JPH05147024A - 多成分合成樹脂混合装置およびその洗浄方法 - Google Patents

多成分合成樹脂混合装置およびその洗浄方法

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JPH05147024A
JPH05147024A JP34198891A JP34198891A JPH05147024A JP H05147024 A JPH05147024 A JP H05147024A JP 34198891 A JP34198891 A JP 34198891A JP 34198891 A JP34198891 A JP 34198891A JP H05147024 A JPH05147024 A JP H05147024A
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JP
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air
mixing
cleaning
resin component
supply
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JP34198891A
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Shinji Ooka
新二 大岡
Hajime Nonomura
肇 野々村
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POLYURETHAN KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切替部の流入部周辺を含む混合装置全体の洗浄
を効果的にかつ効率良く行うことができる多成分合成樹
脂混合装置およびその洗浄方法を提案する。 【構成】複数の樹脂成分をそれぞれの流入部から混合部
に供給してその混合成分を吐出する装置の前記各樹脂成
分の供給経路に切替装置をそれぞれ設けて、前記切替装
置を介して、洗浄剤の供給経路およびクリーニングエア
の供給経路をそれぞれ接続し、前記混合装置の各樹脂成
分の流入部へ、各樹脂成分または洗浄剤もしくはクリー
ニングエアを選択的に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多成分合成樹脂混合装
置に関し、特にはその洗浄構造の改良ならびにその洗浄
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばポリウレタン樹脂の成形加工に際
しては、互いに反応する複数の樹脂成分をそれぞれの流
入部から混合部に供給してその混合成分を成形型に吐出
する装置が使用される。
【0003】しかるにこの種多成分合成樹脂混合装置に
おいては混合停止時においては各樹脂成分が反応して固
化するために混合室を含む装置を洗浄する必要がある。
【0004】従来のこの種装置の洗浄機構としては、例
えば添付図面の図9ないし図13に示すように、混合装
置100にエア供給部130および洗浄剤供給部140
を切替装置145を介して接続して、混合停止時に、洗
浄剤またはクリーニングエアを混合室103内に選択的
に供給するものが知られている。
【0005】なお、図示した混合装置100はミックス
エアとともに樹脂成分を混合するいわゆるフロースタイ
プの混合装置であって、符号101は混合室、102は
フロースミキサ、103は混合部、104は吐出部、1
05および106は各樹脂成分の流入部、107および
108は各樹脂成分の混合部内への流入または戻し側へ
の循環を切り替える切替弁等の切替部である。
【0006】また、回路に関して、符号110は混合さ
れるべき樹脂成分Aのタンク、111はその供給ポン
プ、112は供給導管、113は戻り導管、120は同
じく混合されるべき他の樹脂成分Bのタンク、121は
その供給ポンプ、122は供給導管、123は戻り導管
である。
【0007】エア供給部130に関連して、符号131
はミックスエアのための供給導管、133はミックスエ
アの流入部、135はその開閉弁、また136はクリー
ニングエアのための供給導管である。
【0008】洗浄剤供給部141に関連する符号141
は洗浄剤の供給導管である。
【0009】さらに、符号145は洗浄剤と前記クリー
ニングエアとを選択的に切替える切替弁、150は洗浄
剤またはクリーニングエアの流入部、151はその開閉
弁である。
【0010】図9は混合停止時における各樹脂成分の循
環状態を表し、樹脂成分タンク110,120から供給
ポンプ111,121によって圧送された各樹脂成分
A,Bは、供給導管112,122より混合装置100
の切替部107,108を経て戻り導管113,123
に導入され、再びそれぞれの樹脂成分タンク110,1
20に戻され、循環している。
【0011】図10は混合状態を示し、タンク110,
120からポンプ111,121によって圧送された各
樹脂成分A,Bは、導管112,122および切替部1
07,108を経て混合装置100の各樹脂成分の流入
部105,106より混合室103に流入して混合さ
れ、吐出部104から所定の成形型に吐出される。
【0012】なお、この混合装置はフロースタイプであ
るので、混合時には、図のように、エア供給部130か
ら導管131、開閉弁135ならびにミックスエア流入
部133を経てミックスエアが混合室103内に導入さ
れる。
【0013】図11は混合停止直後の状態を表す。図の
ように、混合装置100の切替部107,108が切り
替えられた直後においては、各樹脂成分はそれぞれの戻
り導管113,123へ切替導入されるわけであるが、
切替前の流入した成分は混合装置内に存在している。な
お、この残留成分のうち混合室103内のものは、ミッ
クスエアにより吐出部104から混合装置100外へ排
出される。
【0014】図12は混合停止時において洗浄剤による
洗浄状態を示すもので、切替装置145が洗浄剤側に切
替えられて、洗浄剤供給部140からその導管141、
開閉弁151ならびに流入部150を経て、洗浄剤が混
合室103内に送りこまれて該混合室103内の洗浄が
行われる。
【0015】しかしながら、この場合、図からもよく理
解されるように、洗浄が行われるのは混合室103内で
あって、切替部107,108の流入部側流路107
A,108A、および流入部105,106内に残留す
る樹脂成分の洗浄は、十分に行うことができない。
【0016】図13はさらにエアによる洗浄状態を表
し、切替装置142がエア側に切替えられて、エア供給
部130からその導管136、開閉弁151ならびに流
入部150を経て、クリーニングエアが混合室103内
に送りこまれて該混合室103内のエア洗浄が行われ
る。この場合においても、前述のように、切替部10
7,108の流入部側流路107A,108A、および
流入部105,106内に残留する樹脂成分のエア洗浄
は、これを十分に行うことができない。
【0017】上述のように、従来装置においては、洗浄
剤およびエアによる洗浄が、主として混合室内に残留す
るものを対象として行われるので、切替部の流入部側流
路や流入部周辺においては原料の樹脂成分や一部反応し
た混合成分が残留し、これが固化してつまりを起こした
り、あるいは成形品の品質に影響を与える等の問題を生
じていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
状況に鑑み、切替部の流入部側流路や流入部周辺を含む
混合装置全体の洗浄を効果的にかつ効率良く行うことが
できる多成分合成樹脂混合装置およびその洗浄方法を提
案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、ここに提案さ
れる多成分合成樹脂混合装置は、複数の樹脂成分をそれ
ぞれの流入部から混合部に供給してその混合成分を吐出
する装置の前記各樹脂成分の供給経路に切替装置をそれ
ぞれ設けて、前記切替装置を介して、洗浄剤の供給経路
およびクリーニングエアの供給経路をそれぞれ接続し、
前記混合装置の各樹脂成分の流入部へ、各樹脂成分また
は洗浄剤もしくはクリーニングエアを選択的に供給する
ようにしたことを特徴とする。
【0020】また、洗浄方法については、複数の樹脂成
分をそれぞれの流入部から混合部に供給してその混合成
分を吐出する装置を前記各樹脂成分の供給停止時に洗浄
するに際して、前記各樹脂成分の供給経路を経て洗浄剤
を前記混合装置の各樹脂成分の流入部に供給し、次いで
前記各樹脂成分の供給経路を経てクリーニングエアを前
記混合装置の各樹脂成分の流入部に供給して洗浄するこ
とを提案するものである。
【0021】
【実施例】以下添付の図面に従って、実施例について説
明する。図1はこの発明の一実施例を示す、注入開始直
後の回路状態を表す混合装置の要部の断面図、図2は同
じく混合状態を表す断面図、図3はその混合停止直後の
状態を示す断面図、図4は洗浄剤による洗浄状態を示す
断面図、図5はクリーニングエアによる洗浄状態を示す
断面図、図6は混合装置の要部の縦断面図、図7は図6
の7−7線で切断した要部断面図、図8は同じく図6の
8−8線の要部断面図である。
【0022】実施例に図示した多成分合成樹脂混合装置
10は、ポリウレタン樹脂のフロース式混合装置に係
り、特には少量のポリウレタン樹脂をミスト状に吐出す
るように構成されたものであって、図6ないし図8にそ
の内部構造が図示される。
【0023】この混合装置の概略を説明すると、この混
合装置10の主要部はヘッドブロック11と、該ヘッド
ブロック内部に装着されたフロースミキサ12、該フロ
ースミキサをヘッドブロック11に固定する締付ブロッ
ク13から構成される。
【0024】ヘッドブロック11には、ポリウレタン樹
脂の原料成分である反応性のある複数の樹脂成分A,B
のためのそれぞれの流路21,23ならびにそれらの流
入口22,24、およびエア流路25およびその流入口
26が形成されている。
【0025】前記各樹脂成分の流入口22,24は流入
部30に開口していて、該流入部30は薄くかつ幅の広
い拡散流路35に連通している。この拡散流路35は少
量の樹脂成分をミスト状に生成するに効果がある。符号
31はOリング等のパッキンである。
【0026】前記拡散流路35は、フロースミキサ11
に設けられた複数の放射状流路40と連通しており、該
前記放射状流路40の先端に設けられたミスト混合室4
5に至る。
【0027】このミスト混合室45は前記エア流入口2
6とも接続されていて、樹脂成分をエアと混合してミス
ト状混合成分を生成する。ミスト混合室45でミスト状
に生成された混合成分は吐出ノズル等の吐出部50の吐
出路51を経て所定の型内に噴出される。
【0028】次に、図1ないし図5に従って、この発明
装置の詳細ならびに洗浄方法を説明する。実施例に示し
た回路に関して、符号60は混合されるべき樹脂成分A
のタンク、61はその供給ポンプ、62は供給導管、6
3は切替弁等の切替装置、64は混合装置の流入路21
への接続導管、70は同じく混合されるべき他の樹脂成
分Bのタンク、71はその供給ポンプ、72は供給導
管、73は切替弁等の切替装置、74は混合装置の流入
路23への接続導管である。
【0029】また、符号80はエア供給部で、81,8
4ならびに87はエア導管、82,85ならびに89は
エアと洗浄剤とを切り替える切替弁、83,86ならび
に90は接続導管、88は開閉弁である。
【0030】さらに、92は洗浄剤供給部で、91は圧
送エアの供給導管、93および94は洗浄剤の供給導管
である。
【0031】図1は注入開始直後の回路を表し、各樹脂
成分タンク60,70から供給ポンプ61,71によっ
て各樹脂成分A,Bが供給導管62,72へ圧送され
る。この混合開始に際しては、ミックスエアがエア供給
部80から供給導管を経て開閉弁88および切替弁89
を介して導管90より混合室45内へ送りこまれる。
【0032】図2は混合状態を表し、タンク60,70
からポンプ61,71によって圧送された各樹脂成分
A,Bは、導管62,72および切替装置63,73を
介して接続導管64,74より混合室45内へ流入され
るとともに、エア供給部80から供給導管を経て開閉弁
88および切替弁89を介して導管90より混合室45
内へ流入されたミックスエアとともに混合されてミスト
状混合成分が生成される。
【0033】図3は混合停止直後の状態を示すもので、
各樹脂成分タンク60,70のポンプ61,71が停止
して各樹脂成分の圧送が停止される。このとき、エア供
給部80からのエア供給はそのまま行われ、エアによる
混合室45内のクリーニングがおこなわれる。
【0034】次いで、図4のように、洗浄剤による洗浄
が行われる。すなわち洗浄時においては、まず、各樹脂
成分の供給経路に設けられた切替装置63,73が切替
えられ、かつ切替弁82,85が洗浄剤側に切替えられ
ることによって、洗浄剤供給部92よりその導管92,
93および接続導管83,86、64,74を経て、洗
浄剤が混合装置の流入路21から流入部30さらに混合
室45へ送りこまれる。
【0035】これによって、図からもよく理解されるよ
うに、各樹脂成分の流入路から混合装置までのすべての
経路が洗浄剤によって洗浄される。
【0036】さらにまた図5に示すように、クリーニン
グエアによるクリーニングが行われる。すなわち、洗浄
剤による洗浄後に、前記の切替弁82,85がエア側に
切替えらることによって、切替部63,73を介して、
エア(クリーニングエア)が、エア供給部80よりその
導管81,84および接続導管83,86、64,74
を経て、混合装置の流入路21から流入部30さらに混
合室45へ送りこまれ、エアフラッシュが行われる。
【0037】このエアフラッシュによって、各樹脂成分
の流入路から混合装置までのすべての経路が完全にクリ
ーニングされるのである。
【0038】
【発明の効果】以上図示し、説明したように、この発明
によれば、従来主として混合室内に向けられていた洗浄
を、各樹脂成分の流入路から混合装置までのすべての経
路の洗浄を行うようにしたものであるから、従来方法で
は困難であった切替部の流入部側流路や流入部周辺等に
おける洗浄を完全に行うことができるようになった。
【0039】従って、混合装置に原料の樹脂成分や一部
反応した混合成分が残留、固化してつまりを起こした
り、あるいは成形品の品質に影響を与える等の問題は一
挙に解決することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す、注入開始直後の回
路状態を表す混合装置の要部の断面図である。
【図2】同じく混合状態を表す断面図である。
【図3】その混合停止直後の状態を示す断面図である。
【図4】洗浄剤による洗浄状態を示す断面図である。
【図5】クリーニングエアによる洗浄状態を示す断面図
である。
【図6】混合装置の要部の縦断面図である。
【図7】図6の7−7線で切断した要部断面図である。
【図8】同じく図6の8−8線の要部断面図である。
【図9】従来装置の一例を示す、混合開始前の原料樹脂
の循環状態を表す混合装置の要部の断面図である。
【図10】同じく混合状態を表す断面図である。
【図11】その混合停止直後の状態を示す断面図であ
る。
【図12】洗浄剤による洗浄状態を示す断面図である。
【図13】クリーニングエアによる洗浄状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 混合装置 11 ヘッドブロック 12 フロースミキサ 13 締付ブロック13 21 樹脂成分流路 22 流入口 23 樹脂成分流路 24 流入口 25 エア流路 26 流入口 30 流入部 35 拡散流路 40 放射状流路 45 混合室 50 吐出部 60 樹脂成分Aのタンク 61 供給ポンプ 62 供給導管 63 切替装置 64 接続導管 70 樹脂成分Bのタンク 71 供給ポンプ 72 供給導管 73 切替装置 74 接続導管 80 エア供給部 82 切替弁 85 切替弁 89 切替弁 92 洗浄剤供給部 93 供給導管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂成分をそれぞれの流入部から
    混合部に供給してその混合成分を吐出する装置の前記各
    樹脂成分の供給経路に切替装置をそれぞれ設けて、前記
    切替装置を介して、洗浄剤の供給経路およびクリーニン
    グエアの供給経路をそれぞれ接続し、前記混合装置の各
    樹脂成分の流入部へ、各樹脂成分または洗浄剤もしくは
    クリーニングエアを選択的に供給するようにしたことを
    特徴とする多成分合成樹脂混合装置。
  2. 【請求項2】 複数の樹脂成分をそれぞれの流入部から
    混合部に供給してその混合成分を吐出する装置を前記各
    樹脂成分の供給停止時に洗浄するに際して、前記各樹脂
    成分の供給経路を経て洗浄剤を前記混合装置の各樹脂成
    分の流入部に供給し、次いで前記各樹脂成分の供給経路
    を経てクリーニングエアを前記混合装置の各樹脂成分の
    流入部に供給して洗浄することを特徴とする多成分合成
    樹脂混合装置の洗浄方法。
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