JP2011234675A - 水田作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分を多く含む軟弱な圃場では、田面に既に供給されている苗への泥押しを抑制することができるものでありながら、水分が少ない硬めの圃場では、圃場での整地の仕上がり状態を良好なものにすることが可能となる水田作業機を提供する。
【解決手段】走行機体の後方に機体横幅方向に所定幅の作業対象領域を有する作業装置が備えられ、作業装置が、作業対象領域を整地する整地装置11と、機体横幅方向に間隔をあけて設定された複数条の作業対象ラインJに沿って苗を供給する供給装置とを備えて構成され、作業装置の機体横幅方向の両端側箇所に、作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面Grを整地する作用状態と、田面Grの整地を行わない非作用状態とに切り換え自在な整地具40が備えられている。
【選択図】図15

Description

本発明は、走行機体の後方に機体横幅方向に所定幅の作業対象領域を有する作業装置が備えられ、前記作業装置が、作業対象領域を整地する整地装置と、機体横幅方向に間隔をあけて設定された複数条の作業対象ラインに沿って苗又は種籾を供給する供給装置とを備えて構成されている水田作業機に関する。
上記水田作業機の一例として、供給装置として苗を田面に供給して植え付ける苗植付装置を備えた田植機において、従来では、前記整地装置により作業対象領域だけを整地するように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
説明を加えると、特許文献1に記載されるものでは、複数条の作業対象ラインのうち機体横幅方向両端側の作業対象ラインから均平に必要な最小外側幅だけ横側外方に位置する箇所を両側の端部として作業対象領域を設定し、整地装置として条数の違いに応じて設けられる1個又は複数の接地フロートによって作業対象領域だけを整地するように構成されている。
又、水田作業機の他の例として、種籾を田面に供給して直播する直播装置を備えた直播機においても、田植機と同様に、整地装置により作業対象領域だけを整地するように構成されている。
特開2005−58081号公報
上記従来構成のように整地装置によって作業対象領域だけを整地するものでは、走行機体を走行させて作業装置にて苗の植え付け作業、又は、種籾の供給作業を行う際に、水分を多く含む軟弱な圃場であっても、田面に既に植え付けられている既植え苗、あるいは、田面に既に播かれている種籾に対する泥押しを抑えることができる。
しかしながら、上記従来構成では、走行機体が走行しているときに整地装置によって整地が行われる作業対象領域と、前回の作業行程にて既に作業が行われている既作業領域との間に、整地されない領域が存在することになり、水分が少なく硬めの圃場であれば、このような作業対象領域と既作業領域との間の非作業領域に田面に形成された凹凸がそのまま残り、圃場での整地の仕上がり状態が不十分となる不利な面があった。
例えば、走行機体の推進力を高めるために走行用の車輪と同一軸芯周りで回転する状態で補助車輪を装備する場合に、補助車輪が作業対象領域よりも機体横幅方向外方側に向けてはみ出した状態で装備されることがあるが、そのような場合には、上述したような作業対象領域と既作業領域との間の整地されない領域に補助車輪の走行跡に起因した大きな凹凸がそのまま残ることになる。
本発明の目的は、水分を多く含む軟弱な圃場では、田面に既に供給されている苗又は種籾への泥押しを抑制することができるものでありながら、水分が少ない硬めの圃場では、圃場での整地の仕上がり状態を良好なものにすることが可能となる水田作業機を提供する点にある。
本発明に係る水田作業機は、走行機体の後方に機体横幅方向に所定幅の作業対象領域を有する作業装置が備えられ、前記作業装置が、作業対象領域を整地する整地装置と、機体横幅方向に間隔をあけて設定された複数条の作業対象ラインに沿って苗又は種籾を供給する供給装置とを備えて構成されているものであって、その第1特徴構成は、前記作業装置の機体横幅方向の両端側箇所に、前記作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面を整地する作用状態と、前記田面の整地を行わない非作用状態とに切り換え自在な整地具が備えられている点にある。
第1特徴構成によれば、水分が少ない硬めの圃場では、整地具を作用状態に切り換えて作業装置により作業を行うことにより、整地具によって作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面を整地することができる。このように水分が少ない硬めの圃場であれば、整地具が既作業領域において田面に既に植え付けられている既植え苗、あるいは、田面に既に播かれている種籾に対する泥押しが発生することはない。又、作業対象領域は、作業装置により作業を行うことにより、整地装置によって整地されて供給装置によって複数条の作業対象ラインに沿って苗又は種籾が供給されることになる。
その結果、水分が少ない硬めの圃場では、圃場での整地の仕上がり状態を良好なものにすることが可能となる。
一方、水分を多く含む軟弱な圃場では、整地具を非作用状態に切り換えた状態で作業を行うことにより、作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面に対して整地具が整地作用することがなく、田面に既に植え付けられている既植え苗、あるいは、田面に既に播かれている種籾に対する泥押しを少ないものに抑えることができる。
従って、水分を多く含む軟弱な圃場では、田面に既に供給されている苗又は種籾への泥押しを抑制することができるものでありながら、水分が少ない硬めの圃場では、圃場での整地の仕上がり状態を良好なものにすることが可能となる水田作業機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記整地具が、整地作用面を備えて構成され、且つ、前記作用状態では、前記整地作用面により田面を整地する横向き姿勢となり、前記非作用状態では、前記整地装置により前記作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を前記整地作用面にて受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となるように、位置変更自在に構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、整地具は、水分が少ない硬めの圃場で作業する場合に切り換えられる作用状態では、整地作用面により田面を整地する横向き姿勢となるものであるから、走行機体の進行に伴って作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面を良好に整地することができる。
一方、整地具は、水分を多く含む軟弱な圃場で作業する場合に切り換えられる非作用状態では、整地装置により作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を整地作用面にて受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となるものであるから、走行機体の進行に伴って、整地装置の泥押しにより作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水が、整地具によって受止められて機体後方側に案内され、田面に既に供給されている苗又は種籾への泥押しをより一層少ないものに抑えることができる。
従って、水分が少ない硬めの圃場では、走行機体の進行に伴って作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面を良好に整地することができ、水分を多く含む軟弱な圃場では、田面に既に供給されている苗又は種籾への泥押しをより一層少ないものに抑えることができる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記整地具が、前記整地装置の機体横幅方向両端部に取り付けられている点にある。
第3特徴構成によれば、整地具が整地装置に取り付けられているから、例えば、走行機体のフレームから長い支持部材を延設される等の構成の複雑化を招くことなく簡素な支持構造により整地具を取り付けることができる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記整地装置が、前記作業対象領域の機体横幅方向全幅にわたり一体に形成された接地フロートにて構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、作業対象領域では、機体横幅方向全幅にわたり一体に形成された接地フロートにて整地されることになるから、整地装置として複数の接地フロートを間隔をあけた状態で並べて備える場合に比べて、作業対象領域における整地の仕上がり状態をより一層良好なものにすることができる。
乗用型田植機を示す全体側面図である。 乗用型田植機を示す全体平面図である。 接地フロートを示す側面図である。 接地フロートを示す平面図である。 接地フロートを示す後面図である。 接地フロートを示す底面図である。 図6におけるVII―VII線断面図である。 図6におけるVIII―VIII線断面図である。 図6におけるIX―IX線断面図である。 図6におけるX―X線断面図である。 図6におけるXI―XI線断面図である。 図6におけるXII―XII線断面図である。 図6におけるXIII―XIII線断面図である。 図6におけるXIV―XIV線断面図である。 圃場での整地状態を示す平面図である。 整地具の取り付け状態を示す図である。 整地具の取り付け状態を示す図である。 別実施形態の接地フロートを示す平面図である。 別実施形態の接地フロートを示す縦断面図である。 別実施形態の接地フロートを示す平面図である。 別実施形態の接地フロートを示す縦断面図である。 別実施形態の接地フロートを示す平面図である。 別実施形態の接地フロートを示す平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る水田作業機の一例である乗用型田植機について説明する。
図1及び図2に示すように、本発明に係る乗用型田植機は、推進車輪としての左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2を装備した走行機体3の前部にエンジンE及びミッションケース4を備え、運転操縦部5を挟んで後方に昇降リンク機構6を介して油圧シリンダCYにて昇降操作自在に作業装置としての苗植付装置7を装備して、4条植えの乗用型田植機に構成されている。
苗植付装置7は、苗のせ台8、苗のせ台8の下方に位置する前後向き姿勢の2つの植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後端部の左右両側に夫々装備されている4つの苗植付機構10、植付伝動ケース9に後支点周りで上下揺動自在に支持される整地装置としての接地フロート11を装備して構成されている。
図1に示すように、右及び左のマーカー30が苗植付装置7の右及び左側部に備えられており、右及び左のマーカー30は上下に揺動自在に苗植付装置5に支持されたアーム部30Aとアーム部30Aの先端部に設けられた作用部30Bとを備えて構成されており、右及び左のマーカー30は、夫々、電動モータ(図示せず)により、田面Gに接地して指標を形成する作用姿勢と田面Gから上方に離れた格納姿勢とに切換操作自在に構成されている。
図1に示すように、ミッションケース4内部の変速装置31にて変速された動力が、前輪1及び後輪2に伝達される一方、変速された動力が植付クラッチ32及び動力取り出し軸33を介して苗植付装置7に伝達されるように構成されており、走行機体3を走行させながら苗植付装置7が駆動されると、苗のせ台8が左右に往復横送り駆動されるのに伴って苗植付機構10が駆動されて、苗のせ台8の下部から苗を取り出して田面Gに植え付けることができるように構成されている。
つまり、苗植付装置7は、図15に示すように、機体横幅方向に所定幅Lの作業対象領域を有し、且つ、機体横幅方向に間隔をあけて設定された4条の作業対象ラインJに沿って苗を供給して植え付けるように構成されている。
苗植付装置7の昇降操作及び植付クラッチ32の入切操作は、運転座席34の横側に設けられた操作レバー35の操作によって行われるようになっている。簡単に説明すると、操作レバー35は、上昇位置、中立位置、下降位置、植付位置の夫々に操作可能に設けられ、操作レバー35が、昇降用の油圧シリンダCYに対する作動油の給排を行う制御弁(図示せず)並びに植付クラッチ32に図示しない連係機構を介して機械的に連動連係されている。
又、詳述はしないが、従来より周知の接地フロート11を用いた自動昇降制御機構が備えられている。つまり、接地フロート11の前部に枢支連結された昇降リンク36が制御弁に連係されており、接地フロート11の後支点周りでの上下揺動姿勢が苗植付装置7に対して設定姿勢になるように制御弁を切り換え操作するように構成されている。
操作レバー35を上昇位置に操作すると、植付クラッチ32を切り状態にして苗植付装置7を上昇操作させ、中立位置に操作すると苗植付装置7の昇降を停止させる。又、操作レバー35を下降位置に操作すると、苗植付装置7を下降させるが、このとき、接地フロート11が田面Gに接地すると、接地フロート11の後支点周りでの上下揺動姿勢が苗植付装置7に対して設定姿勢になるように制御弁を切り換え操作する状態(自動昇降制御状態)に切り換わる。
そして、操作レバー35を植付位置に操作すると、植付クラッチ32が入り操作されて、苗植付機構10が作動し、苗植付作動を実行する状態となる。又、植付位置では、操作レバー35を右あるいは左に操作可能であり、右及び左のマーカー30のいずれを作用姿勢に切り換えるかを指令することができる。
運転操縦部5には、操作レバー35の操作によってマーカー30を作用姿勢に切り換える使用状態といずれのマーカー30も作用姿勢にさせない非使用状態とに切り換えるマーカースイッチ(図示せず)が備えられ、このマーカースイッチを非使用状態に切り換えておくと、操作レバー35を下降位置に操作して苗植付装置7を田面Gに接地させている状態で左右両側のマーカー30を格納状態に維持することができ、枕地を走行するときに、後述するような接地フロート11を用いて田面Gを均平な状態に整地することができる。
図15に示すように、苗植付装置7には、角パイプ状に形成された主フレーム50が左右向きに装備され、又、主フレーム50に並ぶ状態で丸パイプからなる単一のフロート支点軸51が左右向きの姿勢で相対回動可能に支持されている。そして、フロート支点軸51から後方に向けて一対の支持アーム52が延設され、各支持アーム52の延出端に接地フロート11の後ブラケット20(図3参照)が枢支連結されている。又、フロート支点軸51から前方に向けて単一の操作レバー53が延設され、操作レバー53の任意の操作位置での係合保持を可能にする保持部54が設けられている。
この構成から、操作レバー53を上下方向に揺動操作すると、接地フロート11の後支点aが上下方向に揺動変位して、各苗植付機構10に対する高さ位置を変更するようになっており、これによって、各苗植付機構10による苗の植え付け深さを調節することができる。そして、所望の植え付け深さが得られる操作位置で操作レバー53を係合保持させることで、所望の植え付け深さでの植え付けを行える。
次に、接地フロート11の構成について説明する。
図3〜図6に示すように、接地フロート11は、全植付条数の植付幅に相当する横幅Lを有し、作業対象領域の機体横幅方向全幅にわたり一体に形成されている。つまり、接地フロート11は、横長長方形状のフロート本体部12と、フロート本体部12の左右中央位置から前方に向けて延出される前方張出し部13と、フロート本体部12の左右方向二箇所から後方に向けて延出される左右一対の後方張出し部14とで構成されている。
前方張出し部13は、フロート本体部12の前端の左右中央位置から前方に向かって張り出されたものであり、上述したように自動昇降制御に使用されるセンサフロートとしての機能を有する。又、フロート本体部12と、前方張出し部13と、後方張出し部14とは、樹脂板を二枚重ねにして、型内に載置し、二枚の樹脂板の間に圧縮空気を吹き込むブロー成形によって一体形成されている。
図3〜図6に示すように、前方張出し部13とその前方張出し部13の後方に位置するフロート本体部12とは、側面視で、フロート本体部12の後端部分を基準にして、フロート本体部12の前端部側程、及び、前方張出し部13において上方に向けてやや湾曲する状態に形成されている。フロート本体部12における前方張出し部13の横側方に位置する横側部分12Aにおいても、後端部分を基準にして前端側程上方に向けてやや湾曲する状態に形成されている。
接地フロート11は、二枚の樹脂板を重ね合わせてブロー成形するので、成形後の形状としては、接地フロート11の厚さの中間位置にパーティングラインを明示するフランジ部11aが形成されており、フランジ部11aを基準に上下にフロートの外郭が膨出形成されている。
図6に示すように、フロート本体部12の後端部における底面には、全植付条に相当する横幅に亘って、フロート本体部12の前後方向における前後幅を短くした帯状を呈する帯状整地部Aを形成してある。帯状整地部Aは、図6において、二点鎖線でその領域を明示してある。帯状整地部Aについては、後述する。
接地フロート11の上面の形状について説明する。図4、図5及び図9に示すように、前方張出し部13において、上面は前端側程上方に位置し緩やかに傾斜する傾斜平坦面13Aに形成してあり、傾斜平坦面13Aの前端から横側方にかけて前方下向きに傾斜する前方下向き傾斜面13Cが形成してある。
図4及び図11、図12に示すように、前方下向き傾斜面13Cとその後方に位置する傾斜平坦面13Aに亘って、下方に凹入する載置部13Bを設けてある。載置部13Bには、接地フロート11を機体フレーム側に吊り下げ支持する前ブラケット15を取り付けてある。
より具体的には、下方に凹入する状態で形成されている載置部13Bは、前方張出し部13の前端において前方空間に開放すべく、傾斜平坦面13A及び前方下向き傾斜面13Cの一部が切り欠かれている。このように、載置部13Bは前方空間と連通する状態にあるので、田面G上にある泥水を傾斜平坦面13Aの上に誘導することができる。
このような構成によって、泥水を傾斜平坦面13A上に導入することができるので、前方張出し部13の前端で泥水を押し退け、その押し退けられた泥水が隣接する既植え苗を押し倒したりすることを阻止できる。
図3に示すように、左右の後方張出し部14には、取付用孔等を形成した取付座14Aを形成してあり、接地フロート11の後支点aを形成する後ブラケット20を取付固定するように構成してある。
取付座14Aが後方張出し部14の後端近傍に設けてあるので、取付座14Aと後方張出し部14の後端とが極近接した位置にある。したがって、接地フロート11が後ブラケット20の後支点a回りで上方に回動しても、後方張出し部14の後端が田面G内に入り込む深さが余り大きくならず、帯状整地部Aが整地した田面Gを乱すことが少ない。
図4、図10に示すように、フロート本体部12の後端における左右方向の4箇所には、施肥装置(図示せず)を機体後部に搭載する際に、取付孔を介して作溝器(図示せず)を取り付けるのに使用される取付座12Cを形成してある。
フロート本体部12の横側部分12Aにおける横側端12aは、前端に対して直角方向に形成されており、その横側端12aの端面は推進方向に沿った面に形成してある。
このように、横側端12aの端面が推進方向に沿った面に形成してあるので、横側端12aの端面に沿って流れる泥水が横側方に押し流されることが少なく、隣接する苗を押し倒す等の不都合を抑制できる。
次に、接地フロート11の底面の構造について説明する。
図6及び図11に示すように、前方張出し部13の底面と、フロート本体部12における前方張出し部13の後方に位置する部分の底面とに亘って、中央側泥取り込み凹入部23が形成してある。中央側泥取り込み凹入部23は、側面視で、前方張出し部13の前端位置から上方に凹入するものであり、底面の湾曲状態に沿って略一定の凹入深さを維持しながら、フロート本体部12の後端部近くに至るまで形成されている。
中央側泥取り込み凹入部23は、前方張出し部13の前端位置から開口しており、開口部23aの横幅を徐々に狭める状態で後方側に入り込む扇状取り込み部分23Aと、前方張出し部13とフロート本体部12との接続部位に対応する位置で最小横幅となり、この最小横幅を維持する状態でフロート本体部12の後端部まで延出してある狭幅部分23Bとで構成してある。
図6及び図8に示すように、側方側取り込み凹入部24は、フロート本体部12の横側部分12Aの前端から開口し、側面視で、側方側取り込み凹入部24の天井面24bは、フロート本体部12の底面(後記する第1整地平坦部26A)の湾曲形状に沿った湾曲形状に形成されて後方に向けて延出してあり、第1整地平坦部26Aの後端部で同一の高さ位置となるように、後端側ほど徐々に浅くなり、第3整地平坦部26Cの水平部26aに段差無く接続されている。このように、側方側取り込み凹入部24の後端部は、第3整地平坦部26Cと段差なく繋がっており、この後端部を第4傾斜繋ぎ面24Dと称する。
図6に示すように、側方側泥取り込み凹入部24は、フロート本体部12の横側部分12Aの前端から開口しており、開口部24aの横幅を徐々に狭める状態で後方側に入り込む扇状の凹入形状を呈する。
このような構成によって、前後輪1,2によって形成された車輪跡の両横側方に盛り上がった泥水を広い開口部24aで側方側泥取り込み凹入部24内に取り込み、横幅を徐々に狭めながらかつ側方側取り込み凹入部24の天井面24bによって下方に押し込み、取り込んだ泥水を車輪跡に寄せて、車輪跡を埋め戻すことができる。
図6〜11に示すように、中央側泥取り込み凹入部23を囲む周囲に底面部26が形成してあり、側面視で、底面部26のうちの前方底面部26Eは前端側程上方に位置する湾曲形状に形成されている。中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bを囲む後方底面部が、接地フロート11全体の底面において最も下方に突出する部分になっている。後方底面部のうち、狭幅部分23Bを左右両側から囲む部分を第2整地平坦部26Bと称し、狭幅部分23Bの後方に位置する部分を第4整地平坦部26Dと称する。
図6に示すように、第2整地平坦部26B及び第4整地平坦部26Dの両横側方には、第2整地平坦部26B及び第4整地平坦部26Dより上方に凹入する凹入部27が形成してある。凹入部27は、第2整地平坦部26B及び第4整地平坦部26Dから側方側泥取り込み凹入部24の近傍までの領域で形成されており、その前後幅は略フロート本体部12の前後幅に亘る幅で形成されている。
凹入部27は、左右二つの領域に区分され、底面の傾斜度合いが異なったものとなっている。つまり、凹入部27は、図6及び図10に示すように、中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bを囲む第2整地平坦部26B及び第4整地平坦部26Dの両横側方に隣接位置する第2凹入部27Bと、図6及び図9に示すように、第2凹入部27Bに隣接する状態で配置され、側方側泥取り込み凹入部24に近接する第1凹入部27Aとで、構成されている。
第2凹入部27Bは、図6及び図10に示すように、側面視において、前端側程徐々に下方に位置するように傾斜する直線状の傾斜面27aに形成されており、前端位置で中央側泥取り込み凹入部23の扇状取り込み部分23Aを囲む前方底面部26Eに繋がっている。
一方、第1凹入部27Aは、図6及び図9に示すように、側面視において、前端側程上方に位置する湾曲面27bに形成されており、フロート本体部12の後端部において、直線状の平面27cに形成されている。
図5、図10及び図11に示すように、第1凹入部27A及び第2凹入部27B共に、フロート本体部12の後端まで形成されており、フロート本体部12の後端近くでは、前記したフランジ部11aの高さに揃えられている。
上記した第1凹入部27Aは、前方張出し部13の周縁部に沿って流れてきた泥水を取り込み、後方に流動させるべく構成されている。
図6〜図8に示すように、側方側泥取り込み凹入部24の周囲に第1整地平坦部26Aと第3整地平坦部26Cが形成してあり、第1整地平坦部26Aは、側方側泥取り込み凹入部24の両横側方に位置し、前記したように、側面視でフロート本体部12の底面の湾曲形状に沿って前端側程上方に位置する湾曲形状に形成されている。
図6〜図8に示すように、第3整地平坦部26Cは側方側泥取り込み凹入部24の後方側に設けてあり、第1整地平坦部26Aの後方には水平部26aが連続する状態で形成してあり、水平部26aは接地フロート11の最も下方に位置する部分となっている。水平部26aの後方側には、後方張出し部13の後端に近接する程上方に位置する後上がり傾斜面26bを形成してある。この水平部26aと後上がり傾斜面26bとで第3整地平坦部26Cを形成している。
側方側泥取り込み凹入部24の後端は水平部26aの前端に段差なく接続されており、側方側泥取り込み凹入部24に取り込まれた泥水が前記接続部位で滞留することなく水平部26a側に流動する。
また、水平部26aの後方側に後方側ほど上方に向けて傾斜する傾斜面26bを形成してあるので、傾斜面26bでの泥の滞留が抑制され、接地フロート11が後支点回りで上下揺動しても、傾斜面26b部分が田面G内に深く沈み込み難く、泥押しも少ない。
次に、中央側泥取り込み凹入部23及び側方側泥取り込み凹入部24と、底面部26との間に形成される傾斜繋ぎ面について説明する。
図6及び図13,14に示すように、中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bと第2整地平坦部26Bとの境界部位に、横幅方向に沿った第2傾斜繋ぎ面23Cが形成されている。第2傾斜繋ぎ面23Cは、接地フロート11をブロー成形する際に使用される金型の抜け勾配より緩やかな傾斜面に形成されている。
第2傾斜繋ぎ面23Cが緩やかな傾斜面となっているので、中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bと第2整地平坦部26Bとの境界面の跡が田面Gに付き難い構成となっている。又、第1凹入部27Aと第1整地平坦部26A及び第3整地平坦部26Cとの境界面に、横幅方向に沿った第1傾斜繋ぎ面27Cが形成されている。
図5及び図6に示すように、第1傾斜繋ぎ面27Cは、接地フロート11をブロー成形する際に使用される金型の抜け勾配より緩やかな傾斜面に形成されている。
図6及び図11に示すように、中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bの後端部と第4整地平坦部26Dとの境界部位に、前後方向に沿った第3傾斜繋ぎ面23Dが形成されている。第3傾斜繋ぎ面23Dは、接地フロート11をブロー成形する際に使用される金型の抜け勾配より緩やかな傾斜面に形成されている。
このような構成によって、前方張出し部13の前端に到達した泥水を中央側泥取り込み凹入部23内に取り込んで、前方張出し部13の横側方に流動させることを抑制することができるとともに、中央側取り込み凹入部23内に取り込んだ泥水を第3傾斜繋ぎ面23Dより円滑に第4整地平坦部26D側に流動させることができる。
図13及び図14に示すように、フロート本体部12の左右の横側端12aにおける底面には、左右方向に沿った傾斜面12bをフロート本体部12の横側端に近接する程上面に近接する傾斜姿勢に形成してある。
このようにフロート本体部12(接地フロート11)の横側端の底面に上向き傾斜面12bを形成することによって、接地フロート11の横側端部位の田面G内への沈み込みを抑制し、かつ、横側方への泥の押し出しを軽減できるものである。
図6及び図7に示すように、フロート本体部12における側方側泥取り込み凹入部24の形成位置より更に横側端側部分においては、側方側泥取り込み凹入部24を囲む湾曲形状の第1整地平坦部26Aが連続する状態で形成されている。第1整地平坦部26Aの後方には前記した水平部26aが連続する状態で形成してあり、第3整地平坦部26Cの一部を形成している。
図6に示すように、フロート本体部12の後端部に形成された帯状整地部Aは、フロート本体部12の後端部の底面における横幅方向の全長又は略全長に亘って横幅方向に沿った帯状を呈する面であり、中央側泥取り込み凹入部23の後端部に形成される第4整地平坦部26D、中央側泥取り込み凹入部23の両横側方に形成される第2凹入部27Bの後端部に形成されている前後向き傾斜面27a及び第2凹入部27Bに隣接する第1凹入部27Aの後端部に形成されている平面27c、平面27cの横側方に隣接する横幅方向に沿って傾斜する第1傾斜繋ぎ面27C、凹入部27の更に横側方に位置する側方側泥取り込み凹入部24の後端に形成されている水平面状の第3整地平坦部26Cとで構成される。第3整地平坦部26Cは、側方側泥取り込み凹入部24からフロート本体部12の横側端部に至る状態で形成されている。
図5及び図6に示すように、上記した帯状整地部Aを構成するもののうち、中央側泥取り込み凹入部23の後方に位置する第4整地平坦部26D、及び、側方側泥取り込み凹入部24の後端に形成される第3整地平坦部26Cが、最も下方に突出する平坦面に形成されている。一方、第3整地平坦部26Cと第4整地平坦部26Dに挟まれている、凹入部27を形成する傾斜面27aと平面27cはやや上方に位置し、前記したフランジ部11aと略同一の高さ位置にある。
第3整地平坦部26Cは、前方側張出し部13とフロート本体部12における前方側張出し部13の後方に位置する部分とを含む領域内においては、最も下方に位置しかつ水平面を形成するものであり、整地機能の高い部分である。
第4整地平坦部26Dは、後方側張出し部14とフロート本体部12における前方側張出し部13の後方に位置する部分とを含む領域内においては、最も下方に位置しかつ水平面を形成するものであり、整地機能の高い部分である。
中央側泥取り込み凹入部23と側方側泥取り込み凹入部24との間に形成されている凹入部27が存在する意味合いは、帯状整地部Aが植付幅の全長に亘って同じ平面上にあるならば、整地機能を大きく向上させるものにできると考えられるが、その場合には、帯状整地部Aで泥溜まりや泥押しが発生しやすく、整地機能の向上と泥押し等を回避する機能を満足させるものではない。
そこで、前方に突出して設けられている前方張出し部13の横側縁に沿って、凹入部27が形成されているフロート本体部12の前端まで流動してくる泥水を、フロート本体部12の前端で受け止めるのではなく、凹入部27を介して後方に誘導することによって、泥溜まりを回避して、それら泥水がフロート本体部12の横側方に流出することを抑制するものである。
図3〜図6に示すように、左右の後方張出し部14には、接地フロート11の後支点aを形成する後ブラケット20を取付固定するように、取付用孔等を形成した取付座14Aを形成してある。この取付座14Aは、左右張出し部14の表面に設けてある貫通孔14aと、底面側には上方に向けて大きく凹入する取付孔14bとが形成されている。
この取付孔14bは、帯状整地部Aに形成した泥逃がし凹入部27Bの平面27cより上方に大きく凹入する形状に形成されている。これによって、支点としての機能だけを発揮させるものであり、帯状整地部Aによる整地面をこの取付孔14bが乱すことはない。
接地フロート11の帯状整地部Aは、苗植付機構10の前方に位置している。これによって、帯状整地部Aによって植付面に対する整地機能が十分に施されて、浮き苗等がなく植付苗の姿勢が倒れなく維持される。
帯状整地部Aは、植付幅の中央に位置する前方張出し部13の後方部分にも形成してあり、前の工程で田面Gに施されたマーカー跡を均していくことができる。
又、1つの作業行程での植え付け作業が終了したのち、次回の作業行程に向けて旋回走行を行う枕地を走行するときには、マーカースイッチを非使用状態に切り換えて、操作レバー35を下降位置に操作して苗植付装置7を田面Gに接地させている状態で走行することで、接地フロート11を用いて田面Gを均平な状態に整地することができる。
そして、この田植機では、苗植付装置7の機体横幅方向の両端側箇所に、作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面Gr(図15参照)を整地する作用状態と、前記田面Grの整地を行わない非作用状態とに切り換え自在な整地具40が備えられている。
又、整地具40は、接地フロート11の機体横幅方向両端部に夫々取り付けられている。
以下、整地具40の構成並びに接地フロート11に対する取り付け構造について説明する。
図4に示すように、接地フロート11における横側部分12Aの左右側端部に一部が前向きにやや突出されており、この突出部分に取付座41を形成してあり、図16及び図17に示すように、この取付座41に整地具40を取り付けることができるように構成されている。
前記整地具40は、整地作用面40Aを備えて構成され、且つ、作用状態では、整地作用面により田面Grを整地する横向き姿勢となり、非作用状態では、接地フロート11により作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を整地作用面にて受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となるように、位置変更自在に構成されている。
説明を加えると、整地具40が略長方形の板体にて形成され、整地作用面を構成する板体の板面40Aにより田面Grを整地する横向き姿勢となる状態で取付座41にネジ固定するための第1取付部42と、接地フロート11により作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を板面40Aにて受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となる状態で取付座41にネジ固定するための第2取付部43とが一体的に形成されている。
例えば、比較的水分が少なく硬めの圃場では、図16に示すように、第1取付部42を用いて整地具40を取付座41に取付固定することで、整地具40の板面40Aが下方側ほど機体後方側に位置する斜め姿勢にて第1整地平坦部26Aの横側に並ぶ状態で、且つ、整地具40の板面40Aの下端部40Bが、田面Grから高さH1だけ下方に入り込む状態つまり接地フロート11の水平部26aよりも少しだけ下方側に位置する状態で装着されるようになっている。
又、横向き姿勢での田面Grに対する板面40Aの後方への傾斜角α1は、第1整地平坦部26Aの田面Grに対する傾斜角α2よりも大きな角度に設定されており、側面視で板面40Aと第1整地平坦部26Aとが交差する状態で整地具40が配備されている。
その結果、図16(b),(c)に示すように、整地具40の板面40Aが機体横幅方向に向く姿勢であって且つ板面40Aにより田面Grを押圧する横向き姿勢となり、図15に示すように、後輪2と同一軸芯周りで回転する状態で補助車輪2hを作業対象領域よりも機体横幅方向外方側に向けてはみ出した状態で装備した場合において、非作業領域の田面Grが荒れることがあっても、非作業領域の田面Grを整地することができる。この状態が前記作用状態に対応する。
一方、水分が多めの軟弱な圃場では、図17に示すように、第2取付部43を用いて整地具40を取付座41に取付固定することで、整地具40の板面40Aが接地フロート11の横側部分12Aにおける横側端12aに接当する状態で機体前後方向に沿う縦向き姿勢となる状態で取り付けられるようになっている。
又、板面40の前端部40Cは接地フロート11の取付座41よりも機体前方側に位置し、且つ、板面40Aの後端部40Dは、接地フロート11の水平部26aの横側に位置する状態となり、板面40Aにより第1整地平坦部26Aの横外方側箇所を覆うようになっており、しかも、板面40Aの下端部40Bが田面Grよりも高さH2だけ下方側に入り込む状態となっている。
縦向き姿勢での板面40Aの下端部40Bの高さH2が、横向き姿勢での板面40Aの下端部40Bの高さH1より高くなるように、夫々の姿勢での整地具40の接地フロート11への取り付け位置等が設定されている。
その結果、図7(b),(c)に示すように、板面40Aが機体進行方向に向く姿勢であって且つ接地フロート11により作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となり、接地フロート11における第1整地平坦部26Aにて横側方に押し出された泥水が横側端より隣接条側に流動しないようにすることができる。この状態が前記非作用状態に対応する。以上のように、補助車輪2hの有無や圃場状況の変化等に応じて整地具40の作用状態及び非作用状態を切り換えて好適な植付け作業を行なうことができる。
〔別実施形態〕
(1)接地フロート11における第2整地平坦部26B及び第4整地平坦部26Dの両横側方に上方に凹入する凹入部27を形成する箇所に、図18及び図19に示すように、泥水が滞留することなく後方に流動するように前後方向に貫通する貫通口60を形成してもよい。
(2)図20及び図21に示すように、フロート本体部12の前方張出し部13の左右横側方に位置する横側部分12Aの前端に、横側部分12Aの上面から上方に向けて縦壁を形成する縦壁形成部材61を着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
この縦壁形成部材61は、前方張出し部13のフロート本体部12との接続部位となる根元位置から左右横側端に向けて連続する状態で、かつ、横側部分12Aの上面からやや前方斜め上方に向けて突出する状態で設けてある。この縦壁形成部材61は、横側部分12Aの前方に位置する後輪2が跳ね上げる泥水を受止め、横側部分12Aの上面に泥水が付着堆積することを抑制する機能を有する。
但し、水分の多い圃場である場合には、この縦壁形成部材61により泥水を横押しすることがないように、縦壁形成部材61を取り外すことになる。
ちなみに、縦壁形成部材61の取付構造としては、弾性的に挟持させた保持する構成としたり、ネジで固定させる構成等、種々の構成を適用できる。
(3)前方張出し部13及び後方張出し部14を省略して、矩形形状のフロート本体部12だけで接地フロート11を構成するものでもよい。
すなわち、図22に示すように、矩形形状のフロート本体部12に対して、一対の後方張出し部14に相当する箇所に、金属材にて構成される長尺状の後ブラケット20を固定延設して、その後ブラケット20に支持アーム52を取り付ける構成とし、フロート本体部12の中央の前部側に前ブラケット15を固定延設して、その前ブラケット15に昇降リンク36を取り付ける構成でもよい。
(4)整地具40を接地フロート11の機体横幅方向両端部に取り付ける構成として、上記したように、第1取付部42と第2取付部43とを備えて接地フロート11に対する取り付け状態を変更する構成に代えて、図23に示すように、整地具40を接地フロート11に対して上下軸芯Y周りで揺動自在に支持して、整地具40を横側外方に突出させる作用状態(実線で記載する状態)と横幅方向内方側に引退させる非作用状態(仮想線で記載する状態)とに切り換え可能に構成して、夫々の状態でネジ等の締結手段にて固定支持するものでもよい。
ちなみに、この構成では、フロート本体部12の底面を前後方向全幅にわたり水平面に形成して、非作用状態では整地具40がフロート本体部12の底面に重なる状態で収納されるようにするとよい。
又、図示はしないが、第1取付部42は残して第2取付部43のみを廃止し、取付座41に対する整地具40の取り付け方向を変更することで整地具40を作用状態と非作用状態とに切り換えられるように構成してもよい。
(5)整地具40を接地フロート11の機体横幅方向両端部に取り付ける構成に代えて、整地具40を主フレーム50に取り付ける構成としてもよい。
又、整地具40として、長方形状の板体に代えて、例えば、長方形状の板体に複数の切欠を形成してレーキ状に形成した整地具を用いるようにしてもよい。
(6)整地装置として、作業対象領域の機体横幅方向全幅にわたり一体に形成された接地フロート11に代えて、複数個の接地フロートを間隔をあけて並べて備える構成としてもよい。又、接地フロート11に代えて、駆動回転される回転体を備えた回転ロータ等の他の形式の整地装置を用いてもよい。
(7)上記実施形態では、水田作業機として田植機を示したが、供給装置として複数条の作業対象ラインに沿って種籾を供給する直播装置を備えた直播機でもよい。
本発明は、田植機や直播機のような、走行機体の後方に機体横幅方向に所定幅の作業対象領域を有する作業装置を備えている水田作業機に適用できる。
3 走行機体
7 作業装置
10 供給装置
11 整地装置
40 整地具
40A 整地作用面
Gr 田面
J 作業対象ライン

Claims (4)

  1. 走行機体の後方に機体横幅方向に所定幅の作業対象領域を有する作業装置が備えられ、
    前記作業装置が、作業対象領域を整地する整地装置と、機体横幅方向に間隔をあけて設定された複数条の作業対象ラインに沿って苗又は種籾を供給する供給装置とを備えて構成されている水田作業機であって、
    前記作業装置の機体横幅方向の両端側箇所に、前記作業対象領域よりも機体横幅方向外方側の田面を整地する作用状態と、前記田面の整地を行わない非作用状態とに切り換え自在な整地具が備えられている水田作業機。
  2. 前記整地具が、整地作用面を備えて構成され、且つ、前記作用状態では、前記整地作用面により田面を整地する横向き姿勢となり、前記非作用状態では、前記整地装置により前記作業対象領域から機体横幅方向外方側に向けて押し流される泥水を前記整地作用面にて受止めて機体後方側に案内する縦向き姿勢となるように、位置変更自在に構成されている請求項1記載の水田作業機。
  3. 前記整地具が、前記整地装置の機体横幅方向両端部に取り付けられている請求項1又は2記載の水田作業機。
  4. 前記整地装置が、前記作業対象領域の機体横幅方向全幅にわたり一体に形成された接地フロートにて構成されている請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の水田作業機。
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