JP2013179854A - 苗移植機の整地装置 - Google Patents

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和彦 石井
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Abstract

【課題】
圃場深度が深めの圃場で整地ロータを上下動させる際、整地ロータが圃場面や水をかき回して波を発生ことを防止し、泥水流が隣接条の植付苗を押し倒したり押し流したりすることを防止する。
【解決手段】
苗植装置9を、リフトシリンダ13により上下回動のリフトリンク14を介して連結すると共に、この苗植装置9の前側には、センタフロート3前側の土壌面を整地するセンタロータ19と、サイドフロート4前側の土壌面を整地するサイドロータ20からなる整地ロータ21を、苗植装置9に対して上昇操作可能に構成し、この整地ロータ21を一定位置以上に上昇操作することによって、後部のサイドロータ20に対して前部のセンタロータ19を高位置へ上昇可能に構成する。
【選択図】 図5

Description

多条植苗移植機において、植付装置のフロートの前方に、このフロートによって均平する土壌面を予め整地ロータの駆動の回転によって掻き均して、フロートによる均平を行い易くする整地装置に関する。
車体の後輪後方部で、植付装置の各フロートとの間に、上下動可能の整地ロータを配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2009−118778号公報
前記先行技術のように、整地ロータを上下動させると、センタフロートの前方に位置するセンタロータと、サイドフロートの前方に位置するサイドロータが、一体的に上昇されて略同じ高さに維持されるため、土壌面の深い場合は整地ロータが泥土水を掻き回わして波動を起し易くする。このとき、センタロータとサイドロータの間を繋ぐ伝動ケースが壁となり、特にサイドロータの起す泥水波が隣接苗条に伝播して、隣接条苗を押し倒したり、押し流したりことがある。
請求項1に記載の発明は、ステアリングハンドル32により操向の前輪10と運転席29後部の後輪11を配置して走行の乗用車体12の後方に、これら左、右後輪11間の土壌面を均平するセンタフロート3と、前記左、右後輪11による踏跡の土壌面を均平する左、右サイドフロート4を有して、苗タンク6から繰出されるマット苗を植付装置8で分離保持して、各フロート3,4による均平跡に植付ける苗植装置9を、リフトシリンダ13により上下回動のリフトリンク14を介して連結すると共に、この苗植装置9の前側には、前記センタフロート3前側の土壌面を整地するセンタロータ19と、サイドフロート4前側の土壌面を整地するサイドロータ20からなる整地ロータ21を、前記苗植装置9に対して上昇操作可能に構成し、この整地ロータ21を一定位置以上に上昇操作することによって、後部のサイドロータ20に対して前部のセンタロータ19を高位置へ上昇可能に構成することを特徴とする苗移植機の整地装置とする。
植付装置9、及び整地ロータ21を車体12に対して下降させて、土壌面を整地し、及び各フロート3及び4で均平しながら、この各フロート3及び4による均平跡土壌面に植付装置8により苗植付作用が行われる。植付装置9は、土壌の深さや、凹凸形態などによって上下揺動し、リフトシリンダ13の伸縮によって昇降制御されるが、このような植付装置9の上下動時は、この苗移植機体2乃至支持枠54に対して装着されている整地ロータ21が上下動して、前記センタフロート3及びサイドフロート4等で均平する直前の土壌面を、この整地ロータ21の回転によって掻き均す。
また、この整地ロータ21が植付装置9に対して一定の上下高さ領域において上下動自在の形態では、整地ロータ21が植付装置9に対して上下動して、この整地ロータ21の整地作用と、植付装置9のフロート3及び4による均平作用により、一定の高低差の領域内で自由に土壌面を整地する。
土壌耕盤の深い等の圃場で整地ロータ21を使用しないで苗植作業する場合は、前記整地ロータ21を上昇操作する。このとき整地ロータ21の一定以上の非整地位置に上昇操作する。このとき整地ロータ21の一定以上の回動による(平行姿勢Aの)上昇状態から、後側のサイドロータ20に対して前側のセンタロータ19が高位置に上昇するようになり、前端部にセンタロータ19を軸装する伝動ケース22が、後端部に軸装のサイドロータ20部の周りに上方へ回動されて、前記前部のセンタロータ19部を高く上昇させて伝動ケース22を傾斜させて(傾斜姿勢B)、これら伝動ケース22の下縁部、及びセンタロータ19部を、土壌面上に離間上昇させる。
このように伝動ケース22、及びセンタロータ19が土壌面から上昇されると、このセンタロータ19による整地抵抗や伝動ケース22等による泥押しや、水押しを少なくして、泥水流の発生を防止する。
請求項2に記載の発明は、前記整地ロータ21は、左右一対の伝動ケース22の前端部間に亘ってセンタロータ19をロータ軸23で軸装し、この各伝動ケース22の後端外側部にサイドロータ20をロータ軸24で軸装して、このサイドロータ20のロータ軸24部を軸装するロータブラケット56を、前記苗植装置9の走行車体2に対して四点リンク機構64を介して平行姿勢Aで昇降可能に構成し、このロータブラケット56を所定位置以上に上昇操作することによって、前記四点リンク機構64を介して上昇の伝動ケース22を前端部上りの傾斜姿勢Bに回動させて、センタロータ3を高位置へ上昇させる伝動ケース回動機構57を設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機の整地装置とする。
前記のように整地ロータ21は、植付装置9の前方において、センタフロート3の前側をセンタロータ19により、サイドフロート4の前側をサイドロータ20により各々整地して、各フロート3及び4による均平作用を行い易くする。このとき植付装置9に対する整地ロータ21が一定高さの領域で上下動自在の形態であるときは、前記四点リンク機構64を介して上下揺動されて整地ロータ21の伝動ケース22及び前後のセンタロータ19とサイドロータ20の昇降位置姿勢は略水平状で平行姿勢Aを維持して昇降される。
また、土壌耕盤が深い等により整地ロータ21を上昇操作して、整地作用を停止するときは、植付装置9に対して前記ロータブラケット56を大きく引上げ操作することにより、整地ロータ21が一定高さ位置に平行姿勢Aで上昇されたとき、この伝動ケース回動機構57によって平行姿勢A揺動を維持する形態から傾斜姿勢Bに回動変更されて、前端部にセンタロータ19を軸装する伝動ケース22が、後端のサイドロータ20を軸装するロータ軸24の周りに上昇回動して、この伝動ケース22を前上がり傾斜の傾斜姿勢Bとして、これらセンタロータ3及び伝動ケース22を土壌面上方位置へ上昇させる。
また、請求項3に記載の発明は、前記整地ロータ21の伝動ケース22の下側に作溝器58を設けて、前記伝動ケース22の下降位置で、各センタロータ3とサイドロータ4で整地される整地土壌面間を作溝することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機の整地装置とする。
前記のように植付装置9の前側に配置したセンタロータ19とサイドロータ20とによってセンタフロート3、及びサイドフロート4によって均平する土壌面を予め掻き均しながら、各フロート3及び4による均平を行い易くする。
この各センタフロータ19とサイドロータ20で掻き均される各土壌面域の間には、伝動ケース22直下の非掻均部域土壌面に作溝器58を作用させて、適宜深さの作溝を形成する。この土壌面の作溝は左右両側に沿って盛上部が形成されて、土壌面に整地ロータ21の進行方方向に沿う作溝の凹凸条が形成される。センタロータ19、及びサイドロータ20によって起生された泥水流波は、この作溝部を横切って内外側へ流れると抵抗を受けて、泥水流波の流速が緩和され、隣接苗植条を乱すことが防止される。
請求項1に記載の発明は、深い土壌面で苗植作業で整地ロータ21を使用しないか、又はセンタロータ19を使用させないで苗植作業を行う場合は、これら整地ロータ21を一定位置以上に上昇することによって、特にこのセンタロータ19がサイドロータ20に対して高位置に上昇されて、このセンタロータ19や、このセンタロータ19の駆動伝動する伝動ケース等の位置をシアドロータ20に位置よりも高い非整地位置に維持させて、これらの土壌面接地による泥水流波の発生を軽減することができ、隣接条苗の押倒しを少くすることができる。しかも、このセンタロータ19の上昇は、サドロータ20と共に一体的に上昇させる整地ロータ21の上昇行程の後半において、続いて行わせるものであるから、一連の上昇操作、及び作動として円滑に行われる。
また、上昇操作も簡単に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、植付装置9に対して四点リンク機構64を介して昇降される整地ロータ21は、平行姿勢Aを維持した状態で行われるため、伝動ケース22前後のセンタロータ19とサイドロータ20が前後水平面を形成するように掻き均されて、後続のセンタフロート3、及びサイドフロート4による均面を揃えることができる。又、整地ロータ21を大きく上昇させて整地不要時は、特に前側のセンタロータ19、及びこれを伝動する伝動ケース22をサイドロータ20のロータ軸24周りに上昇回動させて、これらが土壌面に接地し難い傾斜姿勢Bの態勢にして、泥水波の発生を防止することができる。
これら整地ロータ21の四点リンク機構64による上昇作動途中において、伝動ケース回動機構57により前記センタロータ19を軸装する伝動ケース22をロータ軸24周りに上方回動させる構成であるから、平行姿勢Aから傾斜姿勢Bへの作動、及び切替等を円滑に行わせることができ、操作、及び構成を簡単にすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、植付装置9のセンタフロート3の前方位置のセンタロータ19と、サイドフロート4の前方のサイドロータ20との間の伝動ケース22の下側に作溝器58を設けて、この伝動ケース22の下側に接近する直接整地されない整地土壌面に作溝器58を作用させて作溝するものであるから、センタロータ19やサイドロータ20等で起された泥水流をこの作溝によって打ち消し、隣接条の苗の押し倒しや押し流しなどを防止することができる。
苗移植機の側面図 苗移植機の平面図 後輪フロート及び整地ロータ等の配置を示す要部側面図 整地ロータの上昇状態を示す要部側面図 後輪フロート及び整地ロータ等の配置を示す要部平面図 整地ロータの昇降機構を示す要部側面図 (A)整地ロータの作業状態を示す要部側面図、(B)整地ロータの非作業状態を示す要部側面図、(C)整地ロータ昇降機構の部分側面図 整地ロータの伝動ケースの要部背面図 別実施例の苗移植機の側面図 乗降用ステップの要部拡大正面図
図1及び2で示すとおり、苗移植機は、前輪10と後輪11を有した四輪走行形態の車体12の後側に、リフトリンク14を介して昇降自在に植付装置9を装着したもので、この植付装置9は、苗移植機体2を支持アーム15を介してセンタフロート3とサイドフロート4で支持し、この苗移植機体2の上部に苗タンク6と苗植付装置8を設けて、タンク面に供給するマット苗を後下部へ繰出しながら各フロート3及び4で均平した土壌面へ植付ける多条植形態の構成としている。
前記車体12は、車体12の中央上部にエンジン27を搭載し、このエンジンカバー28の上側に運転席29を搭載して乗用運転できる。この運転席29の前側には運転フロア30を介してステアリングポスト31、及びこの上端部のステアリングハンドル32を設けて、このステアリングハンドル32によって前輪10を操向することができる。これら運転席29、及びステアリングポスト31の左右外側部にはサイドフロア33を設け、このサイドフロア33の前部外側に補給用の苗を搭載する補助苗載枠34を設けている。
また、車体12の前下部にはミッションケース35、及び油圧無段変速装置36を設けて、エンジン29からベルト伝動の入力をこの油圧無段変速装置36で無段主変速し、ミッションケース35内の副変速ギヤで副変速しながら、前記前輪10や、後輪連動軸17を介して後輪11等を伝動して走行することができると共に、PTO軸37を伝動して、前記植付装置9の苗植伝動ケース1の入力軸38を連動することができる。
前記車体12の後端部にはリヤフレーム39を介して施肥装置40を搭載し、この施肥装置40を前記PTO軸37から伝動して、肥料を植付装置9の苗植付条位置の土壌面に施用することができる。前記リフトリンク14はこのリヤフレーム39の後方に突出させて上下一対の平行リンク機構形態に設け、車体12との間に設けるリフトシリンダ13の伸縮によって上下回動して、このリフトリンク14後端のリンクヒッチ41に対してローリング軸42周りにローリング自在にして、苗移植機体2の幅方向中央部を連結支持させている。
前記植付装置9は、多条植形態であり、左右後輪11間の後部に対向してセンタフロート3を配置し、後輪11の外側の後部に対向してサイドフロート4を配置して、これら各フロート3、4による均平土壌面に苗を植付ける苗条数を四条植形態としている。これら各フロート3、4を装着する苗植伝動ケース1は、左右横方向に沿う入力ケース43と、この後側に分岐突出する植付ケース44とから構成されて、前記入力軸37、及びローリング42部は、この入力ケース43の中央部の前側に設けられ、分離保持する苗を植付ける植付装置8は、この植付ケース44の後端部の左右両側部に突出させて軸装する植付軸45に取付けられて伝動される。
この植付軸45に取付けられて回転する回転ケース46の両端部に先端部に苗植爪47を有した植付軸48を設け、この回転ケース46を植付軸45周りに回転することにより、各植付爪ケース48の苗植爪47が、上下方向に長い側面視略楕円形状の苗植軌跡線Dを描いて昇降回転して苗植作動するようにダブルクランク機構としている。
図1〜図4で示すとおり、前記苗タンク6は、前記四条植分のマット苗を収容して左右方向へ往復移動するように前記入力ケース43内の伝動機構によって駆動される。各苗タンク6は左右両側に仕切リブ49を形成してマット苗の繰出を案内する。又、タンク面の下半部には繰出ベルト50を有し、苗タンク6が左端、又は右端へ移動したとき間歇的に駆動されて、前記植付爪47によって分離された苗幅相当量のマット苗を後下方の苗受ガイド5側へ繰出して、このマット苗の後下端を苗受ガイド5に接当させる。
前記苗タンク6のタンク面は後端下りの傾斜面に形成されているが、この後下下端部には左右横方向の苗受ガイド5が側断面略L字状形態にして構成され、苗移植機体2の上側面に固定される。このL字状形態の苗受ガイド5は、前記タンク面に沿う底辺部51と、マット苗の苗床前端面を摺接させる前辺部52とを形成し、前記苗タンク6のタンク面前端縁をこの底辺部51部上にのぞませて、左右方向へ移動させる形態である。又、これら苗受ガイド5の各底辺部51、及び前辺部52の内側面にマット苗の苗床部を横移動案内する。
また、前記各植付装置8の植付爪47の作用する苗取口7が、各苗植付条間隔毎に前記苗受ガイド5に配置形成されている。植付爪47が苗植軌跡線Dの上支点位置から下降するとき、この苗取口7を下動して、マット苗の繰出前端部を植付本数毎分離して保持するように、苗取口7が前辺部52から底辺部51の下半部に亘って切欠形態に形成されている。
前記苗タンク6は、苗移植機体2の上側に前上がり傾斜の状態に支持されて、苗植伝動ケース1のリードカム53の回転によって左右横方向へ往復移動案内される。この苗タンク6の移動は、苗移植機体2上に配置の前記苗受ガイド5と、一の苗タンク6の前側に沿って配置の支持枠54上端部の支持レール55とによって支持案内される。
図3〜図5で示すとおり、前記苗移植機体2を支持するセンタフロート3、及びサイドフロート4は、苗移植機体2の下部に横方向に亘って設けられるアーム軸16の周りに上下回動する支持アーム15を介して、この支持アーム15の後端にフロート回動軸18によって回動自在に支持する。この支持アーム15をアーム軸16の周りに回動調節することによって、後端のフロート回動軸18の位置を上下に変更調節して、各フロート3、4の滑走均平位置を高、低に変更することができる。
前記センタフロート3のフロート回動軸18周りの上下揺動によって、リフトシリンダ13の油圧回路の昇降制御弁を切替えて、このセンタフロート3の前端部が大きく上動したときは、リフトシリンダ13によって植付装置9を上昇し、センタフロート3の前端部が大きく下動したときは植付装置9を下降して、土壌面の深さ変化に拘らず苗植付深さを略一定に維持するように昇降制御する。
図3〜図5で示すとおり、前記植付装置9の前側には、各センフロート3、及びサイドフロート4の前方に対向してセンタロータ19、及びサイドロータ20からなる整地ロータ21を設けて、各フロート3、4による均平位置の土壌面を、この整地ロータ21によって予め掻き均しておくものである。これら代各ロータ21は、左右一対の伝動ケース22の前端部間に亘ってセンタロータ19のロータ軸23を軸装し、伝動ケース22の後端外側部にサイドロータ20のロータ軸24の内側端部を軸装して、前記車体12側のリヤアクスルハウジング25部から取出される連動軸26を介して伝動回転される。前記整地ロータ21は、前記サイドロータ20のロータ軸24部を軸受けするロータフレーム63が、前記苗移植機体2の支持枠54に対して、リンク64を介して昇降可能に吊下げられて、このリンク64を支持枠54上部の昇降レバー65で上下回動することによって、昇降調節することができる。
なお、前記伝動ケース22の下部には、図8で示すとおり、圃場面に接触して溝を形成し、圃場の土中に溜まっている苗の生育に有害なガス体を排出すると共に、前記施肥装置40から圃場に供給する肥料を土中に浸透しやすくするための作溝器58を設けるものとする。
上記により、圃場の土中に溜まっているガス体を苗移植作業時に放出することができるので、苗の生育がこのガス体に妨げられることがなく、苗の生育が良好なものとなる。
加えて、圃場に形成された溝から土中に肥料成分が浸透しやすくなるので、肥料が十分に土中に溶け込み、苗の生育をいっそう良好なものとする。
また、この整地ロータ21の伝動ケース22の先端部にはバランススプリング66が連結されて上下自在に吊下げられている。
図3〜図7で示すとおり、前記苗移植機体2の前側に構成される支持枠54に上、下一対のリンク64を介して整地ロータ21を上下動可能に装着するが、この左、右のサイロータ20のロータ軸24を軸受けするロータブラケット56が設けられて、このロータブラケット56が下部リンク64の前端に枢支59され、このロータブラケット56上方に突出のロータフレーム63の上端部が上部リンク64の前端部に枢支60されて、これら上、下リンク64とロータフレーム63、及び支持枠54等によって四点リンク機構64を構成し、前記ロータブラケット56、及びこの前側に装着の整地ロータ21の伝動ケース22等を、前後方向略水平状態を維持した姿勢で上下動させることができる。
前記左右一対の伝動ケース22は、前端部間にわたってセンタロータ19のロータ軸23を軸装するが、前記ロータブラケット56に対して、この後端外側部に張出するサイドロータ20のロータ軸24の周りに上下回動できる構成で、この伝動ケース22の上下回動域は、ロータブラケット56と、伝動ケース22のロータ軸24周りに取付けられたストッパプレート61との間に亘って形成の、長穴62とこれに嵌合するピン65とによって回動角が規制される。この伝動ケース22が下方向動した位置では、前後方向略水平状態の整地ロータ21は平行姿勢Aとして最下動位置にある。
また、この伝動ケース22が上方向動した位置では、伝動ケース22が前上り状態に回動して、後側のサイドロータ20の位置に対して前側のセンタロータ23が上方高位置に上昇されて傾斜姿勢Bとなる。
前記苗移植機体2側の支持枠54に一体のブラケット67に前記下部リンク64を枢支68を連結しているが、このブラケット67の前端のピン69に、前記ロータブラケット56の横側面に揺動ピン70で上下回動自在に設けたストッパアーム71の後端部の長穴72を嵌合させて、この長穴72とピン70との嵌合によってストッパアーム71の揺動ピン70周りの上下回動を規制している。このストッパアーム71の前端を前記ストッパアームプレート61上に突出のストッパ73に対向させて、これらストッパ73がストッパアーム71に係合しているときは、伝動ケース22が水平姿勢Aの状態にあり、整地ロータ21が上昇位置に移行すると、前記ストッパ73の係合が外れて傾斜姿勢Bの状態となる。
前記ストッパアーム71の回動作用では、四点リンク機構64の上下回動によって、前記長穴72の下端部に、ブラケット67のピン69が係止することにより、このストッパアーム71が前端上がり方向に回動されて、ストッパ73との間を係合を外して、伝動ケース22を傾斜姿勢Bに回動上昇させることができる。
また、これとは逆に整地ロータ21が四点リンク機構64を下動させると、ストッパアーム71も、長穴72の上端がピン69に係合して戻り回動されて、ストッパ73と係合することとなり、平行姿勢Aに復帰される。
このような整地ロータ21は、前記四点リンク機構64によって支持枠54に対して所定の上下領域で上下動自在の構成であるが、上部リンク64上には操作レバー74を設けて、この操作レバーによって上部リンク64を枢支78部周りに上下回動することによって、整地ロータ21を整地作用位置へ下降させたり、又は非整地位置へ上昇させたりすることができる。
前記上部リンク64側部には、アーム75が一体的に突出されていて、このアーム75と前記伝動ケース22との間にバランススプリング66と設けてセンタロータ23部の重量を釣吊り下げている。また、各ロータ20、23の回転上側にはロータカバー76、77を設けている。
次に、主として図9、図10に基づいて、前記後輪11のスポーク部に圃場の走行土壌面に作溝するリング状の作溝体80を設け、車体12の左右両側部に配置の乗降用ステップ81の内側の、昇降自在のレーキ82を設ける。このレーキ82は、ボス83に対するレーキロッド84の摺動を固定するボルト85によって、上下位置を調節固定することができる。苗植作業時は、後輪11踏位置前の土壌面をレーキ82で掻き均しながら、前記作溝体80によって適宜深さのV字形溝をする。土壌中のガスの排出や、わら屑等の埋込等を行って、後続植付装置9による苗植作用を行い易くする。
また、前記レーキ82を下方へ断髪するスプリング86を設けて、このスプリング86、及びレーキ82抵抗により上下動するレーキロッド84部には、後輪11に付き回りする泥土等を掻き落すピアノ線材等をU字状に形成した掃除具87を取り付けて、該掃除具87の後端部を後輪11の回転両側面部に接近させる。そして、前記レーキ82の抵抗によって上下揺動させることにより、この後輪11の付回泥土を掃除し易くするものである。
1 苗植伝動ケース
2 苗移植機体
3 センタフロート
4 サイドフロート
5 苗受けガイド
6 苗タンク
7 苗取口
8 植付装置
9 植付装置
10 前輪
11 後輪
12 車体
13 リフトシリンダ
14 リフトリンク
19 センタフロータ
20 サイドロータ
21 整地ロータ
22 伝動ケース
23 ロータ軸
24 ロータ軸
56 ロータブラケット
57 伝動ケース回動軸
58 作溝器
59 枢支部
60 枢支部
61 ストッパプレート
62 長穴
63 ロータフレーム
64 四点リンク機構
69 ピン
70 揺動ピン
71 ストッパアーム
72 長穴
73 ストッパー
74 操作レバー
A 平行姿勢
B 傾斜姿勢

Claims (3)

  1. ステアリングハンドル(32)により操向の前輪(10)と運転席(29)後部の後輪(11)を配置して走行の乗用車体(12)の後方に、これら左、右後輪(11)間の土壌面を均平するセンタフロート(3)と、前記左、右後輪(11)による踏跡の土壌面を均平する左、右サイドフロート(4)を有して、苗タンク(6)から繰出されるマット苗を植付装置(8)で分離保持して、各フロート(3,4)による均平跡に植付ける苗植装置(9)を、リフトシリンダ(13)により上下回動のリフトリンク(14)を介して連結すると共に、この苗植装置(9)の前側には、前記センタフロート(3)前側の土壌面を整地するセンタロータ(19)と、サイドフロート(4)前側の土壌面を整地するサイドロータ(20)からなる整地ロータ(21)を、前記苗植装置(9)に対して上昇操作可能に構成し、この整地ロータ(21)を一定位置以上に上昇操作することによって、後部のサイドロータ(20)に対して前部のセンタロータ(19)を高位置へ上昇可能に構成することを特徴とする苗移植機の整地装置。
  2. 前記整地ロータ(21)は、左右一対の伝動ケース(22)の前端部間に亘ってセンタロータ(19)をロータ軸(23)で軸装し、この各伝動ケース(22)の後端外側部にサイドロータ(20)をロータ軸(24)で軸装して、このサイドロータ(20)のロータ軸(24)部を軸装するロータブラケット(56)を、前記苗植装置(9)の走行車体(2)に対して四点リンク機構(64)を介して平行姿勢(A)で昇降可能に構成し、このロータブラケット(56)を所定位置以上に上昇操作することによって、前記四点リンク機構(64)を介して上昇の伝動ケース(22)を前端部上りの傾斜姿勢(B)に回動させて、センタロータ(3)を高位置へ上昇させる伝動ケース回動機構57を設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機の整地装置。
  3. 前記整地ロータ(21)の伝動ケース(22)の下側に作溝器(58)を設けて、前記伝動ケース(22)の下降位置で、各センタロータ(3)とサイドロータ(4)で整地される整地土壌面間を作溝することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機の整地装置。
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