JP2017010071A - 媒体鑑別装置及び自動取引装置 - Google Patents

媒体鑑別装置及び自動取引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017010071A
JP2017010071A JP2015121271A JP2015121271A JP2017010071A JP 2017010071 A JP2017010071 A JP 2017010071A JP 2015121271 A JP2015121271 A JP 2015121271A JP 2015121271 A JP2015121271 A JP 2015121271A JP 2017010071 A JP2017010071 A JP 2017010071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
detection
unit
medium
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015121271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6544068B2 (ja
Inventor
弘明 樋口
Hiroaki Higuchi
弘明 樋口
信晴 西濃
Nobuharu Nishino
信晴 西濃
仁世 栗原
Hitose Kuwahara
仁世 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2015121271A priority Critical patent/JP6544068B2/ja
Publication of JP2017010071A publication Critical patent/JP2017010071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6544068B2 publication Critical patent/JP6544068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

【課題】従来と比して容易に鑑別精度のばらつきを抑えることができるようにする。
【解決手段】センサローラ55を保持するフレーム59に磁気センサ54を取り付けるようにして、且つフレーム59に設けられたセンサ位置決め部52Aにより磁気センサ54の検出面54Aを位置決めするようにした。これにより、フレーム59にセンサローラ55と磁気センサ54とを取り付けるだけで、磁気センサ54の検出面54Aとセンサローラ55との間の紙幣が通る隙間(ギャップ)Gを一定にすることができるので、磁気センサ54の検出精度のばらつきを押さえることができ、かくして、容易に鑑別精度のばらつきを抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、媒体鑑別装置及び自動取引装置に関するものであり、例えば利用者との間で媒体としての紙幣を介して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機には、媒体としての紙幣を鑑別する媒体鑑別装置として紙幣の金種や真偽を鑑別する鑑別部が設けられている。鑑別部は、例えば、紙幣に印刷された磁気インクから磁気を検出する為の磁気センサや、紙幣の画像を読み取る為の画像センサ、紙幣の厚みを検出する為の厚みセンサなどを有し、これらのセンサによって得られた情報に基づいて、紙幣の金種や真偽を鑑別するようになっている(例えば特許文献1参照)。
ここで、図15、16に、従来の鑑別部500の構成を示す。従来の鑑別部500は、紙幣の搬送路501を挟んで対向配置されたアッパフレーム502とロワフレーム503とを有し、それぞれに紙幣の搬送をガイドする為の搬送ガイド504が取り付けられている。また、ロワフレーム503には、センサ(例えば磁気センサ)505を載置して固定する為のセンサ取付部503Aが形成されていて、このセンサ取付部503Aにセンサ505が載置されてネジ506で固定されるようになっている。このセンサ505は、搬送路501の途中に配置される。
さらに、鑑別部500は、搬送路501の一端側と他端側とにそれぞれ搬送路501を挟んで対向配置された搬送ローラ507と搬送ローラ507に押し当てられるテンションローラ508とを有している。さらに、鑑別部500は、搬送路501を挟んでセンサ505と対向配置され、紙幣BLをセンサ505に押し当てる為のセンサローラ509を有している。搬送ローラ507は、ロワフレーム503に支持された軸510に取り付けられ、テンションローラ508とセンサローラ509は、それぞれアッパフレーム502に支持された軸511、512に取り付けられている。
このような構成でなる鑑別部500は、搬送ローラ507とテンションローラ508とにより紙幣BLを搬送する途中で、センサローラ509により紙幣BLをセンサ505に押し当て、センサ505により紙幣BLから磁気などの情報を取得するようになっている。
特開2010−198337号公報
ところで、従来の鑑別部500は、ロワフレーム503のセンサ取付部503Aに、センサ505のセンサローラ509と対向する面(これを検出面と呼ぶ)505Aとは反対側の面(これを裏面と呼ぶ)を固定することで、センサ取付部503Aにセンサ505を取り付けるようになっている。また、従来の鑑別部500は、センサ505を取り付けるロワフレーム503と、センサローラ509を取り付けるアッパフレーム502とが別体となっている。
この為、従来の鑑別部500では、センサ505の検出面505Aとセンサローラ509との間の紙幣が通る隙間(これをギャップと呼ぶ)Gを一定(例えば紙幣1枚分の厚さ)に保つことが難しく、実際、このギャップGがばらつくと、センサ505の検出精度がばらつき、結果として、鑑別部500の鑑別精度もばらついてしまう。
この為、従来の鑑別部500では、センサ505の検出精度のばらつきを抑える為に、組み立て時にギャップGを調整する作業が必要であり、その分、組立作業に要する時間が長くなっていた。このように、従来の鑑別部は、鑑別精度のばらつきを抑えることが困難であるという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比して、容易に鑑別精度のばらつきを抑えることのできる媒体鑑別装置及び自動取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、媒体から媒体を鑑別する為の情報を検出する検出部と、前記検出部と対向するように配置され、当該検出部との間に前記媒体を通す対向部と、前記対向部を所定の位置で保持するとともに、前記検出部の前記対向部と対向する検出面を位置決めする為の位置決め部を有するフレームとを有し、前記検出部は、前記フレームの位置決め部によって前記検出面が位置決めされた状態で、当該検出面とは異なる箇所が前記フレームに固定されるようにした。
このように、対向部を所定の位置で保持するフレームに検出部を取り付けるとともに、フレームに設けられた位置決め部により検出部の検出面を位置決めするようにしたことにより、フレームに検出部と対向部とを取り付けるだけで、検出部の検出面と対向部との間の媒体が通る隙間を一定にすることができ、検出部の検出精度のばらつきを押さえることができる。
本発明は、従来と比して容易に鑑別精度のばらつきを抑えることのできる媒体鑑別装置及び自動取引装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す外観斜視図である。 紙幣入出金ユニットの内部構成を示す図である。 第1の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す側面図である。 第1の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す正面図である。 第1の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す上面図である。 第1の実施の形態における鑑別部の一部を拡大した拡大図である。 第2の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す正面図である。 第2の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す上面図である。 第2の実施の形態における鑑別部の一部を拡大した拡大図である。 第3の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す正面図である。 第3の実施の形態における鑑別部の一部を拡大した拡大図である。 他の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す正面図である。 他の実施の形態における鑑別部の内部構成を示す正面図である。 他の実施の形態における鑑別部の一部を拡大した拡大図である。 従来の鑑別部の内部構成を示す側面図である。 従来の鑑別部の内部構成を示す正面図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
まず、第1の実施の形態について説明する。図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て上下左右をそれぞれ上側、下側、左側及び右側と定義する。
この現金自動預払機1は、筐体2の前面上部に、接客部3が設けられている。接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8からなり、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う部分である。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分であり、このカード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分であり、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになっている。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されたものである。
テンキー7は、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分であり、このレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
さらに、現金自動預払機1の内部には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9、取引情報などを記憶する記憶部10、及び紙幣の入出金に関する種々の処理を行う紙幣入出金ユニット11が設けられている。また、紙幣入出金ユニット11には、ユニット制御部12が設けられている。ユニット制御部12は、主制御部9を介して記憶部10から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣入出金ユニット11の各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
さらに、図2に示すように紙幣入出金ユニット11内の上部には、入出金口5を有する紙幣入出金部20と、紙幣の金種や真偽を鑑別する鑑別部21と、入金紙幣等を一時的に収納する一時保留部22が設けられている。紙幣入出金部20の入出金口5には、シャッタ23が設けられていて、このシャッタ23が開閉することで、入出金口5を開放及び閉塞するようになっている。
また、紙幣入出金ユニット11内の下部には、紙幣を金種別に集積するリサイクル庫24と、鑑別部21による鑑別の結果、異常と判断された紙幣(例えば破損した紙幣)等を格納するリジェクト庫25が設けられている。
さらに、これら紙幣入出金部20、鑑別部21、一時保留部22、リサイクル庫24、リジェクト庫25が、搬送部26により接続されている。搬送部26は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短辺方向に搬送するようになっている。また、搬送部26の分岐点には、セレクタ27が設けられている。セレクタ27は、ユニット制御部12の制御に基づき回動することで、紙幣の搬送先を切り替えるようになっている。
鑑別部21は、各種センサを有し、内部を通る紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別して、その鑑別結果をユニット制御部12へ通知する。一時保留部22は、入金時に顧客が入出金口5へ投入した紙幣を一時的に収納し、鑑別部21で入金可能と鑑別された入金可能紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する一方、入金不可と鑑別された入金不可紙幣を、所謂後入れ先出しで紙幣入出金部20へ排出する。また一時保留部22は、出金時において鑑別部21で出金不可能と鑑別された出金不可紙幣を、出金可能な紙幣が出金されるまで一時的に保留し、その後当該出金不可紙幣をリジェクト庫25へ排出する。
リサイクル庫24は、例えば金種ごとに設けられ、収納排出機構により、搬送部26によって搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部26へ供給するようになっている。
以上の構成でなる現金自動預払機1は、鑑別部21による紙幣の鑑別結果等をもとに主制御部9及びユニット制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理を行う。
すなわち、現金自動預払機1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択されると、シャッタ23を開き、入出金口5に紙幣が投入されると、シャッタ23を閉じて、投入された紙幣を紙幣入出金部20から1枚ずつ鑑別部21に搬送する。ここで現金自動預払機1は、鑑別部21の鑑別結果に基づき入金可能紙幣と判定された紙幣については一時保留部22に搬送して一時的に収納する一方で、入金に適さない入金不可紙幣と判定された紙幣については紙幣入出金部20へ戻して、シャッタ23を開くことで顧客に返却する。
その後、顧客により入金金額が確定されると、現金自動預払機1は、一時保留部22に収納している紙幣を鑑別部21に搬送して鑑別結果を得る。
ここで、現金自動預払機1は、鑑別部21の鑑別結果に基づき収納可能紙幣と判定された紙幣については、その金種に対応するリサイクル庫24へ搬送して保管する。一方で現金自動預払機1は、リサイクル庫24への収納に適さない収納不可紙幣と判定された紙幣については、リジェクト庫25へ搬送することにより、収納可能紙幣とは分別して保管する。
また、出金取引時、現金自動預払機1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各リサイクル庫24から紙幣を繰り出して、鑑別部21に搬送して鑑別結果を得る。
ここで、現金自動預払機1は、鑑別部21の鑑別結果に基づき出金可能紙幣と判定された紙幣については紙幣入出金部20に搬送する一方で、出金に適さない出金不可紙幣と判定された紙幣については一時保留部22に搬送して一時的に収納する。
そして要求金額分の紙幣が紙幣入出金部20へ集積されると、現金自動預払機1は、シャッタ23を開ける。これにより紙幣入出金部20内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後、現金自動預払機1は、一時保留部22に収納している出金不可紙幣をリジェクト庫25へと搬送して保管する。
このようにして、現金自動預払機1は、紙幣の入金取引及び出金取引を行うようになっている。
[1−2.鑑別部の構成]
次に、図3〜図6を用いて、鑑別部21の構成について説明する。尚、図3は左側から見た内部構成図、図4は正面から見た内部構成図、図5は上側から見た内部構成図、図6は磁気センサ周辺の拡大図であり、それぞれ一部を省略又は簡略化した図となっている。図3に示すように、鑑別部21は、直方体状の筐体50の上下方向の中央付近に前後方向に延びる搬送路51が形成されている。さらに、鑑別部21は、搬送路51を通る紙幣をガイドする為の下側搬送ガイド52と上側搬送ガイド53が、搬送路51を挟んで下側と上側に対向配置されている。鑑別部21は、紙幣を搬送路51に沿って後方又は前方に搬送しながら、その紙幣の鑑別を行うようになっている。尚、紙幣は例えば短手方向に搬送される。
さらに筐体50の内部には、搬送路51の途中に、磁気センサ54とセンサローラ55とが搬送路51を挟んで下側と上側とに対向配置されている。磁気センサ54は、紙幣に印刷された磁気インクから磁気を検出する為のセンサである。さらにこれら磁気センサ54及びセンサローラ55の前方と後方には、それぞれ搬送ローラ56とテンションローラ57とが搬送路51を挟んで下側と上側とに対向配置されている。
尚、鑑別部21の内部には、磁気センサ54の他に、画像センサや厚みセンサなどが別途設けられている場合もあるが、ここでは説明を簡単にする為、省略する。
搬送ローラ56は、図3、図5に示すように、左右方向に延びる棒状の軸58に固定支持され、この軸58とともに回転するようになっている。尚、図5は、搬送路51より上側の部分は省略した図となっている。搬送ローラ56は、左右方向に複数個設けられている。つまり、軸58には、軸方向に間隔を隔てて複数個の搬送ローラ56が固定支持されている。さらにこの軸58は、左右両端部が、筐体50内部のフレーム59の左右両壁部59L、59Rの下部にベアリング60を介して回転自在に支持されている。
テンションローラ57は、図3に示すように、左右方向に延びる棒状の軸61に回転自在に支持されている。尚、図3〜5では省略しているが、このテンションローラ57も左右方向に複数個設けられている。つまり、軸61には、軸方向に間隔を隔てて複数個のテンションローラ57が複数個の搬送ローラ56と対向する位置に支持されている。また、この軸61は、フレーム59の左右両壁部59L、59Rの上部に、上下方向に揺動可能に支持されていて、図示しないスプリングなどの付勢部材により下方向(つまり搬送ローラ56へ近づける方向)に付勢されている。
センサローラ55は、図3、図4に示すように、左右方向に延びる棒状の軸62に固定支持され、この軸62とともに回転するようになっている。尚、センサローラ55も左右方向に複数個設けられている。つまり、軸62には、軸方向に間隔を隔てて複数個のセンサローラ55が固定支持されている。さらにこの軸62は、左右両端部が、フレーム59の左右両壁部59L、59Rの上部にベアリング63を介して回転自在に支持されている。尚、センサローラ55と搬送ローラ56は、例えばゴムなどの非磁性材料で形成され、テンションローラ57は、例えば金属などの磁性材料で形成されている。
磁気センサ54は、図4、図5に示すように、左右方向に長い直方体形状でなり、左右方向の長さが、フレーム59の左右両壁部59L、59Rの間隔よりは短く、左右両端のセンサローラ55の間隔よりは長くなっている。尚、この磁気センサ54は、内部の上面側に、複数の磁気ヘッド(図示せず)が左右方向に間隔を隔てて配置されていて、この上面が、磁気を検出する検出面54Aとなっている。
磁気センサ54は、検出面54Aの左右両端部をフレーム59と一体に形成された下側搬送ガイド52のセンサ位置決め部52A(詳しくは後述する)に当接させた状態で、検出面54Aとは反対側の裏面の左右両端部がセンサ固定部材64に固定されている。センサ固定部材64は、所定の厚さを有する板状でなり、左右方向の長さが、フレーム59の左右両壁部59L、59Rの間隔とほぼ等しく、左右両端部がそれぞれ下方に開くコの字型に折り曲げられている。
このセンサ固定部材64の左右両端部の上面に、磁気センサ54の裏面の左右両端部がネジ65で固定され、さらに、このセンサ固定部材64の左右両端部の左右両端面が、それぞれフレーム59の左右両壁部59L、59Rの下部にネジ66で固定されている。尚、磁気センサ54の裏面、センサ固定部材64の左右両端部の上面及び左右両端面、フレーム59の左右両壁部59L、59Rの下部には、それぞれ所定の位置に、ネジ孔が形成されているものとする。
このように、磁気センサ54は、下側搬送ガイド52のセンサ位置決め部52Aに検出面54Aの左右両端部を当接させた状態で、センサ固定部材64を介してフレーム59に固定されている。
下側搬送ガイド52は、図4、図5に示すように、フレーム59と一体に形成された所定の厚さを有する板状でなり、左壁部59Lと右壁部59Rとの間を繋ぐように設けられている。つまり、左右両壁部59L、59Rと下側搬送ガイド52とは一体となっている。尚、この下側搬送ガイド52は、フレーム59とともに樹脂で形成されている。
この下側搬送ガイド52は、搬送ローラ56の軸58より上側で、且つ搬送ローラ56の上端より下側に位置している。ゆえに、この下側搬送ガイド52には、複数個の搬送ローラ56のそれぞれと対向する位置に、搬送ローラ56の形状に沿った開口70が形成されていて、この開口70から、搬送ローラ56の上端部が、下側搬送ガイド52より上方、すなわち搬送路51側に突出するようになっている。
さらに、この下側搬送ガイド52は、磁気センサ54と対向する位置に、磁気センサ54よりも左右方向の長さが短い開口71が形成されている。さらに、下側搬送ガイド52は、開口71の左端と左壁部59Lとの間の部分と、開口71の右端と右壁部59Rとの間の部分が、それぞれセンサ位置決め部52Aとなっている。
これにより、磁気センサ54は、センサ位置決め部52Aに検出面54Aの左右両端部を当接させて固定されると、下側搬送ガイド52の開口71から、検出面54Aの左右両端部を除く残りの部分が露出する。また、開口71の左右方向の長さは、紙幣BLの長手方向より長くなっていて、この開口71の上側に位置するセンサローラ55と、開口71から露出する磁気センサ54との間を紙幣BLが通るようになっている。そしてこのとき、センサローラ55により紙幣BLが磁気センサ54の検出面54Aに押し当てられ、磁気センサ54によって紙幣BLから磁気が検出されるようになっている。尚、図4では、紙幣BLとセンサローラ55との間に隙間が形成されているが、実際には、センサローラ55が紙幣BLに接触するようになっている。
また、磁気センサ54は、検出面54Aの左右両端部が下側搬送ガイド52に覆われる為、この部分には磁気ヘッドが配置されないようになっている。こうすることで、磁気センサ54は、検出面54Aの左右両端部が下側搬送ガイド52に覆われていても、検出精度には影響が出ないようになっている。
また、フレーム59は、センサローラ55の下端と、磁気センサ54の検出面54Aとの距離(すなわちギャップ)Gが所定長となるように、センサローラ55の軸62を支持する箇所(ベアリング63が取り付けられる箇所)の位置や、下側搬送ガイド52のセンサ位置決め部52Aの位置及び厚さなどが選定されている。
つまり、フレーム59は、センサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ54とが取り付けられると、センサローラ55と磁気センサ54の検出面54Aとの間の紙幣BLが通る隙間であるギャップGを調整するような作業を行わずとも、ギャップGが所定長となるように形成されている。
また、磁気センサ54は、図5に示すように、開口71から露出する部分(すなわち左右両端部を除く残りの部分)の前面と後面に、それぞれセンサガイド72が取り付けられている。そして、前後のセンサガイド72と、これに対向する開口71の前後の縁部とが、入れ子形状となっている。これにより、鑑別部21は、下側搬送ガイド52の開口71と磁気センサ54との間に、紙幣BLが引っ掛かったりすることなく、紙幣BLをスムーズに搬送することができる。
また、図4、図5で省略しているが、上側搬送ガイド53についても、下側搬送ガイド52と同様、フレーム59と一体に形成された所定の厚さを有する板状でなり、左壁部59Lと右壁部59Rとの間を繋ぐように設けられている。
さらに、図3、図6に示すように、上側搬送ガイド53は、テンションローラ57の軸61より下側で、且つテンションローラ57の下端より上側に位置している。ゆえに、この上側搬送ガイド53にも、複数個のテンションローラ57のそれぞれと対向する位置に、テンションローラ57の形状に沿った開口(図示せず)が形成されていて、この開口から、テンションローラ57の下端部が、上側搬送ガイド53より下方、すなわち搬送路51側に突出するようになっている。
さらに、この上側搬送ガイド53は、センサローラ55と対向する位置に、センサローラ55を露出させる為の開口(図示せず)が形成されていて、この開口から、センサローラ55の下端部が、上側搬送ガイド53より下方、すなわち搬送路51側に突出するようになっている。
さらに、図6に示すように、前側のテンションローラ57の上方には、上側搬送ガイド53と平行な金属板でなり、上側搬送ガイド53を補強する為の補強ビーム80が設けられている。尚、図6では省略しているが、後側のテンションローラ57の上方にも、同様の補強ビーム80が設けられている。これら前後の補強ビーム80は、フレーム59とは別部品であり、フレーム59の左右両壁部59L、59Rにネジなどで固定されている。
前側のテンションローラ57の上側に配置された前側の補強ビーム80と上側搬送ガイド53の上面(すなわちガイド面とは逆側の面)との間には、円柱状のボス81が挟まれ、補強ビーム80の上面側から嵌入され補強ビーム80とボス81とを貫通して上側搬送ガイド53まで達するネジ82により、上側搬送ガイド53に補強ビーム80が固定されている。
また、前側の補強ビーム80は、前側のテンションローラ57の前方から、前側のテンションローラ57とセンサローラ55との間まで延びていて、さらにセンサローラ55に近い方の一端が下方に折り曲げられ、上側搬送ガイド53の近傍まで延びている。つまり、前側の補強ビーム80は、下方に折り曲げられた部分(以下、折れ曲がり部と呼ぶ)80Aがセンサローラ55と前側のテンションローラ57との間に位置するようになっていて、全体として、前側のテンションローラ57の上側と後側(センサローラ55に近い側)を覆うようになっている。
一方、後側の補強ビーム80は、前側の補強ビーム80を前後逆向きにしたものであり、前側の補強ビーム80と同様、上側搬送ガイド53に固定されているとともに、後側のテンションローラ57の上側と前側(センサローラ55に近い側)を覆うようになっている。
このように、前後の補強ビーム80は、上側搬送ガイド53と平行な金属板でなり、ボス81を介して上側搬送ガイド53に固定されていることにより、上側搬送ガイド53を補強して反りなどを抑制するようになっている。
また、前後の補強ビーム80は、折れ曲がり部80Aが、それぞれ前後のテンションローラ57とセンサローラ55との間を遮るように設けられていることにより、磁性体である前後のテンションローラ57から発生する磁気ノイズが、センサローラ55の下に位置する磁気センサ54に伝わることを抑制する磁気シールドとしても機能するようになっている。
鑑別部21は、このような構成でなり、下側搬送ガイド52と上側搬送ガイド53とにより紙幣BLをガイドしながら、搬送ローラ56とテンションローラ57とにより紙幣BLを前後方向に搬送するとともに、その途中で、磁気センサ54により紙幣BLから磁気を検出し、その検出結果を、ユニット制御部12に送るようになっている。
尚、磁気センサ54は、ネジ65を介して、フレームグランド(基準電位)となるセンサ固定部材64と電気的に接続されていることにより、グランド接続されている。
[1−3.まとめと効果]
ここまで説明したように、現金自動預払機1の鑑別部21では、従来のように、磁気センサ54を取り付けるフレームと、この磁気センサ54に対向配置されるセンサローラ55を取り付けるフレームとを別体にするのではなく、同一フレーム59として、このフレーム59に、磁気センサ54と、センサローラ55とを取り付けるようにした。
そのうえで、このフレーム59は、センサローラ55の下端と、磁気センサ54の検出面54Aとの距離(ギャップ)Gが所定長となるように、センサローラ55の軸62を支持する箇所の位置や、フレーム59と一体に形成された下側搬送ガイド52のセンサ位置決め部52Aの位置及び厚さなどが選定されている。よって、鑑別部21は、組み立て時に、フレーム59にセンサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ54とを取り付けると、その時点で、ギャップGが所定長となる。
このように、鑑別部21は、フレーム59にセンサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ54とを取り付けるだけで、ギャップGを調整する調整作業を行わずとも、ギャップGを一定にすることができるので、磁気センサ54の検出精度のばらつきを押さえることができる。かくして、この鑑別部21は、従来と比して容易に鑑別精度のばらつきを抑えることができる。
また、鑑別部21では、磁気センサ54の検出面54Aが当接するセンサ位置決め部52Aを有する下側搬送ガイド52が、フレーム59と一体に形成されていることにより、下側搬送ガイド52のガイド面の位置と、磁気センサ54の検出面54Aの位置とを、別途調整作業を行うことなく、精度良く位置決めすることもできる。
さらに、鑑別部21では、上側搬送ガイド53がフレーム59と一体に形成されていて、且つ紙幣を搬送する搬送ローラ56とテンションローラ57もフレーム59に取り付けられるようになっている。これにより、鑑別部21は、上側搬送ガイド53の位置や、搬送ローラ56の位置、テンションローラ57の位置も、組み立て時に、別途調整作業を行うことなく、精度良く位置決めすることができる。
このように、鑑別部21では、磁気センサ54、センサローラ55、搬送ローラ56、テンションローラ57が、同一フレーム59に取り付けられ、さらに下側搬送ガイド52と上側搬送ガイド53とがフレーム59と一体に形成されていることにより、これらの位置を精度良く位置決めすることができ、かくして、搬送路51の途中で紙幣が詰まってしまう所謂ジャムの発生をより確実に防止することができる。
さらに、鑑別部21では、磁気センサ54の搬送方向の一端側となる前面と他端側となる後面にセンサガイド72を設け、このセンサガイド72と、これに対向する下側搬送ガイド52の開口71の前後の縁部とを、入れ子形状とした。つまり、センサガイド72と下側搬送ガイド52との連結部分を入れ子形状とした。これにより、鑑別部21は、磁気センサ54と下側搬送ガイド52との間に紙幣が引っ掛かってしまうようなことも防止できる。
さらに、鑑別部21では、上側搬送ガイド53に、上側搬送ガイド53と平行な金属板でなる補強ビーム80が固定されていることにより、上側搬送ガイド53の反りなどを抑制することができ、ジャムの発生をより確実に防止できる。
また、補強ビーム80は、下方に折り曲げられた折れ曲がり部80Aが、テンションローラ57とセンサローラ55との間を遮るように設けられていることにより、テンションローラ57から発生する磁気ノイズが、センサローラ55の下に位置する磁気センサ54に伝わることを抑制することができる。この結果、磁気ノイズによる磁気センサ54の検出精度の低下を防ぐこともできる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、鑑別部の構成が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。鑑別部以外の構成については、第1の実施の形態と同様である為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。よって、ここでは、鑑別部の構成について説明する。
[2−1.鑑別部の構成]
図7〜図9を用いて、第2の実施の形態の鑑別部100の構成について説明する。尚、図7は左側から見た内部構成図、図8は上側から見た内部構成図、図9は、磁気センサ周辺の拡大図であり、それぞれ一部を省略又は簡略化した図となっている。また、図7〜図9では、第1の実施の形態の鑑別部21と同一部分については、同一符号を付してある。
図7、図8に示すように、鑑別部100は、主に下側搬送ガイド101の形状が鑑別部21とは異なっている。下側搬送ガイド101は、フレーム102と一体に形成されていて、フレーム102の左壁部102Lと右壁部102Rとの間を繋ぐように設けられている。尚、この下側搬送ガイド101は、フレーム102とともに樹脂で形成されている。
この下側搬送ガイド101は、鑑別部21の下側搬送ガイド52と同様、搬送ローラ56の軸58より上側で、且つ搬送ローラ56の上端より下側に位置している。ゆえに、この下側搬送ガイド101にも、複数個の搬送ローラ56のそれぞれと対向する位置に、搬送ローラ56の形状に沿った開口70が形成されていて、この開口70から、搬送ローラ56の上端部が、下側搬送ガイド101より上方、すなわち搬送路51側に突出するようになっている。
一方で、この下側搬送ガイド101には、鑑別部21の下側搬送ガイド52に形成されているような開口71は設けられていない。代わりに、この下側搬送ガイド101は、磁気センサ103と対向する部分101Bの厚さが、他の部分よりも薄く形成されていて、この部分101Bが、センサ固定部101Bとなっている。
センサ固定部101Bは、前後左右の長さが、磁気センサ103の検出面103Aと同程度でなり、磁気センサ103の検出精度に影響を与えず、且つガイドとして十分な強度を有する厚さ(例えば数mm程度)で形成されている。つまり、鑑別部100では、磁気センサ103を下側搬送ガイド101で完全に覆うようになっているが、磁気センサ103と対向するセンサ固定部101Bの厚さを極力薄くすることで、鑑別部21と同程度の検出精度を得ることができるようになっている。
さらに、下側搬送ガイド101の裏面には、センサ固定部101Bの左右両側に、それぞれ下方に延びる円筒状のセンサ位置決め部としてのセンサ取付部101Aが形成されている。
磁気センサ103は、鑑別部21の磁気センサ54と同様、左右方向に長い直方体形状でなり、左右方向の長さが、フレーム102の左右両壁部102L、102Rの間隔よりは短く、左右両端のセンサローラ55の間隔よりは長くなっている。尚、この磁気センサ103は、内部の上端側に、複数の磁気ヘッド(図示せず)が左右方向に間隔を隔てて配置されている。ゆえに、磁気センサ103は、上面側が、磁気を検出する検出面103Aとなっている。
また、図9に示すように、磁気センサ103の上面には、前後方向(つまり短手方向)の中央に上側に突出する凸部104が形成されていて、この凸部104の上端面が検出面103Aとなっている。一方、磁気センサ103の上面と対向する、下側搬送ガイド101のセンサ固定部101Bの裏面には、磁気センサ103の凸部104に合わせて、上側に凹んだ凹部105が形成されている。また、センサ固定部101Bの裏面には、凹部105の周りを囲うように防塵パッキン106が固着されている。
さらに、磁気センサ103は、図7に示すように、検出面103Aとは反対側の裏面に、所定の厚さを有する板状のセンサ固定部材107が取り付けられている。このセンサ固定部材107は、左右方向の長さが、磁気センサ103より長く、左右両端部が、磁気センサ103の左右両端部よりも外側に突出するようになっている。
磁気センサ103は、検出面103Aの周り(すなわち凸部104の周り)を、防塵パッキン106に押し付けるようにして、センサ固定部材107の左右両端部が、センサ取付部101Aの下端にネジ108で固定されることにより、下側搬送ガイド101に固定される。尚、センサ取付部101Aの下面と、センサ固定部材107の左右両端部には、それぞれ所定の位置に、ネジ孔が形成されているものとする。
このとき、磁気センサ103の凸部104と、センサ固定部101Bの凹部105との間、つまり検出面103Aと、センサ固定部101Bとの間には、隙間が形成されることになるが、鑑別部100は、この隙間が無視できるほど小さくなるように、防塵パッキン106の厚さや、センサ取付部101Aの上下方向の長さなどが選定されている。
さらに、フレーム102は、センサローラ55の下端と、下側搬送ガイド101の上面(ガイド面)との距離であるギャップGが所定長となるように、センサローラ55の軸62を支持する箇所(ベアリング63が取り付けられる箇所)の位置や、下側搬送ガイド101の位置、センサ取付部101Aの上下方向の長さなどが選定されている。
つまり、フレーム102は、センサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ103とが取り付けられると、センサローラ55と磁気センサ103の検出面103Aとの間の紙幣BLが通る隙間であるギャップGを調整するような作業を行わずとも、ギャップGが所定長となるように形成されている。
[2−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、鑑別部100では、下側搬送ガイド101の裏側に磁気センサ103を配置するようにして、下側搬送ガイド101の磁気センサ103と対向する部分(すなわちセンサ固定部101B)の厚さを、他の部分より薄くした。これにより、鑑別部100は、第1の実施の形態の鑑別部21と同程度の鑑別精度を確保しつつ、搬送路51上の磁気センサ103と下側搬送ガイド101との連結部分を省略することができ、簡易な構成でありながら紙幣BLをスムーズに搬送させてジャムを防止することができる。
そのうえで、鑑別部100は、センサローラ55の下端と、下側搬送ガイド101の上面(ガイド面)との距離(ギャップ)Gが所定長となるように、フレーム102における、センサローラ55の軸62を支持する箇所の位置、フレーム102と一体に形成された下側搬送ガイド101の位置、センサ位置決め部としてのセンサ取付部101Aの上下方向の長さなどが選定されている。よって、鑑別部100は、組み立て時に、フレーム102にセンサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ103とを取り付けると、その時点で、ギャップGが所定長となる。
このように、鑑別部100は、フレーム102にセンサローラ55が嵌合された軸62と磁気センサ103とを取り付けるだけで、ギャップGを調整する調整作業を行わずとも、ギャップGを一定にすることができるので、磁気センサ103の検出精度のばらつきを押さえることができる。かくして、この鑑別部100も、第1の実施の形態と同様、従来と比して容易に鑑別精度のばらつきを抑えることができる。
さらに、鑑別部100は、磁気センサ103の検出面103Aと下側搬送ガイド101との間を防塵パッキン106で覆う防塵構造としたことにより、磁気センサ103の検出面103Aに異物が付着することを防止でき、一段と精度良く紙幣BLを鑑別することができる。
また、このように、磁気センサ103の検出面103Aを、下側搬送ガイド101と防塵パッキン106とで覆うことにより、例えば、磁気センサ103の検出面103Aを開口して、内部の磁気ヘッドを磁気センサ103の外部に露出させるようにしてもよい。
このようにしても、磁気センサ103は、下側搬送ガイド101と防塵パッキン106により磁気ヘッドが覆われる為、磁気ヘッドに異物が付着することを防止できる。また、この場合、磁気センサ103は、磁気ヘッドが磁気センサ103の外部に露出している為、一段と良好な検出精度を得ることができる。
[3.第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態の鑑別部に制振部材を追加した実施の形態である。鑑別部以外の構成については、第1の実施の形態と同様である為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。よって、ここでは、鑑別部の構成について説明する。
[3−1.鑑別部の構成]
図10、図11を用いて、第3の実施の形態の鑑別部200の構成について説明する。尚、図10は左側から見た内部構成図、図11は、磁気センサとセンサ固定部材との固定箇所周辺の断面を拡大した拡大断面図であり、それぞれ一部を省略又は簡略化した図となっている。また、図10、図11では、第1の実施の形態の鑑別部21と同一部分については、同一符号を付してある。
図10に示すように、鑑別部200は、磁気センサ54とセンサ固定部材64の左右両端部の上面との間に制振部材201が挟み込まれ、さらにセンサ固定部材64の左右両端部の上面とは反対側の裏面とネジ65との間にも制振部材202が挟み込まれている。制振部材201、202は、例えばシリコンやゴムなどの弾性材料で形成されている。また、ネジ65と制振部材202との間には、薄い金属板を段差状に折り曲げた板バネでなるフレームグランド(FG)部材203の一端部が挟み込まれている。
つまり、鑑別部200は、センサ固定部材64の左右両端部の上面と磁気センサ54との間と、センサ固定部材64の左右両端部の裏面とFG部材203との間に、制振部材201、202が挟み込まれた状態で、FG部材203、制振部材202、センサ固定部材64及び制振部材201を順に貫通して磁気センサ54まで達するネジ65により、磁気センサ54がセンサ固定部材64に固定されるようになっている。また、FG部材203は、他端部が、センサ固定部材64の左右両端部より内側の裏面にネジ204で固定されている。
尚、図11に示すように、センサ固定部材64には、左右両端部の上部に、厚さ方向に貫通する孔210が形成されていて、この孔210に、円筒状の金属で形成されたカラー部材211が嵌入されている。このカラー部材211は、上下方向の長さがセンサ固定部材64の厚さよりも長く、その内側をネジ65が通り、その上下両端の外側にリング状に形成された制振部材201、202が嵌合されるようになっている。
鑑別部200は、このような上下方向の長さが一定でなるカラー部材211を介して磁気センサ54をセンサ固定部材64に固定することで、磁気センサ54とセンサ固定部材64との間に上下方向の長さが変動し得る制振部材201を挟み込んでいても、磁気センサ54の上下方向の位置が大きく変化しないようになっている。
ところで、センサ固定部材64の孔210の内径は、カラー部材211の外径よりわずかに大きく、この為、センサ固定部材64の孔210の内壁と、カラー部材211の外周との間にはわずかな隙間が生じる。
鑑別部200は、このようにカラー部材211とセンサ固定部材64とが完全には接触してなく、且つ磁気センサ54とセンサ固定部材64との間及びセンサ固定部材64とネジ65との間に非導電性の制振部材201、202が設けられている為、磁気センサ54とセンサ固定部材64とをネジ65で固定しただけだと、磁気センサ54をフレームグランド(基準電位)となるセンサ固定部材64に電気的に接続できない恐れがある。
そこで、鑑別部200では、金属でなるFG部材203の一端部を、ネジ65と制振部材202との間に挟み込み、他端部をセンサ固定部材64に固定するようにした。これにより、磁気センサ54とセンサ固定部材64とが、ネジ65とFG部材203を介して電気的に接続されることになる。このようにして、鑑別部200は、磁気センサ54をグランド接続するようになっている。
[3−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、鑑別部200では、磁気センサ54とセンサ固定部材64との間、及びセンサ固定部材64とネジ65との間に制振部材201、202を設けるようにした。これにより、鑑別部200は、センサローラ55、搬送ローラ56、テンションローラ57などによる振動が、フレーム59からセンサ固定部材64を介して、磁気センサ54に伝わることを抑制することができる。
また、鑑別部200は、磁気センサ54の検出面54Aを、下側搬送ガイド52のセンサ位置決め部52Aにより位置決めしているが、検出面54Aをセンサ位置決め部52Aに接触させているだけであり、固定はしていない。ゆえに、鑑別部200は、例えば、センサ位置決め部52Aからの振動のうち、少なくとも前後左右方向への振動(すなわち磁気センサ54の検出面54Aと平行な方向への振動)については、磁気センサ54に伝わることを抑制することができる。
このように、鑑別部200は、磁気センサ54へ伝わる振動を抑制することができるので、振動による磁気センサ54の検出精度の低下を防ぐことができる。
さらに、鑑別部200は、磁気センサ54と電気的に接触するネジ65とフレームグランドとなるセンサ固定部材64との両方に接触するFG部材203を設けたことにより、ネジ65とFG部材203を介して、磁気センサ54をセンサ固定部材64、すなわちフレームグランドに接続することができる。
これにより、鑑別部200は、磁気センサ54とセンサ固定部材64との間、及びセンサ固定部材64とネジ65との間に非導電性でなる制振部材201、202を設ける構成としながら、磁気センサ54を確実にグランド接続することができる。
くわえて、鑑別部200は、第1の実施の形態の鑑別部21と同様の構成も有している為、鑑別部21により得られる効果、すなわち、従来と比して容易に鑑別精度のばらつきを抑えることができるといった効果や、ジャムの発生を防止することができるといった効果や、磁気ノイズによる磁気センサ54の検出精度の低下を防ぐことができるといった効果も得ることができる。
[4.他の実施の形態]
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第3の実施の形態では、第1の実施の形態の鑑別部21の構成に、制振部材201、202を追加した構成としたが、これに限らず、例えば、図16に示した従来の鑑別部500の構成に、制振部材を追加する構成としてもよい。
このような構成でなる鑑別部300を、図12に示す。すなわち、鑑別部300は、ロワフレーム503に形成されているセンサ取付部503Aの上面と、センサ505との間に制振部材301が挟み込まれ、さらに、センサ取付部503Aの上面とは反対側の裏面とネジ506との間にも制振部材302が挟み込まれている。また、ネジ506と制振部材302との間には、金属板をL字状に折り曲げた板バネでなるFG部材303の一端部が挟み込まれている。さらに、FG部材303は、他端部が、ロワフレーム503に固定されている。このロワフレーム503は、金属であり、フレームグランドになっているものとする。
尚、センサ取付部503Aには、厚さ方向に貫通する孔(図中省略)が形成されていて、この孔に、円筒状の金属で形成されたカラー部材304が嵌入されている。このカラー部材304は、上下方向の長さがセンサ取付部503Aの厚さよりも長く、その内側をネジ506が通り、その上下両端の外側にリング状に形成された制振部材301、302が嵌合されるようになっている。
このような構成により、鑑別部300は、搬送ローラ507などによる振動が、ロワフレーム503のセンサ取付部503Aを介して、センサ505に伝わることを抑制することができ、且つセンサ505を確実にグランド接続することができる。尚、ロワフレーム503が例えば樹脂である場合には、FG部材303の他端部を、別途、フレームグランドとなる部分に固定するようにすればよい。
また、上述した第2の実施の形態の鑑別部100の構成に、制振部材を追加するようにしてもよい。このような構成でなる鑑別部400を、図13、図14に示す。
すなわち、鑑別部400は、センサ固定部材107の上面とセンサ取付部101Aとの間に制振部材401が挟み込まれ、さらに、センサ固定部材107の裏面とネジ108との間にも制振部材402が挟み込まれている。また、ネジ108と制振部材402との間には、金属板を段差状に折り曲げた板バネでなるFG部材403の一端部が挟み込まれている。さらに、FG部材403は、他端部が、センサ固定部材107にネジ404で固定されている。
尚、この場合も、センサ固定部材107には、厚さ方向に貫通する孔(図中省略)が形成されていて、この孔に、円筒状の金属で形成されたカラー部材405が嵌入されている。このカラー部材405は、上下方向の長さがセンサ固定部材107の厚さよりも長く、その内側をネジ108が通り、その上下両端の外側にリング状に形成された制振部材401、402が嵌合されるようになっている。
このような構成により、鑑別部400は、センサローラ55、搬送ローラ56、テンションローラ57などによる振動が、フレーム102のセンサ取付部101Aを介して、磁気センサ103に伝わることを抑制することができ、且つ磁気センサ103を確実にグランド接続することができる。また、鑑別部400は、磁気センサ103と下側搬送ガイド101のセンサ固定部101Bとの間に、弾性材料で形成された防塵パッキン106が設けられている為、この防塵パッキン106が、下側搬送ガイド101から磁気センサ103に伝わる振動を抑制するようにもなっている。
尚、センサ取付部101Aとセンサ固定部材107とをネジで固定する箇所の数や位置については、適宜選定されていればよく、例えば、図14に示すように、磁気センサ103の前側と後側の2箇所としてもよいし、これらの間の1箇所としてもよい。このことは、鑑別部21、100、200、300についても同様であるとする。
[4−2.他の実施の形態2]
また、上述した第1の実施の形態では、磁気センサ54と搬送ローラ56とを搬送路51から見て同じ側(つまり下側)に配置するとともに、センサローラ55とテンションローラ57とをその反対側(つまり上側)に配置するようにした。これに限らず、磁気センサ54とテンションローラ57とを搬送路51から見て同じ側(例えば下側)に配置するとともに、センサローラ55と搬送ローラ56とをその反対側(例えば上側)に配置するようにしてもよい。
尚、磁気センサ54とテンションローラ57とを下側に配置した場合、上側搬送ガイド53にではなく、下側搬送ガイド52に補強ビーム80を設けるようにする。このようにすると、補強ビーム80の折れ曲がり部80Aが、前後のテンションローラ57と磁気センサ54との間を遮るようになる為、磁気ノイズを一段と抑制する効果が得られる。
また、この補強ビーム80については、下側搬送ガイド52と上側搬送ガイド53の一方だけでなく、両方に設けるようにしてもよい。このことは、鑑別部100、200、300、400についても同様である。
[4−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1の実施の形態では、フレーム59と、下側搬送ガイド52と、センサ位置決め部52Aを、一体に形成するようにした。これに限らず、磁気センサ54の検出面54Aとセンサローラ55との間のギャップGを一定にするという点にのみ着目するのであれば、フレーム59とセンサ位置決め部52Aが一体に形成されていればよく、下側搬送ガイド52については、これらとは別体に設けるようにしてもよい。このことは、鑑別部100、200、300、400についても同様である。
[4−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1の実施の形態では、磁気センサ54の前面と後面に樹脂でなるセンサガイド72を取り付けるようにしたが、このセンサガイド72を、例えば、金属材料で形成することにより、ガイドとしてだけではなく、テンションローラ57からの磁気ノイズを抑制する為の磁気シールドとして機能させるようにしてもよい。このことは、鑑別部200についても同様である。
[4−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、媒体鑑別装置としての鑑別部21、100、200、300、400に適用したが、本発明は、これに限らず、媒体を搬送しながらセンサで鑑別する媒体鑑別装置であれば、鑑別部21、100、200、300、400とは異なる構成の媒体鑑別装置にも適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、自動取引装置としての現金自動預払機1に適用したが、これに限らず、鑑別部を有する自動取引装置であれば、現金自動預払機1とは異なる構成の自動取引装置にも適用できる。例えば、紙、切符など、紙幣以外の媒体を扱う自動取引装置であっても、媒体を鑑別する鑑別部を有する自動取引装置であれば適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、媒体から媒体を鑑別する為の情報を検出する検出部の具体例として、磁気を検出する磁気センサ54、103を用いたが、媒体から媒体を鑑別する為の情報を検出するものであれば、磁気センサに限らず、例えば画像センサや厚みセンサなどを検出部として用いるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、検出部と対向するように配置された対向部の具体例として、センサローラ55を用いたが、これに限らず、検出部と対向するように配置され、検出部との間に媒体を通すものであれば、センサローラ55とは異なる対向部を用いてもよい。例えば、プーリに巻き付けられたベルトや、U字状のガイド板などを対向部として用いてもよい。
さらに、上述した第1及び第3の実施の形態では、磁気センサ54の前面と後面に検出ガイドとしてのセンサガイド72を取り付けるようにしたが、これに限らず、このセンサガイド72を磁気センサ54と一体に形成するようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、媒体を間に挟んで搬送する第1の可動部及び第2の可動部として、搬送ローラ56及びテンションローラ57を用いるようにした。これに限らず、媒体を間に挟んで搬送するものであれば、搬送ローラ56やテンションローラ57とは異なる第1の可動部及び第2の可動部を用いるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、搬送ガイドを補強する補強部材として金属板でなる補強ビーム80を用いたが、搬送ガイドを補強するものであれば、補強ビーム80とは異なる補強部材を用いてもよい。
さらに、上述した第2の実施の形態では、センサ固定部101Bと、磁気センサ103の検出面103Aとの間に、防塵パッキン106を設けることで、センサ固定部101Bと磁気センサ103の検出面103Aとの間を防塵構造とした。これに限らず、例えば、センサ固定部101Bと、磁気センサ103の検出面103Aとの間に、シーリング材を塗布することで、センサ固定部101Bと磁気センサ103の検出面103Aとの間を防塵構造としてもよい。また、これら以外の防塵構造を用いてもよい。
さらに、上述した第3の実施の形態では、磁気センサ54と固定部材としてのセンサ固定部材64とを固定する固定具としてネジ65を用いたが、これに限らず、ネジ65以外の固定具でこれらを固定するようにしてもよい。このことは、鑑別部21、100、300、400についても同様である。
さらに、上述した第3の実施の形態では、ネジ65とセンサ固定部材64の両方に接触するグランド部材として、板バネでなるFG部材303を用いるようにしたが、導電性を有し、ネジ65とセンサ固定部材64の両方に接触するものであれば、FG部材303とは異なるグランド部材を用いてもよい。このことは、鑑別部300及び400についても同様である。
さらに、上述した第3の実施の形態では、センサ固定部材64から磁気センサ54へと伝わる振動を抑制する為の制振部材として、ゴムやシリコンなどの弾性材料で形成された制振部材201、202を用いるようにした。これらの代わりに、例えば、金属製のバネやスプリングでなる制振部材を用いるようにしてもよい。この場合、この金属製の制振部材を介して、磁気センサ54とセンサ固定部材64とを電気的に接続することができるので、鑑別部200を、FG部材203を省略した構成にすることもできる。
[4−6.他の実施の形態6]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1〜第3の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、媒体を鑑別する媒体鑑別装置や、媒体鑑別装置としての鑑別部を有する自動取引装置で広く利用することができる。
1……現金自動預払機、21、100、200、300、400、500……鑑別部、36……搬送部、51、501……搬送路、52、101……下側搬送ガイド、52A……センサ位置決め部、53……上側搬送ガイド、54、103……磁気センサ、55、509……センサローラ、56、507……搬送ローラ、57、508……テンションローラ、59、102……フレーム、64、107……センサ固定部材、65、66、82、108、204、404、506……ネジ、72……センサガイド、80……補強ビーム、80A……折れ曲がり部、101A、503A……センサ取付部、101B……センサ固定部、106……防塵パッキン、201、202、301、302、401、402……制振部材、303、403……FG部材、503……アッパフレーム、504……ロワフレーム、504……搬送ガイド、505……センサ。

Claims (13)

  1. 媒体から媒体を鑑別する為の情報を検出する検出部と、
    前記検出部と対向するように配置され、当該検出部との間に前記媒体を通す対向部と、
    前記対向部を所定の位置で保持するとともに、前記検出部の前記対向部と対向する検出面を位置決めする為の位置決め部を有するフレームと
    を有し、
    前記検出部は、
    前記フレームの位置決め部によって前記検出面が位置決めされた状態で、当該検出面とは異なる箇所が前記フレームに固定される
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  2. 前記検出部と前記対向部は、前記媒体を搬送する搬送路に設けられ、当該搬送路を挟んで対向するように配置され、
    前記フレームは、前記搬送路に沿って設けられた前記媒体の搬送をガイドする搬送ガイドと一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  3. 前記搬送ガイドの一部が、前記位置決め部となっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体鑑別装置。
  4. 前記検出部には、前記搬送ガイドとの連結部分に、媒体を前記検出部へとガイドする検出ガイドが設けられ、当該検出ガイドと前記搬送ガイドとが入れ子形状となっている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の媒体鑑別装置。
  5. さらに、前記媒体を間に挟んで搬送する第1の可動部と第2の可動部が、前記搬送路を挟んで対向するように配置され、
    前記フレームは、前記第1の可動部と前記第2の可動部を所定の位置で保持する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の媒体鑑別装置。
  6. さらに、前記搬送ガイドを補強する為の補強部材が、前記搬送ガイドのガイド面とは逆側に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の媒体鑑別装置。
  7. 前記補強部材は、一部が、前記検出部と前記第1の可動部又は第2の可動部との間を遮るように折り曲げられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体鑑別装置。
  8. 前記搬送ガイドは、前記検出部と前記搬送路との間に位置し、前記検出部の検出面と対向する部分の厚さが、他の部分より薄く形成されている
    ことを特徴とする請求項2、3、5〜7のいずれかに記載の媒体鑑別装置。
  9. 前記搬送ガイドの前記検出部の検出面と対向する部分と、前記検出部の検出面との間が防塵構造となっている
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体鑑別装置。
  10. 前記検出部は、
    前記フレームの位置決め部によって前記検出面が位置決めされた状態で、当該検出面とは異なる箇所が固定部材を介して前記フレームに固定されている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の媒体鑑別装置。
  11. 前記検出部と前記固定部材との間に、前記フレームから前記固定部材を介して前記検出部へと伝わる振動を抑制する為の制振部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項10に記載の媒体鑑別装置。
  12. 前記固定部材は、グランドとなる導電性の部材であり、
    前記検出部と前記固定部材が導電性の固定具によって、前記固定具と前記検出部とが電気的に接続し、前記固定具と前記固定部材とが電気的に接続しない状態で固定され、
    さらに前記固定具と前記固定部材の両方に電気的に接続される導電性のグランド部材を有し、
    前記検出部は、前記固定具と前記グランド部材を介して前記固定部材に電気的に接続されることでグランド接続される
    ことを特徴とする請求項11に記載の媒体鑑別装置。
  13. 取引の為の媒体を鑑別する鑑別部と、
    媒体を前記鑑別部へと搬送する搬送部と
    を有し、
    前記鑑別部は、
    媒体から媒体を鑑別する為の情報を検出する検出部と、
    前記検出部と対向するように配置され、当該検出部との間に前記媒体を通す対向部と、
    前記対向部を所定の位置で保持するとともに、前記検出部の前記対向部と対向する検出面を位置決めする為の位置決め部を有するフレームと
    を有し、
    前記検出部は、
    前記フレームの位置決め部によって前記検出面が位置決めされた状態で、当該検出面とは異なる箇所が前記フレームに固定される
    ことを特徴とする自動取引装置。
JP2015121271A 2015-06-16 2015-06-16 媒体鑑別装置及び自動取引装置 Active JP6544068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015121271A JP6544068B2 (ja) 2015-06-16 2015-06-16 媒体鑑別装置及び自動取引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015121271A JP6544068B2 (ja) 2015-06-16 2015-06-16 媒体鑑別装置及び自動取引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017010071A true JP2017010071A (ja) 2017-01-12
JP6544068B2 JP6544068B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=57764326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015121271A Active JP6544068B2 (ja) 2015-06-16 2015-06-16 媒体鑑別装置及び自動取引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6544068B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018120288A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 沖電気工業株式会社 媒体処理装置
WO2023176710A1 (ja) * 2022-03-16 2023-09-21 グローリー株式会社 媒体識別装置、及び、媒体処理装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090318A (ja) * 1998-09-08 2000-03-31 Nippon Totor Co Ltd 紙葉類およびその判別方法
JP2001022991A (ja) * 1999-07-08 2001-01-26 Sel Kk 携帯型紙幣計数機
JP2004167780A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Canon Inc 記録装置
JP2005283223A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Toshiba Corp 光学式センサ
JP2006133250A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Canon Finetech Inc 画像形成装置
JP2007317160A (ja) * 2006-04-26 2007-12-06 Mamiya Op Co Ltd 携帯型紙幣識別装置
JP2013002614A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Nok Corp グロメット
JP2013069154A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体鑑別装置及び媒体取引装置
JP2014169164A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙葉類の厚さ検出装置、紙幣判定装置及び紙幣取扱装置
JP2015069424A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 沖電気工業株式会社 紙幣鑑別装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090318A (ja) * 1998-09-08 2000-03-31 Nippon Totor Co Ltd 紙葉類およびその判別方法
JP2001022991A (ja) * 1999-07-08 2001-01-26 Sel Kk 携帯型紙幣計数機
JP2004167780A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Canon Inc 記録装置
JP2005283223A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Toshiba Corp 光学式センサ
JP2006133250A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Canon Finetech Inc 画像形成装置
JP2007317160A (ja) * 2006-04-26 2007-12-06 Mamiya Op Co Ltd 携帯型紙幣識別装置
JP2013002614A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Nok Corp グロメット
JP2013069154A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体鑑別装置及び媒体取引装置
JP2014169164A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙葉類の厚さ検出装置、紙幣判定装置及び紙幣取扱装置
JP2015069424A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 沖電気工業株式会社 紙幣鑑別装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018120288A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 沖電気工業株式会社 媒体処理装置
WO2023176710A1 (ja) * 2022-03-16 2023-09-21 グローリー株式会社 媒体識別装置、及び、媒体処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6544068B2 (ja) 2019-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013042407A1 (ja) 媒体鑑別装置
US9646447B2 (en) Determination apparatus and medium transaction apparatus
JP6281406B2 (ja) 厚み検出装置及び媒体取引装置
JP6561657B2 (ja) 紙葉類処理装置及び紙葉類鑑別装置
US10109139B2 (en) Movable platen in document handling systems for an automated teller machine
JP2017010071A (ja) 媒体鑑別装置及び自動取引装置
JP2019204377A (ja) 厚み検出装置および媒体取引装置
US7128259B2 (en) Detector
US10078816B2 (en) Automated transaction machine with shuttle
JP6455131B2 (ja) 媒体鑑別装置及び媒体取引装置
JP6398592B2 (ja) 媒体収納装置及び媒体取引装置
JP2018120288A (ja) 媒体処理装置
JP2017004045A (ja) 媒体鑑別装置、及び、媒体取扱装置
JP2017059146A (ja) 厚さ検出装置及び媒体取引装置
JP2017111714A (ja) 媒体鑑別装置及び自動取引装置
JP6237911B2 (ja) 媒体搬送識別装置及び媒体取引装置
JP2015219819A (ja) 媒体収納装置及び媒体取引装置
JP6303898B2 (ja) 媒体鑑別装置及び媒体処理装置
JP6863201B2 (ja) 媒体処理装置及び自動取引装置
CN116704663A (zh) 纸张类厚度检测装置、纸张类识别装置及纸张类处理装置
JP2016099811A (ja) 帯電防止機構及び媒体取引装置
JP2018032238A (ja) 紙葉類鑑別装置、及び自動取引装置
JP2018112942A (ja) 紙葉類処理装置
JP2016204083A (ja) 媒体搬送装置及び媒体取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6544068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150