JP6455131B2 - 媒体鑑別装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は媒体鑑別装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものが提案されている。
この現金自動取引装置は、入金取引において、顧客が紙幣入出金口に紙幣を投入すると、投入された紙幣を鑑別部で鑑別し、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部で保留する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口へ戻して顧客に返却する。続いて現金自動取引装置は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に保留した紙幣を鑑別部により金種を再鑑別し、鑑別された金種に応じて紙幣収納庫へ収納する。
ところで紙幣のなかには、所定箇所に対して磁気インクにより印刷された箇所がある。そこで鑑別部として、磁気センサを用いてこの磁気インクから磁気を検出することにより、紙幣の種類や真偽等を判別するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5375912号
図15乃至図17に示すように、従来の鑑別部213は、後側から前側へ向かうように、第1搬送部225、磁気検出部226、第2搬送部227、光学検出部28及び厚み検出部229といった各モジュールが順次配置されている。
磁気検出部226には、紙幣の磁気を検出する磁気検出素子34Bと、該磁気検出素子34Bを制御する磁気センサ基板234Aを有する磁気センサ234が設けられている。この磁気センサ基板234Aは、平板状であり、紙幣が搬送される方向である前後方向に板面が沿う状態で、図18に示すブラケット250を介し磁気検出素子34Bに固定されている。
第1搬送部225は、紙幣が搬送される搬送路24の下側に配置された複数個のゴムローラ231Bからなる搬送ローラ231と、該搬送路24の上側に配置されたテンションローラ233とを有しており、該搬送ローラ231とテンションローラ233とで紙幣を挟持して回転することにより、紙幣を搬送する。
第2搬送部227は、搬送路24の下側に配置された複数個のゴムローラ237Bからなる搬送ローラ237と、該搬送路24の上側に配置されたテンションローラ239とを有しており、該搬送ローラ237とテンションローラ239とで紙幣を挟持して回転することにより、紙幣を搬送する。
このような鑑別部213においては、磁気検出部226におけるガイドローラ236を構成する複数個のゴムローラ236Bと、該磁気検出部226の後側に近接する第1搬送部225の搬送ローラ231及びテンションローラ233と、該磁気検出部226の前側に近接する第2搬送部227の搬送ローラ237及びテンションローラ239とを大型化することにより、紙幣が各種ローラに接触する際のローラの振動を抑止し、磁気検出部226における検出精度を向上させることが望まれている。
しかしながら鑑別部213は、内部空間の制約や、紙幣を搬送する際の搬送ローラ231及びテンションローラ233と搬送ローラ237及びテンションローラ239との間隔の制約等から、第1搬送部225と第2搬送部227との間隔を大きくすることが困難である。
このため鑑別部213は、搬送ローラ231及びテンションローラ233と搬送ローラ237及びテンションローラ239とを大型化すると、テンションローラ233とテンションローラ239との間に磁気センサ基板234Aを配置することが困難になってしまう可能性がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体からの磁気の検出精度を高め得る媒体鑑別装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体鑑別装置においては、搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、媒体の搬送方向に沿って特徴検出部を挟むように配置され、媒体を搬送する複数の搬送ローラと、媒体を搬送する搬送路を挟んで搬送ローラと対向して配置され、搬送ローラとの間で媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、複数の対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が媒体の搬送方向と交差する状態で固定され、特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板とを設け、特徴検出部基板を挟むように配置される複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、搬送方向に沿った方向における特徴検出部基板自体の長さよりも狭いようにした。
また本発明の媒体鑑別装置においては、搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、媒体の搬送方向に沿って特徴検出部を挟むように配置され、媒体を搬送する複数の搬送ローラと、媒体を搬送する搬送路を挟んで搬送ローラと対向して配置され、搬送ローラとの間で媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、複数の対向ローラの間に位置し、媒体の搬送方向に垂直な状態で固定され、特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板とを設け、特徴検出部基板を挟むように配置される複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、搬送方向に沿った方向における特徴検出部基板自体の長さよりも狭いようにした。
さらに本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける顧客応対部と、搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、媒体の搬送方向に沿って特徴検出部を挟むように配置され、媒体を搬送する複数の搬送ローラと、媒体を搬送する搬送路を挟んで搬送ローラと対向して配置され、搬送ローラとの間で媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、複数の対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が媒体の搬送方向と交差する状態で固定され、特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板とを設け、特徴検出部基板を挟むように配置される複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、搬送方向に沿った方向における特徴検出部基板自体の長さよりも狭いようにした。
これにより、特徴検出部基板を対向ローラ同士の間に収めつつ、媒体の特徴を精度良く読み取ることができる。
本発明によれば、特徴検出部基板を対向ローラ同士の間に収めつつ、媒体の特徴を精度良く読み取ることができる。かくして本発明は、媒体からの磁気の検出精度を高め得る媒体鑑別装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の外観構成を示す斜視図である。 現金自動取引装置の内部構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による鑑別部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による上部ユニットの構成を示す平面図である。 第1の実施の形態による下部ユニットの構成を示す平面図である。 磁気検出部の構成を示す正面図である。 第1の実施の形態による磁気センサの構成を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図、(C)は底面図である。 搬送ローラ及びテンションローラの構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による搬送ローラ及びテンションローラの構成を示し、図4におけるA−A矢視断面図である。 第1の実施の形態による第1搬送部、磁気検出部及び第2搬送部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による鑑別部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による上部ユニットの構成を示す平面図である。 第2の実施の形態による磁気センサの構成を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。 第2の実施の形態による搬送ローラ及びテンションローラの構成を示し、図12におけるA−A矢視断面図である。 従来の鑑別部の構成を示す左側面図である。 従来の鑑別部の上部ユニットの構成を示す平面図である。 従来の鑑別部の下部ユニットの構成を示す平面図である。 従来の磁気センサの構成を示す左側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、顧客との間で現金に関する取引を行う。筐体2は、その前面側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る箇所に、顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、硬貨入出金口4、紙幣入出金口5、通帳挿入口6、カード挿入口7及び表示操作部8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。硬貨入出金口4及び紙幣入出金口5は、顧客が入金する硬貨及び紙幣がそれぞれ投入されると共に、顧客へ出金する硬貨及び紙幣がそれぞれ排出される。また硬貨入出金口4及び紙幣入出金口5は、それぞれに設けられたシャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。通帳挿入口6は、取引で使用される通帳が挿入され、取引が終了すると通帳が排出される。この通帳挿入口6の奥部には、取引内容等を通帳に記録する通帳処理部(図示せず)が設けられている。カード挿入口7は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される。カード挿入口7の奥部には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。表示操作部8は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
以下では、現金自動取引装置1の前面側となる前側及びその反対の後側、該前面側に対峙した顧客から見て左及び右となる左側及び右側、並びに上側及び下側を定義して説明する。
図2に示すように、現金自動取引装置1の内部には、上側に顧客応対部3と、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部13と、入金された紙幣を一時的に保留する一時保留部14等が設けられており、下側に紙幣を金種別に貯蔵する紙幣貯蔵部15等が設けられている。
また現金自動取引装置1の内部には、図中太線で示す搬送路に沿って各部の間で紙幣を搬送する搬送部12が設けられている。搬送部12は、図示しないモータ、ギヤ、プーリやベルト等で構成されており、紙幣の短辺方向を進行方向として搬送する。
この現金自動取引装置1は、制御部10により全体を統括制御する。制御部10は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、表示操作部8(図1)を介して所定の操作入力を受け付けた後、紙幣入出金口5のシャッタを開いて紙幣を投入させる。続いて制御部10は、投入された紙幣を搬送部12を介して鑑別部13へ搬送して鑑別させ、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部14へ搬送して一時的に保留する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口5へ搬送して顧客に返却する。その後制御部10は、表示操作部8を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部14に保留している紙幣を再び鑑別部13へ搬送して金種を再鑑別させた後、さらに紙幣貯蔵部15へ搬送する。
紙幣貯蔵部15は、損傷していないと鑑別部13により鑑別された紙幣を、その金種に対応した各紙幣収納庫16へ搬送し、厚さ方向に重ねて集積するように収納させる。また紙幣貯蔵部15は、損傷していると鑑別部13により鑑別された紙幣をリジェクト庫17へ搬送し、厚さ方向に重ねて集積するように収納させる。
このように現金自動取引装置1は、紙幣の入金処理又は出金処理において、鑑別部13により該紙幣の鑑別処理を実行し、その結果に応じて搬送先を決定して搬送部12によりこの搬送先へ該紙幣を搬送する。
[1−2.鑑別部の構成]
鑑別部13は、図3に示すように、上側の上部ユニット22と下側の下部ユニット23との間に搬送路24を形成しており、この搬送路24に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、鑑別制御部20の制御に基づき該紙幣の鑑別処理を行う。
上部ユニット22には、搬送路24の上方において前後方向に延設し紙幣の紙面と対向する平面状の上部搬送面22Aが形成されている。下部ユニット23には、上部搬送面22Aに対し紙幣の厚み方向に沿う方向である搬送路厚み方向に所定の間隔を空けて対向し、搬送路24の下方において前後方向に延設し紙幣の紙面と対向する平面状の下部搬送面23Aが形成されている。この上部搬送面22Aと下部搬送面23Aとの間に、搬送方向である前後方向に沿って紙幣を搬送させる搬送路24が形成されている。
また鑑別部13には、後側から前側へ向かうように、第1搬送部25、磁気検出部26、第2搬送部27、光学検出部28及び厚み検出部29といった各モジュールが順次配置されている。因みに図3では、説明の都合上、左側面板を省略し内部の各部品を模式的に表している。
鑑別部13では、現金自動取引装置1内における設置箇所の制約や、短辺方向に沿って搬送される紙幣を確実に受け渡すための制約等により、各モジュールが互いに前後方向に近接して配置されている。
[1−2−1.第1搬送部の構成]
第1搬送部25は、搬送路24の下側に配置された搬送ローラ31と、該搬送路24の上側に配置された軸32、テンションローラ33、テンションスプリング33S及びスプリング固定板33Pとにより構成されている。
図5に示すように搬送ローラ31は、左右に細長い円柱状でなる軸31Aにより複数の円環状のゴムローラ31Bを貫通した構成となっている。
軸31Aは、非磁性のステンレス材料でなり、搬送駆動モータ60の駆動力が、該搬送駆動モータ60の出力軸に固定された駆動ギヤと、軸31Aの左端部に固定され該駆動ギヤと噛合するドライブギヤ62とを介して伝達されることにより、左右に沿った回転軸を中心として双方向に回転する。このため搬送ローラ31では、軸31A及びゴムローラ31Bが一体に回転することになる。
図4に示すように軸32は、左右に2本並べて配置され、左右に細長い円柱状に構成されると共に、上下方向へ揺動可能に保持されており、テンションスプリング33Sにより下方向へ付勢されている。因みにこの軸32は、軸31Aと異なり、回転しない。
テンションローラ33は、搬送ローラ31と同等の直径であり、全体として円環状に形成され、その中心に軸32が貫通している。また左右それぞれの軸32には、左右方向に所定間隔離れるように2個のテンションローラ33が設けられている。搬送ローラ31のゴムローラ31Bは、テンションローラ33と対向する箇所に設けられている。テンションローラ33は、図9に示すように、内輪33A、ボール33B及び外輪33Cが組み合わされており、いわゆる玉軸受で構成されている。内輪33A、ボール33B及び外輪33Cは、何れも非磁性材料である樹脂や、SUS304又はSUS316等のオーステナイト系ステンレスにより構成されている。また内輪33Aは、軸32に固定されている。このテンションローラ33は、一般的なボールベアリングと同様、ボール33Bの転がり抵抗が極めて小さくなるため、軸32及び内輪33Aに対し外輪33Cを円滑に回転させる。
テンションローラ33は、従来の鑑別部213のテンションローラ233(図15及び図16)よりも外径が大きく形成されている。ここで、図8に示すように、搬送ローラ31のゴムローラ31Bの外周面と下部搬送面23Aとが成す角度である紙幣接触角度θ1は、例えば30度以下に設定されている。また、テンションローラ33の外輪33Cの外周面と上部搬送面22Aとが成す角度も同様に、例えば30度以下に設定されている。
かかる構成により第1搬送部25は、テンションローラ33を搬送ローラ31に押し付け、両者の間である搬送路24に紙幣が有る場合、テンションローラ33の外輪33Cを円滑に回転させながら、搬送ローラ31の回転駆動力をこの紙幣に伝達する。これにより第1搬送部25は、搬送路24に沿って前方向又は後方向へ紙幣を搬送する。
[1−2−2.磁気検出部の構成]
磁気検出部26(図3)は、搬送路24の上側に配置された磁気センサ34と、該搬送路24の下側に配置された軸受押付部35及びガイドローラ36とにより構成されている。
磁気センサ34は、図3及び図4に示したように、下側に、左右方向に長い略直方体状に構成され紙幣の磁気を検出する特徴検出素子としての磁気検出素子34Bが設けられている。磁気センサ34内には、左右方向の複数箇所に磁気検出素子34Bが配置されている。磁気センサ34は、搬送路24を搬送される紙幣の磁気を磁気検出素子34Bにより検出し、その検出結果を鑑別制御部20へ送出する。
図7に示すように、磁気検出素子34Bを制御する磁気検出部基板としての磁気センサ基板34Aは、平板状の例えばガラスエポキシ基板であり、様々な電子部品が前面及び後面の表面に実装され、基板保持部材としてのブラケット50を介し磁気検出素子34Bに固定されている。ブラケット50は、左側面視で略N字形状であり、金属板が折り曲げられて形成されている。
またブラケット50は、下から上に向かって上下方向に沿って磁気検出素子34Bの後側面に接する素子保持部51と、該素子保持部51の上端部から前方へ直角に屈曲し前方に向かって前後方向に沿って磁気検出素子34Bの上側面に接する中継部52と、該中継部52の前端部から、磁気センサ基板34Aの傾斜方向に沿って後方上側に屈曲し後方上側に向かって磁気センサ基板34Aの後側面に接する基板保持部53とにより構成されている。
素子保持部51は、左右方向の両端部において中継部52の後端から下方に向かって延設された素子保持螺合部51Aが形成されている。これにより素子保持部51には、左側の素子保持螺合部51Aと右側の素子保持螺合部51Aとの間に、金属板が存在しない素子保持中抜部51Bが形成されている。素子保持部51は、素子保持螺合部51Aが螺子51Cにより磁気検出素子34Bと螺子止めされている。
基板保持部53は、左右方向の両端部において中継部52の前端から後方上側に向かって延設された基板保持螺合部53Aが形成されている。これにより基板保持部53には、左側の基板保持螺合部53Aと右側の基板保持螺合部53Aとの間に、金属板が存在しない基板中抜螺合部53Bが形成されている。基板保持部53は、基板保持螺合部53Aが螺子53Cにより磁気検出素子34Bと螺子止めされている。
これにより磁気センサ基板34Aは、紙幣の搬送方向(前後方向)である紙幣搬送方向に対して磁気センサ基板34Aの板面が傾斜した状態、すなわち、磁気センサ基板34Aの面方向に沿う方向の仮想延長線が紙幣搬送方向と交差する状態で磁気検出素子34Bに固定されている。具体的には磁気センサ基板34Aは、紙幣搬送方向に垂直な方向である上下方向から後方に向かって30度程度倒れた状態で固定されている。
磁気センサ基板34Aの前面における下端部近傍には、リード線54が接続されている。このリード線54は、磁気センサ基板34Aの下端面の下側を通過し磁気検出素子34B内部の前後方向のほぼ中央部における下端部近傍まで伸びており、該磁気検出素子34Bと磁気センサ基板34Aとを電気的に接続する。
このように磁気検出部26は、素子保持部51の左右両側の素子保持螺合部51Aの間には金属板を形成しないようにして、素子保持部51が磁気検出素子34Bに接触する面積を可能な限り小さくすると共に、基板保持部53の左右両側の基板保持螺合部53Aの間には金属板を形成しないようにして、基板保持部53が磁気センサ基板34Aに接触する面積を可能な限り小さくすることにより、上部ユニット22から磁気センサ基板34Aに伝達した振動を吸収し、該磁気センサ基板34Aからブラケット50を介し磁気検出素子34Bへ伝達する振動を抑止することができる。これにより鑑別部13は、磁気センサ基板34Aと磁気検出素子34Bとの間に、振動を吸収する部材を別途追加することなく、磁気センサ基板34Aを磁気検出素子34Bへ固定する板金である振動吸収部材としてのブラケット50の形状を工夫することで、磁気センサ基板34Aから磁気検出素子34Bへ伝達する振動を抑止することができる。
一方、軸受押付部35は、図6に示すように、磁気センサ34の下方における左右の端部にそれぞれ設けられている。軸受押付部35は、図示しないフレームにより上下方向へ移動可能に支持されると共に、下面にテンションスプリング35Aが設けられている。テンションスプリング35Aは、その下端がスプリング板35Bに固定されると共に自然状態から圧縮されており、その復元力により軸受押付部35を上方へ付勢する。これにより軸受押付部35は、その上面を磁気センサ34の下面に押し付けることになる。
また軸受押付部35の左右方向から見てほぼ中心となる箇所には、左右方向に貫通された丸孔状の軸受35Cが形成されている。軸受35Cの内周面は、滑らかに形成されており、いわゆる樹脂軸受として機能する。
軸受押付部35の軸受35Cには、左右に細長い円柱状の軸36Aが左右方向に挿通されている。軸36Aは、非磁性のステンレス材料で構成されており、その外径が軸受35Cの孔径よりも僅かに小さくなっている。また軸36Aは、図5に示すように、ドライブベルト64により軸31Aと軸36Aとが連結され、該軸31Aから搬送駆動モータ60の駆動力が伝達されることにより、双方向に回転する。
軸36Aには、ゴムローラ31Bと同様に円環状に形成されたゴムローラ36Bが複数貫通され固定されることによりガイドローラ36が構成されている。このためガイドローラ36は、軸受35Cに対し、軸36Aと一体に円滑に回転する。このゴムローラ36Bは、従来の鑑別部213のガイドローラ236(図15及び図17)におけるゴムローラ236Bよりも外径が大きく形成されている。
また軸受押付部35は、ガイドローラ36の上端が該軸受押付部35の上面から紙幣1枚の厚さとほぼ同等の間隔Gだけ下方に位置するよう、各部の長さや間隔等が適切に設計されている。すなわち磁気検出部26では、軸受押付部35が磁気センサ34の下面に当接すると、該磁気センサ34の下面とガイドローラ36の上端との間を間隔Gに合わせる。
かかる構成により磁気検出部26は、搬送路24に沿って紙幣が前側又は後側から搬送されてきた場合、ガイドローラ36により該紙幣を磁気センサ34の下面に押し付け、走行する紙幣に追従して該ガイドローラ36を回転させながら、磁気センサ34の磁気検出素子34Bにより該紙幣の磁気を検出する。このとき軸受押付部35は、磁気センサ34の下面とガイドローラ36の上端との間を間隔Gに合わせるため、紙幣の有無に関わらずほぼ一定の高さを維持することができ、磁気センサ34に殆ど振動を加えることがない。
ここで、ガイドローラ36のゴムローラ36Bの外周面と下部搬送面23Aとが成す角度である紙幣接触角度は、紙幣接触角度θ1と同様に例えば30度以下に設定されている。
[1−2−3.第2搬送部の構成]
第2搬送部27(図3)は、第1搬送部25の搬送ローラ31、軸32、テンションローラ33、テンションスプリング33S及びスプリング固定板33Pとそれぞれ対応する搬送ローラ37、軸38、テンションローラ39、テンションスプリング39S及びスプリング固定板39Pにより構成されている。
図4に示したように軸38は、軸32と同様に左右に2本並べて配置され、上下方向へ揺動可能に保持されると共にテンションスプリング39Sにより下方向へ付勢され、また回転しない。軸38には、テンションローラ39がそれぞれ2個ずつ設けられている。テンションローラ39は、搬送ローラ37と同等の直径であり、テンションローラ33(図5)と同様に、いわゆる玉軸受で構成されている。搬送ローラ37のゴムローラ37Bは、図5に示すように、軸37A上においてテンションローラ39と同数の4個が、該テンションローラ39と対向する位置に配置されている。軸37Aは、非磁性のステンレス材料で構成されており、図5に示すように、ドライブベルト66により軸36Aと軸37Aとが連結され、該軸36Aから搬送駆動モータ60の駆動力が伝達されることにより、双方向に回転する。
テンションローラ39は、搬送ローラ37と同等の直径であり、全体として円環状に形成され、その中心に軸38が貫通している。また左右それぞれの軸38には、左右方向に所定間隔離れるように2個のテンションローラ39が設けられている。搬送ローラ37のゴムローラ37Bは、テンションローラ39と対向する箇所に設けられている。テンションローラ39は、図9に示すように、テンションローラ33と同様に、内輪39A、ボール39B及び外輪39Cが組み合わされており、いわゆる玉軸受で構成されている。内輪39A、ボール39B及び外輪39Cは、何れも非磁性の材料である樹脂や、SUS304又はSUS316等のオーステナイト系ステンレスにより構成されている。また内輪39Aは、軸38に固定されている。このテンションローラ39は、一般的なボールベアリングと同様、ボール39Bの転がり抵抗が極めて小さくなるため、軸38及び内輪39Aに対し外輪39Cを円滑に回転させる。
テンションローラ39は、従来の鑑別部213のテンションローラ239(図15及び図16)よりも外径が大きく形成されている。ここで、図8に示すように、搬送ローラ37のゴムローラ37Bの外周面と下部搬送面23Aとが成す角度である紙幣接触角度θ2は、紙幣接触角度θ1と同様に例えば30度以下に設定されている。また、テンションローラ39の外輪39Cの外周面と上部搬送面22Aとが成す角度も同様に、例えば30度以下に設定されている。
かかる構成により第2搬送部27は、第1搬送部25と同様に、テンションローラ39を搬送ローラ37に押し付け、両者の間である搬送路24に紙幣が挟まれている場合、テンションローラ39の外輪39Cを円滑に回転させながら、搬送ローラ37の回転駆動力をこの紙幣に伝達する。これにより第2搬送部27は、第1搬送部25と同様に、紙幣を搬送路24に沿って前方向又は後方向へ搬送する。
[1−2−4.光学検出部の構成]
光学検出部28(図3)は、上側の発光部28Aと下側の受光部28Bとにより構成されている。発光部28Aは、下方向へ向けて所定の照射光を照射する。この照射光は、紙幣のインクや透かし等に応じて、その一部が該紙幣を透過する。受光部28Bは、上方向からの光、すなわち発光部28Aからの照射光のうち紙幣を部分的に透過してなる透過光を受光し、その受光結果を鑑別制御部20へ送出する。この透過光は、紙幣における光の透過パターンを表すことになる。かかる構成により光学検出部28は、紙幣の透過パターンを検出し、その検出結果を鑑別制御部20へ供給する。因みに光学検出部28の発光部28A及び受光部28Bは、何れも周囲からの磁場の変化の影響を殆ど受けることなく照射光を発光し、また受光することができる。また発光部28A及び受光部28Bは、何れも可動する部品を有していない。
[1−2−5.厚み検出部の構成]
厚み検出部29(図3)は、下部ユニット23に配置された基準ローラ41と、上部ユニット22に配置された厚み検出ローラ42と、該厚み検出ローラ42の上側に配置された変位センサ46とを中心に構成されている。
基準ローラ41は、従来の鑑別部213の厚み検出部229における基準ローラ241(図15)よりも大きい外径を有し、所定の金属材料でなり、全体として左右に長い円筒状に形成され、細長い円柱状の軸41Aにより左右方向に貫通されている。この軸41Aは、下部ユニット23により回転自在に支持されている。軸41Aは、非磁性のステンレス材料で構成されており、図5に示すように、ドライブベルト68により軸37Aと軸41Aとが連結され、該軸37Aから搬送駆動モータ60の駆動力が伝達されることにより、双方向に回転する。
厚み検出ローラ42は、従来の鑑別部213の厚み検出部229における厚み検出ローラ242(図15)よりも大きい外径を有し、基準ローラ41と同様に所定の金属材料でなり左右に長い円筒状に形成され、さらに細長い円柱状の軸42Aにより左右方向に貫通されている。この厚み検出ローラ42は、ブラケット43に取り付けられている。
ブラケット43は、上下に薄く左右に細長い薄板状の金属材料でなり、その天板における左右の端部がそれぞれ下方へ折り曲げられることにより側板を形成しており、左右の側板における前側に、軸42Aと対応する孔径の軸孔が穿設されている。ブラケット43は、左右の側板における軸孔に軸42Aを挿通させることにより、厚み検出ローラ42を基準ローラ41のほぼ真上となる位置において回転自在に保持する。またブラケット43は、左右の側板における軸孔よりも後方に回動孔が穿設されており、上部ユニット22に対し小さな円柱状のリンク44を介して回動自在に取り付けられている。このためブラケット43は、リンク44を回動中心として回動することにより、厚み検出ローラ42を上下に変位させることができる。
ブラケット43の天板とフレーム40の天板部分との間には、コイルばねでなるテンションスプリング45が自然状態から圧縮された状態で取り付けられている。テンションスプリング45は、自然状態への復元力が作用することにより、フレーム40に対しブラケット43の天井板を下方向へ押し付け、該ブラケット43における左右の側板を介して厚み検出ローラ42を下方向へ、すなわち基準ローラ41へ向けて押し付ける。
また上部ユニット22内におけるブラケット43の上方におけるフレーム40には、変位センサ46が設けられている。変位センサ46は、厚み検出ローラ42が基準ローラ41へ当接するときの位置を基準とし、ブラケット43の天板における相対的な変位量を検出して、その検出結果を鑑別制御部20へ送出する。鑑別制御部20は、この検出結果を基に、変位量が紙幣1枚分又は複数枚分の何れに相当するかを判定する。
ここで、基準ローラ41の外周面と下部搬送面23Aとが成す角度は、紙幣接触角度θ1及びθ2と同様に例えば30度以下に設定されている。また、厚み検出ローラ42の外周面と上部搬送面22Aとが成す角度も同様に、例えば30度以下に設定されている。
かかる構成により厚み検出部29では、搬送路24に何も搬送されていない場合、テンションスプリング45の作用により厚み検出ローラ42を基準ローラ41に当接させる。このとき厚み検出部29は、変位センサ46によりブラケット43及び厚み検出ローラ42が基準となる高さに位置していることを検出し、その検出結果を鑑別制御部20へ送出する。その一方で厚み検出部29では、搬送路24に紙幣が搬送されている場合、厚み検出ローラ42と基準ローラ41との間に該紙幣を挟持するため、該紙幣の厚さに応じてブラケット43及び厚み検出ローラ42が上方向へ変位する。このとき厚み検出部29は、変位センサ46によりブラケット43及び厚み検出ローラ42の変位量を検出し、その検出結果を鑑別制御部20へ送出する。
[1−2−6.第1搬送部、磁気センサ、第2搬送部及び紙幣の寸法関係]
ここで、図10に示すように、第1搬送部25の搬送ローラ31及びテンションローラ33の接触点と、第2搬送部27の搬送ローラ37及びテンションローラ39の接触点との、紙幣搬送方向に沿った間隔であるローラ接触点間隔L1は、紙幣BLの紙幣搬送方向に沿った長さである搬送方向紙幣長さL2よりも短く設定されている。
これにより鑑別部13は、搬送ローラ31及びテンションローラ33の接触点と、搬送ローラ37及びテンションローラ39の接触点とで、紙幣の搬送方向の前端側か後端側の何れか一方を少なくとも挟持することができ、安定的に紙幣を搬送することができる。
また磁気センサ基板34A自体の短手方向の長さ、すなわち磁気センサ基板34Aが紙幣搬送方向に沿って配された場合に該紙幣搬送方向に占める長さ、換言すれば紙幣搬送方向に沿った方向における磁気センサ基板34A自体の長さである基板短手方向長さL3は、第1搬送部25のテンションローラ33の外周面と、第2搬送部27のテンションローラ39の外周面との、紙幣搬送方向に沿った間隔であるローラ外周面間隔L4よりも長く形成されている。このため鑑別部13は、磁気センサ基板34Aを、紙幣搬送方向に沿った状態でテンションローラ33とテンションローラ39との間に配置することができない。
また磁気センサ基板34Aが紙幣搬送方向に沿って占める長さである搬送方向基板長さL5は、ローラ外周面間隔L4よりも短く形成されている。このため鑑別部13は、磁気センサ基板34Aを、紙幣搬送方向から傾けた状態でテンションローラ33とテンションローラ39との間に配置することができる。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、紙幣は、搬送部12から搬送され、鑑別部13の前方又は後方から該鑑別部13内部の搬送路24を通過する。
鑑別部13の前方から到来する紙幣は、厚み検出部29の基準ローラ41及び厚み検出ローラ42に挟み込まれ、テンションスプリング45により基準ローラ41及び厚み検出ローラ42との接触部に摩擦力を発生させ、搬送駆動モータ60により駆動される基準ローラ41の回転により第2搬送部27へ搬送される。このとき厚み検出部29を通過する紙幣により厚み検出ローラ42が変位し、変位センサ46により変位に応じた厚み情報が鑑別制御部20へ伝達される。
搬送される紙幣が光学検出部28を通過すると、発光部28A及び受光部28Bにより紙幣の光学情報が鑑別制御部20へ伝達される。第2搬送部27へ到達した紙幣は、基準ローラ41と厚み検出ローラ42に挟み込まれたまま、第2搬送部27のテンションローラ39及び搬送ローラ37に挟み込まれる。紙幣は、第2搬送部27のテンションスプリング39Sによりテンションローラ39及び搬送ローラ37との接触部に摩擦力を発生させ、搬送駆動モータ60により駆動される搬送ローラ37の回転により第1搬送部25へ搬送される。
搬送される紙幣が磁気検出部26を通過すると、磁気検出部26により紙幣の磁気情報が鑑別制御部20へ伝達される。第1搬送部25へ到達した紙幣は、第2搬送部27のテンションローラ39及び搬送ローラ37に挟み込まれたまま、第1搬送部25のテンションローラ33及び搬送ローラ31に挟み込まれる。紙幣は、第1搬送部25のテンションスプリング33Sによりテンションローラ33及び搬送ローラ31との接触部に摩擦力を発生させ、搬送駆動モータ60により駆動される搬送ローラ31の回転により鑑別部13の後面側から搬送部12へ送り出される。
以上は鑑別部13の前面側から後面側に向けて紙幣が搬送される場合について説明したが、鑑別部13の後面側から前面側に向けて紙幣が搬送される場合は、説明した動作を逆順に行う。
ここで、図8に示すように、第1搬送部25において、上部搬送面22Aと下部搬送面23Aとの間隔を搬送路間隔Wとし、搬送ローラ31及びテンションローラ33の直径をローラ直径Dとし、搬送ローラ31とテンションローラ33とは、上部搬送面22Aと下部搬送面23Aとの中点(すなわち上部搬送面22AからW/2だけ下部搬送面23Aへ離隔すると共に下部搬送面23AからW/2だけ上部搬送面22Aへ離隔する箇所)で接触する場合、紙幣接触角度θ1は(1)式により求められる。
Figure 0006455131
搬送路間隔Wを狭めることは紙幣の搬送の妨げとなるため、搬送路間隔Wを固定値として、ローラ直径Dを大きくすることで、紙幣接触角度θ1が減少することが数式(1)により確認できる。
このように鑑別部13は、第1搬送部25、磁気検出部26、第2搬送部27及び厚み検出部29におけるテンションローラ33、搬送ローラ31、テンションローラ39、ガイドローラ36、搬送ローラ37、厚み検出ローラ42及び基準ローラ41の直径を、従来の鑑別部213(図15乃至図17)の第1搬送部225、磁気検出部226、第2搬送部227及び厚み検出部229におけるテンションローラ233、搬送ローラ231、ガイドローラ236、テンションローラ239、搬送ローラ237、厚み検出ローラ242及び基準ローラ241よりも大きくするようにした。
これにより鑑別部13は、鑑別部213よりも、紙幣端部とローラとの紙幣接触角度を小さく抑えることができるため、ローラにより紙幣を挟み込む瞬間の紙幣のたわみや、ローラと紙幣との衝突による衝撃を低減でき、磁場の変化に起因したノイズを検出することなく磁気検出素子34Bにより紙幣の磁気を精度良く読み取ることができる。
しかしながら紙幣を安定的に搬送するために、ローラ接触点間隔L1は搬送方向紙幣長さL2よりも短く設定する必要があるため、第1搬送部25及び第2搬送部27の各種ローラの外径を第1搬送部225及び第2搬送部227よりも大きくしたとしても、ローラ接触点間隔L1を大きくすることはできない。このためテンションローラ33及びテンションローラ39は、テンションローラ233及びテンションローラ239よりも磁気センサ34へ近接し、ローラ外周面間隔L4より基板短手方向長さL3の方が短くなってしまうため、鑑別部13は、磁気センサ基板34Aを、紙幣搬送方向に沿った状態でテンションローラ33とテンションローラ39との間に配置することができなくなる。
これに対し鑑別部13は、搬送方向基板長さL5がローラ外周面間隔L4よりも短くなるまで磁気センサ基板34Aを紙幣搬送方向から傾けるようにした。このため鑑別部13は、テンションローラ33とテンションローラ39との間に磁気センサ基板34Aを配置することができる。
これにより鑑別部13は、特にテンションローラ33、搬送ローラ31、テンションローラ39及び搬送ローラ37を、鑑別部213のテンションローラ233、搬送ローラ231、テンションローラ239及び搬送ローラ237よりも大型化することで、紙幣の磁気を精度良く読み取ると共に、鑑別部13を大型化させたり紙幣の搬送を不安定化させたりすることなく、磁気センサ基板34Aを上部ユニット22内に収めることができる。
また鑑別部13は、上部ユニット22に対し、テンションローラ33及び39の取り付けや取り外しが行われる際、磁気検出部26を上部ユニット22から取り外させることなくテンションローラ33及び39の着脱を行わせることができ、作業時間を短縮できると共に、取り付け及び取り外しによる磁気検出特性の変化を防止することができる。
また鑑別部13は、テンションローラ33の内輪33A、ボール33B及び外輪33Cと、テンションローラ39の内輪39A、ボール39B及び外輪39Cとを、何れも非磁性材料で構成するようにした。これにより鑑別部13は、テンションローラ33及びテンションローラ39が磁気センサ34へ近接したとしても、テンションローラ33及び39が周囲の磁場を変化させることを防止し、磁場の変化に起因したノイズを検出することなく磁気検出素子34Bにより紙幣の磁気を精度良く読み取ることができる。
ここで、図18に示したように、従来の鑑別部213においては、磁気センサ基板234Aが前後方向に沿ってブラケット250により磁気検出素子34Bに固定されている。ここで、磁気検出素子34Bの高密度化に伴い、磁気センサ基板234Aには多数の電子部品が搭載されているため、リード線254は、これらの電子部品の実装面積を確保し該電子部品と物理的及び電気的に干渉しないよう、磁気センサ基板234Aの前後方向何れかの端部に接続される。従来の鑑別部213においては、磁気センサ基板234Aの前端部に接続されたリード線254は、磁気センサ基板234Aの前端面を越えて該磁気センサ基板234Aの下面まで湾曲し、磁気検出素子34B内部の前後方向のほぼ中央部における下端部近傍まで伸び、該磁気検出素子34Bと磁気センサ基板34Aとを電気的に接続する。このため鑑別部213においては、リード線254の長さが長くなり、特にリード線254は、左右方向、すなわち紙幣の幅方向に沿って例えば16個等、複数個設けられるため、構成が複雑化してしまった。
これに対し鑑別部13は、紙幣搬送方向に対し磁気センサ基板34Aを傾けるようにしたため、リード線54と磁気センサ基板34Aとの接続箇所を、磁気検出素子34Bに近接させることができる。これにより鑑別部13は、限られたサイズである磁気センサ基板34Aの部品実装面積を確保しつつ、鑑別部213と比べてリード線54の配線長を短く抑え、構成を簡略化することができる。
以上の構成によれば、鑑別部13は、搬送される紙幣の磁気的特徴を検出する磁気検出部26と、紙幣搬送方向に沿って磁気検出部26を挟むように配置され、紙幣を搬送する複数の搬送ローラ31及び37と、搬送路24を挟んで搬送ローラ31及び37と対向する位置に配置され、搬送ローラ31及び37との間で紙幣を挟持して搬送するテンションローラ33及び39と、テンションローラ33とテンションローラ39との間に位置し、面方向に沿う方向が紙幣搬送方向と交差する状態で固定され、磁気検出部26の制御を行う磁気センサ基板34Aとを設けるようにした。これにより鑑別部13は、磁気センサ基板34Aをテンションローラ33とテンションローラ39との間に収めつつ、紙幣の磁気を精度良く読み取ることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.現金自動取引装置の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比較して、鑑別部13に代わる鑑別部113を有する点が相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2−2.鑑別部の構成]
鑑別部113は、図3及び図4と対応する図11及び図12に示すように、第1の実施の形態による鑑別部13と比較して、磁気検出部26、第1搬送部25及び第2搬送部27に代わる磁気検出部126、第1搬送部125及び第2搬送部127を有する点が相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2−2−1.第1搬送部の構成]
第1搬送部125は、図9と対応する図14に示すように、テンションローラ33に代わるテンションローラ133を有する点が相違するものの、搬送ローラ31及び軸32については同様に構成されている。
テンションローラ133は、テンションローラ33と同等の直径であり、全体として円環状に形成され、その中心に軸32が貫通している。このテンションローラ133は、内輪133A、ボール133B、外輪133C及びローラカバー133Dが組み合わされており、いわゆる玉軸受で構成されている。
内輪133A、ボール133B及び外輪133Cは、何れも磁性を有する金属材料により構成されている。内輪133Aは、内輪33A(図9)と比較して内径が同等であるものの、外径は小さく形成されている。また外輪133Cは、外輪33C(図9)と比較して内径及び外径が小さく形成されている。
外輪133Cの外側には、非磁性材料である樹脂や、SUS304又はSUS316等のオーステナイト系ステンレスを円環状に形成したローラカバー133Dが嵌め込まれている。ローラカバー133Dは、内径が外輪133Cの外径とほぼ同等であり、外径は外輪33C(図9)とほぼ同等に形成されている。
テンションローラ133は、内輪133Aが軸32に挿通されて固定され、外輪133C及びローラカバー133Dが一体となって円滑に回転する。
[2−2−2.磁気検出部の構成]
磁気検出部126は、図11及び図12に示すように、磁気センサ34に代わる磁気センサ134を有する点が相違するものの、それ以外については同様に構成されている。磁気センサ134は、図7と対応する図13に示すように、ブラケット50及び磁気センサ基板34Aに代わるブラケット150及び磁気センサ基板134Aを有する点が相違するものの、それ以外については同様に構成されている。
図13に示すように、磁気検出素子34Bを制御する磁気センサ基板134Aは、短手方向を上下方向に添わせてブラケット150を介し磁気検出素子34Bに固定されている。ブラケット150は、左側面視で略N字形状であり、金属板が折り曲げられて形成されている。
またブラケット150は、下から上に向かって上下方向に沿って磁気検出素子34Bの後側面に接する素子保持部151と、該素子保持部151の上端部から前方へ直角に屈曲し前方に向かって前後方向に沿って磁気検出素子34Bの上側面に接する中継部152と、該中継部152の前端部から、磁気センサ基板134Aの傾斜方向に沿って上側に直角に屈曲し上側に向かって磁気センサ基板134Aの後側面に接する基板保持部153とにより構成されている。
素子保持部151は、素子保持部51(図7)と同様に、左右方向の両端部において中継部152の後端から下方に向かって延設された素子保持螺合部151Aが形成されている。これにより素子保持部151には、左側の素子保持螺合部151Aと右側の素子保持螺合部151Aとの間に、金属板が存在しない素子保持中抜部151Bが形成されている。素子保持部151は、素子保持螺合部151Aが螺子151Cにより磁気検出素子34Bと螺子止めされている。
基板保持部153は、基板保持部53(図7)と同様に、左右方向の両端部において中継部152の前端から上方に向かって延設された基板保持螺合部153Aが形成されている。これにより基板保持部153には、左側の基板保持螺合部153Aと右側の基板保持螺合部153Aとの間に、金属板が存在しない基板中抜螺合部153Bが形成されている。基板保持部153は、基板保持螺合部153Aが螺子153Cにより磁気検出素子134Bと螺子止めされている。これにより磁気センサ基板134Aは、紙幣搬送方向に対して垂直な状態で磁気検出素子34Bに固定されている。
磁気センサ基板134Aの前面における下端部近傍には、リード線154が接続されている。このリード線154は、磁気検出素子34B内部の前後方向のほぼ中央部における下端部近傍まで伸びており、該磁気検出素子34Bと磁気センサ基板134Aとを電気的に接続する。
[2−2−3.第2搬送部の構成]
第2搬送部127は、図9と対応する図14に示すように、テンションローラ39に代わるテンションローラ139を有する点が相違するものの、搬送ローラ37及び軸38については同様に構成されている。このテンションローラ139は、テンションローラ133と同様に、磁性材料により形成された内輪139A、ボール139B及び外輪139Cと、非磁性材料により形成され外輪139Cの外側に嵌め込まれたローラカバー139Dとにより構成されている。
[2−3.効果等]
以上の構成において鑑別部113は、磁気センサ基板134Aを、紙幣搬送方向に対して垂直な状態とするようにした。このため鑑別部113は、テンションローラ133とテンションローラ139との間に磁気センサ基板134Aを配置することができる。
また鑑別部113は、テンションローラ133における外輪133Cの外径を外輪33Cの外径よりも小さくすると共に、該外輪133Cの外側にローラカバー133Dを嵌めこむことにより、テンションローラ133の見かけ上の外径をテンションローラ33と同等になるようにした。
このため鑑別部113は、磁性材料により形成されたテンションローラ133及び139の外周面を、それぞれテンションローラ33及び39よりも磁気センサ134から離隔させることができる。これにより鑑別部113は、テンションローラ133及び139が磁気センサ134に与える磁場の変化を抑止し、磁場の変化に起因したノイズを抑制して磁気検出素子34Bにより紙幣の磁気を精度良く読み取ることができる。
また一般的に、磁性材料により形成されたボールベアリングは、非磁性材料により形成されたボールベアリングよりも耐久性を高めることができる。このため鑑別部113は、テンションローラ133及び139を磁性材料で構成したことによる磁気センサ134への磁場の変化の影響を抑えつつ、鑑別部13のテンションローラ33及び39よりもテンションローラ133及び139の耐久性を高めることができる。
さらに鑑別部113は、紙幣搬送方向に対し垂直に磁気センサ基板134Aを設けるようにしたため、リード線154と磁気センサ基板134Aとの接続箇所を、鑑別部13よりも一層磁気検出素子34Bに近接させることができる。これにより鑑別部113は、限られたサイズである磁気センサ基板134Aの部品実装面積を確保しつつ、鑑別部13よりも一層リード線154の配線長を短く抑え、構成を簡略化することができる。
また、搬送される紙幣による振動は、主に上下方向に沿う振動が多い。これに対し鑑別部113は、磁気センサ基板134Aを固定する支点である螺子153Cが固定された箇所と、磁気センサ基板134Aの重心とをほぼ上下方向に揃えることにより、鑑別部13よりも磁気センサ基板134Aの振動を抑制することができる。
その他第2の実施の形態による鑑別部113は、第1の実施の形態による鑑別部13とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、紙幣搬送方向に垂直な方向である上下方向から後方に向かって30度程度傾斜して磁気センサ基板34Aを固定する場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣搬送方向に垂直な方向である上下方向から前方に向かって傾斜して磁気センサ基板34Aを固定しても良い。
また上述した実施の形態においては、磁気センサ34に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、検出素子を基板で制御する他の種々のセンサに対し本発明を適用しても良い。
さらに、第1の実施の形態の磁気センサ34、第1搬送部25及び第2搬送部27と、第2の実施の形態の磁気センサ134、第1搬送部125及び第2搬送部127とを適宜選択して組み合わせても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部13内に第1搬送部25、磁気検出部26、第2搬送部27、光学検出部28及び厚み検出部29といった各モジュールを設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、鑑別部13において少なくとも磁気検出部26における磁気の検出結果を基に紙幣の種類や真偽等を判別することができれば良く、その判別手法に応じて光学検出部28や厚み検出部29等、さらには各搬送部を適宜組み合わせれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣等の現金を取引する現金自動取引装置1の鑑別部13において、媒体としての紙幣について鑑別処理を行うようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券、或いは磁気カード等のような種々の形状であって磁気を有する媒体について鑑別処理を行う種々の装置に適用するようにしても良い。この場合、媒体の形状に合わせて搬送部12や鑑別部13内の搬送路24等を適宜設計すれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、特徴検出部としての磁気検出部26及び126と、搬送ローラとしての搬送ローラ31及び37と、対向ローラとしてのテンションローラ33及び39並びに133及び139と、特徴検出部基板としての磁気センサ基板34A及び134Aとによって、媒体鑑別装置としての鑑別部13及び113を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる特徴検出部と、搬送ローラと、対向ローラと、特徴検出部基板とによって媒体鑑別装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、顧客応対部としての顧客応対部3と、特徴検出部としての磁気検出部26及び126と、搬送ローラとしての搬送ローラ31及び37と、対向ローラとしてのテンションローラ33及び39並びに133及び139と、特徴検出部基板としての磁気センサ基板34A及び134Aとによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1及び101を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる顧客応対部と、特徴検出部と、搬送ローラと、対向ローラと、特徴検出部基板とによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、磁気を有する媒体を搬送しながらその磁気を検出することにより鑑別する種々の媒体鑑別装置でも利用できる。
1、101……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……硬貨入出金口、5……紙幣入出金口、6……通帳挿入口、7……カード挿入口、8……表示操作部、10……制御部、12……搬送部、13、113、213……鑑別部、14……一時保留部、15……紙幣貯蔵部、16……紙幣収納庫、17……リジェクト庫、20……鑑別制御部、22……上部ユニット、22A……上部搬送面、23……下部ユニット、23A……下部搬送面、24……搬送路、25、125、225……第1搬送部、26、126、226……磁気検出部、27、127、227……第2搬送部、28……光学検出部、28A……発光部、28B……受光部、29、229……厚み検出部、31、37、231、237……搬送ローラ、31A、37A……軸、31B、37B、231B、237B……ゴムローラ、32、38……軸、33、39、133、139、233、239……テンションローラ、33A、133A……内輪、33B、133B……ボール、33C、133C……外輪、133D……ローラカバー、33S、39S……テンションスプリング、33P、39P……スプリング固定板、34、134、234……磁気センサ、34A、134A、234A……磁気センサ基板、34B……磁気検出素子、35……押付部、35A……テンションスプリング、35B……スプリング板、35C……軸受、36、236……ガイドローラ、36B、236B……ゴムローラ、36A……軸、40……フレーム、41、241……基準ローラ、41A……軸、42、242……厚み検出ローラ、42A……軸、43……ブラケット、44……回動軸、45……テンションスプリング、46……変位センサ、50、150、250……ブラケット、51、151……素子保持部、51A、151A……素子保持螺合部、51B、151B……素子保持中抜部、51C、151C……螺子、52、152……中継部、53、153……基板保持部、53A、153A……基板保持螺合部、53B、153B……基板中抜螺合部、53C、153C……螺子、54、154、254……リード線、60……搬送駆動モータ、62……ドライブギヤ、64……ドライブベルト、66……ドライブベルト、68……ドライブベルト、θ1、θ2……紙幣接触角度、BL……紙幣、L1……ローラ接触点間隔、L2……搬送方向紙幣長さ、L3……基板短手方向長さ、L4……ローラ外周面間隔、L5……搬送方向基板長さ。

Claims (14)

  1. 搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、
    前記媒体の搬送方向に沿って前記特徴検出部を挟むように配置され、前記媒体を搬送する複数の搬送ローラと、
    前記媒体を搬送する搬送路を挟んで前記搬送ローラと対向して配置され、前記搬送ローラとの間で前記媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、
    前記複数の対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向と交差する状態で固定され、前記特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板と
    を有し、
    前記特徴検出部基板を挟むように配置される前記複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、前記搬送方向に沿った方向における前記特徴検出部基板自体の長さよりも狭い
    媒体鑑別装置。
  2. 前記特徴検出部を挟むように配置される前記対向ローラの外周面同士の間隔は、前記特徴検出部基板が前記搬送方向に占める長さよりも長い
    請求項に記載の媒体鑑別装置。
  3. 前記特徴検出部に対し前記搬送方向の一方に配された前記搬送ローラと前記対向ローラとが接触する接触点と、前記特徴検出部に対し前記搬送方向の他方に配された前記搬送ローラと前記対向ローラとが接触する接触点との間隔は、前記媒体の前記搬送方向に沿った長さよりも短い
    請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  4. 前記特徴検出部基板は、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向に対して傾斜した状態で固定されている
    請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  5. 前記特徴検出部基板は、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向に対して垂直の状態で固定されている
    請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  6. 前記対向ローラは、非磁性材料により構成されている
    請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  7. 前記対向ローラの外周は非磁性材料で円環状に形成されたカバーにより覆われている
    請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  8. 前記特徴検出部基板は、前記特徴検出部における前記媒体の特徴を検出する特徴検出素子と、振動を吸収する基板保持部材により固定されている
    請求項に記載の媒体鑑別装置。
  9. 前記基板保持部材は、前記搬送ローラ及び前記対向ローラの回転軸方向に沿った両端部のみが前記特徴検出素子及び前記特徴検出部基板に固定されている
    請求項に記載の媒体鑑別装置。
  10. 前記特徴検出部は、搬送される前記媒体の磁気的特徴を検出する磁気検出部であり、
    前記特徴検出部基板は、前記磁気検出部の制御を行う磁気検出部基板である
    請求項に記載の媒体鑑別装置。
  11. 搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、
    前記媒体の搬送方向に沿って前記特徴検出部を挟むように配置され、前記媒体を搬送する複数の搬送ローラと、
    前記媒体を搬送する搬送路を挟んで前記搬送ローラと対向して配置され、前記搬送ローラとの間で前記媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、
    前記複数の対向ローラの間に位置し、前記媒体の前記搬送方向に垂直な状態で固定され、前記特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板と
    を有し、
    前記特徴検出部基板を挟むように配置される前記複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、前記搬送方向に沿った方向における前記特徴検出部基板自体の長さよりも狭い
    媒体鑑別装置。
  12. 媒体に関する取引を受け付ける顧客応対部と、
    搬送される前記媒体の特徴を検出する特徴検出部と、
    前記媒体の搬送方向に沿って前記特徴検出部を挟むように配置され、前記媒体を搬送する複数の搬送ローラと、
    前記媒体を搬送する搬送路を挟んで前記搬送ローラと対向して配置され、前記搬送ローラとの間で前記媒体を挟持して搬送する複数の対向ローラと、
    前記複数の対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向と交差する状態で固定され、前記特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板と
    を有し、
    前記特徴検出部基板を挟むように配置される前記複数の対向ローラの外周面同士の間隔は、前記搬送方向に沿った方向における前記特徴検出部基板自体の長さよりも狭い
    媒体取引装置。
  13. 搬送される媒体の特徴を検出する特徴検出部と、
    前記媒体の搬送方向に沿って前記特徴検出部を挟むように配置され、前記媒体を搬送する複数の搬送ローラと、
    前記媒体を搬送する搬送路を挟んで前記搬送ローラと対向して配置され、前記搬送ローラとの間で前記媒体を挟持して搬送する対向ローラと、
    前記対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向と交差する状態で固定され、前記特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板と、
    前記特徴検出部と前記特徴検出部基板との間に設けられ、振動を吸収する振動吸収部材と
    を有する媒体鑑別装置。
  14. 媒体に関する取引を受け付ける顧客応対部と、
    搬送される前記媒体の特徴を検出する特徴検出部と、
    前記媒体の搬送方向に沿って前記特徴検出部を挟むように配置され、前記媒体を搬送する複数の搬送ローラと、
    前記媒体を搬送する搬送路を挟んで前記搬送ローラと対向して配置され、前記搬送ローラとの間で前記媒体を挟持して搬送する対向ローラと、
    前記対向ローラの間に位置し、面方向に沿う方向が前記媒体の前記搬送方向と交差する状態で固定され、前記特徴検出部の制御を行う特徴検出部基板と、
    前記特徴検出部と前記特徴検出部基板との間に設けられ、振動を吸収する振動吸収部材と
    を有する媒体取引装置。
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