JP3355693B2 - 送液装置 - Google Patents

送液装置

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JP3355693B2
JP3355693B2 JP10618193A JP10618193A JP3355693B2 JP 3355693 B2 JP3355693 B2 JP 3355693B2 JP 10618193 A JP10618193 A JP 10618193A JP 10618193 A JP10618193 A JP 10618193A JP 3355693 B2 JP3355693 B2 JP 3355693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフ等
に使用される送液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフの移動相液を送給す
るために用いられる送液装置の一例を図2により説明す
る。図2に示す送液装置は1個のプランジャポンプ24
を用いたものであり、シール242によりシールされた
状態で保留部243に突出したプランジャ241を保留
部243から引き出すことにより、移動相液20を液体
槽19から保留部243に吸入し、プランジャ241を
保留部243に押し出すことにより、保留部243内の
液をカラム11の方に吐出する。吸入側のパイプ17と
保留部243との間、及び、保留部243と吐出側のパ
イプ13との間にはそれぞれチェックバルブ245、2
44が設けられ、液体槽19から移動相液20を吸入す
る時には吸入側のチェックバルブ245が開き、吐出側
のチェックバルブ244が閉じる。保留部243から液
20をカラム11に吐出するときは、吐出側のチェック
バルブ244が開き、吸入側のチェックバルブ245が
閉じる。
【0003】チェックバルブ244、245の内部は図
3に示すようになっており、液が順方向(図3では下か
ら上への方向)に流れるときはボール31がボールシー
ト32(球面座)から離れ、液は入口34から入って出
口33から流出する。液が逆方向に流れようとするとき
はボール31がボールシート32に密着して液の通過を
阻止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液体クロマトグラフで
使用する移動相液20を交換する際、吸入側のパイプ1
7の先端から空気が送液装置の流路内に入る。流路内に
空気(気泡)が入ると、特に吐出側のチェックバルブ2
44が正常に動作しなくなり、新しい移動相液20を液
体槽19から吸入することができなくなるという問題が
ある。この問題は、特に移動相液20が有機溶剤ではな
く水系である場合に顕著に現われる。これは、チェック
バルブ内に空気と液体との界面が存在すると、液体の表
面張力によりボール31がボールシート32に完全に密
着することが妨げられ、プランジャ241が保留部24
3から引き出される際に吐出側パイプ13から液が保留
部243内に吸入されるためと考えられる。このため、
従来は、移動相液20を交換する毎に、吐出側パイプ1
3の途中に設けられたドレイン切替部12に注入器を接
続し、手動で新しい移動相液20を吸い上げるという操
作が必要であった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、移動相
液の交換時等に流路内に空気が混入した場合でも、ポン
プによりそのまま新しい移動相液を吸入してしまうこと
のできる送液装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る送液装置は、液体槽から吸入側
チェックバルブを介して液体を一旦保留部に吸入し、そ
の後、保留部に吸入された液体を吐出側チェックバルブ
を介して供給先に吐出する送液装置において、吐出側チ
ェックバルブからドレインバルブまでの流路の流路抵抗
を、吸入側チェックバルブよりも液体槽側の流路の流路
抵抗よりも大きくしたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】流路に空気が混入することにより吐出側チェッ
クバルブが完全に作動しなくなっても、液体槽から保留
部に液体を吸入する際は、吐出側の流路抵抗の方が吸入
側の流路抵抗よりも大きいため、吐出側から逆流して吸
入される液体の割合が少なく、ほとんどが液体槽から正
しく吸入される。従って、暫くこのようにして保留部へ
の吸入及び保留部からの吐出を繰り返すことにより空気
はドレインバルブから排出され、その後、ドレインバル
ブを閉じることにより正常な送液が可能となる。なお、
このような効果を確実とするためには、吐出側の流路抵
抗は吸入側の流路抵抗の2倍以上としておくことが望ま
しい。
【0008】
【実施例】本発明の第1実施例として、液体クロマトグ
ラフ用送液装置を説明する。図1に示すように、本実施
例の送液装置は移動相液20を貯留する液体槽19とカ
ラム11との間に設けられる。本実施例の送液装置は、
吸入側と吐出側にそれぞれチェックバルブを備えたプラ
ンジャポンプ16と、その脈流を平滑化するためのアク
ティブ(能動的)ダンパとして作用するプランジャダン
パ14とが直列に配置された、いわゆる直列ダブルプラ
ンジャ型送液装置である。両プランジャ装置14、16
のプランジャは、所定のカムプロファイルを有するカム
21、22により駆動される。
【0009】本実施例では、プランジャポンプ16と液
体槽19との間の流路(吸入側パイプ)17には内径2
mm、長さ100mmのステンレスパイプを使用し、プ
ランジャダンパ14とカラム11との間の流路(吐出側
パイプ)13には内径1mm、長さ約300mmのステ
ンレスパイプを使用する。そして、両プランジャ装置1
4、16の間を接続する流路(中間パイプ)15には内
径0.3mm、長さ200mmの、細く、長いステンレ
スパイプを使用し、流路抵抗を吸入側パイプ17よりも
十分に大きくしている。ただし、液体槽19内に浸漬さ
れた吸入側パイプ17の先端には異物を除去するための
サクションフィルタ18が取り付けられているため、こ
のサクションフィルタ18の抵抗により、プランジャポ
ンプ16からみた吸入側の流路抵抗は、パイプ17その
ものだけを使用した場合よりも大きくはなっているが、
プランジャポンプ16からみて吐出側である中間パイプ
15の流路抵抗はそれよりも十分大きく、約2倍以上と
なっている。これにより、移動相液20の交換時等に流
路内に空気が混入し、チェックバルブが完全に動作しな
くなった場合でも、プランジャポンプ16が移動相液2
0を液体槽19から吸入する際には、中間パイプ15側
からの液の吸入量は少なく、ほとんどが液体槽19側か
ら吸入されるようになるため、確実な吸入が保証され
る。なお、液交換時にはドレイン切替部12はドレイン
側に切り替えられ、空気及び旧移動相液はドレインから
排出される。
【0010】試みに、中間パイプ15に、上記内径0.
3mm、長さ200mmのものに代え、内径0.3m
m、長さ100mmのステンレスパイプ(従って、流路
抵抗が約半分となる)を用いたところ、カラム11まで
の流路の移動相液20を全て新しい液に置換するのに要
する時間は約2倍となった。このことから逆に、中間パ
イプ15に大きい流路抵抗を設けることにより、液体の
吸入時間が短縮されることがわかる。
【0011】本発明の第2の実施例として、シングルプ
ランジャポンプを用いた液体クロマトグラフ用送液装置
を図2に示す。上記実施例の場合と全く同様に、プラン
ジャポンプ24の吐出側のパイプ13に細く、長いパイ
プを用い、或いは、フィルタのような流通抵抗を付加す
ることにより、その流路抵抗を吸入側の流路抵抗(パイ
プ17の管抵抗にサクションフィルタ18の抵抗を加え
たもの)よりも大きくする(好ましくは2倍以上とす
る)。これにより、プランジャ241が保留部243か
ら引き出される際も、吐出側から液が保留部243に戻
ることが少なくなり、液体槽19から新しい液20を吸
入することができるようになる。
【0012】なお、移動相液20を交換する際はプラン
ジャポンプ16、24を通常よりも高速で動作させるこ
とにより液交換に要する時間を短縮することが多いが、
この場合、吸入側パイプ17の先端に設けたサクション
フィルタ18の抵抗は通常の速度で吸入する場合よりも
大きくなる。従って、移動相液交換の際にそのようにプ
ランジャポンプ16、24の高速動作を行なうことが予
めわかっている場合には、プランジャポンプ16、24
の吐出側流路15、13の流路抵抗は、そのような高速
動作の際の吸入側の流路抵抗よりも大きくなるように設
定しておく必要がある。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る送液装置では、吐出側の流
路抵抗が吸入側の流路抵抗よりも大きくなるようにした
ため、流路に空気が混入し、吐出側チェックバルブが完
全に作動しなくなっても、液体槽から保留部に液体を吸
入する際に吐出側から逆流して吸入される液体の割合が
少なく、ほとんどが液体槽から正しく吸入される。従っ
て、暫くこのようにして保留部への吸入及び保留部から
の吐出を繰り返すことにより、流路から空気が押し出さ
れ、その後は正常な送液が行なわれるようになる。これ
により、例えば液体クロマトグラフで移動相を交換する
際も、ドレインに注入器を接続して手動で新移動相液を
吸引するという面倒な操作が不要となり、ポンプにより
そのまま新しい移動相液を吸入してしまうことができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例である液体クロマトグラ
フ用直列ダブルプランジャポンプ型相液装置の構成図。
【図2】 本発明の第2実施例である液体クロマトグラ
フ用シングルプランジャポンプ型相液装置の構成図。
【図3】 チェックバルブの内部構成を示す断面図。
【符号の説明】
11…カラム 13…吐出側パ
イプ 14、16、24…プランジャポンプ 15…中間パイプ 17…吸入側パ
イプ 18…サクションフィルタ 19…液体槽 20…移動相液 241…プランジャ 243…保留部 244、245…チェックバルブ 31…ボール 32…ボールシ
ート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体槽から吸入側チェックバルブを介し
    て液体を一旦保留部に吸入し、その後、保留部に吸入さ
    れた液体を吐出側チェックバルブを介して供給先に吐出
    する送液装置において、吐出側チェックバルブからドレ
    インバルブまでの流路の流路抵抗を、吸入側チェックバ
    ルブよりも液体槽側の流路の流路抵抗よりも大きくした
    ことを特徴とする送液装置。
JP10618193A 1993-04-07 1993-04-07 送液装置 Expired - Lifetime JP3355693B2 (ja)

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JP4934647B2 (ja) * 2008-08-04 2012-05-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 液体クロマトグラフ用ポンプ
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