JP2016033437A - クリーンブース - Google Patents
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Abstract
【課題】空気浄化装置から供給された空気を簡易な構造で循環させることができるクリーンブースを得る。【解決手段】空気浄化装置(6)と、空気浄化装置からの空気が供給される空間を床面(G)の上方に形成する包囲体と、空間から空気浄化装置への空気の流路と、を有してなり、包囲体は、天板(R)と、天板に連接された側壁と、を有し、側壁の一部または全部は、外壁(10)と内壁(20)との二重構造であって、外壁と内壁との内部空間は、流路の一部を形成する。【選択図】図3
Description
本発明は、空気浄化装置で浄化された空気で局所空間を満たすクリーンブースに関するものであって、特に、空気浄化装置と局所空間との間で空気を循環させる構造に関する。
クリーンブースは、フレーム枠に取り付けられたカーテンなどで簡易的に仕切られた局所空間内を、ファンフィルターユニットなどの空気浄化装置で浄化された空気で満たすものである。空気浄化装置は、外気を吸入して、外気に含まれる粉塵などを浄化した上で、局所空間(清浄空間)内に供給する。局所空間内に供給された空気は、クリーンブースが配置される床面とカーテンの下端との間の空隙から局所空間の外部に排気される。
このようなクリーンブースは、局所空間内を浄化された空気で満たす必要があるため、外部の浄化されていない空気(汚染空気)が、床面とカーテンとの間の空隙から局所空間内に混入するのを防ぐ必要がある。このような汚染空気の混入を防ぐためには、局所空間の外部に比べて局所空間の内部を陽圧に保つ必要がある。
ところが、局所空間は床面との間に空隙があって密閉空間ではなく、空気浄化装置から供給された空気の全量が外部に排気されるため、局所空間の内部を陽圧に保つには、局所空間の大きさに比べて過大な空気浄化装置を用いる必要がある。このような大型の空気浄化装置は重量が重くなり、軽量のフレーム枠の天井面に載置することが困難になり、クリーンブースの大型化を招く。
これまでにも、空気浄化装置と局所空間との間で空気を循環させるクリーンブースが提案されている(例えば「特許文献1」参照)。
しかし、特許文献1で提案されているのは、ファンフィルターユニットからの清浄な空気が供給されるメインブースと、メインブースと連通したサブブースと、サブブースの内部の空気をファンフィルターユニットの吸込み口へ導く還気経路とを備えたクリーンブースの構造である。この構造によれば、メインブースに供給された空気がサブブースを介してメインブースに循環するため、メインブースの大きさに比べて過大な空気浄化装置は不要になるかもしれない。しかし、メインブースのほかにサブブースを設ける必要があるため、クリーンブースが大型化してしまう。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、簡易な構造で、空気浄化装置と局所空間との間で空気を循環させることができるクリーンブースを提供することを目的とする。
本発明は、空気浄化装置と、空気浄化装置からの空気が供給される空間を床面の上方に形成する包囲体と、空間から空気浄化装置への空気の流路と、を有してなり、包囲体は、天板と、天板に連接された側壁と、を有し、側壁の一部または全部は、外壁と内壁との二重構造であって、外壁と内壁との内部空間は、流路の一部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造で、空気浄化装置と局所空間との間で空気を循環させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるクリーンブースの実施の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるクリーンブースの実施の形態を示す斜視図である。クリーンブース100は、天板Rと、側壁1と、天井タクト室2と、空調機3と、第1リターンダクト4と、第2リターンダクト5と、を有してなる。
図2は、天井ダクト室2の内部構造が透視されたクリーンブース100の一部透視平面図である。
天板Rと支柱(不図示)と側壁1とは、空気浄化装置6からの清浄空気が供給される空間を、クリーンブース100が設置される床面(不図示)の上方に形成する包囲体を構成する。ここで、包囲体と床面とで形成され、空気浄化装置6からの空気(清浄空気)が供給される空間を清浄空間という。すなわち、清浄空間は、包囲体と床面とで形成される。ただし、後述するように、包囲体と床面との間には空隙が形成されていて、清浄空間は密閉されておらず、清浄空間(クリーンブース100)の内部と外部とはこの空隙を介して連通している。
側壁1は、例えば、ビニール製のカーテンであり、後述するように、包囲体を構成する一部または全部が二重構造になっている。
天井ダクト室2は、空調機3からの空気が供給される空間を形成する。天井ダクト室2が設置された天板Rの部分には、空気浄化装置6としてのファンフィルターユニット(FFU)が設置されていて、天井ダクト室2の内部空間と清浄空間とがファンフィルターユニットを介して連通している。空気浄化装置6は、ファンとフィルタを内蔵していて、ファンで吸い込んだ天井ダクト室2の内部空間の空気をフィルタに通して清浄化し、浄化された空気(清浄空気)を清浄空間に送り出す。フィルタは、例えば、HEPA(High-Efficiency Particulate Air)フィルタやULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタである。
空調機3は、清浄空間からの空気(リターン空気)と、クリーンブース100の外部からの空気(外気)とを吸入して予め設定された温湿度に調整し、調整された空気を天井ダクト室2に送り込む。
天井ダクト室2と空調機3は、天板Rの上面側に配置される。ここで、天板Rの下面側は清浄空間側である。
第1リターンダクト4は、後述する二重構造をした側壁1の内部空間からの空気(リターン空気)を空調機3に供給する流路を構成する。
第2リターンダクト5は、清浄空間からの空気(リターン空気)を空調機3に供給する流路を構成する。
天板Rや支柱の材質は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属、または、天井ダクト室2や空調機3を搭載可能な十分な強度を有するプラスチックなどである。
第1リターンダクト4や第2リターンダクト5の材質は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属、または、プラスチックなどである。
図3は、クリーンブース100の流路を示す模式図である。ここで、外壁10と内壁20は共にビニール製で、側壁1を構成する。すなわち、側壁1は、外壁10と内壁20の二重構造となっていて、外壁10と内壁20との間の内部空間(以下「側壁空間」という。)は、第1リターンダクト4と連通している。
なお、側壁の二重構造は、側壁の全部または一部のいずれでもよい。すなわち、クリーンブース100の包囲体を形成するすべての側壁を二重構造としてもよいし、あるいは、一部の面の側壁のみを二重構造としてもよい。
以下、クリーンブース100の流路について説明する。
先ず、空気浄化装置6からの清浄空気が、清浄空間に供給される(気流a1)。
空気浄化装置6から清浄空気が供給され続けることで、清浄空間は、クリーンブース100の外部に比べて陽圧となる。その結果、清浄空間内の空気は、側壁1を構成する外壁10及び内壁20の下端と、床面Gと、の間に形成された空隙(以下「側壁下空隙」という。)に向かう(気流a2)。
側壁下空隙に向かった清浄空間内の空気は、一部は第1リターンダクト4に連通する側壁空間に向かい(気流a3)、一部はクリーンブース100の外に向かう(気流a4)。側壁下空隙から側壁空間に向かった空気(気流a3)は、第1リターンダクト4を通り(気流a6)、天井ダクト室2に向かう。
また、空気浄化装置6から清浄空間に供給された清浄空気の一部は、空調機3や空気浄化装置6の吸引力により、第2リターンダクト5に向かう(気流a5)。
このように、天井ダクト室2に設置された空気浄化装置6から清浄空間に供給された清浄空気は、気流a1→a2→a3→a6の順で天井ダクト室2に循環されるものと、気流a1→a5の順で天井ダクト室2に循環されるものとがある。
図4は、側壁1の下端(床面G近傍)の側壁1の幅方向(清浄空間の内部と外部とを結ぶ方向)の正面視断面図である。側壁空間には、側壁下空隙から空気浄化装置6に向かう空気が通過する通気部材としての長尺のチャンネル材Cが配置されている。チャンネル材の材質は、例えば、アルミニウムである。
側壁1の下端は自由端であり多少の動きはあるが、側壁1はチャンネル材Cの重量によりピンと張られた状態で包囲体を形成する。
チャンネル材Cは、幅方向の断面形状がコ字状の凹形状部を備える。凹形状部の底面には、吸気孔CHが設けられている。チャンネル材Cは、凹形状部の開放面が下向き(床面G側)になるように側壁空間内に配置されている。
ここで、仮に、チャンネル材Cを、凹形状部の開放面を上向き(天板R側)にして側壁空間内に配置してしまうと、床面G近傍の空気は、吸気口CHの近傍の空気のみが吸気孔CHから側壁空間内に吸い込まれるが、吸気口CHと吸気孔CHの間の空気は吸気口CHから吸い込まれにくい。
一方、本願発明のように、チャンネル材Cを、凹形状部の開放面を下向き(床面G側)にして側壁空間内に配置することで、凹形状部に設けられた複数の吸気孔CHの中間(吸気孔CHと吸気孔CHの間)の空気も吸気口CHから側壁空間内に吸い込むことができる。すなわち、凹形状部の開放面を下向きにしてチャンネル材Cを配置することで、床面Gと吸気孔CHとの間に凹形状部の深さ(図4の紙面上下方向の高さ)分の距離が生まれ、また、床面Gの近傍からチャンネル材Cに吸い込まれた空気はチャンネル材Cの長手方向(後述する図5の紙面上下方向)の気流となる。その結果、チャンネル材C(凹形状部)の内部は広く陰圧となり、凹形状部内の吸気孔CHと吸気孔CHとの間の空気も、チャンネル材Cの長手方向の気流となって、いずれかの吸気口CHから側壁空間に吸い込まれやすくなる。つまり、チャンネル材Cを、凹形状部の開放面を下向きにして配置することで、同開放面を上向きにして配置する場合に比べて、クリーンブース100の内外の空気遮断効果(クリーンブース100の外部からの空気の内部への侵入防止効果)が大きくなる。
一方、本願発明のように、チャンネル材Cを、凹形状部の開放面を下向き(床面G側)にして側壁空間内に配置することで、凹形状部に設けられた複数の吸気孔CHの中間(吸気孔CHと吸気孔CHの間)の空気も吸気口CHから側壁空間内に吸い込むことができる。すなわち、凹形状部の開放面を下向きにしてチャンネル材Cを配置することで、床面Gと吸気孔CHとの間に凹形状部の深さ(図4の紙面上下方向の高さ)分の距離が生まれ、また、床面Gの近傍からチャンネル材Cに吸い込まれた空気はチャンネル材Cの長手方向(後述する図5の紙面上下方向)の気流となる。その結果、チャンネル材C(凹形状部)の内部は広く陰圧となり、凹形状部内の吸気孔CHと吸気孔CHとの間の空気も、チャンネル材Cの長手方向の気流となって、いずれかの吸気口CHから側壁空間に吸い込まれやすくなる。つまり、チャンネル材Cを、凹形状部の開放面を下向きにして配置することで、同開放面を上向きにして配置する場合に比べて、クリーンブース100の内外の空気遮断効果(クリーンブース100の外部からの空気の内部への侵入防止効果)が大きくなる。
外壁10と内壁20で形成される側壁空間の下端面は、床面側吸込面CFを形成している。前述した清浄空間から側壁下空隙に向かう空気の一部は、床面側吸込面CFからチャンネル材Cの凹形状部に入り込み、吸気孔CHを通過して側壁空間内を第1リターンダクト4に向かう(気流a3)。
外壁10は、外壁10の内面(紙面左側の面)がチャンネル材Cの凹形状部の側面の一方(紙面右側の面)に接した状態で、外壁10の外面(紙面右側の面)からフラットバーB1で抑えられて固定ネジS1でチャンネル材Cに固定されている。一方、内壁20は、内壁20の外面(紙面右側の面)がチャンネル材Cの凹形状部の側面の他方(紙面左側の面)に接した状態で、内壁20の内面(紙面左側の面)からフラットバーB2で抑えられて固定ネジS2でチャンネル材Cに固定されている。
なお、外壁10及び内壁20のチャンネル材Cへの固定方法は、ネジ止めに代えて、例えば、接着剤などによる接着でもよい。
図5は、側壁1の下端近傍の平面視断面図である。チャンネル材Cは、包囲体を構成する支柱P1,P2の間に配置され、前述のとおり、フラットバーB1,B2と固定ネジS1,S2で外壁10と内壁20とに固定されている。同図は、チャンネル材Cの長手方向(紙面上下方向)に5つの吸気孔CHが、側壁空間内の気流が均一になるように、略等間隔に設けられていることを示している。
ここで、チャンネル材Cに設けられた吸気孔CHは、側壁下空隙から空気浄化装置6への空気の流量を制御する。すなわち、同流量は、吸気孔CHの径の大きさや、チャンネル材Cに設けられた吸気孔の数に応じて異なる。
同図は、紙面上側の側壁と下側の側壁が、外壁10のみで形成されている、つまり、二重構造ではないことを示している。また、同図は、紙面右側の側壁が、外壁10と内壁20で形成された二重構造であることを示している。この場合、紙面左側の側壁(不図示)は、二重構造でもよいし、二重構造でなくてもよい。
なお、吸気孔CHにフィルタを取り付けておいて、床側吸込面CFから側壁空間に流れ込む空気(特に、後述するクリーンブース100の外部から側壁下空隙に入り込んだ外気)に含まれる粉塵などを、このフィルタで取り除くようにしてもよい。
また、同図には、1のチャンネル材Cが側壁1の下端に設けられている例を示しているが、本発明において、側壁空間内に配置する通気部材は1の部材で実現する場合に代えて、例えば、複数の板状の部材を、側壁1の長手方向に隙間を空けて配置するようにしてもよい。この隙間は、側壁下空隙から空気浄化装置6への空気の流量を制御するため、側壁空間内の気流が均一となるように設けるとよい。なお、複数の通気部材のそれぞれは、外壁10と内壁20のそれぞれに固定される。
図6は、側壁1の上端近傍(天板R近傍)の側壁1の幅方向の断面図である。側壁空間には、角パイプDが配置されている。角パイプDの材質は、例えば、アルミニウムである。角パイプDの一面には、吸気孔DHが設けられている。また、角パイプDの別の面には、第2リターンダクト5が取り付けられる取付孔が設けられている。
角パイプDは、吸気孔DHが設けられた面が側壁1の下端側に取り付けられるチャンネル材Cに対向し、かつ、角パイプDの内部空間と第2リターンダクト5とが取付孔を介して連通するように、側壁空間内に配置される。
図7は、側壁1の上端近傍の平面視断面図である。角パイプDは、包囲体を構成する支柱P1,P2の間に配置されている。同図は、角パイプDの長手方向(紙面上下方向)に5つの吸気孔DHが設けられていることを示している。
ここで、角パイプDに設けられた吸気孔DHは、側壁空間から第2リターンダクト5への空気の流量を制御する。すなわち、同流量は、吸気孔DHの径の大きさや、角パイプDに設けられた吸気孔DHの数に応じて異なる。
外壁10は、外壁10の内面(紙面左側の面)が角パイプDの外周面の一面(紙面右側の面)に接した状態で、外壁10の外面(紙面右側の面)からフラットバーB3で抑えられて固定ネジS3で角パイプDに固定されている。一方、内壁20は、内壁20の外面(紙面右側の面)が角パイプDの外周面の別の面であって外壁10が接する面に対向する面(紙面左側の面)に接した状態で、内壁20の内面(紙面左側の面)からフラットバーB4で抑えられて固定ネジS4で角パイプDに固定されている(図6参照)。
なお、同図には、1の角パイプDが側壁1の上端に設けられている例を示しているが、本発明においては、側壁1の長手方向に複数の角パイプを並置してもよい。この場合、隣接する角パイプ同士を側壁1の長手方向に隙間を空けて配置してもよい。この場合、外壁10と内壁20は、複数の角パイプそれぞれに、前述のフラットバーと固定ネジにより固定される。また、複数の角パイプのうち、第2リターンダクトが設けられるのは、一部の角パイプでもよいし、全部の角パイプとしてもよい。この場合、角パイプごとに第2リターンダクトを設けてもよいし、複数の角パイプで1の第2リターンダクトを共有する構成としてもよい。
また、吸気孔DHにフィルタを取り付けておき、側壁空間から角パイプDの内部空間に入り込む空気に含まれる粉塵などを、このフィルタで取り除くようにしてもよい。
次に、側壁下空隙近傍での気流について説明する。
図8は、側壁下空隙近傍での気流の例を示す模式図である。同図は、クリーンブース100の清浄空間がクリーンブース100の外部に対して陽圧の場合である。この場合、清浄空間内の側壁下空隙近傍の空気は、前述のとおり、側壁下空隙に向かい(気流a2)、一部は側壁下端のチャンネル材Cから第1リターンダクト4に向かい(気流a3)、一部はクリーンブース100の外部に向かう(気流a4)。
図9は、側壁下空隙近傍の別の気流の例を示す模式図である。同図は、クリーンブース100の清浄空間がクリーンブース100の外部に対して陰圧の場合である。この場合、クリーンブース100の外部の側壁下空隙近傍の空気(外気)は、クリーンブース100の内部に向かう。しかし、クリーンブース100の外部から側壁下空隙に入り込んだ空気は、側壁下端のチャンネル材Cから側壁空間に吸引されて(気流a7)、清浄空間には入り込まない。この気流a7を生じさせる側壁空間への吸引力の大きさは、空調機3や空気浄化装置6の吸引力の大きさなどに依存する。よって、空調機3や空気浄化装置6の吸引力の大きさは、クリーンブース100の外部からの外気が清浄空間に入り込まない程度の大きさとなるように設定しておくとよい。
以上説明した実施の形態によれば、側壁1を外壁10と内壁20の二重構造にし、この二重構造の内部空間を清浄空間から空気浄化装置6への流路とする簡易な構成により、空気浄化装置6から清浄空間に供給された空気を空気浄化装置6に循環させることができる。
また、側壁1の内部空間には清浄空間からの空気が流れ込むため、側壁1の内部空間内の空気の温度は清浄空間内の温度に近い。つまり、側壁1は、清浄空間内の温度に近い温度の壁を形成することができる。
ここで、クリーンブースの外形寸法が、3.6m×5.4m×2.5mで、清浄度クラス1,000を例に数値例を示す。
換気回数を40回/時間とすると、処理風量は32.4m3/分(=(3.6×5.4×2.5×40)/60)となる。
換気回数を40回/時間とすると、処理風量は32.4m3/分(=(3.6×5.4×2.5×40)/60)となる。
従来のクリーンブースのように、清浄空間内の空気全量を排気する場合、この風量は、14kw(5馬力)の空調機に相当する。このクラスの空調機は、床置型セパレートタイプ(室内機と室外機とを冷媒配管で接続するタイプ)で、室内機の重量は約110kg程度である。
一方、本発明のクリーンブースのように、清浄空間内の空気を循環させる場合で、清浄空間から循環する風量を約3/4とし、1/4を外気とした場合、外気の空調に要する空調能力は、14×1/4=3.5kwとなる。また、清浄空間からのリターン空気の空調に要する空調能力は、通常の面積負荷として計算すると、0.145kw/m2×19.44m2=2.8188kwとなる。よって、空調能力の合計は、約6.3kw(=3.5+2.8188)となり、3馬力の空調機に相当する。このクラスの空調機は、冷媒配管を必要としない室内機と室外機の一体型があり、室内機の重量は76kg程度である。
このように、本発明のクリーンブースのように、清浄空間内の空気を循環させる場合には、全量を排気する場合に比べて軽量の空調機を用いることができるため、空調機をクリーンブースの天井に載置することができる。
すなわち、本発明のクリーンブースは、天井ダクト室2、空調機3、ファンフィルターユニット6をクリーンブースの天井に設けることができるため、空調機3などに必要な電源およびドレン(タンクまたは配管)の処置をするだけで、クリーンブースを移動することができ、クリーンブースの設置作業の効率が向上し、レイアウト変更が容易となる。
1 側壁
2 天井ダクト室
3 空調機
4 第1リターンダクト
5 第2リターンダクト
6 空気浄化装置(ファンフィルターユニット)
10 第1カーテン(外壁)
20 第2カーテン(内壁)
100 クリーンブース
a 気流
B フラットバー
C チャンネル材
CF 床面側吸込面
CH 床面側リターン吸気孔
D 角パイプ
DH 天井側リターン吸気孔
G 床面
P 支柱
R 天板
RH 天井側リターン吸気孔
S ネジ
2 天井ダクト室
3 空調機
4 第1リターンダクト
5 第2リターンダクト
6 空気浄化装置(ファンフィルターユニット)
10 第1カーテン(外壁)
20 第2カーテン(内壁)
100 クリーンブース
a 気流
B フラットバー
C チャンネル材
CF 床面側吸込面
CH 床面側リターン吸気孔
D 角パイプ
DH 天井側リターン吸気孔
G 床面
P 支柱
R 天板
RH 天井側リターン吸気孔
S ネジ
Claims (10)
- 空気浄化装置と、
前記空気浄化装置からの空気が供給される空間を床面の上方に形成する包囲体と、
前記空間から前記空気浄化装置への空気の流路と、
を有してなり、
前記包囲体は、天板と、前記天板に連接された側壁と、を有し、
前記側壁の一部または全部は、外壁と内壁との二重構造であって、
前記外壁と前記内壁との内部空間は、前記流路の一部を形成する、
ことを特徴とするクリーンブース。 - 前記側壁と前記床面との間には、空隙が形成され、
前記空隙は、前記内部空間と連通している、
請求項1記載のクリーンブース。 - 前記内部空間の前記空隙の近傍には、前記空隙から前記空気浄化装置への空気が通過する通気部材が設けられている、
請求項2記載のクリーンブース。 - 前記通気部材は、前記空隙から前記空気浄化装置への空気の流量を制御する、
請求項3記載のクリーンブース。 - 前記通気部材は、幅方向の断面がコ字状に形成された凹形状部を有し、前記凹形状部の開放面が前記床面側になるように前記内部空間に設けられ、
前記凹形状部の側面の一方は、前記外壁に固定され、
前記凹形状部の側面の他方は、前記内壁に固定され、
前記凹形状部の底面には、通気孔が形成されている、
請求項3または4記載のクリーンブース。 - 前記通気部材は、チャンネル材で形成されている、
請求項3乃至5のいずれかに記載のクリーンブース。 - 前記通気部材は、間隙を空けて配置された複数の部材で形成されている、
請求項3記載のクリーンブース。 - 前記複数の部材のそれぞれは、前記外壁と前記内壁のそれぞれに固定されている、
請求項7記載のクリーンブース。 - 前記隙間は、前記空隙から前記空気浄化装置への空気の流量を制御する、
請求項7または8記載のクリーンブース。 - 前記流路中には、前記内部空間からの空気と前記包囲体の外部からの空気とを前記空気浄化装置に送る空調機が配置され、
前記空気浄化装置と前記空調機は、前記天板に設置されている、
請求項1乃至9のいずれかに記載のクリーンブース。
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---|---|---|---|
JP2014156450A JP2016033437A (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | クリーンブース |
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021143083A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | 信越化学工業株式会社 | ベースプレートの汚染防止方法 |
JP2021167723A (ja) * | 2021-07-15 | 2021-10-21 | 株式会社西部技研 | クリーンブース |
JP2022116229A (ja) * | 2021-03-03 | 2022-08-09 | 大日本印刷株式会社 | 飲料充填システム及びcip処理方法 |
US11834315B2 (en) | 2018-06-21 | 2023-12-05 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Carbonated beverage aseptic filling system, beverage filling system, and CIP processing method |
-
2014
- 2014-07-31 JP JP2014156450A patent/JP2016033437A/ja active Pending
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