を実行することなく、前記降車後振る舞い制御手段を行う
    ことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の自動運転車。
  20. 前記設定された前記降車後振る舞いの情報には、時間的な先後の優先順位の情報が含まれており、前記調整手段は、前記時間的な先後の優先順位の情報に基づいて前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項17~請求項19のいずれかに記載の自動運転車。
  21. 前記降車後振る舞い記憶部に記憶された前記降車後振る舞いの情報には、前記降車後振る舞いの実行を要求する時間情報が含まれており、前記調整手段は、前記降車後振る舞いの実行を要求する時間情報に基づいて前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項17~請求項20のいずれかに記載の自動運転車。
  22. 前記降車後振る舞いの実行の終了後、前記降車後振る舞い記憶部から、前記実行終了した前記降車後振る舞いの情報を消去する手段を備える
    ことを特徴とする請求項17~請求項21のいずれかに記載の自動運転車。
  23. 前記降車後振る舞いの実行の終了後、前記降車後振る舞い記憶部に、前記実行終了した前記降車後振る舞いの情報が実行済みであることを記憶する手段を備える
    ことを特徴とする請求項17~請求項21のいずれかに記載の自動運転車。
  24. 前記制御手段は、前記降車後振る舞い記憶部に、未実行の前記降車後振る舞いの情報が有るか否かを判別し、前記未実行の前記降車後振る舞いの情報が有ると判別した場合に、前記降車後振る舞いを実行するように制御する
    ことを特徴とする請求項23に記載の自動運転車。
  25. 乗車中の人数を認識する人数認識手段を備え、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせを行う前に、前記人数認識手段で、前記乗車中の人数を認識する
    ことを特徴とする請求項17~請求項24のいずれかに記載の自動運転車。
  26. 1または複数種の前記降車後の振る舞いを記憶している振る舞いメニュー記憶部を備えると共に、
    前記設定希望者による、前記振る舞いメニュー記憶部に記憶されている前記降車後の振る舞いの選択指定を受け付ける振る舞い設定受付手段を備える
    ことを特徴とする請求項17~請求項25のいずれかに記載の自動運転車。
  27. メッセージを表示する表示画面及び/またはメッセージを音響再生するスピーカを備えると共に、前記降車後の振る舞いの設定を受け付ける際に用いられるメッセージを記憶するメッセージ記憶部を備え、
    前記振る舞い設定受付手段は、前記メッセージ記憶部に記憶されているメッセージを用いて、対話形式で、前記設定希望者による前記降車後の振る舞いの設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項26に記載の自動運転車。
  28. 前記降車後振る舞いを設定した設定者の通信先を記憶する通信先記憶部と、
    前記通信を行うための通信手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記設定された前記降車後振る舞いに応じて、前記自動運転車の移動を開始する際には、前記通信先記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いを設定した設定者に、前記通信手段により連絡する
    ことを特徴とする請求項17~請求項25のいずれかに記載の自動運転車。
  29. 前記制御手段は、前記降車後振る舞いを設定した設定者に前記通信手段により連絡して、前記降車後振る舞いを設定した設定者の許諾を得た場合に、前記自動運転車の移動を開始する
    ことを特徴とする請求項28に記載の自動運転車。
  30. 乗車中の人数を監視する手段及び手動/自動運転モード切替手段を備え、
    乗車中の人数が0人である場合には、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを禁止する
    ことを特徴とする請求項17~請求項29のいずれかに記載の自動運転車。
  31. 乗車中の人数を監視する手段及び手動/自動運転モード切替手段を備え、
    乗車中の人数が0人であり、かつ手動運転モードである場合には、自動運転モードへ切り替える
    ことを特徴とする請求項17~請求項29のいずれかに記載の自動運転車。
  32. 前記降車後振る舞い記憶部には前記降車後の振る舞いを設定した設定者の情報が記憶されており、
    前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後の振る舞いを設定した設定者の情報に基づいて、前記記憶されている前記降車後振る舞いの情報の変更、修正、キャンセルを受け付ける
    ことを特徴とする請求項17~請求項31のいずれかに記載の自動運転車。
  33. 前記降車後振る舞いの情報の変更、修正、キャンセルに基づいて、前記降車後振る舞いについての実行順序を調整する手段を備える
    ことを特徴とする請求項32に記載の自動運転車。
  34. 前記調整手段は、前記設定権能者に調整を依頼し、その依頼に基づく調整結果を受けて前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項17に記載の自動運転車。
  35. 前記調整手段は、前記調整を依頼した前記設定権能者からの調整結果が得られなかった場合には、別の設定権能者に前記調整を依頼する
    ことを特徴とする請求項34に記載の自動運転車。
  36. 前記設定権能者の情報には、設定権能の優先順位の情報が含まれていると共に、前記降車後振る舞い記憶部には、前記降車後振る舞いの情報と対応付けられて、前記降車後振る舞いの情報を設定した前記設定権能者の情報が記憶されており、
    前記調整手段は、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記設定権能者の前記設定権能の優先順位の情報に基づいて、前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項17に記載の自動運転車。
  37. 前記制御手段は、前記設定権能者判別手段で、前記設定希望者が前記設定権能者ではないと判別した場合には、前記設定希望者による前記降車後振る舞いの設定を制限する
    ことを特徴とする請求項17~請求項36のいずれかに記載の自動運転車。
  38. 前記制御手段は、前記設定権能者判別手段で、前記設定希望者が前記設定権能者ではないと判別した場合には、前記設定希望者による前記降車後振る舞いの設定を禁止する
    ことを特徴とする請求項17~請求項36のいずれかに記載の自動運転車。
  39. 前記設定希望者に振る舞い設定を行う権能を許可する許可者と通信路を生成するための連絡先情報を記憶する許可者連絡先情報記憶部を備えると共に、
    前記設定権能者判別手段で、前記設定希望者が前記設定権能者ではないと判別された場合には、前記許可者連絡先情報記憶部に記憶されている前記連絡先情報を用いて前記許可者との間に通信路を生成し、前記通信路を通じて、前記設定希望者から取得した情報を前記許可者に送信して、前記降車後の振る舞いの設定を行う権能についての許可承認を依頼し、前記依頼に応じて前記許可者から、許可承認が送られてきた場合には、前記設定希望者による前記降車後振る舞いの設定を許可する手段を備える
    ことを特徴とする請求項17~請求項38のいずれかに記載の自動運転車。
  40. 前記自動運転車は、レンタカー会社により提供されるレンタカーであり、
    前記設定権能者の情報は、前記レンタカーのレンタル利用者の情報が、前記レンタカー会社による登録許可に基づき、あるいは登録処理に基づき、前記設定権能者情報記憶部に記憶され、
    前記設定希望者により設定される前記降車後の振る舞いとして、前記自動運転車の返却を含む
    ことを特徴とする請求項17~請求項39のいずれかに記載の自動運転車。
  41. 前記レンタル利用者の利用が終了した場合には、前記設定権能者情報記憶部から、前記設定権能者としての前記レンタル利用者の情報が消去される
    ことを特徴とする請求項40に記載の自動運転車。
  42. 前記自動運転車は、タクシー会社あるいはハイヤーサービス会社により提供されるタクシーまたはハイヤーであり、
    前記設定権能者の情報は、タクシー利用者あるいはハイヤー利用者の情報が、前記タクシー会社あるいは前記ハイヤーサービス会社の管理者による登録許可に基づき、あるいは登録処理に基づき、前記設定権能者情報記憶部に記憶され、
    前記設定希望者により設定される前記降車後の振る舞いとして、前記タクシーまたは前記ハイヤーの利用の終了を含む
    ことを特徴とする請求項17~請求項39のいずれかに記載の自動運転車。
  43. 前記タクシー利用者あるいは前記ハイヤー利用者の利用が終了した場合には、前記設定権能者情報記憶部から、前記設定権能者としての前記タクシー利用者あるいは前記ハイヤー利用者の情報が消去される
    ことを特徴とする請求項42に記載の自動運転車。
  44. 前記自動運転車は、カーシェアリングに供される自動運転車であり、
    前記設定権能者の情報は、カーシェアリングの会員となった共同利用者の情報が、前記カーシェアリングの管理会社の管理者あるいは前記共同利用者間で決められた管理者による登録許可に基づき、あるいは登録処理に基づき、前記設定権能者情報記憶部に記憶される
    ことを特徴とする請求項17~請求項39のいずれかに記載の自動運転車。
  45. 前記カーシェアリングの利用が終了した前記共同利用者の情報は、前記設定権能者記憶部から消去される
    ことを特徴とする請求項44に記載の自動運転車。
  46. 乗降者の管理をすると共に、降車後振る舞いの実行の終了を管理する乗降者管理制御手段を備え、
    前記調整手段は、前記乗降者管理制御手段で、前記降車後振る舞いの実行の終了がなされた前記降車後振る舞いを除く、前記複数の降車後振る舞いの設定について調整を行う
    ことを特徴とする請求項1~請求項46のいずれかに記載の自動運転車。
  47. 自律走行を行う自動運転モードを備え、設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部を備える自動運転車が備えるコンピュータを、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いを実行するように制御する制御手段、
    乗車中の人数を認識する人数認識手段、
    として機能させるための自動運転車用プログラムであって、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせを行う前に、前記人数認識手段で、前記乗車中の人数を認識する
    ことを特徴とする自動運転車用プログラム
  48. 自律走行を行う自動運転モードを備え、設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部を備える自動運転車が備えるコンピュータを、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段、
    乗車中の人数を監視する手段、
    手動/自動運転モード切替手段、
    として機能させるための自動運転車用プログラムであって、
    乗車中の人数が0人である場合には、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを禁止する
    ことを特徴とする自動運転車用プログラム
  49. 自律走行を行う自動運転モードを備え、設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部を備える自動運転車が備えるコンピュータを、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段、
    乗車中の人数を監視する手段、
    手動/自動運転モード切替手段、
    として機能させるための自動運転車用プログラムであって、
    乗車中の人数が0人であり、かつ手動運転モードである場合には、自動運転モードへ切り替える
    ことを特徴とする自動運転車用プログラム
  50. 自律走行を行う自動運転モードを備え、設定された降車後振る舞いの情報を、複数個記憶可能な降車後振る舞い記憶部と、自車の降車後の振る舞いの設定を行う権能を有する設定権能者の情報を記憶する設定権能者情報記憶部とを備える自動運転車が備えるコンピュータを、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、自車の乗車者に対して降車後振る舞いの設定をするかどうかの問い合わせをする問い合わせ手段、
    前記問い合わせ手段による前記問い合わせに対する回答に基づいて前記降車後振る舞いの設定をしようとする設定希望者が存在するか否かを判別する設定希望者判別手段、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を、前記降車後振る舞い記憶部に記憶する記憶手段、
    前記複数個の前記降車後振る舞いの情報の調整をする調整手段、
    自車からの降車者があったことを判別した場合に、前記降車後振る舞い記憶部に記憶されている前記降車後振る舞いの情報を参照し、前記降車後振る舞いの情報が複数個存在する場合には、前記調整手段での調整結果に基づいて前記降車後振る舞いの実行を制御する制御手段、
    前記設定希望者判別手段で、前記設定希望者が存在すると判別した場合に、前記設定希望者から取得した情報と、前記設定権能者情報記憶部に記憶されている前記設定権能者の情報とから、前記設定希望者が前記設定権能者であるか否かを判別する設定権能者判別手段、
    として機能させるための自動運転車用プログラムであって、
    前記記憶手段は、前記設定権能者判別手段で、前記設定希望者が前記設定権能者であると判別した場合に、前記設定希望者により設定された前記降車後振る舞いの情報を記憶する
    ことを特徴とする自動運転車用プログラム
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