JP2000156127A - 電線供給装置 - Google Patents

電線供給装置

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JP2000156127A
JP2000156127A JP10329640A JP32964098A JP2000156127A JP 2000156127 A JP2000156127 A JP 2000156127A JP 10329640 A JP10329640 A JP 10329640A JP 32964098 A JP32964098 A JP 32964098A JP 2000156127 A JP2000156127 A JP 2000156127A
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Japan
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wire
electric wire
housing box
electric
drawing board
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JP10329640A
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English (en)
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Hiroto Mori
寛人 森
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者が移動しない図板上に布線する際に必要
な電線を、絡みを生ずることなく、作業者が作業し易い
状態で効率良く供給することのできる電線供給装置を提
供すること。 【解決手段】図板2の長手方向Xに平行に延びる複数の
電線収容箱をホイールにより支持し、ホイールをモータ
により回転させて、所要の電線収容箱6aを電線受け部
材4に近接する取り出し位置に変位させる。電線取り出
し部材14の分離爪19に電線収容箱6aから取り出そ
うとする電線Wの端部Waを載せる。分離爪19が電線
の長手方向に移動すると、電線Wが持ち上げられつつ残
りの電線から平行に分離され、図板2の下縁部2aに平
行に延びる受け部材4上に促される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】図板を移動させずにワイヤー
ハーネスを製造する場合に、図板での作業に必要な電線
を作業者に供給する電線供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、コネクタ、電線
(切圧線)、それらをまとめるビニールテープ、ワイヤ
ーを保護する外装部品(例えば縦割りチューブ、コルゲ
ートチューブ、成形プロテクタ)等で構成される。従
来、ワイヤーハーネスの製造手順は、下記である。すな
わち、組立し易いように、いくつかのコネクタと何本か
のワイヤーで構成される仮結束(ワイヤーハーネスサブ
アセンブリ)を作成する(いわゆる仮結工程)。次い
で、予め治具などで位置決めされた原寸大の設計図に相
当する図板(作業板)上に、仮結束されたサブアセンブ
リを所定の経路に沿って配置すると共に、各ワイヤーの
端末にコネクタを装着する(布線工程)。全てのワイヤ
ーの布線が終了した後、ワイヤーの幹線、枝線のほとん
どをビニールテープやチューブ類により束ねる(結束工
程)。
【0003】上記の図板としては、例えば2.7m、
3.6m、4.5mというような長尺のものが使用され
ている。この種の図板を用いる場合、製造ラインに沿っ
て移動させ、多数の作業者の流れ作業でワイヤーハーネ
スを完成する移動板方式がある一方、図板を移動させず
に1人の作業者がワイヤーハーネスを完成させる固定板
方式がある。
【0004】また、図7を参照して、長大なワイヤーハ
ーネスWHでは、図板90上の複数の作業箇所91,9
2及び93の各々に対して、A(テープ下巻き)、B
(コルゲートチューブ巻き)及びC(コルゲートチュー
ブ固定)の3つの作業内容を実施する必要がある場合が
ある。固定板方式では、各作業内容A,B,Cを全作業
箇所91,92及び93を通して実施し、各作業内容
A,B,C毎に完結させていく作業内容完結タイプと、
各作業箇所91,92,93毎に全作業内容A,B及び
Cを通して実施し、各作業箇所91,92,93毎に全
作業内容A,B及びCを完成させていく作業箇所完結タ
イプとがある。
【0005】前者の作業内容完結タイプでは、図板上で
テープ巻きやチューブ通し等の取り置きが発生するとい
う欠点がある。後者の作業箇所完結タイプでは、各作業
箇所91,92,93において異種の作業が混在するこ
とになるため、作業者の作業に対する習熟が遅くなり、
手順の把握も困難となる結果、作業性が低下したり、組
立手順を間違えて部品を付け忘れたりするという欠点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、上記の作業内容
完結タイプ及び作業箇所完結タイプの何れのタイプにお
いても、仮結束を用いているため、下記の理由で作業効
率を悪くする側面がある。すなわち、作業中の作業者の
動線は、できるだけ無駄な往復移動等を少なくして一方
向に流れることが作業効率を高めるうえで好ましい。と
ころが、仮結束を用いた場合には、図板において部分的
に作業工程が進んでいるところと、遅れているところと
のアンバランスが助長されることになるため、作業者の
動線が乱れ易くなり、作業効率を低下させるからであ
る。
【0007】また、仮結束を作成する工程で、仮結束さ
れた長物電線を収容箱から取り出すために、その長物電
線を長手方向に引き抜きくことになるが、仮結束の中の
端子の形状や、枝線の分岐の態様や、電線サイズの不揃
い等が原因で、引き抜き時に、電線同士の絡みが発生
し、作業性を低下させたり、端子変形等で品質が低下し
たりするおそれがある。
【0008】そこで、本願発明者は、図板上で布線、下
巻き、チューブ付け、テープ巻き及びクランプ付けの各
工程を順次に完結させながらワイヤーハーネスを製造す
る上記の作業内容中心タイプにおいて、仮結束をなくす
ことを提案する。この場合、仮結束をなくすことによっ
て図板上での作業進度の不揃いを是正できるので、各工
程において図板の一端から他端までを一単位として各工
程毎で作業方向を折り返しながら作業を行うようにし
て、作業者の動線の流れをスムーズにすることが実質的
に可能となる。
【0009】また、複雑な構造体である仮結束ではな
く、端子付きの電線を単線で収容箱から引き抜いて取り
出すことになるので、引き抜き時の電線同士の絡みの発
生を比較的少なくすることができるものの、長尺の電線
を長手方向に引き抜くことに変わりないので、電線同士
に絡みが発生する場合がある。また、従来、図板の近傍
に備えられている収容箱は、図板の長手方向と直交する
方向に延びるように配置されている。作業者は、収容箱
から長尺の電線を長手方向に引き抜くときにかなりの力
を要するうえに、引き抜いた電線を図板と平行になるよ
うに向きを変えねばならず、作業性が悪かった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、固定板方式の図板に布線する際に必要な電線を、
絡みを生ずることなく作業者が作業し易い状態で効率良
く供給することができる電線供給装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のた課題解決手段として、請求項1記載の発明の態様
は、ワイヤーハーネスを保持するための治具を立設した
長尺の図板の長手方向に平行に配置され、各々電線を収
容する電線収容箱と、支持部材によって図板の長手方向
に平行に支持され、電線収容箱から取り出された電線を
受ける長尺の電線受け部材と、電線収容箱から電線受け
部材上に平行に電線を取り出す取り出し手段とを備える
ことを特徴とするものである。
【0012】本態様では、布線に必要な電線を、図板に
平行な状態で電線受け部材上に取り出すことができ、作
業者は取り出された電線の向きを変えることなく、図板
上に持っていけば良いので、作業し易い。また、従来の
ように電線収容箱から電線を長手方向に引き抜くことが
なく、平行に電線を取り出すので、取り出し時に電線の
絡みが発生することは殆どない。したがって、移動しな
い図板上で、布線、下巻き、チューブ付け、テープ巻
き、クランプ付けの各工程毎に完結させていくワイヤー
ハーネスの製造方法(いわゆる固定板方式の作業内容完
結タイプ)を仮結束なしで実施し、図板の一端から他端
側に向けて布線していく場合に、好適に用いることがで
きる。
【0013】また、電線収容箱が図板の長手方向に平行
に配置されるので、図板の長手方向に直交する方向に沿
って配置される場合と比較して、スペースを削減するこ
とができる。請求項2記載の発明の態様は、上記取り出
し手段は、図板の長手方向に沿って変位自在であって電
線収容箱から取り出そうとする電線を残りの電線からよ
り分ける分離爪と、この分離爪を図板の長手方向に沿っ
て移動させる駆動手段とを含み、上記分離爪は、図板の
長手方向の端部において電線収容箱から手により取り出
された電線の一端部が載せられた状態で、駆動手段によ
って電線の他端部側へ移動されることにより、電線収容
箱から取り出そうとする電線を持ち上げつつ電線受け部
材上へ促す傾斜状案内部を含むことを特徴とするもので
ある。
【0014】本態様では、図板の端部に対応する位置
で、所要の電線収容箱内の1本の電線の一方の端部を手
により持ち上げて、分離爪の傾斜状案内部に載せる。次
いで、駆動手段によって分離爪を電線収容箱の長手方向
に沿って電線の他端部側へ移動させると、電線は一端部
から他端部へ向けて分離爪の傾斜状案内部によって連続
的に持ち上げられながら、残りの電線からより分けられ
て電線受け部材上へ促される結果、取り出すべき電線を
電線受け部材上へ取り出すことができる。
【0015】請求項3記載の発明の態様は、請求項1又
は2において、上記支持部材は、固定部材と、この固定
部材によって移動自在に支持されると共に各電線収容箱
を支持し、移動することによって各電線収容箱を上記電
線受け部材に近接する取り出し位置に変位させる可動部
材を含み、上記取り出し手段は上記取り出し位置に変位
された電線収容箱から電線受け部材上へ電線を取り出す
ことを特徴とするものである。
【0016】本態様では、取り出し位置に移動させた電
線収容箱から、取り出し手段によって仕様の異なる電線
を次々に取り出し、布線することができる。請求項4記
載の発明の態様は、請求項3において、上記可動部材
は、各電線収容箱を図板の長手方向に平行となる状態を
維持しつつ、取り出し位置を経由する無限軌道に循環さ
せる手段を含み、上記循環させる手段は各電線収容箱の
両端部を、電線収容箱の重心の真上に位置する支軸を介
してそれぞれ回転自在に支持していることを特徴とする
ものである。
【0017】本態様では、取り出すべき電線を収容した
電線収容箱を、無限軌道に循環させつつ取り出し位置へ
移動させる。このとき、各電線収容箱は自重によるすわ
りの位置に保持されるので、各電線収容箱からの電線の
脱落が防止される。上記循環させる手段としては、例え
ば、遊園地のいわゆる観覧車のように円軌道を描かせる
ように各電線収容箱を支持するものであっても良いし、
いわゆる立体駐車場のように小判形軌道を描かせるよう
に各電線収容箱を支持するものであっても良い。
【0018】請求項5記載の発明の態様は、請求項3又
は4において、所要の電線収容箱を取り出し位置に変位
させる駆動手段をさらに備えることを特徴とするもので
ある。本態様では、取り出すべき電線を収容した電線収
容箱を自動的に取り出し位置に移動させることができ、
作業性が良い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の電線供給装置の概略構成を示す模式的側面図であ
る。図2は図板及び電線供給装置の一部破断斜視図であ
る。図3は電線収容箱を所定の取り出し位置に循環させ
るための支持機構の正面図である。図4(a)〜(e)
は本電線供給装置が適用されるワイヤーハーネスの製造
方法における各工程での作業者の作業時の動線を白抜き
矢符にて示している。
【0020】本製造方法では、1人の作業者が移動しな
い図板2上で、仮結束を用いないでワイヤーハーネスを
製造する。まず、図4(a)に示す布線工程では、図板
2の左端から右端へ移動し、また、図4(b)に示すテ
ープの下巻き工程では、図板2の右端から左端へ移動し
た後、折り返して右端へ戻る。また、図4(c)に示す
チューブ付け工程では、右端から左端へ移動し、図4
(d)に示すテープ巻き工程では、図板2の左端から右
端へ移動し、図4(e)に示すクランプ付け工程では図
板2の右端から左端へ移動する。
【0021】図1及び図2を参照して、電線供給装置1
は、左右に長い図板2の下方に配置されており、図板2
の下縁部2aに平行に延び、水平な受け面3によって電
線を受ける電線受け部材4を有している。この電線受け
部材4の両端は、図板2の左右両端部を床面に支持する
一対の支持脚5(図1では一方のみを示してある)にそ
れぞれ固定されている。
【0022】図板2の下方には、上記の電線受け部材4
に近接する取り出し位置に変位することのできる複数の
電線収容箱6a,6b,…,6fが図板2の長手方向
(図1において紙面と直交する方向であり、図2におい
ては矢符Xで示してある。)に平行に配置されている。
各収容箱6a〜6fは支持機構8によって支持された状
態で所定の取り出し位置(図1では電線収容箱6aが取
り出し位置にある)に変位されるようになっている。
【0023】図1及び図3を参照して、支持機構8は、
床面に固定される一対の固定部材31と、この固定部材
31に回転軸線12の回りに回動自在に支持される可動
部材としての一対のホイール32とを備えている。図3
を参照して、一対のホイール32同士は上記回転軸線1
2の同軸上にある連結軸33を介して一体回転可能に連
結されている。連結軸33の両端は一対の固定部材31
を貫通しており、固定部材31によって回転自在に支持
されている。連結軸33の一端はドライブジョイント3
5を介して、駆動手段としてのモータ7の回転軸7aに
連結されており、モータ7によって、一対のホイール3
2が一体的に回転駆動されるようになっている。モータ
7は一方の固定部材31にモータ支持板34を介して支
持されている。
【0024】一対のホイール32はそれぞれ円周等配の
位置に支軸9を設けており、各電線収容箱6a〜6fの
両端はそれぞれ支軸9を介して回転自在に支持されてい
る。ホイール32の中心には、クロスアーム10を介し
て中心部材11が設けられ、モータ7は、連結軸33及
び中心部材11を介してホイール32を回転させるよう
になっている。
【0025】図5を参照して、上記の支軸9は各電線収
容箱6a〜6fの重心位置Gの真上となる位置に配置さ
れているので、ホイール32の回転変位にかかわらず、
電線収容箱6aは、自重によるすわりの位置に保持さ
れ、常に安定した姿勢を維持できるようになっている。
特に、各電線収容箱6a〜6fが後述するように樋状を
なしているので、電線が収容された場合、各電線収容箱
6a〜6fと収容された電線のトータルの重心位置G1
と支軸9との距離は、空の状態の電線収容箱6a〜6f
の重心位置Gと支軸9との距離よりも遠くなる。その結
果、電線収容箱6a〜6fは電線を収容することによ
り、安定姿勢を保持するための支軸9回りの慣性モーメ
ントがより大きくなってより安定した状態となる。
【0026】図1において、13は図板2上にワイヤー
を位置決めして保持するための例えばU字状をなす治具
である。22はワイヤーハーネスの組立に必要な部品を
収容する部品箱であり、部品箱22は収容された部品が
取り付けられる位置の近傍の位置に配置されている。図
1においては、各電線収容箱6a〜6dは樋状をなして
上方に開放していると共に、それぞれ仕様の異なる端子
付き電線を収容箱別に多数収容している。複数の電線収
容箱6a〜6fのうち一の電線収容箱6aが電線受け部
材2に近接する取り出し位置にあり、電線受け部材4の
直後方に近接している。モータ7がホイール32を回転
させることにより、所要の電線収容箱6a〜6dを択一
的に取り出し位置に変位させることができるようになっ
ている。
【0027】また、取り出し位置にある電線収容箱6a
と図板2の下縁部2aとの間には、取り出し位置にある
電線収容箱6aから、単一の電線を電線受け部材4上へ
平行に取り出す電線取り出し部材14が配置されてい
る。この電線取り出し部材14は、図板2の長手方向X
に平行に延びるアクチュエータとしての長尺のロッドレ
スのエアシリンダ15を有しており、このエアシリンダ
15は図板2の支持脚5に取り付け板16を介して固定
されている。このエアシリンダ15の直線運動部17に
は前方へ突出する分離爪19が固定されている。分離爪
19は棒状をしており、その上面は前方にいくにしたが
って低くなるように傾斜する傾斜状案内部21を構成し
ている。
【0028】図2を参照して、エアシリンダ15の端部
には、コントローラ23が配置されており、このコント
ローラ23の上面には、上記のモータ7及びエアシリン
ダ15の動作をそれぞれ制御するための操作スイッチ2
4,25が配置されている。作業者が操作スイッチ24
を操作すると、モータ7が所定の回転方向Yに沿ってワ
ンステップだけ回転駆動され、現在、取り出し位置にあ
る電線収容箱(例えば6a)の隣にある電線収容箱(例
えば6b)が取り出し位置に移動されて停止するように
なっている。
【0029】また、作業者が操作スイッチ25が操作す
ると、分離爪19が図2において破線で示すようにエア
シリンダ15の一端部26のホームポジションにある状
態から、エアシリンダ15の他端部側へ変位する状態へ
と駆動され、再びホームポジションに戻ってくるように
なっている。次いで、本電線供給装置1の動作について
図2を参照しつつ説明する。まず、作業者が操作スイッ
チ24を操作して、取り出すべき電線Wが収容されてい
る電線収容箱6aを取り出し移動させた後、この電線収
容箱6aに収容されている多数の電線の中から1本の電
線Wの端部Waを手に持ち、ホームポジションにある分
離爪19の傾斜状案内部21を跨がせて電線受け部材4
の受け面3に保持する。次いで、操作スイッチ25を操
作すると、エアシリンダ15によって、分離爪19が電
線Wの一端部Waから他端部Wb側へ向けて直線移動さ
れる。
【0030】これにより、電線Wは一端部Waから他端
部Wbへ向けて分離爪19の傾斜状案内部21によって
連続的に持ち上げられながら、残りの電線からより分け
られて電線受け部材4の受け面3上へ促される結果、取
り出すべき電線Wを電線受け部材4上へ容易に取り出す
ことができる。受け部材4上に取り出された電線Wを、
向きを変えることなく、図板2上に運んで布線すること
ができる。
【0031】同様の動作を繰り返して行い、次ぎに布線
されるべき電線を収容する電線収容箱6bを取り出し位
置に移動させた後、その電線収容箱6bに収容されてい
る電線を1本受け部材4上に取り出して、次ぎの布線を
行う。本実施の形態では、布線に必要な電線Wが絡みを
生ずることなく、図板2の長手方向Xに平行で作業者が
作業し易い状態で電線受け部材4上に取り出される。し
たがって、本電線供給装置1を、移動しない図板2上で
仮結束を用いずに各作業工程を順次に完結させながらワ
イヤーハーネスを製造する場合に適用して、その布線工
程を効率良く行うことができる。
【0032】特に、分離爪19を移動させるのみの簡単
な構造にて、電線Wを電線収容箱6a〜6bから電線受
け部材4上への平行取り出しを容易に達成することがで
きる。また、操作スイッチ24を操作するのみでモータ
7の動力を用いて、各電線収容箱6a〜6bを択一的に
取り出し位置に循環させながら、電線取り出し部材14
によって仕様の異なる電線を次々に電線受け部材4上に
取り出すことができるので、作業効率よく布線すること
ができる。
【0033】また、各電線収容箱6a〜6fをホイール
32による円周軌道上に循環させるときに、重心位置G
の真上に位置する支軸9により回転自在に支持されてい
る各電線収容箱6a〜6fは、その自重によって安定し
た姿勢に保持されるので、各電線収容箱6a〜6fから
の電線の脱落が防止される。また、各電線収容箱6a〜
6fに収容されている電線が少なくなってきた場合に、
ホイール32を回転させながら、各電線収容箱6a〜6
fに対して電線を容易に補充することができ、段取り替
え時間を短縮して作業を効率を向上させることができ
る。
【0034】次いで、図5は本発明の他の実施の形態の
要部の模式的側面図である。図1の実施の形態では、各
電線収容箱6a〜6fを取り出し位置に循環させるため
の可動部材を各電線収容箱6a〜6fの両端を支持する
一対のホイール32により構成したが、本実施の形態で
は、略小判形形状の軌道を描く無端帯としてのエンドレ
スの一対のチェーン27により、可動部材を構成して、
各電線収容箱6a〜6dの両端を支軸9を介して回動自
在に支持するようにした。図示していないが、支軸9が
各電線収容箱6a〜6dの重心位置の真上に位置してい
ることは、図1の実施の形態と同様である。
【0035】28は各チェーン27に軌道を保持させる
ためのアイドルギアである。一対のチェーン27はモー
タ7によって駆動される一対のスプロケットギア29を
それぞれ介して互いに同期して循環駆動される。アイド
ルギア28及びスプロケットギア29が、チェーン27
の軌道を保持するための軌道保持部材を構成し、図示し
ない固定部材が軌道保持部材を介してチェーン27を保
持することになる。本実施の形態においても、図1の実
施の形態と同様の作用効果を奏することに加えて、図5
に示すように側面から見て縦長のスペースに配置するこ
とができ、図板2の後方への突出を抑制することができ
るという利点がある。
【0036】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば上記各実施の形態では、各電
線収容箱をモータにより取り出し位置に移動させるよう
にしたが、手動により取り出し位置に移動させるように
しても良い。その他、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、布線に必要な
電線が絡みを生ずることなく、図板に平行で作業者が作
業し易い状態で電線受け部材上に取り出される。したが
って、本電線供給装置を、移動しない図板上で仮結束を
用いずに各作業工程を順次に完結させながらワイヤーハ
ーネスを製造する場合に適用して、その布線工程を効率
よく行うことができる。
【0038】請求項2記載の発明では、電線収容箱内の
1本の電線の一方の端部を手により持ち上げて、分離爪
の傾斜状案内部に載せた後、分離爪を移動させることに
より、取り出すべき電線を図板の下縁に平行な電線受け
部材上へ取り出すことができる。分離爪を移動させるの
みの簡単な構造にて、電線の平行取り出しを容易に達成
することができる。
【0039】請求項3記載の発明では、取り出し位置に
移動させた電線収容箱から、取り出し手段によって仕様
の異なる電線を次々に取り出し、作業効率よく布線する
ことができる。請求項4記載の発明では、取り出すべき
電線を収容した電線収容箱を無限軌道に循環させながら
取り出し位置へ移動させる。このとき、各電線収容箱は
自重によるすわりの位置に保持されるので、各電線収容
箱からの電線の脱落が防止される。
【0040】請求項5記載の発明では、取り出すべき電
線を収容した電線収容箱を自動的に取り出し位置に移動
させることができ、作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電線供給装置の模式的
側面図である。
【図2】図板及び電線供給装置の一部破断斜視図であ
る。
【図3】各電線収容箱を変位させる機構の正面図であ
る。
【図4】(a)〜(e)は本電線供給装置が適用される
ワイヤーハーネスの製造方法の各工程における作業者の
動線を示す概略図である。
【図5】電線収容箱及び支軸の一部破断側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の要部の模式的側面図
である。
【図7】図板を移動させないで一人の作業者がワイヤー
ハーネスの製造する、従来の固定板方式での図板の模式
的正面図である。
【符号の説明】
1 電線供給装置 2 図板 2a 下縁部 3 受け面 4 受け部材 6a〜6d 電線収容箱 7 モータ(駆動手段) 8 支持機構 9 支軸 14 電線取り出し部材 15 エアシリンダ(駆動手段) 17 直線運動部 19 分離爪 21 傾斜状案内部 23 コントローラ 24,25 操作スイッチ 27 チェーン(可動部材) 28 アイドルギヤ 29 スプロケットギヤ 31 固定部材 32 ホイール(可動部材) 33 連結軸 G,G1 重心位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスを保持するための治具を
    立設した長尺の図板の長手方向に平行に配置され、各々
    電線を収容する電線収容箱と、 支持部材によって図板の長手方向に平行に支持され、電
    線収容箱から取り出された電線を受ける長尺の電線受け
    部材と、 電線収容箱から電線受け部材上に平行に電線を取り出す
    取り出し手段とを備えることを特徴とする電線供給装
    置。
  2. 【請求項2】上記取り出し手段は、図板の長手方向に沿
    って変位自在であって電線収容箱から取り出そうとする
    電線を残りの電線からより分ける分離爪と、この分離爪
    を図板の長手方向に沿って移動させる駆動手段とを含
    み、 上記分離爪は、図板の長手方向の端部において電線収容
    箱から手により取り出された電線の一端部が載せられた
    状態で、駆動手段によって電線の他端部側へ移動される
    ことにより、電線収容箱から取り出そうとする電線を持
    ち上げつつ電線受け部材上へ促す傾斜状案内部を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の電線供給装置。
  3. 【請求項3】上記支持部材は、固定部材と、この固定部
    材によって移動自在に支持されると共に各電線収容箱を
    支持し、移動することによって各電線収容箱を上記電線
    受け部材に近接する取り出し位置に変位させる可動部材
    を含み、 上記取り出し手段は上記取り出し位置に変位された電線
    収容箱から電線受け部材上へ電線を取り出すことを特徴
    とする請求項1又は2記載の電線供給装置。
  4. 【請求項4】上記可動部材は、各電線収容箱を図板の長
    手方向に平行となる状態を維持しつつ、取り出し位置を
    経由する無限軌道に循環させる手段を含み、 上記循環させる手段は各電線収容箱の両端部を、電線収
    容箱の重心の真上に位置する支軸を介してそれぞれ回転
    自在に支持していることを特徴とする請求項3記載の電
    線供給装置。
  5. 【請求項5】所要の電線収容箱を取り出し位置に変位さ
    せる駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項3
    又は4記載の電線供給装置。
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