JPH10102438A - 道路標識柱 - Google Patents

道路標識柱

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JPH10102438A
JPH10102438A JP8253126A JP25312696A JPH10102438A JP H10102438 A JPH10102438 A JP H10102438A JP 8253126 A JP8253126 A JP 8253126A JP 25312696 A JP25312696 A JP 25312696A JP H10102438 A JPH10102438 A JP H10102438A
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pole
base
cap
rivet
holes
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Kazumi Saito
一美 斎藤
Norimasa Kurihara
範正 栗原
Shinsuke Inose
信祐 伊野瀬
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KYORITSU KENKYUSHO KK
Nippon Mektron KK
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KYORITSU KENKYUSHO KK
Nippon Mektron KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な設置環境に最適化されたモデルを得ら
れ、しかも梱包、保管、輸送、メインテナンスも低コス
トでおこなえる、道路標識柱を得ることにある。 【解決手段】 中空のポールとポールの上端に取り付け
られたキャップとポールの下端に配置されたベースとを
具備しているがポール、キャップおよびベースは形状あ
るいは材料もしくはこれら双方が異なる複数種類のもの
からなり、各々のポールおよび各々のキャップは共通す
る締結手段を具備し、各々のポールおよび各々のベース
は共通する締結手段を具備している。形状あるいは材質
もしくは双方の異なるポール、キャップおよびベースを
任意に組み合わせることができるため、設置環境に応じ
た道路標識柱を得られ、ポール、キャップおよびベース
のすべてをつねに生産しなくてもよいため、製造コスト
が低く、ポール、キャップおよびベースを分離した状態
で保管し、需要に応じて組み立てをおこなるため、倉庫
などにおける保管スペースが小さくなり、保管コストも
低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は中央分離体、合流
点分岐、歩車道分離体などに使用される道路標識柱の改
良に関している。
【0002】
【従来の技術】この種の道路標識柱において、車両がポ
ールに接触すると、ポールが曲がって衝撃を吸収するも
のは、乗員および車両をよく保護するため、近年広く使
用されている。
【0003】このような道路標識柱は、たとえば特公昭
62−56282号公報および特開平8−170314
号公報に記載されているように、ポールとポールの上端
に取り付けられたキャップとポールの下端に配置された
ベースとを具備している。ポールは柔軟な合成樹脂の中
空パイプからなっている。キャップも、柔軟な合成樹脂
からなっており、キャップ成形型にポールを容れ、ポー
ルと一体成形することによって、あるいは、ブロー成形
などによってポールと一体に形成することによってつく
られている。ベースは、ポールおよびキャップよりも剛
性のたかい合成樹脂からなり、これを成形するときに、
成形型にポールをいれ、ポールと一体成形することによ
ってつくられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、道路標
識柱は、設置環境が様々であるため、設置環境に応じた
モデルを必要とする。たとえば、ベースが車両に踏み付
けられやすい環境ではベースにより硬度のたかい材質を
採用したモデルを、また、降雪地域では低温特性にすぐ
れた材質を採用したポールをもつモデルを必要とする。
しかしながら、特開平8−170314号公報および特
開平7−133605号公報に記載されているようなポ
ールとベースとが一体になっている道路標識柱は、設置
環境に応じてポール、キャップおよびベースのすべてを
備え、材質や形状が異なるモデルを多数生産しなければ
ならないため、製造に多大な費用を用意し、これを長期
間ねかせておかなければならず、製造コストがかなりか
さみ、さらに、ポールの径とベースのそれとが大きく異
なり、保管に際して隣接する道路標識柱の間に余分な空
間を必要とするため、倉庫における占有面積が大きくな
り、保管コストもかさむことをさけられない。
【0005】本発明の目的は、様々な設置環境に最適化
されたモデルを低いコストでもって得られる、道路標識
柱を提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の道路標識柱は中空のポールとポールの上端
に取り付けられたキャップとポールの下端に配置された
ベースとを具備しているが、ポール、キャップおよびベ
ースは形状あるいは材料もしくはこれら双方が異なる複
数種類のものからなり、各々のポールおよび各々のキャ
ップは共通する締結手段を具備し、各々のポールおよび
各々のベースは共通する締結手段を具備している。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の道路標識柱は、キャップ
をポールに組み付け、キャップおよびポールを締結具に
よって結合するとともに、ベースをポールに組み付け、
ベースおよびポールを締結具によって結合することによ
って道路標識柱を構成させられる。このときに、形状あ
るいは材質もしくは双方の異なるポール、キャップおよ
びベースを任意に組み合わせることができるため、設置
環境に応じた道路標識柱を得られる。そして、ポールご
とに、キャップごとに、ベースごとに小型の成形機によ
って成形をおこなえ、プレス機械などを必要とせずに組
み立てをおこなえ、生産設備コストが低いばかりか、従
来の道路標識柱のようにポール、キャップおよびベース
のすべてをつねに生産しなくてもよいため、いいかえれ
ば、需要の多いポール、キャップあるいはベースのみを
生産しておき、需要の少ないモデルを必要とするとき
に、このモデルにおいて必要とするポール、キャップあ
るいはベースのみを成形すればよいため、低コストでも
って生産をおこなえる。
【0008】本発明において、ポールとキャップとの締
結手段は、同じ外径および内径に形成されたポールの上
端に設けられたかん合部と、ポールのかん合部の内径に
関連する外径をもつキャップ下部に設けられたかん合部
と、各々のかん合部に設けられた貫通孔と、これらの貫
通孔に挿入されかつポールおよびキャップを結合する締
結具とからなっていてもよく、また、ポールとベースと
の締結手段は、同じ外径および内径に形成されたポール
の下端に設けられたかん合部と、ポールのかん合部の内
外径に関連する内外径をもつベースに設けられたかん合
部と、各々のかん合部に設けられた貫通孔と、これら貫
通孔に挿入されかつポールおよびベース結合する締結具
とからなっていてもよい。
【0009】また、本発明の一実施形態によれば、本発
明の道路標識柱は、中空のポールとポールの上端を閉塞
するキャップとポールの下端にはめられたベースとを具
備しているが、ポールは上端および下端の各々に複数の
リベット孔をもち、キャップは下部をポールの上端開口
にはまる外径に形成されているとともに、ポール上端に
あるリベット孔に対応して配置された複数のリベット孔
を設けられ、さらに、ベースがポールの下端をかん合さ
せる溝およびこの溝を横断しかつポール下端にあるリベ
ット孔に対応して配置された複数のリベット孔をもつ突
出を具備し、キャップの下部およびポールの上端開口を
かん合させたときに、各々にあるリベット孔に挿入され
かつこれらを締結するブラインドリベットと、ベースの
溝およびポールの下端をかん合させたときに、各々にあ
るリベット孔に挿入されかつこれらを締結するブライン
ドリベットとを具備している。
【0010】組み立ては、キャップをポールにはめ、ブ
ラインドリベットによって締結するとともに、ベースを
ポールにはめ、ブラインドリベットによって締結するこ
とによっておこなわれる。このときに、形状あるいは材
質もしくは双方の異なるポール、キャップおよびベース
を任意に組み合わせることによって、設置環境に応じた
道路標識柱を得られるばかりか、組み立てにプレス機械
などを必要としないため、設置現場においても簡単に組
み立てをおこなえる。
【0011】さらに、成形はポール、キャップおよびベ
ースごとにおこなえ、各々の成形型が小さくなるため、
小形の成形機でもって成形をおこなえ、組み立てにプレ
ス機械を必要としないことと相俟って、生産設備コスト
が低く、加えて、ポール、キャップおよびベースのすべ
てをつねに生産しなくてもよい、つまり、需要の多いポ
ール、キャップあるいはベースのみを生産しておき、需
要の少ないモデルを必要とするときに、このモデルにお
いて必要とするポール、キャップあるいはベースのみを
成形すればよいため、生産を低コストでおこなえる。こ
ればかりか、ポールとキャップとの結合およびポールと
ベースとのそれはかん合とブラインドリベットとによっ
てなされていて、道路標識柱としての組み立てを設置現
場においてもおこなえるため、ポール、キャップおよび
ベースごとに箱詰めあるいはラッピングをおこえ、この
ときに個々に箱詰めあるいはラッピングをおこなって
も、積み重ねて箱詰めあるいはラッピングをおこなって
も、径がほぼ一定しているため梱包を低コストでもって
おこなえ、倉庫や運搬車両などにおける占有容積がポー
ル、キャップおよびベースが一体化されている従来の道
路標識柱よりも小さくなるため、保管および運送コスト
も低減する。そして、設置後にポール、キャップあるい
はベースが破損しても、破損したパーツのみの交換でも
って機能を回復をおこなえるため、メインテナンスコス
トも低い。
【0012】本発明の道路標識柱の実施例は、以下に、
図面を参照して説明する。
【0013】この道路標識柱は、図1に示すように、ポ
ール10、キャップ20およびベース30を具備してい
る。
【0014】ポール10は、ポリウレタン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂
などからなる、両端を開放された中空円形パイプの形態
をなしている。たとえば、ポール10は、引張り強さが
510kgf/cm2 、伸びが500%、反発弾性が4
2%、ショア硬さ(A)が95のポリウレタン樹脂の熱
可塑性エラストマーを、両端が開放された中空の円筒形
状に押出成形し、成形後に周面に空気抜き孔11と水抜
き孔12とを開けることによってつくられている。ポー
ル10の周面には反射体13がポール10の長手方向に
沿いかつたがいに間隔をおいて取り付けられている。こ
の反射体13は、カプセルレンズをもつ高輝度タイプと
よばれる反射シートをテープの形態に切断し、ポール1
0の長手方向に沿って間隔をおいて巻き付けられている
とともに、ポール10の表面に接着することによって形
成されている。反射シートは、必要に応じて、カプセル
レンズをもつ高輝度タイプの反射シート以外に、封入レ
ンズをもち低輝度タイプの反射シート、蛍光体を塗布し
た反射シートを採用することができる。
【0015】キャップ20は高密度ポリエチレン樹脂、
低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、アルミニウム
などの材料、たとえば、高密度ポリエチレン樹脂を射出
成形することによってつくられている。キャップ自体
は、図2によく示されているように、円筒の形態をなす
下部21と下部21の上部に一体形成されたドーム状を
なす上部22とを備えている。上部22の内面にはシリ
ンダ23が一体に形成され、空気抜き孔となる貫通孔2
4が上部22およびシリンダ23を貫通している。
【0016】ベース30は高密度ポリエチレン樹脂、低
密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂などの成形物か
らなっている、たとえば、引張り降伏強さが250kg
f/cm2 、引張り破壊強さが400kgf/cm2
伸びが1000%、アイゾット衝撃値が31kg・cm
/cm2 の高密度ポリエチレン樹脂の射出成形物からな
っており、図3によく示されているように、円盤の形態
をなす基板31の片面に円形突出32および環状突出3
3を具備している。円形突起32は基板31の中央に配
置され、環状突出33は円形突起32との間に環状の凹
み34を形成して円形突起32と同心に配置されてい
る。環状突出33の上端にはポール10の下端がはまる
環状溝35を設けられている。補強板36が環状突出3
3と基板31とを接続するように環状突出33のまわり
に一定間隔ごとに配置されている。ねじ部材37は、ね
じ軸とこれより直径の大きなヘッドとをもつもので、ね
じ軸の一部を基板31の下面から突出させて、ヘッドを
円形突出32に埋設されている。ねじ部材37は鋼、ス
テンレススチール、アルミニウム、合成樹脂などからな
るが、ここでは鋼を機械加工し、表面に高い耐蝕性能お
よび防錆性能をもつのセラミックのメッキを施した、日
本工業規格 Z2371における塩水噴霧テストを20
00時間おこなっても錆を発生しないものからなってい
る。このねじ部材37は、ベース30を成形するとき
に、ベース成形型に容れられ、ベース30と一体成形さ
れている。
【0017】道路標識柱は、キャップ20をポール10
の上端に、ベース30をポール10の下端にかん合し、
リベット40によってポール10に締結することによっ
て組み立てられている。
【0018】このために、キャップ20は、下部21が
ポール10の上端開口の直径よりもわずかに小さい直径
に形成されている。ベース30は、環状突出33にある
環状溝35がポール10の下端外径よりもわずかに大き
な外径とポール10の下端外径よりもわずかに小さな内
径とをもっている。さらに、ポール10は上端に長手方
向中心軸に関して等間隔角度で配置されたリベット孔1
5を、下端に長手方向中心軸に関して等間隔角度で配置
されたリベット孔18をもっている。キャップ20も、
下部21にポール10の上端にあるリベット孔15とお
なじ角度間隔でもって配置されたリベット孔25をもっ
ている。ベース30も、環状突出33にポール10の下
端にあるリベット孔18とおなじ角度間隔でもって配置
され、環状溝35を横断して配置されたリベット孔38
を環状突起33に具備している。
【0019】リベット40は、差し込み側からかしめを
おこなえるリベット、いわゆる、ブラインドリベットか
らなっている。ブラインドリベットはいろいろなタイプ
のものが提供されているが、ここではポール10を構成
するポリウレタン系熱可塑性エラストマーのような軟ら
かな材料であっても、すぐれた引き付け力をもつ三つ割
れブラインドリベットからなっている。このリベット4
0は、たとえば図6に示すように、フランジがつば部分
42およびパイプ部分43をもち、シャフトがヘッド部
分45とロッド部分46とをもち、つば部分42および
ロッド部分46に貫通していて、つば部分42を締結部
材A,Bの外部に位置させてリベット孔Cにはめ、ロッ
ド部分46を引っ張ると、ヘッド部分45がパイプ部分
43を座屈させるとともに、パイプ部分43にあるスリ
ット47によってパイプ部分43を三つに割り、割れた
部分43とフランジのつば42とによって部材A,Bを
締結するものからなっている。
【0020】ポール10にたいするキャップ20の取り
付けは、図2に示すように、リベット孔25をリベット
孔15に一致させて、下部21をポール10の上端開口
にかん合し、ポール10の外側からリベット孔25,1
5にブラインドリベット40を挿入しかつかしめること
によっておこなわれる。また、ポール10にたいするベ
ース30の取り付けは、図3に示すように、リベット孔
38をリベット孔18に一致させて、環状突出33にあ
る環状溝35をポール10の下端にかん合し、ポール1
0の外側からリベット孔38,18にブラインドリベッ
ト40を挿入しかつかしめることによってなされる。
【0021】本発明による道路標識柱は、このように、
分離したポール10、キャップ20およびベース30を
ブラインドリベット40によって締結して、ひとつの道
路標識柱を構成するようにしているため、形状あるいは
材質もしくは双方の異なるキャップおよびベースをポー
ル10に組み合わせることによって、設置環境に応じた
道路標識柱を得られる。
【0022】図4において参照符号20Aで示すキャッ
プはキャップ20に代るそのようなキャップのひとつを
示している。このキャップ20Aは、円筒の形態をなす
下部21Aと下部21Aの上部に一体形成された矢印の
形態をもつ上部22Aとを備える、アルミニウムの射出
成形物からなっている。このキャップの下部21Aは外
径をポール10の上端開口の直径よりもわずかに小さく
形成され、周面にはポール10にあるリベット孔15と
おなじ角度間隔をもつリベット孔25Aを設けられてい
る。
【0023】また、図5において参照符号30Aで示す
ベースは、アルミニウムの射出成形物からなるもので、
ベース30と同様に、円盤の形態をなす基板31Aの中
央に円形突出32Aを、環状の凹み34Aを置いて同心
配置された環状突出33Aを具備し、補強板36Aが環
状突出33Aと基板31Aとを接続するように環状突出
33Aのまわりに一定間隔ごとに配置され、そして、ポ
ール10の下端外径よりもわずかに大きな外径とポール
10の下端外径よりもわずかに小さな内径とをもつ環状
溝35Aと、ポール10にあるリベット孔15とおなじ
角度間隔で配置されたリベット孔38Aとが環状突出3
3Aに設けられている。しかし、ねじ部材37Aは基板
31Aと一体に形成されている。
【0024】ポール10、キャップ20Aおよびベース
30からなる道路標識柱は、図4に示すように、リベッ
ト孔25Aとリベット孔15とを一致させて下部21A
をポール10の上端開口にはめ、ポール10の外側から
リベット孔25A,15にブラインドリベット40を挿
入しかつかしめ、ポール10にたいするキャップ20A
の取り付けおこなうとともに、図3に示すように、リベ
ット孔38をリベット孔18に一致させて環状突出33
にある環状溝35をポール10の下端開口にはめ込み、
ポール10の外側からリベット孔38,18にブライン
ドリベット40を挿入しかつかしめ、ポール10にたい
するベース30の取り付けをおこなうことによって得ら
れる。
【0025】ポール10、キャップ20およびベース3
0Aからなる道路標識柱は、図2に示すように、リベッ
ト孔25をリベット孔15に一致させて、下部21をポ
ール10の上端開口にはめ、ポール10の外側からリベ
ット孔25,15にブラインドリベット40を挿入しか
つかしめ、ポール10にたいするキャップ20の取り付
けおこなうとともに、図5に示すように、リベット孔3
8Aをポール10のリベット孔18に一致させて環状突
出33Aにある環状溝35Aをポール10の下端には
め、ポール10の外側からリベット孔38A,18にブ
ラインドリベット40を挿入しかつかしめ、ポール10
にベース30Aを取り付ることによってなされる。
【0026】道路にたいするこれらの道路標識柱の固定
は脚部材によってなされている。脚部材は、図3におい
て全体を参照符号50でもって示されていて、アルミニ
ウムの機械加工物あるいはダイカスト成形物からなる本
体71を具備している。この本体51は、外周面に環状
溝52をもつ、全体形状がほぼ円筒の形態をなすもの
で、中央にねじ孔53を設けられている。ねじ孔53は
ねじ部材37,37Aのねじ軸に対応するねじをもって
いる。たとえば、ポール10、キャップ20およびベー
ス30を組み合わせた図1に示す道路標識柱の設置は、
道路に穴55を掘り、上面が路面と同一平面内になるよ
うに脚部材50をスペーサ56といっしょに穴55に容
れ、穴55にエポキシ樹脂系接着剤57を注入しかつ硬
化させて脚部材50を道路と一体化させたあと、ねじ部
材37のねじ軸を脚部材50のねじ孔53にねじ込むこ
とによってなされる。ポール10、キャップ20Aおよ
びベース30からなる道路標識柱、それに、ポール1
0、キャップ20およびベース30Aからなる道路標識
柱も同じようにして道路に設置される。
【0027】この道路標識柱は、たとえば、この視線誘
導標識柱を車道に沿って比較的短い間隔で配置され、中
央分離体、合流点分岐、歩車道分離体などを構成する。
車両が接近すると、反射体13が車両からの光線を反射
して、中央分離体、合流点分岐、歩車道分離体の存在を
ドライバに視認させる。通過車両が誤ってポール10に
接触しても、支柱10が曲がり、衝撃を吸収して、運転
車、同乗者および車両を保護し、通過車両がポール10
から離れると、ポール10が起立し、標識としての機能
をただちに回復する。
【0028】ポールとキャップとの結合あるいは締結強
さおよびポールとベースとのそれを確認するために、本
発明者達は、ポール10、キャップ20およびベース3
0からなる道路標識柱を総重量20トンのトラックによ
って繰り返して踏み付けるテストをおこなったが、ポー
ル10、キャップ20およびベース30は破損せず、ブ
ラインドリベット40は不具合なしにかつ強固にこれら
を結合していることを確認している。また、この道路標
識柱では、ポール、キャップおよびベースが予測するこ
とができない原因で設計基準よりもはやく破損したとし
ても、たとえば図1に示す道路標識柱のポール10が破
損したとしても、ポール10、キャップ20およびベー
ス30からなるアッセンブリを脚部材50から取り外
し、ポール10とキャップ20とを締結するブラインド
リベット40およびポール10とベース30とを締結す
るブラインドリベット40を除去し、あたらしいポール
と交換し、このポールに以前のキャップ20とベース3
0とをはめ、あらたなブラインドリベットによってこれ
らをあらたなポールに締結し、締結することによって得
られたアセンブリを脚部材50にねじ込むことによって
おこなえる。キャップ20およびベース30の交換も同
様にしておこなえる。これらに際して、ポール10とキ
ャップ20およびポール10とベース30との結合はこ
れらのかん合とブラインドリベット40による締結とに
よってなされているため、設置現場において簡単にかつ
短時間でおこなえる。ポール10、キャップ20Aおよ
びベース30からなる道路標識柱、ポール10、キャッ
プ20およびベース30Aからなる道路標識柱において
も、構成要素の一部が破損しても、同様にして修復をお
こなえる。
【0029】製造は、たとえば、これらのポール10、
キャップ20,20Aおよびベース30,30Aのう
ち、需要頻度のたかいポール、キャップあるいはベース
のみをあらかじめ生産しておき、需要頻度のひくいモデ
ルを必要とするときに、このモデルにおいて必要とする
ポール、キャップあるいはベースのみを成形することに
よってなされる。出荷は、パーツのままで、あるいは工
場において組み立てたあとになされる。
【0030】製造に際して、ポール10、キャップ2
0,20Aおよびベース30,30Aは前述のように成
形機によって成形されるが、各々の成形型が小さくなる
ため、小形の成形機でもって成形をおこなえる。組み立
ては、前述のように工場における組み立ても必要とせず
におこなえ、組み立てるにしてもキャップ20,20A
をポール10に、ベース30,30Aをポール10には
め、ブラインドリベット40によって締結することにな
され、プレス機械のような設備を特別に必要とすること
なしにおこなえ、しかも、従来の道路標識柱のようにポ
ール、キャップおよびベースのすべてをつねに生産しな
くてもよく、材料や加工に余分な資金を必要としないた
め、設備コストの低いことと相俟って、低コストでもっ
て製造をおこなえる。そして、ポール10には、大量生
産されているパイプを採用することもでき、そうするこ
とによって、さらに低いコストでもって製造をおこなえ
る。
【0031】出荷がパーツでおこなわれるときに、ポー
ル10、キャップ20,20Aおよびベース30,30
Aをひとつづつ梱包しても、ポール10は細長い円筒の
形態を、キャップ20,20Aおよびベース30,30
Aはほぼ厚みの厚い円盤の形態をなし、径が大きく変化
しない、いいかえれば形状が一定しているため、ラッピ
ングや箱詰めを低コストでもっておこなえる。また、こ
れらをまとめて梱包しても、たとえば、ポール10を束
にし、キャップ20,20Aをそれぞれ上下に重ね合わ
せ、ベース30,30Aをそれぞれ上下に重ね合わせて
箱詰めあるいはラッピングしても、各々の集合体はほぼ
円筒形状をなしかつ径がほぼ一定しているため、低コス
トでもって梱包をおこなえる。そして、保管および輸送
に際しても、倉庫や運搬車両などにおける占有容積がキ
ャップおよびベースが一体化されている従来の道路標識
柱ように、隣接する道路標識柱のようにスペースを必要
としないため、より小さくなり、低コストでもってこれ
らをおこなえる。
【0032】なお、図示されていないが、ポールも形状
あるいは材質もしくは双方の異なるものを用意し、キャ
ップ20あるいはキャップ20Aと組み合わせても、ベ
ース30あるいはベース30Aと組み合わせてもよい。
この場合、たとえばポールがポール10のような円筒形
形態をもつときには、外径をポール10の外径と同じ
に、内径をポール10の内径と同じにし、ポール10と
同じ角度間隔をもって配置されたリベット孔をポールの
上下端に設ける。円錐形のポールのように直径の異なる
ポールの場合には、たとえば、上端開口の内径をポール
10と同じに形成し、ポール10の外径と同じ外径をも
つ突出を下端に一体に形成し、そして、ポール10と同
じ角度間隔をもって配置されたリベット孔をポールの上
端と突出とに設けるなどする。
【0033】
【発明の効果】本発明の道路標識柱は、以上説明したよ
うに、形状あるいは材質もしくはこれら双方が異なるポ
ール、キャップおよびベースを任意に組み合わせること
ができるため、様々な設置環境に最適化された道路標識
柱を得られ、さらに、ポール、キャップおよびベースの
すべてをつねに生産しなくてもよいため、製造コストが
低くなるばかりか、ポール、キャップおよびベースを分
離した状態で保管し、需要に応じて組み立てをおこなえ
ばよいため、倉庫などにおける保管スペースが小さくな
り、保管コストも低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路標識柱の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】キャップまわりの拡大縦断面図である。
【図3】ベースまわりの拡大縦断面図である。
【図4】他のキャップを装着したときのキャップまわり
の拡大縦断面図である。
【図5】他のベースを装着したときのベースまわりの拡
大縦断面図である。
【図6】ブラインドリベットの拡大側面図である。
【符号の説明】
10…ポール、20,20A…キャップ、21,21
A,40…ポールとベースとの締結手段、30,30A
…ベース、33,33A,35,35A,40…ポール
とベースとの締結手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のポールとポールの上端に取り付け
    られたキャップとポールの下端に配置されたベースとを
    具備し、ポールが車両との接触によって曲がる材料から
    なる道路標識柱において、ポール、キャップおよびベー
    スが形状あるいは材料もしくはこれら双方が異なる複数
    種類のものからなり、各々のポールおよび各々のキャッ
    プが共通する締結手段を、各々のポールおよび各々のベ
    ースが共通する締結手段を具備していることを特徴とす
    る道路標識柱。
  2. 【請求項2】 ポールとキャップとの締結手段が、同じ
    外径および内径をもつ各々のポールの上端に設けられた
    かん合部と、ポールのかん合部の内径に関連する外径を
    もつキャップ下部に設けられたかん合部と、各々のかん
    合部に設けられた貫通孔と、これらの貫通孔に挿入され
    かつポールおよびキャップを結合する締結具とからなる
    請求項1に記載の道路標識柱。
  3. 【請求項3】 ポールとベースとの締結手段が、同じ外
    径および内径に形成されたポールの下端に設けられたか
    ん合部と、ポールのかん合部の内外径に関連する内外径
    をもつベースに設けられたかん合部と、各々のかん合部
    に設けられた貫通孔と、これらの貫通孔に挿入されかつ
    ポールおよびベースを結合する締結具とからなる請求項
    1あるいは請求項2に記載の道路標識柱。
  4. 【請求項4】 締結具がブラインドリベットからなる請
    求項2あるいは請求項3に記載の道路標識柱。
  5. 【請求項5】 中空のポールとポールの上端を閉塞する
    キャップとポールの下端にはめられたベースとを具備す
    る道路標識柱において、ポールが上端および下端の各々
    に複数のリベット孔をもち、キャップが下部をポールの
    上端開口にはまる外径に形成されているとともに、ポー
    ル上端にあるリベット孔に対応して配置された複数のリ
    ベット孔を設けられ、さらに、ベースがポールの下端を
    かん合させる溝およびこの溝を横断しかつポール下端に
    あるリベット孔に対応して配置された複数のリベット孔
    をもつ突出を具備し、キャップの下部およびポールの上
    端開口をかん合させたときに、各々にあるリベット孔に
    挿入されかつこれらを締結するブラインドリベットと、
    ベースの溝およびポールの下端をかん合させたときに各
    々にあるリベット孔に挿入されかつこれらを締結するブ
    ラインドリベットとを具備していることを特徴とする道
    路標識柱。
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