JP2016162435A - 紙幣処理装置および紙幣の精査処理方法 - Google Patents

紙幣処理装置および紙幣の精査処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも第2収納繰出部に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる紙幣処理装置および紙幣の精査処理方法を提供する。【解決手段】紙幣処理装置(例えば、紙幣出納装置)において、第2収納繰出部(例えば、紙幣収納カセット30a)には、搬送部から第2収納繰出部に送られて当該第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材70および規制部材70を移動させる駆動部材72が設けられており、制御部は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材70の位置を変えるよう駆動部材72を制御する。【選択図】図12

Description

本発明は、紙幣の処理を行う紙幣処理装置およびこのような紙幣処理装置による紙幣の精査処理方法に関する。
紙幣入出金部から受け入れた紙幣を支払い用の紙幣として出金する、いわゆる循環式の現金自動取引装置において、当該現金自動取引装置内の紙幣の在高を厳密に管理するために、紙幣の精査処理を自動で行うことができるタイプのものが従来から知られている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1に開示される現金自動取引装置では、紙幣を金種別に収納する複数の金種別収納部と、精査処理が行われる際に各金種別収納部から送られた紙幣が一時的に収納される紙幣カセットとがそれぞれ設けられており、各金種別収納部と紙幣カセットとの間で紙幣が搬送される際に紙幣鑑別手段によって紙幣の金種や枚数を識別することにより紙幣の精査処理を行っていた。
特開2002−183803号公報
特許文献1に開示されるような従来技術の現金自動取引装置では、紙幣カセットにおける紙幣の収納領域の寸法は、複数の金種の紙幣のうちサイズが最も大きな金種の紙幣の寸法に合わせて設定されていた。このため、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合、各金種別収納部から紙幣カセットに紙幣が送られたときにこの紙幣カセットに収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまい当該紙幣カセットにおいて紙幣の集積不良が発生したり、紙幣カセットから紙幣が繰り出される際に紙幣が所定の向きに対して傾斜していることにより繰出不良が発生したりするおそれがあり、このため紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生するという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも第2収納繰出部に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる紙幣処理装置およびこのような紙幣処理装置による紙幣の精査処理方法を提供することを目的とする。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第1収納繰出部と、精査処理が行われる際に前記第1収納繰出部から送られた紙幣を一時的に収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第2収納繰出部と、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣を搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別を行う識別部と、前記第1収納繰出部、前記第2収納繰出部および前記搬送部の制御を行う制御部であって、前記第1収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第2収納繰出部に送り、その後に前記第2収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第1収納繰出部に戻し、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣が搬送される際に前記識別部により紙幣を識別するような精査処理を行うことができる制御部と、を備え、前記第2収納繰出部には、前記搬送部から前記第2収納繰出部に送られて当該第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材および前記規制部材を移動させる駆動部材が設けられており、前記制御部は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて前記規制部材の位置を変えるよう前記駆動部材を制御することを特徴とする。
このような紙幣処理装置によれば、紙幣の精査処理が行われる際に紙幣が一時的に収納される第2収納繰出部に、当該第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材を設けるとともに、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材の位置を変えることにより、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも第2収納繰出部に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣の各々の金種に対応する前記規制部材の位置に係る情報を記憶する記憶部を更に備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に前記規制部材を移動させるよう前記駆動部材を制御するようになっていてもよい。
この場合、前記規制部材の位置を検知する検知部が複数設けられており、各検知部には紙幣の1または複数の金種が関連付けられており、前記制御部は、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する前記検知部により検知される位置に前記規制部材を移動させるよう前記駆動部材を制御するようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記第2収納繰出部に設けられた前記規制部材は、前記第2収納繰出部における紙幣の収納空間を形成する側板を含むようになっていてもよい。
あるいは、前記第2収納繰出部に設けられた前記規制部材は、前記搬送部から前記第2収納繰出部に送られた紙幣が衝突するストッパを含み、前記ストッパに衝突した紙幣が前記第2収納繰出部における紙幣の収納空間に収納されるようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記第2収納繰出部は、前記紙幣処理装置の本体部分に着脱可能な紙幣収納カセットからなり、前記駆動部材の動力は前記紙幣処理装置の前記本体部分側から供給されるようになっていてもよい。
本発明の紙幣の精査処理方法は、紙幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第1収納繰出部と、精査処理が行われる際に前記第1収納繰出部から送られた紙幣を一時的に収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第2収納繰出部と、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣を搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別を行う識別部とを備えた紙幣処理装置による紙幣の精査処理方法であって、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて、前記第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材の位置を変える工程と、前記第1収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第2収納繰出部に送り、その後に前記第2収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第1収納繰出部に戻し、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣が搬送される際に前記識別部により紙幣を識別するような精査処理を行う工程と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣の精査処理方法によれば、紙幣の精査処理が行われる際に紙幣が一時的に収納される第2収納繰出部に、当該第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材を設けるとともに、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材の位置を変えることにより、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも第2収納繰出部に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
本発明の紙幣処理装置および紙幣の精査処理方法によれば、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも第2収納繰出部に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
本発明の実施の形態による現金管理システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す現金管理システムに設けられた現金精算装置の外観を示す斜視図である。 図2に示す現金精算装置における紙幣精算装置の内部構成を概略的に示す構成図である。 図2に示す現金精算装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す現金管理システムに設けられた現金出納装置における紙幣出納装置の内部構成を概略的に示す構成図である。 図1に示す現金管理システムに設けられた現金出納装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す現金管理システムにおいて紙幣精算装置と紙幣出納装置との間で紙幣の受け渡しを行うための紙幣収納カセットの構成を概略的に示す斜視図である。 紙幣精算装置において図7に示す紙幣収納カセットに紙幣が収納されるときの状態を示す側面図である。 紙幣精算装置において図7に示す紙幣収納カセットに紙幣が収納された後、当該紙幣収納カセットが紙幣精算装置から取り外されたときの状態を示す側面図である。 紙幣出納装置において図7に示す紙幣収納カセットから紙幣が繰り出されるときの状態を示す側面図である。 図10に示す紙幣収納カセットを側方から見たときの状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣収納カセットの他の構成例を示す側面図である。 図12に示す紙幣収納カセットにサイズが比較的大きな紙幣が収納されたときの状態を示す側面図である。 図12に示す紙幣収納カセットにサイズが比較的小さな紙幣が収納されたときの状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣収納カセットの更に他の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣収納カセットの更に他の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣収納カセットの更に他の構成例を示す側面図である。 図17に示す紙幣収納カセットにおいて紙幣が収納されるときの動作を示す側面図である。 図17に示す紙幣収納カセットにおいて紙幣が収納されるときの動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態における紙幣収納カセットの更に他の構成例を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図11は、本実施の形態による現金管理システムやこの現金管理システムに設けられた現金精算装置および現金出納装置、ならびにこの現金管理システムで用いられる紙幣収納カセットを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による現金管理システムの構成例を示すブロック図である。また、図2は、図1に示す現金管理システムに設けられた現金精算装置の外観を示す斜視図であり、図3は、図2に示す現金精算装置における紙幣精算装置の内部構成を概略的に示す構成図であり、図4は、図2に示す現金精算装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図5は、図1に示す現金管理システムに設けられた現金出納装置における紙幣出納装置の内部構成を概略的に示す構成図であり、図6は、図1に示す現金管理システムに設けられた現金出納装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図7は、図1に示す現金管理システムにおいて紙幣精算装置と紙幣出納装置との間で紙幣の受け渡しを行うための紙幣収納カセットの構成を概略的に示す斜視図であり、図8乃至図11は、それぞれ、図7に示す紙幣収納カセットの側面図である。
最初に、本実施の形態による現金管理システム1の構成について図1を用いて説明する。本実施の形態による現金管理システム1は、例えばスーパーマーケット等の店舗に設置されるようになっており、当該現金管理システム1が設置される店舗は、顧客が立ち入り可能なフロント領域と、顧客が立ち入ることができないバックオフィス20とに区分けされている。フロント領域には、店員が顧客との間でやりとりした現金を入出金するチェックアウトカウンター10が設けられており、当該チェックアウトカウンター10には、現金を入金および出金することにより顧客との精算処理を行う一または複数の現金精算装置11が設置されている。現金精算装置11は、店員または顧客自らによって操作され、店員と顧客との間の精算処理に用いられるようになっている。このような現金精算装置11は、顧客が支払った代金を入金するとともに顧客へ支払う釣銭を出金する機能を有している。
バックオフィス20には、一または複数の現金出納装置21と、現金管理装置25と、POS管理装置28とがそれぞれ設けられている。例えば、バックオフィス20には合計で3台の現金出納装置21が設けられている。現金出納装置21は、現金精算装置11と通信可能に接続されており、例えば、現金精算装置11へ装填するための釣銭準備金を出金し、あるいは、現金精算装置11から回収した売上金を入金するようになっている。現金管理装置25は、LAN(Local Area Network)等を介して現金精算装置11および現金出納装置21と通信可能に接続されている。このような現金管理装置25は、現金精算装置11および現金出納装置21に収納されている現金を管理するようになっている。より詳細には、現金管理装置25は、現金精算装置11において精算処理された現金、並びに、現金精算装置11と現金出納装置21との間で授受された現金を管理するようになっている。また、POS管理装置28は商品の流れを管理するようになっている。なお、商品の流れについては本発明と直接関連しないので、ここではPOS管理装置28に関する詳細な説明を省略する。
次に、チェックアウトカウンター10に設けられた現金精算装置11の構成の詳細について図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、現金精算装置11は、左右に並ぶよう配設された紙幣精算装置12および硬貨精算装置13から構成されている。
図2および図3に示すように、紙幣精算装置12は、略直方体形状の筐体100と、入金部110と、出金部120とを備えている。ここで、図3に示すように、入金部110には入金部カバー111が設けられており、紙幣の入金時において操作者は入金部カバー111を開けて紙幣を入金部110に投入するようになっている。また、紙幣精算装置12の筐体100内には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部130が設けられている。ここで、入金部110には、当該入金部110に投入された紙幣を1枚ずつ搬送部130に繰り出すための繰出機構が設けられており、入金部110に投入された紙幣は繰出機構により搬送部130に繰り出された後、当該搬送部130により搬送されるようになっている。本実施の形態では、入金部110には紙幣の束がその長手方向に沿って投入されるようになっており、また、搬送部130は、紙幣をその長手方向に沿って運搬するようになっている。また、搬送部130には識別部140が設けられており、この識別部140によって、搬送部130により搬送される紙幣の金種、正損、真偽等の識別が行われるようになっている。また、識別部140によって、搬送部130により搬送される紙幣の記番号に係る情報を取得することができるようになっている。
また、図3に示すように、紙幣精算装置12の筐体100内において複数の収納繰出部150が設けられており、各収納繰出部150はそれぞれ搬送部130に接続されている。各収納繰出部150は、紙幣を金種別に収納するようになっている。より詳細には、識別部140による識別結果に基づいて、入金部110から搬送部130に繰り出された紙幣は当該搬送部130により各収納繰出部150に金種別に送られるようになっている。また、各収納繰出部150は、当該収納繰出部150に収納された紙幣を1枚ずつ搬送部130に繰り出すことができるようになっている。各収納繰出部150は、紙幣を1枚ずつ一対のテープ間に挟み込んだ状態で当該テープを紙幣とともに巻き取るテープリール式の収納繰出部(図3参照)であってもよく、あるいは、紙幣を積み重ねて収納するスタッカ式の収納繰出部(図示せず)であってもよい。
また、図3に示すように、紙幣精算装置12の筐体100内には、後述する紙幣収納カセット30を装着するためのカセット装着部160が設けられている。より詳細には、紙幣精算装置12の筐体100の前面に設けられた前カバー101(図2参照)を開けることにより、操作者はカセット装着部160に紙幣収納カセット30を装着したり当該カセット装着部160から紙幣収納カセット30を取り外したりすることができるようになっている。図3に示すように、紙幣収納カセット30がカセット装着部160に装着されているときには、各収納繰出部150から搬送部130に繰り出された紙幣を当該搬送部130により紙幣収納カセット30に送り、この紙幣収納カセット30に収納させることができるようになっている。なお、本実施の形態では、搬送部130から紙幣がその長手方向に沿って紙幣収納カセット30に送られるようになっている。
また、図2に示すように、硬貨精算装置13は、略直方体形状の筐体170と、入金部172と、出金部174とを備えている。このような硬貨精算装置13において、操作者は入金部172により筐体170内に硬貨を投入することができるようになっており、筐体170内に投入された硬貨は当該筐体170内に設けられた硬貨収納部(図示せず)に収納されるようになっている。なお、硬貨精算装置13は本発明と直接関連しないので当該硬貨精算装置13の内部構成の詳細については省略する。また、硬貨精算装置13において硬貨の出金処理を行う場合には、硬貨収納部から繰り出された硬貨が出金部174により筐体170の外部に投出されるようになっている。また、操作者は硬貨精算装置13の筐体170の前面に設けられた前カバー171を開くことにより硬貨収納部から硬貨を取り出すことができるようになっている。
次に、このような紙幣精算装置12や硬貨精算装置13を備えた現金精算装置11の制御系の構成について図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施の形態の現金精算装置11には制御部190が設けられており、当該制御部190によって紙幣精算装置12や硬貨精算装置13の各構成部材が制御されるようになっている。より詳細には、制御部190には紙幣精算装置12の入金部110、出金部120、搬送部130、識別部140、収納繰出部150およびカセット装着部160等の各構成部材、ならびに硬貨精算装置13の入金部172および出金部174等の各構成部材が接続されており、制御部190によりこれらの構成部材が制御されるようになっている。なお、図4において、制御部190に接続される、硬貨精算装置13における入金部172や出金部174以外の各構成部材については図示を省略している。また、図4に示すように、制御部190には例えばタッチパネル等からなる操作表示部195、メモリ等からなる記憶部196およびインターフェース197等が接続されている。操作表示部195は例えば紙幣精算装置12の筐体100の上面に取り付けられており(図2参照)、当該操作表示部195には、紙幣精算装置12や硬貨精算装置13における紙幣や硬貨の入出金処理の結果に係る情報や、紙幣精算装置12や硬貨精算装置13に収納されている紙幣や硬貨の金種毎の枚数や合計金額に係る情報(在高情報)等の様々な情報が表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部195を操作することにより制御部190に様々な指示を与えることができるようになっている。また、記憶部196には、紙幣精算装置12や硬貨精算装置13における紙幣や硬貨の入出金処理の履歴情報や、紙幣精算装置12や硬貨精算装置13に収納されている紙幣や硬貨の金種毎の枚数や合計金額に係る情報(在高情報)が記憶されるようになっている。また、記憶部196には、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣の識別情報やこの識別情報に対応する紙幣の記番号、紙幣収納カセット30への紙幣の収納の順番等の情報も記憶されるようになっている。また、制御部190はインターフェース197を介して外部装置に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
次に、バックオフィス20に設けられた現金出納装置21の構成の詳細について図5および図6を用いて説明する。本実施の形態では、現金出納装置21は、左右に並ぶよう配設された紙幣出納装置22および硬貨出納装置(図示せず)から構成されている。なお、硬貨出納装置については本発明と直接関連しないので当該硬貨出納装置の構成の説明については省略する。
図5に示すように、紙幣出納装置22は上部ユニット202および下部ユニット204からなる2つのユニットから構成されている。また、紙幣出納装置22は、略直方体形状の筐体200と、入金部210と、出金部220とを備えている。また、紙幣出納装置22の筐体200内には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部230が設けられている。ここで、入金部210には、当該入金部210に投入された紙幣を1枚ずつ搬送部230に繰り出すための繰出機構が設けられており、入金部210に投入された紙幣は繰出機構により搬送部230に繰り出された後、当該搬送部230により搬送されるようになっている。本実施の形態では、入金部210には紙幣の束が短手方向に沿って投入されるようになっており、搬送部230は、紙幣をその短手方向に沿って搬送するようになっている。また、搬送部230は、上部ユニット202および下部ユニット204をそれぞれ連結する2つの連結通路(具体的には、第1連結通路232および第2連結通路234)を有している。また、搬送部230には識別部240が設けられており、この識別部240によって、搬送部230により搬送される紙幣の金種、正損、真偽等の識別が行われるようになっている。また、識別部240によって、搬送部230により搬送される紙幣の記番号に係る情報を取得することができるようになっている。また、搬送部230には一時保留部245が接続されており、識別部240により識別が行われた紙幣は搬送部230により一時保留部245に送られ、当該一時保留部245において一時的に保留されるようになっている。ここで、これらの入金部210、出金部220、識別部240および一時保留部245は上部ユニット202に設けられている。
また、図5に示すように、紙幣出納装置22の筐体200内において複数の収納繰出部250が設けられており、各収納繰出部250はそれぞれ搬送部230に接続されている。各収納繰出部250は、紙幣を金種別に収納するようになっている。より詳細には、識別部240による識別結果に基づいて、一時保留部245に一時的に保留されている紙幣が当該一時保留部245から搬送部230に繰り出されてこの搬送部230により各収納繰出部250に金種別に送られるようになっている。なお、本実施の形態による紙幣出納装置22では、紙幣の入金処理が行われる際に、識別部240により識別された紙幣が一時保留部245において一時的に保留される代わりに、識別部240により識別された紙幣が一時保留部245で一時的に保留されることなく各収納繰出部250に直接的に送られるようになっていてもよい。また、各収納繰出部250は、当該収納繰出部250に収納された紙幣を1枚ずつ搬送部230に繰り出すことができるようになっている。各収納繰出部250は、紙幣を1枚ずつ一対のテープ間に挟み込んだ状態で当該テープを紙幣とともに巻き取るテープリール式の収納繰出部(図5参照)であってもよく、あるいは、紙幣を積み重ねて収納するスタッカ式の収納繰出部(図示せず)であってもよい。このような各収納繰出部250は下部ユニット204に設けられている。
また、図5に示すように、紙幣出納装置22の筐体200内には、後述する紙幣収納カセット30を装着するためのカセット装着部260が設けられている。より詳細には、当該紙幣出納装置22の筐体200の前面に設けられた前カバー(図示せず)を開けることにより、操作者はカセット装着部260に紙幣収納カセット30を装着したり当該カセット装着部260から紙幣収納カセット30を取り外したりすることができるようになっている。図5に示すように、紙幣収納カセット30がカセット装着部260に装着されているときには、各収納繰出部250から搬送部230に繰り出された紙幣を識別部240により識別させた後、当該搬送部230により紙幣収納カセット30に送り、この紙幣収納カセット30に収納させることができるようになっている。また、紙幣収納カセット30がカセット装着部260に装着されているときに、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣を搬送部230に繰り出して識別部240により識別させた後、当該搬送部230により各収納繰出部250に送ることができるようになっている。このようなカセット装着部260は下部ユニット204に設けられている。なお、本実施の形態では、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣はその短手方向に沿って搬送部230に繰り出されるようになっている。また、本実施の形態では、紙幣収納カセット30がカセット装着部260に装着されたときに、紙幣収納カセット30の側面に設けられたメモリ等の記憶部90(後述)に記憶されている情報がカセット装着部260に設けられたリーダライタ262(後述)によって読み取られることにより、紙幣収納カセット30から繰り出された紙幣が、リーダライタ262によって記憶部90から取得された情報に基づいて各収納繰出部250に収納されるようになっていてもよい。
なお、本実施の形態では、紙幣収納カセット30をカセット装着部260に装着させる代わりに、あるいは紙幣収納カセット30をカセット装着部260に装着させることに加えて、紙幣収納カセット30を入金部210に装着することができるようになっていてもよい。この場合には、入金部210に装着された紙幣収納カセット30から紙幣を搬送部230に繰り出すとともに、入金部210に装着された紙幣収納カセット30に対して搬送部230から紙幣を送ることができるようになる。また、この場合には、紙幣収納カセット30が入金部210に装着されたときにこの紙幣収納カセット30の記憶部90(後述)に対して情報を書き込んだり当該記憶部90から情報を読み取ったりするためのリーダライタ(図示せず)が入金部210に設けられていてもよい。この場合には、紙幣収納カセット30が入金部210に装着されたときに、記憶部90に記憶されている、紙幣収納カセット30に収納されていた紙幣の順番と、この紙幣の順番に紐付けられた、当該紙幣の記番号や金種等の紙幣精算装置12の識別部140により取得された情報を入金部210に設けられたリーダライタにより読み取ることができるようになる。また、入金部210に装着された紙幣収納カセット30から紙幣が筐体200の内部に繰り出されて各収納繰出部250に収納される際に、入金部210に設けられたリーダライタによって記憶部90から取得された情報に基づいて紙幣収納カセット30から繰り出された紙幣が各収納繰出部250に収納されるようになっていてもよい。この場合には、入金部210に装着された紙幣収納カセット30から筐体200の内部に繰り出された紙幣を識別部240により識別する必要がなくなる。なお、入金部210に装着された紙幣収納カセット30から筐体200の内部に繰り出された紙幣を識別部240により識別する場合には、識別部240により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や搬送異常であると識別された紙幣はリジェクト紙幣として図示しない回収部に収納されるようになる。
また、紙幣収納カセット30を入金部210に装着することができるようになっている場合には、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30に紙幣を収納して補充金を作成する際に、各収納繰出部250から搬送部230に繰り出された紙幣を識別部240により識別した後に入金部210に装着された紙幣収納カセット30に収納させることができるようになる。この場合、識別部240により取得された、紙幣収納カセット30に収納された紙幣の記番号等の識別情報を入金部210に設けられたリーダライタにより紙幣収納カセット30の記憶部90(後述)に書き込むことができるようになる。
次に、このような紙幣出納装置22や硬貨出納装置(図示せず)を備えた現金出納装置21の制御系の構成について図6を用いて説明する。図6に示すように、本実施の形態の現金出納装置21には制御部290が設けられており、当該制御部290によって紙幣出納装置22や硬貨出納装置の各構成部材が制御されるようになっている。より詳細には、制御部290には紙幣出納装置22の入金部210、出金部220、搬送部230、識別部240、一時保留部245、収納繰出部250およびカセット装着部260等の各構成部材、ならびに硬貨出納装置の各構成部材が接続されており、制御部290によりこれらの構成部材が制御されるようになっている。なお、図6において、制御部290に接続される、硬貨出納装置における各構成部材については図示を省略している。また、図6に示すように、制御部290には例えばタッチパネル等からなる操作表示部295、メモリ等からなる記憶部296およびインターフェース297等が接続されている。操作表示部295には、紙幣出納装置22や硬貨出納装置における紙幣や硬貨の入出金処理の結果に係る情報や、紙幣出納装置22や硬貨出納装置に収納されている紙幣や硬貨の金種毎の枚数や合計金額に係る情報(在高情報)等の様々な情報が表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部295を操作することにより制御部290に様々な指示を与えることができるようになっている。また、記憶部296には、紙幣出納装置22や硬貨出納装置における紙幣や硬貨の入出金処理の履歴情報や、紙幣出納装置22や硬貨出納装置に収納されている紙幣や硬貨の金種毎の枚数や合計金額に係る情報(在高情報)が記憶されるようになっている。また、記憶部296には、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣の識別情報やこの識別情報に対応する紙幣の記番号、紙幣収納カセット30への紙幣の収納の順番等の情報も記憶されるようになっている。また、制御部290はインターフェース297を介して外部装置に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
本実施の形態においては、上述したように、現金管理システム1における現金精算装置11の紙幣精算装置12において、紙幣は搬送部130によりその長手方向に沿って搬送されるようになっている。このため、紙幣精算装置12の筐体100の幅を小さくして省スペース化を図ることができるとともにこの紙幣精算装置12に設置される識別部140を安価なものとすることができるようになる。一方、現金出納装置21の紙幣出納装置22において、紙幣は搬送部230によりその短手方向に沿って搬送されるようになっている。このため、紙幣出納装置22の各収納繰出部250において紙幣はその短手方向に沿って収納されるようになり、紙幣をその長手方向に沿って収納させる場合と比較して各収納繰出部250における紙幣の収納量を増やすことができ、よって紙幣出納装置22全体での紙幣の収納量を増やすことができるようになる。また、紙幣出納装置22において、搬送部230により紙幣をその短手方向に沿って搬送する場合には、紙幣をその長手方向に沿って搬送する場合と比較して、紙幣の処理速度を向上させることができ、よって紙幣出納装置22における作業効率を向上させることができるようになる。
次に、紙幣精算装置12と紙幣出納装置22との間で紙幣の受け渡しを行うための紙幣収納カセット30の構成の詳細について図7乃至図11を用いて説明する。ここで、図7は、紙幣収納カセット30の構成を概略的に示す斜視図であり、図8は、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納されるときの状態を示す側面図であり、図9は、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納された後、当該紙幣収納カセット30が紙幣精算装置12から取り外されたときの状態を示す側面図である。また、図10は、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30から紙幣が繰り出されるときの状態を示す側面図であり、図11は、図10に示す紙幣収納カセット30を側方から見たときの状態を示す側面図である。なお、図8乃至図11において、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣を参照符号Pで示す。
図7において二点鎖線で示す紙幣収納カセット30の筐体31は略直方体形状のものとなっており、当該筐体31の横方向の大きさ(すなわち、図7の左右方向における長さ)は縦方向の大きさ(すなわち、図7の奥行き方向における長さ)よりも大きくなっている。このため、図7において紙幣はその長手方向が筐体31の横方向(すなわち、図7における左右方向)となるよう紙幣収納カセット30に収納されるようになっている。また、紙幣収納カセット30の側面には2つの紙幣の投出入口38、48が設けられている。なお、本実施の形態では、2つの投出入口38、48が設けられる筐体31の側面は互いに異なっている。より詳細には、筐体31における互いに隣りあう2つの側面に投出入口38、48がそれぞれ設けられている。具体的に説明すると、投出入口48は筐体31の横方向(すなわち、図7における左右方向)に沿って延びるようになっており、投出入口38は筐体31の縦方向(すなわち、図7における奥行き方向)に沿って延びるようになっている。また、投出入口48の幅は投出入口38の幅よりも大きくなっている。本実施の形態では、紙幣がその短手方向に沿って紙幣収納カセット30に出し入れされる際には当該紙幣は投出入口48を介して紙幣収納カセット30に出し入れされるようになっている。一方、紙幣がその長手方向に沿って紙幣収納カセット30に出し入れされる際には当該紙幣は投出入口38を介して紙幣収納カセット30に出し入れされるようになっている。
また、紙幣収納カセット30の筐体31の内部には、上下方向に並ぶよう設けられた一対の平板部材50、52が設けられている。これらの平板部材50、52は互いに独立して図7における上下方向に移動自在となっており、紙幣収納カセット30に収納された紙幣はこれらの平板部材50、52の間に積層状態で挟まれるようになっている。より詳細には、平板部材50、52の各々には、紙幣収納カセット30の筐体31内で上下方向に延びる循環ベルト(図示せず)がそれぞれ接続されており、これらの循環ベルトが、紙幣収納カセット30の筐体31内に設けられた駆動モータ(図示せず)によって循環移動させられることにより平板部材50、52は互いに独立して図7における上下方向に移動するようになっている。本実施の形態では、これらの平板部材50、52を組み合わせることにより、紙幣を収納する収納部が構成されている。
これらの一対の平板部材50、52のうち、一方の平板部材は紙幣が積層状態で載置される載置板として機能し、他方の平板部材は紙幣収納カセット30の筐体31の外部から内部へ紙幣が送られる際に当該紙幣を案内する案内板として機能するようになっており、これらの載置板と案内板との間に紙幣の収納空間が形成されるようになっている。なお、本発明では、「紙幣を案内する」とは、平板部材50、52が後述する第1収納繰出機構32の循環ベルト34や第2収納繰出機構42のキッカローラ44から外側に退避することにより投出入口38、48から筐体31内に送られた紙幣が平板部材50、52に接触しなくなるような態様も含むようになっている。また、本実施の形態では、紙幣収納カセット30を図7に示すような状態から上下反転させて用いることができるようになっている。すなわち、紙幣収納カセット30が図7に示すような状態にあるときには、下側に位置する平板部材52が載置板として機能し、上側に位置する平板部材50が案内板として機能するようになる。一方、紙幣収納カセット30を図7に示すような状態から上下反転させたときには、平板部材50が載置板として機能し、平板部材52が案内板として機能するようになる。このように、本実施の形態では、紙幣収納カセット30の筐体31内における紙幣の集積方向が反転するよう紙幣収納カセット30が逆向きに配置される際に、一対の平板部材50、52における載置板および案内板の機能が互いに入れ替わるようになっている。このような技術的事項の詳細については後述する。
本実施の形態では、一対の平板部材50、52のうち案内板として機能する平板部材(例えば、紙幣収納カセット30が図7に示すような状態にあるときの平板部材50)は、投出入口48から筐体31の内部へ紙幣を送る方向(すなわち、図7における奥行き方向)に対して斜め下方に傾斜することができるようになっていてもよい。この場合には、紙幣収納カセット30において、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣の先端部分が、当該紙幣の送り方向に対して傾斜している平板部材50の下面に接触することにより当該平板部材50の下面に沿って案内され、載置板として機能する平板部材52に既に集積されている紙幣の上に整列状態で集積されるようになる。このように、一対の平板部材のうち案内板として機能する平板部材50が、投出入口48から筐体31の内部へ紙幣を送る方向に対して斜め下方に傾斜する場合には、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣を平板部材50によってスムーズに案内して平板部材52上に集積させることができるようになる。
また、紙幣収納カセット30の筐体31の内部において投出入口38の近傍の位置(すなわち、筐体31の内部における下部領域)には第1収納繰出機構32が設けられている。第1収納繰出機構32は、紙幣収納カセット30の筐体31の外部から投出入口38を介して筐体31の内部に送られた紙幣を当該紙幣収納カセット30に収納させるとともに紙幣収納カセット30に収納された紙幣を1枚ずつ投出入口38を介して筐体31の外部に繰り出すようになっている。より詳細には、第1収納繰出機構32は、4つの循環ベルト34および2つの逆転ローラ36を有しており、第1収納繰出機構32により紙幣が投出入口38を介して筐体31の外部に繰り出される際には、各循環ベルト34が図7における時計回りの方向に循環移動するとともに逆転ローラ36が図7における時計回りの方向に回転することにより紙幣が1枚ずつ図7における右側の循環ベルト34と逆転ローラ36との間の隙間を通り、投出入口38から図7における右側に送られるようになっている。
また、平板部材52には、各循環ベルト34が通過することができるような複数の開口52aが設けられており、このことにより当該平板部材52は各循環ベルト34よりも図7における下方の位置に移動することができるようになっている。そして、紙幣収納カセット30に収納された紙幣が第1収納繰出機構32によって1枚ずつ投出入口38を介して筐体31の外部に繰り出される際には、平板部材52は各循環ベルト34よりも図7における下方の位置に退避するようになり、平板部材50、52の間で挟まれている複数の紙幣のうち図7における最下層に位置する紙幣が各循環ベルト34に接触するようになる。
また、紙幣収納カセット30の筐体31の内部において投出入口48の近傍の位置(すなわち、筐体31の内部における上部領域)には第2収納繰出機構42が設けられている。第2収納繰出機構42は、紙幣収納カセット30の筐体31の外部から投出入口48を介して筐体31の内部に送られた紙幣を当該紙幣収納カセット30に収納させるとともに紙幣収納カセット30に収納された紙幣を1枚ずつ投出入口48を介して筐体31の外部に繰り出すようになっている。より詳細には、第2収納繰出機構42は、2つのキッカローラ44、2つのフィードローラ45および2つの逆転ローラ46を有しており、第2収納繰出機構42により紙幣が投出入口48を介して筐体31の外部に繰り出される際には、紙幣がキッカローラ44により図7における手前側に1枚ずつ蹴り出され、この蹴り出された紙幣がフィードローラ45と逆転ローラ46との間の隙間を通ることにより投出入口48から図7における手前側に1枚ずつ繰り出されるようになる。
また、平板部材50には、各キッカローラ44が通過することができるような複数の開口50aが設けられており、このことにより当該平板部材50は各キッカローラ44よりも図7における上方の位置に移動することができるようになっている。そして、紙幣収納カセット30に収納された紙幣が第2収納繰出機構42によって1枚ずつ投出入口48を介して筐体31の外部に繰り出される際には、平板部材50は各キッカローラ44よりも図7における上方の位置に退避するようになり、平板部材50、52の間で挟まれている複数の紙幣のうち図7における最上層に位置する紙幣が各キッカローラ44に接触するようになる。
以上のように、本実施の形態では、第1収納繰出機構32による紙幣の送り方向および第2収納繰出機構42による紙幣の送り方向が互いに異なるようになっている。すなわち、第1収納繰出機構32による紙幣の送り方向は図7における左右方向であるのに対し、第2収納繰出機構42による紙幣の送り方向は図7における奥行き方向となっており、第1収納繰出機構32による紙幣の送り方向および第2収納繰出機構42による紙幣の送り方向は略直交するようになっている。また、第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42の各々は、紙幣収納カセット30の筐体31内での紙幣の集積方向(すなわち、図7の上下方向)において反対側の箇所に設けられている。
また、図7に示すように、第1収納繰出機構32の近傍には、当該第1収納繰出機構32によって紙幣収納カセット30から紙幣が投出入口38を介して筐体31の外部に繰り出される際にこの紙幣収納カセット30内に残留する紙幣を検知するための残留検知センサ62が設けられている。具体的には、残留検知センサ62は発光素子62aおよび受光素子62bを有しており、発光素子62aから発せられた光が図7において二点鎖線で示す光軸を通って受光素子62bにより受けられるようになっている。そして、第1収納繰出機構32によって紙幣が筐体31の外部に繰り出される際に紙幣収納カセット30内に紙幣が残留しているときには発光素子62aと受光素子62bとの間の光軸をこの残留紙幣が遮断することにより残留検知センサ62によって残留紙幣が検知されるようになる。同様に、第2収納繰出機構42の近傍には、当該第2収納繰出機構42によって紙幣収納カセット30から紙幣が投出入口48を介して筐体31の外部に繰り出される際にこの紙幣収納カセット30内に残留する紙幣を検知するための残留検知センサ60が設けられている。具体的には、残留検知センサ60は発光素子60aおよび受光素子60bを有しており、発光素子60aから発せられた光が図7において二点鎖線で示す光軸を通って受光素子60bにより受けられるようになっている。そして、第2収納繰出機構42によって紙幣が筐体31の外部に繰り出される際に紙幣収納カセット30内に紙幣が残留しているときには発光素子60aと受光素子60bとの間の光軸をこの残留紙幣が遮断することにより残留検知センサ60によって残留紙幣が検知されるようになる。
また、図7に示すように、紙幣収納カセット30の筐体31内において各平板部材50、52が筐体31の高さ方向における中央箇所に位置するときにこれらの平板部材50、52の間に挟まれている紙幣を検知する紙幣検知センサ64が設けられている。具体的には、紙幣検知センサ64は、発光素子64a、受光素子64bおよび光反射用プリズム64cを有しており、発光素子64aから発せられた光が光反射用プリズム64cで反射した後に受光素子64bにより受けられるようになっている。また、各平板部材50、52には、発光素子64aから発せられた光や光反射用プリズム64cにより反射した光を通すための貫通孔が設けられている。そして、各平板部材50、52が筐体31の高さ方向における中央箇所に位置するときにこれらの平板部材50、52の間に紙幣が挟まれているときには発光素子64aや受光素子64bと光反射用プリズム64cとの間の光軸をこの紙幣が遮断することにより紙幣検知センサ64によって平板部材50、52の間に挟まれた紙幣が検知されるようになる。
また、紙幣収納カセット30の筐体31の側面における上端部近傍および下端部近傍にはそれぞれコネクタ66、68が設けられており、これらのコネクタ66、68により紙幣収納カセット30は外部装置(具体的には、紙幣収納カセット30が装着される紙幣精算装置12や紙幣出納装置22)から電力を受けるようになっている。より詳細には、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22には、紙幣収納カセット30のコネクタ66、68のうち一方のコネクタが接続される本体コネクタが設けられており、紙幣収納カセット30が紙幣精算装置12や紙幣出納装置22に装着されてこれらの紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の本体コネクタと紙幣収納カセット30のコネクタ(コネクタ66、68のうち一方のコネクタ)が接続されたときに、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22から紙幣収納カセット30に電力が供給され、この供給された電力により各平板部材50、52を駆動する駆動モータや第1収納繰出機構32、第2収納繰出機構42等が駆動されるようになっている。ここで、2つのコネクタ66、68は紙幣の集積方向(すなわち、図7の上下方向)において反対側の箇所にそれぞれ設けられている。このため、本実施の形態による紙幣収納カセット30が上下反転した状態で紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置に装着された場合でも、一対のコネクタ66、68のうち反対側のコネクタが外部装置に接続されるようになるため、紙幣収納カセット30は外部装置から電力を受けることができるようになる。また、現金精算装置11の制御部190や現金出納装置21の制御部290は、どちらのコネクタ66、68が紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置に接続されたかを検知することにより、紙幣収納カセット30における第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42のうちどちらの収納繰出機構を動作させればよいかを判断することができるようになる。なお、本実施の形態では、紙幣収納カセット30に一対のコネクタ66、68が設置されるような態様に限定されることはない。変形例として、紙幣収納カセット30に設置されるコネクタの数が1つであり、紙幣収納カセット30が上下反転した状態で紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置に装着された場合でもこの紙幣収納カセット30に設けられたコネクタの位置に対応するよう紙幣精算装置12や紙幣出納装置22における本体コネクタの位置が設定されるようになっていてもよい。
また、図1に示すように、紙幣収納カセット30の筐体31の上面および下面にはそれぞれ取っ手31a、31bが設けられており、操作者が紙幣精算装置12と紙幣出納装置22との間で紙幣収納カセット30を持ち運ぶ際に当該操作者は上下一対の取っ手31a、31bのうち一方の取っ手31aを持つようになっている。なお、本実施の形態では、上述したように紙幣収納カセット30は図7に示すような状態から上下反転させて用いることができるようになっているため、筐体31の上面および下面にはそれぞれ取っ手31a、31bが設けられている場合には、上下反転させた際に操作者は反対側の取っ手を持つことができるようになる。
また、図7に示すように、紙幣収納カセット30の側面にはメモリ等の記憶部90が設けられており、当該記憶部90には紙幣収納カセット30に収納される紙幣に係る情報が記憶されるようになっている。具体的には、記憶部90は、紙幣収納カセット30に収納される紙幣の順番と、当該紙幣の記番号や金種等の紙幣精算装置12の識別部140や紙幣出納装置22の識別部240により取得された情報とを紐付けて記憶するようになっている。また、図4に示すように、紙幣精算装置12のカセット装着部160には、紙幣収納カセット30が当該カセット装着部160に装着されたときにこの紙幣収納カセット30の記憶部90に対して情報を書き込んだり当該記憶部90から情報を読み取ったりするためのリーダライタ162が設けられている。また、図6に示すように、紙幣出納装置22のカセット装着部260にも、紙幣収納カセット30が当該カセット装着部260に装着されたときにこの紙幣収納カセット30の記憶部90に対して情報を書き込んだり当該記憶部90から情報を読み取ったりするためのリーダライタ262が設けられている。
次に、このような紙幣収納カセット30を用いて紙幣精算装置12から紙幣出納装置22に紙幣を運搬する際の動作について図8乃至図11を用いて説明する。なお、以下に示すような動作は現金精算装置11の制御部190が紙幣精算装置12の各構成部材を制御したり現金出納装置21の制御部290が紙幣出納装置22の各構成部材を制御したりすることにより行われるようになっている。
紙幣精算装置12から紙幣出納装置22に紙幣を運搬するにあたり、まず紙幣収納カセット30を紙幣精算装置12のカセット装着部160に装着する。この際に、紙幣収納カセット30を図7に示す状態から上下反転させてカセット装着部160に装着するようにする。図8は、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納されるときの状態を示す側面図である。紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納される際に、図8に示すように、案内板として機能する平板部材52は第1収納繰出機構32の各循環ベルト34の上方に退避する。また、第1収納繰出機構32の各循環ベルト34は図8における反時計回りの方向に循環移動する。このことにより、紙幣精算装置12において各収納繰出部150から繰り出された紙幣が搬送部130により紙幣収納カセット30に送られると、投出入口38を介して筐体31の内部に送られた当該紙幣は第1収納繰出機構32の各循環ベルト34により図8における右方向に送られ、載置板として機能する平板部材50上に自由落下して積層状態で集積されるようになる。
また、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納されると、カセット装着部160に設けられたリーダライタ162により当該紙幣収納カセット30の記憶部90に情報が書き込まれるようになっている。より詳細には、リーダライタ162は、紙幣精算装置12の搬送部130から紙幣収納カセット30の筐体31の内部に送られて当該紙幣収納カセット30に収納された紙幣の順番と当該紙幣の記番号とを紐付けて記憶部90に書き込むようになる。
紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納された後、当該紙幣収納カセット30が紙幣精算装置12のカセット装着部160から取り外される際に、平板部材50、52は、紙幣を間に挟んだ状態でそれぞれ下方に移動し、これらの平板部材50、52は筐体31の高さ方向における中央箇所に位置するようになる(図9参照)。このことにより、紙幣精算装置12と紙幣出納装置22との間で紙幣収納カセット30の持ち運びが行われる際に、当該紙幣収納カセット30に収納されている紙幣が各投出入口38、48から抜き取られることを防止することができるようになり、紙幣収納カセット30の防盗性を向上させることができる。
次に、紙幣が筐体31内に収納されている紙幣収納カセット30を紙幣出納装置22のカセット装着部260に装着するにあたり、前もって紙幣収納カセット30を図8や図9に示す状態から上下反転させ、投出入口48が上方に位置するような状態で紙幣収納カセット30をカセット装着部260に装着させる(図10および図11参照)。そして、このような状態で各平板部材50、52をそれぞれ図10や図11における上方向に移動させ、平板部材50を第2収納繰出機構42の各キッカローラ44の上方に退避させる。そして、キッカローラ44、フィードローラ45および逆転ローラ46を図11における反時計回りの方向にそれぞれ回転させることにより、平板部材52上に集積された複数の紙幣のうち最上層に位置する紙幣をキッカローラ44によって図11における右方向に1枚ずつ蹴り出し、この蹴り出された紙幣をフィードローラ45によって投出入口48から右方向に1枚ずつ繰り出すようにする。このようにして紙幣収納カセット30から第2収納繰出機構42により筐体31の外部に繰り出された紙幣は紙幣出納装置22の搬送部230により各収納繰出部250に送られ、これらの収納繰出部250に金種毎に収納されるようになる。
また、紙幣収納カセット30に収納されている紙幣が紙幣出納装置22に送られると、カセット装着部260に設けられたリーダライタ262により当該紙幣収納カセット30の記憶部90に記憶されている情報が読み取られるようになっている。より詳細には、リーダライタ262は、記憶部90に記憶されている、紙幣収納カセット30に収納されていた紙幣の順番と、この紙幣の順番に紐付けられた、当該紙幣の記番号や金種等の紙幣精算装置12の識別部140により取得された情報を読み取るようになる。ここで、本実施の形態では、紙幣出納装置22の制御部290は、紙幣出納装置22のカセット装着部260に装着された紙幣収納カセット30における使用される収納繰出機構の種類に基づいて、紙幣収納カセット30から紙幣出納装置22の本体部分に送られた紙幣の順番を判定するようになる。ここで、本実施の形態では、紙幣収納カセット30が紙幣出納装置22に装着されたときに図11等に示すように第2収納繰出機構42が使用されるようになり、紙幣収納カセット30に紙幣が収納される際に使用される第1収納繰出機構32とは異なるため、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納される順番と、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30から紙幣が繰り出される順番とを同じにする必要がある。すなわち、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に最初に収納された紙幣は、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30から最初に繰り出され、また、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に最後に収納された紙幣は、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30から最後に繰り出されるようになるため、紙幣出納装置22の制御部290は、リーダライタ262により紙幣収納カセット30の記憶部90に記憶されている情報を読み取る際に、紙幣の記番号に紐付けられている当該紙幣の順番を同じとする必要がある。なお、紙幣精算装置12のカセット装着部160に設けられたリーダライタ162も、上記のリーダライタ262と同様に、紙幣精算装置12のカセット装着部160に装着された紙幣収納カセット30における使用される収納繰出機構の種類に基づいて、紙幣収納カセット30から紙幣精算装置12の本体部分に送られた紙幣の順番を判定するようになっている。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣収納カセット30およびこのような紙幣収納カセット30が用いられる現金管理システム1によれば、紙幣収納カセット30には複数の収納繰出機構32、42が設けられており、各々の収納繰出機構32、42による紙幣の送り方向が互いに異なるようになっている。このことにより、紙幣がその長手方向に沿って搬送される紙幣精算装置12と、紙幣がその短手方向に沿って搬送される紙幣出納装置22との間で、紙幣収納カセット30によって紙幣が操作者の手に触れることなく当該紙幣の受け渡しを行うことができるようになる。すなわち、紙幣精算装置12に紙幣収納カセット30が装着される際には図8に示すように第1収納繰出機構32を用い、紙幣出納装置22に紙幣収納カセット30が装着される際には図10および図11に示すように第2収納繰出機構42を用いることにより、紙幣収納カセット30に対する紙幣の出し入れ動作において紙幣をその短手方向および長手方向の両方の方向に送ることができるようになる。このように、本実施の形態による紙幣収納カセット30を用いれば、紙幣が搬送される際に当該紙幣の向きが異なるような2つの紙幣処理装置(具体的には、紙幣精算装置12および紙幣出納装置22)の間で紙幣の受け渡しを行うことができるため、操作者にとっての利便性を向上させるとともに防盗性を向上させることができる。また、このような紙幣収納カセット30が用いられる現金管理システム1によれば、チェックアウトカウンター10に設置される現金精算装置11の紙幣精算装置12についてはその筐体の幅を小さくして省スペース化を図ることができるとともにこの紙幣精算装置12に設置される識別部140を安価なものとすることができるようになり、また、バックオフィス20に設置される現金出納装置21の紙幣出納装置22については紙幣の収納量を増やすことができるようになる。また、紙幣出納装置22において、搬送部230により紙幣をその短手方向に沿って搬送する場合には、紙幣をその長手方向に沿って搬送する場合と比較して、紙幣の処理速度を向上させることができ、よって紙幣出納装置22における作業効率を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、当該紙幣収納カセット30の内部には紙幣が積層状態で収納されるようになっており、第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42の各々は、紙幣の集積方向(すなわち、図7における上下方向)において反対側の箇所に設けられている。また、本実施の形態では、第1収納繰出機構32が使用される場合と第2収納繰出機構42が使用される場合とで紙幣の集積方向(すなわち、図7における上下方向)が反転するようになっている。すなわち、紙幣精算装置12に紙幣収納カセット30と装着させる場合と比較して、紙幣出納装置22に紙幣収納カセット30を装着させる場合に当該紙幣収納カセット30を上下反転した状態で装着させることができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、第1収納繰出機構32と第2収納繰出機構42との間には、紙幣が載置される載置部(具体的には、平板部材50、52)が設けられており、第1収納繰出機構32とこの載置部との間に第1収納繰出空間が形成されるとともに、第2収納繰出機構42とこの載置部との間に第2収納繰出空間が形成されるようになっている。具体的には、載置部は、第1載置部分としての平板部材50および第2載置部分としての平板部材52を有しており、第1収納繰出機構32と載置部の第1載置部分としての平板部材50との間で紙幣の収納および繰り出しが可能となっているとともに、第2収納繰出機構42と載置部の第2載置部分としての平板部材52との間でも紙幣の収納および繰り出しが可能となっている。
また、第1載置部分としての平板部材50および第2載置部分としての平板部材52のうち一方の平板部材は紙幣が積層状態で載置される載置板として機能するとともに他方の平板部材は紙幣収納カセット30の外部から内部へ紙幣が送られる際に当該紙幣を案内する案内板として機能するようになっており、載置板および案内板との間に紙幣の収納空間が形成されており、紙幣収納カセット30に収納される紙幣の集積方向が反転させられたときに、載置板および案内板の機能が互いに入れ替わるようになっている。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42のうち一方の収納繰出機構により紙幣収納カセット30の内部に収納された紙幣を他方の収納繰出機構により紙幣収納カセット30の外部に繰り出すことができるようになっている。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、当該紙幣収納カセット30を把持するための把持部として2つの取っ手31a、31bが収納部における紙幣の集積方向(すなわち、図7における上下方向)において反対側の箇所にそれぞれ設けられている(図1参照)。この場合には、紙幣収納カセット30を上下反転させた場合に操作者は反対側の取っ手を持つことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置から電力を受けるための2つのコネクタ66、68が収納部における紙幣の集積方向(すなわち、図7における上下方向)において反対側の箇所にそれぞれ設けられている。この場合には、本実施の形態による紙幣収納カセット30が上下反転した状態で紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置に装着された場合でも、一対のコネクタ66、68のうち反対側のコネクタが外部装置に接続されるようになるため、紙幣収納カセット30は外部装置から電力を受けることができるようになる。また、現金精算装置11の制御部190や現金出納装置21の制御部290は、どちらのコネクタ66、68が紙幣精算装置12や紙幣出納装置22等の外部装置に接続されたかを検知することにより、紙幣収納カセット30における第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42のうちどちらの収納繰出機構を動作させればよいかを判断することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、第1収納繰出機構32および第2収納繰出機構42において、収納部に収納された紙幣を1枚ずつ当該収納部の外部に繰り出すための繰出部材の構成が互いに異なっている。具体的には、紙幣をその長手方向に沿って送る第1収納繰出機構32には繰出部材として循環ベルト34が設けられており、また、紙幣をその短手方向に沿って送る第2収納繰出機構42には繰出部材としてフィードローラ45が設けられている。この場合には、紙幣をその長手方向に沿って送る際に、ローラではなくベルトが用いられるため、紙幣を確実に筐体31の内部から外部へ繰り出すことができるようになる。なお、紙幣をその長手方向に沿って送る際に、複数並べて設けられたローラを用いた場合でも、ベルトを用いた場合と同様に紙幣を確実に筐体31の内部から外部へ繰り出すことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、上述したように、収納部に収納される紙幣の順番と当該紙幣の記番号とを紐付けて記憶する記憶部90が設けられている。このことにより、紙幣精算装置12と紙幣出納装置22との間で紙幣収納カセット30により紙幣の受け渡しを行う際に、紙幣精算装置12から紙幣収納カセット30に収納された紙幣の順番や記番号に係る情報を、紙幣出納装置22の制御部290は紙幣収納カセット30の記憶部90から取得することができるようになる。
また、本実施の形態では、上述したように、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の制御部190、290は、これらの紙幣精算装置12や紙幣出納装置22に装着された紙幣収納カセット30における使用される収納繰出機構の種類に基づいて、紙幣収納カセット30から紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の本体部分に送られた紙幣の順番を判定するようになっている。このことにより、紙幣収納カセット30が紙幣出納装置22に装着されたときに第2収納繰出機構42が使用されるようになり、紙幣収納カセット30に紙幣が収納される際に使用される第1収納繰出機構32とは異なる場合でも、紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30に紙幣が収納される順番と、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30から紙幣が繰り出される順番とを同じにすることによって、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の制御部190、290は、紙幣収納カセット30から紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の本体部分に送られた紙幣の順番を誤謬無く管理することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22では、カセット装着部260に装着された紙幣収納カセット30を用いることにより紙幣の精査処理を行うことができるようになっている。紙幣出納装置22において行われる紙幣の精査処理の詳細について以下に説明する。
紙幣出納装置22において紙幣の精査処理を行うにあたり、最初に紙幣収納カセット30をカセット装着部260に装着する。そして、複数の収納繰出部250のうちある収納繰出部250から紙幣が1枚ずつ繰り出され、繰り出された紙幣は搬送部230により紙幣収納カセット30に送られ、当該紙幣収納カセット30に収納される。この際に、収納繰出部250から搬送部230に繰り出された紙幣は、紙幣出納装置22の上部ユニット202および下部ユニット204を連結する第1連結通路232を通って識別部240に送られ、この識別部240により識別が行われる。そして、識別部240により識別が行われた紙幣は紙幣出納装置22の上部ユニット202および下部ユニット204を連結する第2連結通路234を通って紙幣収納カセット30に送られ、この紙幣収納カセット30に収納される。このように、紙幣出納装置22の上部ユニット202および下部ユニット204を連結する連結通路として第1連結通路232および第2連結通路234からなる2つの連結通路を設けることにより、収納繰出部250から搬送部230に紙幣を次々と繰り出してこの繰り出された紙幣を搬送部230によって識別部240を経由させた後に次々に紙幣収納カセット30に送ることができるようになる。
収納繰出部250から紙幣が全て繰り出されて紙幣収納カセット30に収納されると、紙幣収納カセット30から紙幣が1枚ずつ繰り出され、繰り出された紙幣は識別部240により識別された後に搬送部230により元の収納繰出部250に戻される。この際に、紙幣収納カセット30から搬送部230に繰り出された紙幣は第2連結通路234を通って識別部240に送られ、識別部240により識別が行われる。そして、識別部240により識別が行われた紙幣は第1連結通路232を通って元の収納繰出部250に送られ、この収納繰出部250に収納される。ここで、収納繰出部250から紙幣収納カセット30に紙幣が送られる際の識別部240による識別結果と、紙幣収納カセット30から収納繰出部250に紙幣が戻される際の識別部240による識別結果とが一致する場合には、この収納繰出部250における紙幣の精査処理が正常終了する。一方、両者の識別結果が一致しない場合には、両者の識別結果が不一致であるという情報が制御部290から出力され、操作表示部295にこの情報が表示されたり、インターフェース297によりこの情報が上位端末等の外部装置に送信されたりする。このような処理が全ての収納繰出部250において各々の収納繰出部250毎に(すなわち、金種毎に)行われる。このようにして、各収納繰出部250に収納されている紙幣の在高を確認することができるようになる。このような紙幣の精査処理は、紙幣出納装置22の制御部290が各収納繰出部250、カセット装着部260に装着された紙幣収納カセット30、搬送部230等を制御することによって行われるようになっている。なお、カセット装着部260に装着された紙幣収納カセット30を用いることにより紙幣出納装置22において紙幣の精査処理を行うにあたり、収納繰出部250は紙幣を1枚ずつ一対のテープ間に挟み込んだ状態で当該テープを紙幣とともに巻き取るテープリール式のものではなく、紙幣を積み重ねて収納するスタッカ式のものであってもよい。
なお、本実施の形態による紙幣収納カセットの構成として、図7乃至図11に示すような構成の紙幣収納カセット30を用いる代わりに、図12乃至図14に示すような構成の紙幣収納カセット30aが用いられるようになっていてもよい。図12乃至図14に示す紙幣収納カセット30aでは、紙幣の精査処理が行われる際に搬送部230から紙幣収納カセット30aに送られて当該紙幣収納カセット30aに収納される紙幣の位置を規制するための規制部材70およびこの規制部材70を移動させる駆動部材72が設けられている。ここで、本実施の形態では、紙幣出納装置22の制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材70の位置を変えるよう駆動部材72を制御するようになっている。より詳細には、紙幣出納装置22の記憶部296には、紙幣の各々の金種に対応する規制部材70の位置に係る情報を記憶するようになっており、制御部290は、記憶部296に記憶されている、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に規制部材70を移動させるよう駆動部材72を制御するようになっている。このような紙幣収納カセット30aの技術的特徴について以下に詳述する。
図12乃至図14に示すように、規制部材70は、紙幣収納カセット30aにおける紙幣の収納空間を形成する側板から構成されており、紙幣収納カセット30a内の紙幣の収納空間はこの側板としての規制部材70により区画されるようになっている。図12に示すように、規制部材70は紙幣収納カセット30aにおける紙幣の投出入口48に向かう方向および当該投出入口48から遠ざかる方向に移動自在となっている。駆動部材72は例えば電動アクチュエータ等から構成されており、当該駆動部材72は規制部材70を図12における矢印方向に移動させることができるようになっている。なお、駆動部材72は電動アクチュエータに限定されることはなく、パンタグラフ機構やラックピニオン機構等の他の駆動機構が用いられてもよい。ここで、本実施の形態では、駆動部材72の動力は紙幣出納装置22の本体部分側から供給されるようになっている。より詳細には、紙幣収納カセット30aの筐体31の側面における上端部近傍および下端部近傍にはそれぞれ図7に示す紙幣収納カセット30のコネクタ66、68と同様のコネクタが設けられており、紙幣収納カセット30aが紙幣出納装置22のカセット装着部260に装着されてこの紙幣出納装置22の本体コネクタと紙幣収納カセット30aのコネクタが接続されたときに、紙幣出納装置22から紙幣収納カセット30aに電力が供給され、この供給された電力により駆動部材72が駆動されるようになっている。
紙幣出納装置22の記憶部296には、規制部材70の位置として例えば2つまたは3つの位置が記憶されており、各々の位置には1または複数の紙幣の金種が紐付けられている。具体的には、図13には規制部材70の第1位置が示されており、図14には規制部材70の第2位置が示されている。記憶部296に記憶される規制部材70の位置が2つである場合には、図13に示すような第1位置および図14に示すような第2位置が用いられる。また、記憶部296に記憶される規制部材70の位置が3つである場合には、図13に示すような第1位置、図14に示すような第2位置、ならびに第1位置と第2位置との間に位置する第3位置が用いられる。また、紙幣の各金種がこれらの第1位置、第2位置、第3位置等のうちいずれかの位置に紐付けられる。具体的には、サイズが比較的大きな紙幣の金種については図13に示すような第1位置が紐付けられ、サイズが比較的小さな紙幣の金種については図14に示すような第2位置が紐付けられる。そして、規制部材70は駆動部材72によりこれらの第1位置、第2位置、第3位置等の各位置に移動させられる。具体的には、第1位置、第2位置、第3位置のうち、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に規制部材70が移動するよう、駆動部材72は制御部290により制御される。
また、図12乃至図14に示すように、上記の第1位置や第2位置等に位置する規制部材70を検知する複数の検知センサ71a、71bが紙幣収納カセット30aの内部に設けられている。ここで、第1検知センサ71aは、規制部材70が図13に示すような第1位置に位置するときに当該規制部材70を検知するようになっており、第2検知センサ71bは、規制部材70が図14に示すような第2位置に位置するときに当該規制部材70を検知するようになっている。また、第1位置と第2位置との間に位置する第3位置に規制部材70が移動する場合には、この第3位置に位置する規制部材70を検知する第3検知センサ(図示せず)が設置される。そして、本実施の形態では、各検知センサ71a、71bには、紙幣の1または複数の金種が関連付けられるようになっている。このことにより、制御部290は、複数の検知センサ71a、71bのうち精査処理が行われる紙幣の金種に対応する検知センサにより検知される位置に規制部材70を移動させるよう駆動部材72を制御するようになる。
次に、紙幣収納カセット30aがカセット装着部260に装着された場合において紙幣の精査処理が行われるときの動作について以下に説明する。複数の収納繰出部250のうちサイズが比較的大きな紙幣の金種に対応する収納繰出部250について精査処理が行われるときには、当該収納繰出部250から紙幣が繰り出される前に規制部材70は駆動部材72によって例えば図13に示すような第1位置に移動させられる。その後、収納繰出部250から繰り出された紙幣が搬送部230により紙幣収納カセット30aに送られ、当該紙幣収納カセット30aに収納されるが、この際に、規制部材70が投出入口48から比較的遠い位置に移動していることにより、サイズが大きな紙幣も紙幣収納カセット30aに収納することができるようになる。このようなサイズが大きな紙幣を図13において参照符号P1で示す。一方、複数の収納繰出部250のうちサイズが比較的小さな紙幣の金種に対応する収納繰出部250について精査処理が行われるときには、当該収納繰出部250から紙幣が繰り出される前に規制部材70は駆動部材72によって例えば図14に示すような第2位置に移動させられる。その後、収納繰出部250から繰り出された紙幣が搬送部230により紙幣収納カセット30aに送られ、当該紙幣収納カセット30aに収納されるが、この際に、規制部材70が投出入口48から比較的近い位置に移動していることにより、サイズが小さな紙幣が紙幣収納カセット30a内で集積されるときに当該紙幣の集積位置が図14における左右方向にずれてしまうことを防止することができる。このようなサイズが小さな紙幣を図14において参照符号P2で示す。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣収納カセット30aおよびこのような紙幣収納カセット30aが用いられる紙幣出納装置22によれば、紙幣収納カセット30aには、搬送部230から紙幣収納カセット30aに送られて当該紙幣収納カセット30aに収納される紙幣の位置を規制するための規制部材70およびこの規制部材70を移動させる駆動部材72が設けられており、制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材70の位置を変えるよう駆動部材72を制御するようになっている。このように、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材70の位置を変えることにより、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも当該紙幣が紙幣収納カセット30a内で集積されるときに紙幣の集積位置が図14における左右方向にずれてしまうことを防止することができる。このことにより、紙幣収納カセット30aに収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22においては、上述したように、記憶部296には、紙幣の各々の金種に対応する規制部材70の位置に係る情報が記憶されるようになっており、制御部290は、記憶部296に記憶されている、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に規制部材70を移動させるよう駆動部材72を制御するようになっている。また、規制部材70の位置を検知する検知部として複数の検知センサ71a、71bが設けられており、各検知センサ71a、71bには紙幣の1または複数の金種が関連付けられている。そして、制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する検知センサ71a、71bにより検知される位置に規制部材70を移動させるよう駆動部材72を制御するようになっている。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22においては、上述したように、紙幣収納カセット30aに設けられた規制部材70は、紙幣収納カセット30aにおける紙幣の収納空間を形成する側板を含むようになっている。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22においては、上述したように、紙幣収納カセット30aは紙幣出納装置22の本体部分に着脱可能となっており、この紙幣収納カセット30aに設けられた駆動部材72の動力は紙幣出納装置22の本体部分側から供給されるようになっている。
なお、本実施の形態による紙幣収納カセットや紙幣出納装置、現金管理システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、紙幣精算装置12において、紙幣収納カセット30をカセット装着部160に装着させる代わりに、あるいは紙幣収納カセット30をカセット装着部160に装着させることに加えて、紙幣収納カセット30を入金部110に装着することができるようになっていてもよい。この場合には、入金部110に装着された紙幣収納カセット30から紙幣を搬送部130に繰り出すとともに、入金部110に装着された紙幣収納カセット30に対して搬送部130から紙幣を送ることができるようになる。また、この場合には、紙幣収納カセット30が入金部110に装着されたときにこの紙幣収納カセット30の記憶部90に対して情報を書き込んだり当該記憶部90から情報を読み取ったりするためのリーダライタ(図示せず)が入金部110に設けられていてもよい。この場合には、紙幣収納カセット30が入金部110に装着されたときに、記憶部90に記憶されている情報を入金部110に設けられたリーダライタにより読み取ることができるようになる。また、入金部110に装着された紙幣収納カセット30から紙幣が筐体100の内部に繰り出されて各収納繰出部150に収納される際に、入金部110に設けられたリーダライタによって記憶部90から取得された情報に基づいて紙幣収納カセット30から繰り出された紙幣が各収納繰出部150に収納されるようになっていてもよい。また、入金部110に装着された紙幣収納カセット30から筐体100の内部に繰り出された紙幣が識別部140により識別されたときに、正常な紙幣ではないと識別された紙幣や搬送異常であると識別された紙幣はリジェクト紙幣として図示しない回収部に収納されるようになる。
また、紙幣の精査処理が行われるような紙幣出納装置22において、図12乃至図14に示すような構成の紙幣収納カセット30aの代わりに、図15に示すような構成の紙幣収納カセット30bが用いられるようになっていてもよい。図15に示す紙幣収納カセット30bでは、紙幣収納カセット30aにおける紙幣の収納空間を形成する側板としての規制部材70の代わりに、紙幣出納装置22の搬送部230から紙幣収納カセット30bに送られた紙幣が衝突するストッパからなる規制部材74が用いられるようになっており、このストッパからなる規制部材74に衝突した紙幣が紙幣収納カセット30bにおける紙幣の収納空間に収納されるようになっている。このような紙幣収納カセット30bの構成の詳細について図15を用いて説明する。
図15に示すように、紙幣出納装置22の搬送部230から紙幣収納カセット30bに送られた紙幣が衝突するストッパからなる規制部材74は、紙幣収納カセット30bにおける紙幣の投出入口48に向かう方向および当該投出入口48から遠ざかる方向に移動自在となっている。また、図15に示すように、紙幣収納カセット30bには規制部材74を移動させる駆動部材76が設けられている。駆動部材76は例えば電動アクチュエータ等から構成されており、当該駆動部材76は規制部材74を図15における矢印方向に移動させることができるようになっている。ここで、図15に示す紙幣収納カセット30bでは、図12乃至図14に示す紙幣収納カセット30aと同様に、駆動部材76の動力は紙幣出納装置22の本体部分側から供給されるようになっている。より詳細には、紙幣収納カセット30bの筐体31の側面における上端部近傍および下端部近傍にはそれぞれ図7に示す紙幣収納カセット30のコネクタ66、68と同様のコネクタが設けられており、紙幣収納カセット30bが紙幣出納装置22のカセット装着部260に装着されてこの紙幣出納装置22の本体コネクタと紙幣収納カセット30bのコネクタが接続されたときに、紙幣出納装置22から紙幣収納カセット30bに電力が供給され、この供給された電力により駆動部材76が駆動されるようになっている。
紙幣出納装置22の記憶部296には、規制部材74の位置として例えば2つまたは3つの位置が記憶されており、各々の位置には1または複数の紙幣の金種が紐付けられている。具体的には、サイズが比較的大きな紙幣の金種については規制部材74の位置として紙幣の投出入口48から比較的遠い位置が紐付けられ、サイズが比較的小さな紙幣の金種については規制部材74の位置として紙幣の投出入口48から比較的近い位置が紐付けられる。そして、規制部材74は駆動部材76によりこれらの複数の位置のうちいずれかの位置に移動させられる。具体的には、記憶部296に記憶される複数の位置のうち、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に規制部材74が移動するよう、駆動部材76は制御部290により制御される。
また、上記の複数の位置の各々に位置する規制部材74を検知する複数の検知センサ(図示すせず)が紙幣収納カセット30bの内部に設けられている。そして、各検知センサには、紙幣の1または複数の金種が関連付けられるようになっている。このことにより、制御部290は、複数の検知センサのうち精査処理が行われる紙幣の金種に対応する検知センサにより検知される位置に規制部材74を移動させるよう駆動部材76を制御するようになる。
次に、紙幣収納カセット30bがカセット装着部260に装着された場合において紙幣の精査処理が行われるときの動作について以下に説明する。複数の収納繰出部250のうちサイズが比較的大きな紙幣の金種に対応する収納繰出部250について精査処理が行われるときには、当該収納繰出部250から紙幣が繰り出される前にストッパとしての規制部材74は駆動部材76によって投出入口48から比較的遠い位置に移動させられる。その後、収納繰出部250から繰り出された紙幣が搬送部230により紙幣収納カセット30bに送られ、当該紙幣収納カセット30bに収納されるが、この際に、規制部材74が投出入口48から比較的遠い位置に移動していることにより、サイズが大きな紙幣も紙幣収納カセット30bに収納することができるようになる。一方、複数の収納繰出部250のうちサイズが比較的小さな紙幣の金種に対応する収納繰出部250について精査処理が行われるときには、当該収納繰出部250から紙幣が繰り出される前にストッパとしての規制部材74は駆動部材76によって投出入口48から比較的近い位置に移動させられる。その後、収納繰出部250から繰り出された紙幣が搬送部230により紙幣収納カセット30bに送られ、当該紙幣収納カセット30bに収納されるが、この際に、規制部材74が投出入口48から比較的近い位置に移動していることにより、サイズが小さな紙幣が紙幣収納カセット30b内で集積されるときに当該紙幣の集積位置が図15における左右方向にずれてしまうことを防止することができる。
このように、図15に示すような紙幣収納カセット30bが用いられる紙幣出納装置22によれば、紙幣収納カセット30bには、搬送部230から紙幣収納カセット30bに送られて当該紙幣収納カセット30bに収納される紙幣の位置を規制するためのストッパからなる規制部材74およびこの規制部材74を移動させる駆動部材76が設けられており、制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて規制部材74の位置を変えるよう駆動部材76を制御するようになっている。このように、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいてストッパからなる規制部材74の位置を変えることにより、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも当該紙幣が紙幣収納カセット30b内で集積されるときに紙幣の集積位置が図15における左右方向にずれてしまうことを防止することができる。このことにより、紙幣収納カセット30bに収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
また、本発明に係る紙幣収納カセットとして、一対の平板部材のうち案内板として用いられる平板部材が、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22の本体部分から送られた紙幣を整列させる集積レバーとして機能するような紙幣収納カセットが用いられてもよい。このような紙幣収納カセットの構成について図16を用いて説明する。
図16に示すような紙幣収納カセット30cでは、一対の平板部材のうち案内板として用いられる平板部材(図16において参照符号50pで表示)は、投出入口48から筐体31の内部へ紙幣を送る方向(すなわち、図16における左右方向)に対して斜め下方に傾斜することができるようになっている。このことにより、紙幣収納カセット30cにおいて、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣の先端部分が、当該紙幣の送り方向に対して傾斜している平板部材50pの下面に接触することにより当該平板部材50pの下面に沿って案内され、平板部材52に既に集積されている紙幣の上に整列状態で集積されるようになる。このように、一対の平板部材のうち案内板として機能する平板部材50pが、投出入口48から筐体31の内部へ紙幣を送る方向に対して斜め下方に傾斜することにより、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣を平板部材50pによってスムーズに案内して平板部材52上に集積させることができるようになる。なお、図16に示す紙幣収納カセット30cが上下反転して用いられる場合には、平板部材50pは図16における左右方向に延びる状態に維持されることにより、紙幣が集積される載置板として用いられるようになる。
また、一対の平板部材のうち案内板として用いられる平板部材が集積レバーとして機能するような紙幣収納カセットとして、図17乃至図19に示すような構成のものが用いられてもよい。図17乃至図19に示す紙幣収納カセット30dでは、一対の平板部材のうち案内板として機能する平板部材51は2つの部材51a、51bに分割されており、各部材51a、51bは互いに独立して、図17における左右方向に対して斜め下方に傾斜することができるようになっている。このような紙幣収納カセット30dに紙幣を収納させるときの動作について図18および図19を用いて説明する。
図17に示す紙幣収納カセット30dにおいて投出入口48から筐体31の内部へ紙幣が送られると、まず、2つの部材51a、51bのうち投出入口48から遠い側の部材51aが図17における左右方向に対して斜め下方に傾斜する(図18参照)。このことにより、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣の先端部分が、当該紙幣の送り方向に対して傾斜している部材51aの下面に接触することにより当該部材51aの下面に沿って案内される。その後、2つの部材51a、51bのうち投出入口48に近い側の部材51bが図17における左右方向に対して斜め下方に傾斜する(図19参照)。このことにより、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣の表面が部材51bにより下方に押されて当該紙幣は平板部材52に既に集積されている紙幣の上に整列状態で集積されるようになる。このように、一対の平板部材のうち案内板として機能する平板部材51の各部材51a、51bが、投出入口48から筐体31の内部へ紙幣を送る方向に対してそれぞれ斜め下方に傾斜することにより、投出入口48から筐体31の内部へ送られた紙幣を平板部材51によってスムーズに案内して平板部材52上に集積させることができるようになる。なお、図17等に示す紙幣収納カセット30dが上下反転して用いられる場合には、平板部材51の各部材51a、51bはそれぞれ図17における左右方向に延びる状態に維持されることにより、紙幣が集積される載置板として用いられるようになる。
また、更に別の構成の紙幣収納カセットとして、図20に示すような、4つの平板部材80、82、84、86が筐体31内に設けられた紙幣収納カセット30eが用いられてもよい。図20に示すような紙幣収納カセット30eにおいて、各平板部材80、82、84、86は互いに独立して図20における上下方向に移動可能となっており、投出入口38により筐体31の内部に投入された紙幣は一対の平板部材84、86の間に挟まれた状態で筐体31内に収納されるとともに投出入口48により筐体31の内部に投入された紙幣は一対の平板部材80、82の間に挟まれた状態で筐体31内に収納されるようになっている。このような紙幣収納カセット30eによれば、紙幣精算装置12および紙幣出納装置22の各装置から紙幣の回収処理を行う際に、1つの紙幣収納カセット30eにより紙幣精算装置12および紙幣出納装置22の両方から紙幣を回収することができる。具体的には、紙幣精算装置12から紙幣を回収する場合には、紙幣収納カセット30eを図20に示す状態から上下反転させて紙幣精算装置12のカセット装着部160に装着する。そして、紙幣精算装置12において各収納繰出部150から繰り出された紙幣が搬送部130により紙幣収納カセット30eに送られると、投出入口38を介して筐体31の内部に送られた当該紙幣は第1収納繰出機構32の各循環ベルト34により一対の平板部材84、86の間に送られてこれらの一対の平板部材84、86の間に収納されるようになる。また、紙幣出納装置22から紙幣を回収する場合には、紙幣収納カセット30eを図20に示す状態で紙幣出納装置22のカセット装着部260に装着する。そして、紙幣出納装置22において各収納繰出部250から繰り出された紙幣が搬送部230により紙幣収納カセット30eに送られると、投出入口48を介して筐体31の内部に送られた当該紙幣は第2収納繰出機構42のフィードローラ45により一対の平板部材80、82の間に送られてこれらの一対の平板部材80、82の間に収納されるようになる。
紙幣精算装置12において紙幣収納カセット30eに紙幣が収納された後、当該紙幣収納カセット30eが紙幣精算装置12のカセット装着部160から取り外される際に、平板部材84、86は、紙幣を間に挟んだ状態でそれぞれ投出入口38から離間する方向に移動する。また、紙幣出納装置22において紙幣収納カセット30eに紙幣が収納された後、当該紙幣収納カセット30eが紙幣出納装置22のカセット装着部260から取り外される際に、平板部材80、82は、紙幣を間に挟んだ状態でそれぞれ投出入口48から離間する方向に移動する。ここで、投出入口38、48から離間する方向に移動した平板部材82、84が互いに重なるようになっていてもよい。このことにより、紙幣精算装置12や紙幣出納装置22から取り出された紙幣収納カセット30eの持ち運びが行われる際に、当該紙幣収納カセット30eに収納されている紙幣が各投出入口38、48から抜き取られることを防止することができるようになり、紙幣収納カセット30eの防盗性を向上させることができる。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22において精査処理が行われる際に、各収納繰出部250から紙幣収納カセット30a等に紙幣が送られた後、この紙幣収納カセット30a等から各収納繰出部250に紙幣が戻される代わりに、ある収納繰出部250から別の収納繰出部250に紙幣が送られた後、この収納繰出部250から元の収納繰出部250に紙幣が戻されるようになっていてもよい。この場合、精査処理が行われる際に紙幣が一時的に保留される収納繰出部250において、搬送部230から当該収納繰出部250に送られてこの収納繰出部250に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材およびこの規制部材を移動させる駆動部材がそれぞれ設けられていてもよい。この場合には、制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて、収納繰出部250に設けられた規制部材の位置を変えるよう駆動部材を制御するようになる。より詳細には、図12乃至図14に示す紙幣収納カセット30aにおける規制部材70および駆動部材72と同様の構成の規制部材および駆動部材が収納繰出部250に設けられていてもよい。あるいは、図15に示す紙幣収納カセット30bにおける規制部材74および駆動部材76と同様の構成の規制部材および駆動部材が収納繰出部250に設けられていてもよい。このように、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて、精査処理が行われる際に紙幣が一時的に保留されるような収納繰出部250に設けられる規制部材の位置を変える場合には、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも当該紙幣が収納繰出部250内で集積されるときに紙幣の集積位置がずれてしまうことを防止することができる。このことにより、収納繰出部250に収納される紙幣が所定の向きに対して傾斜してしまうことを防止することができ、よって紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22において、精査処理専用の収納繰出部が設けられており、精査処理が行われる際に、各収納繰出部250から精査処理専用の収納繰出部に紙幣が送られた後、この精査処理専用の収納繰出部から各収納繰出部250に紙幣が戻されるようになっていてもよい。この場合にも、精査処理が行われる際に紙幣が一時的に保留される精査処理専用の収納繰出部において、搬送部230から当該収納繰出部に送られてこの収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材およびこの規制部材を移動させる駆動部材がそれぞれ設けられていてもよい。この場合には、制御部290は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて、精査処理専用の収納繰出部に設けられた規制部材の位置を変えるよう駆動部材を制御するようになる。
また、本実施の形態の紙幣出納装置22において精査処理が行われる際に、複数の収納繰出部250のうちある一つの収納繰出部250や精査処理専用の収納繰出部に紙幣が一時的に保留される場合には、当該収納繰出部において、搬送部230から送られた紙幣の側縁部を叩くことにより当該紙幣を幅方向における中央位置に揃えるような幅位置揃え機構を設けるようにしてもよい。この場合には、サイズが小さい金種の紙幣に対して精査処理が行われる場合でも当該紙幣が収納繰出部250内で集積されるときに紙幣の集積位置が幅方向にずれてしまうことを防止することができる。
1 現金管理システム
10 チェックアウトカウンター
11 現金精算装置
12 紙幣精算装置
13 硬貨精算装置
20 バックオフィス
21 現金出納装置
22 紙幣出納装置
25 現金管理装置
28 POS管理装置
30、30a、30b、30c、30d、30e 紙幣収納カセット
31 筐体
31a、31b 取っ手
32 第1収納繰出機構
34 循環ベルト
36 逆転ローラ
38 投出入口
42 第2収納繰出機構
44 キッカローラ
45 フィードローラ
46 逆転ローラ
48 投出入口
50 平板部材
50a 開口
50p 平板部材
51 平板部材
51a、51b 部材
52 平板部材
52a 開口
60 残留検知センサ
60a 発光素子
60b 受光素子
62 残留検知センサ
62a 発光素子
62b 受光素子
64 紙幣検知センサ
64a 発光素子
64b 受光素子
64c 光反射用プリズム
66、68 コネクタ
70 規制部材
71a 第1検知センサ
71b 第2検知センサ
72 駆動部材
74 規制部材
76 駆動部材
80、82、84、86 平板部材
90 記憶部
100 筐体
101 前カバー
110 入金部
111 入金部カバー
120 出金部
130 搬送部
140 識別部
150 収納繰出部
160 カセット装着部
162 リーダライタ
170 筐体
171 前カバー
172 入金部
174 出金部
190 制御部
195 操作表示部
196 記憶部
197 インターフェース
200 筐体
202 上部ユニット
204 下部ユニット
210 入金部
220 出金部
230 搬送部
232 第1連結通路
234 第1連結通路
240 識別部
245 一時保留部
250 収納繰出部
260 カセット装着部
262 リーダライタ
290 制御部
295 操作表示部
296 記憶部
297 インターフェース

Claims (7)

  1. 紙幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第1収納繰出部と、
    精査処理が行われる際に前記第1収納繰出部から送られた紙幣を一時的に収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第2収納繰出部と、
    前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣を搬送する搬送部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別を行う識別部と、
    前記第1収納繰出部、前記第2収納繰出部および前記搬送部の制御を行う制御部であって、前記第1収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第2収納繰出部に送り、その後に前記第2収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第1収納繰出部に戻し、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣が搬送される際に前記識別部により紙幣を識別するような精査処理を行うことができる制御部と、
    を備え、
    前記第2収納繰出部には、前記搬送部から前記第2収納繰出部に送られて当該第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材および前記規制部材を移動させる駆動部材が設けられており、
    前記制御部は、精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて前記規制部材の位置を変えるよう前記駆動部材を制御する、紙幣処理装置。
  2. 紙幣の各々の金種に対応する前記規制部材の位置に係る情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する位置に前記規制部材を移動させるよう前記駆動部材を制御する、請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記規制部材の位置を検知する検知部が複数設けられており、各検知部には紙幣の1または複数の金種が関連付けられており、
    前記制御部は、精査処理が行われる紙幣の金種に対応する前記検知部により検知される位置に前記規制部材を移動させるよう前記駆動部材を制御する、請求項2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記第2収納繰出部に設けられた前記規制部材は、前記第2収納繰出部における紙幣の収納空間を形成する側板を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記第2収納繰出部に設けられた前記規制部材は、前記搬送部から前記第2収納繰出部に送られた紙幣が衝突するストッパを含み、前記ストッパに衝突した紙幣が前記第2収納繰出部における紙幣の収納空間に収納されるようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記第2収納繰出部は、前記紙幣処理装置の本体部分に着脱可能な紙幣収納カセットからなり、前記駆動部材の動力は前記紙幣処理装置の前記本体部分側から供給されるようになっている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  7. 紙幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第1収納繰出部と、精査処理が行われる際に前記第1収納繰出部から送られた紙幣を一時的に収納するとともに収納された紙幣を繰り出すことができる第2収納繰出部と、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣を搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別を行う識別部とを備えた紙幣処理装置による紙幣の精査処理方法であって、
    精査処理が行われる紙幣の金種に基づいて、前記第2収納繰出部に収納される紙幣の位置を規制するための規制部材の位置を変える工程と、
    前記第1収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第2収納繰出部に送り、その後に前記第2収納繰出部から紙幣を繰り出して前記搬送部により前記第1収納繰出部に戻し、前記第1収納繰出部および前記第2収納繰出部の間で紙幣が搬送される際に前記識別部により紙幣を識別するような精査処理を行う工程と、
    を備えた、紙幣の精査処理方法。
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