JP2011247492A - クリーンルーム - Google Patents

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Abstract

【課題】内部空間の一部を局所的に高清浄度とするクリーンルームであって、単層構造とすること等により建設コストを低減することができるクリーンルームを提供すること。
【解決手段】保管設備3と製造装置とを設置するためのクリーンルーム1であって、保管設備3を設置するための局所クリーンブース10を形成し、局所クリーンブース10の天井に設けられたFFU13と、局所クリーンブース10の床面の一部のみに設けられた排気口14と、排気口14に対応する箇所に設けられた導出路15と、導出路15から導出された空気をFFU13に向けて還流させる還流路と、製造装置4から発せられる熱を処理するFCU22とを備える。局所クリーンブース10の空気の一部を、一般空間20に導入し、局所クリーンブース10の空気の他の一部を、FFU13に向けて還流させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、クリーンルームに関する。
従来、各種の工場等に設置されるクリーンルームにおいて、その内部空間の一部のみに高度な清浄環境が求められ、他の部分はそれ以下の清浄環境で足りる場合には、当該高度な清浄環境が求められる領域のみを局所的に区画し、この区画された領域の清浄度のみを高めることが行われている。
例えば、特許文献1には、クリーンルームの内部空間の一部を局所的に垂壁で区画することで恒温ゾーンを形成し、この恒温ゾーンを高清浄度とすることが開示されている。このクリーンルームにおいては、その床部を二重床とすると共に、この床部の下層の全域をリターンプレナムとし、このリターンプレナムを介して空気を循環させている。
あるいは、特許文献2には、クリーンルームの内部空間の一部を局所的にパーティションで区画することで局所クリーンスペースを形成し、この局所クリーンスペースを高清浄度とすることが開示されている。このクリーンルームにおいては、その天井の全域をシステム天井とし、その床部を二重床とし、この床部の下層の全域にリターンプレナムを設け、クリーンルームの側方にはリターンプレナムに対応した大径のリターンシャフトを設けることにより、空気を循環させていた。
特開2000−18663号公報 特開2001−263748号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のクリーンルームでは、床部全体を二重床とし、この床部の下層の全域にリターンプレナム等を設けて空気を循環させていたので、クリーンルームが複層構造となり、クリーンルームの建設コストが増大するという問題があった。また、システム天井やリターンシャフトを設ける必要があったので、クリーンルームの建設コストが一層増大するという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、内部空間の一部を局所的に高清浄度とするクリーンルームであって、単層構造とすること等により建設コストを低減すること等ができるクリーンルームを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載のクリーンルームは、材料又は中間製品を一次的に保管する保管設備と、当該保管設備にて一次的に保管された材料又は中間製品を用いた製造を行う製造装置とを設置するためのクリーンルームであって、当該クリーンルームの内部空間を区画部材にて区画することにより、前記保管設備を設置するための局所クリーンブースを形成し、前記局所クリーンブースの天井に設けられたものであって、当該局所クリーンブースの内部空間を当該内部空間以外の空間である一般空間よりも高い清浄度に維持するために、当該局所クリーンブースに清浄空気を導入する空気清浄手段と、前記局所クリーンブースから空気を排気するために、前記局所クリーンブースの床面の一部のみに設けられた排気口と、前記排気口から排気された空気を導出するために、当該局所クリーンブースの床部における前記排気口に対応する箇所に設けられた導出路と、前記導出路から導出された空気を前記空気清浄手段に向けて還流させる還流路と、前記一般空間に設置された前記製造装置から発せられる熱を処理する熱処理手段とを備え、前記局所クリーンブースの空気の一部を、前記一般空間に導入し、前記局所クリーンブースの空気の他の一部を、前記排気口及び前記導出路から導出して前記還流路を介して前記空気清浄手段に向けて還流させる。
また、請求項2に記載のクリーンルームは、請求項1に記載のクリーンルームにおいて、前記局所クリーンブースの空気の一部を、前記区画部材の下部に設けた通気路を介して、前記一般空間に導入する。
また、請求項3に記載のクリーンルームは、請求項1又は2に記載のクリーンルームにおいて、前記熱処理手段を、前記一般空間における壁又は柱の近傍に配置されたものであって、上部から吸引した空気の熱処理を行って下部から吹き出す縦型の熱処理手段として構成した。
また、請求項4に記載のクリーンルームは、請求項1から3のいずれか一項に記載のクリーンルームにおいて、熱処理した外気を、前記一般空間における天井から前記空気清浄手段に向けて吹き出す導入路を設けた。
請求項1に記載のクリーンルームによれば、局所クリーンブースの内部空間の空気を空気清浄手段で高い清浄度に維持することができると共に、この空気の一部を供給することで一般空間の空気を所望の清浄度に維持することができるので、比較的高い清浄度が要求される局所クリーンブースの内部空間と、比較的低い清浄度で十分な一般空間とを、簡易な構成で並存させることができる。特に、排気口や導出路を局所クリーンブースの床部の一部のみに形成しているので、クリーンルームを単層構造とすることができ、クリーンルームの建設コストを低減することが可能となる。
また、請求項2に記載のクリーンルームによれば、局所クリーンブースの空気の一部を、通気路を介して一般空間に導入することで、一般空間の空気を所望の清浄度に維持することができる。特に、区画部材の下部に設けた通気路を介して空気を導入することで、一般空間の温度成層を維持することができるので、熱処理効率を高めることが可能となる。
また、請求項3に記載のクリーンルームによれば、一般空間の熱処理手段を、壁又は柱の近傍に配置した縦型の熱処理手段として構成したので、ダクトレスで省スペースな熱処理が可能であり、天井付近に熱処理手段を配置する場合に比べて、ダクトの敷設コストを低減できると共に、漏水により製造装置に被害を与える可能性を低減できる。また、縦型の熱処理手段を用いることで、一般空間において高さ方向の温度分布を利用して熱処理を行うことができるので、熱処理効率を高めることが可能となり、ランニングコストを低減することが可能となる。
また、請求項4に記載のクリーンルームによれば、熱処理した外気を一般空間における天井から空気清浄手段に向けて吹き出すので、局所クリーンブースの内部空間の温度上昇を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る単層のクリーンルームの平面図である。 クリーンルームの縦断面図である。 クリーンルームの側面図である。 実施の形態2に係る複層のクリーンルームの縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明の各実施の形態を詳細に説明する。ただし、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
最初に、本発明の実施の形態1について説明する。この形態は、単層のクリーンルームに関する形態である。図1は、本実施の形態1に係るクリーンルームの平面図、図2は、クリーンルームの縦断面図、図3は、クリーンルームの側面図である。これら図1〜3に示すクリーンルーム1は、製造工場に設置されるものである。従来のクリーンルームは、無柱大空間を確保するためにトラス構造を用いており、この構造では、上層のクリーンルーム床の微振動対策のために多くの鉄骨を使用する必要があったのに対して、本実施の形態では、10〜15m程度のスパンで柱2を設けた架構構造を採用することで、鉄骨の使用量を低減している。また、従来の構造では、床部をリターンプレナムで二重床構造としていたので、多くの鉄骨を使用する必要があったのに対して、本実施の形態では、後述するように排気口14を局所クリーンブース10の床面の一部のみに設けることで、鉄骨の使用量を低減している。
このクリーンルーム1には、保管設備3と製造装置4とが設置される。保管設備3とは、材料又は中間製品を一次的に保管するものであり、製造装置4とは、保管設備3にて一次的に保管された材料又は中間製品を用いた製造を行う装置である。特に、本実施の形態においては、液晶パネルの製造工場に設置されるクリーンルームを例示するものとし、この場合において、保管設備3は、液晶パネルを製造するための大型のガラス基板を保管する設備であって、例えば、ガラス基板を搬送するためのスタッカークレーンを備えて構成され、製造装置4は、ガラス基板を用いて液晶パネルを組み立てるための装置であって、例えば、ガラス基板に偏光フィルタや透明電極等を積層するための装置を備えて構成されている。
このような液晶パネルの製造工場に設置されるクリーンルーム1には、直線状の局所クリーンブース(クリーンストッカー)10が複数形成されている。以下では、クリーンルーム1の内部空間のうち、局所クリーンブース10の内部空間を局所空間11、他の空間を一般空間20と称する。ここで、局所空間11には、保管設備3が設置され、一般空間20には、製造装置4が設置される。従って、局所空間11においては、保管設備3にて保管されるガラス基板の汚染を防止するため、一般空間20よりも高い清浄度を維持することが要求されており、例えば、一般空間20の清浄度がクラス1000から10000程度であるのに対して、局所空間11の清浄度はクラス10程度に維持される。また、局所空間11においては、層流を維持することが要求されている。また、保管設備3は、製造装置4に比べて発熱量が小さいことが想定されており、従って、熱処理負荷は、局所空間11よりも一般空間20の方が想定されている。
局所クリーンブース10は、クリーンルーム1の内部空間を区画部材(パーテーション、垂壁)12にて区画することにより形成されている。この局所クリーンブース10の天井には、空気清浄手段としてのFFU(ファン フィルタ ユニット)13が複数並設されており(図1ではFFU13の図示を省略する)、このFFU13によって、一般空間20の空気が清浄処理されて局所空間11に供給されることで、局所空間11の清浄度を一般空間20よりも高清浄度に維持することができる。この目的を達成できる限りにおいて、FFU13の具体的な構造や循環回数は任意であるが、循環回数は、例えば、150回/時間以上に設定される。
局所クリーンブース10の床面には、局所クリーンブース10から空気を排気するための排気口14が形成されている。この排気口14は、例えば、直線状の局所クリーンブース10に沿って、当該局所クリーンブース10の床面の一部を直線状のパンチングパネルで構成することによって形成されている。ここで、排気口14は、局所クリーンブース10の床面の一部のみに設けられている。すなわち、後述するように、局所空間11の空気は、その一部のみが排気口14を介して循環され、他の部分は一般空間20に供給されるので、排気口14は、当該一部のみを通過させることができる程度の排気面積を形成できればよい。なお、局所空間11の空気のうち、排気口14を介して循環される空気量と、一般空間20に供給される空気量との具体的な比率は、一般空間20における所望の清浄度を維持できる限りにおいて任意であるが、例えば、7割程度が排気口14を介して循環され、3割程度が一般空間20に供給される。
また、局所クリーンブース10の床部には、排気口14から排気された空気を導出するための導出路(還気ピット)15が形成されている。この導出路15は、局所クリーンブース10の床部における排気口14に対応する箇所のみ(局所クリーンブース10の床部の一部のみ)に設けられている。例えば、上述のように直線状の局所クリーンブース10に沿って排気口14が形成されている場合において、当該排気口14に対応する直線状の還気ピットとして導出路15が形成されている。この導出路15は、排気口14と同様に、局所空間11の空気のうち、一部のみを循環させることができればよいため、この目的を奏する範囲内で、極力小さな径にて形成され、スペース効率の向上が図られている。特に、従来のクリーンルーム1においては、床部全体を二重床とし、この床部の下層の全域にリターンプレナム等を設けて空気を循環させていたので、クリーンルームが複層構造となっていたが、この実施の形態では、導出路15を局所クリーンブース10の床部の一部のみに形成しているので、クリーンルーム1を単層構造とすることができ、クリーンルーム1の建設コストを低減することが可能となる。
また、クリーンルーム1には、導出路15から導出された空気を一般空間20の上部に向けて還流させる還流路17が設けられている。この還流路17は、局所クリーンブース10の長手方向の端部(導出路15の長手方向の端部)において、導出路15に連通されたダクトとして構成されており、局所クリーンブース10の側方を通り、一般空間20の天井付近に至るように形成されている。この還流路17も、排気口14や導出路15と同様に、局所空間11の空気のうち、一部のみを循環させることができればよいため、この目的を奏する範囲内で、極力小さな径にて形成され、スペース効率の向上が図られている。
また、局所クリーンブース10を構成する区画部材12には、局所空間11の空気の一部を一般空間20に導入するための通気路16が設けられている。この通気路16は、区画部材12の一部をパンチングメタルで構成することによって形成されており、高清浄度の局所空間11の空気の一部を、通気路16を介して一般空間20に導入することで、一般空間20の清浄度が所望の清浄度に維持されている。従って、一般空間20では、後述するFCU22のHEPAフィルタを除き、空気清浄を行うための清浄手段を省略することができる。特に、通気路16を、区画部材12の下部に設けることで、熱処理された局所空間11の空気の一部を、一般空間20の下方に供給することができ、一般空間20における温度成層を効率よく維持することができる。この通気路16は、一般空間20において局所クリーンブース10に沿って配置された複数の製造装置4の相互間に対応する位置に形成されており、これら複数の製造装置4の相互間から一般空間20に向けて空気が導入されることで、製造装置4の内部の粉塵等を巻き上げることが防止されている。ただし、この空気の導入は、製造装置4の内部を介して行うようにしてもよく、この場合には、熱処理された局所空間11の空気の一部を、通気路16を介して製造装置4の内部に導入することで、製造装置4の熱処理の一部を行うことができる。また、通気路16には、ラフフィルタを設けることで、風速を所定速度以下(例えば、1m/s以下)とすることで、粉塵等を巻き上げることを防止するようにしてもよい。
また、一般空間20には、熱処理した外気を、一般空間20における天井からFFU13に向けて吹き出す導入路21が設けられている。すなわち、クリーンルーム1の外気を、図示しない熱処理手段にて所定温度(例えば、17℃程度)に熱処理し、導入路21を介して、一般空間20の天井からFFU13に向けて吹き出すことで、この空気をFFU13を介して局所空間11に供給して、局所空間11の温度上昇を防止している。
また、一般空間20における柱(又は壁)2の近傍には、この柱2に沿って、当該一般空間20に設置された製造装置4から発せられる熱を処理する熱処理手段としての複数のFCU(ファン コイル ユニット)22が配置されている。このFCU22は、ダクトレスの縦型のFCU22であって、その筐体の上部から吸引した高温(例えば、28℃程度)の空気を、内部の冷却コイルを介して所定温度(例えば16℃程度)に冷却すると共に、内部のHEPAフィルタ(図示せず)を介して清浄処理した後、その筐体の下部から吹き出すものである。このようにダクトレスのFCU22を用いることにより、従来のように天井にダクト式のFCUを設けた場合に比べて、ダクトを敷設するコストを低減できると共に、ダクトからの漏水によって製造装置4に被害を与えることを防止できる。また、縦型のFCU22を用いることで、天井付近の高温の空気を熱処理して床付近に供給することとし、温度差(例えば、12℃程度の温度差)を容易に形成することができるので、熱処理効率を高めることができる。なお、一般空間20の温度分布を均一化するため、FCU22の下部の吹き出し口には、拡散パネルを用いることが好ましい。
このように構成されたクリーンルーム1において、局所空間11に関しては、FFU13にて清浄された空気が当該局所空間11の天井から供給され、その一部が、排気口14、導出路15、及び還流路17を順次介して還流されることで、天井から床に向かうダウンフローを形成して、保管設備3から生じた粉塵等を速やかに排除し、所望の高清浄度を維持することができる。また、熱処理された外気が導入路21を介して供給され、FFU13を介して局所空間11の天井から供給されることで、保管設備3から発せられた熱が処理され、局所空間11の温度を所望の温度に維持することができる。
また、一般空間20に関しては、局所空間11の高清浄度の空気の一部が、通気路16を介して当該一般空間20に供給されると共に、FCU22のHEPAフィルタによる空気清浄が行われることで、所望の清浄度を維持することができる。また、FCU22にて高さ方向の温度分布を利用して高効率で熱処理された空気が、一般空間20の床付近に供給されることで、製造装置4から発せられた熱が処理され、一般空間20の温度を所望の温度に維持することができる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、局所クリーンブース10の内部空間の空気をFFU13で高い清浄度に維持することができると共に、この空気の一部を供給することで一般空間20の空気を所望の清浄度に維持することができるので、比較的高い清浄度が要求される局所クリーンブース10の内部空間と、比較的低い清浄度で十分な一般空間20とを、簡易な構成で並存させることができる。特に、排気口14や導出路15を局所クリーンブース10の床部の一部のみに形成しているので、クリーンルーム1を単層構造とすることができ、クリーンルーム1の建設コストを低減することが可能となる。
また、局所クリーンブース10の空気の一部を、通気路16を介して一般空間20に導入することで、一般空間20の空気を所望の清浄度に維持することができる。特に、区画部材12の下部に設けた通気路16を介して空気を導入することで、一般空間20の温度成層を維持することができるので、熱処理効率を高めることが可能となる。
また、一般空間20のFCU22を、壁又は柱の近傍に配置した縦型のFCU22として構成したので、ダクトレスで省スペースな熱処理が可能であり、天井付近にFCU22を配置する場合に比べて、ダクトの敷設コストを低減できると共に、漏水により製造装置4に被害を与える可能性を低減できる。また、縦型のFCU22を用いることで、一般空間20において高さ方向の温度分布を利用して熱処理を行うことができるので、熱処理効率を高めることが可能となり、ランニングコストを低減することが可能となる。
また、熱処理した外気を一般空間20における天井からFFU13に向けて吹き出すので、局所クリーンブース10の内部空間の温度上昇を防止することができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について説明する。この形態は、複層のクリーンルームに関する形態である。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1の構成と同じであり、実施の形態1と同じ構成については、必要に応じて実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いて、その説明を省略する。
図4は、本実施の形態2に係るクリーンルームの縦断面図である。ここでは、建屋の1階にはクリーンルーム1A、建屋の2階にはクリーンルーム1Bがそれぞれ設けられている。これら各クリーンルーム1A、クリーンルーム1Bは、それぞれ実施の形態1のクリーンルーム1と同様に構成されている。
2階のクリーンルーム1Bに関し、導出路15は、建屋の2階を支持するトラス5に配置されており、FFU13にて清浄された空気が局所空間11の天井から供給され、その一部が、排気口14、導出路15、及び還流路17を順次介して還流される。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、複層構造においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。さらに、本発明によって、上述していない課題を解決したり、上述していない効果を奏することもある。
(保管設備や製造装置について)
上記実施の形態においては、クリーンルーム1を液晶パネルの製造工場に設置する例を説明したが、この他にも、クリーンルーム1は、保管設備3と製造装置4を備える任意の工場に設置することができ、当然のことながら、工場の種類や目的に応じて、保管設備3や製造装置4の具体的構成も任意に変更される。
(クリーンルームについて)
上記の例においては、クリーンルーム1を、保管設備3を中心として図示左右対称に構成しているが、左右いずれか一方の半分のみにより構成する等、他の構成を採用してもよい。
(局所クリーンブースについて)
上記実施の形態においては、局所クリーンブース10を直線状に配置しているが、この他にも、複数の位置に点在させる等、任意に配置することができる。
1、1A、1B クリーンルーム
2 柱
3 保管設備
4 製造装置
5 トラス
10 局所クリーンブース
11 局所空間
12 区画部材
13 FFU
14 排気口
15 導出路
16 通気路
17 還流路
20 一般空間
21 導入路
22 FCU

Claims (4)

  1. 材料又は中間製品を一次的に保管する保管設備と、当該保管設備にて一次的に保管された材料又は中間製品を用いた製造を行う製造装置とを設置するためのクリーンルームであって、
    当該クリーンルームの内部空間を区画部材にて区画することにより、前記保管設備を設置するための局所クリーンブースを形成し、
    前記局所クリーンブースの天井に設けられたものであって、当該局所クリーンブースの内部空間を当該内部空間以外の空間である一般空間よりも高い清浄度に維持するために、当該局所クリーンブースに清浄空気を導入する空気清浄手段と、
    前記局所クリーンブースから空気を排気するために、前記局所クリーンブースの床面の一部のみに設けられた排気口と、
    前記排気口から排気された空気を導出するために、当該局所クリーンブースの床部における前記排気口に対応する箇所に設けられた導出路と、
    前記導出路から導出された空気を前記空気清浄手段に向けて還流させる還流路と、
    前記一般空間に設置された前記製造装置から発せられる熱を処理する熱処理手段とを備え、
    前記局所クリーンブースの空気の一部を、前記一般空間に導入し、
    前記局所クリーンブースの空気の他の一部を、前記排気口及び前記導出路から導出して前記還流路を介して前記空気清浄手段に向けて還流させる、
    クリーンルーム。
  2. 前記局所クリーンブースの空気の一部を、前記区画部材の下部に設けた通気路を介して、前記一般空間に導入する、
    請求項1に記載のクリーンルーム。
  3. 前記熱処理手段を、前記一般空間における壁又は柱の近傍に配置されたものであって、上部から吸引した空気の熱処理を行って下部から吹き出す縦型の熱処理手段として構成した、
    請求項1又は2に記載のクリーンルーム。
  4. 熱処理した外気を、前記一般空間における天井から前記空気清浄手段に向けて吹き出す導入路を設けた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のクリーンルーム。
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