JP2017207969A - 保護具、媒体収納装置及び媒体処理装置 - Google Patents

保護具、媒体収納装置及び媒体処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を向上する。
【解決手段】現金自動預払機1は、下部フレーム17に形成された紙幣カセット装填空間17Sに着脱可能に構成されており、利用者との間で取引する紙幣又は取引した紙幣を内部に収納する収納空間が形成され、紙幣を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための挿通孔40が形成されたカセット筐体36と、カセット筐体36に取り付け可能で、該カセット筐体36に取り付けられた際に挿通孔40を覆う上面部62と、上面部62の両端からカセット筐体36の左右両側面と対向するよう延設し、カセット筐体36の両側面に形成された被嵌合部84と嵌合する嵌合部82が形成された腕部80とを具える保護具60とを設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は保護具、媒体収納装置及び媒体処理装置に関し、例えば顧客に紙幣等の媒体を投入させて所望の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、紙幣を搬送路に沿って搬送する搬送部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する紙幣カセットとを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
一般に、現金自動預払機の紙幣カセットは、現金自動預払機本体との紙幣の受け渡しの際に紙幣をガイドするカセット受渡ガイドが設けられている。また紙幣カセットは、現金自動預払機本体から着脱可能であり、紙幣の補充回収作業のために輸送される。
特開2011−118699号公報
そのような紙幣カセットは、輸送時の取り扱いによりカセット受渡ガイドが損傷してしまうことがある。カセット受渡ガイドが損傷した紙幣カセットを現金自動預払機本体装着した場合、カセット受渡ガイドと現金自動預払機本体との間での紙幣の受け渡しの際にカセット受渡ガイドの損傷箇所が原因となって、紙幣ジャム等のエラーが発生する可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る保護具、媒体収納装置及び媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の保護具においては、媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体に取り付け可能で、媒体収納筐体に取り付けられた際に開口部を覆う被覆部と、被覆部の端部から媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部とを設けるようにした。
また本発明の媒体収納装置においては、媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体と、媒体収納筐体に取り付け可能で、該媒体収納筐体に取り付けられた際に開口部を覆う被覆部と、被覆部の端部から媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部とを具える保護具とを設けるようにした。
さらに本発明の媒体処理装置においては、所定のフレームに形成された筐体装填空間に着脱可能に構成されており、媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体と、媒体収納筐体に取り付け可能で、該媒体収納筐体に取り付けられた際に開口部を覆う被覆部と、被覆部の端部から媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部とを具える保護具とを設けるようにした。
本発明は、媒体収納装置の輸送時に、被覆部が開口部を覆うよう保護具が媒体収納筐体に取り付けられることにより、カセット受渡ガイドに外部からの衝撃による損傷が生じることを防ぐことができる。
本発明によれば、信頼性を向上し得る保護具、媒体収納装置及び媒体処理装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による紙幣カセットの装填時における下部ユニットの構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による保護具非装着状態における紙幣カセット及び保護具の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による取手非使用状態且つ保護具装着状態における紙幣カセット及び保護具の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による取手使用状態且つ保護具装着状態における紙幣カセット及び保護具の構成を示す斜視図である。 紙幣カセットのカセット案内部の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による保護具の構成を示す三面図である。 保護具が紙幣カセットに装着される様子を示す、図5におけるA−A矢視断面図である。 保護具装着状態で紙幣カセットが紙幣カセット装填空間に装着されようとした場合の様子を示す、図5におけるA−A矢視断面図である。 第2の実施の形態による保護具の構成を示す三面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
以下では、現金自動預払機1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統轄制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
図2に示すように紙幣入出金機10は、中空の直方体状に構成された入出金機筐体11の内部に、媒体としての紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。入出金機筐体11は、前側が開放されると共に、上下方向のほぼ中央に設けられた仕切部11Pにより、その内部が上側の上部空間11SUと下側の下部空間11SLとに仕切られている。上部空間11SU及び下部空間11SLには、それぞれ上部ユニット12及び下部ユニット15が収納されている。
上部ユニット12には、全体を統轄制御する紙幣制御部21、顧客との間で紙幣を授受する入出金部22、紙幣を各部へ搬送する搬送部23、紙幣を鑑別する鑑別部24及び紙幣を一時的に収納する一時保留部25が設けられている。
紙幣制御部21は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理や各部の動作を制御する処理等、種々の処理を行う。また紙幣制御部21は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
入出金部22は、上部ユニット12内における前上部に位置しており、顧客から受け取った紙幣を1枚ずつに分離して搬送部23に引き渡し、また搬送部23から搬送されてきた紙幣を集積して利用者に受け取らせる。搬送部23は、紙幣を案内する搬送ガイドや多数の回転するローラ、或いは走行するベルト等が適宜配置されることにより、紙幣を搬送するための搬送路(図中に実線で示す)を形成している。この搬送部23は、各ローラを適宜回転させ、また各ベルトを適宜走行させることにより、搬送路に沿って紙幣を短辺に沿った方向に搬送する。
鑑別部24は、紙幣の搬送路に沿って配置されており、内部に組み込まれた複数種類のセンサにより、搬送される紙幣の金種、真偽、正損(損傷しているか否か)等を認識し、その認識結果を紙幣制御部21へ送出する。一時保留部25は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで該紙幣を収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。
下部ユニット15には、紙幣を収納する複数の紙幣カセット26及びリジェクトカセット27が設けられている。各紙幣カセット26は、何れも同様に構成されており、内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。この紙幣カセット26は、損傷の程度が小さく再利用が可能であると鑑別部24及び紙幣制御部21により判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部23により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣カセット26は、紙幣制御部21から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部23へ引き渡す。
リジェクトカセット27は、内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクトカセット27は、紙幣カセット26とほぼ同様の外観であり、損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと鑑別部24及び紙幣制御部21により判断された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)が搬送部23により搬送されてくると、該紙幣を内部に収納する。
さらに入出金機筐体11における上部ユニット12及び下部ユニット15の間、すなわち仕切部11Pには、前後方向に沿って複数の受渡部28が配置されている。受渡部28は、搬送部23と紙幣カセット26又はリジェクトカセット27との間で紙幣を受け渡す場合に、両者の間で該紙幣を仲介するように案内する。
例えば顧客が現金自動預払機1との間で入金取引を行う場合、紙幣制御部21は、主制御部9等と連携しながら、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5(図1)のシャッタを開いて入出金部22内へ紙幣を投入させる。入出金部22は、紙幣が投入されると、入出金口5のシャッタを閉じてから紙幣を1枚ずつに分離して搬送部23へ引き渡す。搬送部23は、受け取った紙幣を搬送すると共に鑑別部24により鑑別させ、得られた鑑別結果を紙幣制御部21へ通知する。これに応じて紙幣制御部21は、各紙幣の搬送先を決定する。このとき搬送部23は、鑑別部24において正常と鑑別された紙幣(いわゆる正券)を一時保留部25へ搬送して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣(いわゆる損券や偽券等)を入出金部22へ搬送して顧客に返却する。
その後紙幣制御部21は、操作表示部6(図1)を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部25に保留している紙幣を鑑別部24へ搬送させてその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。続いて紙幣制御部21は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでないリジェクト紙幣として、受渡部28を介してリジェクトカセット27へ搬送して収納させる。また紙幣制御部21は、紙幣の損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣とし、受渡部28を介してその金種に応じた紙幣カセット26へ搬送して収納させる。
一方、例えば顧客が現金自動預払機1との間で出金取引を行う場合、紙幣制御部21は、主制御部9等と連携しながら、操作表示部6(図1)を介して所定の操作入力を受け付けた後、出金すべき金額に応じた紙幣を紙幣カセット26から繰り出させる。続いて紙幣制御部21は、受渡部28を介してこの紙幣を搬送部23に引き渡し、該搬送部23により鑑別部24へ搬送して鑑別させた上で入出金部22へ搬送し、入出金口5(図1)のシャッタを開いてこの紙幣を顧客に取り出させる。
ところで現金自動預払機1の筐体2は、前側が開閉可能な扉となっており、この扉が開放されると、外部から紙幣入出金機10へのアクセスが可能となる。また紙幣入出金機10の入出金機筐体11は、上述した下部ユニット15がスライドレール16を介して取り付けられている。
このため紙幣入出金機10は、筐体2の扉が開放された状態で、スライドレール16を伸縮させながら下部ユニット15を前後方向へ移動させることにより、該下部ユニット15を入出金機筐体11の下部空間11SL内に収納した状態と、入出金機筐体11の前側に引き出した状態とに遷移させることができる。
[1−3.下部ユニットの構成]
下部ユニット15は、スライドレール16に取り付けられた図3に示す下部フレーム17に、前後方向に沿って5個の紙幣カセット装填空間17Sが並んで配置されている。各紙幣カセット装填空間17Sは、上下方向に貫通した長方形状の孔となっており、それぞれの左右両側に紙幣カセット26又はリジェクトカセット27を支持する部分が形成されている。
このため下部ユニット15では、入出金機筐体11の前方に下部フレーム17が引き出された状態で、各紙幣カセット装填空間17Sの上側から取手42が持たれて紙幣カセット26が下方へ降ろされることにより、該紙幣カセット装填空間17Sに紙幣カセット26を装填させることができる。また下部ユニット15では、紙幣カセット26が装填されている下部フレーム17が入出金機筐体11の前方に引き出された状態で、取手42が持たれて紙幣カセット26が上方へ持ち上げられることにより、各紙幣カセット装填空間17Sから該紙幣カセット26を離脱させることができる。因みに下部ユニット15では、リジェクトカセット27も紙幣カセット26と同様に、下部フレーム17の紙幣カセット装填空間17Sに対し着脱される。
さらに紙幣カセット26は、下部フレーム17に装填され、且つ該下部フレーム17が入出金機筐体11内に収納された場合(図2)、その上面を入出金機筐体11の仕切部11Pに設けられた受渡部28と対向させ、該受渡部28との間で紙幣を相互に受け渡す位置に配置される。
このように紙幣入出金機10は、下部フレーム17の各紙幣カセット装填空間17Sに紙幣カセット26がそれぞれ装填され、該下部フレーム17が入出金機筐体11内に収納された場合、入出金機筐体11の各受渡部28との間で紙幣を受け渡すことができる。
下部フレーム17は、全体として、鋼板部材である左側板30、右側板31、前側板32及び後側板33により、5個分の紙幣カセット装填空間17Sの周囲を囲んだ構成となっている。前側板32及び後側板33の間には、4枚の仕切板34が等間隔に配置されている。各仕切板34は、その左端及び右端が左側板30及び右側板31にそれぞれ固定されている。すなわち下部フレーム17は、左側板30、右側板31、前側板32及び後側板33により前後方向に長い空間を形成し、これを4枚の仕切板34によって5個の紙幣カセット装填空間17Sに仕切っている。
また右側板31は、上端部が右側に向かって直角に屈曲することにより、上方を向く平面である右側板上端面31Uが形成されており、右側板31の強度を確保している。また左側板30は、上端部が左側に向かって直角に屈曲することにより、上方を向く平面である左側板上端面30Uが形成されており、左側板30の強度を確保している。また左側板30及び右側板31には、紙幣カセット26における後述する保守側突起52及び非保守側突起54とそれぞれ勘合する図示しない切欠きが設けられていることにより、紙幣カセット26が左右逆の状態で紙幣カセット装填空間17Sに誤装填されてしまうことを防止している。
また下部フレーム17は、右側板31の上端よりも左側板30の上端の方が低くなっている。これは、下部フレーム17において、作業者等により種々の操作や作業等(以下これを保守作業と呼ぶ)が行われる場合に、該作業者等が該下部フレーム17の左側に位置することが想定され、該作業者等による重量が大きい紙幣カセット26の装填や取り出し等の作業効率を高めることを意図したものである。また下部フレーム17は、右側板31の高さを可能な限り高く設定することにより、紙幣カセット26が装填された際に右側板31における上端部側の図示しない位置決め手段により該紙幣カセット26の振れを抑えている。このため以下では、下部フレーム17の左側及び右側を、それぞれ保守側及び非保守側とも呼ぶ。
[1−4.紙幣カセットの構成]
図4に示すように、紙幣カセット26は、外側部分(すなわち外形)を形成するカセット筐体36を中心に構成されている。カセット筐体36は、全体として、上下方向に長く前後方向に比較的短い直方体状に形成されている。因みにカセット筐体36は、例えば灰色やクリーム色の所定の樹脂材料による成形部品を複数組み合わせることにより構成されている。
カセット筐体36における前後方向及び左右方向の長さは、紙幣カセット装填空間17S(図3)よりもそれぞれ僅かに短くなっている。具体的にカセット筐体36の左右方向の長さはカセット幅wとなっている。その一方で、カセット筐体36における上下方向の長さは、右側板31(図3)よりも長くなっている。
カセット筐体36の上面における後寄りの位置には、紙幣を受け渡すカセット案内部38が設けられている。カセット案内部38には、左右方向を長手方向とする細長いスリット状の挿通孔40が設けられている。カセット案内部38は、紙幣の長手方向を左右に向け、且つ紙面を前後に向けた状態で、該紙幣を上下方向へ進行させ、カセット筐体36の内外間で移動させる。カセット案内部38は、紙幣カセット26が装填された下部フレーム17が入出金機筐体11内に収納されたときに(図2)、受渡部28を介して、その上側に位置する搬送部23との間で紙幣を受け渡す。
図7に示すように、このカセット案内部38には、カセット受渡ガイド46が設けられている。カセット受渡ガイド46は、前側に配置され複数の爪体が左右方向に離散的に並んだカセット前受渡ガイド46Fと、後側に配置され複数の爪体が左右方向に離散的に並んだカセット後受渡ガイド46Bとにより構成されている。カセット後受渡ガイド46Bは、カセット筐体36の後側面の上端に位置している。カセット前受渡ガイド46F及びカセット後受渡ガイド46Bの間には、所定の間隔(例えば5[mm])でなる搬送空間48が形成されている。この搬送空間48は、紙幣の紙面を前後方向に向け、上下方向に沿って搬送する搬送路となっている。この搬送空間48はカセット筐体36の挿通孔40と外部との間に設けられ、搬送される紙幣の一面及び他面をガイドする。カセット受渡ガイド46よりも前方は、紙幣カセット26の上面を覆う上部カバー50により表面が覆われている。
また図6に示すようにカセット筐体36の上面における前寄りには、前側及び左右両側の外周に沿うような窪みが形成されており、この窪みにはまるようにして、取手42が取り付けられている。取手42は、図4及び図5に示すように、前側に位置し左右方向に沿った部分と、左右両側に位置しそれぞれ前後方向に沿った部分とにより、全体として英文字の「U」を描く形状に形成されている。また取手42は、カセット筐体36の左右両側の部分における前後方向の中央部近傍において、所定の回動軸42Pを介して該カセット筐体36に取り付けられている。このため取手42は、非使用時には図4及び図5に示すようにカセット筐体36の窪みに収納される一方、使用時には作業者等によって図3及び図6に示すように後上方へ回動されることにより、左右方向に沿った部分が該カセット筐体36から上方へ引き離され、この作業者等に容易に把持させることができる。また取手42は、紙幣カセット26においてカセット案内部38が設けられている後部とは逆方向である前部へ回動しカセット筐体36の窪みに収納される。以下では、使用時において作業者が把持する際に図3及び図6に示すように取手42がカセット筐体36から上方へ引き離された状態を取手使用状態とも呼び、非使用時において図4及び図5に示すように取手42がカセット筐体36の窪みに収納された状態を取手非使用状態とも呼ぶ。
カセット筐体36の前面には、前扉44が設けられている。この前扉44は、右端近傍に設けられた蝶番を軸として回動することにより開閉する。カセット筐体36は、この前扉44が開放されることにより、その内部に形成された収納空間へのアクセスを可能とする。またカセット筐体36は、前扉44が閉塞されることにより、外部からの内部空間へのアクセスを禁止する。さらに前扉44には、所定の鍵により解錠可能な錠44Lが設けられている。カセット筐体36は、前扉44が閉塞された状態で錠44Lが施錠されることにより、この前扉44の開放を禁止し、この錠44Lが解錠された場合にのみ、前扉44の開放を許容する。
カセット筐体36の右側面には、前後方向のほぼ中央における上下方向の中央やや上寄りにおいて、周囲よりも僅かに右方へ突出した1個の非保守側突起54が設けられている。この非保守側突起54は、上下方向に沿って直線状の縦長形状に形成されており、右側面視で角丸長方形となっている。また非保守側突起54は、下部フレーム17(図3)の右側板31における図示しない位置決め部としての切欠きに嵌り込むと共に、後述する保護具60の非保守側孔76が嵌り込む。この非保守側突起54は、カセット筐体36の右側面から右方向に突出する左右方向の高さが非保守側突起高さh2となっている。
カセット筐体36の左側面には、前後方向のほぼ中央における、上下方向の位置が非保守側突起54よりも上側において、周囲よりも僅かに左方へ突出した1個の保守側突起52が設けられている。この保守側突起52は、上下方向に沿って直線状の縦長形状に形成されており、左側面視で角丸長方形となっている。また保守側突起52は、下部フレーム17(図3)の左側板30における図示しない位置決め部としての切欠きに嵌り込むと共に、後述する保護具60の保守側孔72が嵌り込む。この保守側突起52は、カセット筐体36の左側面から左方向に突出する左右方向の高さが保守側突起高さh1となっている。以下では、保守側突起52及び非保守側突起54をまとめて被嵌合部84とも呼ぶ。
[1−5.保護具の構成]
紙幣カセット26は、紙幣の補充回収時に図4、図5及び図6に示した保護具60がカセット筐体36に取り付けられた状態で運搬される。以下では、紙幣カセット26に保護具60が装着された状態を保護具装着状態とも呼び、紙幣カセット26から保護具60が取り外された状態を保護具非装着状態とも呼ぶ。保護具60は、図8に示すように全体としてU字形状に形成されており、上面部62、背面部64、保守側腕66及び非保守側腕68が、1枚の鋼板が屈曲されることにより形成されている。
上面部62は、左右方向の長さがカセット筐体36よりも僅かに長く形成されていると共に、前後方向の長さが紙幣カセット26におけるカセット案内部38を上方から覆う程度の長さに形成されている。この上面部62は、保護具装着状態においてカセット案内部38を上方から覆うことにより、該カセット案内部38のカセット受渡ガイド46を保護し損傷を防止する。
背面部64は、上面部62の後端から鋼板が右端近傍から左端近傍までに亘って下方へ向かって直角に屈曲されることにより形成されており、上面部62の剛性を保っている。また背面部64は、上下方向の長さが紙幣カセット26におけるカセット案内部38のカセット後受渡ガイド46Bを後方から覆う程度の長さに形成されている。この背面部64は、保護具装着状態においてカセット案内部38のカセット後受渡ガイド46Bを後方から覆うことにより、該カセット後受渡ガイド46Bを保護し損傷を防止する。
保守側腕66は、上面部62の左端部から鋼板が下方へ向かって、保護具非装着状態において該上面部62に対し直角よりも僅かに右側へ向かって屈曲されることにより形成されている。保守側腕66は、上面部62の左端部から下方へ向かうにつれ前方へ直線状に延びる回動軸退避部66Aと、該回動軸退避部66Aの下端部から下方へ上下方向に沿って直線状に延びるカセット固定部66Bとを有している。保守側腕66の下端には、下方へ向かうに連れ左方へ直線状に延びるよう屈曲する斜め曲げ70が形成されている。保守側腕66のカセット固定部66Bには、保護具装着状態(図5)において紙幣カセット26の保守側突起52と対向する位置に保守側孔72が穿設されている。この保守側孔72は、紙幣カセット26の保守側突起52と左側面視で同一形状であり、上下方向に沿って直線状の縦長形状に形成されており角丸長方形となっている。保守側孔72は、保護具装着状態において紙幣カセット26の保守側突起52にほぼ隙間なく嵌り込むことにより、保護具60を紙幣カセット26に固定する。
非保守側腕68は、上面部62の右端部から鋼板が下方へ向かって、保護具非装着状態において該上面部62に対し直角よりも僅かに左側へ向かって屈曲されることにより形成されている。また非保守側腕68は保守側腕66よりも長く形成されている。非保守側腕68は、上面部62の右端部から下方へ向かうにつれ前方へ直線状に延びる回動軸退避部68Aと、該回動軸退避部68Aの下端部から下方へ上下方向に沿って直線状に延びるカセット固定部68Bとを有している。非保守側腕68の下端には、右方へ向かってJ字形状に屈曲するJ字曲げ74が形成されている。このJ字曲げ74は、カセット固定部68Bから右方向に突出する左右方向の高さが、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17S(図3)に装填されようとした際に、該J字曲げ74が右側板上端面31Uに当接する程度となっている。非保守側腕68のカセット固定部68Bには、保護具装着状態(図5)において紙幣カセット26の非保守側突起54と対向する位置に非保守側孔76が穿設されている。この非保守側孔76は、紙幣カセット26の非保守側突起54と右側面視で同一形状であり、上下方向に沿って直線状の縦長形状に形成されており角丸長方形となっている。非保守側孔76は、保護具装着状態において紙幣カセット26の非保守側突起54にほぼ隙間なく嵌り込むことにより、保護具60を紙幣カセット26に固定する。
このように保護具60は、下方に向かうに連れて左右方向の外側へ向かって屈曲する (すなわち保護具装着状態においてカセット筐体36の左側面及び右側面から離れるよう屈曲する)それぞれ斜め曲げ70及びJ字曲げ74が保守側腕66及び非保守側腕68の下端に形成されている。このため保護具60は、保守側腕66と非保守側腕68との下端部の間隔が、下方へ向かうに連れて広がっている。これにより保護具60は、作業者が紙幣カセット26に上方から取り付けやすくなっている。以下では、保守側腕66及び非保守側腕68をまとめて腕部80とも呼び、保守側孔72及び非保守側孔76をまとめて嵌合部82とも呼ぶ。
上面部62における、保護具装着状態においてカセット受渡ガイド46(図7)と対向する下面には、該上面部62の下面ほぼ全てに亘って緩衝材としてのクッション78が接着されている。このクッション78は、押し潰されていない通常状態で5mm程度の厚さであり、保護具装着状態においてカセット受渡ガイド46と当接する。
保護具非装着状態における保守側腕66と非保守側腕68との左右方向の間隔である腕部間隔sは、カセット筐体36(図4)の左右方向の幅であるカセット幅wよりも狭くなっている。
保護具60における鋼板の板厚t(図8)は、該保護具60が紙幣カセット26に装着される際に保守側腕66及び非保守側腕68の下端部が広げられることにより、腕部間隔sが、(保守側突起高さh1+カセット幅w+非保守側突起高さh2)(図4)よりも大きくなっても、保護具60が塑性変形しない程度となっている。
保守側腕66のカセット固定部66Bと、非保守側腕68のカセット固定部68Bとにおける前後方向の幅である腕部幅bは、腕部間隔sがカセット幅wよりも広くなるよう保守側腕66と非保守側腕68との先端を左右方向外側に弾性変形させて広げた状態で十分な反力が得られるようになっている。
保守側腕66における上面部62の上面から保守側孔72の下端までの長さである保守側腕長さL1と、非保守側腕68における上面部62の上面から非保守側孔76の下端までの長さである非保守側腕長さL2とは、保護具装着状態においてカセット受渡ガイド46と当接したクッション78が約2mm押し潰される程度の長さに設定されている。
保護具装着状態において保護具60は、保守側腕66及び非保守側腕68により、カセット筐体36(図5)の右側面及び左側面を挟み込む。このとき保護具60は、それぞれ非保守側孔76が非保守側突起54に、保守側孔72が保守側突起52に嵌り込むことにより、紙幣カセット26に固定される。保護具装着状態において保護具60は、カセット受渡ガイド46にクッション78を押し当てる。またこのとき保護具60は、クッション78が通常状態に戻ろうとするためカセット筐体36から上方へ移動しようとするものの、それぞれ非保守側孔76の下端部が非保守側突起54に、保守側孔72の下端部が保守側突起52に引っ掛かることにより、上方への移動が規制される。
このように保護具60は、保護具装着状態において紙幣カセット26のカセット受渡ガイド46を剛性の高い上面部62で覆い、さらにクッション78を押し当てることにより、カセット受渡ガイド46に外部からの衝撃による損傷が生じることを防ぐことができる。
また保護具60は、図5に示すように、保護具装着状態においてカセット固定部66B及びカセット固定部66Bの上端から、それぞれ回動軸退避部66A及び回動軸退避部68Aが、取手42の回動軸42Pを迂回するように後方へ向かって延びている。また保護具60は、取手使用状態(図6)と取手非使用状態(図5)との間を回動する取手42の回動軌跡に干渉しないよう紙幣カセット26に装着されている。このため保護具60は、作業者が取手42を掴んで紙幣カセット26を運搬する際に該取手42に干渉しないようにし、取手42の動きを阻害しないようにできる。
[1−6.保護具の装着及び取り外し]
この保護具60は、紙幣カセット26の輸送時に該紙幣カセット26に装着される。すなわち作業者は、紙幣補充作業を行う際に、紙幣が収納された紙幣カセット26に保護具60を装着して現金自動預払機1まで持って行くと共に、紙幣回収作業を行う際に、紙幣が収納された紙幣カセット26に保護具60を装着して現金自動預払機1から持ち帰る。
保護具60は、紙幣カセット26の上方から該紙幣カセット26に装着される。保護具60が紙幣カセット26へ装着される際、該保護具60は、図8に示した状態から、それぞれ保守側腕66の下端部が左側へ、非保守側腕68の下端部が右側へ作業者により弾性変形された上で、紙幣カセット26の上方から紙幣カセット26へ向かって下方に移動される。
このとき図9(A)に示すように、非保守側腕68のカセット固定部68Bが紙幣カセット26の非保守側突起54を乗り越えながら保護具60が下方へ移動する。続いて図9(B)に示すように、紙幣カセット26の非保守側突起54の上端部が非保守側腕68の非保守側孔76の下端部に入り込む。さらに保護具60が下方へ移動すると、図9(C)に示すように、紙幣カセット26の非保守側突起54全体が非保守側腕68の非保守側孔76に嵌り込むことにより、非保守側腕68の左側面がカセット筐体36の右側面に当接する。
以上は保護具60の非保守側孔76が紙幣カセット26の非保守側突起54に嵌め込まれる様子について説明したが、保護具60の保守側孔72が紙幣カセット26の保守側突起52に嵌め込まれる様子についてもほぼ同様である。このように、それぞれ非保守側孔76が非保守側突起54に、保守側孔72が保守側突起52に嵌り込むことにより、保護具60が紙幣カセット26に固定される。
ここで保護具60は、それぞれ斜め曲げ70及びJ字曲げ74が保守側腕66及び非保守側腕68の下端に形成されているため、それぞれ保守側孔72に保守側突起52が、非保守側孔76に非保守側突起54が、スムーズに勘合する。また保守側孔72及び保守側突起52は、互いに縦長形状に形成されていると共に、非保守側孔76及び非保守側突起54は、互いに縦長形状に形成されている。このため保護具60は、保護具装着状態において前後方向に倒れにくくなっている。
また紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填された状態において該紙幣カセット26と搬送部23との間で紙幣の受け渡しを可能とするために、紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填される際には紙幣カセット26から保護具60が取り外される必要がある。このとき保護具60は、それぞれ保守側腕66の下端部が左側へ、非保守側腕68の下端部が右側へ作業者により弾性変形されることにより、それぞれ保守側孔72から保守側突起52が、非保守側孔76から非保守側突起54が外れる。これにより保護具60は、紙幣カセット26から取り外される。
[1−7.紙幣カセットの装填]
紙幣カセット26は、下部フレーム17(図3)の紙幣カセット装填空間17Sに装填される場合、作業者等によって該紙幣カセット装填空間17Sのほぼ真上に位置された状態から徐々に下降されることにより、下側から該紙幣カセット装填空間17Sの内部へ装填されていく。このとき紙幣カセット26は、それぞれ非保守側突起54及び保守側突起52が、下部フレーム17の右側板31及び左側板30の図示しない切欠きと勘合すると共に、右側板31における上端部側の図示しない位置決め手段により下部フレーム17に対し位置決めされる。
ここで、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されようとすると、紙幣カセット26は、図10(A)に示すように、J字曲げ74が下部フレーム17における右側板上端面31Uの上方に位置した状態で下降する。さらに紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに向かって下降すると、図10(B)に示すように、J字曲げ74が下部フレーム17における右側板上端面31Uに当接することにより、それ以上の紙幣カセット26の下方への移動が規制される。これにより保護具60は、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されてしまうことを防止すると共に、作業者に対し、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されようとしていることを気付かせることができる。
[1−8.効果等]
以上の構成において保護具60は、カセット筐体36に取り付けられた際に、上面部62でカセット受渡ガイド46を覆うようにした。これにより保護具60は、カセット受渡ガイド46が外部と接触してしまうことを上面部62により防止できるため、該カセット受渡ガイド46を破損から保護できる。
また保護具60は、上面部62の右端及び左端からそれぞれカセット筐体36の右側面及び左側面と対向するよう延設する腕部80でカセット筐体36を挟み込むと共に、嵌合部82をカセット筐体36の被嵌合部84と嵌合させるようにした。これにより保護具60は、カセット筐体36に安定的に固定され、容易には離脱しないようにできる。
また保護具60は、保護具装着状態においてカセット受渡ガイド46を上面部62で覆うと共に、クッション78を該カセット受渡ガイド46に押し当てるようにした。これにより保護具60は、クッション78により、カセット受渡ガイド46と上面部62との間の衝撃を緩衝できるため、上面部62だけを該カセット受渡ガイド46と対向させる場合よりも、より一層該カセット受渡ガイド46を破損から保護できる。
さらに保護具60は、カセット筐体36に装着された際に取手42を避けるよう腕部80が屈曲すると共に、取手42の移動軌跡に干渉しないようにした。これにより保護具60は、作業者が取手42を掴んで紙幣カセット26を運搬する際に該取手42に干渉しないようにし、取手42の動きを阻害しないようにできる。
さらに保護具60は、腕部80の下端部が、カセット筐体36の右側面及び左側面から離れるように、すなわち上方から下端部に向かうに連れて間隔が広がるように屈曲するようにした。これにより保護具60は、作業者により紙幣カセット26に容易に装着されるようにできる。また保護具60は、U字形状に形成されているため、腕部80の先端が開くように弾性変形されることにより、作業者により紙幣カセット26から容易に取り外されるようにできる。
また保護具60は、1枚の板金が折り曲げられて形成されるようにした。このため保護具60は、複数枚の板金が例えば溶接により接合されて形成される場合と比べて、容易に製造されることができる。
さらに保護具60は、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されようとすると、J字曲げ74が下部フレーム17における右側板上端面31Uに当接することにより、それ以上の紙幣カセット26の下方への移動が規制されるようにした。これにより保護具60は、紙幣カセット26の下部フレーム17への装填時における紙幣カセット26からの保護具60の外し忘れを防止できる。
また保護具60は、下部フレーム17における右側板31の強度を確保するために右側板31に元々設けられている右側板上端面31Uに、J字曲げ74を当接させるようにした。このため保護具60は、J字曲げ74が当接する面を別途右側板31に形成することなく、右側板上端面31Uを流用できるため、下部フレーム17の構成を複雑化させないようにできる。
さらに保護具60は、紙幣カセット26が左右逆の状態で紙幣カセット装填空間17Sに誤装填されてしまう逆差しを防止するためにカセット筐体36に元々設けられている保守側突起52及び非保守側突起54に、それぞれ保守側孔72及び非保守側孔76が嵌め込まれるようにした。このため保護具60は、保守側孔72及び非保守側孔76が嵌め込まれる突起を別途カセット筐体36に形成することなく、保守側突起52及び非保守側突起54を流用できるため、カセット筐体36の構成を複雑化させないようにできる。
以上の構成によれば現金自動預払機1は、所定のフレームとしての下部フレーム17に形成された筐体装填空間としての紙幣カセット装填空間17Sに着脱可能に構成されており、利用者との間で取引する紙幣又は取引した紙幣を内部に収納する収納空間が形成され、紙幣を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部としての挿通孔40が形成されたカセット筐体36と、カセット筐体36に取り付け可能で、該カセット筐体36に取り付けられた際に挿通孔40を覆う上面部62と、上面部62の両端からカセット筐体36の左右両側面と対向するよう延設し、カセット筐体36の両側面に形成された被嵌合部84と嵌合する嵌合部82が形成された腕部80とを具える保護具60とを設けるようにした。
これにより現金自動預払機1は、紙幣カセット26の輸送時に、上面部62がカセット受渡ガイド46を覆うよう保護具60がカセット筐体36に取り付けられることにより、カセット受渡ガイド46に外部からの衝撃による損傷が生じることを防ぐことができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.保護具の構成]
図8と対応する部材に同一符号を付した図11に示すように、第2の実施の形態による保護具160は、第1の実施の形態による保護具60と比べて、腕部180が腕部80と異なるものの、それ以外は同様に構成されている。腕部180は腕部80と比べて、嵌合部182が嵌合部82と異なるものの、それ以外は同様に構成されている。嵌合部182は嵌合部82と比べて、それぞれ保守側孔172及び非保守側孔176が保守側孔72及び非保守側孔76と異なっている。
保守側孔172と非保守側孔176とは、互いに同一形状であるため、以下では非保守側孔176についてのみ説明する。非保守側孔176は、上端部において非保守側孔76(図8)の前後方向の幅と同一に形成された嵌合部176Aと、下端部において嵌合部176Aよりも前後方向の幅が広く形成された幅広部176Bと、嵌合部176Aと幅広部176Bとの間において、幅広部176Bから嵌合部176Aへ向かうに連れて前後の幅が徐々に狭くなる傾斜部176Cとを有している。
保護具160が紙幣カセット26へ装着される際、紙幣カセット26の非保守側突起54の上端部が非保守側腕68の非保守側孔176の幅広部176Bに入り込む。このとき、幅広部176Bは非保守側突起54よりも前後方向の幅が広く形成されているので、保護具160は、保護具60よりも、非保守側孔176に非保守側突起54を入り込ませやすくすることができる。さらに保護具160が下方へ移動すると、紙幣カセット26の非保守側突起54の上端部が、非保守側腕68の非保守側孔176における傾斜部176Cの前後の縁により前後方向の位置を誘導されつつ、嵌合部176Aに入り込む。続いて非保守側突起54の上端部及び中央部が非保守側孔176の嵌合部176Aに嵌り込むことにより、保護具160が紙幣カセット26に固定される。
このように保護具160は、非保守側孔176に、嵌合部176Aよりも前後方向の幅が広い幅広部176Bを下端部に形成し、嵌合部176Aと幅広部176Bとの間に、幅広部176Bから嵌合部176Aへ向かうに連れて前後の幅が徐々に狭くなる傾斜部176Cを形成するようにした。これにより保護具160は、非保守側孔176と紙幣カセット26の非保守側突起54との位置が正確に合わせられていなくても、保護具160を紙幣カセット26に容易に装着させることができる。
以上は保護具160の非保守側孔176が紙幣カセット26の非保守側突起54に嵌め込まれる様子について説明したが、保護具160の保守側孔172が紙幣カセット26の保守側突起52に嵌め込まれる様子についてもほぼ同様である。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、紙幣カセット26に保守側突起52及び非保守側突起54を設け、保護具60に、それぞれ保守側突起52及び非保守側突起54に嵌り込む保守側孔72及び非保守側孔76を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、保護具60に保守側突起及び非保守側突起を設け、紙幣カセット26に、それぞれ保守側突起及び非保守側突起に嵌り込む保守側孔及び非保守側孔を設けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
また上述した実施の形態において、保護具60又は160は、外し忘れを防止するために、例えば黄色等、種々の目立つ色で塗装されていても良い。その場合、樹脂製のため灰色やクリーム色であることが多いカセット筐体36と異なる色であると好ましい。
さらに上述した実施の形態において、保護具60又は160の上面部62から例えば上方に向かって突出する突起を形成しても良い。その場合、保護具装着状態の紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填され下部ユニット15が入出金機筐体11に収納されようとすると、該突起が例えば仕切部11Pに接触するため、保護具60又は160を紙幣カセット26から取り外すことを作業者に認識させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、縦長形状の1個の保守側突起52に1個の保守側孔72又は172を嵌め込む場合について述べた。本発明はこれに限らず例えば円形状で上下や前後に並んだ例えば2個の保守側突起に、2個の保守側孔を嵌め込んでも良い。非保守側突起54と非保守側孔76又は176とについても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、下部フレーム17の右側板31の上端よりも左側板30の上端の方を低くする場合について述べた。本発明はこれに限らず、右側板31と左側板30とを同等の高さとしても良く、右側板31よりも左側板30を高くしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、保守側腕66よりも非保守側腕68を長くする場合について述べた。本発明はこれに限らず、保守側腕66と非保守側腕68とを同等の長さとしても良く、保守側腕66よりも非保守側腕68を短くしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、保護具装着状態の紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されようとした際に、J字曲げ74が右側板上端面31Uに当接する場合について述べた。本発明はこれに限らず、斜め曲げ70が左側板上端面30Uに当接するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、非保守側腕68の下端にJ字曲げ74を形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、非保守側腕68の下端に、保護具装着状態のまま紙幣カセット26が紙幣カセット装填空間17Sに装填されようとした際に右側板上端面31Uに当接する、種々の形状を形成すれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、1枚の鋼板を曲げることにより保護具60及び160を形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、複数枚の鋼板を接合することにより保護具を形成したり、保護具を樹脂成形したりしても良い。
さらに上述した実施の形態において、紙幣カセット装填空間17Sに紙幣カセット26を装填させる際は該紙幣カセット26から保護具60を取り外すことを作業者に注意喚起するラベルを、保護具60及び160の例えば上面部62における上面に貼り付けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣カセット装填空間17Sに対し上下方向に沿って紙幣カセット26を移動させることにより紙幣カセット装填空間17Sに紙幣カセット26を装填させる、いわゆる縦装填の現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣カセット装填空間に対し前後方向又は左右方向に沿って紙幣カセットを移動させることにより紙幣カセット装填空間に紙幣カセットを装填させる、いわゆる横装填の現金自動預払機に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、それぞれ非保守側孔76が非保守側突起54に、保守側孔72が保守側突起52に嵌り込むことにより、保護具60が紙幣カセット26に固定される場合について述べた。本発明はこれに限らず、非保守側孔76及び非保守側突起54か、保守側孔72及び保守側突起52かの、何れか一方を省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣カセット26に装着する保護具60及び160に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、リジェクトカセット27に装着する保護具に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を取り扱う現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば証券や商品券、或いは金券等、種々の紙葉状の媒体を取り扱う種々の装置に適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、被覆部としての上面部62と、取付部としての腕部80とによって、保護具としての保護具60又は160を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる被覆部と、取付部とによって、保護具を構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体収納筐体としてのカセット筐体36と、被覆部としての上面部62と取付部としての腕部80又は180とを具える保護具60又は160とによって、媒体収納装置としての紙幣カセット26を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体収納筐体と、被覆部と取付部とを具える保護具とによって、媒体収納装置を構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体収納筐体としてのカセット筐体36と、被覆部としての上面部62と取付部としての腕部80又は180とを具える保護具60又は160とによって、媒体処理装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体収納筐体と、被覆部と取付部とを具える保護具とによって、媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、例えば現金自動預払機のように、紙幣等の媒体を収納する収納庫を筐体から着脱可能に構成し、且つ収納庫を輸送時の取り扱いから保護するような種々の装置でも利用できる。
1……現金自動預払機、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、11……入出金機筐体、11SU……上部空間、11SL……下部空間、11P……仕切部、12……上部ユニット、15……下部ユニット、16……スライドレール、17……下部フレーム、17S……紙幣カセット装填空間、21……紙幣制御部、22……入出金部、23……搬送部、24……鑑別部、25……一時保留部、26……紙幣カセット、27……リジェクトカセット、28……受渡部、30……左側板、30U……左側板上端面、31……右側板、31U……右側板上端面、32……前側板、33……後側板、34……仕切板、36……カセット筐体、38……カセット案内部、40……挿通孔、42……取手、42P……回動軸、44……前扉、44L……錠、46……カセット受渡ガイド、46F……カセット前受渡ガイド、46B……カセット後受渡ガイド、48……搬送空間、50……上部カバー、52……保守側突起、54……非保守側突起、60、160……保護具、62……上面部、64……背面部、66……保守側腕、66A……回動軸退避部、66B……カセット固定部、68……非保守側腕、68A……回動軸退避部、68B……カセット固定部、70……斜め曲げ、72、172……保守側孔、74……J字曲げ、76、176……非保守側孔、176A……嵌合部、176B……幅広部、176C……傾斜部、78……クッション、80、180……腕部、82、182……嵌合部、84……被嵌合部、t……板厚、s……腕部間隔、w……カセット幅、L1……保守側腕長さ、L2……非保守側腕長さ、b……腕部幅、h1……保守側突起高さ、h2……非保守側突起高さ。

Claims (15)

  1. 媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体に取り付け可能で、
    前記媒体収納筐体に取り付けられた際に前記開口部を覆う被覆部と、
    前記被覆部の端部から前記媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、前記媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部と
    を有する保護具。
  2. 前記取付部は、前記被覆部の両端から前記媒体収納筐体の両側面と対向するよう延設し、前記嵌合部は、前記媒体収納筐体の両側面に形成された前記被嵌合部と嵌合する
    請求項1に記載の保護具。
  3. 前記被嵌合部及び前記嵌合部は、縦長形状の突起と、該突起に嵌り込む縦長形状の孔部とを有している
    請求項1又は請求項2に記載の保護具。
  4. 前記孔部は、下端部の幅が上端部の幅に対して広がっている形状である
    請求項3に記載の保護具。
  5. 前記被覆部において前記開口部と対向する箇所には、緩衝材が設けられる
    請求項1に記載の保護具。
  6. 前記取付部は、前記保護具が前記媒体収納筐体に取り付けられた際に、前記媒体収納筐体に設けられた取手を避けるよう屈曲している
    請求項1に記載の保護具。
  7. 前記保護具は、前記取手の移動軌跡に干渉しないよう前記媒体収納筐体に取り付けられる
    請求項6に記載の保護具。
  8. 前記取付部の下端部は、前記媒体収納筐体の両側面から離れる方向に屈曲している
    請求項1に記載の保護具。
  9. 前記保護具は、前記媒体収納筐体と異なる色である
    請求項1に記載の保護具。
  10. 前記保護具は、1枚の板金部材が折り曲げられて形成される
    請求項1に記載の保護具。
  11. 前記被覆部は、前記開口部を通過する前記媒体をガイドするカセット受渡ガイドを覆う
    請求項1に記載の保護具。
  12. 媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体と、
    前記媒体収納筐体に取り付け可能で、該媒体収納筐体に取り付けられた際に前記開口部を覆う被覆部と、前記被覆部の端部から前記媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、前記媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部とを具える保護具と
    を有する媒体収納装置。
  13. 所定のフレームに形成された筐体装填空間に着脱可能に構成されており、媒体を外部から内部の収納空間へ収納又は該収納空間から外部へ繰り出すための開口部が形成された媒体収納筐体と、
    前記媒体収納筐体に取り付け可能で、該媒体収納筐体に取り付けられた際に前記開口部を覆う被覆部と、前記被覆部の端部から前記媒体収納筐体の側面と対向するよう延設し、前記媒体収納筐体の側面に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部が形成された取付部とを具える保護具と
    を有する媒体処理装置。
  14. 前記保護具が取り付けられた状態の前記媒体収納筐体が前記筐体装填空間に装填されようとした場合、前記保護具の前記取付部が前記フレームに当接することで、該媒体収納筐体の装填を規制する
    請求項13に記載の媒体処理装置。
  15. 前記媒体収納筐体が前記筐体装填空間に装填された際、前記被嵌合部が前記フレームの位置決め部と嵌合する
    請求項13に記載の媒体処理装置。
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