JP2011216362A - 電線収容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線処理装置を利用してワイヤハーネスを生産する際の作業者の負担の軽減を図る。
【解決手段】被覆電線の切断、被覆の剥ぎ取り、または端子の圧着を行う電線処理装置1から排出される処理後の電線を収容する電線収容装置10である。電線収容装置10は、電線処理装置1から排出される複数の電線を収容する複数の収容部11を有する収容器13と、収容器13を着脱自在に支持する支持台13Bと、電線処理装置1から排出される電線を回収する位置と他の位置との間で収容部11が移動するように、支持台13Bを駆動する駆動装置と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被覆電線の切断、被覆の剥ぎ取り、または端子の圧着を行う電線処理装置から排出される処理後の電線を収容する電線収容装置に関する。
従来から、自動車等の配線として、いわゆるワイヤハーネスが用いられている。ワイヤハーネスは、種類の異なる複数の電線を組み合わせることによって構成される。例えば、ワイヤハーネスは、長さ、太さ、圧着端子の有無等が異なる複数の電線によって構成される。
ワイヤハーネスは、例えば以下のようにして生産されている(例えば、特許文献1および2参照)。すなわち、まず、電線処理装置によって、同種の電線を連続的に製作する。製作された電線は電線処理装置から排出され、電線処理装置の近傍に配置されたトレイ等に収容される。次に、作業者は、それらの電線をトレイ等から取り出し、束にして別の場所に保管する。次に、同様にして、上記電線と異なる種類の電線を順次製作し、束にして別の場所に保管する。このような作業は、ワイヤハーネスを構成するために必要となる電線の数だけ繰り返される。すべての種類の電線を製作し終えると、次に、それらを組み合わせていく。すべての種類の電線を組み合わせると、ワイヤハーネスが完成する。
特開2005−158485号公報 特開平06−96630号公報
上記従来の方法では、作業者は、トレイに回収された多数の電線を一旦トレイから取り出し、束にした状態で別の場所に運搬する必要がある。しかし、多数の電線をトレイから取り出す作業には、手間と時間がかかる。また、電線は非常に細長いものであるため、多数の電線を束にして運搬する作業は面倒である。そのため、ワイヤハーネスの生産に際して、作業者の負担が大きかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電線処理装置を利用してワイヤハーネスを生産する際の作業者の負担の軽減を図ることにある。
本発明に係る電線収容装置は、被覆電線の切断、被覆の剥ぎ取り、または端子の圧着を行う電線処理装置から排出される処理後の電線を収容する電線収容装置であって、それぞれ前記電線処理装置から排出される複数の電線を保持または収容する複数の保持収容体と、前記保持収容体を着脱自在に支持する本体と、前記保持収容体が前記電線処理装置から排出される前記電線を回収する位置と他の位置との間で移動するように、前記本体を駆動する駆動装置と、を備えたものである。
上記電線収容装置では、駆動装置が本体を駆動することによって、本体に支持された各保持収容体は、電線を回収する位置(以下、回収位置という)と他の位置との間を移動する。保持収容体は、回収位置に移動し、その回収位置にて電線を回収する。保持収容体は、電線を回収すると、回収位置から他の位置に移動する。そして、当該保持収容体の代わりに他の保持収容体が回収位置に移動し、他の保持収容体に電線が回収される。以下、同様にして、各保持収容体に電線が収容されることになる。
上記電線収容装置によれば、保持収容体は本体に着脱自在に支持されている。そのため、複数の電線を保持または収容した状態のまま、保持収容体を本体から取り外し、他の場所に運搬することができる。すなわち、電線処理装置から排出された複数の電線を、保持収容体ごと別の場所に運ぶことができる。したがって、多数の電線をトレイから取り出す作業や、多数の電線を束にして運搬する作業は不要となる。よって、上記電線収容装置によれば、電線処理装置を利用してワイヤハーネスを生産する際の作業者の負担の軽減を図ることができる。
電線処理装置の平面図である。 第1実施形態に係る電線収容装置の斜視図である。 第1実施形態に係る電線収容装置を概念的に表した正面図である。 ワイヤハーネスの正面図である。 第2実施形態に係る電線収容装置の横断面図である。 第3実施形態に係る電線収容装置の横断面図である。 第4実施形態に係る電線収容装置の横断面図である。 第5実施形態に係る電線収容装置の横断面図である。 第6実施形態に係る電線収容装置の本体および収容器の斜視図である。 第7実施形態に係る電線収容装置の収容器の横断面図である。 第7実施形態に係る電線収容装置の他の収容器の横断面図である。 第8実施形態に係る電線収容装置の収容器の横断面図であり、(a)は蓋が閉じている状態、(b)は蓋が開いている状態を表す。 第8実施形態に係る電線収容装置の他の収容器の横断面図であり、(a)は蓋が閉じている状態、(b)は蓋が開いている状態を表す。 (a)は第9実施形態に係る電線収容装置の横断面図、(b)は収容器の横断面図である。 第10実施形態に係る電線収容装置の横断面である。 第11実施形態に係る電線収容装置の横断面である。 第12実施形態に係る電線収容装置の横断面である。 第13実施形態に係る電線収容装置の斜視図である。 第14実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第15実施形態に係る電線収容装置の正面図である。 第16実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第17実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第18実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第19実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第20実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第21実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第22実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 (a)は第23実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図であり、(b)は同収容器の正面図である。 第24実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第25実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第26実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第27実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第27実施形態に係る電線収容装置の他の収容器の斜視図である。 第28実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第29実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。 第29実施形態に係る電線収容装置の他の収容器の平面図である。 第30実施形態に係る電線収容装置の外箱および収容器の斜視図である。 第31実施形態に係る電線収容装置の収容器の斜視図である。
<第1実施形態>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る電線収容装置10は、電線処理装置1と共に用いられる。本実施形態に係る電線処理装置1は、被覆電線に対して切断、被覆の剥ぎ取り、および端子の圧着を行うものである。ただし、本発明に係る電線処理装置は、被覆電線の切断、被覆の剥ぎ取り、および端子の圧着のうち、少なくとも一つの処理を行うものであればよい。電線処理装置1には、公知の種々の電線処理装置を用いることができる。
電線処理装置1は、処理後の電線(以下、単に電線という)として、様々な種類の電線2を製作することができる。電線処理装置1は、例えば、長さ、太さ、圧着端子の有無、または圧着端子の種類等が異なる複数種類の電線2を製作することができる。
自動車等の配線として利用されるワイヤハーネスは、通常、種類の異なる複数の電線2を組み合わせることによって構成される。このようなワイヤハーネスは、電線処理装置1によって複数種類の電線2を製作し、それら電線2を別の場所で組み合わせることによって生産される。これにより、例えば図4に示すように、幹線部W0と複数の枝線部W1とからなるワイヤハーネスWが生産される。なお、符号5は圧着端子を表し、符号5Aはコネクタを表している。
電線収容装置10は、電線処理装置1によって製作された電線2を収容するものである。電線収容装置10に収容された電線2は、その後、別の場所に運ばれ、組み合わせられる。以下では、複数種類の電線2を組み合わせてワイヤハーネスWを生産する場所を、単に「ハーネスの組立場所」と称する。図1に示すように、電線2は、芯線2aと、芯線2aを覆う被覆2bとを有している。
まず、電線処理装置1の構成を説明する。電線処理装置1は、電線2の切断および被覆2bの剥ぎ取りを行うカッター3を備えている。また、電線処理装置1は、フロント側およびリア側の端子圧着装置4F,4Rを備えている。これら端子圧着装置4F,4Rは、被覆2bが剥ぎ取られて露出した芯線2aに、端子5を圧着するものである。なお、符号5F,5Rは、各処理を行う際に電線2を保持するフロント側、リア側のクランプを示している。電線処理装置1のカッター3および端子圧着装置4F,4Rには、周知のものを用いることができる。
電線処理装置1は、処理後の電線2を排出する排出機構6を備えている。排出機構6は、電線2を長手方向の一方(図1の下方向)に搬送するコンベアベルト7と、電線2を保持しつつ長手方向と直交する方向に移動させる排出クランプ8とを有している。なお、以下の説明では、図1の下側、上側、左側、右側を、それぞれ前側、後側、左側、右側と称することとする。排出クランプ8は、左右方向に移動可能に構成されている。排出クランプ8が電線2を保持しながら左方向に移動すると、電線2はコンベアベルト7上を左側に移動し、やがてコンベアベルト7から落下する(図1の矢印参照)。図2に示すように、電線処理装置1には、コンベアベルト7の左側から落下する電線2を下方に導くガイド9が設けられている。なお、ここでいう「落下」には、自由落下に限らず、ガイド9等の斜面上を滑り落ちることも含まれる。ガイド9は、コンベアベルト7と平行に延びる左右一対のガイド板9L,9Rによって構成されている。左側のガイド板9Lは、下方に向かうにつれて右側のガイド板9Rに接近するように、屈曲している。その結果、左側のガイド板9Lと右側のガイド板9Rとの間には、下方に向かうにつれて幅が狭くなるガイド経路9Sが形成されている。ただし、ガイド9の形状は何ら限定される訳ではない。
なお、本実施形態に係る電線処理装置1は、処理後の電線2を排出するための専用の排出クランプ8を備えているが、排出クランプ8が省略され、リア側のクランプ5Rが排出クランプを兼用していてもよい。例えば、電線処理装置1は、電線2の処理が終了すると、リア側のクランプ5Rが処理後の電線2を保持しながらガイド9の上方に移動し、ガイド9の上方において電線2を落下させるように構成されていてもよい。
以上が電線処理装置1の構成である。次に、本実施形態に係る電線収容装置10の構成を説明する。
電線収容装置10は、ガイド9に導かれて落下してくる電線2を回収し、その電線2がハーネスの組立場所に運搬されるまで収容しておく装置である。図2に示すように、本実施形態に係る電線収容装置10は、ガイド9の下方に配置されている。電線収容装置10は、電線2を収容する複数の収容部11と、それら収容部11の位置を変更する位置変更機構12とを備えている。以下では、収容部11が電線2を回収する位置を回収位置、それ以外の位置を非回収位置という。回収位置は、ガイド9の真下の位置である。
本実施形態では、収容器13の内部が仕切板18aによって仕切られ、収容器13の内側に左右方向に並ぶ5つの収容部11が形成されている。ただし、1つの収容器13に形成される収容部11の数は5つに限られない。例えば、1つの収容器13に1、2、3、または4つの収容部11が形成されていてもよく、6つ以上の収容部11が形成されていてもよい。収容器13は上側が開いた略箱状に形成されている。各収容部11は、前後方向に細長い略直方体形状に形成され、コンベアベルト7と平行に配置されている。収容部11の上側には開口11aが形成されている。電線2は、この開口11aを通じて収容部11内に回収される。収容器13は支持台13Bに着脱自在に支持されている。
次に、図3を参照しながら、位置変更機構12について説明する。なお、図2では、位置変更機構12の一部の図示を省略している。図3に示すように、電線収容装置10は、フレーム14に回転自在に支持された回転板15を備えている。回転板15には、放射状に延びるアーム21が一体的に設けられている。これら回転板15およびアーム21は、支持台13Bと共に、収容器13を支持する本体を構成している。アーム21の先端には、軸20aを介して支持台13Bが取り付けられている。支持台13Bは、軸20aを介してアーム21に回転自在に取り付けられている。軸20aにはプーリ20が固定されている。そのため、プーリ20は支持台13Bに対して回転不能に固定されている。すなわち、プーリ20は支持台13Bおよび収容器13と共に回転するようになっている。
図3の符号Cは回転板15の回転中心である。回転板15の中心付近には、従動プーリ16が固定されている。従動プーリ16は回転板15と同軸状に配置されている。従動プーリ16は、伝動ベルト23を介して駆動プーリ17に連結されている。すなわち、駆動プーリ17と従動プーリ16とには、無端状の伝動ベルト23が巻き掛けられている。駆動プーリ17はモータ18に連結されている。したがって、モータ18が駆動すると駆動プーリ17が回転し、従動プーリ16も回転する。その結果、回転板15が回転し、各収容器13は回転中心C周りに回転することになる。言い換えると、各収容器13は回転中心C周りを旋回することになる。
ところで、収容器13を支持する支持台13Bはアーム21を介して回転板15に連結しているので、そのままでは回転板15の回転に伴って各収容器13の姿勢が変わってしまう。ところが、例えば収容器13が下向きの姿勢になると、回収した電線2が落下してしまうことになる。そこで、位置変更機構12は、収容器13の上向きの姿勢を維持するために、以下の機構を備えている。
すなわち、位置変更機構12は、回転中心Cと同心円状に配置された固定プーリ19と、各プーリ20と固定プーリ19とに巻き掛けられたベルト22とを備えている。回転板15には、固定プーリ19の両側に配置された一対のテンショナー24が取り付けられている。テンショナー24は回転板15に回転自在に取り付けられ、回転板15の回転に伴って回転中心Cの周りを旋回するように構成されている。これらテンショナー24によって、ベルト22は十分な張力を保った状態で全プーリ20および固定プーリ19に巻き掛けられている。これにより、プーリ20は、収容器13の旋回に伴ってベルト22から摩擦力を受け、収容器13が常に上向きの姿勢となるように回転する。すなわち、プーリ20は、回転中心Cの周りを公転すると同時に、軸20aと共に自転する。これにより、収容器13は常に上を向いた姿勢に維持される。
次に、電線収容装置10の動作を説明する。上述したように、モータ18が駆動されると、収容器13は上向きの姿勢のまま回転中心Cの周りを旋回する。モータ18は、回転位置の制御が可能なモータである。モータ18の種類は特に限定されないが、例えばステッピングモータやサーボモータ等を好適に用いることができる。モータ18の回転位置を制御することにより、各収容器13の各収容部11を回収位置に適宜に移動させることができる。
収容部11は、複数本の電線2を収容可能な大きさに構成されている。各収容部11に同じ種類の電線2を収容することも可能であるが、本実施形態では、各収容部11に異なる種類の電線2を収容する。前述したように、収容された電線2は、その後にハーネスの組立場所に運ばれ、異なる種類の電線2同士が組み合わせられることによって、ワイヤハーネスWが作られる。ここで、1つのワイヤハーネスWを組み立てるために必要となる電線2の種類および個数は、予め定められている。従来は、ワイヤハーネスWを組み立てる際に、ハーネスの組立場所において、必要となる電線2を適宜に選択する作業が必要であった。ところが、1つのワイヤハーネスWを組み立てるために必要となる1組の電線2を予め同一の収容部11に収容しておけば、上記作業を省略することができる。そこで、本実施形態では、各収容部11に1組の電線2、すなわち、ワイヤハーネスWを製作するために必要となる異種の電線2を一括して収容することとしている。これにより、1組の電線2を収容器13ごと(厳密には、本実施形態では各収容器13に5つの収容部11が形成されているので、計5組の電線2を収容器13ごと)一括してハーネスの組立場所に運搬することができる。そのため、ハーネスの組立場所において、必要となる電線2を適宜に選択する作業は不要となる。
図1に示すように、電線処理装置1は制御装置1Aを備え、電線収容装置10は制御装置10Aを備えている。制御装置1Aは、ユーザからの入力に基づき、各種の電線2を製作するように、カッター3および端子圧着装置4F,4Rを制御する。制御装置1Aは、制御装置10Aに対し、製作される電線2の種類等に関する情報を送信する。制御装置10Aは、上記情報を受けてモータ18を制御する。詳しくは、制御装置10Aは、各収容部11に1組の電線2が収容されるように、電線処理装置1から排出される電線2の種類に応じて、各収容部11の位置を変更する。
本実施形態では、合計30個の収容部11が用意されている。例えば、1つのワイヤハーネスWが10種類の電線2で構成される場合、電線処理装置1から、各種類の電線2が30個ずつ排出される。電線処理装置1から第1の種類の電線2が排出されるときには、制御装置10Aは、モータ18を順次回転させることによって各収容部11を周回させ、各収容部11を回収位置に順次位置づける。そして、各収容部11に第1の種類の電線2を収容する。すべての収容部11に第1の種類の電線2が収容されると、次に、電線処理装置1から第2の種類の電線2が排出される。すると、制御装置10Aは、モータ18を順次回転させることによって各収容部11を周回させ、各収容部11に第2の種類の電線2を順次収容する。以下、同様の動作を繰り返すことにより、各収容部11に合計10種類の電線2が収容されることになる。すなわち、ワイヤハーネスWを生産するために必要な1組の電線2が、各収容部11に収容されることになる。
なお、各収容部11に1組の電線2を収容する方法は、上述の方法に限定されない。例えば、電線処理装置1から1組の電線2が順に排出される場合には、制御装置10Aは、収容部11を回収位置に位置づけた後、1組の電線2を回収し終えるまで、当該収容部11を回収位置に待機させる。そして、当該収容部11が1組の電線2を回収し終えると、制御装置10Aは、当該収容部11を回収位置から移動させ、その代わりに他の収容部11を回収位置に移動させる。その後、再び電線処理装置1から1組の電線2が順に排出され、これらの電線2は上記他の収容部11に回収される。
以上のように、本実施形態に係る電線収容装置10は、電線2を収容する複数の収容部11が形成された収容器13を複数備え、それら収容器13は支持台13Bに着脱自在に支持されている。そのため、収容器13の各収容部11に複数の電線2を収容した状態のまま、収容器13を支持台13Bから取り外し、ハーネスの組立場所に運搬することができる。したがって、電線収容装置10を用いることにより、従来のように多数の電線をトレイから取り出す作業や、多数の電線を束にして運搬する作業は不要となる。よって、電線収容装置10によれば、電線処理装置1を利用してワイヤハーネスWを生産する際に、作業者の負担を軽減させることができる。
本実施形態によれば、収容部11は、回転中心C周りに旋回することによって、回収位置と非回収位置とが切り替えられる。これにより、最小限の動きで全収容部11の位置を切り替えることができる。そのため、収容部11の位置を迅速に切り替えることができる。また、電線収容装置10の消費電力を抑えることができる。また、収容部11の移動スペースを小さく抑えることができ、電線収容装置10の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、収容器13の姿勢を維持するための機構として、収容器13の支持台13Bに連結されたプーリ20と、固定プーリ19と、テンショナー24と、ベルト22とを備えている。しかし、収容器13の姿勢を維持するための機構は、特に上記機構に限定される訳ではない。例えば、収容器13の姿勢を維持するための機構として、各支持台13Bの軸20aを回転させるモータを個々に設けてもよい。この機構によれば、各収容器13の姿勢は各モータによって直接的に制御される。すなわち、収容器13の旋回に伴い、各モータは、各収容器13が常時上向きの姿勢となるように軸20aを回転させる。このような機構によっても、収容器13の姿勢を維持することができる。
<第2実施形態>
図5に示すように、第2実施形態に係る電線収容装置は、本体としての円板40と、円板40を回転させるモータ18とを備えている。なお、本実施形態および後述する各実施形態のモータ18も、前記実施形態と同様、回転位置の制御が可能なモータであり、制御装置10A(図2参照)によって制御される。
円板40の外周部には、前後方向(すなわち、図5の表裏方向)に延びる複数の軸42が設けられている。これらの軸42は、円板40の回転中心Cの周りに等角度ごとに配置されている。本実施形態では、12個の軸42が配置されている。ただし、軸42の個数は何ら限定されない。各軸42には、ワイヤ44を介して収容器43が吊り下げられている。収容器43は、円弧状の横断面形状を有している。収容した電線2を取り出しやすいように、収容器43の底部には角部は設けられていない。収容器43は前後方向に延びている。図示は省略するが、収容器43はコンベアベルト7(図2参照)と平行に延びている。なお、軸42およびワイヤ44は、収容器43の長手方向の一端および他端に設けられている。ガイド9から排出される電線2を円滑に受け止めることができるように、収容器43の両端を除いた長手方向の略全体は、上向きに開放されている。
収容器43は、その自重によって、開いた側が常時上向きとなるような姿勢に保たれている。これにより、収容した電線2が収容器43から落下することが防止される。
収容器43は軸42から取り外せるようになっている。すなわち、収容器43は円板40に対して着脱自在である。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
図6に示すように、第3実施形態に係る電線収容装置は、電線処理装置1から排出される電線2を回収する収容器55と、作業者が電線2を取り出す収容器162とが別々に構成されたものである。本実施形態では、電線2はいったん収容器55に回収された後、収容器162に移し替えられる。
本実施形態の電線収容装置は、円板51と、円板51を回転させるモータ18Aとを備えている。円板51の外周部には、複数の軸56が周回状に配置されている。各軸56には、収容器55が回転自在に支持されている。ただし、第2実施形態と同様に、収容器55は軸56に吊り下げられていてもよい。収容器55は、その自重によって、上方を向くような姿勢に保たれている。
円板51の前方または後方には、収容器55の姿勢を一時的に変更する機構が設けられている。ここではそのような機構の一例として、カム59が配置されている。カム59は、旋回する収容器55の底面と接触することによって、収容器55の姿勢を、上方に開いた姿勢から側方に開いた姿勢に強制的に変更させる。なお、カム59は、収容器55の姿勢を下方(ここでいう下方には、鉛直下向きだけでなく、斜め下向きも含まれる)に開いた姿勢にまで変更させるものであってもよい。カム59が収容器55の姿勢を一時的に変更させることにより、電線2は収容器55から落下する。なお、カム59は移動可能に構成されている。カム59が収容器55と接触しない位置にまで移動すると、収容器55の姿勢変更は行われない。
円板51の側方には、収容器55から落下する電線2を下方に導くガイド58が設けられている。
収容体402は、上側が開いた複数の収容器162と、それら収容器162を支持するコンベアベルト115とを有している。収容器162は左右方向に配列されている。コンベアベルト115の右端部分には駆動プーリ118が設けられ、左端部分には従動プーリ119が設けられている。コンベアベルト115は、駆動プーリ118と従動プーリ119とに巻き掛けられている。駆動プーリ118には、図示しないモータが連結されている。駆動プーリ118は、このモータによって駆動される。このモータは、回転位置の制御が自在なモータである。駆動プーリ118が回転すると、コンベアベルト115が走行し、収容器162は左右方向に移動する。その結果、各収容器162は、収容器55から落下する電線2を回収する位置に適宜位置づけられる。なお、収容器162はコンベアベルト115上に載置されているだけである。すなわち、収容器162はコンベアベルト115に対し着脱自在である。
本実施形態の電線収容装置は、例えば以下のように用いられる。すなわち、始めに、第1実施形態と同様にして、各収容器55に1組の電線2を収容する。この際には、収容器55が姿勢変更を行わないよう、カム59は収容器55と接触しない待避位置に設定される(図6の二点鎖線参照)。次に、カム59を収容器55と接触する位置に移動させる。収容器55は、円板51の回転と共に旋回し、カム59と接触することによって姿勢が変更される。これにより、電線2が収容器55から落下し、ガイド58に導かれて収容器162に回収される。収容器55の旋回と収容器162の左右方向への移動とに伴い、このような動作が順次繰り返される。
以上のように、本実施形態においても、作業者は、電線2を収容した状態のまま収容器162をハーネスの組立場所に運搬することができる。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、電線処理装置1から排出される電線2を回収する収容器55と、作業者が電線2を取り出す収容器162とが異なっている。そのため、電線処理装置1から電線2を回収する作業と、回収した電線2を作業者が取り出す作業とを、それぞれ独立に行うことができる。その結果、作業者が収容器162から電線2を取り出している間にも、電線処理装置1から収容器55に電線2を回収することが可能となる。したがって、本実施形態によれば、より一層効率的に作業を進めることができる。
<第4実施形態>
図7に示すように、第4実施形態に係る電線収容装置は、開閉自在な蓋63を備えた収容器62が、周回状に配置されたものである。本実施形態に係る電線収容装置は、円筒状の回転体60と、回転体60を回転させるモータ18とを備えている。回転体60の外周面60aには、放射状に延びる複数の仕切板64が設けられている。隣り合う仕切板64の間には、収容器62が着脱自在に挿入される部屋65が形成されている。回転体60と仕切板64とは、収容器62を着脱自在に支持する本体67を構成している。
収容器62の蓋63の形態は特に限定されない。本実施形態では、蓋63は、収容器62の側壁62aに蝶番65Aを介して取り付けられている。蓋63は、本体67の回転方向と同方向に向かって開くように構成されている。すなわち、蓋63は、図7における反時計回り方向に開くように構成されている。蓋63は、図示しないばね等によって、開く方向に常時付勢されている。蓋63の先端には、電線2のこぼれを抑制するための弾性体69(例えば、ゴム等)が固定されている。ただし、弾性体69は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。また、弾性体69の代わりに、蓋63の先端に他の部材を設けることも可能である。
本体67の外側には、略円筒状の外筒66が設けられている。外筒66は本体67と同心円状に配置されている。ただし、本体67と異なり、外筒66は回転しないように設置されている。外筒66は、収容器62が本体67から脱落することを防止するとともに、後述するように蓋63を開閉させるものである。外筒66の上側には、収容器62の横幅よりも広い開口68が形成されている。前述したように、蓋63は、開く方向に常時付勢されている。そのため、収容器62が外筒66の内側に位置しているときには、蓋63は外筒66の内周面と接触することによって、閉じた状態に維持される。一方、収容器62が外筒66の開口68に臨む位置、例えばガイド9の真下の回収位置に移動すると、蓋63は外筒66の内周面と接触しないため、開いた状態となる。その結果、電線処理装置1から収容器62に電線2を回収することができるようになる。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。すなわち、本実施形態によれば、収容器62に蓋63が設けられているので、収容器62の運搬中に蓋63を閉じておくことにより、運搬中に電線が収容器62からこぼれ落ちることを防止することができる。
<第5実施形態>
図8に示すように、第5実施形態に係る電線収容装置も、開閉自在な蓋73を備えた収容器72が周回状に配置されたものである。ただし、第4実施形態の蓋63は、外筒66によって開閉されるものであった。これに対し、本実施形態の蓋73は、自重によって開閉するものである。
本実施形態に係る電線収容装置も、円筒状の回転体60と、回転体60を回転させるモータ18とを備えている。回転体60の外周面60aには、放射状に延びる仕切板64が設けられている。隣り合う仕切板64の間には、収容器72が収められる部屋65が形成されている。回転体60および仕切板64は、収容器72を着脱自在に支持する本体67を構成している。
収容器72は、回転方向側の側壁72aと、回転方向と逆側の側壁72bとを有している。本実施形態では、蓋73は、回転方向と逆側の側壁72bに蝶番75を介して取り付けられている。蓋73は、本体67の回転方向と逆方向に向かって開くように構成されている。すなわち、蓋73は、図8における時計回り方向に開くように構成されている。本実施形態では、外筒76は、上半分が開放された半円筒状に形成されている。
収容器72は、本体67の回転に伴って旋回する。収容器72が外筒76を超えて上昇すると、蓋73は自重によって時計回り方向に回転する。これにより、蓋73は自動的に開いた状態となる。収容器72がさらに旋回し、回収位置を超えて下降すると、蓋73は自重によって反時計回り方向に回転する。これにより、蓋73は自動的に閉じた状態となる。蓋73が閉じられた収容器72は、さらに旋回することによって、外筒76の内側に入り込む。これにより、収容器72の脱落が防止される。
<第6実施形態>
前述の第4実施形態(図7参照)において、収容器62を支持する本体67は、収容器62と同じような長尺物である必要はない。第5実施形態(図8参照)における本体67についても、同様である。例えば図9に示すように、本体67は、収容器62の長手方向の一端側を支持する円板状の回転体60Aおよび仕切板64Aと、他端側を支持する円板状の回転体60Bおよび仕切板64Bとによって構成されていてもよい。このような本体67であっても、収容器62を着脱自在に支持するとともに、収容器62を安定して旋回させることができる。
なお、本実施形態では、本体67は収容器62の長手方向の両端を支持するものである。しかし、本体67は、収容器62の長手方向の3箇所以上を支持するものであってもよい。例えば、収容器62の両端部分を支持する回転体60A,60Bおよび仕切板64A,64Bの他に、収容器62の長手方向の中間部分を支持する回転体および仕切板を設けるようにしてもよい。
<第7実施形態>
第5実施形態(図8参照)等では、蓋は自重によって開閉するように構成されていた。しかし、蓋を開閉するための手段は、特に限定されない。例えば、図10に示すように、収容器90の蓋91を開閉するためのアクチュエータ92を別途設けてもよい。アクチュエータ92の種類は何ら限定されず、例えば、エアシリンダ、モータ等を用いることができる。アクチュエータ92を他の付勢手段と共に用いることとすれば、アクチュエータ92は、蓋91に対して開く方向の力か、あるいは閉じる方向の力のみを付与するものであってもよい。例えば、蓋91に開く方向の付勢力を付与するばね等を設けておけば、アクチュエータ92は、蓋91に閉じる方向の力のみを与えるものであってもよい。あるいは、蓋91に閉じる方向の付勢力を付与するばね等を設け、蓋91に開く方向の力のみを与えるアクチュエータ92を用いることとしてもよい。
また、蓋91を閉じた状態に維持する手段は、ばねやアクチュエータ等に限られる訳ではない。例えば、図11に示すように、収容器90の一方の開口端に板ばね93を設けておき、この板ばね93で蓋91の一端を係止するようにしてもよい。なお、板ばね93は変形容易であるので、アクチュエータ92等によって蓋91に開く方向の力を与えることにより、板ばね93の係止を容易に解除することができる。また、アクチュエータ92等によって蓋91を閉じると、蓋91の先端が板ばね93を超えて収容器90の内側に入り込み、蓋91は板ばね93に係止される。なお、蓋91を係止する手段は板ばね93に限定されない。その他の係止手段を用いて、蓋91を閉じた状態に維持することも勿論可能である。
<第8実施形態>
図12(a)に示すように、本実施形態は、収容器90の蓋91が一対の板ばね95によって構成されたものである。板ばね95は、収容器90の側壁90a,90bから中央側かつ底部側に延びるように取り付けられている。外部から力が加えられていない状態では、両板ばね95の下端部95a同士が接触し、蓋91が閉じられた状態となる。図12(b)に示すように、上方から電線2が落下してくると、あるいは上方から電線2が押し込まれると、両板ばね95の下端部95aは電線2によって左右に押し広げられる。その結果、蓋91が開いた状態となり、電線2は両板ばね95の間から収容器90内に回収される。
なお、電線2のみでは両板ばね95を左右に押し広げにくい場合には、両板ばね95を押し広げるための機構を別途設けるようにしてもよい。
図13(a)に示すように、1枚の板ばね95によって蓋91を構成することも可能である。この板ばね95は、収容器90の一方の側壁90aから、他方の側壁90b側かつ底部側に向かって延びている。外部から力が加えられていない状態では、板ばね95の下端部95aが側壁90bに接触し、蓋91は閉じられた状態となる。図13(b)に示すように、上方から電線2が落下してくると、あるいは上方から電線2が押し込まれると、板ばね95の下端部95aは電線2によって側壁90a側に押される。その結果、蓋91は開いた状態となり、電線2は板ばね95と側壁90bとの間から収容器90内に回収される。なお、本例でも、電線2のみでは板ばね95の下端部95aが側壁90a側に押されにくい場合には、板ばね95の下端部95aを側壁90a側に押すための機構を別途設けてもよい。
<第9実施形態>
第5実施形態(図8参照)では、収容器72は、底壁と左右の側壁72a,72bと蓋73とを備え、蓋73が閉じられると内部が閉鎖されるものであった。これに対し、図14(a)に示すように、本実施形態は収容器72の一方の側壁72aを省略したものである。本実施形態に係る収容器72は、底壁72cと、側壁72bと、側壁72bに蝶番75を介して取り付けられた蓋73とを備えている。
本実施形態では、蓋73を閉じた状態に保持するロック機構が設けられている。ロック機構の具体的構成は何ら限定されず、例えば、収容器72の長手方向の両端(詳しくは、側壁72bおよび蓋73の長手方向の両端)に嵌め込まれる略L型の金具78(図14(b)参照)等であってもよい。
本実施形態によれば、収容器72を本体67から取り外すと、収容器72は側方が開放された状態となる。収容器72を運ぶときには、図14(b)に示すように、開放された側を上側にすることにより、電線2が収容器72からこぼれ落ちることを防ぐことができる。すなわち、電線2を収容した収容器72は、側壁72bが底部となり、底壁72cおよび蓋73が両側部となるような姿勢で運搬される。
本実施形態によれば、収容器72の一部が開放されているので、収容器72をハーネスの組立場所に運んだ後、蓋73を開く手間を省くことができる。また、ハーネスの組立場所において、蓋73を開閉するためのスペースが不要となる。
<第10実施形態>
第5実施形態(図8参照)は、蓋73を有する収容器72が本体67に着脱自在に支持されたものであった。これに対し本実施形態は、図15に示すように、収容器72は本体67に着脱自在に支持されるが、蓋73が本体67に設けられているものである。
本実施形態においても、隣り合う仕切板64の間には、収容器72が着脱自在に挿入される部屋65が形成されている。蓋73は、例えば蝶番75等を介して、仕切板64に取り付けられている。その他の構成については、第5実施形態と同様である。本実施形態においても、本体67の回転に伴って収容器72が旋回し、蓋73は自重によって適宜に開閉する。
本実施形態によれば、収容器72に蓋73が設けられていないので、収容器72をハーネスの組立場所に運んだ後、蓋を開く手間を省くことができる。また、ハーネスの組立場所において、蓋を開閉するためのスペースが不要となる。
<第11実施形態>
前述の実施形態において、蓋の役割は、収容器または収容室が下向きになったときに電線2の落下を防止することである。ただし、電線2の落下を防止する別の手段を設けることによって、蓋を省略することも可能である。すなわち、蓋は必ずしも必要ではない。図16に示すように、本実施形態では、収容器100の内部に、ラビリンス構造が形成されている。
収容器100は、底壁100aと、回転方向の逆側に位置する側壁100bと、回転方向側に位置する側壁100cと、側壁100cの上端から回転方向の逆側に延びる天井壁100dと、天井壁100dの一端から回転中心C側に延びる中央壁100eとを備えている。中央壁100eの下端と底壁100aとの間には、間隔が設けられている。天井壁100dと側壁100bの上端との間には、落下する電線を受け入れる開口100fが形成されている。
本体67が回転すると、収容器100は旋回する。収容器100が本体67の最上部に位置する際、開口100fはガイド9の真下に位置する。この位置が回収位置であり、この位置にて電線2が回収される。以下の説明では、本体67の回収位置からの回転角度をθとする。回収位置では、θ=0度である。
回収位置にて収容器100内に回収された電線2は、底壁100a上に収容される。この位置から収容器100が旋回すると、底壁100aは回転方向側が低くなるように傾斜する。これにより、底壁100a上の電線2は、自重によって側壁100c側に移動する。収容器100がθ=90度の位置に至るまでに、電線2は底壁100a上から側壁100c上に移動する。収容器100がさらに旋回し、θ=180度の位置に至ると、電線2は側壁100c上から天井壁100d上に移動する。そのため、電線2が開口100fを通じて落下することが防止される。収容器100がさらに旋回し、θ=270度の位置に至ると、電線2は天井壁100d上から中央壁100e上に移動する。その後、収容器100はさらに旋回し、再び回収位置(すなわち、θ=0度の位置)に移動する。これにより、収容器100は、再び電線2を回収することができるようになる。
<第12実施形態>
図17に示すように、本実施形態は、収容器110が本体67の最上部と異なる位置で電線2を回収するものである。
本実施形態に係る電線収容装置は、回転体60と仕切板64とからなる本体67と、本体67に出没自在に支持された収容器110とを備えている。なお、収容器110は本体67に対して着脱自在であってもよく、着脱不能であってもよい。収容器110の開口110aは、仕切板64に臨んでいる。収容器110が本体67内に入り込んでいるときには、開口110aは仕切板64によって塞がれている。図17に示すように、収容器110がθ=90度の位置に至ると、その収容器110は引き出され、あるいは押し出されることによって、本体67から突出する。その結果、収容器110はガイド9の真下の回収位置に位置付けられる。そして、電線2がガイド9に導かれて落下し、収容器110に回収される。電線2が回収されると、収容器110は再び本体67内に入り込む。その後、本体67が所定角度だけ回転し、隣の収容器110において、上述の動作が繰り返される。
なお、本実施形態では、収容器110の落下を防ぐために外筒66を設けているが、外筒66は必ずしも必要ではない。例えば、収容器110が回転体60に入り込んだ状態のときに収容器110の位置を固定するロック手段を別途設けることにより、収容器110の落下を防止することができる。このような場合には、外筒66を省略してもよい。
<第13実施形態>
図18に示すように、本実施形態は、左右方向に並べられた収容器130が左右方向に移動することによって、回収位置と非回収位置とが切り換えられるものである。本実施形態に係る電線収容装置は、前後方向に並ぶ一対のレール131を備えている。各レール131は、左右方向に延びている。各収容器130の一端および他端は、レール131にスライド自在に支持されている。本実施形態では、収容器130を支持する本体は、レール131によって構成されている。収容器130はレール131に着脱自在に支持されている。
収容器130には、上向きに開いた開口130aが形成されている。また、収容器130の長手方向の少なくとも一端側は開放されている。本実施形態に係る電線収容装置は、各収容器130を左右方向に移動させる移動機構(図示せず)を備えている。移動機構として、例えば、モータと、モータに連結された駆動プーリと、従動プーリと、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられたベルトと、ベルトの走行に伴って収容器130が左右方向に移動するように各収容器130をベルトに連結する連結具とを用いてもよい。ただし、移動機構の具体的構成は何ら限定されない。
<第14実施形態>
図19に示すように、収容器140内に複数の仕切板148を設けてもよい。これにより、収容器140の内部が複数のスペースに仕切られる。例えば、これらのスペースに1組の電線2を順に配置していくことにより、1組の電線2をワイヤハーネス生産時の組み合わせの順番に並べておくことができる。これにより、ワイヤハーネスWの生産が容易になる。
<第15実施形態>
図20に示すように、本実施形態は、複数の収容器152が上下方向および左右方向に配置されたものである。
本実施形態に係る電線収容装置は、昇降自在な棚150と、棚150内に上下方向に並べられた複数の引出し152とを備えている。引出し152は、左右方向にスライド自在に構成されている。収容器151は、引出し152に着脱自在に支持されている。本実施形態では、計5段の引出し152が設けられ、各引出し152には、計6個の収容器151が支持されている。
図示は省略するが、上記電線収容装置は、棚150を昇降させる駆動装置と、引出し152を左右方向に移動させる駆動装置とを備えている。これらの駆動装置として、例えば、回転位置の制御が可能なモータ等を用いることができる。本実施形態では、棚150の上下位置および引出し152の左右位置を適宜に制御することにより、各収容器151を回収位置に位置付けることができる。
<第16実施形態>
図21に示すように、本実施形態は、長手方向と直交する方向に配列された複数の収容器160が、一体的に結合されているものである。収容器160は下方に行くほど幅が狭くなるような形状に形成され、底部が湾曲した横断面形状を有している。言い換えると、収容器160は、横断面において角部が存在しないような形状に形成されている。これにより、作業者は、収容器160に収容されている電線を容易に取り出すことができる。
ところで、略直方体形状の収容器と異なり、底部が湾曲した収容器160は、それ単独では自立しない。しかし、本実施形態によれば、複数の収容器160が一体的に結合されているので、底部が湾曲しているにも拘わらず、自立することができる。そのため、収容器160をハーネスの組立場所に運んだ後、開口160aが上を向いた状態で机の上等に安定して置くことができる。したがって、ワイヤハーネスWの生産の際に、収容器160から電線を容易に取り出すことができる。
<第17実施形態>
図22に示すように、本実施形態は、上側が開口した略直方体形状の収容器本体170に、電線を取り出しやすくするための補助板171を追加したものである。補助板171は、底部が湾曲した横断面形状を有している。そのため、収容器本体170と補助板171とにより、底部が湾曲した横断面形状を有する収容器172が構成される。補助板171の長手方向の長さは、収容器本体170の長手方向の長さと略等しくてもよいが、図22に示すように、収容器本体170の長手方向の長さよりも短くてもよい。本実施形態によれば、収容器本体170は単独で自立することができる。また、補助板171が配置された部分から電線を取り出すこととすれば、収容器172から電線を容易に取り出すことができる。
<第18実施形態>
図23に示すように、本実施形態は、収容器180に収容された電線2が取り出しやすいように、電線2を上方に持ち上げる補助台182を設けたものである。
収容器180は、上側が開口した略直方体形状に形成されている。収容器180の長手方向の一部には、底壁から両側壁にわたって延びるスリット181が形成されている。補助台182は、収容器180に収容された電線2を取り出す場所、例えば、ハーネスの組立場所の机等の上に配置される。補助台182の一部がスリット181に挿入されるように、電線2を収容した収容器180を補助台182の上に載せると、電線2は補助台182によって上方に持ち上げられる。そのため、作業者は、収容器180に収容された電線2を容易に取り出すことができる。
<第19実施形態>
図24に示すように、本実施形態は、収容器190から電線を取り出しやすいように、電線2を上方に持ち上げる紐状部材191を設けたものである。
収容器190は、第1の側壁190aと、第2の側壁190bとを備えている。両側壁190a,190bは長手方向に延びており、互いに対向している。紐状部材191は、両側壁190a,190bに架け渡されている。紐状部材191の一端191aは第1の側壁190aに摺動可能に取り付けられ、他端191bは第2の側壁190bに固定されている。ただし、紐状部材191の他端190bも第2の側壁190bに摺動可能に取り付けられていてもよい。紐状部材191の一端191aの取付形態は何ら限定されない。例えば、第1の側壁190aの上部に環状部材192が取り付けられ、この環状部材192に紐状部材191の一端191aが挿通されていてもよい。
本実施形態では、電線を収容器190に回収する際には、紐状部材191は弛んだ状態にされる。例えば、紐状部材191は、収容器190の底部に接触する程度にまで弛んだ状態にされる。その結果、回収された電線は、紐状部材191の上に載ることになる。収容器190から電線を取り出す際には、紐状部材191の一端191aが引っ張られる。これにより、紐状部材191は張られた状態となり、電線は紐状部材191によって上方に持ち上げられる。そのため、作業者は、収容器190から電線を容易に取り出すことができる。
なお、紐状部材191の代わりに帯状部材を用いることも可能である。
<第20実施形態>
図25に示すように、本実施形態は、収容器200から電線2を取り出しやすいように、収容器200の長手方向の一端側を開放可能に構成したものである。
図25(b)に示すように、収容器200の前側の側壁200aは、下端部を中心として前方に回転可能となっている。側壁200aは、収容器200の前側を閉鎖する垂直姿勢と、収容器200の前側を開放する水平姿勢とを採ることができる。
収容器200に電線2を回収する際には、図25(a)に示すように、側壁200aの姿勢を垂直姿勢とする。一方、収容器200から電線2を取り出す際には、側壁200aを前方に押し倒し、側壁200aの姿勢を水平姿勢とする。これにより、作業者は、電線2を収容器200の前方から容易に取り出すことができる。
なお、図25(a)に示すように、収容器200の前側部分を前後方向にスライド可能に構成してもよい。例えば、側壁200aを有する前側部分201と、前側部分201がスライド可能に組み立てられた後側部分202とにより、収容器200を構成してもよい。作業者は、側壁200aを前方に押し倒すと共に前側部分201を後方にスライドさせることにより、収容器200内の電線2をより一層容易に取り出すことができる。
また、図示は省略するが、電線2を取り出しやすいように、収容器200の長手方向の一端側が予め開放されていてもよい。
<第21実施形態>
図26に示すように、本実施形態は、収容器210から電線2を取り出しやすいように、収容器210の一部が下端部を境として折り曲げ可能に構成されたものである。
収容器210は、前側部分211と後側部分212とから構成されている。前側部分211は、下端部を境として、後側部分212に対して折り曲げ可能となっている。なお、前側部分211と後側部分212とは、互いが連続した一体物であってもよく、互いに組み立てられた別々の物であってもよい。
収容器210に電線2を回収する際には、図26(a)に示すように、前側部分211と後側部分212とは、長手方向に真っ直ぐに並ぶように位置づけられる。一方、収容器210から電線2を取り出す際には、図26(b)に示すように、前側部分211が折り曲げられ、収容器210の前方が開放された状態となる。これにより、作業者は、収容器210に収容された電線2を容易に取り出すことができる。
<第22実施形態>
図27に示すように、本実施形態は、収容器220から電線を取り出しやすいように、収容器220の一部が取り外し可能に構成されたものである。
本実施形態では、収容器220は、3分割できるようになっている。すなわち、収容器220は、中央部分221と、中央部分221の前側に着脱自在に取り付けられた前側部分222と、中央部分221の後側に着脱自在に取り付けられた後側部分223とを備えている。ただし、収容器220の分割数は3に限定される訳ではない。例えば、収容器220は、2分割できるようになっていてもよい。
収容器220に電線を回収する際には、前側部分222と中央部分221と後側部分223とが組み立てられる。一方、収容器220から電線を取り出す際には、前側部分222および後側部分223の少なくとも一方が、中央部分221から取り外される。これにより、作業者は、収容器220から電線を容易に取り出すことができる。
<第23実施形態>
図28に示すように、本実施形態は、収容器230の内部に、複数の電線を保持する保持具としてクリップ231を設けたものである。
クリップ231は、左右一対の屈曲板231a,231bからなり、電線2はそれら屈曲板231a,231bの間に挟まれることによって保持される。また、図28(b)に示すように、電線2は屈曲板231a,231bの間に積み重ねられた状態で保持される。クリップ231は収容器230に固定されている。電線2は、クリップ231に保持されたまま、収容器230と共に運搬される。
本実施形態によれば、電線2はクリップ231に保持されているので、収容器230の運搬中に電線2が収容器230からこぼれ落ちることが防止される。
<第24実施形態>
図29に示すように、本実施形態は、収容器240が長手方向に伸縮自在に構成されたものである。
図29(a)に示す収容器240は、2段階に伸縮可能に構成されたものである。この収容器240は、後側部分242と、後側部分242に対してスライド可能な前側部分241とを備えている。図29(b)に示す収容器240は、3段階に伸縮可能に構成されたものである。この収容器240は、後側部分245と、後側部分245に対してスライド可能な中央部分244と、中央部分244に対してスライド可能な前側部分243とを備えている。
本実施形態に係る収容器240は伸縮自在であるので、収容する複数の電線のうち最も長い電線の長さに合わせることにより、収容器240を運搬するときに、収容器240の長さを最小限に抑えることができる。したがって、収容器240を運搬する際の作業者の負担を軽減することができる。
<第25実施形態>
図30に示すように、本実施形態は、収容器250が折り畳み可能に構成されたものである。
図30(a)に示すように、収容器250は、前側部分251と、後側部分252と、前側部分251と後側部分252とをつなぐ蛇腹部分253とを備えている。図30(b)に示すように、収容器250は上下に折り畳むことができる。すなわち、収容器250は、前側部分251と後側部分252とが上下に重なるように折り畳むことができる。また、図30(c)に示すように、収容器250は左右に折り畳むことができる。すなわち、収容器250は、前側部分251と後側部分252とが左右に並ぶように折り畳むことができる。
収容器250に電線を回収する際には、収容器250は展開された状態(すなわち、折り畳まれていない状態)に設定される。一方、収容器250を運搬する際には、収容器250は折り畳まれる。これにより、収容器250の運搬時の長さを短くすることができる。したがって、収容器250を運搬する際の作業者の負担を軽減することができる。なお、収容器250内の電線を取り出す際には、収容器250は再び展開状態に戻される。
なお、ここでは、蛇腹部分253を備えた収容器250の利用方法として、収容器250を折り畳む方法について説明した。しかし、蛇腹部分253を備えた収容器250は、長手方向に伸縮自在でもある。そのため、本実施形態の収容器250を第24実施形態の収容器240のように利用することも可能である。
<第26実施形態>
図31に示すように、本実施形態は、収容器260が3段階に折り畳み可能に構成されたものである。
図31(a)に示すように、収容器260は、前側部分261と中央部分262と後側部分263とを備えている。前側部分261は中央部分262に対して山折り可能に接続され、中央部分262は後側部分263に対して谷折り可能に接続されている。
収容器260に電線2を回収する際には、収容器260は展開された状態に設定される。一方、収容器260を運搬する際には、収容器260は折り畳まれる。これにより、前側部分261、中央部分262、および後側部分263が上下に重なり、収容器260の長さは1/3に短縮される。したがって、収容器160を運搬する際の作業者の負担を軽減することができる。なお、収容器260内の電線を取り出す際には、収容器260は再び展開状態に戻される。
<第27実施形態>
図32に示すように、本実施形態は、収容器270に電線を回収する際に電線が収容器270の外にこぼれないように、電線をガイドするガイド部材271が設けられたものである。
本実施形態に係る電線収容装置の本体は、収容器270を着脱自在に支持する支持箱273を備えている。支持箱273の高さは収容器270の高さよりも高くなっている。支持箱273の底壁から収容器270と同じ高さの部分を下側部分272とすると、支持箱273の下側部分272よりも上側の部分は、落下してくる電線を収容器270にガイドするガイド部材271を構成する。ガイド部材271は、下側部分272から上方に延びるように形成されている。言い換えると、ガイド部材271は、収容器270の側方から上方に延びるように形成されている。
本実施形態によれば、収容器270に電線を回収する際に、ガイド部材271によって、電線が収容器270の外にこぼれることを防止することができる。また、収容器270の高さが低くても電線が収容器270からこぼれにくいので、収容器270を小型化することができる。収容器270を小型化することとすれば、収容器270を運搬する際の作業者の負担を軽減することができる。
なお、図33に示すように、支持箱273の代わりに、本体における収容器270が支持される部分に、上方に延びるガイド部材274を設けるようにしてもよい。ここでは、ガイド部材274は、収容器270の側方から上方に延びる板によって形成されている。
<第28実施形態>
図34に示すように、本実施形態は、略半円筒状の上側部材281および下側部材282によって収容器280が構成されたものである。上側部材281は、下側部材282に対して展開可能に形成されている。したがって、上側部材281は蓋として機能する。
収容器280に電線を回収する際には、上側部材281が開かれ、収容器280の上側が開放される。一方、収容器280を運搬する際には、上側部材281が閉じられる。これにより、運搬中に収容器280から電線がこぼれ落ちることを防止することができる。また、収容器280の下側部材282の底部には角部が設けられていないので、収容器280から電線を容易に取り出すことができる。
なお、図示は省略するが、収容器を変形容易な材料で半円筒状に形成し、運搬の際に円筒状に丸めるようにしてもよい。このような収容器によれば、電線を回収する際には半円筒状にされ、上側が開放された状態となる。一方、収容器を運搬する際には、円筒状にされ、上側が閉じた状態となる。そのため、運搬中に当該収容器から電線がこぼれ落ちることを防止することができる。
<第29実施形態>
図35に示すように、本実施形態は、電線を回収する収容器293が収容器前方部290と収容器後方部291とによって構成されているものである。
収容器293は、長手方向の一部を分割したような形状に形成されている。収容器前方部290の後側には、収容器前方部290と組み合わせられることによって上記収容器293を構成する収容器後方部291が形成されている。この収容器後方部291は本体の一部であってもよく、本体と別体であってもよい。収容器前方部290には、電線2を引っ掛ける軸292が設けられている。
収容器前方部290は本体に着脱自在に支持されている。電線2を回収する際には、収容器前方部290は本体に取り付けられる。これにより、収容器前方部290は収容器後方部291と共に、電線2を回収する収容器293を形成する。電線2を運搬する際には、電線2の全体が収容器前方部290に収容されるように、電線2の収容器後方部291に収容されている部分を収容器前方部290側に折り返す。これにより、電線2は軸292に引っ掛けられることになる。そして、収容器前方部290を本体から取り外し、電線2を収容器前方部290に収容された状態のまま運搬する。
本実施形態によれば、収容器前方部290は収容器293の一部に過ぎないため、運搬時の収容器、すなわち収容器前方部290を小型化することができる。したがって、電線2を運搬する際の作業者の負担を軽減することができる。
なお、図36に示すように、収容器前方部290の内側に、長手方向に延びる仕切板294を設けるようにしてもよい。仕切板294は収容器293の長手方向の一部に沿って延びている。これにより、収容器前方部290は仕切板294によって複数の収容部に仕切られる。なお、仕切板294を収容器後方部291に設けることも可能である。
<第30実施形態>
図37に示すように、本実施形態は、長手方向と直交する方向から収容器301を出し入れする開口302が本体に形成されているものである。
本体は、複数の収容器301を着脱自在に支持する外箱300を備えている。外箱300の上側は開放され、外箱300の内部は仕切壁303によって、各収容器301が配置される複数の部屋に仕切られている。仕切壁303は収容器301よりも高く形成されており、仕切壁303の上側部分は、落下してくる電線を収容器301に導くガイド部材を形成している。開口302は、外箱300の左壁に形成されている。なお、開口302は、外箱300の右壁に形成されていてもよい。すなわち、開口302は、外箱300における長手方向に延びる側壁の少なくとも一方に形成されている。なお、仕切壁303にも同様の開口が形成されている。収容器301は、左右方向に並ぶように互いに結合されている。
収容器301は、開口302を通じて外箱300内に挿入することができ、また、開口302を通じて外箱300から取り出すことができる。収容器301は互いに結合されているので、収容器301は一体となって外箱300内に挿入され、また、一体となって外箱300から取り出される。
本実施形態によれば、本体(ここでは外箱300)に対して複数の収容器301を一体的に着脱できるので、複数の収容器301を個別に着脱する場合に比べて、作業者の負担を軽減することができる。また、収容器301を長手方向と直交する方向から着脱できるので、長手方向から着脱する場合に比べて、収容器301の移動量を少なく抑えることができ、作業者の負担を軽減することができる。
<第31実施形態>
図38に示すように、本実施形態は、複数の電線を保持するクリップ311を本体に対して着脱自在に構成したものである。
クリップ311は、複数の電線を保持する保持具の一例である。クリップ311には、収容器310の側壁の上部に引っ掛けられる引っ掛け部311aが形成されている。クリップ311は、複数の電線を保持した状態のまま収容器310から取り外すことができる。また、クリップ311は、複数の電線を保持した状態のまま持ち運ぶことができる。
本実施形態では、電線処理装置から収容器310に排出された電線は、クリップ311に保持される。電線をハーネス組立場所に運搬する際には、クリップ311を収容器310から取り外し、クリップ311と電線を一緒に運搬する。すなわち、複数の電線をクリップ311に保持された状態のまま運搬する。なお、本実施形態では、収容器310を運搬することは不要であるので、収容器310は本体に対して着脱自在でなくてもよい。収容器310は本体の一部であってもよい。
1 電線処理装置
2 電線
10 電線収容装置
11 収容部(保持収容体)
13 収容器
13B 支持台(本体)
15 回転板(本体)
18 モータ(駆動装置)
21 アーム(本体)
311 クリップ(保持収容体、保持具)

Claims (20)

  1. 被覆電線の切断、被覆の剥ぎ取り、または端子の圧着を行う電線処理装置から排出される処理後の電線を収容する電線収容装置であって、
    それぞれ前記電線処理装置から排出される複数の電線を保持または収容する複数の保持収容体と、
    前記保持収容体を着脱自在に支持する本体と、
    前記保持収容体が前記電線処理装置から排出される前記電線を回収する位置と他の位置との間で移動するように、前記本体を駆動する駆動装置と、
    を備えた電線収容装置。
  2. 前記駆動装置は、前記本体を回転させるように構成され、
    前記保持収容体は、開口が形成された収容器によって構成され、
    前記保持収容体は、前記電線を回収する際に前記開口が上を向くような姿勢で前記本体に着脱自在に支持されている、請求項1に記載の電線収容装置。
  3. 前記保持収容体は、上方が開いた状態と閉じた状態とに状態変更可能な収容器によって構成されている、請求項1または2に記載の電線収容装置。
  4. 前記保持収容体は、開閉自在な蓋が設けられた収容器によって構成されている、請求項3に記載の電線収容装置。
  5. 前記本体には、開閉自在な蓋が設けられた複数の部屋が形成され、
    前記保持収容体は、前記部屋に挿入された収容器によって構成されている、請求項1または2に記載の電線収容装置。
  6. 前記保持収容体は、前記開口が前記本体の回転中心と反対の側を向くような姿勢で前記本体に支持され、
    前記保持収容体の内部には、前記開口を通じて回収した電線を前記本体の回転に伴って奥側に移動させ、前記開口が下方を向いたときに前記電線を前記開口から落ちないように保持するラビリンス構造が形成されている、請求項2に記載の電線収容装置。
  7. 前記保持収容体は、底部が湾曲した横断面形状を有する収容器によって構成されている、請求項1〜6のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  8. 前記保持収容体は、底部に長手方向と交差する方向に延びるスリットが形成された収容器によって構成されている、請求項1〜7のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  9. 前記保持収容体は、長手方向の少なくとも一端側が開放可能な収容器によって構成されている、請求項1〜8のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  10. 前記保持収容体は、長手方向の少なくとも一端側が開放された収容器によって構成されている、請求項1〜8のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  11. 前記保持収容体は、内部に電線を保持する複数の保持具が設けられた収容器によって構成されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  12. 前記保持収容体は、長手方向に伸縮可能な収容器によって構成されている、請求項1〜11のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  13. 前記保持収容体は、長手方向の少なくとも一箇所で折り畳み可能な収容器によって構成されている、請求項1〜11のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  14. 前記保持収容体は、長手方向に延びる互いに対向する第1および第2の側壁を有する収容器によって構成され、
    前記収容器には、前記両側壁の間に紐状部材または帯状部材が架け渡され、
    前記紐状部材または帯状部材は、少なくとも一端側が引っ張られることによって弛んだ状態から張った状態に変更可能なように、前記第1の側壁または前記第2の側壁に摺動可能に取り付けられている、請求項1〜13のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  15. 前記本体は、前記保持収容体が前記電線を回収する際に前記保持収容体の側方から上方に延びるように位置するガイド部材を備えている、請求項1〜14のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  16. 前記保持収容体は、長手方向の少なくとも一部に沿って延びる仕切板によって仕切られた複数の収容部を有する収容器によって構成されている、請求項1または2に記載の電線収容装置。
  17. 前記保持収容体は、長手方向の少なくとも一箇所で取り外し可能な複数の収容器形成部品からなる収容器によって構成されている、請求項1〜16のいずれか一つに記載の電線収容装置。
  18. 前記複数の保持収容体の少なくとも一部は、底部が湾曲した横断面形状を有する複数の収容器を備え、
    前記複数の収容器は、長手方向と直交する方向に並び且つ互いに結合されている、請求項1または2に記載の電線収容装置。
  19. 前記本体には、前記複数の収容器を長手方向と直交する方向から出し入れする開口が形成されている、請求項18に記載の電線収容装置。
  20. 前記保持収容体は、複数の電線を保持する保持具によって構成されている、請求項1に記載の電線収容装置。
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