JPH05151423A - 紙幣入出金装置の紙幣回収方法 - Google Patents

紙幣入出金装置の紙幣回収方法

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JPH05151423A
JPH05151423A JP3311032A JP31103291A JPH05151423A JP H05151423 A JPH05151423 A JP H05151423A JP 3311032 A JP3311032 A JP 3311032A JP 31103291 A JP31103291 A JP 31103291A JP H05151423 A JPH05151423 A JP H05151423A
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JP
Japan
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cassette
yen
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denomination
ticket
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Application number
JP3311032A
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English (en)
Inventor
Satoshi Takamura
聡 高村
Masami Ayugai
賢美 鮎貝
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非還流券カセットや金種別カセットから一括
カセットに紙幣を回収した場合に、一括カセット内で紙
幣が金種毎にまとまるようにする。 【構成】 紙幣の回収を金種別カセット等のカセットを
単位として順に行うのではなく、万円券、千円券、五千
円券等の金種を単位として順に行う。万円券カセットか
らの万円券の回収(100)は問題なく実行できる。非
還流券カセットには他の金種紙幣もあり、万円券の回収
を期してこのカセットから紙幣を繰出しても他の金種紙
幣のことがある。この場合、繰出したカセット以外の金
種別カセット等に他の金種紙幣を収容させる(10
1)。同様に、その時点で回収対象金種の紙幣は一括カ
セットに回収させ、他の金種紙幣は繰出した以外の金種
別カセット等に収容させる(103、104、10
6)。この処理を全ての金種を対象として順に実行させ
ることで、一括カセット内で紙幣が金種毎にまとまる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全ての金種別収容庫及
び異種紙幣混在収容庫に収容されている紙幣を一括収容
庫に回収する紙幣入出金装置の紙幣回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙幣入出金装置(以下、CCAD
と呼ぶ)を説明する前に、CCADと他の装置との関係
を明確にするため、これら各装置からなる現金自動取引
装置について説明する。ここで、図2は現金自動取引装
置の外観図、図3は現金自動取引装置の各要素の電気的
な接続関係を示すブロック図である。
【0003】現金自動取引装置51は、図2及び図3に
示すように、CCAD50、カードリーダライタ52、
通帳記帳機53、顧客操作部54、内部操作部55及び
制御部56からなる。
【0004】CCAD50は、紙幣の入金や出金等の処
理を行なうものである。カードリーダライタ52は、顧
客により挿入されたカードの識別や、取引内容の帳票に
対する印字等の処理を行なうものである。通帳記帳機5
3は、顧客により挿入された通帳の識別、取引内容の印
字等の処理を行なうものである。顧客操作部54は、顧
客が金額や暗証番号を入力するための操作キーと金額や
操作案内用メッセージを表示するための表示部とから構
成されている。内部操作部55は、紙幣の装填、補充、
回収等の処理をCCAD50等に実行させるために行員
が必要なデータを入力する操作キーと、この操作キーか
らの入力データや処理結果等を表示して行員による操作
を誘導する表示部とから構成されている。以上の各装置
50、52〜55は制御部56によって制御される。
【0005】CCAD50は、後述する各種収納カセッ
トをCCAD50から着脱するために、また、走行路上
の紙幣ジャムの解除作業を行なうために、現金自動取引
装置51から後側(方向A)に引き出すことができるよ
うになされている。なお、接客面側を前と呼んでいる。
【0006】次に、CCAD50の詳細構成を説明す
る。図4はこのCCAD50の概略断面図、図5はCC
AD50の接客口3の詳細構成及び処理時の各ポジショ
ンを示す断面図である。
【0007】CCAD50には、図4に示すように、そ
の前面上部に、顧客が紙幣を出し入れするための接客口
(入金口及び出金口を兼ねている)3が設けられてい
る。この接客口3は、図5に示すように、紙幣ガイド5
7と、紙幣を1枚ずつ分離する紙幣分離機構49とから
構成された回転体構造となっている。
【0008】この接客口3は、処理段階に応じて、以下
に記載した4個のポジションのうちのいずれかのポジシ
ョンに停止する。
【0009】(イ)顧客が紙幣を投入するのを待ってい
る、接客口シャッタ42が開放状態にある入金ポジショ
ン。(ロ)紙幣が投入された後のポジションであり、一
括して投入された紙幣を1枚ずつ分離して装置内に送り
込む、接客口シャッタ42が閉成状態にある分離ポジシ
ョン。(ハ)表裏取揃え機構5から一括して紙幣を受取
る、接客口シャッタ42が閉成状態にある受取りポジシ
ョン。(ニ)受取りポジションの次のポジションであ
り、顧客に一括して紙幣を出金する、接客口シャッタ4
2が開放状態にある出金ポジション。
【0010】各ポジションへの移動は、図示しないモー
タによって行なわれる。各ポジションの位置を検出する
ために各ポジションに対応して図示しない検出器が設け
られている。
【0011】接客口3の後、下側には、図4に示すよう
に、送り込まれた紙幣の真偽、金種、正損、表裏、重走
及び斜行等を鑑別するために、鑑別部4が配置されてい
る。接客口3の後側には表裏取揃え機構5が設けられて
いる。鑑別部4で裏面と判定された紙幣は、走行路によ
って表裏取揃え機構5に送り込まれ、表裏取揃え機構5
の入力部に設けられた作動された切替えゲート(この切
替えゲートの作動は図示しないマグネットによる)6に
よって表面に向きが変換される。すなわち、各紙幣の向
きが表面に取揃えられる。
【0012】また、CCAD50内の後方には一括収納
庫たる一括カセット11とリジェクト収納庫たるリジェ
クトカセット7とが設けられ、CCAD50内の下側に
は入出金ユニット18が設けられ、さらに下側には、非
還流券カセット(非還流収納庫)8、千円券及び万円券
の金種別カセット(金種別収納庫)9及び10が設けら
れている。入出金ユニット18は、主として各カセット
8、9、10から紙幣を取出す紙幣取出し分離機構2
0、21、22と、分離された紙幣を搬送する走行路4
9とで構成されている。一括カセット11にも、紙幣を
取出す紙幣取出し分離機構23と、分離された紙幣を搬
送する走行路61とが設けられている。
【0013】非還流券カセット8は、損券や還流対象外
券(ここでは五千円券とする)である出金に利用しない
非還流紙幣を収容するカセットである。金種別カセット
9及び10はそれぞれ、千円券、万円券の還流対象紙幣
の入出金カセットである。また、非還流券カセット8
は、金種別カセット9や10がフルになった場合には千
円券、万円券の入金用として使用される。
【0014】図6は一括カセット11の構造を動作との
関係で示す断面図である。以下、この図6を参照しなが
ら、一括カセット11の構造を説明する。
【0015】一括カセット11は、図示しないモータの
駆動力によって回転、上下動して図6(B)に示すE〜
Iの5個のポジションをとるステージ70と、ステージ
70上に載置されている紙幣を上側から1枚ずつ取り出
す上述した紙幣取出し分離機構23と、ステージ70が
どのポジションにあるかを検出する各ポジションに対応
する図示しない検知器と、図示しないモータの駆動力に
よって回転、上下動して図6(B)に示すA〜Dの4個
のポジションを取る連動する一対のL字状の紙幣クラン
プ用レバ71と、紙幣クランプ用レバ71のポジション
を検出する図示しない検知器と、補充、装填、回収動作
のときに紙幣が送り込まれる一括集積部30と、送り込
まれた紙幣を集積する仕切り板33と、出金不可と鑑別
された紙幣が送り込まれる一括リジェクト集積部68
と、この紙幣を集積する一括リジェクト部62と、一括
カセット11内の紙幣のフル(満配状態)、ニアフル、
エンド(空状態)を検知するフル検知器37d、40
a、ニアフル検知器38d、エンド検知器39dとから
なる。
【0016】入出金ユニット18は、主として金種別、
正損別の紙幣の一時保留部として機能するものであり、
取込み紙幣の集積部27、28、29と、その紙幣の一
時保留部26、25、24と、紙幣の切分けゲート5
7、31、32とからなっている。
【0017】非還流券カセット8は、入金一時保留部2
6から非還流紙幣を受入れて収納するものである。分離
機構20は非還流券カセット8からの非還流券の分離機
構である。千円券カセット9は、千円券一時保留部25
から千円券を受入れて収納するものであり、分離機構2
1は千円券カセット9からの千円券の分離機構である。
また、万円券カセット10は、万円券一時保留部24か
ら万円券を受入れて収納するものであり、分離機構22
は万円券カセット10からの万円券の分離機構である。
【0018】鑑別部4で非還流券であると判定された紙
幣を、図示しないマグネットによって非還流券切分けゲ
ート57を作動させて必要に応じて非還流券集積部27
に送込むようになされている。非還流券集積部27は、
送り込まれた紙幣を非還流券一時保留部26に集積させ
る。また、鑑別部4で千円券であると判定された紙幣
を、千円券切分けゲート31を作動させて必要に応じて
千円券集積部28に送込むようになされている。千円券
集積部28は、送り込まれた紙幣を千円券一時保留部2
5に集積させる。同様に、万円券と判定された紙幣を、
万円券切分けゲート32によって万円券集積部29に送
込み、また、万円券集積部29によって、送り込まれた
紙幣を万円券一時保留部24に集積させるようになされ
ている。
【0019】なお、各カセット8、9、10から一括カ
セット11へ紙幣を回収するときは、切分けゲート3
2、31、57のいずれをも作動させずに、一括切分け
ゲート15だけを作動させ、回収される紙幣を一括集積
部30に送込み、一括集積部30はこの紙幣を一括仕切
り板33に順次集積させるようになされている。
【0020】各カセット8、9、10の一時保留部シャ
ッタ34、35、36は、1対1に対応した図示しない
モータに連結されており、モータの駆動によって、各シ
ャッタ34、35、36は開放動作(集積紙幣と平行な
方向への進退動)する。これにより、一時保留部24、
25、26に集積されていた紙幣は、各カセット8、
9、10に落下して収納される。
【0021】各カセット8、9、10には、図示しない
モータによって上下動するカセットステージ45、4
6、47が設けられており、このステージ上に紙幣が載
置される。カセットステージ45、46、47は、CC
AD50が実行する処理によっては、シャッタ34、3
5、36と同様に一時保留機能を実現させる。
【0022】各カセット8、9、10にも、光学センサ
でなるフル検知器37a、37b、37cと、ニアフル
検知器38a、38b、38cと、エンド検知器39
a、39b、39cとが取付けられている。さらに、こ
れら各カセット8、9、10には、ニアエンド検知器4
2a、42b、42cと、プレニアエンド検知器43
a、43b、43cとが取り付けられている。これら
は、紙幣量を管理する手段を構成している。
【0023】特に、ニアエンド検知器42b、42c
と、プレニアエンド検知器43b、43cは、他の目的
にも用いられるエンド検知器39b、39cと共に、行
員の操作によらずに、自動的に実行される一括カセット
11からの補充処理のためのものである。
【0024】ニアエンド検知器42b、42cは、収納
紙幣量が、自動的な補充が必要である紙幣量になってい
ること、出金取引の1回分(例えば50枚)までの紙幣
量には達していないことを指示するものである。プレニ
アエンド検知器43b、43cは、収納紙幣量が、自動
的な補充が必要である紙幣量になっていること、出金取
引の1回分よりは紙幣量が多い状態になっていることを
指示するものである。
【0025】リジェクトカセット7及び一括リジェクト
部62には、紙幣のフル検知器40a、40b、40c
が取付けられており、光学的にリジェクトカセット7、
一括リジェクト部62のフルを検出している。
【0026】一括リジェクト部62は、補充及び装填処
理のときには紙幣取出し分離機構23から繰り出された
紙幣のうち、また、回収処理のときにはカセット8〜1
0から繰り出された紙幣のうち、鑑別部4が重走又は斜
行紙幣と検知したものを収納するものである。
【0027】CCAD50の後面には扉41が設けられ
ており、この扉41を開くことにより、一括カセット1
1だけを他の要素とは別個に抜き取れ、また、一括カセ
ット11を装填できるようになされている。
【0028】また、電源投入時にも、CCAD50を現
金自動取引装置51から引き出すことにより、各カセッ
ト8、9、10を抜き取れるようになされている。ま
た、リジェクトカセット7は、CCAD50を引き出す
ことも扉41を開くこともなく抜き取れるよう配置され
ている。一括カセット11、リジェクトカセット7及び
各金種別カセット8、9、10には共通のキーが用いら
れる錠が付いており、共通の監査キーを使用してこれら
カセットの扉を開くことで、行員が紙幣の装填及び抜取
り操作を行なうことができるようになされている。
【0029】なお、CCAD50は、紙幣を分離、集
積、搬送する各部の動力源としてそれぞれ独立した図示
しないモータを実装しており、これらモータと各部とを
結ぶ動力伝達機構も設けられている。
【0030】図7は、CCAD50の電気的な制御構成
を示すブロック図である。以下、この図7を用いて、C
CAD50の制御構成を説明する。
【0031】紙幣入出金装置制御部(CCAD制御部と
呼ぶ)70は、マイクロコンピュータ(CPU)とその
周辺回路とからなり、プログラムROM73に格納され
ている各種プログラムに従い、かつ、ワーキングRAM
74を利用しながら各部の制御を行なうものである。
【0032】制御部インターフェース回路71は現金自
動取引装置51の制御部56と接続されており、動作指
示コマンドを受信してCCAD制御部70に転送すると
共に、動作結果のレスポンスをCCAD制御部70から
受け取って制御部56へ返送するものである。
【0033】入出力インタフェース回路(I/Oインタ
フェース回路)72は、CCAD制御部70の指示を受
けてCCAD50の各部を動作させると共に、各部の状
態や動作結果をCCAD制御部70に通知するものであ
り、モータドライバ75、マグネットドライバ76、キ
ースイッチ読取回路77、光学センサ読取回路78、紙
幣鑑別部制御部79及び一括カセットロックマグネット
ドライバ80が接続されている。
【0034】モータドライバ75は上述した各種のモー
タ81に接続されており、各処理段階に応じて各々のモ
ータを作動させたり、停止させたりする。マグネットド
ライバ76は、各部のマグネット82に接続されてお
り、各処理段階に応じて各マグネットをオン又はオフさ
せる。
【0035】スイッチ読取回路77及び光学センサ読取
回路78はそれぞれ、一括カセット11、金種別カセッ
ト8〜10、リジェクトカセット7のセットやポジショ
ンを検知する各部のスイッチ83、及び紙幣の搬送監視
や紙幣の集積を検出する各部の光学センサ84に接続さ
れており、これらの情報を検知するものである。
【0036】紙幣鑑別部制御部79は、紙幣鑑別部4内
の複数のセンサ85に接続されており、送り込まれた紙
幣の鑑別結果をCCAD制御部70に通知するものであ
る。従って、紙幣鑑別部4は、詳細には、紙幣鑑別部制
御部79及びセンサ群85でなる。
【0037】一括カセットロックマグネットドライバ8
0は、一括カセットロックマグネット60をオン又はオ
フして一括カセット11の取り外しを可能又は不可能と
するものである。
【0038】上述した構成の紙幣入出金装置50を備え
た現金自動取引装置51における各種の処理の流れは以
下の通りである。
【0039】業務開始に先だって行員が、一括カセット
11に一括して元方より紙幣をセットし、一括カセット
11をCCAD50にセットして装置に装填処理を実行
させることにより、出金可能な紙幣用の金種別カセット
9及び10に紙幣を装填させる。業務に入ってからは、
入金取引、出金取引等が随時行なわれ、これに伴い、装
置も入金処理及び出金処理を行なう。この運用中に、行
員は、一括カセット11をCCAD50から取出し、紙
幣を一括カセット11にセットし、一括カセット11を
CCAD50に装着することを、例えば、定期的に又は
業務の空き時間を利用して行ない、紙幣の不足になるこ
とをできるだけ避けるようにする。
【0040】このような運用中に、ある金種別カセット
9又は10で紙幣の不足状況が発生すると、補充動作が
自動的に開始される。勿論、指示することで補充動作を
開始させることもできる。なお、自動的に開始された補
充動作中は、1回分の出金取引枚数が確保されていれ
ば、途中で申し込んだ取引も実行される。
【0041】なお、一括カセット11をCCAD50か
ら取出しても、入金、出金取引は可能であり、運用を完
全に停止する必要はない。
【0042】また、運用中に、リジェクトカセット7の
入出金リジェクト部65又は取り忘れリジェクト部67
のフル検知器40b又は40cがフルを検知した場合に
は、CCAD50を現金自動取引装置51から取出すこ
となく、また、CCAD50の運用を停止することなく
リジェクトカセット7を入金/出金取引の合間に空きリ
ジェクトカセット7と交換する。
【0043】このような業務の終了時には、回収処理を
実行させて各カセット8、9、10に収納されている紙
幣を一括カセット11に回収させる。
【0044】次に、このような業務の終了時に行なわれ
る従来の回収処理を詳述する。
【0045】行員が内部操作部55の回収キーを押下す
ると、制御部56は、この入力を受けてCCAD50に
対して回収動作開始を指示するコマンドを送信する。
【0046】CCAD50は回収動作開始のコマンドを
受信すると、内部状態を回収モードに切り替えて各カセ
ット8、9、10の全てがエンド検知していないこと、
すなわち、回収すべき紙幣がいずれかのカセット8、
9、10に存在することを確認する。これらの全てのカ
セット8〜10の全てがエンド検知していた場合には、
動作不可の情報を付加してレスポンスを返送し、この処
理を中止する。全てのカセットでエンドが検知されてい
ないことを確認すると、回収動作を開始する。
【0047】以下、CCAD50の回収動作を図8の経
路図に基づいて説明する。なお、図8は回収動作時のC
CAD50の概略縦断面図である。
【0048】まず、シャッタ34を開放し、万円券カセ
ットステージ47を分離機構22の位置まで移動させた
後、万円券取出し分離機構22を作動して万円券カセッ
ト10に収納されている紙幣を上側から順に1枚ずつ繰
り出し、矢印に示すような走行路を経て鑑別部4に送り
込む。鑑別部4では、送り込まれてきた紙幣を鑑別して
後方へ送り込む。鑑別部4で重走、斜行等と検知された
紙幣は切替えゲート15を介してリジェクトカセット7
に送り込まれる。正券と鑑別された紙幣(万円券)は一
括集積部30に送り込まれる。一括集積部30に送り込
まれた紙幣は、一括仕切り板33の上に順次集積され
る。
【0049】このような動作は、万円券カセット10に
セットされた紙幣がなくなるまで繰り返されるが、途中
一括仕切り板33の集積枚数が集積許容値に達した場合
には、万円券取出し分離機構22の動作を中断し、一対
の紙幣クランプ用レバ71によって紙幣をクランプさせ
て(図6参照)集積余裕を作る。
【0050】万円券カセット10のエンド検知器39c
がエンドを検知すると、次は千円券カセット9から繰り
出す。鑑別部4によって重走、斜行等と鑑別されると、
この場合にも切替えゲート15を作動させてリジェクト
カセット7にその千円券を送り込む。正券と鑑別された
千円券に対しては、万円券の正常な紙幣と同様な処理を
行なう。かかる処理を、千円券カセット9のエンド検知
器39bがエンドを検知するまで繰返す。
【0051】千円券カセット9がエンドを検知すると、
次は非還流券カセット8に対して上述と同様な処理を実
行させる。詳細は省略する。
【0052】かくして、各カセット8、9、10の紙幣
を万円券、千円券、非還流券の順に一括カセット11に
計数しながら集積する。
【0053】なお、回収動作の途中で一括カセット11
のフル検知器37dがフルを検知すると、回収動作は中
断し、その情報を制御部56に返送する。制御部56
は、行員に対する内部操作部55の表示部にメッセージ
「一括カセットフル」を表示して一括カセット11に収
納された紙幣の回収を指示する。行員は、CCAD50
の後面にある扉41を開き、一括カセット11を抜取
り、監査キーを用いて一括カセット11の扉を開き、紙
幣を全て取出す。その後、一括カセット11の扉を閉
じ、上述と逆の操作を行なって一括カセット11をCC
AD50にセットし、CCAD50の背面扉41を閉じ
る。これにより回収動作が再開される。
【0054】以上のようにして非還流券カセット8のエ
ンド検知器39aがエンド検知をすると、非還流券取出
し機構20が停止し、最後の紙幣が一括カセット11に
到着すると、走行路による搬送動作も停止し、回収動作
が終了する。
【0055】以上の処理を終了したCCAD50は、回
収終了のレスポンスを返送し、そのデータとして各金種
別に回収した計数枚数を付加する。これを受けて制御部
56は、回収枚数としてカウントし、記憶しておく。
【0056】以上で回収動作の処理を終了する。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の紙幣入出金装置50では、各金種別カセット
8、9、10から一括カセット11に紙幣を回収する際
に、各金種別カセット8、9、10に格納されている上
側の紙幣から順に一括カセット11に回収するので、言
い換えると、カセット8、9、10単位で回収処理する
ので、回収された紙幣が一括カセット11内で同一紙幣
毎にまとまらず、不規則に積み上げられるという状況が
生じることがある。すなわち、非還流券カセット8に
は、入金取引、出金取引の際に還流に値しないと判断さ
れた紙幣が収納されるので各種の金額の紙幣が混在して
収容されており、この収容順序の逆の順序で一括カセッ
ト11に紙幣が回収される。上述の従来例の場合、五千
円券が非還流券となっているので、非還流券カセット8
には五千円券が多く収容されるが、この五千円券間に千
円券や万円券が少し挾まった状況となることが多い。
【0058】以上のように一括カセット11に金種毎の
紙幣にまとまっていない場合、回収した紙幣を精査する
行員が行なう金種別紙幣の枚数を確認する作業が繁雑と
なる。すなわち、金種別に揃える操作を行員が行なわな
ければならない。また、多くの五千円券に1枚の千円券
が挾まれているような場合には金種別に揃える際に見落
として枚数確認で装置が計数した枚数と不一致になって
作業が混乱することも生じる。
【0059】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、入金や出金の際に利用する紙幣収容庫が収容
している紙幣を、一括収容庫に回収した場合に、金種別
紙幣毎にまとまるように回収できる紙幣入出金装置の回
収方法を提供しようとするものである。
【0060】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、ある金種の紙幣を収容している
少なくとも1以上の金種別収容庫と、異種紙幣を混在し
て収容している少なくとも1以上の異種紙幣混在収容庫
と、装置内紙幣の回収用の一括収容庫とを備え、全ての
上記金種別収容庫及び上記異種紙幣混在収容庫に収容さ
れている紙幣を上記一括収容庫に回収する紙幣入出金装
置の紙幣回収方法を以下のようにした。
【0061】すなわち、一括収容庫に回収する金種の順
番を定めている。そして、回収順番が最後以外の金種に
ついては、その時点で対象となった金種の紙幣を収容し
ている金種別収容庫及び異種紙幣混在収容庫から、収容
紙幣を1枚ずつ繰り出してその紙幣の金種を鑑別し、対
象金種の場合に一括収容庫に回収し、対象金種以外の場
合に、繰り出した収容庫以外の金種別収容庫又は異種紙
幣混在収容庫に収容する。また、回収順番が最後の金種
については、その金種の紙幣を収容している金種別収容
庫及び異種紙幣混在収容庫から、収容紙幣を1枚ずつ繰
り出してその紙幣の金種を確認して一括収容庫に回収す
る。
【0062】
【作用】従来は金種別収容庫や異種紙幣混在収容庫を単
位として以下収容庫に紙幣を回収していた。これに対し
て、本発明は、金種を単位として紙幣の回収を行なうも
のである。
【0063】金種を単位として回収を行なう場合、ある
収容庫から取り出された紙幣がその時点で対象となって
いない金種の紙幣である場合に問題となるが、対象金種
以外の金種の紙幣を、紙幣を繰り出した収容庫以外の収
容庫に格納させることで、かかる不都合を解決してい
る。
【0064】かくして、回収を終了したときには、一括
収容庫内には、紙幣が金種毎にまとまる。
【0065】
【実施例】以下、本発明による紙幣入出金装置の回収方
法の一実施例を図面を参照しながら詳述する。なお、こ
の実施例は、従来の技術の項で説明した紙幣入出金装置
に対応するものであり、この従来の紙幣入出金装置と回
収処理及び回収処理構成が異なるものである。
【0066】この実施例に係る紙幣入出金装置も、その
機械的構成(機構)は従来と同様に図4に示す構成でな
り、電気的構成は従来と同様に図7に示す構成を有す
る。しかし、この実施例の場合、プログラムROM73
に格納されている回収処理手順が従来とは異なってい
る。従って、回収処理時に紙幣入出金装置制御部(CC
AD制御部)70が行なう各種のモータ81や各種のマ
グネット82の制御方法が従来とは異なっている。
【0067】図1は、この実施例のCCAD制御部70
が実行する回収処理の制御手順を示すフローチャートで
ある。
【0068】以下、このフローチャートによる処理を起
動するための処理を説明した後、このフローチャートに
沿って各カセット8、9、10に収容されている紙幣を
一括カセット11に回収する処理を説明する。
【0069】行員が内部操作部55(図3)の回収キー
を押下すると、制御部56(図3)は、この入力を受け
てCCAD50に対して回収動作開始を指示するコマン
ドを送信する。
【0070】CCAD50は回収動作開始のコマンドを
受信すると、内部状態を回収モードに切り替えて各カセ
ット8、9、10の全てがエンド検知されていないこ
と、すなわち、回収すべき紙幣がいずれかのカセット
8、9、10に存在することを確認する。カセット8〜
10の全てがエンド検知していた場合には、動作不可の
情報を付加してレスポンスを返送し、この処理を中止す
る。全てのカセットでエンドが検知されていないことを
確認すると、図1に示す回収動作を開始する。
【0071】CCAD制御部70はまず、万円券カセッ
ト10の万円券を全て一括カセット11へ回収する(ス
テップ100)。これにより、万円券カセット10は空
となる。
【0072】次に、CCAD制御部70は、非還流券カ
セット8に格納されている紙幣を、金種に応じたカセッ
トに転送させる(ステップ101)。すなわち、万円券
を一括カセット11に回収させ、五千円券をかかる処理
の直前で空になっている万円券カセット10に転送さ
せ、千円券を千円券カセット9に転送させる。なお、途
中で千円券カセット9がフルとなった場合には、それ以
降に非還流券カセット8から繰り出した千円券を万円券
カセット10に転送させる。非還流券カセット8からの
紙幣の他のカセットへの転送処理が終了した時点におい
ては、非還流券カセット8が空になっており、千円券カ
セット9は千円券だけになっており、万円券カセット1
0は五千円券だけ、又は、五千円券と千円券とになって
おり、一括カセット11には万円券だけが回収されてい
る。
【0073】CCAD制御部70は、続いて、クランプ
用レバ71を動作させて回収された全ての万円券を持ち
上げて次の金種の紙幣を回収できる空間的余裕を作る
(ステップ102)。
【0074】次に、CCAD制御部70は、千円券カセ
ット9に収容されている千円券を一括カセット11に回
収させる(ステップ103)。これにより、千円券カセ
ット10は空となる。
【0075】その後、CCAD制御部70は、万円券カ
セット10に格納されている紙幣を、金種に応じたカセ
ットに転送させる(ステップ104)。すなわち、千円
券を一括カセット11に回収させ、五千円券をかかる処
理の直前でで空になっている千円券カセット9に転送さ
せる。万円券カセット10からの千円券又は五千円券の
他のカセットへの転送処理が終了した時点においては、
非還流券カセット8及び万円券カセット10が空になっ
ており、千円券カセット9は五千円券だけになってい
る。また、このときには、一括カセット11において万
円券がクランプ用レバ71で持ち上げられており、その
下側に千円券が集積されている(後述するように、これ
以外の状態もあり得るが、万円券が千円券より上方には
必ずある)。
【0076】CCAD制御部70は、続いて、クランプ
用レバ71を動作させて、回収された全ての万円券及び
千円券を持ち上げて次の金種の紙幣(すなわち五千円
券)を回収できる空間的余裕を作る(ステップ10
5)。
【0077】次に、CCAD制御部70は、その時点で
千円券カセット9に収容されている五千円券を全て一括
カセット11へ回収させる(ステップ106)。これに
より、非還流券カセット8、千円券カセット9及び万円
券カセット10の全てが空となり、これらカセット8〜
10に収容されていた全ての紙幣が、一括カセット11
に上側から万円券、千円券、五千円券の順に回収された
ことになる。
【0078】CCAD制御部70は最後に、クランプ用
レバ71を動作させて、回収された全ての万円券、千円
券及び五千円券を持ち上げてして、行員がこれら紙幣を
取り出し易いようにする(ステップ107)。
【0079】このようなCCAD制御部70による紙幣
の転送制御を通じて、一括カセット11に金種別に揃え
た状態で各カセット8、9、10に収容された紙幣を回
収することができる。
【0080】次に、このような実施例による回収動作
を、図面を参照しながら、より具体的に説明する。な
お、一括カセット11内の紙幣の集積処理に係る説明に
は従来技術の説明で利用した上述した図6を利用し、紙
幣の経路の説明には新たな図9〜図14をも利用する。
【0081】CCAD制御部70はまず万円券カセット
10に収容されている万円券を回収させる。CCAD制
御部70はシャッタ34を開放し、カセットステージ4
7を分離機構22の位置まで移動させた後、分離機構2
2を作動して万円券カセット10に収納されている万円
券を上側から順に1枚ずつ繰り出し、図9における矢印
に示すような走行路を経て鑑別部4に送り込む。鑑別部
4では、送り込まれてきた紙幣を鑑別してさらに後方へ
送り込む。鑑別部4で重走(2枚以上の紙幣が重なって
いる走行)、斜行(紙幣が斜めになって金種を判断でき
ない走行)等と検知された紙幣は切替えゲート15を介
してリジェクトカセット7に送り込まれる。
【0082】正券と鑑別された万円券は一括カセット1
1内の一括集積部30に送り込まれる。一括集積部30
に送り込まれた万円券は、一括仕切り板33の上に順次
集積される。なお、この初期状態では、紙幣クランプ用
レバ71は図6に示すポジションAにある。
【0083】このような動作は、万円券カセット10に
収容されていた万円券がなくなるまで繰り返されるが、
途中一括仕切り板33の集積枚数が集積許容値に達した
場合には、分離機構22の動作を中断する。そして、一
対の紙幣クランプ用レバ71は、互いに近接するように
図6に示すポジションAからポジションBに回転されて
仕切り板33上に集積された万円券を全てクランプす
る。次に、紙幣クランプ用レバ71をポジションBから
ポジションCまで移動させることで万円券を持ち上げ
る。
【0084】これにより、仕切り板33は紙幣をさらに
集積できる状態になり、紙幣取出し分離機構23の動作
停止を解除させ、再び集積許容値に達するまで一括仕切
り板33上に万円券を集積させることを続ける。
【0085】再び、集積許容値に達すると万円券分離取
出し機構22を停止し、その後、ポジションCにある一
対の紙幣クランプ用レバ71を外方に回転動作させてポ
ジションDにして先ほどクランプして持ち上げた万円券
を、一括仕切り板33上に集積した万円券の上に落下さ
せる。その後、ポジションDにある紙幣クランプ用レバ
71をポジションAに戻し、さらに、ポジションB、ポ
ジションCに移動させてそれまでに回収された万円券を
全て持ち上げる。そして、停止している紙幣取出し分離
機構22を再度動作させる。
【0086】以上の動作を万円券カセット10のエンド
検知器39cがエンドを検知するまで繰返す。
【0087】このようにして万円券カセット10内の万
円券の回収が終了すると、次は、非還流券カセット8内
の万円券の回収に進む。
【0088】CCAD制御部70はシャッタ36を開放
させ、ステージ45を分離機構20の位置まで移動させ
た後、分離機構20を作動させ、非還流券カセット8に
収納されている紙幣を上側から順に1枚ずつ繰出し、図
10に示すような経路を経て鑑別部4に送り込む。
【0089】鑑別部4で万円券と判定された紙幣は、一
括カセット11内の一括集積部30に送り込まれる。一
方、千円券又は五千円券と判定された紙幣は、図10に
示したようなルートを通り、千円券は切替ゲート31を
介して千円券カセット9に、五千円券は切替ゲート32
を介して万円券カセット10(非還流券カセット8から
の繰出し開始時点においては空となっている)に収容さ
れる。但し、千円券カセット9がフル検知をしたときに
は、以降千円券は五千円券と一緒に万円券カセット10
に送り込まれる。ここでも、重走、斜走と判定された紙
幣は切替ゲート15を介してリジェクトカセット7に送
り込まれる。
【0090】このような処理によって、非還流券カセッ
ト8がエンドとなったときには、万円券カセット10に
は五千円券(千円券が混在することもあり得る)が、千
円券カセット9には千円券が収容されていることにな
る。このようにして全ての万円券の回収が終わったとき
にも、上述したように、クランプ用レバ71をポジショ
ンCとして全ての万円券を持ち上げた状態とし、一括集
積部30上に紙幣が存在しない状態とする。
【0091】次に、CCAD制御部70は、千円券カセ
ット9の千円券を一括カセット11に回収させる。CC
AD制御部70はシャッタ35を開放し、カセットステ
ージ46を分離機構21の位置まで移動させた後、分離
機構21を作動して千円券カセット9に収納されている
千円券を上側から順に1枚ずつ繰り出し、図11におけ
る矢印に示すような走行路を経て鑑別部4に送り込む。
鑑別部4では、送り込まれてきた紙幣を鑑別してさらに
後方へ送り込む。鑑別部4で重走(2枚以上の紙幣が重
なっている走行)、斜行(紙幣が斜めになって金種を判
断できない走行)等と検知された紙幣は切替えゲート1
5を介してリジェクトカセット7に送り込まれる。
【0092】正券と鑑別された千円券は一括カセット1
1内の一括集積部30に送り込まれる。一括集積部30
に送り込まれた千円券は、一括仕切り板33の上に順次
集積される。このような動作は、千円券カセット9に収
容されている千円券がなくなるまで繰り返される。な
お、一括仕切り板33上の千円券が集積許容値を越えた
場合に行なう動作は、上述した万円券カセット10から
の万円券の回収処理で説明した動作と同じである。
【0093】このようにして千円券カセット9の千円券
の回収を終了すると、その時点で万円券カセット10に
収容されている千円券の回収に進む。なお、この時点で
は、万円券カセット10に千円券及び五千円券が混ざっ
て収容されている可能性がある。
【0094】CCAD制御部70はシャッタ34を開放
させ、ステージ47を分離機構22の位置まで移動させ
た後、分離機構22を作動させ、万円券カセット10に
収納されている紙幣を上側から順に1枚ずつ繰出し、図
12に示すような経路を経て鑑別部4に送り込む。
【0095】鑑別部4で千円券と判定された紙幣は、一
括カセット11内の一括集積部30に送り込まれて回収
される。
【0096】他方、鑑別部4で五千円券と判定された紙
幣は、切替ゲート43の作動により、図12に示す経路
によって表裏取り揃え機構部5に与えられて集積され
る。表裏取り揃え機構部5が集積許容値に達すると、分
離機構22を中断させて万円券カセット10からの紙幣
の繰出しを中断させ、図13に示すように表裏取り揃え
機構部5に集積された五千円券を接客口3を介して再び
鑑別部4へ送り込み、千円券カセット9へこれを収容さ
せる。表裏取り揃え機構部5に集積されていた五千円券
を全て千円券カセット9に収容させると、再び分離機構
22を作動させて万円券カセット10からの紙幣の繰出
しを再開させる。
【0097】このような動作によって、万円券カセット
10に収容されていた千円券は一括カセット11に回収
され、万円券カセット10に収容されていた五千円券は
千円券カセット9に収容されていく。
【0098】そして、万円券カセット10のエンドを検
知をしたら、分離機構22を停止し、その時点までに表
裏取り揃え機構部5に収容された五千円券を千円券カセ
ット9へ収容させる。
【0099】そして、一括カセット11の一括集積部3
0上の千円券をクランプ用レバ71で持ち上げる動作を
行なう。これにより、クランプ用レバ71によって万円
券及び千円券が持ち上げられた状態(ポジションC)と
なる。
【0100】ここで、万円券カセット10に収容されて
いた五千円券を表裏取り揃え機構部5を仲介させて千円
券カセット9に収容させるようにしたのは、以下の理由
による。五千円券を千円券カセット9に収容させる場
合、図13に示すように、万円券カセット10及び千円
券カセット9の上部の走行路を通る。また、万円券カセ
ット10から繰り出された紙幣は、図12に示すよう
に、万円券カセット10及び千円券カセット9の上部の
走行路を通る。従って、万円券カセット10からの紙幣
の繰り出しと、千円券カセット9への五千円券の収容と
を同時に行なうことができない。すなわち、万円券カセ
ット10からの紙幣の繰り出し中に五千円券と鑑別され
た五千円券を直ちに千円券カセット9に収容させること
ができない。そこで、一旦、五千円券を表裏取り揃え機
構部5に収容させることとした。
【0101】因に、仮に、鑑別部4に近い方から、万円
券カセット、非還流券カセット及び千円券カセットがあ
る場合には、五千円券及び千円券の経路が重なることが
なく、表裏取り揃え機構部5を仲介させることは必要な
くなる。
【0102】以上の処理までで、万円券及び千円券の一
括カセット11への回収が終了するので、次は、千円券
カセット9に収容されている五千円券の回収を行なう。
すなわち、CCAD制御部70はシャッタ35を開放
し、カセットステージ46を分離機構21の位置まで移
動させた後、分離機構21を作動して千円券カセット9
に収納されている五千円券を上側から順に1枚ずつ繰り
出し、図11における矢印に示すような走行路を経て鑑
別部4に送り込む。鑑別部4では、送り込まれてきた紙
幣を鑑別してさらに後方へ送り込む。鑑別部4で重走
(2枚以上の紙幣が重なっている走行)、斜行(紙幣が
斜めになって金種を判断できない走行)等と検知された
紙幣は切替えゲート15を介してリジェクトカセット7
に送り込まれる。
【0103】正券と鑑別された五千円券は一括カセット
11内の一括集積部30に送り込まれる。一括集積部3
0に送り込まれた五千円券は、一括仕切り板33の上に
順次集積される。このような動作は、千円券カセット9
に収容されている五千円券がなくなるまで繰り返され
る。なお、一括仕切り板33上の五千円券が集積許容値
を越えた場合に行なう動作は、上述した万円券カセット
10からの万円券の回収処理で説明した動作と同じであ
る。
【0104】従って、上述した実施例によれば、非還流
券カセット8に収容されていた万円券、千円券、五千円
券、千円券カセット9に収容されていた千円券、万円券
カセット10に収容されていた万円券を、一括カセット
11内に上側から万円券、千円券、五千円券の順に重ね
て回収することができる。
【0105】その結果、行員が一括カセット11から回
収紙幣を取り出した際、紙幣が金種別に分類されている
ので、計数を効率良く確実に行なうことができる。ま
た、行員が計数のために金種別に紙幣を再整理し直す必
要がなくなり、少数枚のある金種が他の金種に挾まれて
いるのに気付かずに計数され、後でトラブルになり、調
査に長時間を費やす等の問題を解決できる。
【0106】なお、本発明を、還流式でない入出金装置
や、入金専用装置や、出金専用装置に対しても適用する
ことができる。すなわち、本発明は、金種別カセットの
外に異種紙幣が混在するカセットがある場合に適用でき
るものである。本発明に係る入出金装置の語には、出金
専用装置や入金専用装置を含むものとする。
【0107】また、上記実施例においては、回収時の各
部の制御をソフトウェア的に行なうものを示したが、ハ
ードウェアロジックによって行なうようにしても良い。
【0108】さらに、回収手順は、上記実施例のものに
限定されるものではない。要は、金種別カセット間、又
は、異種紙幣混在カセット及び金種別カセット間、場合
によっては接客口3や表裏取り揃え機構部5等の一時的
な紙幣収容部とカセット間で紙幣の授受を必要に応じて
行ないながら、一括カセット11への紙幣の回収を行な
うものであれば良い。
【0109】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一括収
容庫に回収する金種順番を定めておき、回収順番が最後
以外の金種については、その時点で対象となった金種の
紙幣を収容している金種別収容庫及び異種紙幣混在収容
庫から、収容紙幣を1枚ずつ繰り出してその紙幣の金種
を鑑別し、対象金種の場合に一括収容庫に回収し、対象
金種以外の場合に、繰り出した収容庫以外の金種別収容
庫又は異種紙幣混在収容庫に収容し、回収順番が最後の
金種については、その金種の紙幣を収容している金種別
収容庫及び異種紙幣混在収容庫から、収容紙幣を1枚ず
つ繰り出してその紙幣の金種を確認して一括収容庫に回
収するようにしたので、金種別の紙幣毎にまとまるよう
に一括収容庫に紙幣を回収することができる紙幣入出金
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回収処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図2】紙幣入出金装置が適用される現金自動取引装置
の斜視図である。
【図3】紙幣入出金装置が適用される現金自動取引装置
のブロック図である。
【図4】紙幣入出金装置の概略縦断図である。
【図5】その接客口のポジションの説明図である。
【図6】紙幣入出金装置の一括カセットの詳細構成を示
す概略縦断図である。
【図7】紙幣入出金装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図8】従来の回収方法を説明する紙幣の経路図であ
る。
【図9】実施例の回収方法を説明する紙幣の経路図(そ
の1)である。
【図10】実施例の回収方法を説明する紙幣の経路図
(その2)である。
【図11】実施例の回収方法を説明する紙幣の経路図
(その3)である。
【図12】実施例の回収方法を説明する紙幣の経路図
(その4)である。
【図13】実施例の回収方法を説明する紙幣の経路図
(その5)である。
【符号の説明】
3…接客口、4…鑑別部、7…リジェクトカセット、8
…非還流券カセット(異種紙幣混在収容庫)、9、10
…金種別カセット(金種別収容庫)、11…一括カセッ
ト、18…入出金ユニット、50…紙幣入出金装置(C
CAD)、51…現金自動取引装置、70…紙幣入出金
装置制御部(CCAD制御部)、73…プログラムRO
M。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある金種の紙幣を収容している少なくと
    も1以上の金種別収容庫と、異種紙幣を混在して収容し
    ている少なくとも1以上の異種紙幣混在収容庫と、装置
    内紙幣の回収用の一括収容庫とを備え、全ての上記金種
    別収容庫及び上記異種紙幣混在収容庫に収容されている
    紙幣を上記一括収容庫に回収する紙幣入出金装置の紙幣
    回収方法において、 上記一括収容庫に回収する金種順番を定めておき、 回収順番が最後以外の金種については、その時点で対象
    となった金種の紙幣を収容している上記金種別収容庫及
    び上記異種紙幣混在収容庫から、収容紙幣を1枚ずつ繰
    り出してその紙幣の金種を鑑別し、対象金種の場合に上
    記一括収容庫に回収し、対象金種以外の場合に、繰り出
    した収容庫以外の上記金種別収容庫又は上記異種紙幣混
    在収容庫に収容し、 回収順番が最後の金種については、その金種の紙幣を収
    容している上記金種別収容庫及び上記異種紙幣混在収容
    庫から、収容紙幣を1枚ずつ繰り出してその紙幣の金種
    を確認して上記一括収容庫に回収することを特徴とした
    紙幣入出金装置の紙幣回収方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192450A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 沖電気工業株式会社 媒体繰出装置及び媒体処理装置

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