JPH04330213A - 藺草苗移植機のフロート構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、藺草苗移植機や田植機
等において、苗植付装置を支持する接地フロートを設け
た苗移植機のフロート構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、左右に複数条の苗を移植する
苗移植機においては、左右の移植条の条間に、苗植付装
置を圃場の泥面に対して支持する接地フロートを配設し
ているが、接地フロートを各条間毎に分離した構成にす
ると接地面積を大きくできないので、条間に配設したフ
ロート部分同士をその前部で連結して一体構成し、その
一体に連結した接地フロートの前部によって機体左右に
わたる大面積を確保できるようにしていた。

【０００３】

【発明が解しようとする課題】しかしながら、従来は、
一体構成された接地フロートをそのまま単に圃場の泥面
上をスライドさせるように用いていたために、接地フロ
ートの沈み込みにより生じた泥の盛り上がりの滑走跡と
として、圃場の泥面上における接地フロートの前部の左
右両側端相当箇所の圃場面には段差が生じ、圃場面の見
栄えが悪いとともに、圃場の水はけ等を悪くしたり、湛
水面より露出したその段差部分に雑草が生えたりする虞
れが大であった。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、接地フロートの沈み込みにより生じる泥の盛
り上がりによる段差が滑走跡ととして圃場面に生ずるこ
とを抑制できる苗移植機のフロート構造の提供を目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる苗移植機
のフロート構造は、上記目的を達成するために、前記接
地フロートは、左右に並設した苗植付機構の条間に配設
させる各フロート後部をその前端部で一体に連結して構
成してあるとともに、前記接地フロートの左右両端部の
夫々に、ひれ状の弾性整地板を、所定以上の上方への移
動を規制させた状態で片持ち支持してあることを特徴構
成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通り
である。

【０００６】

【作用】即ち、接地フロートの左右両端部に片持ち支持
された弾性整地板によって、フロートの沈み込みで形成
される泥の盛り上がりが抑えられるので、接地フロート
の左右両端部によって圃場に生ずる段差が均されること
になる。また、弾性整地板は、所定以上の上方への移動
を規制させた状態で設けられるから、圃場において比較
的硬質の泥土が部分的に突出していても、上方へ移動規
制された弾性整地板や接地フロート自体によってその硬
質部分を泥中に押し込めることになって、圃場面を均平
にできる。

【０００７】

【発明の効果】従って、接地フロートの沈み込みにより
生じる泥の盛り上がりの滑走跡ととしての段差が弾性整
地板によって均平にされるので、段差により圃場の見栄
えが悪くなる等の不具合の発生も抑制できるとともに、
均平にされた圃場に対して苗移植するので、良好に移植
できるに至った。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図３に、苗移植機の一例としての藺草苗移植機を
示している。この藺草苗移植機は、走行機体１の後部に
、油圧シリンダ２Ｃによって上下駆動されるリンク機構
２を介して昇降自在に苗植付装置３を連結して構成され
ている。この苗植付装置３は、図２に示すように、フレ
ーム兼用の植付伝動ケース４に対して、一定ピッチで左
右往復移動する苗のせ台５、位置固定状態で６条用の苗
植付機構６を夫々取り付けて構成している。

【０００９】母株から成育され、古株部分を削除した状
態のブロック状の藺草苗を苗のせ台５に仕切り壁７で仕
切られた各条毎に起立姿勢で載置支持させ、苗のせ面か
ら突出する状態で配設した突起付き無端ベルト式の縦送
り装置８により苗のせ台５の横送りのストロークエンド
において、一株植付相当量づつ下方に縦送りするように
構成するとともに、苗のせ台５下端部の苗取り出し口９
から苗植付機構６における植付爪１０より切り出して圃
場に植付けるように構成している。この植付爪１０は、
図２に示すように、クランク揺動機構１１によりその先
端がほぼ楕円軌道を描きながら苗を一株づつ切り出して
圃場に植付ける。

【００１０】そして、図２に示すように、植付伝動ケー
ス４に後方へ延出した状態に連設された各苗植付機構６
のケース部分６Ａの下部に、苗植付装置３を圃場の泥面
で支持する接地フロート１２を、左右向き軸芯である支
軸Ｐ周りで上下揺動可能に枢着している。詳述すると、
接地フロート１２は、左右に並設した苗植付機構６の条
間に配設させる状態でフロート後部１３‥を３つ並設し
ているとともに、それらフロート後部１３‥を前端部で
一体に連結するようにフロート前部１４を設けて構成し
ており、３つのフロート後部１３‥の夫々において前記
枢着をしている。

【００１１】図１及び図２に示すように、接地フロート
１２は、合成樹脂製のフロート本体部１５を膨出成型し
ているとともに、フロート本体部１５の外周縁に沿って
リブ１６をフランジ状に形成している。そして、機体左
右にわたって一体に形成されたフロート前部１４の左右
両端の前端肩部におけるリブ１６，１６に、夫々、その
リブ１６，１６よりひれ状に左右側方へ延出した状態で
ゴム等の比較的硬質の合成樹脂製の弾性整地板１７，１
７を片持ちでその前端部を止め付けている。この弾性整
地板１７，１７は、フロート前部１４の左右両側部にお
いて後下がり傾斜姿勢に形成されたリブ１６，１６の下
がわにおいてほぼリブ１６，１６に沿う姿勢に取り付け
られているとともに、その取り付け位置より下方のリブ
１６，１６の下がわ空間において可撓性によって上下動
可能に構成している。また、リブ１６，１６の下面は、
弾性整地板１７，１７が接当されることでその弾性整地
板１７，１７の上方への移動を規制している。

【００１２】上記構成により、接地フロート１２を圃場
面で滑走する際に、フロート前部１４の左右両側部で生
じる泥の盛り上がりを抑え付けて泥面を均すことになる
。泥面上に突出した比較的硬質の泥土によって弾性整地
板１７，１７が持ち上げられても、弾性整地板１７，１
７の上方がわへの移動がリブ１６，１６で規制されるの
で、その比較的硬質の泥土を泥中に押し込むことになる
。

【００１３】次に、前記リンク機構２について簡単に説
明する。図３及び図４に示すように、リンク機構２は、
上下左右夫々一対づつ設けた四連のリンクアーム２Ａ，
２Ａ，２Ｂ，２Ｂで構成しているとともに、苗植付装置
３は、これらリンクアーム２Ａ，２Ａ，２Ｂ，２Ｂの後
端に横軸ピンで枢着している。苗植付装置３をリンク機
構２から取り外したときに、下がわのリンクアーム２Ｂ
，２Ｂが支持されることなく垂れ下がらないようにする
ための規制機構１８を設けている。この規制機構１８は
、図４に示すように、下がわのリンクアーム２Ｂ，２Ｂ
同士にわたって連結棒１９を架設するとともに、この連
結棒１９を、上がわのリンクアーム２Ａ，２Ａから揺動
可能に垂下した垂下アーム２０，２０の上下長孔２１，
２１に挿通させて、かつ、苗植付装置３を外した下がわ
のリンクアーム２Ｂ，２Ｂを上下長孔２１，２１の中間
位置に弾性支持されるよう、垂下アーム２０，２０と連
結棒１９とをスプリング２２，２２を介して連係支持し
て構成している。

【００１４】本発明は、上記実施例の他に次のように実
施しても良い。 （イ）弾性整地板を、所定以上の上方への移動を規制す
る専用の部材を設けること。 （ロ）弾性整地板を、接地フロートの左右両端部におけ
る後端よりも後方へ一部延出した状態に設けること。

【００１５】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】接地フロート全体を示す平面図

【図２】苗植付
装置の要部を示す側面図

【図３】走行機体に装備した苗
植付装置を示す側面図

【図４】リンク機構と規制機構と
を示す縦断後面図

【符号の説明】

３　　　　苗植付装置 ６　　　　苗植付機構 １２　　接地フロート １３　　フロート後部 １７　　弾性整地板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　苗植付装置（３）を支持する接地フロ
   ート（１２）を設けた苗移植機のフロート構造であって
   、前記接地フロート（１２）は、左右に並設した苗植付
   機構（６）の条間に配設させる各フロート後部（１３）
   をその前端部で一体に連結して構成してあるとともに、
   前記接地フロート（１２）の左右両端部の夫々に、ひれ
   状の弾性整地板（１７）を、所定以上の上方への移動を
   規制させた状態で片持ち支持してある苗移植機のフロー
   ト構造。