JP2011518122A - 脂環式部分を含むポリフェノール性化合物およびエポキシ樹脂、ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

脂環式部分を含むポリフェノール性化合物およびエポキシ樹脂、ならびにそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

脂環式部分を含むエポキシ樹脂およびポリフェノール性化合物の混合物、それらの製造方法、ならびにこれらの樹脂および/または混合物を含む混合物および硬化生成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、全体として、脂環式部分を含むポリフェノール性化合物およびエポキシ樹脂、それらの製造方法、およびそれらの樹脂から作製された熱硬化生成物に関する。
例えば、プリント回路基板で使用される電気積層板は、ますます鉛フリーはんだを使用して加工されるようになっている。対応する積層板は、高耐熱性のエポキシ系材料を必要とする。しかし、必要とされる耐熱性を示すエポキシ系材料は、典型的には高度に架橋され、著しい脆性を示す。また、高度に架橋される材料に必要とされる高官能基数のエポキシ樹脂は、通常、未硬化状態で高粘度を示す。
今回、予想外なことに、(cis−および/もしくはtrans−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドならびに/またはcis−および/もしくはtrans−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドの形の)シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドとフェノールの(酸触媒)縮合によって、そのフェノール性水酸基の(例えば、エピクロロヒドリンとの反応による)エポキシ化時に、ノボラック系エポキシ樹脂に比べて、(ガラス転移温度および熱分解温度の上昇によって明らかなように)耐熱性の向上および(ガラス転移温度を超える温度におけるゴム弾性率の大幅な低下によって明らかなように)靭性の向上を示すエポキシ樹脂を生じるポリフェノール性化合物の混合物がもたらされることが判明した。他の脂環式ジカルボキシアルデヒドおよび/または他のフェノール性化合物に由来する樹脂は、同様の挙動を示すものと予想される。
したがって、本発明は、ポリフェノール性化合物の混合物を調製する方法を提供する。本方法は、約5から約24個の環炭素原子を有するシクロアルカンのジアルデヒドとフェノール性化合物を、少なくとも約20重量%の式(I)のポリフェノール性化合物:

[式中、
pは0または1から約19の整数であり、
mはそれぞれ独立に、0、1、または2であり、
部分(moieties)Rは独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルコキシ、場合によって置換されているアルケニル、場合によって置換されているアルケニルオキシ、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているアラルキル、場合によって置換されているアリールオキシ、および場合によって置換されているアラルキルオキシを表し、
部分Qは水素を表し、
上記の式(1)において含まれている非芳香族環状部分はいずれも、1つもしくは複数の置換基を場合によって有していてもよく、かつ/または1つもしくは複数の二重結合を場合によって含んでいてもよい]
を含むポリフェノール性化合物の混合物をもたらすフェノール性水酸基とアルデヒド基の比で反応(縮合)させるステップを含む。
本方法の一態様において、ポリフェノール性化合物の混合物は、式(I)のポリフェノール性化合物を少なくとも約50重量%含んでいてもよい。
本方法の別の態様において、フェノール性化合物とシクロアルカンジアルデヒドのモル比は、少なくとも約5:1であってもよい。
本方法のさらに別の態様において、シクロアルカンは、6から約19個の環炭素原子、例えば6、7、または8個の環炭素原子を有していてもよい。好ましくは、ジアルデヒドは、シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドの1つまたは複数の異性体を含む。
本方法のさらに別の態様において、フェノール性化合物はフェノールを含んでいてもよい。
本発明は、(その様々な態様を含めて)上記の本発明の方法で得ることができるポリフェノール性化合物の混合物も提供する。
本発明は、エポキシ樹脂を調製する方法、および本方法で得ることができるエポキシ樹脂も提供する。本方法は、本発明のポリフェノール性化合物の混合物のフェノール性水酸基をグリシジルエーテル基に部分変換または(実質的に)完全変換するステップを含む。
その一態様において、本方法は、ポリフェノール性化合物の混合物とエピクロロヒドリンを接触させるステップを含んでいてもよい。
本方法の別の態様において、フェノール性水酸基は実質的にすべてが、グリシジルエーテル基に変換されてもよい。
本発明は、(i)本発明によるポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態と、(ii)(i)と反応することができる少なくとも1つの化合物および/またはそのプレポリマーとを含む第1の(硬化性)混合物も提供する。(この化合物および/またはそのプレポリマーは、例えば本発明のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマーを含んでいてもよい)。
本発明は、(i)本発明のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態と、(ii)(i)と反応することができる少なくとも1つの化合物および/またはそのプレポリマーとを含む第2の(硬化性)混合物も提供する。(この化合物および/またはそのプレポリマーは、例えば本発明によるポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態を含んでいてもよい)。
本発明は、(i)(a)本発明のポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態ならびに(b)本発明のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態の少なくとも1つと、(ii)(c)ノボラック樹脂および(d)(b)と異なるエポキシ樹脂の少なくとも1つとを含む第3の(硬化性)混合物も提供する。
一態様において、第3の混合物は、ノボラック樹脂の水酸基をグリシジルエーテル基に部分変換または実質的に完全変換することによって得ることができるエポキシ樹脂(d)を含んでいてもよい。
別の態様において、第3の混合物は、臭素化エポキシ樹脂を含んでいてもよい。
上記の第1から第3の混合物の一態様において、これらの混合物はそれぞれ、重合触媒、共硬化剤、難燃剤、難燃剤の相乗剤、溶媒、フィラー、ガラス繊維、接着促進剤、湿潤助剤、分散助剤、表面改質剤、熱可塑性ポリマー、および離型剤から選択される1つまたは複数の物質をさらに含んでいてもよい。
これらの混合物のそれぞれの別の態様において、対応する混合物は部分硬化または完全硬化してもよい。
本発明は、上記の本発明の第1、第2、および/または第3の混合物(それらの様々な態様を含む)を部分硬化または完全硬化された状態で含む生成物も提供する。例えば、生成物は、電気積層板、IC基板、成型品(molding)、コーティング、ダイアタッチ(die attach)およびモールドコンパウンド(mold compound)調合物(formulation)、複合体(composite)、ポッティング組成物(potting composition)、ならびに/または接着剤であってもよい。
本発明は、ノボラック樹脂および/またはエポキシ化ノボラック樹脂から作製された材料の耐熱性および/または靭性を向上させる方法も提供する。本方法は、ノボラック樹脂および/またはエポキシ化ノボラック樹脂の少なくとも一部分を、(a)上記の本発明のポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態、ならびに(b)上記の本発明のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態の少なくとも1つで置換するステップを含む。
本発明は、式(I)の多官能性化合物:

[式中:
pは0または1から約19の整数であり、
mはそれぞれ独立に、0、1、または2であり、
部分Rは独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルコキシ、場合によって置換されているアルケニル、場合によって置換されているアルケニルオキシ、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているアラルキル、場合によって置換されているアリールオキシ、および場合によって置換されているアラルキルオキシを表し、
部分Qは独立に、水素およびグリシジルを表し、
上記の式(1)において含まれている非芳香族環状部分はいずれも、1つもしくは複数の置換基を場合によって有していてもよく、かつ/または1つもしくは複数の二重結合を場合によって含んでいてもよい]
も提供する。
一態様において、上記の式(I)における部分Qは、同一であってもよい。例えば、すべての部分Qは水素を表してもよく、または実質的にすべての部分Qはグリシジル基を表してもよい。
別の態様において、上式におけるpは、1から約14の値、例えば1、2、または3、好ましくは1の値を有していてもよい。
本発明の多官能性化合物のさらに別の態様において、式(I)におけるmはそれぞれ独立に、0または1を表してもよい。
さらに別の態様において、本発明の多官能性化合物は、ジメチルシクロヘキサンテトラフェノールおよびジメチルシクロヘキサンテトラフェノールテトラグリシジルエーテルから選択されてもよい。
本発明の他の特徴および利点は、以下の発明の説明に記載され、その説明からも明らかになり、または本発明の実施によってわかることもある。本発明は、特に本明細書およびこの特許請求の範囲において指摘されている組成物、生成物、および方法によって実現および達成される。
別段の記述のない限り、化合物または成分という言葉は、化合物または成分それ自体、ならびに化合物の混合物などの他の化合物または成分との組合せを包含する。
本明細書では、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈上からそうでないことがはっきりしていない限り、その複数を包含する。
別段の示唆のない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される材料の量、反応条件などを表すすべての数値は、すべての場合に「約」という用語で修飾されていると理解されたい。したがって、別段の指示のない限り、次の明細書および添付の特許請求の範囲で記載の数値パラメーターは、本発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変わり得る近似値である。少なくとも、そして特許請求の範囲への均等論の適用を限定しようとするものと見なされることなく、各数値パラメーターは、有効数字の数および一般的な丸め技法を考慮に入れて解釈されるべきである。
さらに、本明細書内における数値範囲の列挙は、その範囲内のすべての数値および範囲の開示であるとみなされる。例えば、範囲が約1から約50である場合、例えば1、7、34、46.1、23.7、または範囲内の他のいかなる値もしくは範囲が含まれるとみなされる。
本明細書で示される詳細は、一例であり、本発明の実施形態を例示的に考察するためにすぎず、本発明の原則および概念的態様の最も有用で容易に理解される説明であると思われるものを提供するために記載されている。この点に関しては、本発明の実施形態を、本発明を基本的に理解するのに必要な説明より詳細に示すものではなく、説明によって、本発明のいくつかの形態を実際にいかに実施するかを当業者に明らかにする。
上記に示すように、本発明は、とりわけ少なくとも約20重量%の上記の式(I)のポリフェノール性化合物(式中、Q=水素)を含むポリフェノール性化合物の混合物を調製する方法を提供する。例えば、式(I)のポリフェノール性化合物は、ポリフェノール性化合物の混合物の少なくとも約30%、例えば少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100重量%までも占めることがある。本発明のポリフェノール性化合物の混合物の残部には、通常、式(I)のポリフェノール性化合物より縮合度の高い(および/または低い)縮合生成物が含まれる。
好ましくは、ポリフェノール性化合物の混合物の多分散性(Mw/Mn;Mw=重量平均分子量、およびMn=数平均分子量)は、約2以下、例えば約1.8以下、約1.5以下、または約1.3以下である。混合物における1分子当たりの平均水酸基数は、通常少なくとも約4、例えば少なくとも約4.5または少なくとも約5である。好ましくは、約6以下、例えば約5.5以下または約5以下である。
本方法は、約5から約24個の環炭素原子を有するシクロアルカンジカルボキシアルデヒド(cycloalkane dicarboxaldehyde)とフェノール性化合物を、好ましくは所望の多分散性を有するポリフェノール性化合物の混合物をもたらすフェノール性化合物とシクロアルカンジカルボキサルデイド(dicarboxaldeyde)の比で縮合させるステップを含む。反応において使用されるフェノール性化合物とシクロアルカンジカルボキシアルデヒドのモル比は、通常少なくとも約4:1(すなわち、アルデヒド基1個当たり少なくとも約2個のフェノール性水酸基)、例えば少なくとも約4.3:1または少なくとも約4.5:1である。好ましくは、少なくとも約5:1、例えば少なくとも約5.5:1、少なくとも約6:1、または少なくとも約6.5:1でさえあり、約12:1まで、約15:1まで、約20:1まで、またはそれ以上さえあり得る。フェノール性水酸基とアルデヒド基の比が高くなると、行われるオリゴマー化の程度が低くなり、多分散性およびMwも通常低くなる。
上記の方法において出発材料として使用されるシクロアルカンジカルボキシアルデヒドは、5から約19個の環炭素原子、例えば約12個までまたは約10個までの環炭素原子、例えば6、7、8、または9個の環炭素原子を有することができる。例えば、シクロアルカンジカルボキシアルデヒドは、特定のジカルボキシアルデヒドの(位置異性体および立体異性体を含めた)1つまたは複数の異性体を含んでいてもよい。シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド異性体の場合(cisおよび/またはtrans−シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシアルデヒドを使用することも可能であるが)、非限定的な例として、cis−シクロヘキサン−1,3−ジカルボキシアルデヒド、trans−シクロヘキサン−1,3−ジカルボキシアルデヒド、cis−シクロヘキサン−1,4−ジカルボキシアルデヒド、およびtrans−シクロヘキサン−1,4−ジカルボキシアルデヒドのうちの1つまたは複数を使用することができる。また、例えば環炭素原子の数、ならびに/または環置換基の有無、数および/もしくはタイプが異なる2つ以上のジカルボキシアルデヒドの混合物(例えば、1つまたは複数のシクロヘキサンジカルボキシアルデヒド異性体と1つまたは複数のシクロオクタンジカルボキシアルデヒド異性体との混合物)も、本発明の方法で使用してもよい。
本発明の方法で使用するためのジカルボキシアルデヒドのシクロアルカン部分は、1個もしくは複数(例えば、1、2、3、または4個)の二重結合を含んでいてもよく、かつ/または1個もしくは複数(例えば、1、2、または3個)の追加の置換基を場合によって有していてもよい。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。シクロアルカン環上に存在することができる置換基の非限定な例は、アルキル基、例えば1から約6個の炭素原子を有する場合によって置換されているアルキル基(例えば、メチルまたはエチル)、場合によって置換されているアリール(特に、場合によって置換されているフェニル)、および例えばF、Cl、Brなどのハロゲン原子である。アルキル基およびアリール基は、例えば1個または複数のハロゲン原子、例えばF、Cl、Brなどで置換されていてもよい。
本発明の方法で使用するためのフェノール性化合物は、(非置換)フェノールとすることができる。さらに、フェノールの芳香族環は、1個または複数(例えば、1、2、3、または4個)の置換基、例えば1または2個の置換基を含んでいてもよい。2個以上の置換基が存在する場合、それらは同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。フェノール環上に存在することができる置換基の非限定な例は、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、好ましくはClまたはBr)、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、好ましくは1から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルキル、好ましくは約5から約8個の炭素原子を有する非置換または置換シクロアルキル、好ましくは1から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルコキシ、好ましくは3から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルケニル、好ましくは3から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルケニルオキシ、好ましくは6から約10個の炭素原子を有する非置換または置換アリール、好ましくは7から約12個の炭素原子を有する非置換または置換アラルキル、好ましくは6から約10個の炭素原子を有する非置換または置換アリールオキシ、および好ましくは7から約12個の炭素原子を有する非置換または置換アラルコキシである。
「アルキル」および「アルケニル」という用語が本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるときはいつでも、これらの用語は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、およびシクロヘキセニルなどの対応する脂環式の基も包含することを理解されたい。また、2つのアルキル基および/またはアルケニル基が脂肪族または芳香族環の2個の炭素原子に結合しているとき、これらは、一緒になって、アルキレンまたはアルケニレン基を形成し、この基が結合している炭素原子と一緒になって、好ましくは5員または6員環構造になることもできる。炭素原子が隣接していない場合、この環構造は二環式化合物を生じることができる。
上記のアルキル基およびアルコキシ基は、1から約4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を含むことが多い。これらの基の非限定的な具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチル、ならびにメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、およびtert−ブトキシが挙げられる。アルキル基およびアルコキシ基は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)の置換基で置換されていてもよい。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよく、好ましくは同一である。これらの置換基の非限定的な例として、F、Cl、Brなどのハロゲン原子が挙げられる。置換アルキルおよびアルコキシ基の非限定的な例としては、CF、CFCH、CCl、CClCH、CHCl、CHCl、CHBr、CClO、CHClO、CHClO、およびCHBrOが挙げられる。
上記のアルケニル基およびアルケニルオキシ基は、3または4個の炭素原子、特に3個の炭素原子を含むことが多い。これらの基の非限定的な具体例は、アリル、メタリル、および1−プロペニルである。アルケニル基およびアルケニルオキシ基は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)の置換基で置換されていてもよい。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよく、好ましくは同一である。これらの置換基の非限定的な例として、F、Cl、Brなどのハロゲン原子が挙げられる。
上記のアリール基およびアリールオキシ基は、しばしばフェニル基およびフェノキシ基である。アリール基およびアリールオキシ基は、1個または複数(例えば、1、2、3、4、または5個)の置換基で置換されていてもよい。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。これらの置換基の非限定的な例としては、ニトロ、シアノ、例えばF、Cl、Brなどのハロゲン、場合によってハロゲンで置換されている、1から約6個の炭素原子、例えば1から約4個の炭素原子を有するアルキル(例えば、メチルまたはエチル)、および場合によってハロゲンで置換されている、1から約6個の炭素原子、例えば1から約4個の炭素原子を有するアルコキシ(例えば、メトキシまたはエトキシ)が挙げられる。置換アリール基およびアリールオキシ基の非限定的な具体例としては、トリル、キシリル、エチルフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、トリルオキシ、キシリルオキシ、エチルフェノキシ、クロロフェノキシ、およびブロモフェノキシが挙げられる。
上記のアラルキル基およびアラルコキシ基は、しばしばベンジル基、フェネチル基、ベンジルオキシ基、またはフェネトキシ基である。これらの基は、(好ましくは、置換されているとしても、アリール環上が)1個または複数(例えば、1、2、3、4、または5個)の置換基で置換されていてもよい。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。これらの置換基の非限定的な例としては、ニトロ、シアノ、例えばF、Cl、Brなどのハロゲン、場合によってハロゲンで置換されている、1から約6個の炭素原子、例えば1から約4個の炭素原子を有するアルキル(例えば、メチルまたはエチル)、および場合によってハロゲンで置換されている、1から約6個の炭素原子、例えば1から約4個の炭素原子を有するアルコキシ(例えば、メトキシまたはエトキシ)が挙げられる。
もちろん、ジカルボキシアルデヒドの場合のように、異なる2つ以上のフェノール性化合物(例えば、フェノールと置換フェノール、または異なる2つの置換フェノール化合物)を本発明の方法において使用してもよいが、これは通常好ましくない。
本発明のポリフェノール性化合物の混合物を調製する方法の出発材料である脂環式ジカルボキシアルデヒドは、当業者によく知られている方法で調製することができる。非限定的な例として、シクロヘキサン(1,3および/または1,4)−ジカルボキシアルデヒドは、例えばシクロヘキセンカルボキシアルデヒドのヒドロホルミル化で生成することができ、シクロヘキセンカルボキシアルデヒドは、例えばブタジエン、ピペリレン、イソプレン、クロロプレンなどの共役ジエンと、例えばアクロレイン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド、またはシンナムアルデヒドなどの場合によって置換されている、親ジエン体であるα,β−不飽和アルデヒドとのDiels−Alder反応で調製することができる。この点に関しては、例えば米国特許第6,252,121号および特開2002−212109号を参照することができ、それらの開示内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。これらの反応に限定するものではないが、以下に概略的に示すことができる。
以下のスキームに示すように、Diels−Alder反応において、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、またはフランなどの環式ジエンを共役ジエンとして使用することによって、二環式不飽和アルデヒドを得ることができる。
脂環式ジカルボキシアルデヒドは、例えば米国特許第5,138,101号およびDE 198 14 913に記載されているように、例えばシクロオクタジエンなどの環式ジオレフィンのヒドロホルミル化によっても、またはノルボルネンなどの二環式オレフィンをオゾン分解して、シクロペンタンジカルボキシアルデヒドを生成することによっても調製することができる(例えば、Perry、J.Org.Chem.、42巻、829〜833ページ、1959年を参照のこと)。これら3文献の開示内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
非限定的な例として、1つまたは複数の(場合によって置換されている)シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドと(場合によって置換されている)フェノールの縮合によって、(場合によって置換されている)シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドテトラフェノールの1つまたは複数の異性体を、縮合度のより高い(およびより低い)化合物と共に含むポリフェノール性化合物の混合物がもたらされる。
上記の式(I)において、pは0または1から約19まで、例えば約14まで、約12まで、もしくは約8までの整数であり、具体的には例えば1、2、3、4、5、6、および7であり、1、2、もしくは3が好ましく、1が特に好ましい。
上記の式(I)における中央の脂環式部分は(通常二重結合を全く含まないが)、1個もしくは複数(例えば、1、2、3、または4個)の二重結合を含んでいてもよく、かつ/または1個もしくは複数(例えば、1、2、または3個)の置換基を有することができる。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。中央の脂環式部分上に存在することができる置換基の非限定的な例は、上記に示した。
上記の式(I)におけるmの値はそれぞれ独立に、0、1、または2である。好ましくは、mの値は同一である。mが0または1に等しいことも好ましい。
上記の式(I)における部分Rは独立に、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、好ましくはClまたはBr)、シアノ(−CN)、ニトロ、ヒドロキシ、好ましくは1から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルキル、好ましくは1から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルコキシ、好ましくは3から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルケニル、好ましくは3から約6個の炭素原子を有する非置換または置換アルケニルオキシ、好ましくは6から約10個の炭素原子を有する非置換または置換アリール、好ましくは7から約12個の炭素原子を有する非置換または置換アラルキル、好ましくは6から約10個の炭素原子を有する非置換または置換アリールオキシ、および好ましくは7から約12個の炭素原子を有する非置換または置換アラルコキシを表す。
部分Rの例示的および好ましい意味に関して、本発明の方法の出発材料である置換フェノール上の置換基に関して上記に示した解説が全体として当てはまり、参照することができる。
本発明のポリフェノール性化合物の混合物の調製では、例えばノボラック樹脂の調製で通常の反応条件を(本発明の方法ではノボラック樹脂の調製の場合より典型的にははるかに高い、フェノール性水酸基数とアルデヒド基数の比を除いて)使用することができる。非限定的な例として、約20℃から約80℃の反応温度を使用することができる。(1つまたは複数の)ジカルボキシアルデヒドと(1つまたは複数の)フェノール性化合物との反応を触媒する酸性触媒としては、例えば(ホルムアルデヒド系)ノボラック樹脂の調製において通常使用されるものなどの無機酸および有機酸を使用することができる。本発明の方法で使用するための特に好ましい酸性触媒は、p−トルエンスルホン酸である。反応物質の少なくとも1つが、反応温度において液体である場合、溶媒の使用を不要にすることができるが、もちろん溶媒を使用してもよい。
フェノール性化合物とホルムアルデヒドとは異なるアルデヒドとを反応させることによってポリフェノール性化合物を生成するための好適な反応条件に関して、例えば米国特許第5,012,016号およびKirk−Othmer、Encyclopedia of Chemical Technology、1996年、John Wiley & Sons、「Phenolic Resin」の章(著者:Peter Kopf)、18巻、603〜644ページを参照することができ、それらの開示内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
本方法は、それによって得ることができるポリフェノール性化合物の混合物に関する限り、非常に多様である。例えば、高い平均官能基数を有する非常に低多分散性の生成物混合物を、本方法で生成することができる。非限定的な例として、本発明の方法における出発材料としてシクロヘキサンジカルボキシアルデヒドおよびフェノールを使用するとき、フェノール性水酸基とアルデヒド官能基の比を比較的高くして、オリゴマー化度を低く保つことによって、重量平均分子量(Mw)約930および数平均分子量(Mn)約730および/または1分子当たり平均約6個の水酸基を有する生成物を生成することができる。次いで、過剰のフェノール性出発材料は、例えば蒸留で除去することができる。
本発明のポリフェノール性化合物の混合物の水酸基をグリシジルエーテル基(すなわち、式−O−CH−CH(O)CH基)に変換して、エポキシ樹脂を生成することは、例えば通常の方法を使用することによって可能である。通常は、ポリフェノール性化合物の混合物のフェノール性水酸基の少なくとも約60%、例えば少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または実質的に全部(約100%)までもが、グリシジルエーテル基に変換される。
非限定的な例として、エポキシ樹脂を調製するには、本発明の方法で調製されたポリフェノール性化合物の混合物を、塩基の存在下で、かつ場合によって溶媒の存在下でエピクロロヒドリンと反応させることができる。エピクロロヒドリンは、ポリフェノール性化合物の混合物において存在する水酸基に対して少なくともほぼ化学量論量で通常使用される。特に、エピクロロヒドリンのエポキシ基数とポリフェノール性化合物の混合物において存在する水酸基数との比は、しばしば少なくとも約2:1、例えば少なくとも約2.5:1、少なくとも約3:1、少なくとも約4:1、または少なくとも約5:1であるが、通常約30:1以下、例えば約20:1以下、約15:1以下、または約12:1以下である。
上記の反応で使用するための塩基の非限定的な例は、アルカリおよびアルカリ土類水酸化物などの無機塩基である。NaOHおよびKOHは、好ましい塩基材料の例である。ポリフェノール性化合物の混合物中に存在する塩基と水酸基の当量比は、通常少なくとも約0.9:1、例えば少なくとも約0.95:1、または少なくとも約0.98:1であるが、通常約1.2:1以下、例えば約1.1:1以下、または約1.05:1以下である。
通常、約20℃から約85℃の反応温度、例えば約40℃から約80℃または約50℃から約70℃の反応温度が使用される。
反応時間は、例えば使用される反応物質、反応温度、使用される(1つまたは複数の)溶媒、反応スケールなどに応じて実質的に変わり得るが、しばしば約2時間から約6時間、例えば約3時間から約5時間の範囲である。
エポキシ化反応は、溶媒を用いても用いなくても実施することができる(後者の場合、エピクロロヒドリンが反応媒体としても働くことができる)。エポキシ化反応に好適な溶媒の非限定的な例としては、イソプロピルアルコールなどの低分子量アルコール、Dowanol(登録商標)PMなどのグリコールエーテル、ジメチルスルホキシドなどの極性非プロトン性溶媒、塩素化炭化水素、脂肪族および脂環式のエーテルおよびジエーテル、芳香族炭化水素、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
ポリフェノール性化合物の混合物と本発明のエポキシ樹脂は両方とも、単独で、すなわち他の何らかの樹脂を添加することなく使用して(または本発明のエポキシ樹脂と本発明のポリフェノール性化合物の混合物だけの混合物として使用して)、硬化生成物を作製することができるが、これらは、通常、本発明のエポキシ樹脂および本発明のポリフェノール性化合物の混合物とは異なる1つまたは複数の樹脂と組み合わせて使用される。例えば、ポリフェノール性化合物の混合物および/または本発明のエポキシ樹脂は、対応する硬化生成物の耐熱性および/または靭性を向上させるために、例えばビスフェノールAまたはビスフェノールFのジグリシジルエーテル、およびフェノールノボラックまたはクレゾールノボラック樹脂のグリシジルエーテル(すなわち、ホルムアルデヒド系フェノール樹脂のグリシジルエーテル)などの他のエポキシ樹脂と組み合わせてもよい。対応する混合物は、樹脂成分の全重量に対して約5%から約95重量%、例えば約10%から約90%、約20%から約80%、約30%から約70%、または約40%から約60重量%のポリフェノール性化合物の混合物および/または本発明のエポキシ樹脂を含むことが多い。
例えば、本発明のエポキシ樹脂は、例えばテトラブロモビスフェノールA(TBBA)、TBBAのジグリシジルエーテル、またはTBBAに由来するオリゴマーエポキシ樹脂などの臭素化ビスフェノールと組み合わせて使用することもでき、電気積層板(例えば、FR4電気積層板)の製造に使用することができる。フタラート(例えば、ジオクチルフタラート)、ホスファート、ホスホナート、およびホスフィナート、特にDOPO(6H−ジベンゾ[c,e][1,2]オキサホスホリン−6−オキシド)に由来するものなどの非臭素化難燃剤を使用して、それぞれ臭素化エポキシ樹脂またはハロゲン不含エポキシ樹脂を得ることもでき、電気積層板(例えば、FR4電気積層板)の製造に使用することができる。このような調合物のための典型的な硬化剤の例としては、ジシアンジアミド、ポリフェノール(例えば、本発明のポリフェノール性化合物の混合物など)、および無水物が挙げられる。対応する調合物を作製するのに使用することができる溶媒の例としては、アセトン、2−ブタノン、シクロヘキサノン、メトキシプロパノール、およびメトキシプロパノールアセタートが挙げられる。使用することができる他の添加剤、触媒、およびフィラー(fillers)の例としては、通常使用されるものが挙げられる。
本発明のポリフェノール性化合物の混合物は、この混合物を、例えばエポキシノボラックおよびビスフェノールAなどのビスフェノールのジグリシジルエーテルなどのエポキシ樹脂と組み合わせることによって、本発明のエポキシ樹脂と同様に使用することができる。上述されたような追加の硬化剤を、臭素化および/または非臭素化難燃剤、例えばフタラート、例えばジオクチルフタレートなどと共に添加して、電気積層板(例えば、FR4電気積層板)の製造に使用することができるハロゲン不含樹脂を得ることができる。
ポリフェノール性化合物の混合物および本発明のエポキシ樹脂と組み合わせる(かつ共硬化する)ことができる化合物および樹脂の他の非限定的な例は、例えば「AROMATIC DICYANATE COMPOUNDS WITH HIGH ALIPHATIC CARBON CONTENT」(代理人整理番号66499)、「AROMATIC POLYCYANATE COMPOUNDS AND PROCESS FOR THE PRODUCTION THEREOF」(代理人整理番号66500)、および「ETHYLENICALLY UNSATURATED MONOMERS COMPRISING ALIPHATIC AND AROMATIC MOIETIES」(代理人整理番号66641)という名称で本出願人に譲渡された出願に開示されており、すべて本出願と共に同時出願されている。本出願人に譲渡されたこれらの出願の開示内容全体は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
本発明の硬化性混合物およびそれから作製された生成物はそれぞれ、例えば重合性混合物およびそれから作製された生成物中によく存在する1つまたは複数の添加剤などの1つまたは複数の他の物質をさらに含んでいてもよい。このような添加剤の非限定的な例としては、重合触媒、共硬化剤、難燃剤、難燃剤の相乗剤、溶媒、フィラー、ガラス繊維、接着促進剤、湿潤助剤、分散助剤、表面改質剤、熱可塑性樹脂、および離型剤が挙げられる。
好適な硬化剤および硬化促進剤の非限定的な例としては、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、およびジアミノジフェニルスルホンなどのアミン硬化剤、ポリアミド、ポリアミノアミド、ポリフェノール、高分子チオール、フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物(THPA)、メチルテトラヒドロフタル酸無水物(MTHPA)、ヘキサヒドロフタル酸無水物(HHPA)、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物(MHHPA)、ナディックメチル無水物(nadic methyl anhydride)(NMA)、ポリアゼアリックポリ無水物、コハク酸無水物、マレイン酸無水物およびスチレン−マレイン酸無水物コポリマーなどのポリカルボン酸および無水物、ポリオール、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、および2−エチル−4−メチルイミダゾールなどの置換またはエポキシ修飾イミダゾール、フェノールノボラック樹脂などのフェノール系硬化剤、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびトリブチルアミンなどの第三級アミン、エチルトリフェニルホスホニウムクロリド、エチルトリフェニルホスホニウムブロミド、およびエチルトリフェニルホスホニウムアセタートなどのホスホニウム塩、ならびにベンジルトリメチルアンモニウムクロリドおよびベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどのアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されるものではない。硬化剤および促進剤は、全量が(硬化性)混合物(例えば、電気積層板組成物)の全重量に対して約0.5%から約20重量%で使用されることが好ましい。
本発明で使用するための難燃剤およびその相乗剤の非限定的な例としては、DOPO(6H−ジベンゾ[c,e][1,2]オキサホスホリン−6−オキシド)とエポキシ樹脂、特にエポキシノボラックの付加物などのリン含有分子、マグネシウム水和物、ホウ酸亜鉛、およびメタロセンが挙げられる。例えば、テトラブロモビスフェノールAおよび対応するジグリシジルエーテルなどの臭素化樹脂は、本発明の硬化性混合物中で使用することができる難燃剤成分の別の例である。
本発明で(例えば、加工性を改善するのに)使用するための溶媒の非限定的な例としては、アセトン、2−ブタノン、およびDowanol(登録商標)PM(A)(Dow Chemical Companyから入手可能なプロピレングリコールメチルエーテル(アセタート))が挙げられる。
本発明で使用するためのフィラーの非限定的な例としては、粒径範囲約0.5nmから約100μmの官能性および非官能性微粒子フィラーが挙げられる。その具体例としては、シリカ、アルミナ三水和物、酸化アルミニウム、金属酸化物、カーボンナノチューブ、銀フレークまたは銀粉、カーボンブラック、およびグラファイトが挙げられる
本発明で使用するための接着促進剤の非限定的な例としては、修飾オルガノシラン(エポキシ化、メタクリル、アミノ、アリルなど)、アセチルアセトナート、硫黄含有分子、チタナート、およびジルコナートが挙げられる。
本発明で使用するための湿潤および分散助剤の非限定的な例としては、例えばByk 900シリーズやW9010などの修飾オルガノシラン、および修飾フルオロカーボンが挙げられる。
本発明で使用するための表面改質剤の非限定的な例としては、スリップ添加剤およびツヤ添加剤が挙げられるが、そのうちのいくつかは、Byk−Chemie,Germanyから入手可能である。
本発明で使用するための熱可塑性樹脂の非限定的な例としては、例えばポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニリデンフルオリド、ポリエーテルイミド、ポリフタルイミド、ポリベンツイミダゾール、アクリリック、フェノキシ樹脂、およびポリウレタンなどの反応性および非反応性の熱可塑性樹脂が挙げられる。
本発明で使用するための離型剤の非限定的な例としては、例えばカルナバ蝋などのワックスが挙げられる。
ポリフェノール性化合物の混合物および本発明のエポキシ樹脂は、例えば耐熱性(例えば、熱分解温度>約340℃)および/もしくはガラス転移温度(例えば、Tg>約180℃)を向上させ、かつ/または対応する硬化生成物の靭性を改善するために、とりわけ電気積層板(例えば、プリント回路基板、およびIC基板などの集積回路実装用の材料)の製造用の熱硬化性成分として有用である。
[実施例1]
A.シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドとフェノールをベースにしたポリフェノール性化合物の混合物の合成およびキャラクタリゼーション
1Lの5口反応器(5-neck reactor)に、フェノール(598g、6.36モル)およびシクロヘキサンジカルボキシアルデヒド(74.2g、0.53モル、1,3−異性体と1,4−異性体の混合物;フェノール性基とアルデヒド基の比=6:1、フェノールとシクロヘキサンジカルボキシアルデヒドの当量比=3:1)を一緒に添加した。メカニカルスターラを用いて、500rpmで撹拌しながら、混合物を50℃に加熱した。50℃および大気圧で、p−トルエンスルホン酸(PTSA)(全部で1.3959g、0.207重量%)を6回にわけて、30分かけて添加した。温度が、PTSAの添加ごとに数度上昇した。6回目のPTSA添加の後、温度制御装置を70℃に設定し、反応器を真空にした。反応器の内容物が精留器(rectifier)に溢れることを回避するために、反応器の圧力を徐々に下げて、反応溶液から水を除去した。還流が止まってから、反応器の口を開け、水(48g)を添加した。
水(79g)およびNaHCO(0.6212g)を添加して、PTSAを中和した。反応内容物が室温まで冷却してから、内容物全体を2Lの分液漏斗に移した。メチルエチルケトン(MEK)を添加し、内容物を水で数回洗浄して、PTSA塩を除去した。ロータリーエバポレータを使用して、溶媒および過剰のフェノールを除去し、熱いノボラックをアルミニウムホイル上に注いだ。フェノールとシクロヘキサンジカルボキシアルデヒドの反応によって、主生成物として、以下の理想的な構造を有するテトラフェノール:

が生成した。
紫外吸光光度分析によって、ヒドロキシル当量重量(HEW)118.64が得られた。高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)分析を、生成物中に存在する24(異性体)成分が分割されるように調整した。
[実施例2]
ポリフェノール性化合物の混合物のエポキシ化
実施例1に従って得られたポリフェノール性化合物の混合物(107.5g、上記構造のテトラフェノール100%という仮定に基づいて0.22モル)、エピクロロヒドリン(414.08g、4.51モル;エポキシ基とフェノール性基の比=エピクロロヒドリンとポリフェノール性化合物の当量比=約5.1:1)、およびDowanol(登録商標)PM(Dow Chemical Companyから入手可能なプロピレングリコールメチルエーテル;79.4g、12.7重量%)を、1.5Lの5口反応器に添加した。得られた溶液を650rpmで撹拌しながら、65℃に加熱した。65℃に到達すると、反応器を真空(285ミリバール)にし、50%NaOH水溶液(72.9g)を反応混合物に4時間かけて添加した。添加が終了すると、反応混合物を65℃でさらに15分間維持し、次いで反応器の内容物全体を濾過して、副生成物塩を除去した。濾液を2Lの分液漏斗に移し、メチルエチルケトンを濾液に添加し、得られた混合物を水で数回抽出して、残留している塩を除去した。その後、洗浄した溶液をロータリーエバポレータで濃縮して、未反応のエピクロロヒドリンを除去した。得られたニート(neat)樹脂をアルミニウムホイルに注いだ。
[実施例3]
1Lのフラスコ中、異なるいくつかの反応条件下で、シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドとフェノールからポリフェノール性化合物の混合物を調製し、この混合物をエピクロロヒドリンでエポキシ化した。反応条件および得られた生成物の特性を、下記の表1に要約する。
テトラフェノール性化合物(=上記の実施例1に示された理想的な式の化合物)の百分率を、液体クロマトグラフィー−質量分析およびゲル浸透クロマトグラフィー分析に基づいて推定した。これらの分析により、11種類のポリフェノール性化合物が明らかになった。多数の異性体は、ジカルボキシアルデヒドとフェノールの異性体種の組合せの結果であると考えられる。
[実施例4]
本発明のエポキシ樹脂の提案された使用の1つは、高Tg臭素化エポキシ積層板系に対して、積層板のTgおよび熱分解温度(Td)をさらに上げるための添加剤としての使用である。本発明のエポキシ樹脂が積層板系でどのように挙動するものであるかを調査するために、Tg/Tdを改善することが知られている市販の3官能性エポキシ化ノボラック樹脂添加剤(Nippon Kayakuから入手可能なEPPN501H)を使用して、比較研究を行った。比較研究は、D.E.N.(商標)438(エポキシ化フェノール−ホルムアルデイドノボラック樹脂、平均官能基数3.6、エポキシ当量176〜181、Dow Chemical Companyから入手可能)、D.E.R.(商標)542(Dow Chemical Companyから入手可能なテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル;耐火性のため臭素を20重量%という一定レベルに維持するように42重量%で維持された臭素源)、触媒としての2−エチル−4−メチルイミダゾール、DURITE(商標)SD1731(Borden Industrial Products、Louisville、Kyから入手可能なフェノール性ノボラック硬化剤)、および本発明によるシクロヘキサンジカルボキシアルデヒドエポキシ樹脂(CHDAE)(上記の実施例3のラン1の生成物)または性能向上添加剤としてのEPPN501Hを含むベース系を使用して行った。研究における変数は、D.E.N.(商標)438の性能向上添加剤に対する重量比、および触媒の量であった。反応条件および結果を、以下の表に要約する。
試験試料を以下の通り調製した。フェノール性成分およびエポキシ成分を、触媒および溶媒(例えば、アセトン、2−ブタノン、Dowanol(登録商標)PM、Dowanol(登録商標)PMAなど)の存在下で混合して、固形分約60〜65重量%の溶液を作製した。溶液を閉じたガラス容器に入れ、超音波浴中、室温で1日撹拌した。次いで、溶液の一部分を、実質的にすべての溶媒が除去されるまでホットプレートに約171℃で約5分間置き、混合物を硬化した。次いで、ホットプレート上の残留物を取り、オーブンに約190℃で約1時間入れ、混合物を完全に硬化させた。この材料を、DSC分析(Tg)およびTGA分析(Td)の試料として使用した。DMA分析では、試験方法で記載されたように溶液が使用された。
試験方法:
Tgを決定する示差走査熱量測定(DSC)
DSCは、IPC法2.4.24を用いて、2929 DSC機器(TA Instruments)で実施した。同じ試料について、20℃/分で2回走査を行い、ランとランの間には冷却時間(190℃で15分間)を設けた。報告されたTg値は、2回目の走査の遷移領域の中点(midpoint)である。
Tgおよびmodulusを決定する動的機械測定(Dynamic Mechanical Analysis)(DMA)
引落しバーを使用してスズ不含鋼パネルをコーティングし、次いで190℃で2時間硬化することによって、薄膜試料を調製した。水銀アマルガムを使用して、膜を取り外した。次いで、膜を、RSA II機器(TA Instruments)でDMAにかけた。試料を、引張り−引張りモード、1Hz、5℃/分で室温から275℃にして測定した。いくつかの試料を2回目の走査にかけて、完全な硬化であるか検査した。すべての試料は完全に硬化していることが確認された。
Tdを決定する熱重量分析(TGA)
IPC法2.4.24.6を用いて、TA InstrumentsのTGA機器で、熱分解温度(Td)を窒素雰囲気下で測定した。試料を、加熱速度10℃/分で25℃から450℃まで加熱した。積層板が5%減量した温度をTdとして記録した。
結果および反応条件を、以下の表2に要約する。
上記の結果からわかるように、ほとんどすべての場合に、本発明による添加剤は、DMAによるTgおよびTdが比較の添加剤より高い。しかし、最も顕著なことは、すべての場合に大幅に低下したゴム弾性率(>Tg)で示唆されるように、本発明の添加剤が、系の潜在的靭性の改善に関して比較の添加剤よりも著しく優れていることが明らかになったことである。
[実施例5]
別の比較研究を行った。使用された樹脂成分を下記の表3に示す。CHTPは、シクロヘキサンテトラフェノールを表し、eCHTPは、シクロヘキサンテトラフェノールのエポキシである。BPANはビスフェノールAノボラックであり、eBPANはビスフェノールAノボラックのエポキシである。Rezicure 3026は、S1 Groupからのフェノール性ノボラックである。2−MIは2−メチルイミダゾールである。
それぞれの調合物の特性を下記の表4に示す。CTEは熱膨張係数である。CHTP調合物は、非CHTP調合物より約30℃以上高いTgを有する。
[実施例6]
672.2gのD.E.R.(商標)664UE(Dow Chemical Companyから入手可能、「4型」固体ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エポキシ当量860〜930および軟化点104〜110℃)、9.3gのAmicure(登録商標)CG 1200(Air Productsから入手可能なジシアンジアミド粉末)、5.0gのEpicure(商標)P 101(Shell Chemicalから入手可能なビスフェノールAエポキシ樹脂との2−メチルイミダゾール付加物)、10gのModaflow(登録商標)粉末III(流れ調整剤、米国ミズーリ州セントルイスのUCB Surface Specialtiesによって製造されたシリカ担体中エチルアクリラート/2−エチルヘキシルアクリラートコポリマー)、303.4gのVansil(登録商標)W 20(米国イリノイ州アディソンのCary Companyから入手可能なウォラストナイトフィラー)、および3.0gのCab−OSil(登録商標)M 5(Cabot Corp.から入手可能なコロイドケイ酸)を混合することによって、融着エポキシ(Fusion-Bonded Epoxy)(FBE)パウダーコーティング調合物を調製した。242℃に加熱された鋼棒を、得られたコーティングパウダーに浸し込み、次いで242℃で2分間硬化させ、水で10分間クエンチした。得られた融着エポキシコーティングは、104℃のオンセットTgおよび鋼基板への良好な接着を示した。
[実施例7]
754.8gのXZ 92457.02(Dow Chemical Companyから市販されている、ビスフェノールA、エピクロロヒドリン、およびメチレンジフェニレンジイソシアナートから作製されたイソシアナート修飾エポキシ樹脂、CAS番号60684−77−7)、22.2gのAmicure(登録商標)CG 1200(Air Productsから入手可能なジシアンジアミド粉末)、11.2gのEpicure(商標)P 101(Shell Chemicalから入手可能なビスフェノールAエポキシ樹脂との2−メチルイミダゾール付加物)、13gのCurezol(登録商標)2PHZ−PW(Shikokuから入手可能なイミダゾールエポキシ硬化剤)、5gのModaflow(登録商標)粉末III(流れ調整剤、米国ミズーリ州セントルイスのUCB Surface Specialtiesによって製造されたシリカ担体中エチルアクリラート/2−エチルヘキシルアクリラートコポリマー)、193.8gのMinspar(商標)7(長石フィラー)、および3.0gのCab−O−Sil(登録商標)M 5(Cabot Corp.から入手可能なコロイダイルシリカ)を混合することによって、融着エポキシパウダーコーティング調合物を調製した。242℃に加熱された鋼棒を、得られたコーティングパウダーに浸し込み、次いで242℃で2分間硬化させ、水で10分間クエンチした。得られた融着エポキシ被覆は、160℃のオンセットTgおよび鋼基板への良好な接着を示した。
[実施例8〜11]
実施例5および6に記載されている方式と同様にして、FBEパウダーコーティング調合物を下記の表5に列挙する成分から調製した。
試験用の膜調製
示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、および引張試験のため、上記の実施例6〜11で調製された調合物でボイドのない薄膜を作製した。DuoFoilの75mm×150mmのシートを鋼パネル(3×75×200mm)に付着させ、このパネルを、242℃に設定されたBlue M対流式オーブン中で30分間予熱し、次いでそれを、パウダーコーティングが含まれている流動床に配置することによって、ボイドのない膜を調製した。次いで、コートされたパネルを242℃のオーブンに2分間入れて、コーティングを硬化させた。硬化した後、パネルを周囲温度の水浴で2分間クエンチした。次いで、FBEコーティング膜をDuoFoilから取り外した。
示差走査熱量測定(DSC)
10〜20mgの試料を、かみそりの刃で膜試料から切り取り、開放したアルミニウムパン中に配置した。パンをクリンプし、次いでTA Model Q1000 DSC機器を使用して、窒素下、20℃/分で室温から260℃にして、動的温度走査にかけた。第1回目の走査および2回目の走査によるTgを記録した。実施例6〜11の調合物から作製された膜の試験結果を、下記の表5に要約する。
熱重量分析(TGA)
TGA試料(約5mg)を膜試料から削り取った。TA Instruments Q5000 TGAを使用して、空気中、室温から750℃での温度傾斜で減量を監視した。熱分解温度を5%減量で測定した。実施例6〜11の調合物から作製された膜の試験結果を、下記の表5に要約する。
引張特性測定
ドッグボーン(dog bone)の形状をした薄膜試料について、MTS Alliance RT−10機器を使用して微小引張試験(microtensile test)を行った。ドッグボーン試料は、微小引張用ダイを使用して、手動で加圧して、長方形の膜から約38mm×5mm×0.254mmの大きさに打ち抜いた。試験(ASTM D638に準拠)は、室温において伸張速度0.03mm/秒で実施した。荷重および変位データを使用して、引張弾性率、引張強度、および引張破壊ひずみを算出した。実施例6〜11の調合物から作製された膜の試験結果を、下記の表5に要約する。
表5に要約された結果からわかるように、ジシアンジアミド硬化剤(Amicure(登録商標)CG 1200)および通常のフェノール性硬化剤(D.E.H.(商標)85)に比べて、エポキシ樹脂および修飾エポキシ樹脂のいずれとの組み合わせにおいても、本発明のポリフェノール性化合物の混合物(CHTP)は、耐熱性(5%減量温度)、Tg、および引張特性の組合せが優れたFBE膜をもたらす。
本発明を、そのある種のバーションに関連してかなり詳細に説明してきたが、他のバーションが可能である。本明細書を読み、図面を検討すると、示されたバージョンの変更、順序交換、および均等物が当業者に自明となるであろう。また、本明細書におけるバージョンの様々な特徴を様々な方式で組み合わせて、本発明のさらなるバージョンを提供することができる。さらに、説明をわかりやすくするために、ある種の用語を使用してきたが、本発明を限定するために使用してきたのではない。したがって、添付の特許請求の範囲はいずれも、本明細書に含まれている好ましいバージョンの説明に限定されるべきでなく、本発明の真の趣旨および範囲に入るような変更、順序交換、および均等物をすべて包含するはずである。
本発明を今回詳しく説明してきたが、本発明の範囲またはそのいずれの実施形態からも逸脱することなく、広範でかつ均等な範囲の条件、調合物、および他のパラメーターを用いて、本発明の方法を実施できることは、当業者に理解されよう。

Claims (31)

  1. ポリフェノール性化合物の混合物を調製する方法であって、約5から約24個の環炭素原子を有するシクロアルカンのジアルデヒドとフェノール性化合物を、少なくとも約20重量%の式(I)のポリフェノール性化合物:

    [式中、
    pは0または1から約19の整数であり、
    mはそれぞれ独立に、0、1、または2であり、
    部分Rは独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルコキシ、場合によって置換されているアルケニル、場合によって置換されているアルケニルオキシ、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているアラルキル、場合によって置換されているアリールオキシ、および場合によって置換されているアラルキルオキシを表し、
    部分Qは水素を表し、
    上記の式(I)において含まれている非芳香族環状部分はいずれも、1つもしくは複数の置換基を場合によって有していてもよく、かつ/または1つもしくは複数の二重結合を場合によって含んでいてもよい]
    を含むポリフェノール性化合物の混合物をもたらすフェノール性水酸基とアルデヒド基の比で縮合させるステップを含む方法。
  2. ポリフェノール性化合物の混合物が、少なくとも約50重量%の式(I)のポリフェノール性化合物を含む、請求項1に記載の方法。
  3. フェノール性化合物とシクロアルカンジアルデヒドのモル比が、少なくとも約5:1である、請求項1または2に記載の方法。
  4. シクロアルカンが、6から約19個の環炭素原子を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. シクロアルカンが、6、7、または8個の環炭素原子を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ジアルデヒドが、シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. フェノール性化合物がフェノールを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の方法で得ることができるポリフェノール性化合物の混合物。
  9. エポキシ樹脂を調製する方法であって、請求項8に記載のポリフェノール性化合物の混合物のフェノール性水酸基をグリシジルエーテル基に部分変換または完全変換するステップを含む方法。
  10. ポリフェノール性化合物の混合物とエピクロロヒドリンを接触させるステップを含む、請求項9に記載の方法。
  11. フェノール性水酸基の実質的にすべてが、グリシジルエーテル基に変換される、請求項9または10に記載の方法。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載の方法で得ることができるエポキシ樹脂。
  13. (i)請求項8に記載のポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態と、(ii)(i)と反応することができる少なくとも1つの化合物および/またはそのプレポリマーとを含む混合物。
  14. (i)請求項12に記載のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態と、(ii)(i)と反応することができる少なくとも1つの化合物および/またはそのプレポリマーとを含む混合物。
  15. (i)(a)請求項8に記載のポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態ならびに(b)請求項12に記載のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態の少なくとも一方と、(ii)(c)ノボラック樹脂および(d)(b)とは異なるエポキシ樹脂の少なくとも一方とを含む混合物。
  16. エポキシ樹脂(d)がエポキシ化ノボラック樹脂を含む、請求項15に記載の混合物。
  17. 臭素化エポキシ樹脂を含む、請求項15または16に記載の混合物。
  18. 重合触媒、共硬化剤、難燃剤、難燃剤の相乗剤、溶媒、フィラー、ガラス繊維、接着促進剤、湿潤助剤、分散助剤、表面改質剤、熱可塑性ポリマー、および離型剤から選択される1つまたは複数の物質をさらに含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の混合物。
  19. 部分硬化または完全硬化される、請求項13から18のいずれか一項に記載の混合物。
  20. 請求項13から19のいずれか一項に記載の混合物を含む生成物。
  21. 電気積層板、IC基板、成型品、コーティング、ダイアタッチおよびモールドコンパウンド調合物、複合体、ポッティング組成物、ならびに接着剤のうちの少なくとも1つである、請求項20に記載の生成物。
  22. ノボラック樹脂および/またはエポキシ化ノボラック樹脂から作製された材料の耐熱性および靭性のうちの少なくとも一方を向上させる方法であって、ノボラック樹脂および/またはエポキシ化ノボラック樹脂の少なくとも一部分を(a)請求項8に記載のポリフェノール性化合物の混合物および/またはそのプレポリマー化形態ならびに(b)請求項12に記載のエポキシ樹脂および/またはそのプレポリマー化形態のうちの少なくとも一方で置き換えるステップを含む方法。
  23. 式(I)の多官能性化合物

    [式中、
    pは0または1から約19の整数であり、
    mはそれぞれ独立に、0、1、または2であり、
    部分Rは独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルコキシ、場合によって置換されているアルケニル、場合によって置換されているアルケニルオキシ、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているアラルキル、場合によって置換されているアリールオキシ、および場合によって置換されているアラルキルオキシを表し、
    部分Qは独立に、水素およびグリシジルを表し、
    上記の式(I)において含まれている非芳香族環状部分はいずれも、1つもしくは複数の置換基を場合によって有していてもよく、かつ/または1つもしくは複数の二重結合を場合によって含んでいてもよい]。
  24. 部分Qが同一である、請求項23に記載の多官能性化合物。
  25. すべての部分Qが水素を表す、請求項23または24に記載の多官能性化合物。
  26. 実質的にすべての部分Qがグリシジルを表す、請求項23または24に記載の多官能性化合物。
  27. pが1から約14の値を有する、請求項23から26のいずれか一項に記載の多官能性化合物。
  28. pが1、2、または3の値を有する、請求項23から27のいずれか一項に記載の多官能性化合物。
  29. pが1に等しい、請求項23から28のいずれか一項に記載の多官能性化合物。
  30. mがそれぞれ独立に、0または1である、請求項23から29のいずれか一項に記載の多官能性化合物。
  31. ジメチルシクロヘキサンテトラフェノール、およびジメチルシクロヘキサンテトラフェノールテトラグリシジルエーテルから選択される、請求項23から30のいずれか一項に記載の多官能性化合物。
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