JP2011228626A - シートの剥離方法及び剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離用テープを用いずに被貼着物に貼着されたシートを剥離するシートの剥離方法及び剥離装置を提供する。
【解決手段】被貼着物Wに貼着されたシートSaに他のシートSbの少なくとも一部を重ね合わせ、シートSaと他のシートSbが重なった箇所を超音波溶着し、他のシートSbを引っ張ってシートSaを被貼着物Wから剥離する。別途、剥離用テープを用いないので、シートの剥離に要するランニングコストを低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートの剥離方法及び剥離装置に関する。
半導体ウエハの表面にLSIパターンを露光して複数のデバイスを形成した後、個々のデバイスに分割する前に、半導体ウエハの裏面を研削して半導体ウエハの厚みを薄くしている。研削時には、半導体ウエハに形成したデバイスの破損や汚染を防ぐため、半導体ウエハの表面に保護シートが貼着される。そして、半導体ウエハの裏面を研削し、個々のデバイスに分割する前に、貼着した保護シートを剥離している。
この保護シートの剥離は以下のように行われている。まず剥離用テープを貼着テープに貼り付け、剥離用テープを引き上げることで保護シートを半導体ウエハの表面から剥離する。(例えば、特許文献1)。
特開2001−44144号公報
剥離用テープは高価である。このため、保護シートの剥離に要するランニングコストが高いという問題がある。また、剥離用テープは保護シートの剥離に用いられた後、廃棄されるものである。したがって、環境保護並びに資源の有効活用の観点からも剥離用テープを用いないことが望ましい。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、剥離用テープを用いずに被貼着物に貼着されたシートを剥離する剥離方法及び剥離装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る剥離方法は、
被貼着物に貼着されたシートに他のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
前記シートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
前記他のシートを引っ張って前記シートを前記被貼着物から剥離する、
ことを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る剥離方法は、
第1のワークから剥離した第1のシートを用意し、
第2のワークに貼着された第2のシートに前記第1のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
前記第1のシートと前記第2のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
前記第1のシートを引っ張ることで前記第2のワークから前記第2のシートを剥離する、
ことを特徴とする。
また、前記第2のシートと同素材且つ同形状の前記第1のシートを用いてもよい。
また、前記第2のワークと同形状の前記第1のワークから剥離した前記第1のシートを用意してもよい。
また、前記第1のワーク及び前記第2のワークは半導体ウエハであり、前記第1のシート及び前記第2のシートは前記第1のワーク及び前記第2のワークの裏面を研削する際に貼着された保護シートであってもよい。
本発明の第3の観点に係るシートの剥離装置は、
シートが貼着されたワークが載置されるテーブルと、
前記ワークから剥離したシートが巻き取られる巻き取りローラと、
事前に他のワークから剥離して前記巻き取りローラに連なっている他のシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、
前記ワークに貼着されたシートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着する超音波溶着装置と、
前記巻き取りローラで前記他のシートを巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離する剥離手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また、前記テーブルは前記ワークが載置されるワーク載置位置と前記超音波溶着装置によって前記溶着が行われる溶着位置とを往復動可能に構成され、
前記テーブルを前記溶着位置から前記ワーク載置位置へ移動させるとともに、前記巻き取りローラで前記他のシート巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離してもよい。
また、前記巻き取りローラは正転駆動によるシートの巻き取り、及び、逆転駆動によるシートの巻き出しが可能であり、
前記巻き取りローラが逆転駆動して他のシートを巻き出して前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせてもよい。
また、前記テーブルが前記ワーク載置位置から前記溶着位置への移動中に他のシートを巻き出して重ね合わせ、前記テーブルの移動速度に同期させて更にシートを巻き出して、前記ワークに貼着されているシートと剥離したシートとの重なりを前記溶着位置まで維持してもよい。
また、巻き出した前記他のシートの端部が所定位置に到達したことを検出する検出装置を備え、
前記検出装置が前記他のシートの端部が所定位置に到達したことを検出した後で、前記テーブルが所定位置を通過する際に、前記テーブルの移動に同期させて前記シートを更に巻き出して前記剥離したシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせてもよい。
また、前記シートが前記ワークから剥離されたことを検出する検出装置を備えていてもよい。
また、前記ワークを前記テーブルに保持する保持機構を備えていてもよい。
また、前記保持機構は、吸引装置と前記テーブルに設けられた多孔質部材及び/又は吸引孔とから構成され、
前記吸引装置によって前記多孔質部材及び/又は吸引孔を介し前記ワークを吸着して前記テーブルに保持してもよい。
また、前記保持機構は、前記テーブルに前記ワークを固定する固定部材から構成され、前記テーブルと前記固定部材とで前記ワークを押圧して保持してもよい。
また、前記超音波溶着装置は下降して前記シートと前記他のシートを超音波溶着し、超音波溶着した後に上昇するよう構成されるとともに、前記超音波溶着装置の圧着面が上昇した位置と下降した位置との間に、前記圧着面へ付着した前記シートを剥離する剥離部材を備えていてもよい。
また、前記テーブルには前記超音波溶着装置が押圧する箇所に振動吸収部材が設置されていてもよい。
本発明に係る剥離方法及び剥離装置では、被貼着物に貼着されたシートに他のシートを重ね、超音波溶着し、他のシートを引っ張ることで被貼着物からシートを剥離している。別途、剥離用テープを用いないので、剥離に要するコストを低減することができる。
(A)〜(D)は、被貼着物に貼着されたシートを剥離している様子を示す図である。 (A)、(B)は、被貼着物に貼着されたシートを剥離している様子を示す図である。 保護シートが貼着された半導体ウエハの斜視図である。 半導体ウエハが収納されたウエハキャリヤの斜視図である。 (A)〜(C)は、半導体ウエハに貼着された保護シートを剥離している様子を示す図である。 (A)、(B)は、半導体ウエハに貼着された保護シートを剥離している様子を示す図である。 (A)〜(C)は、半導体ウエハに貼着された保護シートを剥離している様子を示す図である。 (A)〜(C)は、半導体ウエハに貼着された保護シートを剥離している様子を示す図である。 実施の形態3に係る剥離装置の概略構成を示す斜視図である。 実施の形態3に係る剥離装置の概略構成を示す側面図である。 実施の形態3に係る剥離装置の概略構成を示す平面図である。 (A)〜(C)は実施の形態3に係る剥離装置の動作を説明する側面図である。 (A)〜(C)は実施の形態3に係る剥離装置の動作を説明する側面図である。 (A)〜(C)は実施の形態3に係る剥離装置の動作を説明する側面図である。 (A)、(B)は他のシートの重ね合わせ手段の例を示す側面図である。 (A)、(B)は他のシートの重ね合わせ手段の例を示す側面図である。 剥離部材の例を示す斜視図である。 (A)、(B)は剥離部材の動作を示す側面図である。 実施の形態3に係る剥離装置のテーブルの概略構成を示す平面図である。 図15において、テーブルにシートが貼着されたワークが載置されている状態のX−X’断面図である。 (A)は実施の形態3に係る剥離装置の溶着ヘッドの斜視図、(B)は圧着面の構造を示す斜視図である。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る剥離方法は、被貼着物に貼着されたシートに他のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、シートと他のシートが重なった箇所を超音波溶着し、他のシートを引っ張ってシートを被貼着物から剥離する方法である。以下、図を参照しつつ、詳細に説明する。
まず、図1(A)に示すように、被貼着物Wに貼着されたシートSaの端部に他のシートSbを重ね合わせる。
シートSaは被貼着物Wの面を保護或いは装飾等するために貼着されているフィルムやテープ等の薄膜状のシート等である。シートSaの一方の面は、粘着剤や静電引力等種々の貼着手法によって被貼着物Wの面に貼着されている。
被貼着物WはシートSaが貼着されているものであれば特に制限はない。被貼着物Wの例として、半導体ウエハやガラス等が挙げられる。
シートSbはシートSaと超音波溶着が可能であり、シートSaを引き剥がす際に破損しない程度の機械的強度を備えていれば、いずれを用いてもよい。
また、シートSa及びシートSbは互いに超音波溶着可能であれば、素材はいずれでもよい。熱可塑性プラスチックであれば超音波溶着可能であり、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニールアルコール、ポリエステル、ナイロン等、種々の高分子物質が挙げられる。また、これらの物質が単一で用いられているもの、二種以上が重合されたものでもよい。
なお、シートSbはシートSaと同素材であることが好ましい。同素材であれば溶着させた際の溶着強度が高いからである。
シートSaにシートSbを重ね合わせた後、図1(B)に示すように、超音波溶着装置10を用いて、シートSaとシートSbとを重ね合わせた箇所を溶着する。
超音波溶着装置10は電気エネルギーを機械的振動エネルギーに変換するものであり、超音波溶着に用いられる公知の装置が用いられる。一般的な超音波溶着装置10は、50/60Hzの電気的信号を20kHz以上の電気的信号に変換する発振器(ジェネレーター)と、電気エネルギーによって振動するピエゾ素子等の振動子とを備える装置である。
超音波溶着を行う際、被貼着物Wを硬質のテーブル等に載置した状態で、超音波溶着装置10をシートSaとシートSbとを重ね合わせた箇所に押圧させる。微細な超音波振動と押圧力によって、シートSaとシートSbとの境界面が溶融し、接合する。
超音波溶着では、シートSaとシートSbの境界面において熱が発生し接合される。このため、被貼着物Wの破損、変形、変質等が生じない。
また、超音波溶着ではシートSaとシートSbとの接合は1秒程度で済むので、シートSaの剥離が短時間で可能である。
超音波溶着はシートSaにシートSbが重ね合わさった箇所の一部に行っても、全部に行ってもよい。
超音波溶着した後、図1(C)に示すように、シートSbを引き上げていくと、図1(D)に示すように、シートSbと接合したシートSaの端部が被貼着物Wから剥離される。
更にシートSbを引っ張っていくことで、図2(A)に示すように、徐々に被貼着物WからシートSaが剥離され、図2(B)に示すようにシートSaが完全に被貼着物Wから剥離される。
上記のように、本実施の形態では超音波溶着により被貼着物Wに貼着されたシートSaにシートSbを接合し、シートSbを引っ張ることで被貼着物Wに貼着されたシートSaを剥離している。剥離用テープを用いないため、剥離に要するランニングコストが安くなる利点がある。
また、剥離用テープを用いないため、剥離時に排出される廃棄物を減少させられる。更に、剥離用テープの製造が不要になり、剥離用テープ製造用の原料が不要となるので資源の節約にもなる。これにより、環境保全にもつながる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る剥離方法について説明する。本実施の形態に係る剥離方法は、第1のワークから剥離した第1のシートを用意し、第2のワークに貼着された第2のシートに第1のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、第1のシートと第2のシートが重なった箇所を超音波溶着し、第1のシートを引っ張ることで第2のワークから第2のシートを剥離する方法である。
本実施の形態に係る剥離方法は、複数のワークにそれぞれ貼着されたシートを連続的に剥離する際に特に有効な方法である。以下、半導体ウエハに貼着された保護シートを、剥離装置を用いて剥離する例について説明する。
図3に保護シートSが貼着された半導体ウエハWを示す。この半導体ウエハWは図4に示すように、ウエハキャリヤ20に複数枚収納されて後の工程へと運搬される。そして、ウエハキャリヤ20に収納されているウエハWは、剥離装置30にて順々に貼着されている保護シートSが剥離される。
ウエハキャリヤ20には、通常、同じLSIパターンが形成された同形状の半導体ウエハWが収納されており、それぞれの半導体ウエハWには同素材、同形状の保護シートSが貼着されている。順次剥離した保護シートSを、次に剥離する保護シートSに超音波溶着する際に、それぞれの保護シートSは同素材であるため溶着強度に優れる。
剥離装置30は、往復道可能なテーブル31と、押圧ローラ32と、巻き取りローラ33とから構成されている。テーブル31は半導体ウエハWが載置される台である。巻き取りローラ33は、不図示のモータ等により回転駆動される。巻き取りローラ33は剥離した保護シートSを順次巻き取ってゆく。
まず、図5(A)に示すように、テーブル31に保護シートSbが貼着された半導体ウエハWを載置する。この段階では、押圧ローラ32には先に剥離した保護シートSbの一部が巻き付いている。保護シートSbが押圧ローラ32に吸着した状態で維持されるよう、吸着性のローラを用いればよい。
続いて、図5(B)に示すように、押圧ローラ32を下降させ、押圧ローラ32に巻き付いている保護シートSaの端部を保護シートSbの端部に重ね合わせ、押圧する。ここで、重ね合わせた保護シートSaの端部と保護シートSbの端部とを超音波溶着する。押圧ローラ32の一部を切り欠いておき、そこに前述した超音波溶着装置を組み込んでおいてもよい。超音波溶着によって保護シートSaの端部と保護シートSbの端部とが結合する。
続いて、図5(C)に示すように、テーブル31を紙面上、左方向へと移動させる。また、テーブル31の移動速度に同期させて巻き取りローラ33を回転駆動させる。テーブル31の移動、及び、巻き取りローラ33による保護シートSaの上方への引っ張りに追従して、保護シートSbの端部が半導体ウエハWから剥離される。
更に、テーブル31の移動、及び、巻き取りローラ33の巻き取りが行われることで、図6(A)に示すように、徐々に保護シートSbが剥離されてゆき、図6(B)に示すように、保護シートSbは完全に半導体ウエハWから剥離される。
剥離した保護シートSbは上述した保護シートSaと同様に、続いてテーブル31に載置される半導体ウエハWに貼着された保護シートSの剥離に用いられる。
また、図7及び図8に示す剥離装置40を用いて半導体ウエハWから保護シートSを剥離してもよい。
剥離装置40は、上述した剥離装置30と同様に、半導体ウエハWが載置され往復道可能なテーブル31と、巻き取りローラ33とを備えている。
図7(A)に示すように、巻き取りローラ33には先に他の半導体ウエハWから剥離した保護シートSaの略半分が巻き取られている。この保護シートSaの巻き取りローラ33に巻き取られていない側の端部を屈曲させ、保護シートSbの端部に重ね合わせる。そして重ね合わせた箇所を超音波溶着装置10を用いて溶着する。なお、超音波溶着装置10は移動可能な構成で剥離装置40に備え付けられ、溶着を行う際に保護シートSaと保護シートSbとを重ねた箇所へ移動するようにしてもよい。
続いて、図7(B)に示すように、剥離板35を保護シートSbの端部(紙面上、左端部)の上方に配置する。剥離板35は剥離を行う際に所定箇所へ移動するよう、剥離装置40に備え付けられている。
その後、図7(C)に示すように、テーブル31及び剥離板35が紙面上、左方向に移動する。保護シートSaはガイドローラ34及び剥離板35で押さえられ、鋭角に屈曲する。
そして、図8(A)に示すように、テーブル31が更に左方向へ移動するとともに、巻き取りローラ33が回転駆動され、保護シートSaを巻き取ってゆく。巻き取りローラ33の巻き取りはテーブル31の移動速度と同期をとって行われる。保護シートSbは保護シートSaに溶着されているので、保護シートSaの巻き取りに伴って保護シートSbが半導体ウエハWから引き剥がされてゆく。巻き取り中、ガイドローラ34及び剥離板35の相対位置が維持されるので、保護シートSbは剥離板35にて一定の角度に折り返されつつ剥離されてゆく。
図7(B)に示すように、テーブル31の移動及び巻き取りローラ33の回転が進行すると、徐々に保護シートSbが剥離され、そして、図7(C)に示すように、テーブル31が剥離板35を超えるまで移動すると、保護シートSbは半導体ウエハWから完全に剥離される。
剥離した保護シートSbは上述した保護シートSaと同様に、続いてテーブル31に載置される他の半導体ウエハWに貼着された他の保護シートSの剥離に用いられる。
以上のように、剥離装置40を用いて保護シートSbを剥離する手法では、保護シートSbを折り返し、鋭角に屈曲させた状態を維持しつつ半導体ウエハWから剥離している。保護シートSbを引き剥がす際に、半導体ウエハWを上方へ引き上げる力を加えないので、半導体ウエハWに過度の負荷が掛かりにくい。このため、半導体ウエハWの割れや歪み等が生じにくいという利点がある。
(実施の形態3)
続いて、図9〜図17を参照しつつ、剥離装置の具体例について説明する。本実施の形態に係る剥離装置100は、図9の斜視図、図10の側面図、図11の平面図に示すように、テーブル110、巻き取りローラ120、ガイドローラ121、駆動ローラ122、ガイドローラ123、超音波溶着装置130、溶着ヘッド131、本体132、昇降装置133、取付部材134、レーザ送受信機141、反射板142、イオナイザー143、制御装置150を備える。
本実施の形態に係る剥離装置100は、例えば、半導体ウエハのバックグライディング工程の際に、リングフレームに半導体ウエハを固定するために貼着された保護シートを剥離する装置である。したがって、本実施の形態におけるワークWは、半導体ウエハ及びリングフレームであり、シートSは半導体ウエハをリングフレームに固定するために貼着された保護シートである。
テーブル110は、シートSが貼着されたワークWが載置される載置台である。テーブル110には、不図示のモータ等の駆動装置が備えられている。駆動装置によって、テーブル110は、図1〜図3中、テーブル110にワークWを載置するワーク載置位置(実線で示す位置)と超音波溶着が行われる溶着位置(破線で示す位置)とを直線的に往復道可能に構成されている。
巻き取りローラ120は、ワークWから剥離したシートSを巻き取るローラである。巻き取りローラ120は、不図示のモータ等の駆動装置により、回転駆動される。巻き取りローラ120は、矢印にて示すように、正転駆動及び逆転駆動可能に構成されている。後述するように、剥離されたシートSの端部と剥離を行うシートSの端部とが超音波溶着されるので、巻き取りローラ120にはシートS同士が連結し長尺になって巻き取られる。
駆動ローラ122とガイドローラ123は、接触して並行に配置されている。駆動ローラ122はモータ等の駆動装置によって、回転駆動される。矢印にて示すように、駆動ローラ122は、正転駆動及び逆転駆動可能に構成されている。ガイドローラ123は駆動ローラ122と接触するよう構成されており、ガイドローラ123と駆動ローラ122の間にシートSが挟まれる。駆動ローラ122が回転すると、ガイドローラ123も連動して回転し、シートSの巻き取り或いは巻き出しが可能に構成されている。
超音波溶着装置130は、溶着ヘッド131と本体132を備える。超音波溶着装置130は昇降装置133に固定されている。また、昇降装置133は取付部材134に昇降可能に設置されている。取付部材134は、剥離装置100全体が内包される不図示のケース等に固定されている。昇降装置133が取付部材134に対して昇降するので、昇降装置133に固定されている超音波溶着装置130も付随して昇降する。
本体132には、50/60Hzの電気的信号を20kHz以上の電気的信号に変換する発振器(ジェネレーター)と、電気エネルギーによって振動するピエゾ素子等の振動子とを内蔵されており、本体132が発する超音波振動が溶着ヘッド131に伝搬される。後述のように、シート同士を重ね合わせ、この重ね合わせた箇所に溶着ヘッド131を接触させ、加圧することで、微細な超音波振動と押圧力によって、シート同士の境界面が融解し、接合する。
レーザ送受信機141及び反射板142は、ワークWからシートが完全に剥離されたか否か、及び、剥離したシートSの端部が所定位置に達したか否かを検出する役割を有する。レーザ送受信機141及び反射板142は、不図示のケースにそれぞれ設置されている。レーザ送受信機141と反射板142とは、図9及び図10に示すように、駆動ローラ122及びガイドローラ123の下方でテーブル110の上方に、また、図11の平面図に示すように、駆動ローラ122及びガイドローラ123を斜行して挟むよう対向配置されている。レーザ送受信機141から発したレーザが反射板142で反射し、反射したレーザをレーザ送受信機141が受信する仕組みである。したがって、テーブル110と駆動ローラ122及びガイドローラ123の間でレーザを遮るものがあるか否かを検出することができる。
イオナイザー143は、シートSの剥離の際に生じる静電気を除去するものである。イオナイザー143は、プラス、マイナスそれぞれの極性を持ったイオンを発生させることで、雰囲気中の空気をイオン化させ、発生させたイオンにより静電気を中和させる。これにより、シートSの剥離の際に生じる静電気が除去され、静電気による駆動ローラ122、ガイドローラ123等へのシートSの張り付きや、ワークW等への埃等の付着が抑制される。
制御装置150は、剥離装置100の作動を制御するものであり、巻き取りローラ120及び駆動ローラ122を回転させる駆動装置、テーブルを移動させる駆動装置、及び、超音波溶着装置130を昇降させる昇降装置の駆動を制御する。また、制御装置150はレーザ送受信機141におけるレーザの送受信を制御し、このレーザ送受信機141のレーザの受信状況に基づいて上記の駆動の制御も行う。
続いて、図12〜図14を参照しつつ、剥離装置100によるシートの剥離動作について順に説明する。
まず、図12(A)に示すように、テーブル110がワーク載置位置に位置する状態で、シートSyが貼着されたワークWを、シートSyが上方を向くようにテーブル110上に載置する。また、巻き取りローラ120には、事前に剥離した複数のシートSxがそれぞれの端部にて連結した状態で巻き取られ、シートSxの一部がガイドローラ121、駆動ローラ122及びガイドローラ123の間を通り、シートSxの先端部分が駆動ローラ122及びガイドローラ123の間に挟まれた状態にある。
この状態で、不図示の剥離装置100のスイッチをONにすると、制御装置150は、巻き取りローラ120及び駆動ローラ122をそれぞれ矢印で示す方向に回転させ、シートSxの先端部を所定の位置まで到達させる。ここで、レーザ送受信機141からレーザの発信、及び、反射板142による反射波を受信しておく。レーザが駆動ローラ122及びガイドローラ123の下方を通過するよう、レーザ送受信機141及び反射板142が配置されているので、シートSxの先端部が駆動ローラ122とガイドローラ123との間から下方へ突出してゆき、突出したシートSxの端部がレーザの進行を遮るとレーザ送受信機141は受信不能になる。レーザ送受信機141が受信不能により、シートSxの先端部が所定位置に到達したことを検出すると、制御装置150は巻き取りローラ120及び駆動ローラ122の回転を停止させる。
続いて、制御装置150は、図12(B)に示すように、テーブル110をワーク載置位置から溶着位置へと移動させる。テーブル110は、矢印にて示すように、駆動ローラ122、溶着ヘッド131の方向(紙面上左方向)へ移動する。
そして、テーブル110が所定位置を通過する際、制御装置150は、巻き取りローラ120及び駆動ローラ122をテーブル110の移動速度に同期させて回転させる。すると、シートSyの端部上にシートSxの端部が重なり、シートSx、Sy同士が重なった状態を維持して、テーブル110の移動及びシートSxの巻き出しが行われる。
なお、シートSxの端部を所定位置に到達させた後に、テーブル110を移動させる例について説明したが、テーブル110の移動を始めた後に、シートSxの端部を所定位置に到達させるよう制御してもよい。
そして、図12(C)に示すように、テーブル110が溶着位置に到達するまで、テーブル110の移動及びシートSxの巻き出しが行われる。テーブル110が溶着位置に到達すると、制御装置150はテーブル110の移動と巻き取りローラ120及び駆動ローラ122の回転を停止させる。
続いて、図13(A)に示すように、制御装置150は昇降装置133を駆動させ、超音波溶着装置130を降下させる。そして、溶着ヘッド131の先端がシートSx、Sy同士が重なった箇所に接し、所定の圧力で所定時間加圧する。超音波溶着装置130の本体132に内蔵された超音波発信器が駆動し、生じた超音波振動が溶着ヘッド131に伝播し、これにより、溶着ヘッド131が加圧しているシートSx、Sy同士が重なった箇所が溶融して溶着される。
なお、溶着ヘッド131がシートSx、Syに加える加圧力、及び、加圧時間は溶着させるシートの材質やワークWの材質等に応じて適宜変更すればよい。
超音波溶着が完了すると、図13(B)に示すように、制御装置150は、昇降装置133を駆動させ、超音波溶着装置130を上昇させる。
超音波溶着装置130が上昇し、溶着ヘッド131がシートから離間した後、制御装置150は図13(C)、図14(A)に示すように、テーブル110を上記の移動方向と逆の方向(紙面上右方向)へ移動させる。更に、巻き取りローラ120及び駆動ローラ122を回転させる。制御装置150は、巻き取りローラ120及び駆動ローラ122によるシートSxの巻き取り速度とテーブル110の移動速度を同期させる。すると、シートSyは、シートSxが巻き取りローラ120及び駆動ローラ122によって巻き取られていくので、シートSxに溶着したシートSyも、溶着した箇所から引っ張られ、また、テーブル110が移動するので、徐々にワークWから剥離されていく。
そして、図14(B)に示すように、ワークWからシートSyが完全に剥離されると、レーザ送受信機141から発信されるレーザが遮られずに反射板142で反射され、レーザ送受信機141が受信することになる。すると、制御装置150は巻き取りローラ120及び駆動ローラ122の回転を停止させる。これにより、シートSyの端部が駆動ローラ122とガイドローラ123の間に挟まれたまま維持されるので、続いて他のワークに貼着されたシートの剥離を行う際に、シートSyが容易に巻き出されることになる。
図14(C)に示すように、テーブル110が元の位置まで到達した後、制御装置150はテーブル110の移動を停止させる。
テーブル110上のシートSyが剥離されたワークWを取り外し、次に剥離するシートが貼着されたワークWをテーブル110に配置して、上記と同様に行うことで、連続的にシートを剥離することができる。
このように、剥離用テープを用いることなく、剥離したシートを再利用し、連続してシートを剥離することができるので、剥離に要するランニングコストが安くなる。また、使用後に廃棄処分される剥離用テープを用いないので、環境にも優しいという利点がある。
なお、本実施の形態では、テーブル110が水平方向に移動し、シートSyを剥離する例について説明したが、テーブル110の移動はこれに限られるものではなく、テーブル110が巻き取りローラ120によって巻き取られるシートに対し、相対的に移動し、ワークWに貼着されたシートSyを剥離可能であればよい。例えば、ワーク載置位置が溶着位置の鉛直下方向にあり、テーブルが上昇して溶着位置に到達し、超音波用着後、テーブルが下降することにより、ワークに貼着されたシートを剥離する構成であってもよい。
また、図15(A)、(B)に示すように、テーブル110が溶着位置に達したときに、シートSyがシートSxに重なるよう、所定長さだけ巻き出しておいてもよい。そして、ワーク載置位置から溶着位置へのテーブル110の移動時に、移動するテーブル110が巻き出されているシートSyをテーブル110上に押し上げて、シートSy上にシートSxが重なるようにしてもよい。
また、図16(A)に示すように、イオナイザー143の風圧でシートSyを溶着位置の方向へなびかせておき、図16(B)に示すように溶着ヘッド131を下降させる際に、溶着ヘッド131でシートSyを押圧してシートSxに重ね、そのままシートSxとシートSyを超音波溶着させるよう構成されていてもよい。
また、溶着した後、シートSx、Syが溶着ヘッド131に付着したままシートSxを巻き取ってしまわないよう、剥離部材135が設けられていてもよい。図17の斜視図に、剥離部材135の一例を示す。剥離部材135は取付部材134に固定され屈曲部を有する板状部材である。剥離部材135のテーブル110に近接する面には溶着ヘッド131の圧着面が貫通可能な孔が形成されている。剥離部材135のテーブル110に近接する面は、溶着ヘッド131が上昇している状態の圧着面の位置と、下降している状態の圧着面の位置との間に設置されている。図18(A)に示すように、溶着ヘッド131が下降し超音波溶着を行った後、溶着ヘッド131の圧着面にシートSx、Syが付着するおそれがあるが、溶着ヘッド131が上昇する際、図18(B)に示すように、剥離部材135によってシートSx、Syが溶着ヘッド131の圧着面から引き剥がされる。
また、テーブル110は、シートSxを剥離する際に、テーブル110からワークWが浮き上がらないよう、ワークWをテーブル110に保持する保持機構を備えていることが好ましい。
保持機構の一例を図19の平面図、図20の断面図を参照して以下に示す。テーブル110には吸引孔111が設けられている。吸引孔111は吸引路113を介して吸引装置114につながっている。吸引装置114による吸引でワークWをテーブル110上に吸着して保持することができる。この場合、ワークWと吸引孔111との隙間を塞ぐため、吸引孔111の周囲にゴム等の弾性部材112が設置されていることが好ましい。これにより、吸引孔111とワークWとの隙間が生じることなく、ワークWをテーブル110に保持することが可能になる。
また、テーブル110のワークWが接する面が多孔質部材115から構成されていてもよい。上記同様に、多孔質部材115を介して吸引装置114による吸引でワークWをテーブル上に吸着して保持することができる。
また、固定部材116により機械的にワークWをテーブル110に保持してもよい。固定部材116は、図19に矢印にて示すようにテーブル110の上面に沿って回転可能であり、また、図20に矢印にて示すように鉛直方向に沿って移動可能に構成されている。テーブル110にワークWを載置した後、固定部材116をテーブル110の上面に沿って回転させ、更に鉛直方向に移動させることにより、固定部材116とテーブル110とでワークWを挟むことができる。これにより、固定部材116とテーブル110との押圧力でワークWをテーブル110上に保持することができる。
また、図19に示すように、テーブル110には、溶着ヘッド131が下降して押圧する箇所に振動吸収部材117が設置されているとよい。超音波溶着を行う際、超音波振動が伝搬し、ワークWとテーブル110が擦れ、不快な音が生じる。また、ワークWやテーブル110に傷が生じるおそれもある。テーブル110の溶着ヘッド131が押圧する箇所に振動吸収部材117が設置されていれば、上記の不都合を抑制することができる。振動吸収部材117として、振動を吸収可能な材質であれば特に制限はなく、シリコンゴム等の弾性部材が挙げられる。
また、シートSyの剥離が完了した後、ワークWをテーブル110から取り外しやすくするよう、ワークWの取り外し機構が設けられていてもよい。一例として、昇降可能なピンがテーブル110に内蔵された形態が挙げられる。ピンは通常テーブル内に収納され、上昇するとテーブル110上面から突出するよう構成されていれば、剥離完了後、突出するピンによって、ワークWがテーブル110より離間し容易に取り外すことができる。
また、溶着ヘッド131は、図21(A)に示すように、離間した3つの圧着面131aを備えてもよい。圧着面131aが一つの場合だと、シートの溶融が過度に生じた際に、シートが裂けるなど、シート同士の接合が不十分となり剥離できない事態が生じるおそれがある。圧着面131aが複数離間して配置されていることで、いずれかの圧着面131aによるシート同士の接合が十分に行われればそのような不都合が生じない。また、シートに直接接触する圧着面131aの接触面は、図21(B)に示すように、格子状の凸部131bと凸部131bの間に形成される凹部131cを備えていてもよい。凸部131bで十分に圧着でき、凹部131cに溶融物が留まるようになり、いわゆるキルティング加工と同様、強い接合が可能になる。
10 超音波溶着装置
20 ウエハキャリヤ
30 剥離装置
31 テーブル
32 押圧ローラ
33 巻き取りローラ
34 ガイドローラ
35 剥離板
40 剥離装置
S シート(保護シート)
Sa シート(保護シート)
Sb シート(保護シート)
Sx シート
Sy シート
W 被貼着物(半導体ウエハ)(ワーク)
100 剥離装置
110 テーブル
111 吸引孔
112 弾性部材
113 吸引路
114 吸引装置
115 多孔質部材
116 固定部材
117 振動吸収部材
120 巻き取りローラ
121 ガイドローラ
122 駆動ローラ
123 ガイドローラ
130 超音波溶着装置
131 溶着ヘッド
131a 圧着面
131b 凸部
131c 凹部
132 本体
133 昇降装置
134 取付部材
135 剥離部材
141 レーザ送受信機
142 反射板
143 イオナイザー
150 制御装置
本発明の第の観点に係る剥離方法は、
第1のワークから剥離した第1のシートを用意し、
前記第1のワークと同形状の第2のワークに貼着された前記第1のシートと同素材且つ同形状の第2のシートに前記第1のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
前記第1のシートと前記第2のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
前記第1のシートを引っ張ることで前記第2のワークから前記第2のシートを剥離する、
ことを特徴とする。
本発明の第の観点に係るシートの剥離装置は、
シートが貼着されたワークが載置されるテーブルと、
前記ワークから剥離したシートが巻き取られる巻き取りローラと、
事前に他のワークから剥離して前記巻き取りローラに連なっている他のシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、
前記ワークに貼着されたシートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着する超音波溶着装置と、
前記巻き取りローラで前記他のシートを巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離する剥離手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また、前記テーブルは前記ワークが載置されるワーク載置位置と前記超音波溶着装置によって前記溶着が行われる溶着位置とを往復動可能に構成され、
前記テーブルを前記溶着位置から前記ワーク載置位置へ移動させるとともに、前記巻き取りローラで前記他のシート巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離してもよい。
また、前記保持機構は、吸引装置と前記テーブルに設けられた多孔質部材又は吸引孔とから構成され、
前記吸引装置によって前記多孔質部材又は吸引孔を介し前記ワークを吸着して前記テーブルに保持してもよい。
本発明の第1の観点に係るシートの剥離方法は、
第1のワークから剥離した超音波溶着可能な素材から構成される第1のシートを用意し、
前記第1のワークと同形状の第2のワークに貼着された前記第1のシートと同素材且つ同形状の第2のシートに前記第1のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
前記第1のシートと前記第2のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
前記第1のシートを引っ張ることで前記第2のワークから前記第2のシートを剥離する、
ことを特徴とする。
本発明の第2の観点に係るシートの剥離装置は、
超音波溶着可能な素材から構成されるシートが貼着されたワークが載置されるテーブルと、
前記ワークから剥離したシートが巻き取られる巻き取りローラと、
事前に前記ワークと同形状の他のワークから剥離して前記巻き取りローラに連なっている前記シートと同素材且つ同形状の他のシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、
前記ワークに貼着されたシートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着する超音波溶着装置と、
前記巻き取りローラで前記他のシートを巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離する剥離手段と、を備える、
ことを特徴とする。

Claims (16)

  1. 被貼着物に貼着されたシートに他のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
    前記シートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
    前記他のシートを引っ張って前記シートを前記被貼着物から剥離する、
    ことを特徴とするシートの剥離方法。
  2. 第1のワークから剥離した第1のシートを用意し、
    第2のワークに貼着された第2のシートに前記第1のシートの少なくとも一部を重ね合わせ、
    前記第1のシートと前記第2のシートが重なった箇所を超音波溶着し、
    前記第1のシートを引っ張ることで前記第2のワークから前記第2のシートを剥離する、
    ことを特徴とするシートの剥離方法。
  3. 前記第2のシートと同素材且つ同形状の前記第1のシートを用いることを特徴とする請求項2に記載のシートの剥離方法。
  4. 前記第2のワークと同形状の前記第1のワークから剥離した前記第1のシートを用意することを特徴とする請求項2又は3に記載のシートの剥離方法。
  5. 前記第1のワーク及び前記第2のワークは半導体ウエハであり、前記第1のシート及び前記第2のシートは前記第1のワーク及び前記第2のワークの裏面を研削する際に貼着された保護シートであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のシートの剥離方法。
  6. シートが貼着されたワークが載置されるテーブルと、
    前記ワークから剥離したシートが巻き取られる巻き取りローラと、
    事前に他のワークから剥離して前記巻き取りローラに連なっている他のシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせるシート重ね合わせ手段と、
    前記ワークに貼着されたシートと前記他のシートが重なった箇所を超音波溶着する超音波溶着装置と、
    前記巻き取りローラで前記他のシートを巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離する剥離手段と、を備える、
    ことを特徴とするシートの剥離装置。
  7. 前記テーブルは前記ワークが載置されるワーク載置位置と前記超音波溶着装置によって前記溶着が行われる溶着位置とを往復動可能に構成され、
    前記テーブルを前記溶着位置から前記ワーク載置位置へ移動させるとともに、前記巻き取りローラで前記他のシート巻き取ることで前記ワークに貼着されたシートを剥離する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシートの剥離装置。
  8. 前記巻き取りローラは正転駆動によるシートの巻き取り、及び、逆転駆動によるシートの巻き出しが可能であり、
    前記巻き取りローラが逆転駆動して他のシートを巻き出して前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせる、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のシートの剥離装置。
  9. 前記テーブルが前記ワーク載置位置から前記溶着位置への移動中に他のシートを巻き出して重ね合わせ、前記テーブルの移動速度に同期させて更にシートを巻き出して、前記ワークに貼着されているシートと剥離したシートとの重なりを前記溶着位置まで維持する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のシートの剥離装置。
  10. 巻き出した前記他のシートの端部が所定位置に到達したことを検出する検出装置を備え、
    前記検出装置が前記他のシートの端部が所定位置に到達したことを検出した後で、前記テーブルが所定位置を通過する際に、前記テーブルの移動に同期させて前記シートを更に巻き出して前記剥離したシートを前記ワークに貼着されたシートに重ね合わせる、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のシートの剥離装置。
  11. 前記シートが前記ワークから剥離されたことを検出する検出装置を備える、
    ことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか一項に記載のシートの剥離装置。
  12. 前記ワークを前記テーブルに保持する保持機構を備えている、
    ことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか一項に記載のシートの剥離装置。
  13. 前記保持機構は、吸引装置と前記テーブルに設けられた多孔質部材及び/又は吸引孔とから構成され、
    前記吸引装置によって前記多孔質部材及び/又は吸引孔を介し前記ワークを吸着して前記テーブルに保持する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシートの剥離装置。
  14. 前記保持機構は、前記テーブルに前記ワークを固定する固定部材から構成され、前記テーブルと前記固定部材とで前記ワークを押圧して保持する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシートの剥離装置。
  15. 前記超音波溶着装置は下降して前記シートと前記他のシートを超音波溶着し、超音波溶着した後に上昇するよう構成されるとともに、前記超音波溶着装置の圧着面が上昇した位置と下降した位置との間に、前記圧着面へ付着した前記シートを剥離する剥離部材を備える、
    ことを特徴とする請求項6乃至14のいずれか一項に記載のシートの剥離装置。
  16. 前記テーブルには前記超音波溶着装置が押圧する箇所に振動吸収部材が設置されている、
    ことを特徴とする請求項6乃至15のいずれか一項に記載のシートの剥離装置。
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