JP2015206169A - 視線誘導標識柱の脚部取付け構造 - Google Patents

視線誘導標識柱の脚部取付け構造 Download PDF

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福上 明
Akira Fukugami
福上  明
伸之 中村
Nobuyuki Nakamura
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Abstract

【課題】標識柱本体の下端面に突起部を有しない視線誘導標識柱であっても、埋設用脚内への水の浸入を防止することができ、長期使用によっても着脱式本来の機能を失うことがない視線誘導標識柱の脚部取付け構造を提供すること。
【解決手段】視線誘導標識柱本体11の下端面から突設される固定用ボルト14を、路面に埋設された埋設用脚3に螺合させることにより、視線誘導標識柱本体11を路面に立設する視線誘導標識柱11の脚部取付け構造において、埋設用脚3は、上面に凹状に形成された第1の穴部32と、該第1の穴部32の底面に該第1の穴部よりも小径に形成された第2の穴部33とを有し、第2の穴部の内周面に固定用ボルト14の雄ねじと螺合する雌ねじが形成されており、固定用ボルト14と第1の穴部32の内周面との間にパッキン5が配置され、該パッキン5によって該第1の穴部32が密封されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、視線誘導標識柱の脚部取付け構造に関し、詳しくは、視線誘導標識柱の固定用ボルトと路面に埋設される埋設用脚との間に水が浸入しないようにした視線誘導標識柱の脚部取付け構造に関する。
道路の交通を円滑に誘導するために、路面に図8、図9に示すような視線誘導標識柱100が立設されている。この視線誘導標識柱100は、通常、破損等が発生して交換が必要となるまで設置されたままとされ、取り外されることはない。しかし、積雪地域においては除雪作業を行う際の支障となるため、冬期に路面から取り外す場合がある。
このように取り外しを前提とした視線誘導標識柱100は、取り付け及び取り外しが容易に行なえるように、標識柱本体101の下端面から固定用ボルト102を突出させておき、該標識柱本体101を回転させながら、路面GLに埋設された埋設用脚300に対して螺合することにより路面GLに着脱可能に立設するようにしている。なお、図中、103は標識柱本体101の下端部に配置される台座、200は台座103と路面GLとの間に敷設される離型シートである。
埋設用脚300は、路面GLに形成された穴に接着剤400を使用して埋設、固定されるものであり、上面に凹状に形成された第1の穴部301と、この第1の穴部301の底面から更に形成された第2の穴部302とを有している。第2の穴部302は、第1の穴部301よりも小径な穴部であり、この第2の穴部302の内周面に、固定用ボルト102を螺合させる雌ねじが形成されている。
ところで、このような視線誘導標識柱100では、図9中の矢印で示すように、設置状態で路面GLと離型シート200及び台座103との間の隙間から、道路に散布した路面凍結防止剤(塩化カルシウム、塩化ナトリウム等)の溶け込んだ雨水や泥水等が、毛管作用によって埋設用脚300の第1の穴部301から固定用ボルト102と第2の穴部302との螺合部分にまで浸入してしまうことがある。このため、長期の使用によって路面凍結防止剤等や泥、埃等が乾燥し、これらが堆積、結晶化して螺合部分を塞ぎ、螺合部分の固着を引き起こしてしまうという問題が発生した。
このような固着が発生すると、工具等を用いても視線誘導標識柱100を埋設用脚300から取り外すことができなくなる場合があり、着脱式という本来の機能を失ってしまう。この場合は、標識柱本体101を破壊して固定用ボルト102を露出させ、該固定用ボルト102を直に回転させて取り外すか、埋設用脚300ごと路面GLから掘り出すことが必要となり、施工上大きな負担となる問題があった。
このような問題を解決する技術として、特許文献1記載の技術がある。この技術は、標識柱本体の下端面に埋設用脚の第1の穴部内に嵌合する突起部を形成すると共に、この突起部の下端面に、埋設用脚の第1の穴部の底面と当接する環状凸条部を固定用ボルトと同心状に形成したものである。これによれば、標識柱本体の螺合時に、環状凸条部が埋設用脚の第1の穴部の底面に当接することで、それよりも内側の螺合部分への水の浸入を防止する防水機能を付与することができ、長期使用によっても着脱式本来の機能を失うことがない利点を有している。
特開2013−142241号公報
上記特許文献1記載の技術は、標識柱本体の下端面に突起部を形成し、その突起部の下端面に環状凸条部を形成する必要があり、突起部を有していない既設又は既存の視線誘導標識柱にそのまま適用することが出来ない。
そこで、本発明は、標識柱本体の下端面に突起部を有しない視線誘導標識柱であっても、埋設用脚内への水の浸入を防止することができ、長期使用によっても着脱式本来の機能を失うことがない視線誘導標識柱の脚部取付け構造を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は以下の各発明によって解決される。
1.視線誘導標識柱本体の下端面から突出される固定用ボルトを、路面に埋設された埋設用脚に螺合させることにより、前記視線誘導標識柱本体を路面に立設する視線誘導標識柱の脚部取付け構造において、
前記埋設用脚は、上面に凹状に形成された第1の穴部と、該第1の穴部の底面に該第1の穴部よりも小径に形成された第2の穴部とを有し、前記第2の穴部の内周面に前記固定用ボルトの雄ねじと螺合する雌ねじが形成されており、
前記視線誘導標識柱本体の前記固定用ボルトと前記埋設用脚の前記第1の穴部の内周面との間にパッキンが配置され、該パッキンによって該第1の穴部が密封されていることを特徴とする視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
2.前記パッキンは、前記固定用ボルトに装着される環状のパッキン本体と、該パッキン本体の外周面から上方に向けて傾斜状に延びる少なくとも1つの環状リップ部とを有し、該環状リップ部の先端部が、前記第1の穴部の内周面に当接することで、該第1の穴部を密封していることを特徴とする前記1記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
3.前記パッキン本体の内周面に、周方向に沿う少なくとも1つの環状の突条部が形成されていることを特徴とする前記2記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
4.前記パッキンは、前記固定用ボルトの軸方向に複数並設されていることを特徴とする前記1、2又は3記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
5.前記固定用ボルトは、前記埋設用脚の前記第1の穴部内に位置する部位に、前記雄ねじが形成されていない円筒部を有し、
前記パッキンは、前記円筒部の外周面に装着されていることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
6.前記固定用ボルトは、前記円筒部と前記雄ねじとの境界部に不完全ねじ部を有し、
前記パッキンは、前記円筒部から前記不完全ねじ部に亘って覆うように装着されていることを特徴とする前記5記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
7.前記パッキンは、前記固定用ボルトに取り付けられた止め輪によって、前記視線誘導標識柱本体との間に保持されていることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
8.前記固定用ボルトは、四角ボルトであることを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
9.前記固定用ボルトの前記雄ねじと前記埋設用脚の前記第2の穴部のいずれか一方又は両方に、固形グリース又は液状ガスケットが塗布されていることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
本発明によれば、標識柱本体の下端面に突起部を有しない視線誘導標識柱であっても、埋設用脚内への水の浸入を防止することができ、長期使用によっても着脱式本来の機能を失うことがない視線誘導標識柱の脚部取付け構造を提供することができる。
本発明に係る視線誘導標識柱を埋設用脚に取り付けた状態を示す図 本発明に係る視線誘導標識柱と埋設用脚との螺合部分を示す断面図 本発明に使用するパッキンの一例を示す拡大断面図 補修後の路面に視線誘導標識柱を埋設用脚に取り付けた状態を示す図 本発明に使用するパッキンの他の一例を示す拡大断面図 図5に示すパッキンを使用した視線誘導標識柱と埋設用脚との螺合部分を示す断面図 図2中の(vii)−(vii)線に沿う断面図 従来の視線誘導標識柱を埋設用脚に取り付けた状態を示す図 図8に示す視線誘導標識柱における水の浸入状態を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、視線誘導標識柱を埋設用脚に取り付けた本発明に係る脚部取付け構造の一例を説明する図、図2は、視線誘導標識柱と埋設用脚との螺合部分を示す断面図である。図中、1は視線誘導標識柱、2は離型シート、3は埋設用脚である。
視線誘導標識柱1は、合成樹脂製の中空柱状体からなる標識柱本体11(以下、単に標識柱本体11という。)と、この標識柱本体11の下端部に別体の部品として配置される裾広がり状の台座部13とを有している。台座部13は、離型シート2を介して路面GL上に配置されている。
標識柱本体11は、該標識柱本体11よりもやや大径となる円柱状のコア部12を下端部に一体に有している。標識柱本体11は、図示するように、このコア部12が台座部13に装着されることで、該台座部13から上方に延びるように設置される。
標識柱本体11の下端面(コア部12の下端面)は平坦面に形成されている。従って、この下端面は従来のような突起部を有していない。このコア部12内には、固定用ボルト14の頭部側が埋設されている。固定用ボルト14は、外周面に雄ねじが形成されている先端のねじ部141側が、コア部12の下端面(標識柱本体11の下端面)の中央部から突出している。
この視線誘導標識柱1を路面GLに立設するための埋設用脚3は、例えばアルミ鋳造等によって形成された有底円筒状の脚本体31の上面から所定深さで凹状に形成された平面視円形状の第1の穴部32と、この第1の穴部32の底面の中央部から所定深さで凹状に形成された第2の穴部33が同心状に一体に連通して形成されている。第2の穴部33は、第1の穴部32よりも小径な平面視円形状の穴部であり、その内周面には固定用ボルト14のねじ部141と螺合する雌ねじが形成されている。
また、埋設用脚3の脚本体31の下端付近には、部分的に外径が小径となる小径部34が形成されており、この小径部34に埋設時に使用される接着剤4が食い込むことによって埋設用脚3の抜け止め及び回り止めが図られている。
なお、この埋設用脚3は、第1の穴部32の開口面が路面GLに対してほぼ面一に露出するように、予め視線誘導標識柱1を立設すべき場所に埋設される。
この視線誘導標識柱1は、路面GLに敷設された離型シート2の上に台座部13を設置し、標識柱本体11の下端面から突出する固定用ボルト14のねじ部141を、台座部13及び離型シート2のそれぞれ中央部に形成された開口部を通して、埋設用脚3の第2の穴部33に螺合させることによって路面GLに立設される。
そして、標識柱本体11の固定用ボルト14と埋設用脚3の第1の穴部32の内周面との間にパッキン5が配置され、このパッキン5によって、第1の穴部32が密封されている。すなわち、パッキン5は、埋設用脚3の第1の穴部32内に位置する固定用ボルト14の軸部外周面と、埋設用脚3の第1の穴部32の内周面との間にそれぞれ密着するように配設されている。
従って、台座部13と路面GLとの間から水が浸入したとしても、パッキン5によって、埋設用脚3の第1の穴部32に入り込んだ水がそれ以上浸入することを阻止することができる。このため、固定用ボルト14のねじ部141と第2の穴部33との螺合部分にまで水が浸入することを防止でき、固定用ボルト14と埋設用脚3との固着の原因となる凍結防止剤等や泥、埃等が螺合部分に堆積することを防止することができる。従って、標識柱本体11の下端面に従来のような突起部を有しない視線誘導標識柱1であっても、埋設用脚3内への水の浸入を防止することができ、長期使用によっても着脱式本来の機能を失うことがない効果を得ることができる。
ここで、パッキン5の具体的な形状の一例について説明する。
パッキン5は、一般的なパッキンに使用されるゴム等の弾性体によって形成されている。このパッキン5は、図3に示すように、固定用ボルト14の軸部外周面に装着される環状に形成されたパッキン本体51と、このパッキン本体51の下端側の外周面から上方に向けて環状リップ部52とを一体に設けている。この環状リップ部52は、第1の穴部32の底面側から標識柱本体11側に向けて、傾斜状に延び、パッキン本体51から例えば10mm程度側方に張り出すように一体的に形成している。
パッキン本体51の内径は、固定用ボルト14の軸部の外径よりも僅かに小さく形成されている。また、環状リップ部52の外径は、埋設用脚3の第1の穴部32の内径よりも僅かに大きく形成されている。これにより、パッキン5は、固定用ボルト14の軸部外周面と埋設用脚3の第1の穴部32の内周面とにそれぞれ密着することができ、水の浸入阻止効果を高めている。
図1、図2では、このパッキン5を2つ使用し、各環状リップ部52が上方に向くように配向させて、固定用ボルト14の軸部外周面に上下に並べて装着した好ましい実施形態を示している。これによれば、上側のパッキン5と下側のパッキン5との両方で、水の浸入阻止を図ることができ、防水機能をより高めることができる。
また、パッキン5の数は2つに限らず、埋設用脚3の第1の穴部32の深さに応じて適宜増減することができる。従って、例えば埋設用脚3の第1の穴部32が深く形成されている場合には、その深さに応じて、図3に示すパッキン5を3つ以上設けてもよい。
パッキン本体51の内周面には、図3に示すように、周方向に沿って例えば1mm程度の突出量で環状に突出する突条部53が形成されていることが好ましい。この突条部53により、固定用ボルト14の軸部外周面に最も強く密着する部位を形成することができるため、固定用ボルト14とパッキン5との間からの水の浸入阻止効果を高めることができる。
この突条部53は、パッキン本体51の上端寄りに1つだけ形成されているが、パッキン本体51の軸方向に複数形成してもよい。
図1、図2に示す固定用ボルト14は、埋設用脚3の第1の穴部32内に位置する軸部外周面が、雄ねじが形成されていない円筒部142となっている。すなわち、固定用ボルト14のねじ部141は、先端から埋設用脚3の第2の穴部33と螺合する長さに亘って形成されるにとどまり、第1の穴部32内には至っていない。そして、パッキン5は、この円筒部142の外周面に装着されている。
雄ねじの外周面にパッキン5を装着すると、雄ねじの谷部を通って水が浸入するおそれがある。しかし、雄ねじが形成されていない円筒部142の外周面にパッキン5を装着することで、パッキン本体51と固定用ボルト14との間の密着性がより良好となり、水の浸入阻止効果をより高めることができる。
なお、このように雄ねじが形成されていない円筒部142を有する固定用ボルト14は、円筒部142とねじ部141の雄ねじとの境界部に不完全ねじ部が形成され、この不完全ねじ部が、埋設用脚3の第1の穴部32内に配置されることがある。この場合、円筒部142から不完全ねじ部に亘って、パッキン5のパッキン本体51で覆うことにより、不完全ねじ部を通って水が浸入することを阻止することができる。
図2に示すように、固定用ボルト14には止め輪15が取り付けられている。止め輪15はねじ部141に螺合され、台座部13、離型シート2及びパッキン5を標識柱本体11との間に挟着させて保持している。これにより、標識柱本体11、台座部13、離型シート2及びパッキン5を一体物として取り扱うことができるため、視線誘導標識柱1の路面GLへの取り付け及び取り外し作業を容易に行うことができる。
また、止め輪15によってパッキン5を標識柱本体11との間に保持することで、パッキン5に加えて、この止め輪15も固定用ボルト14と埋設用脚3との螺合部分に水が浸入することを阻止する機能を発揮することができる。すなわち、固定用ボルト14が、その軸部外周面の全長に亘って雄ねじが形成されたものであったとしても、止め輪15によって、パッキン5のパッキン本体51と雄ねじの谷部との間を通って浸入した水が固定用ボルト14と埋設用脚3との螺合部分に浸入することを阻止することができる。これによって、水の浸入阻止効果をより高めることができる。
なお、路面の老朽化等により、図4に示すように、路面を10mm程度盛って補修する場合がある。図4中のGL1は補修前の路面、GL2は補修後の路面である。このように路面を盛って補修すると、台座部13の裏面と埋設用脚3までの距離が、補修前の路面GL1と補修後の路面GL2とで変わる。この場合、固定用ボルト14に少なくとも2つのパッキン5を装着しておくと、図4に示すように、仮に上側のパッキン5の環状リップ部52が埋設用脚3の第1の穴部32の内周面からはみ出して密封できなくなることがあっても、下側のパッキン5によって密封することができ、水の浸入阻止効果を維持できる。
また、固定用ボルト14が、雄ねじが形成されていない円筒部142を有している場合、雄ねじを形成したねじ部141の長さを20mm〜40mmとしておくことで、10mm程度の路面補修を行った場合でも、固定用ボルト14と埋設用脚3との螺合を維持することができる。
固定用ボルト14のねじ部141の雄ねじと埋設用脚3の第2の穴部33の雌ねじのいずれか一方又は両方には、固形グリース又は液状ガスケットが塗布されていることが好ましい。これらを塗布することにより、万が一水がパッキン5を通過することがあっても、あるいは、万が一パッキン5が不全となった場合でも、固定用ボルト14と埋設用脚3との螺合部分に直に水が浸入することを阻止することができ、水の浸入阻止効果を高めることができる。また、長期使用による錆の発生も抑制できる。固形グリースとしては、特に有機モリブデングリースが好ましい。
次に、パッキン5の具体的な形状の他の一例について図5、図6を用いて説明する。図5は、このパッキン5の拡大断面図、図6は、このパッキン5を使用した視線誘導標識柱と埋設用脚との螺合部分を示す断面図である。図5、図6において、図2、図3と同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、これらの説明は図2、図3の説明を援用し、ここでは省略する。
図5、図6に示すパッキン5は、パッキン本体51に複数の環状リップ部52を形成したものである。ここでは2つの環状リップ部52を有するものを例示したが、埋設用脚3の第1の穴部32の深さに応じて3つ以上の環状リップ部52を形成することもできる。
図5に示すパッキン5によれば、1つのパッキン本体51を固定用ボルト14の軸部外周面に装着するだけで、図3に示すパッキン5を2つ使用したものと同一の効果を得ることができる。すなわち、1回の装着作業で、環状リップ部52を2つ有するパッキン構造を構築できるため、作業性が向上する。
なお、図5に示すパッキン5では、パッキン本体51の内周面の突条部53も、環状リップ部52の数に合わせて軸方向に沿って2つ形成されている。これによって、固定用ボルト14とパッキン5との間からの水の浸入阻止効果をさらに高めることができる。
ところで、固定用ボルト14としては、一般には六角ボルトが用いられるが、本発明においては、図7に示すように四角ボルトを用いることが好ましい。図7は、図2中の(vii)−(vii)線に沿う断面図である。
四角ボルトからなる固定用ボルト14は、頭部143が四角形状であるため、頭部が六角形状である六角ボルトに比べて頭部143の側面の1面当たりの面積が大きい。しかも、頭部143の角部の角度が90°であるため、六角ボルトの120°に比べて鋭角となる。このため、取り外し時に標識柱本体11を回転させた際の回転トルクを固定用ボルト14に効果的に伝達でき、標識柱本体11の空回りを防いで固定用ボルト14の緩みトルクを上げることができる。これにより、標識柱本体11を回転させて取り外し易くすることができる。
また、このような緩みトルクを上げる観点からは、図示しないが、例えば固定用ボルト14の頭部143を星型等のように側方に放射状に大きく張り出した部位を持つように形成することも好ましいことである。しかし、四角ボルトは規格品を使用できるため、安価に構成することができる。
なお、以上説明した視線誘導標識柱1は、標識柱本体11の下端部に裾広がり状の台座部13を別体に有するものを例示したが、このような台座部13は、標識柱本体11の下端部に一体に成形又は接着されているものであってもよい。
また、本発明において裾広がり状の台座部13は必須のものではなく、標識柱本体11の下端部(コア部12)が路面GL、GL2に直接設置されるものであってもよい。
1:視線誘導標識柱
11:標識柱本体
12:コア部
13:台座部
14:固定用ボルト
141:ねじ部
142:円筒部
143:頭部
15:止め輪
2:離型シート
3:埋設用脚
31:脚本体
32:第1の穴部
33:第2の穴部
34:小径部
4:接着剤
5:パッキン
51:パッキン本体
52:環状リップ部
53:突条部
GL:路面
GL1:補修前の路面
GL2:補修後の路面

Claims (9)

  1. 視線誘導標識柱本体の下端面から突出される固定用ボルトを、路面に埋設された埋設用脚に螺合させることにより、前記視線誘導標識柱本体を路面に立設する視線誘導標識柱の脚部取付け構造において、
    前記埋設用脚は、上面に凹状に形成された第1の穴部と、該第1の穴部の底面に該第1の穴部よりも小径に形成された第2の穴部とを有し、前記第2の穴部の内周面に前記固定用ボルトの雄ねじと螺合する雌ねじが形成されており、
    前記視線誘導標識柱本体の前記固定用ボルトと前記埋設用脚の前記第1の穴部の内周面との間にパッキンが配置され、該パッキンによって該第1の穴部が密封されていることを特徴とする視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  2. 前記パッキンは、前記固定用ボルトに装着される環状のパッキン本体と、該パッキン本体の外周面から上方に向けて傾斜状に延びる少なくとも1つの環状リップ部とを有し、該環状リップ部の先端部が、前記第1の穴部の内周面に当接することで、該第1の穴部を密封していることを特徴とする請求項1記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  3. 前記パッキン本体の内周面に、周方向に沿う少なくとも1つの環状の突条部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  4. 前記パッキンは、前記固定用ボルトの軸方向に複数並設されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  5. 前記固定用ボルトは、前記埋設用脚の前記第1の穴部内に位置する部位に、前記雄ねじが形成されていない円筒部を有し、
    前記パッキンは、前記円筒部の外周面に装着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  6. 前記固定用ボルトは、前記円筒部と前記雄ねじとの境界部に不完全ねじ部を有し、
    前記パッキンは、前記円筒部から前記不完全ねじ部に亘って覆うように装着されていることを特徴とする請求項5記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  7. 前記パッキンは、前記固定用ボルトに取り付けられた止め輪によって、前記視線誘導標識柱本体との間に保持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  8. 前記固定用ボルトは、四角ボルトであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
  9. 前記固定用ボルトの前記雄ねじと前記埋設用脚の前記第2の穴部のいずれか一方又は両方に、固形グリース又は液状ガスケットが塗布されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の視線誘導標識柱の脚部取付け構造。
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