JP2009136743A - 塗料供給装置及びその洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄時間の短縮を図る。
【解決手段】主剤用供給路15に供給した洗浄水(第1洗浄液)により、主剤用供給路15内の主剤と共通流路11内の水性二液ウレタン塗料を洗い流し、その後、切換弁12を第2連通状態に切り換え、硬化剤用供給路28に供給した有機溶剤(第2洗浄液)により、硬化剤用供給路28内の硬化剤を、共通流路11における切換弁12よりも上流側の経路と、廃液路13とを順に通過する経路で洗い流す。共通流路11における有機溶剤と硬化剤の流動経路は、共通流路11の上流端から切換弁13に至る範囲だけなので、共通流路11の上流端から下流端まで流す場合に比べて短い。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗料供給装置及びその洗浄方法に関するものである。
特許文献1には、水性二液ウレタン塗装用の塗料供給装置が開示されている。この塗料供給装置は、塗装ガンに接続された共通流路と、共通流路の上流端に接続された主剤用供給路と、共通流路の上流端に接続された硬化剤用供給路とを備えている。主剤用供給路には、主剤用洗浄液の供給源が接続され、硬化剤用供給路には、硬化剤用洗浄液の供給源が接続されている。
塗装を行う際には、主剤用供給路を通して供給された主剤と、硬化剤用供給路を通して供給された硬化剤は、共通流路の上流端で混合されて水性二液ウレタン塗料(以下、二液塗料という)となり、この塗料は共通流路を通って塗装ガンに供給される。
この二液塗料用の供給装置において洗浄を行う際には、次の点が考慮される。主剤と、主剤と硬化剤を混合して得られる二液塗料は、いずれも、溶媒である水に溶け易くするために、エマルション化されているのであるが、硬化剤用の洗浄液である有機溶剤に接触すると、エマルション破壊を起こす。エマルション破壊を起こした主剤や二液塗料は、主剤用供給路や共通流路の内壁に付着するため、洗浄が不能となってしまう。一方、硬化剤については、洗浄液として有機溶剤が用いられるのであるが、主剤及び二液塗料用の洗浄液である水と接触した場合、短時間であれば硬化する虞はない。
そこで、洗浄方法としては、最初に、硬化剤用供給路中に硬化剤が残留している状態で、水によって主剤用供給路中の主剤と主剤流路中の二液塗料を洗い流す。このとき、共通流路の上流端では、水が硬化剤用供給路の下流端に臨んでいる硬化剤に接触するが、この硬化剤は硬化しない。
この後、有機溶剤を硬化剤用供給路と共通流路とに流し、硬化剤用供給路内に残留していた硬化剤を洗い流す。有機溶剤が共通流路を流れる時点では、共通流路内に主剤も二液塗料も残っていないので、主剤や二液塗料がエマルション破壊を来すことはない。
特開2005−246167公報
上記の洗浄方法では、有機溶剤が、硬化剤用供給路だけでなく、その下流側に接続されている共通流路内も流れるため、有機溶剤による洗浄経路が長い。そのため、洗浄に長い時間を要するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、洗浄時間の短縮を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、下流端に塗装ガンが接続された共通流路と、前記共通流路の上流端に接続された主剤用供給路と、前記共通流路の上流端に接続された硬化剤用供給路とを備え、主剤と硬化剤とを混合して得られる水性二液ウレタン塗料を前記塗装ガンに供給するようにした塗料供給装置であって、前記主剤用供給路には、前記主剤用供給路内に残留する主剤と前記共通流路に残留する水性二液ウレタン塗料を洗い流すための第1洗浄液の供給源が接続され、前記硬化剤用供給路には、前記硬化剤用供給路内に残留する硬化剤を洗い流すための第2洗浄液の供給源が接続され、前記共通流路には、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を許容する第1連通状態と、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を遮断する第2連通状態とに切り換え可能な切換弁が設けられ、前記切換弁には、前記切換弁が第2連通状態にあるときに、前記共通流路の上流端に連通する廃液路が接続されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記主剤用供給路には、前記主剤用供給路内及び前記共通流路内の液体を前記塗装ガンから排出させるためのパージエアの供給源が接続されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、下流端に塗装ガンが接続された共通流路と、前記共通流路の上流端に接続された主剤用供給路と、前記共通流路の上流端に接続された硬化剤用供給路とを備え、前記主剤用供給路に供給した主剤と前記硬化剤用供給路に供給した硬化剤とを混合して得られる水性二液ウレタン塗料を、前記共通流路を通して前記塗装ガンに供給するようにした塗料供給装置を洗浄する方法であって、前記共通流路に、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を許容する第1連通状態と、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を遮断する第2連通状態とに切り換え可能な切換弁を設け、前記切換弁に、前記切換弁が第2連通状態にあるときに、前記共通流路の上流端に連通する廃液路を接続した構造とした上で、前記切換弁を第1連通状態に切り換えた状態で、前記主剤用供給路に供給した第1洗浄液により、前記主剤用供給路内に残留している主剤と、前記共通流路内に残留している水性二液ウレタン塗料とを洗い流して塗装ガンから排出した後、前記切換弁を第2連通状態に切り換え、前記硬化剤用供給路に供給した第2洗浄液により、前記硬化剤用供給路内に残留している硬化剤を、前記共通流路における前記切換弁よりも上流側の経路と、前記廃液路とを順に通過する経路で洗い流すところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記主剤用供給路に、前記主剤用供給路内及び前記共通流路内の液体を前記塗装ガンから排出させるためのパージエアの供給源を接続した構造とした上で、第1洗浄液によって主剤と水性二液ウレタン塗料を洗い流した後、硬化剤を洗い流すより前に、パージエアを前記主剤用供給路に供給することにより、前記共通流路内の第1洗浄液を排出するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
洗浄の際には、まず、切換弁を第1連通状態に切り換えた状態で、第1洗浄液を主剤用供給路と共通流路とに流し、この第1洗浄液により、主剤用供給路内に残留している主剤と、共通流路内に残留している水性二液ウレタン塗料を洗い流して塗装ガンから排出させる。この後、切換弁を第2連通状態に切り換え、第2洗浄液を硬化剤用供給路に供給する。第2洗浄液は、硬化剤用供給路から、共通流路における切換弁よりも上流側の経路を通過して、廃液路から排出され、この間に、硬化剤用供給路内に残留している硬化剤が、第2洗浄液によって洗い流されて廃液路から排出される。
本発明によれば、共通流路における第2洗浄液と硬化剤の流動経路は、共通流路の上流端から切換弁に至る範囲だけなので、共通流路の上流端から下流端まで流れる場合に比べて短くて済んでいる。その分、第2洗浄液によって硬化剤を洗い流すのに要する時間が短縮される。
<請求項2の発明>
第1洗浄液によって主剤と水性二液ウレタン塗料を洗い流した後、パージエアを主剤用供給路と共通流路に供給すれば、共通流路内には第1洗浄液が残らなくなる。この状態で、第2洗浄液による硬化剤の洗浄を行えば、廃液路から排出される液体に第1洗浄液が混入せずに済む。これにより、第1洗浄液を含む廃液と、第2洗浄液を含む廃液とを、分別して回収することが可能となる。
<請求項3の発明>
本発明によれば、共通流路における第2洗浄液と硬化剤の流動経路は、共通流路の上流端から切換弁に至る範囲だけなので、共通流路の上流端から下流端まで流れる場合に比べて短くて済んでいる。その分、第2洗浄液によって硬化剤を洗い流すのに要する時間が短縮される。
<請求項4の発明>
第1洗浄液によって主剤と水性二液ウレタン塗料を洗い流した後、パージエアの供給によって共通流路内の第1洗浄液を排除したので、第2洗浄液による硬化剤の洗浄工程では、廃液路から排出される液体に第1洗浄液が混入せずに済む。これにより、第1洗浄液を含む廃液と、第2洗浄液を含む廃液とを、分別して回収することが可能となる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の塗料塗装装置は、第1と第2の2種類の主剤のうちいずれかの主剤と1種類の硬化剤とを混合して得られる水性二液ウレタン塗料(以下、二液塗料という)を、塗装ガン10に供給するためのものであり、洗浄時間の短縮を図ることができるようになっている。
塗装に用いる液剤(主剤、硬化剤及び二液塗料)、塗料供給装置内を洗浄するために用いる液剤(洗浄水と有機溶剤)、及び塗装用の液剤と洗浄用の液剤との関係について説明する。主剤(例えば、ポリオール)は、溶媒である水に溶け易くするために、エマルション化された状態となっている。また、二液塗料も、主剤と同様に、水に溶け易くするために、エマルション化された状態となっている。この主剤と二液塗料の洗浄には、水のみを成分とする洗浄水(本発明の構成要件である第1洗浄液)が用いられる。一方、硬化剤(例えば、ポリイソシアネート)の洗浄には、有機溶剤(本発明の構成要件である第2洗浄液)が用いられる。
エマルション化された主剤と二液塗料は、硬化剤用の洗浄液である有機溶剤に接触すると、短時間(洗浄に要する時間よりも短い時間)の間にエマルション破壊を起こす。エマルション破壊を起こした主剤や二液塗料は、後述する主剤用供給路15や共通流路11の内壁に付着するため、洗浄できなくなってしまう。一方、硬化剤については、主剤及び二液塗料用の洗浄液である水と接触しても、短時間(洗浄に要する程度の時間)であれば硬化する虞はない。
本実施形態では、これらの点に鑑み、洗浄に要する時間を短縮できる構成となっている。以下、塗料供給装置の構成を図1を参照して説明する。
塗装ガン10には、1本の共通流路11の下流端が接続されている。この共通流路11の途中には、三方弁からなる切換弁12が設けられている。切換弁12は1つの流入口(図示せず)と、2つの流出口(図示せず)とを有し、流入口には、共通流路11における上流側供給路11Aの下流端が接続され、一方の流出口には、塗装ガン10に連なる下流側供給路11Bの上流端が接続されている。さらに、他方の流出口には、廃液路13の上流端が接続されている。そして、廃液路13の下流端には、回収タンク14が接続されている。
かかる切換弁12は、流入口(上流側供給路11A)と塗装ガン10側の流出口(下流側供給路11B)とを連通させる第1連通状態(即ち、共通流路11の上流端から塗装ガン10に向かう流体の流動を許容する状態)と、流入口と廃液路13側の流出口とを連通させる状態(共通流路11の上流端から塗装ガン10に向かう流体の流動を遮断して、廃液路13に向かう流体の流動を許容する状態)との間で切り換わるようになっている。
尚、切換弁12としては、詳しい図示は省略するが、1つの流入口と2つの流出口とを連通させる流路内に設けられた弁体が設けられ、この弁体を、2つの流出口が交互に開閉されるように往復移動させるようにしたタイプのものが用いられる。また、別のタイプの切換弁12としては、詳しい図示は省略するが、内部に連通路が形成されたボール状弁体が設けられて、このボール状弁体の外面に1つの流入口と2つの流出口とが臨むようにした形態とされ、ボール状弁体を回転させることにより、流入口と塗装ガン10側の流出口とを連通させる状態と、流入口と廃液路13側の流出口とを連通させる状態との間で切り換えるタイプのものを用いることもできる。
また、切換弁12としては、切換弁12内の流路の内径が変動(縮径又は拡径)しないフルボアタイプのものが好ましい。その理由は、次の通りである。もし、切換弁12内の流路の内径が変動する形態となっている場合、その流路の内壁に段差状の凹部が存在することになるのであるが、このような段差状凹部には、洗浄液(洗浄水及び有機溶剤)が入り込み難いため、洗浄工程において、この段差状凹部に主剤、硬化剤、二液塗料が残留したままになることが懸念されるからである。
共通流路11の上流端には、主剤用供給路15の下流端と硬化剤用供給路28の下流端とが接続されている。つまり、共通流路11の上流端では、主剤用供給路15と硬化剤用供給路28とが合流した形態となっている。
主剤用供給路15は、共通流路11の上流端に直接連なる主剤用共用供給路16と、主剤用共用供給路16の上流端に接続された主剤用色替えバルブ17と、主剤用色替えバルブ17に接続された第1主剤専用供給路18と、主剤用色替えバルブ17に接続された第2主剤専用供給路19とを備えて構成されている。主剤用共用供給路16の途中には、主剤制御弁20と、主剤制御弁20よりも上流側に位置する主剤用流量計21とが設けられている。また、第1主剤専用供給路18の上流端には第1主剤供給源22が接続され、第2主剤専用供給路19の上流端には第2主剤供給源23が接続されている。
また、主剤用色替えバルブ17には、洗浄水供給源24が接続されている。洗浄水供給源24は、洗浄水を貯留する洗浄水タンク25と、洗浄水タンク25内の洗浄水を汲み上げて主剤用色替えバルブ17に供給する洗浄水用ポンプ26とを備えて構成されている。さらに、主剤用色替えバルブ17には、パージエア供給源27が接続されている。第1主剤専用供給路18と第2主剤専用供給路19と洗浄水供給源24とパージエア供給源27は、主剤用色替えバルブ17において合流している。そして、主剤用色替えバルブ17においては、第1主剤、第2主剤、洗浄水及びパージエアのうち、いずれか1つの流体のみを主剤用共用供給路16側へ供給するようになっている。
硬化剤用供給路28の途中には、硬化剤用流量計29と、硬化剤用流量計29よりも上流側に位置する硬化剤制御弁30と、硬化剤制御弁30よりも上流側に位置する硬化剤用色替えバルブ31とが設けられている。硬化剤用色替えバルブ31には、硬化剤供給源32と、有機溶剤供給源33とが接続されており、換言すると、硬化剤供給源32と有機溶剤供給源33は硬化剤用色替えバルブ31において合流している。有機溶剤供給源33は、有機溶剤を貯留する有起用剤タンク34と、有起用剤タンク34内の有機溶剤を汲み上げて硬化剤用色替えバルブ31に供給する有機溶剤用ポンプ35とを備えて構成されている。
次に、本実施形態における塗装工程及び洗浄工程について説明する。
塗装を行う際には、切換弁12を第1連通状態に切り換え、主剤用色替えバルブ17において第1主剤供給源22又は第2主剤供給源23のうちいずれか一方のみからの主剤の供給が行われるように設定し、硬化剤用色替えバルブ31においては硬化剤供給源32からの硬化剤の供給が行われるように設定しておく。この状態で、主剤用流量計21及び硬化剤用流量計29からの測定値に基づいて主剤制御弁20と硬化剤制御弁30を制御することにより、主剤と硬化剤を所定の流量ずつ交互に共通流路11側へ供給する。供給された主剤と硬化剤は、共通流路11の上流端(合流点)において混合されて二液塗料となり、二液塗料は、切換弁12を通過して塗装ガン10に供給される。
塗装が終了した後は、洗浄が行われる。尚、洗浄工程をあらわす図2のタイムチャートにおいては、各液剤(洗浄水、有機溶剤、パージエア)が供給される状態をONであらわし、液剤の供給が停止する状態をOFFであらわしている。
洗浄する際には、切換弁12は第1連通状態としたままで、主剤制御弁20及び硬化剤制御弁30を共に閉弁状態とし、主剤用色替えバルブ17において洗浄水供給源24からの洗浄水の供給のみを許容する状態に設定するとともに、硬化剤用色替えバルブ31において有機溶剤供給源33からの有機溶剤の供給のみを許容する状態に設定する。
この状態で、まず、主剤制御弁20を開弁して、洗浄水を主剤用色替えバルブ17に供給する。すると、主剤用供給路15のうち主剤用色替えバルブ17よりも下流側である主剤用共用供給路16内に残留している主剤が、洗浄水により、共通流路11の上流端から下流端に至る経路を通過して塗装ガン10のノズルから排出されるようにして洗い流されるとともに、共通流路11内に残留している二液塗料が、共通流路11の下流端に至り、主剤と同様に塗装ガン10から排出される。この塗装ガン10から排出された洗浄水と主剤と二液塗料は、図示しない回収手段によって回収される。
この間、洗浄水は、共通流路11の上流端(合流点)に下流端を臨ませている硬化剤用供給路28内に残留している硬化剤と接触するのであるが、洗浄水による洗浄に要する時間は短いので、硬化剤は洗浄水との接触によって硬化することはない。
主剤と二液塗料の洗浄が済んだら、洗浄水の供給を停止するとともに、主剤用色替えバルブ17を、パージエア供給源27からのパージエアの供給のみを許容する状態に切り換え、パージエアの供給を開始する。パージエアは、主剤用共用供給路16内及び共通流路11内を順に通過して塗装ガン10から排出されるが、この間に、主剤用共用供給路16及び共通流路11内に残留している洗浄水は、パージエアに乗じて塗装ガン10から排出されるので、主剤用共用供給路16内及び共通流路11内からは洗浄水がほぼ完全に除去される。
この後、パージエアの供給を停止するとともに、主剤制御弁20を閉弁状態に切り換え、次いで、切換弁12を第2連通状態に切り換えるとともに、硬化剤制御弁30を開弁状態に切り換えて、有機溶剤を硬化剤用色替えバルブ31に供給する。すると、硬化剤用供給路28内に残留している硬化剤が、有機溶剤により、共通流路11の上流端から切換弁12に至る経路(上流側供給路11A)と、切換弁12内と、廃液路13とを順に通過して洗い流され、廃液路13の下流端から排出された回収タンク14内に貯留される。また、有機溶剤も、硬化剤と一緒に回収タンク14内に貯留される。
有機溶剤による洗浄を行っている間、有機溶剤の流動経路の途中には、主剤用共用供給路16の下流端が臨んでいるのであるが、この主剤用共用供給路16内に残留していた主剤は、先の洗浄水による洗浄工程において既に除去されているので、主剤が有機溶剤との接触に起因して硬化するといった不具合が発生することはない。また、有機溶剤は、共通流路11内を通過するのであるが、共通流路11内に残留していた二液塗料は、先の洗浄水による洗浄工程において既に除去されているので、二液塗料が有機溶剤との接触に起因して硬化するといった不具合が発生することもない。
さらに、共通流路11内においては、有機溶剤による洗浄工程を行うのに先立って、パージエアにより洗浄水が除去されているので、廃液路13から回収タンク14に回収される有機溶剤と硬化剤との混合液の中に、洗浄水が混入することもない。
有機溶剤による洗浄が終了したら、切換弁12を第2連通状態にしたままで、硬化剤制御弁30を閉弁状態に切り換えるとともに、主剤用色替えバルブ17を、パージエアのみが供給される状態に切り換え、パージエアを、主剤用供給路15と共通流路11の上流側供給路11Aと廃液路13とを順に通る経路で流す。すると、上流側供給路11A内に残留していた有機溶剤が排出される。また、パージエアを流すことにより、硬化剤用供給路28内が負圧になるため、硬化剤用供給路28内に残留していた有機溶剤も、パージエアに乗じて上流側供給路11Aを通って排出される。
この後、主剤の種類を変更して塗装を再開する場合には、切換弁12を第1連通状態に切り換えるとともに、主剤用色替えバルブ17を、選択した主剤のみを供給する状態に切り換え、また、硬化剤用色替えバルブ31においては硬化剤が供給される状態に切り換える。
硬化剤の洗浄後、塗装を再開しない場合は、切換弁12を第1連通状態に切り換えるとともに、硬化剤制御弁30を閉弁状態に切り換え、さらに、主剤用色替えバルブ17を、洗浄水のみが供給される状態に切り換える。これにより、洗浄液を、主剤用供給路15における主剤用共用供給路16内及び共通流路11内に充填する。
上述のように、本実施形態においては、共通流路11における有機溶剤と硬化剤の流動経路は、共通流路11の上流端から切換弁12に至る範囲だけとなっている。したがって、共通流路11の上流端から下流端まで有機溶剤を流す場合に比べると、本実施形態では、有機溶剤の流動経路の長さが短くて済んでおり、その分、有機溶剤によって硬化剤を洗い流すのに要する時間が短縮される。この洗浄時間の更なる短縮を図るためには、切換弁12を共通流路11における上流端に近い位置に配置することが望ましい。
また、洗浄水によって主剤と二液塗料を洗い流した後、パージエアの供給によって共通流路11内の洗浄水を排除するようにしたので、有機溶剤による硬化剤の洗浄工程では、廃液路13から排出される有機溶剤を含む液体に洗浄水が混入せずに済む。これにより、洗浄水を含む廃液と、有機溶剤を含む廃液とを、分別して回収することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではパージエアの供給源を主剤用供給路に接続したが、パージエアの供給源を接続しない形態としてもよい。
(2)上記実施形態では主剤用供給路のみにパージエアの供給源を接続したが、硬化剤供給路にもパージエアの供給源を接続してもよい。
(3)上記実施形態では主剤が2種類であり、硬化剤が1種類である場合について説明したが、主剤の種類数と硬化剤の種類数は、上記実施形態1で説明した組み合わせに限らず、種々の組み合わせが可能である。
(4)上記実施形態では主剤と二液塗料を洗浄するための第1洗浄液として、水のみを成分とする洗浄水を用いたが、本発明によれば、第1洗浄液としては、水を主成分としてこれに洗浄効果を向上させるための添加剤を加えた液剤や、水に替えてアルコールを主成分とする液剤を用いることもできる。
実施形態1の構成図 洗浄工程における洗浄水、有機溶剤及びパージエアの供給タイミングをあらわすタイムチャート
符号の説明
10…塗装ガン
11…共通流路
12…切換弁
13…廃液路
15…主剤用供給路
24…洗浄水供給源
33…有機溶剤供給源
27…パージエア供給源
28…硬化剤用供給路

Claims (4)

  1. 下流端に塗装ガンが接続された共通流路と、
    前記共通流路の上流端に接続された主剤用供給路と、
    前記共通流路の上流端に接続された硬化剤用供給路とを備え、
    主剤と硬化剤とを混合して得られる水性二液ウレタン塗料を前記塗装ガンに供給するようにした塗料供給装置であって、
    前記主剤用供給路には、前記主剤用供給路内に残留する主剤と前記共通流路に残留する水性二液ウレタン塗料を洗い流すための第1洗浄液の供給源が接続され、
    前記硬化剤用供給路には、前記硬化剤用供給路内に残留する硬化剤を洗い流すための第2洗浄液の供給源が接続され、
    前記共通流路には、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を許容する第1連通状態と、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を遮断する第2連通状態とに切り換え可能な切換弁が設けられ、
    前記切換弁には、前記切換弁が第2連通状態にあるときに、前記共通流路の上流端に連通する廃液路が接続されていることを特徴とする塗料供給装置。
  2. 前記主剤用供給路には、前記主剤用供給路内及び前記共通流路内の液体を前記塗装ガンから排出させるためのパージエアの供給源が接続されていることを特徴とする請求項1記載の塗料供給装置。
  3. 下流端に塗装ガンが接続された共通流路と、
    前記共通流路の上流端に接続された主剤用供給路と、
    前記共通流路の上流端に接続された硬化剤用供給路とを備え、
    前記主剤用供給路に供給した主剤と前記硬化剤用供給路に供給した硬化剤とを混合して得られる水性二液ウレタン塗料を、前記共通流路を通して前記塗装ガンに供給するようにした塗料供給装置を洗浄する方法であって、
    前記共通流路に、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を許容する第1連通状態と、前記共通流路の上流端から前記塗装ガンに向かう流体の流動を遮断する第2連通状態とに切り換え可能な切換弁を設け、
    前記切換弁に、前記切換弁が第2連通状態にあるときに、前記共通流路の上流端に連通する廃液路を接続した構造とした上で、
    前記切換弁を第1連通状態に切り換えた状態で、前記主剤用供給路に供給した第1洗浄液により、前記主剤用供給路内に残留している主剤と、前記共通流路内に残留している水性二液ウレタン塗料とを洗い流して塗装ガンから排出した後、
    前記切換弁を第2連通状態に切り換え、前記硬化剤用供給路に供給した第2洗浄液により、前記硬化剤用供給路内に残留している硬化剤を、前記共通流路における前記切換弁よりも上流側の経路と、前記廃液路とを順に通過する経路で洗い流すことを特徴とする塗料供給装置の洗浄方法。
  4. 前記主剤用供給路に、前記主剤用供給路内及び前記共通流路内の液体を前記塗装ガンから排出させるためのパージエアの供給源を接続した構造とした上で、
    第1洗浄液によって主剤と水性二液ウレタン塗料を洗い流した後、硬化剤を洗い流すより前に、パージエアを前記主剤用供給路に供給することにより、前記共通流路内の第1洗浄液を排出することを特徴とする請求項3記載の塗料供給装置の洗浄方法。
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