JP2006247643A - 塗布装置およびそれを用いた洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイコーターのダイヘッド内を洗浄液によって洗浄するため洗浄装置およびそれを用いたダイヘッド内の洗浄方法の提供を目的とする。
【解決手段】ダイヘッドのスリット先端から排出されてくる洗浄液を流入させるための液溜まりを有していて、ダイヘッド先端部を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバーをダイヘッドの先端部分を覆うように装着した後、ダイヘッドのマニホールドとスリット、並びに洗浄カバーの液溜まりの中に制御バルブを経由して洗浄液をその供給量を調整しながら送り込むと共に、洗浄カバー、ダイヘッドブロック、供給管等に付設の超音波振動子で洗浄液を振動させながらダイヘッド内の洗浄を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイコーターのダイヘッド内を洗浄液によって洗浄するための洗浄装置およびそれを用いたダイヘッドの洗浄方法に関する。
従来から、連続的に走行するウエブ状または枚葉状の被塗布基材上に塗布液を安定的に塗布するための塗布装置としてダイコーターがよく利用されている。そして、このようなダイコーターのダイヘッドの洗浄に際しては、一般的にはダイヘッドに塗布液を液送するための配管を利用し、そこから洗浄液をダイヘッド内のマニホールドやスリットの部分に連続的に注入することによりダイヘッド内部の汚れや付着物を除去する方法が取られている。
しかしながら、上記したようなダイヘッドの洗浄方法では、塗布装置におけるダイヘッドへの塗布液供給方式がダイヘッド後部中央から行う中央供給方式の場合やダイヘッド本体を覆うサイドプレートから行う側面供給方式の場合には、洗浄液を使用した洗浄に際しては、ダイヘッド内の端部まで洗浄液が供給し難くなってしまい、洗浄が不十分となってしまうことがよくあった。
このような場合、あるいは塗布液を変更する場合のダイヘッドの洗浄においては、ダイヘッドを分解し、手作業で洗浄を行うことがよくあるが、ダイヘッドは非常に重く、分解や再組立に多大な労力を必要とし、さらには再組立後の調整にも時間を要していた。また、ダイヘッドを分解して洗浄する時に塗布液や洗浄液が作業者の身体に触れることが危惧されるため、ダイヘッドを分解せずにその内部を効率的、かつ確実で安全に洗浄可能な洗浄方法の開発が益々期待されるようになっている。
このような状況に対処するため、ダイコーターのダイヘッドのスリット先端部を着脱式のブロックにより閉じた状態としてから、ダイヘッド側部とスリット先端部からスプレーノズルにより洗浄液を噴霧し、マニホールド及びスリットの付着物をダイヘッドの塗布液の入口から連続的に押し出すことで、ダイヘッドを分解することなく、内部の洗浄を行う方法や装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記の洗浄方法や装置では、ダイヘッドが広幅になるほどマニホールド及びスリット内の端部に付着した汚れは取りにくくなり、また、洗浄を行うために塗布装置の既存の配管等を組み直す必要もあり、組み立等に時間がかかり作業効率が悪いという問題点があった。
特開2000−33313号公報
本発明は以上のような状況に基づいてなされたものであり、その課題とするところは、ダイコーターのダイヘッド内に洗浄を、ダイコーターのダイヘッドを分解することなく、特にマニホールド及びスリットの端部に付着した汚れも効率よく除去することができるようにした洗浄装置とそれを用いた洗浄方法の提供にある。
以上の課題を達成するためになされ、請求項1に記載の発明は、 ダイコーターのダイヘッド内を洗浄液で洗浄するための装置であって、ダイヘッドのスリット先端から排出さ
れてくる洗浄液を流入させる液溜まりを一部に有していて、ダイヘッドのダイヘッド先端部を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバーと、さらに、ダイヘッドのマニホールドの一端に連設されている洗浄液供給管並びにこの洗浄液供給管に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとの組合せになるダイヘッド部供給用ユニットと、ダイヘッド後部のスリットセンター部に連設されている洗浄液供給管並びにこの洗浄液供給管に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとの組合せになるスリット部供給用ユニットの少なくとも一方のユニットと、マニホールドの他端に連設されている洗浄液排出管並びにこの洗浄液排出管に排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブの組合せになるマニホールド部排出用ユニットと、洗浄カバー内の液溜まりを経由して排出されてくる洗浄液を排出させる洗浄液排出管並びにこの洗浄液排出管から排出されてくる洗浄液の洗浄カバー外への排出量を制御するための排出制御バルブとの組合せになるカバー部排出用ユニットの少なくとも一方のユニットとを具備していると共に、超音波振動子が付設されていて、洗浄液を超音波で振動できるようになっていることを特徴とする洗浄装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の洗浄装置において、ダイヘッドのダイヘッドブロックの一部にはマニホールドとスリット内の洗浄液を振動させるための超音波振動子が、洗浄カバーの一部には液溜まり内の洗浄液を振動させるための超音波振動子がそれぞれ付設されていることを特徴とする。
さらにまた、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の洗浄装置において、洗浄液供給管のマニホールドとの連設個所もしくはスリットセンターとの連設個所に近接する個所の少なくともどちらかには洗浄液を振動させるための超音波振動子が付設されていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の洗浄装置を用いたダイヘッドの洗浄方法であって、ダイヘッドのダイヘッド先端から排出されてくる洗浄液を流入させる液溜まりを一部に有していて、ダイヘッドのダイヘッド先端部を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバーをダイヘッドの先端部分を覆うように密閉状態で装着すると共に、ダイヘッドのマニホールドへ供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとダイヘッドのスリットへ供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとを作動させ、少なくともどちらかの洗浄液供給管からダイヘッド内に洗浄液を注入させた後、付設の超音波振動子により洗浄液を振動させることを特徴とする洗浄方法である。
さらにまた、請求項5に記載の発明は、請求項4記載の洗浄方法において、洗浄カバーとダイヘッドブロックに付設の超音波振動子を作動させてダイヘッド内の洗浄液を振動させながら、マニホールドから排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブと洗浄カバー外へ排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブとを作動させることにより、少なくともどちらかの排出制御バルブを経由させて洗浄液をダイヘッドから洗浄液排出管側へと排出させて洗浄を行うようにしたことを特徴とする。
さらにまた、請求項6に記載の発明は、請求項4記載の洗浄方法において、洗浄液供給管のマニホールドもしくはスリットセンター部との連設個所近接する個所の少なくともどちらかに付設されている超音波振動子のいずれかを作動させて洗浄液を振動させながら洗浄を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ダイコーターのダイヘッドを分解することなく、マニホールド及びスリットの端部に付着した汚れも効率よく除去することができる。また、洗浄に際しては塗
布装置の塗布液の供給路や排出路の一部を洗浄液の供給や排出のための液送管として利用することができるため、洗浄作業の度に洗浄用の配管を大幅に組み直す従来のものに較べて作業時間の短縮化が一段と図れるようになる。また、ダイコーターは塗布に際してもそのままの構成で使用できるため、塗布液が経時変化してその中に凝集が生じやすい場合などには、そこに付設の超音波振動子から超音波を発振させて塗布液を振動させながら塗布を行うことにより、安定した塗布を行うことができるようにもなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図1は、本発明に係る洗浄装置と循環機構の概略の構成を示す一部断面説明図である。また、図2は、着脱式の洗浄カバーのダイヘッドへの装着状態を示す断面説明図である。
この洗浄装置は、ダイコーターのダイヘッド内を洗浄液で洗浄するための装置であって、ダイヘッド1のスリット先端から排出されてくる洗浄液を流入させる液溜まり27を一部に有していて、ダイヘッド1のヘッド先端部26を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバー3と、さらに、ダイヘッド1のマニホールド4の一端に連設されている洗浄液供給管18並びにこの洗浄液供給管18に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブ10との組合せになるダイヘッド部供給用ユニットと、ダイヘッド後部のスリットセンター部に連設されている洗浄液供給管17並びにこの洗浄液供給管17に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブ11との組合せになるスリット部供給用ユニットの少なくとも一方のユニットと、マニホールド4の他端に連設されている洗浄液排出管19並びにこの洗浄液排出管19に排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブ12との組合せになるマニホールド部排出用ユニットと、洗浄カバー3内の液溜まり27を経由して排出されてくる洗浄液を排出するための排出口に連設されている洗浄液排出管20並びにこの洗浄液排出管20から排出されてくる洗浄液の洗浄カバー3外への排出量を制御するための排出制御バルブ13との組合せになるカバー部排出用ユニットの少なく一方のユニットとを具備している。そして、ダイヘッド1のダイヘッドブロック1bの一部にはマニホールド4とスリット5内の洗浄液を振動させるための超音波振動子30が、洗浄カバー3の一部には液溜まり27内の洗浄液を振動させるための超音波振動子28がそれぞれ付設されている。
また、図中、6は洗浄液を貯蔵しておくためのタンクであり、ここに貯蔵してある洗浄液が洗浄液供給管14、ポンプ7、洗浄液供給管15、フィルター8、洗浄液供給管16、T型ジョイント9のそれぞれを経由して洗浄液供給路の一部を構成する供給管18と洗浄液供給管17まで液送され、さらに供給制御バルブ10と供給制御バルブ11での供給量の制御の元、ダイヘッド内のマニホールド4および/またはスリット5に適宜の供給量で供給されるようになっている。また、29はシムプレートを示している。
一方、このようにしてダイヘッド1内に供給された洗浄液は、後で詳述する超音波振動素子により超音波振動されながら、排出制御バルブ12、13での排出量の制御の元、洗浄液排出路の一部を構成する洗浄液排出管19および/または洗浄液排出管20に向かって排出され、T型ジョイント22と洗浄液排出管21を経由してタンク6に液送され、そこに再び貯蔵されるようになっている。
着脱式の洗浄カバー3は、図2や図3にも示すように、ダイヘッド前部のスリット先端(リップ先端)から排出されてくる洗浄液を流入させるハンガー状の空間(液溜まり27)を一部に有し、ダイヘッド先端部26を密閉状態で覆うようにカバー固定治具25で取り外し可能な状態で装着されるような構成となっていると共に、その先端部分の一部には、液溜まり27内の洗浄液を超音波振動させるための超音波振動子28が設けられている。これは、この液溜まり27内の洗浄液を超音波振動子28により振動させ、スリット内
の付着物を除去したり、凝集物が再集合しないようにするためである。カバー固定治具25と超音波振動子28のカバー3の側面部分における付設状態を示しているのが図5である。
他方、ダイヘッド1の側面(ダイヘッドブロック)の一部(1b)には、上述したように、マニホールド4とスリット5内の洗浄液を超音波振動させるための複数個の超音波振動子30、30・・・が固定治具31、31・・・でそれぞれ取り付けられている(図2、図4参照)。この超音波振動子30もマニホールド4とスリット5内に洗浄液がある時に作動して、洗浄液を振動させ、内面の付着物を除去したり、凝集物が生成されないようにするために設けられているものである。
これらの超音波振動子は圧電振動子型のものであり、その圧電材料として、圧電セラミックス(BaTiO3、PZT、PbTiO3)、圧電薄膜(ZnO)、圧電高分子膜等を用いたものが採用され得る。
以下、上述したような洗浄装置を用いたダイヘッドの洗浄方法について述べる。
まず、タンク6内に貯蔵してある洗浄液をポンプ7により供給管14、供給管15、フィルター8、供給管16、T型ジョイント9、供給管18、供給管17のそれぞれを経由させて供給制御バルブ10と供給制御バルブ11まで液送する。
各供給制御バルブ10と供給制御バルブ11まで送られてきた洗浄液は、次に、供給制御バルブ10と供給制御バルブ11とで供給量が制御され、ダイヘッド1内のマニホールド4および/またはスリット5に適宜の量で供給される。即ち、ダイヘッド1内への洗浄液の供給方法には、供給制御バルブ10から供給する方法と、供給制御バルブ11から供給する方法と、そして、マニホールド4およびスリット5に汚れが沈降しないように液の対流を作ることで汚れを巻き上げ取り除きたい場合には供給制御バルブ10と供給制御バルブ11の両方から供給する方法がある。
ダイヘッド3内に供給された洗浄液の中で、マニホールド4とスリット5にあるものはダイヘッドブロック1bの側面に付設されている超音波振動子30、30・・・により加振され、洗浄液と超音波振動の協働により、内面に付着している付着物が除去され、あるいは洗浄液内の凝集物が分散されながら洗浄カバー3の液溜まり27へと流れていく。そして、液溜まり27に流れてきた洗浄液に対してはそこで付着物が留まったり再付着しないように、さらには凝集物が再凝集しないように、洗浄カバー3の先端部分の側面に付設の超音波振動子28、28・・・から発振される超音波により振動されながら、排出制御バルブ13へと流れていく。
この時、ダイヘッド3内での洗浄に携わった洗浄液は、排出制御バルブ12および/または排出制御バルブ13を介して、洗浄液排出路の一部を構成する排出管19と排出管20とから適宜排出される。この場合、マニホールド3内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにする場合には排出制御バルブ12から、スリット5内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにする場合には排出制御バルブ13から、また、マニホールド4およびスリット5内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにするの場合には排出制御バルブ12と排出制御バルブ13の両方を介して使用済みの洗浄液を排出すればよい。
排出管19と排出管20の一方または両方に排出された洗浄液は、T型ジョイント22、排出管21を経由して液送され、タンク6へ戻り、一連の洗浄作業が終了する。このような一連の洗浄作業はさらに複数回繰り返してもよく、さらには洗浄液の供給、排出のルートを上述したものいずれかに適宜変更しながら洗浄作業を行ってもよい。
図6は、本発明に係る他の洗浄装置とその循環機構における概略の構成を示す一部断面説明図であり、図7は、着脱式の洗浄カバーのダイヘッドへの装着状態を示す断面説明図である。また、図8は、洗浄カバーを装着している時の洗浄カバーとダイヘッドの長手方向における装着状態を示す側面説明図である。
ここに示す洗浄装置は、ダイヘッド101のスリット先端から排出されてくる洗浄液を流入させる液溜まり127を一部に有していて、ダイヘッド先端部126を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバー103と、さらに、ダイヘッド101のマニホールド104の一端に連設されている洗浄液供給管120並びにこの洗浄液供給管120に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブ112との組合せになるダイヘッド部供給用ユニットと、ダイヘッド後部のスリットセンター部に連設されている洗浄液供給管121並びにこの洗浄液供給管121に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブ111との組合せになるスリット部供給用ユニットの少なくとも一方のユニットと、マニホールドの他端に連設されている洗浄液排出管123並びにこの洗浄液排出管123に排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブ115の組合せになるマニホールド部排出用ユニットと、洗浄カバー103内の液溜まり127を経由して排出されてくる洗浄液を排出するための排出口に連設されている洗浄液排出管122並びにこの洗浄液排出管122から排出されてくる洗浄液の洗浄カバー外への排出量を制御するための排出制御バルブ114との組合せになるカバー部排出用ユニットの少なくとも一方のユニットを具備している。
そして、洗浄液供給管120のマニホールド104との連設個所と洗浄液供給管121のスリットセンターとの連設個所に近接する個所には洗浄液を振動させるための超音波振動子112と超音波振動子113がそれぞれ付設されている。
また、図6中、106は洗浄液を貯蔵しておくためのタンクであり、ここに貯蔵してある洗浄液が洗浄液供給用の供給管117、ポンプ107、供給管118、フィルター108、供給管119、T型ジョイント109のそれぞれを経由して洗浄液供給路の一部を構成する供給管120と供給管121まで液送され、さらに供給制御バルブ110と供給制御バルブ111での供給量の制御の元、ダイヘッド内のマニホールド104および/またはスリット105に適宜の供給量で供給されるようになっている。また、128はシムプレートを示している。
一方、このようにしてダイヘッド101内に供給された洗浄液は、超音波振動素子により超音波振動されながら、排出制御バルブ115や排出制御バルブ114での排出量の制御の元、洗浄液排出路の一部を構成する排出管123および/または排出管122に向かって排出され、T型ジョイント116と排出管124を経由してタンク106に液送され、そこに再び貯蔵されるようになっている。
また、着脱式の洗浄カバー103は、図7や図8にも示すように、ダイヘッド前部のスリット先端(リップ先端)から排出されてくる洗浄液を流入させるハンガー状の空間(液溜まり127)を一部に有し、ダイヘッド先端部126を密閉状態で覆うようにカバー固定治具125で取り外し可能な状態で装着されるような構成となっている。
図9にも本発明に係る洗浄装置と循環機構の概略の構成が示してあるが、この洗浄装置は、洗浄液が供給制御バルブ210と供給管229を経由し、超音波振動子212の部分で振動されながらマニホールド204に供給される構造のものが示してある。また、図10に示す洗浄装置は、洗浄液が供給制御バルブ311と供給管330を経由し、超音波振動子313の部分で振動されながらダイヘッド301のスリットセンター部に供給される
構造のものが示してある。
以下、上述したような洗浄装置を用いたダイヘッドの洗浄方法について述べる。
図6に示す洗浄装置と循環機構において、まず、タンク106内に貯蔵してある洗浄液をポンプ107により供給管117、供給管118、フィルター108、供給管119、T型ジョイント109、供給管120、供給管121のそれぞれを経由させて供給制御バルブ110と供給制御バルブ111まで液送する。
供給制御バルブ110と供給制御バルブ110111まで液送されてきた洗浄液は、次に、供給制御バルブ110と供給制御バルブ111とでその供給量が制御され、さらに超音波振動子112や超音波振動子113により加振されてから、ダイヘッド101内のマニホールド104および/またはスリット105に適宜の量で供給される。
図6に示す洗浄装置においてはダイヘッド101内への洗浄液の供給方法が3通りある。その一つ目は、供給制御バルブ110から洗浄液を供給する方法である。このような供給方法のみを行えるようにしたのが図9に示す洗浄装置である。二つ目の方法は、スリットセンター部から洗浄液を供給する方法である。このような供給方法のみを行えるようにしたのが図10に示す洗浄装置である。そして、三番目の方法は、マニホールドとスリットセンター部から洗浄液を供給する方法である。この方法は、マニホールドとスリットに汚れが沈降しないように洗浄液の対流を作ることで汚れを巻き上げて取り除く場合に特に有効な方法であり、図6に示す洗浄装置により、供給制御バルブ110と供給制御バルブ111の両方から洗浄液を適宜の量で供給すればよい。
図6に示す洗浄装置による洗浄でダイヘッド101内での洗浄に携わった洗浄液は、排出制御バルブ115および/または排出制御バルブ114を経由し、洗浄液排出路の一部を構成する排出管123と排出管122とから適宜排出される。この場合、マニホールド101内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにする場合には排出制御バルブ115から、スリット105内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにする場合には排出制御バルブ114から、さらにはマニホールド104およびスリット105内に使用済みの洗浄液が溜まらないようにするの場合には排出制御バルブ115と排出制御バルブ114の両方を経由させて使用済みの洗浄液を排出すればよい。
排出管123と排出管122の一方または両方に排出された洗浄液は、T型ジョイント116、排出管124を経由して送液され、タンク106へと戻り、一連の洗浄作業が終了する。このような一連の洗浄作業はさらに複数回繰り返してもよく、さらには洗浄液の供給、排出のルートを上述したものいずれかに適宜変更しながら洗浄作業を行ってもよい。 図9と図10に示す洗浄装置においても同様な方法で排出処理を行えばよい。
本発明の洗浄装置と洗浄方法は以上の如くであるが、洗浄装置の一部が塗布装置の供給路を洗浄液の供給管として併用し、しかもダイヘッドや供給管の一部には超音波振動子が付設されている構造であるので、これらを利用して塗布装置により塗布を行えば、塗布液内に凝集や沈殿物等を生じさせることなく良好な塗布を行うことが可能となる。
即ち、塗布時にダイヘッドブロックや供給管に取り付けられている超音波振動子により塗布液を加振することで、凝集しやすい塗布液でもマニホールド内での凝集を起こさずに所期の塗布を行えることが可能となる。要するに、同一の機構を使用してダイヘッド内部の洗浄および塗布液の材料改善を行うことが可能となる。
本発明の洗浄装置と循環機構の概略の構成を示す一部断面説明図である。 図1に示す洗浄装置におけるダイヘッド部を長手方向に鉛直な水平面で切り取った部分における概略の構成を示す断面説明図である。 図1に示す洗浄装置における洗浄カバーのダイヘッドへの装着状態を示す側面説明図である。 図1に示す洗浄装置のダイヘッド部の側面の状態を示す構成説明図である。 図1に示す洗浄装置の洗浄カバーの側面の状態を示す説明図である。 本発明の他の洗浄装置と循環機構の概略の構成を示す一部断面説明図である。 図6に示す洗浄装置におけるダイヘッド部を長手方向に鉛直な水平面で切り取った部分における概略の構成を示す断面説明図である。 図6に示す洗浄装置における洗浄カバーのダイヘッドへの装着状態を示す側面説明図である。 本発明のさらに他の洗浄装置と循環機構の概略の構成を示す一部断面説明図である。 本発明のさらに他の洗浄装置と循環機構の概略の構成を示す一部断面説明図である。
符号の説明
1、101、201、301・・・ダイヘッド
1a、1b・・・ダイヘッドブロック
2、102、202、302・・・サイドプレート
3、103、203、303・・・洗浄カバー
4、104、204、304・・・マニホールド
5、105、205、305・・・スリット
6、106、206、306・・・タンク
7、107、207、307・・・ポンプ
8、108、208、308・・・フィルター
9、109、202、116、216・・・T型ジョイントバルブ
10、11、110、111、210、311・・・供給制御バルブ
12、13、114、115、213、215・・・排出制御バルブ
14、15、16、17、18、117、118、119、120、121、217、218、229、317、318、330・・・供給管
19、20、21、122、123、124、222、223、224・・・排出管
28、30、112、113、212、311・・・超音波振動子
25、125・・・カバー固定治具
26、126・・・ヘッド先端部
27、127、・・・液溜まり
31・・・固定治具

Claims (6)

  1. ダイコーターのダイヘッド内を洗浄液で洗浄するための装置であって、ダイヘッドのスリット先端から排出されてくる洗浄液を流入させる液溜まりを一部に有していて、ダイヘッドのダイヘッド先端部を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバーと、さらに、ダイヘッドのマニホールドの一端に連設されている洗浄液供給管並びにこの洗浄液供給管に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとの組合せになるダイヘッド部供給用ユニットと、ダイヘッド後部のスリットセンター部に連設されている洗浄液供給管並びにこの洗浄液供給管に供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとの組合せになるスリット部供給用ユニットの少なくとも一方のユニットと、マニホールドの他端に連設されている洗浄液排出管並びにこの洗浄液排出管に排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブの組合せになるマニホールド部排出用ユニットと、洗浄カバー内の液溜まりを経由して排出されてくる洗浄液を排出させるための洗浄液排出管並びにこの洗浄液排出管から排出されてくる洗浄液の洗浄カバー外への排出量を制御するための排出制御バルブとの組合せになるカバー部排出用ユニットの少なくとも一方のユニットとを具備していると共に、超音波振動子が付設されていて、洗浄液を超音波で振動できるようになっていることを特徴とする洗浄装置。
  2. ダイヘッドのダイヘッドブロックの一部にはマニホールドとスリット内の洗浄液を振動させるための超音波振動子が、洗浄カバーの一部には液溜まり内の洗浄液を振動させるための超音波振動子がそれぞれ付設されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 洗浄液供給管のマニホールドとの連設個所もしくはスリットセンターとの連設個所に近接する個所の少なくともどちらかには洗浄液を振動させるための超音波振動子が付設されていることを特徴とする洗浄装置。
  4. 請求項1記載の洗浄装置を用いたダイヘッドの洗浄方法であって、ダイヘッドのスリット先端から排出されてくる洗浄液を流入させる液溜まりを一部に有していて、ダイヘッドのダイヘッド先端部を密閉状態で覆うための着脱式の洗浄カバーをダイヘッドの先端部分を覆うように密閉状態で装着すると共に、ダイヘッドのマニホールドへ供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとダイヘッドのスリットへ供給されてくる洗浄液の供給量を制御するための供給制御バルブとを作動させ、少なくともどちらかの洗浄液供給管からダイヘッド内に洗浄液を注入させた後、付設の超音波振動子により洗浄液を振動させることを特徴とする洗浄方法。
  5. 洗浄カバーとダイヘッドブロックに付設の超音波振動子を作動させてダイヘッド内の洗浄液を振動させながら、マニホールドから排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブと洗浄カバー外へ排出されてくる洗浄液の排出量を制御するための排出制御バルブとを作動させることにより、少なくともどちらかの排出制御バルブを経由させて洗浄液をダイヘッドから洗浄液排出管側へと排出させて洗浄を行うようにしたことを特徴とする請求項4記載の洗浄方法。
  6. 洗浄液供給管のマニホールドもしくはスリットセンター部との連設個所に近接する個所の少なくともどちらかに付設されている超音波振動子のいずれかを作動させて洗浄液を振動させながら洗浄を行うことを特徴とする請求項4記載の洗浄方法。
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