JP2014052961A - 硬貨処理機および硬貨処理方法 - Google Patents

硬貨処理機および硬貨処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】循環ベルト等の移動部材から突起部が抜け落ちてしまった場合でも、移動部材における突起部が欠落した箇所には送り込み手段により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようにし、このことにより搬送部における硬貨の搬送速度を大きくすることができる硬貨処理機および硬貨処理方法を提供する。
【解決手段】硬貨処理機(硬貨処理ユニット10)は、繰出手段22によって繰り出された硬貨を受け取って搬送部40へ送り込む送り込み手段26と、搬送部40の循環ベルト42(移動部材)に設けられた各突起部44の有無を検出する突起部検出手段(突起部検出センサ52)と、突起部検出手段による各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26による硬貨の送り込み動作を制御する制御部70と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、硬貨の処理を行う硬貨処理機および硬貨処理方法に関する。
従来から、硬貨の入金処理や出金処理等の処理を行う硬貨入出金機として様々なタイプのものが用いられている。このような硬貨入出金機では、硬貨投入口を介して機体外から投入された1または複数の硬貨を回転盤上で貯留するとともに、回転盤上にある1または複数の硬貨を1枚ずつ機体内に設置された循環ベルトに繰り出すような硬貨繰出装置が設けられている。硬貨繰出装置としては、例えば特許文献1等に開示されるものが知られている。
また、従来の硬貨入出金機では、循環ベルトには例えばピン等の複数の突起部が等間隔で取り付けられており、回転盤から循環ベルトに繰り出された硬貨は当該循環ベルトに取り付けられた各突起部により1枚ずつ搬送路に沿って搬送され、選別部により例えば金種別に選別されるようになっている。また、循環ベルトには、当該循環ベルトの循環移動に同期して回転する回転板が設けられており、この回転板の位相を検出することにより、回転盤から循環ベルトへの硬貨の繰り出しのタイミングを制御するようになっている。
国際特許出願公開公報WO2007/034699A1
最近では、硬貨入出金機における硬貨の処理速度を向上させるために、循環ベルトによる硬貨の搬送速度を大きくすることが望まれている。しかしながら、循環ベルトによる硬貨の搬送速度を大きくすると、搬送異常が発生したときに循環ベルトに取り付けられた突起部にかかる負担が大きくなり、突起部が循環ベルトから抜け落ちてしまうことがある。従来の硬貨入出金機では、循環ベルトから突起部が抜け落ちてしまうと機械エラーが発生し、操作者がリセットボタンを押下するだけではこのようなエラーを解除することができないため、硬貨入出金機は全く動作しない状態となってしまう。より詳細に説明すると、従来の硬貨入出金機では、回転板の位相を検出するだけでは循環ベルトからの突起部の欠落を検出することができないため、循環ベルトから突起部が抜け落ちてしまったときに装置を止めないと、循環ベルトにおける突起部が抜け落ちてしまった箇所にも硬貨が繰り出されてしまうこととなる。この場合には、2枚の硬貨が連鎖してしまい、循環ベルトにより搬送される硬貨を選別部により選別することができなくなってしまうため搬送異常が生じてしまう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、循環ベルト等の移動部材から突起部が抜け落ちてしまった場合でも、移動部材における突起部が欠落した箇所には送り込み手段により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようにし、このことにより搬送部における硬貨の搬送速度を大きくすることができる硬貨処理機および硬貨処理方法を提供することを目的とする。
本発明の硬貨処理機は、硬貨の処理を行う硬貨処理機であって、1または複数の硬貨を貯留する貯留部と、前記貯留部から硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手段と、前記繰出手段によって繰り出された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送部であって、移動部材と、前記移動部材に設けられ各々が硬貨を搬送路に沿って押す複数の突起部とを有している搬送部と、前記繰出手段によって繰り出された硬貨を受け取って前記搬送部へ送り込む送り込み手段と、前記搬送部の前記移動部材に設けられた前記各突起部の有無を検出する突起部検出手段と、前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御する制御部と、を備えている。
このような硬貨処理機によれば、移動部材から突起部が抜け落ちてしまい、本来あるべき突起部が突起部検出手段により検出されなかった場合には、制御部は、送り込み手段を停止状態のまま維持し、搬送部への硬貨の送り込み動作を行わないようになる。このように、移動部材から突起部が抜け落ちてしまった場合でも、移動部材における突起部が欠落した箇所には送り込み手段により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようになる。このため、搬送部における硬貨の搬送速度を大きくすることができる。
本発明の硬貨処理機は、前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報を記憶する記憶部を更に備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっていてもよい。
本発明の硬貨処理機においては、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う前に、前記搬送部の前記移動部材を移動させることによって前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出するようになっていてもよい。
この場合、前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出する際に、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行うときよりも前記移動部材の移動速度を小さくするようになっていてもよい。
あるいは、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う際に、前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を経時的に検出し、前記制御部は、経時的に検出された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっていてもよい。
本発明の硬貨処理機は、前記突起部検出手段により1または複数の前記突起部の欠落が検出されたときにこの情報を出力する出力部を更に備えていてもよい。
本発明の硬貨処理機は、前記搬送部に配置され、当該搬送部により搬送される硬貨の少なくとも金種を識別する識別部と、前記搬送部に沿って複数配置され、前記識別部による硬貨の識別結果に基づいて、前記搬送部により搬送される硬貨の振り分けを行う振り分け手段と、前記各振り分け手段に対応して複数設けられ、対応する前記振り分け手段により振り分けられた硬貨を収納する収納部と、を更に備え、前記制御部は、前記識別部による硬貨の識別結果に基づいて、硬貨をその金種に対応する前記各収納部に収納するよう前記各振り分け手段の制御を行うようになっていてもよい。
この際に、本発明の硬貨処理機は、前記各収納部から硬貨を繰り出して機体の外部から取り出し可能な位置に搬送する出金手段を更に備え、前記制御部は、前記各収納部に収納された硬貨を機体外に出金するよう前記出金手段を制御するようになっていてもよい。
本発明の硬貨処理方法は、硬貨処理機により硬貨の処理を行う硬貨処理方法であって、前記硬貨処理機の貯留部に1または複数の硬貨を貯留させる工程と、前記貯留部から硬貨を1枚ずつ繰り出す工程と、繰り出された硬貨を送り込み手段により受け取って搬送部へ送り込む工程と、前記搬送部における移動部材に設けられた複数の突起部の各々により硬貨を1枚ずつ搬送する工程と、前記搬送部の前記移動部材に設けられた前記各突起部の有無を突起部検出手段により検出する工程と、を備え、前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっている。
このような硬貨処理方法によれば、循環ベルト等の移動部材から突起部が抜け落ちてしまい、本来あるべき突起部が突起部検出手段により検出されなかった場合には、送り込み手段を停止状態のまま維持し、搬送部への硬貨の送り込み動作を行わないようになる。このように、移動部材から突起部が抜け落ちてしまった場合でも、移動部材における突起部が欠落した箇所には送り込み手段により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようになる。このため、搬送部における硬貨の搬送速度を大きくすることができる。
本発明の硬貨処理方法は、前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報を記憶する工程を更に備え、記憶された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記繰出部による硬貨の繰り出しを制御するようになっていてもよい。
本発明の硬貨処理方法においては、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う前に、前記搬送部の前記移動部材を移動させることによって前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出するようになっていてもよい。
あるいは、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う際に、前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を経時的に検出し、経時的に検出された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっていてもよい。
本発明の硬貨処理機および硬貨処理方法によれば、循環ベルト等の移動部材から突起部が抜け落ちてしまった場合でも、移動部材における突起部が欠落した箇所には送り込み手段により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようにし、このことにより搬送部における硬貨の搬送速度を大きくすることができる。
本発明の一の実施の形態における貨幣入出金機の外観を示す斜視図である。 図1に示す貨幣入出金機における硬貨処理ユニットの構成を示す構成図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける突起部検出センサの構成を示すA−A矢視図である。 図1に示す貨幣入出金機の機能ブロック図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図であって、図5に示す状態から送り込みカムが回転したときの状態を示す図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図であって、図6に示す状態から送り込みカムが更に回転したときの状態を示す図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図であって、図7に示す状態から送り込みカムが更に回転したときの状態を示す図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおいて、規制手段が設けられていない場合における、硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける押し付け部の構成を示す縦断面図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける振り分け手段の構成の詳細を示す構成図である。 図11に示す振り分け手段の近傍に設けられた押し付け部の構成および作用を示す縦断面図である。 図2に示す硬貨処理ユニットにおける、突起部検出センサおよび回転板位相検出センサによる検出状況および送り込みカムの動作の状況を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図13は、本実施の形態に係る貨幣入出金機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態における貨幣入出金機の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す貨幣入出金機における硬貨処理ユニットの構成を示す構成図であり、図3は、図2に示す硬貨処理ユニットにおける突起部検出センサの構成を示すA−A矢視図である。また、図4は、図1に示す貨幣入出金機の機能ブロック図である。また、図5乃至図8は、図2に示す硬貨処理ユニットにおける硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図である。また、図9は、図2に示す硬貨処理ユニットにおいて、規制手段が設けられていない場合における、硬貨繰出装置による硬貨の繰出動作を示す図である。また、図10は、図2に示す硬貨処理ユニットにおける押し付け部の構成を示す縦断面図である。また、図11は、図2に示す硬貨処理ユニットにおける振り分け手段の構成の詳細を示す構成図であり、図12は、図11に示す振り分け手段の近傍に設けられた押し付け部の構成および作用を示す縦断面図である。また、図13は、図2に示す硬貨処理ユニットにおける、突起部検出センサおよび回転板位相検出センサによる検出状況および送り込みカムの動作の状況を示すタイムチャートである。
まず、本実施の形態の貨幣入出金機1の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態の貨幣入出金機1は、硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12を備えており、これらの硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12により硬貨や紙幣の入出金処理を行うようになっている。ここで、図1に示すように、硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12は左右方向に並べて配置される。また、図1に示すように、貨幣入出金機1の筐体の前面には、硬貨を機体内に投入するための硬貨投入口11および紙幣を機体内に投入するための紙幣投入口13がそれぞれ設けられている。また、図1に示すように、硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12の下方には、硬貨や紙幣の収納を行うための収納ユニット14が設けられており、この収納ユニット14には硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12から硬貨や紙幣が引き渡されるようになっている。また、図1に示すように、硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12の上方において、貨幣入出金機1の筐体の前面にはタッチパネル等からなる操作表示部74が設けられている。
次に、硬貨処理ユニット10の構成の詳細について図2等を用いて説明する。図2に示すように、硬貨処理ユニット10は、硬貨投入口11により機体内に投入された硬貨を貯留する貯留部20と、貯留部20から硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手段22と、繰出手段22によって繰り出された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送部40と、を備えている。また、搬送部40には、当該搬送部40により搬送される硬貨の少なくとも金種を識別する識別部50と、搬送部40に沿って複数配置され、識別部50による硬貨の識別結果に基づいて、搬送部40により搬送される硬貨の振り分けを行う振り分け手段60と、を備えている。また、各振り分け手段60に対応して収納部68が複数設けられており、各振り分け手段60により振り分けられた硬貨は、対応する収納部68に収納されるようになっている。
以下、このような硬貨処理ユニット10の各構成要素の詳細について以下に説明する。
前述したように、硬貨処理ユニット10には貯留部20が設けられており、硬貨投入口11により機体内に投入された1または複数の硬貨は貯留部20に貯留されるようになっている。また、貯留部20から硬貨を1枚ずつ繰り出すための繰出手段22は、略水平状態に延びる回転盤24を有しており、この回転盤24は軸24aを中心として図2における反時計回りの方向(図2における矢印方向)に回転するようになっている。貯留部20に貯留された硬貨は、回転盤24の回転によって貯留部20で攪拌されるようになっている。また、図2や図5乃至図9に示すように、回転盤24における外周縁領域24cの表面にはゴム部材が設けられている。そして、貯留部20に貯留された硬貨は、回転盤24の回転による遠心力により外周縁領域24cに向けて移動するとともに、この外周縁領域24cの表面のゴム部材と硬貨との間に生じる摩擦力によって搬送部40へ繰り出されるようになる。
また、図2に示すように、回転盤24の近傍には、当該回転盤24上の硬貨を搬送部40へ送り込むための送り込み手段26が設けられている。図5乃至図9に示すように、送り込み手段26は、軸28aを中心として図5等における時計回りの方向に回転する円板形状の送り込みカム28を有している。図5等に示すように、送り込みカム28の外周縁近傍には3つの突起部30が等間隔で設けられており、送り込みカム28が回転して各突起部30により硬貨が押されることによって、回転盤24から繰り出された硬貨が搬送部40へ送り込まれるようになっている。送り込みカム28の駆動は後述する制御部70により制御されるようになっている。
また、図5等に示すように、回転盤24と搬送部40との間には案内部材32、33がそれぞれ設けられており、回転盤24から繰り出された硬貨は、案内部材32、33の間の領域を通って搬送部40に送り込まれるようになっている。また、案内部材32、33のうち一方の案内部材32の近傍には、回転盤24から繰り出された硬貨が搬送部40へ送られる動作を規制するための規制手段34が設けられている。規制手段34は、軸36を中心として図5等における時計回りおよび反時計回りの両方向に回転する可動部材35を有している。ここで、可動部材35は、図5、図6等に示すような、硬貨を停止させる停止位置と、図7に示すような、送り込み手段26による搬送部40への硬貨の送り込みを許容する許容位置との間で移動自在となっている。
また、可動部材35には、当該可動部材35に力が作用していないときに図5等に示すような停止位置に位置させるよう可動部材35を付勢する、ねじりバネ等の付勢機構36aが設けられている。このような付勢機構36aにより、可動部材35は通常時は図5等に示すような停止位置に維持される。ここで、付勢機構36aにより可動部材35に加えられる力は、繰出手段22の回転盤24による硬貨の繰り出し力よりは大きいが、送り込み手段26の送り込みカム28に設けられた突起部30により硬貨が押される力よりは弱くなっている。このため、繰出手段22の回転盤24により繰り出された硬貨が可動部材35に当接しただけでは、この硬貨は可動部材35により停止させられ、搬送部40の循環ベルト42(後述)へ送られることはない。一方、送り込み手段26の送り込みカム28に設けられた突起部30により硬貨が後方から押されてこの硬貨が可動部材35に当接したときには、この硬貨により可動部材35が押され、軸36を中心として可動部材35は付勢機構36aに抗して図5等における反時計回りの方向に回転し、図7に示すような許容位置まで回転するようになる。送り込み手段26による、回転盤24から搬送部40への硬貨の送り込み動作の詳細については後述する。
図2や図5等に示すように、送り込み手段26の送り込みカム28の近傍には、繰出手段22の回転盤24により繰り出された硬貨を検出する繰出検出センサ38が設けられている。すなわち、繰出手段22の回転盤24により繰り出された硬貨が繰出検出センサ38の位置まで到達したときに、この硬貨が繰出検出センサ38により検出されるようになる。
また、図5等に示すように、案内部材32、33の近傍には押し付け部39が設けられている。このような押し付け部39の構成の詳細について図10を用いて説明する。図10は、図2に示す硬貨処理ユニット10における押し付け部39の構成を示す縦断面図である。図10に示すように、押し付け部39は、ピンチボール39aと、このピンチボール39aに取り付けられたバネ部材39b(圧縮バネ)とを有しており、バネ部材39bの上端部分は固定されるようになっている。より詳細には、図10に示すように、繰出手段22の回転盤24の上方にはカバー部材24bが設けられており、押し付け部39のピンチボール39aおよびバネ部材39bは、カバー部材24bに設けられた貫通穴を貫通するよう設けられている。そして、図10に示すように、ピンチボール39aの下方に硬貨Cが位置していないときには、このピンチボール39aは回転盤24に対してわずかな隙間を隔てて浮くようになっている。一方、回転盤24上の硬貨Cがピンチボール39aの下方の位置に到達したときには、この硬貨Cはバネ部材39bの付勢力により下方に押圧されるようになる。具体的には、回転盤24とピンチボール39aとの間にある硬貨Cは、バネ部材39bの付勢力により例えば100g程度の力で回転盤24に向かって押圧されるようになる。このことにより、回転盤24における外周縁領域24cの表面に設けられたゴム部材と硬貨Cとの間に働く摩擦力が大きくなり、ピンチボール39aによって下方に押圧された硬貨Cに対する回転盤24の繰り出し力が大きくなる。
搬送部40は、図2において反時計回りの方向に循環移動する循環ベルト42(移動部材)を有している。また、図3や図5乃至図9に示すように、循環ベルト42には等間隔でピン等の突起部44が設けられており、送り込み手段26により搬送部40に送り込まれた硬貨は、循環ベルト42に設けられた各突起部44により押されることにより搬送部40の搬送路に沿って1枚ずつ移動するようになる。図2に示すように、循環ベルト42は、プーリ43、46を含む複数のプーリに張架されており、複数のプーリのうち一のプーリに設けられた駆動モータ(図示せず)により当該プーリが回転させられることによって循環ベルト42は図2における反時計回りの方向(図2における矢印方向)に循環移動するようになっている。なお、プーリ43は軸43aを中心として反時計回りの方向に回転するようになっている。また、プーリ46の回転軸には回転板(図示せず)が取り付けられており、この回転板の回転位相が回転板位相検出センサ48(図4参照)により検出されるようになっている。
なお、本実施の形態では、硬貨処理ユニット10の貯留部20、繰出手段22、送り込み手段26、規制手段34、搬送部40等により、硬貨の繰り出しを行う硬貨繰出装置が構成されている。
図2に示すように、搬送部40には、当該搬送部40により搬送される硬貨の金種、真偽、正損等の識別を行う識別部50が設けられている。なお、識別部50の態様はこのようなものに限定されることはなく、搬送部40により搬送される硬貨の少なくとも金種を識別することができるものであればよい。
また、図2に示すように、搬送部40に沿って複数の振り分け手段60(7つの振り分け手段60a〜60g)が配置されており、識別部50による硬貨の識別結果に基づいて、各振り分け手段60により硬貨が金種別に振り分けられるようになっている。また、前述したように、各振り分け手段60に対応して収納部68が複数設けられており、各振り分け手段60により振り分けられた硬貨は、対応する収納部68に収納されるようになっている。
各振り分け手段60の構成の詳細について図11および図12を用いて説明する。図11は、図2に示す硬貨処理ユニット10における振り分け手段60の構成の詳細を示す構成図であり、図12は、図11に示す振り分け手段60aの近傍に設けられた押し付け部66aの構成および作用を示す縦断面図である。図11において、硬貨は搬送部40の循環ベルト42により右方向(図11における矢印方向)に搬送されるようになっている。以下の説明では、複数の振り分け手段60のうち振り分け手段60a、60bを例として説明する。図11に示すように、振り分け手段60aは、搬送部40の搬送面45に設けられた開口を塞ぐための振り分け板62aと、硬貨検出センサ64aとを有している。そして、この振り分け手段60aに対応する金種の硬貨が硬貨検出センサ64aにより検出されたときに、振り分け板62aが駆動され、この振り分け板62aは搬送部40の搬送面45の開口から上方に開く。このことにより、循環ベルト42に設けられた突起部44により搬送される硬貨は、搬送面45の開口に入り、振り分け手段60aに対応する収納部68に送られるようになる。
また、図11に示すように、各振り分け手段60a、60bの近傍には押し付け部66a、66bが設けられている。ここで、振り分け手段60aに対応する押し付け部66aは、硬貨の搬送方向において当該振り分け手段60aの硬貨検出センサ64aよりもわずかに上流側(図11における左側)に配置されている。また、図12に示すように、押し付け部66aは、ピンチボール66pと、このピンチボール66pに取り付けられたバネ部材66q(圧縮バネ)とを有しており、バネ部材66qの上端部分は固定されるようになっている。そして、ピンチボール66pの下方に硬貨が位置していないときには、このピンチボール66pは搬送部40の搬送面45に対してわずかな隙間を隔てて浮くようになっている。一方、循環ベルト42に設けられた突起部44により押されて搬送される硬貨がピンチボール66pの下方の位置に到達したときには、この硬貨によりピンチボール66pが上方に押し上げられ、当該硬貨は搬送面45とピンチボール66pの間の領域を通過するようになる。この際に、この硬貨はバネ部材66qの付勢力により下方に押圧されるようになる。
このような押し付け部66aが設けられていることにより、以下に示すような作用効果を奏することができる。すなわち、図12(a)に示すように、循環ベルト42と硬貨Cとの間に働く摩擦力によって硬貨Cが循環ベルト42と一体的に移動し、この硬貨Cが循環ベルト42の突起部44により後方から押されることなく突起部44から先行してしまった場合でも、図12(b)に示すように、この硬貨Cが押し付け部66aのピンチボール66pに当接したときに、このピンチボール66pにより硬貨Cが停止させられる。そして、図12(c)に示すように、循環ベルト42の突起部44が硬貨Cに追いついてこの硬貨Cが突起部44により図12における右方向に押されると、この硬貨Cによりピンチボール66pが上方に押し上げられ、当該硬貨Cは搬送面45とピンチボール66pの間の領域を通過するようになる。このように、振り分け手段60aに対応して押し付け部66aが設けられていることにより、振り分け手段60aの硬貨検出センサ64aにより硬貨が検出されるときには、この硬貨は循環ベルト42の突起部44により押された状態となり、突起部44から先行することはない。このことにより、振り分け手段60aによる振り分けミスを防止することができる。
また、図2に示すように、硬貨処理ユニット10において、搬送部40の循環ベルト42に設けられた各突起部44の有無を検出する突起部検出センサ52が設けられている。このような突起部検出センサ52の構成の詳細について図3を用いて説明する。図3は、図2に示す硬貨処理ユニット10における突起部検出センサ52の構成を示すA−A矢視図である。図3に示すように、突起部検出センサ52は発光部52aおよび受光部52bを有しており、発光部52aから発せられた光は受光部52bにより受けられるようになっている。そして、循環ベルト42が図2における反時計回りの方向に循環移動することにより、この循環ベルト42に設けられた突起部44が発光部52aと受光部52bとの間の位置に到達したときに、発光部52aから発せられた光は突起部44により遮られて受光部52bに届かないようになる。このことにより、突起部検出センサ52は、循環ベルト42に突起部44が設けられていること、言い換えると、循環ベルト42から突起部44が欠落していないことを検出する。
また、本実施の形態の貨幣入出金機1では、当該貨幣入出金機1の各構成要素の制御を行う制御部70が設けられている。図4に、本実施の形態の貨幣入出金機1の機能ブロック図を示す。図4に示すように、制御部70には、硬貨処理ユニット10の繰出手段22、送り込み手段26、搬送部40、突起部検出センサ52、識別部50、振り分け手段60、回転板位相検出センサ48等が接続されている。ここで、識別部50による硬貨の識別情報は制御部70に送られるようになっている。また、突起部検出センサ52や回転板位相検出センサ48による検出情報も制御部70に送られるようになっている。また、制御部70は、硬貨処理ユニット10の繰出手段22、送り込み手段26、搬送部40、振り分け手段60等に指令信号を送り、これらの構成要素の制御を行うようになっている。また、図4に示すように、硬貨処理ユニット10には、各収納部68に収納された硬貨をこれらの収納部68から繰り出して、機体の外部から取り出し可能な位置に搬送する出金手段84が設けられており、この出金手段84も制御部70に接続されている。そして、制御部70は、各収納部68に収納された硬貨を機体外に出金するよう出金手段84を制御するようになっている。
なお、図4に示す制御部70は、紙幣処理ユニット12の各構成要素の制御も行うようになっているが、ここでは説明を省略する。
また、図4に示すように、制御部70には記憶部72、操作表示部74、印字部78、インターフェース80等が接続されている。記憶部72には、貨幣入出金機1の硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12による貨幣の処理状況や、硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12に収納された硬貨や紙幣の在高等が記憶されるようになっている。また、本実施の形態では、記憶部72には、突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報も記憶されるようになっている。
操作表示部74は、前述したように例えばタッチパネル等からなり、図1に示すように、この操作表示部74は硬貨処理ユニット10および紙幣処理ユニット12の上方において、貨幣入出金機1の筐体の前面に設けられている。操作者は操作表示部74により様々な指令を貨幣入出金機1の制御部70に入力することができるようになっている。また、操作表示部74には、貨幣入出金機1の硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12による貨幣の処理状況や、硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12に収納された硬貨や紙幣の在高等が表示されるようになっている。
印字部78は例えばプリンタ等からなり、貨幣入出金機1の硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12による貨幣の処理状況や、硬貨処理ユニット10や紙幣処理ユニット12に収納された硬貨や紙幣の在高等を印字するようになっている。また、インターフェース80により、制御部70は上位装置等の外部装置82との間で信号の送受信を行うようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の貨幣入出金機1、とりわけ硬貨処理ユニット10の動作について説明する。以下に説明する硬貨処理ユニット10の動作は、制御部70が硬貨処理ユニット10の各構成要素を制御することにより行われる。
まず、操作者が硬貨投入口11により1または複数の硬貨を機体内に投入すると、投入された硬貨は硬貨処理ユニット10の貯留部20に貯留される。この際に、貯留部20の下方に配置される回転盤24上に硬貨が集積されるようになる。また、このときに、回転盤24は軸24aを中心として図2における反時計回りの方向に常に回転している。
回転盤24上にある硬貨は、当該回転盤24の回転による遠心力によって回転盤24の外周縁領域24cに向かって移動し、回転盤24の外周縁領域24cに移動した硬貨は案内部材32、33間の領域を通って1枚ずつ繰り出される。この際に、送り込み手段26の送り込みカム28は、回転盤24から繰り出された硬貨を受け取って搬送部40の循環ベルト42に送り込む。このような動作について図5乃至図8を用いて詳述する。
図5は、送り込み手段26の送り込みカム28により搬送部40に硬貨が送り込まれる前に当該硬貨が待機しているときの状態を示す図である。より詳細に説明すると、搬送部40における循環ベルト42に設けられたピン等の突起部44が所定の位置に到達するまでは、送り込み手段26の送り込みカム28は停止した状態となり、繰出手段22の回転盤24から繰り出された硬貨C1、C2、C3は図5に示す位置で待機するようになる。この際に、先頭にある硬貨C1は規制手段34の可動部材35に当接し、この可動部材35によって搬送部40への硬貨C1の送り込みが規制される。
そして、搬送部40における循環ベルト42に設けられた突起部44が所定の位置に到達すると、図6に示すように、送り込みカム28が軸28aを中心として時計回りの方向に回転する。このことにより、送り込みカム28に設けられた突起部30により先頭にある硬貨C1が搬送部40の循環ベルト42に向かって後方から押される。この際に、送り込みカム28は、規制手段34の可動部材35による規制に抗して硬貨C1を搬送部40の循環ベルト42へ送り込むようになる。すなわち、送り込みカム28の突起部30により押された硬貨C1は、可動部材35に設けられたバネ等の付勢機構36aによる力に抗して、可動部材35を押しながら搬送部40の循環ベルト42に向かって移動する。このことにより、図7に示すように、可動部材35は、硬貨を停止させる停止位置(図5および図6参照)から、搬送部40への硬貨の送り込みを許容する許容位置(図7参照)に移動する。そして、図7に示すように硬貨が搬送部40の循環ベルト42に受け渡されると、規制手段34の可動部材35は付勢機構36aによってすぐに停止位置に戻る(図8参照)。このことにより、図8に示すように、規制手段34の可動部材35は、次の硬貨C2が搬送部40の循環ベルト42へ送り込まれることを規制するようになる。また、硬貨C1が搬送部40の循環ベルト42に送り込まれると、送り込み手段26の送り込みカム28は再び停止し、次の硬貨C2を待機させる。また、図8に示すように、回転盤24から搬送部40の循環ベルト42に送り込まれた硬貨C1は、循環ベルト42に設けられた突起部44により押されながら、搬送部40の搬送路に沿って移動するようになる。
もし規制手段34が設けられていない場合には、以下に示すような問題が生じるおそれがある。図9は、規制手段34が設けられていない場合における、繰出手段22の回転盤24から搬送部40への硬貨の繰出動作を示す図である。図9に示すように、規制手段34が設けられていない場合には、送り込み手段26の送り込みカム28が停止状態から回転し始めたときに、先頭にある硬貨C1は、この送り込みカム28に設けられた突起部30bにより後方から押される前に、後続する次の硬貨C2により後方から押されることにより搬送部40の循環ベルト42に向かって移動する。すなわち、先頭にある硬貨C1は、この硬貨C1の前方にある送り込みカム28の突起部30aに接触しながら、次の硬貨C2により後方から押されるようになる。このため、先頭にある硬貨C1が送り込み手段26の送り込みカム28によって搬送部40の循環ベルト42に送り込まれるときに、図9に示すように、次の硬貨C2が先頭にある硬貨C1と接触しながら循環ベルト42に向かって移動するため、送り込みカム28の突起部30bと案内部材32の間の隙間に次の硬貨C2が噛み込んでしまう場合がある。この場合には、送り込みカム28をこれ以上回転駆動させることができなくなって機械エラーが発生してしまう。これに対し、図5乃至図8に示すように規制手段34を設けた場合には、送り込み手段26の送り込みカム28が停止状態から回転し始めても、先頭にある硬貨C1は規制手段34の可動部材35によって搬送部40の循環ベルト42への送り込みが規制される(図5参照)。そして、この先頭にある硬貨C1は、送り込みカム28の突起部30により後方から押されることによってはじめて、規制手段34の規制に抗して搬送部40の循環ベルト42へ送り込まれる。このため、送り込みカム28の突起部30と案内部材32の間の隙間に次の硬貨C2が噛み込んでしまうことはない。
前述したように、案内部材32、33の近傍には押し付け部39が設けられている。このことにより、例えば図5に示すような状態のときには、先頭にある硬貨C1に後続する、次の硬貨C2の上には押し付け部39のピンチボール39aが乗せられ、この硬貨C2はバネ部材39bの付勢力により下方に押圧されるようになる(図10参照)。具体的には、回転盤24とピンチボール39aとの間にある硬貨C2は、バネ部材39bの付勢力により例えば100g程度の力で回転盤24に向かって押圧されるようになる。このことにより、回転盤24における外周縁領域24cの表面に設けられたゴム部材と硬貨C2との間に働く摩擦力が大きくなり、ピンチボール39aによって下方に押圧された硬貨C2に対する回転盤24の繰り出し力が大きくなる。このため、先頭にある硬貨C1が送り込み手段26の送り込みカム28により搬送部40に送り込まれたときに、次の硬貨C2は先頭にある硬貨C1に引き続いて規制手段34の可動部材35に向かって移動するようになる。このようにして、押し付け部39によって次の硬貨C2を回転盤24のゴム部材に押し付けてグリップさせることにより、次の硬貨C2を停滞させずに確実に規制手段34の可動部材35の位置まで送ることができ、繰出手段22の回転盤24から搬送部40への硬貨の繰り出し効率を高めることができる。
送り込み手段26によって搬送部40に送り込まれ、当該搬送部40により搬送される硬貨は、識別部50により金種、真偽、正損等の識別が行われる。識別部50により識別された硬貨は、当該識別部50による識別結果に基づいて、各振り分け手段60により金種毎に振り分けられるようになる。各振り分け手段60により振り分けられた硬貨は各収納部68に金種毎に収納される。
このような動作についてより詳細に説明すると、識別部50により識別が行われた硬貨は、搬送部40の循環ベルト42により引き続き搬送されるが、この硬貨の金種に対応する振り分け手段60(例えば、振り分け手段60a)の硬貨検出センサ64aにより当該硬貨が検出されると、振り分け板62aが駆動され、この振り分け板62aは搬送部40の搬送面45の開口から上方に開く。このことにより、この硬貨は搬送面45の開口に入り、自重により下方に落下することによって、振り分け手段60aに対応する収納部68に送られるようになる。
また、前述したように、硬貨の搬送方向において硬貨検出センサ64aよりもわずかに上流側に押し付け部66aが配置されている。このことにより、循環ベルト42に設けられた突起部44により押されて搬送される硬貨がピンチボール66pの下方の位置に到達したときには、この硬貨によりピンチボール66pが上方に押し上げられ、当該硬貨は搬送面45とピンチボール66pの間の領域を通過するようになる。この際に、この硬貨はバネ部材66qの付勢力により下方に押圧されるようになる。
もしこのような押し付け部66aが設けられていない場合には、搬送部40の搬送面45上で硬貨が循環ベルト42の突起部44により後方から押されることなく、この突起部44から先行してしまったときに、この硬貨は本来よりも早く硬貨検出センサ64aにより検出されてしまい、振り分け板62aが搬送部40の搬送面45の開口から上方に開くタイミングも早くなってしまう。このため、この硬貨の一つ前にある別の硬貨が誤って搬送面45の開口に入ってしまい、振り分けミスが生じるおそれがある。これに対し、押し付け部66aを設けた場合には、図12(a)に示すように、搬送部40の搬送面45上で硬貨Cが循環ベルト42の突起部44により後方から押されることなく、この突起部44から先行してしまった場合でも、図12(b)に示すように、この硬貨Cが押し付け部66aのピンチボール66pに当接したときに、このピンチボール66pにより硬貨Cが停止させられる。そして、図12(c)に示すように、循環ベルト42の突起部44が硬貨Cに追いついてこの硬貨Cが突起部44により図12における右方向に押されると、当該硬貨Cによりピンチボール66pが上方に押し上げられ、この硬貨Cは搬送面45とピンチボール66pの間の領域を通過するようになる。このため、振り分け手段60aの硬貨検出センサ64aにより硬貨が検出されるときには、この硬貨は循環ベルト42の突起部44により押された状態となり、この突起部44から先行することはない。このようにして、振り分け手段60aによる振り分けミスを防止することができる。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10では、突起部検出センサ52により、搬送部40の循環ベルト42に設けられた各突起部44の有無が検出され、制御部70は、突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26による硬貨の送り込み動作を制御するようになっている。このことについて以下に詳述する。
前述したように、搬送部40の循環ベルト42が図2における反時計回りの方向に循環移動しているときに、この循環ベルト42に設けられた各突起部44の有無が図3に示すような突起部検出センサ52により検出されるようになっている。すなわち、突起部検出センサ52は発光部52aおよび受光部52bを有しており、発光部52aから発せられた光は受光部52bにより受けられるようになっているが、循環ベルト42に設けられた突起部44が発光部52aと受光部52bとの間の位置に到達したときに、発光部52aから発せられた光は突起部44により遮られて受光部52bに届かないようになる。このことにより、突起部検出センサ52は、循環ベルト42に突起部44が設けられていること、言い換えると、循環ベルト42から突起部44が欠落していないことを検出する。
このような循環ベルト42における各突起部44の有無の検出動作は、硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う前に行われてもいいし、あるいは硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う最中に行われてもいい。硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う前に循環ベルト42における各突起部44の有無の検出動作を行う場合には、硬貨の処理を実際に行うときよりも移動速度を小さくしながら循環ベルト42を図2における反時計回りの方向に循環移動させ、この循環ベルト42が1周する間に、突起部検出センサ52によって各突起部44の有無を検出する。突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報は記憶部72に記憶される。そして、制御部70は、記憶部72に記憶された各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26の送り込みカム28による硬貨の送り込み動作を制御する。ここで、硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う前に循環ベルト42における各突起部44の有無の検出動作を行う場合には、循環ベルト42の移動速度を遅くすることができるため、突起部検出センサ52が比較的低性能であっても各突起部44の有無を確実に検出することができるようになる。
一方、硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う最中に循環ベルト42における各突起部44の有無の検出動作を行う場合には、突起部検出センサ52により各突起部44の有無を経時的に(言い換えると、リアルタイムで)検出し、制御部70は、経時的に検出された各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26の送り込みカム28による硬貨の送り込み動作を制御する。なお、この場合でも、突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報は記憶部72に記憶されるようになっていてもよい。
制御部70による硬貨の送り込み動作の制御方法について、図13を用いて説明する。図13は、図2に示す硬貨処理ユニット10における、突起部検出センサ52および回転板位相検出センサ48による検出状況および送り込みカム28の動作の状況を示すタイムチャートである。図13に示すように、突起部検出センサ52により循環ベルト42の突起部44が検出された場合には、制御部70は、所定の時間(図13において参照符号Aで示される時間)が経過した後に、送り込み手段26の送り込みカム28を停止状態から作動させ、軸28aを中心として図5等における反時計回りの方向に回転させる。このことにより、送り込みカム28による搬送部40の循環ベルト42への硬貨の送り込み動作が行われる。一方、循環ベルト42から突起部44が抜け落ちてしまい、本来あるべき突起部44が突起部検出センサ52により検出されなかった場合には、制御部70は、送り込み手段26の送り込みカム28を停止状態のまま維持し、搬送部40への硬貨の送り込み動作を行わない。もし循環ベルト42における突起部44が抜け落ちてしまった箇所にも硬貨が送り込まれると、この抜け落ちた箇所を挟むような2つの突起部44の間で2枚の硬貨が連鎖してしまい、循環ベルト42により搬送される硬貨を振り分け手段60により適切に振り分けることができなくなってしまうからである。このように、突起部検出センサ52によって循環ベルト42の突起部44を直接検出することにより、突起部44が循環ベルト42から抜け落ちてしまった場合には、突起部検出センサ52により検出された突起部44の欠落情報をすぐに送り込み手段26の送り込みカム28の動作に反映させることができるようになる。
また、図2に示すような硬貨処理ユニット10では、循環ベルト42を張架するプーリ46の回転軸に取り付けられた回転板(図示せず)の回転位相が回転板位相検出センサ48(図4参照)により検出されるが、図13に示すように、循環ベルト42から突起部44が抜け落ちてしまった場合でも、回転板位相検出センサ48による検出情報には変化がない。このため、回転板位相検出センサ48により回転板の回転位相を検出するだけでは、循環ベルト42から突起部44が抜け落ちてしまった場合に硬貨処理ユニット10において自動的に対応することができず、機械エラーが発生してしまうため、硬貨処理ユニット10全体を止める必要がある。
また、本実施の形態の貨幣入出金機1では、制御部70は、突起部検出センサ52により1または複数の突起部44の欠落が検出されたときに、この情報を出力する出力部としても機能するようになっている。制御部70により出力された情報は、操作表示部74に表示されたり、印字部78により印字されたり、あるいはインターフェース80を介して外部装置82に送信されたりする。制御部70により出力された情報を操作表示部74に表示する場合には、実行中の入金処理に関する情報を操作表示部74に表示しつつ、突起部44が欠落している旨を示す情報を操作表示部74の画面の一部分に表示することにより、両方の情報を操作者に知らせることができる。また、制御部70により出力された情報をインターフェース80を介して外部装置82に送信する場合には、この外部装置82は、貨幣入出金機1が設置される施設内の管理者が操作する端末装置であったり、あるいは当該施設以外の保守センター等に設置される端末装置であったりしてもよい。
以上のように本実施の形態の硬貨処理ユニット10および硬貨処理方法によれば、繰出手段22(具体的には、回転盤24)により繰り出された硬貨が搬送部40へ送られる動作を規制する規制手段34(具体的には、可動部材35)と、繰出手段22によって繰り出された硬貨を受け取って搬送部40へ送り込む送り込み手段26(具体的には、送り込みカム28)とが設けられており、送り込み手段26は、規制手段34による規制に抗して硬貨を搬送部40へ送り込むようになっている。このことにより、送り込み手段26の送り込みカム28が図5に示すような停止状態から回転し始めても、先頭にある硬貨C1は規制手段34の可動部材35によって搬送部40の循環ベルト42への送り込みが規制される。そして、この先頭にある硬貨C1は、図6に示すように、送り込みカム28の突起部30により後方から押されることによってはじめて、規制手段34の規制に抗して搬送部40の循環ベルト42へ送り込まれる。このため、次の硬貨C2が送り込みカム28の突起部30と案内部材32の間の隙間に噛み込んでしまうことはない。このように、貯留部20から搬送部40への硬貨の繰り出しを行う際に、送り込み手段26の送り込みカム28と案内部材32との間で硬貨の噛み込み等のトラブルが発生することを防止することができるため、硬貨の繰出速度を大きくすることができる。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、規制手段34の可動部材35は、硬貨を停止させる停止位置(図5および図6参照)と、送り込み手段26による搬送部40への硬貨の送り込みを許容する許容位置(図7参照)との間で移動自在となっており、送り込み手段26により搬送部40へ硬貨が送り込まれる際に、可動部材35は硬貨に押されて停止位置から許容位置に移動するようになっている。また、可動部材35には、当該可動部材35に力が作用していないときに停止位置に位置させるよう可動部材35を付勢する、ねじりバネ等の付勢機構36aが設けられている。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、繰出手段22の回転盤24の外周縁近傍にある硬貨を当該回転盤24に向かって下方に押し付ける押し付け部39が送り込み手段26の送り込みカム28の近傍に設けられている。この場合には、押し付け部39によって次の硬貨C2を回転盤24における外周縁領域24cの表面にあるゴム部材に押し付けてグリップさせることにより、次の硬貨C2を停滞させずに確実に規制手段34の可動部材35の位置まで送ることができ、繰出手段22の回転盤24から搬送部40への硬貨の繰り出し効率を高めることができる。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10および硬貨処理方法によれば、搬送部40の循環ベルト42(移動部材)に設けられたピン等の各突起部44の有無を検出する突起部検出センサ52が設けられており、制御部70は、突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26の送り込みカム28による硬貨の送り込み動作を制御するようになっている。このことにより、循環ベルト42から突起部44が抜け落ちてしまい、本来あるべき突起部44が突起部検出センサ52により検出されなかった場合には、制御部70は、送り込み手段26の送り込みカム28を停止状態のまま維持し、搬送部40への硬貨の送り込み動作を行わないようになる。このように、循環ベルト42から突起部44が抜け落ちてしまった場合でも、循環ベルト42における突起部44が欠落した箇所には送り込み手段26により硬貨を送り込まないようにすることによって硬貨の処理を続行することができるようになる。このため、搬送部40における硬貨の搬送速度を大きくすることができる。とりわけ、突起部検出センサ52によって循環ベルト42の突起部44を直接検出することにより、突起部44が循環ベルト42から抜け落ちてしまった場合には、突起部検出センサ52により検出された突起部44の欠落情報をすぐに送り込み手段26の送り込みカム28の動作に反映させることができるようになる。
本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、突起部検出センサ52による各突起部44の検出情報を記憶する記憶部72が設けられており、制御部70は、記憶部72に記憶された各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26による硬貨の送り込み動作を制御するようになっていてもよい。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う前に、搬送部40の循環ベルト42を移動させることによって突起部検出センサ52により各突起部44の有無を前もって検出するようになっていてもよい。この場合には、突起部検出センサ52により各突起部44の有無を前もって検出する際に、硬貨処理ユニット10により実際に硬貨の処理を行うときよりも循環ベルト42の移動速度を小さくしてもよい。
あるいは、本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、硬貨処理ユニット10により硬貨の処理を行う際に、突起部検出センサ52により各突起部44の有無を経時的に(言い換えると、リアルタイムで)検出し、制御部70は、経時的に検出された各突起部44の検出情報に基づいて、送り込み手段26による硬貨の送り込み動作を制御するようになっていてもよい。
また、本実施の形態の硬貨処理ユニット10においては、制御部70は、突起部検出センサ52により1または複数の突起部44の欠落が検出されたときにこの情報を出力する出力部として機能するようになっている。
なお、本実施の形態における硬貨処理ユニット10や硬貨処理方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、回転盤24等の繰出手段22により繰り出された硬貨が搬送部40へ送られる動作を規制するための規制手段は、図2等に示すような可動部材35が軸36により枢支されるような構成のものに限定されることはない。規制手段として、繰出手段22の回転盤24により繰り出された硬貨を止めたり、繰り出された硬貨の動きの抵抗になったりする作用を奏することができるものであれば、図示されるもの以外の他の構成のものを用いることができる。例えば、規制手段として、案内部材32、33の間の通路の上面に逆転ローラを配置し、このような逆転ローラにより、回転盤24等の繰出手段22により繰り出された硬貨が搬送部40へ送られる動作を規制するようにしてもよい。
また、規制手段34による規制に抗して硬貨を搬送部40へ送り込む送り込み手段は、図2等に示すような3つの突起部30が設けられた送り込みカム28の構成に限定されることはない。送り込み手段として、繰出手段22によって繰り出された硬貨を受け取って、この受け取った硬貨を規制手段34による規制に抗して搬送部40へ送り込むことができるものであれば、図示されるもの以外の他の構成のものを用いることができる。例えば、搬送面の上方に送り込みローラを配置し、間欠的に当該送り込みローラを駆動させるようにしてもよい。
また、搬送部40の循環ベルト42に設けられる各突起部44は、当該循環ベルト42に取り付けられたピンに限定されることはない。他の例として、各突起部44が循環ベルト42と一体的に成形されていたり、あるいは循環ベルト42に板状部材としての突起部44が貼り付けられたりするようになっていてもよい。
また、上述した態様では、プーリ46の回転軸に回転板(図示せず)が設けられており、この回転板の位相が回転板位相検出センサ48により検出されるような例について説明したが、このような回転板や回転板位相検出センサ48の設置を省略してもよい。
また、繰出手段22として、回転盤24以外の構成のもの(例えば、繰出ベルト等)を用いてもよい。また、循環ベルト42の突起部44として、当該循環ベルト42にピンが立設されたような構成のものを用いてもよい。あるいは、突起部44が循環ベルト42と一体成形されていてもよい。更に他の例としては、循環ベルト42の突起部44として、循環ベルト42に個別の突起部材が取り付けられていてもよい。また、搬送部40において移動部材として循環ベルト42を用いる代わりに、チェーン等の、複数の部材を連結したものを移動部材として用いてもよい。
また、押し付け部39として、ピンチボール39aおよびバネ部材39bを含む構成以外のものを用いてもよい。例えば、押し付け部39として、弾性部材で構成された突起を通路の天井面に設けたものを用いてもよい。また、押し付け部66a、66bとして、ピンチボール66pおよびバネ部材66qを含む構成以外のものを用いてもよい。例えば、押し付け部66a、66bとして、弾性部材で構成された突起を通路の天井面に設けたものを用いてもよい。
1 貨幣入出金機
10 硬貨処理ユニット
11 硬貨投入口
12 紙幣処理ユニット
13 紙幣投入口
14 収納ユニット
20 貯留部
22 繰出手段
24 回転盤
24a 軸
24b カバー部材
24c 外周縁領域
26 送り込み手段
28 送り込みカム
28a 軸
30 突起部
30a、30b 突起部
32 案内部材
33 案内部材
34 規制手段
35 可動部材
36 軸
36a 付勢機構
38 繰出検知センサ
39 押し付け部
39a ピンチボール
39b バネ部材
40 搬送部
42 循環ベルト
43 プーリ
43a 軸
44 突起部
45 搬送面
46 プーリ
48 回転板位相検出センサ
50 識別部
52 突起部検出センサ
52a 発光部
52b 受光部
60、60a〜60g 振り分け手段
62a、62b 振り分け板
64a、64b 硬貨検出センサ
66a、66b 押し付け部
66p ピンチボール
66q バネ部材
68 収納部
70 制御部
72 記憶部
74 操作表示部
78 印字部
80 インターフェース
82 外部装置
84 出金手段

Claims (12)

  1. 硬貨の処理を行う硬貨処理機であって、
    1または複数の硬貨を貯留する貯留部と、
    前記貯留部から硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手段と、
    前記繰出手段によって繰り出された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送部であって、移動部材と、前記移動部材に設けられ各々が硬貨を搬送路に沿って押す複数の突起部とを有している搬送部と、
    前記繰出手段によって繰り出された硬貨を受け取って前記搬送部へ送り込む送り込み手段と、
    前記搬送部の前記移動部材に設けられた前記各突起部の有無を検出する突起部検出手段と、
    前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御する制御部と、
    を備えた、硬貨処理機。
  2. 前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっている、請求項1記載の硬貨処理機。
  3. 前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う前に、前記搬送部の前記移動部材を移動させることによって前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出するようになっている、請求項2記載の硬貨処理機。
  4. 前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出する際に、前記硬貨処理機により硬貨の処理を行うときよりも前記移動部材の移動速度を小さくする、請求項3記載の硬貨処理機。
  5. 前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う際に、前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を経時的に検出し、前記制御部は、経時的に検出された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御するようになっている、請求項1記載の硬貨処理機。
  6. 前記突起部検出手段により1または複数の前記突起部の欠落が検出されたときにこの情報を出力する出力部を更に備えた、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
  7. 前記搬送部に配置され、当該搬送部により搬送される硬貨の少なくとも金種を識別する識別部と、
    前記搬送部に沿って複数配置され、前記識別部による硬貨の識別結果に基づいて、前記搬送部により搬送される硬貨の振り分けを行う振り分け手段と、
    前記各振り分け手段に対応して複数設けられ、対応する前記振り分け手段により振り分けられた硬貨を収納する収納部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記識別部による硬貨の識別結果に基づいて、硬貨をその金種に対応する前記各収納部に収納するよう前記各振り分け手段の制御を行うようになっている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
  8. 前記各収納部から硬貨を繰り出して機体の外部から取り出し可能な位置に搬送する出金手段を更に備え、
    前記制御部は、前記各収納部に収納された硬貨を機体外に出金するよう前記出金手段を制御するようになっている、請求項7記載の硬貨処理機。
  9. 硬貨処理機により硬貨の処理を行う硬貨処理方法であって、
    前記硬貨処理機の貯留部に1または複数の硬貨を貯留させる工程と、
    前記貯留部から硬貨を1枚ずつ繰り出す工程と、
    繰り出された硬貨を送り込み手段により受け取って搬送部へ送り込む工程と、
    前記搬送部における移動部材に設けられた複数の突起部の各々により硬貨を1枚ずつ搬送する工程と、
    前記搬送部の前記移動部材に設けられた前記各突起部の有無を突起部検出手段により検出する工程と、
    を備え、
    前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御する、硬貨処理方法。
  10. 前記突起部検出手段による前記各突起部の検出情報を記憶する工程を更に備え、
    記憶された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記繰出部による硬貨の繰り出しを制御する、請求項9記載の硬貨処理方法。
  11. 前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う前に、前記搬送部の前記移動部材を移動させることによって前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を前もって検出する、請求項10記載の硬貨処理方法。
  12. 前記硬貨処理機により硬貨の処理を行う際に、前記突起部検出手段により前記各突起部の有無を経時的に検出し、経時的に検出された前記各突起部の検出情報に基づいて、前記送り込み手段による硬貨の送り込み動作を制御する、請求項9記載の硬貨処理方法。
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