JP2011169034A - アンカーキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】打設されたアンカープラグの期間をおいた後の再使用を可能にするアンカーキャップ1の提供。
【解決手段】内面に雌ねじが形成されたアンカープラグ52に、その開口部を閉止するように装着されるアンカーキャップ1であって、アンカープラグ52の雌ねじ内部に挿入される本体2と、この本体2の基端部に形成され、上記アンカープラグ52の外径より大きい径を有する頭部3とを備えており、少なくとも上記本体2が熱可塑性樹脂から構成されており、この本体2の周面に、先端から基端に向けて径が漸増するテーパ雄ねじが形成されており、この本体2が、上記アンカープラグ52内部の雌ねじに密に螺着されるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設現場等においてアンカーボルトを設置するときに使用されるアンカープラグを保護するためのアンカープラグ用キャップ(以下、アンカーキャップという)、及び、このアンカーキャップを用いた壁繋ぎ金具取り付け方法に関する。
建物の建設時には足場が組まれる。図5に示されるように、通常、足場F(足場を構成するパイプのみを示す)が安定した状態で設置されるために、この足場Fがビルディング等の建築物の駆体に連結される。この連結のために、壁繋ぎ金具51が用いられる。壁繋ぎ金具51を建築物の壁面WFに取り付けるために、建築物の壁Wにアンカープラグ(アンカーボルトの雌ねじ部とも呼ばれる)52が打設され、このアンカープラグ52に壁繋ぎ金具51のボルト部53が螺着される。ボルト部を有しない壁繋ぎ金具は、別途アンカーボルトによってアンカープラグ52へ取り付けられる。このアンカープラグ52は、図1も併せて参照すれば明らかなように、後端部に複数のスリット54aが形成された雌ねじ筒部54と、雌ねじ筒部54にその後端から挿入されたテーパーコーン55とを有している。アンカープラグ52は、壁Wに形成された下穴に打ち込まれることにより、その後端部が開かれる。その結果、アンカープラグ52は壁W内に固定される。
足場Fが撤去されるとき、壁繋ぎ金具51のボルト部53がアンカープラグ52から取り外される。壁内に残った多数個のアンカープラグ52の内部には、雨水侵入防止のために、作業者によって樹脂製のシール剤が埋め込まれる。このように、アンカープラグは壁内に埋め込まれたまま残留する。その後、塗装作業者によって、周囲外壁面とともにアンカープラグの露出部も同一色に塗装される。すなわち、シール目的とともに、アンカープラグの残留部を目立たなくする目的で、いわゆるタッチアップ処理がなされる。
マンション等に対して定期的に行われる大規模な修繕工事の際にも足場が組まれる。このときにもアンカープラグが必要となる。しかし、建設時に設けられたアンカープラグは再使用を前提とせずに埋め戻されている。しかも、タッチアップ処理のためにその埋設位置を見つけ出すことは困難である。たとえそれが見つけ出されても、シール剤が埋め込まれたアンカープラグは再使用が困難である。又は、その上からタイルが貼られている場合もある。従って、新たにアンカープラグを打設する必要がある。アンカープラグの打設時に発生する音は騒音の大きな要因となっている。建物の修繕のたびにアンカープラグを打設すれば、工事コストの上昇はもとより、騒音問題の拡大にもつながりかねない。
アンカーボルトによる壁繋ぎ金具の取り付け、及び、アンカーボルトの埋設に関しては特開2005−171595公報及び特開平9−88332公報に例示されている。
特開2005−171595公報 特開平9−88332公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、打設されたアンカープラグを再使用可能とするためのアンカーキャップを提供すること、及び、このアンカーキャップを用いた工法を提供することをその目的としている。
本発明に係るアンカーキャップは、
内面に雌ねじが形成されたアンカープラグに、その開口部を閉止するように装着されるアンカーキャップであって、
アンカープラグの雌ねじ内部に挿入される本体と、
この本体の基端部に形成され、上記アンカープラグの外径より大きい径を有する頭部とを備えており、
上記本体が、先端側の小径部と、この小径部より基端側の大径部とを有しており、
この大径部が、上記アンカープラグ内部の雌ねじに密に螺着されるように構成されており、
上記頭部が回転操作用の係合部を有している。
かかる構成のアンカーキャップによれば、先端側の小径部から容易にアンカープラグ内に挿入され、次いで、ねじ込むことによってアンカープラグ内部の雌ねじに密に螺着される。頭部の係合部に工具等を係合させてねじ戻すことにより、キャップをアンカープラグから取り外すことができる。
上記アンカーキャップの、少なくとも本体が熱可塑性樹脂から構成され、この本体の周面に、先端から基端に向けて径が漸増する第一テーパ雄ねじが形成されているのが、ゆるみ防止の観点から好ましい。
上記第一テーパ雄ねじが先端から本体の中間まで形成され、この第一テーパ雄ねじに連続して、基端に向けて径が漸減する第二テーパ雄ねじが形成されていてもよい。
又は、上記アンカーキャップの、少なくとも上記本体が熱可塑性樹脂から構成され、上記小径部が、本体の先端側に形成された、アンカープラグの雌ねじに螺号する雄ねじ部であり、上記大径部が、上記雄ねじ部より基端側に形成された第一テーパ部であり、この第一テーパ部の外径が、基端に向けて漸増し、アンカープラグの雌ねじの内径より大きい径に至るものであってもよい。
又は、少なくとも上記本体が熱可塑性樹脂から構成されており、上記小径部が、本体の先端側に形成された、アンカープラグの雌ねじの内径より小さく且つ近似した外径の円柱部であり、大径部が、上記円柱部より基端側に形成された第二テーパ部であり、この第二テーパ部の外径が、基端に向けて漸増し、アンカープラグの雌ねじの内径より大きい径に至るものであってもよい。
上記頭部の本体側の面である下面に、本体の中心軸を中心とした円形の突条が形成されているのが、ガスケット等のシール部材を使用する上で効果的である。
本発明に係る壁繋ぎ金具取り付け方法は、
壁面に打設されて使用されたアンカープラグを養生して再使用する壁繋ぎ金具取り付け方法であって、
上記アンカープラグが、その内面に雌ねじが形成されたアンカープラグであり、
このアンカープラグからボルトを除去する工程と、
このアンカープラグに対し、その開口部を閉止するようにアンカーキャップを装着して養生する工程と、
上記アンカープラグを再使用するに際して、アンカーキャップをアンカープラグから除去する工程と、
このアンカープラグにボルトを螺入して壁繋ぎ金具を取り付ける工程とを含んでおり、
上記アンカーキャップが、
アンカープラグの雌ねじ内部に挿入される本体と、
この本体の基端部に形成され、上記アンカープラグの外径より大きい径を有する頭部とを備えており、
上記本体が、先端側の小径部と、この小径部より基端側の大径部とを有しており、
上記頭部が回転操作用の係合部を有している。
本発明に係るアンカーキャップは、アンカープラグへの装着及び取り外しが容易であり、アンカープラグ内部を密閉することが可能である。従って、アンカープラグの期間をおいた後の再使用も可能となる。その結果、工事コストの低減、騒音の軽減、省資源が期待できる。
図1(a)は、このアンカープラグに装着された、本発明に係るアンカーキャップの一実施形態を示す正面図であり、図1(b)はその縦断面図である。 図2は本発明に係るアンカーキャップの他の実施形態を示す側面図である。 図3は本発明に係るアンカーキャップのさらに他の実施形態を示す側面図である。 図4は本発明に係るアンカーキャップの頭部の他の例を示す側面図である。 図5は本発明に係るアンカーキャップが適用されうるアンカープラグに、壁繋ぎ金具が取り付けられた状態を示す一部断面平面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、壁W内に打設され、壁繋ぎ金具51(図5参照)が除去された後のアンカープラグ52が示されている。このアンカープラグ52には、その雌ねじ筒部54に、アンカープラグ52を養生するためのアンカーキャップ1が螺着されている。アンカーキャップ1は、アンカープラグ52の雌ねじ筒部54内に挿入される本体2と、この本体2の基端部に形成された頭部3とを備えている。
本実施形態のアンカーキャップ1は主に金属製のアンカープラグ52に用いられる。このアンカーキャップ1は耐候性を有する合成樹脂から形成されている。適度の弾力性を有する熱可塑性樹脂が好ましい。その中でも、例えば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミド等のいわゆるエンジニアリングプラスチックがさらに好ましい。
この頭部3は、アンカープラグ52の外径より大きな直径を有する略円板状を呈している。頭部3の上面3aは曲率半径の大きい部分球面状又はそれに類似した形状を呈している。かかるアンカーキャップ1は、壁面WFに装着されたときに目立ちにくい。さらに、上面3a全体に、塗料が付着しやすいように、サンドブラスト等による梨地処理、ローレット掛け(ナーリング)による網目状加工等を施してもよい。
頭部3の下面3bは平面を呈している。本体2の中心軸が通る上面3aの中央部には、六角レンチ用の係合部としての六角穴4が形成されている。六角穴4には限定されず、ドライバー用の+溝(いわゆるプラス溝)、−溝(いわゆるマイナス溝)等が選択されてもよい。また、必要に応じて六角頭を頭部3の上面3aの中央部に突設してもよい。上記六角穴4の対角を結ぶ直線の寸法は、図1に示すごとく、本体2の雄ねじの谷径より小さくされていてもよい。その場合には、六角穴4の底は本体2の内部に位置してもよい。
頭部3の下面3bには本体2及び頭部3と同心の円形突条5が形成されている。頭部3と壁面WFとの間にガスケット等のシールリングSが装着される場合には、円形突条5がシールリングSに食い込むことにより、シール効果が向上する。なお、シールリングの形態に応じて、円形突条5に代えて円形凹部が用いられてもよく、円形突条5及び円形凹部が共に用いられてもよい。
上記本体2は先端から基端(頭部3側の端部)に向けて径が漸増するテーパ状に形成されている。本体2の長さはアンカープラグ52の雌ねじ部の長さに応じて決定される。本体2の外周面には、アンカープラグ52の雌ねじに螺合しうるテーパ雄ねじが形成されている。本体2全体がテーパ雄ねじ部といえる。本体の先端側が小径部であり、この小径部より基端側が大径部となっている。このテーパ雄ねじは、本体2の基端である本体2と頭部3との連続点からわずかな距離の範囲(例えば、2mm〜10mm程度)Aでは、アンカープラグ52の雌ねじの谷径よりわずかに大きい外径を有している。しかし、アンカーキャップ1は、適度の弾力性を有しているため、アンカープラグ52にねじ込まれたとき、頭部3の下面3bが壁面WFに近接するか当接するまで螺入しうる。その結果、シールリングSは十分なシール作用を奏するように、頭部3の下面3bと壁面WFとによって圧せられる。なお、本体2の基端における雄ねじの外径、及び、上記範囲Aは、選択されたアンカーキャップ1の材質に応じて決定すればよい。
図2には他のアンカーキャップ11が示されている。このアンカーキャップ11も図1のアンカーキャップ1と同じ材質から形成されている。アンカーキャップ11の頭部3は、図1のアンカーキャップ1の頭部3と同一の形状及び同一の構造を有している。しかし、本体12にはねじが形成されていない。この本体12は、先端側の外径一定の円柱部13と、円柱部13に連続した基端側のテーパ部14とを有している。円柱部13が小径部であり、テーパ部14が大径部である。
上記円柱部13は、アンカープラグ52の雌ねじの内径よりわずかに小さい外径を有しており、アンカーキャップ11をアンカープラグ52に装着する際の案内部としての役割を果たす。円柱部13の先端の周縁は、アンカープラグ52内に挿入しやすくするために、面取りがなされたり、アールが取られるのが好ましい。上記テーパ部14の先端は円柱部13と同じ外径にされている。テーパ部14の基端の外径は、アンカープラグ52の雌ねじの内径よりも大きい径にされている。例えば、上記谷径と上記内径との中間の径、上記谷径と同一外径、又は、上記谷径よりわずかに大きい径とされる。テーパ部14の長さは約5mm〜10mm程度にされるのが好ましい。なお、テーパ部14の基端における外径、及び、テーパ部14の長さは、選択されたアンカーキャップ1の材質に応じて決定すればよい。
このアンカーキャップ11は、まず上記円柱部13がアンカープラグ52の内部に挿入され、次いで、ねじ込まれる。そうすると、上記アンカープラグ52の雌ねじによってテーパ部14の外周面にねじが切られるか、又は、上記雌ねじがテーパ部14に食い込んでテーパ部14の表面部がねじ状に塑性変形させられる。その結果、本体12がアンカープラグ52の雌ねじに密に螺着される。
図3にはさらに他のアンカーキャップ16が示されている。このアンカーキャップ16も前述のアンカーキャップ1、11と同じ材質から形成されている。アンカーキャップ16の頭部3は、前述の頭部3と同一の形状及び同一の構造を有している。しかし、本体17は、先端側のストレートねじ部18と、ストレートねじ部18に連続した基端側のテーパ部19とを有している。このストレートねじ部18には、アンカープラグ52の雌ねじに適正に螺合しうる雄ねじが形成されている。ストレートねじ部18が小径部であり、テーパ部19が大径部である。
上記テーパ部19の外周面にはねじは形成されていない。テーパ部19の先端は、ストレートねじ部18の雄ねじの谷径、外径又はそれらの間の寸法と同じ外径にされている。テーパ部19の基端の外径は、アンカープラグ52の雌ねじの内径よりも大きい径にされている。例えば、上記谷径と上記内径との中間の径、上記谷径と同一外径、又は、上記谷径よりわずかに大きい径とされる。テーパ部19の長さは約5mm〜10mm程度にされる。なお、テーパ部19の基端における外径、及び、テーパ部14の長さは、選択されたアンカーキャップ1の材質に応じて決定すればよい。
このアンカーキャップ16では、上記ストレートねじ部18がアンカープラグ52の内部に螺入され、そのまま続けてねじ込まれる。そうすると、上記アンカープラグ52の雌ねじによってテーパ部19の外周面にねじが切られるか、又は、ねじ状に塑性変形させられる。その結果、本体16がアンカープラグ52の雌ねじに密に螺着される。
図2及び図3に示されたアンカーキャップ11、16のいずれも、そのテーパ部14、19は頭部3との連続点にまで至っている。しかし、かかる構成には限定されない。例えば、テーパ部14、19の基端と頭部3との間にわずかな長さの円柱部を介在させてもよい。この円柱部の外径は、前述したテーパ部14、19の基端の外径と同じであり、アンカープラグ52の雌ねじの内径よりも大きい径とされる。
図示していないが、図2及び図3に示されたアンカーキャップ11、16において、その大径部を、テーパ部14に代えて、基端に向けて径が漸増する部分紡錘形状にされたものでもよい。具体的には、その縦断面が、鋭角に開くテーパ部ではなく、楕円又は長円の部分のごとくわずかに外方へ膨らんだ形状である。この部分紡錘形部の基端の外径は、アンカープラグ52の雌ねじの内径よりも大きい径にされる。
図示していないが、図3のアンカーキャップ16のテーパ部19の外周面にテーパ雄ねじが形成されたものでもよい。すなわち、本体の全長にわたって総ねじである。この場合、そのテーパ雄ねじ部の先端、つまりストレートねじ部との連続部におけるねじは、ストレートねじ部の雄ねじとほぼ同一のねじにされる。テーパ雄ねじ部の基端における雄ねじの外径は、アンカープラグ52の雌ねじの谷径よりわずかに大きい寸法とされる。このアンカーキャップも、そのストレートねじ部がアンカープラグ52の内部に螺入され、そのまま続けてねじ込まれ、アンカープラグ52の雌ねじに密に螺着される。
図示していないが、本体の先端側の小径部が、基端に向けて径が漸増するテーパ部又はテーパねじ部から構成され、その基端側の大径部が、上記テーパ部又はテーパねじ部の最大径と同一外径を有する円柱部又はストレートねじ部から構成されたものでもよい。この場合、上記円柱部の外径はアンカープラグ52の雌ねじの内径よりも大きい径とされ、ストレートねじ部のねじは、アンカープラグ52の雌ねじの谷径よりわずかに大きい外径を有するものとされる。
また、図示していないが、本体の先端から中間の位置までは、先端から基端に向けて径が漸増するテーパ雄ねじ部とされ、当該中間位置から基端までは、基端に向けて径が漸減するテーパ雄ねじ部とされたものでもよい。また、本体の全体が紡錘形を呈しており、その外周面に雄ねじが形成されたものでもよい。すなわち、いずれの本体も、先端側が小径部であり、この小径部の基端側である中間部が大径部である。これらいずれのアンカーキャップも、本体の最大径部である中間位置における雄ねじは、外径がアンカープラグ52の雌ねじの谷径よりわずかに大きい寸法とされる。この最大径部がアンカープラグ52の雌ねじに密に螺合されて、アンカーキャップのゆるみ止めの効果を奏する。
以上説明したアンカーキャップによれば、アンカープラグ52の雌ねじに密に螺着され、ゆるみが防止される。しかも、密に螺合した雌ねじと雄ねじとにより、シール作用も奏される。その結果、アンカープラグ52内への雨水等の侵入が防止される。
図4には、前述した各アンカーキャップの頭部3とは異なる頭部23が示されている。この頭部23は、前述した各アンカーキャップの頭部として用いることができる。この頭部23は、タイルT張り壁面に好適なものである。頭部23の形状は、タイルTの厚さt2とほぼ同一の厚さt1を有する円板状にされている。この頭部23のその他の構成は図1から図3に示された頭部3と同じであるから、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
一般的に、タイル張り壁面にアンカープラグを打設する際には、タイルが必要最小限の範囲だけ切除される。その範囲ではモルタルが露出する。このモルタル面に打設されたアンカープラグ52に、上記頭部23を有するアンカーキャップが装着される。その上で、頭部23の上面23aに周囲のタイルと同一色の塗装をすると、周囲のタイルとアンカーキャップの頭部23との段差がほとんど無いので、アンカーキャップが目立たない。
以上説明したアンカーキャップは以下のように使用される。まず、図5に示された壁繋ぎ金具51のボルト部53を除去し、壁繋ぎ金具51を足場F及び壁面FWから取り外す。次いで、図1に示すように、アンカーキャップ1(もちろん、前述した他のアンカーキャップでもよい)の本体2を、シールリングSを介装した上でアンカープラグ52に螺入する。その際、六角レンチ等の工具が用いられる。螺入時のアンカーキャップ1のねじ込みトルクは漸増する。アンカーキャップ1の本体2はアンカープラグ52の雌ねじに密に螺着される。その結果、ゆるみ止めの効果が生じると共に、アンカープラグ52の内部の外部に対する密封効果が生じる。予め、アンカーキャップ1の頭部上面3aに、周囲壁面と同様の色の塗装を施しておけば、装着後の塗装の手間が省ける。
期間経過後に上記アンカープラグ52を再使用する場合、六角レンチ等の工具によってアンカーキャップ1を除去する。除去後のアンカーキャップ1及びシールリングSは、再使用することが意図されていないため、破損していてもかまわない。次いで、図5に示すように、上記アンカープラグ52に壁繋ぎ金具51のボルト部53を螺着することによって壁繋ぎ金具51を壁面FWに取り付ける。壁繋ぎ金具51を、その長さを調節しながら足場Fに連結する。
以上説明した実施形態のアンカーキャップは、いわゆる雌ねじアンカーに適用される。また、上記実施形態のアンカーキャップでは、その全体が合成樹脂から形成されている。しかし、インサート成型等により、本体の外表面のみが合成樹脂から形成され、頭部と本体の芯部が金属等から形成されたものでもよい。
以上説明されたアンカーキャップは、壁面に打設されたアンカープラグの期間をおいた後の再使用を可能にする。従って、ビルディング等の大規模修繕等に有用である。
1・・・アンカーキャップ
2・・・本体
3・・・頭部
4・・・六角穴
5・・・円形突条
11・・・アンカーキャップ
12・・・本体
13・・・円柱部
14・・・テーパ部
16・・・アンカーキャップ
17・・・本体
18・・・ストレートねじ部
19・・・テーパ部
51・・・壁繋ぎ金具
52・・・アンカープラグ
53・・・(壁繋ぎ金具の)ボルト部
54・・・雌ねじ筒部
55・・・テーパーコーン
F・・・足場
S・・・シールリング
T・・・タイル
W・・・壁
WF・・・壁面

Claims (7)

  1. 内面に雌ねじが形成されたアンカープラグに、その開口部を閉止するように装着されるアンカーキャップであって、
    アンカープラグの雌ねじ内部に挿入される本体と、
    この本体の基端部に形成され、上記アンカープラグの外径より大きい径を有する頭部とを備えており、
    上記本体が、先端側の小径部と、この小径部より基端側の大径部とを有しており、
    この大径部が、上記アンカープラグ内部の雌ねじに密に螺着されるように構成されており、
    上記頭部が回転操作用の係合部を有しているアンカーキャップ。
  2. 少なくとも上記本体が熱可塑性樹脂から構成されており、この本体の周面に、先端から基端に向けて径が漸増する第一テーパ雄ねじが形成されている請求項1に記載のアンカーキャップ。
  3. 上記第一テーパ雄ねじが先端から本体の中間まで形成されており、この第一テーパ雄ねじに連続して、基端に向けて径が漸減する第二テーパ雄ねじが形成されている請求項2に記載のアンカーキャップ。
  4. 少なくとも上記本体が熱可塑性樹脂から構成されており、上記小径部が、本体の先端側に形成された、アンカープラグの雌ねじに螺号する雄ねじ部であり、上記大径部が、上記雄ねじ部より基端側に形成された第一テーパ部であり、この第一テーパ部の外径が、基端に向けて漸増し、アンカープラグの雌ねじの内径より大きい径に至る請求項1に記載のアンカーキャップ。
  5. 少なくとも上記本体が熱可塑性樹脂から構成されており、上記小径部が、本体の先端側に形成された、アンカープラグの雌ねじの内径より小さく且つ近似した外径の円柱部であり、大径部が、上記円柱部より基端側に形成された第二テーパ部であり、この第二テーパ部の外径が、基端に向けて漸増し、アンカープラグの雌ねじの内径より大きい径に至る請求項1に記載のアンカーキャップ。
  6. 上記頭部の本体側の面である下面に、本体の中心軸を中心とした円形の突条が形成されている請求項1から5のいずれかに記載のアンカーキャップ。
  7. 壁面に打設されて使用されたアンカープラグを養生して再使用する壁繋ぎ金具取り付け方法であって、
    上記アンカープラグが、その内面に雌ねじが形成されたアンカープラグであり、
    このアンカープラグからボルトを除去する工程と、
    このアンカープラグに対し、その開口部を閉止するようにアンカーキャップを装着して養生する工程と、
    上記アンカープラグを再使用するに際して、アンカーキャップをアンカープラグから除去する工程と、
    このアンカープラグにボルトを螺入して壁繋ぎ金具を取り付ける工程とからなり、
    上記アンカーキャップが、
    アンカープラグの雌ねじ内部に挿入される本体と、
    この本体の基端部に形成され、上記アンカープラグの外径より大きい径を有する頭部とを備えており、
    上記本体が、先端側の小径部と、この小径部より基端側の大径部とを有しており、
    上記頭部が回転操作用の係合部を有している、壁繋ぎ金具取り付け方法。
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