JPH06348930A - 引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置 - Google Patents
引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置Info
- Publication number
- JPH06348930A JPH06348930A JP5136304A JP13630493A JPH06348930A JP H06348930 A JPH06348930 A JP H06348930A JP 5136304 A JP5136304 A JP 5136304A JP 13630493 A JP13630493 A JP 13630493A JP H06348930 A JPH06348930 A JP H06348930A
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Abstract
ト低減を図る。 【構成】紙幣9は、歯付ベルト6の下面からの摩擦力を
受け、下搬送板1bの表面上を搬送される。軸5の中央
部に歯付ローラ2が固定される。歯付ローラ2の下側に
は、この歯先部と外周が押圧接触するように、別の軸の
回りに回転する円筒ローラ3が設けられ、歯付ローラ2
の右側の近くに突起4が下搬送板1bに設けられる。歯
付ローラ2は、プラスチック成形品で全外周に歯2aが
設けられ、歯2aの形状は、円筒ローラ3との押圧接触
部の位置において、その右側歯面が左方向に移動する引
き抜き紙幣9の先端部と当接し、これを中心方向に案内
して阻止するように成形される。円筒ローラ3はゴムな
どの弾性材料からなる。突起4は引き抜き紙幣を浮き上
がらせて歯面との当接,案内を支援する。
Description
機能を向上させるとともに、コスト低減を図った引き抜
き防止機能付き紙幣鑑別装置に関する。
犯罪行為の一つに、「紙幣引き抜き」という詐欺行為が
ある。投入された紙幣が、鑑別部によって正常と鑑別さ
れた後に、故意に引き抜かれることである。一般に、紙
幣が正常と鑑別されると、その後に紙幣引き抜きがおこ
なわれても、信号的には紙幣が受け入れられたことにな
り、後続の取引きが実行可能になる。たとえば、自動両
替機の場合には、投入された被両替紙幣に対する両替貨
幣の投出が、また自動販売機の場合には、投入された貨
幣に対する商品販売がそれぞれ可能になる。このように
実質的に入金しない状態で、両替貨幣や商品を受け取る
犯罪行為が行われることがある。
来おこなわれてきた方法は、搬送路を遮断可能なレバー
を設け、鑑別後に引き抜かれる紙幣を遮断する方法であ
る。さらに詳しく言えば、紙幣の処理方式によって若干
異なる。その一つは、投入紙幣が正常と鑑別されると所
定箇所に一時保留し、改めて顧客の取引継続か、取引中
止かの意思決定に基づいて、収納側に搬送するか、また
は投入側に返却する、いわゆるエスクロ方式である。こ
の方式の場合には、レバー状の突起物をソレノイドによ
り操作し、搬送路を紙幣通過のために開放したり、引き
抜き防止のために遮断するようにする。処理方式のもう
一つは、正常と鑑別されると、そのまま収納する側に搬
送する方式である。この方式の場合には、鑑別部を通過
し正常と鑑別された紙幣が引き抜かれないように、バネ
を介して自動的にレバーを遮断位置に突出させる機構に
して、退路を断つようにする。
用いる方法には、その駆動がソレノイドによるにせよ、
バネ付勢によるにせよ、その遮断力を超える引き抜き力
でレバーを無理に開いたり、または遮断のタイミングを
微妙に外したりすることによって、紙幣を引き抜くこと
が可能である。これに対して、レバーの個数を増した
り、遮断力を増したり、または遮断のタイミングを厳密
にするのは、機構的に複雑になって、コストを増大さ
せ、または故障の原因になる。比較的簡単な構成によっ
て、しかも確実に紙幣引き抜きを防止する方法が望まれ
てきた。
の問題点を解消し、紙幣の引き抜き防止機能を向上させ
るとともに、コスト低減を図った引き抜き防止機能付き
紙幣鑑別装置を提供することにある。
防止機能付き紙幣鑑別装置は、搬送路上に設けられて、
紙幣を順,逆各方向に搬送するように正転,逆転が可能
で、停止時に逆方向に移動する紙幣の先端部と当接し、
これを中心方向に案内可能な歯面を有する歯が全外周に
設けられる歯付ローラと;この歯付ローラの歯先部と外
周面が押圧接触し、外周に弾性表層部を有する円筒状ロ
ーラと;を備える。
鑑別装置は、搬送路上に設けられて、紙幣を順,逆各方
向に搬送するように正転,逆転が可能で、停止時に逆方
向に移動する紙幣の先端部と当接し、これを中心方向に
案内可能な歯面を有する歯が全外周に設けられる歯付ロ
ーラと;この歯付ローラの歯先部と外周面が押圧接触
し、外周に弾性表層部を有する円筒状ローラと;搬送路
上で紙幣搬送の順方向に係る歯付ローラの後段に設けら
れ、搬送路面に平行で搬送方向に直角な方向を軸線とす
る三角柱状突起と;を備える。
鑑別装置は、請求項1または2に記載の装置において、
歯付ローラの複数個が、共通な軸上の複数箇所に各歯の
位相を異にする形で並設される。
紙幣鑑別装置では、歯付ローラを通過後に紙幣が意図的
に引き抜かれると、その逆方向の移動により、その移動
方向の紙幣先端部が、停止中の歯付ローラの歯面と当接
し、これに沿って中心方向に案内され、歯底に当接して
阻止される。正規の搬送紙幣,返却紙幣は、原動側歯付
ローラおよび従動側ローラの正転,逆転によって紙幣搬
送速度に等しいか若干大きい周速の送り力を受け、支障
なく搬送,返却される。
付き紙幣鑑別装置では、歯付ローラ通過後に紙幣が意図
的に引き抜かれると、その逆方向の移動により、その移
動方向の紙幣先端部が、停止中の歯付ローラの歯面と当
接し、これに沿って中心方向に案内され、歯底に当接し
て阻止される。さらに、逆方向に移動する紙幣先端部
が、歯付きローラの手前で三角柱状突起によって浮き上
がる形になり、歯付ローラの歯面との当接、および歯面
に沿う中心方向への案内が支援される。正規の搬送紙
幣,返却紙幣は、原動側歯付ローラおよび従動側ローラ
の正転,逆転によって紙幣搬送速度に等しいか若干大き
い周速の送り力を受け、支障なく搬送,返却される。
き紙幣鑑別装置では、複数個の歯付ローラが、各歯の位
相を異にする形で並設されるから、歯付ローラの角度位
置によっては、ローラ外周と歯付きローラの歯との間に
隙間を生じるために起こり得る引き抜き紙幣の通過可能
性が、いずれかの歯付きローラの歯先部とローラ外周と
が接触することによって、確実に阻止される。
別装置の実施例について、以下に図を参照しながら説明
する。図1は第1実施例の要部の斜視図である。図にお
いて、歯付きローラ2 の手前側に設けられた鑑別センサ
(図示せず)を介して鑑別されながら紙幣9が、搬送路
1に沿って矢印方向に搬送され、真紙幣であれば紙幣9
の後端が突起4 を通過した時点で真券信号を出力し、一
時保留する。さらに詳しく述べると、搬送路1は、上搬
送板1aと、下搬送板1bとの狭い対向空間として構成
される。紙幣9は、歯付ベルト6の下面からの摩擦力を
受け、下搬送板1bの表面上を搬送される。搬送路1の
路面と平行に、かつ搬送方向に直角に軸5が設けられ、
この軸5の中央部に、この発明の主要部の一つである歯
付ローラ2が固定される。この歯付ローラ2の下側に
は、この歯先部と、上,下の各搬送板1a,1b にあけられ
た穴を通して押圧接触するように、別の軸の回りに回転
可能な円筒ローラ3が設けられる。歯付ローラ2の右側
の近くに突起4が下搬送板1bに付設される形で位置し
ている。歯付ローラ2と、円筒ローラ3と、突起4とが
重要な機能をもつ部品で、これらについては詳しく後述
する。さて、軸5の手前側の端部に、歯付ベルト6の上
面と噛み合う歯付車7が固定される。したがって、軸5
は紙幣9が正規の順方向に搬送される時には反時計方向
に、また逆方向搬送のときには時計方向にそれぞれ回転
する。なお、円筒ローラ3 は歯付ローラ2 によって従動
的に回転され、両者の接触部での周速は紙幣搬送速度に
等しいか若干大きくなるように設計される。したがっ
て、搬送または返却の紙幣は、歯付ローラ2 および円筒
ローラ3 と若干滑りながら送りが支援される形をとる。
とについて、図2,図3を参照しながら説明する。図2
は第1実施例の要部の側面図、図3は第1実施例の要部
を部分拡大した側面図である。図2において、搬送路1
の箇所に押圧接触部が位置するように、歯付ローラ2
と、円筒ローラ3とが設置される。歯付ローラ2は、プ
ラスチック成形品で、その全外周に歯2aが設けられ
る。この歯2aの形状は、押圧接触部の位置において、
その右側歯面が、右側から左方向に移動する紙幣の先端
部と当接して、これを中心方向に案内するように成形さ
れる。円筒ローラ3は、ゴムなどの弾性材料からなる
(少なくとも外周表層部が弾性をもつ)。したがって、
歯付ローラ2は、その歯2aの歯先部が、円筒ローラ3
の外周に若干食い込む形で押圧接触する(図3参照)。
歯付ローラ2と、円筒ローラ3とは、正規の順,逆各方
向の紙幣搬送時に、押圧接触箇所の周速度が紙幣搬送速
度に等しいか若干大きくなるように、それぞれ歯付ロー
ラ2 が原動側、円筒ローラ3 が従動側となって回転され
る。すなわち、歯付ローラ2だけについて言えば、反時
計方向,時計方向にそれぞれ回転することにより、紙幣
を順,逆の各方向に搬送することができる。突起4は、
下搬送板1bの上面に三角柱状に突出する形で、これと
一体的に成形され、歯付ローラ2の右側近くに位置す
る、つまり紙幣が逆方向に移動するとき、歯付ローラ2
の手前側近くに位置する。
がら説明する。図4は第1実施例の動作に関し、(a) 〜
(d) は各動作工程における要部の側面図である。図4
(a) では、図1の歯付ベルト6により紙幣9が順方向
(図で右方向)に搬送され、歯付ローラ2と、円筒ロー
ラ3との手前側に位置する状態である。図4(b) では、
紙幣9が歯付ローラ2と、円筒ローラ3とによって搬送
が支援される形で、この箇所を通過し、さらに先端部が
突起4を乗り越える。図4(c) では、紙幣9は歯付ロー
ラ2と、円筒ローラ3と、突起4とから完全に離れた位
置でエスクロ状態、つまり一時保留状態に入る。したが
って、歯付ローラ2と円筒ローラ3とは停止している。
さて、このとき紙幣9の引き抜きがおこなわれたとする
と、図4(d)に示すように、紙幣9が左方向に移動し、
その左先端部が突起4を乗り越えた後に、歯付ローラ2
の、搬送路1の内部に位置する歯2aの右側歯面と当接
し、この歯面に沿って中心方向に案内されて歯底で阻止
され、引き抜きが防止される。なお、突起4によって、
逆方向に移動する紙幣9の先端部が歯付ローラ2の手前
で浮き上がる形になり、歯付ローラ2の歯面との当接、
および歯面に沿う中心方向への案内が支援され、引き抜
き防止がより確実におこなわれる。
ローラ3の外周とは、間欠的に押圧接触し、歯付ローラ
2の角度位置によっては、円筒ローラ3の外周と、これ
と対向する歯付ローラ2の歯との間に、図5に示すよう
に、隙間を生じることがあり得る。したがって、この隙
間を通って、紙幣9が引き抜かれる可能性がある。図5
は第1実施例の不具合事例を示す要部の側面図である。
そのため、第2実施例として、図6の要部の背面図に示
すように、軸5に3個の歯付ローラ8を、各歯の位相を
異にする形に並設させる方法がとられる。この第2実施
例によれば、3個の内いずれかの歯付ローラ8の歯先部
と、図示してない円筒ローラ3の外周とが必ず接触する
ことになるから、紙幣9が引き抜かれることは不可能に
なる。
通過後であれば、歯付ローラと鑑別センサの位置関係は
限定されるものではない。
能付き紙幣鑑別装置では、歯付ローラ通過後に紙幣が意
図的に引き抜かれると、その逆方向の移動により、その
移動方向の紙幣先端部が、停止中の歯付ローラの歯面と
当接し、これに沿って中心方向に案内され、歯底に当接
して阻止される。正規の搬送紙幣,返却紙幣は、歯付ロ
ーラおよびローラの正転,逆転によって紙幣搬送速度に
等しいか若干大きい周速の送り力を受け、支障なく搬
送,返却される。したがって、紙幣の引き抜き防止機能
が向上する。しかも、歯付ローラとローラとの追加だけ
であるから、従来方法に比べてコスト増分が著しく低減
される。
付き紙幣鑑別装置では、歯付ローラ通過後に紙幣が意図
的に引き抜かれると、その逆方向の移動により、その移
動方向の紙幣先端部が、停止中の歯付ローラの歯面と当
接し、これに沿って中心方向に案内され、歯底に当接し
て阻止される。さらに、逆方向に移動する紙幣先端部
が、歯付きローラの手前で三角柱状突起によって浮き上
がる形になり、歯付ローラの歯面との当接、および歯面
に沿う中心方向への案内が支援される。正規の搬送紙
幣,返却紙幣は、歯付ローラおよびローラの正転,逆転
によって紙幣搬送速度に等しいか若干大きい周速の送り
力を受け、支障なく搬送,返却される。したがって、紙
幣の引き抜き防止機能が前頁よりさらに向上され、しか
も前項よりのコスト増分は、三角柱状突起の追加付設だ
けであるから、非常にわずかですむ。
き紙幣鑑別装置では、複数個の歯付ローラが、各歯の位
相を異にする形で並設されるから、歯付ローラの角度位
置によっては、ローラ外周と歯付きローラの歯との間に
隙間を生じるために起こり得る引き抜き紙幣の通過可能
性が、いずれかの歯付きローラの歯先部とローラ外周と
が接触することによって、確実に阻止される。したがっ
て、紙幣の引き抜き防止機能の向上が支援される。
工程における要部の側面図
Claims (3)
- 【請求項1】搬送路上に設けられ、紙幣を順,逆各方向
に搬送するように正転,逆転可能で、停止時に逆方向に
移動する紙幣の先端部と当接し、これを中心方向に案内
可能な歯面を有する歯が全外周に設けられる歯付ローラ
と;この歯付ローラの歯先部と外周面が押圧接触し、外
周に弾性表層部を有する円筒状ローラと;を備えたこと
を特徴とする引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置。 - 【請求項2】搬送路上に設けられ、紙幣を順,逆各方向
に搬送するように正転,逆転可能で、停止時に逆方向に
移動する紙幣の先端部と当接し、これを中心方向に案内
可能な歯面を有する歯が全外周に設けられる歯付ローラ
と;この歯付ローラの歯先部と外周面が押圧接触し、外
周に弾性表層部を有する円筒状ローラと;搬送路上で紙
幣搬送の順方向に係る歯付ローラの後段に設けられ、搬
送路面に平行で搬送方向に直角な方向を軸線とする三角
柱状突起と;を備えたことを特徴とする引き抜き防止機
能付き紙幣鑑別装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の装置において、
歯付ローラは、その複数個が共通な軸上の複数箇所に各
歯の位相を異にする形で並設されることを特徴とする引
き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05136304A JP3129031B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05136304A JP3129031B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06348930A true JPH06348930A (ja) | 1994-12-22 |
JP3129031B2 JP3129031B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=15172067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05136304A Expired - Fee Related JP3129031B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 引き抜き防止機能付き紙幣鑑別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129031B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100608442B1 (ko) * | 2005-03-02 | 2006-08-02 | 노틸러스효성 주식회사 | 지류 스택장치 |
CN105741411A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-07-06 | 创斯达科技集团(中国)有限责任公司 | 保险柜自主封闭、防撬的防护机构 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP05136304A patent/JP3129031B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100608442B1 (ko) * | 2005-03-02 | 2006-08-02 | 노틸러스효성 주식회사 | 지류 스택장치 |
CN105741411A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-07-06 | 创斯达科技集团(中国)有限责任公司 | 保险柜自主封闭、防撬的防护机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3129031B2 (ja) | 2001-01-29 |
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