JP2017004382A - 厚さ検出装置及び媒体取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成を簡素化する。
【解決手段】鑑別部18は、入金時基準ローラ回転方向及び出金時基準ローラ回転方向に回転可能な基準ローラ56と、基準ローラ56と対向する位置に設けられ、入金時検知ローラ回転方向及び出金時検知ローラ回転方向に回転可能で、基準ローラ56との間で紙幣を挟持する厚さ検知ローラ58と、厚さ検知ローラ58の変位を検出する変位センサ59と、入金時基準ローラ回転方向及び入金時検知ローラ回転方向の方が出金時基準ローラ回転方向RDo及び出金時検知ローラ回転方向RUoよりも異物の除去率が高くなるよう基準ローラ56及び検知ローラ58の表面に接触する異物除去部66とを設けるようにした。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から異物を除去する異物除去性能を保ちつつ異物除去部66を簡易な構成にできる。
【選択図】図4
【解決手段】鑑別部18は、入金時基準ローラ回転方向及び出金時基準ローラ回転方向に回転可能な基準ローラ56と、基準ローラ56と対向する位置に設けられ、入金時検知ローラ回転方向及び出金時検知ローラ回転方向に回転可能で、基準ローラ56との間で紙幣を挟持する厚さ検知ローラ58と、厚さ検知ローラ58の変位を検出する変位センサ59と、入金時基準ローラ回転方向及び入金時検知ローラ回転方向の方が出金時基準ローラ回転方向RDo及び出金時検知ローラ回転方向RUoよりも異物の除去率が高くなるよう基準ローラ56及び検知ローラ58の表面に接触する異物除去部66とを設けるようにした。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から異物を除去する異物除去性能を保ちつつ異物除去部66を簡易な構成にできる。
【選択図】図4
Description
本発明は厚さ検出装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別すると共に紙幣の記番号を識別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
鑑別部としては、紙幣の厚さを検出する厚さ検出部において、厚さ検出部内のローラに紙幣の表面から付着した紙粉等の異物を除去することにより、該厚さ検出部における厚さ検出性能を維持するものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような鑑別部においては、ローラから異物を除去する性能を保ちつつ厚さ検出部の構成を簡素化することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、構成を簡素化し得る厚さ検出装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の厚さ検出装置においては、媒体を媒体取引装置内へ取り込む基準ローラ取込方向及び媒体を媒体取引装置外へ排出する基準ローラ排出方向に回転可能な基準ローラと、基準ローラと対向する位置に設けられ、媒体を媒体取引装置内へ取り込む検知ローラ取込方向及び媒体を媒体取引装置外へ排出する検知ローラ排出方向に回転可能で、基準ローラとの間で媒体を挟持する検知ローラと、検知ローラの変位を検出する変位検出部と、基準ローラ取込方向及び検知ローラ取込方向の方が基準ローラ排出方向及び検知ローラ排出方向よりも異物の除去率が高くなるよう基準ローラ及び検知ローラの表面に接触する異物除去部材とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける顧客応対部と、媒体を媒体取引装置内へ取り込む基準ローラ取込方向及び媒体を媒体取引装置外へ排出する基準ローラ排出方向に回転可能な基準ローラと、基準ローラと対向する位置に設けられ、媒体を媒体取引装置内へ取り込む検知ローラ取込方向及び媒体を媒体取引装置外へ排出する検知ローラ排出方向に回転可能で、基準ローラとの間で媒体を挟持する検知ローラと、検知ローラの変位を検出する変位検出部と、基準ローラ取込方向及び検知ローラ取込方向の方が基準ローラ排出方向及び検知ローラ排出方向よりも異物の除去率が高くなるよう基準ローラ及び検知ローラの表面に接触する異物除去部材とを設けるようにした。
本発明では、基準ローラ及び検知ローラから異物を除去する異物除去性能を保ちつつ異物除去部材を簡易な構成にできる。
本発明によれば、基準ローラ及び検知ローラから異物を除去する異物除去性能を保ちつつ異物除去部材を簡易な構成にできる。かくして本発明は、構成を簡素化し得る厚さ検出装置及び媒体取引装置を実現できる。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1及び図2に示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1及び図2に示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統轄制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、偽券庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統轄制御する。
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体11を中心に構成されており、制御部12が各部(入出金部16、鑑別部18、一時保留部20、偽券庫22、搬送部24、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統轄制御する。
制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部の上側には、入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び偽造紙幣(以下、偽券と呼ぶ)と判断された紙幣を収納する偽券庫22等が設けられている。
入出金部16は、入出金機筐体11内における前側上部に配され、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中実線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部18の後側と一時保留部20、紙幣収納庫26及び偽券庫22とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16及びリジェクト庫28とを接続している。搬送部24の分岐点には、セレクタ(図中三角形で示す)が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから記番号を読み取り識別し、その識別結果を制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入出金機筐体11内における前後方向のほぼ中央部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒形状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで該紙幣を収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。
偽券庫22は、入出金機筐体11内における後側上部であって搬送部24の上に隣接する位置に配され、内部に紙幣を収納する空間を有している。この偽券庫22は、鑑別部18及び制御部12により偽券と判断された紙幣が搬送部24により搬送されてくると、これを内部に収納する。
紙幣入出金機10の内部の下側には、再利用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫28と、再利用可能な紙幣を収納する5個の紙幣収納庫26とが設けられている。
リジェクト庫28は、入出金機筐体11内における前側下部に配され、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクト庫28は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部24により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。
入出金機筐体11内におけるリジェクト庫28の後方には、前側から後側へ向けて順に5個の紙幣収納庫26が設けられている。各紙幣収納庫26は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。各紙幣収納庫26は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫26は、鑑別部18及び制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部24により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫26は、制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部24に受け渡す。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され入出金部16に紙幣が投入されると、投入された紙幣を入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送して該鑑別部18内を前方から後方へ向かって図3に示す入金時搬送方向Diへ該紙幣を搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された入金リジェクト紙幣については入出金部16へ戻して、シャッタを開くことで顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣のうち収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、偽券と判定された紙幣については、偽券庫22へ搬送する。また現金自動取引装置1は、収納に適さないと判定された紙幣については、リジェクト庫28へ搬送する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18に搬送して該鑑別部18内を後方から前方へ向かって図3に示す出金時搬送方向Doへ該紙幣を搬送し、鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された出金可能紙幣については入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された出金リジェクト紙幣についてはリジェクト庫28へ搬送して収納する。そして要求金額分の紙幣が入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している出金リジェクト紙幣をリジェクト庫28へと搬送して保管する。
[1−3.鑑別部の構成]
鑑別部18は、図3に示すように、直方体形状の鑑別部筐体30内において、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、制御部12の制御に基づき該紙幣の鑑別処理を行う。因みに図3は、説明の都合上、鑑別部筐体30の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。
鑑別部18は、図3に示すように、直方体形状の鑑別部筐体30内において、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、制御部12の制御に基づき該紙幣の鑑別処理を行う。因みに図3は、説明の都合上、鑑別部筐体30の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。
搬送路32は、上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dと、駆動ローラ38、40及び42と、従動ローラ44、46及び48と、磁気ギャップローラ54と、基準ローラ56と、厚さ検知ローラ58とにより構成されている。駆動ローラ38、40及び42と磁気ギャップローラ54とは、ゴム系の弾性部材により構成されており、紙幣に対し高い摩擦力を有している。従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、金属、樹脂、ゴム系弾性部材、又はこれらを組み合わせたものにより構成されている。また基準ローラ56は、所定の金属材料により形成されている。上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dは、紙幣BLの紙面と対向する平面状の上側搬送面34AU及び下側搬送面34ADをそれぞれ有しており、互いの搬送面の間に紙幣の搬送路32を形成している。また鑑別部18には、鑑別部筐体30内を前側から後側へ向かうように、磁気検出部50、紙幣画像検出部53及び厚さ検出部60といった各モジュールが順次配置されている。
基準ローラ側搬送ガイドとしての下側搬送ガイド34Dには、駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54とが、中心軸を左右方向に、すなわち紙幣BLの搬送方向と直交する方向に向けるよう、回転可能に取り付けられている。また駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54とは、下側搬送ガイド34Dに対し下側搬送面34ADに穿設された孔部からその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。さらに駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と磁気ギャップローラ54は、図示しないアクチュエータから駆動力が伝達されることにより、能動的に回転する。
一方、検知ローラ側搬送ガイドとしての上側搬送ガイド34Uにおいて駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56と対向する箇所には、従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とが、中心軸を左右方向に向けて回転可能に取り付けられている。また従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、上側搬送ガイド34Uに対し上側搬送面34AUに穿設された孔部からその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。また従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、図示しない圧縮ばねによりそれぞれ駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56とに押し付けられている。このため従動ローラ44、46及び48と厚さ検知ローラ58とは、搬送路32に沿って紙幣BLが搬送されてきた場合、該紙幣BLをそれぞれ駆動ローラ38、40及び42と基準ローラ56とに押し付ける。駆動ローラ38、40及び42と磁気ギャップローラ54と基準ローラ56とは、回転力を紙幣BLに伝達することにより、該紙幣BLを搬送路32に沿って前後方向へ搬送する。
磁気検出部50は、搬送路32の上側に磁気センサ52が配置されている。磁気ギャップローラ54は、その周側面と磁気センサ52の検出面との間に間隙を空けて配されている。紙幣BLは、局所的に磁性を帯びた磁気インクを用いて印刷されている。そこで磁気検出部50は、磁気センサ52により、搬送路32を搬送される紙幣BLの磁気を検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、磁気センサ52から取得した紙幣BLの磁気検出結果を用いて該紙幣の真偽や金種等を判定する。
厚さ検出部60の厚さ検知ローラ58の上方には、変位センサ59が設けられている。変位センサ59は、例えば渦電流式変位センサであり、厚さ検知ローラ58が基準ローラ56へ当接するときの位置を基準とし、該厚さ検知ローラ58の相対的な変位量を検出して、その検出結果を厚さ検出値として制御部12へ送出する。制御部12は、この厚さ検出値と予め記憶している厚さの基準値とを比較することにより、変位量が紙幣1枚分又は複数枚分の何れに相当するかを判定し、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断する。
かかる構成により厚さ検出部60では、搬送路32に何も搬送されていない場合、圧縮ばねの作用により厚さ検知ローラ58を基準ローラ56に当接させる。これにより厚さ検知ローラ58は、基準ローラ56から回転駆動力を伝えられ、該基準ローラ56の回転に合わせて回転する。このとき厚さ検出部60は、変位センサ59により厚さ検知ローラ58が基準となる高さに位置していることを検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。その一方で厚さ検出部60では、搬送路32に紙幣BLが搬送されている場合、厚さ検知ローラ58と基準ローラ56との間に該紙幣BLを挟持するため、該紙幣BLの厚さに応じて厚さ検知ローラ58が上方向へ変位する。このとき厚さ検出部60は、変位センサ59により厚さ検知ローラ58の変位量を検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。
紙幣画像検出部53は、上側に位置する上側反射透過センサユニット53Uと下側に位置する下側反射透過センサユニット53Dとにより構成されている。紙幣画像検出部53は、紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを光学的に検出し、その検出結果を制御部12へ送出する。これに応じて制御部12は、紙幣画像検出部53から取得した紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを用いて該紙幣BLの真偽や金種、或いは損傷の程度(正損)等を判定する。
[1−4.厚さ検出部の構成]
図4乃至図6に示すように、厚さ検出部60は、基準ローラ56、基準ローラシャフト56S、厚さ検知ローラ58、変位センサ59、異物除去部66(異物除去部66U及び66D)、異物貯留部68及びガイド部70により構成されている。
図4乃至図6に示すように、厚さ検出部60は、基準ローラ56、基準ローラシャフト56S、厚さ検知ローラ58、変位センサ59、異物除去部66(異物除去部66U及び66D)、異物貯留部68及びガイド部70により構成されている。
基準ローラ56は、基準ローラシャフト56Sを左右方向に向けて、該基準ローラシャフト56Sの軸方向に沿って複数個配置されている。厚さ検知ローラ58は、中心軸を左右方向に向けて、それぞれの基準ローラ56の周側面に当接するよう該中心軸の軸方向に沿って複数個配置されている。
基準ローラ56は、下側搬送ガイド34Dに対し下側搬送面34ADに穿設された基準ローラ孔部34DHからその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。下側搬送ガイド34Dには、基準ローラ孔部34DHの後側の端部である下側後方端部34DEbと基準ローラ56の周側面との間の空間である基準ローラ後方孔部34DHbと、基準ローラ孔部34DHの前側の端部である下側前方端部34DEfと基準ローラ56の周側面との間の空間である基準ローラ前方孔部34DHfとが形成されている。基準ローラ後方孔部34DHb及び基準ローラ前方孔部34DHfは、回転する基準ローラ56が下側搬送ガイド34Dに接触せず、且つ搬送される紙幣の先端が基準ローラ孔部34DHに引っ掛からず、且つ厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物が搬送路32から下側搬送ガイド34Dの下側まで通過し得る程度の前後方向の長さに形成されている。
ここで、異物とは、紙幣の紙粉や、紙幣の破れた個所等を補修した接着テープの破片や、その接着テープの接着剤や、紙幣入出金機10内で紙幣に付着して搬送されてくる粘着性のある潤滑油のカスやゴム片等である。
厚さ検知ローラ58は、上側搬送ガイド34Uに対し上側搬送面34AUに穿設された検知ローラ孔部34UHからその周側面の一部を搬送路32側に露出させている。上側搬送ガイド34Uには、検知ローラ孔部34UHの後側の端部である上側後方端部34UEbと厚さ検知ローラ58の周側面との間の空間である検知ローラ後方孔部34UHbと、検知ローラ孔部34UHの前側の端部である上側前方端部34UEfと厚さ検知ローラ58の周側面との間の空間である検知ローラ前方孔部34UHfとが形成されている。検知ローラ後方孔部34UHb及び検知ローラ前方孔部34UHfは、回転する厚さ検知ローラ58が上側搬送ガイド34Uに接触せず、且つ搬送される紙幣の先端が検知ローラ孔部34UHに引っ掛からず、且つ厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物が上側搬送ガイド34Uの上側から搬送路32まで通過し得る程度の前後方向の長さに形成されている。
[1−5.異物除去部の構成]
基準ローラ56の近傍には、板ばね62D及びスクレーパ64Dが一体成型により形成され一部品化された異物除去部66Dが設けられている。
基準ローラ56の近傍には、板ばね62D及びスクレーパ64Dが一体成型により形成され一部品化された異物除去部66Dが設けられている。
スクレーパ64Dは、耐摩耗性が高く、且つ摩擦係数の低い性質である摺動性を有する樹脂材料で形成され、所定の厚さを有する板状部材である。このスクレーパ64Dは、後端部が後下がりになるよう配置されており、複数の基準ローラ56それぞれに対し、該基準ローラ56における回転中心よりも下側である前下側の周側面に、軸方向の左端部から右端部まで全長に亘って後端部が当接している。以下では、スクレーパ64Dと基準ローラ56との接点を下側接点CDとも呼ぶ。このスクレーパ64Dは、基準ローラ56が図中反時計回りであり入金取引時の回転方向である入金時基準ローラ回転方向RDiに回転した際にエッジが立つことにより、該基準ローラ56の表面に付着している異物を掻き落として除去する一方、基準ローラ56が図中時計回りであり出金取引時の回転方向である出金時基準ローラ回転方向RDoに回転した際はエッジが立たないことにより、該基準ローラ56の表面に付着している異物を入金取引時ほどには除去しない角度で配置されている。すなわちスクレーパ64Dは、出金時基準ローラ回転方向RDoよりも入金時基準ローラ回転方向RDiの方が基準ローラ56の表面の異物の除去率が高くなるように、換言すれば、出金取引時には対応せず入金取引時にのみ対応するように配置されている。
板ばね62Dは、厚さ検出部60の左端部から右端部まで左右方向に亘って形成されており、下端部にスクレーパ64Dが一体化していると共に、上端部が鑑別部筐体30に取り付けられている。このように厚さ検出部60の異物除去部66Dにおいては、全てのスクレーパ64Dが1個の板ばね62Dにより連結されている。板ばね62Dは、所定の弾性力を有しており、スクレーパ64Dの後端部を基準ローラ56の周側面に弾性的に当接させるよう該スクレーパ64Dを基準ローラ56に押圧している。
このように異物除去部66Dは、基準ローラ56が入金時基準ローラ回転方向RDiに回転した際、該基準ローラ56の表面に付着している異物をスクレーパ64Dにより除去する。このとき基準ローラ56の表面から除去された異物は、図6に示すように、該基準ローラ56の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、ガイド部70に堆積する。
厚さ検知ローラ58の近傍には、板ばね62U及びスクレーパ64Uが一体成型により形成され一部品化された異物除去部66Uが設けられている。
スクレーパ64Uは、スクレーパ64Dと同一の樹脂材料で形成されており、前端部が前下がりになるよう配置され、複数の厚さ検知ローラ58それぞれに対し、該厚さ検知ローラ58における回転中心よりも下側である後下側の周側面に、軸方向の左端部から右端部まで全長に亘って前端部が当接している。以下では、スクレーパ64Uと厚さ検知ローラ58との接点を上側接点CUとも呼ぶ。上側接点CUは、上側後方端部34UEbの前端部とほぼ同様の前後位置か、又は該上側後方端部34UEbの前端部よりも後方に設定されている。このスクレーパ64Uは、厚さ検知ローラ58が図中時計回りであり入金取引時の回転方向である入金時検知ローラ回転方向RUiに回転した際にエッジが立つことにより、該厚さ検知ローラ58の表面に付着している異物を除去する一方、厚さ検知ローラ58が図中反時計回りであり出金取引時の回転方向である出金時検知ローラ回転方向RUoに回転した際はエッジが立たないことにより、該厚さ検知ローラ58の表面に付着している異物を入金取引時ほどには除去しない角度で配置されている。すなわちスクレーパ64Uは、出金時検知ローラ回転方向RUoよりも入金時検知ローラ回転方向RUiの方が厚さ検知ローラ58の表面の異物の除去率が高くなるように、換言すれば、出金取引時には対応せず入金取引時にのみ対応するように配置されている。
板ばね62Uは、板ばね62Dと同様に厚さ検出部60の左端部から右端部まで左右方向に亘って形成されており、下端部にスクレーパ64Uが一体化していると共に、上端部が鑑別部筐体30に取り付けられている。このように厚さ検出部60の異物除去部66Uにおいては、全てのスクレーパ64Uが1個の板ばね62Uにより連結されている。板ばね62Uは、所定の弾性力を有し、スクレーパ64Uの前端部を厚さ検知ローラ58の周側面に弾性的に当接させるよう該スクレーパ64Uを厚さ検知ローラ58に押圧している。
このように異物除去部66Uは、厚さ検知ローラ58が入金時検知ローラ回転方向RUiに回転した際、該厚さ検知ローラ58の表面に付着している異物をスクレーパ64Uにより除去する。このとき厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物は、図6に示すように、該厚さ検知ローラ58の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、検知ローラ後方孔部34UHb及び基準ローラ後方孔部34DHbを順次通過してガイド部70に堆積する。またこのときスクレーパ64Uにより厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物は、ガイド部70以外に、搬送路32内部と上側搬送ガイド34Uの上側面とにも移動する。
以下では、異物除去部66D及び異物除去部66Uをまとめて異物除去部66とも呼び、スクレーパ64D及びスクレーパ64Uをまとめてスクレーパ64とも呼び、板ばね62D及び板ばね62Uをまとめて板ばね62とも呼ぶ。
基準ローラ56の下方には、後下がりの平板形状であるガイド部70が設けられている。ガイド部70は、上側接点CUよりも後方から下側接点CDよりも前方までに亘り、左右方向に亘って形成されている。ガイド部70の前端には、上面が開口する直方体である略偏平箱型の異物貯留部68が固定されており、該ガイド部70と該異物貯留部68とは一体化している。ガイド部70に堆積した異物は、ガイド部70のスロープ形状に沿って徐々に前方へ移動し、異物貯留部68内へ落ちる。異物貯留部68及びガイド部70は、鑑別部18から容易に着脱可能に構成されており、保守員により鑑別部18から取り外され、貯留した異物を清掃される。
このようにして異物除去部66は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58の表面に付着した異物を除去することにより、厚さ検出部60において紙幣BLの厚さを検出する際に異物の厚さが影響してしまうこと防止している。
[1−6.動作及び効果]
以上の構成において鑑別部18は、搬送路32に沿って紙幣BLを後方向である入金時搬送方向Di又は前方向である出金時搬送方向Doへ搬送し、厚さ検出部60において紙幣BLの厚さを検出すると共に、紙幣画像検出部53において紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを検出し、磁気検出部50において紙幣BLの磁気を検出する。
以上の構成において鑑別部18は、搬送路32に沿って紙幣BLを後方向である入金時搬送方向Di又は前方向である出金時搬送方向Doへ搬送し、厚さ検出部60において紙幣BLの厚さを検出すると共に、紙幣画像検出部53において紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを検出し、磁気検出部50において紙幣BLの磁気を検出する。
入金取引時において鑑別部18は、紙幣入出金機10の外部から内部へ紙幣を取り込む方向である入金時搬送方向Diの上流側から搬送された紙幣を、入金時基準ローラ回転方向RDiへ回転する基準ローラ56と入金時検知ローラ回転方向RUiへ回転する厚さ検知ローラ58とにより挟持し、紙幣の厚さを検知しつつさらに入金時搬送方向Diの下流側へ搬送する。このとき厚さ検出部60は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58を紙幣の後端が通過するまで該紙幣の厚さの検知を続けることにより、該紙幣の搬送方向の一端から他端までの全長に亘って厚さを検出する。
この入金取引において異物除去部66Uは、厚さ検知ローラ58に付着しており入金時検知ローラ回転方向RUiへ回転する厚さ検知ローラ58により上側接点CUへ搬送された異物を、該厚さ検知ローラ58から掻き落として除去する。また異物除去部66Dは、基準ローラ56に付着しており入金時基準ローラ回転方向RDiへ回転する基準ローラ56により下側接点CDへ搬送された異物を、該基準ローラ56から掻き落として除去する。
このとき基準ローラ56の表面から除去された異物は、該基準ローラ56の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、ガイド部70に堆積する。また厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物は該厚さ検知ローラ58の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、ガイド部70、搬送路32内部及び上側搬送ガイド34Uの上側面に移動する。搬送路32内部に残った異物は、搬送される紙幣により押し出され、紙幣入出金機10内に拡散する。
このように鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から除去した異物が重力により異物貯留部68や搬送路32内部へ到達する経路を設けるようにした。このため鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から削り落とした異物が変位センサ59のセンシング面や、厚さ検出部60の各種機構等に留まらないようにできる。これにより鑑別部18は、特に長期間運用した際に、鑑別部18内の各種ローラの挙動が出荷時に対し変化してしまったり、堆積した異物によって変位センサ59の検出精度が悪化したりすることを防ぐことができるため、厚さ検知性能が不安定になることを防止できる。
また鑑別部18は、基準ローラ56の中心軸よりも下側にスクレーパ64Dを、厚さ検知ローラ58の中心軸よりも下側にスクレーパ64Uをそれぞれ当接させるようにした。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物を該基準ローラ56及び該厚さ検知ローラ58の表面に再び付着させないようにできる。
一方出金取引時において鑑別部18は、紙幣入出金機10の内部から外部へ紙幣を排出する方向である出金時搬送方向Doの上流側から搬送された紙幣を、出金時基準ローラ回転方向RDoへ回転する基準ローラ56と出金時検知ローラ回転方向RUoへ回転する厚さ検知ローラ58とにより挟持し、紙幣の厚さを検知しつつさらに出金時搬送方向Doの下流側へ搬送する。このとき厚さ検出部60は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58を紙幣の後端が通過するまで該紙幣の厚さの検知を続けることにより、該紙幣の搬送方向の一端から他端までの全長に亘って厚さを検出する。
ここで、基準ローラ56に対するスクレーパ64Dの接触角度と、厚さ検知ローラ58に対するスクレーパ64Uの接触角度との関係で、出金取引時においては入金取引時と比べて基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に付着した異物は殆ど除去されない。しかしながら出金取引時においても、入金取引時と同様に基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58の異物を除去し紙幣の厚さを正確に検出することが望ましい。
このため厚さ検出部60は、出金取引を行う事前動作として、制御部12の制御に基づき、それぞれ基準ローラ56を入金時基準ローラ回転方向RDiへ、厚さ検知ローラ58を入金時検知ローラ回転方向RUiへ一定時間空回しさせる、異物除去動作を行う。異物除去動作により基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に付着した異物を除去した後に、厚さ検出部60は、それぞれ基準ローラ56を出金時基準ローラ回転方向RDoへ、厚さ検知ローラ58を出金時検知ローラ回転方向RUoへ回転させることにより、紙幣の厚さを検出しつつ該紙幣を出金時搬送方向Doへ搬送する。
ここで、一般的に、紙幣収納庫26に収納されており出金取引時に出金される紙幣よりも入金取引時に外部から入金される紙幣の方が異物が多く付着している傾向にあるため、出金取引時よりも入金取引時の方が基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に異物が付着し易い。このため厚さ検出部60は、スクレーパ64を、入金取引時において基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に対しエッジが立つ角度で配置するようにした。これにより紙幣入出金機10は、入金取引時においては、入金取引を行っている最中に基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から異物を除去し続けることにより、紙幣の厚さを適切に検知し、異物が付着した紙幣を紙幣収納庫26に取り込まないようにしたり、紙幣が重なって搬送される重送を検知したりできる。一方紙幣入出金機10は、出金取引時においては、出金取引を行う前に異物除去動作を行うことにより、実用上問題ない範囲で紙幣の厚さを適切に検知し、異物が付着した紙幣を出金しないようにしたり重送を検知したりできる。
また出金取引中に基準ローラ56又は厚さ検知ローラ58に異物が付着し、複数枚の紙幣に対して同傾向の厚さ検出値の異常が見られる場合、制御部12は、出金取引を一時停止し、厚さ検出部60を制御して異物除去動作を行う。続いて制御部12は出金取引を再開し、厚さ検出値に基づき、基準ローラ56又は厚さ検知ローラ58から異物が除去されたか否かを判別する。
ここで、特開2010−176491号公報に記載されている厚さ検出部は、基準ローラ及び厚さ検知ローラそれぞれに対し板状のスクレーパを2個ずつ当接させることにより、該基準ローラ及び該厚さ検知ローラが時計回り及び反時計回りのどちらに回転しても、該基準ローラ及び該厚さ検知ローラから異物を掻き落とす構成となっている。しかしながらそのような厚さ検出部は、基準ローラ及び厚さ検知ローラの回転がスクレーパにより阻害されるため、紙幣の搬送障害が発生する可能性あった。またそのような厚さ検出部は、基準ローラ及び厚さ検知ローラが回転する際の負荷が重くなるため、該基準ローラ及び該厚さ検知ローラを回転させるためにモータの数を増加させる必要があり、構成が複雑化してコストが増加してしまうと共に、厚さ検出部が大型化してしまった。
また特開2010−146421号公報に記載されている厚さ検出部は、基準ローラ及び厚さ検知ローラそれぞれに対し回動可能な三日月型のスクレーパを1個ずつ当接させることにより、該基準ローラ及び該厚さ検知ローラが時計回り及び反時計回りのどちらに回転しても、該基準ローラ及び該厚さ検知ローラから異物を掻き落とす構成となっている。しかしながらそのような厚さ検出部は、スクレーパの構成が複雑化してしまい、製造性や組立性が低下してしまった。
これに対し鑑別部18は、1個の基準ローラ56に対し1個のスクレーパ64Dを、1個の厚さ検知ローラ58に対し1個のスクレーパ64Uを、出金取引時よりも入金取引時の際に異物を多く掻き落とす角度でそれぞれ当接させるようにした。また鑑別部18は、出金取引時に先立ち、異物除去動作を行うようにした。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から異物を除去する異物除去性能を従来の鑑別部と同程度に維持することにより紙幣の厚さの検知性能を従来の鑑別部と同程度に維持しつつ、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に掛かる負荷を最小限に減らすことができるため、構成を簡素化でき、製造性や組立性を向上できる。
また鑑別部18は、入金取引時における厚さ検知ローラ58に対する紙幣の搬送方向上流側に紙幣画像検出部53を配置するようにした。このため鑑別部18は、厚さ検知ローラ58から除去され搬送路32内部に移動した異物を、搬送される紙幣により、紙幣画像検出部53から離隔する搬送方向下流側へ移動させることができる。これにより鑑別部18は、厚さ検知ローラ58から除去した異物を紙幣画像検出部53へ到達させにくくでき、該紙幣画像検出部53のイメージセンサ表面に異物が堆積して画像データが異常になり誤検知の原因となることを防止できる。
また鑑別部18は、厚さ検知ローラ58において紙幣画像検出部53から離隔する後側にスクレーパ64Uを当接させるようにした。このため鑑別部18は、上側接点CUと紙幣画像検出部53との間に厚さ検知ローラ58を存在させることができる。これにより鑑別部18は、厚さ検知ローラ58から除去した異物を紙幣画像検出部53へ到達させにくくできる。
また鑑別部18は、紙幣画像検出部53と厚さ検出部60との間に、駆動ローラ42及び従動ローラ48を配置するようにした。このため鑑別部18は、厚さ検出部60と紙幣画像検出部53の間の異物の移動経路上に機構を存在させることができると共に、厚さ検出部60と紙幣画像検出部53との距離を空けることができる。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から除去した異物を紙幣画像検出部53へ到達させにくくできる。
さらに鑑別部18は、磁気検出部50と厚さ検出部60との間に、駆動ローラ42及び従動ローラ48と、紙幣画像検出部53と、駆動ローラ40及び従動ローラ46とを配置するようにした。このため鑑別部18は、磁気検出部50と厚さ検出部60との距離を空けることができる。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から除去した異物のうち特に磁性を持つ磁気インクが磁気検出部50へ到達させにくくでき、該磁気検出部50において誤検知の原因となることを防止できる。
さらに厚さ検出部60は、該厚さ検出部60の左端部から右端部まで左右方向に亘って板ばね62Uを形成するようにした。これにより厚さ検出部60は、構成を簡素化できると共に、該厚さ検出部60が組み立てられる際に、1個の厚さ検知ローラ58毎に独立し該厚さ検知ローラ58の個数の分だけ用意された板ばね62Uを鑑別部筐体30に取り付けられる場合と比べて、1個の板ばね62Uが鑑別部筐体30に取り付けられるだけで良いため、組立時の工数を削減することができる。板ばね62Dについても同様である。
さらに厚さ検出部60は、スクレーパ64Uの先端を、検知ローラ孔部34UHよりも上側であり、且つ上側後方端部34UEbの前端部とほぼ同様の前後位置か、又は上側後方端部34UEbの前端部よりも後方に設定するようにした。これにより厚さ検出部60は、保守員が厚さ検出部60を保守する際に、搬送路32の内側から検知ローラ後方孔部34UHbを介しスクレーパ64Uに接触されにくくし、スクレーパ64U及び板ばね62Uの破損を防止できる。
以上の構成によれば、鑑別部18は、紙幣を現金自動取引装置1内へ取り込む基準ローラ取込方向としての入金時基準ローラ回転方向RDi及び紙幣を現金自動取引装置1外へ排出する基準ローラ排出方向としての出金時基準ローラ回転方向RDoに回転可能な基準ローラ56と、基準ローラ56と対向する位置に設けられ、紙幣を現金自動取引装置1内へ取り込む検知ローラ取込方向としての入金時検知ローラ回転方向RUi及び紙幣を現金自動取引装置1外へ排出する検知ローラ排出方向としての出金時検知ローラ回転方向RUoに回転可能で、基準ローラ56との間で紙幣を挟持する厚さ検知ローラ58と、厚さ検知ローラ58の変位を検出する変位センサ59と、入金時基準ローラ回転方向RDi及び入金時検知ローラ回転方向RUiの方が出金時基準ローラ回転方向RDo及び出金時検知ローラ回転方向RUoよりも異物の除去率が高くなるよう基準ローラ56及び検知ローラ58の表面に接触する異物除去部66とを設けるようにした。これにより鑑別部18は、基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58から異物を除去する異物除去性能を保ちつつ異物除去部66を簡易な構成にできる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部118が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部160が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部118が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部160が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.厚さ検出部の構成]
図6と対応する図7と、図5と対応する図8とに示すように、第2の実施の形態による厚さ検出部160は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、上側搬送ガイド134U及び下側搬送ガイド134Dが上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dと、異物除去部166(異物除去部166U及び166D)が異物除去部66とそれぞれ異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
図6と対応する図7と、図5と対応する図8とに示すように、第2の実施の形態による厚さ検出部160は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、上側搬送ガイド134U及び下側搬送ガイド134Dが上側搬送ガイド34U及び下側搬送ガイド34Dと、異物除去部166(異物除去部166U及び166D)が異物除去部66とそれぞれ異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
下側搬送ガイド134Dにおける下側後方端部134DEbと下側前方端部134DEfとは、下側搬送ガイド34D(図4)における下側後方端部34DEbと下側前方端部34DEfよりも、それぞれ後方と前方とに位置している。このため下側搬送ガイド134Dは、基準ローラ孔部134DH、基準ローラ後方孔部134DHb及び基準ローラ前方孔部134DHfの前後方向の長さが、下側搬送ガイド34Dよりも長く形成されている。
上側搬送ガイド134Uにおける上側後方端部134UEbと上側前方端部134UEfとは、上側搬送ガイド34U(図4)における上側後方端部34UEbと上側前方端部34UEfよりも、それぞれ後方と前方とに位置している。このため上側搬送ガイド134Uは、検知ローラ孔部134UH、検知ローラ後方孔部134UHb及び検知ローラ前方孔部134UHfの前後方向の長さが、上側搬送ガイド34Uよりも長く形成されている。
[2−3.異物除去部の構成]
異物除去部166は、異物除去部66と比べて、板ばね162(板ばね162U及び162D)が板ばね62(板ばね62U及び62D)と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
異物除去部166は、異物除去部66と比べて、板ばね162(板ばね162U及び162D)が板ばね62(板ばね62U及び62D)と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
板ばね162Dは、厚さ検出部160の左端部から右端部まで左右方向に沿って1個の基準ローラ56毎に独立し該基準ローラ56の個数の分だけ設けられており、下端部にスクレーパ64Dが一体化していると共に、上端部が鑑別部筐体30に取り付けられている。
板ばね162Uは、厚さ検出部160の左端部から右端部まで左右方向に沿って1個の厚さ検知ローラ58毎に独立し該厚さ検知ローラ58の個数の分だけ設けられており、下端部にスクレーパ64Uが一体化していると共に、上端部が鑑別部筐体30に取り付けられている。
厚さ検出部160において上側接点CUは、上側後方端部134UEbの前端部よりも前方に設定されている。
かかる構成において異物除去部166Dは、基準ローラ56が入金時基準ローラ回転方向RDiに回転した際、該基準ローラ56の表面に付着している異物をスクレーパ64Dにより除去する。このとき基準ローラ56の表面から除去された異物は、該基準ローラ56の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、ガイド部70に堆積する。
また異物除去部166Uは、厚さ検知ローラ58が入金時検知ローラ回転方向RUiに回転した際、該厚さ検知ローラ58の表面に付着している異物をスクレーパ64Uにより除去する。このとき厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物は該厚さ検知ローラ58の表面に再び接触せず重力により真下へ向かって落下し、検知ローラ後方孔部134UHb及び基準ローラ後方孔部134DHbを順次通過してガイド部70に堆積する。
ここで、厚さ検出部160において上側接点CUは、上側後方端部134UEbの前端部よりも前方、すなわち検知ローラ後方孔部134UHbのほぼ真上に位置しているため、スクレーパ64Uにより厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物は、上側搬送ガイド34Uの上側面には殆ど移動せず、大部分がガイド部70と搬送路32内部とに移動する。
このように鑑別部118は、上側後方端部134UEbの前端部よりも前方に上側接点CUを設定するようにした。これにより鑑別部118は、厚さ検知ローラ58の表面から除去された異物の殆どを検知ローラ後方孔部134UHbを介し搬送路32へ落とし込むことができる。これにより鑑別部118は、異物が上側搬送ガイド34Uの上側面に移動し、鑑別部118内の他の機構へ移動してしまうことを防止できる。
その他第2の実施の形態による鑑別部118は、第1の実施の形態による鑑別部18とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201の紙幣入出金機210は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部218が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第3の実施の形態による鑑別部218は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部260が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−1.紙幣入出金機及び鑑別部の構成]
図1及び図2に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201の紙幣入出金機210は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、鑑別部218が鑑別部18と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図3に示すように、第3の実施の形態による鑑別部218は、第1の実施の形態による鑑別部18と比べて、厚さ検出部260が厚さ検出部60と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−2.厚さ検出部の構成]
図6と対応する図9と、図5と対応する図10とに示すように、第3の実施の形態による厚さ検出部260は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、異物除去部266が異物除去部66と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
図6と対応する図9と、図5と対応する図10とに示すように、第3の実施の形態による厚さ検出部260は、第1の実施の形態による厚さ検出部60と比べて、異物除去部266が異物除去部66と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−3.異物除去部の構成]
異物除去部266は、異物除去部66と比べて、異物除去部266Dが異物除去部66Dと異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
異物除去部266は、異物除去部66と比べて、異物除去部266Dが異物除去部66Dと異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
異物除去部266Dのスクレーパ264Dは、前端部が前上がりになるよう配置されており、複数の基準ローラ56それぞれに対し、該基準ローラ56における回転中心よりも上側である後上側の周側面に、軸方向の左端部から右端部まで全長に亘って後端部が当接している。このスクレーパ264Dは、基準ローラ56が入金時基準ローラ回転方向RDiに回転した際にエッジが立つことにより、該基準ローラ56の表面に付着している異物を掻き落として除去する一方、基準ローラ56が出金時基準ローラ回転方向RDoに回転した際はエッジが立たないことにより、該基準ローラ56の表面に付着している異物を入金取引時ほどには除去しない角度で配置されている。
異物除去部266Dの板ばね262Dは、厚さ検出部260の左端部から右端部まで左右方向に亘って形成されており、上端部にスクレーパ264Dが一体化していると共に、下端部が鑑別部筐体30に取り付けられている。
[4.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、出金取引を行う前に異物除去動作を行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、毎取引終了後や、所定枚数の紙幣を処理する毎や、所定時間が経過する毎等、任意のタイミングで異物除去動作を行っても良い。
なお上述した実施の形態においては、出金取引を行う前に異物除去動作を行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、毎取引終了後や、所定枚数の紙幣を処理する毎や、所定時間が経過する毎等、任意のタイミングで異物除去動作を行っても良い。
また上述した実施の形態においては、鑑別部筐体30内を前側から後側へ向かって磁気検出部50、紙幣画像検出部53及び厚さ検出部60の順に配置された鑑別部18、118及び218に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、鑑別部筐体30内において磁気検出部50、紙幣画像検出部53及び厚さ検出部60が種々の順番で配置されている鑑別部に対し本発明を適用しても良い。その場合、厚さ検出部60と紙幣画像検出部53との間に磁気検出部50を配置すると、紙幣画像検出部53を厚さ検出部60からより一層離隔させることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、スクレーパ64と板ばね62とを一体成型により形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、スクレーパと板ばねとは、別部品として製造したものを接着して一体化しても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、全てのスクレーパ64を1個の板ばね62により連結する場合について述べた。本発明これに限らず、2個以上の任意の個数の基準ローラ56及び厚さ検知ローラ58に対応するスクレーパ64を板ばねにより連結しても良い。第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、ガイド部70と異物貯留部68とを一体化させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、ガイド部と異物貯留部とを分割した形状にして、清掃の際に異物貯留部のみを鑑別部18、118及び218の外部に取り外せるようにしても良い。さらに本発明においては、異物貯留部68及びガイド部70を設けず省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、渦電流式変位センサである変位センサ59を用いる場合について述べた。本発明はこれに限らず静電容量式変位センサ、光学式変位センサ、接触式変位センサ等、種々の形式の変位センサを用いても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ほぼ水平な搬送路32に沿って紙幣を前後方向へ走行させる鑑別部18、118及び218において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ほぼ鉛直な搬送路に沿って紙幣を上下方向へ走行させる等、種々の方向に沿って紙幣を走行させる鑑別部において本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1、101及び201において、媒体としての紙幣BLを鑑別する鑑別部18、118及び218において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債権、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を鑑別する種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、顧客応対部としての顧客応対部3と、基準ローラとしての基準ローラ56と、検知ローラとしての厚さ検知ローラ58と、変位検出部としての変位センサ59と、異物除去部材としての異物除去部66、166及び266とによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1、101及び201を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる顧客応対部と、基準ローラと、検知ローラと、変位検出部と、異物除去部材とによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、媒体から付着した異物を除去する種々の装置でも利用できる。
1、101、201……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、11……入出金機筐体、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18、118、218……鑑別部、20……一時保留部、22……偽券庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、30……鑑別部筐体、32……搬送路、34U、134U……上側搬送ガイド、34AU……上側搬送面、34D、134D……下側搬送ガイド、34AD……下側搬送面、34DH、134DH……基準ローラ孔部、34UH、134UH……検知ローラ孔部、34DHf、134DHf……基準ローラ前方孔部、34DHb、134DHb……基準ローラ後方孔部、34DEb、134DEb……下側後方端部、34DEf、134DEf……下側前方端部、34UHf、134UHf……検知ローラ前方孔部、34UHb、134UHb……検知ローラ後方孔部、34UEb、134UEb……上側後方端部、34UEf、134UEf……上側前方端部、38、40、42……駆動ローラ、44、46、48……従動ローラ、50……磁気検出部、52……磁気センサ、53……紙幣画像検出部、53U……上側反射透過センサユニット、53D……下側反射透過センサユニット、54……磁気ギャップローラ、56……基準ローラ、56S……基準ローラシャフト、58……厚さ検知ローラ、59……変位センサ、60、160、260……厚さ検出部、62、162、262……板ばね、64、264……スクレーパ、66、166、266……異物除去部、68……異物貯留部、70……ガイド部、CU……上側接点、CD……下側接点、BL……紙幣、Di……入金時搬送方向、Do……出金時搬送方向、RUi……入金時検知ローラ回転方向、RUo……出金時検知ローラ回転方向、RDi……入金時基準ローラ回転方向、RDo……出金時基準ローラ回転方向。
Claims (11)
- 媒体を媒体取引装置内へ取り込む基準ローラ取込方向及び前記媒体を前記媒体取引装置外へ排出する基準ローラ排出方向に回転可能な基準ローラと、
前記基準ローラと対向する位置に設けられ、前記媒体を前記媒体取引装置内へ取り込む検知ローラ取込方向及び前記媒体を前記媒体取引装置外へ排出する検知ローラ排出方向に回転可能で、前記基準ローラとの間で前記媒体を挟持する検知ローラと、
前記検知ローラの変位を検出する変位検出部と、
前記基準ローラ取込方向及び前記検知ローラ取込方向の方が前記基準ローラ排出方向及び前記検知ローラ排出方向よりも異物の除去率が高くなるよう前記基準ローラ及び前記検知ローラの表面に接触する異物除去部材と
を有する厚さ検出装置。 - 前記異物除去部材は、前記基準ローラ及び前記検知ローラの表面に付着した異物を除去する
請求項1に記載の厚さ検出装置。 - 前記異物除去部材により除去された前記異物を前記媒体の搬送路面又は該搬送路面の下側に設けた異物貯留部に落下させる
請求項2に記載の厚さ検出装置。 - 前記異物除去部材は、前記基準ローラ排出方向及び前記検知ローラ排出方向に対応しないよう前記基準ローラ及び前記検知ローラの表面に接触する
請求項2に記載の厚さ検出装置。 - 出金取引が行われる前に、前記基準ローラは前記基準ローラ取込方向に、前記検知ローラは前記検知ローラ取込方向に回転する
請求項4に記載の厚さ検出装置。 - 出金取引の最中に、前記変位検出部による前記媒体の厚さの検出値に異常が発生すると、前記基準ローラは前記基準ローラ取込方向に、前記検知ローラは前記検知ローラ取込方向に回転する
請求項4に記載の厚さ検出装置。 - 前記媒体における前記基準ローラ側の側面をガイドし、前記基準ローラを前記媒体の搬送路に露出させる基準ローラ孔部が形成された基準ローラ側搬送ガイドと、
前記媒体における前記検知ローラ側の側面をガイドし、前記検知ローラを前記搬送路に露出させる検知ローラ孔部が形成され、前記基準ローラ側搬送ガイドとの間に前記媒体を搬送させる前記搬送路を形成する検知ローラ側搬送ガイドと
をさらに有し、
前記検知ローラ孔部は、前記検知ローラから除去された前記異物が通過可能に形成されている
請求項4に記載の厚さ検出装置。 - 前記異物除去部材は、前記基準ローラ及び前記検知ローラに対し中心軸の下側に接触する
請求項7に記載の厚さ検出装置。 - 前記厚さ検出装置は、前記媒体の画像を光学的に検出する画像検出部よりも、入金取引時に前記媒体が搬送される入金時媒体搬送方向の下流側に配置される
請求項4に記載の厚さ検出装置。 - 前記異物除去部材は、前記検知ローラにおける前記画像検出部から離隔する側の周側面に接触する
請求項9に記載の厚さ検出装置。 - 媒体に関する取引を受け付ける顧客応対部と、
前記媒体を媒体取引装置内に取り込む基準ローラ取込方向及び前記媒体を前記媒体取引装置外へ排出する基準ローラ排出方向に回転可能な基準ローラと、
前記基準ローラと対向する位置に設けられ、前記媒体を前記媒体取引装置内に取り込む検知ローラ取込方向及び前記媒体を前記媒体取引装置外へ排出する検知ローラ排出方向に回転可能で、前記基準ローラとの間で前記媒体を挟持する検知ローラと、
前記検知ローラの変位を検出する変位検出部と、
前記基準ローラ取込方向及び前記検知ローラ取込方向の方が前記基準ローラ排出方向及び前記検知ローラ排出方向よりも異物の除去率が高くなるよう前記基準ローラ及び前記検知ローラの表面に接触する異物除去部材と
を有する媒体取引装置。
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