JP2011200031A - 振動型アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

振動型アクチュエータの駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011200031A
JP2011200031A JP2010064317A JP2010064317A JP2011200031A JP 2011200031 A JP2011200031 A JP 2011200031A JP 2010064317 A JP2010064317 A JP 2010064317A JP 2010064317 A JP2010064317 A JP 2010064317A JP 2011200031 A JP2011200031 A JP 2011200031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
vibration
amplitude
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010064317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5704826B2 (ja
Inventor
Kenichi Kataoka
健一 片岡
Jun Sumioka
潤 住岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010064317A priority Critical patent/JP5704826B2/ja
Priority to EP11155599.1A priority patent/EP2367213A3/en
Priority to US13/050,774 priority patent/US9048760B2/en
Priority to CN201110065857.8A priority patent/CN102189074B/zh
Priority to CN201410004803.4A priority patent/CN103715940B/zh
Publication of JP2011200031A publication Critical patent/JP2011200031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5704826B2 publication Critical patent/JP5704826B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/06Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/062Small signal circuits; Means for controlling position or derived quantities, e.g. for removing hysteresis
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/142Small signal circuits; Means for controlling position or derived quantities, e.g. speed, torque, starting, stopping, reversing
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
    • H02N2/001Driving devices, e.g. vibrators
    • H02N2/0015Driving devices, e.g. vibrators using only bending modes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/026Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors by pressing one or more vibrators against the driven body
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/16Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
    • H02N2/163Motors with ring stator

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】 ディジタル的に設定可能な交流信号のパラメータを操作量として振動型アクチュエータの振動振幅や移動速度を制御する際に、上記パラメータの設定可能分解能以上の分解能を実現すると同時に不要な振動の発生を抑制する。
【解決手段】 交流信号の周波数、振幅、位相差の少なくとも一つを指令する指令信号を出力する指令手段と、指令信号に変動を与えて出力する変動付与手段と、変動付与手段の出力に応じて周波数、振幅、位相差の少なくとも一つが変調された交流信号を発生する交流信号発生手段とを有し、前記変動付与手段又は前記交流信号発生手段の少なくとも一方の出力信号に対し、所定の振動モードの振動以外の振動を励起する周波数帯域を選択的に減衰させるフィルタ手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

電気−機械エネルギー変換素子に交流信号(交流電圧)を印加することによって、少なくとも該電気−機械エネルギー変換素子で構成される振動体を励振させ、該振動体に接触する移動体を駆動する振動型アクチュエータの駆動装置に関する。
超音波モータ等の振動型アクチュエータの駆動速度は、振動体に励起される振動振幅に応じて変化する。そのため、駆動速度は、振動体に設けられた圧電素子等の電気−機械エネルギー変換素子に印加する交流信号の振幅や周波数で制御する。温度による共振周波数変動や個体差の影響を少なくする為に周波数で制御する方式が一般的である。周波数の発生方式に着目すると、アナログ的な発振器や水晶発振器とプログラマブルな分周器によるディジタル的な手法、D/A変換器と組み合わせた半ディジタル的な手法等がある。
しかし、ディジタル的な手法では周波数の高分解能化が課題であった。
特許文献1では、分周率を周期的に変化させ、平均的な分周率によって擬似的に周波数の分解能を上げる手法が提案されている。また、周期的変動が可聴域の振動を発生させる時には周期的変化の速度を速くして可聴域からずらす方法が示されている。
特許文献2では、パルスモータや圧電素子を用いた周期信号の1周期毎に所定量移動するアクチュエータにおいて、周期指令を小刻みに変動させその平均の周期を用いる提案がなされている。また周期指令を小刻みに変化させる方法として一様乱数を周期信号の周期指令に加算することで周期指令が周期的に変化することを防ぎ、特定の可聴音の発生を防いでいる。
特登録3140615号公報 特登録3504130号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2の方法では、交流電圧の周波数を変動させている。そのため、この変動に含まれる周波数成分が振動体の固有振動数近傍にあったり、アクチュエータによって駆動される機構の固有振動数近傍であったりする場合、可聴音の発生や速度制御性能の低下が問題であった。また不要な振動が励振されることで磨耗が進み耐久性能を劣化させる問題もあった。
本発明の振動型アクチュエータの駆動装置は、電気−機械エネルギー変換素子に交流信号を印加することによって、少なくとも該電気−機械エネルギー変換素子で構成される振動体を所定の振動モードで励振させ、駆動力を発生する振動型アクチュエータの駆動装置において、
前記交流信号の周波数、振幅、位相差の少なくとも一つを指令する指令信号を出力する指令手段と、指令信号に変動を与えて出力する変動付与手段と、変動付与手段の出力に応じて周波数、振幅、位相差の少なくとも一つが変調された交流信号を発生する交流信号発生手段と、前記変動付与手段又は前記交流信号発生手段の少なくとも一方の出力信号に対し、前記所定の振動モードでの振動以外の振動を励起する周波数成分を選択的に減衰させるフィルタ手段を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、振動型アクチュエータを駆動するための交流信号の周波数、振幅、位相差の少なくとも一つを指令する指令信号に変動を付与することで交流信号発生手段が出力可能な有効分解能以上で交流信号の周波数、振幅、位相差の設定をできる。また、変動の付与によって発生する広周波数帯域にわたるノイズ信号のうち、振動型アクチュエータ及び振動型アクチュエータの駆動機構の持つ特定の固有振動数での振動を励起する周波数成分をフィルタ手段により選択的に減衰させることで不要振動を抑制できる。また、特定の周波数成分を選択的に減衰するので、ノイズ信号を広周波数帯域に分散することができるため、振動型アクチュエータに印加する交流電圧に含まれるノイズ信号レベルを下げることができ、可聴音の発生や速度変動を低く抑えることができる。
第1の実施例の構成を示すブロック図 第1の実施例の振動型アクチュエータ及びそれを用いた駆動機構を示す図 図2図示の振動型アクチュエータの1次の振動モードを示す図 図2図示の振動型アクチュエータの2次の振動モードを示す図 ノイズ信号及び交流信号発生手段の出力信号の周波数特性と固有振動数の関係を示す図 変調振幅指令Afとノイズ信号の関係を説明する図 第1の実施例のフィルタ6の周波数特性と固有振動数の関係を説明する図 ノイズ発生手段の回路例と出力信号例を示す図 変調振幅指令に対する交流信号発生手段の構成例を示す図 第1の実施例の第2の構成を示すブロック図 フィルタの回路例及び周波数特性の例を示す図 くし型フィルタの構成例を示す図 くし型フィルタの周波数特性例を示す図 第2の実施例の構成を示すブロック図 第2の実施例の振動型アクチュエータの構成を示す図 第2の実施例の振動型アクチュエータの弾性体及び圧電素子の構成を示す図 振幅変調の周波数特性を説明する図 第2の実施例のフィルタ6の周波数特性と固有振動数の関係を説明する図 粉体搬送用の振動型アクチュエータの例を示す図
(実施例1)
図1は、本発明の駆動装置の第1の実施例を示すブロック図である。1は、振動体であるところの電気−機械エネルギー変換素子である。本実施例では、1−a及び1−bの2つの電気−機械エネルギー変換素子を備えている。電気−機械エネルギー変換素子1としては圧電素子や磁歪素子、電歪素子等の機能素子が挙げられる。
2は、電気−機械エネルギー変換素子1に印加する交流信号(交流電圧)の振幅を設定する振幅指令A(指令信号)を出力する振幅指令手段である。3は、所定の振幅のホワイトノイズSNを生成するノイズ生成手段である。4は、上記振幅指令Aにノイズ生成手段3の出力SNを加算して変調振幅指令Adを出力する変動付与手段である。5は、変動付与手段4の出力する変調振幅指令Adと不図示の周波数指令手段からの周波数指令Fを入力して振幅が変調された交流信号を出力する交流信号発生手段である。6は、交流信号発生手段5の振幅が変調された交流信号に含まれる周波数成分から所望の周波数成分の成分を選択的に減衰させる特性を有するフィルタ手段である。7は、フィルタ手段6の出力信号を反転するかどうかを不図示の指令手段からの方向切り替え信号Dによって切り替える極性切り替え手段である。電気−機械エネルギー変換素子1−aの電極にはフィルタ手段6の出力信号が印加され、電気−機械エネルギー変換素子1−bの電極には極性切り替え手段7によってフィルタ手段6の出力信号又はこれを反転した信号が印加される。
図2(a)、(b)、(c)は、振動型アクチュエータ及びそれを用いた駆動機構の例を示す構成図である。図2(a)は、振動型アクチュエータを示し、電気−機械エネルギー変換素子1とこれに接着されて一体となって振動体を構成する弾性体8及びスライダ9に加圧接触する、弾性体8の突起部8−aを有している。なお、本実施例では、弾性体8を圧電素子とは別体で設けたが、圧電素子が所望の弾性を有している場合は、弾性体8はなくても良い。電気−機械エネルギー変換素子1−a、1−bの夫々には交流信号印加用の電極1−c、1−dが設けられている。また弾性体8はグランド電位に接続されている。
図2(b)は、駆動機構の全体構成を示している。10−a、10−b、10−c、10−dは弾性体8に接合されており、弾性体8をスライダ9に所望の加圧力で加圧する為の支持部材である。11−a、11−bは支持部材10−a、10−b、10−c、10−dを水平方向に移動自由に固定するガイド、12−a、12−bはガイド11−a、11−bおよびスライダ9を後述する筐体13に固定する固定部材である。
図2(c)は、スライダ9を横から見た図で実線及び鎖線はスライダ9の固有振動モードの振動形状を示している。固定部材12−a、12−bは、スライダ9を筐体13に固定している。
次に、振動型アクチュエータの動作原理を説明する。図3、図4は弾性体8の振動モードを示しており、図3及び図4の(a)、(b)、(c)は振動の時間的変化を示している。図3では弾性体8の1次の曲げ振動状態を示しており、弾性体8の中心が上下にたわむ振動モードを示している。突起部8−aは曲げ振動に応じて下端が下方向に押し下げられると共に左方向に変位することで左方向へ押し出す駆動力を発生し、振動型アクチュエータを紙面右方向に移動させる。
図4では弾性体8の2次の曲げ振動状態を示しており、弾性体8の左右が逆方向にたわむ振動状態を示している。その際突起部8−aは曲げ振動に応じて下端が下方向に押し下げられると共に右方向に変位することで右方向へ押し出す駆動力を発生し、振動型アクチュエータを紙面左方向に移動させる。なお、弾性体8を図3、図4で示すように異なる振動モードを効率的に励振するにはそれぞれのモードに合った周波数で励振すると共にそれぞれのモード形状に合った励振パターンで励振する必要がある。そこで図3のような左右対称な曲げ振動には上記極性切り替え手段7で極性切り替えを行わずに電極1−cと電極1−dに同相の交流信号を印加する。図4のような左右逆方向の曲げ振動には極性切り替え手段7で極性切り替えを行い電極1−cと電極1−dに逆相の交流信号を印加する。そして更に不図示の周波数指令手段からそれぞれの固有振動モードに合った周波数を指令することでモード形状に合った励振を行っている。
次に、図1の各部の動作について説明する。図5(a)はノイズ生成手段3の出力信号の周波数分析結果、図5(b)は振幅が変調された交流信号発生手段5の出力信号の周波数分析結果である。図5(a)のノイズ生成手段3の出力信号は広い周波数範囲で均一な振幅特性を有している。また、図5(b)の交流信号発生手段5の出力信号の周波数特性は不図示の指令手段からの周波数指令Fで示される周波数の振幅Aの成分と、振幅が変動することで生ずる成分であって周波数Fの上側及び下側の周波数領域の広帯域にわたる周波数成分を含んでいる。
また、図5(b)に示した白丸F0、F1、F2、F3、F4、F5で示す周波数は、図2で示される振動型アクチュエータ及び駆動機構の各部の固有振動数を示している。F0は弾性体8が上記曲げ振動の振動方向に並進運動する振動モードの固有振動数、F1は弾性体8の1次の曲げ振動の固有振動数、F2は弾性体8の2次の曲げ振動の固有振動数、F3はスライダ9の9次の曲げ振動の固有振動数、F4はスライダ9の10次の曲げ振動の固有振動数、F5は筐体13に固定される不図示の部材の固有振動数である。図2(c)にスライダ9の9次の曲げ振動の様子を実線で、スライダ9の10次の曲げ振動の様子を破線で示した。
ここで交流信号発生手段5の出力信号の周波数成分にF0〜F5の固有振動数と同じ周波数が含まれている場合を考えてみる。弾性体8はF0〜F5の固有周波数で加振され、F0〜F2では弾性体8の振動モードであるため弾性体8は対応する振動モードで振動する。F3〜F5の場合は弾性体8の振動モードでないため弾性体8に大きな振動は発生しない。
一方、弾性体8の振動が伝わることでスライダ9や筐体13に固定された不図示の部材に振動が生じるが、F0〜F2では固有振動数が大きくずれているため大きな振動は発生しない。しかし、F3〜F5の場合はスライダ9や筐体13に固定された不図示の部材における振動のQ値が高ければ大きな振動が発生することも考えられる。つまり、交流信号発生手段5の出力信号に多くの周波数成分の信号が含まれている場合、弾性体8の所定の振動モード(駆動力の発生に寄与する主たる振動モードを意味し、本実施例では図3及び図4で示される振動モードがそれに該当する。)での振動以外の振動も発生させる可能性がある。
本発明の第1の目的は、この弾性体8の所定の振動モードでの振動以外の振動の励起を抑制することである。
また、第2の目的は、ディジタル的に設定可能な交流電圧のパラメータ(例えば周波数、振幅、位相差)を操作量として振動型アクチュエータの振動子の振動振幅や移動速度等を制御する際に、上記パラメータの設定可能な分解能以上の分解能を実質的に可能とすることである。
先ず、第2の目的を達成するための構成について以下に説明する。
交流信号発生手段5は、ディジタル的に出力信号の振幅を設定可能であり、つまり、所定の有効分解能で振幅を設定可能となっている。ここで振幅とは交流信号発生手段5が出力する交流信号の主要周波数における振幅に対応する値であって、例えば正弦波信号であればその最大値と最小値の差に応じた値である。振幅一定のパルス信号であればそのパルス幅が振幅に相当する。また、この主要周波数は弾性体8の1次の曲げ振動又は2次の曲げ振動の固有振動数近傍の周波数であって、この周波数は不図示の周波数指令手段から交流信号発生手段5に周波数指令として入力される。
ここで所望の速度で弾性体8をスライダ9に沿って移動させたい場合を考える。弾性体8の移動速度は弾性体8の振動振幅の大きさによって変化する。従って、弾性体8の振動振幅は電気−機械エネルギー変換素子1に印加する交流信号の周波数又は振幅を変えることで変化させることが可能である。本実施例では不図示の指令手段からの周波数指令で振動周波数が固定されているため、交流信号の振幅によって弾性体8の移動速度を制御している。
ここで交流信号発生手段5の出力振幅は所定の有効分解能、つまり離散的でしか振幅を設定出来ないとする。この場合、弾性体8の移動速度の分解能が交流信号発生手段5の出力振幅の有効分解能で決定される。そこで本実施例では、振幅指令Aに変動付与手段4によって交流信号発生手段5の出力振幅の有効分解能以上の振幅のホワイトノイズを加算した変調振幅指令Adを生成する。そして、この変調振幅指令Adを交流信号発生手段5に入力することで有効分解能に対して中間的な振幅指令に対応出来るようにしている。つまり、この中間的な振幅指令は交流信号発生手段5の出力振幅の最小分解能以下では切り捨てられて交流信号発生手段5の出力信号に反映されない。そこで、この中間的な振幅指令にホワイトノイズを加算することで交流信号発生手段5の出力振幅を確率的に変動させ、平均的な出力振幅により有効分解能に対して中間的な出力振幅を発生させている。図6は、この動作を説明する図である。図6(a)において、ランプ状に変化する鎖線で示したグラフは変調振幅指令Afを示しており、階段状の実線は交流信号発生手段5が出力する交流信号の振幅である。図6(b)は、変調振幅指令Afにノイズ信号SNが重畳した状態を示している。図6(c)は、図6(b)の変調振幅指令Afに応じて交流信号発生手段5が出力する交流信号の振幅である。このように交流信号発生手段5の出力振幅が所定の幅で変動することで時間平均分解能が上がり、弾性体8の移動速度の分解能を向上することができる。
このように時間的に振幅の変化する交流信号の周波数成分は、図5(b)に示すように広い周波数帯域の周波数成分を含んでいる。そのため弾性体8の所定の振動モードでの振動以外の振動を励起してしまう問題があった。そこで本実施例では、交流信号発生手段5の振幅変調された交流信号に対し、フィルタ手段6を用いて、弾性体8の所定の振動モードでの振動以外の振動を励起する周波数成分を選択的に減衰させる構成とした。
図7は、フィルタ手段6の周波数特性と図5(b)に示した周波数F0〜F5の関係を示す図である。本実施例では周波数F1と周波数F2を切り替えることで移動方向を切り替えるため、一方の周波数で駆動する際には他方の振動を抑制する必要がある。そこでフィルタ手段6の周波数特性は方向切り替え信号Dによって2つの特性を切り替える構成としている。
図7(a)は、周波数F1で駆動する際の周波数特性、図7(b)は、周波数F2で駆動する際の周波数特性である。フィルタ手段6は、図7(a)のように周波数F1で駆動する際には周波数F0、F2、F3、F4、F5において信号を選択的に減衰させるフィルタとして機能する。また、フィルタ手段6は、図7(b)のように周波数F2で駆動する際には周波数F0、F1、F3、F4、F5において信号を選択的に減衰させるフィルタとして機能している。なお、減衰対象として選択される周波数成分は、固有振動数の環境による変動を考慮すれば、減衰対象となる周波数を中心に±1kHz以内の帯域を持つのが好ましい。また、本実施例では弾性体8のを面外の曲げ振動の1次、2次としたが更に高次の次数や伸縮振動や面内の振動モードであっても良いことは当然である。また、本実施例では矩形状の弾性体を用いた定在波型の振動型アクチュエータの例を示したが、進行性振動波を用いたリング状の振動子や棒状弾性体による触れ回り振動やねじり振動、伸縮振動を用いた振動型アクチュエータ等においても利用可能である。また、図7にはフィルタ手段6の周波数特性が固有振動数とほぼ一致する例を示したが固有振動数は環境によって変動するものであるから、必ずしも一致させる必要はない。つまり、多少の変動を許容するようにフィルタ手段6の周波数特性を固有振動数からずらした設計とすることも可能である。
図8にノイズ生成手段3の具体的な構成例を示す。図8(a)は回路構成を示しており、図8(b)は出力信号SNの例を示している。14は、10個のDフリップフロップが直列に接続されたシフトレジスタであり、第7ビットのD7と第0ビットのD0を排他的論理和素子15に入力している。排他的論理和素子15の出力はシフトレジスタ14のデータ入力に戻す構成となっている。尚、シフトレジスタの初期値は0以外の任意の値に設定可能となっている。シフトレジスタ14の出力信号D0〜D9は外部から入力されるクロック信号に同期してほぼ0と1の出現回数が同じで相関の少ない良質の乱数を発生することが可能である。そこでシフトレジスタ14の出力信号D0〜D9から任意のビット信号を任意の順で選択して例えば7ビットのデータとして取り出せば良質の7ビットの出力信号SNを生成することができる。このノイズ生成方法は一般にM系列と呼ばれる乱数を発生する方式を用いている。
図8(b)は、7ビットの乱数を1023パルスのクロック信号に同期して出力した例である。10ビットのシフトレジスタ14を用いているので10ビットの2進数の最大値1024から1引いた回数1023回で繰り返し同じ擬似乱数を発生することができる。シフトレジスタのビット数を増やせば長周期の乱数を発生することができ、実質的にランダムな数列を発生することが可能となる。
次に、交流信号発生手段5の具体的な構成及び動作について説明する。振幅指令Aと出力信号SNを変動付与手段4で加算して交流信号発生手段5に入力すると出力信号SNで振幅の変調された交流信号を得ることができる。図9は交流信号発生手段5の具体例を示す回路図である。図9(a)は、正弦波発振器と乗算手段によって振幅を変化させる構成である。16は、不図示の周波数指令手段からの周波数指令Fによって周波数の設定が可能な正弦波発振器、17、はディジタル信号である変調振幅指令Adをアナログ電圧に変換するD/A変換器である。18、はD/A変換器17と正弦波発振器16の出力信号を乗算する乗算手段である。乗算手段18の出力信号Amは正弦波発振器16の出力信号が変調振幅指令Adで振幅変調された信号となっている。
図9(b)は、図9(a)の正弦波発振器16の代わりにディジタル的な手法で正弦波を発生させる例を示したものである。19は、公知の分周器である。分周器19は、不図示の周波数指令手段からの周波数指令Fに対応する分周率(N)を設定し、不図示の水晶発振器の出力信号X0の周波数(Fx0)の整数分の1の周波数(Fx0/N)のパルス信号X1を出力する。20は、カウンタでパルス信号X1のパルス信号の数をカウントしてカウント信号X2を出力している。なお、カウンタ20はカウント信号X2が所定の値に達すると0にリセットされるようになっている。21は、公知のROMでカウント信号X2を位相入力として位相に対する正弦波パターンが記憶されている。カウント信号X2はパルス信号X1のパルス列に同期して一定周期で増加する鋸波状のディジタル信号でありROM21はこれをアドレス入力として正弦波のディジタル信号X3を一定のレートで出力している。22は、D/A変換器でROM21から出力される正弦波のディジタル信号X3を入力してアナログの正弦波信号Amを出力している。
一方、変調振幅指令AdはD/A変換器17によってアナログ電圧に変換されD/A変換器22のリファレンス電圧入力に入力される。これによってD/A変換器22は正弦波信号Amの出力振幅を変化させる構成となっている。
図9(c)は、アナログ的な正弦波波形を出力する代わりにパルス信号のパルス幅を変化させることでパルス信号の基本波の振幅を変化させる構成の例を示している。分周器19とカウンタ20は図9(b)と同じ動作であるので説明を省略する。23、24は比較器である。比較器23はカウント信号X2と変調振幅指令Adを比較し、カウント信号X2が変調振幅指令Adより大きくなると1を出力する。比較器24はカウント信号X2が上記所定の値を超えて0にリセットされると1を出力する。25は公知のRSフリップフロップでカウント信号X2が0になると出力が1となり、カウント信号X2が変調振幅指令Adより大きくなると0になるパルス信号Amを出力している。これによって変調振幅指令Adによってパルス幅が変化するパルス信号Amが生成される。
また、本実施例では変動付与手段4はホワイトノイズを加算することで変動を付与したが、乗除算を使用する方法、関数による方法、ROMテーブルを利用する方法等を用いても良い。例えば±0.01の範囲のホワイトノイズに1を加算した信号(1±0.01)を振幅指令Aに乗算するとA±0.01×Aの範囲の変動を付与することが出来る。またホワイトノイズの代わりに周期的に繰り返す変動であっても良い。この場合、変動を付与した場合の効果に差は生ずるが、フィルタ手段6により得られる不要振動抑制の効果については同様の効果が得られる。周期的変動を与えるにはノイズ生成手段3の変わりに正弦波発振器や鋸波発生器を用いる方法等がある。その場合は、周期的変動の周波数を事前に所定の振動モード及び所定の振動モード以外での振動の固有振動数を避けて設定することが好ましい。
また、上記実施例では振幅を変調する場合の例を示したが、周波数を変調するようにしても良い。図10は、図1における振幅と周波数の関係のブロックを入れ替えたものである。26は、電気−機械エネルギー変換素子1に印加する交流信号の周波数を設定する周波数指令Fを出力する周波数指令手段、27は、周波数指令Fにノイズ生成手段3の出力信号SNを加算して変調周波数指令Fdを出力する変動付与手段である。交流信号発生手段5は不図示の振幅指令Aと変動付与手段27の出力する変調周波数指令Fdを入力して周波数が変調された所望の振幅の交流信号Fmを出力する。その他の構成は図1と同様のため説明を省略する。
振動型アクチュエータは、電気−機械エネルギー変換素子1に印加する交流信号の振幅の変化によって振動子の振動振幅が変化するが、印加電圧の周波数変化によっても同様に振動子の振幅が変化する。振動子の振幅の変化によって移動速度が変化するから印加電圧の周波数を制御する方法でも上記例と同様に移動速度を制御できる。また、交流信号発生手段5の出力信号に含まれる周波数成分の振幅の分布は、振幅を変調した場合でも周波数を変調した場合でも付与した変動の大きさが小さい場合にはほとんど変わらない。従ってフィルタ手段6による効果は、図10の構成の場合も図1と同様の効果が得られる。また、振幅と周波数の両方を変調して双方とも分解能を高く設定しても良い。周波数と振幅を独立した目的のためにそれぞれ制御する場合には変動付与に利用する周波数設定用と振幅設定用のノイズ信号間の相関は少ないものを用いる必要がある。但し、同じ制御目的に利用する場合には目的に対して同じ極性になるように注意したうえで相関の高いノイズ信号を用いても良い。
図10における交流信号発生手段5は、図9で示された構成において、周波数指令Fを振幅指令Aに、変調振幅指令Adを変調周波数指令Fdに、出力信号Amを出力信号Fmに置き換えることにより構成できる。動作は双方とも同じであるので説明は省略する。
図11(a)にフィルタ手段6の回路例を示す。この回路は、OPアンプ28、29と抵抗、コンデンサによって構成され、特定の周波数の入力信号を減衰するフィルタ機能を持つ。この回路を直列に複数接続することで複数の固有振動数の周波数成分を減衰するように構成することができる。図11(b)に上記回路の周波数特性を示す。
また、図11の回路は一つの周波数に対して減衰特性を有するため複数の固有振動数に対応するには複数の回路を直列に多段接続する必要があった。
これを改善する方法として一つの回路で複数の周波数に対して減衰特性を持つくし型フィルタによる回路例を示す。図12(a)、(b)に2つの回路例を、図13(a)、(b)にそれぞれの周波数特性を示す。30は、遅延手段で入力信号を一定の時間遅延して出力する。31は、加算手段で遅延手段30の出力信号と入力信号を加算して出力している。32は、減算手段で入力信号から遅延手段30の出力信号を減算して出力している。
まず図12(a)の回路の周波数特性を説明する。遅延手段30の遅延時間の2倍をTaとすると図13(a)に示すようにTaの逆数に対して奇数倍の周波数の信号を減衰する特性となっている。このように単純な回路構成によって複数の周波数で減衰特性が得られている。上記固有振動数が完全に等間隔になることは無いが一つのフィルタでの減衰対象周波数が多くなるため直列に接続するフィルタの数を少なくすることができる。
次に、図12(b)の回路の周波数特性を説明する。遅延時間をTbとすると図13(b)に示すようにTbの逆数の偶数倍及び直流の周波数の信号を減衰する特性を有している。
このように図12(a),(b)のくし型フィルタを用いることで複数の周波数を減衰させることができる。しかし、減衰される周波数が等間隔であるためどうしても減衰できない周波数が出てしまうことがある。そこで異なる周波数に対応したくし型フィルタを直列に接続すれば不等間隔の減衰特性を持つフィルタを構成することができる。
図12(c)に不等間隔の減衰特性を有するフィルタの構成例、図13(c)に図12(c)のフィルタの特性例を示す。遅延手段30と加算手段31で構成されるくし型フィルタ1と遅延手段33と加算手段34で構成されるくし型フィルタ2が直列に接続されている。
また、本実施例では振動型アクチュエータの移動速度を検出する手段を設けていないが、光学式エンコーダ等を用いて移動速度や位置を検出しても良い。目標速度や目標位置と検出した移動速度や位置の差に応じて振幅指令Aや周波数指令Fを所定の演算又は回路によって変更するように構成すれば、高精度な速度制御や位置制御が可能となる。
(実施例2)
上記第1の実施例では交流信号発生手段5の出力側にフィルタ手段6を配置したが、本第2の実施例では交流信号発生手段5の前段にフィルタ手段6を挿入する例を示す。図14は、本発明の駆動装置の第2の実施例を示すブロック図である。図14において、図1と同番号を付している構成については同様の機能を果たすため説明を簡略化する。
振幅指令手段2は不図示の指令手段からの速度指令Spdと後述する速度検出手段である光学式エンコーダ50からの速度信号Sに応じて速度指令Spdと速度信号Sの大きさが一致するように振幅指令Aを制御している。速度信号Sが速度指令Spdより遅い場合には振幅指令Aを増加させ、速度信号Sが速度指令Spdより速い場合には振幅指令Aを減少させるように動作する。フィルタ手段6は、交流信号発生手段5の前段に入っており、変調振幅指令Adに含まれるノイズ成分から所望の周波数成分を減衰し交流信号発生手段35に変調振幅指令Afとして出力する。35は交流信号発生手段である。交流信号発生手段35は変調振幅指令Afに応じた振幅の2相の交流信号(交流電圧)を発生すると共に不図示の指令手段から周波数指令F及び位相差指令Pを入力し、2相の交流信号間の位相差を設定可能とされている。50は、光学式エンコーダであり、後述する振動型アクチュエータの回転速度を検出し、振幅指令手段2に速度信号Sを出力している。交流信号発生手段35の2相の交流信号φA、φBはそれぞれ電気−機械エネルギー変換素子36−a、36−bの電極に供給されている。
図15は、第2の実施例の振動型アクチュエータの駆動回路を適用した、プリンタの感光ドラムの駆動機構を示す図である。36は、後述する弾性体37に接着された電気−機械エネルギー変換素子であり、弾性体37に進行性振動波を形成する。電気−機械エネルギー変換素子36は圧電素子で構成されている。37は弾性体、38は弾性体37上に形成される進行性振動波によって駆動されるロータ、39は弾性体37とロータ38との間にあって弾性体37の突起状接触部に接着された摩擦部材である。40はロータ38に接続される回転軸である。
図16は、電気−機械エネルギー変換素子36に設けられた電極形状及び各電極及び電気−機械エネルギー変換素子36側から見た弾性体37の構造を示している。図中の36−a、36−bは、図14で示される電気−機械エネルギー素子36−a、36−bの電極を示している。電極36−c、36−dは、弾性体37との間を導電性塗料で接続されたグランド電位接続用の電極である。弾性体37は、斜線で示した薄い円板部37−aと、電気−機械エネルギー変換素子36を接着するための、等間隔に締結用の貫通孔が設けられた固定部37−bとから構成されている。本実施例では、電気−機械エネルギー変換素子36は円環状をなしている。
また、図15において、41は、画像形成用の感光ドラムで回転軸40と一体に構成されている。42は、弾性体37の固定部37−bがネジで固定される固定板で不図示の画像形成装置の筐体に不図示の固定部材によって固定されている。43は、回転軸40の回転速度を検出するための光学スケール、44は、半導体レーザであり近赤外の光線を光学スケール43に照射している。45は、半導体レーザ44の実装されたレーザ制御基板、46は、半導体レーザ44からの近赤外のレーザ光が光学スケールで回折した光線による光学像を検出する受光センサが実装された受光基板である。47及び48は、レーザ制御基板45及び受光基板46を固定版42に固定するための固定柱である。49は、遮光用のケースである。
次に、図14の駆動装置の動作を説明する。上述した第1の実施例では、振動型アクチュエータが1相の交流信号で動作し、周波数及び位相を切り替えることで駆動方向を切り替えているのに対して、本実施例では2相の交流信号で動作し、2相の交流信号間の位相差で駆動方向を切り替えている。基本的な動作は第1の実施例とほぼ同様であるが、フィルタ手段6の配置位置の変更に伴い、フィルタ手段6の周波数特性が異なっている。そこでまずフィルタ手段6の周波数特性と振動型アクチュエータに直接又は間接的に接続される機構の固有振動数の関係について説明する。
図15に示すように弾性体37の振動は固定板42や回転軸40を介して光学式エンコーダ50に伝わる。そのため振動の影響によって例えば半導体レーザ内の不図示の給電用のボンディングワイヤが共振して発光不良を起したり、光学スケール43や固定柱47、48等が共振して速度検出に誤差が重畳されたりする等の問題が発生する可能性があった。
また、変調振幅指令Afによって振動型アクチュエータに印加する交流信号φA、φBの振幅を変化させると振動型アクチュエータが駆動する感光ドラム41等の回転体の速度が変動する。そのため回転軸40に直接又は間接的に接続されている機構は変調振幅指令Afに含まれる周波数成分で直接加振されて振動する。これによって回転軸40と感光ドラム41によるねじり共振が励起され感光ドラム41に露光される画像品位が低下する問題があった。
図17(a)は、周波数指令F、振幅指令Aによって発生する交流信号、図17(b)は、変調振幅指令Af、図17(c)は、交流信号発生手段35の出力信号の周波数成分の例を表している。変調振幅指令Afには振幅指令Aに周波数F0で振幅がA1の正弦波が重畳された信号を想定した。一般に振幅変調波は搬送波である中心周波数に対して変調波の周波数成分が中心周波数の両側波帯に現れる対称な周波数特性になっている。そして、その際の側波帯の周波数は中心周波数に変調振幅指令Afの周波数を加算及び減算することで現れる。図17(a)で示されるように、変調前の周波数成分は周波数Fで振幅Aの成分を持っている。また、図17(b)で示されるように、変調振幅指令Afの周波数成分は周波数F0で振幅A1の成分を持っている。図17(c)で示される交流信号発生手段35の出力信号の周波数成分には周波数Fで振幅Aの成分と周波数F−F0及び周波数F+F0に振幅A1の2分の1の成分が現れている。従って、変調後の交流信号に上記機構の固有振動を励起する周波数が含まれないようにするには上記機構の固有振動数と周波数指令Fによって決まる中心周波数との差の絶対値の周波数を変調振幅指令Adから除去すればよい。
また、変調振幅指令Adの周波数成分で直接加振される場合があるため、直接加振される機構の固有振動を励起する周波数を除去する必要もある。従って、フィルタ手段6は、除去したい固有振動モードを励起する周波数の他に固有振動数と周波数指令Fとの差の絶対値で示される周波数を減衰するように構成される。なお、以下の説明では、固有振動数と固有振動を励起する周波数を同義で扱うが、実際には両者は必ずしも一致するものではない。
図18(a)は、上記機構の各部の固有振動数を示す図であり、図18(b)はフィルタ手段6の周波数特性を示している。図18(a)において、Fは弾性体37の所定の振動モードの固有振動数、F1は感光ドラム41と回転軸40によるねじり共振の固有振動数、F2は、光学スケール43と回転軸40によるねじり共振の固有振動数である。また、F3は、弾性体37の主駆動モード以外の固有振動数、F4は、半導体レーザ44の不図示のボンディングワイヤの固有振動数である。
図18(b)において、図18(a)の各周波数F1、F2、F3、F4に対応する減衰周波数をG1、G2、G3、G4と示した。回転軸40の回転変動によって発生するねじり振動の固有振動数F1、F2は変調振幅指令Adから直接その周波数を減衰或いは遮断しなければならない。従って、G1、G2はF1、F2と同じ周波数である。また、弾性体37の固有振動数であるF3や不図示のボンディングワイヤの固有振動数F4に対しては、周波数指令Fと固有振動数F3、F4の差の絶対値で表される周波数G3、G4としている。
また、本実施例では、振幅指令に対して変動を付与する例を示したが交流信号発生手段への周波数指令Fや位相差指令Pに対して変動を付与する場合もフィルタ構成は同様である。周波数または位相差を変調する場合、本実施例の振幅変調と同様に変調指令に含まれる周波数成分が周波数指令Fの基本波成分の両側波帯に現れることは公知の周波数変調及び位相変調の理論より明らかである。そのため変調を与える操作量が振幅、周波数、位相差のいずれであってもフィルタ手段6の周波数特性は同じ特性となる。但し、厳密に言えば周波数又は位相差を変調した場合、変調周波数の高調波成分が発生するため減衰させたい固有振動数と周波数指令Fの差の絶対値に相当する周波数だけではなくその整数分の1の周波数成分も減衰させる必要がある。しかし、通常は付与する変動が小さく高調波成分が小さくなるため整数分の1の周波数は対象としなくても十分な場合が多い。
また、振幅だけでなく周波数及び位相差の全てに変動を付与する場合には、全ての変動付与手段の後段でそれぞれに対してフィルタ手段6を接続して交流信号発生手段35に入力される前に減衰させたい固有振動数に対応する周波数成分を減衰させる必要がある。
また、その場合、付与される変動は振幅、周波数、位相差のそれぞれに相互に相関の少ないノイズSNを用いることが望ましい。例えば、図8のノイズ生成手段を用いる場合、同じビットデータから信号を生成し、ビット配列の順番を入れ替えたとしても相関が高くなる可能性が高い。対策としてはビット数の多いシフトレジスタを用いた長周期の乱数を発生させ、異なるビットの組み合わせを注意深く選択すればこの影響を少なくすることができる。また、完全に異なるパターンのM系列信号を生成する方法や同じパターンでも異なるタイミングで生成された乱数をそれぞれに用いることで相関の少ない乱数を得ることができる。また、M系列を用いる方法以外にも予め乱数データをROMに記憶しておきこれを利用する方法や公知の乗算器を利用した線形合同法等がある。
また、駆動機構の動作によっては、駆動対象となる部位が異なり、減衰させたい固有振動数が変化することも考えられる。その際にはフィルタ手段6の周波数特性を切り替えて所望の特性を得るように構成しても良い。
また、フィルタ手段6と交流信号発生手段35の有効分解能の関係には注意する必要がある。フィルタ手段6及び交流信号発生手段35がアナログ的な動作をする場合には問題無いが、ディジタル演算やA/D変換、D/A変換による離散的な演算処理を行う場合には注意が必要である。交流信号発生手段35の入力の有効分解能がフィルタ6の有効分解能より劣る場合には有効分解能以下の切り捨てや有効分解能の違いによって誤差が発生するからである。
フィルタ手段6の効果を確実に得るためにはフィルタ手段6での演算において丸め処理を行わないと共に出力信号の有効分解能が交流信号発生手段35の有効分解能と同じかその整数倍であることが望まれる。即ち、交流信号発生手段35の入力信号の有効分解能が1であるならフィルタ手段6の出力信号の有効分解能は1以上であることが望ましい。例えばフィルタ手段6の出力信号の分解能が0.5である場合、0.5の変動は全てノイズとなってしまうからである。さらに言えばフィルタ手段6の出力信号の有効分解能は1以上の整数であることが望ましい。フィルタ手段6の有効分解能が1.5の場合、交流信号発生手段35がこれを1と受け取っても2と受け取っても0.5の誤差が発生してしまい新たなノイズの発生となってしまうからである。
また、上記実施例は振動型アクチュエータの例としてリニア型のアクチュエータと回転型アクチュエータの代表的な例を示した。しかし、このようなモータタイプの振動型アクチュエータでなくとも高分解能に電圧振幅や周波数、位相差等を設定する場合には本発明は有効である。
図19は、一眼レフカメラの画像入力デバイスであるCMOSセンサの光学像受光面に設けられる光学フィルタである。光学フィルタに塵埃が付着すると画像を劣化させるため光学フィルタを弾性体として粉体搬送用の振動型アクチュエータを構成したものである。51は光学フィルタであり、52、53は光学フィルタ51の両端に接着された圧電素子であり、給電用の電極52−1、52−2、53−1、53−2が図示されている。本発明の駆動回路は、このような振動型アクチュエータにも適用可能である。
1 電気−機械エネルギー変換素子
2 振幅指令手段
3 ノイズ生成手段
4 変動付与手段
5 交流信号発生手段
6 フィルタ手段

Claims (7)

  1. 電気−機械エネルギー変換素子に交流信号を印加することによって、少なくとも該電気−機械エネルギー変換素子で構成される振動体を所定の振動モードで励振させ、駆動力を発生する振動型アクチュエータの駆動装置において、
    前記交流信号の周波数、振幅、位相差の少なくとも一つを指令する指令信号を出力する指令手段と、指令信号に変動を与えて出力する変動付与手段と、変動付与手段の出力に応じて周波数、振幅、位相差の少なくとも一つが変調された交流信号を発生する交流信号発生手段と、前記変動付与手段又は前記交流信号発生手段の少なくとも一方の出力信号に対し、前記所定の振動モードでの振動以外の振動を励起する周波数成分を選択的に減衰させるフィルタ手段を設けたことを特徴とする振動型アクチュエータの駆動装置。
  2. 前記変動付与手段は、乱数を発生させる手段と加算手段で構成されることを特徴とした、請求項1記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
  3. 前記乱数を発生させる手段は、M系列信号を発生させる手段であることを特徴とした、請求項2記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
  4. 前記フィルタ手段は、複数の周波数成分を選択的に減衰させるくし型フィルタであることを特徴とした、請求項1記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
  5. 前記フィルタ手段は、複数のくし型フィルタを直列に接続して構成されていることを特徴とした、請求項4記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
  6. 前記交流信号発生手段は、分周器とカウンタを含むことを特徴とした、請求項2又は4記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
  7. 前記フィルタ手段は、離散的な演算処理を行うフィルタであり、該フィルタの出力信号の有効分解能は前記交流信号発生手段の入力の有効分解能以上の値であることを特徴とした、請求項1記載の振動型アクチュエータの駆動装置。
JP2010064317A 2010-03-19 2010-03-19 振動型アクチュエータの駆動装置 Active JP5704826B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010064317A JP5704826B2 (ja) 2010-03-19 2010-03-19 振動型アクチュエータの駆動装置
EP11155599.1A EP2367213A3 (en) 2010-03-19 2011-02-23 Driving unit of vibration-type actuator
US13/050,774 US9048760B2 (en) 2010-03-19 2011-03-17 Driving unit of vibration-type actuator
CN201110065857.8A CN102189074B (zh) 2010-03-19 2011-03-18 振动型致动器的驱动单元
CN201410004803.4A CN103715940B (zh) 2010-03-19 2011-03-18 振动型致动器的驱动单元

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010064317A JP5704826B2 (ja) 2010-03-19 2010-03-19 振動型アクチュエータの駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011200031A true JP2011200031A (ja) 2011-10-06
JP5704826B2 JP5704826B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=44262556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010064317A Active JP5704826B2 (ja) 2010-03-19 2010-03-19 振動型アクチュエータの駆動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9048760B2 (ja)
EP (1) EP2367213A3 (ja)
JP (1) JP5704826B2 (ja)
CN (2) CN102189074B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014018052A (ja) * 2012-06-15 2014-01-30 Canon Inc 振動型アクチュエータの駆動装置及び駆動回路
JP2014217141A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 キヤノン株式会社 振動型駆動装置の速度制御機構及び速度制御方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5893307B2 (ja) * 2011-09-13 2016-03-23 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータの駆動装置
KR101415807B1 (ko) * 2012-03-22 2014-07-08 주식회사 에스앤에이 피에조 액츄에이터의 구동 장치 및 그 구동 방법
JP6478680B2 (ja) 2015-02-12 2019-03-06 キヤノン株式会社 制御装置、レンズ装置、および撮像装置
JP5916931B1 (ja) * 2015-07-28 2016-05-11 衆智達技研株式会社 電子式警音器
US10766624B2 (en) * 2016-01-20 2020-09-08 Honeywell International Inc. Algorithm for efficiently breaking a material
DE102016201435B4 (de) * 2016-02-01 2022-02-24 Vitesco Technologies GmbH Verfahren zum Laden und Entladen eines Piezo-Aktors
DE102017209218A1 (de) * 2017-05-31 2018-12-06 Siemens Aktiengesellschaft Festkörperaktoren mit psychoakustischem Ansteuerungskonzept
CN108303441B (zh) * 2018-01-22 2020-11-10 哈尔滨工业大学 一种测定锡及锡合金样品中白锡转变为灰锡比例的方法
CN108233765B (zh) * 2018-02-06 2024-03-26 南京航达超控科技有限公司 一种串联结构超声电机
DE102018207780B3 (de) * 2018-05-17 2019-08-22 Sivantos Pte. Ltd. Verfahren zum Betrieb eines Hörgerätes

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61224885A (ja) * 1985-03-29 1986-10-06 Canon Inc 振動波モ−タ
JP2004260895A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Minolta Co Ltd 超音波モータの駆動装置、アクチュエータ、撮影装置及び超音波モータの駆動方法
JP2006353055A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器、および圧電アクチュエータの駆動制御方法
JP2007124156A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Canon Inc 周波数制御回路、モータ駆動装置、周波数制御方法、モータ駆動装置の制御方法、及び、制御方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2007159291A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエータの駆動制御方法、圧電アクチュエータの駆動制御装置、および電子機器

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5134348A (en) * 1989-04-07 1992-07-28 Canon Kabushiki Kaisha Vibration wave motor
JP2874765B2 (ja) 1989-06-19 1999-03-24 キヤノン株式会社 振動型モーター装置
JP3140615B2 (ja) 1993-03-30 2001-03-05 アスモ株式会社 超音波モータの駆動方法及び駆動回路
JPH07170772A (ja) * 1993-10-21 1995-07-04 Seiko Instr Inc 超音波モータおよび超音波モータ付電子機器
JP3504130B2 (ja) 1997-12-01 2004-03-08 株式会社東芝 周期信号ドライブ装置
US6100654A (en) * 1998-01-29 2000-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Driving device for a vibration type motor
JP5037767B2 (ja) 2001-09-19 2012-10-03 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータの制御装置
US7119475B2 (en) 2003-03-31 2006-10-10 Seiko Epson Corporation Driving method of piezoelectric actuator, driving apparatus of piezoelectric actuator, electronic watch, electronics, control program of piezoelectric actuator, and storage medium
JP4314088B2 (ja) 2003-09-25 2009-08-12 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータの制御装置および制御方法、振動型アクチュエータを駆動源とする装置
JP5099981B2 (ja) 2005-05-31 2012-12-19 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置の製造方法およびmos電界効果トランジスタ
JP4201014B2 (ja) * 2005-08-23 2008-12-24 セイコーエプソン株式会社 圧電アクチュエータの駆動制御方法、圧電アクチュエータの駆動制御装置、および電子機器
JP4405590B2 (ja) * 2007-12-07 2010-01-27 パナソニック株式会社 駆動装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61224885A (ja) * 1985-03-29 1986-10-06 Canon Inc 振動波モ−タ
JP2004260895A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Minolta Co Ltd 超音波モータの駆動装置、アクチュエータ、撮影装置及び超音波モータの駆動方法
JP2006353055A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器、および圧電アクチュエータの駆動制御方法
JP2007124156A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Canon Inc 周波数制御回路、モータ駆動装置、周波数制御方法、モータ駆動装置の制御方法、及び、制御方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2007159291A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエータの駆動制御方法、圧電アクチュエータの駆動制御装置、および電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014018052A (ja) * 2012-06-15 2014-01-30 Canon Inc 振動型アクチュエータの駆動装置及び駆動回路
JP2014217141A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 キヤノン株式会社 振動型駆動装置の速度制御機構及び速度制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103715940A (zh) 2014-04-09
EP2367213A3 (en) 2014-11-26
CN102189074B (zh) 2014-02-05
US9048760B2 (en) 2015-06-02
EP2367213A2 (en) 2011-09-21
JP5704826B2 (ja) 2015-04-22
US20110227511A1 (en) 2011-09-22
CN102189074A (zh) 2011-09-21
CN103715940B (zh) 2016-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704826B2 (ja) 振動型アクチュエータの駆動装置
JP5110833B2 (ja) 振動制御装置、及び振動制御方法
US7317291B2 (en) Frequency control circuit, motor drive apparatus, frequency control method, control method of motor drive apparatus, and program allowing computer to execute control method
JP5882796B2 (ja) 振動体の駆動方法、振動装置、該振動装置を有する駆動装置、及び光学機器
JP5679781B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置
US20120274243A1 (en) Driving circuit for vibration apparatus
JP5606282B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御回路
JP5792951B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置
JP2011125815A (ja) 振動装置の駆動回路、及び振動装置の駆動方法
JP2012152719A5 (ja)
JP6529279B2 (ja) 振動型駆動装置、レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2008299297A (ja) 揺動体装置、及び揺動体装置の振動系の駆動制御方法
JP2017070115A (ja) 振動型アクチュエータ、振動型アクチュエータの駆動方法、レンズ鏡筒、撮像装置及びステージ装置
JPWO2019078239A1 (ja) 振動波モータおよび光学機器
JP2006197697A (ja) 駆動装置
JP6305026B2 (ja) 振動型駆動装置およびこれを用いた動作装置
JP5736646B2 (ja) 振動波モータ、レンズ鏡筒及びカメラ
JP2009233625A (ja) 超音波振動子の駆動方法及び装置
JP6011330B2 (ja) 駆動装置及びレンズ鏡筒
KR20150134627A (ko) 피에조 액추에이터 구동 장치 및 그 구동 방법
JP2023114593A (ja) 振動型アクチュエータの駆動方法及び駆動回路
JP2008259325A (ja) 振動アクチュエータ装置、レンズ鏡筒、カメラ
JP2008294162A (ja) 弾性表面波アクチュエータ
JP2013062665A (ja) 撮像素子ユニット、撮像装置、及び塵除去用の圧電素子の駆動方法
JP2015104254A (ja) 振動波モータの駆動装置、光学機器及び振動波モータの駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5704826

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151