JP2011221741A - 硬貨入出金機に用いる硬貨受渡機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡すときのエラーの発生頻度を低減する。
【解決手段】突起部6aを備え、突起部によって硬貨Aを1枚ずつ押動搬送する搬送体6と、搬送体の手前で先頭の硬貨をせき止める抑止部と搬送体に対して先頭の硬貨を押し出す押出部とを備え、硬貨を搬送体に受け渡す受渡カム2と、受渡カムを回転駆動させるモータと、硬貨入金口11に投入された硬貨を1枚ずつに分離して受渡カムに繰り出す入金繰出部1と、搬送体の突起部の位置を検出する突起位置検出手段7と、受渡カムの特定部位の位置を検出するカム位置検出手段5と、突起位置検出手段からの検出信号とカム位置検出手段からの検出信号とに基づいて、モータによる受渡カムの動作タイミングを制御する制御部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、硬貨入出金機に用いる硬貨受渡機構に関する。
従来から、例えば、スーパーマーケットや小売店等の店舗ではレジにて、また、銀行や信用金庫等の金融機関では窓口等にて、それぞれ顧客との現金受け渡しを正確かつ迅速に行うべく、POSレジスタや、電子式金銭登録機、入出金管理機等の出納機器と電気的に接続され、これらの出納機器から出力される電気信号により、自動的に硬貨の入出金を行う硬貨入出金機が開発されている。
このような硬貨入出金機の中でも、突起付タイミングベルト(以下、「突起付ベルト」と称する)等の搬送体を用いて硬貨を押動搬送する構成の装置がある。この硬貨入出金機は、硬貨入出金機の内部に、硬貨入金口に投入された硬貨を搬送体に受け渡す硬貨受渡機構を有している。
その硬貨受渡機構は、硬貨を投入する硬貨入金口の下に設けられ、投入された硬貨を1枚ずつに分離して下流側に繰り出す入金繰出部と、入金繰出部の下流側に設けられ、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡す受渡手段と、受渡手段により硬貨が繰り出されたことを検出する検出手段とを有する構成となっている。
その硬貨受渡機構の中には、受渡手段が、例えば、硬貨の周縁を押す押出部と、後続の硬貨を次の受け渡し時までに分離して留めておく抑止部とを備えた構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この従来の硬貨受渡機構は、制御部が、搬送路上に設けられた硬貨検出手段(光学センサ)からの検出信号に基づいて硬貨を検出し、硬貨の検出タイミングに応じて受渡手段の動作を制御することにより、硬貨が搬送体の突起部と係止するように、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡す。
特開2007−279909号公報
しかしながら、従来の硬貨受渡機構は、硬貨検出手段を硬貨の搬送路上に設ける必要があるため、硬貨粉や綿埃等の異物が硬貨検出手段に付着し易く、異物の影響を受け易かった。その結果、従来の硬貨受渡機構は、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡すときに、エラーが発生し易い、という課題があった。
なお、このとき発生するエラーとしては、例えば、硬貨の誤検出や受渡手段のロック等がある。「受渡手段のロック」は、従来の硬貨受渡機構が、誤ったタイミングで受渡手段を動作させ、これにより、硬貨を受渡手段とその周囲の部材との間に嵌まり込ませることにより、発生する。従来の硬貨受渡機構は、受渡手段がロックした場合に、受渡手段が停止するため、受渡手段の駆動部(例えば、パルスモータ)が脱調を起こし、これにより、正確な受渡動作が阻害されていた。
この点について、本発明の発明者は、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡す場合に、硬貨の有無に関わらず、搬送体の突起部の位置と受渡手段の特定部位の位置とを検出し、搬送体の突起部の位置と受渡手段の特定部位の位置とに基づいて、定常的に同じ受渡動作を繰り返し実行する構成にすれば、受渡動作が硬貨の有無に依存しないため、異物の影響を受け難くすることができると考えた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、硬貨を入金繰出部から搬送体の突起部に受け渡すときのエラーの発生頻度を低減する硬貨受渡機構を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、硬貨入出金機に用いられ、当該硬貨入出金機の硬貨入金口に投入された硬貨を搬送体に受け渡す硬貨受渡機構であって、突起部が設けられており、当該突起部によって硬貨を1枚ずつ押動搬送する前記搬送体と、前記搬送体の手前で先頭の硬貨をせき止める抑止部と前記搬送体に対して先頭の硬貨を押し出す押出部とが設けられており、当該抑止部と当該押出部とによって硬貨を前記搬送体に受け渡す受渡カムと、前記受渡カムを回転駆動させるモータと、前記硬貨入金口に投入された硬貨を1枚ずつに分離して前記受渡カムに繰り出す入金繰出部と、前記搬送体の前記突起部の位置を検出する突起位置検出手段と、前記受渡カムの特定部位の位置を検出するカム位置検出手段と、前記突起位置検出手段からの検出信号と前記カム位置検出手段からの検出信号とに基づいて、前記モータによる前記受渡カムの動作タイミングを制御する制御部とを有する構成とする。
この硬貨受渡機構は、突起位置検出手段からの検出信号とカム位置検出手段からの検出信号とに基づいて、受渡手段としての受渡カムの動作タイミングを制御する。そのため、この硬貨受渡機構は、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡す場合に、硬貨の有無に関わらず、搬送体の突起部の位置と受渡カムの特定部位の位置とに基づいて、定常的に同じ受渡動作を繰り返し実行する構成となっている。この硬貨受渡機構は、受渡動作が硬貨の有無に依存しないため、異物の影響を受け難い。そのため、この硬貨受渡機構は、硬貨を入金繰出部から搬送体へと安定して受け渡すことができ、もって、エラーの発生頻度を低減することができる。
本発明によれば、硬貨を入金繰出部から搬送体へと受け渡すときのエラーの発生頻度を低減する硬貨受渡機構を提供することができる。
実施形態1に係る硬貨受渡機構を用いた出納機器の一例を示す図である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(1)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(2)である。 実施形態1で用いる受渡カムの構成を示す図である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図(1)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図(2)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図(3)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図(4)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図(5)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構の空転時の動作を示す図である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構のモータ脱調時の動作を示す図(1)である。 実施形態1に係る硬貨受渡機構のモータ脱調時の動作を示す図(2)である。 実施形態2に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(1)である。 実施形態2に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(2)である。 実施形態3に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(1)である。 実施形態3に係る硬貨受渡機構の構成を示す図(2)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<硬貨受渡機構の周囲の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る硬貨受渡機構の周囲の構成につき説明する。図1は、実施形態1に係る硬貨受渡機構を用いた出納機器の一例を示す図である。図1は、出納機としてのPOSレジスタ30の斜視構成を示している。
POSレジスタ30は、スーパーマーケットや小売店等の店舗のレジに設けられた出納機である。図1に示すように、POSレジスタ30は、硬貨入出金機10及び紙幣入出金機20が物理的・電気的に接続されている。
硬貨入出金機10は、POSレジスタ30から出力される電気信号により、自動的に硬貨の入出金を行う装置である。硬貨入出金機10は、硬貨を装置内部に投入する硬貨入金口11、硬貨を装置外部に放出する硬貨出金口12、及び、入金不能な硬貨を装置外部に放出する硬貨リジェクト口13を有している。また、硬貨入出金機10は、図2に示すように、内部に、実施形態1に係る硬貨受渡機構40、及び、入金搬送部15を有している。
硬貨入出金機10は、硬貨入金口11により1乃至複数の硬貨を非整列な状態で受け入れる。硬貨受渡機構40は、硬貨入金口11から投入された硬貨を一枚ずつに分離して下流側のユニットである入金搬送部15の搬送体(ここでは、突起付ベルト6(図2参照))に受け渡す。入金搬送部15は、硬貨受渡機構40によって受け渡された硬貨を搬送体である突起付ベルト6の突起部6a(図2参照)により押動搬送して、硬貨入出金機10の奥部方向へと搬送する。
一方、紙幣入出金機20は、POSレジスタ30から出力される電気信号により、自動的に紙幣の入出金を行う装置である。紙幣入出金機20は、公知の装置であり、また、実施形態1に係る硬貨受渡機構を有していないので、ここでは、詳細な説明を省略する。
<硬貨受渡機構の構成>
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態1に係る硬貨受渡機構40の構成につき説明する。図2及び図3は、それぞれ、実施形態1に係る硬貨受渡機構の構成を示す図である。図2は、硬貨受渡機構40の平面構成を示している。一方、図3は、硬貨受渡機構40の、図2に示すZ−Z方向の断面構成を示している。なお、図2及び図3中、各矢印は、各部材の動作方向を示している。
硬貨受渡機構40は、硬貨入出金機10の硬貨入金口11に投入された硬貨Aを1枚ずつに分離して、入金繰出部1(ここでは、繰出ベルト1a)から搬送体(ここでは、突起付ベルト6)へと受け渡す機構である。
図2及び図3に示すように、硬貨受渡機構40は、入金繰出部1、受渡カム2、パルスモータ4(図3参照)、カムポジションセンサ5、突起付ベルト6、突起ポジションセンサ7、幅寄せガイド8、及び、制御部19(図3参照)を有している。
入金繰出部1は、硬貨入金口11に投入された硬貨A1,A2,…(以下、各硬貨を総称する場合に「硬貨A」と称する)を、1枚ずつに分離して、受渡カム2に繰り出す機構である。入金繰出部1は、硬貨投入口11に非整列な状態で投入される硬貨Aを受け入れるタンク部18の底面を構成している。本実施形態1では、入金繰出部1は、繰出ベルト1aとして構成されている。繰出ベルト1aは、駆動ローラ(図示せず)と従動ローラ(図示せず)とで張架されたベルト部材である。繰出ベルト1aは、図示せぬ駆動ローラが回転駆動することによって、矢印方向(上流側から下流側の方向)に走行し、硬貨入金口11に投入された硬貨Aを受渡カム2に搬送する。
受渡カム2は、硬貨Aを入金繰出部1(ここでは、繰出ベルト1a)から搬送体(ここでは、突起付ベルト6)へと受け渡す受渡手段である。受渡カム2は、突起付ベルト6の延伸部分に対向して設けられている。なお、「突起付ベルト6の延伸部分」とは、硬貨Aの搬送方向に向かって延伸して設けられた部分(搬送路16に沿って延伸して設けられた部分)を意味している。受渡カム2は、図4(c)に示すように、突起付ベルト6の手前で先頭の硬貨A1をせき止める抑止部2dと、突起付ベルト6に対して先頭の硬貨A1を押し出す押出部2eとを備えている。受渡カム2の詳細な構成については、図4を参照して後記する。
パルスモータ4(図3参照)は、受渡カム2を回転駆動させる駆動手段である。なお、受渡カム2を回転駆動させる駆動手段は、回転角を制御できれば、パルスモータに限らず、他の種類のモータであってもよい。パルスモータ4は、モータギア3(図3参照)等の減速機構を介して受渡カム2に駆動力を伝達する。
カムポジションセンサ5は、受渡カム2の特定部位(ここでは、図4(a)に示すセンサドグ2c)の位置を検出するカム位置検出手段である。カムポジションセンサ5は、センサ部が受渡カム2のセンサドグ2cによって遮光されるように、受渡カム2の周囲に設けられている。カムポジションセンサ5は、好ましくは、カムポジションセンサ5の中心部と受渡カム2の中心部とを結ぶ線が突起付ベルト6の延伸部分に対して垂直に交差するように(さらに、好ましくは、受渡カム2の中心部を介して突起付ベルト6の延伸部分に対向する位置に)、設けられるとよい。カムポジションセンサ5は、回転する受渡カム2のセンサドグ2cがセンサ部を遮光することにより、センサドグ2cを検出する。カムポジションセンサ5は、受渡カム2のセンサドグ2cを検出すると、検出信号S5として「ON」信号を制御部19に出力する。
突起付ベルト6は、硬貨Aを搬送する搬送体である。突起付ベルト6は、駆動ローラ(図示せず)と従動ローラ(図示せず)とで張架されており、少なくとも一部分が硬貨Aの搬送方向(硬貨入出金機10の奥部方向)に延伸して設けられている。なお、図2に示す突起付ベルト6の屈曲部分には、図示せぬ駆動ローラ及び図示せぬ従動ローラのいずれか一方が設けられている。
突起付ベルト6は、図示せぬ駆動ローラが回転駆動することによって、矢印方向に走行する。その際に、突起付ベルト6は、図示せぬ駆動ローラと図示せぬ従動ローラとの間の延伸部分で、入金された硬貨Aが受渡カム2から受け渡され、その硬貨Aを硬貨入出金機10の奥部へと搬送する。このように、突起付ベルト6は、図示せぬ駆動ローラ及び図示せぬ従動ローラとともに、入金された硬貨Aを硬貨入出金機10の奥部へと搬送する入金搬送部15を構成している。
なお、突起付ベルト6には、複数の突起部6aが設けられている。各突起部6aは、流通している硬貨の中でサイズが最も大きな硬貨(具体的には、「500円」硬貨)の直径以上の間隔に離間している。突起付ベルト6は、矢印方向に走行する際に、突起部6aが硬貨Aと接触することにより、硬貨Aを1枚ずつ押動搬送する。
また、突起付ベルト6には、突起部6aの位置を検出するための複数のべルトセンサドグ6bが一体に設けられている。ベルトセンサドグ6bは、突起ポジションセンサ7を遮光させて、突起ポジションセンサ7に「ON」信号を出力させるための部位である。各ベルトセンサドグ6bは、一端が突起部6aと同じ位置となるように、各突起部6aと同じピッチで、設けられている。各ベルトセンサドグ6bは、所定の幅及び所定の長さを有する長尺な構成となっている。
なお、突起付ベルト6のこのような構成は、突起ポジションセンサ7が突起部6aの位置を確実に検出できるようにするためである。すなわち、仮に、突起付ベルト6からベルトセンサドグ6bを削除した場合に、突起ポジションセンサ7は、突起部6aを直接検出する構成となる。この場合に、突起ポジションセンサ7は、突起部6aが細いため、突起部6aを検出できない可能性がある。
これに対して、本実施形態1では、ベルトセンサドグ6bが突起付ベルト6に設けられており、突起ポジションセンサ7は、そのベルトセンサドグ6bを検出する。ベルトセンサドグ6bは、長尺な構成となっている。そのため、突起ポジションセンサ7は、ベルトセンサドグ6bを確実に検出することができ、これにより、突起部6aを検出することができる。
なお、ベルトセンサドグ6bは、仮に突起付ベルト6が延びても、突起付ベルト6と同じ比率で変位する。そのため、ベルトセンサドグ6bは、突起付ベルト6が延びても、突起ポジションセンサ7の検出能力に影響を与えない。
突起ポジションセンサ7は、突起付ベルト6の突起部6aの位置を検出する突起位置検出手段である。突起ポジションセンサ7は、センサ部が突起付ベルト6のセンサドグ6bによって遮光されるように、突起付ベルト6の周囲に設けられている。突起ポジションセンサ7は、走行する突起付ベルト6のセンサドグ6bがセンサ部を遮光することにより、突起部6aを検出する。突起ポジションセンサ7は、突起付ベルト6の突起部6aを検出すると、検出信号S7として「ON」信号を制御部19に出力する。制御部19は、突起ポジションセンサ7から硬貨Aの受渡位置までの距離及び突起付ベルト6の走行速度を予め識別しており、検出信号S7に基づいて、突起部6aが硬貨Aの受渡位置に到達するタイミングを識別する。
幅寄せガイド8は、硬貨Aの搬送方向を規定するガイド部材である。幅寄せガイド8は、硬貨Aが通過可能な間隔で受渡カム2から離間して略L字状に設けられている。また、幅寄せガイド8は、一端側の延伸方向が突起付ベルト6の延伸部分と略平行となり、他端側の延伸方向が入金繰出部1の方向となり、さらに、略L字状の角部分が直線又は緩やかな曲線状に形成されており、その略L字状の角部分の直線又は緩やかな曲線が突起付ベルト6の延伸部分に対して斜め方向に交差するように、設けられている。幅寄せガイド8は、入金繰出部1及び基台17(図3参照)とともに、搬送路16を構成している。なお、基台17は、入金繰出部1や、幅寄せガイド8、入金搬送部15、硬貨受渡機構40等を支持する部材である。
制御部19は、突起ポジションセンサ7からの検出信号S7(図3参照)とカムポジションセンサ5からの検出信号S5(図3参照)とに基づいて、パルスモータ4による受渡カム2の動作タイミングを制御する手段である。制御部19は、制御信号S4をパルスモータ4に出力して、パルスモータ4を回転させ、これによって、受渡カム2を回転させる。このとき、制御部19は、硬貨Aが受渡カム2の押出部2e(図4(c)参照)によって突起付ベルト6の隣接する2つの突起部6aの間に1枚ずつ押し出されるように、受渡カム2の動作タイミングを制御する。
<受渡カムの構成>
以下、図4を参照して、受渡カム2の構成につき説明する。図4は、実施形態1で用いる受渡カムの構成を示す図である。図4(a)は、受渡カム2の平面構成を示し、図4(b)は、受渡カム2の正面構成を示し、図4(c)は、受渡カム2の、図4(b)に示すY−Y方向の断面構成を示している。
図4に示すように、受渡カム2は、受渡カムギア2a、カム部2b、及び、複数(図示例では2箇所)のセンサドグ2cを備えている。
受渡カムギア2aは、モータギア3と噛み合うギアである。受渡カム2は、受渡カムギア2aとモータギア3とが噛み合い、パルスモータ4が駆動することによって任意の方向に回転する。
カム部2bは、複数(図示例では2箇所)の切り欠が形成された円盤状のカムである。切り欠が形成された部分(以下、「切り欠部分2A」と称する)の壁面は、突起付ベルト6の手前で先頭の硬貨A1をせき止める抑止部2d、及び、突起付ベルト6に対して先頭の硬貨A1を押し出す押出部2eとして機能する。また、切り欠が形成されていない部分(以下、「残余部分2B」と称する)の壁面は、後続の硬貨A2,…をせき止める後続硬貨抑止部2fとして機能する。
センサドグ2cは、カムポジションセンサ5のセンサ部を遮光する部位である。センサドグ2cは、後続硬貨抑止部2fの上に、後続硬貨抑止部2fから外方向に突出するように、設けられている。
<硬貨受渡機構の動作>
(硬貨受渡機構の通常時の動作)
以下、図5A〜図5Eを参照して、硬貨受渡機構40の動作につき説明する。図5A〜図5Eは、それぞれ、実施形態1に係る硬貨受渡機構の動作を示す図である。
図5Aは、硬貨受渡機構40の初期状態を示している。
図5Aに示すように、初期状態では、硬貨受渡機構40の受渡カム2は、センサドグ2cがカムポジションセンサ5を遮光(ON)させる位置で待機している。したがって、カムポジションセンサ5は、ON状態となっている。
硬貨Aが硬貨入金口11(図2及び図3参照)に投入されると、入金繰出部1に設けられている残留センサ(図示せず)が、硬貨Aを検出し、ON信号を制御部19(図3参照)に出力する。制御部19は、残留センサからON信号が入力されると、入金繰出部1及び入金搬送部15を駆動させる。これにより、入金繰出部1は、繰出ベルト1aが矢印方向に走行して繰り出し動作を実行するとともに、入金搬送部15は、突起付ベルト6が矢印方向に走行して搬送動作を実行する。
硬貨入金口11から投入された硬貨Aは、入金繰出部1の繰り出し動作により、1枚ずつに分離され、下流側に搬送される。その結果、先頭の硬貨A1が、受渡カム2の抑止部2dによってせき止められる。
この状態で、突起付ベルト6のセンサドグ6bが突起ポジションセンサ7のセンサ部を通過(遮光)すると、突起ポジションセンサ7は、ON信号を制御部19(図3参照)に出力する。制御部19は、突起ポジションセンサ7からON信号が入力されると、パルスモータ4を駆動させる。これにより、パルスモータ4は、受渡カム2を矢印方向(図5Aにおける時計回り方向)に回転させる。このとき、カムポジションセンサ5は、受渡カム2が回転することにより、OFF信号を出力する。
その結果、硬貨受渡機構40は、図5Bに示す状態となる。
図5Bに示すように、この状態では、硬貨受渡機構40の受渡カム2は、抑止部2dが、先頭の硬貨A1から退避し、押出部2eが、先頭の硬貨A1と接触して、硬貨A1を突起付ベルト6の方向に押し出していく。このとき、後続の硬貨A2,A3,…は、後続硬貨抑止部2fによりせき止められている。
更に、パルスモータ4が回転を継続すると、硬貨受渡機構40は、図5Cに示す状態となる。
図5Cに示すように、この状態では、硬貨受渡機構40の受渡カム2は、押出部2eが先頭の硬貨A1を押し出す。押出部2eにより押し出された硬貨A1は、幅寄せガイド8に突き当たり、突起付ベルト6の突起部6aの前で停止する。
この状態で、受渡カム2のセンサドグ2cがカムポジションセンサ5のセンサ部を遮光すると、カムポジションセンサ5は、ON信号を制御部19(図3参照)に出力する。カムポジションセンサ5からON信号が制御部19に出力されると、パルスモータ4の回転が停止する。これにより、受渡カム2の回転が停止する。
その結果、硬貨受渡機構40は、図5Dに示す状態となる。
すなわち、図5Dに示すように、硬貨受渡機構40の受渡カム2は、センサドグ2cがカムポジションセンサ5を遮光(ON)させる位置で待機し、カムポジションセンサ5は、ON状態となる。制御部19は、この状態で、入金搬送部15を駆動させ続ける。これにより、突起付ベルト6は、走行を続ける。
その結果、硬貨受渡機構40は、図5Eに示す状態となる。
すなわち、図5Eに示すように、硬貨受渡機構40の受渡カム2は、図5Dと同様に、センサドグ2cがカムポジションセンサ5を遮光(ON)させる位置で待機し続け、走行する突起付ベルト6の突起部6aが先頭の硬貨A1と接触する。突起付ベルト6の突起部6aは、先頭の硬貨A1と接触すると、硬貨A1を硬貨入出金機10の奥部方向へと押動搬送する。これにより、硬貨A1の突起付ベルト6への受渡動作が、完了する。
この後、硬貨受渡機構40は、図5A〜図5Eに示す一連の動作を繰り返し実行することにより、後続の硬貨A2,A3,…の突起付ベルト6への受渡動作を連続して実行する。
このように、硬貨受渡機構40は、突起付ベルト6の突起部6aの位置と受渡カム2のセンサドグ2cの位置とを検出し、突起付ベルト6の突起部6aの位置と受渡カム2のセンサドグ2cの位置とに基づいて、定常的に同じ受渡動作を繰り返し実行する。
(硬貨受渡機構の空転時の動作)
以下、図6を参照して、硬貨受渡機構40の空転時の動作につき説明する。図6は、実施形態1に係る硬貨受渡機構の空転時の動作を示す図である。
入金繰出部1は、複数の硬貨A1,A2,…を連続で連なって搬送するとは限らない。例えば、図6に示すように、先頭の硬貨A1が、遅れる場合がある。この場合も、硬貨受渡機構40は、図5A〜図5Eに示す一連の動作を定常的に実行する。
ただし、硬貨受渡機構40は、先頭の硬貨A1が遅れているため、硬貨A1の突起付ベルト6への受渡動作を実行せずに、受渡カム2を空転させる。
この後、硬貨受渡機構40は、図5A〜図5Eに示す一連の動作を繰り返し実行しながら、先頭の硬貨A1が受渡カム2の位置に到達すると、図5Aに示す状態となる。その結果、硬貨受渡機構40は、受渡カム2の抑止部2dによって先頭の硬貨A1をせき止める。そして、硬貨受渡機構40は、図5A〜図5Eに示す一連の動作を実行して、受渡カム2による硬貨A1の突起付ベルト6への受渡動作を実行する。
したがって、硬貨受渡機構40は、硬貨Aの有無に関わらず、硬貨Aが受渡カム2の抑止部2dと接触する位置に到達したときにのみ、硬貨Aの突起付ベルト6への受渡動作を実行する。
(硬貨受渡機構のモータ脱調時の動作)
以下、図7A及び図7Bを参照して、硬貨受渡機構40のモータ脱調時の動作につき説明する。図7A及び図7Bは、それぞれ、実施形態1に係る硬貨受渡機構のモータ脱調時の動作を示す図である。
硬貨受渡機構40は、硬貨Aの有無を検出せずに、受渡カム2を回転させる。そのため、硬貨受渡機構40は、硬貨Aが遅れて受渡カム2の切り欠部分2Aに侵入した場合に、タイミングによっては、例えば、図7Aに示すように、硬貨Aが受渡カム2の押出部2eと幅寄せガイド8との間に嵌まり込み、これによって、受渡カム2がロックする可能性がある。
硬貨受渡機構40は、受渡カム2がロックした場合に、受渡カム2が停止するため、パルスモータ4が脱調を起こす。このとき、制御部19(図3参照)は、パルスモータ4の回転角を検出し、パルスモータ4の回転制御角と比較することによって、パルスモータ4の脱調を検出する。制御部19は、パルスモータ4の脱調を検出すると、図7Bに示すように、パルスモータ4を逆方向へ回転させるとともに、入金繰出部1のパルスモータ(図示せず)を逆方向へ回転させる。これにより、制御部19は、受渡カム2を逆方向へ回転させるとともに、繰出ベルト1aを逆方向へ走行させる。その結果、ロックした先頭の硬貨A1を含むすべての硬貨Aが、上流側へ一旦戻される。これにより、硬貨受渡機構40は、受渡カム2のロックを解除する。
この後、制御部19は、受渡カム2のセンサドグ2cがカムポジションセンサ5を遮光(ON)させる位置に到達すると、パルスモータ4及び入金繰出部1のパルスモータ(図示せず)の回転制御を停止する。これにより、受渡カム2は、図5Aに示す初期状態の位置で待機した状態となる。
そして、制御部19は、再び、パルスモータ4を正方向へ回転させるとともに、入金繰出部1のパルスモータ(図示せず)を正方向へ回転させる。これにより、硬貨受渡機構40は、図5A〜図5Eに示す一連の動作を実行して、受渡カム2による硬貨Aの突起付ベルト6への受渡動作を実行する。
このようにして、硬貨受渡機構40は、受渡カム2がロックした場合(パルスモータ4が脱調した場合)でも、速やかに復帰することができる。
以上の通り、本実施形態1に係る硬貨受渡機構40によれば、硬貨Aを検出するための検出手段(光学センサ)を搬送路16上に設ける必要がないため、硬貨粉や綿埃等の異物の影響を受け難く、エラーの発生頻度を低減することができる。
[実施形態2]
以下、図8A及び図8Bを参照して、本実施形態2に係る硬貨受渡機構40aの構成につき説明する。図8A及び図8Bは、それぞれ、実施形態2に係る硬貨受渡機構の構成を示す図である。
図8A及び図8Bに示すように、本実施形態2に係る硬貨受渡機構40aは、リバースローラ51が設けられている。リバースローラ51は、入金繰出部1の上の各硬貨Aを1枚ずつに分離するためのローラである。リバースローラ51は、入金繰出部1の繰出ベルト1aに対向するように、受渡カム2の上流側の位置に設けられている。リバースローラ51は、繰出ベルト1aの繰出方向と逆方向に回転することにより、繰出ベルト1aの上の各硬貨Aを1枚ずつに分離する。
以上の通り、実施形態2に係る硬貨受渡機構40aによれば、実施形態1に係る硬貨受渡機構40と同様に、硬貨Aを検出するための検出手段(光学センサ)を搬送路16上に設ける必要がないため、硬貨粉や綿埃等の異物の影響を受け難く、エラーの発生頻度を低減することができる。
しかも、実施形態2に係る硬貨受渡機構40aによれば、実施形態1に係る硬貨受渡機構40に比べて、受渡カム2の手前で入金繰出部1の上の各硬貨Aを1枚ずつに円滑に分離することができるため、エラーの発生頻度をさらに低減することができる。
[実施形態3]
以下、図9A及び図9Bを参照して、本実施形態3に係る硬貨受渡機構40bの構成につき説明する。図9A及び図9Bは、それぞれ、実施形態3に係る硬貨受渡機構の構成を示す図である。
図9A及び図9Bに示すように、本実施形態3に係る硬貨受渡機構40bは、入金繰出部1が繰出円盤1bとして構成されている。また、繰出円盤1bの上には、ゲート部61が設けられている。
繰出円盤1bは、硬貨Aを受渡カム2の方向に繰り出す入金繰出部1として機能する円盤状の部材である。繰出円盤1bは、タンク部18の底面を構成しており、硬貨入金口11から投入された硬貨Aがその上に集積される。繰出円盤1bは、繰出円盤ギア62を備えている。繰出円盤1bは、繰出円盤ギア62がモータギア63と噛み合うことにより、パルスモータ64の駆動力が伝達される。これにより、繰出円盤1bは、回転し、上に集積された硬貨Aを受渡カム2の方向に繰り出す。
ゲート部61は、入金繰出部1の上の各硬貨Aを1枚ずつに分離するための規制部材である。ゲート部61は、入金繰出部1の繰出円盤1bに対向するように、受渡カム2の上流側の位置に設けられている。ゲート部61は、1枚の硬貨(好ましくは、流通している硬貨の中でサイズが最も大きな硬貨である「500円」硬貨)しか通過することのできない隙間が繰出円盤1bとの間に確保されている。ゲート部61は、繰出円盤1bが回転することにより、繰出円盤1bの上の各硬貨Aを1枚ずつに分離する。
なお、硬貨受渡機構40bは、入金繰出部1が繰出円盤1bとして構成されている。そのため、硬貨受渡機構40bは、図9Bに示すように、受渡カム2の受渡カムギア2a、モータギア3、及び、パルスモータ4が、繰出円盤1bの動作の障害にならないように、繰出円盤1bよりも上側に、設けられている。
以上の通り、実施形態3に係る硬貨受渡機構40bによれば、実施形態1に係る硬貨受渡機構40と同様に、硬貨Aを検出するための検出手段(光学センサ)を搬送路16上に設ける必要がないため、硬貨粉や綿埃等の異物の影響を受け難く、エラーの発生頻度を低減することができる。
しかも、実施形態3に係る硬貨受渡機構40bによれば、実施形態2に係る硬貨受渡機構40aと同様に、受渡カム2の手前で入金繰出部1の上の各硬貨Aを1枚ずつに円滑に分離することができるため、エラーの発生頻度をさらに低減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、カムポジションセンサ5は、パルスモータ4の回転角度を検出することにより、受渡カム2の特定部位(実施形態では、センサドグ2c)の位置を検出する構成にしてもよい。
また、例えば、突起ポジションセンサ7は、突起付ベルト6を走行させる図示せぬモータの回転角度を検出することにより、突起部6aの位置を検出する構成にしてもよい。
1 入出金繰出部
1a 繰出ベルト
1b 繰出円盤
2 受渡カム
2A 切り欠部分
2B 残余部分
2a 受渡カムギア
2b カム部
2c センサドグ
2d 抑止部
2e 押出部
2f 後続硬貨抑止部
3,63 モータギア
4,64 パルスモータ
5 カムポジションセンサ(カム位置検出手段)
6 突起付ベルト(搬送体)
6a 突起部
6b ベルトセンサドグ
7 突起ポジションセンサ(突起位置検出手段)
8 幅寄せガイド
10 硬貨入出金機
11 硬貨入金口
12 硬貨出金口
13 硬貨リジェクト口
15 入金搬送部
16 搬送路
17 基台
18 タンク部
19 制御部
20 紙幣入出金機
30 POSレジスタ(出納機器)
40,40a,40b 硬貨受渡機構
51 リバースローラ
61 ゲート部
62 繰出円盤ギア
A(A1,A2,A3,…) 硬貨
S4 制御信号
S5,S7 検出信号

Claims (11)

  1. 硬貨入出金機に用いられ、当該硬貨入出金機の硬貨入金口に投入された硬貨を搬送体に受け渡す硬貨受渡機構において、
    突起部が設けられており、当該突起部によって硬貨を1枚ずつ押動搬送する前記搬送体と、
    前記搬送体の手前で先頭の硬貨をせき止める抑止部と前記搬送体に対して先頭の硬貨を押し出す押出部とが設けられており、当該抑止部と当該押出部とによって硬貨を前記搬送体に受け渡す受渡カムと、
    前記受渡カムを回転駆動させるモータと、
    前記硬貨入金口に投入された硬貨を1枚ずつに分離して前記受渡カムに繰り出す入金繰出部と、
    前記搬送体の前記突起部の位置を検出する突起位置検出手段と、
    前記受渡カムの特定部位の位置を検出するカム位置検出手段と、
    前記突起位置検出手段からの検出信号と前記カム位置検出手段からの検出信号とに基づいて、前記モータによる前記受渡カムの動作タイミングを制御する制御部とを有する
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  2. 請求項1に記載の硬貨受渡機構において、
    さらに、硬貨の搬送方向を規定する幅寄せガイドを有しており、
    前記搬送体は、少なくとも一部分が硬貨の搬送方向に延伸して設けられ、
    前記受渡カムは、前記搬送体の延伸部分に対向して設けられ、
    前記幅寄せガイドは、硬貨が通過可能な間隔で前記受渡カムから離間して略L字状に設けられており、かつ、一端側の延伸方向が前記搬送体の延伸部分と略平行となり、他端側の延伸方向が前記入金繰出部の方向となるように、設けられている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  3. 請求項2に記載の硬貨受渡機構において、
    前記幅寄せガイドは、略L字状の角部分が直線又は曲線状に形成されており、その略L字状の角部分の直線又は曲線が前記搬送体の延伸部分に対して斜め方向に交差するように、設けられている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記搬送体は、一端が前記突起部と同じ位置となるように、前記突起部と同じピッチで、長尺なセンサドグが一体に設けられており、
    前記突起位置検出手段は、センサ部が前記搬送体の前記センサドグによって遮光されるように、前記搬送体の周囲に設けられている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記受渡カムは、
    鉛直方向の軸によって回転自在に支持された円盤状のカムによって構成されており、
    前記円盤状のカムは、切り欠が形成されており、かつ、切り欠部分の壁面が前記抑止部及び前記押出部として機能するとともに、切り欠の残余部分の壁面が後続の硬貨をせき止める後続硬貨抑止部として機能する
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  6. 請求項5に記載の硬貨受渡機構において、
    前記受渡カムは、前記後続硬貨抑止部の上に、前記後続硬貨抑止部から外方向に突出するセンサドグが設けられており、
    前記カム位置検出手段は、センサ部が前記受渡カムの前記センサドグによって遮光されるように、前記受渡カムの周囲に設けられている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記制御部は、硬貨が前記受渡カムの前記押出部によって前記搬送体の隣接する2つの前記突起部の間に1枚ずつ押し出されるように、前記受渡カムの動作タイミングを制御する
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記制御部は、前記モータの回転角を検出し、前記モータの回転制御角と比較することによって、前記受渡カムのロックにより生じる前記モータの脱調を検出する
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記制御部は、前記受渡カムのロックにより生じる前記モータの脱調が検出された場合に、前記モータを逆方向に回転させて、前記受渡カムのロックを解除した後に、前記モータを正方向に回転させる
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記入金繰出部は、
    前記硬貨投入口に非整列な状態で投入される硬貨を受け入れるタンク部と、
    前記タンク部の底面を構成し、かつ、硬貨を前記受渡カムの方向に繰り出す繰出ベルトと、
    前記繰出ベルトに対向するように、前記受渡カムの上流側の位置に設けられ、前記繰出ベルトの繰出方向と逆方向に回転するリバースローラとを備えている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の硬貨受渡機構において、
    前記入金繰出部は、
    前記硬貨投入口に非整列な状態で投入される硬貨を受け入れるタンク部と、
    前記タンク部の底面を構成し、かつ、硬貨を前記受渡カムの方向に繰り出す繰出円盤と、
    前記繰出円盤に対向するように、前記受渡カムの上流側の位置に設けられ、1枚の硬貨しか通過することのできない隙間が前記繰出円盤との間に確保されたゲート部とを備えている
    ことを特徴とする硬貨受渡機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014052961A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Glory Ltd 硬貨処理機および硬貨処理方法
JP2016042333A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 ローレル精機株式会社 硬貨処理機
JP2016177521A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 沖電気工業株式会社 硬貨処理装置

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