JP2011226579A - 自動変速機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速ショックを抑制できる自動変速機の制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】指示油圧学習制御手段は、自動変速機の出力側のトルクの時間変化率を演算する出力側トルク時間変化率演算手段と、演算された出力側トルクの時間変化率と目標値との差に基づいて、次回変速時に締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を補正する補正手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動変速機の摩擦要素の締結時の指示油圧を学習することにより、変速ショックを低減させる自動変速機の制御装置及び制御方法に関する。
自動変速機は摩擦要素を断続させて変速を行っている。摩擦要素の締結時においては、制御圧を適切に制御しないと変速ショックが発生する。そこで、締結時の油圧を記憶し、次回制御時にこの記憶値を反映させる学習制御が一般に行われている。
この学習制御によって、摩擦締結要素の制御油圧を適切に制御することができる。
このような制御を行う変速制御方法として、車両用自動変速機におけるアップシフト時の変速制御方法において、イナーシャ相初期での歯車変速装置における入力軸の回転速度の変化に基づいた評価指標(最大制御偏差emax)によって、アップシフト開始後の所定時間経過後に高速側摩擦係合要素に供給される初期油圧値を得るための初期油圧指令値Ciの適正値からのずれ量を求め、次回のアップシフト時の初期油圧指令値とする学習制御を行うようにした車両用自動変速機の変速制御方法(特許文献1参照)。が知られている。
特開平10−331962号公報
変速ショック、すなわち車輌の加速度の変化は、摩擦要素締結に伴う出力軸のトルク変動によって発生する。
この出力軸のトルクは次の式のように表される。
O=TC=TT−ITMdNt/dt
ただし、
O:出力軸トルク
C:クラッチ(締結側摩擦要素)トルク
T:タービントルク
TM:変速機のイナーシャ
Nt:タービン回転速度
前述の従来技術では、入力軸の回転速度の変化に基づいて、次回変速時の初期指示油圧を学習している。換言すると、タービン回転速度Ntの勾配(dNt/dt)に基づいて、指示油圧を制御している。
前述の式のように、締結時の変速ショックは出力軸トルクTOに依存するため、タービン回転速度Ntの勾配(dNt/dt)の変化だけでなく、タービントルクTTも変速ショックに影響する。
前述の従来技術では、タービン回転速度の勾配(dNt/dt)のみを用いて変速ショックを低減するように構成されている。すなわち、タービントルクTTについては全く考慮されていない。従って、このような構成では、学習により得られる指示油圧が締結開始時のショックを十分に低減することができない。
また、従来技術の構成に対して、さらにタービントルクTTを考慮して指示油圧を補正することも考えられるが、タービントルクTTを別途演算する必要があるが、タービントルクTTを正確に算出することは難しく、エンジンの運転状態に基づいたトルク域毎に異なる演算を行うなど、制御が複雑となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複雑な制御を行うことなく、学習により得られる初期指示油圧の精度を高くして、摩擦要素の締結時の変速ショックを抑制することができる自動変速機の制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によると、変速指令に基づいて締結側摩擦要素が解放状態から締結状態へと移行することで、一の変速段から他の変速段へと変速を行う自動変速機の制御装置において、一の変速段から他の変速段への変速指令を出力する変速指令出力手段と、変速指令に基づいて、締結側摩擦要素の締結力を制御する指示油圧を出力する指示油圧出力手段と、締結側摩擦要素の締結が開始されることにより駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を、前回の変速結果に基づいて補正する指示油圧学習制御手段と、を備え、指示油圧学習制御手段は、自動変速機の出力側のトルクの時間変化率を演算する出力側トルク時間変化率演算手段と、演算された出力側トルクの時間変化率と目標値との差に基づいて、次回変速時に締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、自動変速機の出力側のトルクの時間変化率に基づいて、次回変速時における締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を学習補正するので、複雑な計算を行うことなく、正確に指示油圧を学習補正することができ、正確な指示油圧によって制御を行うことで、変速ショックを抑制することができる。
特に、出力側トルクの時間変化率は、タービントルクの1階微分値とタービン回転速度の2階微分値とに基づいて求まるが、タービントルクの1階微分値は微少であり無視できるので、複雑な計算を行うことなく、正確に指示油圧を学習補正することができる。
本発明の実施の形態の自動変速機の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の自動変速機の変速機構の機能を示す説明図である。 本発明の実施形態の自動変速機の変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示す締結作動表である。 本発明の実施形態の油圧制御システムの説明図である。 本発明の実施形態の自動変速機におけるコースト運転時における変速段2速から1速へのダウンシフトの動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の自動変速機におけるトルクの伝達を示す説明図である。 ロー&リバースブレーキの指示油圧と、タービン回転速度の変化及び加速度の変化を示す説明図である。 本発明の実施形態のATコントロールユニットにおける処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の補正値マップの一例の説明図である。
以下に、本発明の実施形態の自動変速機の油圧制御装置を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の自動変速機ATの構成を示す説明図である。この自動変速機ATは、前進4速後退1速による自動変速機である。
自動変速機ATは、図1に示すように、コンバータハウジング1と、トルクコンバータ2と、トランスアクスルケース3と、変速機入力軸4と、変速機出力ギア5と、変速機構6と、減速ギア軸7と、減速ギア機構8と、差動ギア機構9と、左駆動軸10と、右駆動軸11と、を備えている。
コンバータハウジング1は、その内部に発進機能や制振機能を発揮するロックアップクラッチ12を有するトルクコンバータ2が配置されている。ロックアップクラッチ12は、締結によりエンジンEngのクランク軸13と変速機入力軸4を直結する。
トランスアクスルケース3は、コンバータハウジング1に連結され、その内部に、変速機能と後進機能とニュートラル機能とを発揮する変速機構6と、減速機能を発揮する減速ギア機構8と、差動機能を発揮する差動ギア機構9と、が配置されている。
変速機構6は、変速機入力軸4と変速機出力ギア5の間に配置され、フロントプラネタリギアFPGと、リヤプラネタリギアRPGと、ロークラッチL/Cと、ロー&リバースブレーキL&R/Bと、2−4ブレーキ2−4/Bと、リバースクラッチREV/Cと、ハイクラッチH/Cの組み合わせにより構成されている。
減速ギア機構8は、減速ギア軸7に、変速機出力ギア5に噛み合う第1減速ギア14と、差動ギア機構9の駆動入力ギア15に噛み合う第2減速ギア16と、を設けることで構成されている。
差動ギア機構9は、駆動入力ギア15から入力される駆動力を、左駆動軸10と右駆動軸11に差動を許容しながら等配分し、図外の左前輪と右前輪に伝達する。
図2は、本発明の実施形態の自動変速機の変速機構6の機能を示す説明図である。
変速機構6は、遊星歯車として、シングルピニオン式のフロントプラネタリギアFPGとリヤプラネタリギアRPGが設けられている。そして、摩擦要素として、ロークラッチL/Cと、ロー&リバースブレーキL&R/Bと、2−4ブレーキ2−4/Bと、リバースクラッチREV/Cと、ハイクラッチH/Cが設けられている。
フロントプラネタリギアFPGは、フロントサンギアFSと、フロントリングギアFRと、両ギアFS、FRに噛み合うフロントピニオンFPを支持するフロントキャリアFCと、を有する。
リヤプラネタリギアRPGは、リヤサンギアRSと、リヤリングギアRRと、両ギアRS、RRに噛み合うリヤピニオンRPを支持するリヤキャリアROと、を有する。
フロントキヤリアFCとリヤリングギアRRは、第1回転メンバM1により一体的に連結されている。また、フロントリングギアFRとリヤキャリアRGは、第2回転メンバM2により一体的に連結されている。
従って、フロントプラネタリギアFPGとリヤプラネタリギアRPGとの組み合わせによって、6つの回転要素から2つの回転要素を差し引いた4つの回転要素(フロントサンギアFS、リヤサンギアRS、第1回転メンバM1、第2回転メンバM2が構成される。
フロントサンギアFSは、リバースクラッチREV/Cを介して変速機入力軸4と断接可能に設けられている。そして、2−4ブレーキ2−4/Bを介してトランスアクスルケース3に固定可能に設けられている。
リヤサンギアRSは、ロークラッチL/Cを介して変速機入力軸4と断接可能に設けられている。
第1回転メンバM1は、ロー&リバースブレーキL&R/Bを介してトランスアクスルケース3に固定可能に設けられている。そして、ハイクラッチH/Cを介して変速機入力軸4と断接可能に設けられている。
第2回転メンバM2は、変速機出力ギア5に直結されている。
図3は、本発明の実施形態の自動変速機の、変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示す締結作動表である。なお、図3において、O印は当該摩擦締結要素が締結状態であることを示す。
自動変速機ATの前進4速で後退1速の変速段は、変速機構6に設けられた各摩擦要素のうち、締結していた1つの摩擦要素を解放し、解放していた1つの摩擦要素を締結するという掛け替えを行うことで、変速が行われる。
ロークラッチL/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bを締結することで「1速段」が達成される。ロークラッチL/Cと2−4ブレーキ2−4/Bを締結することで「2速段」が達成される。
そして、ロークラッチL/CとハイクラッチH/Cを締結することで「3速段」が達成される。そして、ハイクラッチH/Cと2−4ブレーキ2−4/Bを締結することで「4速段」が達成される。
また、リバースクラッチREV/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bを締結することで「後退変速段」が達成される。
図4は、本発明の実施形態の、各摩擦要素への油圧制御回路と電子変速制御系を示す油圧制御システムの説明図である。
この油圧制御回路は、図4に示すように、マニュアルバルブ20と、ロークラッチ用調圧バルブ21と、ロークラッチ用アキュムレータ22と、2−4ブレーキ用調圧バルブ23と、2−4ブレーキ用アキュムレータ24と、兼用調圧バルブ25と、切り換えバルブ26と、切り換えソレノイド27と、ハイクラッチインヒビターバルブ28と、ハイクラッチ用アキュムレータ29と、ロー&リバースブレーキ用アキュムレータ30と、を有する。
また、油圧制御回路は、ライン圧油路31と、パイロット圧油路32と、Dレンジ圧油路33と、Rレンジ圧油路34と、ロークラッチ圧油路35と、2−4ブレーキ圧油路36と、兼用圧出力油路37と、第1ハイクラッチ圧油路38と、第2ハイクラッチ圧油路39と、ロー&リバースブレーキ圧油路40と、を有する。
マニュアルバルブ20は、セレクトレバー41に対するドライバーの操作によって動作する手動操作バルブである。
セレクトレバー41は、1速段から4速段までの変速段を達成するDレンジと、1速段と2速段とを達成するHレンジと、後退変速段を達成するRレンジと、全てのクラッチを解放するニュートラルレンジと、駐車レンジであるパーキングレンジと、を備える。
マニュアルバルブ20は、Dレンジ選択時にはライン圧油路31からのライン圧PLをDレンジ圧油路33に導き、Rレンジ選択時にはライン圧油路31からのライン圧PLをRレンジ圧油路34に導く。
ロークラッチ用調圧バルブ21は、ノーマルハイによる3ウェイ大容量リニアソレノイドバルブであり、ロークラッチL/Cの締結時(1速、2速、3速)には、Dレンジ圧油路33からのDレンジ圧PDを元圧として調圧したロークラッチ圧を、ロークラッチ圧油路35を介してロークラッチL/Cに導く。
ロークラッチL/Cの解放時(4速、R)には、ロークラッチL/Cに供給されているロークラッチ圧をドレーンする。
2−4ブレーキ用調圧バルブ23は、ノーマルローによる3ウェイ大容量リニアソレノイドバルブである。2−4ブレーキ2−4/Bの締結時(2速、4速)には、Dレンジ圧油路33からのDレンジ圧PDを元圧として調圧した2−4ブレーキ圧を、2−4ブレーキ圧油路36を介して2−4ブレーキ2−4/Bに導く。
また、2−4ブレーキ2−4/Bの解放時(1速、3速、R)には、2−4ブレーキ2−4/Bに供給されている2−4ブレーキ圧をドレーンする。
兼用調圧バルブ25は、電源オフ時に油圧を発生させるノーマルハイによる3ウェイ大容量リニアソレノイドバルブであり、マニュアルバルブ20を介さずに供給される油圧(ライン圧PL)を元圧として調圧した油圧を、切り換えバルブ26を介してハイクラッチH/Cまたはロー&リバースブレーキL&R/Bへ導く。
つまり、兼用調圧バルブ25は、ハイクラッチH/C(3速、4速)とロー&リバースブレーキL&R/B(1速、R)が、互いに異なるレンジ位置であると共に互いに異なる変速段位置で締結されるため、ハイクラッチH/Gとロー&リバースブレーキL&R/Bという2つの摩擦要素の油圧を制御する。
この摩擦要素のうち、一方のハイクラッチH/Cは、変速機出力部材である変速機出力ギア5以外の回転メンバである第1回転メンバM1と、変速機入力軸4と、の間を連結するクラッチである。
ハイクラッチH/Cは、図示しないブレーキペダルが踏まれる等により変速機出力ギア5を固定した状態において、Nレンジ(ニュートラルレンジ)選択時のアイドリング中に締結すると、第1回転メンバM1は変速機入力軸4のトルクにより回転する。
切り換えバルブ26は、電源OFF時には油圧を発生しない特性(以下、ノーマルロー)のオンオフソレノイドである切り換えソレノイド27がオフ(油圧非発生)であり、かつ、Dレンジ(前進レンジ)の選択時、兼用調圧バルブ25からの発生油圧をハイクラッチH/Cに供給する。
また、切り換えソレノイド27がオン(油圧発生)であり、かつ、Rレンジ(後退変速段)の選択時の変速中には、兼用調圧バルブ25からの油圧をロー&リバースブレーキL&R/Bに供給するように切り換える。
さらに、切り換えバルブ26は、切り換えソレノイド27がオフであり、兼用調圧バルブ25からの発生油圧をハイクラッチインヒビターバルブ28側に供給する位置にあるとき、マニュアルバルブ20からのRレンジ位置の選択時に発生するRレンジ圧PRを、ロー&リバースブレーキL&R/Bに供給するポートを開通する。
ハイクラッチインヒビターバルブ28は、切り換えバルブ26とハイクラッチH/Cとの間に配置され、Dレンジの選択時に発生するDレンジ圧PDを信号圧として切り換え作動する。
つまり、ハイクラッチインヒビターバルブ28は、Dレンジ圧PDの作用時には兼用調圧バルブ25とハイクラッチH/Cとの間を開通し、Dレンジ圧PDの非作用時には兼用調圧バルブ25とハイクラッチH/Cとの間を閉鎖する。
電子変速制御系は、図4に示すように、アクセル開度センサ50と、車速センサ51と、他のセンサ類52(パルスセンサ、インヒビタースイッチ等)と、ATコントロールユニット53と、を有する。
ATコントロールユニット(制御装置)53は、アクセル開度センサ50と、車速センサ51と、他のセンサ類52から入力された情報(例えば、パルスセンサにより検出されたタービン回転速度)に基づいて、変速機構6を制御する。
例えば、Dレンジを選択しての走行時、アクセル開度APOと車速VSPとにより決まる運転点がシフトマップ上で存在する位置により最適な変速段を検索し、検索された変速段を得る制御指令(変速指令)を、ロークラッチ用調圧バルブ21、2−4ブレーキ用調圧バルブ23、兼用調圧バルブ25、切り換えソレノイド27に出力する。
このように、ATコントロールユニット53が、アクセル開度APOと車速VSPとにより決まる運転点がシフトマップ上で存在する位置により最適な変速段を検索し、検索された変速段を得る変速指令を出力することで、変速指令出力手段が構成される。
なお、シフトマップとは、アクセル開度と車速に応じてアップシフト線とダウンシフト線を書き込んだマップをいう。
次に、本発明の実施形態における、変速時の動作について説明する。
ここでは、コースト運転時における変速段2速から1速のダウンシフトされたときの動作について説明する。
なお、本発明の実施形態では、車輌走行時にアクセルペダルがOFFにされ、エンジン回転速度及び車速がほぼ一定での走行状態をコースト運転と呼ぶ。
図5は、本発明の実施の形態の自動変速機における、コースト運転時における変速段2速から1速へのダウンシフトの動作を示すタイムチャートである。
前述の図3に示すように、変速段を2速から1速へとダウンシフトするときは、2−4ブレーキ2−4/Bを解放すると共に、ロー&リバースブレーキL&R/Bを締結することにより変速が行われる。
具体的には次のような動作が行われる。
ATコントロールユニット53は、アクセル開度センサ50、車速センサ51及びその他のセンサ類52からの情報から、シフトマップに基づいて2速から1速への変速を判断すると、2−4ブレーキ2−4/Bを解放させ、ロー&リバースブレーキL&R/Bを締結させるように、それぞれの指示油圧を制御する。
まず、ATコントロールユニット53は、解放側の2−4ブレーキ2−4/Bの指令圧をドレーンとする指示油圧を2−4ブレーキ用調圧バルブ23に指示する。このときの指示油圧を一点鎖線で示す。
これにより、2−4ブレーキ用調圧バルブ23がドレーン側に制御される。この制御により、2−4ブレーキ2−4/Bに働く実際の油圧(実圧)が、ドレーン側へと徐々に低下する。このときの実圧を二点差線で示す。
これにより、変速機構6において、いずれのクラッチも締結されていないニュートラル状態となる(タイミングt0)。ニュートラル状態では、タービン回転速度Ntは吹き上がり、その後、2速同期回転速度Nt2から1速同期回転速度Nt1を超えて上昇する。
次に、ATコントロールユニット53は、締結側のロー&リバースブレーキL&R/Bの締結力を制御するために、初期指示油圧を兼用調圧バルブ25に指示する。このときの指示油圧を実線で、実圧を点線で示す。
より具体的には、まず、ロー&リバースブレーキL&R/Bのガタ詰めの目的で、まず所定の指示油圧(「PA0」と呼ぶ)による制御を所定時間行った後、指示油圧PA0よりも小さい所定の指示油圧(「PA1」と呼ぶ)で所定の時間待機する。
この指示油圧PA1の大きさは、ロー&リバースブレーキL&R/Bの摩擦板同士が接触(タッチ)し、解放状態からトルクの伝達が開始されるタイミングを制御する。ロー&リバースブレーキL&R/Bがタッチするタイミングは、1速同期回転速度Nt1を超えた後となるように設定される。
ロー&リバースブレーキL&R/Bがタッチした後は、指示油圧PA1よりも低い指示油圧(「PA2」と呼ぶ)に制御する。この指示油圧PA2の制御によって、ロー&リバースブレーキL&R/Bがトルク容量を持ってタービントルクTTを出力側へと伝える。(タイミングt1)。
ロー&リバースブレーキL&R/Bがトルクを持つことによって、タービン回転速度Ntは、1速同期回転速度Nt1へと漸減する。
ATコントロールユニット53は、ロー&リバースブレーキL&R/Bの締結が開始した後に、エンジン回転速度、タービン回転速度Nt等に基づいて、ロー&リバースブレーキL&R/Bの指示油圧をフィードバック制御する。
そして、タービン回転速度Ntと1速同期回転速度とがほぼ等しくなった状態で、ロー&リバースブレーキL&R/Bの締結が完了する。締結が完了した場合は、ATコントロールユニット53は、ロー&リバースブレーキL&R/Bの指示油圧を最大に制御して、ロー&リバースブレーキL&R/Bを完全に締結させる。
以上のような制御によって、2速から1速へのダウンシフトが完了する。なお、このようにATコントロールユニット53の制御によって、締結側の摩擦要素の締結力を制御する指示油圧を出力することで、指示油圧出力手段が構成される。
ここで、図5に示すように、2速から1速への変速で摩擦要素(ロー&リバースブレーキL&R/B)がタッチし締結が開始したとき、このトルク容量を持つことによって車輌の加速度Gが変化する。この変化は変速ショックとして運転者に伝わる。
変速ショックの大きさは、加速度Gの変化、すなわち加速度Gの傾きに依存する。加速度Gの傾きが大きければ大きなショックとして伝わり、加速度Gの傾きが小さいとショックは小さくなる。変速ショックが大きいと運転者に不快感を与えるため商品性が低下する。
特にコースト運転では、運転者はアクセルペダルを操作していないため、変速は運転者の意図しないものであり、運転者に不快感を与えないように変速ショックを小さくすることが望まれる。
加速度Gは、2速から1速へのダウンシフトにおいて、ロー&リバースブレーキL&R/Bがタッチし、トルクの伝達が変化することによって、変動する。
すなわち、トルクの変化が急であれば加速度Gの変化も急なものとなり、トルクの変化が穏やかであれば加速度Gの変化も穏やかなものとなる。
図6は、本発明の実施形態の自動変速機ATにおけるトルクの伝達を示す説明図である。
エンジンEngの出力はトルクコンバータ2を介して、タービントルクTTとして変速機構6へと伝わる。変速機構6ではギア及び摩擦要素を介して出力軸へと回転トルクを伝える。これにより、タービン回転速度Ntは出力軸回転速度Noとして出力される。
ここで、摩擦要素の締結開始から締結完了までの間における出力軸トルクTOは、タービン回転速度Ntが1速同期回転速度Nt1よりも大きいため、タービントルクTTは、クラッチ容量(TC)だけ出力側に伝わる。
また、タービントルクTTは、変速機構6の回転による慣性力(イナーシャITM)によっても消費される。
従って、このときの関係は、次の数式1によって表される。
O=TC=TT−ITMdNt/dt ・・・ 数1
ただし、
O:出力軸トルク
C:クラッチ(締結側摩擦要素)トルク
T:タービントルク
TM:変速機のイナーシャ
Nt:タービン回転速度
である。
ここで、出力軸トルクTOの時間変化率(グラフにおける勾配)は、以下の数式2のように、出力軸トルクTOの時間微分により求められる。
dTO/dt=dTC/dt=dTT/dt−ITM2Nt/dt2 ・・・ 数2
ここで、数式2の右辺の要素である、dTT/dtは、タービントルクTTの時間変化であるが、締結開始直後の微少時間内でのタービントルクTTの変化は極めて小さいため、無視することができる。
従って、以下の数式3が成立する。
dTO/dt=―ITM2Nt/dt2 ・・・ 数3
前述ように、イナーシャITMは、変速機構6に固有の定数であり予め求めておくことができる。従って、タービン回転速度Ntの2階微分値、すなわち、タービン回転速度Ntの時間変化率(グラフにおける勾配)のさらに時間変化率を算出することによって、出力軸トルクTOの変化を求めることができる。
この出力軸トルクTOの時間変化は、加速度Gに対応するものである。従って、タービン回転速度Ntの2階微分値であるd2Nt/dt2に基づいて、加速度Gを制御することができる。
図7は、ロー&リバースブレーキL&R/Bの指示油圧(PA2)と、タービン回転速度Ntの変化及び加速度Gの変化を示す説明図である。
2速から1速への変速時に、タービン回転速度Ntの2階微分値であるd2Nt/dt2を算出し、算出された値に基づいて、変速ショックを抑制する方向に締結時の指示油圧(PA2)を補正し、次回変速時にこの補正値を用いて締結制御を行う。
例えば、タービン回転速度Ntの変化率の勾配が大きい場合は、摩擦要素のトルク容量の伝達の立ち上がりが速い場合である。この場合は、指示油圧を下げて、摩擦要素のトルク容量の伝達の立ち上がりが緩やかになるように制御する。
なお、単に指示油圧を下げる方向に制御すれば良いというものではない。摩擦要素は、摩擦板、油室、リターンスプリング等によって構成される。制御圧がリターンスプリングの付勢力を上回らない限り摩擦要素は締結しないため、指示油圧の下限は、このリターンスプリングの付勢力を上回る値とすることが望ましい。
リターンスプリングの付勢力は機械的な誤差や公差を持っているため、この付勢力を下回ることなく、変速ショックを抑制できる最適な指示油圧を学習するために、ATコントロールユニット53によって次のような制御を行う。
図8は、本発明の実施形態のATコントロールユニット53における処理のフローチャートである。
このフローチャートは、コースト運転時の2速から1速へのダウンシフトを判定し、ATコントロールユニット53が変速指令を判定したときに実行される。
ATコントロールユニット53が、2速から1速のダウンシフトの変速指令を判定した場合は、まず、タービン回転速度Ntの1階微分値dNt/dtが、所定値よりも小さい値となったか否かを判定する(ステップS101)。
この所定値は、締結側の摩擦要素(ロー&リバースブレーキL&R/B)の摩擦板が接触することでトルクの伝達を開始したか否かを判定する閾値であり、タービン回転速度Ntの1階微分値dNt/dt、すなわち、タービン回転速度Ntの時間変化が上昇から下降へと変化したことを判定する閾値である。
より具体的には、タービン回転速度Ntが1速同期回転速度Nt1を超えている場合には、いつでも摩擦要素を締結させることは可能であるが、締結が開始してタービン回転速度Ntが上昇から下降へと変化した時点以降とすることでさらにショックを低減できる。
タービン回転速度Ntが上昇から下降へと変化した時点の判定の一例として、dNt/dt<−250rpm/sである場合にステップS101の判定が成立するように所定値を設定することが好適である。
なお、タービン回転速度Ntが上昇から下降へと変化した時点を判定できれば、他の方法でもよい。
タービン回転速度Ntの1階微分値dNt/dtが、所定値よりも小さい値となったと判定した場合はステップS102に移行する。タービン回転速度Ntの1階微分値dNt/dtが、所定値よりも小さい値でないと判定した場合は、ステップS106に移行する。
ステップS102では、ATコントロールユニット53は学習指標格納処理を実行する。具体的には、締結側摩擦要素の指示油圧(PA2)を補正するための学習指標であるタービン回転速度Ntの2階微分値d2Nt/dt2を演算し、演算された値を記憶する。
なお、このようにATコントロールユニット53が、出力側のトルクの時間変化率をタービン回転速度Ntの2階微分(時間変化率のさらに時間変化率)を算出することにより、出力側トルク時間変化率演算手段が構成される。
次に、ATコントロールユニット53は、記憶された学習指標と、目標変化率との差分を演算する(ステップS103)。
なお、この目標変化率とは、タービン回転速度Ntの2階微分値d2Nt/dt2に基づいた出力トルクTOの変化率が、変速ショックを抑制し、かつ、摩擦要素のリターンスプリングの付勢力を十分に上回る値となるような値に予め設定されている。
次に、ATコントロールユニット53は、予め記憶された補正量マップと、ステップS103において演算された差分とに基づいて、今回学習補正量を取得する(ステップS104)。
この補正量マップの一例を、図9に示す。
補正表マップは、ステップS103で演算された差分に基づいて、差分値が大きければ補正量が小さくなるように、差分値が小さければ補正量が大きくなるように、設定されている。
なお、センサの故障等によりATコントロールユニット53に誤った信号が入力された場合にも極端に大きな指示油圧を出力することがないように、一度に学習する補正量には上限を設定している。
また、差分が小さい場合は補正を必要としないので、補正値は0に設定される。また、制御のハンチングを防止するために、補正値を0とする差分値に幅を持たせている。
なお、このようにATコントロールユニット53が、出力側トルクの時間変化率(タービン回転速度Ntの2階微分値)と目標変化率との差分に基づいて、次回変速時の指示油圧を補正することによって、補正手段が構成される。
図8に戻り、ステップS105において、ATコントロールユニット53は、学習値更新処理を実行する。
具体的には、ステップS104で取得した今回学習補正量を現在格納されている値に加算して、新たな格納値を演算する。演算された格納値が、次回の変速時に設定する指示油圧となる。
その後、本フローチャートによる処理を終了する。
また、ステップS101において、タービン回転速度Ntの1階微分値dNt/dtが、所定値よりも小さい値でないと判定した場合は、ステップS106に移行して、目標変速段(ここでは2速から1速)に同期したか否かを判定する。目標変速段に同期したと判定した場合は、本フローチャートによる処理を終了する。
目標油変速段に同期していないと判定した場合は、ステップS101に戻り、本フローチャートによる処理を繰り返す。
以上のような処理によって、ATコントロールユニット53によって、締結側の摩擦要素の指示油圧の補正量を演算し、これを学習制御することによって、摩擦締結要素の締結時の変速ショックを抑制することができる。
すなわち、ATコントロールユニット53によって、締結側の摩擦要素の締結が開始されることにより駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を、前回の変速結果に基づいて補正することによって、指示油圧補正手段が構成される。
以上説明したように、本発明の実施形態の自動変速機では、コースト運転時の2速から1速へのダウンシフトにおいて、締結側の摩擦要素であるロー&リバースブレーキL&R/Bの締結圧を、出力トルクTOの変動に応じて学習補正するように補正した。
より具体的には、出力トルクTOの変動(グラフ上の傾き)は、タービン回転速度Ntの2階微分値であるd2Nt/dt2に基づくものであるので、このd2Nt/dt2の値に応じて、補正値を算出する。
次回変速時にこの補正値に基づいて指示油圧によって締結制御を行うことによって、摩擦要素の締結時の変速ショックを抑制するための学習制御を行うことができる。
特に、タービン回転速度Ntは、パルスセンサ等によってATコントロールユニットが直接検出できるため、誤差が少なく、また演算量も少ないため、学習によって得られる指示油圧の精度を高くすることができ、摩擦締結要素の締結時の変速ショックを抑制することができる。
なお、以上説明した本発明の実施形態では、4速の自動変速機を例に説明したが、これに限られるものではなく、他の有段変速機であってもよい。
また、本発明の実施形態では、コースト運転時の2速から1速へのダウンシフトにおける、締結側の摩擦要素(ロー&リバースブレーキL&R/B)の学習制御を例に説明したが、これに限られない。
すなわち、ダウンシフトにおいて、締結側の摩擦要素の締結に伴ってタービン回転速度Ntが減少するような変速制御であれば、同様に初期指示油圧の学習制御に適用することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
AT 自動変速機
2 トルクコンバータ
4 変速機入力軸
5 変速機出力ギア
L&R/B ロー&リバースブレーキ(締結側摩擦要素)
35 ATコントロールユニット(制御装置、変速指令出力手段、指示油圧出力手段、指示油圧学習手段、出力側トルク時間変化率演算手段、補正手段)

Claims (5)

  1. 変速指令に基づいて締結側摩擦要素が解放状態から締結状態へと移行することで、一の変速段から他の変速段へと変速を行う自動変速機の制御装置において、
    一の変速段から他の変速段への変速指令を出力する変速指令出力手段と、
    前記変速指令に基づいて、前記締結側摩擦要素の締結力を制御する指示油圧を出力する指示油圧出力手段と、
    前記締結側摩擦要素の締結が開始されることにより駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を、前回の変速結果に基づいて補正する指示油圧学習制御手段と、
    を備え、
    前記指示油圧学習制御手段は、
    自動変速機の出力側のトルクの時間変化率を演算する出力側トルク時間変化率演算手段と、
    前記演算された出力側トルクの時間変化率と目標値との差に基づいて、次回変速時に前記締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記出力側トルク時間変化率演算手段は、前記自動変速機の入力側の回転速度の2階微分値によって前記出力側トルクの時間変化率を演算することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記補正手段は、前記出力側トルク時間変化率が目標値よりも大きいときは、次回変速時の前記締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を増加補正し、前記出力側トルク時間変化率が目標値よりも小さいときは、次回変速時の前記締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を減少補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 摩擦要素を断続することにより一の変速段から他の変速段へと変速を行う自動変速機の制御方法において、
    前記一の変速段から他の変速段への変速を判断し、前記自動変速機の入力側の回転速度の変化率が所定値を下回ったと判断した場合に、前記自動変速機の出力側のトルクの時間変化率を演算し、
    前記演算された出力側トルクの時間変化率と目標値との差を演算し、
    前記出力側トルク時間変化率が目標値よりも大きいときは、次回変速時の前記締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を増加補正し、前記出力側トルク時間変化率が目標値よりも小さいときは、次回変速時の前記締結側摩擦要素の駆動力の伝達が開始されるときの指示油圧を減少補正することを特徴とする自動変速機の制御方法。
  5. 前記出力側トルクの時間変化率は、前記自動変速機の入力側の回転速度の2階微分値によって演算することを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の制御方法。
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