JP2012030939A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキュー量をリニアに検出してスキュー補正機構にフィードバックすることのできる自動原稿送り装置を提供する。
【解決手段】自動原稿送り装置の給紙トレイにはそれぞれ、原稿の幅方向および高さ方向に可動な横規制板113と上規制板114とが設けられ、横規制板113の側圧および上規制板114の押上量がそれぞれ検出される。給紙動作スタート時点の側圧および押上量を基準値として、通紙動作中の変化量を検出する。そして、これら検出結果からスキュー量をリニアに検出する。
【選択図】図3

Description

この発明は自動原稿送り装置に関し、特に、画像読み取り装置等に搭載される自動原稿送り装置に関する。
複写機などの画像読み取り装置に搭載される自動原稿送り装置は、給紙トレイにセットされた原稿束を1枚ずつ分離し、給紙する構成を有する。その原稿給紙時のスキューを補正する技術として、たとえば特開2009−012907号公報(以下、特許文献1)は、通紙経路上に直交する方向に複数のセンサを設けて、原稿先端が該センサを通過するタイミングの差によるスキュー量を検出し、検出結果をスキュー補正機構にフィードバックする技術を開示している。
スキューを補正する方法として、従来の自動原稿送り装置では、レジストローラまで原稿を搬送してその先端を該ローラに突き当て、ループを形成させることで原稿先端のスキューを補正することがなされていた。
スキューを補正する他の方法として、特開2000−242046号公報(以下、特許文献2)はトレイ上の原稿の高さを検知し、原稿高さに応じた押上板の上下位置を調整する技術を開示している。また、特開平07−125877号公報(以下、特許文献3)は、トレイの左右に設けられた規制板と一体した光学センサを設け、該センサでの検出結果によって搬送ローラでスキューを補正する技術を開示している。
図12は、従来の給紙構成の具体例を示す図である。従来の給紙構成においては、押上板によって積載された原稿束がピックローラ位置まで押し上げられる。そして、その状態でピックローラが回転することによって原稿束から最上面の原稿が1枚ずつ分離され給紙される。また、従来の給紙構成には、原稿束を押上板上にセットする際に原稿束を整列させるための横規制板が備えられる。横規制板は、原稿サイズに合わせて搬送方向と直交する方向に移動可能である。さらに、横規制板には、最大積載枚数を超えないように上規制板が一体型で構成されている。
特開2009−012907号公報 特開2000−242046号公報 特開平07−125877号公報
図13は、スキュー状態を説明するための図である。
特許文献1等に開示されている技術では、図13(A)に表わされたように、いったんスキュー状態となった用紙が直線的に搬送される、つまりスキュー量を維持して搬送されることが想定されている。
ところで、給紙性能を上げるためには、押上板による原稿の押し上げ状態にピックローラをなじませるためにピックローラのガタがある程度必要とされている。原稿給紙時のスキューの発生原因としては、原稿束を1枚ずつ分離し給紙するためのピックローラのがたつき(ガタ)により、圧バランスおよび傾きが安定しないところにある。
この場合、図14に示されたように、給紙部でスキューが発生することになる。詳しくは図を参照して、ピックローラと押上板との状態によって原稿束の最上面の原稿が給紙されるときにスキューが発生すると、横規制板に原稿に端部が支持されているため、図示されるように原稿に膨らみが発生する。この原稿の状態により、横規制板には側圧が加わり、上規制板には上方向の押上力が加わる。そのため、実際にはピックローラの圧バランスが不安定となって、図13(B)に表わされたように、スキュー状態が直線的に搬送されない、つまり搬送に伴ってスキュー量が徐々に拡大したり変動したりすることがある。
したがって、特許文献1等に開示されているような原稿先端でスキュー量を検出する自動原稿送り装置においては、スキュー量が安定した状態で直線的に搬送された場合のみ有効な手段であり、原稿1枚内でスキュー量が増大した場合にはスキュー補正機構へフィードバックする補正値にずれが発生する。その結果、適切なスキュー補正がなされないという問題があった。
また、近年、両面原稿の生産性を向上させる方式として、一経路を通過する原稿の両面を読み取る方式が採用されており、そのような自動原稿送り装置では、裏面を読み取るための読取装置が内蔵されている。その場合、給紙ローラからレジストローラまでの搬送経路距離が最小原稿サイズ以上となり、中間ローラを追加する必要がある。このような構成では、原稿が原稿給紙動作によってスキューした状態のまま中間ローラで保持されることになる。そのため、スキュー量が精度よく検出されずに通常のレジストローラで可能な補正の限界をこえてしまうと、適切にスキューが補正されず、読取画像の品質の劣化につながるという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、スキュー量をリニアに検出してスキュー補正機構にフィードバックすることのできる自動原稿送り装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、自動原稿送り装置は、原稿の搬送方向を挟んで給紙トレイに設けられ、搬送方向に直交する方向に可動な、給紙トレイに積載される原稿の搬送方向に平行な両辺をそろえるための第1の規制部材と、第1の規制部材の、給紙トレイに積載される原稿に向く面に対する圧力を検出し、その圧力に応じた第1の信号を出力するための第1のセンサと、給紙トレイに積載される原稿の給紙トレイ底面からの高さを検出し、その高さに応じた第2の信号を出力するための第2のセンサと、給紙トレイに積載された原稿を一枚ずつ分離して搬送経路に給紙するための給紙手段と、搬送経路内の原稿のスキューを補正するための補正機構と、第1のセンサおよび第2のセンサに接続され、補正機構を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、給紙トレイに積載された原稿の給紙手段での給紙が開始される際の第1の信号および第2の信号をそれぞれ基準値として、原稿の搬送中における第1の信号および第2の信号のそれぞれの基準値からの変化量を検出し、その変化量に応じた補正値で補正機構を制御する。
好ましくは、制御手段は、第1の信号および第2の信号を用いて、給紙トレイ上の原稿の有無を検出する。
好ましくは、自動原稿送り装置は、第1の規制部材の給紙トレイに積載される原稿に向く面側に設けられ、給紙トレイに積載された原稿の高さ方向に可動な、給紙トレイに積載される原稿の量を規制するための第2の規制部材をさらに備え、第2のセンサは、第2の規制部材の給紙トレイ底面からの高さを給紙トレイに積載される原稿の給紙トレイ底面からの高さとして検出する。
好ましくは、第1のセンサは、第1の規制部材の、給紙トレイに積載される原稿に接する面に配される。
より好ましくは、第1のセンサはフィルム状の圧電素子を含む。
好ましくは、制御手段は、第1の信号に示す値の基準値からの変化量および第2の信号の示す値の基準値からの変化量と補正値との対応関係を記憶し、対応関係から補正値を特定する。
好ましくは、制御手段は、第1の信号に示す値の基準値からの変化量と、第2の信号の示す値の基準値からの変化量とを乗じることで補正値を算出する。
好ましくは、補正機構は、搬送経路に沿って設けられた、原稿を搬送するためのローラを含み、制御手段は、補正値に基づいてローラの回転タイミングを調整することで原稿のスキューを補正する。
この発明によると、搬送中の原稿のスキュー量がリニアに検出され、そのスキュー量に応じた補正値がリニアにスキュー補正機構にフィードバックされる。これにより、適切なスキュー補正が実現し、読取画像の品質を向上させることができる。
本実施の形態にかかる自動原稿送り装置(以下、ADF)の構成の具体例を示す図である。 ADFの押上板付近を上方から見た概観の概略図である。 横規制板および上規制板の構成を説明するための図である。 上規制板の構成を説明するための図である。 給紙動作に伴う横規制板に加わる側圧の変化を表わした図である。 給紙動作に伴う上規制板の押上量の変化を表わした図である。 給紙動作に伴う規制板に加わる側圧および上規制板の押上量の変化を示す図である。 スキュー量を検出するための制御装置の機能構成の具体例を示す図である。 制御装置の記憶部に記憶される、横規制板に加わる側圧および上規制板の押上量とスキュー量との関係の具体例を示す図である。 原稿のセット完了を検出する処理を表わすフローチャートである。 スキュー量を算出する処理のを表わすフローチャートである。 従来の給紙構成の具体例を示す図である。 スキュー状態を説明するための図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<自動原稿送り装置の全体構成>
図1は、本実施の形態にかかる自動原稿送り装置(以下、ADF(Auto Document Feeder))100の構成の具体例を示す図である。本実施の形態においてADF100はシートスルータイプの自動原稿送り装置であって、画像読取装置200に搭載されて該原稿読取装置200の読取部に原稿を搬送する。図示された画像読取装置200は、複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ送受信機、またはこれら装置のうちのいずれか2以上の装置の機能を備えた複合機であるMFP(Multi Function Peripheral)などである画像形成装置の一部であってもよい。
詳しくは図を参照して、ADF100は、搬送前の原稿を積載するためのトレイ101と搬送後の原稿を排紙するためのトレイ104とを有し、トレイ101とトレイ104との間に原稿の搬送経路が構成されている。
トレイ101には押上板112が備えられる。押上板112は図示しないモータで駆動されることによってトレイ101面から後述するピックローラ102に向かう方向に上下動する。これにより、トレイ101に積載された原稿束がピックローラ102に向けて押し上げられる。
トレイ101と搬送経路との境界位置にはピックローラ102と一対のさばきローラ103とが備えられる。トレイ101に積載され押上板112によって押し上げられた原稿束は、ピックローラ102により給紙され、一対のさばきローラ103によって1枚ずつ分離されて、搬送経路に送り出される。
以降の説明において、搬送経路の搬送方向、つまりトレイ101からトレイ104に向かう方向のトレイ101側を「搬送方向の上流側」といい、トレイ104側を「搬送方向の下流側」ということもある。また、搬送経路の上流側を「前」、下流側を「後」ということもある。
搬送経路には、搬送方向に沿って搬送経路を挟む一対の中間ローラ105およびレジストローラ106が備えられる。中間ローラ105によって搬送経路上をレジストローラ106まで送り出された原稿は、レジストローラ106によってスキュー補正される。そして、スキュー補正された後の原稿が画像読取装置200の読取位置211へ搬送される。
搬送経路の、画像読取装置200の読取位置211に対応する位置の上流側および下流側に、それぞれ一対の読取ローラ107,108が備えられる。これらローラ対の回転により、搬送されてきた原稿は画像読取装置200の読取位置211を通過して下流側に搬送される。これにより、原稿の、画像読取装置200に向く面が画像読取装置200によって読み取られる。以降の説明において、搬送された原稿の画像読取装置200に向く面を「表面」とも称し、その反対面を「裏面」とも称する。
搬送経路の、読取ローラ108よりも下流側に、搬送される原稿の裏面に撮像部を向けて読取部109が配される。そして、読取部109の下流側に、一対の読取ローラ110が備えられる。読取ローラ108,110の回転により、搬送されてきた原稿は読取部109を通過して下流側に搬送される。これにより、原稿の裏面が読取部109によって読み取られる。
搬送経路とトレイ104との境界位置には排紙ローラ111が備えられる。この排紙ローラ111の回転により、搬送され裏面が読取部109によって読み取られた後の原稿がトレイ104へ排出される。
ADF100は、さらに、各ローラを駆動するためのモータとして、給紙モータM1、読取モータM2、レジストモータM3、および排紙モータM4を備える。給紙モータM1は図示しない給紙クラッチを経てピックローラ102およびさばきローラ103、ならびに中間ローラ105に接続され、これらローラを駆動する。レジストモータM3はレジストローラ106に接続され、該ローラを駆動する。読取モータM2は読取ローラ107,108,110に接続され、これらローラを駆動する。排紙モータM4は排紙ローラ111に接続され、該該ローラを駆動する。
ADF100は、さらに、制御装置150およびメモリ160を備える。制御装置150に含まれる図示しないCPU(Central Processing Unit)はメモリ160に記憶されるプログラムを読み出して実行する。これらモータは制御装置150に電気的に接続されて、制御装置150からの制御信号に従って回転が制御される。
画像読取装置200はたとえばCCD(Charged Coupled Device)方式を採用することができる。この場合、画像読取装置200は、露光ランプLと複数のミラーと読取部としてのCCDセンサ202とを備える。
ADF100において原稿が読取位置211を通過すると、露光ランプLが、原稿の表面を照射する。照射光によって原稿の表面から反射された光はミラー群201に反射されてCCDセンサ202まで導かれ、CCDセンサ202によって受光される。CCDセンサ202は、光電変換により、受光信号をRGBデータに変換して図示しない画像形成部に対して出力する。
図2は、ADF100の押上板112付近を上方から見た概観の概略図である。図を参照して、押上板112には、原稿束を押上板112上にセットする際に原稿束を整列させるための、搬送経路を挟んた一対の横規制板113が備えられ、さらに、横規制板113には、最大積載枚数を超えないように原稿束の厚みを規制するための上規制板114が一体型で構成されている。
<規制板の構成>
図3は、横規制板113および上規制板114の構成を説明するための図である。また、図4は上規制板114の構成を説明するための図である。図3(A)は横規制板113および上規制板114を図1と同じ方向に見た図であり、図3(B)は横規制板113および上規制板114を搬送方向に向かって見た図である。
図3(A)を参照して、横規制板113の、搬送経路との境界位置の一部にフィルム状の圧電素子115が配される。圧電素子115は制御装置150に電気的に接続される。そして、圧電素子115は、横規制板113に加わる原稿の側圧をアナログ検出し、検出信号を制御装置150に入力する。
図3(B)を参照して、上規制板114は横規制板113を貫通して一体型で構成されている。上規制板114は図示されるように上下方向に移動可能である。そのため、スキュー時に膨らんだ原稿によって上規制板114は上方に押し上げられる。なお、上規制板114は、上方向には最大積載枚数以上は移動しない。
横規制板113の、原稿を積載する範囲に向いた面と反対の面側、つまり、他方の横規制板113と向き合う面の反対の面側に、トレイ101底面から上規制板114までの距離を測定するための測距センサ116が備えられる。測距センサ116は制御装置150に電気的に接続される。測距センサ116は、トレイ101底面から上規制板114までの距離で表わされる上規制板114の押上量をアナログ検出し、検出信号を制御装置150に入力する。
測距センサ116の一例としてはトレイ101底面と一致する面上に上規制板114に向かう方向に発光素子および受光素子を備えた赤外線センサが挙げられる。この構成の場合、図4に示されるように、上規制板114は、測距センサ116の発光素子から発光された赤外線を反射するための、一体型に形成された検出面114Aを有する。
<圧力特性>
横規制板113に備えられた圧電素子115に加わる圧力は、原稿がセットされていない状態(エンプティ状態と称する)では出力が「0」となり、原稿がセットされた状態(原稿セット状態と称する)となるとある圧力レベルで安定する。この安定レベルを基準値とする。
図5は、給紙動作に伴う横規制板113に加わる側圧の変化を表わした図である。
図5を参照して、横規制板113に加わる側圧は、原稿セット状態から1枚目の原稿の通紙動作が開始され、その通紙動作と共にスキューが徐々に拡大されると、基準値から徐々に圧力レベルが増大する。
1枚目の給紙動作が完了すると、2枚目の給紙動作が開始するまで待機する状態(紙間待機状態と称する)では、ある圧力レベルで安定する。2枚目以降の基準値としては、1枚目通紙時に2枚目以降の原稿もスキューした状態で待機状態となっている場合もあるため、原稿セット状態時の安定レベルを2枚目以降の基準値とする。
制御装置150は、予め対応関係を記憶しておくことで、圧電素子115から取得した図5の圧力変化に表わされるそれぞれの側圧の変化量をスキュー量に換算することができる。
<押上量特性>
上規制板114に備えられた測距センサ116からの出力は、原稿がセットされていないエンプティ状態では出力が「0」となり、原稿がセットされた原稿セット状態となるとあるセンサレベルで安定する。この安定レベルを基準値とする。
図6は、給紙動作に伴う上規制板114の押上量の変化を表わした図である。
図6を参照して、上規制板114の押上量は、原稿セット状態から1枚目の原稿の通紙動作が開始され、その通紙動作と共にスキューが徐々に拡大されると、基準値から徐々にセンサレベルが増大する。
1枚目の給紙動作が完了すると、2枚目の給紙動作が開始するまで待機する紙間待機状態では、あるセンサレベルで安定する。2枚目以降の基準値としては、1枚目通紙時に2枚目以降の原稿もスキューした状態で待機状態となっている場合もあるため、原稿セット状態時の安定レベルを2枚目以降の基準値とする。
制御装置150は、予め対応関係を記憶しておくことで、測距センサ116から取得した図6の押上量変化に表わされるそれぞれのセンサレベルの変化量をスキュー量に換算することができる。
<原稿通紙状態の紙厚による側圧および押圧量>
図7は、給紙動作に伴う規制板113に加わる側圧および上規制板114の押上量の変化を示す図である。図を参照して、原稿セット状態を表わす経過時間0のときには、紙厚による側圧V1および押上量V2に差が生じていない。
これに対して、時間が経過するほどに、つまり原稿通紙状態が進むほどに側圧V1および押上量V2の増加量が、紙厚が厚いほど大きくなる。
すなわち、横規制板113に加わる側圧は、原稿セット状態ではユーザによる横規制板113のセット状態(押し具合)によるため、紙厚に応じての差は生じない。一方、原稿通紙状態では、紙厚に応じて紙の腰の差があるため、紙厚による差が生じる。
また、上規制板114の押上量も横規制板113に加わる側圧と同様に、原稿セット状態ではユーザのセットする原稿の量によるため、紙厚に応じての差は生じない。一方、原稿通紙状態では、紙厚に応じて紙の腰の差があるため、紙厚による差が生じる。
<スキュー量の検出のための機能構成>
ADF100の制御装置150は、規制板113に加わる側圧および上規制板114の押上量に基づいてスキュー量を検出する。
図8は、スキュー量を検出するための制御装置150の機能構成の具体例を示す図である。図に示される各機能は、制御装置150の図示しないCPUがメモリ160に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって主にCPUに構成されるものである。
図を参照して、スキュー量を検出するための制御装置150の機能は、圧電素子115からの横規制板113に加わる原稿の側圧V1を示す信号の入力を受け付け、メモリ160の所定領域に書き込むための第1の入力部51と、測距センサ116からの上規制板114の押上量V2を示す信号の入力を受け付け、メモリ160の所定領域に書き込むための第2の入力部52と、これら信号に基づいててスキュー量Xを算出するための算出部53と、算出部53で用いられる側圧V1および押上量V2とスキュー量Xとの関係を記憶するための記憶部54と、スキュー補正機構を制御するための制御部55とを含む。
図9は、記憶部54に記憶される、側圧V1および押上量V2とスキュー量Xとの関係の具体例を示す図である。図中では「大」「中」「小」と信号のレベルが表現されているが、具体的な信号値の範囲に応じてスキュー量Xが規定されていてもよい。
また、図9のような対応関係に替えて算出部53が変換式を記憶していてもよい。スキュー量Xは、規制板113に加わる側圧V1に比例し、また、上規制板114の押上量V2に比例するため、算出部53は、換算式としてV1×V2を記憶し、該変換式に入力された信号値を代入することで得られる値Xをスキュー量Xとして算出してもよい。
なお、上述のようにADF100では、中間ローラ105でレジストローラ106まで搬送された原稿の端部がレジストローラ106に突き当たり、回転していないレジストローラ106で該端部を先端としたループをいったん形成させてからレジストローラ106を回転させることで、スキューが補正される。したがって、スキュー制御機構には、レジストローラ106を駆動させるためのレジストモータM3が含まれ、制御部55は、算出されたスキュー量Xに基づいてレジストローラ106を駆動させるタイミングや速度などである補正値を得ることができ、その補正値をスキュー制御機構にフィードバックして制御信号を出力する。
<処理フロー>
制御装置150では、圧電素子115からの入力信号および測距センサ116からの入力信号を用いて、原稿のトレイ101へのセットが完了したか否かの検出と、スキュー量を算出との両処理を行なうことができる。これら処理は並行して行なわれるものであってもよいし、検出処理によって原稿のトレイ101へのセットが完了したと検出されたらスキュー量を算出する処理が開始されてもよい。
図10は、原稿のセット完了を検出する処理を表わすフローチャートである。図10のフローチャートに示される処理は、制御装置150の図示しないCPUがメモリ160に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって実現される。
図を参照して、CPUは圧電素子115からの入力信号を監視することで、横規制板113に加わる側圧V1を所定の時間間隔で検出する(ステップS101)。そして、予め設定された以上の側圧V1の変化の有無を検知する(ステップS103)。
また、同様に、CPUは測距センサ116からの入力信号を監視することで、規制板114の押上量V2を所定の時間間隔で検出する(ステップS105)。そして、予め設定された以上の押上量V2の変化の有無を検知する(ステップS107)。
ステップS103,S107では、CPUは、たとえば、先の検出値との差分を算出し、その差分がしきい値以上であるか否かを判断することによって変化の有無を検知することができる。
その結果、側圧V1についても押上量V2についても所定以上の変化があったことが検知されると(ステップS105でYES、かつS1107でYES)、CPUは、検出された側圧V1および押上量V2が、いずれも安定レベルであるか否か、すなわち、その値が一定時間ある値または一定の値の範囲内にあって安定しているか否かを判断する(ステップS109)。
その結果、側圧V1および押上量V2がいずれも安定レベルであると判断されると(ステップS109でYES)、原稿のトレイ101へのセットが完了したと判断して検出処理を終了する。一方、側圧V1および押上量V2の少なくとも一方が安定レベルではないと判断されると(ステップS109でNO)、原稿のトレイ101へのセットが完了してないとして、引き続き側圧V1および押上量V2がいずれも安定レベルであるか否かの判断(S109)を繰り返す。
図11は、スキュー量を算出する処理のを表わすフローチャートである。図11のフローチャートに示される処理もまた、制御装置150の図示しないCPUがメモリ160に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって実現される。
図を参照して、CPUは、図示しない入力装置(入力パネル等)から給紙動作の開始を指示する操作(たとえばスタートボタンの押下)を示す信号が入力されたか否かを監視する(ステップS201)。そして、該信号の入力を検出すると(ステップS201でYES)、以降の処理を実行する。
給紙動作の開始が指示されると、CPUは、そのときに検出された横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2を、それぞれ基準値に設定する(ステップS203)。そして、CPUは、トレイ101に積載された原稿を搬送する給紙動作を開始し、横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2を所定の間隔で検出する(ステップS205)。
CPUは、検出された横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2をステップS203で設定したそれぞれの基準値と比較し、その変化が所定以上であるか否かを判断する(ステップS207)。その結果、給紙動作をスタートした直後に側圧V1および押上量V2ともに変化が所定以上あることが検知されると(ステップS207でYES)、CPUはスキューが発生していると判定し(ステップS209)、検出された側圧V1および押上量V2からスキュー量Xを算出する(ステップS211)。そして、算出されたスキュー量Xをスキュー補正機構に展開する(ステップS213)。
ステップS13でスキュー量Xをスキュー補正機構に展開してスキュー補正を実行させる処理を実行させた後、CPUは、原稿の搬送に伴って引き続き横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2を検出し、ステップS203で設定したそれぞれの基準値と比較する。そして、その変化が所定以上であるか否かを判断する(ステップS215)。その変化が所定以上でなくなるまで、つまり、スキューがないと判定されるまで(ステップS215でNO、ステップS217)、原稿の搬送に伴って上述の処理を繰り返す。
給紙動作をスタートした直後に、検出された横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2の、それぞれの基準値に対する変化がいずれも所定以上ではないと検知された場合も(ステップS207でNO)、以降、原稿の搬送に伴って上述の処理を繰り返す。
<実施の形態の効果>
制御装置150で上のような処理が行なわれることで、図13(B)に表わされたように、原稿給紙時に原稿のスキュー量が一定でなく、たとえば徐々に拡大されて円弧状に原稿が搬送された場合であっても、搬送に伴ってリニアにスキュー量を検出することができる。このため、スキュー補正機構へスキュー量に応じた補正値をリニアにフィードバックすることができる。その結果、適切なスキュー補正が可能となり、読取画像の品質を向上させることができる。
また、給紙動作直後に横規制板113に加わる原稿の側圧V1および上規制板114の押上量V2を監視することで、原稿がセットされたか否か、原稿のセットが完了したか否かの検出も兼ねることができる。
さらに、上述のスキュー量を算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
51 第1の入力部、52 第2の入力部、53 算出部、54 記憶部、55 制御部、100 ADF、101,104 トレイ、102 ピックローラ、103 ローラ、103 さばきローラ、105 中間ローラ、106 レジストローラ、107,108,110 読取ローラ、109 読取部、111 排紙ローラ、112 押上板、113 横規制板、114 上規制板、114A 検出面、115 圧電素子、116 距センサ、150 制御装置、160 メモリ、200 読取装置、201 ミラー群、202 センサ、211 読取位置、L 露光ランプ、M1 給紙モータ、M2 読取モータ、M3 レジストモータ、M4 排紙モータ、V1 側圧、V2 押上量、X スキュー量。

Claims (8)

  1. 原稿の搬送方向を挟んで給紙トレイに設けられ、前記搬送方向に直交する方向に可動な、前記給紙トレイに積載される原稿の前記搬送方向に平行な両辺をそろえるための第1の規制部材と、
    前記第1の規制部材の、前記給紙トレイに積載される原稿に向く面に対する圧力を検出し、その圧力に応じた第1の信号を出力するための第1のセンサと、
    前記給紙トレイに積載される原稿の前記給紙トレイ底面からの高さを検出し、その高さに応じた第2の信号を出力するための第2のセンサと、
    前記給紙トレイに積載された原稿を一枚ずつ分離して搬送経路に給紙するための給紙手段と、
    前記搬送経路内の原稿のスキューを補正するための補正機構と、
    前記第1のセンサおよび前記第2のセンサに接続され、前記補正機構を制御するための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記給紙トレイに積載された原稿の前記給紙手段での給紙が開始される際の前記第1の信号および前記第2の信号をそれぞれ基準値として、前記原稿の搬送中における前記第1の信号および前記第2の信号のそれぞれの前記基準値からの変化量を検出し、その変化量に応じた補正値で前記補正機構を制御する、自動原稿送り装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の信号および前記第2の信号を用いて、前記給紙トレイ上の原稿の有無を検出する、請求項1に記載の自動原稿送り装置。
  3. 前記第1の規制部材の前記給紙トレイに積載される原稿に向く面側に設けられ、前記給紙トレイに積載された原稿の高さ方向に可動な、前記給紙トレイに積載される原稿の量を規制するための第2の規制部材をさらに備え、
    前記第2のセンサは、前記第2の規制部材の前記給紙トレイ底面からの高さを前記給紙トレイに積載される原稿の前記給紙トレイ底面からの高さとして検出する、請求項1または2に記載の自動原稿送り装置。
  4. 前記第1のセンサは、前記第1の規制部材の、前記給紙トレイに積載される原稿に接する面に配される、請求項1〜3のいずれかに記載の自動原稿送り装置。
  5. 前記第1のセンサはフィルム状の圧電素子を含む、請求項4に記載の自動原稿送り装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の信号に示す値の前記基準値からの変化量および前記第2の信号の示す値の前記基準値からの変化量と補正値との対応関係を記憶し、前記対応関係から前記補正値を特定する、請求項1〜5のいずれかに記載の自動原稿送り装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の信号に示す値の前記基準値からの変化量と、前記第2の信号の示す値の前記基準値からの変化量とを乗じることで前記補正値を算出する、請求項1〜5のいずれかに記載の自動原稿送り装置。
  8. 前記補正機構は、前記搬送経路に沿って設けられた、原稿を搬送するためのローラを含み、前記制御手段は、前記補正値に基づいて前記ローラの回転タイミングを調整することで前記原稿のスキューを補正する、請求項1〜7のいずれかに記載の自動原稿送り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192450A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 沖電気工業株式会社 媒体繰出装置及び媒体処理装置
JP2019163145A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社Pfu 用紙搬送装置、制御方法及び制御プログラム
US11420837B2 (en) * 2019-11-29 2022-08-23 Ricoh Company, Ltd. Sheet placement device, sheet feeding device, and image forming apparatus

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