JP2018120288A - 媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム媒体除去性能を保ちつつ媒体の厚みの検知精度を向上する。【解決手段】鑑別部18は、下側搬送ガイド42を含む下側フレーム40Bと、下側搬送ガイド42に対向して配置され、該下側搬送ガイド42との間で紙幣の搬送路43を形成する上側搬送ガイド41を含む上側フレーム40Aと、上側フレーム40Aに設けられ、搬送路43を通過する紙幣の厚みを検出するための厚み検知ローラ52と、下側フレーム40Bに設けられ、厚み検知ローラ52に対向して配置され、該厚み検知ローラ52との間で紙幣を搬送する厚み基準ローラ51と、厚み基準ローラ51と同軸に設けられる軸受40Cとを設け、上側フレーム40Aは、軸受40Cと当接する当接部52Etを有し、下側フレーム40Bは、軸受40Cにおける当接部52Etが当接する位置の反対側において、軸受40Cを当接部52Etへ付勢する基準ローラ押付部材53を有する。【選択図】図5

Description

本発明は媒体処理装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
特許文献1に記載の紙幣鑑別装置は、厚み検出装置において、紙幣の厚みを正確に検出するために、厚み基準ローラと厚み検知ローラと変位検出センサとを一体のセンサフレームに固定する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2に記載の紙幣鑑別装置は、磁気検出部において、ガイドローラと磁気センサの間隙を通過する紙幣を精度良く読み取るために、ガイドローラ両端の軸受をスプリングによって磁気センサの押付部に押し付け、ガイドローラと磁気センサの間隙の精度を向上させる構成となっている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−169164号公報(図1) 特開2013−69154号公報(図6)
特許文献1に記載の紙幣鑑別装置においては、厚み基準ローラと厚み検知ローラとを一体のセンサフレームに固定しているため、厚み検出装置内にて紙幣ジャムが発生した際に、ジャム除去性が悪いという問題がある。
特許文献2に記載の紙幣鑑別装置の磁気検出部について、ガイドローラを厚み基準ローラに、磁気センサを厚み検知ローラと厚み検知ローラフレームとに置き換えた場合を考える。紙幣の厚みを正確に検出するため、紙幣が厚み検知ローラと厚み基準ローラとに挟まれる状態となった際に厚み検知ローラが紙幣表面で跳ねることがないように、厚み検知ローラは厚み基準ローラに向けて強い押付力で押し付けられている。このとき、厚み基準ローラが厚み検知ローラフレームから離れないようにするため、厚み基準ローラを厚み検知ローラフレームの押付部に厚み検知ローラの押付力以上の荷重で押し付ける構成となる。このとき、押付部や厚み基準ローラを押し付けているスプリングの取付部が樹脂フレームにより形成されている場合、強い負荷を受け続けることになり、樹脂フレームがクリープにより変形してしまい、紙幣の厚みの検出精度が保てないという問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ジャム媒体除去性能を保ちつつ媒体の厚みの検知精度を向上し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、第1の搬送ガイドを含む第1フレームと、第1の搬送ガイドに対向して配置され、該第1の搬送ガイドとの間で媒体の搬送路を形成する第2の搬送ガイドを含む第2フレームと、第2フレームに設けられ、搬送路を通過する媒体の厚みを検出するための厚み検知ローラと、第1フレームに設けられ、厚み検知ローラに対向して配置され、該厚み検知ローラとの間で媒体を搬送する厚み基準ローラと、厚み基準ローラと同軸に設けられる軸受とを設け、第2フレームは、軸受と当接する当接部を有し、第1フレームは、軸受における当接部が当接する位置の反対側において、軸受を当接部へ付勢する弾性部材を有するようにした。
これにより本発明は、第1の搬送ガイドを第1フレームに設け第2の搬送ガイドを第1フレームとは別体の第2フレームに設けることにより搬送路を外部に開放可能としジャム媒体除去性能を保ちつつ、第1フレームにかかる負荷を軽減できる。
本発明によれば、ジャム媒体除去性能を保ちつつ媒体の厚みの検知精度を向上し得る媒体処理装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 鑑別部の構成を示す左側面図である。 厚み情報取得部の構成(1)を示す背面図である。 厚み情報取得部の構成(2)を示し、図4におけるA−A矢視断面図である。 厚み情報取得部の構成(3)を示し、図4におけるB−B矢視図である。 厚み情報取得部の構成(4)を示し、図4におけるC−C矢視断面図である。 厚み情報取得部の構成(5)を示し、図4におけるD−D矢視断面図である。 厚み情報取得部の動作を示し、(A)は図4に対応した図、(B)及び(C)は図5に対応した図である。 従来の厚み情報取得部の構成(1)を示す背面図である。 従来の厚み情報取得部の構成(2)を示し、図10におけるA’−A’矢視断面図である。 従来の厚み情報取得部の構成(3)を示し、図10におけるC’−C’矢視断面図である。 従来の厚み情報取得部の構成(4)を示し、図10におけるD’−D’矢視図である。 従来の厚み情報取得部の動作を示し、図4に対応した図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。なお各図は、本発明を十分に理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎない。よって本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。また以下の説明において上流及び下流は、紙幣の搬送方向を意味している。以下では便宜的に、上流側を鑑別部18の前側とし、下流側を鑑別部18の後側として説明する。
[1.実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統轄制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、取忘れ回収庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統轄制御する。
制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部の上側には、入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び入出金部16から顧客が取り忘れた取忘れ紙幣を収納する取忘れ回収庫22等が設けられている。
入出金部16は、入出金機筐体11内における前側上部に配され、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中実線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部18の後側と一時保留部20、紙幣収納庫26及び取忘れ回収庫22とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16及びリジェクト庫28とを接続している。搬送部24の分岐点には、セレクタ(図中三角形で示す)が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから記番号を読み取り識別し、その識別結果を制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入出金機筐体11内における前後方向のほぼ中央部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒形状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで該紙幣を収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。
取忘れ回収庫22は、入出金機筐体11内における後側上部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、内部に紙幣を収納する空間を有している。この取忘れ回収庫22は、入出金部16から顧客が取り忘れた取忘れ紙幣が搬送部24により搬送されてくると、これを内部に収納する。
紙幣入出金機10の内部の下側には、再利用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫28と、再利用可能な紙幣を収納する5個の紙幣収納庫26とが設けられている。
リジェクト庫28は、入出金機筐体11内における前側下部に配され、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクト庫28は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部24により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。
入出金機筐体11内におけるリジェクト庫28の後方には、前側から後側へ向けて順に5個の紙幣収納庫26(26A、26B、26C、26D及び26E)が設けられている。各紙幣収納庫26は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。各紙幣収納庫26は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫26は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部24により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫26は、制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部24に受け渡す。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され入出金部16に紙幣が投入されると、投入された紙幣を入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送して該鑑別部18内を搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された入金リジェクト紙幣については入出金部16へ戻して顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣のうち収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、収納に適さないと判定された紙幣については、リジェクト庫28へ搬送する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18に搬送して該鑑別部18内を搬送し、鑑別結果及び識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された出金可能紙幣については入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された出金リジェクト紙幣についてはリジェクト庫28へ搬送して収納する。そして要求金額分の紙幣が入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している出金リジェクト紙幣をリジェクト庫28へと搬送して保管する。
[1−3.鑑別部の構成]
鑑別部18は図3に示すように、ほぼ直方体のフレーム40により構成されている。フレーム40は、樹脂製の上側フレーム40A及び下側フレーム40Bにより構成されている。上側フレーム40Aと下側フレーム40Bとの間には、紙幣BLを前方向又は後方向に走行させる搬送路43が設けられている。上側フレーム40Aは、下側フレーム40Bに設けられた図示しない回動支点を軸として後端が上方へ移動するよう回動可能に構成されている。上側フレーム40Aは、搬送路43に詰まった紙幣が取り除かれる保守作業や、厚み基準ローラ51又は厚み検知ローラ52のローラ表面の清掃作業が行われる際、保守作業者により回動支点を軸として回動されることにより、搬送路43を外部に開放し、保守作業者にアクセスし易い状態となる。紙幣入出金機10は、制御部12の制御に基づいて、紙幣BLを搬送路43に沿って前方向から後方向に、又は後方向から前方向に走行させながら、紙幣BLの鑑別処理を行う。
鑑別部18は、搬送路43の周囲に、上側搬送ガイド41及び下側搬送ガイド42と、駆動ローラ33A、33B及び33Cと、従動ローラ34A、34B及び34Cと、厚み情報取得部50と、光学情報取得部60と、磁気情報取得部70とを有している。
上側搬送ガイド41は、上側フレーム40Aの一部分であり、樹脂材料により板状に形成され、上側フレーム40Aの下端に設けられ前後方向に沿って延び紙幣をガイドするガイド部材である。下側搬送ガイド42は、下側フレーム40Bの一部分であり、樹脂材料により板状に形成され、下側フレーム40Bの上端に設けられ前後方向に沿って延び上側搬送ガイド41と対向し紙幣をガイドするガイド部材である。
厚み情報取得部50は紙幣BLの厚み情報を取得する。光学情報取得部60は紙幣BLの画像情報を取得する。磁気情報取得部70は紙幣BLの磁気情報を取得する。以下では、紙幣が搬送される方向である搬送方向と、この搬送方向と紙幣の厚み方向とに直交する方向を搬送幅方向とも呼ぶ。
駆動ローラ33A、33B及び33C並びに従動ローラ34A、34B及び34Cは、紙幣入出金機10が取り扱う紙幣BLの種類のうちの最大幅の紙幣BLである最大幅紙幣の搬送幅方向に沿った幅よりも狭い範囲において、搬送幅方向に沿って複数(例えば4個)設けられている。
下側搬送ガイド42には、駆動ローラ33A、33B及び33C並びに厚み基準ローラ51が左右方向(搬送幅方向)を軸に回転可能に取り付けられている。駆動ローラ33A、33B及び33C並びに厚み基準ローラ51は、それぞれ外周面の一部を下側搬送ガイド42に形成された図4及び図8に示す開口部42Aから搬送路43に突出させている。左右方向に隣り合う開口部42A同士の間には、前後方向に延び、隣接する厚み基準ローラ51同士の間に紙幣が入り込まないよう紙幣をガイドする第1のガイド部としてのローラ間ガイド部42Bが形成されている。
上側搬送ガイド41には、従動ローラ34A、34B及び34Cが左右方向を軸に回転自在且つ上下方向に移動可能に取り付けられている。従動ローラ34A、34B及び34Cは、それぞれ外周面の一部を上側搬送ガイド41に形成された図4に示す開口部41Aから搬送路43内に突出させている。左右方向に隣り合う開口部41A同士の間には、前後方向に延び、隣接する厚み検知ローラ52同士の間に紙幣が入り込まないよう紙幣をガイドする第2のガイド部としてのローラ間ガイド部41Bが形成されている。従動ローラ34A、34B及び34Cは、図示しない圧縮ばねである付勢部材により、それぞれ駆動ローラ33A、33B及び33Cに押し付けられている。
厚み検知ローラ52のローラ部52Aは、回転支点部52Bにおいて左右方向を軸に回転可能に厚み検知ローラブラケット52Dに取り付けられている。厚み検知ローラブラケット52Dは、ブラケット回動支点部52Cにおいて左右方向を軸に回動可能に取り付けられている。左右方向に並ぶ複数の厚み検知ローラ52は、図7に示す圧縮ばねであるスプリング55により、図9(A)に示す押付力F’C1、押付力F’C2(図示せず)……で厚み基準ローラ51に押し付けられている。厚み検知ローラ52のローラ部52Aは、外周面の一部を上側搬送ガイド41に形成された開口部41A(図4)から搬送路43内に突出させている。
[1−4.厚み情報取得部の構成]
厚み情報取得部50は、図4乃至図8に示すように、搬送路43の下側に配置された厚み基準ローラ51と、該搬送路43の上側に配置された厚み検知ローラ52とを中心に構成されている。
図4に示すように厚み基準ローラ51は、全体として左右に長い円柱状に形成されており、細長い円柱状の軸51Aに左右方向に貫通され固定されている。軸51Aは、左右両端が金属製のボールベアリング等の軸受40C(軸受40CL及び40CR)に挿通されており、該軸受40Cに対し回転可能に支持されている。これにより厚み基準ローラ51は、軸受40Cに対し、軸51Aと一体に回転する。この軸受40Cは、下側フレーム40Bにねじ止めされた基準ローラ押付部材53及び基準ローラ押付補強部材54により支持されている。以下では軸受40CL及び40CRをまとめて軸受40Cとも呼ぶ。
厚み検知ローラフレーム52Eは、図4に示すように背面視でH字形状であり、左右方向に延びるローラフレーム天板52ETと、該ローラフレーム天板52ETの前端において上下方向に延びるローラフレーム前側板52EF(図7)と、該ローラフレーム天板52ETの左端において上下方向に延びるローラフレーム左側板52EL(図4)と、該ローラフレーム天板52ETの右端において上下方向に延びるローラフレーム右側板52ER(図4)とを有している。ローラフレーム前側板52EF(図7)は、ブラケット回動支点部52Cに向かって保持部が後方へ延びている。図4に示すようにローラフレーム左側板52ELの下端面は、軸受40CLの上側と当接する当接部52EtLとなっており、ローラフレーム右側板52ERの下端面は、軸受40CRの上側と当接する当接部52EtRとなっている。以下では当接部52EtL及び52EtRをまとめて当接部52Etとも呼ぶ。ローラフレーム左側板52ELは、上側フレーム40Aに穿設された上側フレーム孔部40AAと下側フレーム40Bに穿設された下側フレーム孔部40BAとを貫通し軸受40CLの上側に当接部52EtLが直接接触している。ローラフレーム右側板52ERは、上側フレーム40Aに穿設された上側フレーム孔部40AAと下側フレーム40Bに穿設された下側フレーム孔部40BAとを貫通し軸受40CRの上側に当接部52EtRが直接接触している。この厚み検知ローラフレーム52Eは、後述する回動軸44Bが貫通すると共に上側フレーム40Aと固定されている。
図5に示すように下側フレーム40Bは、軸受40CLの外形状に合わせて湾曲しており、下側フレーム孔部40BAよりも前部分が軸受40CLの前上側に、下側フレーム孔部40BAよりも後部分が軸受40Cの後上側にそれぞれ当接している。なお図5において上側搬送ガイド41は図示せず省略する。
基準ローラ押付部材53Lは、左右方向の幅が薄く前後方向に延び上下方向の厚みが薄い薄板状の板ばねである。この基準ローラ押付部材53Lは、前後方向の中央部が軸受40CLの下端部に当接すると共に、軸受40CLの下側の前方及び後方の箇所が下側フレーム40Bにねじ86で螺合されることにより、軸受40CLを上方向へ付勢し下側フレーム40Bに押し付けている。
補強部材としての基準ローラ押付補強部材54Lは、基準ローラ押付部材53Lよりも剛性が高く形成され、左右方向の幅が薄く前後方向に延び上下方向の厚みが薄い板状部材である。この基準ローラ押付補強部材54Lは、前後方向の中央部が基準ローラ押付部材53に当接していないと共に、前端部及び後端部が基準ローラ押付部材53を介し下側フレーム40Bにねじ86で螺合されることにより、下側フレーム40Bとの間で基準ローラ押付部材53Lを挟むように重ねた状態で、下側フレーム40Bに固定される。基準ローラ押付補強部材54Lは、基準ローラ押付部材53Lがねじ86を介し下側フレーム40Bを下方向へ引っ張る力によって、下側フレーム40Bが下側へ変形してしまうことを抑止している。以上は軸受40CL、基準ローラ押付部材53L及び基準ローラ押付補強部材54Lについて説明したが、軸受40CR、基準ローラ押付部材53R及び基準ローラ押付補強部材54Rについても同様に構成されている。以下では基準ローラ押付部材53L及び53Rをまとめて基準ローラ押付部材53とも呼び、基準ローラ押付補強部材54L及び54Rをまとめて基準ローラ押付補強部材54とも呼ぶ。
図7に示すように厚み検知ローラ52のローラ部52Aは、円筒状に形成されており、細長い円柱状の回転支点部52Bにより左右方向に貫通されている。回転支点部52Bは、厚み検知ローラブラケット52Dに取付けられている。
厚み検知ローラブラケット52Dは、上下に薄く前後に細長い薄板状の金属材料でなり、図4に示すようにその天板における左右の端部がそれぞれ下方へ折り曲げられることにより側板を形成しており、図7に示すように左右の側板における前側に、ブラケット回動支点部52Cと対応する孔径の軸孔が穿設されている。また厚み検知ローラブラケット52Dは、左右の側板における軸孔にブラケット回動支点部52Cを挿通させることにより、厚み検知ローラ52のローラ部52Aを厚み基準ローラ51のほぼ真上となる位置において回転可能に保持する。さらに厚み検知ローラブラケット52Dは、左右の側板における軸孔よりも後方に回動孔が穿設されており、厚み検知ローラフレーム52Eに対し小さな円柱状のブラケット回動支点部52Cを介して回動自在に取付けられている。このため厚み検知ローラブラケット52Dは、ブラケット回動支点部52Cを回動中心として回動することにより、厚み検知ローラ52を上下に変位させることができる。
厚み検知ローラブラケット52Dの天板とローラフレーム天板52ETとの間には圧縮コイルばねでなるスプリング55が自然状態から圧縮された状態で取り付けられている。スプリング55は、左右方向に並ぶ複数の厚み検知ローラ52を図9(A)に示すように押付力F’C1、押付力F’C2(図示せず)……で厚み基準ローラ51に向けて押し付けている。これによりローラフレーム天板52ETは、図9(A)に示すように、厚み検知ローラフレーム52Eが軸受40Cから離隔する上向きに反力FC1、反力FC2……がスプリング55から加わる。
図6に示すように上側フレーム40Aと下側フレーム40Bとは、側面左右外側に設けられたロック機構44により、厚み検知ローラフレーム52Eと厚み基準ローラ51とが押し付けられるようにロックされる。ロック機構44は、上側フレーム40Aに設けられた、左右方向に延びる回動軸44Bとばね44Dとを有するアーム44Aと、下側フレーム40Bの左右外側において該下側フレーム40Bにねじ止めされた下側フレーム側板44Eから左右外側へ突出するピン44Cとにより構成される。アーム44Aは、回動軸44Bを軸として回転可能に構成され、引張ばねであるばね44Dにより図6中反時計回りに付勢されており、ピン44Cの後下側に当接することにより、該ピン44Cを前上方へ付勢する。これによりロック機構44は、ピン44C、下側フレーム側板44E及び下側フレーム40Bを介し基準ローラ押付部材53を上方向へ付勢すると共に、回動軸44Bを下方向へ付勢することにより、厚み検知ローラフレーム52Eを軸受40Cに押し付けるようにロックする。
左側のロック機構44は、図9に示すように引張力F’L1で左側のピン44C及び左側の下側フレーム側板44Eを上方向へ引っ張っている。右側のロック機構44は、図示しない引張力F’L2で右側のピン44C及び右側の下側フレーム側板44Eを上方向へ引っ張っている。これによりロック機構44は、ローラフレーム左側板52ELを下方向へロック力FL1でロックすると共に、ローラフレーム右側板52ERを下方向へロック力FL2でロックする。
また、厚み検知ローラ52に対する厚み検知ローラブラケット52Dの上方には、図7に示す厚み検知センサ56が設けられている。厚み検知センサ56は、厚み検知ローラ52のローラ部52Aが厚み基準ローラ51へ当接するときの位置を基準とし、厚み検知ローラブラケット52Dの天板における相対的な変位量を検出する。
かかる構成により厚み情報取得部50では、搬送路43に紙幣が搬送されている場合、スプリング55の作用により厚み検知ローラ52と厚み基準ローラ51との間に紙幣を挟持するため、該紙幣の厚みに応じて厚み検知ローラブラケット52D及び厚み検知ローラ52が上方向に変位する。このとき厚み検知センサ56は、この上方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。
[1−5.力の関係]
ところで、上側フレーム40Aと下側フレーム40Bとがロックされたとき、図9(A)に示すように軸受40Cと厚み検知ローラフレーム52Eと、軸受40Cと下側フレーム40Bとが密着し、厚み情報取得部50は厚み基準ローラ51と厚み検知ローラ52とを精度良く設置できる。
ここで厚み情報取得部50は、ロック力FL1とロック力FL2とを合成した力を、全ての反力FC1、反力FC2……を合成した力よりも大きく設定している。これにより厚み情報取得部50は、厚み検知ローラフレーム52Eが軸受40Cから離隔しないように該軸受40Cに押し付けている。また厚み情報取得部50は、厚み基準ローラ51が厚み検知ローラフレーム52Eから離れないようにするために、厚み基準ローラ51を厚み検知ローラフレーム52Eの当接部52Etに厚み検知ローラ52の下向きの押付力以上の荷重で押し付ける必要がある。
図9(A)に示すように、ローラフレーム左側板52ELは軸受40CLに対し下向きに押す押付力FR1を加える。また、基準ローラ押付部材53Lは軸受40CLに対し上向きに押す押付力PR1を加える。押付力PR1は、押付力FR1よりも大きく設定されていることにより、軸受40Cは、下側フレーム40Bから離隔しないように該下側フレーム40Bに押し付けられている。このため、押付力FR1と、該押付力FR1に対向する押付力PR1とが合成された上向きの力PF1(=押付力PR1−押付力FR1)が下側フレーム40Bに負荷として働く。具体的には、基準ローラ押付部材53Lの押付力PR1をロック力FL1の1.5倍とした場合、力PF1=0.5×ロック力FL1の力が下側フレーム40Bにかかる負荷となる。
このとき図9(C)に示すように、下側フレーム40Bにおける軸受40Cのそれぞれ前側と後側とに、1/2×押付力PR1の大きさで押付力PR1の反力となる下向きの力が発生する。このため図9(B)に示すように仮に基準ローラ押付補強部材54が設けられていない場合、このような負荷が軸受40Cを支える下側フレーム40Bに長時間かかり続けると、変形し易い樹脂製である下側フレーム40Bが厚み検知ローラフレーム52Eから離隔する下方向へ引っ張られるようにクリープにより変形してしまう恐れがある。これに対し本実施の形態において厚み情報取得部50は、基準ローラ押付部材53に加えて剛性の高い基準ローラ押付補強部材54を下側フレーム40Bの下側に設けることにより、図9(C)に示すように下側フレーム40Bの変形を防止することができる。
以上はローラフレーム左側板52ELと軸受40CLとが密着する箇所の周辺について主に説明したが、ローラフレーム右側板52ERと軸受40CRとが密着する箇所の周辺についても同様に構成されている。
[1−6.効果等]
以上の構成において厚み情報取得部50は、厚み基準ローラ51と同軸の軸受40Cに、厚み検知ローラ52及び厚み検知センサ56を設けた厚み検知ローラフレーム52Eを突き当てるようにした。これにより厚み情報取得部50は、厚み検知ローラ52と厚み基準ローラ51との取付位置を精度良くできると共に、厚み基準ローラ51と厚み検知ローラ52とで紙幣を挟持していない状態における厚み検知ローラ52と厚み検知センサ56との間隙を精度良く配置でき、厚み情報取得部50の厚み検出精度を向上できる。
また特許文献1における紙幣鑑別装置においては、厚み基準ローラと厚み検知ローラとを一体のセンサフレームに固定しているため、厚み検出装置内において紙幣ジャムが発生した際に、保守作業者が紙幣を搬送路から除去しにくくジャム除去性が悪かった。
また特許文献1における紙幣鑑別装置においては、厚み基準ローラと厚み検知ローラとを一体のセンサフレームに固定しているため、厚み基準ローラ又は厚み検知ローラの表面が汚損し厚み検出性能が低下した際に、保守作業者が厚み基準ローラ又は厚み検知ローラの表面の清掃を行うことが困難であった。
これに対し厚み情報取得部50は、厚み基準ローラ51と同軸の軸受40Cを下側フレーム40Bに、厚み検知ローラ52を保持する厚み検知ローラフレーム52Eを上側フレーム40Aにそれぞれ固定すると共に、上側フレーム40Aを下側フレーム40Bに対し回動可能に構成した。これにより厚み情報取得部50は、鑑別部18内において紙幣ジャムが発生した際に、紙幣を搬送路43から容易に除去させることができジャム除去性能を保つことができる。さらに厚み情報取得部50は、厚み基準ローラ51又は厚み検知ローラ52のローラ表面が汚損し厚み検出性能が低下した際に、該厚み基準ローラ51又は厚み検知ローラ52のローラ表面の清掃を容易に行わせることができる。
ここで、従来の厚み情報取得部150における紙幣の厚みの検出について、図4と対応する部材に同一符号を付した図10と、図11及び図12と、図8と対応する部材に同一符号を付した図13と、図9(A)と対応する部材に同一符号を付した図14とを用いて説明する。なお図10においては主に厚み基準ローラ51、軸51A、軸受40C(軸受40CL及び40CR)、軸受押さえ部材82及び下側フレーム140Bを図示し、それ以外は図示せず省略する。厚み情報取得部150は、図11に示すように、下側フレーム140Bにおいて下側搬送ガイド42のガイド面から下側へ離隔するよう湾曲した軸受支持部80に入り込んだ軸受40CLを薄板状の軸受押さえ部材82で上から押さえることにより、厚み基準ローラ51を下側フレーム140Bに固定する構造となっている。以上は軸受40CL周辺について説明したが、軸受40CR周辺についても同様に構成されている。
ここで、厚み情報取得部150においては、厚み基準ローラ51が厚み検知ローラフレーム52Eから離れないようにするために、厚み検知ローラフレーム52Eを軸受40Cに押し付ける必要がある。
このため従来の厚み情報取得部150においては、図11及び図14に示すように、ローラフレーム左側板52ELが軸受40CLに対し下向きに押す押付力FR1を加えると共に、軸受押さえ部材82が軸受40CLに対し下向きに押す押付力F1を加えている。このため、押付力FR1と押付力F1とが合成された下向きの力PF1(=押付力FP1+2×押付力F1)が下側フレーム140Bの軸受支持部80に負荷として働くため、厚み情報取得部50と比較して樹脂製である下側フレーム140Bにかかる荷重が大きくなる。
このため従来の厚み情報取得部150においては、下側フレーム140Bが強い負荷を受け続けることになり、該下側フレーム140Bがクリープにより変形してしまい、厚み検知ローラ52と厚み基準ローラ51との位置精度が低下してしまう可能性があった。
これに対し厚み情報取得部50においては、厚み基準ローラ51に対する厚み検知ローラ52の突き当て面の反対側、すなわち厚み検知ローラフレーム52Eが軸受40Cを付勢する方向の反対側である下側から、軸受40Cを基準ローラ押付部材53により上方向に向かって下側フレーム40Bに突き当てるようにした。これにより厚み情報取得部50は、押付力FR1と該押付力FR1に対向する押付力PR1とが合成された力PF1を下側フレーム40Bに負荷として働かせることができる。
これにより厚み情報取得部50は、下側フレーム40Bにかかる荷重を下側フレーム140Bよりも小さくでき、下側フレーム40Bの変形を防止でき、下側搬送ガイド42の上面の搬送面と厚み基準ローラ51との取付け精度を向上させることができ、搬送路43の間隙の精度を上げ、搬送性能を向上できる。
さらに厚み情報取得部50は、基準ローラ押付部材53を挟んで下側フレーム40Bに剛性の高い基準ローラ押付補強部材54を固定するようにした。これにより厚み情報取得部50は、基準ローラ押付部材53が下側フレーム40Bを下方向へ引っ張るように力を長時間加えた際にも、下側フレーム40Bにおける、基準ローラ押付部材53が取り付けられている取付部にかかる負荷を低減し、下側フレーム40Bがクリープにより変形してしまうことを防止できる。
また厚み情報取得部150のような構造では、図13に示すように、下側搬送ガイド42において右端の厚み基準ローラ51から左端の厚み基準ローラ51までと、軸受支持部80の上側とを含むように穿設された大開口部42Cの上方から、厚み基準ローラ51、軸51A及び軸受40Cが一体化した下側ローラユニット88が、軸受40Cが軸受支持部80に入り込むように降ろされる。続いて図12及び図13と特許文献1における図5とに示すように、搬送幅方向に隣接する厚み基準ローラ51同士の隙間と、搬送幅方向に隣接する厚み検知ローラ52同士の隙間とのそれぞれにおいて、搬送幅方向の幅が狭いローラ間ガイド部材84が、下側搬送ガイド42における、ローラ間ガイド部材84の前方及び後方に設けられた孔部に挿入されることにより、紙幣ジャムの発生を防止している。このような場合、下側搬送ガイド42とローラ間ガイド部材84とは別体となるため、下側搬送ガイド42とローラ間ガイド部材84との間につなぎ目ができ、紙幣が引っかかりやすかった。
これに対し厚み情報取得部50は、下側ローラユニット88が下側搬送ガイド42の下方から下側フレーム40Bに取り付けられるため、下側搬送ガイド42において、図13のような大開口部42Cを形成する必要がない。このため厚み情報取得部50は、ローラ間ガイド部42Bを下側搬送ガイド42と一体に成形できるため、下側搬送ガイド42とローラ間ガイド部42Bとのつなぎ目を無くすことができ、紙幣の引っかかりを低減し、搬送性能を向上できる。また厚み情報取得部50は、ローラ間ガイド部41Bを上側搬送ガイド41と一体に成形できるため、上側搬送ガイド41とローラ間ガイド部41Bとのつなぎ目を無くすことができ、紙幣の引っかかりを低減し、搬送性能を向上できる。
以上の構成によれば鑑別部18は、第1の搬送ガイドとしての下側搬送ガイド42を含む下側フレーム40Bと、下側搬送ガイド42に対向して配置され、該下側搬送ガイド42との間で媒体としての紙幣の搬送路43を形成する第2の搬送ガイドとしての上側搬送ガイド41を含む上側フレーム40Aと、上側フレーム40Aに設けられ、搬送路43を通過する紙幣の厚みを検出するための厚み検知ローラ52と、下側フレーム40Bに設けられ、厚み検知ローラ52に対向して配置され、該厚み検知ローラ52との間で紙幣を搬送する厚み基準ローラ51と、厚み基準ローラ51と同軸に設けられる軸受40Cとを設け、上側フレーム40Aは、軸受40Cと当接する当接部52Etを有し、下側フレーム40Bは、軸受40Cにおける当接部52Etが当接する位置の反対側において、軸受40Cを当接部52Etへ付勢する弾性部材である基準ローラ押付部材53を有するようにした。
これにより鑑別部18は、下側搬送ガイド42を下側フレーム40Bに設け、上側搬送ガイド41を下側フレーム40Bとは別体の上側フレーム40Aに設けることにより、搬送路43を外部に開放可能としジャム紙幣除去性能を保ちつつ、下側フレーム40Bにかかる負荷を軽減して該下側フレーム40Bの変形を防止し厚み検知ローラ52と厚み基準ローラ51との位置精度を向上し紙幣の厚みの検知精度を向上できる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、基準ローラ押付部材53及び基準ローラ押付補強部材54により軸受40Cを上方向へ付勢すると共に下側フレーム40Bの変形を防止する場合について述べた。本発明はこれに限らず、特に搬送幅方向に沿った厚み検知ローラ52の個数が少ないとき等、下側フレーム40Bへかかる負荷が弱い場合、基準ローラ押付補強部材54を省略し基準ローラ押付部材53のみを設け、基準ローラ押付補強部材54により補強を行わなくても良い。要は下側フレーム40Bから離れないように軸受40Cを付勢できれば良い。
また上述した実施の形態においては、基準ローラ押付部材53を板ばねにより構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、基準ローラ押付補強部材54に十分な剛性がある場合、基準ローラ押付部材53を例えばコイルばね等、種々の弾性部材により構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、基準ローラ押付補強部材54と下側フレーム側板44Eとを別体に構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、基準ローラ押付補強部材54と下側フレーム側板44Eとを一体化しても良い。また下側フレーム側板44Eとピン44Cとを一体化しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ロック機構44においてアーム44Aでピン44Cを下側から上側へ付勢することにより厚み検知ローラフレーム52Eを軸受40Cに押し付ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、厚み検知ローラフレーム52Eと軸受40Cとが互いに近付く方向へ付勢されれば、下側フレーム側板44Eや下側フレーム40B等、種々の箇所を付勢して良い。
さらに上述した実施の形態においては、ローラフレーム左側板52ELは、当接部52EtLが軸受40CLに直接接触し、ローラフレーム右側板52ERは、当接部52EtRが軸受40CRに直接接触する場合について述べた。本発明はこれに限らず、当接部52EtLと軸受40CLとの間と、当接部52EtRと軸受40CRとの間に何かを挟んでも良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1において、媒体としての紙幣を鑑別する鑑別部18において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債権、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を鑑別する種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引又は出金取引の何れか一方のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、第1フレームとしての下側フレーム40Bと、第2フレームとしての上側フレーム40Aと、厚み検知ローラとしての厚み検知ローラ52と、厚み基準ローラとしての厚み基準ローラ51と、軸受としての軸受40Cとによって、媒体処理装置としての鑑別部18を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる第1フレームと、第2フレームと、厚み検知ローラと、厚み基準ローラと、軸受とによって、媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、紙幣等の紙状の媒体を鑑別する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、11……入出金機筐体、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……取忘れ回収庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、33A、33B、33C……駆動ローラ、34A、34B、34C……従動ローラ、40……フレーム、40A……上側フレーム、40AA……上側フレーム孔部、40B、140B……下側フレーム、40BA……下側フレーム孔部、40C、40CL、40CR……軸受、41……上側搬送ガイド、41A……開口部、41B……ローラ間ガイド部、42……下側搬送ガイド、42A……開口部、42B……ローラ間ガイド部、42C……大開口部、43……搬送路、44……ロック機構、44B……回動軸、44A……アーム、44C……ピン、44D……ばね、44E……下側フレーム側板、50、150……厚み情報取得部、51……厚み基準ローラ、51A……軸、52……厚み検知ローラ、52A……ローラ部、52B……回転支点部、52C……ブラケット回動支点部、52D……厚み検知ローラブラケット、52E……厚み検知ローラフレーム、52EL……ローラフレーム左側板、52ER……ローラフレーム右側板、52ET……ローラフレーム天板、52EF……ローラフレーム前側板、52EtL……当接部、52EtR……当接部、52Et……当接部、53L、53R、53……基準ローラ押付部材、54L、54R、54……基準ローラ押付補強部材、55……スプリング、56……厚み検知センサ、60……光学情報取得部、70……磁気情報取得部、80……軸受支持部、82……軸受押さえ部材、84……ローラ間ガイド部材、86……ねじ、88……下側ローラユニット、FL1……ロック力、FL2……ロック力、F'L1……引張力、FR1……押付力、PR1……押付力、PF1……力、F'C1……押付力、FC1……反力、BL……紙幣。

Claims (7)

  1. 第1の搬送ガイドを含む第1フレームと、
    前記第1の搬送ガイドに対向して配置され、該第1の搬送ガイドとの間で媒体の搬送路を形成する第2の搬送ガイドを含む第2フレームと、
    前記第2フレームに設けられ、前記搬送路を通過する媒体の厚みを検出するための厚み検知ローラと、
    前記第1フレームに設けられ、前記厚み検知ローラに対向して配置され、該厚み検知ローラとの間で媒体を搬送する厚み基準ローラと、
    前記厚み基準ローラと同軸に設けられる軸受と
    を備え、
    前記第2フレームは、前記軸受と当接する当接部を有し、
    前記第1フレームは、前記軸受における前記当接部が当接する位置の反対側において、前記軸受を前記当接部へ付勢する弾性部材を有する
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記第2フレームは、前記搬送路を開放するよう前記第1フレームに対し移動可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記弾性部材は、前記媒体の搬送方向に沿った方向の両端部が前記第1フレームに固定された板ばねである
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  4. 前記弾性部材よりも剛性が高く形成され前記弾性部材と重ねて配され、前記第1フレームに固定される補強部材
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  5. 前記第1の搬送ガイド及び前記第2の搬送ガイドは、樹脂材料により形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  6. 前記第1の搬送ガイドと一体に形成され、前記厚み基準ローラ間の隙間に設けられ、隣接する前記厚み基準ローラ同士の間に前記媒体が入り込まないよう前記媒体をガイドする第1のガイド部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 前記第2の搬送ガイドと一体に形成され、前記厚み検知ローラ間の隙間に設けられ、隣接する前記厚み検知ローラ同士の間に前記媒体が入り込まないよう前記媒体をガイドする第2のガイド部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
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