JP6593145B2 - 紙葉類鑑別装置及び紙葉類取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は紙葉類鑑別装置及び紙葉類取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
そのような現金自動取引装置においては、搬送ガイド及び搬送ローラが設けられた搬送部を有し、該搬送ガイドに穿設された開口部から該搬送ローラの一部分を搬送路側に突出させ、該搬送ローラを紙幣に当接させて回転させることにより該紙幣を搬送するものがある。
特開2014−99035号公報
このような現金自動取引装置においては、端部が折れた紙幣が開口部の縁と搬送ローラとの間に入り込んで詰まってしまうことを防止し、信頼性を向上させることが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る紙葉類鑑別装置及び紙葉類取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の紙葉類鑑別装置においては、紙葉類の搬送路を形成し複数の開口部が形成された搬送ガイドと、紙葉類の搬送方向を切り替える切替機構と、開口部を介して搬送路に露出し、紙葉類の搬送方向と直交する搬送幅方向に並んで配置された複数の搬送ローラとを設け、搬送ガイドは、開口部のうち第1の開口部に、搬送方向に沿った方向に傾斜した第1の傾斜面が形成され、開口部のうち、湾曲する搬送路の外側に位置する搬送ガイドにおいて第1の開口部よりも切替機構に近接し、搬送幅方向に並ぶ複数の開口部のうちの両端部に配され、切替機構の直近の搬送ローラを搬送路に露出させる第2の開口部における、搬送ローラに対し切替機構から離隔する側において、第1の傾斜面よりも深い傾斜面である第2の傾斜面が形成されるようにした。
また本発明の紙葉類取引装置においては、紙葉類に関する取引を受け付ける利用者応対部と、紙葉類の搬送路を形成し複数の開口部が形成された搬送ガイドと、紙葉類の搬送方向を切り替える切替機構と、開口部を介して搬送路に露出し、紙葉類の搬送方向と直交する搬送幅方向に並んで配置された複数の搬送ローラとを設け、搬送ガイドは、開口部のうち第1の開口部に、搬送方向に沿った方向に傾斜した第1の傾斜面が形成され、開口部のうち、湾曲する搬送路の外側に位置する搬送ガイドにおいて第1の開口部よりも切替機構に近接し、搬送幅方向に並ぶ複数の開口部のうちの両端部に配され、切替機構の直近の搬送ローラを搬送路に露出させる第2の開口部における、搬送ローラに対し切替機構から離隔する側において、第1の傾斜面よりも深い傾斜面である第2の傾斜面が形成されるようにした。
これにより本発明は、搬送ガイドの開口部と搬送ローラとの間の空間に折れ紙幣の折れ部が入り込んでしまったとしても、第2の傾斜面により該折れ部を搬送路側へ戻して該折れ紙幣を引き続き搬送することができる。
本発明によれば、搬送ガイドの開口部と搬送ローラとの間の空間に折れ紙幣の折れ部が入り込んでしまったとしても、第2の傾斜面により該折れ部を搬送路側へ戻して該折れ紙幣を引き続き搬送することができる。かくして本発明は、信頼性を向上し得る紙葉類鑑別装置及び紙葉類取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 鑑別部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による下側搬送ガイド及び前側搬送ガイドの構成を示す平面図である。 第1の実施の形態による下側搬送ガイドの構成(1)を示す拡大平面図である。 第1の実施の形態による下側搬送ガイドの構成(2)を示し、図4におけるX−X矢視断面図である。 第1の実施の形態による下側搬送ガイドの構成(3)を示し、図4におけるY−Y矢視断面図である。 折れ紙幣の構成を示す平面図である。 第1の実施の形態において搬送される折れ紙幣の様子(1)を示す斜視図である。 第1の実施の形態において搬送される折れ紙幣の様子(2)を示す拡大平面図である。 第2の実施の形態による下側搬送ガイド及び前側搬送ガイドの構成を示す平面図である。 第2の実施の形態による外側スロープの構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態において搬送される折れ紙幣の様子(1)を示す拡大平面図である。 第2の実施の形態において搬送される折れ紙幣の様子(2)を示す拡大平面図である。 従来の搬送される折れ紙幣の様子を示す斜視図である。 比較例における搬送される折れ紙幣の様子(1)を示す斜視図である。 比較例における搬送される折れ紙幣の様子(2)を示す斜視図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。なお各図は、本発明を十分に理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎない。よって本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統轄制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、偽券庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統轄制御する。制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部の上側には、入出金部16と、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18と、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20と、偽造紙幣(以下、偽券と呼ぶ)と判断された紙幣を収納する偽券庫22とが設けられている。入出金部16は、入出金機筐体11内における前側上部に配され、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中実線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部18の後側と一時保留部20、紙幣収納庫26及び偽券庫22とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16及びリジェクト庫28とを接続している。搬送部24の分岐点には、セレクタ(図中三角形で示す)が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから記番号を読み取り識別し、その識別結果を制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入出金機筐体11内における前後方向のほぼ中央部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒形状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで該紙幣を収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。偽券庫22は、入出金機筐体11内における後側上部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、内部に紙幣を収納する空間を有している。この偽券庫22は、鑑別部18及び制御部12により偽券と判断された紙幣が搬送部24により搬送されてくると、これを内部に収納する。
紙幣入出金機10の内部の下側には、再利用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫28と、再利用可能な紙幣を収納する5個の紙幣収納庫26とが設けられている。リジェクト庫28は、入出金機筐体11内における前側下部に配され、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクト庫28は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部24により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。入出金機筐体11内におけるリジェクト庫28の後方には、前側から後側へ向けて順に5個の紙幣収納庫26(26A、26B、26C、26D及び26E)が設けられている。各紙幣収納庫26は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。各紙幣収納庫26は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫26は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部24により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫26は、制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部24に受け渡す。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
[1−3.鑑別部の構成]
図3に示すように、鑑別部18は、ほぼ直方体のフレーム40を有している。フレーム40は、前後方向に延びる箱型の上側フレーム40Aと、該上側フレーム40Aの下方に配され前後方向に延びる箱型の下側フレーム40Bと、該上側フレーム40A及び下側フレーム40Bの前方に配され上下方向に延びる箱型の前側フレーム40Cとにより構成されている。上側フレーム40Aと下側フレーム40Bとの間と、上側フレーム40Aと前側フレーム40Cとの間と、下側フレーム40Bと前側フレーム40Cとの間とには、紙幣BLを搬送する搬送路43が設けられている。
搬送路43は、鑑別搬送路43A、分岐部43B、入出金部側搬送路43C及びリジェクト庫側搬送路43Dにより構成されている。鑑別搬送路43Aは、上側フレーム40Aと下側フレーム40Bとの間における、鑑別部18の後端において搬送部24(図2)における鑑別部18の後方と紙幣BLを受け渡す箇所である搬送路受渡部80Aから、分岐部43Bまで延び、該搬送路受渡部80Aと該分岐部43Bとの間で紙幣BLを前後方向に走行させる。分岐部43Bは、上側フレーム40Aと下側フレーム40Bと前側フレーム40Cとの間における、鑑別搬送路43Aの前端と入出金部側搬送路43Cの下端とリジェクト庫側搬送路43Dの上端との間に配され、鑑別搬送路43Aの前端から鑑別部18の上方と下方とに分岐する。入出金部側搬送路43Cは、上側フレーム40Aと前側フレーム40Cとの間における、分岐部43Bから、鑑別部18の上端において入出金部16と紙幣BLを受け渡す箇所である入出金部側受渡部80Bまで延び、該分岐部43Bと該入出金部側受渡部80Bとの間で紙幣BLを上下方向に走行させる。リジェクト庫側搬送路43Dは、下側フレーム40Bと前側フレーム40Cとの間における、分岐部43Bから、鑑別部18の下端においてリジェクト庫28と紙幣BLを受け渡す箇所であるリジェクト庫受渡部80Cまで延び、該分岐部43Bと該リジェクト庫受渡部80Cとの間で紙幣BLを上下方向に走行させる。
紙幣入出金機10は、制御部12の制御に基づいて、紙幣BLを搬送路43に沿って入出金部側受渡部80Bから搬送路受渡部80Aへ、又は搬送路受渡部80Aから入出金部側受渡部80Bへ、又は搬送路受渡部80Aからリジェクト庫受渡部80Cへ走行させながら、紙幣BLの鑑別処理を行う。
鑑別部18は、搬送路43の周囲に、上側搬送ガイド41、下側搬送ガイド42及び前側搬送ガイド32と、駆動ローラ33A、33B、33C、33D、33E及び33Fと、従動ローラ34A、34B、34C、34D、34E及び34Fと、切替機構36と、厚さ情報取得部50と、光学情報取得部60と、磁気情報取得部70とを有している。
上側搬送ガイド41は、前後方向に沿って延び前端が上方に向かって湾曲する形状であり、上側フレーム40Aの前端及び下端に設けられ下側搬送ガイド42及び前側搬送ガイド32と上側搬送ガイド面41Sが対向し紙幣をガイドするガイド部材である。下側搬送ガイド42は、前後方向に沿って延び前端が下方に向かって湾曲する形状であり、下側フレーム40Bの前端及び上端に設けられ上側搬送ガイド41及び前側搬送ガイド32と下側搬送ガイド面42Sが対向し紙幣をガイドするガイド部材である。前側搬送ガイド32は、前側フレーム40Cの後端に設けられ上側搬送ガイド41及び下側搬送ガイド42と前側搬送ガイド面32Sが対向し紙幣をガイドするガイド部材である。
駆動ローラ33A、33B、33C及び33D並びに従動ローラ34A、34B、34C及び34Dは、紙幣BLの搬送方向と直交する左右方向である搬送幅方向に所定の間隔を空けて4個並んで設けられている。また駆動ローラ33A、33B、33C及び33D並びに従動ローラ34A、34B、34C及び34Dは、紙幣入出金機10において取り扱われる紙幣のうち、最も搬送幅方向の長さが長い紙幣である最大搬送幅紙幣の搬送幅方向の長さよりも僅かに内側に、両外側のローラが配置されている。
図4に示すように駆動ローラ33Dは、左右方向の内側に配置された内側駆動ローラ33Diと、内側駆動ローラ33Diよりも左右方向の外側に配置された外側駆動ローラ33Doとにより構成されている。内側駆動ローラ33Diは、右側に配置された駆動ローラ33Dir及び左側に配置された駆動ローラ33Dilにより構成されている。外側駆動ローラ33Doは、駆動ローラ33Dirの右側に配置された駆動ローラ33Dorと、駆動ローラ33Dilの左側に配置された駆動ローラ33Dolとにより構成されている。この駆動ローラ33Dorと駆動ローラ33Dolとは、最大搬送幅紙幣の搬送幅方向の長さよりも僅かに狭い間隔を空けて配置されている。
図3に示すように前側搬送ガイド32には、駆動ローラ33Fが左右方向を軸に回転自由に取り付けられている。駆動ローラ33Fは、外周面の一部を前側搬送ガイド面32Sに形成された開口部から搬送路43に突出させている。下側搬送ガイド42には、駆動ローラ33A、33B、33C、33D及び33Eと厚さ基準ローラ51とが左右方向を軸に回転自由に取り付けられている。駆動ローラ33A、33B、33C、33D及び33Eと厚さ基準ローラ51と磁気ギャップローラ72とは、それぞれの外周面の一部を下側搬送ガイド面42Sに形成された開口部から搬送路43に突出させている。以下では、図5に示すように、駆動ローラ33Dを搬送路43に突出させる開口部を開口部42HDとも呼び、磁気ギャップローラ72を搬送路43に突出させる開口部を開口部42HMとも呼ぶ。
図3に示すように上側搬送ガイド41には、従動ローラ34A、34B、34C、34D及び34Fが左右方向を軸に回転自在で且つ上下方向に移動可能に取り付けられている。従動ローラ34A、34B、34C、34D及び34Fと、厚さ検知ローラ部52のローラ部分とは、それぞれの外周面の一部を上側搬送ガイド面41Sに形成された開口部から搬送路43に突出させている。前側搬送ガイド32には、従動ローラ34Eが左右方向を軸に回転自在で且つ前後方向に移動可能に取り付けられている。従動ローラ34Eは、外周面の一部を前側搬送ガイド面32Sに形成された開口部から搬送路43に突出させている。従動ローラ34A、34B、34C、34D、34E及び34Fは、図示しない圧縮ばねである付勢部材により、それぞれ駆動ローラ33A、33B、33C、33D、33E及び33Fに押し付けられている。
厚さ情報取得部50は、上側の厚さ検知ローラ部52が下側の厚さ基準ローラ51へ当接するときの位置を基準とし、厚さ検知ローラ部52の相対的な変位量をギャップセンサで検出して、その検出結果を厚さ情報として制御部12へ送出する。制御部12は、この検出結果と予め記憶している厚さの基準値とを比較することにより、変位量が紙幣1枚分又は複数枚分の何れに相当するかを判定し、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断する。光学情報取得部60は、紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを検出し、その検出結果を画像情報として制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、光学情報取得部60から取得した紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを用いて該紙幣BLの真偽や金種、或いは損傷の程度(正損)等を判定する。磁気情報取得部70は磁気センサ71と磁気ギャップローラ72とにより構成されている。磁気ギャップローラ72は左右方向を軸に回転自在に且つ上下方向に移動自在に配置されている。磁気ギャップローラ72は付勢部材によって外周面の上端部である磁気ギャップローラ上端部72T(図6)が磁気センサ71と紙幣厚さ数枚分の間隙を持つように下側搬送ガイド42に取り付けられている。磁気情報取得部70は、磁気センサ71により、鑑別搬送路43Aを搬送される紙幣BLの磁気を検出し、その検出結果を磁気情報として制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、磁気情報取得部70から取得した紙幣BLの磁気検出結果を用いて該紙幣の真偽や金種等を判定する。
駆動ローラ33A、33B、33C、33D、33E及び33F、厚さ基準ローラ51並びに磁気ギャップローラ72は、それぞれ図示しないアクチュエータから駆動力が伝達されることにより回転する。このとき、従動ローラ34A、34B、34C、34D、34E及び34F並びに厚さ検知ローラ部52は、それぞれ対向するローラに紙幣BLを押し付けながら、該ローラの回転に従動して回転する。これにより鑑別部18は、搬送路43に沿って紙幣BLを搬送する。
切替機構36は、図5に示すように先端が後方を向くブレード36Dが、前側フレーム40Cに取り付けられた回動軸36Cに、左右方向に等間隔を空けて複数個固定されており、該回動軸36Cを中心に回動可能に構成されている。このブレード36Dは、上端面の上側振分面36A(図3)と下端面の下側振分面36B(図3)とを有している。また左右方向に隣り合うブレード36D同士の間隔は、ブレード間隔CL1となっている。切替機構36は、図示しないアクチュエータによって回動することによりブレード36Dの傾斜方向を変化させて紙幣の搬送経路を2通りに切り替えるようになっており、図3に示すように、鑑別搬送路43Aと入出金部側搬送路43Cとを結ぶ搬送経路を形成するか、又は鑑別搬送路43Aとリジェクト庫側搬送路43Dとを結ぶ搬送経路を形成する。これにより切替機構36は、分岐部43Bにおいて、上側振分面36Aにより、入出金部側搬送路43C内を上方から下方へ向けて搬送された紙幣BLを鑑別搬送路43Aへ、又は鑑別搬送路43A内を後方から前方へ向けて搬送された紙幣BLを入出金部側搬送路43Cへ振り分ける一方、下側振分面36Bにより、鑑別搬送路43A内を後方から前方へ向けて搬送された紙幣BLをリジェクト庫側搬送路43Dへ振り分ける。
また図5に示すように、駆動ローラ33Dolと、該駆動ローラ33Dolよりも直近の左側に位置するブレード36Dとの左右方向の間隔は、ローラブレード間隔CL2となっている。また図示しないが、駆動ローラ33Dorと、該駆動ローラ33Dorよりも直近の右側に位置するブレード36Dとの左右方向の間隔も、同様にローラブレード間隔CL2となっている。本実施の形態においてブレード36Dは駆動ローラ33Dよりも幅が狭く形成されているため、ローラブレード間隔CL2はブレード間隔CL1よりも狭くなっている。
[1−4.スロープの構成]
図4に、上側フレーム40A及び該上側フレーム40Aに取り付けられた部材を省略し下側搬送ガイド42及び前側搬送ガイド32を示すように、下側搬送ガイド42における、駆動ローラ33A、33B及び33Cと厚さ基準ローラ51と磁気ギャップローラ72とを搬送路43に突出させる開口部の前側の縁には、それぞれスロープ42AF、42BF及び42CFとスロープ42TFとスロープ42MFとが形成されている。また駆動ローラ33A、33B及び33Cと厚さ基準ローラ51と磁気ギャップローラ72とを搬送路43に突出させる開口部の後側の縁には、それぞれスロープ42AB、42BB及び42CBとスロープ42TBとスロープ42MBとが形成されている。このスロープ42AF、42BF及び42CFとスロープ42TFとスロープ42MFと、スロープ42AB、42BB及び42CBとスロープ42TBとスロープ42MBとは、前後対称に形成されている。これらのスロープは、ローラを乗り越えた紙幣の搬送方向の上流側から下流側に向かうに連れてローラの軸側から搬送路43側へ搬送方向に対し傾斜する平面形状のスロープ面を有し、搬送路43からローラの軸側へ屈曲した紙幣の先端をスロープ面に当接させて搬送路43側へ戻すようにガイドすることにより、開口部に紙幣の先端が引っ掛からないようにしている。
図6に示すように、搬送路43に対するスロープ42MBの深さ、すなわち、磁気ギャップローラ上端部72Tから、スロープ42MBのスロープ面42MBSの下端部までの、搬送方向及び搬送幅方向に直交する上下方向の長さは、スロープ深さDP1となっている。
また図3に示すように、上側搬送ガイド41における、従動ローラ34A、34B及び34Cと厚さ検知ローラ部52のローラ部分とを搬送路43に突出させる開口部の前側及び後側の縁には、それぞれスロープが形成されている。また上側搬送ガイド41における、従動ローラ34Dを搬送路43に突出させる開口部の後側の縁には、従動ローラ34A、34B及び34Cに対応した開口部の前側及び後側の縁と同様の深さのスロープが形成されている。また図3に示すように、上側搬送ガイド41における、従動ローラ34Fを搬送路43に突出させる開口部の上側の縁と、下側搬送ガイド42における、駆動ローラ33Eを搬送路43に突出させる開口部の下側の縁とには、それぞれスロープが形成されている。また図3に示すように、前側搬送ガイド32における、従動ローラ34Eを搬送路43に突出させる開口部の下側の縁と、駆動ローラ33Fを搬送路43に突出させる開口部の上側の縁とには、それぞれスロープが形成されている。
また図3に示すように切替機構36における上端部には、入出金部側搬送路43Cと鑑別搬送路43Aとの間を紙幣BLが搬送される状態において駆動ローラ33Fの上側のスロープ面と上下対称になるようにスロープ面が形成され、切替機構36における下端部には、リジェクト庫側搬送路43Dと鑑別搬送路43Aとの間を紙幣BLが搬送される状態において従動ローラ34Eの下側のスロープ面と前後対称になるようにスロープ面が形成されている。また図3に示すように切替機構36における後端部の上側には、入出金部側搬送路43Cと鑑別搬送路43Aとの間を紙幣BLが搬送される状態において後述するスロープ面42DSir及び42DSilと前後対称になるようにスロープ面が形成され、切替機構36における後端部の下側には、リジェクト庫側搬送路43Dと鑑別搬送路43Aとの間を紙幣BLが搬送される状態において従動ローラ34Dの後側のスロープ面と前後対称になるようにスロープ面が形成されている。
図4に示すように下側搬送ガイド42における、駆動ローラ33Dir及び33Dilを搬送路43に突出させる開口部42HDir及び42HDilの後側の縁には、それぞれ互いに同一形状のスロープ42Dir及び42Dilが形成されている。以下では開口部42HDir及び42HDilをまとめて第3の開口部としての内側開口部42HDiとも呼び、スロープ42Dir及び42Dilをまとめて内側スロープ42Diとも呼ぶ。スロープ42Dir及び42Dilは、スロープ42AB、42BB及び42CBとほぼ同様に構成されている。図6に示すように、搬送路43に対するスロープ42Dilの深さ、すなわち、駆動ローラ33Dと従動ローラ34Dとが当接する箇所であるローラ当接部46から、スロープ42Dilのスロープ面42DSilの下端部までの、上下方向の長さは、スロープ深さDP2となっている。
図4に示すように下側搬送ガイド42における、駆動ローラ33Dor及び33Dolを搬送路43に突出させる開口部42HDor及び42HDolの後側の縁には、それぞれ互いに同一形状のスロープ42Dor及び42Dolが形成されている。以下では開口部42HDor及び42HDolをまとめて外側開口部42HDoとも呼び、スロープ42Dor及び42Dolをまとめて外側スロープ42Doとも呼び、スロープ面42DSor及び42DSolをまとめて外側スロープ面42DSoとも呼び、スロープ面42DSir及び42DSilをまとめて第3の傾斜面としての内側スロープ面42DSiとも呼ぶ。図7に示すように、搬送路43に対するスロープ42Dolの深さ、すなわち、ローラ当接部46から、スロープ42Dolにおける平面形状のスロープ面42DSolの下端部までの、上下方向の長さは、スロープ深さDP3となっている。外側スロープ42Doは、内側スロープ42Di及びスロープ42MBよりも深く、すなわちスロープ深さDP3がスロープ深さDP1及びDP2よりも大きくなるように形成されている。また外側スロープ42Doは、スロープ深さDP3がローラブレード間隔CL2(図5)よりも大きくなるように形成されている。
スロープ面42DSolの右端部と下側搬送ガイド面42Sとの間には、前後上下に延びる平面である内側壁面50iが形成されている。またスロープ面42DSolの左端部と下側搬送ガイド面42Sとの間には、前後上下に延び内側壁面50iと平行に対向する平面である外側壁面50oが形成されている。ちなみに、スロープ面42DSolと駆動ローラ33Dolとの間隔(図7)は、スロープ面42DSil及び42DSirと駆動ローラ33Dil及び33Dirとの間隔(図6)と同様に設定されているため、スロープ42Dol及び42Dorの前端(図7)は、スロープ42Dil及び42Dirの前端(図6)よりも下側に位置する分だけ、該スロープ42Dil及び42Dirの前端よりも後方に位置している。
[1−5.鑑別部の動作]
[1−5−1.正常な紙幣の場合]
かかる構成において鑑別部18(図3)は、入金処理を行う場合、制御部12の制御に基づき、図示しないアクチュエータにより切替機構36を駆動し先端が下方向を向くよう切り替えることにより、入出金部側搬送路43Cから鑑別搬送路43Aへ紙幣BLが通過できるようにする。次に鑑別部18は、駆動ローラ33A、33B、33C、33D及び33F、厚さ基準ローラ51並びに磁気ギャップローラ72に図示しないアクチュエータにより駆動力を伝達する。
紙幣BLが入出金部16から入出金部側受渡部80Bを介し鑑別部18に搬送されると、鑑別部18は、まず駆動ローラ33Fと従動ローラ34Fとで紙幣を挟み、従動ローラ34Fにより駆動ローラ33Fに該紙幣BLを押し付けて下方向への駆動力を伝達し、該紙幣BLを下方向に移動させ切替機構36に搬送する。紙幣BLは、切替機構36の上側振分面36Aに当たることにより、後方向に向きを変え、先端が下側搬送ガイド面42Sを摺動しつつ鑑別搬送路43Aへ搬送される。
続いて鑑別部18は、駆動ローラ33Dと従動ローラ34Dと、駆動ローラ33Cと従動ローラ34Cと、駆動ローラ33Bと従動ローラ34Bと、基準ローラ51と厚さ検知ローラ部52のローラ部と、駆動ローラ33Aと従動ローラ34Aとで紙幣BLを順次挟み、該紙幣BLを鑑別搬送路43A内で後方向へ搬送し、搬送路受渡部80Aを介し鑑別部18の後方へ繰り出す。このとき鑑別部18は、磁気情報取得部70により紙幣BL表面の磁気インク等の磁気情報を取得し、光学情報取得部60により紙幣BL表面の反射画像や透過画像等の画像情報を取得し、厚さ情報取得部50により紙幣BLの厚さ情報を取得する。制御部12は、読取手段としての、磁気情報取得部70、光学情報取得部60及び厚さ情報取得部50において取得された紙幣BLの情報を図示しない信号伝達手段により取得して紙幣BLの真贋や金種、汚損の度合い等を鑑別し、鑑別結果に基づき、該紙幣BLを一時保留部20へ搬送して貯留するか、又は入出金部16へ搬送して返却する。
以上は入金処理時において紙幣BLが搬送される場合の動作について説明したが、収納処理時において紙幣BLが一時保留部20から紙幣収納庫26又はリジェクト庫28に搬送される場合と、出金処理時において紙幣BLが紙幣収納庫26から入出金部16又はリジェクト庫28に搬送される場合、鑑別部18は、入金処理時に対して各ローラの回転方向を逆にすると共に切替機構36を適宜切り替える。
[1−5−2.折れ紙幣の場合]
ここで、図8に示す折れ紙幣BLdが入出金部側搬送路43Cから鑑別搬送路43Aへ搬送される場合について検討する。折れ紙幣BLdは、搬送方向下流側である後端部における左端部に、下方に向かって折れた折れ部DEが形成されている。ここで、折れ紙幣BLdの左端部から、折れ部DEにおける折れ目FLの後端部までの距離は、端部折れ目距離DSとなっている。
ここで、仮に端部折れ目距離DSがローラブレード間隔CL2よりも広い場合は、折れ部DEは駆動ローラ33Dolと左端のブレード36Dとの両方により下面が支持されるため、折れ紙幣BLdは、開口部42HDolの左縁と駆動ローラ33Dolの左端との間の空間であるローラ外側空間48oに折れ部DEが入り込むことなく、鑑別搬送路43Aを後方へ向かって搬送される。
一方、図10(A)に示すように折れ目FLの後端部が駆動ローラ33Dolの左端に掛かる位置で折れ紙幣BLdが搬送され、且つ、端部折れ目距離DS(図8)がローラブレード間隔CL2(図5)よりも狭い場合は、折れ部DEは駆動ローラ33Dolと左端のブレード36Dとの両方によっては下面が支持されないため、図9(A)に、上側フレーム40A及び該上側フレーム40Aに取り付けられた部材を省略し下側搬送ガイド42及び前側搬送ガイド32と折れ紙幣BLdとを示すように、折れ紙幣BLdは、ローラ外側空間48oに折れ部DEが入り込む可能性がある。このとき、スロープ42Dolは、スロープ深さDP3(図7)がローラブレード間隔CL2(図5)よりも大きくなるように形成されているため、図9(B)に示すように、折れ部DEの左端部はスロープ面42DSolよりも下側へ入り込むことなく、該スロープ面42DSolに当接する。続いて折れ紙幣BLdが後方へ搬送されると、該折れ紙幣BLdは、折れ部DEの左端部がスロープ面42DSolに当接しつつ上方に持ち上げられ、図10(B)に示すように該折れ部DEが搬送路43へ戻される。
これにより鑑別部18は、折れ部DEがスロープ面42DSolよりも下側へ入り込んで折れ紙幣BLdが詰まってしまうことを防止しつつ、該折れ紙幣BLdを搬送できる。以上は、搬送方向先端側の左端部に折れ部DEが形成された折れ紙幣BLdの該折れ部DEが、開口部42HDolの左縁と駆動ローラ33Dolの左端との間の空間であるローラ外側空間48oに入り込む場合について説明したが、搬送方向先端側の右端部に折れ部DEが形成された折れ紙幣BLdの該折れ部DEが、開口部42HDorの右縁と駆動ローラ33Dorの右端との間の空間であるローラ外側空間48o(図示せず)に入り込む場合についても同様である。
[1−6.効果等]
ここで、図9と対応する部材に同一符号を付した図15(A)に示す従来の鑑別部1018においては、スロープ1042Dor及び1042Dolが、スロープ42Dir及び42Dilと、スロープ42MBとほぼ同様の深さで形成されているものがあった。この場合、折れ紙幣BLdは、ローラ外側空間48oに折れ部DEが入り込むと、折れ部DEの左端部がスロープ面1042DSolよりも下側へ入り込んでしまい、該折れ部DEが搬送路43へ戻されないためスロープ1042Dolを越えられずに、図15(B)に示すようにローラ外側空間48oに詰まってしまう可能性がある。
これに対し鑑別部18は、スロープ42Dolを、スロープ深さDP3がローラブレード間隔CL2(図5)よりも大きくなるようにした。これにより鑑別部18は、ローラ外側空間48oに折れ部DEが入り込んだとしても、折れ部DEの左端部をスロープ面42DSolの下端部よりも上側に当接させ、該折れ部DEを搬送路43へ戻すことができる。
ここで、駆動ローラ33Dol及び33Dorを省略し駆動ローラ33Dir及び33Dilのみを設けて開口部42HDol及び42HDor自体を省略することにより、折れ紙幣BLdの折れ部DEが入り込む空間をなくしたり、駆動ローラ33Dol及び33Dorをより左右方向の内側に配置することにより、折れ紙幣BLdの折れ部DEがローラ外側空間48oに入り込む可能性を低下させたりすることも考えられる。しかしながらその場合、折れ紙幣BLdの折れ部DEがローラ外側空間48oに入り込まないようにはできるものの、紙幣BLをローラで左右方向に亘って広い範囲で挟持できないため、紙幣BLの両端部がばたつきやすくなってしまい、鑑別部18の読取性能が低下してしまう。
これに対し鑑別部18は、最大搬送幅紙幣の搬送幅方向の長さよりも僅かに内側に駆動ローラ33Dol及び33Dorを配置するようにした。このため鑑別部18は、紙幣BLの左右両端部のばたつきを抑え、厚さ情報取得部50、光学情報取得部60及び磁気情報取得部70において安定した読み取りを行うことができる。
また、鑑別搬送路43A(図3)の前後方向の長さを長くし、駆動ローラ33D及び従動ローラ34Dと切替機構36との間に駆動ローラ33C及び従動ローラ34Cと同様のローラを追加することにより、搬送ジャムを低減させつつ安定した読取を行うことも考えられる。しかしながらその場合、鑑別搬送路が長くなるため、鑑別部18の前後方向のサイズが大型化してしまう。
これに対し鑑別部18は、磁気情報取得部70と切替機構36との間に、ローラとしては駆動ローラ33D及び従動ローラ34Dのみを設けるようにした。これにより鑑別部18は、鑑別搬送路の長さを抑え、鑑別部18の前後方向のサイズを小型化できる。
ここで、図9と対応する部材に同一符号を付した図16(A)に示す鑑別部1118のように、スロープ1142Dir及び1142Dilの深さをスロープ深さDP2ではなくスロープ42Dor及び42Dolと同様のスロープ深さDP3に深くした場合、駆動ローラ33Dil及び33Dirは、鑑別部18の場合よりも、より一層下側部分まで搬送路43に露出することとなる。このため鑑別部1118においては、図16(B)に示すように、出金処理時に、搬送方向先端部の一部にV字に折れた折れ部FVが形成された折れ紙幣BLvが鑑別搬送路43Aを前方へ向かって搬送された際、駆動ローラ33Dil又は33Dirにぶつかって詰まる可能性が高まってしまう。また、入金処理時においては、紙幣の左右何れかの端部が折れた折れ紙幣が搬送されたとしても、該折れ紙幣の折れ部は、駆動ローラ33Dol又は33Dorの外側のローラ外側空間48oに入り込む可能性はあるものの、駆動ローラ33Dil及び33Dirの外側の空間に入り込む可能は極めて低いため、駆動ローラ33Dil及び33Dirの後側にスロープ42Dor及び42Dolと同様のスロープを形成したとしても、得られる効果はあまりない。このため、スロープ42Dir及び42Dilの深さはスロープ42Dor及び42Dolと同等にせず、スロープ42Dir及び42Dilの深さは従来と同様にスロープ深さDP2とし、スロープ42Dor及び42Dolのみをスロープ深さDP2よりも深いスロープ深さDP3とすることが望ましい。
また、スロープ42MBの深さをスロープ深さDP1ではなくスロープ42Dor及び42Dolと同様のスロープ深さDP3に深くすることも考えられる。しかしながらその場合、鑑別部1118と同様に出金処理時において磁気ギャップローラ72に折れ紙幣BLvの折れ部FVがぶつかってしまう可能性が高まってしまうと共に、後述するように、切替機構36に近接していないため入金処理時においてそもそもスロープ42MBには折れ紙幣BLvの折れ部FVは入り込み難い。
これに対し鑑別部18は、スロープ42MBの深さをスロープ42Dor及び42Dolよりも浅くし、切替機構36に最も近接するローラに対応するスロープ42Dor及び42Dolのみをスロープ深さDP3にするようにした。このため鑑別部18は、折れ紙幣BLdの折れ部DEが入り込み難いスロープ42MBまで不要に深く形成しないようにし、出金処理時に折れ紙幣BLdの折れ部DEが磁気ギャップローラ72にぶつかってしまうことを抑え、搬送性能を保つことができる。
さらに鑑別部18は、従動ローラ34Dの後側のスロープは、スロープ42Dor及び42Dolのように深く形成しないようにした。ここで、入金処理時においては、入出金部側受渡部80Bから分岐部43Bへ上方から下方に向かって搬送された紙幣の先端が、後方に向かって搬送方向を変えて下側搬送ガイド面42Sを摺動しつつ鑑別搬送路43Aへ搬送される。このため鑑別部18においては、紙幣の先端が摺動される下側搬送ガイド面42Sに形成された開口部に折れ部DEが入り込みやすい。これに対し鑑別部18は、切替機構36に最近接すると共に、湾曲する搬送路のカーブの外側に位置するスロープ42Dor及び42Dolのみをスロープ深さDP3とするようにした。これにより鑑別部18は、折れ紙幣BLdの折れ部DEが入り込み難い従動ローラ34Dの後側のスロープまで不要に深く形成しないようにし、折れ紙幣BLdの折れ部DEが従動ローラ34Dにぶつかってしまうことを抑え、搬送性能を保つことができる。
また、図15と対応する部材に同一符号を付した図17(A)に示す鑑別部1218のように、切替機構1236における、駆動ローラ33Dol及び33Dorの前側の1個のブレード36Dを省略し、下側搬送ガイド1242における、省略したブレード36Dが本来は回動する箇所に、折れ紙幣BLdの折れ部DEの下面を支持する受渡しリブ42R1及び42R2を設け、ローラ外側空間48oに折れ紙幣BLdの折れ部DEを入り込み難くすることも考えられる。しかしながらその場合、回動軸36Cにおける本来ブレード36Dが固定されている箇所が、鑑別部1018よりも左右方向に大きく露出するため、折れ紙幣BLdの折れ部DEが該回動軸36Cにぶつかって折れ紙幣BLdが詰まりやすくなってしまう。
これに対し鑑別部18は、回動軸36Cが大きく露出してしまう箇所を作らないようにできるため、折れ紙幣BLdの折れ部DEが該回動軸36Cにぶつかってしまうことを防止し、搬送品質を保つことができる。
以上の構成によれば鑑別部18は、紙葉類としての紙幣BLの搬送路43を形成し複数の開口部42HM及び42HDが形成された下側搬送ガイド42と、紙幣BLの搬送方向を切り替える切替機構36と、開口部42HM及び42HDを介して搬送路43に露出し、紙幣BLの搬送方向と直交する搬送幅方向に並んで配置された複数の磁気ギャップローラ72及び駆動ローラ33Dとを設け、下側搬送ガイド42は、第1の開口部としての開口部42HMに、搬送方向に沿った方向に傾斜した第1の傾斜面としてのスロープ面42MBSが形成され、開口部42HMよりも切替機構36に近接する駆動ローラ33Dが配置される第2の開口部としての外側開口部42HDoに、スロープ面42MBSよりも深い傾斜面である第2の傾斜面としての外側スロープ面42DSoが形成されるようにした。これにより鑑別部18は、外側開口部42HDoと駆動ローラ33Dとの間のローラ外側空間48oに折れ紙幣BLdの折れ部DEが入り込んでしまったとしても、外側スロープ面42DSoにより該折れ部DEを搬送路43側へ戻して該折れ紙幣BLdを引き続き搬送することができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部118が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.鑑別部の構成]
図3と、図5と対応する部材に同一符号を付した図11とに示すように、鑑別部118は、鑑別部18と比べて、下側搬送ガイド142が下側搬送ガイド42と異なっているもの、それ以外は同様に構成されている。下側搬送ガイド142は、下側搬送ガイド42と比べて、外側スロープ142Do(スロープ142Dol及び142Dor)が外側スロープ42Do(スロープ42Dol及び42Dor)と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−3.スロープの構成]
図11及び図12に示すようにスロープ142Dol及び142Dor(以下ではまとめて外側スロープ142Doとも呼ぶ)は、横断面が互いに同一形状のV字形状となっている。このスロープ142Dol及び142Dorの深さは、スロープ42Dol及び42Dorと同様にスロープ深さDP3となっている。スロープ142Dolには、搬送幅方向の内側である右側半分に内側傾斜面52iが、搬送幅方向の外側である左側半分に外側傾斜面52oが、それぞれ形成されている。この内側傾斜面52iと外側傾斜面52oとの接点は、左右方向の位置が駆動ローラ33Dolの幅方向の中心と同じ位置であり、搬送方向に沿って延びている。内側傾斜面52iは、前端から後端へ向かうに連れて上側へ傾斜しつつ左端から右端へ向かうに連れて上側へ傾斜する、すなわち、駆動ローラ33Dolを乗り越えた紙幣の搬送方向の上流側から下流側に向かうに連れてローラの軸側から搬送路43側へ搬送方向に対し傾斜しつつ、搬送幅方向の外側から内側へ向かうに連れてローラの軸側から搬送路43側へ搬送方向に対し傾斜する平面形状のスロープ面である。外側傾斜面52oは、前端から後端へ向かうに連れて上側へ傾斜しつつ右端から左端へ向かうに連れて上側へ傾斜する、すなわち、駆動ローラ33Dolを乗り越えた紙幣の搬送方向の上流側から下流側に向かうに連れてローラの軸側から搬送路43側へ搬送方向に対し傾斜しつつ、搬送幅方向の内側から外側へ向かうに連れてローラの軸側から搬送路43側へ搬送方向に対し傾斜する平面形状のスロープ面である。
[2−4.鑑別部の動作]
ここで、第1の実施の形態と同様に図8に示す折れ紙幣BLdが入出金部側搬送路43Cから鑑別搬送路43Aへ搬送される場合について検討する。
ここで、図13(A)に示すように折れ部DEの左端部がローラ外側空間48oに入り込んだ状態で折れ紙幣BLdが搬送されると、折れ部DEの左端部は、外側傾斜面52oに当接する。さらに折れ紙幣BLdが後方へ搬送されると、該折れ紙幣BLdは、図13(B)に示すように、折れ部DEの左端部が右側へ移動するように(すなわち折れ部DEがさらに折られるように)外側傾斜面52oにより折り曲げられつつ、上方に持ち上げられ、該折れ部DEが搬送路43へ戻される。
一方、図14(A)に示すように折れ部DEの左端部がローラ内側空間48iに入り込んだ状態で折れ紙幣BLdが搬送されると、折れ部DEの左端部は、内側傾斜面52iに当接する。さらに折れ紙幣BLdが後方へ搬送されると、該折れ紙幣BLdは、図14(B)に示すように、折れ部DEの左端部が左側へ移動するように(すなわち折れ部DEが広げられるように)内側傾斜面52iにより広げられつつ、上方に持ち上げられ、該折れ部DEが搬送路43へ戻される。
これにより鑑別部118は、折れ部DEが外側傾斜面52o及び内側傾斜面52iよりも下側へ入り込んで折れ紙幣BLdが詰まってしまうことを防止しつつ、該折れ紙幣BLdを搬送できる。以上は、搬送方向先端側の左端部に折れ部DEが形成された折れ紙幣BLdの該折れ部DEが、ローラ外側空間48o又はローラ内側空間48iに入り込む場合について説明したが、搬送方向先端側の右端部に折れ部DEが形成された折れ紙幣BLdの該折れ部DEが、開口部42HDorのローラ外側空間48o又はローラ内側空間48iに入り込む場合についても同様である。
[2−5.効果等]
このように鑑別部118は、折れ部DEの左端部がローラ外側空間48oに入り込んだ状態で搬送された折れ紙幣BLdの折れ部DEを、外側傾斜面52oにより折りつつ持ち上げるようにした。これにより鑑別部118は、折れ部DEの左端部を外側壁面50oから遠ざけつつ折れ紙幣BLdを搬送させるため、折れ紙幣BLdが外側壁面50oに摺動して該折れ紙幣BLdに掛かってしまう負荷を低減し、折れ紙幣BLdをより一層詰まらないようにできる。
また鑑別部118は、折れ部DEの左端部がローラ内側空間48iに入り込んだ状態で搬送された折れ紙幣BLdの折れ部DEを、内側傾斜面52iにより広げつつ持ち上げるようにした。これにより鑑別部118は、折れ部DEの左端部を内側壁面50iから遠ざけつつ折れ紙幣BLdを搬送させるため、折れ紙幣BLdが内側壁面50iに摺動して該折れ紙幣BLdに掛かってしまう負荷を低減し、折れ紙幣BLdをより一層詰まらないようにできる。
その他第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、スロープ42Dol及び42Dorのスロープ面42DSol及び42DSorを平面形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、スロープ面を湾曲形状等、種々の形状にしても良い。要は搬送方向に対し傾斜し、当接した紙幣を搬送路43側へ戻す面であれば良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、スロープ142Dol及び142Dorを横断面V字形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、横断面U字形状等、種々の形状でも良い。要は、折れ部DEの搬送幅方向の端部を内側壁面50i及び外側壁面50oから遠ざけつつ持ち上げる形状であれば良い。また、内側傾斜面52iを省略して外側傾斜面52oの右端部を内側壁面50iまで延長したり、外側傾斜面52oを省略して内側傾斜面52iの左端部を外側壁面50oまで延長したりしても良い。そのように、搬送幅方向に対し傾斜する左上がりか又は右上がりのスロープ面にした場合、折れ紙幣BLdの折れ部DEを、スロープ面により、広げるか又は折りつつ持ち上げることができ、折れ部DEの搬送幅方向の端部が内側壁面50i又は外側壁面50oと摺動しにくくすることができる。
さらに上述した実施の形態においては、スロープ深さDP3をローラブレード間隔CL2(図5)よりも大きくする場合について述べた。本発明はこれに限らず、スロープ深さDP3を少なくともローラブレード間隔CL2以上とすれば良い。要は、スロープ面よりも下側へ折れ部DEが入り込まなれば良い。また、例えば駆動ローラ33Dよりもブレード36Dの幅の方が大きい場合等、ブレード間隔CL1の方がローラブレード間隔CL2よりも狭い場合は、スロープ深さDP3を少なくともブレード間隔CL1よりも大きくすれば良い。要は、スロープ42Dolの場合、スロープ深さDP3は、該スロープ42Dolよりも左側の一方のブレード36Dと、駆動ローラ33Dolか、又は、該一方のブレード36Dの右側に隣接する他方のブレード36Dのうち、該一方のブレード36Dに近接する方との間隔のうちの短い方の間隔よりも大きければ良い。その場合、駆動ローラ33Dol又は他方のブレード36Dのうち、より左側に位置する方の左側端部まで、折れ紙幣BLdの下面が支持され、該左側端部よりも左側に折れ目FLの後端部が位置する折れ紙幣BLdであっても、ローラ外側空間48oに詰まらせないようにできる。スロープ42Dorの場合も左右反転するだけで同様である。
さらに上述した実施の形態においては、スロープ深さDP3をローラブレード間隔CL2(図5)よりも大きくする場合について述べた。本発明はこれに限らず、スロープ深さDP3は、ローラブレード間隔CL2以下であっても、少なくともスロープ深さDP1及びDP2よりも深くすれば、従来の鑑別部よりは、折れ紙幣BLdの折れ部DEをローラ外側空間48oに詰まらせにくくするようにできる。
さらに上述した実施の形態においては、駆動ローラ33A、33B、33C及び33D並びに従動ローラ34A、34B、34C及び34Dを4個並んで設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、3個や5個以上等、任意の個数だけ設けても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部18の内部に、後方から前方へ向かって厚さ情報取得部50、光学情報取得部60及び磁気情報取得部70の順に配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、厚さ情報取得部50、光学情報取得部60及び磁気情報取得部70を任意の順番で鑑別部18の内部に配置して良い。また厚さ情報取得部50、光学情報取得部60及び磁気情報取得部70は、何れかが省略されていても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、鑑別部18に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、開口部が穿設された搬送ガイドから搬送ローラが搬送路側に露出する種々の搬送部に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1及び101において、媒体としての紙幣を鑑別する鑑別部において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債権、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を鑑別する種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置1に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引又は出金取引の何れか一方のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、利用者応対部としての顧客応対部3と、搬送ガイドとしての下側搬送ガイド42と、切替機構としての切替機構36と、搬送ローラとしての磁気ギャップローラ72及び駆動ローラ33Dとによって、紙葉類取引装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる利用者応対部と、搬送ガイドと、切替機構と、搬送ローラととによって、紙葉類取引装置を構成しても良い。
本発明は、紙幣等の紙状の媒体を鑑別する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110、110……紙幣入出金機、11……入出金機筐体、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18、118、1018、1118……鑑別部、20……一時保留部、22……偽券庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、40……フレーム、40A……上側フレーム、40B……下側フレーム、40C……前側フレーム、43……搬送路、43A……鑑別搬送路、43B……分岐部、43C……入出金部側搬送路、43D……リジェクト庫側搬送路、32……前側搬送ガイド、41……上側搬送ガイド、42、142、1242……下側搬送ガイド、32S……前側搬送ガイド面、41S……上側搬送ガイド面、42S……下側搬送ガイド面、33A、33B、33C、33D、33E、33F……駆動ローラ、34A、34B、34C、34D、34E、34F……従動ローラ、36、1236……切替機構、36A……上側振分面、36B……下側振分面、36C……回動軸、36D……ブレード、33Dor、33Dir、33Dil、33Dol……駆動ローラ、33Do……外側駆動ローラ、33Di……内側駆動ローラ、50……厚さ情報取得部、51……基準ローラ、52……厚さ検知ローラ部、60……光学情報取得部、70……磁気情報取得部、71……磁気センサ、72……磁気ギャップローラ、72T……磁気ギャップローラ上端部、42HM、42HD、42HDor、42HDir、42HDil、42HDol……開口部、42HDi……内側開口部、42HDo……外側開口部、80A……搬送路受渡部、80B……入出金部側受渡部、80C……リジェクト庫受渡部、42AF、42AB、42BF、42BB、42CF、42CB、42TF、42TB、42MF、42MB……スロープ、42MFS、42MBS、42DSor、42DSir、42DSil、42DSol、1042DSol……スロープ面、42Dor、42Dir、42Dil、42Dol、142Dol、142Dor、1042Dol、1042Dor、1142Dir、1142Dil……スロープ、42Di……内側スロープ、42Do、142Do……外側スロープ、42DSi……内側スロープ面、42DSo……外側スロープ面、46……ローラ当接部、48o……ローラ外側空間、48i……ローラ内側空間、42R1、42R2……受渡しリブ、50i……内側壁面、50o……外側壁面、52i……内側傾斜面、52o……外側傾斜面、BLd……折れ紙幣、DE……折れ部、FL……折れ目、BLv……折れ紙幣、FV……折れ部、DP1、DP2、DP3……スロープ深さ、CL1……ブレード間隔、CL2……ローラブレード間隔、DS……端部折れ目距離。

Claims (10)

  1. 紙葉類の搬送路を形成し複数の開口部が形成された搬送ガイドと、
    前記紙葉類の搬送方向を切り替える切替機構と、
    前記開口部を介して前記搬送路に露出し、前記紙葉類の前記搬送方向と直交する搬送幅方向に並んで配置された複数の搬送ローラと
    を有し、
    前記搬送ガイドは、
    前記開口部のうち第1の開口部に、前記搬送方向に沿った方向に傾斜した第1の傾斜面が形成され、
    前記開口部のうち、湾曲する前記搬送路の外側に位置する前記搬送ガイドにおいて前記第1の開口部よりも前記切替機構に近接し、前記搬送幅方向に並ぶ複数の前記開口部のうちの両端部に配され、前記切替機構の直近の前記搬送ローラを前記搬送路に露出させる第2の開口部における、前記搬送ローラに対し前記切替機構から離隔する側において、前記第1の傾斜面よりも深い傾斜面である第2の傾斜面が形成される
    紙葉類鑑別装置。
  2. 前記搬送ガイドは、
    前記第2の開口部よりも前記搬送幅方向の内側であり該第2の開口部と前記搬送幅方向に並ぶ前記開口部である第3の開口部に、前記搬送方向に沿った方向に傾斜した第3の傾斜面が形成され、
    前記第2の傾斜面は、前記第3の傾斜面よりも深く形成される
    請求項1に記載の紙葉類鑑別装置。
  3. 前記第2の傾斜面の深さは、前記第2の開口部に配される前記搬送ローラにおける前記搬送幅方向の外側端部と、前記切替機構において前記搬送幅方向に複数個並ぶブレードのうち前記第2の開口部に配される前記搬送ローラに対する前記搬送幅方向の外側の直近のブレードとの間隔以上である
    請求項に記載の紙葉類鑑別装置。
  4. 前記第2の傾斜面は、平面形状である
    請求項1に記載の紙葉類鑑別装置。
  5. 前記第2の傾斜面は、前記搬送幅方向に対し傾斜する
    請求項1に記載の紙葉類鑑別装置。
  6. 前記第2の傾斜面は、断面V字形状である
    請求項に記載の紙葉類鑑別装置。
  7. 前記第2の傾斜面は、断面U字形状である
    請求項に記載の紙葉類鑑別装置。
  8. 前記第2の開口部に配される前記搬送ローラは、前記紙葉類鑑別装置において取り扱われる前記紙葉類のうち、前記搬送幅方向の長さが最大の紙幣の前記搬送幅方向の長さよりも狭い間隔を空けて配される
    請求項1に記載の紙葉類鑑別装置。
  9. 前記第2の開口部に対し前記切替機構から離隔する側に、前記紙葉類から情報を読み取る読取手段をさらに有する
    請求項1に記載の紙葉類鑑別装置。
  10. 紙葉類に関する取引を受け付ける利用者応対部と、
    前記紙葉類の搬送路を形成し複数の開口部が形成された搬送ガイドと、
    前記紙葉類の搬送方向を切り替える切替機構と、
    前記開口部を介して前記搬送路に露出し、前記紙葉類の前記搬送方向と直交する搬送幅方向に並んで配置された複数の搬送ローラと
    を有し、
    前記搬送ガイドは、
    前記開口部のうち第1の開口部に、前記搬送方向に沿った方向に傾斜した第1の傾斜面が形成され、
    前記開口部のうち、湾曲する前記搬送路の外側に位置する前記搬送ガイドにおいて前記第1の開口部よりも前記切替機構に近接し、前記搬送幅方向に並ぶ複数の前記開口部のうちの両端部に配され、前記切替機構の直近の前記搬送ローラを前記搬送路に露出させる第2の開口部における、前記搬送ローラに対し前記切替機構から離隔する側において、前記第1の傾斜面よりも深い傾斜面である第2の傾斜面が形成される
    紙葉類取引装置。
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