JP2011511277A - エポチロンの分離及び精製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、エポチロンの分離及び精製方法を開示するものであり、特には順相シリカゲルクロマトグラフィーを用いてエポチロンB及びAの分離及び精製を行う方法を開示するものである。当該方法は、エポチロンB及びAを含むサンプルをC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解した後、または上記サンプルをシリカゲルに混合した後、上記サンプルを導入する工程と、順相シリカゲルカラムの用離液によってシリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、最終的に生成物を得る工程とを含む。

Description

発明の詳細な説明
〔発明の分野〕
本発明はエポチロンの分離及び精製方法に関する。具体的には、本発明はエポチロンB及びAの分離及び精製方法に関する。
〔発明の背景〕
エポチロンは微小管を安定化する新しい細胞毒性活性成分として、粘液細菌から生産された新規の天然細胞毒性成分である(Gerth, K. et. al., J. Antibiot. 49: 560-563 (1966)参照)。エポチロンは、人間の様々な固形癌に対して顕著な抗腫瘍作用を有するパクリタキセルと生物学的に類似している。すなわち、エポチロンは微小管を極めて安定的な状態にして有糸分裂を阻害する結果、パクリタキセルと同様の方法で癌細胞の分裂を抑制する。
エポチロンはパクリタキセルから作られる薬剤よりも、原材料、合成方法、親水性、抗腫瘍作用、及び抗腫瘍スペクトル等の点において優れている。さらに、エポチロン、望ましくはエポチロンA、最も望ましくは、エポチロンBは、現在の治療法よりも、特には腫瘍の薬剤耐性を引き起こすパクリタキセルを用いた治療法よりも、様々な利点を有する。したがって、エポチロンは新規な抗癌剤として大きな市場潜在力を有しており、パクリタキセルに替わる将来的な候補として見なされている。エポチロンB及びAの構造を以下に示す。
Figure 2011511277
1995年にエポチロンの抗腫瘍作用が発見されてから、エポチロンは、化学、生物、医学、及び薬学等を含む多くの分野において広く深く研究されており、一定の結果が得られている。
研究の進歩と共に、高純度のエポチロンの必要性が高まってきている。よって、エポチロンの分離及び精製方法は解決されるべき緊急の課題である。エポチロン、特にはエポシロンB及びAの分離及び精製のためのプロセスに関して、中国及び海外において多くの研究が行われている。例えば、中国特許No.ZL01820141.5 はエポチロンの分離及び精製方法を開示しており、これにはエポチロン、特にはエポチロンA及び/またはエポチロンBを樹脂から脱離させる方法が開示されている。中国特許No.ZL02110067.5 は粘液細菌の発酵培養液からエポチロンを分離及び精製する方法に関連するものであり、これには、粘液細菌の発酵培養液からエポチロンを分離して得るために、混合樹脂による吸着、固液段階抽出、分子ふるいクロマトグラフィー、結晶化、及びHPLC等を含む技術的方法を利用することが開示されている。中国特許No.ZL99803121.6 には、エポチロンB及びAを精製するために利用する方法としてRP−HPLCが開示されている。一方、特許No.CN03822662.6 では、エポチロンB及びAを分離するためにHPLCが利用されている。
現在の技術では、エポチロンを分離及び精製するために分取クロマトグラフィーカラムを主に用いている。分取クロマトグラフィーカラムは高価な装置を必要としないが、大量のメタノールまたはアセトニトリルを消費し、一度に得られる生産量は限られた量のみである。
〔発明の概要〕
エポチロンB及びエポチロンAの分離及び精製の従来技術に存在する欠点に対して、本発明の目的は、順相シリカゲルクロマトグラフィーを用いることによってエポチロンB及びエポチロンAの分離及び精製のための新規方法を提供することにある。
本発明に係る方法は、
エポチロンB及びAを含むサンプルをC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して混合物を作り、当該混合物をシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
上記混合物をシリカゲルカラムに導入する工程と、
順相シリカゲルカラム溶離液を用いて上記シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
画分を採取する工程と、
生成物を得る工程とを含む。
好ましくは、本発明に係る方法は、エポチロンB及びエポチロンAを分離及び精製するために順相シリカゲルクロマトグラフィーを用いる方法であって、当該方法はさらに、
エポチロンB及びAを含むサンプルをC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して混合物を作り、当該混合物を第1順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
上記混合物を上記第1順相シリカゲルカラムに導入する工程と、
順相シリカゲルカラム溶離液を用いて当該シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を採取する工程と、
エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合する工程と、
上記混合画分を濃縮した後に結晶化を行うことによってエポチロンB及びAを含む粗結晶を得る工程と、
エポチロンB及びAを含む上記粗結晶をC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して第2混合物を作った後、当該第2混合物を第2順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
上記第2混合物を第2順相シリカゲルカラムに導入する工程と、
順相シリカゲルカラム溶離液を用いて上記シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
エポチロンBを含む画分及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ採取する工程とを含む。
エポチロンBを結晶化した後、t−ブタノールに溶解して凍結乾燥することによって、高純度の非晶質粉末が得られる。また、エポチロンAをt−ブタノールに溶解して凍結乾燥することによって、高純度の非晶質粉末が得られる。
本発明に係る方法において、エポチロンB及びAを分離するために順相シリカゲルクロマトグラフィーを用いる際、上記第1及び第2順相シリカゲルカラムには一般的に普及しているものを利用することができる。本発明において、上記第1及び第2順相シリカゲルカラムに用いられるシリカゲルは、同じものであってもよいし、異なるものであってもよいが、両方のカラムに同じシリカゲルを用いることが好ましい。
本発明に係る方法において、エポチロンB及びAを分離するために順相シリカゲルクロマトグラフィーを用いる際、第1順相シリカゲルカラム内に用いられるシリカゲルの量は、上記シリカゲル:上記サンプルの質量比が5〜10:1になることが好ましい。また、第2順相シリカゲルカラム内に用いられるシリカゲルの量は、上記シリカゲル:上記結晶サンプルの質量比が50〜200:1になる。
エポチロンB及びエポチロンAのより良い産物を得るためには、上記順相シリカゲルカラムを、使用前に、C−Cハロゲン化アルキル化合物の溶媒によって平衡化することが好ましい。C−Cハロゲン化アルキル化合物は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、及びブロモエタンのうちの1つ以上であることが好ましく、ジクロロメタン、トリクロロメタン、またはこれらの組み合わせであることがより好ましい。
本発明における上記順相シリカゲルカラムの勾配溶離液は、C−C炭化水素、C−Cハロゲン化アルキル化合物、C−Cケトン、C−Cエステル、またはそれらの任意の組み合わせであってもよく、
−C炭化水素は、石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、及びn−ヘプタンから選択された1つ以上であってもよく、より好ましくは石油エーテルであり、
−Cハロゲン化アルキル化合物は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、及びブロモエタンから選択される1つ以上であってもよく、より好ましくはジクロロメタンであり、
−Cケトンは、アセトン、ブタノン、及びこれらの組み合わせから選択されてもよく、より好ましくはアセトンであり、
−Cエステルは、酢酸エチル、酢酸イソブチル、及びこれらの組み合わせから選択されてもよく、より好ましくは酢酸エチルである。
本発明における上記順相シリカゲルカラムの勾配溶離液は、石油エーテル、酢酸エチル、アセトン、トリクロロメタン、及びジクロロメタンから選択される1つ、または2つ以上の組み合わせであることがより好ましい。
好ましくは、上記第1順相シリカゲルカラムの上記溶離液は、アセトンと石油エーテルとの組み合わせ、または酢酸エチルと石油エーテルとの組み合わせである。アセトンと石油エーテルとの組み合わせにおいて、アセトン:石油エーテルの容積比は1:3〜9であることが好ましく、酢酸エチルと石油エーテルとの組み合わせにおいて、酢酸エチル:石油エーテルの容積比は1:1〜9であることが好ましい。
好ましくは、上記第2順相シリカゲルカラムの上記溶離液は、アセトンと石油エーテルとの組み合わせ、または、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのいずれか一方と石油エーテルとアセトンとの組み合わせである。アセトンと石油エーテルとの組み合わせにおいて、アセトン:石油エーテルの容積比は1:3〜9である。また、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのいずれか一方と石油エーテルとアセトンとの組み合わせにおいて、アセトン:石油エーテルの容積比は1:3〜9であり、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンの容積は、総容積の5%〜50%である。
順相シリカゲルクロマトグラフィーによってエポチロンB及びエポチロンAを分離及び精製するために、エポチロンB及びAの結晶化は任意の従来技術によって行われてもよい。より良く行うためには、結晶化のための溶媒として、n−ヘプタン、酢酸エチル、またはそれらの組み合わせを用いることが好ましい。結晶化のための溶媒は、容積比が1:1のn−ヘプタンと酢酸エチルとの組み合わせであることがより好ましい。結晶化は、エポチロンB及びAを含む上記粗生成物、またはエポチロンBを含む上記粗生成物を、適当量の酢酸エチルに溶解し、そこにn−ヘプタンを加え、得られた溶液を室温に静置した後、4℃まで冷却して結晶を得ることによって行われることが好ましい。
順相シリカゲルクロマトグラフィーによってエポチロンB及びエポチロンAを分離及び精製するために、上記第1順相シリカゲルカラムに導入するエポチロンB及びAを含む上記サンプルは、エポチロンB及びAを含む発酵培養液を非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤と共に処理して得られた粗生成物である。具体的には、当該方法は、
粘液細菌の上記発酵培養液中に、第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤カラムの樹脂を添加し、振動ふるい分けによって濾過し、同時に水で洗浄して不純物を除去した後、当該樹脂をカラム内に導入し、アルコール溶液を用いて勾配溶離し、エポチロンB及びAを含む画分を混合する工程と、
エポチロンB及びAを含む上記混合画分を適切な濃度に希釈した後、当該希釈液を第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤カラムに導入し、アルコール溶液を用いて勾配溶離し、エポチロンB及びAを含む画分を採取し、エポチロンB及びAを含む当該画分を混合した後、エポチロンB及びAを含む上記サンプルを得る工程とによって行われる。
本発明において、上記第1非極性マクロ多孔性樹脂及び上記第2非極性マクロ多孔性樹脂は、発酵培養液からエポチロンを分離するために用いられる非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材である。上記非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材は同じものでもよいし、異なるものでもよい。
本発明に係る上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材は、好ましくは、例えばAmberlite XAD-1600(Rohm & Haas 、アメリカ)及びDiaion HP-20(三菱化学、日本)などの、XAD−1600またはHP−20であり、より好ましくはXAD−1600である。
本発明に係る上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材は、好ましくは、H41またはH60の非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材(Chinese Academy of Forestry Institute of Chemical Engineering, Nanjing Science and Technology Development Corporationにより生産)であり、より好ましくはH41の非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材である。
上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材及び上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材に用いられる溶離液は、例えばエタノール溶液またはメタノール溶液などのアルコール溶液であり、好ましくはエタノール溶液である。上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材に用いる溶離液は、より好ましくは、容積で30%〜100%のエタノール溶液であり、上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材に用いる溶離液は、容積で30%〜80%のエタノール溶液である。
順相シリカゲルクロマトグラフィーによって、エポチロンB及びエポチロンAを分離及び精製するために、上記吸着剤から溶出された上記画分、及び上記順相シリカゲルカラムから溶出された上記画分をHPLCによって測定する。採取すべき好ましい画分は以下の通りである:
上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材からの画分は、HPLCの分析により、エポチロンB及びAの総量に基づいて50以上の発酵ユニットを有する;
上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材からの画分は、HPLCの分析により、エポチロンB及びAの総量に基づいて50以上の発酵ユニットを有する;
上記第1順相シリカゲルカラムからの画分は、HPLCの分析により、エポチロンB及びAの総量に基づいて80%以上のクロマトグラフィー純度を有する;
上記第2順相シリカゲルカラムからの画分は、HPLCの分析により、エポチロンBについて97.5%以上のクロマトグラフィー純度を有し、また、エポチロンAについて92.5%以上のクロマトグラフィー純度を有する。
HPLCの分析は任意の従来技術を用いて実施可能であるが、以下の方法が好ましい:
逆相セミ分取カラム(Agilent ZORBAX Eclipse XDB-C18)、250*9.4mm、フィルター粒径5μm、流速1.5mL/分、249nmで測定、移動相としてメタノール:水=80:20を使用する方法;または、
分析カラム(SHIMADZU XOD-C18)、150*6.0mm、フィルター粒径5μm、流速1.0mL/分、249nmで測定、移動相としてアセトニトリル:メタノール:水=40:20:50を使用する方法。
本発明の好ましい実施形態によれば、順相シリカゲルクロマトグラフィーによってエポチロンB及びエポチロンAを分離及び精製するために、上記方法は以下の工程を含む:
(1)XAD−1600型樹脂が加えられた上記粘液細菌培養液を振動ふるいによって濾過し、同時に不純物を除くために水で洗浄した後、上記樹脂をカラムに導入し、容積で30%〜100%のエタノール溶液を用いて勾配溶離し、区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ集め、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合する工程と、
(2)エポチロンB及びAを含む混合画分を希釈して適切な濃度のアルコール溶液を作る、または、上記混合画分を真空蒸発によって適切な容積まで濃縮した後に希釈して適切な濃度のアルコール溶液を作った後、上記アルコール溶液をH41型樹脂カラムに導入し、容積で30%〜80%のアルコール溶液を用いて勾配溶離し、区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を集め、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合し、当該混合画分を真空蒸発によって乾燥するまで濃縮してエポチロンB及びAを含むサンプルを得る工程と、
(3)エポチロンB及びAを含む上記サンプルをトリクロロメタンまたはジクロロメタンに溶解し、上記混合物を第1順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合せずに、上記混合物を上記第1順相シリカゲルカラムに導入し、石油エーテル/アセトンの混合物または石油エーテル/酢酸エチルの混合物によって勾配溶離し、区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を集め、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合し、当該混合画分を真空蒸発によって乾燥するまで濃縮し、酢酸エチル/n−ヘプタンの混合溶媒によって結晶化を行ってエポチロンB及びAを含む粗結晶を得る工程と、
(4)エポチロンB及びAを含む上記粗結晶をトリクロロメタンまたはジクロロメタンに溶解し、上記第2混合物を第2順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合せずに、上記第2混合物を上記第2順相シリカゲルカラムに導入し、石油エーテル/アセトンの混合物、または石油エーテル/アセトン/トリクロロメタンの混合物によって勾配溶離し、区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む画分及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ集める工程と、
(5)酢酸エチル/n−ヘプタンによってエポチロンBを含む画分の結晶化を行い、エポチロンBを含む上記結晶をt−ブタノールに溶解し、当該溶液を凍結乾燥して、非晶質粉末の状態の高純度エポチロンB生成物を得る工程、及びエポチロンAをt−ブタノールに溶解した後、凍結乾燥して、非晶質粉末の状態の高純度エポチロンA生成物を得る工程。
実際に要求される純度に従って、工程(5)から得られるエポチロンBまたはエポチロンAは、より高い純度を有してもよい。例えば、本発明に記載された再結晶化によってエポチロンBをさらに精製してもよい。また、本発明の第2順相シリカゲルカラムによって、エポチロンAを再び精製してもよい。これによって、例えば99.0%またはそれ以上のより高い純度を有するエポチロンBまたはエポチロンAを得てもよい。
エポチロンB:ESIMS m/z 508 [M+H]+ ; H NMR (CDCl, 400 MHz) δ: 6.98 (1H, s, H-19), 6.60 (1H, bs, H-17), 5.42 (1H, dd, J= 7.9, 2.8 Hz, H-15), 4.24 (1H, m, H-3), 3.77 (1H, dd, J= 8.4, 4.2 Hz, H-7), 3.30 (1H, m, H-6), 2.82 (1H, dd, J= 7.7, 4.5 Hz, H-13), 2.70 (3H, s, H-21), 2.54 (1H, dd, J= 14.1, 10.6 Hz, H-2a), 2.38 (1H, dd, J= 14.1, 3.0 Hz, H-2b),2.10 (1H, m, H-14a), 2.09 (3H, d, J= 1.0 Hz, H-27), 1.90 (1H, m, H-14b), 1.72 (2H, m, H-8, H-11a), 1.49 (2H, m, H-10), 1.41 (3H, m, H-9, and H-11b), 1.39 (3H, s, H-23), 1.28 (3H, s, H-26), 1.17 (3H, d, J= 6.8 Hz, H-24), 1.08 (3H, s, H-22), 1.00 (3H, d, J= 7.0 Hz, H-25); 13C NMR (CDCl, 100 MHz) δ 220.6 (s, C-5), 170.6 (s, C-1), 165.2 (s, C-20), 151.8 (s, C-18), 137.6 (s, C-16), 119.6 (d, C-17), 116.1 (d, C-19), 76.7 (d, C-15), 74.1 (d, C-7), 72.8 (d, C-3), 61.7 (d, C-12), 61.4 (s, C-13), 53.1 (s, C-4), 42.9 (d, C-6), 39.2 (t, C-2), 36.4 (d, C-8), 32.4 (t, C-11), 32.1 (t, C-14), 30.7 (t, C-9), 22.7 (q, C-26), 22.3 (t, C-10), 21.5 (q, C-23), 19.5 (q, C-22), 19.1 (q, C-21), 17.1 (q, C-25), 15.9 (q, C-27), 13.6 (q, C-24)。
エポチロンA:ESIMS m/z 494 [M+H]+ ; H NMR (CDCl, 400 MHz) δ 6.98 (1H, s, H-19), 6.60 (1H, bs, H-17), 5.44 (1H, dd, J= 8.7, 2.1 Hz, H-15), 4.20 (1H, m, H-3), 4.10 (1H, br s, 3-OH), 3.79 (1H, dd, J= 8.4, 4.2 Hz, H-7), 3.22 (1H, m, H-6), 3.04 (1H, m, H-13), 2.92 (1H, m, H-12), 2.70 (3H, s, H-21), 2.52 (1H, dd, J= 14.5, 10.6 Hz, H-2a), 2.42 (1H, dd, J= 14.5, 3.2 Hz, H-2b), 2.12 (1H, m, H-14a), 2.09 (3H, d, J= 1.0 Hz, H-27), 1.88 (1H, m, H-14b), 1.75 (2H, m, H-8, H-11a), 1.56 (1H, m, H-10a), 1.44 (4H, m, H-9, H-10b and H-11b), 1.41 (3H, s, H-23), 1.17 (3H, d, J= 6.8 Hz, H-24), 1.10 (3H, s, H-22), 1.00 (3H, d, J= 7.0 Hz, H-25); 13C NMR (CDCl, 75 MHz) δ 220.1 (s, C-5), 170.6 (s, C-1), 165.1 (s, C-20), 151.8 (s, C-18), 137.5 (s, C-16), 119.8 (d, C-17), 116.2 (d, C-19), 76.5 (d, C-15), 74.5 (d, C-7), 73.0 (d, C-3), 57.5 (d, C-12), 54.7 (d, C-13), 53.0 (s, C-4), 43.3 (d, C-6), 39.0 (t, C-2), 36.2 (d, C-8), 31.5 (t, C-14), 30.5 (t, C-9), 27.2 (t, C-11), 23.4 (t, C-10), 21.7 (q, C-23), 20.1 (q, C-22), 19.1 (q, C-21), 17.1 (q, C-25), 15.8 (q, C-27), 14.1 (q, C-24)。
本発明によるエポチロンB及びAの分離及び精製を示すフローチャートを図1に示す。
本発明に係る方法は、95.0%以上の純度、好ましくは99.0%以上の純度を有するエポチロンB及びAを得るために、エポチロンAからエポチロンBを十分に分離することができる。さらに、エポチロンB及びAを分離する従来技術と比較して、本発明に係る方法は、例えば高収率、簡単なプロセス、及びより良い操作性など、多くの利点を有する。本発明に係る方法は、クロマトグラフィーカラムを準備するために高価な装置を必要とせず、工業的生産により適している。加えて、本発明に係る方法は、例えばメタノール及びアセトニトリルなど、高い毒性を有する溶媒を多量に消費することがない。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、エポチロンB及びエポチロンAの分離及び精製を示すフローチャートである。
図2は、分離及び精製後における99.0%よりも高いクロマトグラフィー純度を有するエポチロンBのHPLCクロマトグラムである。
図3は、分離及び精製後における99.0%よりも高いクロマトグラフィー純度を有するエポチロンAのHPLCクロマトグラムである。
図4は、凍結乾燥されたエポチロンBの非晶質粉末のPXRDグラフ(2θ(度)、Cukα使用、λ=0.154056nm)である。
図5は、凍結乾燥されたエポチロンAの非晶質粉末のPXRDグラフ(2θ(度)、Cukα使用、λ=0.154056nm)である。
〔発明の詳細な説明〕
(実施例1)
XAD−1600型の樹脂が加えられたエポチロンの発酵培養液3tを振動ふるい分けによって濾過し、水により洗浄した。30%エタノール溶液を用いて上記樹脂をカラムに導入し、その後カラムを95%エタノール溶液によって溶出した。区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンB及びAを含む画分を集めて混合した。HPLC(外部標準法)による分析の後、混合画分を、54.38gのエポチロンB及び110.50gのエポチロンAを含む10Lに濃縮した。
得られた10Lの溶液を30%エタノール溶液にして準備した。当該エタノール溶液をH41型樹脂カラム(20cm*300cm、ベッド量:70L)に導入し、その後、30%、40%、50%、及び60%のエタノール溶液を順に、1濃度当たりベッド量の2倍量を用いて、カラムを溶出した。最終的に、70%エタノール溶液によってカラムを溶出した。区分に分けて画分を採取し、HPLCによる分析の後、エポチロンB及びAを含む画分を集めて混合した。混合画分を乾燥するまで濃縮し、エポチロンB及びAを含むサンプルを得た。
エポチロンB及びAを含むサンプルをCHClに溶解した。溶解したサンプルを第1順相シリカゲルカラムに導入し(シリカ:サンプル=5:1)、その後、最初にベッド量の3倍量の石油エーテル/酢酸エチル(容積で80:20)によって溶出し、続いてベッド量の2倍量の石油エーテル/アセトン(容積で85:15)、及びベッド量の4倍量の石油エーテル/アセトン(容積で80:20)によって順に溶出した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンB及びAを含む所望の画分を集めて混合し、その後乾燥するまで濃縮した。
濃縮した生成物を、比率が1:1のエチル酢酸/n−ヘプタンを用いて2回、結晶化させ、エポチロンB及びAを含む粗結晶を得た。HPLC(外部標準法)の測定によれば、得られた粗結晶は、エポチロンB 40.26g、及びエポチロンA 31.81gを含んでおり、総合的には97.9%のクロマトグラフィー純度を有していた。
(実施例2)
実施例1により得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gを、ジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(4cm*80cm、シリカゲル300g)に導入した。ジクロロメタンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10、85:15、83:17、及び80:20の石油エーテル/アセトンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて混合し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.7%のエポチロンB 2.40g(収率89%)、及び95.8%のエポチロンA 1.90g(収率92%)が得られた。
(実施例3)
実施例1により得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gをトリクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(4cm*80cm、シリカゲル300g)に導入した。トリクロロメタンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10:10、85:15:10、83:17:10、及び80:20:10の石油エーテル/アセトン/トリクロロメタンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて混合し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.9%のエポチロンB 2.48g(収率92%)、及び96.7%のエポチロンA 1.88g(収率90%)が得られた。
(実施例4)
実施例1により得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gをジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(6cm*100cm、シリカゲル800g)に導入した。ジクロロメタンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10:40、85:15:30、83:17:20、及び80:20:10の石油エーテル/アセトン/ジクロロメタンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて貯留し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.5%のエポチロンB 2.53g(収率94%)、及び97.8%のエポチロンA 1.94g(収率92%)が得られた。
(実施例5)
実施例2〜4で得られたエポチロンBの再結晶化によって高純度のエポチロンBが得られた。また、得られたエポチロンAをシリカゲルにより再び精製することによって高純度のエポチロンAが得られた。
98.5%のHPLCクロマトグラフィー純度を有するエポチロンBのサンプル10gを、52℃に加熱することにより酢酸エチル15mlに溶解した後、n−ヘプタン15mlを加えた。得られた液体を室温に静置した後、24時間かけて4℃まで冷却した。当該液体を濾過し、得られた結晶に対して上述の工程を繰り返した。最終的には、99.4%の結晶性の純エポチロンB 8.7gが得られた。
実施例2〜4で得られた97.5%のHPLCクロマトグラフィー純度を有するエポチロンA 5gをジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(シリカゲル300g)に導入した。ジクロロメタンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10:40、85:15:30、83:17:20、及び80:20:10の石油エーテル/アセトン/ジクロロメタンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンAを含む所望の画分を集めて混合し、その後、乾燥するまで濃縮した。最終的に、99.5%のエポチロンA 4.3gが得られた。
上述の方法によって得られたエポチロンB及びエポチロンAの純生成物のHPLCクロマトグラムを、図2及び図3にそれぞれ示す。
(実施例6)
エポチロンB及びエポチロンAの非晶質粉末の作成
非晶質粉末を得るために、実施例5で得られた高純度のエポチロンB及びエポチロンAをそれぞれt−ブタノールに溶解して凍結乾燥した。
エポチロンB 0.52gを、t−ブタノール50mlに加熱して溶解した後、室温まで冷却した。その後、当該溶液をVIRTIS Genesis凍結乾燥機内で48時間、−20℃で凍結乾燥した。さらに、凍結乾燥生成物を高真空下で96時間、30℃で乾燥した後、高真空下で48時間、52℃で乾燥した。得られた非晶質粉末をX線回折により測定した。
エポチロンA 0.41gを、t−ブタノール30mlに加熱して溶解した後、室温まで冷却した。その後、当該溶液をVIRTIS Genesis凍結乾燥機内で48時間、−20℃で凍結乾燥した。さらに、凍結乾燥生成物を高真空下で96時間、30℃で乾燥した後、高真空下で48時間、52℃で乾燥した。得られた非晶質粉末をX線回折により測定した。
上述の方法によって得られたエポチロンB及びエポチロンAのPXRDグラフを図4及び図5に示す(X線回折による粉末の測定はRigaku D/max-2200 で行った)。
(比較例1)
実施例1で得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gをジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(4cm*80cm、シリカゲル300g)に導入した。比率1:1の石油エーテル/アセトンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10、85:15、83:17、及び80:20の石油エーテル/アセトンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて混合し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.3%のエポチロンB 0.94g(収率35%)、及び95.2%のエポチロンA 0.72g(収率35%)が得られた。
(比較例2)
実施例1で得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gをジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液を第2順相シリカゲルカラム(4cm*80cm、シリカゲル300g)に導入した。比率1:1の石油エーテル/ジクロロメタンによってシリカゲルカラムを平衡化し、その後、比率が90:10:10、85:15:10、83:17:10、及び80:20:10の石油エーテル/アセトン/トリクロロメタンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて混合し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.4%のエポチロンB 0.97g(収率36%)、及び95.7%のエポチロンA 0.83g(収率40%)が得られた。
(比較例3)
実施例1で得られたエポチロンB及びAを含む粗結晶5gをジクロロメタン5mlに溶解した後、この溶液をシリカゲルと混合し、この混合物を真空化で乾燥させた。乾燥した混合物を第2順相シリカゲルカラム(4cm*80cm、シリカゲル300g)に導入した。上記シリカゲルカラムを乾式工程によって充填し、真空引きによって凝集させ、その後、比率90:10:10、85:15:10、83:17:10、及び80:20:10の石油エーテル/アセトン/ジクロロメタンを順に用いて勾配溶離した。区分に分けて画分を採取した。HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む所望の画分、及びエポチロンAを含む所望の画分をそれぞれ集めて混合し、その後、それぞれ乾燥するまで濃縮した。最終的に、98.7%のエポチロンB 0.81g(収率30%)、及び95.4%のエポチロンA 0.79g(収率34%)が得られた。
エポチロンB及びエポチロンAの分離及び精製を示すフローチャートである。 分離及び精製後における99.0%よりも高いクロマトグラフィー純度を有するエポチロンBのHPLCクロマトグラムである。 分離及び精製後における99.0%よりも高いクロマトグラフィー純度を有するエポチロンAのHPLCクロマトグラムである。 凍結乾燥されたエポチロンBの非晶質粉末のPXRDグラフ(2θ(度)、Cukα使用、λ=0.154056nm)である。 凍結乾燥されたエポチロンAの非晶質粉末のPXRDグラフ(2θ(度)、Cukα使用、λ=0.154056nm)である。

Claims (19)

  1. エポチロンを分離及び精製する方法であって、
    エポチロンB及びAの分離及び精製を順相シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって行う方法であり、上記方法は、
    エポチロンB及びAを含むサンプルをC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して混合物を作り、当該混合物をシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
    上記混合物をシリカゲルカラムに導入する工程と、
    順相シリカゲルカラム溶離液を用いて上記シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
    画分を採取する工程と、
    生成物を得る工程とを含むことを特徴とする方法。
  2. エポチロンB及びAを含むサンプルをC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して混合物を作り、当該混合物を第1順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
    上記混合物を上記第1順相シリカゲルカラムに導入する工程と、
    順相シリカゲルカラム溶離液を用いて当該シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
    エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を採取する工程と、
    エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合する工程と、
    上記混合した画分を濃縮した後に結晶化を行うことによってエポチロンB及びAを含む粗結晶を得る工程と、
    エポチロンB及びAを含む上記粗結晶をC−Cハロゲン化アルキル化合物に溶解して第2混合物を作った後、当該第2混合物を第2順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合しない工程と、
    上記第2混合物を第2順相シリカゲルカラムに導入する工程と、
    順相シリカゲルカラム溶離液を用いて当該シリカゲルカラムを勾配溶離する工程と、
    エポチロンBを含む画分及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ採取する工程と、
    エポチロンBを含む画分及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ濃縮し、エポチロンBを含む画分を結晶化する工程とを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 上記第1順相シリカゲルカラムに用いられる上記シリカゲル:上記サンプルの質量比は、5〜10:1であり、
    上記第2順相シリカゲルカラムに用いられる上記シリカゲル:上記粗結晶の質量比は、50〜200:1である、請求項2に記載の方法。
  4. 上記順相シリカゲルカラムを使用前にC−Cハロゲン化アルキル化合物によって平衡化する、請求項3に記載の方法。
  5. 上記C−Cハロゲン化アルキル化合物は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、及びこれらの組み合わせから選択される1つである、請求項4に記載の方法。
  6. 上記順相シリカゲルカラム溶離液は、C−C炭化水素、C−Cハロゲン化アルキル化合物、C−Cケトン、C−Cエステル、またはそれらの任意の組み合わせであり、
    −C炭化水素は、石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、及びn−ヘプタンから選択された1つ以上であり、
    −Cハロゲン化アルキル化合物は、ジクロロメタン、トリクロロメタン、及びブロモエタンから選択される1つ以上であり、
    −Cケトンは、アセトン、ブタノン、及びこれらの組み合わせから選択され、
    −Cエステルは、酢酸エチル、酢酸イソブチル、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 上記順相シリカゲルカラム溶離液は、石油エーテル、酢酸エチル、アセトン、トリクロロメタン、及びジクロロメタンから選択される1つ、または2つ以上の組み合わせである、請求項6に記載の方法。
  8. 上記第1順相シリカゲルカラムの上記溶離液は、石油エーテルとアセトンとの組み合わせ、または石油エーテルと酢酸エチルとの組み合わせであり、
    石油エーテル:アセトンの容積比は、3〜9:1であり、
    石油エーテル:酢酸エチルの容積比は、1〜9:1である、請求項7に記載の方法。
  9. 上記第2順相シリカゲルカラムの上記溶離液は、アセトンと石油エーテルとの組み合わせ、または、ジクロロメタンもしくはトリクロロメタンのいずれか一方と石油エーテルとアセトンとの組み合わせであり、
    アセトンと石油エーテルとの上記組み合わせにおいて、アセトン:石油エーテルの容積比は1:3〜9であり、
    ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのいずれか一方と石油エーテルとアセトンとの上記組み合わせにおいて、アセトン:石油エーテルの容積比は1:3〜9であり、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンの容積は総容積の5%〜50%である、請求項8に記載の方法。
  10. 上記シリカゲルカラムから溶出されたエポチロンB及びAを含む上記画分をHPLCにより測定する、請求項9に記載の方法。
  11. 結晶化のために用いる溶媒は、n−ヘプタン、酢酸エチル、またはそれらの組み合わせである、請求項10に記載の方法。
  12. 結晶化のために用いる上記溶媒は、容積比が1:1のn−ヘプタンと酢酸エチルとの組み合わせである、請求項11に記載の方法。
  13. 結晶化は、エポチロンB及びAを含む粗生成物、またはエポチロンBを含む粗生成物を、適当量の酢酸エチルに溶解したものにn−ヘプタンを加えて得られた溶液を室温に静置した後、4℃まで冷却して結晶を得ることによって行われる、請求項12に記載の方法。
  14. エポチロンB及びAを含む上記サンプルは、非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤を介して、粘液細菌の発酵培養液から分離された生成物である、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. エポチロンB及びAを含む上記サンプルを、
    粘液細菌の上記発酵培養液中に、第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤カラムの樹脂を添加し、振動ふるい分けによって濾過し、同時に水で洗浄して不純物を除去した後、当該樹脂をカラム内に導入し、アルコール溶液を用いて勾配溶離し、エポチロンB及びAを含む画分を混合する工程と、
    エポチロンB及びAを含む当該混合した画分を適切な濃度に希釈した後、当該希釈液を第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着剤カラムに導入し、アルコール溶液を用いて勾配溶離し、エポチロンB及びAを含む画分を採取し、エポチロンB及びAを含む当該画分を混合した後、エポチロンB及びAを含む上記サンプルを得る工程と、
    を含むプロセスによって準備する、請求項14に記載の方法。
  16. 上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材は、XAD−1600型樹脂であり、
    上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材は、H41型樹脂である、請求項15に記載の方法。
  17. 上記第1非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材カラムに使用される溶離液は、容積で30%〜100%のエタノール溶液であり、
    上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材カラムに使用される溶離液は、容積で30%〜80%のエタノール溶液である、請求項16に記載の方法。
  18. 上記第1及び上記第2非極性マクロ多孔質ポリマー吸着材カラムから溶出されたエポチロンB及びAを含む上記画分をHPLCによって測定する、請求項17に記載の方法。
  19. 上記順相シリカゲルカラムのクロマトグラフィーによってエポチロンB及びエポチロンAの精製及び分離を行う、請求項18に記載の方法であって、当該方法は、
    (1)XAD−1600型樹脂が加えられた上記粘液細菌培養液を振動ふるいによって濾過し、同時に不純物を除くために水で洗浄した後、
    上記樹脂をカラムに導入し、
    容積で30%〜100%のエタノール溶液を用いて勾配溶離し、
    区分に分けて画分を採取し、
    HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ集め、
    エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合する工程と、
    (2)エポチロンB及びAを含む混合画分を希釈して適切な濃度のアルコール溶液を作る、または、上記混合画分を真空蒸発によって適切な容積まで濃縮した後に希釈して適切な濃度のアルコール溶液を作った後、
    上記アルコール溶液をH41型樹脂カラムに導入し、
    容積で30%〜80%のアルコール溶液を用いて勾配溶離し、
    区分に分けて画分を採取し、
    HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を集め、
    エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合し、
    当該混合画分を真空蒸発によって乾燥するまで濃縮してエポチロンB及びAを含むサンプルを得る工程と、
    (3)エポチロンB及びAを含む上記サンプルをトリクロロメタンまたはジクロロメタンに溶解し、上記混合物を第1順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合せずに、
    上記混合物を上記第1順相シリカゲルカラムに導入し、
    石油エーテル/アセトンの混合物または石油エーテル/酢酸エチルの混合物によって勾配溶離し、
    区分に分けて画分を採取し、
    HPLCによる分析の後、エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を集め、
    エポチロンB及びエポチロンAを含む画分を混合し、
    当該混合画分を真空蒸発によって乾燥するまで濃縮し、
    酢酸エチル/n−ヘプタンの混合溶媒によって結晶化を行ってエポチロンB及びAを含む粗結晶を得る工程と、
    (4)エポチロンB及びAを含む上記粗結晶をトリクロロメタンまたはジクロロメタンに溶解し、上記第2混合物を第2順相シリカゲルカラムのシリカゲルと混合する、または混合せずに、
    上記第2混合物を上記第2順相シリカゲルカラムに導入し、
    石油エーテル/アセトンの混合物、または石油エーテル/アセトン/トリクロロメタンの混合物によって勾配溶離し、
    区分に分けて画分を採取し、
    HPLCによる分析の後、エポチロンBを含む画分及びエポチロンAを含む画分をそれぞれ集める工程と、
    (5)酢酸エチル/n−ヘプタンによってエポチロンBを含む画分の結晶化を行い、
    エポチロンBを含む上記結晶をt−ブタノールに溶解し、当該溶液を凍結乾燥して、非晶質粉末の状態の高純度エポチロンB生成物を得る工程、及び、
    エポチロンAをt−ブタノールに溶解した後、凍結乾燥して、非晶質粉末の状態の高純度エポチロンA生成物を得る工程とを含む方法。
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