JP4386247B2 - 塗布ノズルの洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行中の樹脂フィルム、金属箔等のウェブに塗工液を所望の厚さに塗布するダイヘッドコート方式、スライドコート方式等の塗工装置に用いるダイヘッド、スライドコート用ヘッドなどの塗布ノズルの洗浄装置に関し、特に、塗布ノズルを塗工装置に設置した状態で内部のマニホールドと呼ばれる液溜まり部を洗浄することの可能な洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、走行中のウェブに直接塗工液を所望の厚さに塗布する塗工装置として、塗工液を膜状に吐出する吐出スリットとそれに連通するマニホールドを備えたダイヘッド、スライドコート用ヘッド等の塗布ノズルを用いたダイヘッドコート方式、スライドコート方式のものが知られている。例えば、図8、図9は、ダイヘッドコート方式の塗工装置のコート部の概略構成図及び概略断面図であり、支持ロール1の外周面で支持されて走行するウェブ2に対向して塗布ノズルであるダイヘッド3が配置されている。このダイヘッド3は、塗工液を薄い膜状に吐出する吐出スリット4と、その吐出スリット4に全長に渡って連通するように形成されたマニホールド5と、マニホールド5のほぼ中央に塗工液を供給するよう接続されたダイ液供給口6を備えており、そのダイ液供給口6には、塗工液タンク8、塗工液用ポンプ9、流量計10、フィルター11、弁12等を備えた塗工液供給装置7が塗工用配管13によって接続されている。この構成により、塗工液供給装置7が塗工液を一定流量でダイヘッド3に供給し、ダイヘッド3は吐出スリット4から塗工液を一定流量で吐出し、走行中のウェブ2上に一定厚さに塗布している。
【0003】
この塗工装置において、ダイヘッドのマニホールド内に沈降した塗工液を除去するためにマニホールド内を洗浄する必要があり、そのため、ダイヘッドを塗工装置から取り外し、分解して内部の洗浄を行っていた。しかしながら、この方法ではダイヘッドの取り外しや分解に多大な労力を要するという問題がある。そこで、ダイヘッドを塗工装置に取り付けた状態でマニホールド内に溶剤等の洗浄液を流し、マニホールド内の洗浄を行う試みがなされており、その際の洗浄液を流す方式には次のようなものが知られている。
(1)図10に示すように、ダイヘッド3のダイ液供給口6から洗浄用ポンプ15によって洗浄液タンク16内の洗浄液を送液し、吐出スリット4から排出する方式。
(2)図11に示すように、ダイヘッド3のダイ液供給口6から洗浄用ポンプ15によって洗浄液タンク16内の洗浄液を送液し、マニホールド5の両端から排出する方式。
(3)図12に示すように、ダイヘッド3のマニホールド5の両端から洗浄用ポンプ15によって洗浄液タンク16内の洗浄液を送液し、ダイ液供給口6から排出する方式。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したマニホールド内の洗浄方式には以下の欠点があった。
(1)ダイ液供給口6から供給、吐出スリット4から排出する方式(図10参照)
この方式ではマニホールド5内の洗浄液が、マニホールドへの流入口近傍では高速で流れるものの、マニホールドの端部に進むにつれて速度が低下するため、マニホールド内に沈降した塗工液のうち、流入口近傍の塗工液は除去されるものの、流入口から離れたマニホールド端部に進むにつれ、塗工液を除去できなくなる。また、吐出スリットから洗浄液が排出されるため、ダイヘッドの周辺を汚すことが多い。
(2)ダイ液供給口6から供給、マニホールド5両端から排出する方式(図11参照)
この方式ではマニホールド端部から洗浄液を排出するため、吐出スリット排出方式に比べて洗浄効果が高い。しかしながら、この場合にも洗浄液の一部は吐出スリットから排出されており、特に、マニホールドの洗浄効果を増すために洗浄液の流量を増加させてマニホールド内の流速を高めた場合、マニホールド内における送液時の抵抗が大きくなり、吐出スリットからの排出量が増大し、ダイヘッドの周辺を汚すことが多い。
(3)マニホールド5両端から供給、ダイ液供給口6から排出する方式(図12参照)
この方式でも、上記ダイ液供給口6から供給、マニホールド5両端から排出する方式と同様に、マニホールドの洗浄効果を増すために洗浄液の流量を増加させてマニホールド内の流速を高めた場合、吐出スリットからの洗浄液の排出量が増大し、ダイヘッドの周辺を汚すことが多い。
【0005】
これらの問題点は、ダイヘッドに限らず、スライドコート用ヘッド等の他の塗布ノズルにおいても生じている。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、ダイヘッド、スライドコート用ヘッド等の塗布ノズルのマニホールド洗浄に当たって、吐出スリットからの洗浄液の排出を抑制して周辺の汚れを防止しながら、マニホールド内の洗浄液の流速を高めて、良好な洗浄を行うことの可能な洗浄装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗浄装置は、吐出スリットとそれに連通するマニホールドを備えた塗布ノズルのマニホールド洗浄に当たって、吐出スリットからの洗浄液の排出を抑制しながら、マニホールド内に洗浄液を高速で流すことを可能とするため、前記マニホールドに、該マニホールドを通過する閉ループを形成するよう循環配管を連結すると共に、その循環配管に洗浄液を循環させるよう洗浄用ポンプを設け、更に、前記循環配管に、前記洗浄用ポンプの吸引側と前記マニホールドの間で第一の流路切り替え手段を介して洗浄液供給手段を接続し、前記洗浄用ポンプの吸引側と前記マニホールドの間で第二の流路切り替え手段を介してエア供給手段を接続し、前記洗浄液供給手段の接続位置よりも上流で且つ該接続位置と前記マニホールドの間で第三の流路切り替え手段を介して排出手段を接続するという構成とし、更に、前記循環配管及びそれに設けられた前記第一、第二及び第三の流路切り替え手段が、前記第一の流路切り替え手段を、前記洗浄液供給手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とし、前記第二の流路切り替え手段を、前記エア供給手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とし、前記第三の流路切り替え手段を、前記排出手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とした状態では、前記洗浄用ポンプによる吸引圧力を前記マニホールドに作用させることができるよう外気から遮断された流路を形成する構成としたものである。この構成により、マニホールドの洗浄に当たっては、まず、第一、第二及び第三の流路切り替え手段を、洗浄用ポンプの吸引側に洗浄液供給手段を連通させ、循環配管へのエア供給手段の連通を遮断し且つ循環配管を排出手段に連通させた状態として洗浄用ポンプを運転することで、マニホールドを含む循環配管系内に洗浄液を満たして行くと共にマニホールド内に残存していた塗工液を系外に排出し、次いで、第一及び第二の流路切り替え手段を切り替えて洗浄液供給手段及び排出手段への連通を遮断すると共にマニホールドと循環配管による閉ループを形成させた状態で、洗浄液をその閉ループ内で循環させてマニホールド内の洗浄を行い、その後、第二及び第三の流路切り替え手段を切り替えて洗浄用ポンプの吸引側にエア供給手段を連通させ、且つ循環配管を排出手段に連通させた状態として洗浄用ポンプを運転することで、循環配管及びマニホールド内にエアを送って系内の洗浄液を排出するという手順での洗浄動作を行うことができる。ここで、マニホールド内の洗浄を行う際には、第一、第二及び第三の流路切り替え手段を、洗浄液供給手段、エア供給手段及び排出手段への連通を遮断し、循環配管を連通させる状態としてマニホールドと循環配管による閉ループを形成し、その閉ループ内に洗浄液を循環させるが、その際、洗浄用ポンプによる吸引圧力が前記マニホールドに作用する構成としているので、洗浄用ポンプによる送液量を増加させてマニホールド内の流速を高くしても、マニホールドには洗浄用ポンプによる吸引圧力が作用するため、マニホールド内の圧力があまり高くならない。このため、吐出スリットから漏れ出す洗浄液を無くすか或いは微量に抑制でき、周辺を汚すことなく、マニホールドの良好な洗浄を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の洗浄装置において、マニホールドを通過する閉ループを形成するための循環配管の接続には種々の経路を採り得る。一つの実施の形態では、循環配管を塗布ノズルに対して、洗浄液を前記塗布ノズルのマニホールドの一端から他端に向かって流すように接続する。この構成とすることで、循環する洗浄液をほぼ全量をマニホールドに流すことができ、マニホールドの全長を良好に洗浄できる。
【0009】
他の実施の形態では、循環配管を、洗浄液を前記塗布ノズルのマニホールドの中央に通じるダイ液供給口から前記マニホールドに流し、次いで、該マニホールドの両端に向かって流すか、或いはその逆に流すように接続する。この構成とすると、マニホールドのみならず、ダイ液供給口からマニホールドに至る通路も良好に洗浄できるという利点が得られる。
【0010】
更に他の実施の形態では、循環配管を、洗浄液を前記マニホールドの一端からマニホールド内に流し込み、該マニホールドの他端及びマニホールド中央に通じるダイ液供給口に向かって流すか、或いはその逆に流すように接続する。この構成でも、マニホールドのみならず、ダイ液供給口からマニホールドに至る通路も良好に洗浄できるという利点が得られる。
【0011】
以下、図面に示す本発明の実施の形態を説明する。図1はダイヘッドコート方式の塗工装置に設置されている塗布ノズル即ちダイヘッド3と、それに接続された塗工液供給装置及び洗浄装置を示す概略構成図であり、図8に示す従来例と同一部品には同一符号を付している。ダイヘッド3は塗工液を薄い膜状に吐出する吐出スリット4と、その吐出スリット4に全長に渡って連通するように形成されたマニホールド5と、マニホールド5のほぼ中央に塗工液を供給するよう接続されたダイ液供給口6を備えており、そのダイ液供給口6には、塗工液タンク8、塗工液用ポンプ9、流量計10、フィルター11、弁12等を備えた塗工液供給装置7が塗工用配管13によって接続されている。ダイヘッド3には更に、マニホールド5を洗浄するための洗浄装置20が接続されている。
【0012】
洗浄装置20は、マニホールド5を通過する閉ループを形成するようマニホールド5に連結された循環配管22と、その循環配管22に、洗浄液を循環させるよう設けられた洗浄用ポンプ23と、循環配管22に、洗浄用ポンプ23の吸引側とマニホールド5の間で第一の流路切り替え手段(この実施の形態では3方弁24)を介して接続され、洗浄溶剤等の洗浄液を洗浄用ポンプ23に供給する洗浄液吸入用ホース26及び洗浄液タンク27を備えた洗浄液供給手段25と、循環配管22に、洗浄用ポンプ23の吸引側とマニホールド5の間で第二の流路切り替え手段(この実施の形態では3方弁30)を介して接続され、エアを洗浄用ポンプ23に供給するエア吸入用ホース32を備えたエア供給手段31と、循環配管22に、洗浄液供給手段25の接続位置よりも上流で且つ該接続位置とマニホールド5の間で第三の流路切り替え手段(この実施の形態では3方弁34)を介して接続され、循環配管22内の液体を排出させる排出用ホース36及び廃液タンク37を備えた排出手段35等を有している。ここで、マニホールド5を通過する閉ループを形成する循環配管22は、洗浄用ポンプ23の吐出側をマニホールド5の一端に連結する送り側ホース22aと、マニホールド5の他端を洗浄用ポンプ23の吸引側に3方弁34、24、30を介して接続する吸引側ホース22b、22c、22d、22eを有しており、これにより、循環配管22に洗浄液を循環させた時、洗浄液の全量をマニホールド5の一端から他端に向かって流すことができる。なお、マニホールド5の端部とホース22a、22bとの接続はダイヘッド3の側板にヘルール等の接続用配管を設置することで行う。洗浄用ポンプ23としては、高吐出圧・大流量で、且つシール性が良く自吸力を持ったものを用いることが好ましく、具体的には、ダイヤフラムポンプ、プランジャーポンプ、ギヤポンプ等を挙げることができる。3方弁24、30、34は、後述する洗浄動作を実施するように流路切り替えを行うものである。流路切り替え動作は手動、自動のどちらでも構わない。洗浄用ポンプ23の吸引側からマニホールド5に到る循環配管22及びその途中に設けられている3方弁24、30、34は、それぞれの3方弁24、30、34を、洗浄液供給手段25、エア供給手段30、排出手段35への連通を遮断し、循環配管を連通させる位置とした状態では、大気から遮断された流路を形成しており、従って、洗浄用ポンプ23による吸引圧力をマニホールド5に作用させることが可能となっている。
【0013】
次に、上記構成の洗浄装置20を用いた洗浄動作を説明する。ダイヘッド3による塗工工程が終了した後、塗工用配管13内の弁12を閉じて洗浄動作に備え、ダイヘッド3を塗工装置に設置した状態で洗浄工程を行う。この洗浄工程は、「塗工液廃棄・洗浄液吸入工程」、「循環洗浄工程」、「洗浄済洗浄液廃棄工程」の3つに分けられる。以下、図2〜図4を参照して各工程を説明する。なお、図中「×」は3方弁によって流路を閉じた状態を示す。
【0014】
(1)塗工液廃棄・洗浄液吸入工程
この工程は、マニホールド5内にて沈降した塗工液以外の塗工液を洗浄液に置換し、洗浄効率を高めるための工程である。
図2に示すように、塗工終了後に、塗工用配管13内の弁12を閉とした後、廃棄用の3方弁34を、循環用のホース22bが廃棄用ホース36に連通する位置とし、洗浄液吸入用の3方弁24を、吸入用ホース26が循環用のホース22dに連通する位置とし、エア吸入用の3方弁30を、エア吸引ホース32を閉じ、循環用のホース22d、22eが互いに連通する位置とする。この状態で、洗浄用ポンプ23を駆動し、洗浄液タンク27から洗浄液を吸引して循環配管22及びマニホールド5に満たして行くと共にマニホールド5内に残っていた塗工液を押し出し、廃棄タンク37に排出させる。この時の洗浄用ポンプ23による洗浄液の流量は、ダイヘッド3の吐出スリット4から塗工液や洗浄液が排出されない程度の流量になるように設定しておく。これにより、ダイヘッド3の吐出スリット4から塗工液や洗浄液が排出されて周辺を汚すということなく、マニホールド5や循環配管22内の塗工液を洗浄液に置換してゆくことができる。そして、マニホールド5や循環配管22内の塗工液が洗浄液に置換されたところで、洗浄用ポンプ23を停止させる。なお、この時点では、マニホールド5内に沈降した塗工液は残っている。
【0015】
(2)循環洗浄工程
この工程は、マニホールド5と洗浄用ポンプ23を含む閉ループ内で洗浄液を循環させることにより、マニホールド5内を洗浄する工程である。
図3に示すように、廃棄用の3方弁34を、循環用のホース22bが閉じ、循環用のホース22b、22cが互いに連通する位置とし、洗浄液吸入用の3方弁24を、吸入用ホース26が閉じ、循環用のホース22c、22dが互いに連通する位置とし、エア吸入用の3方弁30は、エア吸引ホース32が閉じ、循環用のホース22d、22eが互いに連通する位置のままとする。これにより、洗浄用ポンプ23、循環配管22及びマニホールド5による閉ループが形成される。この状態で、洗浄用ポンプ23を駆動し、閉ループ内に洗浄液を循環させ、マニホールド5内を洗浄する。この時の洗浄用ポンプ23による洗浄液の流量は、マニホールド5に沈降した塗工液を十分に除去できるよう、大きく設定しておく。これによってマニホールド5を良好に洗浄できる。この際、洗浄液は閉ループ内を循環するので、洗浄用ポンプ23による流量を大きくしてマニホールド5内の流速を高くしても、マニホールド5には洗浄用ポンプ23による吸引圧力が作用するため、マニホールド5内の圧力はあまり高くならず、このため、吐出スリット4から洗浄液が漏れ出すことはほとんどない。また、洗浄液はマニホールド5の一端から他端に向かって流れるので、マニホールド5内を全長に渡って均等に洗浄できる。かくして、周辺を汚すことなく、マニホールド5内を良好に洗浄できる。循環洗浄後、洗浄用ポンプ23を停止する。
【0016】
(3)洗浄済洗浄液廃棄工程
この工程は、循環洗浄終了後の循環配管22やマニホールド5内に残った洗浄液を廃棄する工程である。
図4に示すように、廃棄用の3方弁34を、循環用のホース22bが廃棄用ホース36に連通する位置とし、洗浄液吸入用の3方弁24は、循環用のホース22c、22dが互いに連通する位置のままとし、エア吸入用の3方弁30を、エア吸引ホース32が循環用のホース22eに連通する位置とする。この状態で、洗浄用ポンプ23を駆動し、循環配管22内にエアを取り込み、循環配管22及びマニホールド5内に残っていた洗浄済の洗浄液を押し出し、廃棄タンク37に排出させる。この時の洗浄用ポンプ23によるエア流量も、ダイヘッド3の吐出スリット4から洗浄液が排出されない程度の流量になるように設定しておく。これにより、ダイヘッド3の吐出スリット4から塗工液や洗浄液が排出されて周辺を汚すということなく、マニホールド5や循環配管22内の洗浄液を排出できる。以上により、1回の洗浄動作が終了する。なお、1回の洗浄動作では洗浄が不十分な場合には、上記した3つの工程による洗浄動作を繰り返せば良い。
【0017】
以上の実施の形態では、洗浄液がマニホールド5の一端から他端に向かって流れる形態の閉ループを形成しているが、マニホールド5内を洗浄液が流れる方向はこれに限らず適宜変更可能である。以下、その場合の実施の形態を説明する。図5に示す実施の形態の洗浄装置20Aでは、塗工液供給用の配管13内に3方弁12Aを設け、且つ、循環配管22Aが、洗浄用ポンプ23の吐出側を吐出側ホース22Aa、3方弁12Aを介してダイ液供給口6に接続させ、マニホールド5の両端を、吸引側ホース22Ab、22Ac、22Ad等を介して洗浄用ポンプ23の吸引側に接続させる構成となっている。この構成により、循環洗浄時には、洗浄用ポンプ23で送り出される洗浄液が矢印で示すように、ダイ液供給口6からマニホールド5の中央部分に流入し、そのマニホールド5内を両端に向かって流れ、その後、洗浄用ポンプ23の吸引側に戻るという循環を行う。この場合にも、吐出スリットからの洗浄液の排出を抑制しながらマニホールド5内を流れる洗浄液の流量を多くすることが可能であり、マニホールド5内を良好に洗浄できる。また、マニホールド5内のみならず、ダイ液供給口6からマニホールド5に至る通路の洗浄も同時に行うことができる。
【0018】
なお、図5の実施の形態においては、循環洗浄時にダイ液供給口6から送り込まれた洗浄液がマニホールド5の中央部分で両側に分かれてマニホールド5の両端に向かって流れることとなるが、マニホールド5の一方の側での塗工液の沈降が他の側よりも極端に激しかった場合、沈降が激しい側には洗浄液が流れにくくなり、洗浄効果が落ちる場合がある。そこで、そのような恐れのある場合には、図6に示すようにマニホールド5の両端に接続されている吸引側ホース22Ab、22Acにそれぞれ、弁41、42を設け、この弁41、42を交互に開くことで、ダイ液供給口6からの洗浄液を全てマニホールド5の一端に向かって流し、適当の期間経過後に、ダイ液供給口6からの洗浄液を全てマニホールド5の他端に向かって流すという循環洗浄を行うようにしてもよい。また、図5、図6の実施の形態では、洗浄液をダイ液供給口6から送り込み、マニホールド5の端部から排出しているが、この逆に洗浄液を流すように変更してもよい。
【0019】
図7は本発明の更に他の実施の形態を示すものである。図7に示す実施の形態の洗浄装置20Bでは、循環配管22Bが、洗浄用ポンプ23の吐出側を吐出側ホース22Baを介してマニホールド5の一端に接続させ、マニホールド5の他端とダイ液供給口6を吸引側ホース22Bb、22Bc、22Bd等を介して洗浄用ポンプ23の吸引側に接続させる構成となっている。この構成により、循環洗浄時には、洗浄用ポンプ23で送り出される洗浄液が矢印で示すように、マニホールド5の一端からマニホールド5内に流入し、マニホールド5の他端とダイ液供給口6を通ってダイヘッド3の外側に流れ、洗浄用ポンプ23の吸引側に戻るという循環を行う。この場合にも、吐出スリットからの洗浄液の排出を抑制しながらマニホールド5内を流れる洗浄液の流量を多くすることが可能であり、マニホールド5内を良好に洗浄できる。また、マニホールド5内のみならず、ダイ液供給口6からマニホールド5に至る通路の洗浄も同時に行うことができる。なお、この実施の形態においても、吸引側ホース22Bb、22Bcにそれぞれ、弁43、44を設け、この弁43、44を交互に開くことで、マニホールド5の一端から流入した洗浄液を全てマニホールド5の他端に向かって流し、適当な期間経過後に、ダイ液供給口6に向かって流すという循環洗浄を行うようにしてもよい。また、洗浄液の流れを図示とは逆方向となるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の洗浄装置は、ダイヘッドなどの塗布ノズルの周辺が汚れる原因となる吐出スリットからの塗工液や洗浄液の流出を抑制しながら、塗布ノズルのマニホールドに洗浄液を大流量で流すことができ、塗布ノズルを塗工装置から取り外したり分解したりすることなく、塗布ノズルのマニホールド内を効率良く洗浄できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る洗浄装置並びにダイヘッド、塗工液供給装置を示す概略構成図
【図2】図1の洗浄装置を、塗工液廃棄・洗浄液吸入工程実施中の状態で示す概略構成図
【図3】図1の洗浄装置を、循環洗浄工程実施中の状態で示す概略構成図
【図4】図1の洗浄装置を、洗浄済洗浄液廃棄工程実施中の状態で示す概略構成図
【図5】本発明の他の実施の形態に係る洗浄装置を示す概略構成図
【図6】図5の洗浄装置の変形例を示す概略構成図
【図7】本発明の更に他の実施の形態に係る洗浄装置を示す概略構成図
【図8】ダイヘッド及びそれに連結された塗工液供給装置を示す概略構成図
【図9】ダイヘッドコート方式の塗工装置のコート部の概略断面図
【図10】従来のダイヘッドの洗浄装置の1例を示す概略構成図
【図11】従来のダイヘッドの洗浄装置の他の例を示す概略構成図
【図12】従来のダイヘッドの洗浄装置の他の例を示す概略構成図
【符号の説明】
1 支持ロール
2 ウェブ
3 ダイヘッド
4 吐出スリット
5 マニホールド
6 ダイ液供給口
7 塗工液供給装置
13 塗工用配管
20、20A、20B 洗浄装置
22、22A、22B 循環配管
23 洗浄用ポンプ
24、30、34 流路切り替え手段(3方弁)
25 洗浄液供給手段
35 廃棄手段
31 エア供給手段

Claims (4)

  1. 吐出スリットとそれに連通するマニホールドを備えた塗布ノズルを塗工装置に設置した状態で、前記塗布ノズルのマニホールドを洗浄するための洗浄装置であって、前記マニホールドを通過する閉ループを形成するよう前記マニホールドに連結された循環配管と、該循環配管に、洗浄液を循環させるよう設けられた洗浄用ポンプと、前記循環配管に前記洗浄用ポンプの吸引側と前記マニホールドの間で第一の流路切り替え手段を介して接続され、洗浄液を前記洗浄用ポンプに供給する洗浄液供給手段と、前記循環配管に、前記洗浄用ポンプの吸引側と前記マニホールドの間で第二の流路切り替え手段を介して接続され、エアを前記洗浄用ポンプに供給するエア供給手段と、前記循環配管に前記洗浄液供給手段の接続位置の上流で且つ該接続位置と前記マニホールドの間で第三の流路切り替え手段を介して接続され、循環配管内の液体を排出させる排出手段とを有し、前記循環配管及びそれに設けられた前記第一、第二及び第三の流路切り替え手段が、前記第一の流路切り替え手段を、前記洗浄液供給手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とし、前記第二の流路切り替え手段を、前記エア供給手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とし、前記第三の流路切り替え手段を、前記排出手段への連通を遮断し循環配管を連通させる位置とした状態では、前記洗浄用ポンプによる吸引圧力を前記マニホールドに作用させることができるよう外気から遮断された流路を形成する構成であることを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記循環配管が、洗浄液を前記塗布ノズルのマニホールドの一端から他端に向かって流すように接続されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記循環配管が、洗浄液を前記塗布ノズルのマニホールドの中央に通じるダイ液供給口から前記マニホールドに流し、次いで、該マニホールドの両端に向かって流すか、或いはその逆に流すように接続されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  4. 前記循環配管が、洗浄液を前記マニホールドの一端からマニホールド内に流し込み、該マニホールドの他端及びマニホールド中央に通じるダイ液供給口に向かって流すか、或いはその逆に流すように接続されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
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