JPS583446Y2 - 田植機用車輪跡整地具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、条間を走行する車輪の後部に設けられて、車
輪移動によって荒された泥面を整地する田植機用車輪跡
整地具に関する。

この種の田植機用車輪跡整地具は、車輪移動によって荒
された不規則な凸凹状の泥面を整地することにより、苗
植付は後における雑草の発生を抑制せんとするものであ
り、かつ、整地時における植付は苗姿勢の乱れが生じる
ことを抑制しようとするものである。

しかし、従来の田植機用車輪跡整地具は、平面視におい
てその横巾方向の中央部と両側部とが同一鉛直面内に位
置するような直線状に構成されていたため、泥土の流動
方向が一定せず、泥面の均し整、地時に、泥土の一部が
その両側部から流出し、それが側方の植付けられた苗に
衝突して姿勢を乱すなどの欠点があった。

本考案は、かかる点に着目し、前記車輪跡整地具の簡単
な改良をもって所期の整地を確実に行って雑草の発生を
抑制するものでありながら、植付けられた苗に対する泥
土の悪影響を避けて、その苗姿勢の乱れを防止する目的
をもって構成されたものであり、その特徴とする構成は
、車輪の後方で、かつ、苗植付は爪によって植付けられ
る苗の条列間相当位置に車輪跡整地具を設けると共に、
その整地具を、平面視においてその横巾方向の中央部分
が両側部に対して進行方向後方に位置するような彎曲形
状に構成した点にある。

是れによって、車輪跡整地具によって整地される泥面の
流動方向を、その横巾方向両側部から中央部分に向う方
向に規制することができるので、従来のように泥土の一
部がその両側部から流出して、それが側方の植付けられ
た苗に衝突してその姿勢を乱すような不都合を避けるこ
とができる。

従って、車輪跡整地具を、その中央部分が進行方向後方
に位置するような彎曲形状に構成するだけの簡単な改良
をもって、所期の目的である雑草の発生の抑制を、植付
けられた苗に悪影響を及ぼすことなく行なうことができ
るに至ったのである。

また、進行方向後方に彎曲する前記中央部分に、前後方
向の貫通孔が設けられている場合には、均すことのでき
ない比較的大きな土塊を、植付けられた苗に悪影響を与
えることのない前記中央部分の貫通孔からスムーズに後
方に流出させることができる利点がある。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、４条植え形式の歩行型田植機を示し、エンジ
ン４と直結したミッションケース５から後方に延出した
伝動ケース兼用の機体フレーム６後端部に、左右横方向
に往復移動自在な苗のせ台７と、この苗のせ台７から取
出した苗を順次泥面に植付ける苗植付は爪８・・・・・
・ならびに、これらの駆動を司る植付はミッションケー
ス９等からなる苗植付は部１０を連設するとともに、前
記機体フレーム６に対して一定範囲内で上下揺動自在に
枢着したセンターフロート１１Ａと左右のサイドフロー
） １１ Ｂ、１１ Ｂとの間で、かつ、前記両ミッシ
ョンケース５，９との間には、昇降可能な左右一対の車
輪１，１を配設して構成している。

そして、第２図乃至第５図に示すように、前記フロー）
１１ Ａ、１１Ｂ、１１Ｂ後端部の取付は高さ位置を
上下調節することにより苗植付は深さを調節する機構１
２の、前記各フロー） １１ Ａ、１１ Ｂ、１１ Ｂ
の後端部にリンク１３・・・・・・を介して枢支連結し
たフロート支点軸１４を支持するべく、前記植付はミッ
ションケース９から左右側外側方に延出した固定支承部
１５，１５の、前記車輪１，１の移動軌跡に相当する個
所に、車輪１，１移動によって荒された泥面を整地する
板バネ等の弾性材料製の車輪跡整地具２，２をボルト等
を介して取付けるとともに、この両車輪跡整地具２．２
を、平面視においてその横巾方向の中央部分２Ａ、２Ａ
が両側部２Ｂ、２Ｂ及び２Ｂ、２Ｂに対して進行方向後
方に位置するような彎曲形状に、かつ、側面視において
その下端部はど上端部に対して進行方向後方に位置する
ような彎曲形状に構成し、かつ、前記中央部分２Ａ、２
Ａには、前後方向に貫通する正面視はぼ三角形状の貫通
孔３，３を、車輪跡整地具２，２の横巾方向に適宜間隔
を隔てて夫々三つ形式している。

また、上述実施例では、車輪跡整地具２に同形状の三つ
の貫通孔３・・・・・・を形式したが、第６図に示すよ
うに前記三つの貫通孔３・・・・・・のうち、横巾方向
中央部の貫通孔３を両側の貫通孔３，３よりも大きく構
成しても良きものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機用車輪跡整地具の実施例を示
し、第１図は歩行型田植機の全体側面図、第２図は要部
の拡大平面図、第３図は要部の拡大一部切欠側面図、第
４図は要部の拡大背面図、第５図は第４図におけるＶ−
Ｖ線断面図、第６図は他の実施例を示す要部の拡大背面
図である。 １・・・・・・車輪、２・・・・・・車輪跡整地具、２
Ａ・・・・・・中央部、２Ｂ、２Ｂ・・・・・・両側部
、３・・・・・・貫通孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■車輪１移動によって荒された泥面を整地する田植機用
   車輪跡整地具２であって、車輪１の後方で、かつ、苗植
   付は爪８・・・・・・によって植付けられる苗の条列間
   相当位置に設けられると共に、平面視においてその横巾
   方向の中央部分２Ａが両側部２Ｂ、２Ｂに対して進行方
   向後方に位置するような彎曲形状に構成しであることを
   特徴とする田植機用車輪跡整地具。 ■進行方向後方に彎曲する前記中央部分２Ａには、前後
   方向の貫通孔３が設けられている実用新案登録請求の範
   囲第■項記載の田植機用車輪跡整地具。