JP2009211572A - 紙幣処理装置及び金銭処理機 - Google Patents

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JP2009211572A JP2008055683A JP2008055683A JP2009211572A JP 2009211572 A JP2009211572 A JP 2009211572A JP 2008055683 A JP2008055683 A JP 2008055683A JP 2008055683 A JP2008055683 A JP 2008055683A JP 2009211572 A JP2009211572 A JP 2009211572A
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Yasuhito Tanaka
泰仁 田中
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Abstract

【課題】収納庫から搬出する紙幣のスキューを抑制する。
【解決手段】第1搬送ガイド21a側にパンタグラフ22で押圧された紙幣BNを、キックローラ23によってフィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30に繰り出し、その接触部30で1枚の紙幣BNを分離して搬出する収納庫8において、その繰り出された紙幣BNが接触部30に進入する直前の位置に、テーパブロック26を配置する。このテーパブロック26により、たとえキックローラ23で繰り出す紙幣BNに第1搬送ガイド21a側への膨らみが発生していた場合にも、その紙幣BNの第1搬送ガイド21aに対する高さが調整され、その状態で接触部30へと導くことができる。それにより、収納庫8から搬出する紙幣BNのスキューの発生が抑制されるようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣処理装置及び金銭処理機に関し、特に、紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置、及びそのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機に関する。
近年、POS(Point Of Sales)システム等の上位機種に接続されて、入金された紙幣及び硬貨を収納し、収納された紙幣及び硬貨を必要に応じて釣銭として出金する紙幣処理装置及び硬貨処理装置を備えた金銭処理機が導入されている。金銭処理機に用いられる紙幣処理装置は、例えば、次のような構成とされる。
図7は紙幣処理装置の概念図である。
紙幣処理装置100は、紙幣が投入される入金口101、及び釣銭紙幣等を払い出す出金口102、及び入・出金紙幣が搬送される搬送路103を有している。搬送路103の途中には、投入された紙幣の真偽を鑑別する鑑別部104、及び紙幣の金種を判別する金種判別部105が設けられている。また、紙幣処理装置100は、入金口101から投入された真札を収納する、所定金種ごとの収納庫106を有している。
このような紙幣処理装置100において、入金口101に投入された紙幣は、搬送路103を搬送され、鑑別部104でその真偽が鑑別される。偽札は、出金口102に戻される。真札は、さらに搬送されて金種判別部105でその金種が判別され、その金種に応じた所定の収納庫106に収納される。また、釣銭の払い出しが必要になった場合には、所定金額の紙幣が収納庫106から搬出され、搬送路103を搬送されて出金口102から払い出される。
ここで、収納庫106について説明する。
図8は収納庫の一例の概略側面図、図9は収納庫の一例の概略平面図である。また、図10及び図11は紙幣搬出動作の説明図である。
収納庫106は、図8及び図9に示すように、紙幣BNを集積して収納可能な収納部200、紙幣BNのガイド部材である第1,第2搬送ガイド201a,201b、及び収納されている紙幣BNを第1搬送ガイド201a側に押圧するパンタグラフ202を有している。第1,第2搬送ガイド201a,201bは、側板207a及び底板207bの内部に配置されている。第1搬送ガイド201aには、紙幣BNを搬送路103へ搬出する、それぞれ一対のキックローラ203及びフィードローラ204が設けられ、第2搬送ガイド201bには、フィードローラ204の対向位置に、それに接触するように一対の阻止ローラ205が配置されている。また、搬送路103には、紙幣を搬送する搬送ローラ206が配置されている。
収納庫106に収納されている紙幣BNの搬送路103への搬出時には、図10に示すように、キックローラ203が回転し、パンタグラフ202によってキックローラ203に押圧されている紙幣BNがフィードローラ204側に繰り出される。収納部200に複数枚の紙幣BNが集積収納されているときには、通常、図10に示したように、一部の複数枚の紙幣BNがそれらの間に生じる摩擦等により、束になって一緒に繰り出されるようになる。このように束になって繰り出された複数枚の紙幣BNは、図11に示すように、回転するフィードローラ204と停止した阻止ローラ205との間を通過するときに最前面紙幣BNaが1枚に分離され、搬送路103へと搬出され、搬送ローラ206によって搬送される。
ところで、このように収納されている紙幣の繰り出し及び分離を行う際には、紙幣が傾斜(スキュー)した状態で搬出される場合がある。これまで、このようなスキューの防止を目的として、球形の繰り出しローラを用いて繰り出す紙幣のスキューを修正する構成や、繰り出す紙幣の後端側にその紙幣に当接可能なローラを設けてスキューを防止する構成等、いくつかの提案がなされている(特許文献1,2参照。)。
特開平10−250877号公報 特開2006−21860号公報
例えば、上記のような構成を有する収納庫106の場合には、特に収納部200に複数枚の紙幣BNが集積収納されているときに、次のようにしてスキューが発生し得る。
図12及び図13は紙幣収納状態の説明図、図14は紙幣に発生するスキューの説明図である。
図12に示すように、収納部200には、複数枚の紙幣BNが集積収納可能である。集積収納されている複数枚の紙幣BNは、パンタグラフ202によって第1搬送ガイド201a側に押圧される。このとき、その紙幣BNは、第1搬送ガイド201aから突出する一対のキックローラ203に押し付けられるため、図12及び図13に示したように、キックローラ203間には第1搬送ガイド201a側へ盛り上がる膨らみ300が発生する場合がある。この膨らみ300は、集積枚数が多くなるほど大きくなる傾向がある。紙幣BNは、このような膨らみ300が発生している状態でキックローラ203によって束になって繰り出され、フィードローラ204と阻止ローラ205との接触部の方に送られていく。
しかし、繰り出される紙幣BNの束にこのような膨らみ300が発生していると、フィードローラ204と阻止ローラ205との接触部に進入する前に、フィードローラ204や阻止ローラ205との衝突が起こりやすく、また紙幣BN間に生じる摩擦により、接触部に進入する最前面紙幣BNaの負荷バランスが崩れ、スキューが発生する場合がある。負荷バランスの崩れた状態でフィードローラ204と阻止ローラ205との接触部に進入した最前面紙幣BNaは、図14に示すように、スキューが発生した状態で搬送路103に搬出されていってしまうことになる。
搬送路103は、通常、搬送する紙幣BNの幅に対して一定の余裕を持たせただけの通路幅で構成されているため、スキューが発生した場合には、紙幣BNが装置内で詰まってしまう等の問題を引き起こすおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、紙幣のスキューの発生を抑制することのできる紙幣処理装置を提供することを目的とする。また、そのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、紙幣が収納される収納部と、前記収納部に収納された紙幣をガイドするガイド部材と、前記収納部に収納された紙幣を前記ガイド部材側に押圧する押圧手段と、前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記押圧手段によって押圧された紙幣を繰り出す一対の第1ローラと、前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1ローラで繰り出される紙幣を搬送する一対の第2ローラと、一対の前記第2ローラにそれぞれ周接して対向配置され、前記第2ローラで搬送される紙幣を1枚に分離する一対の第3ローラと、前記ガイド部材に設けられ、前記第1ローラによって前記第2,第3ローラ側に繰り出される紙幣の前記ガイド部材に対する高さを調整する調整部材と、を有することを特徴とする紙幣処理装置が提供される。また、このような紙幣処理装置を備えた金銭処理機が提供される。
このような紙幣処理装置によれば、押圧手段が、収納部の紙幣をガイド部材側に押圧し、ガイド部材に設けた一対の第1ローラが、押圧された紙幣を周接する各一対の第2,第3ローラ側に繰り出し、調整部材が、第1ローラで繰り出される紙幣のガイド部材に対する高さを調整する。押圧手段による押圧で、たとえ第1ローラで繰り出される紙幣にガイド部材側への膨らみ等の変形が発生していた場合であっても、その紙幣のガイド部材に対する高さが調整部材によって調整されるため、第1ローラで繰り出された紙幣が円滑に第2,第3ローラの接触部へと導かれるようになる。
本発明では、繰り出す紙幣の高さを調整する調整部材を設けるようにした。これにより、紙幣搬送時のスキューの発生を抑制し、紙幣詰まりの発生を抑えることが可能になる。その結果、高性能・高信頼性の紙幣処理装置、及びそのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機を実現することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、紙幣処理装置の概略について説明する。
図1は紙幣処理装置の概略構成図である。
紙幣処理装置1は、紙幣が投入される入金口2、及び釣銭紙幣等を払い出す出金口3、及び入・出金紙幣が搬送される搬送路4を有している。この搬送路4の途中には、搬送路4内に進退する振り分けゲート5a、投入された紙幣の真偽を鑑別する鑑別部6、及び紙幣の金種を判別する金種判別部7が設けられている。さらに、搬送路4の途中には、搬送路4内に進退して搬送紙幣を所定の収納庫8に振り分ける振り分けゲート5b,5c,5dが設けられている。また、搬送路4を搬送される紙幣の通過、収納庫8からの紙幣の搬出や紙幣の収納を検知するため、要所に複数のセンサ9が設けられている。
この紙幣処理装置1には、収納庫8として、例えば、千円紙幣のみが収納される千円収納庫8a、千円紙幣以外の紙幣(二千円紙幣、五千円紙幣、一万円紙幣)が収納される混合収納庫8b、及びその混合収納庫8bの五千円紙幣を釣銭として払い出せるように二千円紙幣と一万円紙幣を移送する或いは釣銭として払い出す千円紙幣や五千円紙幣の精査を行うための精査庫8cが設けられている。なお、このほか、混合収納庫8bの位置に、五千円紙幣のみが収納される五千円収納庫を配置し、精査庫8cの位置に、投入された二千円紙幣及び一万円紙幣を収納する混合収納庫を配置する構成とすることもできる。
また、紙幣処理装置1の入・出金口2,3側には、収納庫8に収納された紙幣が移送されて回収される回収庫10が設けられている。
このような紙幣処理装置1において、入金口2に投入された紙幣は、搬送路4を搬送され、まず鑑別部6でその真偽が鑑別される。鑑別部6で真札と鑑別された紙幣は、さらに奥へと搬送され、また、偽札と鑑別された紙幣は、逆方向に搬送されて、振り分けゲート5aが搬送路4内に進入することによって出金口3側に振り分けられ、出金口3へと戻される。真札と鑑別された紙幣は、続いて金種判別部7でその金種が判別される。
上記のように収納庫8として千円収納庫8a、混合収納庫8b及び精査庫8cを配置した場合、金種判別部7で千円紙幣と判別された紙幣は、振り分けゲート5dが搬送路4内に進入することによって振り分けられ、千円収納庫8aに収納される。判別結果が千円紙幣以外の紙幣である場合には、その紙幣は、さらに搬送路4を搬送されて、混合収納庫8bに収納される。混合収納庫8bに収納された紙幣のうち、釣銭として使用しない、例えば二千円紙幣及び一万円紙幣は、適当なタイミングで精査庫8cに移送される。この場合、混合収納庫8bから搬出された紙幣は、搬送路4を入金時と逆方向に搬送され、振り分けゲート5cが搬送路4内に進入することによって振り分けられて、精査庫8cに収納される。
釣銭の払い出しが必要になった場合には、所定金額の千円紙幣或いは五千円紙幣がそれぞれ千円収納庫8a又は混合収納庫8bから搬出され、搬送路4を入金時と逆方向に搬送される。そして、振り分けゲート5aが搬送路4に進入することによって出金口3側に振り分けられ、出金口3から払い出される。
千円収納庫8a、混合収納庫8b及び精査庫8cに収納されている紙幣は、必要に応じて回収庫10に移送され、回収される。千円収納庫8a、混合収納庫8b及び精査庫8cから搬出された紙幣は、搬送路4を入金時と逆方向に搬送され、振り分けゲート5bが搬送路4内に進入することによって回収庫10側に振り分けられ、回収庫10に移送される。なお、精査庫8cの紙幣は、例えば、搬送路4への搬出後に混合収納庫8b側に搬送させて一旦停止させ、そこから回収庫10側に搬送させたり、或いは一旦混合収納庫8bに移送した後に回収庫10に移送したりすることができる。
なお、混合収納庫8bの位置に五千円収納庫を配置し、精査庫8cの位置に二千円紙幣及び一万円紙幣を収納する混合収納庫を配置した場合には、金種判別部7での判別結果に応じ、五千円紙幣はさらに搬送されて五千円収納庫に収納され、二千円紙幣及び一万円紙幣は入金時と逆方向に搬送されて混合収納庫に収納されることになる。釣銭の払い出し時には、千円紙幣及び五千円紙幣を収納している収納庫8からそれぞれ、所定金額分の紙幣が搬出され、出金口3から払い出される。
このような構成を有する紙幣処理装置1が、硬貨の入・出金処理を行う硬貨処理装置等と共に搭載されて、POS等の上位機種に接続される金銭処理機が構成される。
次に、上記構成を有する紙幣処理装置1の収納庫8について説明する。
図2は収納庫の概略側面図、図3は収納庫の概略平面図、図4は収納庫の要部斜視図である。
収納庫8は、図2及び図3に示すように、複数枚の紙幣BNを集積して収納可能な収納部20、及び紙幣のガイド部材である第1,第2搬送ガイド21a,21bを有している。第1,第2搬送ガイド21a,21bは、側板29a及び底板29bの内部に配置されている。第1搬送ガイド21aの対向位置で第2搬送ガイド21bの下部には、収納部20に収納されている紙幣BNを第1搬送ガイド21a側に押圧するパンタグラフ22が配置されている。
第1搬送ガイド21aには、図2から図4に示すように、収納部20に収納され、パンタグラフ22によって押圧された紙幣BNを、搬送路4側へ繰り出す一対のキックローラ23が設けられている。これら一対のキックローラ23は、軸23aに軸支されて回転可能に構成され、例えば、通常の繰り出し動作で紙幣BNにスキューを発生させたり破損させたりしないような適切な一定の間隔で配置されるように設計される。
さらに、第1搬送ガイド21aには、キックローラ23による紙幣BNの繰り出し方向に、繰り出された紙幣BNを搬送路4へ搬出する一対のフィードローラ24が設けられている。また、第2搬送ガイド21bには、その一対のフィードローラ24の対向位置に、それぞれの外周面に接触するように一対の阻止ローラ25が配置されている。フィードローラ24及び阻止ローラ25は、それぞれ軸24a,25aに軸支され、紙幣BNの搬出・収納に応じて所定方向に回転可能に構成されている。ただし、阻止ローラ25は、紙幣BNの搬出の際には停止状態とされる。
収納庫8では、キックローラ23によって複数枚の紙幣BNが束になって繰り出される場合があるが、そのような紙幣BNの束のうちの1枚が、フィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30において分離され、搬送路4へ搬出されるようになっている。
また、この収納庫8の第1搬送ガイド21aには、図2から図4に示したように、フィードローラ24で挟まれた領域であって、キックローラ23によって繰り出された紙幣BNがフィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30に進入する直前の位置に、テーパブロック26が設けられている。テーパブロック26は、キックローラ23側からフィードローラ24側に向かって次第に高くなるテーパ面26aと、フィードローラ24側から搬送路4側に向かって次第に低くなるテーパ面26bとを有するように形成されている。そして、このテーパブロック26の突端の高さは、第1搬送ガイド21aからフィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30までの高さHに合わせられている。
このような構成を有する収納庫8における紙幣搬出・収納動作について説明する。
まず、次の図5及び図6を参照して紙幣搬出動作について説明する。
図5は紙幣搬出時の収納庫の概略側面図、図6は紙幣搬出時の収納庫の概略平面図である。
収納庫8から搬送路4への紙幣BNの搬出時には、紙幣BNがパンタグラフ22によって押圧されている状態で、まずキックローラ23が図5中反時計回り方向(矢印方向)に回転し、押圧されている紙幣BNがフィードローラ24側に繰り出される。上記図2から図4に示したように収納部20に複数枚の紙幣BNが集積収納されているときには、この図5に示したように、通常はその複数枚の紙幣BNのうちの一部がそれらの間に生じる摩擦等により束になって繰り出されていく。そして、このように束になって繰り出された複数枚の紙幣BNが、図5中反時計回り方向(矢印方向)に回転させたフィードローラ24と停止した阻止ローラ25の方向に繰り出されていく。
このようにして繰り出されていく紙幣BNの束には、第1搬送ガイド21aから突出する一対のキックローラ23へのパンタグラフ22による押圧により、特に集積枚数が多いときに、キックローラ23間に第1搬送ガイド21a側への膨らみが発生しやすい(図12参照)。そのような膨らみが発生している状態で紙幣BNがキックローラ23でフィードローラ24側に繰り出されていった場合でも、この収納庫8では、フィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30の直前に配置したテーパブロック26により、そのような膨らみが紙幣BNの搬出に及ぼす影響が低減される。
すなわち、膨らみの発生した紙幣BNの束がキックローラ23によって繰り出されたとしても、その膨らみの発生した部分は、テーパブロック26のテーパ面26aに沿って繰り出されていくことになる。発生していた膨らみは、紙幣BNのフィードローラ24側への繰り出しに伴い、そのテーパ面26aにおいて矯正されていく。そして、図6に示したように、繰り出される紙幣BNのうち、最前面紙幣BNaの先端は、繰り出しに伴ってテーパ面26aを案内されていくことで、フィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30の直前においては、接触部30の高さHと同じ高さ(或いはほぼ同じ高さ)に調整されるようになる。
このような状態にすると、その直後に、最前面紙幣BNaの先端を、一対ずつあるフィードローラ24と阻止ローラ25との2箇所の接触部30に同じタイミングで進入させることが可能になる。膨らみが発生したまま紙幣BNが接触部30に進入していくと、フィードローラ24や阻止ローラ25との衝突のほか、紙幣BN間に生じる摩擦により、最前面紙幣BNaの左右が異なるタイミングで2箇所の接触部30に進入し、その負荷バランスが崩れ、スキューが発生するおそれがある。接触部30への進入直前の位置にこのようにテーパブロック26を設けることにより、紙幣BNの束の膨らみに起因したスキューの発生を効果的に抑制することができるようになる。
最前面紙幣BNaは、このようにして接触部30で他の紙幣BNから1枚だけに分離されて接触部30を通過していき、例えば阻止ローラ25の側部等に配置した図示しない振り分けゲートによって搬送路4の所定方向に搬出され、搬送路4に設けた搬送ローラ27,28等を用いて出金口3等に搬送される。
後続の紙幣BNもこれと同様にして搬送路4に搬出することができる。また、キックローラ23間に上記のような膨らみが発生していないような場合でも、その繰り出しがテーパブロック26によって阻害されることはなく、紙幣BNを円滑にフィードローラ24側へ繰り出すことができる。
続いて、上記図2を参照して紙幣収納動作について説明する。
収納庫8への新たな紙幣の収納時には、まず、図示しないプッシャ機構により、既に収納されている紙幣BNとパンタグラフ22が第1搬送ガイド21aと離間する方向に押し戻され、収納部20の紙幣BNと第1搬送ガイド21aとの間に新たな紙幣を収納するためのスペースが確保される。
このような状態の収納庫8に対し、入金口2等から紙幣が搬送されてくる。搬送紙幣は、搬送路4に設けた搬送ローラ27,28及び図示しない振り分けゲートにより、接触部30に進入する。その際、フィードローラ24は、例えば図2中時計回り方向に回転され、阻止ローラ25は、図2中反時計回り方向に回転される。それにより、搬送紙幣は、フィードローラ24と阻止ローラ25によって、予め収納部20に確保されているスペースに取り込まれる。接触部30の下にはテーパブロック26が設けられているが、搬送路4側にテーパ面26bを形成しているため、このテーパブロック26によって収納部20への紙幣の取り込みが阻害されることはなく、紙幣は搬送路4から円滑に収納部20のスペースへと取り込まれる。
その後は、先に収納されていた紙幣BNを押し戻していたプッシャ機構が退避し、再びパンタグラフ22により、新たに収納された紙幣を追加した紙幣BNが第1搬送ガイド21a側に押圧される。
なお、繰り出す紙幣BNの高さを調整する調整部材としては、上記のテーパブロック26のような断面三角形状のもののほか、同様にキックローラ23側とフィードローラ24側にそれぞれテーパ面を有する断面台形状のもの等も用いることができる。また、このような調整部材として、接触部30の手前からキックローラ23付近まで延びる、より長いものを用いることも可能である。ただし、このように調整部材を長く構成する場合には、調整部材と繰り出される紙幣BNとの間に生じる摺動摩擦が繰り出し動作に与える影響にも留意する。
以上説明したように、第1搬送ガイド21aの、キックローラ23によって繰り出された紙幣BNがフィードローラ24と阻止ローラ25との接触部30に進入する直前の位置に、突端の高さを接触部30までの高さHに合わせたテーパブロック26を設ける。これにより、キックローラ23間に膨らみが発生しているような紙幣BNを繰り出す場合にも、接触部30への進入直前の最前面紙幣BNaの先端をその高さHに合わせることができ、そのような膨らみに起因したスキューの発生を効果的に抑制することができる。その結果、紙幣処理装置1における紙幣詰まりの発生を抑え、紙幣詰まりが発生していたならばそれを正常状態に復帰させるまでに要したであろう時間を省くことが可能になる。これにより、高性能で高信頼性の紙幣処理装置1、及びそのような紙幣処理装置1を備えた金銭処理機を得ることが可能になる。
なお、紙幣BNを第1搬送ガイド21a側に押圧する手段は、上記のようなパンタグラフ22に限定されるものではなく、モータやばね等を利用した様々な押圧機構を用いることが可能である。
また、以上の説明では、キックローラ23、フィードローラ24及び阻止ローラ25をそれぞれ一対ずつ設ける構成としたが、それらの数は一対ずつに限定されるものではない。繰り出す紙幣BNが押圧されることによって所定キックローラ間に膨らみが発生するような場合には、適宜、上記テーパブロック26のような調整部材を配置することが可能である。
また、上記テーパブロック26のような調整部材は、第1搬送ガイド21aと別体で形成しておいて第1搬送ガイド21aに取り付ける構成のほか、予め第1搬送ガイド21aと一体で形成しておく構成としてもよい。
紙幣処理装置の概略構成図である。 収納庫の概略側面図である。 収納庫の概略平面図である。 収納庫の要部斜視図である。 紙幣搬出時の収納庫の概略側面図である。 紙幣搬出時の収納庫の概略平面図である。 紙幣処理装置の概念図である。 収納庫の一例の概略側面図である。 収納庫の一例の概略平面図である。 紙幣搬出動作の説明図(その1)である。 紙幣搬出動作の説明図(その2)である。 紙幣収納状態の説明図(その1)である。 紙幣収納状態の説明図(その2)である。 紙幣に発生するスキューの説明図である。
符号の説明
1,100 紙幣処理装置
2,101 入金口
3,102 出金口
4,103 搬送路
5a,5b,5c,5d 振り分けゲート
6,104 鑑別部
7,105 金種判別部
8,106 収納庫
8a 千円収納庫
8b 混合収納庫
8c 精査庫
9 センサ
10 回収庫
20,200 収納部
21a,201a 第1搬送ガイド
21b,201b 第2搬送ガイド
22,202 パンタグラフ
23,203 キックローラ
23a,24a,25a 軸
24,204 フィードローラ
25,205 阻止ローラ
26 テーパブロック
26a,26b テーパ面
27,28,206 搬送ローラ
29a,207a 側板
29b,207b 底板
30 接触部
300 膨らみ
BN,BNa 紙幣
H 高さ

Claims (6)

  1. 紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置において、
    紙幣が収納される収納部と、
    前記収納部に収納された紙幣をガイドするガイド部材と、
    前記収納部に収納された紙幣を前記ガイド部材側に押圧する押圧手段と、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記押圧手段によって押圧された紙幣を繰り出す一対の第1ローラと、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1ローラで繰り出される紙幣を搬送する一対の第2ローラと、
    一対の前記第2ローラにそれぞれ周接して対向配置され、前記第2ローラで搬送される紙幣を1枚に分離する一対の第3ローラと、
    前記ガイド部材に設けられ、前記第1ローラによって前記第2,第3ローラ側に繰り出される紙幣の前記ガイド部材に対する高さを調整する調整部材と、
    を有することを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記調整部材は、前記ガイド部材の前記第2ローラで挟まれた領域であって、前記第1ローラによって繰り出された紙幣が、前記第2,第3ローラの接触部に進入する直前の位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記調整部材の前記ガイド部材に対する高さは、前記第2,第3ローラの接触部までの高さであることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  4. 前記調整部材は、前記第1ローラ側から前記第2,第3ローラ側に向かって次第に高くなるテーパ面を有することを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  5. 前記調整部材は、前記第2,第3ローラ側から前記第1ローラと反対の側に向かって次第に低くなるテーパ面を有することを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  6. 紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置を備えた金銭処理機において、
    紙幣が収納される収納部と、
    前記収納部に収納された紙幣をガイドするガイド部材と、
    前記収納部に収納された紙幣を前記ガイド部材側に押圧する押圧手段と、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記押圧手段によって押圧された紙幣を繰り出す一対の第1ローラと、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1ローラで繰り出される紙幣を搬送する一対の第2ローラと、
    一対の前記第2ローラにそれぞれ周接して対向配置され、前記第2ローラで搬送される紙幣を1枚に分離する一対の第3ローラと、
    前記ガイド部材に設けられ、前記第1ローラによって前記第2,第3ローラ側に繰り出される紙幣の前記ガイド部材に対する高さを調整する調整部材と、
    を有する紙幣処理装置を備えたことを特徴とする金銭処理機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016084215A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 富士電機株式会社 紙葉類収納装置
JP2016085618A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 富士電機株式会社 紙葉類収納繰出装置
CN113888794A (zh) * 2021-12-08 2022-01-04 恒银金融科技股份有限公司 一种具有单张剔除、单张回收功能的取款机芯及工作方法

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