JP6064791B2 - 媒体繰出装置及び媒体処理装置 - Google Patents

媒体繰出装置及び媒体処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6064791B2
JP6064791B2 JP2013115214A JP2013115214A JP6064791B2 JP 6064791 B2 JP6064791 B2 JP 6064791B2 JP 2013115214 A JP2013115214 A JP 2013115214A JP 2013115214 A JP2013115214 A JP 2013115214A JP 6064791 B2 JP6064791 B2 JP 6064791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
pickup roller
banknote
bill
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013115214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014234248A (ja
Inventor
悟 岩▲崎▼
悟 岩▲崎▼
貴元 横手
貴元 横手
利谷 一
一 利谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2013115214A priority Critical patent/JP6064791B2/ja
Priority to PCT/JP2014/060755 priority patent/WO2014192450A1/ja
Publication of JP2014234248A publication Critical patent/JP2014234248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6064791B2 publication Critical patent/JP6064791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H1/00Supports or magazines for piles from which articles are to be separated
    • B65H1/02Supports or magazines for piles from which articles are to be separated adapted to support articles on edge
    • B65H1/025Supports or magazines for piles from which articles are to be separated adapted to support articles on edge with controlled positively-acting mechanical devices for advancing the pile to present the articles to the separating device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H7/00Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles
    • B65H7/02Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors
    • B65H7/06Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/10Mechanical details
    • G07D11/14Inlet or outlet ports
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2405/00Parts for holding the handled material
    • B65H2405/20Cassettes, holders, bins, decks, trays, supports or magazines for sheets stacked on edge
    • B65H2405/21Parts and details thereof
    • B65H2405/212Parts and details thereof end supports
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2511/00Dimensions; Position; Numbers; Identification; Occurrences
    • B65H2511/40Identification
    • B65H2511/417Identification of state of the machine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2515/00Physical entities not provided for in groups B65H2511/00 or B65H2513/00
    • B65H2515/30Forces; Stresses
    • B65H2515/34Pressure, e.g. fluid pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/19Specific article or web
    • B65H2701/1912Banknotes, bills and cheques or the like

Description

本発明は媒体繰出装置及び媒体処理装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
紙幣入出金部としては、ビルプレスにより紙幣をピックアップローラに押し付けた上で当該ピックアップローラを回転させることより、紙幣を繰り出すものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2010−108159公報 特開2011−118487公報
現金自動取引装置においては、紙幣入出金部から繰り出す紙幣と、当該紙幣に隣接している紙幣との摩擦力や、紙幣の束における長手方向の一端と他端との厚さの違い等、紙幣入出金部に投入された紙幣の束の状態によっては、当該紙幣入出金部から1枚ずつ分離して繰り出す際や、繰り出した後に現金自動取引装置内部において搬送される際に、紙幣がスキューしたり連鎖してしまったりする走行異常が発生してしまう可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を高め得る媒体繰出装置及び媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体繰出装置においては、媒体収容部に投入された紙葉状の媒体を搬送部に繰り出すピックアップローラと、ピックアップローラに対向配置され当該ピックアップローラに媒体を押し付けることにより、ピックアップローラから媒体への押圧力を発生させるビルプレスと、媒体に走行異常が発生する度にピックアップローラに対し離隔する方向へのビルプレスの移動量を大きくするよう、ピックアップローラに対しビルプレスを離隔する方向へ移動させることにより、押圧力を変化させる制御部とを設けるようにした。
この媒体繰出装置は、繰出媒体と繰出隣接媒体との摩擦力を低下させることができ、走行異常を防ぎつつ媒体を繰り出すことができる。
また本発明の媒体処理装置においては、紙葉状の媒体に関する操作を受け付ける操作部と、媒体収容部に投入された媒体を搬送部に繰り出すピックアップローラと、ピックアップローラに対向配置され当該ピックアップローラに媒体を押し付けることにより、ピックアップローラから媒体への押圧力を発生させるビルプレスと、媒体に走行異常が発生する度にピックアップローラに対し離隔する方向へのビルプレスの移動量を大きくするよう、ピックアップローラに対しビルプレスを離隔する方向へ移動させることにより、押圧力を変化させる制御部とを設けるようにした。
この媒体処理装置は、繰出媒体と繰出隣接媒体との摩擦力を低下させることができ、走行異常を防ぎつつ媒体を繰り出して搬送することができる。
本発明によれば、繰出媒体と繰出隣接媒体との摩擦力を低下させることができ、走行異常を防ぎつつ媒体を繰り出すことができる。かくして本発明は、信頼性を高め得る媒体繰出装置及び媒体処理装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 紙幣入出金部の投入ポジションを示す左側面図である。 分離繰出部の構成を示す正面図である。 紙幣入出金部の分離繰出動作を示す左側面図である。 紙幣入出金部の紙幣戻し動作を示す左側面図である。 紙幣入出金部の押圧力緩和動作を示す左側面図である。 紙幣が正常繰出された場合の分離異常検出センサの検出結果を示すタイムチャートである。 紙幣がスキューして繰り出された場合の分離異常検出センサの検出結果を示すタイムチャートである。 スキュー紙幣と分離異常検出センサとの位置関係を示す略線図である。 第1の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 紙幣束の長手方向の厚さが均一な場合のピックアップローラ位置検出センサの検出結果を示すタイムチャートである。 紙幣束の長手方向の厚さが不均一な場合のピックアップローラ位置検出センサの検出結果を示すタイムチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉鎖するようになされている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
以下では、現金自動取引装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、制御部12が各部(シャッタ30、紙幣入出金部16、搬送部24、鑑別部18、一時保留部20、紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ回収庫22)を統轄制御する。
制御部12は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部には、上側に紙幣入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び取引時に顧客が紙幣入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ回収庫22等が設けられている。
紙幣入出金部16は、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。
搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部18の後側と一時保留部20、取忘れ回収庫22及び紙幣入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と紙幣入出金部16、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28とを接続している。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別すると共に、紙幣のスキュー角度及び連鎖等の搬送時走行異常を検出し、その鑑別結果及び検出結果を制御部12へ通知する。
これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定すると共に、検出結果に基づいて押圧力緩和動作(後述する)を紙幣入出金部16に行わせる。
一時保留部20は、入金時に顧客が紙幣入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された正常紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する一方、入金不可と鑑別されたリジェクト紙幣を、所謂後入れ先出しで紙幣入出金部16へ排出する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣収納庫26と、鑑別部18において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納するリジェクト庫28とが設けられている。
紙幣収納庫26は、収納排出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給するようになされている。
[1−3.紙幣入出金部の構成]
図3及び図4に示すように、紙幣入出金部16は主に、紙幣収容部32、ビルプレス34、プールガイド36、分離繰出部37、集積部47及び底板50により構成されている。なお図4においては、ビルプレス34及びプールガイド36のみを図示している。
紙幣収容部32は、紙幣BLを収容する空間であり、プールガイド36、ビルプレス34及び底板50により囲まれて構成され、シャッタ30が後方へ移動することにより外部へ露出する一方、当該シャッタ30が前方へ移動することにより外部から閉鎖される。
分離繰出部37は、ピックアップローラ38、フィードローラ40及びゲートローラ42により構成されている。
ピックアップローラ38R及び38L(以下ではまとめてピックアップローラ38とも呼ぶ)は、紙幣収容部32の前側における底板50の上方において、左右方向に所定の間隔を空けてそれぞれピックアップローラ軸38aR及び38aL(以下ではまとめてピックアップローラ軸38aとも呼ぶ)を中心に回転可能に設けられている。ピックアップローラ38は、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい高摩擦部材が取り付けられている。
ピックアップローラ38は、紙幣BLの繰出時には図3中反時計回り(繰出方向)に回転することにより、底板50上に立位の状態の紙幣BLを搬送部24(図2)側に送り出す一方、搬送部24から紙幣収容部32へ紙幣を戻す紙幣戻しの際には図3中時計回り(紙幣戻し方向)に回転することにより、フィードローラ40及びゲートローラ42によって搬送部24から戻された紙幣BLを紙幣収容部32内に収容する。
フィードローラ40R及び40L(以下ではまとめてフィードローラ40とも呼ぶ)は、ピックアップローラ38に対し紙幣BLの繰出方向の下流側である下側においてフィードローラ軸40aを中心に回転可能に設けられている。
フィードローラ40は、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい高摩擦部材が取り付けられていると共に、円周方向の全周に渡るリング状の溝部が2本並設されている。
フィードローラ40は、紙幣BLの繰出時には図3中反時計回り(繰出方向)に回転することにより、ピックアップローラ38によって送り出された紙幣BLを搬送部24へと繰り出す一方、紙幣戻しの際には図3中時計回り(紙幣戻し方向)に回転することにより、紙幣BLを搬送部24から紙幣収容部32内に戻す。
このピックアップローラ38とフィードローラ40とは、ギア列等の図示しない動力伝達機構で接続されており、フィードローラ40の回転に伴ってピックアップローラ38が同方向に回転する。
ゲートローラ42は、フィードローラ40の後側に対向配置されてゲートローラ軸42aを中心に回転可能に設けてられ、その外周面にはフィードローラ40の溝部と山部に噛合う円周方向の全周に渡るリング状の溝部が1本設けられている。
ゲートローラ42は、紙幣BLの繰出時には回転しないことにより紙幣収容部32から送り出されてきた紙幣BLを1枚ずつ分離する一方、紙幣戻しの際にはフィードローラ40と共に図3中反時計回り(紙幣戻し方向)に回転することにより、紙幣BLを搬送部24から紙幣収容部32内に戻す。
ゲートローラ42及びフィードローラ40の下方には、分離異常検出センサ60R、60C及び60L(以下ではまとめて分離異常検出センサ60とも呼ぶ)が左右方向に1列に並んで等間隔に3個設けられている。
分離異常検出センサ60は、検出光を発光する発光部60aと、当該発光部60aに対向して配置され検出光を受光する受光部60bとから構成されている。
分離異常検出センサ60は、発光部60aが発光した検出光を受光部60bが受光した場合、検出結果として明状態を制御部12へ送出する一方、発光部60aと受光部60bとの間に紙幣が存在することにより検出光が遮られ受光部60bが検出光を受光しなかった場合、検出結果として暗状態を制御部12へ送出する。
制御部12は、分離異常検出センサ60から取得した検出結果に基づき、紙幣収容部32から紙幣を繰り出す際における紙幣のスキューや連鎖等の走行異常である繰出時走行異常を検出する。
ここで、スキューとは、紙幣における搬送方向に対し直交する方向の一方の端部が、他方の端部よりも先行して搬送されてしまうこと、すなわち紙幣の面が延びる面方向に垂直な方向を軸として当該紙幣が回転してしまうことを示している。また、連鎖とは、紙幣が1枚ずつ分離されず、複数枚が連なって搬送されてしまうことを示している。
フィードローラ軸40aには、側面視L字状のピックアップローラ支持レバー46R及び46L(以下ではまとめてピックアップローラ支持レバー46とも呼ぶ)が回動可能に取り付けられている。
ピックアップローラ支持レバー46R及び46Lは、それぞれ上下方向に延びる直線形状の支持部46aR及び46aL(以下ではまとめて支持部46aとも呼ぶ)と、当該支持部の上端部において前方へ屈曲する遮断部46bR及び46bL(以下ではまとめて遮断部46bとも呼ぶ)とが形成されている。
支持部46aR及び46aLは、下端部がフィードローラ軸40aに回転可能に設けられ、上端部がそれぞれピックアップローラ軸38aR及び38aLを回転可能に支持している。
図4に示すように、ピックアップローラ38R及び38Lは、それぞれピックアップローラ支持レバー46R及び46Lの支持部46aR及び46aLの間に配置されている。
ピックアップローラ支持レバー46R及び46Lには、それぞれ圧縮コイルスプリングである圧縮コイルばね48R及び48L(以下ではまとめて圧縮コイルばね48とも呼ぶ)の前端が取り付けられている。
圧縮コイルばね48は、後端が紙幣入出金部16のフレーム等に固定され、前端でピックアップローラ支持レバー46を押圧することにより、ピックアップローラ38を後方へ付勢する。
ピックアップローラ支持レバー46の遮断部46bの前方には、コの字状でその開口を後方に向けた光学式のピックアップローラ位置検出センサ49R及び50L(以下ではまとめてピックアップローラ位置検出センサ49とも呼ぶ)が、左右方向に1列に並んで遮断部46bR及び46aLの移動経路上にそれぞれ1個ずつ設けられている。
ピックアップローラ位置検出センサ49は、ピックアップローラ支持レバー46の遮断部46bに検出部が遮られることにより、ピックアップローラ38の位置を検出し、検出結果を制御部12へ送出する。
具体的には、ピックアップローラ位置検出センサ49は、検出部が物体に遮られていない場合、検出結果として明状態を制御部12へ送出する一方、検出部に遮断部46bが存在する場合、検出結果として暗状態を制御部12へ送出する。
制御部12は、ピックアップローラ位置検出センサ49R及び49Lの両方から検出結果として暗状態を取得すると、ビルプレス34の前方への移動を停止させることにより、ピックアップローラ38から紙幣BLに対し、予め設定された規定通りの押圧力を加える。
プールガイド36は、紙幣収容部32内の紙幣BLの面とほぼ平行な平面である紙幣当接面36aが形成されており、紙幣収容部32の前側において紙幣BLの繰出方向の直交方向(すなわち前後方向)に往復移動可能に構成されている。
プールガイド36は紙幣当接面36aの一部に孔部36bが穿設されており、紙幣BLを繰り出す際、当該孔部36bからピックアップローラ38の外周が紙幣収容部32内に突出する位置まで移動する。
集積部47は、紙幣収容部32の後側において集積ローラ軸44aを中心に回転可能に設けられた集積ローラ44と、当該集積ローラ44の後側に対向配置されプレッシャローラ軸43aを中心に回転可能に設けられたプレッシャローラ43とにより構成されている。
集積部47は、集積ローラ44を図3中時計回り(集積方向)に、プレッシャローラ43を図3中反時計回り(集積方向)にそれぞれ回転させることにより、出金処理で顧客に払い出す紙幣や、入金処理におけるリジェクト紙幣が搬送部24(図2)によって紙幣入出金部16へと搬送されてきた際に、当該紙幣を紙幣収容部32へ集積させる。
集積ローラ軸44aには、ゴム等の弾性部材で形成された舌片52が、左右方向に所定の間隔を空けて例えば4本設けられている。
この舌片52は、集積ローラ44と共に図3中時計回りに回転することにより、紙幣収容部32へ送り出された紙幣の下端部分を叩き、当該紙幣をプールガイド36側に移動させる。
ビルプレス34は、側面視台形状の厚板部材であり、紙幣収容部32の後側においてプールガイド36に対向して設けられており、ビルプレス軸34aを中心に回転可能であると共に、紙幣の繰出方向の直交方向(すなわち前後方向)に往復移動可能に構成されている。
ビルプレス34は、上下方向の中央部分から上端部分にかけて形成された平面状の支持面34bと、当該支持面34bの下端から後方へ傾く平面状の傾斜面34cとが形成されている。
ビルプレス34は、紙幣BLを紙幣収容部32から繰り出す際にはプールガイド36と共にピックアップローラ38側へと移動し、ピックアップローラ38に紙幣BLを押圧する。
かかる構成において、顧客との間で入金取引を行う場合、紙幣入出金部16は、図3に示したように、入出金口5の下方で、プールガイド36とビルプレス34とを、入出金口5の開口よりも狭く且つ顧客の手が入る程度の前後幅で紙幣収容部32を構成するように所定の間隔だけ離間させて配置させ、投入ポジションとする。
続いて紙幣入出金部16は、シャッタ30を開いて入出金口5を開放することにより、顧客に入出金口5から紙幣BLを投入させる。紙幣入出金部16は、図示しないセンサが最後に紙幣BLを投入する顧客の手を検知してから所定時間経過後にシャッタ30を閉じる。
続いて紙幣入出金部16は、図5に示すように、ビルプレス34及びプールガイド36をピックアップローラ38側へ移動させる。このとき、ビルプレス34が紙幣BLを介してピックアップローラ38を前方へ押すことにより、ピックアップローラ支持レバー46がフィードローラ軸40aを中心として図5中時計回りに回動しつつ、圧縮コイルばね48の付勢力に逆らってピックアップローラ38が前方へ移動する。
ピックアップローラ支持レバー46の遮断部46bがピックアップローラ位置検出センサ49の検出部を遮断すると、当該ピックアップローラ位置検出センサ49が検出結果として暗状態を制御部12へ送出する。
制御部12は、ピックアップローラ位置検出センサ49R及び49Lの両方から検出結果として暗状態を取得すると、ビルプレス34の前方への移動を停止させ、繰出ポジションとする。
この繰出ポジションにおいて、ピックアップローラ38がプールガイド36の孔部36bから紙幣収容部32内に突出し、立位の状態で収容されている紙幣BLに当接する。
このように紙幣入出金部16は、ビルプレス34を投入ポジションからピックアップローラ38に向かって移動させて紙幣BLをピックアップローラ38に押し付けることにより、ピックアップローラ38から紙幣BLに対し、予め設定された規定通りの押圧力Fを加える。
このとき、ピックアップローラ38に当接している紙幣BL(以下では繰出紙幣とも呼ぶ)と、当該繰出紙幣の後方に隣接し当該繰出紙幣と接触している紙幣(以下では繰出隣接紙幣)との間には摩擦力が発生する。
続いて紙幣入出金部16は、ピックアップローラ38及びフィードローラ40を繰出方向に回転させることにより、繰出紙幣をフィードローラ40とゲートローラ42との間に送り出し、フィードローラ40とゲートローラ42との間で紙幣BLを1枚ずつ分離させて搬送部24へ繰り出す。
紙幣入出金機10は、紙幣BLを鑑別部18へ搬送して鑑別させ、鑑別結果に応じて紙幣BLを紙幣収納庫26の各収納庫に収納し、入金処理を行う。
分離繰出動作時において、分離異常検出センサ60から取得した検出結果に基づき、紙幣に繰出時走行異常が発生したと制御部12が判断した場合、当該制御部12は、ピックアップローラ38及びフィードローラ40の回転を停止させることにより分離繰出動作を停止させる。
続いて紙幣入出金部16は、図6に示すように、ビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ距離h1だけ移動させることにより紙幣戻しポジションとし、分離された紙幣が戻る空間を確保する。
このとき紙幣入出金部16は、紙幣が搬送部24へ繰り出され際の進行方向後端部が紙幣収容部32に収容されている紙幣から外れる前に、繰り出している紙幣を停止させることにより、当該紙幣を紙幣収容部32に収容されている紙幣に引っ掛けることなく紙幣収容部32に戻すことができる。
紙幣入出金部16は、ゲートローラ42、フィードローラ40及びピックアップローラ38を紙幣戻し方向へ回転させることにより、分離された紙幣を搬送部24から紙幣収容部32へ戻す。
紙幣戻し動作完了後、紙幣入出金部16は、図6に破線で示すように、ビルプレス34をピックアップローラ38に近接する方向へ距離h1だけ移動させることにより図5に示した分離ポジションとする。
続いて紙幣入出金部16は、図7に示すようにビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ僅かに移動させる押圧力緩和動作を行い、紙幣BLをピックアップローラ38に押し付ける力を弱めることにより、ピックアップローラ38から紙幣BLに対し加わる押圧力Fを弱める。これにより繰出紙幣と繰出隣接紙幣との間の摩擦力もまた弱まることとなる。
ここで、ピックアップローラ38から紙幣BLへの押圧力Fが500[gf]である場合、ピックアップローラ38R及び38Lからそれぞれ均等に押圧力が紙幣に加わっているとすると、当該ピックアップローラ38R及び38Lの押圧力FR及びFLはそれぞれ、500[gf]の半分である250[gf]ずつとなる。
例えば500[gf]よりも10%(50[gf])だけ押圧力Fを小さくする場合、ピックアップローラ38R及び38Lの押圧力FR及びFLをそれぞれ、50[gf]の半分である25[gf]ずつ小さくすることとなる。
圧縮コイルばね48R及び48Lそれぞれの1個当たりのばね定数を10[gf/mm]とする場合、押圧力FR及びFLを25[gf]ずつ小さくするためには、ビルプレス34の後方への移動量は2.5[mm]となる。本実施の形態においては、ビルプレス34の移動量kを2.5[mm]とする。
この状態において紙幣入出金部16は、ピックアップローラ38及びフィードローラ40を繰出方向に回転させることにより、繰出時走行異常と判断され一旦紙幣収容部32に戻された繰出紙幣を再び分離して搬送部24に繰り出す分離再開を行なう。
[1−4.走行異常判定方法]
紙幣がスキューすることなく分離繰り出しされた場合、紙幣の進行方向先端側の端部が分離異常検出センサ60R、60C及び60Lをほぼ同時に通過するため、図8に示すように、時点tsにおいて分離異常検出センサ60R、60C及び60Lはほぼ同時に暗状態となる。
その後、そのまま紙幣がスキューすることなく分離された場合、紙幣の進行方向後端側の端部が分離異常検出センサ60R、60C及び60Lをほぼ同時に通過するため、図8に示すように、時点teにおいて分離異常検出センサ60R、60C及び60Lはほぼ同時に明状態となる。
ここで、時点tsから時点teまでの時間である通過時間tpは、紙幣が連鎖することなく分離された場合、紙幣1枚分の短手方向(走行方向)の長さ(以下では紙幣長さlとも呼ぶ)が、紙幣が搬送される予め設定された速度である搬送速度vで搬送された際に要する時間となる。すなわち、通過時間tp=紙幣長さl÷搬送速度vとなる。
制御部12は、分離異常検出センサ60R、60C又は60Lの何れかが暗状態となってから一定時間が経過しても分離異常検出センサ60R、60C又は60Lのうち残りの2個全てが暗状態とならない場合、紙幣がスキューしていると判断する。
具体的には、図10に示すように、分離異常検出センサ60Rと分離異常検出センサ60Lとの左右方向の間隔をセンサ間距離mとし、左右方向に対する紙幣の進行方向先端側の端部である紙幣先端端部BLhの傾きをスキュー角度Θとし、紙幣先端端部BLhが分離異常検出センサ60Rを通過した際の、紙幣先端端部BLhと分離異常検出センサ60Lとの間の、紙幣の進行方向に沿った距離を距離lsとする。
スキュー角度Θが角度Θs以上である場合にスキューであると判断する場合、距離lsは、距離ls=センサ間距離m×tanΘsにより求められる。
図9に示すように、スキューした紙幣の紙幣先端端部BLhが分離異常検出センサ60Rを通過した時点ts1から分離異常検出センサ60Lを通過した時点ts2までの時間である通過時間tspは、通過時間tsp=距離ls÷搬送速度vとなる。
これに距離lsを代入すると、通過時間tspは、通過時間tsp=(センサ間距離m×tanΘs)/搬送速度vにより求められる。
これにより制御部12は、分離異常検出センサ60R、60C又は60Lの何れかが暗状態となってから通過時間tsp以上((センサ間距離m×tanΘs)/搬送速度v)が経過しても分離異常検出センサ60R、60C又は60L全てが暗状態とならない場合、紙幣がスキューしていると判断する。
すなわち制御部12は、時点ts1から時点ts2までの時間の判定値である通過時間tspをスキュー判定値として設定し、実際に要した時間がスキュー判定値以上であった場合、分離繰出動作の際にスキューが発生したと判断する。
また制御部12は、分離異常検出センサ60R、60C及び60Lの全てが暗状態となってから一定時間(例えば1枚分の紙幣を短手方向に沿って搬送する際に要する時間)が経過しても分離異常検出センサ60R、60C及び60Lの全てが明状態とならない場合、紙幣が連鎖していると判断する。
具体的には、現金自動取引装置1において取り扱われる紙幣のうち、搬送方向に沿った長さが最も長い紙幣における搬送方向に沿った長さを最大紙幣長さlmとすると、その紙幣の通過時間である最大紙幣通過時間tmは、最大紙幣通過時間tm=最大紙幣長さlm÷搬送速度vにより求められる。
制御部12は、最大紙幣通過時間tmの例えば1.2倍を連鎖判定値として設定し、実際の通過時間が、この連鎖判定値より大きかった場合、紙幣が連鎖していると判断する。
[1−5.入金処理]
次に、現金自動取引装置1による紙幣の入金処理の具体的な処理手順について、図11のフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機10の制御部12は、顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5のシャッタ30を開いて紙幣収容部32内へ紙幣を投入させる。
制御部12は、記憶部から入金処理プログラムを読み出して実行することにより入金処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御部12は、異常発生カウンタNを”0”で初期化しステップSP2へ移る。異常発生カウンタNとは、入金処理時において走行異常が発生した回数を示している。
ステップSP2において制御部12は、ビルプレス34及びプールガイド36を繰出ポジションに移行して紙幣の分離繰出動作を開始し、ステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部12は、分離異常検出センサ60から取得した検出結果に基づき、紙幣の繰出時走行異常が発生したか否かを判定する。
ステップSP3において否定結果が得られると、このことは紙幣の繰出時走行異常が発生していないため、引き続き分離繰出動作を続行することを表しており、このとき制御部12はステップSP4へ移り、投入された全ての紙幣の分離繰出が終了したか否かを判定する。
ステップSP4において否定結果が得られると、このことは紙幣収容部32内部には紙幣が未だ残留していることを表しており、このとき制御部12はステップSP3へ戻り、引き続き分離繰出動作を続行する。
一方ステップSP4において肯定結果が得られると、このことは紙幣収容部32内部の全ての紙幣の分離繰出が終了したことを表しており、このとき制御部12はステップSP11へ移り、入金処理手順RT1を終了する。
一方ステップSP3において肯定結果が得られると、このことは紙幣の繰出時走行異常が発生したことを表しており、このとき制御部12はステップSP5へ移り、分離繰出動作を停止し、ステップSP6へ移る。
ステップSP6において制御部12は、異常発生カウンタNを1だけ加算し、ステップSP7へ移る。
ステップSP7において制御部12は、図6に示したように、ビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ距離h1だけ移動させることにより分離戻しポジションとし、ステップSP8へ移る。
ステップSP8において制御部12は、分離された紙幣を紙幣収容部32へ戻し、ステップSP9へ移る。
ステップSP9において制御部12は、ビルプレス34をピックアップローラ38へ近接する方向へ距離h1だけ移動させることにより、ピックアップローラ38へ向けて紙幣を押圧し、ステップSP10へ移る。
ステップSP10において制御部12は、図7に示したように、ビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ移動量k×異常発生カウンタNだけ移動させることにより、ピックアップローラ38が紙幣を押圧する押圧力を弱め、ステップSP2へ戻って分離繰出動作を再開する。
このように制御部12は、繰出時走行異常が発生し異常発生カウンタNが大きくなるほどビルプレス34のピックアップローラ38から離隔する方向への移動量を大きくすることにより、ビルプレス34の戻り量を、繰出時走行異常が発生した後の分離再開の度毎に段階的に増やす。
これにより制御部12は、繰出時走行異常が発生する度に徐々に繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力を弱めていくことにより、繰出紙幣を繰出隣接紙幣から分離し易くすることができる。
[1−6.動作及び効果]
以上の構成において、紙幣入出金機10は、直前の分離繰出動作で繰出時走行異常が発生した場合、ピックアップローラ38から紙幣への押圧力を緩めた後に分離繰出動作を再開するようにした。
ここで、連鎖が発生する要因の1つは、繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力が大きいことが考えられる。
これに対し紙幣入出金機10は、繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力を弱め、繰出紙幣を繰出隣接紙幣から分離し易くすることができるため、紙幣の連鎖の発生を抑えることができる。
また、スキューが発生する要因の1つは、繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力が、紙幣の長手方向の一方と他方とで大きく異なることが考えられる。
例えば左側端部の厚さが右側端部の厚さよりも厚い紙幣束がビルプレス34によってピックアップローラ38に押圧される場合、繰出隣接紙幣の左側端部と繰出紙幣の左側端部との摩擦力が、繰出隣接紙幣の右側端部と繰出紙幣の右側端部との摩擦力よりも大きくなるため、分離繰出動作において繰出紙幣の右側端部が先行するようにスキューしてしまう可能性が高くなる。
すなわち右側端部から左側端部までの厚さ(長手方向の厚さ)が一定でなく不均一な紙幣束は、分離繰出動作においてスキューしてしまう可能性が高くなる。
これに対し紙幣入出金機10は、繰出時走行異常が発生した場合、繰出ポジションにおけるビルプレス34の位置を後方へ移動させるようにした。
これにより紙幣入出金機10は、例えば、紙幣束のうち厚さが薄い右側端部に当接するピックアップローラ38Rから紙幣への押圧力の低下を抑えつつ、紙幣束のうち厚さが厚い左側端部に当接するピックアップローラ38Lから紙幣への押圧力を弱めることができる。
これにより紙幣入出金機10は、繰出紙幣と繰出隣接紙幣との長手方向に亘る摩擦力を一定にすることができるため、紙幣のスキューの発生を抑えることができる。
このように紙幣入出金機10は、紙幣の走行に関する状態、すなわち連鎖やスキューに応じてピックアップローラ38に対するビルプレス34の位置を変化させることにより、繰出時走行異常によって引き起こされるジャム等の障害の発生を防止し、安定的に分離繰出動作を行うことができる。
また紙幣入出金機10は、繰出時走行異常が発生する度に徐々に繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力を弱めていくことにより、同一の取引内において同じ繰出時走行異常が繰り返し発生することを防止し、投入された紙幣の受入率を高めることができる。
さらに、紙幣によっては、所謂セキュリティスレッドが形成されている紙幣がある。このような紙幣は、セキュリティスレッドが形成されている部分が、セキュリティスレッドが形成されていない部分よりも厚さが増しているため、複数枚重ねられた際、紙幣束の長手方向の厚さが不均一になる場合がある。
従来は、このような紙幣の分離繰出動作を行った場合、紙幣がスキューしてしまうため現金自動取引装置内部に取り込まず、顧客へ返却してしまう場合があった。
これに対し紙幣入出金機10は、スキューを検出した場合、ピックアップローラ38から紙幣への押圧力を弱めた上で分離再開するようにしたため、セキュリティスレッドが形成されている紙幣であっても、スキューの発生を抑え、正常な紙幣として取り扱うことができる。
また第1センサとしての分離異常検出センサ60は、本来、現金自動取引装置1において取り扱われる紙幣よりも小さい紙幣が投入されたり、紙幣がスキューしていたりしてジャム等を発生させるおそれを検出するために用いられていた。
紙幣入出金機10においては、そのような分離異常検出センサ60の検出結果を用いて、繰出時走行異常を検出した場合に紙幣への押圧力を弱めるようにした。このため紙幣入出金機10は、従来の構成から別途部材を追加することなく、制御方法を変更するだけで良いため、コストの上昇を抑えることができる。
以上の構成によれば、紙幣入出金機10は、媒体収容部としての紙幣収容部32に投入された紙葉状の媒体としての紙幣BLを回転することにより搬送部24に繰り出すピックアップローラ38と、ピックアップローラ38に対向配置され当該ピックアップローラ38に紙幣BLを押し付けることにより、ピックアップローラ38から紙幣BLへの押圧力を発生させるビルプレス34と、紙幣の状態に応じて押圧力を変化させる制御部12とを設けるようにした。
これにより、紙幣入出金機10は、繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力を低下させることができ、走行異常を防ぎつつ紙幣を搬送することができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機及び紙幣入出金部の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比べて、紙幣入出金機110の紙幣入出金部116及び制御部112が紙幣入出金機10の紙幣入出金部16及び制御部12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
制御部112は、紙幣入出金部16から正常に分離繰り出しされた紙幣を鑑別部18において鑑別させる。ここで、分離異常検出センサ60を紙幣が通過する際には繰出時走行異常が検出されなくても、紙幣の進行方向後端部が紙幣収容部32に収容されている紙幣から外れ、その後鑑別部18まで搬送された際に、鑑別部18が、スキューや連鎖等の走行異常である搬送時走行異常を検出する場合がある。
一旦搬送時走行異常が検出された場合、紙幣収容部32に収容されている紙幣における繰出紙幣と繰出隣接紙幣との摩擦力との違い等により、後続の紙幣においても鑑別部18において搬送時走行異常が検出される可能性が高い。
これに対し紙幣入出金機110は、鑑別部18において搬送時走行異常が検出された場合、図7に示したようにビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ僅かに移動させ紙幣BLをピックアップローラ38に押し付ける力を弱めることにより、ピックアップローラ38から紙幣BLに対し加わる押圧力を弱めるようにする。
これにより紙幣入出金機110は、鑑別部18において紙幣が搬送時走行異常と検出された場合においても、後続の未分離紙幣が走行異常となる可能性を低下させることができる。
[2−2.入金処理]
次に、現金自動取引装置101による紙幣の入金処理の具体的な処理手順について、図12のフローチャートを用いて詳細に説明する。
入金処理手順RT2は、入金処理手順RT1(図11)と比べて、ステップSP21、SP22及びSP23が追加されている点が異なっているため、以下ではステップSP21、SP22及びSP23について主に説明する。
ステップSP3において紙幣の繰出時走行異常が発生していないと判定した場合、制御部112はステップSP21へ移り、鑑別部18において搬送時走行異常が検出されたか否かを判定する。
ステップSP21において否定結果が得られると、このことは紙幣の繰出時走行異常及び搬送時走行異常が発生していないため、引き続き分離繰出動作を続行することを表しており、このとき制御部112はステップSP4へ移り、投入された全ての紙幣の分離繰出が終了したか否かを判定する。
一方ステップSP21において肯定結果が得られると、このことは紙幣の搬送時走行異常が発生したことを表しており、このとき制御部112はステップSP22へ移り、異常発生カウンタNを1だけ加算し、ステップSP23へ移る。
ステップSP23において制御部112は、ビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ移動量k×異常発生カウンタNだけ移動させることにより、ピックアップローラ38が紙幣を押圧する押圧力を弱め、ステップSP3へ戻って次の紙幣の分離繰出動作を開始する。
以上のように紙幣入出金機110は、第2センサとしての鑑別部18において搬送時走行異常が検出された場合、ピックアップローラ38から紙幣BLに対し加わる押圧力を弱めるようにした上で、後続の紙幣を繰り出すようにした。
これにより紙幣入出金機110は、繰出時走行異常と検出されずに紙幣が鑑別部18へ搬送され、鑑別部18において搬送時走行異常と検出された場合においても、後続の未分離紙幣の走行異常によって引き起こされるジャム等の障害の発生を防止し、安定的に分離繰出動作を行うことができる。
その他第2の実施の形態による紙幣入出金部116は、第1の実施の形態による紙幣入出金部16とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.紙幣入出金機及び紙幣入出金部の構成]
図1及び図2に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比べて、紙幣入出金機210の紙幣入出金部216及び制御部212が紙幣入出金機10の紙幣入出金部16及び制御部12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
上述したように、紙幣収容部32に投入された紙幣束の長手方向の厚さが不均一な紙幣束は、その後の分離繰出動作においてスキューしてしまう可能性が高くなる。
新券の紙幣束のように、長手方向の厚さが均一な紙幣束がビルプレス34によってピックアップローラ38に押圧される場合、ピックアップローラ支持レバー46の遮断部46bR及び46bLはそれぞれピックアップローラ位置検出センサ49R及び49Lをほぼ同時に遮るため、図13に示すように、時点tsにおいてピックアップローラ位置検出センサ49R及び49Lはほぼ同時に暗状態となる。
一方、長手方向の厚さが不均一な紙幣束がビルプレス34によってピックアップローラ38に押圧される場合、ピックアップローラ支持レバー46の遮断部46bR及び46bLがそれぞれピックアップローラ位置検出センサ49R及び49Lを遮るタイミングに時間差が発生する。
すなわち、例えば紙幣束の右側端部の方が左側端部よりも厚さが厚い場合、遮断部46bLがピックアップローラ位置検出センサ49Lを遮る時点よりも先に、遮断部46bRがピックアップローラ位置検出センサ49Rを遮る。
このため、図14に示すように、時点ts1においてピックアップローラ位置検出センサ49Rが暗状態になってからある程度の時間が経過した時点ts2においてピックアップローラ位置検出センサ49Lが暗状態となる。
制御部212は、時点ts1から時点ts2までの時間の判定値をスキュー判定値tspとして設定し、実際の時間差がスキュー判定値tsp以上であった場合、分離繰出動作の際、スキューが発生する可能性が高いと判断する。
すなわち制御部212は、ピックアップローラ位置検出センサ49R又は49Lの一方が暗状態となってからスキュー判定値tspが経過してもピックアップローラ位置検出センサ49R又は49Lの他方が暗状態とならない場合、その後の分離繰出動作の際、スキューが発生する可能性が高いと判断する。
このとき制御部212は、ビルプレス34をピックアップローラ38から離隔する方向へ所定量だけ移動させることによりピックアップローラ38から紙幣への押圧力を弱めた後に、紙幣を1枚ずつ分離させる。
このように紙幣入出金機210は、分離繰出動作を開始する前に、投入された紙幣束が、分離繰出動作の際スキューが発生する可能性が高い紙幣束か否かを判断し、スキューが発生する可能性が高い紙幣束であると判断した場合、ピックアップローラ38の押圧力を弱めた後に、紙幣を1枚ずつ分離させるようにした。
これにより紙幣入出金機210は、長手方向の厚さが不均一な紙幣束を分離繰出する際、スキューの発生を未然に防ぐことができる。
その他第3の実施の形態による紙幣入出金部216は、第1の実施の形態による紙幣入出金部16とほぼ同様の作用効果を奏する。
[4.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、繰出時走行異常が発生した場合、紙幣戻しポジションから一旦ビルプレス34を距離h1だけ前方へ一旦移動させた後に、移動量k×異常発生カウンタNだけ後方へ戻すことにより、ピックアップローラ38の押圧力を弱める場合について述べた。
本発明はこれに限らず、紙幣戻しポジションから、距離h1−(移動量k×異常発生カウンタN)だけビルプレス34をピックアップローラ38へ向けて直接移動させても良い。
また上述した実施の形態においては、走行異常が発生する毎に、ビルプレス34の後方への戻り量を段階的に増加させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、走行異常の発生回数に拘わらずビルプレス34の戻り量を一定にしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ビルプレス34を後方へ移動させることにより、ピックアップローラ38から紙幣への押圧力を弱める場合について述べた。本発明はこれに限らず、プールガイド36を前方へ移動させても良い。
特に、紙幣束の厚さが厚い部分がある場合、その部分がプールガイド36に接触し、紙幣とプールガイド36とで摩擦力が発生する場合がある。このような場合においても、プールガイド36を前方へ移動させれば、紙幣とプールガイド36との摩擦力を低減できるため、紙幣を安定的に繰り出すことができる。
さらに本発明においては、搬送時走行異常を検出した際に鑑別部18で検知した紙幣のスキュー角度に基づき、当該スキュー角度が大きい程ビルプレス34を大きく後方へ移動させピックアップローラ38の押圧力を大きく下げる等、スキュー角度に応じてビルプレス34の移動量を変化させても良い。
その場合、走行異常が発生する毎にビルプレス34の後方への戻り量を段階的に増加させる場合と比べて、走行異常が発生した後、短時間で紙幣を正常に走行させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、分離異常検出センサ60を左右方向に1列に並んで3個設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2個又は4個以上の任意の個数設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ピックアップローラ位置検出センサ49を左右方向に1列に並んで2個設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3個以上の任意の個数設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣収容部32に収容された紙幣を下方向に沿って分離繰出する紙幣入出金部16乃至216に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、収容された紙幣を上方向に沿って分離繰出する紙幣収納庫や、前方向に沿って分離繰出する一時保持部等、収容された紙幣を分離繰出する種々の箇所に本発明を適用して良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を短手方向に沿って搬送する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紙幣を長手方向に沿って搬送しても良い。
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態の構成を適宜組み合わせても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1乃至301において、媒体としての紙幣BLを、紙幣入出金部16乃至316から取り込むと共に当該紙幣BLを紙幣入出金機10乃至310内部で搬送し、紙幣入出金部16乃至316に集積して顧客に受け渡す場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体を紙幣入出金部から取り込むと共に当該紙幣BLを紙幣入出金機内部で搬送し、紙幣入出金部に集積して顧客に受け渡す種々の装置に適用しても良い。
また、例えば紙幣BLを入出する紙幣入出金機や紙幣BLを所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ピックアップローラとしてのピックアップローラ38と、ビルプレスとしてのビルプレス34と、制御部としての制御部12、112及び212とによって、媒体繰出装置としての紙幣入出金部16、116及び216を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるピックアップローラと、ビルプレスと、制御部とによって媒体繰出装置を構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、操作部としての接客部3と、ピックアップローラとしてのピックアップローラ38と、ビルプレスとしてのビルプレス34と、制御部としての制御部12、112及び212とによって、媒体処理装置としての紙幣入出金機10、110及び210を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる操作部と、ピックアップローラと、ビルプレスと、制御部とによって媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、媒体を外部から取り込む種々の装置でも利用できる。
1、101、201……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110、210……紙幣入出金機、12、112、212……制御部、16、116、216……紙幣入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……取忘れ回収庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、30……シャッタ、32……紙幣収容部、34……ビルプレス、34a……ビルプレス軸、34b……支持面、34c……傾斜面、36……プールガイド、36a……紙幣当接面、36b……孔部、37……分離繰出部、38……ピックアップローラ、38a……ピックアップローラ軸、40……フィードローラ、40a……フィードローラ軸、42……ゲートローラ、42a……ゲートローラ軸、43……プレッシャローラ、43a……プレッシャローラ軸、44……集積ローラ、44a……集積ローラ軸、46……ピックアップローラ支持レバー、46a……支持部、46b……遮断部、47……集積部、48……圧縮コイルばね、49……ピックアップローラ位置検出センサ、50……底板、52……舌片、60……分離異常検出センサ、60a……発光部、60b……受光部、F……押圧力。

Claims (9)

  1. 媒体収容部に投入された紙葉状の媒体を搬送部に繰り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラに対向配置され当該ピックアップローラに前記媒体を押し付けることにより、前記ピックアップローラから前記媒体への押圧力を発生させるビルプレスと、
    前記媒体に走行異常が発生する度に前記ピックアップローラに対し離隔する方向への前記ビルプレスの移動量を大きくするよう、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させることにより、前記押圧力を変化させる制御部と
    を有する媒体繰出装置。
  2. 前記制御部は、前記媒体収容部から繰り出された前記媒体に走行異常が発生した場合、当該媒体を前記媒体収容部へ戻し、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、当該媒体を再度前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  3. 前記媒体収容部から繰り出された媒体の後端が、前記媒体収容部に収容されている媒体から外れる前に、繰り出された当該媒体の走行異常を検出する第1センサ
    をさらに有し、
    前記制御部は、前記第1センサにおいて繰出時走行異常が検出された場合、媒体を前記媒体収容部へ戻し、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、当該媒体を再度前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  4. 前記制御部は、前記媒体収容部から繰り出された前記媒体に走行異常が発生した場合、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、走行異常が発生した媒体の後続の媒体を前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  5. 後端が前記媒体収容部に収容されている媒体から外れ前記搬送部を搬送された媒体の走行異常を検出する第2センサ
    をさらに有し、
    前記制御部は、前記第2センサにおいて搬送時走行異常が検出された場合、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、走行異常が発生した媒体の後続の媒体を前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  6. 前記制御部は、前記媒体収容部に投入された前記媒体に走行異常が発生する可能性があると判断した場合、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、媒体を前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  7. 前記媒体が前記媒体収容部から繰り出される方向と、当該媒体の面に沿う方向に直交する方向とに直交する幅方向に沿った媒体の束の厚みが均一でない場合、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、媒体を前記媒体収容部から繰り出させる
    請求項に記載の媒体繰出装置。
  8. 紙葉状の媒体に関する操作を受け付ける操作部と、
    媒体収容部に投入された前記媒体を搬送部に繰り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラに対向配置され当該ピックアップローラに前記媒体を押し付けることにより、前記ピックアップローラから前記媒体への押圧力を発生させるビルプレスと、
    前記媒体に走行異常が発生する度に前記ピックアップローラに対し離隔する方向への前記ビルプレスの移動量を大きくするよう、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させることにより、前記押圧力を変化させる制御部と
    を有する媒体処理装置。
  9. 媒体収容部に投入された紙葉状の媒体を搬送部に繰り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラに対向配置され当該ピックアップローラに前記媒体を押し付けることにより、前記ピックアップローラから前記媒体への押圧力を発生させるビルプレスと、
    前記媒体の状態に応じて前記押圧力を変化させる制御部と、
    前記ビルプレスによって前記媒体が押し付けられることにより移動し、前記媒体が前記媒体収容部から繰り出される方向と当該媒体の面に沿う方向に直交する方向とに直交する幅方向に沿って複数個設けられた前記ピックアップローラの位置を検出するピックアップローラ位置検出センサと
    を有し、
    前記制御部は、前記ピックアップローラ位置検出センサにおいて、一方のピックアップローラの位置と、他方のピックアップローラの位置とを検出したタイミングの時間差が規定値以上である場合、前記ピックアップローラに対し前記ビルプレスを離隔する方向へ移動させた後に、媒体を前記媒体収容部から繰り出させる
    媒体繰出装置。
JP2013115214A 2013-05-31 2013-05-31 媒体繰出装置及び媒体処理装置 Active JP6064791B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013115214A JP6064791B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 媒体繰出装置及び媒体処理装置
PCT/JP2014/060755 WO2014192450A1 (ja) 2013-05-31 2014-04-15 媒体繰出装置及び媒体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013115214A JP6064791B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 媒体繰出装置及び媒体処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014234248A JP2014234248A (ja) 2014-12-15
JP6064791B2 true JP6064791B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=51988489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013115214A Active JP6064791B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 媒体繰出装置及び媒体処理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6064791B2 (ja)
WO (1) WO2014192450A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016199380A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 沖電気工業株式会社 媒体処理装置
CN105793902B (zh) * 2015-12-29 2018-11-06 深圳怡化电脑股份有限公司 一种钞票箱及其动态收钞控制方法
JP6506323B2 (ja) * 2017-02-10 2019-04-24 日本金銭機械株式会社 紙葉類処理装置
CN116395231B (zh) * 2023-05-12 2024-01-09 广东环联智能包装集团有限公司 一种采血管贴标装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05745A (ja) * 1991-06-04 1993-01-08 Omron Corp 紙葉類の繰出し操作量調整装置
JPH05151423A (ja) * 1991-11-26 1993-06-18 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣入出金装置の紙幣回収方法
JPH05278902A (ja) * 1992-04-03 1993-10-26 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類分離給送装置
JP4710727B2 (ja) * 2006-06-09 2011-06-29 沖電気工業株式会社 入金紙幣取扱機構
JP2012030939A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 自動原稿送り装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014192450A1 (ja) 2014-12-04
JP2014234248A (ja) 2014-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704027B2 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
WO2012049902A1 (ja) 紙幣入出金機
JP2008015831A (ja) 紙幣処理装置
JP4941526B2 (ja) 紙幣処理装置及びそれに使用するパトロール券
JP2009098835A (ja) 紙幣分離集積機構
WO2013140686A1 (ja) 媒体収納繰出装置及び媒体取引装置
JP6052059B2 (ja) 媒体集積装置及び媒体処理装置
WO2014199711A1 (ja) 媒体保護装置及び媒体分離集積装置
JP6064791B2 (ja) 媒体繰出装置及び媒体処理装置
JP2014047073A (ja) 厚み検出装置及び媒体取引装置
JP6721296B2 (ja) 媒体案内部材及び紙葉類取扱装置
WO2016199520A1 (ja) 厚さ検出装置及び媒体取引装置
JP6225715B2 (ja) 紙幣処理装置及び紙幣取引装置
WO2015040901A1 (ja) 媒体繰出装置及び媒体取引装置
WO2016059824A1 (ja) 媒体集積装置及び媒体取引装置
JP6834248B2 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
JP2002053234A (ja) 紙葉類送出装置
JP6237911B2 (ja) 媒体搬送識別装置及び媒体取引装置
JP6187020B2 (ja) 媒体集積装置及び媒体取引装置
WO2022264741A1 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
JP2012099150A (ja) 紙幣処理装置
JP2018120288A (ja) 媒体処理装置
JP6834472B2 (ja) 媒体分離装置、媒体収納庫及び媒体取引装置
JP2016153331A (ja) 媒体引渡装置
JP2013023308A (ja) 紙葉類取扱装置、および、現金自動取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6064791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150