JP2017059146A - 厚さ検出装置及び媒体取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出精度を向上し得る厚さ検出装置及び媒体取引装置を提供する。【解決手段】鑑別部は、基準ローラ56と、該基準ローラ56と対向し、該基準ローラ56の軸方向である搬送幅方向に沿って複数配置され、該基準ローラ56との間で媒体としての紙幣が搬送される厚さ検知ローラ58と、紙幣の搬送に伴う厚さ検知ローラ58の変位量を検知する変位センサ59と、複数の厚さ検知ローラ58と対向して配置され、変位センサ59が配されたセンサ基板72と、複数の厚さ検知ローラ58の軸方向におけるセンサ基板72の中央部に配され、変位センサ59の周辺温度を取得するサーミスタ74Cと、サーミスタ74Cが取得した温度情報に基づいて、変位センサ59が検知した厚さ検知ローラ58の変位量を補正する制御部とを設ける。【選択図】図6
Description
本発明は厚さ検出装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
鑑別部内において紙幣の厚さを検出する厚さ検出部においては、図9に示す厚さ検出部260のように、紙幣が搬送される搬送方向に直交する搬送幅方向に延びる箱形で強固に形成されたフレーム68に固定されたセンサ基板72に、厚さ検知ローラ58の変位を検出する変位センサ259を実装するものがある。フレーム68内には基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58が収容されている。このような厚さ検出部260は、フレーム68の強度を確保することにより変位センサ259の振動を抑止し、該変位センサ259の検出結果を安定化させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また厚さ検出部においては、図10に示す厚さ検出部360のように、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58にスクレーパ64を当接させ異物を除去することにより、該厚さ検出部360における厚さ検出性能を維持するものがある(例えば、特許文献2参照)。この厚さ検出部360においては、スクレーパ64と厚さ検知ローラ58とが接触することで、摩擦熱が発生することとなる。
厚さ検出部260は、フレーム68が箱形状であると共に、センサ基板72で厚さ検知ローラ58に対し蓋をするような構造となっている。このため厚さ検出部260は、変位センサ259の振動を抑止はできるものの、厚さ検出部360のようなスクレーパ64を設けた場合、摩擦熱や、その他フレーム68内部において発生した熱が、該フレーム68の外部へ逃げにくくなり、熱がこもってしまう傾向にある。
ここで、変位センサは、一般的に温度によって出力が変動する。このため従来の厚さ検出部においては、フレーム内部の特に搬送幅方向の中央部にこもった熱が変位センサの検出結果に影響を与え、検出精度を保てない可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、検出精度を向上し得る厚さ検出装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の厚さ検出装置においては、基準ローラと、基準ローラと対向し、該基準ローラの軸方向に沿って複数配置され、該基準ローラとの間で媒体が搬送される検知ローラと、媒体の搬送に伴う検知ローラの変位量を検知する変位センサと、複数の検知ローラと対向して配置され、変位センサが配されたセンサ基板と、複数の検知ローラの軸方向におけるセンサ基板の中央部に配され、変位センサの周辺温度を取得する温度測定部と、温度測定部が取得した温度情報に基づいて、変位センサが検知した検知ローラの変位量を補正する制御部とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける利用者応対部と、基準ローラと、基準ローラと対向し、該基準ローラの軸方向に沿って複数配置され、該基準ローラとの間で媒体が搬送される検知ローラと、媒体の搬送に伴う検知ローラの変位量を検知する変位センサと、複数の検知ローラと対向して配置され、変位センサが配されたセンサ基板と、複数の検知ローラの軸方向におけるセンサ基板の中央部に配され、変位センサの周辺温度を取得する温度測定部と、温度測定部が取得した温度情報に基づいて、変位センサが検知した検知ローラの変位量を補正する制御部とを設けるようにした。
本発明では、温度変化による変位センサの特性の変化が検出結果に与える影響を排除できる。
本発明によれば、温度変化による変位センサの特性の変化が検出結果に与える影響を排除できる。かくして本発明は、検出精度を向上し得る厚さ検出装置及び媒体取引装置を実現できる。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1及び図2に示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1及び図2に示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、偽券庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統括制御する。制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、偽券庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統括制御する。制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部の上側には、入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び偽造紙幣(以下、偽券と呼ぶ)と判断された紙幣を収納する偽券庫22等が設けられている。入出金部16は、入出金機筐体11内における前側上部に配され、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中実線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部18の後側と一時保留部20、紙幣収納庫26及び偽券庫22とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16及びリジェクト庫28とを接続している。搬送部24の分岐点には、セレクタ(図中三角形で示す)が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから記番号を読み取り識別し、その識別結果を制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。一時保留部20は、入出金機筐体11内における前後方向のほぼ中央部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒形状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで該紙幣を収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。偽券庫22は、入出金機筐体11内における後側上部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、内部に紙幣を収納する空間を有している。この偽券庫22は、鑑別部18及び制御部12により偽券と判断された紙幣が搬送部24により搬送されてくると、これを内部に収納する。
紙幣入出金機10の内部の下側には、再利用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫28と、再利用可能な紙幣を収納する5個の紙幣収納庫26とが設けられている。リジェクト庫28は、入出金機筐体11内における前側下部に配され、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する。このリジェクト庫28は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部24により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。入出金機筐体11内におけるリジェクト庫28の後方には、前側から後側へ向けて順に5個の紙幣収納庫26が設けられている。各紙幣収納庫26は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する。各紙幣収納庫26は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫26は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部24により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫26は、制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部24に受け渡す。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
[1−3.鑑別部の構成]
鑑別部18は、図3に示すように、直方体形状の鑑別部筐体30内において、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、制御部12の制御に基づき該紙幣の鑑別処理を行う。因みに図3は、説明の都合上、鑑別部筐体30の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。
鑑別部18は、図3に示すように、直方体形状の鑑別部筐体30内において、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、制御部12の制御に基づき該紙幣の鑑別処理を行う。因みに図3は、説明の都合上、鑑別部筐体30の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。
搬送路32は、上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dと、駆動ローラ38、40及び42と、従動ローラ44、46及び48と、磁気ギャップローラ54と、基準ローラ56と、厚さ検知ローラ58とにより構成されている。上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dは、紙幣BLの紙面と対向する平面状の上側搬送面34AU及び下側搬送面34ADをそれぞれ有しており、互いの搬送面の間に紙幣の搬送路32を形成している。また鑑別部18には、鑑別部筐体30内を前側から後側へ向かうように、磁気検出部50、紙幣画像検出部53及び厚さ検出部60といった各モジュールが順次配置されている。
下側搬送ガイド34Dには、駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54とが、中心軸を左右方向に、すなわち搬送幅方向に向けるよう、回転可能に取り付けられている。また駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54とは、下側搬送ガイド34Dに対し下側搬送面34ADに穿設された孔部からその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。さらに駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54は、図示しないアクチュエータから駆動力が伝達されることにより、能動的に回転する。
一方、上側搬送ガイド34Uにおいて駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と対向する箇所には、従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とが、中心軸を左右方向に向けて回転可能に取り付けられている。また従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、上側搬送ガイド34Uに対し上側搬送面34AUに穿設された孔部からその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。また従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、図示しない圧縮ばねによりそれぞれ駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56とに押し付けられている。このため従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、搬送路32に沿って紙幣BLが搬送されてきた場合、該紙幣BLをそれぞれ駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56とに押し付ける。駆動ローラ38、40及び42と磁気ギャップローラ54と基準ローラ56とは、回転力を紙幣BLに伝達することにより、該紙幣BLを搬送路32に沿って前後方向へ搬送する。
磁気検出部50は、搬送路32の上側に磁気センサ52が配置されている。磁気検出部50は、磁気センサ52により、搬送路32を搬送される紙幣BLの磁気を検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、磁気センサ52から取得した紙幣BLの磁気検出結果を用いて該紙幣の真偽や金種等を判定する。
厚さ検出部60の厚さ検知ローラ58の上方には、変位センサ59が設けられている。変位センサ59は、例えば渦電流式変位センサであり、厚さ検知ローラ58が基準ローラ56へ当接するときの位置を基準とし、該厚さ検知ローラ58の相対的な変位量を検出して、その検出結果を厚さ検出値として制御部12へ送出する。制御部12は、この厚さ検出値と予め記憶している厚さの基準値とを比較することにより、変位量が紙幣1枚分又は複数枚分の何れに相当するかを判定し、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断する。ここで、異物とは、紙幣の紙粉や、紙幣の破れた個所等を補修した接着テープの破片や、その接着テープの接着剤や、紙幣入出金機10内で紙幣に付着して搬送されてくる粘着性のある潤滑油のカスやゴム片等である。
かかる構成により厚さ検出部60では、搬送路32に何も搬送されていない場合、圧縮ばねの作用により厚さ検知ローラ58を基準ローラ56に当接させる。これにより厚さ検知ローラ58は、基準ローラ56から回転駆動力を伝えられ、該基準ローラ56の回転に合わせて従動回転する。このとき厚さ検出部60は、変位センサ59により厚さ検知ローラ58が基準となる高さに位置していることを検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。その一方で厚さ検出部60では、搬送路32に紙幣BLが搬送されている場合、厚さ検知ローラ58と基準ローラ56との間に該紙幣BLを挟持するため、該紙幣BLの厚さに応じて厚さ検知ローラ58が上方向へ変位する。このとき厚さ検出部60は、変位センサ59により厚さ検知ローラ58の変位量を検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。
紙幣画像検出部53は、上側に位置する上側反射透過センサユニット53Uと下側に位置する下側反射透過センサユニット53Dとにより構成されている。紙幣画像検出部53は、紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを光学的に検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、紙幣画像検出部53から取得した紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを用いて該紙幣BLの真偽や金種、或いは損傷の程度(正損)等を判定する。
[1−4.厚さ検出部の構成]
図4、図5及び図6に示すように、厚さ検出部60は、基準ローラ56、基準ローラシャフト56S、厚さ検知ローラ58、変位センサ59、異物除去部66(66U及び66D)、フレーム68、センサ基板72及びサーミスタ74Cにより構成されている。
図4、図5及び図6に示すように、厚さ検出部60は、基準ローラ56、基準ローラシャフト56S、厚さ検知ローラ58、変位センサ59、異物除去部66(66U及び66D)、フレーム68、センサ基板72及びサーミスタ74Cにより構成されている。
フレーム68は、搬送幅方向に延び、金属や成形品によって箱型で強固に形成されることにより強度が確保されており、変位センサ59が振動することを防止している。これにより厚さ検出部60は、変位センサ59に、振動によるノイズが乗ることを防いでいる。このフレーム68には、それぞれ内部空間の上側に位置するフレーム上側板68Buと、前側に位置するフレーム前側板68Bfと、後側に位置するフレーム後側板68Bbと、左側に位置するフレーム左側板68Blと、右側に位置するフレーム右側板68Brとが形成されている。フレーム68は、これらフレーム上側板68Bu、フレーム左側板68Bl、フレーム右側板68Br、フレーム前側板68Bf及びフレーム後側板68Bbにより、厚さ検知ローラ58に対する上方と、搬送幅方向の両端部と、搬送方向の両端部とを囲い、フレーム68の内部空間に蓋をするような構造となっている。またフレーム68は、上側面において、厚さ検知ローラ58と対向する部分が搬送幅方向の一端近傍から他端近傍までに亘って開口するフレーム上側開口68Auが穿設されている。またフレーム68は、前後側面において、厚さ検知ローラ58及び変位センサ59と対向する部分が搬送幅方向の一端近傍から他端近傍までに亘って開口するフレーム前後開口68Afbが穿設されている。
基準ローラ56(56A、56B、56C、56D、56E及び56F)は、フレーム68に回転可能に支持された基準ローラシャフト56Sを左右方向に向けて、該基準ローラシャフト56Sの軸方向に沿って複数個配置されている。厚さ検知ローラ58(58A、58B、58C、58D、58E及び58F)は、中心軸を左右方向に向けて、それぞれの基準ローラ56の周側面に当接するよう該中心軸の軸方向に沿って複数個配置されており、図示しない周辺ガイド等の機構部により、紙幣を挟持して搬送する際には該紙幣の厚み分だけ真上方向に離間するように拘束配置されている。基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58は、紙幣の搬送幅方向の全領域を含む紙幣厚み検知可能範囲A1における右端部から左端部までに亘って搬送幅方向に沿って複数個配置されており、紙幣の右端から左端までに亘って厚さを検出する。
基準ローラ56の近傍には、板ばね62D及びスクレーパ64Dが一体成型により形成され一部品化された異物除去部66Dが設けられている。スクレーパ64Dは、耐摩耗性が高く、且つ摩擦係数の低い性質である摺動性を有する樹脂材料で形成され、所定の厚さを有する板状部材である。このスクレーパ64Dは、複数の基準ローラ56それぞれの周側面に、軸方向の左端部から右端部まで全長に亘って当接することにより、該基準ローラ56の表面に付着している異物を掻き落として除去する。板ばね62Dは、所定の弾性力を有しており、スクレーパ64Dの前端部を基準ローラ56の周側面に弾性的に当接させるよう該スクレーパ64Dを基準ローラ56に押圧している。
厚さ検知ローラ58の近傍には、板ばね62U及びスクレーパ64Uが一体成型により形成され一部品化された異物除去部66Uが設けられている。スクレーパ64Uは、スクレーパ64Dと同一の樹脂材料で形成されており、複数の厚さ検知ローラ58それぞれの周側面に、軸方向の左端部から右端部まで全長に亘って当接することにより、該厚さ検知ローラ58の表面に付着している異物を除去する。板ばね62Uは、所定の弾性力を有し、スクレーパ64Uの前端部を厚さ検知ローラ58の周側面に弾性的に当接させるよう該スクレーパ64Uを厚さ検知ローラ58に押圧している。
このようにして異物除去部66は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58の表面に付着した異物を除去することにより、厚さ検出部60において紙幣の厚さを検出する際に異物の厚さが影響してしまうこと防止している。以下では、スクレーパ64D及びスクレーパ64Uをまとめてスクレーパ64とも呼ぶ。
センサ基板72は、水平方向に沿って搬送幅方向に延びる平板状であり、フレーム上側開口68Auを塞ぐようにフレーム68のフレーム上側板68Buに上から押し付けられて固定されることにより、厚さ検知ローラ58と対向するように該厚さ検知ローラ58のほぼ真上に配置されている。このためセンサ基板72は、搬送幅方向の一端から他端までに亘って反りが抑えられ、厚さ検知ローラ58と変位センサ59との間隔を一定に保つように配置されている。
変位センサ59(59AL、59AR、59BL、59BR、59CL、59CR、59DL、59DR、59EL、59ER、59FL及び59FR)は、センサ基板72の下面における、基準ローラ56(56A、56B、56C、56D、56E及び56F)それぞれの上方に2個ずつ実装されている。
サーミスタ74Cは、センサ基板72の上面における、紙幣厚み検知可能範囲A1の搬送幅方向の中央部、具体的には変位センサ59CRと変位センサ59DLとの間であり、且つ変位センサ59の真上よりも後方に実装されており、センサ基板72上面の表面上の温度情報を取得する。サーミスタ74Cは、変位センサ59の真上からずれた位置に実装されることにより、該変位センサ59の検出結果に影響を与えてしまうことを防止している。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において鑑別部18は、搬送路32に沿って紙幣を前後方向へ搬送し、厚さ検出部60において紙幣の厚さを検出すると共に、紙幣画像検出部53において紙幣の反射パターン及び透過パターンを検出し、磁気検出部50において紙幣の磁気を検出する。
以上の構成において鑑別部18は、搬送路32に沿って紙幣を前後方向へ搬送し、厚さ検出部60において紙幣の厚さを検出すると共に、紙幣画像検出部53において紙幣の反射パターン及び透過パターンを検出し、磁気検出部50において紙幣の磁気を検出する。
このとき、厚さ検出部60においてスクレーパ64の摩擦熱等のフレーム68内で発生した熱は、該フレーム68内で滞留し、センサ基板72表面に伝播する。この傾向は、フレーム68内部において搬送幅方向の両端部よりも外気に触れにくく搬送幅方向にセンサ基板72が連続的に延設されている、熱のこもりやすい搬送幅方向中央部において顕著になる。センサ基板72表面上に発生した温度変動は、該センサ基板72上に配置された変位センサ59に伝播する。渦電流式変位センサである変位センサ59は、周囲環境温度によって温度特性や距離特性が異なるため、センサ基板72表面温度が変化することで、本来得られるはずの変位センサ出力値とは異なる値を出力してしまう可能性がある。特に、厚さ検出部60においては搬送幅方向の中央部の方が、両端部よりもフレーム68内部に熱がこもりやすいため、搬送幅方向の中央部と両端部とで、変位センサ59の特性が異なる程度で変化してしまう。また、熱は上方へ向かって移動するものであるが、厚さ検出部60は、厚さ検知ローラ58の上方にセンサ基板72、フレーム前側板68Bf、フレーム後側板68Bb、フレーム上側板68Bu、フレーム左側板68Bl及びフレーム右側板68Brが設けられているため、スクレーパ64の摩擦熱が上方へ移動し、センサ基板72の下側の空間に滞留しやすくなっている。
これに対し制御部12は、センサ基板72中央部の表面温度を測定温度としてサーミスタ74Cにより取得する。制御部12は、取得した測定温度に応じて記憶部14から測定温度補正値を選択し、熱影響が特に大きい搬送幅方向の中央部の複数個の変位センサ59(例えば変位センサ59CL、59CR、59DL及び59DR)の変位センサ出力値に加算することにより、特に搬送幅方向の中央部の温度影響を排除するような補正を行う。
このため厚さ検出部60は、変位センサ59を実装したセンサ基板72を、箱型で強度を確保したフレーム68における厚さ検知ローラ58の上方に配置することにより、変位センサ59の振動を防止しつつ、フレーム68内部における特に搬送幅方向の中央部にこもった熱の温度影響による変位センサ59の特性変化の影響を排除できる。これにより厚さ検出部60は、従来の厚さ検出部に比べて、より一層検出精度を向上させ、紙幣の厚さを精度良く検出できる。
以上の構成によれば、鑑別部18は、基準ローラ56と、該基準ローラ56と対向し、該基準ローラ56の軸方向である搬送幅方向に沿って複数配置され、該基準ローラ56との間で媒体としての紙幣が搬送される厚さ検知ローラ58と、紙幣の搬送に伴う厚さ検知ローラ58の変位量を検知する変位センサ59と、複数の厚さ検知ローラ58と対向して配置され、変位センサ59が配されたセンサ基板72と、複数の厚さ検知ローラ58の軸方向におけるセンサ基板72の中央部に配され、変位センサ59の周辺温度を取得するサーミスタ74Cと、サーミスタ74Cが取得した温度情報に基づいて、変位センサ59が検知した厚さ検知ローラ58の変位量を補正する制御部12とを設けるようにした。これにより鑑別部18は、温度変化による変位センサ59の特性の変化が検出結果に与える影響を排除できる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部118が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部160が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部118が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部160が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.厚さ検出部の構成]
図4と対応する図7に示すように、第2の実施の形態による厚さ検出部160は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、サーミスタ74L及び74Rが追加されているものの、それ以外は同様に構成されている。
図4と対応する図7に示すように、第2の実施の形態による厚さ検出部160は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、サーミスタ74L及び74Rが追加されているものの、それ以外は同様に構成されている。
サーミスタ74L及び74Rは、サーミスタ74Cと同じ前後方向の位置において、紙幣厚み検知可能範囲A1の左端及び右端にそれぞれ配置されている。以下ではサーミスタ74C、74L及び74Rをまとめてサーミスタ74とも呼ぶ。このようにサーミスタ74は、紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部と両端部とに配置されている。
図8に、センサ基板72における搬送幅方向の位置と、該センサ基板72の表面上の温度との関係である温度分布グラフG1を示す。温度分布グラフG1において、サーミスタ74L、74C及び74Rの測定温度は、それぞれ測定温度TL、TC及びTRで示されている。厚さ検出部160は搬送幅方向の中央部で熱のこもりやすい構成であるため、温度分布グラフG1において、測定温度TL及びTRに対し測定温度TCは高い温度となっている。このため、センサ基板72の表面上の実際の温度分布は、温度分布グラフG1における実温度分布曲線RTCのように、測定温度TCを頂点とし測定温度TLと測定温度TRとに向かって湾曲して下降する山状の曲線のような温度分布となる。
ここで制御部12は、測定温度TCと測定温度TL及びTRとをそれぞれ直線状に結ぶことにより、温度分布近似直線ALL及びALRを得る。以下では温度分布近似直線ALL及びALRをまとめて温度分布近似直線ALとも呼ぶ。この温度分布近似直線ALは、実温度分布曲線RTCに近似したものとなる。これにより制御部12は、サーミスタ74Cとサーミスタ74Lとの間と、サーミスタ74Cとサーミスタ74Rとの間、すなわちサーミスタ74が配されていない位置における温度情報を補間する近似温度を得る。制御部12は、作成した温度分布近似直線ALにより示されるそれぞれの変位センサ59における近似温度に応じて測定温度補正値を選択し、全ての変位センサ59の変位センサ出力値に加算することにより、温度影響を排除するような補正を行う。
このように厚さ検出部160は、温度影響による変位センサ59の特性変化の影響を排除できると共に、3個のサーミスタ74を配置するだけで、紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部付近の変位センサ59だけでなく、該紙幣厚み検知可能範囲A1の全域に亘って温度影響を補正できる。これにより厚さ検出部160は、厚さ検出部60よりも一層精度良く紙幣の厚さを計測できる。
その他第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第2の実施の形態においては、サーミスタ74C、74L及び74Rの3個だけサーミスタ74を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば1個の変位センサ59毎にサーミスタを配置することにより変位センサ59の個数と同じ個数のサーミスタを設ける等、4個以上の任意の個数のサーミスタを設けても良い。
なお上述した第2の実施の形態においては、サーミスタ74C、74L及び74Rの3個だけサーミスタ74を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば1個の変位センサ59毎にサーミスタを配置することにより変位センサ59の個数と同じ個数のサーミスタを設ける等、4個以上の任意の個数のサーミスタを設けても良い。
また上述した第2の実施の形態においては、紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部にサーミスタ74Cを、該紙幣厚み検知可能範囲A1の両端部にサーミスタ74L及び74Rを配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部にサーミスタ74Cを、該紙幣厚み検知可能範囲A1の両端部と中央部との中間位置にサーミスタ74L及び74Rを配置しても良い。要は紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部と、該中央部よりも両端部寄りとにサーミスタを配置することにより温度分布近似直線が引ければ良い。しかしながら紙幣厚み検知可能範囲A1の中央部と両端部とにサーミスタを配置する方が、実温度分布曲線RTCにより近似した温度分布近似直線ALを算出できる可能性が高い。また、サーミスタ74Cを省略しても良く、サーミスタ74L又はサーミスタ74Rの何れか一方を省略しても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、測定温度TCと測定温度TL及びTRとをそれぞれ直線状に結ぶ温度分布近似直線ALL及びALRを得る場合について述べた。本発明はこれに限らず、測定温度TCと測定温度TL及びTRとをそれぞれ曲線状に結ぶ温度分布近似曲線を得ても良い。また、紙幣厚み検知可能範囲A1における右端部から左端部までに亘る複数種類の温度分布パターンを記憶部14に予め記憶しておき、実測した温度に基づき温度分布パターンを選択し、選択した該温度分布パターンにより示されるそれぞれの変位センサ59における温度に応じて測定温度補正値を選択し、変位センサ出力値に加算しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、変位センサ59の真上よりも後方にサーミスタ74を配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、変位センサ59の真上等、種々の場所にサーミスタ74を配置しても良い。
また上述した実施の形態においては、サーミスタによりセンサ基板72の表面温度を測定する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば熱電対型温度センサ等、他の種々の温度センサを用いても良い。また、センサ基板72の上面の表面温度に限らず、該センサ基板72の下面の表面温度や、スクレーパ64Uと厚さ検知ローラ58との接触点の温度や、厚さ検知ローラ58の表面温度等、種々の箇所の温度を測定しても良い。要は該変位センサ59の周辺温度を測定すれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、渦電流式変位センサである変位センサ59を用いる場合について述べた。本発明はこれに限らず、静電容量式変位センサ、光学式変位センサ、接触式変位センサ等、種々の形式の変位センサを用いても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前後方向へ走行させる鑑別部18及び118において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ほぼ鉛直な搬送路や、水平から傾いた搬送路に沿って紙幣を上下方向へ走行させる等、種々の方向に沿って紙幣を走行させる鑑別部において本発明を適用しても良い。しかしながら、水平な搬送路32に沿って紙幣を前後方向へ走行させる場合、センサ基板72は厚さ検知ローラ58の上方に配置されることとなり、厚さ検知ローラ58から上方へ移動する熱が該センサ基板72の下側にこもりやすくなるため、本発明の効果を顕著に奏する。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1及び101において、媒体としての紙幣を鑑別する鑑別部18及び118において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債権、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を鑑別する種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、利用者応対部としての顧客応対部3と、基準ローラとしての基準ローラ56と、検知ローラとしての厚さ検知ローラ58と、変位センサとしての変位センサ59と、センサ基板としてのセンサ基板72と、温度測定部としてのサーミスタ74と、制御部としての制御部12とによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる利用者応対部と、基準ローラと、検知ローラと、変位センサと、センサ基板と、温度測定部と、制御部とによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、媒体の厚さを検知する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、11……入出金機筐体、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18、118……鑑別部、20……一時保留部、22……偽券庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、30……鑑別部筐体、32……搬送路、34U……上側搬送ガイド、34AU……上側搬送面、34D……下側搬送ガイド、34AD……下側搬送面、38、40、42……駆動ローラ、44、46、48……従動ローラ、50……磁気検出部、52……磁気センサ、53……紙幣画像検出部、53U……上側反射透過センサユニット、53D……下側反射透過センサユニット、54……磁気ギャップローラ、56……基準ローラ、56S……基準ローラシャフト、58……厚さ検知ローラ、59……変位センサ、60、160、260、360……厚さ検出部、62……板ばね、64……スクレーパ、66……異物除去部、68……フレーム、68Au……フレーム上側開口、68Afb……フレーム前後開口、68Bf……フレーム前側板、68Bb……フレーム後側板、68Bu……フレーム上側板、68Bl……フレーム左側板、68Br……フレーム右側板、72……センサ基板、74C、74L、74R……サーミスタ、A1……紙幣厚み検知可能範囲、BL……紙幣、G1……温度分布グラフ、TL、TC、TR……測定温度、RTC……実温度分布曲線、ALL、ALR……温度分布近似直線。
Claims (11)
- 基準ローラと、
前記基準ローラと対向し、該基準ローラの軸方向に沿って複数配置され、該基準ローラとの間で媒体が搬送される検知ローラと、
前記媒体の搬送に伴う前記検知ローラの変位量を検知する変位センサと、
複数の前記検知ローラと対向して配置され、前記変位センサが配されたセンサ基板と、
複数の前記検知ローラの軸方向における前記センサ基板の中央部に配され、前記変位センサの周辺温度を取得する温度測定部と、
前記温度測定部が取得した温度情報に基づいて、前記変位センサが検知した前記検知ローラの変位量を補正する制御部と
を有する厚さ検出装置。 - 前記センサ基板は、前記検知ローラの上方に配置される
請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記温度測定部は、前記検知ローラの軸方向に沿った複数箇所の周辺温度を取得し、
前記制御部は、前記複数箇所の周辺温度に基づき、前記検知ローラの軸方向の一端から他端までに亘る前記変位センサが検知した前記検知ローラの変位量を補正する
請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記制御部は、前記複数箇所の周辺温度から、前記検知ローラの軸方向の一端から他端までに亘る前記変位センサにおける周辺温度を補間し、前記変位センサが検知した前記検知ローラの変位量を補正する
請求項3に記載の厚さ検出装置。 - 前記温度測定部は、少なくとも、前記検知ローラの軸方向に沿った中央部と、該中央部よりも両端部寄りの位置との前記周辺温度を取得する
請求項4に記載の厚さ検出装置。 - 前記温度測定部は、前記検知ローラの軸方向に沿った中央部と、前記両端部との前記周辺温度を取得する
請求項5に記載の厚さ検出装置。 - 前記温度測定部は、全ての前記変位センサの周辺温度を取得する
請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記基準ローラ及び前記検知ローラを囲う箱型のフレーム
をさらに有する請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記基準ローラ及び前記検知ローラの表面に接触し、該基準ローラ及び該検知ローラの表面に付着した異物を除去する異物除去部
をさらに有する請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記温度測定部は、前記変位センサに対し前記媒体の搬送方向にずれた位置に配される
請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 媒体に関する取引を受け付ける利用者応対部と、
基準ローラと、
前記基準ローラと対向し、該基準ローラの軸方向に沿って複数配置され、該基準ローラとの間で前記媒体が搬送される検知ローラと、
前記媒体の搬送に伴う前記検知ローラの変位量を検知する変位センサと、
複数の前記検知ローラと対向して配置され、前記変位センサが配されたセンサ基板と、
複数の前記検知ローラの軸方向における前記センサ基板の中央部に配され、前記変位センサの周辺温度を取得する温度測定部と、
前記温度測定部が取得した温度情報に基づいて、前記変位センサが検知した前記検知ローラの変位量を補正する制御部と
を有する媒体取引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015185393A JP2017059146A (ja) | 2015-09-18 | 2015-09-18 | 厚さ検出装置及び媒体取引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2017059146A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021145286A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 三菱電機株式会社 | 信号処理装置 |
-
2015
- 2015-09-18 JP JP2015185393A patent/JP2017059146A/ja active Pending
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WO2021145286A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 三菱電機株式会社 | 信号処理装置 |
JPWO2021145286A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | ||
CN114945803A (zh) * | 2020-01-14 | 2022-08-26 | 三菱电机株式会社 | 信号处理装置 |
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