JP2009136722A - 予備吐出装置、及び予備吐出方法 - Google Patents

予備吐出装置、及び予備吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予備吐出面におけるメンテナンス性に優れた、予備吐出装置、及び予備吐出方法を提供する。
【解決手段】塗布装置における予備吐出動作において液状体が塗布される予備吐出面81を有する予備吐出板80を備える予備吐出装置である。予備吐出板80は、予備吐出面81を含む板状部材83とベース部材82とが着脱可能に接合されてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、予備吐出装置、及び予備吐出方法に関するものである。
液晶ディスプレイなどの表示パネルを構成するガラス基板上には、配線パターンや電極パターンなどの微細なパターンが形成されている。一般的に、このようなパターンは、例えばフォトリソグラフィなどの手法によって形成される。フォトリソグラフィ法では、ガラス基板上にレジスト膜を形成する工程、このレジスト膜をパターン露光する工程、その後に当該レジスト膜を現像する工程がそれぞれ行われる。
基板上にレジスト膜を塗布する装置として、スリット状の開口部を持つ塗布ヘッドと被塗布基板とを、塗布ヘッド開口部の長手方向に直交するように相対移動させて被塗布基板上にレジスト(液状体)等を塗布する塗布膜形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−109153号公報
ところで、このような塗布膜形成装置では塗布膜の均一性を得るため、例えばレジスト塗布前の予備吐出動作等のノズル先端管理を行うのが望ましい。このような予備吐出動作は安定なノズル先端を連続的に得るため、レジスト塗布後の予備吐出面の洗浄処理、及び定期的なメンテナンス処理を行うのが望ましい。しかしながら、上記従来技術ではノズル先端管理を行っていないため、予備吐出面の洗浄性及びメンテナンス性について考慮されていなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、予備吐出面におけるメンテナンス性に優れた、予備吐出装置、及び予備吐出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の予備吐出装置は、塗布装置における予備吐出動作において液状体が塗布される予備吐出面を有する予備吐出板を備える予備吐出装置において、前記予備吐出板は、前記予備吐出面を含む板状部材とベース部材とが着脱可能に接合されることを特徴とする。
本発明の予備吐出装置によれば、例えば板状部材をベース部材から分離することで予備吐出面のメンテナンスを行うことができる。よって、予備吐出面におけるメンテナンス性に優れたものとなる。このような予備吐出装置を用いることで常に予備吐出面を良好な状態に保つことができ、予備吐出動作を良好に行うことにより均一性の高い塗布膜を形成することができる。
また、上記予備吐出装置においては、前記板状部材及び前記ベース部材は、真空吸着により接合されてなるのが好ましい。
この構成によれば、吸着を解除することで板状部材及びベース部材間を容易に着脱可能とすることができ、予備吐出面のメンテナンス性を向上させることができる。また、接着層等を用いることなく板状部材間を接合できるので、接合面が平坦化されて高い密着性を得ることができる。
さらに、前記板状部材及び前記ベース部材における接合面の少なくとも一方には、内部が真空状態とされて前記板状部材及び前記ベース部材同士を真空吸着により接合させる真空溝が設けられているのがより好ましい。
このようにすれば、前記板状部材及び前記ベース部材の接合面に形成した真空溝により簡便且つ確実に各部材同士を真空吸着によって接合することができる。
また、上記予備吐出装置においては、前記板状部材及び前記ベース部材における前記接合面の少なくとも一方は、前記板状部材の洗浄処理時に用いられる廃液が前記板状部材の接合界面から前記予備吐出板の内部に侵入した際に回収可能とする排出溝を平面視した状態で前記真空溝の外側に備えるのが好ましい。なお、上記真空溝は廃液が回収される側に設けられるのが望ましい。
この構成によれば、例えば、洗浄処理時における予備吐出面上の廃液(洗浄液及び液状体)が、予備吐出面上から側面部に回り込み板状部材の接合界面から予備吐出板の内部に侵入した場合でも、排出溝に回収できる。よって、真空溝内に廃液が入り込むことで接合性が低下するといった不具合が発生するのを防止できる。
また、上記予備吐出装置においては、前記真空溝及び前記排出溝は、前記板状部材及び前記ベース部材における接合面の同一側に設けられているのが好ましい。
この構成によれば、板状部材及びベース部材の一方における接合面を平面とすることができ、この部材の構造を単純化できる。
ここで、上記予備吐出装置においては、前記真空溝及び前記排出溝が前記ベース部材における前記接合面に設けられるのが望ましい。
このようにすれば、前記予備吐出面をなす最上層における前記板状部材が1枚の板で構成されるため、予備吐出面をなす板状部材の加工コストを抑えることができる。
また、上記予備吐出装置においては、前記排出溝の幅及び深さは、1mm以上5mm以下に設定されるのが好ましい。
このようにすれば、上述したような廃液の排出を良好に行うことが可能となる。
また、上記予備吐出装置においては、前記真空溝は前記板状部材及び前記ベース部材における前記接合面の一方向に沿って延在する主部と、該主部の延在方向に交差する方向に沿って延在する枝状部とを含むのが好ましい。
この構成によれば、真空溝が接合面に対して広域に配置されたものとなり、部材間の接合信頼性をより高めることができる。
また、上記予備吐出装置においては、前記板状部材の厚みは0.1mm以上5mm以下に設定されるのが好ましい。
予備吐出面をなす最上層における板状部材における厚みが0.1mmよりも小さくなると、部材の加工性が悪く、耐久性に問題が生じる。また、板状部材における厚みが5mmよりも大きくなると、部材が重くなりすぎてしまい取り扱いが困難となることでメンテナンス性が悪くなってしまう。そこで、本発明によって規定される板状部材を備えることで高い洗浄性、及びメンテナンス性を得ることができる。
また、上記予備吐出装置においては、前記板状部材の形成材料として、石材、ステンレス、及びガラスのいずれかが用いられるのが好ましい。
このような材料を用いれば、高い平面粗度を得ることができ洗浄性に優れたものとなり、予備吐出面を構成する材料として最適である。
本発明の予備吐出方法は、塗布装置における塗布動作に先立つ予備吐出方法であって、予備吐出処理時に液状体が塗布される予備吐出面を含む板状部材及びベース部材が着脱可能に接合されてなる予備吐出板に対し、前記液状体を塗布するステップと、該予備吐出面上に塗布された前記液状体を洗浄するステップと、前記板状部材を前記ベース部材から取り外し、前記予備吐出面のメンテナンスを行うステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の予備吐出方法によれば、ベース部材から板状部材のみを取り外すことで予備吐出面のメンテナンスを行うことができる。よって、予備吐出面におけるメンテナンス性を向上させることができる。このような予備吐出装置を用いることで常に予備吐出面を良好な状態に保つことができ、予備吐出動作を良好に行うことにより均一性の高い塗布膜を形成することができる。
本発明によれば、ベース部材から板状部材が着脱可能に構成されることで予備吐出面の高いメンテナンス性を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。以下の説明では予備吐出装置を備える塗布装置を参照にしつつ、予備吐出装置の一実施形態について説明する。
塗布装置1は、図11に示すように、例えば液晶パネルなどに用いられるガラス基板上にレジストを塗布する塗布装置であり、予備吐出面上にレジストの予備吐出を行い、当該予備吐出面の良好な洗浄を可能とするものである。このようなレジストの予備吐出及び予備吐出面の洗浄時に図4に示される予備吐出面洗浄ユニット(洗浄装置)が用いられる。塗布装置1は、基板搬送部2と、塗布部3と、管理部4とを主要な構成要素とし、基板搬送部2によって基板を浮上させて搬送しつつ塗布部3によって当該基板上にレジストが塗布されるようになっており、管理部4によって塗布部3の状態が管理されるようになっている。
(管理部)
まず管理部4の構成について図11〜15を参照して説明する。
管理部4は、基板Sに吐出されるレジスト(液状体)の吐出量が一定になるようにノズル32を管理する部位であり、基板搬送部2に平面視で重なるように塗布部3に対して−X方向側(基板搬送方向の上流側)に設けられている。この管理部4は、予備吐出機構(予備吐出装置)42と、ディップ槽41と、ノズル洗浄装置43と、これらを収容する収容部44と、当該収容部44を保持する保持部材45とを有している。保持部材45は、移動機構45aに接続されている。当該移動機構45aにより、収容部44がX方向に移動可能になっている。
予備吐出機構42、ディップ槽41及びノズル洗浄装置43は、−X方向側へこの順で配列されている。これら予備吐出機構42、ディップ槽41及びノズル洗浄装置43のY方向の各寸法は上記門型フレーム31の支柱部材31a間の距離よりも小さくなっており、上記門型フレーム31が各部位を跨いでアクセスできるようになっている(図16参照)。
ディップ槽41は、内部にシンナーなどの溶剤が貯留された液体槽である。ノズル洗浄装置43は、ノズル32の開口部32aの周辺領域をリンス洗浄する装置である。
以下、予備吐出機構42の構成について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は予備吐出機構42の概略構成を説明するための図である。
図1に示されるように、予備吐出機構42はノズル32(塗布部3)の予備吐出動作に用いられるものであって、レジストの予備吐出を行うための予備吐出ユニット103と、この予備吐出面81を洗浄する予備吐出面洗浄ユニット(洗浄装置)100とを有している。
予備吐出ユニット103は、塗布装置1における予備吐出動作においてレジストが塗布される予備吐出面81を有する予備吐出プレート(予備吐出板)80を備えている。
ここで、図面を参照しつつ予備吐出プレート80の構成について説明する。図2は予備吐出プレートの概略図を示すものである。本実施形態に係る予備吐出プレート80は、図2に示されるように、ベース部材82と板状部材83とが真空吸着により着脱可能に接合されている。具体的には、ベース部材82は、内側は真空ポンプ等を接続することで真空吸着するための溝が形成されており、外周部に沿って例えばゴム等の弾性材料が設けられている。すなわち、ベース部材82は、一部の面において板状部材83に吸着されたものとなっている。
これらベース部材82及び板状部材83は、それぞれ平面視矩形状の板状部材からなり、板状部材83における一方の面(ベース部材82との接合面の反対側)が上記予備吐出面81を構成している。なお、予備吐出プレート80(ベース部材82及び板状部材83)はその長手方向がノズルの長手方向に一致している。
上記予備吐出プレート80の厚みは所望の値に設定される。なお、予備吐出面81をなす板状部材83の厚みは後述する点において重要である。板状部材83の厚みが1mmよりも小さくなると、部材の加工性が悪く、耐久性に問題が生じる。また、板状部材83の厚みが5mmよりも大きくなると、部材が重くなりすぎてしまい取り扱いが困難となることでメンテナンス性が悪くなってしまう。
そこで、本実施形態においては、予備吐出面81をなす板状部材83の厚みは、0.1mm以上5mm以下に設定することで、予備吐出面81における洗浄性、及びメンテナンス性に優れたものとなっている。具体的に本実施形態では板状部材83として厚みが3mmのものを用いた。
予備吐出プレート80を構成するベース部材82及び板状部材83における構成材料としては、石材、ステンレス(SUS)、及びガラスのいずれかを用いるのが好ましい。このような材料は高い平面粗度を得ることができることから洗浄性に優れたものとなり、予備吐出面81を構成する材料として最適である。
石材からなる板状部材は、平面粗度に劣るものの平面度が優れている。また、ガラスからなる板状部材は、平面度を得るためにはコスト高となってしまうものの、石材に比べて重量が小さいことからメンテナンス性に優れている。ここで、メンテナンス性とは、予備吐出面81が劣化した際の板状部材83の交換作業性等の人間が行う作業性を意味している。
また、ステンレス(SUS)は平面度、メンテナンス性において、石材及びガラスに比べて優れている。したがって、予備吐出面81を構成する板状部材83の構成材料としてはステンレス(SUS)を用いるのが特に望ましく、このようにステンレス(SUS)を用いて予備吐出面81を構成することで高い洗浄性、及びメンテナンス性を得ることができる。また、ステンレス(SUS)は加工性が容易、又は破損し難い等といった利点も有している。
図3(a)は予備吐出プレート80における予備吐出面81側から視た平面図、図3(b)は予備吐出プレート80における断面構成図に対応するものである。なお、図3(a)中においては、簡単のため、板状部材83の図示を省略している。
図3(a)に示されるように、ベース部材82における板状部材83との接合面82aには、内部が真空状態とされてベース部材82及び板状部材83を真空吸着により接合させる真空溝84が設けられている。
なお、真空溝84はベース部材82における面(接合面82a)内に閉じられた状態に形成されており、真空溝84はベース部材82と板状部材83とが貼り合わされた際に閉空間をなす。そして、真空溝84には、例えば不図示の真空ポンプ等に接続されており、ポンプのON/OFFを切り替えることでベース部材82及び板状部材83が容易に着脱可能となる。なお、吸着時の圧力としては、−70KPa程度とされる。
したがって、この構成によれば後述するように予備吐出面81におけるメンテナンス性を高めている。
また、真空吸着により接着層等を用いることなくベース部材82及び板状部材83同士を接合できるので、接合面が平坦化されて高い密着性を得ることができる。
上記真空溝84は、図3(a)に示されるようにベース部材82の長辺方向(一方向)に沿って延在する主部84aと、この主部84aの延在方向に交差する方向(本実施形態ではベース部材82の短辺方向)に沿って延在する枝状部84bとを含んで構成されている。これにより、真空溝84がベース部材82の接合面82aに対して広域に配置されたものとなり、ベース部材82及び板状部材83同士の接合信頼性をより高めることが可能となっている。
ところで、予備吐出面81上にレジストの予備吐出を行った後には、詳細については後述する予備吐出面洗浄ユニット100によって予備吐出面81の洗浄処理が行われる。この洗浄処理時には、予備吐出面81上に洗浄液が供給される。すると、予備吐出面81上に供給された洗浄液及びレジストから構成される廃液の一部が予備吐出面81上から板状部材83(予備吐出プレート80)の側面を伝わってベース部材82及び板状部材83の接合界面に到達する可能性がある。特に、上述したようにベース部材82及び板状部材83は真空吸着されたものとなっているため、接合界面から予備吐出プレート80の内部に廃液(レジスト及び洗浄液の混合液)が引き込まれるおそれがある。
そこで、本実施形態では、ベース部材82は、図3に示されるように、前記廃液がベース部材82及び板状部材83の接合界面から予備吐出プレート80の内部に侵入した際に回収可能とする排出溝85を備えている。
図3(a)に示されるように、排出溝85は真空溝84の外側に設けられている。具体的には、上記排出溝85は、予備吐出プレート80の一方の長辺(同図中上側)に対応する側面部を貫通し、予備吐出プレート80の一方の短辺(同図中右側)に沿って延びる2本の短辺部と、予備吐出プレート80の他方の長辺(同図中下側)に沿って延びて予備吐出プレート80の他方の短辺(同図中左側)を貫通した状態に形成される2本の長辺部と、を含み、これら短辺部と長辺部とが交差するようにして形成される。また、上記短辺部及び長辺部の底部は外部に向かって落差を有する傾斜面となっており、排出溝85に収容された洗浄液及びレジストを含む廃液が外部に排出されるようになっている。なお、上記長辺部は、後述する洗浄工程において廃液が回収される側に設けられるのが望ましい。
排出溝85の幅及び深さは、1mm以上5mm以下に設定されるのが望ましく、3mmに設定するのが特に好ましい。なお、本実施形態では、排出溝85の幅及び深さを3mmに設定した。このような幅及び深さに設定された排出溝85は、上述したような廃液の排出を良好に行うことができる。
このような排出溝85を設けることで、ベース部材82及び板状部材83の接合界面から予備吐出プレート80の内部に侵入した廃液を確実に回収することができ、真空溝84内に洗浄液が入り込むことで接合性が低下するといった不具合が発生するのを防止することができる。
本実施形態では、図3(b)に示すように、真空溝84及び排出溝85が、それぞれベース部材82の接合面82a側に形成されている。これにより、板状部材83の構造を単純化できる。さらに、予備吐出面81をなす板状部材83が1枚の板から構成されることで、板状部材83の加工コストが抑えられたものとすることができる。
(予備吐出面洗浄ユニット)
予備吐出面洗浄ユニット100は、レジストRが塗布された上記予備吐出面81上を移動することで洗浄処理を行うもので予備吐出面81上を摺動してレジストRを掻き取るスキージ110を有している。
以下、図面を参照しつつ予備吐出面洗浄ユニット100の概略構成について説明する。図4は予備吐出面洗浄ユニット100の概略図を示すものである。なお、図4は予備吐出面洗浄ユニット100が予備吐出面81上に配置された状態を図示するものである。
図4に示されるように、予備吐出面洗浄ユニット100は、スキージヘッド部105と、当該スキージヘッド部105を支持するとともに当該スキージヘッド部105を予備吐出面81に対して移動可能にするアーム部101とを備えている。さらに、予備吐出面81に向けて空気(気体)を噴出する乾燥部(乾燥機構)と、上記予備吐出面81に残存する液状体を吸引する吸引部(吸引機構)とを設けるようにしてもよい。
上記スキージヘッド部105は、上記予備吐出面81に洗浄液を吐出する少なくとも1つの吐出口102と、レジストが塗布された予備吐出面81上を摺動して洗浄液を掻き取る3つのスキージ110と、上記各吐出口102から吐出される洗浄液の吐出量を制御する制御部140とを備えて構成される。
以下の説明を分かり易くするため、上記スキージ110について、摺動方向側から順に第一スキージ110a、第二スキージ110b、及び仕上げスキージ110cと称す。
これらスキージ110(110a,110b,110c)は、平面視矩形状の板状部材から構成されており、その構成材料としては予備吐出面81上に塗布されるレジストを掻き取ることができれば種々のものを採用でき、本実施形態では例えばポリエステルが用いられる。スキージ110の長さは予備吐出面81の幅と同等以上に設定され、これによりスキージ110が予備吐出面81上に塗布されたレジストを掻き取ることができる。
またスキージ110は、予備吐出面81に対して15°以上50°以下傾いた状態(より好ましくは45°傾いた状態)にスキージヘッド部105に取り付けるのが望ましく、このような角度範囲に設定することで予備吐出面81上を摺動するスキージ110によって高い洗浄性が得られるようになっている。具体的に本実施形態では上記傾き角度を45°とした。本実施形態ではスキージヘッド部105の最後尾に予備吐出プレートの側方(図9参照)に流れたレジスト及び洗浄液を掻き取るための側方用スキージ110dを有している。ここで、側方用スキージ110dは平面視略L字状に形成されており、スキージヘッド部105の移動に伴って予備吐出面81上を摺動するとともに予備吐出プレート81の側面上も摺動するようになっている。これにより、予備吐出プレート81の側面に付着したレジスト及び洗浄液を良好に除去することが可能となっている。
図1に示したように、予備吐出面洗浄ユニット100は予備吐出面81上を移動可能であり、スキージヘッド部105に保持されたスキージ110は上記予備吐出面81上を摺動するようになっている。図5はスキージヘッド部105におけるスキージ110の取付状態を示すものである。同図に示されるスキージ110は予備吐出面81に対する接触端である。
図5に示されるように、上記スキージ110は、予備吐出面81との接触端の長さ方向をスキージ110の摺動方向に対して斜めに向けた姿勢でスキージヘッド部105に支持される。具体的には、接触端の長さ方向とスキージ110の摺動方向との交差角度を85°以下とするのが望ましい(本実施形態では80°に設定した)。したがって、各スキージ110は互いが略平行の姿勢で摺動方向に配置されたものとなっている。
図4に示したようにスキージヘッド部105には、第一スキージ110a、第二スキージ110b、及び仕上げスキージ110cとの間に空隙107が形成されるようになっている。さらにスキージヘッド部105には上記空隙107に連通し、一端側に不図示のポンプが接続されるエア供給管106aが設けられている。
図6に示されるように、上記エア供給管106aは、スキージヘッド部105の長手方向に沿って形成されており、本実施形態では例えば等間隔で配置される10個の孔が形成されており、この孔からエアが供給されるようになっている。この孔は、スキージに対してエアをパージ状に噴射させる。なお、上記孔数はこれに限定されることはなく、適宜変更可能である。またスキージヘッド部105の側部(同図中、右側)には、洗浄液供給手段106が設けられている。この洗浄液供給手段106は、例えばシンナー等の洗浄液が充填された洗浄液槽(不図示)から洗浄液を吸引するとともに上記スキージ110a,110b,110cの長手方向(図中矢印A方向)に沿って洗浄液を供給するものである。具体的に本実施形態では、スキージ110のうち、第一スキージ110a、第二スキージ110b、仕上げスキージ110cに対応して、第一噴射口102a、第二噴射口102b、第三噴射口102cとがそれぞれ10個ずつ設けられている。
したがって、エア供給手段106によりエア供給管106aを介して各噴射口102からエアを噴射することで上記スキージ110a,110b,110cの長手方向に沿って流れる洗浄液がスキージ110の摺動方向側の面を伝って予備吐出面81上に供給(吐出)されるようになる。
本実施形態では、上記第一〜第三噴射口102a,102b,102cがそれぞれ等間隔で配置されており、これによりスキージ110の摺動方向側の面に洗浄液を均一に配置させることができるようになっている。さらに各噴射口102から噴射されるエアは、図7に示すように隣接する噴射口102に対応する位置のスキージ110の面上を伝う洗浄液同士がスキージ110の先端に至って一体化するように設定される。これにより、洗浄液は噴射口からレジストを押し出すように流れる。
次に、スキージヘッド部105を支持するアーム部101の構成について説明する。図4に示したようにアーム部101はステンレス(SUS)等の金属プレートを主体として構成されるもので、上記スキージヘッド部105を支持するクロスローラベアリング(揺動機構)150が設けられている。クロスローラベアリング150は、内輪と外輪の間に、ころを直交させて配列し、上記スキージヘッド部105を揺動自在に支持できるものである。なお、揺動機構としては、上記クロスローラベアリング150に限定されず、例えばスキージヘッド部105を所定方向(スキージ110の長手方向)に揺動可能とする軸受機構であれば種々のものを用いることができる。
図8はアーム部101の周辺構造を示す拡大図である。
図8に示すように、アーム部101には開口部108が形成されており、この開口部108に挿入されることでクロスローラベアリング150はアーム部101の下面(予備吐出面81に対向する面)側から上面側に通りぬけた状態となっている。
クロスローラベアリング150は、アーム部101の上面側に固定配置された軸部152に支持されている。したがって、クロスローラベアリング150は、軸部152に沿って回転可能となりアーム部101に対して揺動自在となっている。
クロスローラベアリング150には、スキージヘッド部105の取付用の取付板151が設けられている。スキージヘッド部105は、アーム部101の下面側に配置された上記取付板151にボルトB2によって固定されている。したがって、スキージヘッド部105は、上記クロスローラベアリング150によって揺動自在に設けられたものとなっている。
この構成により、スキージヘッド部105が回転(揺動)することでスキージ110を予備吐出面81上に確実に接触させることができ、良好に摺動できるようになっている。
このとき、予備吐出面81上の廃液の一部が予備吐出面81を含む予備吐出プレート80の接合界面に侵入するおそれがあるが、本実施形態によれば、排出溝85によって接合界面に侵入した廃液を外部に排出することが可能となっている。
(予備吐出ユニット)
次に上記予備吐出ユニット103の構成について説明する。図9は予備吐出ユニット103の概略構成を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。
図9(a)、(b)に示されるように、予備吐出ユニット103は、ノズル32(塗布部3)の予備吐出動作によってレジストが塗布される予備吐出面81を有する予備吐出プレート80を主体として構成され、上記予備吐出面81が水平となるように上記予備吐出プレート80が保持されている。そして、予備吐出面洗浄ユニット100のスキージ110が予備吐出面81上を摺動するようになっている。
本実施形態では、上述したように予備吐出面洗浄ユニット100は、予備吐出面81との接触端の長さ方向を摺動方向に対して斜めに傾けた姿勢でスキージ110を保持している(図5参照)。そのため、レジストが塗布された予備吐出面81上をスキージ110が摺動すると、スキージ110によって掻き取られたレジストはスキージ110の長さ方向における摺動方向後方(図9(a)参照)に概ね押し退けられる。本実施形態に係る予備吐出ユニット103は、スキージ110の摺動動作によりスキージ110の側端側に流出したレジストを排出する側方排出部93を備えている。この側方排出部93は、スキージ110の摺動方向に延在するスリット状の側溝部93aを有しており、予備吐出プレート80の側方に設けられている。
図9(b)に示すように、側方排出部93にはレジストを回収する不図示のドレインパンが設けられている。上記側溝部93aは、ドレインパンに向かって下降する傾斜面93bを有する4つの領域が、スキージ110の摺動方向に沿って配列されることで構成されている。この構成により、側方排出部93は側溝部93aに排出されたレジスト及び洗浄液を含む廃液を傾斜面93bに沿ってドレインパン側に流れ易くするとともに、外部に良好に排出できるようになっている。
さらに予備吐出ユニット103は、予備吐出面81の側方(摺動方向の後方)に予備吐出面洗浄ユニット100を載置する待機部91が設けられている。待機部91は、予備吐出面81上にノズル32からレジストが予備吐出されている間、予備吐出面洗浄ユニット100を待機させておく部材である。具体的に本実施形態では、スキージ110の摺動方向後方に待機部91が設けられており、予備吐出面81の洗浄時に予備吐出ユニット103を待機部91から予備吐出面81まで短時間で移動できるようにしている。
待機部91は、上記予備吐出面洗浄ユニット100を載置させる載置面91aを有している(図1参照)。載置面91aは、例えば予備吐出面81と同等或いはそれよりも低い位置に予備吐出面洗浄ユニット100を待機させるようになっている。特に載置面91aが予備吐出面81よりも低い位置に予備吐出洗浄ユニット100を待機させることで、予備吐出動作時に伴って予備吐出面81上に移動してくるノズル32と予備吐出面洗浄ユニット100との干渉を防止することができる。
上記待機部91では、予備吐出面81の洗浄後、スキージ110に付着したレジストの除去が行われるようになっている。具体的には、洗浄液供給手段からスキージ110a,110b,110cの側面に洗浄液を供給しつつ、洗浄液を吸引し、エアーで乾燥させる。これにより、スキージを良好に保つことができ、予備吐出面81上における洗浄品質を安定させるようになっている。また、待機部91には上記スキージ110の洗浄を行った際の廃液を吸引する吸引部95が設けられている。
(塗布装置)
次に、本実施形態に係る塗布装置1について図面を参照して説明する。本実施形態に係る塗布装置1は、予備吐出機構(予備吐出装置)42を備えている。図10は塗布装置1の斜視図、図11は塗布装置1の平面図、図12は塗布装置1の平面図、図13は塗布装置1の側面図である。
図10〜13に示されるように、塗布装置1は、基板搬送部2と、塗布部3と、上記管理部4とを主要な構成要素とし、基板搬送部2によって基板を浮上させて搬送しつつ塗布部3によって当該基板上にレジストが塗布されるようになっており、上記管理部4によって塗布部3の状態を管理するものである。
(基板搬送部)
次に基板搬送部2の構成を説明する。
基板搬送部2は、基板搬入領域20と、塗布処理領域21と、基板搬出領域22と、搬送機構23と、これらを支持するフレーム部24とを有している。この基板搬送部2では、搬送機構23によって基板Sが基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22へと順に搬送されるようになっている。基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22は、基板搬送方向の上流側から下流側へこの順で配列されている。搬送機構23は、基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22の各部に跨るように当該各部の一側方に設けられている。
以下、塗布装置1の構成を説明するにあたり、表記の簡単のため、図中の方向をXYZ座標系を用いて説明する。基板搬送部2の長手方向であって基板の搬送方向をX方向と表記する。平面視でX方向(基板搬送方向)に直交する方向をY方向と表記する。X方向軸及びY方向軸を含む平面に垂直な方向をZ方向と表記する。なお、X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとする。
基板搬入領域20は、装置外部から搬送されてきた基板Sを搬入する部位であり、搬入側ステージ25と、リフト機構26とを有している。
搬入側ステージ25は、フレーム部24の上部に設けられており、例えばステンレス(SUS)などからなる平面視で矩形の板状部材である。この搬入側ステージ25は、X方向が長手になっている。搬入側ステージ25には、エア噴出孔25aと、昇降ピン出没孔25bとがそれぞれ複数設けられている。これらエア噴出孔25a及び昇降ピン出没孔25bは、搬入側ステージ25を貫通するように設けられている。
エア噴出孔25aは、搬入側ステージ25のステージ表面25c上にエアを噴出する孔であり、例えば搬入側ステージ25のうち基板Sの通過する領域に平面視マトリクス状に配置されている。このエア噴出孔25aには図示しないエア供給源が接続されている。この搬入側ステージ25では、エア噴出孔25aから噴出されるエアによって基板Sを+Z方向に浮上させることができるようになっている。
昇降ピン出没孔25bは、搬入側ステージ25のうち基板Sの搬入される領域に設けられている。当該昇降ピン出没孔25bは、ステージ表面25cに供給されたエアが漏れ出さない構成になっている。
この搬入側ステージ25のうちY方向の両端部には、アライメント装置25dが1つずつ設けられている。アライメント装置25dは、搬入側ステージ25に搬入された基板Sの位置を合わせる装置である。各アライメント装置25dは長孔と当該長孔内に設けられた位置合わせ部材(図示しない)を有しており、搬入ステージ25に搬入される基板を両側から機械的に挟持するようになっている。
リフト機構26は、搬入側ステージ25の裏面側に基板搬入位置に対応する位置に設けられている。このリフト機構26は、昇降部材26aと、複数の昇降ピン26bとを有している。昇降部材26aは、図示しない駆動機構に接続されており、当該駆動機構の駆動によって昇降部材26aがZ方向に移動するようになっている。複数の昇降ピン26bは、昇降部材26aの上面から搬入側ステージ25へ向けて立設されている。各昇降ピン26bは、それぞれ上記の昇降ピン出没孔25bに平面視で重なる位置に配置されている。昇降部材26aがZ方向に移動することで、各昇降ピン26bが昇降ピン出没孔25bからステージ表面25c上に出没するようになっている。各昇降ピン26bの+Z方向の端部はそれぞれZ方向上の位置が揃うように設けられており、装置外部から搬送されてきた基板Sを水平な状態で保持することができるようになっている。
塗布処理領域21は、レジストの塗布が行われる部位であり、基板Sを浮上支持する処理ステージ27が設けられている。
処理ステージ27は、ステージ表面27cが例えば硬質アルマイトを主成分とする光吸収材料で覆われた平面視で矩形の板状部材であり、搬入側ステージ25に対して+X方向側に設けられている。処理ステージ27のうち光吸収材料で覆われた部分では、レーザ光などの光の反射が抑制されるようになっている。この処理ステージ27は、Y方向が長手になっている。処理ステージ27のY方向の寸法は、搬入側ステージ25のY方向の寸法とほぼ同一になっている。処理ステージ27には、ステージ表面27c上にエアを噴出する複数のエア噴出孔27aと、ステージ表面27c上のエアを吸引する複数のエア吸引孔27bとが設けられている。これらエア噴出孔27a及びエア吸引孔27bは、処理ステージ27を貫通するように設けられている。
処理ステージ27では、エア噴出孔27aのピッチが搬入側ステージ25に設けられるエア噴出孔25aのピッチよりも狭く、搬入側ステージ25に比べてエア噴出孔27aが密に設けられている。このため、この処理ステージ27では他のステージに比べて基板の浮上量を高精度で調節できるようになっており、基板の浮上量が例えば100μm以下、好ましくは50μm以下となるように制御することが可能になっている。
基板搬出領域22は、レジストが塗布された基板Sを装置外部へ搬出する部位であり、搬出側ステージ28と、リフト機構29とを有している。この搬出側ステージ28は、処理ステージ27に対して+X方向側に設けられており、基板搬入領域20に設けられた搬入側ステージ25とほぼ同様の材質、寸法から構成されている。搬出側ステージ28には、搬入側ステージ25と同様、エア噴出孔28a及び昇降ピン出没孔28bが設けられている。リフト機構29は、搬出側ステージ28の裏面側に基板搬出位置に対応する位置に設けられている。リフト機構29の昇降部材29a及び昇降ピン29bは、基板搬入領域20に設けられたリフト機構26の各部位と同様の構成になっている。このリフト機構29は、搬出側ステージ28上の基板Sを外部装置へと搬出する際に、基板Sの受け渡しのため昇降ピン29bによって基板Sを持ち上げることができるようになっている。
搬送機構23は、搬送機23aと、真空パッド23bと、レール23cとを有している。搬送機23aは内部に例えばリニアモータが設けられた構成になっており、当該リニアモータが駆動することによって搬送機23aがレール23c上を移動可能になっている。この搬送機23aは、所定の部分23dが平面視で基板Sの−Y方向端部に重なるように配置されている。この基板Sに重なる部分23dは、基板Sを浮上させたときの基板裏面の高さ位置よりも低い位置に設けられている。
真空パッド23bは、搬送機23aのうち上記基板Sに重なる部分23dに複数配列されている。この真空パッド23bは、基板Sを真空吸着させる吸着面を有しており、当該吸着面が上方を向くように配置されている。真空パッド23bは、吸着面が基板Sの裏面端部を吸着することで当該基板Sを保持可能になっている。各真空パッド23bは搬送機23aの上面からの高さ位置が調節可能になっており、例えば基板Sの浮上量に応じて真空パッド23bの高さ位置を上下させることができるようになっている。レール23cは、搬入側ステージ25、処理ステージ27及び搬出側ステージ28の側方に各ステージに跨って延在しており、当該レール23cを摺動することで搬送機23aが当該各ステージに沿って移動できるようになっている。
(塗布部)
次に、塗布部3の構成を説明する。
塗布部3は、基板S上にレジストを塗布する部分であり、門型フレーム31と、ノズル32とを有している。
門型フレーム31は、支柱部材31aと、架橋部材31bとを有しており、処理ステージ27をY方向に跨ぐように設けられている。支柱部材31aは処理ステージ27のY方向側に1つずつ設けられており、各支柱部材31aがフレーム部24のY方向側の両側面にそれぞれ支持されている。各支柱部材31aは、上端部の高さ位置が揃うように設けられている。架橋部材31bは、各支柱部材31aの上端部の間に架橋されており、当該支柱部材31aに対して昇降可能となっている。
この門型フレーム31は移動機構31cに接続されており、X方向に移動可能になっている。この移動機構31cによって門型フレーム31が管理部4との間で移動可能になっている。すなわち、門型フレーム31に設けられたノズル32が管理部4との間で移動可能になっている。
ノズル32は、一方向が長手の長尺状に構成されており、門型フレーム31の架橋部材31bの−Z方向側の面に設けられている。このノズル32のうち−Z方向の先端には、自身の長手方向に沿ってスリット状の開口部32aが設けられており、当該開口部32aからレジストが吐出されるようになっている。ノズル32は、開口部32aの長手方向がY方向に平行になると共に、当該開口部32aが処理ステージ27に対向するように配置されている。開口部32aの長手方向の寸法は搬送される基板SのY方向の寸法よりも小さくなっており、基板Sの周辺領域にレジストが塗布されないようになっている。ノズル32の内部にはレジストを開口部32aに流通させる図示しない流通路が設けられており、この流通路には図示しないレジスト供給源が接続されている。このレジスト供給源は例えば図示しないポンプを有しており、当該ポンプでレジストを開口部32aへと押し出すことで開口部32aからレジストが吐出されるようになっている。架橋部材31aには不図示の移動機構が設けられており、当該移動機構によって架橋部材31aに保持されたノズル32がZ方向に移動可能になっている。門型フレーム31の架橋部材31bの下面には、ノズル32の開口部32a、すなわち、ノズル32の先端と当該ノズル開口部32aに対向する対向面との間のZ方向上の距離を測定するセンサ33が取り付けられている。
(塗布装置の動作)
次に、上記のように構成された塗布装置1の動作を説明する。
図15〜図18は、塗布装置1の動作過程を示す平面図である。各図を参照して、基板Sにレジストを塗布する動作を説明する。この動作では、基板Sを基板搬入領域20に搬入し、当該基板Sを浮上させて搬送しつつ塗布処理領域21でレジストを塗布し、当該レジストを塗布した基板Sを基板搬出領域22から搬出する。図15〜図18には門型フレーム31及び管理部4の輪郭のみを破線で示し、ノズル32及び処理ステージ27の構成を判別しやすくした。以下、各部分における詳細な動作を説明する。
基板搬入領域20に基板を搬入する前に、塗布装置1をスタンバイさせておく。具体的には、搬入側ステージ25の基板搬入位置の−Y方向側に搬送機23aを配置させ、真空パッド23bの高さ位置を基板の浮上高さ位置に合わせておくと共に、搬入側ステージ25のエア噴出孔25a、処理ステージ27のエア噴出孔27a、エア吸引孔27b及び搬出側ステージ28のエア噴出孔28aからそれぞれエアを噴出又は吸引し、各ステージ表面に基板が浮上する程度にエアが供給された状態にしておく。
この状態で、例えば図示しない搬送アームなどによって外部から図15に示す基板搬入位置に基板Sが搬送されてきたら、昇降部材26aを+Z方向に移動させて昇降ピン26bを昇降ピン出没孔25bからステージ表面25cに突出させる。そして、昇降ピン26bによって基板Sが持ち上げられ、当該基板Sの受け取りが行われる。また、アライメント装置25dの長孔から位置合わせ部材をステージ表面25cに突出させておく。
基板Sを受け取った後、昇降部材26aを下降させて昇降ピン26bを昇降ピン出没孔25b内に収容する。このとき、ステージ表面25cにはエアの層が形成されているため、基板Sは当該エアによりステージ表面25cに対して浮上した状態で保持される。基板Sがエア層の表面に到達した際、アライメント装置25dの位置合わせ部材によって基板Sの位置合わせが行われ、基板搬入位置の−Y方向側に配置された搬送機23aの真空パッド23bを基板Sの−Y方向側端部に真空吸着させる。基板Sの−Y方向側端部が吸着された状態を図15に示す。真空パッド23bによって基板Sの−Y方向側端部が吸着された後、搬送機23aをレール23cに沿って移動させる。基板Sが浮上した状態になっているため、搬送機23aの駆動力を比較的小さくしても基板Sはレール23cに沿ってスムーズに移動する。
基板Sの搬送方向先端がノズル32の開口部32aの位置に到達したら、図16に示すように、ノズル32の開口部32aから基板Sへ向けてレジストを吐出する。レジストの吐出は、ノズル32の位置を固定させ搬送機23aによって基板Sを搬送させながら行う。基板Sの移動に伴い、図17に示すように基板S上にレジスト膜Rが塗布されていく。基板Sがレジストを吐出する開口部32aの下を通過することにより、基板Sの所定の領域にレジスト膜Rが形成される。
レジスト膜Rの形成された基板Sは、搬送機23aによって搬出側ステージ28へと搬送される。搬出側ステージ28では、ステージ表面28cに対して浮上した状態で、図18に示す基板搬出位置まで基板Sが搬送される。
基板Sが基板搬出位置に到達したら、真空パッド23bの吸着を解除し、リフト機構29の昇降部材29aを+Z方向に移動させる。すると、昇降ピン29bが昇降ピン出没孔28bから基板Sの裏面へ突出し、基板Sが昇降ピン29bによって持ち上げられる。この状態で、例えば搬出側ステージ28の+X方向側に設けられた外部の搬送アームが搬出側ステージ28にアクセスし、基板Sを受け取る。基板Sを搬送アームに渡した後、搬送機23aを再び搬入側ステージ25の基板搬入位置まで戻し、次の基板Sが搬送されるまで待機させる。
次の基板Sが搬送されてくるまでの間、塗布部3は管理部4においてノズル32の状態が管理される。図19に示すように門型フレーム31を管理部4の位置まで移動させた後、門型フレーム31の位置を調整(移動及び降下)してノズル32をノズル洗浄装置43にアクセスさせ、当該ノズル洗浄装置43によってノズル32を洗浄する(図14参照)。ノズル32の洗浄処理を行う頻度としては、ユーザによって適宜設定され、1枚の基板S毎に洗浄処理を行ってもよいし、数枚に1回の割合で洗浄処理を行うようにしてもよい。
なお、長時間レジスト塗布を行わない場合には、ノズル32をディップ槽41内に配し、このディップ槽41に貯留された溶剤(シンナー)の蒸気雰囲気に曝すことでノズル32が乾燥するのを防止する。
ノズル32の洗浄後、塗布部3を予備吐出機構42にアクセスさせ、ノズル32の吐出状態を保持するための予備吐出処理を行う。この予備吐出処理は上記予備吐出機構(予備吐出装置)42を用いることで行われる。予備吐出機構42内では予備吐出面81上にレジストの予備吐出が行われると、予備吐出面洗浄ユニット100が予備吐出面81の洗浄処理を行う。
(予備吐出動作)
以下、予備吐出機構42の動作方法について図面を参照しつつ説明する。
予備吐出面81上にレジストを塗布した後、待機部91上に載置されている予備吐出面洗浄ユニット100のスキージ110を予備吐出面81の高さに配置する。これにより、予備吐出面洗浄ユニット100は予備吐出面81上の洗浄開始位置に配置されることとなる(図1参照)。
続いて、アーム部101を介して予備吐出面洗浄ユニット100を移動させことで複数のスキージ110を予備吐出面81上に摺動させ、予備吐出面81上に塗布されたレジストRを掻き取る。
このとき、予備吐出面洗浄ユニット100は、洗浄液供給手段からスキージ110の長手方向に対して洗浄液を供給するとともに噴射口102からエアを供給することにより、スキージ110の摺動方向側の面に洗浄液を供給する。この洗浄液(シンナー)は予備吐出面81上に塗布されたレジストRを希釈させ、予備吐出面81上からレジストRの除去性を向上させることができる。このように洗浄液が供給された予備吐出面81上を摺動するスキージ110によって、レジストRを予備吐出面81から良好に掻き取ることができる。
具体的には、予備吐出面洗浄ユニット100は、第一スキージ110aの摺動方向前方側の予備吐出面81上に洗浄液を供給し、希釈化されたレジストRを第一スキージ110aによって掻き取る。
したがって、第一スキージ110aによって予備吐出面81の粗洗浄処理を行うことができる。
予備吐出面洗浄ユニット100は、第一スキージ110aが通過した予備吐出面81における第二スキージ110bの摺動方向前方に洗浄液を供給し、希釈化されたレジストRを第二スキージ110bによって掻き取る。したがって、第二スキージ110bによって予備吐出面81の本洗浄処理を行うことができる。
さらに、第二スキージ110bが通過した予備吐出面81における仕上げスキージ110cの摺動方向前方に洗浄液を供給し、希釈化されたレジストRを仕上げスキージ110cによって掻き取る。
予備吐出面洗浄ユニット100は、仕上げスキージ110cが通過した予備吐出面81上に側方スキージ110d(図4参照)を摺動させる。これにより、第一スキージ110a、第二スキージ110b、仕上げスキージ110cにおける洗浄処理の残渣(洗浄液及びレジストR)を掻き取ることができ、高い洗浄性を得ることができる。さらに、予備吐出プレート81の側面に付着したレジスト及び洗浄液を良好に除去することが可能となる。
これらスキージ110(110a,110b,110c)は、図5に示したように予備吐出面81との接触端の長さ方向をスキージ110の摺動方向に対して斜めに向けた姿勢でスキージヘッド部105に支持されている。よって、図9(a)に示したようにスキージ110によって掻き取られたレジストRはスキージ110の長さ方向における摺動方向後方に押し退けられ側方排出部93に収容され、側方排出部93に設けられるドレインパン(不図示)にレジストを良好に排出できる。
本実施形態では、予備吐出プレート80がベース部材82と板状部材83とを接合して構成されており、予備吐出面81を構成する板状部材83がステンレス(SUS)から構成されている。このようなステンレス(SUS)から構成される予備吐出面81は、平面度、メンテナンス性に優れたものとなり、高い洗浄性を得ることができる。
また、予備吐出面81の洗浄処理時には、廃液の一部が予備吐出面81上から板状部材83(予備吐出プレート80)の側面を伝わってベース部材82及び板状部材83の接合界面から予備吐出プレート80の内部に入り込むおそれがある。そこで、本実施形態では、ベース部材82及び板状部材83の接合界面(廃液が回収される側)に設けた排出溝85によって仮に内部に廃液が浸入した場合においても確実に回収することができ、真空溝84内に廃液が入り込むことで予備吐出プレート80を構成する部材間の接合性が低下することを防止できる。
予備吐出面洗浄ユニット100が予備吐出プレート80の前方まで到達すると、予備吐出面81の洗浄処理が終了となる(図1参照)。
洗浄処理の終了後、予備吐出機構42は予備吐出面洗浄ユニット100を待機部91に載置する。以上のフローにより、予備吐出面洗浄ユニット100における予備吐出面81の洗浄処理が終了する。なお、載置部91aに載置された予備吐出面洗浄ユニット100に対し、必要に応じてスキージ110の洗浄処理を行ってもよい。これにより、スキージを良好な状態に保つことができ、予備吐出面上における洗浄品質を安定させることができる。
ところで、スキージ110は予備吐出面81上を摺動することで経時的な磨耗が生じる。本実施形態に係る予備吐出面洗浄ユニット100は、図8に示したようにスキージ110を保持するスキージヘッド部105がクロスローラベアリング150によりスキージ110の長手方向に対して揺動自在となっている。
そのため、スキージ110に磨耗が生じた場合でもスキージ110が予備吐出面81に追従して動くので、スキージ110を予備吐出面81に対して良好に摺動させることができる。このように、スキージ110は予備吐出面81に対して常に一定の状態で当接したものとなるので、予備吐出面洗浄ユニット100は安定した洗浄性を得ることができる。
(予備吐出面のメンテナンス処理)
また、スキージ110と同様に、予備吐出面81にも経時的な磨耗が生じる。このような場合、予備吐出面81のメンテナンス処理を行う。本実施形態に係る予備吐出プレート80は、ベース部材82と板状部材83とが真空吸着により接合されることで構成されている。そのため、予備吐出面81を含む板状部材83をベース部材82から着脱可能となっている。
板状部材83とベース部材82とを分離するには、例えば予備吐出プレート80を図20(a)に示すように不図示の真空ポンプをON状態からOFF状態とする。これにより、図20(b)に示されるようにベース部材82から板状部材83を容易に分離することができる。
このように予備吐出プレート80から板状部材83のみを取り外すことで予備吐出面81のメンテナンス処理を行うことができる。このとき、板状部材83は、ステンレス(SUS)から構成されているので、取り扱い性が容易であることから良好なメンテナンス性を得ることができる。
このように予備吐出面洗浄ユニット100による予備吐出面81の洗浄処理が終了した後、次の基板Sが搬送されてきたら、図21に示すように移動機構32bによってノズル32を所定の位置に移動させる。このように、基板SにレジストRを塗布する塗布動作と予備吐出動作とを繰り返し行わせることで、基板Sには良質なレジストRが形成されることとなる。
以上述べたように上記実施形態によれば、予備吐出面81を洗浄する場合においても、スキージ110の摺動前方に洗浄液を供給するとともに予備吐出面81上を複数のスキージ110が摺動することで予備吐出面81を良好に洗浄することができる。すなわち、塗布装置における予備吐出動作に用いられる予備吐出装置において、従来のようなプライミングローラに代わる予備吐出面81を用いた構成においても、良好な洗浄を行うことができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、ベース部材82が複数の板状の部材を接合することで構成されていてもよく、各接合面に上記真空溝84及び排出溝85が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、真空溝84及び排出溝85をベース部材82側に形成していたが、いずれか一方を板状部材83側に形成する構成としてもよい。また、真空溝84及び排出溝85をベース部材82及び板状部材83の両方に形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第一噴射口102a、及び第二噴射口102bをそれぞれ10個形成したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、摺動方向先頭の第一スキージ110aに対応する第一噴射口102aの数を、摺動方向後方の第二スキージ110bに対応する第二噴射口102bの数よりも多くしてもよく、このようにすればレジストが多く付着している摺動方向先頭側における洗浄性を向上させつつ、レジストの付着量が少ない摺動方向後方側での洗浄液吐出量を抑えることで洗浄液の使用量を抑えることができる。
また、上記実施形態では3つのスキージ110が予備吐出面81に対して45°傾いた状態にスキージヘッド部105に取り付けられた構成となっていたが、3つのスキージ110a,110b,110cにおける取付角度を15°以上50°以下の範囲でそれぞれ異ならせてもよい。
例えば、高い洗浄性が必要となる摺動方向先頭側の第一スキージ110aの取付角度を予備吐出面81に対する接触抵抗が大きくなる45°近傍に設定し、仕上げ処理を行う仕上げスキージ110cの取付角度を予備吐出面81に対する接触抵抗が小さくなる20°近傍に設定してもよい。
また、上記実施形態では予備吐出面洗浄ユニット100が予備吐出プレート80上を移動することでスキージ110を予備吐出面81上に摺動させる構成としたがこれに限定されない。例えば、予備吐出プレート80を上記予備吐出面洗浄ユニット100に対して移動させることで、スキージ110を予備吐出面81上に摺動させるようにしてもよい。すなわち、スキージ110が予備吐出面81に対し相対移動させることのできる構成であれば、種々のものを採用することができる。
なお、本実施形態では予備吐出洗浄ユニット100の洗浄処理を待機部91により行っている。そのため、予備吐出洗浄ユニット100を上記実施形態における右端部(図9参照)まで移動した後、載置部91に戻る過程において予備吐出面81上の洗浄処理を行うようにしてもよい。この場合、スキージの取付角度は上記実施形態と反対になるのはもちろんである。
上記実施形態では塗布装置1の全体構成について搬送機構23を各ステージの−Y方向側に配置する構成としたが、これに限られることは無い。例えば、搬送機構23を各ステージの+Y方向側に配置する構成であっても構わない。また、図22に示すように、各ステージの−Y方向側には上記の搬送機構23(搬送機23a、真空パッド23b、レール23c)を配置し、+Y方向側には当該搬送機構23と同一の構成の搬送機構53(搬送機53a、真空パッド53b、レール53c)を配置して、搬送機構23と搬送機構53とで異なる基板を搬送できるように構成しても構わない。例えば、同図に示すように搬送機構23には基板S1を搬送させ、搬送機構53には基板S2を搬送させるようにする。この場合、搬送機構23と搬送機構53とで基板を交互に搬送することが可能となるため、スループットが向上することになる。また、上記の基板S、S1、S2の半分程度の面積を有する基板を搬送する場合には、例えば搬送機構23と搬送機構53とで1枚ずつ保持し、搬送機構23と搬送機構53とを+X方向に並進させることによって、2枚の基板を同時に搬送させることができる。このような構成により、スループットを向上させることができる。
予備吐出機構の概略構成を説明するための図である。 予備吐出プレートの概略図である。 予備吐出プレートの構成を示す図である。 予備吐出面洗浄ユニットの概略構成図である。 スキージヘッド部におけるスキージの取付状態を示す簡略図である。 スキージヘッド部の正面構造の概略図である。 吐出口から吐出される洗浄液の状態を示す図である。 アーム部の周辺構成を示す拡大図である。 予備吐出ユニットの概略構成を示す図である。 スキージ洗浄機構の構成を示す図である。 塗布装置の正面図である。 塗布装置の平面図である。 塗布装置の側面図である。 管理部の概略構成を示す図である。 塗布装置の動作過程を示す平面図である。 図13に続く動作過程を示す平面図である。 図14に続く動作過程を示す平面図である。 図15に続く動作過程を示す平面図である。 塗布部の動作を説明するための図である。 予備吐出面のメンテナンス処理を説明するための図である。 塗布部の動作を説明するための図である。 塗布装置の変形例を示す図である。
符号の説明
R…レジスト、1…塗布装置、42…予備吐出機構(予備吐出装置)、80…予備吐出プレート(予備吐出板)、81…予備吐出面、82…ベース部材、82a…接合面、83…板状部材、84…真空溝、85…排出溝、86…吸引部、100…予備吐出面洗浄ユニット(洗浄装置)、102…吐出口、102a…第一吐出口(吐出口)、102b…第二吐出口(吐出口)、110…スキージ、110a…第一スキージ(スキージ)、110b…第二スキージ(スキージ)、110c…仕上げスキージ(スキージ)、120…乾燥部(乾燥機構)、130…吸引部(吸引機構)、140…制御部

Claims (11)

  1. 塗布装置における予備吐出動作において液状体が塗布される予備吐出面を有する予備吐出板を備える予備吐出装置において、
    前記予備吐出板は、前記予備吐出面を含む板状部材とベース部材とが着脱可能に接合されることを特徴とする予備吐出装置。
  2. 前記板状部材及び前記ベース部材は、真空吸着により接合されてなることを特徴とする請求項1に記載の予備吐出装置。
  3. 前記板状部材及び前記ベース部材における接合面の少なくとも一方には、内部が真空状態とされて前記板状部材及び前記ベース部材同士を真空吸着により接合させる真空溝が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の予備吐出装置。
  4. 前記板状部材及び前記ベース部材における前記接合面の少なくとも一方は、前記板状部材の洗浄処理時に用いられる廃液が前記板状部材の接合界面から前記予備吐出板の内部に侵入した際に回収可能とする排出溝を平面視した状態で前記真空溝の外側に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の予備吐出装置。
  5. 前記真空溝及び前記排出溝は、前記板状部材及び前記ベース部材における接合面の同一側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の予備吐出装置。
  6. 前記真空溝及び前記排出溝が前記ベース部材における前記接合面に設けられることを特徴とする請求項5に記載の予備吐出装置。
  7. 前記排出溝の幅及び深さは、1mm以上5mm以下に設定されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の予備吐出装置。
  8. 前記真空溝は前記板状部材及び前記ベース部材における前記接合面の一方向に沿って延在する主部と、該主部の延在方向に交差する方向に沿って延在する枝状部とを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の予備吐出装置。
  9. 前記板状部材の厚みは0.1mm以上5mm以下に設定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の予備吐出装置。
  10. 前記板状部材の形成材料として、石材、ステンレス、及びガラスのいずれかが用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の予備吐出装置。
  11. 塗布装置における塗布動作に先立つ予備吐出方法であって、
    予備吐出処理時に液状体が塗布される予備吐出面を含む板状部材及びベース部材が着脱可能に接合されてなる予備吐出板に対し、前記液状体を塗布するステップと、
    該予備吐出面上に塗布された前記液状体を洗浄するステップと、
    前記板状部材を前記ベース部材から取り外し、前記予備吐出面のメンテナンスを行うステップと、を含むことを特徴とする予備吐出方法。
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