JP2011194624A - レンズカバー成形用金型およびレンズカバーの製造方法 - Google Patents

レンズカバー成形用金型およびレンズカバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金型の大型化や製造コストの増大、生産効率の低下を招くことなく、樹脂材料の未充填部分の形成を防止する。
【解決手段】レンズカバー成形用金型の一例である金型120は、固定型122と、可動型124と、固定型122と可動型124との間をスライド移動可能なスライド型126とを備える。固定型122と可動型124と126スライド型との間にはレンズシール足に対応する成形空間130が形成され、スライド型126の突出部126aが成形空間130に向けて突出している。
【選択図】図14

Description

本発明はレンズカバー成形用金型およびレンズカバーの製造方法に関し、特に自動車用照明灯(例えば前照灯)に好適なレンズカバーを製造するための成形用金型およびこれを用いた製造方法に関する。
図1に示すとおり、自動車用前照灯2は筐体4を有している。筐体4の端縁部には凹状のハウジング6(シール溝)が形成されている。筐体4の内部にはバルブや遮蔽フード、リフレクタなどの部材が配置され(図示略)、筐体4に対しレンズカバー10が接合されている。レンズカバー10はポリカーボネートなどの樹脂材料で形成(成形)されている。レンズカバー10は、レンズカバー本体12と、レンズカバー本体12の端縁部に形成される凸状のレンズシール足14とを、有している。
図2に示すとおり、ハウジング6には充填材20が塗布され、ハウジング6に対しレンズシール足14が差し込まれることで、ハウジング6とレンズシール足14とが接合され、筐体4に対しレンズカバー10が接合されている。
上記のように、凹状のハウジング6と凸状のレンズシール足14とを接合させるとき、この接合部のシール性を確保するためには、一定以上のシール高さGが必要となる。自動車用前照灯2のレンズカバー10において、レンズカバー10の金型抜き方向30と凹状のハウジング6の金型抜き方向32とが異なる場合(図1参照)、金型抜き方向30と金型抜き方向32との違いから、接合部の開き角度が大きくなり、レンズシール足14の根元付近は、図2の部分F(断面直径)で示すように、製品(成形品)の平均肉厚よりも厚い形状を有する。
図1,図2に示す自動車用前照灯2を例にとると、レンズカバー10とハウジング6の抜き角度差Dは17°であり、G=14mm,F=6.7mmである。下記では、このような製品の平均肉厚よりも厚いレンズシール足14の部分を肉厚部(16)といい、肉厚部16とレンズカバー本体12との接続部を立壁(18)という。立壁18の厚さHは2.5mm程度で、製品の平均肉厚とほぼ同じ値となっている。
上記のような自動車用前照灯2のレンズカバー10の製造方法を簡単に説明すると、当該製造方法では、固定型40と可動型42とが使用され(図4参照)、レンズカバー10は射出成形法により製造される。
すなわち、図3,図4を参照すると、成形機(図示略)を用いて、溶融・混練した樹脂材料(具体的にはポリカーボネート)を、注入点50から固定型22に注入する。当該樹脂材料はコールドランナー52,ゲート54を通過してレンズシール足14へ流入し、さらにレンズシール足14からレンズカバー本体12に流入し、レンズカバー10が製造される。たとえば、樹脂材料の樹脂温度は290℃程度と、固定型40,可動型42の温度は80℃程度と設定される。
この場合に、図5に示すとおり、ゲート54よりレンズシール足14に流入した樹脂材料は、立壁18よりも流動抵抗が少なく流動が容易な肉厚部16から先に流れ、ゲート54の奥側に向けて回り込むように流動しやすい(図5中矢印参照)。樹脂材料をゲート54より射出・充填した開始直後0.5秒後のゲート54付近の樹脂流動解析結果をみると、図6に示すとおり、樹脂材料60の流動分布において、立壁18の方向の流動Jに比べてレンズシール足14(肉厚部16)に沿った流動Kは、流動長として20mm多く進む。樹脂材料60のこの流動がさらに進んだ後、3秒後の流動先端は図7中符号62で示すようにレンズシール足14に沿って回り込み、5秒後ではさらにレンズカバー本体12へ上がり、未充填の袋閉じ(図8中符号64で示す。)を形成する。この現象により、レンズカバー本体12上に樹脂材料60の未充填部分が形成され、その未充填部分でガスが急激に抜ける際の発熱によるシルバーストリークやウエルドラインの発生で外観を損ねるという問題があった。
これに対し、特許文献1の技術では、図9に示すとおり、可動型42のレンズシール足14に対応する部位に対し可動式ピン70を挿通し、レンズシール足14の肉厚部16におけるレンズシール足14に沿った樹脂材料60の流入を制限するようにしている。
詳しくは、固定型40には油圧シリンダ72が設けられており、可動式ピン70が油圧シリンダ72に接続されている。そして油圧シリンダ72を制御することで、図10に示すとおり、可動式ピン70を可動型42のレンズシール足14に対応する部位の側壁に当接させた状態からやや引き離した状態とし、可動式ピン70の先端部と可動型42の当該側壁との間に0.8mm程度の隙間74を形成し、樹脂材料60を流入させながらもその流入量を制限するようにしている。
特開2009−129822号公報(段落0017〜0019など)
しかしながら、特許文献1の技術によれば、固定型40に油圧シリンダ72の設置スペースを設ける必要があり、金型が大型化する。もちろん、可動式ピン70,油圧シリンダ72を使用せずに、立壁18の厚さを肉厚部16と同程度に大きくすることも考えられるが、樹脂材料60の使用にかかる製造コストの増大を招き、射出成形後の樹脂材料60の硬化時間(冷却時間)が長くなり生産効率の低下を招くことにもなる。
したがって、本発明の主な目的は、金型の大型化や製造コストの増大、生産効率の低下を招くことなく、樹脂材料の未充填部分の形成を防止することができるレンズカバー成形用金型およびこれを用いたレンズカバーの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明の一態様によれば、
固定型と、
可動型と、
前記固定型と前記可動型との間をスライド移動可能なスライド型とを備え、
前記固定型と前記可動型と前記スライド型との間にはレンズシール足に対応する成形空間が形成され、前記スライド型の一部が前記成形空間に向けて突出していることを特徴とするレンズカバー成形用金型が提供される。
本発明の他の態様によれば、
固定型と、
可動型と、
前記固定型と前記可動型との間をスライド移動可能なスライド型とを備え、
前記固定型と前記可動型と前記スライド型との間にはレンズシール足に対応する成形空間が形成され、前記スライド型の一部が前記成形空間に向けて突出しているレンズカバー成形用金型を用いたレンズカバーの製造方法であって、
前記固定型、前記可動型および前記スライド型を型締めした状態で、前記成形空間に樹脂材料を射出・充填して硬化させる工程と、
前記スライド型をスライド移動させる工程と、
前記可動型を前記固定型から型開きする工程と、
を備えることを特徴とするレンズカバーの製造方法が提供される。
本発明によれば、スライド型の一部がレンズシール足に相当する成形空間に向けて突出しているから、レンズシール足の肉厚部の厚みが軽減され、レンズシール足の肉厚部に沿う過剰な樹脂材料の流動を抑制することができる。その結果、金型の大型化や製造コストの増大、生産効率の低下を招くことなく、樹脂材料の未充填部分の形成を防止することができる。
自動車用前照灯の概略的な構成を示す縦断面図である。 図1の部分E(筐体とレンズカバーとの接合部)の拡大図である。 従来の製造方法を概略的に説明するための図面であって、レンズカバーを正面から見た場合の模式図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 樹脂材料の流動の様子を概略的に示す平面図である。 図5の部分I付近の概略的な様子を示す拡大図であって、樹脂材料の充填開始直後0.5秒後のゲート付近の樹脂流動解析結果を示す図面である。 従来の製造方法の問題点を説明するための図である。 従来の製造方法の問題点を説明するための図である。 特許文献1の技術を概略的に説明するための図面である。 図9の可動式ピンの先端部近傍の様子を概略的に説明するための図面である。 本発明の好ましい実施形態にかかるレンズカバーの概略的な構成(形状)を示す正面図である。 図11のC−C線に沿う断面図である。 図12の部分E2の拡大図である。 本発明の好ましい実施形態にかかるレンズカバーの製造方法を概略的に説明するための図面である。 従来の製造方法によるレンズシール足近傍の様子を概略的に示す図面である。 従来の製造方法による樹脂材料の充填開始直後から3秒後までの樹脂流動解析結果を示す図面である。 本発明の好ましい実施形態にかかる製造方法による樹脂材料の充填開始直後から3秒後までの樹脂流動解析結果を示す図面である。 特許文献1に記載の製造方法によるレンズシール足近傍の様子を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施形態にかかる製造方法によるレンズシール足近傍の様子を概略的に示す図面である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。
本発明の好ましい実施形態にかかるレンズカバー(100)は、図1のレンズカバー10に代わる自動車用前照灯2の構成部材として好適に使用されるものである。
図11に示すとおり、レンズカバー100は、自動車用前照灯の保護カバーとして外部に露出する露出部102と、車体ボディの内部に隠れる(遮蔽される)被遮蔽部104とを、有している。被遮蔽部104は、露出部102を取り囲むように露出部102の周縁部に形成されている。露出部102と被遮蔽部104とは一体成形されている。
図12に示すとおり、被遮蔽部104には、筐体4(図1参照)と接合されるレンズシール足110が形成されている。
図13に示すとおり、レンズシール足110は肉厚部112と肉抜き部114とで構成されている。肉厚部112が筐体4のハウジング6に接合される(図1参照)。レンズシール足110の高さMを100%としたとき、肉厚部112のシール高さGは40%以上である(G/M≧40%)。すなわち、レンズシール足110(肉厚部112)のハウジング6に対するシール性を確保するためには、肉厚部112のシール高さGとして、レンズシール足110の高さMの40%程度は確保する必要があり、レンズシール足110の高さMのうち60%程度までは肉抜きしてもよい(肉抜き部114を形成してもよい)。
本実施形態では、レンズシール足110の高さMは5mm程度であり、肉厚部112のシール高さGは2.5mm程度である。
続いて、レンズカバー100の製造方法について説明する。
レンズカバー100は従来と同様に樹脂材料の射出成形により製造される。
本実施形態では、特にレンズシール足110部分の製造方法が従来と異なるため、下記ではその部分を中心に説明する。
当該製造方法では図14の金型120が使用される。金型120はレンズカバー成形用金型の一例である。
図14(a)に示すとおり、金型120は基本的には固定型122,可動型124,スライド型126から構成されている。スライド型126は固定型122と可動型124との間に配置され、固定型122と可動型124との間をスライド移動できるようになっている。
スライド型126には突出部126aが形成されており、スライド型126の一部が固定型122に向けて突出している。突出部126aはレンズシール足110の肉抜き部114に対応した形状を有している。突出部126aの高さ126bは肉抜き部114と同じ高さに設定され、詳しくはレンズシール足110の高さMの60%以内とされている。突出部126aは固定型122との間のパーティングライン128に沿っている。突出部126aの突出方向はパーティングライン128に対し平行であってもよいし、やや斜めに傾いていてもよい。スライド型126は図11中の範囲126cにわたり延在している。
実際の当該製造方法では、はじめに、図14(a)に示すとおり、固定型122,可動型124,スライド型126の位置を固定し(型締めし)、レンズシール足110に対応する成形空間130を形成する。このとき、スライド型126の突出部126aは成形空間130に向けて突出している。
その後、図14(b)に示すとおり、成形空間130に対し樹脂材料140を射出・充填する。樹脂材料140の射出方向は図11中の矢印146に示す方向である。この状態において、金型120(固定型122,可動型124など)を冷却して樹脂材料140を硬化させ、成形品142を得る。
その後、図14(c)に示すとおり、スライド型126を、固定型122と可動型124との間でスライド移動させる。その結果、成形品142中のレンズシール足110のうち、肉抜き部114が形成される。
その後、図14(d)に示すとおり、成形品142を固定型122に残したまま、可動型124を可動させ固定型122から引き離す(型開き(離型)する)。
その後、図14(e)に示すとおり、固定型122から成形品142を取り出せば、レンズシール足110を含むレンズカバー100の製造が終了する。
以上のレンズカバー100の製造方法によれば、スライド型126の突出部126aを固定型122側に突出させた状態で樹脂材料140を成形空間130に射出・充填し、樹脂材料140を硬化させた後に、スライド型126をスライド移動させる(レンズシール足110において肉抜き部114を形成する)から、レンズシール足110の肉厚部112に沿う過剰な樹脂材料140の流動を抑制することができ、結果的に金型120の大型化や製造コストの増大、生産効率の低下を招くことなく、樹脂材料140の未充填部分の形成を防止することができる。
具体的には、従来の製造方法(可動式ピン,油圧シリンダも使用せずに単に樹脂材料140を金型120に射出・充填する方法)によれば、図15に示すとおり、レンズシール足110の肉厚部112の断面直径Fは5mm程度である。この場合の樹脂材料140の射出・充填直後0秒後から3秒後までの樹脂流動解析結果をみると、図16に示すとおり、袋閉じ部144が形成されているのが確認できる。
これに対し、本実施形態にかかる製造方法によれば、図13に示すとおり、レンズシール足110の肉厚部112の断面直径Fは2.5mm程度であり、樹脂流動解析結果をみても、図17に示すとおり、樹脂材料140は特に流動方向(流動分布)に偏りがなく層状に流動し、袋閉じ部144も形成されない。
他方、特許文献1に記載の技術によれば、図18に示すとおり、可動式ピン70の挿通によりレンズシール足110の肉厚部112の断面直径Fは2.8mm程度に抑えることが可能で、袋閉じ部144の形成は防止することはできるものの、これを実現するためには、可動式ピン70や油圧シリンダ72(図9参照)といった部材が必要であり、金型120の大型化を招く。
これに対し、本実施形態にかかる製造方法によれば、可動式ピン70や油圧シリンダ72といった部材を使用しなくても、肉厚部112の断面直径Fを短径化(2.5mm)することができ、金型120の大型化を防止することができる。
もちろん、従来の製造方法において、可動式ピン70,油圧シリンダ72を使用せずに、立壁116(図13参照)の肉厚を肉厚部112と同程度にすることも考えられるが、樹脂材料140の使用にかかる製造コストの増大を招き、射出成形後の樹脂材料140の硬化時間(冷却時間)が長くなり生産効率の低下を招くことにもなる。
これに対し、本実施形態にかかる製造方法によれば、スライド型126をスライド移動させ肉抜き部114を形成するから、樹脂材料140の使用量や成形後の硬化時間を逆に抑えられ、製造コストの増大や生産効率の低下を防止することができる。
さらに、図18に示すとおり、樹脂材料140の成形時において露出部102の端部106が湾曲し、露出部102と車体ボディ150との間に隙間108が形成され、外観上の見栄えが損なわれるような場合において、特許文献1に記載の技術によれば、スライド型126のようなスライド型を用いて端部106を車体ボディ150側に突出させよう(隙間108を狭くしよう)としても、可動式ピン70の存在(干渉)により当該スライド型を設置することができず、隙間108を狭くすることはできない。
これに対し、本実施形態にかかる製造方法によれば、可動式ピン70の存在(干渉)を考慮する必要がなく、スライド型126に対し形状加工を施せば、図19に示すとおり、露出部102の端部106を突起状に(突条形状に)形成して隙間108を狭くすることができ、露出部102と車体ボディ150との間で外観上の見栄えが損なわれるのを有効に防止することもできる。
D 抜き角度差
F 部分(断面直径)
G シール高さ
H 厚さ
J,K 流動
2 自動車用前照灯
4 筐体
6 ハウジング
10 レンズカバー
12 レンズカバー本体
14 レンズシール足
16 肉厚部
18 立壁
20 充填材
30,32 金型抜き方向
40 固定型
42 可動型
50 注入点
52 コールドランナー
54 ゲート
60 樹脂材料
62 流動先端
64 袋閉じ
70 可動式ピン
72 油圧シリンダ
74 隙間
100 レンズカバー
102 露出部
104 被遮蔽部
106 端部
108 隙間
110 レンズシール足
112 肉厚部
114 肉抜き部
116 立壁
120 金型
122 固定型
124 可動型
126 スライド型
126a 突出部
126b 高さ
126c 範囲
128 パーティングライン
130 成形空間
140 樹脂材料
142 成形品
144 袋閉じ部
150 車体ボディ

Claims (4)

  1. 固定型と、
    可動型と、
    前記固定型と前記可動型との間をスライド移動可能なスライド型とを備え、
    前記固定型と前記可動型と前記スライド型との間にはレンズシール足に対応する成形空間が形成され、前記スライド型の一部が前記成形空間に向けて突出していることを特徴とするレンズカバー成形用金型。
  2. 請求項1に記載のレンズカバー成形用金型において、
    前記スライド型の一部の高さが前記レンズシール足の高さの60%以内であることを特徴とするレンズカバー成形用金型。
  3. 固定型と、
    可動型と、
    前記固定型と前記可動型との間をスライド移動可能なスライド型とを備え、
    前記固定型と前記可動型と前記スライド型との間にはレンズシール足に対応する成形空間が形成され、前記スライド型の一部が前記成形空間に向けて突出しているレンズカバー成形用金型を用いたレンズカバーの製造方法であって、
    前記固定型、前記可動型および前記スライド型を型締めした状態で、前記成形空間に樹脂材料を射出・充填して硬化させる工程と、
    前記スライド型をスライド移動させる工程と、
    前記可動型を前記固定型から型開きする工程と、
    を備えることを特徴とするレンズカバーの製造方法。
  4. 請求項3に記載のレンズカバーの製造方法において、
    前記スライド型の一部の高さが前記レンズシール足の高さの60%以内であることを特徴とするレンズカバーの製造方法。
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