JP2004050137A - インテリジェントフイルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】目詰まりが起こって、濾過効率や逆圧洗浄での効率の悪かったフイルタの効率と寿命アップを簡易な装置で実現する。
【解決手段】超音波の振動を密閉容器の中に伝える手段として、ホーンの振動しない部分にフランジをとりつける。このことにより貫通部の容器に振動を伝えることなく、内部のフイルタエレメントのみに振動を伝える事が可能となった。本発明の特長は、この超音波振動を加えることにより、通過を邪魔していた大きな粒子径の流体を移動、低粘度化、または粉砕し通過が阻まれていた小さい粒子径の流体を効率よく濾過できること。また、逆圧洗浄の際も同様にフイルタに付着していた粒子をフイルタから引き離し、排出する事が容易となった。
【選択図】 図4
【解決手段】超音波の振動を密閉容器の中に伝える手段として、ホーンの振動しない部分にフランジをとりつける。このことにより貫通部の容器に振動を伝えることなく、内部のフイルタエレメントのみに振動を伝える事が可能となった。本発明の特長は、この超音波振動を加えることにより、通過を邪魔していた大きな粒子径の流体を移動、低粘度化、または粉砕し通過が阻まれていた小さい粒子径の流体を効率よく濾過できること。また、逆圧洗浄の際も同様にフイルタに付着していた粒子をフイルタから引き離し、排出する事が容易となった。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、密閉容器に格納されたフイルタに、外部から直接超音波振動を与える事により、濾過効率が向上したり、逆圧洗浄が低い圧力で効率よく行えるようにしたものである。また、そのために超音波ホーンが密閉容器を振動させないように取り付け構造を工夫したものとなっている
【0002】
【従来の技術】
従来は、フイルタは流体に含まれる粒子を濾過するために、単に目の粗さと濾過面積が主にフイルタ性能に関与していた。
【0003】
そのため、フイルタが詰まると、フイルタハウジングからフイルタを取り出し洗浄して再使用するか、内部の流体の性質上、容易に交換できないものは、逆に圧力を加え詰まったものをフイルタから離脱させ再使用していた。
【0004】
しかし、系内に加圧できる圧力には限度があることと、高粘度の流体の場合、圧力が効率よく伝わらず逆圧洗浄が必ずしも有効な方法とはなっていなかった。 これを解決するため、フイルタハウジングを振動させる方法や、ハウジングの外から超音波を加える方法も一部試みられたが、内部の流体に吸収されたり、フイルタへ直接振動が伝わりにくく性能改善という点ではあまり効果が見られなかった。
【0005】
また、粉体等の振動篩として一部超音波は利用されているが、密閉流体の振動篩としての応用例は、超音波を密閉流体の中に持ち込む構造の技術的困難さから今まで試みられたことは無かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、粒子径がフイルタの目より小さいにもかかわらず濾過出来ない効率の悪い点、逆圧洗浄しようとして逆圧をかけてもフイルタに圧力が伝わらない点、これらの問題を解決できる超音波振動を密閉容器の中に持ち込む構造にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、超音波ホーンの振動の起こらない位置に密閉容器を形成するフランジを設け、ホーンの先端部に直接フイルタを取り付ける事により、圧力バウンダリを形成でき、かつフイルタを直接加振出来る。このことにより濾過中に超音波を加えたり、逆圧洗浄中に超音波を加える事により、効率よく濾過したり洗浄が容易に行え、かつフイルタの寿命が長くなるなどの効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
装置をコンパクトにするという目的を、フイルタハウジング、フイルタエレメント、ホーン、超音波振動子、電源という最小の部品構成で実現した。
【0009】
【実施例】
図4は、本発明装置の1実施例(逆圧洗浄)の断面図である。
【0010】
図4において、逆圧をかけるため上方のノズルから流体で加圧される。その際5超音波振動子の振動が2ホーンを介して4フイルタエレメントに伝わることにより、振動をかけながら逆圧洗浄が可能になった。
【0011】
超音波振動をかけながら、洗浄や濾過することにより、これまでのフイルタがなし得なかった多くの利点が生まれた。
【0012】
超音波振動をかけながら濾過する事により、非ニュートン性の流速により粘度の変わる流体は、一旦目詰まりが始まると局部的に流速が遅くなりその部分の粘度が高くなるため急激に目詰まりが進行する。超音波でフイルタに振動を加える事により局部的な粘度の上昇を抑え、目詰まりを抑えることが出来る。
【0013】
また、振動を与えながら濾過する事により、振動篩の効果も期待でき、粒子径の大きな粒子の流れ方向の後ろにある粒子径の小さな流体を通過させることが出来、濾過効率の向上が期待できる。
【0014】
振動を与えながら逆圧をかけて洗浄することは、非ニュートン性の流体の粘度を低下させて、圧力の伝わりを良くし、洗浄をスムースに出来る様にするだけでなく、フイルタの網の目に詰まった粒子を物理的な力で引き離すことや、振動で粉砕し目詰まりを解消する事にも効果がある。
【0015】
このことは、2ホーンの無振動の部分にフランジを取り付ることにより、1フイルタハウジングは振動させずに4フイルタエレメントのみを振動させることが出来る構造により可能となった。この構造により内部の流体を外部に漏らすことなく、かつフイルタエレメントのみ振動を加える事が可能となった
【0016】
構造としては、図4に示すように主に従来のフイルタにフランジ付ホーン、超音波振動子、電源を追加するのみのシンプルなシステムでフイルタシステムが製作できる。
【0017】
【発明の効果】
以上に示した、本発明のインテリジェントフイルタは、従来空気に触れると凝固しやすくなり、洗浄等メンテナンスが困難であった塗料のフイルタや、高粘度の樹脂のフイルタの洗浄を、密閉したまま簡単な逆圧洗浄で効率よく行えるようにしただけでなく、濾過時の効率を高める積極的な使い方も可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフイルタの濾過時の流れを示した説明図である。
【図2】フイルタ濾過のメカニズムを模した説明図である。
【図3】従来のフイルタの逆圧洗浄を示した説明図である。
【図4】本発明の構造を示した説明図である。
【図5】フイルタに超音波を加えた濾過の説明図である
【符号の説明】
1 フイルタハウジング
2 ホーン
3 フランジ
4 フイルタエレメント
5 超音波振動子
6 シール用Oリング
7 電源
【発明が属する技術分野】
本発明は、密閉容器に格納されたフイルタに、外部から直接超音波振動を与える事により、濾過効率が向上したり、逆圧洗浄が低い圧力で効率よく行えるようにしたものである。また、そのために超音波ホーンが密閉容器を振動させないように取り付け構造を工夫したものとなっている
【0002】
【従来の技術】
従来は、フイルタは流体に含まれる粒子を濾過するために、単に目の粗さと濾過面積が主にフイルタ性能に関与していた。
【0003】
そのため、フイルタが詰まると、フイルタハウジングからフイルタを取り出し洗浄して再使用するか、内部の流体の性質上、容易に交換できないものは、逆に圧力を加え詰まったものをフイルタから離脱させ再使用していた。
【0004】
しかし、系内に加圧できる圧力には限度があることと、高粘度の流体の場合、圧力が効率よく伝わらず逆圧洗浄が必ずしも有効な方法とはなっていなかった。 これを解決するため、フイルタハウジングを振動させる方法や、ハウジングの外から超音波を加える方法も一部試みられたが、内部の流体に吸収されたり、フイルタへ直接振動が伝わりにくく性能改善という点ではあまり効果が見られなかった。
【0005】
また、粉体等の振動篩として一部超音波は利用されているが、密閉流体の振動篩としての応用例は、超音波を密閉流体の中に持ち込む構造の技術的困難さから今まで試みられたことは無かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、粒子径がフイルタの目より小さいにもかかわらず濾過出来ない効率の悪い点、逆圧洗浄しようとして逆圧をかけてもフイルタに圧力が伝わらない点、これらの問題を解決できる超音波振動を密閉容器の中に持ち込む構造にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、超音波ホーンの振動の起こらない位置に密閉容器を形成するフランジを設け、ホーンの先端部に直接フイルタを取り付ける事により、圧力バウンダリを形成でき、かつフイルタを直接加振出来る。このことにより濾過中に超音波を加えたり、逆圧洗浄中に超音波を加える事により、効率よく濾過したり洗浄が容易に行え、かつフイルタの寿命が長くなるなどの効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
装置をコンパクトにするという目的を、フイルタハウジング、フイルタエレメント、ホーン、超音波振動子、電源という最小の部品構成で実現した。
【0009】
【実施例】
図4は、本発明装置の1実施例(逆圧洗浄)の断面図である。
【0010】
図4において、逆圧をかけるため上方のノズルから流体で加圧される。その際5超音波振動子の振動が2ホーンを介して4フイルタエレメントに伝わることにより、振動をかけながら逆圧洗浄が可能になった。
【0011】
超音波振動をかけながら、洗浄や濾過することにより、これまでのフイルタがなし得なかった多くの利点が生まれた。
【0012】
超音波振動をかけながら濾過する事により、非ニュートン性の流速により粘度の変わる流体は、一旦目詰まりが始まると局部的に流速が遅くなりその部分の粘度が高くなるため急激に目詰まりが進行する。超音波でフイルタに振動を加える事により局部的な粘度の上昇を抑え、目詰まりを抑えることが出来る。
【0013】
また、振動を与えながら濾過する事により、振動篩の効果も期待でき、粒子径の大きな粒子の流れ方向の後ろにある粒子径の小さな流体を通過させることが出来、濾過効率の向上が期待できる。
【0014】
振動を与えながら逆圧をかけて洗浄することは、非ニュートン性の流体の粘度を低下させて、圧力の伝わりを良くし、洗浄をスムースに出来る様にするだけでなく、フイルタの網の目に詰まった粒子を物理的な力で引き離すことや、振動で粉砕し目詰まりを解消する事にも効果がある。
【0015】
このことは、2ホーンの無振動の部分にフランジを取り付ることにより、1フイルタハウジングは振動させずに4フイルタエレメントのみを振動させることが出来る構造により可能となった。この構造により内部の流体を外部に漏らすことなく、かつフイルタエレメントのみ振動を加える事が可能となった
【0016】
構造としては、図4に示すように主に従来のフイルタにフランジ付ホーン、超音波振動子、電源を追加するのみのシンプルなシステムでフイルタシステムが製作できる。
【0017】
【発明の効果】
以上に示した、本発明のインテリジェントフイルタは、従来空気に触れると凝固しやすくなり、洗浄等メンテナンスが困難であった塗料のフイルタや、高粘度の樹脂のフイルタの洗浄を、密閉したまま簡単な逆圧洗浄で効率よく行えるようにしただけでなく、濾過時の効率を高める積極的な使い方も可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフイルタの濾過時の流れを示した説明図である。
【図2】フイルタ濾過のメカニズムを模した説明図である。
【図3】従来のフイルタの逆圧洗浄を示した説明図である。
【図4】本発明の構造を示した説明図である。
【図5】フイルタに超音波を加えた濾過の説明図である
【符号の説明】
1 フイルタハウジング
2 ホーン
3 フランジ
4 フイルタエレメント
5 超音波振動子
6 シール用Oリング
7 電源
Claims (3)
- 流体を濾過するフイルタに、直接超音波振動を与え、流体の粘度が高くなることを抑えたり、振動によりフイルタの効率をあげたフイルタ。
- フイルタが目詰まりした場合、フイルタに直接振動を与える事により、目詰まりした流体の粘度が低下したり、振動により粉砕される事により、逆圧洗浄しやすくしたフイルタ。
- 超音波ホーンの振動しないポイントにフランジを設ける事により、流体を密閉しかつ効率的にフイルタに振動を与える事ができる構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214604A JP2004050137A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | インテリジェントフイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214604A JP2004050137A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | インテリジェントフイルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004050137A true JP2004050137A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31936853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002214604A Pending JP2004050137A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | インテリジェントフイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004050137A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254071A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Koei Moss Filter Kogyo Kk | 超音波装置 |
WO2010007862A1 (ja) | 2008-07-14 | 2010-01-21 | 株式会社 フジミインコーポレーテッド | ろ過方法、およびそれを用いた研磨用組成物の精製方法ならびにろ過に用いるフィルターの再生方法およびフィルター再生装置 |
JP2013165724A (ja) * | 2007-03-02 | 2013-08-29 | Smith & Nephew Plc | 生物学的サンプルろ過中の超音波、逆流洗浄、およびフィルタ運動によるフィルタ洗浄装置および方法 |
CN105085894A (zh) * | 2014-05-19 | 2015-11-25 | 沙特基础全球技术有限公司 | 连续熔体聚碳酸酯生产方法中的熔体过滤器对准 |
US9796813B1 (en) | 2014-11-25 | 2017-10-24 | Sabic Global Technologies B.V. | Filter alignment in a polycarbonate production process |
WO2024105895A1 (ja) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 株式会社つくりのちえ | 超音波液体処理装置 |
-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002214604A patent/JP2004050137A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254071A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Koei Moss Filter Kogyo Kk | 超音波装置 |
JP2013165724A (ja) * | 2007-03-02 | 2013-08-29 | Smith & Nephew Plc | 生物学的サンプルろ過中の超音波、逆流洗浄、およびフィルタ運動によるフィルタ洗浄装置および方法 |
WO2010007862A1 (ja) | 2008-07-14 | 2010-01-21 | 株式会社 フジミインコーポレーテッド | ろ過方法、およびそれを用いた研磨用組成物の精製方法ならびにろ過に用いるフィルターの再生方法およびフィルター再生装置 |
US9149744B2 (en) | 2008-07-14 | 2015-10-06 | Fujimi Incorporated | Filtration method, method for purifying polishing composition using it, method for regenerating filter to be used for filtration, and filter regenerating apparatus |
CN105085894A (zh) * | 2014-05-19 | 2015-11-25 | 沙特基础全球技术有限公司 | 连续熔体聚碳酸酯生产方法中的熔体过滤器对准 |
US9796813B1 (en) | 2014-11-25 | 2017-10-24 | Sabic Global Technologies B.V. | Filter alignment in a polycarbonate production process |
WO2024105895A1 (ja) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 株式会社つくりのちえ | 超音波液体処理装置 |
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