JP2011167973A - 液滴吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシング用圧電層における個別活性部の変形効率悪化を抑制する。
【解決手段】アクチュエータユニット17は記録用圧電層17a及びフラッシング圧電層17bを有する。圧電層17a,17bにはそれぞれ各圧力室16に対向する多数の活性部18x,19x1が形成されている。独立活性部18xは選択的に変位可能であるのに対し、個別活性部19x1は選択的に変位不能である。各個別活性部19x1に対向する個別電極19aは、接続電極19bによって接続されている。接続電極19bは、個別電極19aの長手方向の端部19a1同士を接続している。
【選択図】図6

Description

本発明は、吐出口からインク滴等の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドに関する。
液滴吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドにおいて、吐出口に形成されたメニスカスの状態を維持するための技術として、フラッシングが知られている(特許文献1参照)。フラッシングには、圧電アクチュエータ(振動子)の駆動により吐出口からインク滴を吐出させる吐出フラッシング、及び、圧電アクチュエータの駆動により吐出口からインク滴を吐出させずにメニスカスを振動させる不吐出フラッシングがある。特に、粘度や速乾性の高いインクを用いた場合、吐出口近傍においてインクの増粘や固化が生じ易いが、吐出フラッシングや不吐出フラッシングを行うことで、メニスカスの状態を維持し、記録品質を良好に保つことができる。
圧電アクチュエータは、圧力室(キャビティ)の開口と対向して配置され、厚み方向に関して電極に挟まれた圧電層(ピエゾ素子)を有する。圧力室は、吐出口毎に設けられた、吐出口に接続する空間であり、インク流路が形成された流路形成体の表面に開口を介して露出されている。圧電アクチュエータの駆動により、圧電層の活性部(圧電層において厚み方向に関して電極に挟まれた部分)が変位し、圧力室内のインクにエネルギーが付与される。これにより、吐出口からインク滴が吐出され、又は、吐出口からインク滴が吐出されることなくメニスカスが振動する。
特開2006−167506号公報
特許文献1では、圧電アクチュエータにおいて、フラッシングに係るパルス電圧が印加される圧電層は、記録に係るパルス電圧が印加される圧電層と同じである。ここで、圧電層の圧電性能の劣化防止等の観点から、記録用圧電層とは別に、フラッシング用圧電層を設けることが考えられる。この場合、フラッシング用圧電層の一方の面には、例えば、互いに離隔しつつ各圧力室の開口に対向した個別電極と、個別電極を互いに接続する接続電極とが形成される。これにより、当該面に形成された全ての個別電極が電気的に接続され、個別電極に対する配線構造及び信号供給構成の簡素化を図ることができる。フラッシング用圧電層の他方の面には、例えば、全体に接地電極が形成される。このような構成によって、フラッシング用圧電層には、個別電極が形成された部分と、接続電極が形成された部分とにそれぞれ、電圧の印加により変位可能な活性部が形成される。
しかしながら、圧力室の開口が流路形成体の表面において一方向に細長い形状を有し、且つ、個別電極も当該一方向に細長い形状を有する場合、接続電極の構成如何によって、フラッシング用圧電層における個別電極が形成された部分の活性部(個別活性部)の変形効率が悪化し得る。
例えば、後に実施例において詳述するように、電圧印加時における個別活性部の変位量は、個別電極の中心で最も大きく、個別電極の外周に向けて小さくなる傾向にある。外周では、上記一方向の端部よりも、上記一方向と直交する方向の端部の方が、変位量が大きい。ここで、例えば接続電極が個別電極における上記一方向と直交する方向の端部に接続されている場合、個別活性部への電圧印加時に、フラッシング用圧電層における接続電極が形成された部分の変位の影響により、個別活性部の変形が阻害されてしまう。即ち、個別活性部の変形効率が悪化してしまう。
本発明の目的は、フラッシング用圧電層における個別活性部の変形効率悪化を抑制することができる液滴吐出ヘッドを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液滴を吐出する複数の吐出口と前記吐出口にそれぞれ接続する複数の圧力室とを含む液体流路、及び、前記圧力室をそれぞれ露出させる複数の開口が形成された表面を有する流路形成体と、前記流路形成体の前記表面上に前記複数の開口と対向して配置された積層体を含み、前記圧力室内の液体にエネルギーを付与するアクチュエータであって、前記積層体が積層方向に関して電極に挟まれた第1圧電層及び第2圧電層を含む、アクチュエータとを備え、前記第1圧電層は、互いに離隔しつつ前記開口にそれぞれ対向した複数の独立電極が形成された部分に、選択的に変位可能な複数の独立活性部を有し、前記第2圧電層は、互いに離隔しつつ前記開口にそれぞれ対向し且つ接続電極によって互いに接続された複数の個別電極が形成された部分に、選択的に変位不能な複数の個別活性部を有し、前記開口が、前記表面に沿った一方向に細長い形状を有し、前記個別電極が、前記一方向に細長い形状を有し、前記接続電極が、前記個別電極における前記一方向の端部同士を接続していることを特徴とする液滴吐出ヘッドが提供される。
上記観点によれば、接続電極が、個別電極における一方向の端部(個別活性部において電圧印加時の変位量が比較的小さい部分)同士を接続している。これにより、個別活性部への電圧印加時に、第2圧電層における接続電極が形成された部分が変位したとしても、当該変位の個別活性部の変形に及ぼす影響を抑えることができる。即ち、第2圧電層(フラッシング用圧電層)における個別活性部の変形効率悪化を抑制することができる。
本発明によると、接続電極が、個別電極における一方向の端部(個別活性部において電圧印加時の変位量が比較的小さい部分)同士を接続している。これにより、個別活性部への電圧印加時に、第2圧電層における接続電極が形成された部分が変位したとしても、当該変位の個別活性部の変形に及ぼす影響を抑えることができる。即ち、第2圧電層(フラッシング用圧電層)における個別活性部の変形効率悪化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドを含むインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 インクジェットヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った部分断面図である。 インクジェットヘッドの縦断面図である。 (a)は、アクチュエータユニットを示す部分断面図である。(b)は、アクチュエータユニットに含まれる独立電極を示す平面図である。(c)は、図2のアクチュエータユニットに含まれる内部電極を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドにおける内部電極を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドにおける共通電極を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係るインクジェットヘッドにおける内部電極を示す平面図である。 本発明の実施例において、最外圧電層における電圧印加時の変位量を示す解析図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッド10を含むインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間A及びBは、排紙部31に連なる用紙搬送経路が形成された空間である。空間Aでは、用紙Pの搬送と用紙Pへの画像形成が行われる。空間Bでは、給紙に係る動作が行われる。空間Cには、インク供給源としてのインクカートリッジ40が収容されている。
空間Aには、4つのヘッド10、用紙Pを搬送する搬送ユニット21、用紙Pをガイドするガイドユニット(後述)等が配置されている。空間Aの上部には、これらの機構を含めたプリンタ1各部の動作を制御してプリンタ1全体の動作を司るコントローラ1pが配置されている。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加えて、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(例えば画像データ)が一時的に記憶される。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(信号処理や画像処理)が行われる。I/Fは、上位装置とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。コントローラ1pは、これらハードウェア構成とROM内のプログラムとの協働により、画像形成に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作等が行われるよう、プリンタ1各部を制御する。
各ヘッド10は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。4つのヘッド10は、副走査方向に所定ピッチで並び、ヘッドフレーム3を介して筐体1aに支持されている。ヘッド10は、流路ユニット12、8つのアクチュエータユニット17(図2参照)、及びリザーバユニット11を含む。画像形成に際して、4つのヘッド10の下面(吐出面2a)からはそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインク滴が吐出される。ヘッド10のより具体的な構成については後に詳述する。
搬送ユニット21は、図1に示すように、ベルトローラ6,7及び両ローラ6,7間に巻回されたエンドレスの搬送ベルト8に加え、搬送ベルト8の外側に配置されたニップローラ4及び剥離プレート5、搬送ベルト8の内側に配置されたプラテン9等を有する。
ベルトローラ7は、駆動ローラであって、搬送モータ(図示せず)の駆動により回転し、図1中時計回りに回転する。ベルトローラ7の回転に伴い、搬送ベルト8が図1中の太矢印方向に走行する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、搬送ベルト8が走行するのに伴って、図1中時計回りに回転する。ニップローラ4は、ベルトローラ6に対向配置され、上流側ガイド部(後述)から供給された用紙Pを搬送ベルト8の外周面8aに押さえつける。剥離プレート5は、ベルトローラ7に対向配置され、用紙Pを外周面8aから剥離して下流側ガイド部(後述)へと導く。プラテン9は、4つのヘッド10に対向配置され、搬送ベルト8の上側ループを内側から支える。これにより、外周面8aとヘッド10の吐出面2aとの間に、画像形成に適した所定の間隙が形成される。
ガイドユニットは、搬送ユニット21を挟んで配置された、上流側ガイド部及び下流側ガイド部を含む。上流側ガイド部は、2つのガイド27a,27b及び一対の送りローラ26を有する。当該ガイド部は、給紙ユニット1b(後述)と搬送ユニット21とを繋ぐ。下流側ガイド部は、2つのガイド29a,29b及び二対の送りローラ28を有する。当該ガイド部は、搬送ユニット21と排紙部31とを繋ぐ。
空間Bには、給紙ユニット1bが筐体1aに対して着脱可能に配置されている。給紙ユニット1bは、給紙トレイ23及び給紙ローラ25を有する。給紙トレイ23は、上方に開口する箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収納可能である。給紙ローラ25は、給紙トレイ23内で最も上方にある用紙Pを送り出し、上流側ガイド部に供給する。
上述したように、空間A及びBに、給紙ユニット1bから搬送ユニット21を介して排紙部31に至る用紙搬送経路が形成されている。記録指令に基づいて、コントローラ1pは、給紙ローラ25用の給紙モータ(図示せず)、各ガイド部の送りローラ用の送りモータ(図示せず)、搬送モータ等を駆動する。給紙トレイ23から送り出された用紙Pは、送りローラ26によって、搬送ユニット21に供給される。用紙Pが各ヘッド10の真下を副走査方向に通過する際、順に吐出面2aからインク滴が吐出されて、用紙P上にカラー画像が形成される。インク滴の吐出動作は、用紙センサ32からの検出信号に基づいて行われる。用紙Pは、その後剥離プレート5により剥離され、2つの送りローラ28によって上方に搬送される。さらに用紙Pは、上方の開口30から排紙部31に排出される。
ここで、副走査方向とは、搬送ユニット21による用紙Pの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
空間Cには、インクユニット1cが筐体1aに対して着脱可能に配置されている。インクユニット1cは、カートリッジトレイ35、及び、トレイ35内に並んで収納された4つのカートリッジ40を有する。各カートリッジ40は、インクチューブ(図示せず)を介して、対応するヘッド10にインクを供給する。
次に、図2〜図5を参照し、ヘッド10の構成についてより詳細に説明する。なお、図3では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
図5に示すように、ヘッド10は、流路ユニット12、アクチュエータユニット17、リザーバユニット11、及び基板64が積層した積層体である。このうち、アクチュエータユニット17、リザーバユニット11、及び基板64が、流路ユニット12の上面12xとカバー65とにより形成される空間に、収容されている。当該空間内で、FPC(平型柔軟基板)50は、アクチュエータユニット17と基板64とを電気的に接続している。FPC50には、ドライバIC57が実装されている。
カバー65は、図5に示すように、トップカバー65a及びサイドカバー65bを含む。カバー65は、下方に開口する箱であり、流路ユニット12の上面12xに固定されている。両カバー65a,65bの境界及びサイドカバー65bと上面12xとの境界には、シリコン剤が充填されている。サイドカバー65bは、アルミ製の板からなり、放熱板としても機能する。ドライバIC57は、サイドカバー65bの内面に当接し、カバー65bと熱的に結合している。なお、当該熱的結合を確実にするため、ドライバIC57は、リザーバユニット11の側面に固定された弾性部材(例えばスポンジ)58によってサイドカバー65b側に付勢されている。
リザーバユニット11は、貫通孔や凹部がそれぞれ形成された4枚の金属プレート11a〜11dを互いに接着した積層体である。リザーバユニット11の内部には、インク流路が形成されている。プレート11cに、インクを一時的に貯留するリザーバ72が形成されている。当該インク流路の一端はチューブ等を介してカートリッジ40に接続し、他端はリザーバユニット11下面に開口している。プレート11dの下面には、図5に示すように、凹凸が形成されており、凹部によってプレート11dと上面12xとの間に空間が形成されている。アクチュエータユニット17は、当該空間内で上面12xに固定されている。プレート11dの下面の凹部と、アクチュエータユニット17上のFPC50との間には、若干の間隙が形成されている。プレート11dには、リザーバ72に連通するインク流出流路73(リザーバユニット11のインク流路の一部)が形成されている。当該流路73は、プレート11dの下面の凸部の先端面(即ち、上面12xとの接合面)に開口している。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12i(図4参照)を互いに接着した積層体である。図2に示すように、流路ユニット12の上面12xには、インク流出流路73の開口73aに対向する開口12yが形成されている。流路ユニット12の内部には、開口12yから吐出口14aに繋がるインク流路が形成されている。当該インク流路は、図2、図3、及び図4に示すように、開口12yを一端に有するマニホールド流路13、マニホールド流路13から分岐した副マニホールド流路13a、及び、副マニホールド流路13aの出口から圧力室16を介して吐出口14aに至る個別インク流路14を含む。個別インク流路14は、図4に示すように、吐出口14a毎に形成されており、流路抵抗調整用の絞りとして機能するアパーチャ15を含む。さらに、上面12xには、多数の圧力室16が開口している。圧力室16の開口は、それぞれ略菱形形状であり、マトリクス状に配置されることで、平面視で略台形領域を占める計8つの圧力室群を構成している。吐出面2aに開口した吐出口14aも、圧力室16と同様、マトリクス状に配置されることで、平面視で略台形領域を占める計8つの吐出口群を構成している。
アクチュエータユニット17は、図2に示すように、それぞれ台形の平面形状を有し、流路ユニット12の上面12xにおいて2列の千鳥状に配置されている。また、図3に示すように、各アクチュエータユニット17は、圧力室群(吐出口群)の占める台形領域上に配置されている。いずれのアクチュエータユニット17も、その長辺のうち台形の下底部分が、流路ユニット12の副走査方向端部に近接している。アクチュエータユニット17は、リザーバユニット下面の凸部を避けて配置され、その台形の下底部分が、主走査方向に関して両側から開口12y(開口73a)によって挟まれている。
FPC50は、アクチュエータユニット17毎に設けられており、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線がドライバIC57の出力端子にそれぞれ接続されている。FPC50は、コントローラ1p(図1参照)による制御の下、基板64で調整された各種駆動信号をドライバIC57に伝達し、ドライバIC57で生成された各駆動電圧をアクチュエータユニット17に伝達する。駆動電圧は、アクチュエータユニット17の各電極に対し、選択的に印加される。
次に、図6を参照し、アクチュエータユニット17の構成について説明する。
アクチュエータユニット17は、図6(a)に示すように、それぞれ積層方向に関して電極に挟まれた2つの圧電層17a,17bを含む積層体、及び、当該積層体と流路ユニット12との間に配置された振動板17cを有する。圧電層17a,17b及び振動板17cは共に、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミック材料からなるシート状部材である。圧電層17a,17b及び振動板17cは、圧電層17a,17bの積層方向から見て、同一のサイズ及び形状(台形形状)を有する。振動板17が、流路ユニット12の上面12xに形成された圧力室群(多数の圧力室16)の開口を塞いでいる。最も外側の圧電層17aの厚みは、圧電層17bの厚みと振動板17cの厚みとの和以上である。圧電層17a,17bは、積層方向に沿って互いに同じ方向に分極されている。
圧電層17aの上面には圧力室16にそれぞれ対応する多数の独立電極18、圧電層17aとその下側の圧電層17bとの間には内部電極19、圧電層17bとその下側の振動板17cとの間には共通電極20がそれぞれ形成されている。振動板17cの下面に電極は形成されていない。内部電極19が圧電層17bの上面、共通電極20が振動板17cの上面に、それぞれ形成されている。
独立電極18は、圧力室16毎に独立して設けられており、圧力室16と同様、複数の行及び複数の列を形成するようマトリクス状に配置されている。各独立電極18は、図6(b)に示すように、略菱形形状の主電極領域18a、主電極領域18aの一方の鋭角部から延出した延出部18b、及び、延出部18b上に形成されたランド18cを含む。主電極領域18aの形状は圧力室16の開口と相似であり、サイズは圧力室16の開口よりも一回り小さい。平面視で、主電極領域18aは、圧力室16の開口内に配置されている。延出部18bは、圧力室16の開口の外側領域まで延び、先端にランド18cが配置されている。ランド18cは、平面視で、円形の外形を有し、圧力室16とは対向していない。ランド18cは、圧電層17aの上面から50μm程の高さを有し、FPC50の配線の端子と電気的に接続されている。圧電層17aとFPC50とは、当該接続点以外で、略50μmの間隙を介して対向している。これにより、アクチュエータユニット17の自由な変形が確保される。
内部電極19は、メニスカス振動に関与する電極である。内部電極19は、図6(c)に示すように、圧力室16の開口にそれぞれ対向する多数の個別電極19a、及び、個別電極19a同士を互いに接続する接続電極19bを含む。
各個別電極19aの形状は、圧電層17a,17bの積層方向から見て、圧力室16の開口と相似であり、サイズは圧力室16の開口よりも一回り大きい。個別電極19aは、平面視で、圧力室16の開口を内包している。
個別電極19aは、圧電層17bの上面において、ヘッド10の長手方向(主走査方向)に沿って等間隔に配置されており、複数の個別電極列を構成している。これら個別電極列は互いに平行である。個別電極19aの鋭角部が、隣接する個別電極列に含まれる2つの個別電極19aに挟まれている。個別電極19aは主走査方向に沿って千鳥状に配置され、16の個別電極列を形成している。1のアクチュエータユニット17に形成された内部電極19の全ての個別電極19a同士は、接続電極19bによって互いに接続されているため、同一電位に保持される。
接続電極19bは、個別電極19aの鋭角部先端(長手方向端部)19a1同士を主走査方向に接続している。各端部19a1から、当該端部19a1を通る副走査方向に沿った線に関して対称に、2つの接続電極19bが延びている。本実施形態において、接続電極19bは、図6(c)に示すように、副走査方向に隣接する2つの個別電極列に挟まれている。2つの接続電極19bが、個別電極19aの一方の鋭角部先端19a1から延びており、当該個別電極19aを主走査方向に挟む2つの個別電極19aの他方の鋭角部先端19a1にそれぞれ接続している。なお、当該個別電極19aを挟む2つの個別電極19aは、副走査方向に隣接する別の個別電極列に含まれている。接続電極19bは、全体として、主走査方向に沿ってジグザグ状に延在している。
共通電極20は、1のアクチュエータユニット17に対応する全圧力室16に共通の電極であり、振動板17cの全面に亘って形成されている。これにより、各圧電層17a,17bに生じる電界が圧力室16側に対して遮断される。共通電極20は、常に接地電位に保持される。
圧電層17aの上面には、独立電極用ランド18cに加え、内部電極用ランド(図示せず)及び共通電極用ランド(図示せず)が形成されている。当該上面において、独立電極用ランド18cは、中央部で当該上面と相似な台形状の領域を占有する。共通電極用ランドは、当該上面の台形の4つの角部それぞれの近傍に配置されている。内部電極用ランドは、当該上面の各斜辺の略中央に配置されている。内部電極用ランドは、圧電層17aのスルーホールを介して内部電極19と電気的に接続され、共通電極用ランドは、圧電層の17a,17bを貫通するスルーホールを介して共通電極20と電気的に接続されている。各ランドは、FPC50の端子と接続されている。このうち、共通電極用ランドは接地された配線と、内部電極用ランドはドライバIC57の出力端子から延びた配線と、それぞれ接続されている。
各圧電層17a,17bの電極18,19,20に挟まれた部分が、活性部として機能する。圧電層17aは、電極18,19に挟まれた部分に、選択的に変位可能な独立活性部18xを有する。圧電層17bは、電極19,20に挟まれた部分に、選択的に変位不能な内部活性部19xを有する。内部活性部19xは、個別電極19aに対向する個別活性部19x1、及び、接続電極19bに対向する接続活性部(図示せず)を含む。アクチュエータユニット17において、上下に積層された活性部18x,19xが圧力室16の開口に対向して配置され、2つの活性部18x,19xの変位によって圧力室16内のインクにエネルギーが付与される。即ち、アクチュエータユニット17は、圧力室16毎の圧電型アクチュエータを含む。各活性部は、d31、d33、d15から選らばれる少なくとも1つの振動モードで変位してよい。
独立活性部18xは独立電極18及び内部電極19間の電位差により、内部活性部19xは内部電極19及び共通電極20間の電位差により、電界が印加される。各活性部18x,19xは、分極方向と同じ方向に電界が印加されると、圧電横効果により面方向に収縮する。これに対し、振動板17cにおいて厚み方向に関して活性部に対向した部分(非活性部)は、電界を印加しても自発的に変形しない。このとき両者間(圧電層17a,17bと振動板17cとの間)に歪み差が生じることで、アクチュエータは全体として圧力室16に向かって凸に変形する。このような構成の各アクチュエータは、所謂ユニモルフタイプの素子である。
アクチュエータユニット17において、上下に積層された2つの活性部18x,19xは、互いに役割が異なる。即ち、独立活性部18xの変位は画像形成に係るインク滴の吐出に寄与する一方、内部活性部19xの変位はフラッシングに寄与する。このように、上下に積層された2つの活性部18x,19x間で、役割分担がなされている。各アクチュエータは、振動板17cを共有する2つのユニモルフ型圧電素子の積層体であるともいえる。
フラッシングは、アクチュエータユニット17の駆動により吐出口14aからインク滴を吐出させる吐出フラッシング、及び、アクチュエータユニット17の駆動により吐出口14aからインク滴を吐出させずに吐出口14aに形成されたメニスカスを振動させる不吐出フラッシングの両方を含む。特に、粘度や速乾性の高いインクを用いた場合、吐出口14a近傍においてインクの増粘や固化が生じ易いが、フラッシングを行うことで、メニスカスの状態を維持し、記録品質を良好に保つことができる。
不吐出フラッシングは、1の用紙Pに対する記録中(コントローラ1pによる制御で搬送される1の用紙Pが各ヘッド10の吐出口14aに対向している期間)、用紙P間(2以上の用紙Pが連続して搬送されるとき、搬送方向に関して前後に配置された2つの用紙Pにおいて、前の用紙Pに対する記録が終了し、後の用紙Pに対する記録が行われる前の、ヘッド10の吐出口14aが用紙Pに対向していない期間)等に行われる。吐出フラッシングは、例えば、ヘッド10による記録吐出動作(画像データに基づいて吐出口14aからインク滴を吐出させること)が所定期間以上行われなかった後であって、記録吐出動作の再開直前に行われる。吐出フラッシングの間、キャップ(図示せず)がメンテナンス位置にて吐出面2aを覆った状態が維持される。
画像形成に際しては、内部電極19及び共通電極20を接地電位に保持しつつ、各独立電極18に選択的に電位変化を与えることで、圧電層17aのみに、画像形成に係る駆動電圧を印加する。即ち、内部活性部19xを変位させず、独立活性部18xのみを変位させる。このときのアクチュエータユニット17の駆動方法としては、例えば、各独立活性部18xがd31の振動モードで変位するとし、1の電圧パルスに対応するインク滴吐出動作前にインク補給動作を行う、所謂「引き打ち法」を採用してもよいし、或いは、各独立活性部18xがd33の振動モードで変位するとし、1の電圧パルスに対応するインク滴吐出動作前にインク補給動作を行わない、所謂「押し打ち法」を採用してもよい。「引き打ち法」について、具体的には、予めアクチュエータを圧力室16に向かって凸に変形した状態で保持しておき、駆動電圧が印加されたときに、一旦、アクチュエータを平坦にする。これにより、圧力室16の容積が増加し、副マニホールド流路13aから圧力室16へのインク補給が開始される。そして、補給用インクが圧力室16に到達したタイミングで、アクチュエータを圧力室16に向かって凸に変形させる。これにより、圧力室16の容積が減少し、圧力室16内のインクに付与される圧力が増加することで、当該インクが吐出口14aからインク滴として吐出される。「押し打ち法」は、予めアクチュエータを平坦に保持しておき、駆動電圧が印加されたときに、アクチュエータを圧力室16に向かって凸に変形させ、吐出口14aからインク滴を吐出させる方法である。
フラッシングに際しては、例えば、共通電極20を接地電位に保持しつつ、独立電極18及び内部電極19の両方に、同じタイミング及び電位値で変化するパルス状の電位変化を与えることで、圧電層17bのみに、フラッシングに係る駆動電圧を印加する。即ち、共通電極20に対する独立電極18及び内部電極19の電位を同じになるように制御することで、独立活性部18xを変位させず、内部活性部19xのみを変位させる。不吐出フラッシングに係る駆動電圧は、画像形成に係る駆動電圧の電圧パルスよりもパルス幅の狭い複数の電圧パルスを含んでよい。吐出フラッシングに係る駆動電圧は、画像形成に係る駆動電圧のうち吐出インク滴数が最大(例えば3滴)の駆動電圧と同様であってよい。
以上に述べたように、本実施形態に係るヘッド10によると、接続電極19bが、個別電極19aの長手方向の端部(個別活性部19x1において電圧印加時の変位量が比較的小さい部分)19a1同士を接続している。これにより、個別活性部19x1への電圧印加時に、接続活性部(圧電層17bにおける接続電極19bが形成された部分)が変位したとしても、当該変位の個別活性部19x1の変形に及ぼす影響を抑えることができる。即ち、フラッシング用の圧電層17bにおける個別活性部19x1の変形効率悪化を抑制することができる。
しかも、個別活性部19x1において、変形効率悪化が抑制されることから、印加電圧を大きくすることなく、所望の変形を確保することができる。したがって、消費電力の低減化と共に、電圧増大に起因した圧電層17bの圧電性能の劣化を抑制することができるため、圧電層の高寿命化が実現される。
また、記録用の圧電層17aとは別にフラッシング用の圧電層17bをアクチュエータに設けたことで、1の圧電層を記録及びフラッシングの両方に用いる場合に比べ、記録用圧電層の電圧印加による変形回数を低減することができる。そのため、記録用の圧電層17aの圧電性能劣化が抑制され、ひいては当該圧電層17aを含むアクチュエータの耐久性悪化が抑制される。つまり、アクチュエータの耐久性悪化を抑制しつつ、メニスカスの状態を維持して記録品質を良好に保つことが可能である。
記録用の圧電層17aが、圧電層17a,17bのうち流路ユニット12の上面12xから最も離隔し、最外層であるために拘束が少なく、比較的変形効率が良い。したがって、記録に係る吐出が効率よく行われ、記録品質の向上が実現される。また、独立電極18が圧電層17aの表面に形成されているため、圧力室16の開口に対する独立電極18の位置合わせを高精度且つ容易に行うことができ、さらに、独立電極18に対する配線も容易に行うことができる。
独立電極18が、圧電層17a,17bの積層方向から見て、対向する圧力室16の開口と相似な形状、及び、当該開口よりも小さなサイズを有する。これにより、独立活性部18xの変形効率を向上させることができる。
個別電極19aが、圧電層17a,17bの積層方向から見て、対向する圧力室16の開口よりも大きなサイズを有する。これにより、個別電極19aが形成された(個別電極19aを挟持する)圧電層17a又は圧電層17bが焼成により収縮した場合でも、圧力室16の開口に対する個別電極19aの位置合わせを高精度且つ容易に行うことができる。これにより、個別活性部19x1の変形効率がより一層向上する。
個別電極19aが、圧電層17a,17bの積層方向から見て、対向する圧力室16の開口と相似な形状を有する。これにより、圧力室16の開口に対する個別電極19aの位置合わせを高精度且つ容易に行うことができ、ひいては個別活性部19x1の変形効率を向上させることができる。
アクチュエータユニット17は、圧電層17a,17bと流路ユニット12との間において圧力室16の開口を封止するよう配置された振動板17cをさらに有する。これにより、アクチュエータユニット17において、振動板17cを用いたユニモルフ型、バイモルフ型、又はマルチモルフ型等の変形を実現可能である。さらに、圧電層17a,17bと流路ユニット12との間に振動板17cを介在したことで、各圧電層17a,17bへの電圧印加時に圧力室16内のインク成分が移行することによる短絡等の電気的不具合を防止することができる。
アクチュエータユニット17において、圧電層17a,17bの積層方向に関して、圧力室16の開口と対向して配置された複数の電極18,19,20は、流路ユニット12の上面12xからの距離が大きいほど、サイズが小さい。具体的には、各圧力室16に対向する電極18,19,20において、圧力室16に対するサイズの大きさは、共通電極20が最も大きく、その次に内部電極19、そして独立電極18が最も小さい。この構成により、電極18,19,20の位置が多少ずれた場合でも、各活性部18x,19xを確保することができる。
圧力室16の開口は、長い方の対角線が副走査方向に沿った菱形形状を有する。これにより、アクチュエータ駆動時に生じる圧力波が開口の長手方向(副走査方向)に沿って伝播することで、良好な吐出性能を確保することができると共に、流路ユニット12の上面12xに占める開口の面積を大きく確保しつつ、流路ユニット12の上面12xにおける開口の高密度配置が可能である。
接続電極19bは、各個別電極19aの長手方向両端から、副走査方向に交差する方向(図6(c)の部分拡大図に示すように、副走査方向に沿った線に対して角度θをなす方向)に延びている。これにより、個別活性部19x1の変形効率悪化を、より一層抑制することができる。
しかも、角度θは、副走査方向に沿った線に対して鈍角である。これにより、個別活性部19x1の変形効率悪化を、さらにより一層抑制することができる。
個別電極19aの長手方向の各端部19a1から2つの接続電極19bが延びている。これにより、接続電極19bによる接続の信頼性を向上させることができる。
しかも、当該2つの接続電極19bは、これらの基端となる端部19a1を有する個別電極19aと、互いに異なる2つの個別電極19aとを接続している。これにより、接続電極19bによる接続の信頼性をより一層向上させることができる。つまり、1の個別電極19aの長手方向端部19a1から延びた2つの接続電極19bによって、当該個別電極19aは別の2つの個別電極19aと接続されている。1の個別電極19aは、長手方向各端部19a1から2つずつの計4つの接続電極19bを介して、周囲の(副走査方向に関して当該個別電極と斜めの位置関係にある)4つの個別電極19aと接続されている。
アクチュエータユニット17において、流路ユニット12の上面12xに最も近い共通電極20が接地電極である。共通電極20が電気的に接地されていない場合、圧力室16内のインクと共通電極20との間に電位差が生じ、圧力室16内のインク成分の移行により短絡が生じ得るが、本実施形態によれば、このような問題を回避することができる。
圧電層17a,17bが、積層方向に沿って互いに同じ方向に分極されている。圧電層17a,17bにおいて積層方向の分極方向が互いに逆の場合、圧電層17a,17bを同じ方向に変位させるには、共通電極20以外に、遮断電極を新たに追加する必要がある。遮断電極は、共通電極20と同様に接地された電極であり、共通電極20とで圧電層17a,17bを挟む表面電極18や内部電極19が及ぼす電界をインクに対して遮断する。この場合、追加された遮断電極が剛体として機能し、アクチュエータの変形を阻害する要因となる。これに対し、本実施形態によれば、接地電極を共通電極20の1つのみとすることができ、アクチュエータの変形効率の悪化が抑制される。
共通電極20が、圧電層17b及び振動板17cの表面の全体に亘って延在している。これにより、漏れ電界に起因した電気的不具合(例えば、圧力室16の開口内のインク成分の電気浸透による電気的短絡)が防止される。
圧電層17bに形成された全ての個別電極19aが接続電極19bにより接続されている。これにより、個別電極19a又は接続電極19bの一箇所にのみ配線を施せばよく、配線構造が簡素化される。また、信号供給構成の簡素化も実現される。
次いで、図7を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。本実施形態のヘッドは、内部電極の構成のみが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
本実施形態における内部電極219は、図7に示すように、第1実施形態と同様の多数の個別電極19a、及び、個別電極19aの長手方向端部19a1同士を互いに接続する接続電極219bを含む。個別電極19aは第1実施形態と同じであるが、接続電極219bは第1実施形態と異なる。接続電極219bは、全体として主走査方向に沿ってジグザグ状に延在する第1実施形態の接続電極19bに、副走査方向に沿って直線状に延在する接続電極219b2を追加したものである。接続電極219b2は、主走査方向に延びた1つの個別電極列を挟む2つの個別電極19a同士を接続している。図7に示したように、接続電極217b2は、主走査方向に隣接する2つの個別電極19aの中間に配置されている。
以上に述べたように、本実施形態のヘッドによると、個別電極19aの長手方向の各端部19a1から3つの接続電極219bが延びている。これにより、接続電極219bによる接続の信頼性をより一層向上させることができる。
しかも、当該3つの接続電極219bは、これらの基端となる端部19a1を有する個別電極19aと、互いに異なる3つの個別電極19aとを接続している。これにより、接続電極219bによる接続の信頼性をより一層向上させることができる。つまり、1の個別電極19aの長手方向端部19a1から延びた3つの接続電極219bによって、当該個別電極19aは別の3つの個別電極19aと接続されている。1の個別電極19aは、長手方向各端部19a1から3つずつの計6つの接続電極219bを介して、周囲の(副走査方向に関して当該個別電極と斜めの位置関係にある4つの個別電極と、副走査方向に関して当該個別電極と並列配置された2つの個別電極との)6つの個別電極19aと接続されている。
次いで、図8を参照し、本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。本実施形態のヘッドは、共通電極の構成のみが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
本実施形態における共通電極320は、圧電層17bの全面に亘って形成されていない。共通電極320は、図8に示すように、個別電極19aにそれぞれ対向する多数の個別部320a、及び、個別部320a同士を互いに接続する接続部320bを含む。個別部320aは、個別電極19aと同じパターンで形成されている。各個別部320aは、圧電層17a,17bの積層方向から見て、個別電極19aと、同じ形状及びサイズを有し、互いに一致するよう位置合わせして対向配置されている。1のアクチュエータユニット17に形成された共通電極320の全ての個別部320a同士は、接続部320bによって互いに接続されているため、同一電位に保持される。
接続部320bは、個別部320aの鋭角部先端(長手方向端部)320a1同士を接続している。各端部320a1から、副走査方向に沿って直線状に、1の接続電極320bが延びている。接続部320bは、主走査方向に延びた1つの個別部320aの列を挟む2つの個別部320a同士を接続している。図8に示すように、接続部320bは、主走査方向に隣接する2つの個別部320aの中間に配置されている。接続部320bは、平面視で、接続電極19bと対向していない。
以上に述べたように、本実施形態のヘッドによると、圧電層17bの下面(内部電極19が形成された面とは反対側の面)における、接続電極19bと対向する部分に、電極が配置されていない。したがって、圧電層17bにおける接続電極19bが形成された部分は、積層方向に関して電極に挟まれた部分(活性部)でなく、非活性部である。つまり、内部活性部19xは、上記接続活性部を含まず、個別活性部19x1のみからなる。これにより、個別活性部19x1への電圧印加時に、圧電層17bにおける接続電極19bが形成された部分が変位しないことから、個別活性部19x1の変形効率悪化をより確実に抑制することができる。
次いで、図9を参照し、本発明の第4実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。本実施形態のヘッドは、内部電極の構成のみが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
本実施形態における内部電極419は、図9に示すように、第1実施形態と同様の多数の個別電極19a、及び、個別電極19aの鋭角部先端19a1同士を互いに接続する接続電極19bを含む。ただし、接続電極19bは、1のアクチュエータユニット17に形成された内部電極19の全ての個別電極19a同士を接続するのではなく、個別電極19aを群G毎に接続している。個別電極19aの群Gは、副マニホールド流路13a(図3参照)毎に形成されている。即ち、1の副マニホールド流路13aに連通する複数の圧力室16の開口にそれぞれ対向した複数の個別電極19aが、1の群Gを形成している。
個別電極19aは、圧力室16の開口の配置形態に対応して、複数の行及び複数の列を形成するようマトリクス状に配置されている。ここで、主走査方向を行方向とすると、行方向に沿って配列した4行の個別電極19aが1つの群Gを形成している。或いは、主走査方向を列方向とすると、列方向に沿って配列した4列の個別電極19aが1つの群Gを形成している。
以上に述べたように、本実施形態のヘッドによると、個別電極19aの群G毎の電位制御が可能である。これにより、群G間のクロストークを抑制することができる。また、特定の群Gを遅延制御する等、制御態様の多様化も実現可能である。
しかも、群Gが、1の行又は列ではなく、2以上の行又は列を形成する個別電極19aからなる。これにより、1行又は1列ずつの個別電極19aの群を電気的に接続する場合に比べ、個別電極19aに対する配線構造及び信号供給構成の簡素化が実現される。
また、個別電極19aの群Gが副マニホールド流路13a毎に形成されることで、1の副マニホールド流路13aに対応する個別電極19a毎の電位制御が可能である。これにより、流体的クロストーク(副マニホールド流路13aを介しての残存圧力波の相互伝播が発生する現象)を抑制することができる。
なお、液体的クロストーク抑制の観点からは、1つの副マニホールド流路13aに共通の個別電極群Gにおいて、主走査方向に延びる4つの個別電極列を個別に分ける形態がさらに好適である。
各アクチュエータの変形性能の均一化の観点から、1つの副マニホールド流路13aに共通の個別電極群Gにおいて、主走査方向に延びる4つの個別電極列を、内側2列と外側2列との2組に分ける形態が好適である。本実施形態では、副マニホールド流路13aは、主走査方向に延在している。副マニホールド流路13aを中心に、4つの個別電極列が左右2つずつ対称に配置されている。このとき、内側2列の個別電極列は、外側2列の個別電極列よりも、平面視で副マニホールド流路13aに大きく重なる。個別電極群Gを2つの組の分けることで、この重なりの違いに基づく変形性能の違いに対応できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
アクチュエータに含まれる圧電層及び電極の配置や形状、さらにアクチュエータの変形形式は、上述の実施形態に限定されず、様々に変更可能である。
例えば、アクチュエータユニット17において、圧電層17aと圧電層17bとの間、及び/又は、圧電層17bと振動板17cとの間に、他の構成要素(他の電極、圧電層等)が介在してもよい。また、振動板17cを省略してよい。
独立電極18は、圧電層17a,17bの積層方向から見て、対向する圧力室16の開口と相似な形状及び当該開口よりも小さなサイズを有することに限定されず、様々な形状及びサイズを有してよい。
個別電極19aは、圧電層17a,17bの積層方向から見て、対向する圧力室16の開口と相似な形状を有するが、これに限定されない。例えば、個別電極19aが、圧力室16の開口と相似でなくとも、当該開口よりも大きなサイズである限りは、内部電極19が形成された圧電層17a又は圧電層17bが焼成により収縮した場合に、開口に対する個別電極19aの位置合わせを高精度且つ容易に行うことができる。また、個別電極19aは、圧力室16の開口よりも大きなサイズを有さなくてもよい。
アクチュエータユニット17が電極18,19,20以外の電極を有する場合、その電極を含めた全電極について、圧電層17a,17bの積層方向に関して、流路ユニット12の上面12xからの距離が大きいほど、サイズを小さくしてよい。また、電極がこのようなサイズ関係を有さなくてもよい。
アクチュエータユニット17において流路ユニット12の上面12xに最も近い位置に配置される電極(上述の実施形態では共通電極20)が接地電極でなくてもよい。また、当該電極は、表面の一部に形成する場合、第3実施形態以外の様々な形状を有してよい。例えば、当該電極を内部電極19と同じパターンで形成してもよい。ただし、個別活性部19x1の変形効率向上の観点からは、第3実施形態のように、当該電極において、内部電極19のうち接続電極19bと対向する部分を除き、接続活性部を形成しないことが好ましい。
上述の実施形態では、圧電層17aの厚みが圧電層17bの厚みと振動板17cの厚みとの和以上であり、圧電層17aの厚みを比較的大きくしたことで、圧電層17aの変形効率を向上させることができるようになっている。しかしながら、これに限定されず、アクチュエータに含まれる各圧電層の厚みを適宜変更してよい。例えば、圧電層17a及び圧電層17bの厚みの和が、振動板17cの厚みと同じでもよいし、振動板17cの厚みより大きくてもよい。
圧電層17a,17bが、積層方向に沿って互いに逆の方向に分極されてもよい。
第4実施形態において、個別電極19aの群Gは、副マニホールド流路13a毎に形成されているが、これに限定されない。例えば、個別電極19aは、一方向に沿って配列された1列或いは2以上の列を1の群として、接続電極によって電気的に接続されてよい。
接続電極の形状及び配置は、個別電極の形状及び配置等に応じて、様々に変更可能である。
例えば、一変形例として、第1実施形態のヘッド10において、内部電極を図8の共通電極320のようなパターンで形成したものが挙げられる。ただし、この場合、各接続電極が個別電極の長手方向に交差する方向ではなく平行な方向に延び、且つ、各接続電極の長さが第1実施形態(図6(c)参照)より長くなる。このとき、内部電極用ランドは、台形の平行対向辺の略中央部に配置されてもよいし、各辺の略中央に配置されてもよい。また、共通電極は、振動板17cの上面全体に亘って形成されていてもよいし、個別部320a同士が主走査方向にライン状接続部で接続された形態であってもよい。後者の場合、平面視で、接続電極と接続部との重なりが少ないので、個別活性部19xの変形効率を高い状態で維持でき、クロストークの影響も抑制できる。
また、別の変形例として、第1実施形態のヘッド10において、内部電極を図8の共通電極320のようなパターンで形成し、且つ、共通電極を図6(c)の内部電極19のようなパターンで形成したものが挙げられる。この変形例においても、第3実施形態と同様、圧電層17bにおける接続電極が形成された部分が非活性部となり、第3実施形態と同様の効果(個別活性部19x1の変形効率悪化をより確実に抑制することができるという効果)を得ることができる。
接続電極における個別電極の長手方向端部からの延在方向は、特に限定されない。1の個別電極の長手方向端部から延びる接続電極の数は、特に限定されない。
以上の実施形態において、内部電極は、圧電層17aの下面又は圧電層17bの上面にいずれかに形成されておればよく、共通電極は、圧電層17bの下面又は振動板17cの上面のいずれかに形成されておればよい。
アクチュエータの変形形式は、ユニモルフ型に限定されず、モノモルフ型、バイモルフ型、マルチモルフ型、モノモルフ型等の変形形式であってよい。
圧力室16の開口の形状は、一方向に細長い限りは、菱形に限定されず、楕円形等であってもよい。
圧力室16の開口、独立電極18、個別電極19aは、マトリクス状でなく、1行/列に配置されてよい。
第2圧電層(フラッシング用圧電層)は、フラッシングのみならず、記録に係る吐出にも用いられてよい。
第1圧電層(記録用圧電層)は、複数の圧力室の開口に跨って設けられることに限定されず、開口毎に設けられてもよい。
第1圧電層(記録用圧電層)が最外層であることに限定されず、例えば上述の実施形態の圧電層17a,17bの上下を入れ替え、下側を記録用圧電層17a、上側をフラッシング用圧電層17bとしてもよい。この場合、電極18,19,20の積層方向に関する配置を適宜変更してよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれの液滴吐出ヘッドにも適用可能であり、または、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。さらに、本発明の液滴吐出ヘッドは、インク滴以外の液滴を吐出するものであってもよい。
以下、図10を参照し、実施例により本発明を具体的に説明する。
図10は、圧電層17aにおける圧力室16に対向する部分の、電圧印加時の変形量を示す。変形量は、斜線間隔が狭い部分ほど大きい。活性部は、印加電界強度が同じであれば、変位量が同じになるはずである。しかし、図10から、圧電層17aにおける電圧印加時の変形量は、主電極領域18aの中心で最も大きく、主電極領域18aの外周に向けて小さくなる傾向にあることがわかる。外周では、主電極領域18aの長手方向端部18a1よりも幅方向端部18a2の方が、変形量が大きい。その分、幅方向端部18a2の方が、圧力室16の外側からの変位の影響を受け易いといえる。
図10には圧電層17aの活性部(独立活性部18x)における変形量が示されているが、圧電層17bにおいても同様の傾向があると推察される。つまり、電圧印加時における個別活性部19x1の変形量は、個別電極19aの中心で最も大きく、個別電極19aの外周に向けて小さくなる傾向にある。そして、外周では、個別電極19aの長手方向端部19a1よりも幅方向端部の方が、変形量が大きいと推察される。
そこで、本願発明者は、接続電極19bが個別電極19aにおける幅方向端部(個別活性部19x1において電圧印加時の変形量が比較的大きい部分)に接続されている場合、個別活性部19x1への電圧印加時に、圧電層17bにおける接続電極19bが形成された部分の変位の影響により、個別活性部19x1の変形が阻害されてしまうことを見出した。
1 インクジェット式プリンタ
10 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
12 流路ユニット(流路形成体)
12x 上面(流路形成体の表面)
13a 副マニホールド流路(共通液室)
14 個別インク流路(液体流路)
14a 吐出口
17 アクチュエータユニット(アクチュエータ)
17a 圧電層(積層体,第1圧電層)
17b 圧電層(積層体,第2圧電層)
17c 振動板
18 独立電極(積層体)
18x 独立活性部
19;219;419 内部電極(積層体)
19a 個別電極
19a1 個別電極の長手方向端部(個別電極における一方向の端部)
19b;219b 接続電極
19x 内部活性部
19x1 個別活性部
20;320 共通電極(接地電極,積層体)
G 個別電極の群

Claims (17)

  1. 液滴を吐出する複数の吐出口と前記吐出口にそれぞれ接続する複数の圧力室とを含む液体流路、及び、前記圧力室をそれぞれ露出させる複数の開口が形成された表面を有する流路形成体と、
    前記流路形成体の前記表面上に前記複数の開口と対向して配置された積層体を含み、前記圧力室内の液体にエネルギーを付与するアクチュエータであって、前記積層体が積層方向に関して電極に挟まれた第1圧電層及び第2圧電層を含む、アクチュエータとを備え、
    前記第1圧電層は、互いに離隔しつつ前記開口にそれぞれ対向した複数の独立電極が形成された部分に、選択的に変位可能な複数の独立活性部を有し、
    前記第2圧電層は、互いに離隔しつつ前記開口にそれぞれ対向し且つ接続電極によって互いに接続された複数の個別電極が形成された部分に、選択的に変位不能な複数の個別活性部を有し、
    前記開口が、前記表面に沿った一方向に細長い形状を有し、
    前記個別電極が、前記一方向に細長い形状を有し、
    前記接続電極が、前記個別電極における前記一方向の端部同士を接続していることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記第1圧電層が、前記積層体に含まれる圧電層のうち前記流路形成体の前記表面から最も離隔しており、
    前記独立電極が、前記第1圧電層における前記流路形成体と反対側の面に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記独立電極が、前記積層方向から見て、対向する前記開口と相似な形状及び前記開口よりも小さなサイズを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記個別電極が、前記積層方向から見て、対向する前記開口よりも大きなサイズを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記個別電極が、前記積層方向から見て、対向する前記開口と相似な形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記アクチュエータが、前記積層体と前記流路形成体との間において前記開口を封止するよう配置された振動板をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記積層方向に関して、前記開口と対向して配置された複数の電極は、前記流路形成体の前記表面からの距離が大きいほど、サイズが小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 前記開口は、長い方の対角線が前記一方向に沿った菱形形状を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  9. 前記接続電極が、前記端部から、前記一方向に交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  10. 1の前記端部から2以上の前記接続電極が延びていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  11. 前記流路形成体の前記表面に最も近い電極が接地電極であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  12. 前記第1及び第2圧電層が、前記積層方向に沿って互いに同じ方向に分極されていることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出ヘッド。
  13. 前記接地電極が、当該接地電極が形成された表面の全体に亘って延在していることを特徴とする請求項11又は12に記載の液滴吐出ヘッド。
  14. 前記第2圧電層の前記個別電極及び前記接続電極が形成された面とは反対側の面における、前記接続電極と対向する部分に、電極が配置されていないことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  15. 前記第2圧電層に形成された全ての前記個別電極が前記接続電極により接続されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  16. 前記開口が、前記表面において、複数の行及び複数の列を形成するようマトリクス状に配置されており、
    前記個別電極が、それぞれ前記行及び前記列の一方の方向に沿って配列された複数の前記個別電極からなる、複数の群を形成し、前記群毎に前記接続電極によって接続されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  17. 前記液体流路が、複数の前記圧力室にそれぞれ連通する複数の共通液室を有し、
    前記群が、1の前記共通液室に連通する前記圧力室の前記開口に対向した前記個別電極からなることを特徴とする請求項16に記載の液滴吐出ヘッド。
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