JP2012016675A - 塗布装置およびノズルのメンテナンス方法 - Google Patents

塗布装置およびノズルのメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板幅方向に長いスリット状の吐出口を有するノズルを備えた塗布装置において、ノズル内に侵入した異物や気泡等を効果的に排出させること。
【解決手段】塗布装置1の一部には、メンテナンスステージ25が備えられている。このメンテナンスステージ25には、ノズル10のスリット状吐出口に当接して当該吐出口を封止することができる長尺状して柔軟性を有する素材により形成された封止部材25cが配置されている。前記ノズル10をメンテナンスステージ25に移動させて、前記ノズル10の吐出口を前記封止部材25cに当接させた状態にすると共に、前記ノズルに備えられた薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流す動作が実行される。
【選択図】図1

Description

この発明は、被処理基板に対して処理液を塗布する塗布装置およびこれに搭載されたノズルのメンテナンス方法に関する。
例えばLCDの製造技術分野においては、LCD基板上に形成された半導体層、絶縁体層、電極層等を選択的に所定のパターンにエッチングする工程が実行される。この場合、前記LCD基板上にフォトレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィ技術が応用される。
前記したLCD基板上にフォトレジスト液を塗布する場合においては、溶剤に感光性樹脂を溶解してなるレジスト液を帯状に吐出するレジスト供給ノズルが採用され、方形状のLCD基板を前記ノズルの長さ方向に直交する方向に相対的に移動させて塗布する方法が知られている。
この場合、前記レジスト供給ノズルにはLCD基板の幅方向に延びる微小間隔を有するスリット状の吐出開口が備えられ、このスリット状の吐出開口から帯状に吐出されるレジスト液を基板の表面全体に供給してレジスト層を形成するようになされる。
前記した塗布装置に用いられるレジスト供給ノズルは、スリットの間隔(ギヤップ)がきわめて狭く調整されている。したがって、ノズル先端部においてレジスト液が乾燥固化して結晶物になり易く、これによりレジスト液を一様に吐出させるというスリットノズルの機能を保ことが不可能になる。
そこで、レジスト供給ノズルの吐出口を乾燥させないように吐出口をシンナーの蒸気雰囲気に保持するシンナーバスなどを備えたノズル洗浄ユニットを備えた塗布装置が特許文献1に開示されている。
特許第4040025号公報
ところで、前記したレジスト供給ノズルに代表されるスリットノズル10は、図8および図9に示された構成にされている。すなわち、図8はノズルのスリット部分に沿って破断して示した状態の縦断面図であり、図9は図8におけるA−A線から矢印方向に視た状態を拡大して示した断面図である。図9に示されているように、このスリットノズル10は長尺状に形成された第1と第2のノズルパーツ11,12が所定のギャップを介して対峙した構成にされている。
そして、第1と第2のノズルパーツ11,12のうち、少なくとも一方、すなわち図に示す形態においては、第1のノズルパーツ11の内側面のほぼ中央部に長手方向に沿って半円柱状のくりぬき部13が形成されており、これがノズル10のキャビティを構成している。そして、ノズル10における中央の上端部には前記キャビティ13に連通するようにして薬液導入部14が取り付けられると共に、ノズル10の両端部には、前記キャビティ13の各端部に連通するようにしてベントラインへの導出部15,16が取り付けられている。
前記した構成のノズル10には、その長手方向の中央に形成された薬液導入部14から前記したレジスト液が導入され、レジスト液はキャビティ13を介してノズルの長手方向に流れるとともに、ノズル10の下端部にスリット状に形成された吐出口17よりレジスト液を帯状に吐出するように作用する。
前記した構成のノズル10においては、定期的なメンテナンスの実行時においてレジスト液に代えてシンナー等の洗浄液に置換すると共に、再びレジスト液に置換するなどの操作が伴われる。
前記したようにノズル10内がシンナー等の洗浄液に置換されている場合においては、シンナーを薬液導入部14から加圧導入し、左右の導出部15,16からベントラインに前記シンナーを排出させることで、ノズル10内から異物を排出させるメンテナンス操作が行われる。
また、ノズル10内をシンナーから再びレジスト液に置換した場合において、ノズル10内に気泡が侵入する場合があり、特に前記キャビティ13内に気泡が侵入した場合には、図8に模式的に示したように、気泡18がキャビティ13内に張り付いた状態になる場合がある。
この気泡18は、場合によってはキャビティ13内から剥がれて浮遊し、スリット状吐出口17の一部に達して、レジスト液の吐出を阻止するために、基板の一部にレジスト液が塗布されない、いわゆるすじ引きあるいは丸抜けと称するレジスト液の塗布不良を発生させる。
この場合には、レジスト液を薬液導入部14から加圧導入し、左右の導出部15,16からベントラインにレジスト液を排出させることで、ノズル10内から気泡等を排出させるメンテナンス操作が必要になる。
前記したようにノズル内にシンナーが充填されている場合に行われるノズルのメンテナンス操作であっても、ノズル内がシンナーから再びレジスト液に置換された場合になされるメンテナンス操作であっても、ノズル10内に導入された前記シンナーもしくはレジスト液等の薬液の一部は、スリット状の吐出口17から排出される。
このために、キャビティ内での薬液への加圧が十分ではなく、キャビティ内での薬液の流れを加速できないために、ノズル内からの異物や気泡等の満足な排出効果を得ることができないという課題があった。
本発明は、前記した従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有するノズルを備えた塗布装置において、ノズル内に入り込んだ異物や気泡等を効果的に排出させることができる塗布装置およびノズルのメンテナンス方法を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされた独立請求項で示すこの発明にかかる塗布装置は、被処理基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有し、前記基板に対して前記吐出口から薬液を吐出するノズルと、前記ノズルに対し前記基板を相対移動させる相対移動手段とを具備する塗布装置であって、前記ノズルには、その内部に形成されたキャビティに連通する薬液導入部および薬液導出部が備えられると共に、前記塗布装置の一部には、前記ノズルのスリット状吐出口に当接して当該吐出口を封止する封止部材が配置されたメンテナンスステージが備えられ、前記ノズルをメンテナンスステージに移動させて、前記ノズルの吐出口を前記封止部材に当接させた状態にすると共に、前記ノズルに備えられた薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流す動作が実行可能に構成されている点に特徴を有する。
また、前記した課題を解決するためになされた独立請求項で示すこの発明にかかる塗布装置におけるノズルのメンテナンス方法は、被処理基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有し、前記基板に対して前記吐出口から薬液を吐出するノズルと、前記ノズルに対し前記基板を相対移動させる相対移動手段とを具備する塗布装置におけるノズルのメンテナンス方法であって、前記ノズルに形成されたスリット状の吐出口に、封止部材を当接させてノズルの前記吐出口を封止するステップと、前記ノズルの吐出口を前記封止部材により封止した状態において、前記ノズル内に形成されたキャビティに連通する薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流すステップとが実行される点に特徴を有する。
前記した塗布装置およびノズルのメンテナンス方法によると、ノズル内から異物や気泡等を排出させるメンテナンス操作時において、前記ノズルのスリット状吐出口を封止部材によって封止し、この状態においてノズルに備えられた薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流す動作を実行するようになされる。
したがって、キャビティ内での薬液への加圧が十分に行われ、キャビティ内での薬液の流れを加速することができるので、ノズル内からの異物や気泡等の排出作用を促進させることができる。
また、メンテナンス時においては、前記封止部材によってノズルの吐出口からの薬液の吐出が阻止されるようになされるので、ノズルのメンテナンスに伴って、薬液を浪費する問題も解消することができる。
この発明によれば、基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有するノズルを備えた塗布装置において、ノズル内に入り込んだ異物や気泡等を効果的に排出させることができる塗布装置およびノズルのメンテナンス方法を提供することができる。
この発明にかかる塗布装置の全体構成を示した平面図である。 図1に示す塗布装置に配備されたメンテナンスステージにおいて、ノズルの吐出口が封止部材によって封止される様子を示した断面図である。 同じく他の形態の封止部材によって、ノズルの吐出口が封止される様子を示した断面図である。 ノズル内に薬液を導入してメンテナンスを施す例を示した断面図である。 同じく他のメンテナンス例を示した断面図である。 同じくさらに他のメンテナンス例を示した断面図である。 ノズル内に薬液を流す場合の加圧例を示したタイミングチャートである。 従来のスリット状吐出口を有するノズルを示す縦断面図である。 図8におけるA−A線より矢印方向に視た状態の断面図である。
以下、この発明にかかる塗布装置およびノズルのメンテナンス方法を、図に基づいて説明する。なお、図に示す実施の形態は、この発明に係る塗布装置を、被処理基板であるガラス基板を浮上搬送しながら、前記基板に対してレジスト液の塗布膜形成を行うユニットに適用した例に基づいて説明する。
図1に示すように、塗布装置1はガラス基板Gを枚様式に一枚ずつ浮上搬送するための浮上搬送部2Aと、前記浮上搬送部2Aから基板Gを受け取り、コロ搬送するコロ搬送部2Bとを備え、基板Gをいわゆる平流し搬送するように構成されている。前記浮上搬送部2Aにおいては、基板の搬送方向であるX方向に延長された浮上ステージ3が設けられている。
浮上ステージ3の上面には、図示するように多数のガス噴出口3aとガス吸気口3bとがX方向とY方向に一定間隔で交互に設けられ、ガス噴出口3aからの不活性ガスの噴出量と、ガス吸気口3bからの吸気量との圧力負荷を一定にすることによって、ガラス基板Gを浮上させるようになされている。
なお、この実施の形態ではガスの噴出及び吸気により基板Gを浮上させるようにしているが、これに限らず、ガス噴出のみの構成によって基板を浮上させることもできる。
また、前記コロ搬送部2Bにおいては、浮上ステージ3の後段に、コロ駆動部4によって回転駆動される複数本のコロ軸4aが並列に設けられている。各コロ軸4aには、複数の搬送コロ4bが取り付けられ、これら搬送コロ4bの回転によって基板Gを搬送するようになされる。
また、前記浮上ステージ3の幅方向(Y方向)の左右側方には、X方向に平行に延びる一対のガイドレール5が配置されている。この一対のガイドレール5には、ガラス基板Gの四隅の縁部を下方から吸着保持してガイドレール5上を移動する4つの基板キャリア6が設けられている。これら基板キャリア6により浮上ステージ3上に浮上したガラス基板Gを搬送方向(X方向)に沿って移動させるように作用する。
なお、前記浮上搬送部2Aからコロ搬送部2Bへの基板の引き渡しを円滑に行うために、ガイドレール5は前記浮上ステージ3の左右側方だけでなく、コロ搬送部2Bの側方にまで延設されている。また、前記基板キャリア6による基板Gの保持、及び搬送動作は、コンピュータからなる制御部30により制御される。
また、図1に示すように塗布装置1の浮上ステージ3上には、ガラス基板Gにレジスト液を吐出するノズル10が設けられている。前記ノズル10は、Y方向に向けて長い略直方体形状に形成され、ガラス基板GのY方向の幅よりも長く形成されており、その構成はすでに説明した図8および図9に示す例と同様である。したがって、以下においてはノズル10の構成要素を図8および図9に示す符号を引用して説明する場合もある。
なお、図1に示す構成においては、ノズル10の下方と浮上ステージ3との間においてガラス基板GがX方向に搬送される。すなわち、ガイドレール5及び基板キャリア6により、ノズル10に対し基板Gを相対的に移動させる相対移動手段が構成されている。
また、図1に示すようにノズル10の両外側には、X方向に延びる一対のガイドレール21が配置されている。前記ノズル10は、ガイドレール21上を移動するノズルアーム22によって保持されている。そしてノズル10は、ノズルアーム22が有する駆動機構により、ガイドレール21に沿ってX方向に移動可能になされている。加えて、前記ノズルアーム22には、昇降機構が設けられており、これによりノズル10は、所定の高さに昇降可能になされる。
かかる構成により、前記ノズル10は、ガラス基板Gにレジスト液を吐出する吐出位置と、それより上流側にある回転ロール23、及び待機部としてのメンテナンスステージ25との間を移動可能になされている。
なお、ノズルアーム22の前記した駆動機構および昇降機構は、コンピュータからなる前記制御部30により制御され、前記ノズル10を基板Gにレジスト液を塗布する位置と、前記基板Gが搬送される領域の上部に固定配置された前記回転ロール23、及び待機部としてのメンテナンスステージ25の位置との間で移動させるノズル移動機構を構成している。
前記回転ロール23は、ノズル10の吐出口17に均一にレジスト液を付着させるためのプライミング処理に用いられる。この回転ローラ23は、洗浄タンク24内に軸周りに回転可能に収容されている。
プライミング処理の際には、回転ロール23の直上にノズル10の吐出口17を対峙させて、回転ロール23を回転させながら、吐出口17から回転ロール23にレジスト液を吐出する。これにより、吐出口17におけるレジスト液の付着状態が整えられ、吐出口17におけるレジスト液の吐出状態を安定化させることができる。
また、前記した待機部兼メンテナンスステージ25には、前記ノズル10の吐出口17に付着した余分なレジスト液を洗浄し除去するノズル洗浄部25a、いわゆるダミー吐出を行うダミーディスペンス部25bとが備えられている。
また、待機部兼メンテナンスステージ25には、後述するノズルのメンテナンス時にノズルの吐出口17を封止するために用いられる長尺状に形成された封止部材25cが配置されている。
前記した塗布装置1には、他に付帯設備としてレジスト液の供給源40、洗浄液の供給源41、薬液回収部42が具備され、これらと前記ノズル10との間で、ポンプおよび三方弁等を介して薬液の供給および回収がなされるように構成されている。
すなわち、レジスト液の供給源(図1では、レジスト供給源と標記している。)40には、送出ポンプ43が備えられ、レジスト液の供給源40から送出ポンプ43、三方弁46、薬液供給ライン51を介してレジスト液がノズル10の前記した薬液導入部14に供給できるように構成されている。
また、洗浄液供給源41にはノズル10内を洗浄するためのシンナーが貯留され、この洗浄液は、送出ポンプ44、三方弁46、薬液供給ライン51を介してノズル10の前記薬液導入部14に供給できるように構成されている。
前記ノズル10の一方の端部に形成された薬液の導出部15は、ベントライン52に接続され、開閉弁48、吸引ポンプ45を介して薬液が回収部42に回収できるようになされている。またノズル10の他方の端部に形成された薬液の導出部16も同様に、ベントライン53に接続され、開閉弁47、吸引ポンプ45を介して薬液が回収部42に回収できるようになされている。
そして、前記三方弁46および開閉弁47,48はコンピュータからなる前記制御部30により開閉動作が制御されるように構成されている。
なお、図1に示す実施の形態においては、薬液回収部42の直前に吸引ポンプ45が配置されているが、これは必須のものではない。しかしながら、後述するノズルのメンテナンスにあたってエジェクタとしての機能を果たす上では効果的である。
図2は、図1に示す待機部兼メンテナンスステージ25に配置された封止部材25cと、これに当接したノズル10について、長手方向に直交する方向の断面図で示したものである。図2に示す封止部材25cは、長尺状の直方体形状になされ、その長さはノズル10のスリット状吐出口17よりも長い寸法に形成されている。
したがって、ノズル10が前記したノズル移動機構の働きにより待機部兼メンテナンスステージ25に移動し、その吐出口17が封止部材25cに当接した場合には、スリット状吐出口17の全体が封止されるように作用する。
前記封止部材25cとしては、柔軟な素材、例えば耐薬品性を向上させたフッ素系のゴム素材を好適に用いることができる。これによりノズル10に形成されたスリット状の吐出口17に一様に密着し、スリット状吐出口の全体にわたって良好な封止状態を保つことができる。
図3は封止部材25cの他の好ましい形態を、同じく断面図で示したものである。この図3に示す封止部材は、長尺状にして中空状に形成されている。これに用いる素材は、図2に示した例と同様に耐薬品性を向上させたフッ素系のゴム素材が好ましい。
図3に示した封止部材25cの形態によると、中空状に形成されているが故に、ノズル10に形成されたスリット状吐出口17への密着性をより向上させることが可能となる。
さらに、図3に示す封止部材25cの形態を採用すると共に、封止部材の中空内に気体を導入きるように構成することも望ましい。これによると、中空内に封入された気体の作用により、スリット状吐出口17への密着性をさらに向上させることが可能となる。
なお、封止部材25cの中空内に気体を導入する構成を採用する場合においては、ノズル10のメンテナンス動作に伴い、前記封止部材25cを利用する場合においてのみ、図示せぬエアーポンプ等を駆動させて、中空内に気体が導入できるように構成することが望ましい。
図4は、前記した封止部材25cを利用してノズル10のメンテナンス操作を実行する例を示すものである。前記したとおり、スリット状吐出口17を封止部材25cにより封止して実行するノズルのメンテナンス動作は、図1に基づいて説明したとおり、ノズルアーム22を含むノズル移動機構を利用して、ノズル10をメンテナンスステージ25の直上に移動させた状態で実行される。
ノズル10のメンテナンス動作は、前記したとおりノズル内をレジスト液から洗浄液(シンナー)に置換した状態で実行される場合と、洗浄液から再びレジスト液に置換した状態で実行される場合がある。
図4に示すメンテナンス動作は、そのいずれの場合においても実現させることができるが、以下においては、ノズル内を洗浄液(シンナー)に置換した状態でメンテナンス動作を実行させる場合を例にして説明する。
まず図4は、付帯設備として備えられたレジスト供給源40、洗浄液供給源41、薬液回収部42と、ノズル10との間を、図1に示した配管接続構成においてなされる場合のノズルのメンテナンス動作例を示している。
すなわち、図1において三方弁46のb−c間を開にし、弁47,48を開にすることにより、洗浄液供給源41よりシンナーがノズル10における中央の薬液導入部14より導入される。薬液導入部14より導入されたシンナーは、図4に示すように左右に分かれてキャビティ13内を流れ、ノズル10の両端部に配置された導出部15,16を介して薬液回収部42に至る。
この場合、ノズル10の吐出口17は封止部材25cによって封止されているので、送出ポンプ44からの圧力が効果的に加わり、キャビティ13内において洗浄液としてのシンナーの流れを加速させることができ、ノズル内からの異物等の排出作用を促進させることができる。また、前記封止部材25cによってノズルの吐出口17からの薬液の吐出が阻止されるので、ノズルのメンテナンスに伴って、薬液を浪費する問題も解消することができる。
なお、前記したメンテナンス動作時において、前記送出ポンプ44の働きによりキャビティ13内に加わる圧力は0.2MPa程度になされるのが望ましい。
図7は、図4に示したノズルのメンテナンス動作に伴い、ノズル内に薬液(シンナー)を流す場合の加圧例を示したタイミングチャートである。
すなわち、図7(A)は、弁46におけるb−c間の開閉状態を示すものであり、図7(A)に示す弁の開閉動作に対応して、弁47,48は図7(B)〜(D)に示す開閉動作がなされる。なお、図7(E)は、イジェクタ動作を示している。
図7(A)に示したように、弁46のb−c間は、t1として示すタイミングの直前に開弁され、t2として示すタイミングの直前に閉弁される。この動作はt3およびt4として示すタイミングにおいても同様になされ、これが継続してなされる。
一方、図7(B)は、弁47,48の開閉動作例を示すものであり、弁47,48は前記弁46のb−c間の開弁の直後、すなわちt1において開弁し、前記弁46のb−c間の閉弁の直後、すなわちt2において閉弁される。これはt3およびt4のタイミング二おいても同様になされる。
したがって、図7(A)と(B)の組み合わせによれば、弁46と弁47,48は、その開閉がほぼ同期した比較的ノーマルな動作によって、ノズルのメンテナンスが実行される。
図7(C)は、t1とt2の間、およびt3とt4の間に断続して弁47,48が開閉され、この動作が継続される。したがって、図7(A)と(C)の組み合わせによれば、ノズル内には薬液(シンナー)が間欠的に流される断続流となり、異物の排出効果を上げることができる。
図7(D)は、弁47,48がt2の直前およびt4の直前の短時間において開弁されるように制御される。したがって、図7(A)と(D)の組み合わせによれば、ノズル内の薬液の圧力が蓄積された後に、弁47,48が開弁されるため、ノズル内において瞬時において薬液の早い流れを作ることができる。これにより、異物の排出効果を一層上げることができる。
以上の説明は、図1における吸引ポンプ45が存在しない場合を想定して説明したものであるが、図7(E)は、吸引ポンプ45も配置してノズルのメンテナンスを実行する例を説明するものである。
すなわち、図7(E)は吸引ポンプ45の動作(ON,OFF)状態を示しており、これは前記した図7(B)に示す弁47,48の開閉動作に同期した吸引ポンプ45の動作例を示している。
したがって、図7(A),(B),(E)の組み合わせによれば、弁46と弁47,48の開弁時において、吸引ポンプ45も駆動されるので、ノズルからの異物の排出効果を向上させることができる。
なお、以上はノズル内を洗浄液(シンナー)に置換した状態でメンテナンス動作を実行する場合を例にして説明したが、ノズル内を前記したとおり洗浄液から再びレジスト液に置換した状態でノズルのメンテナンス動作を実行する場合には、図1に示す三方弁46において、a−b間を開弁させるように動作させることになる。
図5は、ノズル内に薬液を導入してメンテナンスを施す他の例を示すものであり、図4に示す各部と同一の機能を果たす部分を同一の符号で示している。
図5に示す例は、メンテナンス時において、ノズル10のキャビティ13内を矢印で示したように一方から他方に向かって薬液を流すように動作させるものである。
これを実現させるには、図1における開閉弁47,48を例えば三方弁に代えて、図5に示すように一方の薬液導出部15から、他方の薬液導出部16に向かう薬液の流れを作るようになされる。
図6は、ノズル内に薬液を導入してメンテナンスを施すさらに他の例を示すものであり、図4に示す各部と同一の機能を果たす部分を同一の符号で示している。
図6に示す例においては、メンテナンス時において、矢印で示したように薬液をキャビティ内において一方向および他方向に切り換えて流すように動作させるものである。
これを実現させるには、さらに四方弁等も併用して薬液の流れを反転させることで実現させることができる。
なお、図5および図6に示すノズルのメンテナンス動作時においても、すでに説明した図7に示した例と同様な制御を併用することができ、これによりノズルからの異物の排出動作を効果的に果たすことができる。
以上は本発明にかかる塗布装置をレジスト塗布処理ユニットに適用した例に基づいて説明したが、本発明にかかる塗布装置は、このようなユニットに限定されることなく、他の基板処理ユニット等にも好適に用いることができる。
1 塗布装置
10 ノズル
13 キャビティ
14 薬液導入部
15,16 薬液導出部
17 吐出口
25 メンテナンスステージ
25c 封止部材
G 被処理基板

Claims (7)

  1. 被処理基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有し、前記基板に対して前記吐出口から薬液を吐出するノズルと、前記ノズルに対し前記基板を相対移動させる相対移動手段とを具備する塗布装置であって、
    前記ノズルには、その内部に形成されたキャビティに連通する薬液導入部および薬液導出部が備えられると共に、前記塗布装置の一部には、前記ノズルのスリット状吐出口に当接して当該吐出口を封止する封止部材が配置されたメンテナンスステージが備えられ、
    前記ノズルをメンテナンスステージに移動させて、前記ノズルの吐出口を前記封止部材に当接させた状態にすると共に、前記ノズルに備えられた薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流す動作が実行可能に構成されていることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記メンテナンスステージに配置された封止部材は、柔軟性を有する素材により形成され、前記メンテナンスステージに移動した状態の前記ノズルのスリット状吐出口に当接できるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載された塗布装置。
  3. 前記封止部材は、長尺状にして中空状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載された塗布装置。
  4. 被処理基板の幅方向に長いスリット状の吐出口を有し、前記基板に対して前記吐出口から薬液を吐出するノズルと、前記ノズルに対し前記基板を相対移動させる相対移動手段とを具備する塗布装置におけるノズルのメンテナンス方法であって、
    前記ノズルに形成されたスリット状の吐出口に、封止部材を当接させてノズルの前記吐出口を封止するステップと、
    前記ノズルの吐出口を前記封止部材により封止した状態において、前記ノズル内に形成されたキャビティに連通する薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、ノズル内に薬液を流すステップと、
    を実行することを特徴とするノズルのメンテナンス方法。
  5. 前記ノズル内に薬液を流すステップは、薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、キャビティ内において薬液を間欠的に流すことを特徴とする請求項4に記載されたノズルのメンテナンス方法。
  6. 前記ノズル内に薬液を流すステップは、薬液導入部および薬液導出部をそれぞれ利用して、薬液をキャビティ内において一方向および他方向に切り換えて流すことを特徴とする請求項4に記載されたノズルのメンテナンス方法。
  7. 前記ノズルのスリット状吐出口に沿った長手方向の両端部にそれぞれ薬液導出部が形成されてなるノズルを対象としたメンテナンス方法であって、前記一方の薬液導出部を利用して薬液をキャビティ内に導入し、他方の薬液導出部を利用して、ノズルから薬液を排出させることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載されたノズルのメンテナンス方法。
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